JP6727226B2 - 空気供給システム及び空気供給システムの制御方法 - Google Patents

空気供給システム及び空気供給システムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の各負荷に対する空気の供給及び排出を制御する空気供給システム及び空気供給システムの制御方法に関する。
一般的に、車両の空気圧ブレーキシステムでは、圧縮空気を供給するコンプレッサと、サービスブレーキ(フットブレーキ)回路、パーキングブレーキ回路等の各負荷との間に、乾燥させた空気を各負荷に供給する空気供給システムを備えている。
最近では、電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)によって制御される圧縮空気供給システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、パーキングブレーキ回路では、空気を貯留する制御室から空気が排出されることによってブレーキが作動し、制御室に空気が供給されることによってブレーキが解除される。
特許文献2には、パーキングブレーキ回路に異常が生じた場合等の非常時に作動するパーキングブレーキ回路を備えたパーキングブレーキ機構が提案されている。電空パーキングブレーキ回路は、電気信号を空気圧力信号に変換し、この空気圧力信号によってパーキングブレーキを作動及び解除させる。電空パーキングブレーキ回路は、パーキングブレーキ回路とは別の流路と、当該流路を開閉する別の電磁弁を有する機構とを備える。
特開2007−326516号公報 欧州特許第1888389号明細書
上述したパーキングブレーキ機構のように、非常時用の回路をパーキングブレーキ回路に付加する場合には、パーキングブレーキ機構が複雑化、又は大型化する可能性がある。
本発明の目的は、パーキングブレーキを作動及び解除する回路を、非常時用の回路としても使用することのできる空気供給システム及び空気供給システムの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決する空気供給システムは、パーキングブレーキ回路へ空気を供給及び前記パーキングブレーキ回路から空気を排出する給排気路と、コンプレッサから供給される空気を負荷に供給する空気供給路と、前記給排気路、前記空気供給路、及び前記パーキングブレーキ回路に接続する方向切換部と、前記方向切換部を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記方向切換部の位置を、前記空気供給路から前記パーキングブレーキ回路への空気の供給を許容してパーキングブレーキを解除する供給位置と、非常時に前記パーキングブレーキ回路から前記給排気路を介した空気の排出を許容して前記パーキングブレーキを作動させる排気位置とに変更可能に構成されることを要旨とする。
上記課題を解決する空気供給システムの制御方法は、パーキングブレーキ回路へ空気を供給及び排気する空気供給システムの制御方法である。前記空気供給システムは、前記パーキングブレーキ回路へ空気を供給及び前記パーキングブレーキ回路から空気を排出する給排気路と、コンプレッサから供給される空気を負荷に供給する空気供給路と、前記給排気路、前記空気供給路、及び前記パーキングブレーキ回路に接続する方向切換部と、前記方向切換部を制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記方向切換部の位置を、前記空気供給路から前記パーキングブレーキ回路への空気の供給を許容してパーキングブレーキを解除する供給位置と、非常時に前記パーキングブレーキ回路から前記給排気路を介した空気の排出を許容してパーキングブレーキを作動させる排気位置とに変更する。
パーキングブレーキ回路は、空気の供給により解除状態となり、空気の排出により作動状態となる。上記構成又は方法では、通常時において、給排気路と方向切換部とを用いて、パーキングブレーキ回路に対して空気の供給及び排出を行う。また、回路や制御装置に異常が生じた非常時においては、方向切換部の位置が排気位置になるため、給排気路を介してパーキングブレーキ回路から空気が排出される。これにより、パーキングブレーキが作動する。したがって、通常時にパーキングブレーキを作動及び解除する回路を非常時用の回路としても使用することができる。
一実施形態では、上記空気供給システムは、前記パーキングブレーキ回路から前記給排気路を介して送られた空気を排出する排気位置と、前記給排気路を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成される排出部を備えてよい。前記制御装置は、第1制御装置と、第2制御装置と、を備え、前記方向切換部の位置は、前記第2制御装置によって制御され、通電状態で前記供給位置となるとともに、非通電状態で前記排気位置となってよい。前記排出部の位置は、前記第1制御装置によって制御され、通電状態で前記遮断位置となり、非通電状態で前記排気位置となってよい。
上記構成では、第1制御装置に異常が生じたとしても、非通電状態で排出部の位置は排気位置となるので、第2制御装置によって方向切換部を非通電状態にすれば、パーキングブレーキ回路から空気を排出して、パーキングブレーキを作動できる。また、第2制御装置に異常が生じたとしても、非通電状態で方向切換部の位置は排気位置となるので、第1制御装置によって排出部を非通電状態にすれば、パーキングブレーキ回路から空気を排出できる。このように、第1制御装置又は第2制御装置に異常が生じたときにもパーキングブレーキを作動させることができるので、システムを冗長化することができる。
一実施形態では、前記排出部は、前記パーキングブレーキ回路から送られた空気を、前記コンプレッサの下流に設けられたフィルタに逆流させる再生位置に位置を変更可能にさらに構成されてよい。
上記構成では、排出部は、パーキングブレーキ回路からの空気を大気に放出する機能と、パーキングブレーキ回路からの空気をフィルタに逆流させる機能を兼ね備える。このため、非常時にパーキングブレーキを作動させるほかに、パーキングブレーキ回路からの空気を有効に利用してフィルタを清浄化することができる。
一実施形態では、上記空気供給システムは、前記パーキングブレーキ回路とは別のブレーキ回路に空気を供給する供給位置と、前記パーキングブレーキ回路及び前記ブレーキ回路の間の双方向の流れを許容する双方向位置とに位置を変更可能に構成される方向制御部をさらに備えてよい。前記方向制御部の位置は、前記第1制御装置によって制御され、非通電状態で前記双方向位置となり、通電状態で前記供給位置になってよい。前記第1制御装置は、前記供給位置及び前記双方向位置の間で位置を変更してブレーキのテストを行うテストポジションモードを実行し、前記ブレーキ回路が解除されている場合には、前記方向制御部の位置を前記双方向位置に変更して前記ブレーキ回路から空気を排出した後に前記テストポジションモードに移行してよい。
上記構成では、テストポジションモードの実行に用いられる方向制御部は、第1制御装置によって制御されるため、第2制御装置に異常が生じたときもテストポジションモードを実行することができる。また、テストポジションモードを実行する際、パーキングブレーキとは別のブレーキが解除されているとき、方向制御部の位置を双方向位置としてブレーキ回路から空気を排出してから当該モードを実行する。このため、例えばパーキングブレーキ回路及びブレーキ回路を搭載した車両が降坂路にあるときにテストポジションモードに移行する操作が行われたときも、ブレーキを作動させてからテストポジションモードに移行するので安全性を高めることができる。
一実施形態では、前記負荷は車両に搭載されており、前記パーキングブレーキ回路及び前記負荷の間には、前記負荷へ空気を供給する供給位置、及び前記パーキングブレーキ回路及び前記負荷の間の双方向の流れを許容する双方向位置に位置を変更可能に構成される方向制御部が設けられてよい。前記空気供給システムに異常が生じ、且つ前記パーキングブレーキが作動している場合に、前記方向制御部は、前記供給位置及び前記双方向位置の間で交互に位置を変更して、前記パーキングブレーキ回路に空気を供給して前記パーキングブレーキを解除可能であってよい。
上記構成では、例えば方向切換部、又は方向切換部を制御する制御装置に異常が生じ、且つパーキングブレーキが作動している場合に、方向制御部が交互に位置を変更することにより、負荷からパーキングブレーキ回路に空気を供給してパーキングブレーキを解除することができる。このため、非常時においても車両を移動させることができる。
別の態様では、空気供給システムは、コンプレッサからパーキングブレーキ回路側に空気を供給する空気供給路と、前記空気供給路に設けられたフィルタと、前記パーキングブレーキ回路側に接続し、前記パーキングブレーキ回路から排出された空気が供給されるリリース流路と、前記リリース流路に設けられた排出部と、を備え、前記排出部は、パーキングブレーキが作動するときに、前記パーキングブレーキ回路から前記リリース流路を介して排出された空気を前記フィルタ内に逆流させて前記フィルタを再生する再生位置と、前記リリース流路を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成されることを要旨とする。
上記構成によれば、パーキングブレーキが作動するときに排出される空気をそのまま大気に放出せずに、フィルタ内に逆流させてフィルタを再生することができる。そのため、パーキングブレーキ回路から供給される空気によるフィルタの再生のほかに、再生処理を実行している場合には、その再生処理での空気供給量、又は再生処理の頻度を低減させることができる。又は、その再生処理における空気供給量又は頻度を維持したまま、パーキングブレーキ回路から供給される空気によるフィルタの再生を行う場合には、フィルタをさらに清浄化することができる。
本発明によれば、パーキングブレーキを作動及び解除する回路を、非常時用の回路としても使用することができる。
トラクタ及びトレーラに設けられるブレーキシステムの概略構成を示す図。 第1実施形態のブレーキシステムに備えられる空気供給システムの構成を示すブロック図。 空気供給システムの動作を示すフローチャートであって、第1ECUが正常に作動しているときのフローチャート。 空気供給システムの動作を示すフローチャートであって、第1バックアップモードのフローチャート。 空気供給システムの動作を示すフローチャートであって、第2バックアップモードのフローチャート。 空気供給システムの動作を示すフローチャートであって、フィルタの再生モードのフローチャート。 第2実施形態の空気供給システムの動作を示すフローチャートであって、第2バックアップモードのフローチャート。 他の実施形態の空気供給システムの構成を示す模式図。
以下、空気供給システムを、連結車両のブレーキシステムに適用した一実施形態について説明する。ブレーキシステムは、圧縮乾燥空気を駆動源とするブレーキとしてパーキングブレーキとサービスブレーキとの両方を備えている。連結車両は、トラクタにトレーラが連結された車両である。
<ブレーキシステムの全体構成>
図1を参照して、連結車両のブレーキシステムについて説明する。トレーラ2を牽引するトラクタ1には、前輪の車軸WF及び後輪の車軸WRに各2輪が設けられている。前輪の車軸WFの各車輪には、サービスブレーキのみを作動させるサービスブレーキチャンバー6が設けられている。後輪の車軸WRの各車輪には、サービスブレーキ及びパーキングブレーキを作動させるスプリングブレーキチャンバー7が設けられている。サービスブレーキチャンバー6、又はスプリングブレーキチャンバー7のサービスブレーキ機構は、空気が供給されるとサービスブレーキが作動し、空気が排出されるとサービスブレーキが解除(非作動)される。スプリングブレーキチャンバー7のパーキングブレーキ機構は、空気が供給されるとパーキングブレーキが解除され、空気が排出されるとパーキングブレーキが作動する。
一方、トレーラ2には、第1車軸W1と第2車軸W2が設けられている。トレーラ2の各車輪には、サービスブレーキ及びパーキングブレーキを作動させるスプリングブレーキチャンバー7が設けられている。
トラクタ1は、エンジン3、コンプレッサ4、及び空気供給システム10を備えている。コンプレッサ4は、エンジン3の動力によって駆動される。空気供給システム10は、コンプレッサ4から供給される圧縮された空気を乾燥及び清浄化し、サービスブレーキチャンバー6を含むサービスブレーキ回路や、スプリングブレーキチャンバー7を含むパーキングブレーキ回路へ空気を供給する。
空気供給システム10は、所定のポートを介して、トレーラ制御バルブ(TCV:Trailer Control Valve)8に接続されている。トレーラ制御バルブ8は、トレーラ2の空圧回路に対する空気の供給及び排出を制御し、トレーラ2のサービスブレーキを作動及び解除するとともに、トレーラ2のパーキングブレーキを作動及び解除する。
<空気供給システムの構成>
次に図2を参照して空気供給システム10の構成について説明する。空気供給システム10は、第1制御装置としての第1ECU15、及び第2制御装置としての第2ECU16を備えている。第1ECU15及び第2ECU16は、例えばCPU、RAM、ROM等を備え、ROM等に格納されたプログラムに従って、空気供給システム10を制御する。コンプレッサ4は、第1ECU15の制御によって、空気を圧縮して供給する稼動状態と、空気の圧縮を行わない非稼動状態とが切り替えられる。
空気供給システム10は、エアドライヤ回路11と、保護回路12とを備えている。これらのエアドライヤ回路11及び保護回路12は、互いに接続され、一部の構成を共有している。
エアドライヤ回路11は、第1ECU15によって制御され、稼動状態のコンプレッサ4から送られた圧縮された空気を乾燥させる機能を有する。また、エアドライヤ回路11は、空気を乾燥させるためのフィルタ17を再生する機能を有する。
保護回路12は、第1ECU15及び第2ECU16によって制御され、エアドライヤ回路11から送られた空気を、車両に搭載された第1負荷C21〜第8負荷C28に供給する機能を有する。保護回路12には、第1ポートP21〜第8ポートP28が設けられている。第1ポートP21〜第8ポートP28の下流には、第1負荷C21〜第8負荷C28がそれぞれ接続されている。また、空気供給システム10には、信号入力ポートP13が設けられている。
また、第1ECU15及び第2ECU16は、CAN(Controller Area Network)等のネットワーク100に接続され、互いに通信可能に構成されている。第1ECU15及び第2ECU16は、ネットワーク100を介した通信によって互いの状態を判断することが可能である。また、ネットワーク100には、パーキングブレーキ用の操作スイッチ110が接続されている。パーキングブレーキが作動状態であるときに操作スイッチ110が操作されると、パーキングブレーキが解除される。パーキングブレーキが解除された状態であるときに操作スイッチ110が操作されると、パーキングブレーキが作動する。
(エアドライヤ回路の構成)
次に、エアドライヤ回路11の構成について説明する。エアドライヤ回路11は、水分を捕捉する乾燥剤及び油分を捕捉する濾過部を備えるフィルタ17を備えている。フィルタ17は、コンプレッサ4に接続する空気供給路18に設けられている。
フィルタ17は、空気を内部に通過させることにより、空気に含まれる水分を除去して乾燥させるとともに、空気に含まれる油分を除去して空気を清浄化する。フィルタ17を通過した空気は、フィルタ17からその下流への空気の流れのみを許容するチェックバルブ19を介して、保護回路12側へ供給される。
また、フィルタ17の下流には、チェックバルブ19を迂回するバイパス流路20が設けられている。バイパス流路20には、再生制御弁21が接続されている。再生制御弁21は、第1ECU15によって制御される電磁弁であって、非通電時にバイパス流路20を遮断し、通電時にバイパス流路20を開く。バイパス流路20のうち、再生制御弁21とフィルタ17との間には、オリフィス22が設けられている。再生制御弁21が通電されると、保護回路12側から供給された空気が、バイパス流路20を介して、オリフィス22によって流量を規制された状態でフィルタ17に送られる。フィルタ17に送られた空気は、フィルタ17を逆流する。この状態を、再生状態という。このときフィルタ17に送られる空気は、フィルタ17を通過して乾燥及び清浄な空気であるため、フィルタ17に捕捉された水分及び油分がフィルタ17から除去される。
フィルタ17から除去された水分及び油分を含む液体であるドレンは、ドレン排出弁25に送られる。ドレン排出弁25は、空気圧で駆動する空気圧駆動式の弁であって、フィルタ17とドレン排出口27との間に設けられ、閉弁位置及び開弁位置の間で位置を変更する2ポート2位置弁である。ドレン排出弁25は、開弁位置でドレンをドレン排出口27へ送る。ドレン排出口27から排出されたドレンは、図示しないオイルセパレータに回収される。
ドレン排出弁25及びコンプレッサ4は、ガバナ26によって制御される。ガバナ26は、第1ECU15によって制御される電磁弁である。ガバナ26は、非通電時にコントロール圧(空圧信号の出力)を遮断し、コンプレッサ4とドレン排出弁25の空圧信号の入力ポートを大気開放する。ガバナ26は、通電時に、空気供給路18から供給された空気によってドレン排出弁25及びコンプレッサ4に空圧信号を出力する供給位置となる。
ドレン排出弁25は、ガバナ26から空圧信号が入力されていない状態、すなわち空気が供給されていない状態で閉弁位置に維持され、空圧信号が入力されると開弁位置となる。また、ドレン排出弁25のコンプレッサ側のポート又は流路が上限値を超えて高圧になった場合には、ドレン排出弁25が開弁位置に切り換わり、強制的に開かれる。また、ドレン排出弁25は、コンプレッサ4とは別のテスト用のコンプレッサからの圧縮空気をテスト信号としてコントロールポートに入力する。
コンプレッサ4は、ガバナ26から空圧信号が入力されると、上記の非稼動状態に移行する。例えば、第1負荷C21及び第2負荷C22が上限圧に到達したことを第2ECU16が検知したとき、空気を新たに生成する必要はない。このため、第2ECU16から指令を受信した第1ECU15は、ガバナ26を供給位置とする。これにより、ガバナ26からコンプレッサ4に空圧信号が供給される。このとき、ガバナ26から空圧信号が入力されることによってドレン排出弁25は開き、再生制御弁21は閉じている(アンロード状態)。なお、コンプレッサ4が非稼動状態である場合に、第1ECU15の制御によってドレン排出弁25及び再生制御弁21の両方が開くとき、上述した再生状態となる。
また、フィルタ17の下流には、排気弁30と、排気弁30のコントロールポートに接続する少なくとも1つの切換制御弁31とが設けられている。これらの排気弁30及び切換制御弁31は、排出部を構成し、エアドライヤ回路11及び保護回路12との間で共有される。切換制御弁31は、第1ECU15によって制御される電磁弁であって、非通電状態で、排気弁30側の空気を排出する排気位置となる。また、排気弁30は、通電状態でフィルタ17の下流から供給された空気を空圧信号として排気弁30へ出力する供給位置となる。
排気弁30は、空気圧駆動式の3ポート3位置弁であって、排気位置、遮断位置、再生位置の間で位置を変更可能である。排気弁30は、その位置を排気位置に付勢するスプリングを有している。排気位置は、切換制御弁31から空圧信号が入力されていない状態のときの位置である。排気位置は、第5ポートP25から送られた空気を排出口32から排出する位置である。遮断位置は、スプリングの付勢力と排気弁30からの空気の供給による圧力とが均衡する位置である。この遮断位置では、第5ポートP25とフィルタ17側との連通が遮断される。再生位置は、切換制御弁31から空圧信号が入力されたときの位置である。この再生位置は、第5ポートP25から供給された空気をフィルタ17へ供給する位置である。排気弁30が再生位置となることにより、再生制御弁21を介して供給される空気による再生に加えて、フィルタ17の再生処理が付加的に実行されることとなる。
排気弁30とフィルタ17の下流との間には、チェックバルブ23とオリフィス24とが設けられている。チェックバルブ23は、フィルタ17の下流から排気弁30へ向かう方向の流れを禁止し、排気弁30からフィルタ17の下流へ向かう方向の流れを許容する。
また、エアドライヤ回路11は、フィルタ17の下流に接続された湿度センサ120及び圧力センサ121を備えている。湿度センサ120は、フィルタ17の下流の空気の湿度を検出し、湿度検出値を第1ECU15に出力する。圧力センサ121は、フィルタ17の下流の圧力を検出し、圧力検出値を第1ECU15に出力する。
第1ECU15は、湿度検出値及び圧力検出値を用いて、オイルセパレータ内に貯留されたドレンの体積を推定する。例えば、第1ECU15は、所定の間隔で入力される圧力検出値に基づき、フィルタ17を通過する空気流量を演算する。また、第1ECU15は、湿度検出値と空気流量とから、フィルタ17を通過する水分量を演算する。そして、フィルタ17の水分捕捉率等の所定の係数を水分量に乗算すること等によって、オイルセパレータ内のドレン体積を推定する。また、連結車両は、外気の温度を検出する温度検出部及び外気の湿度を検出する湿度検出部を備えているため、外気の温度及び湿度も加味してドレンの体積を算出すれば、より正確にドレンの体積を推測することができる。
(保護回路の構成)
次に、保護回路12の構成について説明する。保護回路12の第1ポートP21に接続された第1負荷C21、及び第2ポートP22に接続された第2負荷C22は、前輪及び後輪のサービスブレーキを作動及び解除するサービスブレーキ回路である。第3ポートP23に接続する第3負荷C23は、トレーラ2のサービスブレーキ及びパーキングブレーキを作動及び解除するトレーラ側ブレーキ回路である。第4ポートP24に接続する第4負荷C24及び第6ポートP26に接続する第6負荷C26は、アクセサリを作動又は非作動とするアクセサリ回路である。第5ポートP25に接続する第5負荷C25は、トラクタ1のパーキングブレーキを作動又は解除するパーキングブレーキ回路である。第7ポートP27に接続する第7負荷C27は、トレーラコントロールバルブを含む回路である。第8ポートP28に接続する第8負荷C28は、アクセサリを作動又は非作動とするアクセサリ回路であって、第4負荷C24及び第6負荷C26よりも高圧の回路である。
また、信号入力ポートP13は、例えばドライバーによるサービスブレーキ操作がなされたときに出力される空圧信号が入力されるポートである。
エアドライヤ回路11に連通する空気供給路18からは、各負荷に空気を供給する第1分岐路41〜第6分岐路46が分岐している。第1分岐路41〜第3分岐路43は、第1負荷C21〜第3負荷C23にそれぞれ空気を供給する流路である。第4分岐路44は、第5負荷C25に空気を供給する流路である。第5分岐路45は、第4負荷C24、第6負荷C26及び第7負荷C27に空気を供給する流路である。第6分岐路46は、第8負荷C28に空気を供給する流路である。
第1分岐路41には、第1開閉弁52と、第1開閉弁52のコントロールポートに接続された第1保護弁51が設けられている。第1保護弁51は、第2ECU16によって制御される電磁弁である。第1保護弁51は、非通電状態で供給位置となり、通電状態で排気位置となる。第1保護弁51は、供給位置では、第1分岐路41に連通して空圧信号を第1開閉弁52に出力し、排気位置では、第1開閉弁52側の空圧信号に相当する圧縮空気を排気する。
第1開閉弁52は、第1保護弁51の空圧信号によって制御される。第1開閉弁52は、空圧信号が入力されない状態では、第1分岐路41から第1負荷C21への空気の供給を遮断する遮断位置となる。また、第1開閉弁52は、空圧信号が入力された状態では、第1分岐路41と第1負荷C21とを連通して、第1負荷C21へ空気を供給する供給位置となる。第1開閉弁52には、オリフィス、及びチェックバルブが設けられたバイパス53が設けられている。また、第1開閉弁52の下流には、圧力センサ111が接続されている。圧力センサ111は、第2ECU16に圧力検出値を出力する。
第2ECU16は、圧力センサ111から入力された圧力検出値に基づき、第1負荷C21でのエア漏れ等の異常を検出した場合には、第1保護弁51を通電して第1開閉弁52を閉じ、第1負荷C21への空気の供給を停止する。また、第2ECU16は、圧力センサ111からの圧力検出値が上限値を超えると、第1保護弁51を通電して第1開閉弁52を閉じ、第1負荷C21への空気の供給を停止する。このように、第1負荷C21への空気の供給が強制的に停止された場合にも、バイパス53を介して、流量が低減された空気を第1開閉弁52の下流に供給することができる。そのため、緊急時にも、所定のブレーキ力を担保できる。
また、第2分岐路42には、第2開閉弁62と、第2開閉弁62のコントロールポートに接続された第2保護弁61が設けられている。第2保護弁61及び第2開閉弁62の構成は、第1分岐路41の第1保護弁51及び第1開閉弁52と同様の構成である。第2開閉弁62の下流には、第2圧力センサ112が接続されている。第2圧力センサ112は、第2開閉弁62の下流の圧力を検出し、第2ECU16に圧力検出値を出力する。
第3分岐路43には、第3開閉弁72と、第3開閉弁72のコントロールポートに接続された第3保護弁71とが設けられている。第3保護弁71は、第2ECU16によって制御される電磁弁である。第3保護弁71は、非通電状態で排気位置となり、通電状態で供給位置となる。第3保護弁71は、排気位置では、第3開閉弁72側の空気を排気し、供給位置では、第3開閉弁72に空圧信号を出力する。
第3開閉弁72は、空気圧駆動式の弁であり、空圧信号が入力された状態で供給位置となり、空圧信号が入力されていない状態で遮断位置となる。供給位置では、第3ポートP23を介して空気を第3負荷C23に供給する。遮断位置では、第3分岐路43と第3ポートP23とを遮断する。
第3開閉弁72の下流には、圧力センサ113が接続されている。また、第3開閉弁72の下流と、第2負荷C22に接続する第2分岐路42とを接続する流路には、第3開閉弁72から第2分岐路42への空気の流れを許容するチェックバルブ73が設けられている。
第1負荷C21及び第2負荷C22のいずれかの圧力が著しく低下した異常状態の場合には、チェックバルブ73に対して第3ポートP23側の圧力が高くなる。そのため、第3負荷C23の管路内又はタンク内の空気が、チェックバルブ73を介して、第1負荷C21及び第2負荷C22に供給される。これにより、サービスブレーキ回路に異常が生じた場合でも、トレーラブレーキ回路から空気が供給されることによりサービスブレーキを作動させることができる。
また、第3開閉弁72の下流には、安全弁74が設けられている。安全弁74は、第3開閉弁72の下流が所定の上限値を超えると、開弁して、第3負荷C23側の空気を大気に排出して減圧する。
第4分岐路44には、方向切換弁82と、方向切換弁82のコントロールポートに接続された第5保護弁81とが設けられている。第5保護弁81及び方向切換弁82は、方向切換部を構成する。第5保護弁81は、第2ECU16によって制御される電磁弁である。第5保護弁81は、非通電状態で排気位置となり、通電状態で供給位置となる。排気位置では、方向切換弁82側の空気を排気する。また、供給位置では、方向切換弁82に空圧信号を出力する。
方向切換弁82は、空気圧駆動式の弁であり、第4分岐路44、第5ポートP25側、排気弁30に接続するリリース流路83に接続される3ポート2位置弁である。方向切換弁82は、第5負荷C25に空気を供給するとともに第5負荷C25からの空気を排出する給排気路88を介して第5ポートP25に接続されている。
方向切換弁82は、空圧信号が入力されていない状態では排気位置となり、空圧信号が入力された状態では供給位置となる。排気位置では、第5ポートP25からリリース流路83へ向かう方向の空気の供給が許容される。供給位置では、第4分岐路44から、第5ポートP25側又は第7ポートP27へ向かう方向の流れが許容される。
パーキングブレーキ回路である第5負荷C25は、ブレーキ機構に付勢力を付与するスプリングを空気圧により押し返す制御室を有している。パーキングブレーキが作動するとき、制御室から空気が排出されて、車輪にスプリングの付勢力が付与される。パーキングブレーキが解除されるとき、制御室に空気が供給されて、空気圧によりスプリングを押し返す。パーキングブレーキが作動する際には、第4分岐路44の第5保護弁81は排気位置となり、方向切換弁82は排気位置となる。これにより、第5負荷C25の空気は、給排気路88を介してリリース流路83に供給される。
第5ポートP25と方向切換弁82との間には、方向制御部としてのテストポジション弁85が設けられている。テストポジション弁85は、3ポート2位置弁であって、第5ポートP25側、第5分岐路45側、第7ポートP27に接続し、第1ECU15によって制御される電磁弁である。テストポジション弁85は、非通電状態で第5ポートP25側と第7ポートP27側とを連通する双方向位置となり、通電状態で供給位置となる。双方向位置では、第7ポートP27から第5ポートP25に向かう方向、及び第5ポートP25から第7ポートP27に向かう方向の両方の流れを許容する。すなわち、双方向位置では、第5ポートP25及び第7ポートP27のうち圧力が高い方から低い方へ空気が流れる。また、供給位置では、第5分岐路45から第7ポートP27へ向かう流れを許容する。
また、方向切換弁82の下流には、安全弁86が接続されている。方向切換弁82と第5ポートP25との間には、シャトル弁87が接続されている。シャトル弁87は、一方の入口ポートが、信号入力ポートP13に接続され、他方の入口ポートが給排気路88を介して方向切換弁82に接続されている。サービスブレーキが作動して信号入力ポートP13から空圧信号が入力されると、給排気路88側の入口ポートを遮断して、信号入力ポートP13と第5ポートP25とを接続する。これにより、サービスブレーキ回路から、シャトル弁87を介して、第5負荷C25に空気が供給されることにより、パーキングブレーキが解除される。すなわち、サービスブレーキを作動するための操作が行われると、パーキングブレーキを解除しつつ、サービスブレーキを作動させる。したがって、ブレーキ機構等にかかる制動力が過大となることを防ぐことができる。また、給排気路88を介して第5負荷C25に空気が供給されるとき、すなわちパーキングブレーキが解除される場合には、シャトル弁87は、信号入力ポートP13側を遮断する。さらに、サービスブレーキが解除された状態で、第5負荷C25から空気が排出されてパーキングブレーキが作動されるとき、シャトル弁87は、信号入力ポートP13側を遮断する。これにより、パーキングブレーキが作動するときもサービスブレーキは作動しない。
第5分岐路45には、第6開閉弁92と、第6開閉弁92のコントロールポートに接続された第6保護弁91とが設けられている。第6保護弁91、及び第6開閉弁92の構成は、第1分岐路41に設けられた第1保護弁51及び第1開閉弁52の構成と同様である。
第5分岐路45からは、さらに、第7ポートP27に接続する流路、第4ポートP24に接続する流路、第6ポートP26に接続する流路が分岐している。第6開閉弁92及び第7ポートP27の間には、テストポジション弁85が設けられている。さらに、第6開閉弁92の下流には、安全弁93が接続されている。
第6分岐路46には、第7開閉弁102と、第7開閉弁102のコントロールポートに接続された第7保護弁101とが設けられている。第7保護弁101及び第7開閉弁102の構成は、第3保護弁71及び第3開閉弁72の構成と同様である。
第1ポートP21のほか、第2ポートP22〜第5ポートP25,第8ポートP28側には、圧力を検知するための圧力センサ112〜115,118が接続されている。圧力センサ112〜115,118は、圧力検出値を第2ECU16に出力する。テストポジション弁85の下流であって第7ポートP27側には、圧力センサ117が接続されている。圧力センサ117は、第1ECU15に圧力検出値を出力する。
<空気供給システムの動作>
次に、空気供給システム10の動作について説明する。空気供給システム10は、サービスブレーキを作動及び解除するためのペダルや、パーキングブレーキを作動及び解除するための操作スイッチ110の操作に応じて、エアドライヤ回路11及び保護回路12を制御する。また、空気供給システム10は、第1ECU15の異常を補う第1バックアップモード、第2ECU16の異常を補う第2バックアップモードを有している。なお、第1ECU15の異常及び第2ECU16の異常とは、ネットワーク100を介した通信が正常にできなくなった状態、各弁装置を正常に作動できなくなった状態、各処理が実行できなくなった状態等であり、ECU自体だけでなく、第1ECU15によって制御されるガバナ26等の各電磁弁や、第2ECU16によって制御される第1保護弁51等の電磁弁の異常も含む。
(第1バックアップモード)
まず図3及び図4を参照して、通常時にパーキングブレーキが作動及び非作動とされるときの手順とともに、第1バックアップモードの手順について説明する。この第1バックアップモードは、第2ECU16に異常が生じていないことが前提となる。また、第2ECU16は、以下の処理を所定の間隔で繰り返す。
図3に示すように、第2ECU16は、第1ECU15が正常に作動しているか否かを判断する(ステップS1)。第2ECU16は、第1ECU15が正常に作動していると判断すると(ステップS1:YES)、操作スイッチが操作されたか否かを判断する(ステップS2)。第2ECU16は、操作スイッチ110が操作されていないと判断すると(ステップS2:NO)、処理を終了する。
第2ECU16は、操作スイッチが操作されたと判断すると(ステップS2:YES)、パーキングブレーキの状態を判定する(ステップS3)。第2ECU16が、パーキングブレーキが作動状態であると判断すると(ステップS3:ON)、パーキングブレーキを解除するための制御を行う。
第1ECU15は、切換制御弁31を通電して、供給位置に切り換える(ステップS4)。これにより、切換制御弁31から排気弁30に空圧信号が送られる。また、このとき排気弁30に供給する空圧信号により制御して、排気弁30を、遮断位置にする(ステップS5)。これにより、排気弁30に接続するリリース流路83は遮断される。
また、第2ECU16は、第5保護弁81を通電状態として、供給位置にする(ステップS6)。また、方向切換弁82は、第5保護弁81から入力された空圧信号により供給位置となる(ステップS7)。これにより、第5ポートP25を介してパーキングブレーキ回路である第5負荷C25に空気が供給される。
さらに、第2ECU16は、テストポジション弁85を非通電状態として、双方向位置にする(ステップS8)。これにより、テストポジション弁85を介して第7負荷C27にも空気が供給される。
一方、ステップS3において、第2ECU16がパーキングブレーキが解除されていると判断すると(ステップS3:OFF)、第1ECU15は、切換制御弁31を非通電状態として、排気位置にする(ステップS10)。排気弁30は、切換制御弁31を介して空気が大気に放出されるため、排気位置となる(ステップS11)。
第2ECU16は、第5保護弁81を非通電状態として排気位置にする(ステップS12)。方向切換弁82は、第5保護弁81からの空圧信号が入力されないので、排気位置となる(ステップS13)。これにより、第5負荷C25の空気が、方向切換弁82を介してリリース流路83を通過し、排気弁30から大気に排出される。これにより、パーキングブレーキが作動する。
また、第1ECU15は、テストポジション弁85を、双方向位置にする(ステップS14)。これにより、第7負荷C27の空気は、第7ポートP27を介してリリース流路83に供給され、排気弁30から排出される。
次に図4を参照して、第1ECU15が正常に作動していない場合に実行される第1バックアップモードについて説明する。第1ECU15が正常に作動していないとき、すなわち、第1ECU15に異常が生じたとき、切換制御弁31は非通電状態であるため排気位置とされる(ステップS20)。また、排気弁30は排気位置とされ(ステップS21)、テストポジション弁85は双方向位置に配置される(ステップS22)。
第2ECU16は、操作スイッチ110が操作されたか否かを判断する(ステップS23)。第2ECU16が、操作スイッチ110が操作されたと判断すると(ステップS23:YES)、パーキングブレーキの状態を判定する(ステップS24)。
第2ECU16が、パーキングブレーキが作動状態であると判断すると(ステップS24:ON)、パーキングブレーキを解除するための制御を行う。すなわち、第2ECU16は、第5保護弁81を通電状態として、供給位置にする(ステップS25)。また、方向切換弁82は、第5保護弁81から入力された空圧信号により供給位置となる(ステップS26)。これにより、第1ECU15に異常が生じた場合でも、第2ECU16の制御によって、第5負荷C25及び第7負荷C27に空気が供給され、トラクタ1のパーキングブレーキ及びトレーラ2のパーキングブレーキが解除される。
一方、ステップS23において、第2ECU16が、パーキングブレーキが解除されていると判断すると(ステップS24:OFF)、パーキングブレーキを作動させるための制御を行う。すなわち、第2ECU16は、第5保護弁81を非通電状態として、排気位置とし(ステップS30)、方向切換弁82を、排気位置にする(ステップS31)。これにより、第1ECU15に異常が生じた場合でも、トラクタ1のパーキングブレーキが作動する。
なお、ステップS6、S7を実行した後に、ステップS4、S5を実行してもよい。また、ステップS12、S13を実行した後に、ステップS10、S11を実行してもよく、その順番は特に問わない。
(第2バックアップモード)
まず図5を参照して、第2バックアップモードの手順について説明する。この第2バックアップモードは、第1ECU15に異常が生じていないことが前提となる。また、第1ECU15は、当該処理を所定の間隔で繰り返す。
第1ECU15は、第2ECU16が正常に作動しているか否かを判断する。第2ECU16が正常に作動しているときのパーキングブレーキの制御は、第1ECU15が正常に作動しているときの制御と同様である。第1ECU15は、第2ECU16が作動していないと判断すると、以下の処理を行う。
第2ECU16が正常に作動していないとき、第5保護弁81は、非通電状態であるため排気位置とし(ステップS40)、方向切換弁82は、排気位置となる(ステップS41)。
第1ECU15は、操作スイッチ110が操作されたか否かを判断する(ステップS42)。第1ECU15は、操作スイッチ110が操作されていないと判断すると(ステップS42:NO)、処理を終了する。一方、第1ECU15は、操作スイッチ110が操作されたと判断すると(ステップS42:YES)、パーキングブレーキの状態を判定する(ステップS43)。
第1ECU15は、パーキングブレーキが解除されていると判断すると(ステップS43:OFF)、パーキングブレーキを作動させるための制御を行う。すなわち、第1ECU15は、切換制御弁31を非通電状態として、排気位置とし(ステップS44)、排気弁30を排気位置にする(ステップS45)。したがって、第2ECU16に異常が生じた場合でも、第5負荷C25の空気がリリース流路83を介して排気弁30から排出されるので、パーキングブレーキを作動させることができる。
さらに、第1ECU15は、テストポジション弁85を非通電状態として双方向位置とする(ステップS46)。これにより、トレーラ2のブレーキを作動させることができる。
ステップS43において、第1ECU15が、パーキングブレーキが作動状態であると判断すると(ステップS43:ON)、パーキングブレーキを解除するための制御を行う。すなわち、第1ECU15は、切換制御弁31を通電状態として、供給位置にすることによって(ステップS50)、排気弁30を遮断位置にする(ステップS51)。これにより、リリース流路83は遮断される。
また、第1ECU15は、テストポジション弁85を通電して、供給位置とし(ステップS52)、そのまま一定時間Tm1だけ待機する(ステップS53)。これにより、第7負荷C27に空気を供給する。
また、第1ECU15は、一定時間Tm1が経過すると、テストポジション弁85を通電して、双方向位置とし(ステップS54)、そのまま一定時間Tm2だけ待機する(ステップS55)。一定時間Tm2は、ステップS53の一定時間Tm1と異なっていてもよいし、同じであってもよい。ステップS50〜ステップS53で第7負荷C27への空気の供給を継続することにより、第7負荷C27側は高圧となっている。このため、テストポジション弁85が双方向位置となるとき、第7負荷C27からテストポジション弁85を介して第5負荷C25に空気が供給される。
第1ECU15は、第5圧力センサ115から入力された圧力検出値に基づき、第5負荷C25の圧力P5が、一定値P以上であるか否かを判断する(ステップS56)。この一定値は、パーキングブレーキの解除に必要な最小の圧力値に設定されている。第5負荷C25の圧力P5が一定値Pよりも大きい場合(ステップS56:YES)、パーキングブレーキが解除される。このとき、第1ECU15は、テストポジション弁85を通電して、双方向位置にする(ステップS57)。
ステップS56において、第5負荷C25の圧力P5が一定値P以下である場合(ステップS56:NO)、ステップS52に戻り、第1ECU15は、テストポジション弁85を通電して、供給位置にする。すなわち、第2ECU16に異常が生じた場合、第5負荷C25の圧力が一定値Pを超え、パーキングブレーキが解除されるまで、第7負荷C27への空気の供給、及び第7負荷C27から第5負荷C25への空気の供給が繰り返される。
なお、ステップS46を実行した後に、ステップS44、S45を実行してもよく、パーキングブレーキを適宜解除又は作動することができれば、各ステップの順番は特に問わない。
(パーキングブレーキの作動に伴うフィルタの再生処理)
次にパーキングブレーキの作動時に排出される空気を利用したフィルタ17の再生処理について説明する。
上述したように、乾燥剤の再生処理には、2通りの制御手順がある。第1の制御手順では、第1ECU15が、ガバナ26を通電し、コンプレッサ4及びドレン排出弁25に空圧信号を供給する。これにより、コンプレッサ4は非稼動状態となり、ドレン排出弁25は開弁する。また、第1ECU15は、再生制御弁21を通電して、バイパス流路20を開く。サービスブレーキ回路である第1負荷C21及び第2負荷C22側は、フィルタ17側よりも高圧であるため、第1負荷C21及び第2負荷C22の少なくとも一方から、再生制御弁21を介して、フィルタ17に空気が送られる。空気は、フィルタ17を逆流して、フィルタ17に捕捉された水分及び油分をフィルタ17から除去し、除去した水分及び油分をドレンとして圧縮空気とともにドレン排出口27から排出する。この手順は、第1負荷C21に貯留された空気及び第2負荷C22に貯留された空気の少なくとも一方を利用するため、再生を実行する分の空気をコンプレッサ4から第1負荷C21及び第2負荷C22に供給する必要がある。
第2の制御手順は、パーキングブレーキを作動させる際に第5負荷C25から送られた空気をフィルタ17に送る手順である。この手順では、従来ではパーキングブレーキを作動させる際に大気に放出していた空気を、フィルタ17に逆流させるので、再生だけを目的として空気を貯留しない。このため、コンプレッサ4にかかる負荷が低減され、ひいてはエンジン3の燃費を向上させることができる。或いは、第1の制御手順で実行される再生処理に加えて、第2の制御手順で実行される再生処理でフィルタ17を清浄化する分、フィルタ17から除去される油分量及び水分量の少なくとも一方を多くすることができるので、フィルタ17をより清浄化することができる。
図6を参照して、パーキングブレーキを作動させる際の具体的な再生手順について説明する。なお、この手順に従ったフィルタ17の再生は、第1ECU15及び第2ECU16が正常に作動していることを前提とする。また、第1ECU15は、以下の処理を所定の間隔で繰り返す。
第1ECU15は、操作スイッチが操作されたか否かを判断する(ステップS60)。第1ECU15は、操作スイッチが操作されたと判断すると(ステップS60:YES)、パーキングブレーキの状態を判定する(ステップS61)。
操作スイッチが操作されていない場合(ステップS60:NO)、及びバーキングブレーキが解除されている場合(ステップS61:OFF)には、第1ECU15は、再生処理を実行せず、処理を終了する。
第1ECU15は、パーキングブレーキが作動状態であると判断すると(ステップS61:ON)、ガバナ26を通電して供給位置とし(ステップS62)、コンプレッサ4を非稼動状態とするとともに(ステップS63)、ドレン排出弁25を排出位置とする(ステップS64)。
第2ECU16は、第5保護弁81を非通電状態として排気位置として(ステップS65)、方向切換弁82を排気位置にする(ステップS66)。
第1ECU15は、テストポジション弁85を双方向位置にする(ステップS67)。また、第1ECU15は、切換制御弁31を通電状態として供給位置とし(ステップS68)、排気弁30を再生位置にする(ステップS69)。これにより、第5負荷C25の空気が、方向切換弁82を介してリリース流路83を通過し、排気弁30を介して、フィルタ17へ送られる。このとき、排気弁30とフィルタ17の下流との間には、オリフィス24が設けられているので、オリフィス24を通過することによって流量を規制された空気がフィルタ17に送られる。フィルタ17へ送られた空気は、フィルタ17を逆流し、ドレン及び圧縮空気がドレン排出弁25から排出される。なお、パーキングブレーキが作動速度を大きくする必要がある場合には、オリフィス24を省略してもよい。
ドレン排出弁25を一定時間開くと、第1ECU15は、ガバナ26を非通電状態としてドレン排出弁25を閉じる。
なお、ステップS62〜ステップS64、ステップS65〜ステップS66、ステップS67、ステップS68〜ステップS69の順番は、第5負荷C25からの空気をフィルタ17に供給することができれば、上記した順番以外でもよく、特に問わない。
また、ステップS62〜ステップS64に代わって、コンプレッサ4が非稼動状態であるか否かを判断するステップ、及びフィルタ17に圧縮乾燥空気を供給する再生状態又は再生が開始される状態であるか否かを判断するステップの少なくとも一方のステップを実行してもよい。例えば、第1ECU15は、コンプレッサ4が非稼動状態であるか否か、すなわちガバナ26が供給位置にあるか否かを判断する。第1ECU15は、コンプレッサ4が非稼動状態であると判断すると、ステップS65に進み、第5保護弁81を排気位置にする。又は、第1ECU15は、再生制御弁21が通電状態又は通電が開始される状態であるか否かを判断してもよい。再生制御弁21が通電状態であるとき、フィルタ17は再生状態にある。ここでいう再生状態は、第5負荷C25以外の回路から送られた圧縮乾燥空気を用いてフィルタ17を再生させる処理が実行されている状態である。再生制御弁21が通電状態であるとき又は通電が開始される状態であるとき、ステップS65に進み、第5保護弁81を排気位置にする。また、第1ECU15は、コンプレッサ4が稼動状態であるか、又はフィルタ17が再生状態では無い場合に、パーキングブレーキを作動状態として図6のフローチャートに示すステップS65〜ステップS68の処理を実行し、排気弁30を排気位置にして再生処理を終了してもよい。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)パーキングブレーキ回路である第5負荷C25からの空気の排出が、第5負荷C25に空気を供給する給排気路88を介して行われる。また、第5負荷C25に対する空気の供給及び排出は、第5保護弁81及び方向切換弁82を通じて行われる。このように、第5負荷C25に対する空気の供給及び空気の排出が共通の構成によって実行されるので、緊急時にパーキングブレーキを非作動とするリリース機能を有するシステムを提供することができる。このように空気供給システム10内にリリース機能を実行する構成を設けることによって、空気圧ブレーキシステムの複雑化、又は大型化を抑制することができる。
(2)第1ECU15に異常が生じたとしても、非通電状態で切換制御弁31及び排気弁30は排気位置となるので、第2ECU16によって第5保護弁81を非通電状態にすれば、第5負荷C25から空気を排出することができる。また、第2ECU16に異常が生じたとしても、第5保護弁81の非通電状態で方向切換弁82は排気位置となるので、第1ECU15によって切換制御弁31を非通電状態にすれば、第5負荷C25から空気を排出できる。このように、第1ECU15又は第2ECU16に異常が発生したときにもパーキングブレーキを作動させることができるので、システムを冗長化することができる。
(3)例えば第5保護弁81及び方向切換弁82のいずれか、又は第2ECU16が異常状態であっても、パーキングブレーキが作動している場合に、テストポジション弁85が交互に位置を変更することにより、第5負荷C25に空気を供給してパーキングブレーキを解除することができる。このため、緊急時にパーキングブレーキが作動した連結車両において、パーキングブレーキを解除して連結車両を移動させることが可能となる。
(4)パーキングブレーキの非作動時に排出される空気をそのまま大気に放出せずに、フィルタ17内に逆流させてフィルタ17を再生することができる。そのため、第1負荷C21又は第2負荷C22に貯留された空気を利用した別の再生処理において、空気供給量、又は再生処理の頻度を低減させることができる。又は、その再生処理の空気供給量又は頻度を維持したまま、第5負荷C25から供給される空気によるフィルタ17の再生を行う場合には、フィルタ17をさらに清浄化することができる。
(第2実施形態)
次に、空気供給システムの第2実施の形態を、第1実施の形態との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態にかかる空気供給システムも、その基本的な構成は第1の実施の形態と同等であり、図面においても第1実施の形態と実質的に同一の要素にはそれぞれ同一の符号を付して示し、重複する説明は割愛する。
本実施形態では、空気供給システムの構成は第1実施形態と同様であり、第2ECU16に異常が生じたときの第2バックアップモードにおいてテストポジションモードを実行する手順が追加されている点で、第1実施形態と相違する。テストポジションモードとは、十分なブレーキ力が得られるか否かについての確認、又はブレーキシステムの異常の有無の確認、ブレーキ法規を満たしているか否かの確認等を行うモードである。
図7を参照して、本実施形態の第2バックアップモードの手順について説明する。この第2バックアップモードは、第1ECU15に異常が生じていないことが前提となる。また、第1ECU15は、以下の処理を所定の間隔で繰り返す。
第2ECU16が正常に作動していないとき、第5保護弁81は、非通電状態であるため排気位置となり(ステップS70)、方向切換弁82は、排気位置となる(ステップS71)。
第1ECU15は、操作スイッチ110が操作されたか否かを判断する(ステップS72)。第1ECU15は、操作スイッチ110が操作されていないと判断すると(ステップS72:NO)、処理を終了する。一方、第1ECU15が、操作スイッチ110が操作されたと判断すると(ステップS72:YES)、パーキングブレーキの状態を判定する(ステップS73)。
第1ECU15は、パーキングブレーキが作動状態であると判断すると(ステップS73:ON)、テストポジションモードに移行した後、トレーラ2のパーキングブレーキを解除するための制御を行う。すなわち、第1ECU15は、テスト信号がオンであるか否かを判断する(ステップS74)。テスト信号は、ドライバーが、操作スイッチ110、操作スイッチ110以外の他のスイッチ、又はその両方を操作した場合や、ネットワーク100に接続された診断装置、検査装置、又は調整端末等の装置がテストポジションモードを実行する場合に出力される信号である。テスト信号は、操作スイッチ110、その他のスイッチ、又はネットワーク100に接続された上記各装置により送信される。
テスト信号がオフである場合(ステップS74:NO)、テスト信号がオンになるまで一定時間待機する(ステップS75)。
第1ECU15は、テスト信号がオンであると判断すると(ステップS74:YES)、テストポジション弁85を通電して供給位置にする(ステップS76)。これにより、第5分岐路45側の空気が第7負荷C27へ供給され、トレーラ2のブレーキが解除される。
次いで第1ECU15は、テスト信号がオフか否かを判断する(ステップS77)。テスト信号がオンである場合(ステップS77:NO)、テスト信号がオフになるまで一定時間待機する(ステップS78)。テスト信号がオフになると(ステップS77:YES)、第1ECU15は、テストポジション弁85を双方向位置にする(ステップS79)。これにより、第7負荷C27から排気弁30へ空気が送られて、トレーラ2のブレーキが作動される。
一方、ステップS73において、第1ECU15が、パーキングブレーキが解除されていると判断すると(ステップS73:OFF)、パーキングブレーキを作動させた後、テストポジションモードに移行する。このようにすることによって、連結車両が降坂路上にあるときにドライバーによるスイッチや装置の誤操作等が行われた場合にも、連結車両を完全に停めた後にテストを実行することができる。第1ECU15は、切換制御弁31を非通電状態として排気位置とし(ステップS80)、排気弁30を排気位置にする(ステップS81)。第2ECU16が正常に作動していないとき、第5保護弁81及び方向切換弁82は排気位置とされるので、第5負荷C25の空気は、排気弁30から排出される。
また、第1ECU15は、テストポジション弁85を非通電状態として双方向位置にする(ステップS82)。これにより、第7負荷C27の空気は、排気弁30から排出される。これにより、トレーラ2のパーキングブレーキも作動する。
その後、第1ECU15は、テスト信号がオンになるまで一定時間待機する(ステップS74、ステップS75)。第1ECU15がテスト信号がオンであると判断すると(ステップS74:YES)、テストポジション弁85を通電して供給位置にする(ステップS76)。これにより、第5分岐路45側の空気が第7負荷C27へ供給される。
また、第1ECU15は、テスト信号がオフになるまで一定時間待機する(ステップS77、ステップS78)。テスト信号がオフになると(ステップS77:YES)、第1ECU15は、テストポジション弁85を双方向位置にする(ステップS79)。これにより、第7負荷C27の空気は、排気弁30から排出される。
このように、第2ECU16に異常が生じたときにも、テストポジションモードに移行し、テストを実行することが可能である。また、第2ECU16に異常が生じたときにも、テストポジションモードに移行する前には、パーキングブレーキを作動させることができるので、安全性が高められる。
以上説明したように、第2実施形態にかかる空気供給システムによれば、前記(1)〜(4)の効果が得られるとともに、さらに以下の効果が得られるようになる。
(5)例えば第5保護弁81及び方向切換弁82のいずれか、又は第2ECU16が異常状態であっても、テストポジションモードに移行して、テストを実行することができる。また、テストポジションモードに移行する前には、第1ECU15の制御によって、連パーキングブレーキが作動した状態とするため、安全性を高めることができる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態をもって実施することもできる。
・図8に示すように、エアドライヤ回路11は、ケース207に収容されてエアドライヤモジュール200を構成してもよい。保護回路12は、ケース208に収容されて保護回路モジュール201を構成してもよい。そして、エアドライヤモジュール200のケース207と保護回路モジュール201のケース208とを、互いに連結させた状態で固定する連結部204を、ケース207,208の少なくとも一方に設けてもよい。エアドライヤモジュール200と保護回路モジュール201とは、配管ユニット202を介して空気を流入出可能に接続されるとともに、電気的に接続される。配管ユニット202は、エアドライヤモジュール200へ接続する接続部205と、保護回路モジュール201へ接続する接続部206とを備える。接続部205,206は、ケース207,208のうち、連結部204が設けられる側面と異なる側面に設けられている。従来の構成では、連結部に相当する部分が、各モジュールを固定する機能と、空気を流入出可能に接続する機能と、電気的に接続する機能を備えていた。上記の構成では、連結部204と、接続部205,206とが分かれているため、ユニットが増えたとしても簡単に各ケースを連結するとともに、互いに空気を流入出可能に接続し、電気的に接続することができる。
・排気弁30の排出口32は、ドレンを貯留するオイルセパレータの吸気ポートに接続してもよい。オイルセパレータは、オイル貯留室と、ドレンと空気とを分離して、空気を清浄化するフィルタとを備える。フィルタによって分離された空気は、大気に放出される。第5負荷C25から送られ、排気弁30を介して、吸気ポートから入力された空気は、オイルセパレータのフィルタを通過して、フィルタに残留しているドレンをオイル貯留室に落下させることによりフィルタを清浄化する。このようにすると、オイルセパレータのフィルタを清浄化することができる。また、エアドライヤ回路11のフィルタ17と、オイルセパレータのフィルタとの両方を清浄化できるように、排気弁30の排出口32と、フィルタ17、及びオイルセパレータとを分岐路及び方向切換弁等によって接続してもよい。
・空気供給システム10は、切換制御弁31及び排気弁30を省略した構成であってもよい。この場合には、方向切換弁82に第5負荷C25からの空気を排出する排出口が設けられる。この態様であっても、空気供給システム内にリリース機能を実行する構成を設け、空気圧ブレーキシステムの複雑化、又は大型化を抑制することができる。
・空気供給システム10は、第5保護弁81及び方向切換弁82とは別の回路によって、第5負荷C25から送られた空気を排出してもよい。この場合にも、第5負荷C25と排気弁30とはリリース流路83を介して接続されている。この態様であっても、第1負荷C21及び第2負荷C22からの空気を利用した再生処理での空気供給量、又は再生処理の頻度を低減させることができる。又はフィルタ17をさらに清浄化することができる。
・上記各実施形態では、方向切換部を、第5保護弁81及び方向切換弁82から構成した。これ以外の態様として、方向切換弁82を電磁制御される弁とし、この弁によって方向切換部を構成してもよい。
・上記各実施形態では、排出部を、切換制御弁31及び排気弁30から構成した。これ以外の態様として、排気弁30を電磁制御される弁とし、この弁によって排出部を構成してもよい。
・保護回路12は、第1負荷C21〜第8負荷C28に接続される第1ポートP21〜第8ポートP28を備える構成としたが、このうち第5ポートP25を含む2つ以上のポートを備えた構成であればよい。この場合でも、通常時にパーキングブレーキを作動及び解除する回路を非常時用の回路としても使用することができる。
・上記各実施形態では、空気供給システムは、トラクタ1及びトレーラ2を供える連結車両に搭載されるものとして説明した。これ以外の態様として、空気供給システムは、乗用車、鉄道車両など、他の車両に搭載されてもよい。
1…トラクタ、2…トレーラ、3…エンジン、4…コンプレッサ、6…サービスブレーキチャンバー、7…スプリングブレーキチャンバー、8…トレーラ制御バルブ、10…空気供給システム、11…エアドライヤ回路、12…保護回路、15…第1ECU、16…第2ECU、17…フィルタ、18…空気供給路、19,23…チェックバルブ、20…バイパス流路、21…再生制御弁、22…オリフィス、24…オリフィス、25…ドレン排出弁、26…ガバナ、27…ドレン排出口、30…排出部としての排気弁、31…排出部としての切換制御弁、32…排出口、41〜46…第1分岐路〜第6分岐路、51…第1保護弁、52…第1開閉弁、53…バイパス、61…第2保護弁、62…第2開閉弁、71…第3保護弁、72…第3開閉弁、73…チェックバルブ、74…安全弁、81…方向切換部としての第5保護弁、82…方向切換部としての方向切換弁、83…リリース流路、85…方向制御部としてのテストポジション弁、86,93…安全弁、87…シャトル弁、88…給排気路、91…第6保護弁、92…第6開閉弁、100…ネットワーク、101…第7保護弁、102…第7開閉弁、110…操作スイッチ、111〜115…圧力センサ、120…湿度センサ、121…圧力センサ、200…エアドライヤモジュール、201…保護回路モジュール、202…配管ユニット、204…連結部、205…接続部、206…接続部、207…ケース、208…ケース、C21〜C28…第1負荷〜第8負荷、P13…信号入力ポート、P21〜P28…第1ポート〜第8ポート。

Claims (6)

  1. パーキングブレーキ回路へ空気を供給及び前記パーキングブレーキ回路から空気を排出する給排気路と、
    コンプレッサから供給される空気を負荷に供給する空気供給路と、
    前記給排気路、前記空気供給路、及び前記パーキングブレーキ回路に接続する方向切換部と、
    前記パーキングブレーキ回路から前記給排気路を介して送られた空気を排出する排気位置と、前記給排気路を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成される排出部と、
    前記方向切換部を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記方向切換部の位置を、前記空気供給路から前記パーキングブレーキ回路への空気の供給を許容してパーキングブレーキを解除する供給位置と、非常時に前記パーキングブレーキ回路から前記給排気路を介した空気の排出を許容して前記パーキングブレーキを作動させる排気位置とに変更可能に構成され
    前記制御装置は、第1制御装置と、第2制御装置と、を備え、
    前記方向切換部の位置は、前記第2制御装置によって制御され、通電状態で前記供給位置となるとともに、非通電状態で前記排気位置となり、
    前記排出部の位置は、前記第1制御装置によって制御され、通電状態で前記遮断位置となり、非通電状態で前記排気位置となる
    空気供給システム。
  2. 前記排出部は、前記パーキングブレーキ回路から送られた空気を、前記コンプレッサの下流に設けられたフィルタに逆流させる再生位置に位置を変更可能にさらに構成される
    請求項に記載の空気供給システム。
  3. 前記パーキングブレーキ回路とは別のブレーキ回路に空気を供給する供給位置と、前記パーキングブレーキ回路及び前記ブレーキ回路の間の双方向の流れを許容する双方向位置とに位置を変更可能に構成される方向制御部をさらに備え、
    前記方向制御部の位置は、前記第1制御装置によって制御され、非通電状態で前記双方向位置となり、通電状態で前記供給位置になるとともに、
    前記第1制御装置は、前記供給位置及び前記双方向位置の間で位置を変更してブレーキ
    のテストを行うテストポジションモードを実行し、前記ブレーキ回路のブレーキが解除されている場合には、前記方向制御部の位置を前記双方向位置に変更して前記ブレーキ回路から空気を排出した後に前記テストポジションモードに移行する
    請求項又はに記載の空気供給システム。
  4. 前記負荷は車両に搭載されており、前記パーキングブレーキ回路及び前記負荷の間には、前記負荷へ空気を供給する供給位置、及び前記パーキングブレーキ回路及び前記負荷の間の双方向の流れを許容する双方向位置に位置を変更可能に構成される方向制御部が設けられ、
    前記空気供給システムに異常が生じ、且つ前記パーキングブレーキが作動している場合に、前記方向制御部は、前記供給位置及び前記双方向位置の間で交互に位置を変更して、前記パーキングブレーキ回路に空気を供給して前記パーキングブレーキを解除可能である
    請求項1又は2に記載の空気供給システム。
  5. コンプレッサからパーキングブレーキ回路側に空気を供給する空気供給路と、
    前記空気供給路に設けられたフィルタと、
    前記パーキングブレーキ回路側に接続し、前記パーキングブレーキ回路から排出された空気が供給されるリリース流路と、
    前記空気供給路、前記リリース流路、及び前記パーキングブレーキ回路に接続する方向切換部と、
    前記リリース流路に設けられた排出部と、
    前記方向切換部を制御する制御装置と、を備え、
    前記排出部は、パーキングブレーキが作動するときに、前記パーキングブレーキ回路から前記リリース流路を介して排出された空気を前記フィルタ内に逆流させて前記フィルタを再生する再生位置と、前記リリース流路を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成され
    前記制御装置は、前記方向切換部の位置を、前記空気供給路から前記パーキングブレーキ回路への空気の供給を許容してパーキングブレーキを解除する供給位置と、非常時に前記パーキングブレーキ回路から前記リリース流路を介した空気の排出を許容して前記パーキングブレーキを作動させる排気位置とに変更可能に構成され、
    前記制御装置は、第1制御装置と、第2制御装置と、を備え、
    前記方向切換部の位置は、前記第2制御装置によって制御され、通電状態で前記供給位置となるとともに、非通電状態で前記排気位置となり、
    前記排出部の位置は、前記第1制御装置によって制御され、通電状態で前記遮断位置となり、非通電状態で前記排気位置となる
    空気供給システム。
  6. パーキングブレーキ回路へ空気を供給及び排気する空気供給システムの制御方法において、
    前記空気供給システムは、前記パーキングブレーキ回路へ空気を供給及び前記パーキングブレーキ回路から空気を排出する給排気路と、コンプレッサから供給される空気を負荷に供給する空気供給路と、前記給排気路、前記空気供給路、及び前記パーキングブレーキ回路に接続する方向切換部と、前記パーキングブレーキ回路から前記給排気路を介して送られた空気を排出する排気位置と、前記給排気路を遮断する遮断位置とに位置を変更可能に構成される排出部と、前記方向切換部を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記方向切換部の位置を、前記空気供給路から前記パーキングブレーキ回路への空気の供給を許容してパーキングブレーキを解除する供給位置と、非常時に前記パーキングブレーキ回路から前記給排気路を介した空気の排出を許容してパーキングブレーキを作動させる排気位置とに変更し、
    前記制御装置は、第1制御装置と、第2制御装置と、を備え、
    前記方向切換部の位置は、前記第2制御装置によって制御され、通電状態で前記供給位置となるとともに、非通電状態で前記排気位置となり、
    前記排出部の位置は、前記第1制御装置によって制御され、通電状態で前記遮断位置となり、非通電状態で前記排気位置となる
    空気供給システムの制御方法。
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