JP6727400B2 - 表示制御装置及び表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表示部を制御する表示制御装置及び表示制御方法に関する。
運転者が他車両と障害物との位置関係を視認するためのコーナポールが設けられた車両が知られており、このコーナポールについて様々な技術が提案されている。例えば特許文献1及び2には、ハードウェアのコストを削減することができるように、HUD(ヘッドアップディスプレイ)の虚像またはホログラフィを利用して、コーナポールを表示する技術が提案されている。
国際公開第2012/127681号 特開平07−140918号公報
運転者が運転している車両と、当該車両周辺の障害物との位置関係によっては、運転者は、コーナポールが設けられた部分以外の車両の部分と障害物との位置関係を視認したい場合がある。しかしながら、コーナポールの位置は固定されているので、そのような視認を行うことができなかった。また、この問題を解決するために、複数のコーナポールを設置する方法、または、1つのコーナポールを機械式に移動する機構を設けることが考えられるが、外観が悪くなったり、ハードウェアのコストが増加したりするという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、仮想的にコーナポールを移動することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る表示制御装置は、表示部を制御する表示制御装置であって、表示部は、車両外の景色に重ねて車両の運転席から視認される1以上の虚像である表示オブジェクトを、車両の特定位置を基準とする虚像の方向である虚像方向と、虚像までの距離である虚像距離とによって規定される虚像位置に表示可能であり、表示制御装置は、表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを移動させる、運転者からの操作を含む情報を取得する情報取得部と、第1表示オブジェクトを表示部に表示させ、情報取得部で取得された情報に基づいて、車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で第1表示オブジェクトの虚像方向及び虚像距離を制御することによって、第1表示オブジェクトを移動させる制御部とを備える。情報取得部は、車両周辺の障害物の属性、高さ、及び、色の少なくともいずれか1つをさらに取得し、制御部は、情報取得部で取得された障害物の少なくともいずれか1つに基づいて、第1表示オブジェクトの表示態様を変更する。

本発明によれば、情報取得部で取得された情報に基づいて、車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で第1表示オブジェクトを移動させる。このような構成によれば、仮想的にコーナポールを移動することができる。
本発明の目的、特徴、態様及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2の変形例2に係る表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の変形例4に係る表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2の変形例4に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態2の変形例4に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3の変形例2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3の変形例3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3の変形例3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3の変形例5に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態3の変形例5に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態4に係る表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係る表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例1に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例1に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例1に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例2に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例3に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例4に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例4に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例5に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例5に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例5に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態5の変形例6に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態6に係る表示制御装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態6に係る表示制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態6に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 実施の形態6の変形例1に係る表示制御装置の動作を説明するための図である。 その他の変形例に係る表示制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る表示制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係るサーバの構成を示すブロック図である。 その他の変形例に係る通信端末の構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1に係る表示制御装置が、車両に搭載されているものとして説明する。そして、当該表示制御装置が搭載され、着目の対象となる車両を「自車両」と記して説明する。
図1は、本実施の形態1に係る表示制御装置1の構成を示すブロック図である。図1の表示制御装置1は、表示部である仮想表示部21を制御する。この仮想表示部21は、自車両外の景色に重ねて自車両の運転席から視認される1以上の表示オブジェクトを表示可能となっている。つまり、仮想表示部21は、あたかも現実世界の3次元空間に実在するように自車両の運転者に見える仮想的な表示オブジェクトを表示することが可能となっている。このような仮想表示部21には、例えば、虚像もしくはホログラフィを表示するHUD、または、裸眼立体視表示装置などが適用される。
図1の表示制御装置1は、情報取得部11と制御部12とを備える。
情報取得部11は、表示オブジェクトの移動に使用可能な情報を取得する。この表示オブジェクトには、運転者が車両と障害物との位置関係を視認するためのポール、つまりコーナポールに相当するポールを示す第1表示オブジェクトが含まれる。以下の説明では実施の形態4を除いて、第1表示オブジェクトを「ポールオブジェクト」と記す。ポールオブジェクトの移動に使用可能な情報としては、実施の形態2以降で説明するように、ポールオブジェクトを移動させるユーザの操作などが用いられる。
制御部12は、ポールオブジェクトを仮想表示部21に表示させ、情報取得部11で取得された情報に基づいて、自車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内でポールオブジェクトを移動させる。なお、予め定められた範囲は、自車両のボディの前側端部と重なる範囲、及び、自車両のボディの前側端部周辺の範囲の少なくともいずれか1つを含む。自車両のボディの前側端部には、例えば自車両の前側バンパー、または、自車両のフェンダー及び前側バンパーが適用される。
<実施の形態1のまとめ>
以上のような本実施の形態1に係る表示制御装置1によれば、仮想的にコーナポールを移動することができる。したがって、ハードウェアのコスト及び外観の悪化を抑制することができる。
<実施の形態2>
図2は、本発明の実施の形態2に係る表示制御装置1の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態2で説明する構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
表示制御装置1内部の構成について説明する前に、操作入力部22について説明する。なお、仮想表示部21は実施の形態1と同様である。
操作入力部22は、ポールオブジェクトを移動させる操作などの各種操作を運転者から受け付け、受け付けた操作を示す操作信号を表示制御装置1に出力する。本実施の形態2では、操作入力部22にはタッチパネルが用いられるものとして以下説明する。ただし操作入力部22には、例えば、運転者の押し操作を受け付けるスイッチ、運転者の音声操作を受け付ける音声操作入力装置、空間に対する運転者のジェスチャを操作として受け付けるカメラなどからなるジェスチャ操作入力装置、及び、運転者の視線の動きを操作として受け付けるカメラなどからなる視線操作入力装置の少なくともいずれか1つが用いられてもよい。また運転者の意思を入力できる操作装置であれば、どのような装置を用いてもよい。これらのうちのいくつかについては、後述の変形例において詳細に説明する。
次に、図2の表示制御装置1内部の構成について説明する。表示制御装置1は、操作信号入力部11aと、仮想表示オブジェクト生成部12aと、表示位置制御部12bと、表示制御部12cとを備える。なお、操作信号入力部11aは、実施の形態1の図1の情報取得部11の概念に含まれる。仮想表示オブジェクト生成部12a、表示位置制御部12b及び表示制御部12cは、図2の破線に示されるように、実施の形態1の図1の制御部12の概念に含まれる。
操作入力部22が操作を受け付けた場合に、操作信号入力部11aは、当該操作を示す操作信号を操作入力部22から取得する。このため、操作入力部22がポールオブジェクトを移動させる操作を受け付けた場合に、操作信号入力部11aは、ポールオブジェクトを移動させる操作の情報を操作入力部22から取得する。以下の説明では、ポールオブジェクトを移動させる操作を「移動操作」と記す。
仮想表示オブジェクト生成部12aは、操作信号入力部11aで取得された操作に基づいて、仮想表示部21に表示すべき表示オブジェクトを生成する。本実施の形態2では、仮想表示オブジェクト生成部12aは、操作信号入力部11aで取得された移動操作に基づいて、ポールオブジェクトを生成する。なお、仮想表示オブジェクト生成部12aは、自車両のアクセサリー電源がオンしたことを示す信号に基づいて、ポールオブジェクトを生成してもよい。
表示位置制御部12bは、仮想表示オブジェクト生成部12aで生成された表示オブジェクトの表示位置を、操作信号入力部11aで取得された操作に基づいて決定する。仮想表示部21が虚像を表示するHUDである場合、表示位置制御部12bは虚像の位置を表示位置として決定する。ここで、虚像の位置は、自車両の特定位置(例えば運転席またはフロントガラス)を原点などの基準にした3次元座標空間における位置である。3次元座標空間が極座標空間である場合、虚像の位置は、例えば、虚像の方向である虚像方向と、虚像までの距離である虚像距離とによって規定される。座標空間が直交座標空間である場合、虚像の位置は、例えば、車両の前後方向、左右方向、上下方向に規定された3つの直交座標軸上の座標によって規定される。
本実施の形態2では、表示位置制御部12bは、操作信号入力部11aで取得された移動操作に基づいて、自車両のフェンダー及び前側バンパーのどこかと重なる位置にポールオブジェクトの表示位置を決定する。
表示制御部12cは、仮想表示オブジェクト生成部12aで生成された表示オブジェクトを、表示位置制御部12bで決定された表示位置に表示するように、仮想表示部21を制御する。本実施の形態2では、表示制御部12cは、仮想表示オブジェクト生成部12aで生成されたポールオブジェクトを、表示位置制御部12bで決定された表示位置に表示するように、仮想表示部21を制御する。
<動作>
図3は、本実施の形態2に係る表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。
まずステップS1にて、仮想表示オブジェクト生成部12aは、操作信号入力部11aで取得された操作などに基づいてポールオブジェクトを生成する。表示位置制御部12bは、ポールオブジェクトの表示位置を初期位置に決定する。これにより、表示制御部12cは、ポールオブジェクトを初期位置に表示するように仮想表示部21を制御する。なお、本実施の形態2では、初期位置は、一般的なコーナポールの位置のように、自車両のボディのうちの助手席側の前側端部の位置であるものとして説明する。
図4は、ステップS1が行われた時に、自車両の室内からフロントガラス31越しに見える状態を示す図である。図4には、自車両のボンネット32及びバックミラー33と、コーナポールの位置と同じ初期位置に表示されたポールオブジェクト34とが示されている。なお、自車両の車種によっては、ボンネット32が見えない場合もある。
なお、以下の説明では、自車両は左ハンドルの車両であるものとして説明する。また、以下の説明では、図4の代わりに、自車両の室内からフロントガラス31越しに見える状態を模式的に示す図5を用いることもある。この模式図では、ボンネット32に自車両2の符号が付されていることが示されている。
図3のステップS2にて、表示位置制御部12bは、操作信号入力部11aが移動操作を取得したか否かを判定する。移動操作を取得したと判定した場合には処理がステップS3に進み、移動操作を取得しなかったと判定した場合にはステップS2の処理が再度行われる。
図6は、自車両2と、障害物である他車両51aとの配置関係の一例を示す図である。なお図6には、ステップS1によって初期位置2aに表示されたポールオブジェクト34が示されているだけでなく、自車両2と他車両51aとの間の最短距離をなす各部分の位置2b,52も示されている。
図6の配置関係において、他車両51aの近くで自車両2を走行させようとしている運転者は、自車両2が他車両51aと衝突するか否かを判断するために、位置2b,52の間の距離を目測すると考えられる。この際に、ポールオブジェクト34が初期位置2aではなく位置2bに表示されれば、衝突の判断を高めることが期待できる。そこで、図6のような場合、図3のステップS2にて運転者は移動操作を行い、ステップS3に処理が進むことになる。
ステップS3にて、表示位置制御部12bは、操作信号入力部11aで取得された移動操作に基づいてポールオブジェクト34の表示位置を決定する。表示制御部12cは、ポールオブジェクト34を、表示位置制御部12bで決定された表示位置に表示するように、仮想表示部21を制御する。これにより、ポールオブジェクト34が移動する。その後、ステップS2に処理が戻る。
図7は、ステップS2及びステップS3が行われた時に、自車両の室内からフロントガラス31越しに見える状態を示す図である。図7に示すように、ステップS2及びステップS3が繰り返し行われることにより、ポールオブジェクト34が初期位置から運転者が意図する位置に移動する。なお、仮想表示部21が虚像を表示するHUDであり、かつ虚像距離が運転席を基準にして規定されている場合には、ポールオブジェクト34が運転席側から助手席側への方向に移動するにつれて、ポールオブジェクト34の虚像距離が長くなっていく。
図8は、図6の配置関係において、ポールオブジェクト34が初期位置2aから位置2bに移動した状態を示す図である。この場合、自車両2の運転者は、ポールオブジェクト34を指標にして位置2b,52の間の距離を目測しながら、自車両2が他車両51aと衝突しないように自車両2を走行させる運転を行うことができる。
<実施の形態2のまとめ>
以上のような本実施の形態2に係る表示制御装置1によれば、ポールオブジェクト34を移動させる操作に基づいてポールオブジェクト34を移動させることができる。したがって、ユーザは、意図する位置にポールオブジェクト34を移動させることができる。
また本実施の形態2では、ポールオブジェクト34の初期位置は、自車両のボディのうちの助手席側の前側端部の位置であることから、ポールオブジェクト34を従来のコーナポールと同様に用いることができる。
<実施の形態2の各変形例>
次に、実施の形態2の各変形例について説明する。なお、以下で説明する変形例によっては、ポールオブジェクト34の色などの表示態様が変更される。このような表示態様の変更は、仮想表示オブジェクト生成部12aがポールオブジェクト34を生成する際に行われてもよいし、表示制御部12cが仮想表示部21を制御する際に行われてもよい。以下の説明では冗長な記載を低減するために、仮想表示オブジェクト生成部12a、表示位置制御部12b及び表示制御部12cの少なくともいずれか1つによって動作が行われる場合、その記載の代わりに、制御部12によって動作が行われると記載することもある。
<実施の形態2の変形例1>
上述した実施の形態2に係る表示制御部12cは、仮想表示部21がHUDである場合には、移動操作に基づいてポールオブジェクト34の虚像距離及び虚像方向の両方を変更することを想定していた。しかしこれに限ったものではなく、表示制御部12cは、移動操作に基づいてポールオブジェクト34の虚像距離を変更せずに、ポールオブジェクト34の虚像方向を変更してもよい。このような構成によれば、虚像距離を変更しないHUDを仮想表示部21に用いることができる。
また、運転者によって目の位置が異なることから、ポールオブジェクトの初期位置には適宜キャリブレーションが行われてもよい。キャリブレーションは、運転者の目の位置の検出結果または推定結果に基づいて自動的に実施されてもよいし、運転者がメニュー画面を操作して手動でポールオブジェクトを適切な表示位置に設定することによって実施されてもよい。
<実施の形態2の変形例2>
図示しないが、本変形例に係る表示制御装置1は、図1の情報取得部11の概念に含まれる車両情報取得部を備えているものとする。
図9は、本変形例に係る表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。この図9の動作は、図3のステップS1とステップS2との間にステップS11を追加したものと同様である。
ステップS1の後、ステップS11にて、車両情報取得部は、自車両の速度を自車両のECU(Electronic Control Unit)などから取得する。表示位置制御部12bは、車両情報取得部で取得された自車両の速度が、予め定められた速度(例えば時速10km)よりも小さいか否かを判定する。自車両の速度が、予め定められた速度よりも小さいと判定した場合には処理がステップS2に進み、自車両の速度が、予め定められた速度以上であると判定した場合には処理がステップS1に戻る。
ステップS2にて移動操作を取得したと判定した場合には処理がステップS3に進み、移動操作を取得しなかったと判定した場合には処理がステップS11に戻る。ステップS3の処理が行われた後には処理がステップS11に戻る。
以上のような本変形例に係る表示制御装置1によれば、自車両の速度が、予め定められた速度以上である場合には、ポールオブジェクト34の位置を初期位置に固定する。このような構成によれば、ポールオブジェクト34が、自車両の走行中に運転者の視覚の邪魔になってしまうことを抑制することができる。
なお、上述の車両情報取得部は、自車両の速度の代わりに、自車両で自動運転が行われているか否かを示す自動運転情報を、自車両のECUなどから取得してもよい。そして、図9のステップS11にて、表示位置制御部12bは、車両情報取得部で取得された自動運転情報が自車両で自動運転が行われていることを示しているか否かを判定してもよい。自車両で自動運転が行われていることを示していない場合には、処理がステップS2に進み、自車両にて自動運転が行われていることを示している場合には、処理がステップS1に戻るように動作が行われてもよい。このように構成された表示位置制御部12bは、自動運転情報が自車両にて自動運転が行われていることを示す場合に、ポールオブジェクト34の位置を初期位置に固定する。このような構成によれば、上述と同様に、ポールオブジェクト34が、自車両の自動運転中に運転者の視覚の邪魔になってしまうことを抑制することができる。
<実施の形態2の変形例3>
図示しないが、本変形例に係る表示制御装置1は、図1の情報取得部11の概念に含まれる周辺明度取得部を備えているものとする。周辺明度取得部は、明るさセンサで取得された自車両周辺の明るさを取得したり、自車両にてイルミネーション表示が行われている場合にイルミネーション信号を取得したりする。
制御部12は、周辺明度取得部で取得された自車両周辺の明るさが閾値以下である場合、または、イルミネーション信号が周辺明度取得部で取得された場合に、ポールオブジェクト34の色及び明るさを、暗い環境下でも目立つ色及び明るさに変更する。このような構成によれば、暗い環境下でもポールオブジェクト34を見えやすくすることができる。なお、本明細書において色とは、1つの色を含むだけでなく、複数の色を組み合わせた模様などの色調も含む。
<実施の形態2の変形例4>
実施の形態2では、図2の操作入力部22にはタッチパネルが用いられるものとして説明したが、これに限ったものではない。例えば、操作入力部22に、運転者の指が指す指示方向を検出するジェスチャ操作入力装置が用いられてもよい。そして、表示制御装置1は、ジェスチャ操作入力装置で指示方向が検出された場合に、当該指示方向上の位置に、ポールオブジェクト34を移動させてもよい。または、表示制御装置1は、ジェスチャ操作入力装置で検出された指示方向にポールオブジェクト34が存在すると判定した後に、ジェスチャ操作入力装置で別の指示方向が検出された場合に、当該別の指示方向上の位置に、ポールオブジェクト34を移動させてもよい。
また例えば、操作入力部22に、運転者の視線方向を検出する視線操作入力装置が用いられてもよい。そして、表示制御装置1は、視線操作入力装置で検出された視線方向にポールオブジェクト34が存在すると判定した後に、視線操作入力装置で別の視線方向が検出された場合に、当該別の視線方向上の位置に、ポールオブジェクト34を移動させてもよい。
また例えば、操作入力部22に、ジェスチャ操作入力装置及び音声操作入力装置の両方が用いられてもよい。
図10は、操作入力部22に、ジェスチャ操作入力装置及び音声操作入力装置を用いた場合の、本変形例に係る表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。この図10の動作は、図3のステップS1の前にステップS21を追加し、図3のステップS2をステップS22〜25に置き換えたものと同様である。
まずステップS21にて、制御部12は、操作入力部22ひいては操作信号入力部11aが、ポールオブジェクト34を表示するための表示コマンドの音声、例えば「コーナポール表示」という音声を取得したか否かを判定する。表示コマンドの音声を取得したと判定した場合には処理がステップS1に進み、表示コマンドの音声を取得しなかったと判定した場合にはステップS21の処理を再度行う。
その後、ステップS1にて、制御部12は、ポールオブジェクト34を初期位置に表示するように、仮想表示部21を制御する。
ステップS1の後のステップS22にて、制御部12は、操作入力部22ひいては操作信号入力部11aが、ポールオブジェクト34の表示を消去するための消去コマンドの音声、例えば「コーナポール消去」という音声を取得したか否かを判定する。消去コマンドの音声を取得したと判定した場合には処理がステップS23に進み、消去コマンドの音声を取得しなかったと判定した場合には処理がステップS24に進む。
ステップS23にて、制御部12は、ポールオブジェクト34の表示を消去するように、仮想表示部21を制御する。これにより、ポールオブジェクト34が消去される。その後、ステップS21に処理が戻る。
ステップS24にて、制御部12は、操作入力部22ひいては操作信号入力部11aが、ポールオブジェクト34を移動するための移動コマンドの音声、例えば「コーナポール移動」という音声を取得し、かつ、ポールオブジェクト34を指すジェスチャ操作を取得したか否かを判定する。つまり、制御部12は、図11のように運転者が、ポールオブジェクト34と同じ指示方向を指しながら、移動コマンドを発声したかを判定する。移動コマンドの音声と、当該指示方向を指すジェスチャ操作とを取得したと判定した場合には処理がステップS25に進み、そうでない場合には処理がステップS22に戻る。なお、処理がステップS25に進む場合において、制御部12は、ポールオブジェクト34の先端を点滅表示させてもよい。
ステップS25にて、制御部12は、操作入力部22ひいては操作信号入力部11aが、ポールオブジェクト34の表示位置を決定するための決定コマンドの音声、例えば「コーナポール決定」という音声を取得し、かつ、ポールオブジェクト34とは別の指示方向を指すジェスチャ操作を取得したか否かを判定する。つまり、制御部12は、図12のように運転者が、ポールオブジェクト34とは別の指示方向を指しながら、決定コマンドを発声したかを判定する。決定コマンドの音声と、当該別の指示方向を指すジェスチャ操作とを取得したと判定した場合には処理がステップS3に進み、そうでない場合にはステップS25の処理が再度行われる。なお、ステップS25の処理が一定回数行われても決定コマンドの音声と、別の指示方向を指すジェスチャ操作とを取得しなかったと判定した場合にはステップS22に戻ってもよい。
ステップS3にて、制御部12は、ポールオブジェクト34を上述した別の指示方向に表示するように、仮想表示部21を制御する。その後、ステップS22に処理が戻る。
なお、以上の説明では、操作入力部22に、ジェスチャ操作入力装置及び音声操作入力装置の両方を用いた構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、例えば操作入力部22に、視線操作入力装置及び音声操作入力装置の両方を用いても、上述と同様の動作を実現することができる。
また、操作入力部22に、ジェスチャ操作入力装置のみを用いた構成であって、表示コマンドなどの各種コマンドを音声から取得する代わりに、運転者の指の揺動などのような特定のジェスチャ操作を取得する構成であっても、上記と同様の動作を実現することができる。
<実施の形態3>
図13は、本発明の実施の形態3に係る表示制御装置1の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態3で説明する構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
表示制御装置1内部の構成について説明する前に、周辺検出部23について説明する。なお、仮想表示部21及び操作入力部22は実施の形態2と同様である。
周辺検出部23は、自車両周辺の他車両などの障害物に関する情報を取得する。この情報には、障害物と自車両とについての相対位置が含まれる。この周辺検出部23には、例えば、超音波センサ、画像認識装置、レーザレーダ、ミリ波レーダ、音響認識装置、及び、暗視カメラの少なくともいずれか1つが用いられてもよいし、上記以外のセンシング装置が用いられてもよい。
次に、図13の表示制御装置1内部の構成について説明する。図13の表示制御装置1は、図2の表示制御装置1に、車外情報入力部11b、及び、相対位置取得部11cが追加された構成と同様である。なお、車外情報入力部11b、及び、相対位置取得部11cは、図1の情報取得部11の概念に含まれる。
車外情報入力部11bは、自車両周辺の障害物に関する情報を周辺検出部23から取得する。この情報には、障害物と自車両とについての相対位置の情報が含まれる。
相対位置取得部11cには、車外情報入力部11bで取得された相対位置を求めるために必要な自車両内のいずれかの位置である自車両内部位置が、予め記憶されている。相対位置取得部11cは、車外情報入力部11bで取得された障害物と自車両とについての相対位置と、予め記憶された自車両内部位置と、表示位置制御部12bで決定したポールオブジェクト34の位置とに基づいて、障害物とポールオブジェクト34とについての相対位置を取得する。
制御部12は、相対位置取得部11cで取得された障害物とポールオブジェクト34とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更する。本実施の形態3では、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された相対位置に基づいて障害物とポールオブジェクト34との間の距離であるポール距離を求め、当該ポール距離に基づいて、ポールオブジェクト34の色を変更する。
<動作>
図14は、本実施の形態3に係る表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。この図14の動作は、図3のステップS3の後にステップS31を追加したものと同様である。
ステップS31にて、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された相対位置に基づいて、上述したポール距離を求め、当該ポール距離に基づいてポールオブジェクト34の色を変更する。例えば、図15に示すように、障害物51とポールオブジェクト34との間のポール距離dpが、予め定められた第1距離(例えば40cm)よりも大きい場合には、制御部12は、ポールオブジェクト34の色を水色などの安全色に変更する。図16に示すように、ポール距離dpが、第1距離以下で、かつ予め定められた第2距離(例えば20cm)よりも大きい場合には、制御部12は、ポールオブジェクト34の色を黄色などの注意色に変更する。図17に示すように、ポール距離dpが、第2距離以下である場合には、制御部12は、ポールオブジェクト34の色を赤色などの警報色に変更する。ステップS31の後、処理がステップS2に戻る。
<実施の形態3のまとめ>
以上のような本実施の形態3に係る表示制御装置1によれば、自車両周辺の障害物とポールオブジェクト34とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更する。このような構成によれば、運転者は、ポールオブジェクト34を移動させた時の、ポールオブジェクト34の色などの表示態様の変化によって、ポール距離などの相対位置関係を知ることができる。
なお、以上の説明では、制御部12は、ポール距離に基づいて、ポールオブジェクト34の色を変更したがこれに限ったものではない。例えば、図18に示すように、障害物51のうちポールオブジェクト34との間の距離が最も短い部分53が、ポールオブジェクト34から前方に広がる扇形の範囲35内に位置するか否かに基づいて、制御部12は、ポールオブジェクト34の色を変更してもよい。
また、以上の説明では、制御部12によって変更される表示態様は、ポールオブジェクト34の色であるものとして説明した。しかしこれに限ったものではなく、制御部12によって変更される表示態様は、例えばポールオブジェクト34の点滅などのアニメーションの有無、色、形状、及び、模様の少なくともいずれか1つであってもよい。
<実施の形態3の各変形例>
次に、実施の形態3の各変形例について説明する。なお、詳細には説明しないが、実施の形態3に実施の形態2の各変形例を適宜組み合わせてもよいし、実施の形態2に実施の形態3の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
<実施の形態3の変形例1>
実施の形態3では、制御部12は、相対位置取得部11cで取得された障害物とポールオブジェクト34とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更したが、これに限ったものではない。例えば、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物と自車両とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。具体的には、制御部12は、障害物と自車両のバンパーとの間の距離に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。より具体的には、制御部12は、障害物と自車両のバンパーとの間の距離が、当該障害物と当該バンパーとが接触する可能性が高い距離(例えば5cm)以下であるか否かに基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。
<実施の形態3の変形例2>
図13の周辺検出部23は、自車両周辺の障害物の色をさらに検出し、車外情報入力部11bは、周辺検出部23で検出された障害物の色をさらに取得してもよい。そして、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の色に基づいて、ポールオブジェクト34の色を変更してもよい。例えば、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の色と同一または類似する色に、ポールオブジェクト34の色を変更してもよい。ここでいう色は、上述したように、1つの色を含むだけでなく、複数の色を組み合わせた模様などの色調も含む。
また、周辺検出部23が、自車両周辺の複数の障害物のそれぞれについて、障害物とポールオブジェクト34との相対位置、及び、障害物の色を検出し、車外情報入力部11bが、周辺検出部23で検出されたそれら情報を取得してもよい。そして、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された、複数の障害物のそれぞれについての相対位置及び色に基づいて、ポールオブジェクト34の色を変更してもよい。例えば、制御部12は、図19に示すように、複数の障害物51のうちポールオブジェクト34に最も近い障害物の色に基づいて、ポールオブジェクト34の色を変更してもよい。図19の例では、ポールオブジェクト34が障害物51bに近い場合に、ポールオブジェクト34の色調は障害物51bの色調と同じとなるように変更され、ポールオブジェクト34が障害物51cに近い場合に、ポールオブジェクト34の色は障害物51cの色と同じとなるように変更されている。
このような構成によれば、運転者は、自車両のどの部分がどの障害物に近いか、ひいてはどの障害物が自車両の走行に影響を及ぼすかを判断することができる。
なお、図19の例では、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の色に基づいて、ポールオブジェクト34の全ての部分の色を変更したが、これに限ったものではない。例えば、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の色に基づいて、ポールオブジェクト34の一部(例えば先端など)の色を変更してもよい。そしてこの構成において、制御部12は、障害物とポールオブジェクト34とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34の残部(例えば側面)の色を変更してもよい。
<実施の形態3の変形例3>
本変形例では、制御部12は、自車両内で表示可能な、仮想表示部21とは別の表示部(図示せず)を制御することが可能となっており、図13の周辺検出部23はカメラを含むものとする。この場合に、周辺検出部23は、自車両周辺をカメラで撮像し、車外情報入力部11bは、当該画像を周辺検出部23から取得してもよい。そして、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された画像を、自車両内で表示可能な別の表示部に表示させ、当該画像にポールオブジェクト34に対応する表示オブジェクトを重畳させてもよい。なお、ポールオブジェクト34に対応する表示オブジェクトとは、ポールオブジェクト34と同一または類似する表示オブジェクトである。
図20は、自車両2と、障害物である他車両51aとの配置関係の一例を示す図である。図21は、図20の配置関係において、車外情報入力部11bで取得され、別の表示部に表示された画像36に、ポールオブジェクト34に対応する表示オブジェクトである対応ポールオブジェクト37が重畳された状態を示す図である。なお、図20の他車両51aの前側部分は左側に傾いているので、その画像においても厳密には他車両51aの前側部分は左側に傾くが、重要な点ではないので便宜上、図21の画像においては他車両の前側部分は傾かないように示されている。
以上のような本変形例の構成によれば、運転者は、直接見た風景と、カメラから見える風景との対応付けを、ポールオブジェクト34と対応ポールオブジェクト37とによって容易に行うことができる。
なお以上の構成では、別の表示部に、一般的な表示装置を用いた場合を想定していた。しかしこれに限ったものではなく、別の表示部に、立体視を利用した仮想的な表示オブジェクトを表示可能な表示装置が用いられてもよい。また、その場合に、対応ポールオブジェクト37に、仮想的な表示オブジェクトが適用されてもよい。
<実施の形態3の変形例4>
実施の形態3では、制御部12は、運転者の移動操作に基づいてポールオブジェクト34を移動させることを想定していた。しかしこれに限ったものではなく、制御部12は、自車両のフェンダー及び前側バンパーのどこかと重なる範囲内において、助手席及び運転席の一方側から他方側にポールオブジェクト34を自動的に移動させてもよい。このような構成によれば、運転者が、障害物と自車両とについての相対位置関係を表示態様の変化によって知ろうとする際に、ポールオブジェクト34の移動操作を行う必要がなくなるので、運転者の負担を軽減することができる。
<実施の形態3の変形例5>
実施の形態3に係る制御部12は、図22及び図23の二点鎖線に示すように、移動操作に基づいて、自車両のフェンダー及び前側バンパーのどこかと重なる範囲内でポールオブジェクト34を移動させた。しかしこれに限ったものではなく、制御部12は、図22及び図23の実線に示すように、移動操作に基づいて、自車両2のフェンダー及び前側バンパーから離間するように、自車両2の前方にポールオブジェクト34を移動させてもよい。なお、ポールオブジェクト34と、自車両2のフェンダー及び前側バンパーとの最大の離間距離には、例えば10cm程度の距離が用いられる。
このような構成によれば、ポールオブジェクト34が自車両2のフェンダー及び前側バンパーから離れて移動している際にも、制御部12は、実施の形態3で説明した動作を行うことができる。つまり、ポールオブジェクト34が自車両2のフェンダー及び前側バンパーから離れて移動している際にも、制御部12は、自車両周辺の障害物とポールオブジェクト34との間のポール距離に基づいてポールオブジェクト34の表示態様を変更することができる。このため、運転者は、ポールオブジェクト34を障害物側に移動させることによって、自車両と障害物とがどれぐらい離れているかを確認することができる。
なお、この移動の際に、ポールオブジェクト34が障害物と接触する位置に達した場合に、制御部12は、ポールオブジェクト34の表示態様を、接触したことを示す特別の表示態様に変化させてもよいし、接触したことを示す文字や図形などの表示オブジェクトを仮想表示部21にさらに表示させてもよい。
<実施の形態4>
本発明の実施の形態4に係る表示制御装置1のブロック構成は、実施の形態3に係る表示制御装置1のブロック構成(図13)と同様である。以下、本実施の形態4で説明する構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
本実施の形態4では、制御部12は、第2表示オブジェクトを仮想表示部21にさらに表示させる。ここでは、第2表示オブジェクトには、コーナポールに相当し、かつ実物のコーナポールと同様に固定されたポールを示す表示オブジェクトが用いられる。
なお、本実施の形態4の説明においては、これまでの説明でポールオブジェクトと記した第1表示オブジェクトを「補助ポールオブジェクト」と記し、第2表示オブジェクトを「主ポールオブジェクト」と記す。
図24及び図25は、自車両の室内からフロントガラス31越しに見える状態を示す図である。図24及び図25に示すように、制御部12は、これまで説明したポールオブジェクトと同様に、情報取得部11で取得された移動操作に基づいて、自車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で補助ポールオブジェクト38を移動させる。一方、制御部12は、情報取得部11で取得された移動操作に関わらず、主ポールオブジェクト39を、一般的なコーナポールの位置のように、自車両のボディのうちの助手席側の前側端部の位置に固定する。なお、補助ポールオブジェクト38の表示態様と、主ポールオブジェクト39の表示態様とは互いに異なり、かつ類似する。
<動作>
図26は、本実施の形態4に係る表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。
まずステップS41にて、仮想表示オブジェクト生成部12aは、操作信号入力部11aで取得された移動操作などに基づいて主ポールオブジェクト39及び補助ポールオブジェクト38を生成する。表示位置制御部12bは、主ポールオブジェクト39及び補助ポールオブジェクト38の表示位置を初期位置に決定する。これにより、表示制御部12cは、主ポールオブジェクト39及び補助ポールオブジェクト38を初期位置に表示するように仮想表示部21を制御する。この結果、図24の状態となる。
その後、図26のステップS42にて、表示位置制御部12bは、操作信号入力部11aが移動操作を取得したか否かを判定する。移動操作を取得したと判定した場合には処理がステップS43に進み、移動操作を取得しなかったと判定した場合にはステップS42の処理が再度行われる。
ステップS43にて、表示位置制御部12bは、操作信号入力部11aで取得された移動操作に基づいて補助ポールオブジェクト38の表示位置を決定する。表示制御部12cは、補助ポールオブジェクト38を、表示位置制御部12bで決定された表示位置に表示するように、仮想表示部21を制御する。これにより、主ポールオブジェクト39は移動せずに、補助ポールオブジェクト38が移動する。その後、ステップS42に処理が戻る。
<実施の形態4のまとめ>
以上のような本実施の形態4に係る表示制御装置1によれば、主ポールオブジェクト39を移動させずに、補助ポールオブジェクト38を移動させる操作に基づいて補助ポールオブジェクト38を移動させる。このため、運転者は、補助ポールオブジェクト38を移動させた後でも、主ポールオブジェクト39を従来のコーナポールと同様に用いることができる。
<実施の形態5>
図27は、本発明の実施の形態5に係る表示制御装置1の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態5で説明する構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図27の表示制御装置1は、図13の表示制御装置1から、操作信号入力部11a及び相対位置取得部11cを取り除いた構成と同様である。なお、仮想表示部21及び周辺検出部23は実施の形態3と同様である。
本実施の形態5では、車外情報入力部11bは、自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置を、周辺検出部23から取得する。表示位置制御部12bは、車外情報入力部11bで取得された当該相対位置に基づいて表示オブジェクトの表示位置を決定する。このように構成された制御部12は、運転者からの移動操作がなくても、車外情報入力部11bで取得された自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34を自動的に移動させることが可能となっている。
なお本実施の形態5では、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置に基づいて、障害物と自車両との間の距離である自車両距離を求める。そして、制御部12は、自車両距離が予め定められた閾値(例えば40cm)よりも大きい場合には、ポールオブジェクト34の位置を初期位置に固定する。一方、制御部12は、自車両距離が当該閾値以下である場合には、車外情報入力部11bで取得された自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置に基づいて、障害物にポールオブジェクト34を近づける。ここでは制御部12は、ポールオブジェクト34が移動可能な範囲のうち自車両距離が最も短くなる位置、つまり自車両のうち障害物との間の距離が最も短くなる部分に、ポールオブジェクト34を移動させる。
<動作>
図28は、本実施の形態5に係る表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。
まずステップS51にて、仮想表示オブジェクト生成部12aは、自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置などに基づいてポールオブジェクト34を生成する。表示位置制御部12bは、ポールオブジェクト34の表示位置を初期位置に決定する。これにより、表示制御部12cは、ポールオブジェクト34を初期位置に表示するように仮想表示部21を制御する。
ステップS52にて、車外情報入力部11bは、自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置を取得する。
ステップS53にて、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置に基づいて、上述した自車両距離を求める。そして制御部12は、自車両距離が予め定められた閾値(例えば40cm)以下であるか否かを判定する。自車両距離が予め定められた閾値以下であると判定した場合には処理がステップS54に進み、自車両距離が当該閾値よりも大きいと判定した場合には処理がステップS51に戻る。
ステップS54にて、制御部12は、自車両距離が最も短くなる位置に、ポールオブジェクト34を移動させる。その後、ステップS52に処理が戻る。
図29及び図30は、図28の動作結果の例を示す図である。
図29では、障害物51と自車両2との間の距離である自車両距離dvが、閾値よりも大きい場合が示されている。この場合、ポールオブジェクト34は初期位置に固定される。図30では、自車両距離dvが、閾値以下である場合が示されている。この場合、ポールオブジェクト34は、自車両距離dvが最小となる位置に移動する。
<実施の形態5のまとめ>
以上のような本実施の形態5に係る表示制御装置1によれば、自車両2周辺の障害物51と自車両2とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34を自動的に移動させる。このような構成によれば、運転者はポールオブジェクト34の移動操作を行う必要がなくなるので、運転者の負担を軽減することができる。
また本実施の形態5では、自車両2周辺の障害物と自車両とについての相対位置に基づいて、障害物にポールオブジェクト34を近づける。このような構成によれば、運転者は、自車両2のうちどの部分が障害物51に最も近いかを、ポールオブジェクト34の位置によって知ることができる。
<実施の形態5の各変形例>
次に、実施の形態5の各変形例について説明する。なお、詳細には説明しないが、実施の形態5に実施の形態2の各変形例を適宜組み合わせてもよいし、実施の形態2に実施の形態5の各変形例を適宜組み合わせてもよい。例えば、実施の形態5に係る制御部12は、実施の形態2の変形例1のように、自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置に基づいてポールオブジェクト34の虚像距離及び虚像方向の両方を変更するのではなく、ポールオブジェクト34の虚像距離を変更せずに、ポールオブジェクト34の虚像方向を変更してもよい。
また、詳細には説明しないが、実施の形態5に実施の形態3の各変形例を適宜組み合わせてもよいし、実施の形態3に実施の形態5の各変形例を適宜組み合わせてもよい。例えば、実施の形態5に係る制御部12は、実施の形態3の変形例1のように、車外情報入力部11bで取得された自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。具体的には、実施の形態5に係る制御部12は、当該相対位置に基づく障害物と自車両との間の距離である自車両距離dvに基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。
この際、制御部12によって変更される表示態様は、例えばポールオブジェクト34の点滅などのアニメーションの有無、色、形状、及び、模様の少なくともいずれか1つであってもよい。なお、図31及び図32の例では、自車両距離dvが短くなるにつれて、ポールオブジェクト34の色が、図29などのポールオブジェクト34の色から注意色を経て警報色に変更されている。
また表示態様の変更はこれに限ったものではなく、例えば、制御部12は、自車両距離dvが小さくなるにつれて、ポールオブジェクト34の長さを長くしたり短くしたりしてもよい。また例えば、制御部12は、自車両距離dvが小さくなるにつれて、ポールオブジェクト34を点滅させたりしてもよいし、ポールオブジェクト34に模様を付加してもよい。また、制御部12は、自車両距離dvに基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を段階的に変更してもよいし、連続的に変更してもよい。
<実施の形態5の変形例1>
実施の形態5に実施の形態4を組み合わせてもよい。つまり、制御部12は、図33、図34及び図35に示すように、主ポールオブジェクト39を移動させずに、自車両2周辺の障害物51と自車両2とについての相対位置に基づいて、補助ポールオブジェクト38を自動的に移動させてもよい。この場合であっても、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
<実施の形態5の変形例2>
上述したように、図27の周辺検出部23は、自車両2周辺の障害物に関する情報を検出し、車外情報入力部11bは、周辺検出部23で検出された情報を取得する。ここで、自車両2周辺の障害物に関する情報は、障害物と自車両2とについての相対位置、障害物の属性、障害物の高さ、及び、障害物の色の少なくともいずれか1つを含んでもよい。
そして制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物に関する情報を示す表示オブジェクトである第3表示オブジェクトを、ポールオブジェクト34に付随させて仮想表示部21にさらに表示させてもよい。以下の説明では、第3表示オブジェクトを「付加オブジェクト」と記す。
図36、図37及び図38は、付加オブジェクトの例を示す図である。これらの図では、車外情報入力部11bが、障害物に関する情報として、障害物と自車両とについての相対位置の情報を取得し、制御部12が、当該相対位置に基づく自車両距離dvを示す付加オブジェクト40a,40b,40cをポールオブジェクト34に付随させて仮想表示部21に表示させている。図36では、自車両距離dvの値を示す文字の表示オブジェクトが、付加オブジェクト40aとして示されている。図37では、自車両距離dvの値を長さで示す矢印の表示オブジェクトが、付加オブジェクト40bとして示されている。図38では、自車両距離dvの値を示す二つの指の表示オブジェクトが、付加オブジェクト40cとして示されている。
以上のような本変形例に係る表示制御装置1によれば、運転者は、自車両2周辺の障害物に関する情報を知ることができる。
<実施の形態5の変形例3>
図27の周辺検出部23は、自車両周辺の障害物の属性を検出し、車外情報入力部11bは、周辺検出部23で検出された障害物の属性を取得してもよい。ここでいう障害物の属性には、静止物体、車両、人、及び、人以外の動物などのいずれかが該当する。そして、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の属性に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。
図39、図40及び図41は、制御部12が障害物の属性に基づいてポールオブジェクト34の表示態様を変更する例を示す図である。図39では、障害物の属性が静止物体51dである場合に、静止物体を示すポールオブジェクト34が示されている。図40では、障害物の属性が車両51eである場合に、車両を示すポールオブジェクト34が示されている。図41では、障害物の属性が人51fである場合に、人を示すポールオブジェクト34が示されている。
以上のような本変形例に係る表示制御装置1によれば、運転者は、自車両周辺の障害物の属性を知ることができる。なお、ここでは、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の属性に基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更したが、これに限ったものではない。例えば、制御部12は、実施の形態5の変形例2と同様に、障害物の属性を示す付加オブジェクトをポールオブジェクト34に付随させてもよい。
<実施の形態5の変形例4>
図27の周辺検出部23は、自車両周辺の障害物の高さを検出し、車外情報入力部11bは、周辺検出部23で検出された障害物の高さを取得してもよい。そして、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の高さに基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。
図42及び図43は、制御部12が障害物の高さに基づいてポールオブジェクト34の表示態様を変更する例を示す図である。図42では、障害物の高さが比較的低い場合に、マークの位置によって障害物の高さが比較的低いことを示すポールオブジェクト34が示されている。図43では、障害物の高さが比較的高い場合に、マークの位置によって障害物の高さが比較的高いことを示すポールオブジェクト34が示されている。マークの位置によって障害物の高さを示す代わりに、ポールオブジェクト34そのものの長さによって障害物の高さを示してもよいし、ポールオブジェクト34の目盛マーク(図示せず)によって障害物の高さを示してもよい。
以上のような本変形例に係る表示制御装置1によれば、運転者は、自車両周辺の障害物の高さを知ることができる。なお、ここでは、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物の高さに基づいて、ポールオブジェクト34の表示態様を変更したが、これに限ったものではない。例えば、制御部12は、実施の形態5の変形例2と同様に、障害物の高さを示す付加オブジェクトをポールオブジェクト34に付随させてもよい。
<実施の形態5の変形例5>
実施の形態5に実施の形態3の変形例5を組み合わせてもよい。つまり実施の形態5に係る制御部12は、自車両2周辺の障害物と自車両2とについての相対位置に基づいて、自車両2のフェンダー及び前側バンパーから離間するように、自車両2の前方にポールオブジェクト34を移動させてもよい。例えば、制御部12は、まず、ポールオブジェクト34が移動可能な範囲のうち自車両距離が最も短くなる位置に、ポールオブジェクト34を自動的に移動させ、その後に、ポールオブジェクト34を障害物に向かうように自動的に移動させてもよい。
図44、図45及び図46は、自車両距離が最も短くなる位置に移動されたポールオブジェクト34が、自車両2のフェンダー及び前側バンパーから離間していく様子を順に示す図である。これらの図に示すように、制御部12は、ポールオブジェクト34が自車両2のフェンダー及び前側バンパーから離間していく際に、自車両2周辺の障害物51とポールオブジェクト34との間のポール距離に基づいてポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。そして、ポールオブジェクト34が障害物51と接触する位置に達した場合に、制御部12は、ポールオブジェクト34の表示態様を、接触したことを示す特別の表示態様に変化させてもよいし、接触したことを示す文字や図形などの表示オブジェクトを仮想表示部21にさらに表示させてもよい。このような構成によれば、運転者は、障害物51と自車両2とについての相対位置を知ることができる。
なお、以上の説明では、制御部12は、まず、ポールオブジェクト34が移動可能な範囲のうち自車両距離が最も短くなる位置に、ポールオブジェクト34を自動的に移動させ、その後に、ポールオブジェクト34を障害物に向かうように自動的に移動させた。しかしこれに限ったものではなく、例えば、制御部12は、ポールオブジェクト34を自動的に移動させることと、運転者の移動操作に基づいてポールオブジェクト34を移動させることとを組み合わせてもよい。具体的には、制御部12は、自車両2周辺の障害物51と自車両とについての相対位置に基づいて、ポールオブジェクト34が移動可能な範囲のうち自車両距離が最も短くなる位置に、ポールオブジェクト34を自動的に移動させ、その後に、運転者の移動操作に基づいて、ポールオブジェクト34を障害物に向かうように移動させてもよい。
<実施の形態5の変形例6>
これまでの説明では、制御部12は、1つのポールオブジェクト34を仮想表示部21に表示させた。しかしこれに限ったものではなく、制御部12は、複数のポールオブジェクト34を仮想表示部21に表示させてもよい。
例えば、周辺検出部23は、複数の障害物について自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置を検出し、車外情報入力部11bは、複数の障害物について自車両周辺の障害物と自車両とについての相対位置を、周辺検出部23から取得してもよい。そして制御部12は、複数の障害物のそれぞれについて自車両距離が最も短くなる位置に、ポールオブジェクト34を1つずつ仮想表示部21に表示させてもよい。また、制御部12は、図47に示すように、複数の障害物51のそれぞれについて自車両距離が最も短くなる位置に、補助ポールオブジェクト38を1つずつ仮想表示部21に表示させてもよい。
<実施の形態6>
図48は、本発明の実施の形態6に係る表示制御装置1の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態6で説明する構成要素のうち、上述の構成要素と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
表示制御装置1内部の構成について説明する前に、車内LAN(Local Area Network)装置24について説明する。なお、仮想表示部21及び周辺検出部23は実施の形態3と同様である。
車内LAN装置24は、CAN(Controller Area Network)などを構成しており、自車両内の機器間で様々な情報及び制御命令を通信する。これにより、車内LAN装置24は、自車両の位置情報、自車両の走行における制御情報、自車両のボディに関する情報、自車両の固有情報などを自車両から取得する。なお、周辺検出部23は、車内LAN装置24と接続される構成であってもよい。この場合、車外情報入力部11bは、車内LAN装置24を経由して、自車両周辺の障害物に関する情報を取得する。
次に、図48の表示制御装置1内部の構成について説明する。図48の表示制御装置1は、図27の表示制御装置1に、車内情報入力部11dが追加された構成と同様である。なお、車内情報入力部11dは、図1の情報取得部11の概念に含まれる。
車内情報入力部11dは、車内LAN装置24で取得された制御情報などに基づいて、自車両の将来の移動軌跡である第1移動軌跡を求める。以下の説明では第1移動軌跡を「自車両移動軌跡」と記す。
表示位置制御部12bなどの制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物と自車両とについての相対位置と、車内情報入力部11dで求めた自車両移動軌跡とに基づいて、自車両が自車両移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両のうち障害物と接触する部分を求める。そして、制御部12は、求めた部分にポールオブジェクト34を移動させる。
<動作>
図49は、本実施の形態6に係る表示制御装置1の動作を示すフローチャートである。この図49の動作は、図28のステップS54をステップS61及びステップS62に置き換えたものと同様である。
ステップS61にて、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物と自車両とについての相対位置と、車内情報入力部11dで取得された自車両移動軌跡とに基づいて、自車両が自車両移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両のうち障害物と接触する部分を求める。図50には、自車両移動軌跡で走行した場合の自車両2が二点鎖線で示されている。図50の配置関係において、制御部12は、実線で示された自車両2が自車両移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両2の二点鎖線で示された部分2cが他車両51aの部分54と接触すると予測する。
ステップS62にて、制御部12は、求めた部分にポールオブジェクト34を移動させる。図50の場合、制御部12は、自車両2の部分2cに対応する実線で示された部分2dにポールオブジェクト34を移動させる。その後、ステップS52に処理が戻る。
<実施の形態6のまとめ>
以上のような本実施の形態6に係る表示制御装置1によれば、自車両2のうち障害物と将来接触する部分にポールオブジェクト34を移動させる。これにより、運転者は、ポールオブジェクト34の表示を参考にして、自車両2が障害物に接触しないように自車両2の移動軌跡を変更することができる。
<実施の形態6の各変形例>
次に、実施の形態6の各変形例について説明する。なお、詳細には説明しないが、実施の形態6に実施の形態2,3,5の各変形例を適宜組み合わせてもよいし、実施の形態2,3,5に実施の形態6の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
<実施の形態6の変形例1>
実施の形態6では、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された相対位置と、車内情報入力部11dで取得された自車両移動軌跡とに基づいて、自車両2が自車両移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両2のうち障害物と接触する部分にポールオブジェクト34を移動させた。
しかしこれに限ったものではなく、例えば、制御部12は、車外情報入力部11bで取得された相対位置と、車内情報入力部11dで取得された自車両移動軌跡とに基づいて、自車両2が自車両移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両2のうち障害物と接触しないけれども障害物に最も近づく部分にポールオブジェクト34を移動させてもよい。または、制御部12は、障害物と接触するか否かに基づいてポールオブジェクト34の表示態様を変更してもよい。このような構成によれば、運転者は、ポールオブジェクト34の表示を参考にして、自車両2が障害物に接触しないように自車両2の移動軌跡を変更することができる。
また例えば、図51に示すように、制御部12は、自車両2のうち他車両51aに現在最も近い部分2eに主ポールオブジェクト39を移動させるとともに、自車両2が自車両移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両2のうち障害物と接触する部分2fに補助ポールオブジェクト38を移動させてもよい。また例えば、制御部12は、自車両2のうち現在最も近い部分2eに1つの補助ポールオブジェクト38を移動させるとともに、自車両2が自車両移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両2のうち障害物と接触する部分2fに別の補助ポールオブジェクト38を移動させてもよい。そしてこの場合に、制御部12は、主ポールオブジェクト39の位置を初期位置に固定してもよい。
<実施の形態6の変形例2>
実施の形態6では、障害物は静止していることを想定していたが、障害物は移動してもよい。この場合、車外情報入力部11bは、周辺検出部23で検出された自車両周辺の障害物に関する情報に基づいて、障害物の将来の移動軌跡である第2移動軌跡を求める。以下の説明では第2移動軌跡を「障害物移動軌跡」と記す。
例えば、障害物が自動運転できない他車両であった場合には、車外情報入力部11bは、撮像した画像に示される他車両のタイヤの方向などに基づいて、他車両の移動軌跡を障害物移動軌跡として求める。障害物が自動運転できる他車両であった場合には、車外情報入力部11bは、車車間通信などによって取得された他車両の自動運転の情報に基づいて、他車両の移動軌跡を障害物移動軌跡として求める。
表示位置制御部12bなどの制御部12は、車外情報入力部11bで取得された障害物と自車両とについての相対位置と、車内情報入力部11dで求めた自車両移動軌跡と、車外情報入力部11bで求めた障害物移動軌跡とに基づいて、自車両が自車両移動軌跡に沿って移動し、かつ、障害物が障害物移動軌跡に沿って移動した場合に、自車両のうち障害物に最も近づく部分、及び、障害物と接触する部分の少なくともいずれか1つを求める。そして、制御部12は、求めた少なくともいずれか1つの部分にポールオブジェクト34を移動させる。
このような構成によれば、自車両のうち障害物に最も近づく部分を求める精度、及び、障害物と接触する部分を求める精度を高めることができる。
<実施の形態6の変形例3>
実施の形態5の構成に、実施の形態2と同様の操作信号入力部11a及び操作入力部22を追加した構成において、操作信号入力部11aが操作入力部22を介して運転者から切り替え操作を取得してもよい。そして、制御部12は、操作信号入力部11aで取得した切り替え操作に基づいて、実施の形態5で説明した表示と、実施の形態6で説明した表示と、実施の形態6の変形例1及び2で説明した表示とが選択的に行われてもよい。
<その他の変形例>
上述した表示制御装置1における情報取得部11及び制御部12を、以下「情報取得部11等」と記す。情報取得部11等は、図52に示す処理回路81により実現される。すなわち、処理回路81は、情報を取得する情報取得部11と、表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを表示部に表示させ、情報取得部11で取得された情報に基づいて、車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で第1表示オブジェクトを移動させる制御部12と、を備える。処理回路81には、専用のハードウェアが適用されてもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサが適用されてもよい。プロセッサには、例えば、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)などが該当する。
処理回路81が専用のハードウェアである場合、処理回路81は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。情報取得部11等の各部の機能それぞれは、処理回路を分散させた回路で実現されてもよいし、各部の機能をまとめて一つの処理回路で実現されてもよい。
処理回路81がプロセッサである場合、情報取得部11等の機能は、ソフトウェア等との組み合わせにより実現される。なお、ソフトウェア等には、例えば、ソフトウェア、ファームウェア、または、ソフトウェア及びファームウェアが該当する。ソフトウェア等はプログラムとして記述され、メモリ83に格納される。図53に示すように、処理回路81に適用されるプロセッサ82は、メモリ83に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、表示制御装置1は、処理回路81により実行されるときに、情報を取得するステップと、表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを表示部に表示させ、取得された情報に基づいて、車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で第1表示オブジェクトを移動させる制御を行うステップと、が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ83を備える。換言すれば、このプログラムは、情報取得部11等の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ83は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、そのドライブ装置等、または、今後使用されるあらゆる記憶媒体であってもよい。
以上、情報取得部11等の各機能が、ハードウェア及びソフトウェア等のいずれか一方で実現される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、情報取得部11等の一部を専用のハードウェアで実現し、別の一部をソフトウェア等で実現する構成であってもよい。例えば、情報取得部11については専用のハードウェアとしての処理回路81でその機能を実現し、それ以外についてはプロセッサ82としての処理回路81がメモリ83に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。以上のように、処理回路81は、ハードウェア、ソフトウェア等、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また、以上で説明した表示制御装置1は、PND(Portable Navigation Device)などのナビゲーション装置と、携帯電話、スマートフォン及びタブレットなどの携帯端末を含む通信端末と、これらにインストールされるアプリケーションの機能と、サーバとを適宜に組み合わせてシステムとして構築される表示制御システムにも適用することができる。この場合、以上で説明した表示制御装置1の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置されてもよいし、いずれかの機器に集中して配置されてもよい。その一例として、表示制御装置は、図1の仮想表示部21をさらに備えてもよい。
図54は、本変形例に係るサーバ91の構成を示すブロック図である。図54のサーバ91は、通信部91aと制御部91bとを備えており、自車両92のナビゲーション装置などによって実現される表示制御装置93と無線通信を行うことが可能となっている。
情報取得部である通信部91aは、表示制御装置93と無線通信を行うことにより、表示制御装置93で取得された情報を受信する。
制御部91bは、サーバ91の図示しないプロセッサなどが、サーバ91の図示しないメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、図1の制御部12と同様の機能を有している。つまり、制御部91bは、通信部91aで受信された情報に基づいて、車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で第1表示オブジェクトを移動させる制御信号を生成する。そして、通信部91aは、制御部91bの制御信号を表示制御装置93に送信する。表示制御装置93は、通信部91aから送信された制御信号に基づいて、仮想表示部21で表示されるポールオブジェクトを移動させる。
このように構成されたサーバ91によれば、実施の形態1で説明した表示制御装置1と同様の効果を得ることができる。
図55は、本変形例に係る通信端末96の構成を示すブロック図である。図55の通信端末96は、通信部91aと同様の通信部96aと、制御部91bと同様の制御部96bとを備えており、自車両97の表示制御装置98と無線通信を行うことが可能となっている。なお、通信端末96には、例えば自車両97の運転者が携帯する携帯電話機、スマートフォン、及びタブレットなどの携帯端末が適用される。このように構成された通信端末96によれば、実施の形態1で説明した表示制御装置1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1 表示制御装置、2 自車両、11 情報取得部、12 制御部、21 仮想表示部、34 ポールオブジェクト、36 画像、37 対応ポールオブジェクト、38 補助ポールオブジェクト、39 主ポールオブジェクト、40a,40b,40c 付加オブジェクト、51 障害物。

Claims (22)

  1. 表示部を制御する表示制御装置であって、
    前記表示部は、
    車両外の景色に重ねて前記車両の運転席から視認される1以上の虚像である表示オブジェクトを、前記車両の特定位置を基準とする前記虚像の方向である虚像方向と、前記虚像までの距離である虚像距離とによって規定される虚像位置に表示可能であり、
    前記表示制御装置は、
    前記表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを移動させる、運転者からの操作を含む情報を取得する情報取得部と、
    記第1表示オブジェクトを前記表示部に表示させ、前記情報取得部で取得された前記情報に基づいて、前記車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で前記第1表示オブジェクトの前記虚像方向及び前記虚像距離を制御することによって、前記第1表示オブジェクトを移動させる制御部と
    を備え
    前記情報取得部は、
    前記車両周辺の障害物の属性、高さ、及び、色の少なくともいずれか1つをさらに取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記障害物の前記少なくともいずれか1つに基づいて、前記第1表示オブジェクトの表示態様を変更する、表示制御装置。
  2. 表示部を制御する表示制御装置であって、
    前記表示部は、
    車両外の景色に重ねて前記車両の運転席から視認される1以上の表示オブジェクトを表示可能であり、
    前記表示制御装置は、
    前記車両周辺の障害物と前記車両とについての相対位置を含む情報を取得する情報取得部と、
    前記表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを前記表示部に表示させ、前記情報取得部で取得された前記情報に基づいて、前記車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で前記第1表示オブジェクトを移動させる制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記相対位置に基づく前記障害物と前記車両との間の距離が、予め定められた閾値よりも大きい場合には、前記第1表示オブジェクトの位置を初期位置に固定し、前記閾値以下である場合には、前記情報取得部で取得された前記相対位置に基づいて、前記ボディの前記前側端部のうち前記障害物に最も近い部分に前記第1表示オブジェクトを移動させる、表示制御装置。
  3. 表示部を制御する表示制御装置であって、
    前記表示部は、
    車両外の景色に重ねて前記車両の運転席から視認される1以上の表示オブジェクトを表示可能であり、
    前記表示制御装置は、
    前記車両周辺の障害物と前記車両とについての相対位置を含む情報を取得する情報取得部と、
    前記表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを前記表示部に表示させ、前記情報取得部で取得された前記情報に基づいて、前記車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で前記第1表示オブジェクトを移動させる制御部と
    を備え、
    前記情報は、前記車両の将来の移動軌跡である第1移動軌跡をさらに含み、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記相対位置及び前記第1移動軌跡に基づいて、前記車両が前記第1移動軌跡に沿って移動した場合に、前記車両のうち前記障害物に最も近づく部分、及び、前記障害物と接触する部分の少なくともいずれか1つに、前記第1表示オブジェクトを移動させる、表示制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
    前記第1表示オブジェクトは、コーナポール状のオブジェクトである、表示制御装置。
  5. 請求項1に記載の表示制御装置であって、
    前記操作は、運転者の指が指す指示方向を示すジェスチャ操作である、表示制御装置。
  6. 請求項3に記載の表示制御装置であって、
    前記情報取得部は、
    前記車両周辺の障害物と、前記第1表示オブジェクトとについての相対位置をさらに取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記相対位置に基づいて、前記第1表示オブジェクトの表示態様を変更し、かつ、前記第1表示オブジェクトを助手席及び運転席の一方側から他方側に自動的に移動させる、表示制御装置。
  7. 請求項1に記載の表示制御装置であって、
    前記情報は、前記車両周辺の障害物と前記車両とについての相対位置の情報を含み、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記相対位置に基づく前記障害物と前記車両との間の距離に基づいて、前記第1表示オブジェクトの表示態様を変更する、表示制御装置。
  8. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
    前記第1表示オブジェクトの初期位置は、前記ボディのうちの助手席側の前側端部の位置である、表示制御装置。
  9. 請求項1に記載の表示制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記情報に基づいて、前記ボディの前側端部よりも前方に前記第1表示オブジェクトを移動させる、表示制御装置。
  10. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記表示オブジェクトである第2表示オブジェクトを前記表示部にさらに表示させ、前記第2表示オブジェクトを、前記ボディのうちの助手席側の前側端部の位置に固定する、表示制御装置。
  11. 請求項10に記載の表示制御装置であって、
    前記第1表示オブジェクトの表示態様と、前記第2表示オブジェクトの表示態様とは互いに異なり、かつ類似する、表示制御装置。
  12. 請求項3に記載の表示制御装置であって、
    前記情報は、前記障害物の将来の移動軌跡である第2移動軌跡をさらに含み、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記相対位置、前記第1移動軌跡及び前記第2移動軌跡に基づいて、前記車両が前記第1移動軌跡に沿って移動し、かつ、前記障害物が前記第2移動軌跡に沿って移動した場合に、前記車両のうち前記障害物に最も近づく部分、及び、前記障害物と接触する部分の少なくともいずれか1つに、前記第1表示オブジェクトを移動させる、表示制御装置。
  13. 請求項2または請求項3に記載の表示制御装置であって、
    前記情報取得部は、
    前記車両周辺の障害物の属性をさらに取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記障害物の属性に基づいて、前記第1表示オブジェクトの表示態様を変更する、表示制御装置。
  14. 請求項2または請求項3に記載の表示制御装置であって、
    前記情報取得部は、
    前記車両周辺の障害物の高さをさらに取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記障害物の高さに基づいて、前記第1表示オブジェクトの表示態様を変更する、表示制御装置。
  15. 請求項2または請求項3に記載の表示制御装置であって、
    前記情報取得部は、
    前記車両周辺の障害物の色をさらに取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記障害物の色に基づいて、前記第1表示オブジェクトの色を変更する、表示制御装置。
  16. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
    前記情報取得部は、
    前記車両周辺の障害物に関する情報を取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記障害物に関する情報を示す前記表示オブジェクトである第3表示オブジェクトを、前記第1表示オブジェクトに付随させて前記表示部にさらに表示させる、表示制御装置。
  17. 請求項16に記載の表示制御装置であって、
    前記障害物に関する情報は、前記車両周辺の障害物と前記第1表示オブジェクトとについての相対位置の情報を含む、表示制御装置。
  18. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
    前記情報取得部は、
    前記車両周辺を撮像した画像を取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記画像を、前記車両内で表示可能な、前記表示部とは別の表示部に表示させ、当該画像に前記第1表示オブジェクトに対応する表示オブジェクトを重畳させる、表示制御装置。
  19. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の表示制御装置であって、
    前記情報取得部は、
    前記車両にて自動運転が行われているか否かを示す自動運転情報を取得し、
    前記制御部は、
    前記情報取得部で取得された前記自動運転情報が前記車両にて自動運転が行われていることを示す場合に、前記第1表示オブジェクトの位置を初期位置に固定する、表示制御装置。
  20. 表示部を制御する表示制御方法であって、
    前記表示部は、
    車両外の景色に重ねて前記車両の運転席から視認される1以上の虚像である表示オブジェクトを、前記車両の特定位置を基準とする前記虚像の方向である虚像方向と、前記虚像までの距離である虚像距離とによって規定される虚像位置に表示可能であり、
    前記表示制御方法は、
    前記表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを移動させる、運転者からの操作を含む情報を取得し、
    記第1表示オブジェクトを前記表示部に表示させ、取得された前記情報に基づいて、前記車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で前記第1表示オブジェクトの前記虚像方向及び前記虚像距離を制御することによって、前記第1表示オブジェクトを移動させ
    前記車両周辺の障害物の属性、高さ、及び、色の少なくともいずれか1つをさらに取得し、
    取得された前記障害物の前記少なくともいずれか1つに基づいて、前記第1表示オブジェクトの表示態様を変更する、表示制御方法。
  21. 表示部を制御する表示制御方法であって、
    前記表示部は、
    車両外の景色に重ねて前記車両の運転席から視認される1以上の表示オブジェクトを表示可能であり、
    前記表示制御方法は、
    前記車両周辺の障害物と前記車両とについての相対位置を含む情報を取得し、
    前記表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを前記表示部に表示させ、取得された前記情報に基づいて、前記車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で前記第1表示オブジェクトを移動させ、
    取得された前記相対位置に基づく前記障害物と前記車両との間の距離が、予め定められた閾値よりも大きい場合には、前記第1表示オブジェクトの位置を初期位置に固定し、前記閾値以下である場合には、取得された前記相対位置に基づいて、前記ボディの前記前側端部のうち前記障害物に最も近い部分に前記第1表示オブジェクトを移動させる、表示制御方法。
  22. 表示部を制御する表示制御方法であって、
    前記表示部は、
    車両外の景色に重ねて前記車両の運転席から視認される1以上の表示オブジェクトを表示可能であり、
    前記表示制御方法は、
    前記車両周辺の障害物と前記車両とについての相対位置を含む情報を取得し、
    前記表示オブジェクトである第1表示オブジェクトを前記表示部に表示させ、取得された前記情報に基づいて、前記車両のボディの前側端部に対応する予め定められた範囲内で前記第1表示オブジェクトを移動させ、
    前記情報は、前記車両の将来の移動軌跡である第1移動軌跡をさらに含み、
    取得された前記相対位置及び前記第1移動軌跡に基づいて、前記車両が前記第1移動軌跡に沿って移動した場合に、前記車両のうち前記障害物に最も近づく部分、及び、前記障害物と接触する部分の少なくともいずれか1つに、前記第1表示オブジェクトを移動させる、表示制御方法。
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