JP6727063B2 - 分散制御装置及び分散制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、自動分析システム等の複数のモジュールにて構成されるシステムに好適な分散制御装置及び分散制御システムに関する。
自動分析システム等の産業システムでは、自身に搭載される駆動軸及び/又はセンサ等の制御デバイスへの伝送線路を、制御デバイス毎に直接接続する集中制御装置が古くから用いられている。
このような産業システムでは、近年、装置の小型化、設計・製造・保守の効率化のため、電子制御システムの省配線化が求められている。
省配線化のため、装置の電子システムにネットワークを用いた分散制御装置を適用する技術が、例えば、特許文献1に記載されるように知られている。
特許文献1では、パケットを1ビットずつのシリアルデータとして受信した場合、シリアルデータを逐次的に他の端末通信装置へ1ビットずつ送信する即時通信制御部と、受信されるシリアルデータがパケット長となるまで蓄積した後、パケットに対して処理を行う通常通信制御部と、を切換え可能とし、他の端末通信装置における同期のタイミングを通知する時刻調整データを含む時刻調整パケットを受信した場合には、即時通信制御部による処理を行い、時刻調整パケット以外のパケットを受信した場合には、通常通信制御部による処理を行う端末通信制御部を有する端末通信装置が開示されている。
そして、特許文献1には、即時通信制御部は、通常通信制御部がパケットを送信中である場合、通常通信制御部による送信中のパケットをパケット記憶部に格納させた後、通常通信制御部に対しパケットの送信を中断させる旨記載されている。
特開2014−23021号公報
しかしながら、特許文献1では、端末通信制御部を構成する即時通信制御部が、通常通信制御部の処理を中断させ、逐次的にシリアルデータを1ビットずつ送信する構成であるため、中断により通信遅延が生じ、制御デバイスの応答性が損なわれる虞がある。
そこで、本発明は、制御デバイスの応答性を損なうことなく、高い拡張性を可能とする分散制御装置及び分散制御システムを提供する。
上記課題を解決するため、本発明の分散制御装置は、通信制御を統括する親局装置と、少なくとも1つの制御デバイスに対し制御処理を実行する子局装置を複数備え、前記親局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータをビット単位で受信すると共に下流側の他の子局装置へ通信路を介して前記シリアルデータを伝送し、受信された前記シリアルデータに対応するデータを前記親局装置へ通信路を介して伝送する第1の通信モードと、前記親局装置又は他の子局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータをパケット単位で受信し、その後下流側の子局装置へ通信路を介して伝送する第2の通信モードと、を切換えることを特徴とする。
また、本発明の分散制御システムは、(1)表示入力装置と、(2)制御シーケンスを統括する中央演算装置と、前記中央演算装置にデータ伝送路を介して接続され、通信制御を統括する親局装置と、少なくとも1つの制御デバイスに対し制御処理を実行する子局装置を複数有する分散制御装置であって、前記制御デバイスと前記子局装置にて構成される装置ユニットを備える装置モジュールと、(3)少なくとも子局装置を有する検体搬送モジュールを複数備え、前記親局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータをビット単位で受信すると共に下流側の子局装置へ通信路を介して前記シリアルデータを伝送し、受信された前記シリアルデータに対応するデータを前記親局装置へ通信路を介して伝送する第1の通信モードと、前記親局装置又は他の子局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータをパケット単位で受信し、その後下流側の子局装置へ通信路を介して伝送する第2の通信モードと、を切換えることを特徴とする。
本発明によれば、制御デバイスの応答性を損なうことなく、高い拡張性を可能とする分散制御装置及び分散制御システムを提供することができる。
例えば、分散制御装置の追加、変更を容易にしつつ、1つのネットワーク系統にて多くの制御デバイスを制御することが可能となり、モジュール化された産業装置の追加・変更工数を低減できる。具体的には、中央演算装置からの制御指令に対して、分散制御装置に接続される制御デバイスが即応できるため、既存の集中制御装置の中央演算装置との互換性を確保でき、分散制御装置を自動分析システム等の産業システムに適用する際の工数を削減できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る実施例1の分散制御システムを適用した自動分析システムの概略全体構成図である。 図1に示す分散制御装置の構成図である。 パケットの構造を説明する図である。 図2に示す分散制御装置の通信状態の遷移を示す状態遷移図である。 図2に示す分散制御装置を構成する親局装置における通信制御の処理手順を示すフローチャートである。 図2に示す分散制御装置を構成する子局装置における通信制御の処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す表示入力装置の表画面例であって、特に設定画面の表示例を示す図である。 本発明の他の実施例に係る実施例2の分散制御システムを適用した自動分析システムの概略全体構成図である。 集中制御装置を備える電子制御システムを適用した自動分析システムの概略全体構成図であって、比較例の構成図である。
本明細書において、特定の子局装置を示す場合には、他の子局装置と識別可能に異なる符号にて示すと共に、子局装置の総称として示す場合には同一の符号にて示している。
また、本明細書において、「自動分析システム」とは、モジュール化された少なくとも検体搬送機構を含む、生化学自動分析システム、免疫自動分析システム、並びに、生化学及び免疫分析の双方の分析を行うハイブリッドシステム等を含むものである。
同様に、本明細書において、「自動分析装置」とは、生化学自動分析装置、免疫自動分析装置、並びに、生化学及び免疫分析の双方の分析を行うハイブリッド分析装置を含むものである。
以下、図面を用いて本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る実施例1の分散制御システムを適用した自動分析システムの概略全体構成図である。図1に示すように、自動分析システム(分散制御システム)10は、検体中の血液の成分及び/又は感染症等を測定する複数の自動分析装置11(図1では、便宜上一つの自動分析装置11のみを例示)、検体を複数の自動分析装置11の間で搬送する複数の検体搬送モジュール12、及び表示入力装置13にて構成される。自動分析装置11は、生化学自動分析装置、免疫自動分析装置、並びに、生化学及び免疫分析の双方の分析を行うハイブリッド分析装置等の装置モジュール20を単体若しくは複数備える。
検体搬送モジュール12及び装置モジュール20は、複数の制御デバイス22を備えた複数の装置ユニット21及び制御デバイス22を制御する分散制御装置100を備える。分散制御装置100は、分散制御装置100の全体の制御シーケンスを統括し、制御シーケンスに基づく制御指令を伝達する中央演算装置130、中央演算装置130に接続され中央演算装置130から伝達される制御指令を授受する親局装置110、及び、少なくとも一つの制御デバイス22と接続され、接続される制御デバイス22の制御処理を実行する複数の子局装置120を備える。更に、分散制御装置100は、子局装置120と親局装置110又は子局装置120同士を接続し、相互にデータ伝送するための通信路140を備え、ネットワークを構成している。
自動分析システム(分散制御システム)10は、中央演算装置130から親局装置110へ制御指令を伝送し、親局装置110は、通信路140を介して各子局装置120に直接又は他の子局装置120を経由して制御指令を伝送する。そして各子局装置120は、受信した制御指令に基づいて、自身に接続される制御デバイス22を制御することで検体分析動作又は検体搬送動作を行う。
ここで、装置モジュール20を構成する装置ユニット21は、例えば、少なくとも、検体ラックに収容される複数の検体容器から所定量の検体を反応ディスクの反応容器(反応カップ)に分注する検体分注機構(図示せず)、検体が分注された反応容器(反応カップ)に、試薬ディスクに収容される試薬を所定量吸引し、吸引された所定量の試薬を吐出する試薬分注機構(図示せず)、複数の反応容器(反応カップ)を収容し所定のピッチにて回転駆動される反応ディスク(図示せず)、及び、複数の試薬ボトルを収容し所定のピッチにて回転駆動される試薬ディスク(図示せず)等である。また、装置ユニット21は、反応ディスクの所定の位置に配され、光源及び検出部を有する検出器(図示せず)を含む。検出器としては、例えば、吸光光度計又は散乱光検出器等が用いられる。
また、制御デバイス22は、例えば、少なくとも、上述の検体分注機構を構成する検体分注プローブを駆動するモータ(図示せず)、検体分注プローブの先端に取り付けられる分注ノズルによる吸引/吐出のためのシリンジポンプ(図示せず)、上述の試薬分注機構を構成する分注プローブを駆動するモータ(図示せず)、及び、試薬分注プローブの先端に取り付けられる分注ノズルによる吸引/吐出のためのシリンジポンプ(図示せず)等である。また、制御デバイス22として、反応容器(反応カップ)内の検体又は試薬が混合された検体の液面を検知する液面検知センサ(図示せず)、なお、液面検知センサは静電容量式等が用いられる。反応槽或いは反応ディスク内の恒温槽の温度を検出する温度センサ、試薬ディスク又は反応ディスクをステップ的に回転駆動するステッピングモータ等が用いられる。
検体搬送モジュール12は、例えば、少なくとも、検体が収容された複数の検体容器を収容する検体ラックを、上述の装置モジュール20へ搬送する検体搬送機構(図示せず)、及び、上述の装置モジュール20の検体分注ポジションへ検体ラックを引き込む引き込みライン等である。
図2は、図1に示す分散制御装置の構成図である。
図2に示すように、親局装置110は、親局通信制御部210、パケット保持部211、データ伝送制御部212、通信判定部213、情報格納部214、及び、通信ポート215を備える。パケット保持部211は、通信ポート215を介して通信路140へ送受信するための一定量のデータ集合の単位であるパケットを保持する。データ伝送制御部212は、データ伝送路250を介して中央演算装置130に接続され、中央演算装置130とのデータ伝送を制御する。また、通信判定部213は、データ伝送制御部212及び親局通信制御部210に接続され、中央通信装置130からデータ伝送路250及びデータ伝送制御部212を介して転送される制御指令等のデータの通信方式を、自身に設定された内容に基づき判定する。ここで、自身に設定された内容とは、少なくとも、詳細後述する、第1の通信モードと第2の通信モードのうち何れの通信モードにて伝送すべきかを判定するための判定条件であって、例えば、各子局装置120に予め割り付けられたアドレス(アドレス空間)のうち、あるアドレスの範囲(アドレス空間内における特定の範囲)の子局装置120に対しては第1の通信モードで送信し、他のアドレス範囲(アドレス空間内における他の範囲)の子局装置120に対しては第2の通信モードで送信する等のアドレス空間等で定める条件である。情報格納部214は、データ伝送制御部212及び親局通信制御部210に接続され、パケットに含まれるネットワーク動作状態等の情報を所定の記憶領域に格納する。親局通信制御部210は、通信路140を介して子局装置120と通信するための通信ポート215、パケット保持部211、通信判定部213、情報格納部214、及びデータ伝送制御部212に接続され、通信ポート215及び通信路140を介した子局装置120との通信の制御処理を実行する。データ伝送制御部212、通信判定部213、及び、親局通信制御部210は、例えば、CPU等のプロセッサ、各種プログラムを格納するROM、及びプロセッサによる各種プログラムの実行過程におけるデータ等を一時的に格納するRAM等の記憶装置にて実現される。
また、子局装置120aは、上流通信ポート240、第1下流通信ポート241a、第2下流通信ポート241b、デバイス接続部226、子局通信制御部220、切換部221、調停部222、切換指示部223、パケット保持部224、及び、デバイス制御部225を備える。子局装置120aは、上流通信ポート240及び通信路140を介して、親局装置110に通信可能に接続されている。切換部221は、上流通信ポート240、第1下流通信ポート241a、及び第2下流通信ポート241bに接続され、子局装置120a内で通信伝送の切換えを実行する。調停部222は、上流通信ポート240に接続され、親局装置110より通信路140を介して伝送されるシリアルデータを、上流通信ポート240を介して受信する。調停部222は、受信された親局装置110からのシリアルデータに基づいて、伝送通信方式の切換えを判定する。切換指示部223は、切換部221及び調停部222に接続され、調停部222からの判定結果に基づいて第1の通信モード又は第2の通信モード(詳細後述)への切換指示を切換部221へ転送(出力)する。パケット保持部224は、通信路140を介して伝送するための一定量のデータ集合の単位であるパケットを保持する。デバイス接続部226は制御デバイス22に接続され、デバイス制御部225は、デバイス接続部226を介して制御デバイス22の制御処理を実行する。子局通信制御部220は、通信路140を介して親局装置110と通信するための上流通信ポート240、通信路140を介して子局装置120bと通信するための第1下流通信ポート241a、通信路140を介して子局装置120dと通信するための第2下流通信ポート241b、切換部221、調停部222、パケット保持部224、及び、デバイス制御部225に接続され、通信路140を介した通信の制御処理を実行する。なお、図2において、他の子局装置120b、子局装置120c、子局装置120d、及び子局装置120eも同様の構成を備えている。子局通信制御部220、切換部221、調停部222、切換指示部223、及びデバイス制御部225は、例えば、CPU等のプロセッサ、各種プログラムを格納するROM、及びプロセッサによる各種プログラムの実行過程におけるデータ等を一時的に格納するRAM等の記憶装置にて実現される。なお切換部221については、ソフトスイッチ(ソフトウェアによるスイッチング)に代えて、ハードウェアによるスイッチとしても良い。
中央演算装置130は、自動分析装置11の制御シーケンスを統括する中央演算部230、中央演算部230に実装され、自動分析装置11の制御シーケンスの処理内容を記述するソフトウェア231、及び、中央演算部230と表示入力装置13とを接続するための表示入力用接続部232を備える。
また、中央演算装置130を構成する中央演算部230と、親局装置110のデータ伝送制御部212は、PCI(Peripheral Component Interconnect:登録商標)及びVME(VersaModule Eurocard:登録商標)等のバス形態や、USB(Universal Serial Bus)及びSPI(Serial Peripheral Interface)等のシリアル通信であるデータ伝送路250で接続されている。
なお、図2に示す例では、子局装置120が、第1下流通信ポート241a及び第2下流通信ポート241bを有する構成、すなわち、2つの下流通信ポートを有する場合を例に示しているがこれに限られるものでは無く、3つ以上の下流通信ポートを有する構成としても良い。
次に、本実施例の分散制御装置100の通信制御の動作について説明する。
分散制御装置100は、第1の通信モード及び第2の通信モードの2つの通信モード(通信方式)にてネットワーク上のデータ伝送を行う。なお、親局装置110から子局装置120の方向に通信路140を介して伝送される通信、及び、子局装置120内を上流通信ポート240から第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bの方向に転送される通信を、以下では下り通信と称する。また、子局装置120から親局装置110の方向に通信路140を介して伝送される通信、及び、子局装置120内を第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bから上流通信ポート240の方向に転送される通信を上り通信と称する。
第1の通信モードでは、まず、親局装置110から下り通信として実行され、親局通信制御部210の動作により、ネットワークに接続される全ての子局装置120に伝送され、子局装置120を構成する子局通制御部220の動作により、パケットの全てのシリアルデータが受信される。
次に、各子局装置120を構成する子局通制御部220の動作により、受信したパケットの宛先が自分宛てである子局装置120は、受信したパケットの内容に応じたパケットを上り通信として送信し、親局装置110を構成する親局通信制御部210にて全てのシリアルデータが受信される。
以上の一連のデータ伝送を第1の通信モードの1回分の通信単位とし、このとき、全ての子局装置120は、通信路140を介して伝送されるパケットのシリアルデータを1ビットずつ受信しながら、下り通信時には第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241b、上り通信時には上流通信ポート240のそれぞれに接続される全ての子局装置120に対して、受信したシリアルデータを1ビット単位で受信すると同時に伝送する。
例えば、第1の通信モードが実行されると、親局装置110は、子局装置120aへパケットのシリアルデータを1ビット単位で通信路140を介して伝送する。通信路140及び上流通信ポート240を介して受信した子局装置120aは、受信したシリアルデータを1ビット単位で、第1下流通信ポート241aを介して子局装置120bへ、及び第2下流通信ポート241bを介して子局装置120dへ逐次的に伝送し、その他の子局装置120も同様に、受信したシリアルデータを1ビット単位で逐次的に伝送する。
ここで一例として、第1の通信モードにおけるパケットの宛先が子局装置120cである場合を想定する。子局装置120cは、下り通信のパケットを上流通信ポート240より受信すると、当該受信されたパケットの宛先が自分宛てであることから上り通信を実行する。具体的には、子局装置120cは、受信したパケットの内容に応じたパケットのシリアルデータを1ビット単位で、上流通信ポート240及び通信路140を介して上流側の子局装置120bへ伝送する。続いて子局装置120bは、受信したシリアルデータを1ビット単位で、上流通信ポート240及び通信路140を介して上流側の子局装置120aへ伝送する。他の子局装置120も同様に伝送を実行する。
第2の通信モードでは、親局装置110を構成する親局通信制御部210及び任意の子局装置120を構成する子局通信制御部220の動作によって、任意のタイミングで上り通信及び下り通信を実行する。このとき、受信側となる親局装置110を構成する親局通信制御部210及び子局装置120を構成する子局通信制御部220は、受信中のパケットの伝送が全て完了してからパケットの宛先を判断する。パケットの宛先が自分宛ての場合、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、当該パケットを取得してパケットに搭載又は格納される制御情報等をデバイス制御部225へ転送する。一方、パケットの宛先が自分宛てでない場合、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、パケットの伝送方向(上り通信又は下り通信)に接続される親局装置110或は子局装置120へ当該パケットを伝送する。
以上の一連のデータ伝送を第2の通信モードとし、パケットが宛先に伝送され第2の通信モードが完了するまでに複数回実行される、親局装置110と子局装置120、及び、子局装置120と他の子局装置120との間の直接的なデータ伝送を第2の通信モードの1回分の通信単位とする。
ここで一例として、下り通信にて、子局装置120aから子局装置120cを宛先とする第2の通信モードを実行する場合を想定する。子局装置120bは、子局装置120aから通信路140を介して伝送されるパケットのシリアルデータを、上流通信ポート240を介して受信する。子局装置120bを構成する子局通信制御部220は、上流通信ポート240を介して受信されるパケットのシリアルデータを全て受信してから、当該パケットの宛先を判断する。パケットの宛先が自分宛てではなく子局装置120c宛てであることから、子局装置120bを構成する子局通信制御部220は、下り通信にて第1下流通信ポート241a及び通信路140を介して子局装置120cへ当該パケットを伝送する。子局装置120cは、通信路140を介して子局装置120bから伝送されるパケットのシリアルデータを、上流通信ポート240を介して受信する。子局装置120cを構成する子局通信制御部220は、上流通信ポート240を介して受信されるパケットのシリアルデータを全て受信してから、当該パケットの宛先を判断し、パケットの宛先が自分宛てであることから、当該パケットを取得して第2の通信モードを完了する。
従って、このときの第2の通信モードは、子局装置120bを経由して子局装置120aから子局装置120cへパケットが伝送されることから、2回実行されたこととなる。
図3は、データの通信に用いるパケットの構造を説明する図である。図3に示すように、パケットは、データ本体部300、パケット種別部301、識別番号部302、及び、通信モード切換情報部303から構成される。
データ本体部300には、制御デバイス22からの出力データ、制御指令等の子局装置120に対する制御情報、或は通信状態等が搭載又は格納される。
パケット種別部301には、データ本体部300に搭載又は格納される上述の制御デバイス22からの出力データ或は制御情報等のデータ長又はビット長等が搭載又は格納されている。
識別番号部302には、親局装置110、各子局装置120に予め割り付けられた識別番号であるIDが搭載又は格納される。なお、IDに代えて、親局装置110、各子局装置120に予め割り付けられたアドレスを搭載又は格納するよう構成しても良い。また、識別番号部302には、少なくとも、シリアルデータとして伝送するパケットの送信元である親局装置110又は各子局装置120のID若しくはアドレス、及び、パケットの宛先である親局装置110又は各子局装置120のID若しくはアドレスが、搭載又は格納される。
通信モード切換情報部303には、当該パケットが第1の通信モードか第2の通信モードかを識別するためのフラグが格納され、例えば、フラグが「0」の場合は第1の通信モード、フラグが「1」の場合は第2の通信モードであることを示す。なお、フラグは1ビットで構成されるものに限られず、任意のビット数であっても良く、第1の通信モードか第2の通信モードかを識別可能であればいずれのビット数としても良い。
次に、分散制御装置100における第1の通信モードと第2の通信モードの切換え動作について説明する。
図4は、図2に示す分散制御装置100の通信状態の遷移を示す状態遷移図である。
まず、分散制御装置100は、電源未供給時には停止状態となり(ステータスS100)、電源投入のイベントが発生すると(イベントE110)、第2の通信モードの実行可能状態(ステータスS101)に遷移し、第2の通信モードが実行される。
次に、分散制御装置100は、中央演算装置130と親局装置110との間でデータ伝送路250を介して伝送される制御指令や通信データ等を、第1の通信モード及び第2の通信モードのうち何れの通信モードにて伝送するかをアクセスされるアドレス空間等で定める判定条件が、親局装置110を構成する通信判定部213に設定されると(イベントE111)、第1の通信モードと第2の通信モードの実行可能状態(ステータスS102)に遷移し、第2の通信モードが引き続き実行される。ここで、設定される判定条件は、通信判定部213の記憶部(図示せず)の所定の記憶領域に格納される。
次に、分散制御装置100は、中央演算装置130からデータ伝送路250を介して親局装置110を構成するデータ伝送制御部212へ、制御指令や通信データ等が伝送(データ伝送)されると、データ伝送制御部212は通信判定部213へ中央演算装置130からのデータを転送する。通信判定部213は、記憶部(図示せず)に格納される判定条件に基づき、上記中央演算装置130からのデータが第1の通信モードであると判定すると、当該判定結果を、親局装置110を構成する親局通信制御部210へ転送する。親局通信制御部210の動作により第1の通信モードが開始され(イベントE112)、第1の通信モードの実行状態及び第2の通信モードの休止状態(ステータスS103)に遷移し、第1の通信モードが実行されると同時に、親局装置110及び子局装置120で実行中の第2の通信モードを全て休止する。
次に、分散制御装置100は、中央演算装置130からデータ伝送路250を介して親局装置110へのデータ伝送により、第1の通信モードが連続で実行される場合には、ステータスS103の状態が維持されるが、第1の通信モードの連続実行が所定時間途絶えるイベントが発生すると(イベントE113)、第1の通信モードと第2の通信モードの実行可能状態(ステータスS102)に戻り、第2の通信モードの実行が再開される。
なお、分散制御装置100は、いずれの状態(ステータスS101〜ステータスS103)においても、電源オフのイベントが発生すると(イベントE114)、停止状態(ステータスS100)に戻り、全ての通信が停止する。
図5は、図2に示す分散制御装置100を構成する親局装置110における通信制御の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、分散制御装置100において、中央演算装置130の中央演算部230からデータ伝送路250を介して親局装置110を構成するデータ伝送制御部212にアクセスが開始された際の、親局装置110の通信制御の処理手順を示している。なお、親局装置100を構成する通信判定部213には、上述の判定条件が既に設定されている。
まず、ステップS201では、親局装置110を構成する通信判定部213は、中央演算装置130の中央演算部230からデータ伝送路250を介してデータ伝送制御部212にアクセスされたデータ伝送が、第1の通信モードのアクセスか否かを、上述の図示しない記憶部に格納される判定条件に基づき判定する。判定の結果、アクセスされたデータ伝送が第1の通信モードのアクセスである場合はステップS202へ進み、親局装置110を構成する親局通信制御部210は、第2の通信モードでの下り通信が実行中の場合にはその通信完了を待ってから、第1の通信モードでの下り通信を開始する(ステップS202)。一方、判定の結果、アクセスされたデータ伝送が第1の通信モードのアクセスでない場合にはステップS203へ進む。
ステップS203では、親局装置110を構成する通信判定部213は、中央演算装置130の中央演算部230からデータ伝送路250を介してデータ伝送制御部212にアクセスされたデータ伝送が、第2の通信モードのアクセスか否かを、上述の図示しない記憶部に格納される判定条件に基づき判定する。判定の結果、アクセスされたデータ伝送が第2の通信モードのアクセスである場合はステップS204へ進む。一方、判定の結果、アクセスされたデータ伝送が第2の通信モードのアクセスでない場合にはステップS207へ進む。
ステップS204では、親局装置110を構成する通信判定部213は、中央演算装置130の中央演算部230からデータ伝送路250を介してデータ伝送制御部212にアクセスされたデータ伝送が、ライトアクセス(書き込みアクセス)か否かを判定する。判定の結果、アクセスされたデータ伝送がライトアクセスの場合はステップS205へ進む。一方、判定の結果、アクセスされたデータ伝送がライトアクセスでない場合には、リードアクセス(読出しアクセス)であるためステップS206へ進む。
ステップS205では、親局装置110を構成する親局通信制御部210は、通信判定部213より転送される判定結果、すなわち、中央演算部230からアクセスされたデータ伝送がライトアクセスである旨の判定結果を受信し、第2の通信モードでの下り通信を開始し、中央演算部230からのデータアクセスを完了して(ステップS209)、処理を終了する。
また、ステップS206では、親局装置110を構成する親局通信制御部210は、通信判定部213より転送される判定結果、すなわち、中央演算部230からアクセスされたデータ伝送がライトアクセスではなくリードアクセスである旨の判定結果を受信し、情報格納部214の格納データを読出し、データ伝送制御部212及びデータ伝送路250を介して、読み出された格納データを中央演算部230に伝送し、中央演算部230からのデータアクセスを完了して(ステップS209)、処理を終了する。なお、親局通信制御部210は、自分宛ての第2の通信モードでのパケットを受信すると、当該パケットのデータ本体部300(図3)に搭載又は格納された通信状態等の情報を情報格納部214に格納する。従って、ステップS206での情報格納部214の格納データの読出しは、親局装置110での第2の通信モードでの受信パケットを、中央演算部230が参照することと等しい。
さらに、ステップS207では、親局装置110を構成する親局通信制御部210は、ステップS203にて通信判定部213より転送される判定結果、すなわち、中央演算部230からアクセスされたデータ伝送が第2の通信モードのアクセスでない旨の判定結果を受信し、通信判定部213への判定条件の設定を更新して、或は、判定条件を読出してデータ伝送制御部212及びデータ伝送路250を介して中央演算部230に伝送し、中央演算部230からのデータアクセスを完了して(S209)、処理を終了する。なお、ここで、判定条件の設定を更新とは、例えば、上述の各子局装置120に予め割り付けられたアドレス(アドレス空間)のうち、あるアドレスの範囲(アドレス空間内における特定の範囲)の子局装置120に対しては第1の通信モードで送信し、他のアドレス範囲(アドレス空間内における他の範囲)の子局装置120に対しては第2の通信モードで送信する等のアドレス空間等で定める条件におけるアドレス範囲を変更することに対応する。また、ネットワーク上に新たに子局装置120が追加された場合に上記アドレス範囲を変更することに対応する。
ステップS208では、親局装置110を構成する親局通信制御部210は、上述のステップS202にて第1の通信モードでの下り通信を開始した後、自分宛てのパケットが第1の通信モードでの上り通信にて受信されるまでの間、第2の通信モートを休止すると共に、第1の通信モードでの上り通信による1パケット分のシリアルデータを全て受信する。1パケット分のシリアルデータを全て受信した後、親局通信制御部210は、受信したパケットに格納される情報を、データ伝送制御部212及びデータ伝送路250を介して中央演算部230へ伝送することで第1の通信モードを完了し、中央演算部230からのデータアクセスを完了して(S209)、処理を終了する。
図6は、図2に示す分散制御装置100を構成する子局装置120における通信制御の処理手順を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートは、分散制御装置100において、子局装置120が、上流通信ポート240を介して下り通信のシリアルデータを受信した際の、子局装置120の通信制御の処理手順を示している。
まず、ステップS301では、子局装置120を構成する調停部222は、下り通信のシリアルデータを上流通信ポート240にて受信すると、受信されたシリアルデータの内容から第1の通信モードか否かを判定する。判定の結果、第1の通信モードである場合はステップS302へ進む。一方、判定の結果、第1の通信モードでない場合はステップS305へ進む。ここで、調停部222による第1の通信モードか否かの判定は、受信されたシリアルデータのうち、パケットを構成する上述の通信モード切換情報部303(図3)に搭載又は格納される情報に基づき実行される。具体的には、調停部222は、例えば、通信モード切換情報部303に搭載又は格納される1ビットのフラグが「0」の場合は第1の通信モードであると判定し、フラグが「1」の場合は第2の通信モードであると判定する。
ステップS302では、子局装置120を構成する調停部222は、子局通信制御部220に指令を転送し、子局通信制御部220が下り通信を実行中か否かを判定する。判定の結果、子局通信制御部220が第2の通信モードでの下り通信を実行中である場合には、ステップS303へ進み、上流通信ポート240を介して受信された第1の通信モードでのシリアルデータを、切換部221内のバッファ(図示せず)に一時的に格納し、ステップS301に戻り、子局通信制御部220が実行中の第2の通信モードでの通信の完了待ちとなる。
一方、ステップS304では、子局装置120を構成する子局通信制御部220が第2の通信モードでの下り通信を実行中でないことから、子局通信制御部220は、調停部222から転送される指令に基づき、以降の上り通信及び下り通信による伝送予定の第2の通信モードでの通信を休止する。
また、ステップS305では、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、ステップS301にて調停部222より転送される判定結果、すなわち、上流通信ポート240を介して受信されたシリアルデータが第1の通信モードでない旨の判定結果を受信し、第2の通信モードでの制御処理を実行する。そして、子局通信制御部220は、第2の通信モードでの通信完了後、処理を終了する。
ステップS306では、ステップS305にて子局通信制御部220が第2の通信モードでの通信を休止した後、子局装置120を構成する切換指示部223は、調停部222から転送される、上流通信ポート240を介して受信されたシリアルデータが第1の通信モードである旨の判定結果を受信し、切換部221へ指示を転送する。切換部221は、切換指示部223からの指示に応じて、子局装置120内の通信配線のうち下り通信の通信配線を切換える。すなわち、切換部221は、上流通信ポート240から第1下流通信ポート241aへと向かう通信配線、及び/又は、上流通信ポート240から第2下流通信ポート241bへと向かう通信配線、更に、これら下り通信の方向の通信配線が子局通信制御部220へ分岐するように接続を切換える。
次にステップS307では、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、上流通信ポート240から転送される第1の通信モードでのシリアルデータを、分岐配線を介して自身も受信しながら、1ビットずつ第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bへ転送し、1パケット分全ての転送を完了させる。換言すれば、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、上流通信ポート240から転送される第1の通信モードでのシリアルデータをビット単位で受信すると共に、第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bを介して、下流側の他の子局装置120へ上記シリアルデータを伝送し、第1の通信モードでの下り通信を完了させる。
次に、ステップS308では、子局装置120を構成する切換部221は、切換指示部223からの指示を受信し、子局装置110内の通信配線のうち上り通信の通信配線を切換える。すなわち、切換部221は、第1下流通信ポート241aから上流通信ポート240へと向かう通信配線、及び/又は、第2下流通信ポート241bから上流通信ポート240へと向かう通信配線、更に、これら上り通信の方向の通信配線が子局通信制御部220へ分岐するように接続を切換える。
ステップS309では、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、上流通信ポート240を介して受信された下り通信における第1の通信モードでのパケットを参照し、当該パケットが自分宛てであるか否かを判定する。具体的には、子局通信制御部220は、受信されたパケットを構成する識別番号部302(図3)に搭載又は格納される宛先のID又はアドレスを参照し、当該パケットが自分宛か否かを判定する。判定の結果、受信された下り通信における第1の通信モードでのパケットが自分宛てである場合、ステップS310へ進み、受信されたパケットを構成するデータ本体部300(図3)に搭載又は格納される情報(内容)に応じて、子局通信制御部220は、パケットを上流通信ポート240へ第1の通信モードでの上り通信として転送する。そして、上流通信ポート240より通信路140へ1パケット分全てのシリアルデータを伝送することで、自身から第1の通信モードで上り通信による伝送を完了しステップS313へ進む。
一方、ステップS309による判定の結果、受信された下り通信における第1の通信モードでのパケットが自分宛てでない場合、ステップS311へ進み、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bから、第1の通信モードでの上り通信を受信したか否かを判定する。判定の結果、第1下流通信ポート241a及び第2下流通信ポート241bの下流通信ポートのいずれからも第1の通信モードでの上り通信を受信していない場合、ステップS311で、第1の通信モードでの上り通信の受信待ち状態となる。ステップS311での判定結果、第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bから、第1の通信モードでの上り通信を受信している場合、ステップS312へ進む。
ステップS312では、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bから転送される第1の通信モードでのシリアルデータを、分岐配線を介して自身も受信しながら、1ビットずつ上流通信ポート240へ転送し、1パケット分全ての転送を完了させステップS313へ進む。換言すれば、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、第1下流通信ポート241a及び/又は第2下流通信ポート241bから転送される第1の通信モードでのシリアルデータをビット単位で受信すると共に、上流通信ポート240を介して、上流側の他の子局装置120又は親局装置110へ通信路140を介して、上記シリアルデータを伝送し、第1の通信モードでの上り通信を完了させる。
次にステップ313では、子局装置120を構成する調停部222は、上流通信ポート240から新たに下り通信による第1の通信モードでのシリアルデータを受信したか否かを判定する。判定の結果、新たに下り通信による第1の通信モードでのシリアルデータを受信した場合、ステップS307へ戻り、新たに受信された第1の通信モードでのシリアルデータに対し上述の制御処理を繰り返し実行する。一方、判定結果が新たに下り通信による第1の通信モードでのシリアルデータを受信していない場合には、ステップS314へ進む。
ステップS314では、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、上述のステップS310にて、子局通信制御部220がパケットを上流通信ポート240へ第1の通信モードでの上り通信として転送し、上流通信ポート240より通信路140へ1パケット分全てのシリアルデータを伝送してから、一定時間経過したか否かを判定する。判定の結果、一定時間経過していない場合にはステップS313へ戻り、新たな下り通信による第1の通信モードでのシリアルデータの受信待ち状態となる。一方、判定の結果、一定時間が経過した場合にはステップS315へ進む。
ステップS315では、子局装置120を構成する子局通信制御部220は、上述のステップS304にて休止状態とした第2の通信モードの休止を解除し、第2の通信モードを実行可能な状態とし、処理を終了する。
図7は、図1に示す表示入力装置13の表画面例であって、特に設定画面の表示例を示す図である。なお、図7に示す設定画面600は、分散制御装置100を構成する中央演算装置130が、表示入力用接続部232を介して表示入力装置13の表示画面上に表示させた例を示している。
図7に示すように、設定画面600は、通信設定部601、通信状態表示部602、ネットワーク状態表示部603、及び処理内容表示部604により構成される。
通信設定部601は、各子局装置120のアドレスを設定する「アドレス空間」欄、第1の通信モード又は第2の通信モードのいずれかを設定可能とする「通信制御」欄、及び、「応答時間」欄を有する。例えば、図7に示すように、第2行目に設定表示される子局装置120については、アドレスは「0x*****」であり、通信制御は「Direct」である。また、第3行目に設定表示される子局装置120については、アドレスは「0x*****」であり、通信制御は「Auto」である。なお、ここで、「通信制御」欄に設定表示される「Direct」は上述の第1の通信モードに該当し、「Auto」は上述の第2の通信モードに該当する。また、第1の通信モードは、上述したように制御デバイス22への制御指令或いは制御デバイス22より計測される各種パラメータ(温度、液面等の情報)の受信のために実行される通信である。また、第2の通信モードは、任意のタイミングにて親局装置110より任意の子局装置120へ、例えば、制御デバイス22の状態(動作状態、故障の有無等)或いは子局装置120との通信路140を介して通信状態等の確認のために実行される通信である。なお、「応答時間」欄には、各子局装置120に設定された第1の通信モード(「Direct」)又は第2の通信モード(「Auto」)での応答時間の結果が表示される。
通信設定部601にて、各子局装置120に設定された第1の通信モード又は第2の通信モードの情報が、中央演算装置130の表示入力用接続部232及びデータ伝送路250を介して、親局装置110を構成する通信判定部213に上述の判定条件として格納される。これにより、親局装置110を構成する通信判定部213に設定される第1の通信モード及び第2の通信モードの判定条件が、中央演算装置130からアクセスされるアドレス空間等で設定されることになる。
通信状態表示部602は、「ID」欄及び「通信ステータス」欄を有する。「ID」欄には、各子局装置120に予め割り付けられた識別番号である固有のIDが表示され、「通信ステータス」欄には、例えば、IDで特定される子局装置120にエラーが発生している、或は通信路140が断線している等のステータス(状態)を表す情報等の通信状態が表示される。なお、通信状態表示部602に表示される各子局装置120の通信状態及び通信路140の通信状態は、上述の図2に示した親局装置110を構成する情報格納部214に格納される情報であり、情報格納部214から読み出され、データ伝送制御部212、データ伝送路250、及び表示入力用接続部232を介して通信状態表示部602に表示される。
ネットワーク状態表示部603には、親局装置110を構成する情報格納部214に格納される各子局装置120の接続状態及び通信状態、並びに通信路140の接続状態及び通信状態がシンボルにて表示される。ネットワーク状態表示部603内に表示される各子局装置120を示すシンボル内に表示される番号は、通信状態表示部602内の「ID」に対応している。図7に示す例では、「ID」が「2」の子局装置120がハッチングにて表示され、このとき、通信状態表示部602の「ID」が「2」の子局装置120の行が同様にハッチング表示され、「通信ステータス」欄には、例えば、「子局装置120に通信エラーが発生」等の通信状態が表示される。これにより、システム利用者は、分散制装置100のネットワークの状態を容易に視認することが可能となる。なお、本実施例では、ハッチング表示する形態を一例として示したが、必ずしもこれに限られず、ブリンク表示或いは他と異なるカラー表示等、他と識別可能な表示形態であればいずれの表示形態としても良い。
処理内容表示部604には、システム利用者により表示入力装置13を介して中央演算装置130に指示入力された内容、及び中央演算装置130の実行処理の内容(結果)が表示される。図7に示す例では、アドレス「0x*****」の子局装置120に対し、通信制御として「Direct」(第1の通信モード)が設定(入力指示)された状態を示している。なお、これに限らず、処理内容表示部604には、例えば、通信完了通知等が表示される。
なお、上述の図5に示すステップS207における「通信判定の設定の更新/読み出し」は、図7に示す通信設定部601にて各子局装置120に設定される「通信制御」、すわち、第1の通信モード又は第2の通信モードの変更(第1の通信モード又は第2の通信モードのアドレス範囲の変更)、或いは、分散制御装置100又は自動分析システム(分散制御システム)10に新たに子局装置120が追加された場合に、当該追加された子局装置120のアドレスを追加することで更新作業が行われる。
なお、本実施例では、装置モジュール20及び検体搬送モジュール12のそれぞれが分散制御装置100を有する構成、すなわち、中央演算装置130、親局装置110、及び子局装置120を有する構成を一例として説明したがこれに限られるものではない。例えば、装置モジュール20のみに親局装置110を設け、複数の検体搬送モジュール12は親局装置110を有さず、子局装置120のみを有する構成としても良い。
以上の通り、本実施例によれば、制御デバイスの応答性を損なうことなく、高い拡張性を可能とする分散制御装置及び分散制御システムを提供することができる。
また、本実施例によれば、分散制御装置を構成する子局装置の追加、変更を容易にしつつ、各制御デバイスの制御に要する通信時間を短縮できるため、1つのネットワーク系統にて多くの制御デバイスの制御が可能となり、モジュール化された自動分析装置等の産業装置の追加・変更工数を低減できる。
図8は、本発明の他の実施例に係る実施例2の分散制御システムを適用した自動分析システムの概略全体構成図である。本実施例では、分散制御装置を構成する子局装置120が配される装置ユニット21にユニット通信ポート711、及び装置モジュール20に装置通信ポート710を設けた点が実施例1と異なる。その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同様の構成要素に同一符号を付し、以下では実施例1と重複する説明を省略する。
まず、本実施例の分散制御システムを適用した実施例を説明する前に、従前の集中制御装置を備える構成について説明する。図9は、集中制御装置を備える電子制御システムを適用した自動分析システムの概略全体構成図であって、比較例の構成図である。図9に示すように、比較例の自動分析装置11は装置モジュール20を備え、装置モジュール20は表示入力装置13に接続されている。装置モジュール20は、制御デバイス22を複数搭載する制御デバイス群701を複数有する装置ユニット21、電子制御システムとしてソフトウェア231を備える中央演算装置130、及び、制御デバイス群701に搭載される全ての制御デバイス22に対して個別の配線を用いて直接接続され、制御デバイス22の制御処理を実行する集中制御装置700を備える。集中制御装置700と制御デバイス群701とは、制御デバイス群701に搭載される各制御デバイス22に個別に接続される配線の束からなる配線束702にて相互に接続されている。
図9に示す比較例の自動分析装置11は、集中制御装置700と全ての制御デバイス22とが個別の配線にて直接接続されるため、中央演算装置130からの制御応答性が高い反面、装置内の配線量が増大するという特徴がある。
次に、図8を用いて本実施例の自動分析装置11について説明する。本実施例の自動分析装置11では、上述の図9に示した比較例の自動分析装置11における集中制御装置700を備える電子制御システムに代えて、分散制御装置を備える。なお、図8では実施例1にて示した複数の検体搬送モジュール12を説明の便宜上省略している。従って、図8に示す自動分析装置11に複数の検体搬送モジュール12を接続することで、実施例1と同様に自動分析システム(分散制御システム)10が構成される。
図8に示すように、本実施例の自動分析装置11は装置モジュール20を備え、装置モジュール20は表示入力装置13に接続されている。装置モジュール20は、制御デバイス22を複数搭載する制御デバイス群701を複数有する装置ユニット21、電子制御システムとして制御シーケンスの処理内容を記述するソフトウェア231を備える中央演算装置130、中央演算装置130に接続され中央演算装置130から伝達される制御指令を授受する親局装置110、及び、制御デバイス群701と接続され、接続される制御デバイス群701に搭載される複数の制御デバイス22の制御処理を実行する複数の子局装置120を備える。更に、自動分析装置11を構成する装置モジュール20は、子局装置120と親局装置110又は子局装置120同士を接続し、相互にデータ伝送するための通信路140を備え、ネットワークを構成している。また、子局装置120は、配線束702を介して制御デバイス群701に接続されている。
本実施例の自動分析装置11を構成する装置モジュール20は、更に、装置通信ポート710を備え、装置通信ポート701は、通信路140を介して子局装置120に接続されている。また、装置ユニット21は、ユニット通信ポート711を備え、ユニット通信ポート711は、通信路140を介して子局装置120に接続されている。そして、中央演算装置130、親局装置110、複数の子局装置120、及び、これらを相互に通信可能に接続する通信路140にて分散制御装置100を構成している。
ここで、分散制御装置100は、第1の通信モードを、制御デバイス群701に搭載される複数の制御デバイス22を制御するための制御指令等を子局装置120に伝送するため、或いは、制御デバイス22より計測される各種パラメータ(温度、液面等の情報)を、子局装置120を経由して親局装置110へ伝送するために用いる。また、分散制御装置100は、第2の通信モードを、子局装置120の状態(動作状態、故障の有無等)或いは通信路140の状態等の状態情報を親局装置110に伝送するために用いる。なお、親局装置120における通信制御の処理手順、及び子局装置120における通信制御の処理手順については、図5及び図6を用いて説明した実施例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
以上の通り、本実施例によれば、実施例1の効果に加え、自動分析装置11が装置通信ポート710及びユニット通信ポート711を備えることにより、子局装置120の追加、変更が容易となり、装置モジュール20及び装置ユニット21の追加・変更工数を低減できる。
また、本実施例によれば、第1の通信モードによって、中央演算装置130からの制御デバイス22の制御応答性を維持しつつ、比較例に示す既存の中央演算装置130のソフトウェア231では未実装であった分散制御装置100の状態情報の伝送が、第2の通信モードによって自動化されるため、既存の中央演算装置130に実装されるソフトウェア231との互換性を確保できるため、電子制御システムを集中制御装置700から、分散制御装置100に置き換える場合における工数を削減できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
10・・・自動分析システム(分散制御システム)
11・・・自動分析装置
12・・・検体搬送モジュール
13・・・表示入力装置
20・・・装置モジュール
21・・・装置ユニット
22・・・制御デバイス
100・・・分散制御装置
110・・・親局装置
120,120a,120b,120c,120d,120e・・・子局装置
130・・・中央演算装置
140・・・通信路
210・・・親局通信制御部
211・・・パケット保持部
212・・・データ伝送制御部
213・・・通信判定部
214・・・情報格納部
215・・・通信ポート
220・・・子局通信制御部
221・・・切換部
222・・・調停部
223・・・切換指示部
224・・・パケット保持部
225・・・デバイス制御部
226・・・デバイス接続部
230・・・中央演算部
231・・・ソフトウェア
232・・・表示入力用接続部
240・・・上流通信ポート
241・・・下流通信ポート
241a・・・第1下流通信ポート
241b・・・第2下流通信ポート
250・・・データ伝送路
300・・・データ本体部
301・・・パケット種別部
302・・・識別番号部
303・・・通信モード切換情報部
600・・・設定画面
601・・・通信設定部
602・・・通信状態表示部
603・・・ネットワーク状態表示部
604・・・処理内容表示部
700・・・集中制御装置
701・・・制御デバイス群
702・・・配線束
710・・・装置通信ポート
711・・・ユニット通信ポート

Claims (15)

  1. 通信制御を統括する親局装置と、少なくとも1つの制御デバイスに対し制御処理を実行する子局装置を複数備え、各子局装置は、
    前記親局装置より通信路を介して伝送され、前記制御デバイスに対する制御指令を含むシリアルデータをビット単位で受信すると共に受信された前記シリアルデータの宛先が自身であるかの判断結果に応じて、
    当該判断結果、他の子局装置が宛先の場合、下流側の他の子局装置へ通信路を介して前記シリアルデータを伝送し、
    前記判断結果、自身が宛先の場合、受信された前記シリアルデータを前記制御デバイスへ伝送して、前記制御デバイスにより計測されるパラメータを含むシリアルデータを前記親局装置へ通信路を介して伝送する第1の通信モードと、
    前記親局装置又は他の子局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータをパケット単位で受信し、その後下流側の子局装置へ通信路を介して伝送する第2の通信モードと、を切換えることを特徴とする分散制御装置。
  2. 請求項1に記載の分散制御装置において、
    前記親局装置は通信ポートを有し、
    各子局装置は、上流通信ポートと、第1下流通信ポートと、第2下流通信ポートと、前記制御デバイスとの接続を可能とするデバイス接続部と、を備え、
    一の子局装置は前記上流通信ポートを介して前記親局装置の通信ポートに通信路により接続され、前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して、他の子局装置の前記上流通信ポートに通信路により接続されると共に、前記デバイス接続部を介して前記制御デバイスに接続されることを特徴とする分散制御装置。
  3. 請求項2に記載の分散制御装置において、
    前記第1の通信モードは、
    前記親局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータを前記上流通信ポートよりビット単位で受信すると共に、前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して受信されたシリアルデータをビット単位で前記他の子局装置へ伝送することを特徴とする分散制御装置。
  4. 請求項2に記載の分散制御装置において、
    前記第2の通信モードは、
    前記親局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータを前記上流通信ポートよりパケット単位で受信し、その後前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して受信されたパケットをシリアルデータとして他の子局装置へ伝送すると共に、前記受信されたパケットを前記上流通信ポートより通信路を介して前記親局装置へ伝送することを特徴とする分散制御装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の分散制御装置において、
    制御シーケンスを統括する中央演算装置を備え、
    前記中央演算装置はデータ伝送路を介して前記親局装置に接続され、
    前記親局装置は、前記中央演算装置からのデータを、前記データ伝送路を介して受信し、受信されたデータを前記子局装置へ前記第1の通信モード及び前記第2の通信モードのうちいずれか一方の通信モードで伝送すべきかを判定するための判定条件を有する通信判定部を備えることを特徴とする分散制御装置。
  6. 請求項5に記載の分散制御装置において、
    前記親局装置は、
    前記通信路を介して前記子局装置へシリアルデータとして伝送するためのパケットを保持するパケット保持部と、
    前記通信ポートを介して受信されるパケットに含まれる、少なくともネットワークの動作状態を含む情報を格納する情報格納部と、
    前記通信判定部による判定結果に基づき、少なくとも、パケットをシリアルデータとして、前記通信ポートを介して子局装置へ前記第1の通信モード又は前記第2の通信モードで伝送する親局通信制御部と、を備えることを特徴とする分散制御装置。
  7. 請求項6に記載の分散制御装置において、
    前記子局装置は、
    前記上流通信ポートを介して受信されるシリアルデータが前記第1の通信モード及び前記第2の通信モードのうちいずれの通信モードであるかを判定する調停部と、
    前記調停部による判定結果に基づき、前記上流通信ポートを介して受信されるシリアルデータを前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して受信されたシリアルデータをビット単位で前記他の子局装置へ伝送する第1の通信モードと、前記上流通信ポートを介して受信されるシリアルデータをパケット単位で受信し、その後前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して受信されたパケットをシリアルデータとして他の子局装置へ伝送する第2の通信モードと、を切換え制御する子局通信制御部と、を備えることを特徴とする分散制御装置。
  8. 請求項7に記載の分散制御装置において、
    前記子局通信制御部は、前記上流通信ポートよりビット単位で受信されるシリアルデータを1パケット分受信すると、当該パケットの宛先が自身を備える子局装置の場合、前記パラメータを含むシリアルデータを前記上流通信ポートより通信路を介して前記親局装置へ伝送する第1の通信モードを完了した後、一定時間経過後に第2の通信モードを実行可能な状態とすることを特徴とする分散制御装置。
  9. 請求項8に記載の分散制御装置において、
    前記制御デバイスは、少なくとも、検体分注プローブを駆動するモータ、検体分注プローブの先端に取り付けられる分注ノズルによる吸引/吐出のためのシリンジポンプ、試薬分注プローブを駆動するモータ、試薬分注プローブの先端に取り付けられる分注ノズルによる吸引/吐出のためのシリンジポンプ、反応容器内の検体又は試薬が混合された検体の液面を検知する液面検知センサ、反応ディスク内の恒温槽の温度を検出する温度センサ、及び試薬ディスク又は反応ディスクをステップ的に回転駆動するステッピングモータのうち、いずれか一つであることを特徴とする分散制御装置。
  10. 表示入力装置と、
    制御シーケンスを統括する中央演算装置と、前記中央演算装置にデータ伝送路を介して接続され、通信制御を統括する親局装置と、少なくとも1つの制御デバイスに対し制御処理を実行する子局装置を複数有する分散制御装置であって、前記制御デバイスと前記子局装置にて構成される装置ユニットを備える装置モジュールと、
    少なくとも子局装置を有する検体搬送モジュールを複数備え、
    各子局装置は、
    前記親局装置より通信路を介して伝送され、前記制御デバイスに対する制御指令を含むシリアルデータをビット単位で受信すると共に受信された前記シリアルデータの宛先が自身であるかの判断結果に応じて、
    当該判断結果、他の子局装置が宛先の場合、下流側の子局装置へ通信路を介して前記シリアルデータを伝送し、
    前記判断結果、自身が宛先の場合、受信された前記シリアルデータを前記制御デバイスへ伝送して、前記制御デバイスにより計測されるパラメータを含むシリアルデータを前記親局装置へ通信路を介して伝送する第1の通信モードと、
    前記親局装置又は他の子局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータをパケット単位で受信し、その後下流側の子局装置へ通信路を介して伝送する第2の通信モードと、を切換えることを特徴とする分散制御システム。
  11. 請求項10に記載の分散制御システムにおいて、
    前記親局装置は通信ポートを有し、
    各子局装置は、上流通信ポートと、第1下流通信ポートと、第2下流通信ポートと、前記制御デバイスとの接続を可能とするデバイス接続部と、を備え、
    一の子局装置は前記上流通信ポートを介して前記親局装置の通信ポートに通信路により接続され、前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して、他の子局装置の前記上流通信ポートに通信路により接続されると共に、前記デバイス接続部を介して前記制御デバイスに接続されることを特徴とする分散制御システム。
  12. 請求項11に記載の分散制御システムにおいて、
    前記第1の通信モードは、
    前記親局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータを前記上流通信ポートよりビット単位で受信すると共に、前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して受信されたシリアルデータをビット単位で前記他の子局装置へ伝送することを特徴とする分散制御システム。
  13. 請求項11に記載の分散制御システムにおいて、
    前記第2の通信モードは、
    前記親局装置より通信路を介して伝送されるシリアルデータを前記上流通信ポートよりパケット単位で受信し、その後前記第1下流通信ポート及び/又は前記第2下流通信ポートを介して受信されたパケットをシリアルデータとして他の子局装置へ伝送すると共に、前記受信されたパケットを前記上流通信ポートより通信路を介して前記親局装置へ伝送することを特徴とする分散制御システム。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の分散制御システムにおいて、
    前記親局装置は、前記中央演算装置からのデータを、前記データ伝送路を介して受信し、受信されたデータを前記子局装置へ前記第1の通信モード及び前記第2の通信モードのうちいずれか一方の通信モードで伝送すべきかを判定するための判定条件を有する通信判定部を備えることを特徴とする分散制御システム。
  15. 請求項14に記載の分散制御システムにおいて、
    前記表示入力装置は、
    少なくとも、各子局装置のアドレスと、子局装置毎に前記第1の通信モード又は前記第2の通信モードを通信制御情報として設定可能とする通信設定部と、
    少なくとも、前記各子局装置に割り付けられたIDと、前記各子局装置の通信状態を表示する通信状態表示部と、
    少なくとも、前記各子局装置の接続状態及び通信状態、並びに前記通信路の接続状態及び通信状態をシンボルにて表示するネットワーク状態表示部と、を備え、
    前記通信設定部により設定された前記各子局装置のアドレスと対応する前記通信制御情報とを、前記通信判定部に判定条件として設定することを特徴とする分散制御システム。
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