JP6726417B1 - 特徴抽出装置、特徴抽出方法及びコンテンツ利用管理装置 - Google Patents

特徴抽出装置、特徴抽出方法及びコンテンツ利用管理装置 Download PDF

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【課題】3次元画像コンテンツにおける表現的な特徴部分の抽出を簡易迅速に行う。【解決手段】特徴抽出装置1は、特徴抽出の対象となる3次元画像データを入力する画像データ入力部2と、画像データの特徴部分を検出する特徴部分検出部3と、検出した特徴部分を記憶する特徴部分データベース4と、既存の3次元画像データに関する情報を記憶する既存画像データベース5と、特徴部分に関する情報を出力する特徴部分情報出力部6とを有する。かかる構成は3次元画像コンテンツ(静止画、動画及びこれらの少なくとも一方に応用できるポリゴンデータ等を含む。)の表現的な特徴部分を抽出するためのものであり、具体的には3次元画像表面の傾きの変化率の絶対値に基づき立体形状的な特徴部分を検出し、3次元画像表面上の模様の色相・明度・彩度の一以上の要素の変化率の絶対値に基づき模様的な特徴部分を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、3次元画像コンテンツにおける表現的な特徴部分の抽出を簡易迅速に行う技術に関するものである。
近年は、3次元画像(静止画、動画及びこれらの少なくとも一方に応用できるポリゴンデータ等を含む。)におけるコンテンツビジネスの市場規模が拡大している。例えば3次元画像からなるアニメーション映画が全国規模で公開される、アニメのキャラクター等を3Dフィギュア化する、モーションキャプチャー技術を利用して3Dキャラクターを自由に動かすコンピューターゲームを開発するなど、コンテンツそのものや、コンテンツの二次著作物、あるいは複数のコンテンツを組み合わせること等によって、様々なコンテンツビジネスが展開されている。
コンテンツビジネスにおいて活用される各コンテンツは著作権等の知的財産権によって保護されており、第三者が著作権者等に無断でコンテンツビジネスを展開することはできない。しかしながら、あるコンテンツが他者の著作権を侵害しているか否かを判断するためには著作権法等の専門的知見が必要であるため容易ではないし、著作権侵害の有無まで至らず著作権侵害の可能性の有無といった軽微な判断であっても、やはりある程度の専門的知見を要することから、一般人にとっては容易でない。
特許文献1は、異なる言語で記述された小説、プログラム等が互いに類似するか否かを判定する技術に関するものである。特許文献1によると、比較対象となるそれぞれの著作物の記述ルールを解析した上で、比較対象の類似度を判定する技術が開示されている。
特開2009−99030号公報
しかし、特許文献1記載の技術は、小説、プログラムといった、いわゆる言語の著作物的なコンテンツについては有効であるものの、3次元画像コンテンツ相互間の類似性判断には適していない。文字表現に関する類似性判断の手法と具体的な形状等に関する類似性判断の手法が異なるためである。
3次元画像コンテンツ相互間の類似性判断を行うためには、各コンテンツにおける表現上の特徴部分を的確に抽出し、特徴部分間の比較を行う必要がある。しかしながら、特許文献1を始めとする従来技術においては、かかる特徴部分の抽出について、簡易迅速に行う技術は未だ開示されていない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、3次元画像コンテンツにおける表現的な特徴部分の抽出を簡易迅速に行う特徴抽出装置等を実現することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる特徴抽出装置は、3次元画像データ中の特徴部分を抽出する特徴抽出装置であって、前記3次元画像データの表面部分の傾きの変化率の絶対値が第1の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線に囲まれた領域を立体形状に関する特徴部分として抽出する形状特徴検出手段と、前記3次元画像データの表面部分の模様(主として図形及び色の組み合わせを指すが、図形のみ、色のみから構成されるものも含む。本発明において以下同じ。)を構成する色相、彩度及び明度のうち少なくとも1以上の要素を数値化した値の変化率の絶対値が第2の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線のうち、当該閉曲線によって囲まれる領域の面積が第3の閾値以上となる領域を模様に関する特徴部分として抽出する模様特徴検出手段と、を備えたことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項にかかるコンテンツ利用管理装置は、3次元画像データを含むコンテンツの利用に関する情報を生成するコンテンツ利用管理装置であって、前記コンテンツの著作権に関する情報である権利情報を生成する権利情報生成手段と、前記コンテンツの内容を示す電子情報であるコンテンツ情報を生成するコンテンツ情報生成手段と、前記コンテンツの利用条件に関する情報であるライセンス情報を生成するライセンス情報生成手段とを備え、前記コンテンツ情報生成手段は、前記3次元画像データの表面部分の傾きの変化率の絶対値が第1の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線に囲まれた領域を立体形状に関する特徴部分として抽出する形状特徴検出手段と、前記3次元画像データの表面部分の模様を構成する色相、彩度及び明度のうち少なくとも1以上の要素を数値化した値の変化率の絶対値が第2の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線のうち、当該閉曲線によって囲まれる領域の面積が第3の閾値以上となる領域を模様に関する特徴部分として抽出する模様特徴検出手段とを備え、前記コンテンツ情報の一部又は全部として前記立体形状に関する特徴部分及び前記模様に関する特徴部分を生成することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、請求項にかかる特徴抽出方法は、3次元画像データ中の特徴部分を抽出する特徴抽出方法であって、コンピュータが実行する工程として、前記3次元画像データの表面部分の傾きの変化率の絶対値が第1の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線に囲まれた領域を立体形状に関する特徴部分として抽出する形状特徴検出工程と、前記3次元画像データの表面部分の模様を構成する色相、彩度及び明度のうち少なくとも1以上の要素を数値化した値の変化率の絶対値が第2の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線のうち、当該閉曲線によって囲まれる領域の面積が第3の閾値以上となる領域を模様に関する特徴部分として抽出する模様特徴検出工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、3次元画像コンテンツにおける表現的な特徴部分の検出を簡易迅速に行えるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる特徴抽出装置の構成を示す模式図である。 実施の形態1における形状特徴検出部の動作について説明するフローチャートである。 実施の形態1における模様特徴検出部の動作について説明するフローチャートである。 実施の形態2にかかるコンテンツ利用管理システムの構成を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態においては、本発明の実施の形態として最も適切と考えられる例について記載するものであり、当然のことながら、本発明の内容を本実施の形態にて示された具体例に限定して解すべきではない。同様の作用・効果を奏する構成であれば、実施の形態にて示す具体的構成以外のものであっても、本発明の技術的範囲に含まれることは勿論である。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1にかかる特徴抽出装置について説明する。本実施の形態にかかる特徴抽出装置は、3次元画像コンテンツ(静止画、動画及びこれらの少なくとも一方に応用できるポリゴンデータ等を含む。)の表現的な特徴部分を抽出するためのものであり、具体的には3次元画像表面の傾きの変化率の絶対値に基づき立体形状的な特徴部分を検出し、3次元画像表面上の模様の色相・明度・彩度の一以上の要素の変化率の絶対値に基づき模様的な特徴部分を検出する機能を有する。
図1に示すとおり、本実施の形態1にかかる特徴抽出装置1は、特徴抽出の対象となる3次元画像データを入力する画像データ入力部2と、画像データの特徴部分を検出する特徴部分検出部3と、検出した特徴部分を記憶する特徴部分データベース4と、既存の3次元画像データに関する情報を記憶する既存画像データベース5と、特徴部分に関する情報を出力する特徴部分情報出力部6とを有する。
画像データ入力部2及び特徴部分情報出力部6は、データの入出力が可能であればいかなる構成であってもよい。外部との接続態様は有線・無線いずれでもよく、また、特徴部分情報出力部6に関しては特徴部分に関する情報をデータ形式にて外部に出力するもののみならず画像形式にて表示する態様、特徴部分に関する情報を紙等の媒体上に表示した形式にて出力するものであってもよい。
特徴部分検出部3は、3次元画像の立体形状に関する特徴部分を検出する形状特徴検出部7と、3次元画像の表面上の模様に関する特徴部分を検出する模様特徴検出部8と、検出された特徴部分を既存の画像データのものと比較し、既存の画像データのものと共通する場合に特徴部分から除外する既存画像比較部9とを有する。なお、形状特徴検出部7、模様特徴検出部8及び既存画像比較部9は、パーソナルコンピュータ、サーバ等の電子計算機に所定のプログラムをインストールした構成により実現するが、他の構成によって実現することとしてもよい。
形状特徴検出部7は、3次元画像の外延を形成する表面の各部における傾きの変化率の絶対値を検出し、変化率の絶対値が所定の閾値以上の値となる点によって囲まれた領域を、特徴部分として検出する。閾値の値は一定の値でもよいし、3次元画像データの種別によって異なる値としてもよいし、特徴部分の数が一定範囲に収まるよう適宜調整した値としてもよいし、他の値でもよい。
模様特徴検出部8は、3次元画像の表面上に形成される模様(主として図形及び色の組み合わせを指すが、図形のみ、色のみから構成されるものも含む。)について色相・明度・彩度の一以上の要素(本実施の形態ではすべての要素とする。)を数値化した値の変化率の絶対値が所定の閾値以上となる点によって囲まれた領域を、特徴部分として検出する。なお、色相等の数値化の方法としては、マンセル表色系、エルスター・エースター・ビースター色空間、エル・シー・エイチ空間、ハンターエル・エー・ビー色空間、XYZ表色系等の任意の手法を用いることが可能である。閾値の値は一定の値でもよいし、3次元画像データの種別によって異なる値としてもよいし、特徴部分の数が一定範囲に収まるように調整した値としてもよいし、他の値でもよい。また、形状特徴検出部7における検出時に使用される閾値と、模様特徴検出部8における検出時に使用される閾値は、一致してもよいし、異なる値としてもよい。
既存画像比較部9は、形状特徴検出部7及び模様特徴検出部8によって検出された特徴部分について、対象となる3次元画像データと同一カテゴリに属する既存の3次元画像データの特徴部分と対比し、既存の3次元画像データの特徴部分と共通するものについて、特徴部分から除外する機能を有する。なお、「共通する」とは、完全一致の場合を当然に含むもののこれに限定されず、特徴部分の位置、面積及び当該特徴部分における傾きの変化率、複数の特徴部分が存する場合は個数及び相互の位置関係の1以上の要素において共通性を有するケースも含む。カテゴリの分類態様は任意であるが、例えば「鬼」というキャラクターのカテゴリを設けた場合に、頭部に配置された2本の角に対応する特徴部分が検出されるところ、3次元画像データにおける位置が完全に一致した場合のみを「共通する」とするのではなく、「鬼」カテゴリにおいては頭部と認められる領域の中で中心からほぼ対称と解される位置に、角に相当する傾きの変化率からなる特徴領域が2か所存在していれば、当該特徴領域中にさらに別の特徴領域が存在する等の例外的な場合を除き「共通する」と判定する構成としてもよい。
特徴部分データベース4は、形状特徴検出部7及び模様特徴検出部8における検出結果、既存画像比較部9における判定結果を記憶するためのものである。既存画像データベース5は、従前より存在する3次元画像データに関する情報を記憶するものであり、具体的には、3次元画像データそのものに加え、3次元画像データの特徴部分に関する情報を記憶する。特徴部分に関する情報とは、対応する3次元画像データのどの部分が特徴部分であるかを具体的に記述する情報のほか、カテゴリごとに、特徴部分の位置、面積及び傾斜率の範囲、複数の特徴部分が存する場合は個数及び相互の位置関係等に関する情報を記憶する。
なお特徴部分データベース4及び既存画像データベース5の具体的な構成としては、ハードディスク、USBメモリその他所定の構成からなる記憶装置によって構成されるところ、両者は別個独立に構成されることが必須ではなく、同一の記憶装置によって構成されてもよい。また、それぞれが複数の記憶装置によって構成されてもよいし、さらには形状特徴検出部7等を構成する電子計算機と一体的に構成しても、別個独立に構成してもよい。
次に、特徴部分検出部3の形状特徴検出部7の動作について説明する。まず、形状特徴検出部7は、画像データ入力部2を介して入力された3次元画像データの外延を構成する表面部分の任意の点を選択し、その点における傾きの変化率の絶対値を算出する(ステップS101)。その点における傾きの変化率の絶対値が閾値未満であれば(ステップS102、No)、ステップS101に戻って他の任意の点を選択し、その点における変化率の絶対値を検出する。
変化率が閾値以上であれば(ステップS102、Yes)、その点の近傍領域の点について傾きの変化率を算出し、傾きの変化率の絶対値が閾値以上となる点に関する情報を特徴部分データベース4にて記憶する(ステップS103)。そして、近傍領域の点のうち傾きの変化率の絶対値が閾値以上となる点の集合によって3次元画像データの表面上に閉曲線が形成可能か否かを判定し(ステップS104)、形成不可能な場合(ステップS104、No)はステップS103に移行して近傍領域の他の点について傾きの変化率を算出する。
閉曲線が形成可能なほどに傾きの変化率の絶対値が閾値以上となる点が検出された場合、当該閉曲線にて囲まれる領域を特徴部分として検出し(ステップS105)、特徴部分データベース4にて記憶する。以上の処理は、3次元画像データの外延を形成する表面部分の各点について傾きの変化率の算出が終わるまで繰り返され(ステップS106、No)、各点について傾きの変化率の算出が終了してすべての特徴部分が検出された場合に(ステップS106、Yes)、形状特徴検出部7の処理は終了する。
なお、ステップS104における「閉曲線が形成可能」の判定基準としては、検出された各点に基づき近似曲線を導出した際に閉曲線となる場合の他、ある程度の個数の点が検出され、何らかの数的処理によりこれらの点を通過する閉曲線を「形成できる」場合も含むものとする。
次に、特徴部分検出部3の模様特徴検出部8による、模様に関する特徴部分の検出処理について説明する。なお、模様については色相・彩度・明度のそれぞれに関して特徴部分の検出処理が行われるところ、以下では例示として色相に関する特徴部分の検出処理について説明する。特に言及がない限り、彩度・明度に関する特徴部分の検出処理についても、以下と同様に行われるものとする。
まず、模様特徴検出部8は、画像データ入力部2を介して入力された3次元画像データの外延を構成する表面上の任意の点を選択し、その点における色相の数値情報の変化率を算出する(ステップS201)。変化率の絶対値が閾値未満であれば(ステップS102、No)、ステップS201に戻って他の任意の点について変化率の算出処理を行う。
変化率の絶対値が閾値以上であった場合(ステップS202、Yes)は、画像データの表面上に位置する、その点の近傍領域の点について色相の数値情報の変化率を算出し(ステップS103)、算出結果を記憶しつつ変化率の絶対値が閾値以上の点の集合によって画像データの表面上に閉曲線が形成可能か否かを判定し(ステップS204)、形成不可能な場合(ステップS204、No)はステップS203に戻って近傍領域の他の点について色相の数値情報の変化率を算出する。
閉曲線が形成可能な場合(ステップS204、Yes)は、模様特徴検出部8は、当該閉曲線によって囲まれた領域の面積を算出し、当該面積が閾値以上の値であるか否かを判定する(ステップS205)。ここで算出する面積の値は、絶対的な値であってもよいし、3次元画像データの外延を形成する表面の全面積に対する相対的な値であってもよい。
閉曲線によって囲まれた領域の面積が閾値以上であった場合(ステップS205、Yes)、当該閉曲線によって囲まれる領域を特徴部分として検出し(ステップS206)、特徴部分データベース4にて記憶する。面積が閾値未満であった場合(ステップS205、No)や、及び閾値以上であって特徴部分として検出された場合でも3次元画像データの外延を形成する表面上の各点に関して色相の変化率の算出が完了していなければ(ステップS207、No)、各点について処理が行われすべての特徴部分が検出された場合(ステップS207、Yes)には、色相に関する特徴部分の検出処理は完了する。以下、彩度・明度について同様の処理が行われ、それぞれについての特徴部分が検出されることにより、模様に関する特徴部分の検出処理が終了する。
模様特徴検出部8の処理においては、形状特徴検出部7における処理に加え、閉曲線によって囲まれる領域の面積が所定の閾値以上であった場合にのみ、特徴部分として検出する処理を行っている。これは、立体形状に関する特徴部分を検出する形状特徴検出部7の場合と異なり、模様の特徴部分については、ある程度の大きさがないと観察者に特徴部分として認識されがたいため、一定程度の面積を有するものについてのみ特徴部分として検出する扱いとしたものである。
なお、本実施の形態においては色相・彩度・明度について別個独立に特徴部分を検出する構成としたものの、例えば一括処理することとして、ステップS202に相当する処理として、色相・彩度・明度それぞれの数値情報の変化率を加算した値(あるいは各要素に所定の重み付けを行った上で加算した値)が所定の閾値以上となるか否かを判定する構成としてもよい。
以上のとおり形状特徴検出部7及び模様特徴検出部8によって検出された特徴部分は、一度特徴部分データベース4に記憶された後、既存画像比較部9によって、同一カテゴリに属する既存の3次元画像データの特徴部分と比較し、完全一致の場合はもとより、特徴部分の位置、面積及び当該特徴部分における傾きの変化率、複数の特徴部分が存する場合は個数及び相互の位置関係の1以上の要素において共通性を有するか否かの判定を行う。既存の3次元画像データの特徴部分と完全一致又は共通性を有すると認められた場合、当該特徴部分を除外した上で、他の(既存の3次元画像データの特徴部分と共通性を有しないと認められた)特徴部分に関する情報が、特徴部分情報出力部6を介して出力される。
次に、本実施の形態1にかかる特徴抽出装置の利点について説明する。まず、本実施の形態1にかかる特徴抽出装置は簡易迅速に、自動的に特徴部分を抽出できるという利点を有する。従来であれば、著作権侵害の可能性の有無といった軽微な判断であってもある程度の専門的な知見を要していたものが、本実施の形態1にかかる特徴抽出装置を利用することで簡易迅速に特徴部分を抽出することが可能となり、著作権侵害の可能性の有無を検討する際にも、抽出された特徴部分同士を比較することで簡易判断を行えるという利点が生ずる。
また、本実施の形態1にかかる特徴抽出装置は、特徴部分を検出する際に表面の傾き及び色相・彩度・明度の数値情報そのものを基準とするのではなく、これらの数値の変化率を基準に判断することとしている。例えば、平滑な平面、球面等のように傾きが一定(傾きの変化率0)、変化率が一定の領域は観察者に注目されず、突起や凹凸のように、周囲での値と異なる傾きの変化率を有する領域こそが、特徴として着目される傾向にある。模様についても同様であって、一律の模様であれば特徴として認識されがたい一方で、他と異なる模様(色相・彩度・明度)ほど、特徴部分として着目されやすい。本実施の形態1にかかる特徴抽出装置は、かかる一般的な観察者の特性に応じて、立体形状及び表面の模様に関する「変化率の絶対値」を基準に、特徴部分を検出することとし、それによって、専門家の知見によらず自動的な処理によって特徴部分を検出しているにもかかわらず、観察者が着目しがちな部分について、確実に特徴部分として検出できるという利点を有する。
さらに、本実施の形態1にかかる特徴抽出装置は、特徴部分の抽出にあたって同一カテゴリの既存の3次元画像データの特徴部分と比較し、共通するものについては特徴部分から除外することとしている。これにより、傾きの変化率の絶対値等の観点からは特徴的と認められる者の、当該特徴が既存の3次元画像データでも表現されているもの、すなわち独自性のないものであった場合に特徴部分から除外できるという利点が生ずる。
なお、本実施の形態1にかかる特徴抽出装置は、3次元画像データの表面部分、いわゆるスキニング部分における特徴を抽出するものであるが、これのみに限定せず、内部骨格における関節部分いわゆるリギングに関する情報を付加してもよい。すなわち、表面部分における特徴部分を抽出した後、当該特徴部分に対応した内部のリギングに関する情報も付加した態様で情報を記憶することにより、形状・模様といった静的な特徴に加え、これらが動作した際にどのような表現となるかという動的な特徴についても把握することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態1にかかる特徴抽出装置を利用した、実施の形態2にかかるコンテンツ利用管理システムについて説明する。本実施の形態2にかかるコンテンツ利用管理システムは、図4に示すとおり、コンテンツの流通に関する情報を生成・出力するコンテンツ利用管理装置11と、後述する権利情報等を記憶するコンテンツ利用情報記憶装置12と、情報通信網13を経由して権利情報等の登録申請・閲覧等を行うための情報端末14とによって構成される。コンテンツ利用管理装置11中に配置された特徴抽出部18bにおいて、実施の形態1にかかる特徴抽出装置を利用している。
コンテンツ利用管理装置11は、各コンテンツの著作権に関する情報である権利情報と、コンテンツの内容に関するコンテンツ情報と、コンテンツの利用条件に関するライセンス情報とを生成管理し、公衆の閲覧に供するためのものである。具体的には、コンテンツ利用管理装置11は、登録申請内容等を入力するための入力部16と、権利情報を生成する権利情報生成部17と、コンテンツ情報を生成するコンテンツ情報生成部18と、ライセンス情報を生成するライセンス情報生成部19と、権利情報等を出力するための出力部20とを備える。
権利情報生成部17は、各コンテンツについて、著作権に関する情報である権利情報を生成するためのものである。具体的には、権利情報は、著作者、コンテンツの成立日、著作権者(支分権ごとに権利者が異なる場合は支分権ごとの権利者)、他のコンテンツとの権利関係に関する情報と、これらの裏付けとなる資料に関する情報のうち1以上の情報によって構成され、本実施の形態においては、すべての情報を含むものを権利情報として扱う。
権利情報生成部17は、入力された申請内容に含まれるコンテンツと類似するコンテンツの有無を判定する類似コンテンツ判定部17aと、申請内容に関する第三者からの異議情報について分析する異議情報分析部17bと、利害関係者が存在する場合に利害関係者に申請内容について確認を行う内容確認部17cと、虚偽ではないと判定された申請内容を権利情報としてコンテンツ利用情報記憶装置12に送信する出力部20とを備える。
コンテンツ情報生成部18は、各コンテンツについて、コンテンツの内容に関する情報であるコンテンツ情報及び特徴情報を生成し、権利情報と関連付けた状態でコンテンツ利用情報記憶装置12に対して送信するためのものである。コンテンツ情報生成部18は、コンテンツの内容を示す電子情報であるコンテンツ情報を生成する電子情報生成部18aと、コンテンツの特徴範囲に関する情報である特徴情報を生成する特徴抽出部18bとを備える。
電子情報生成部18aは、提供されたコンテンツが電子情報の形態であればそれを利用し、紙媒体、映像フィルム等に記録された状態のものであれば電子情報に変換することにより、コンテンツの内容を示す電子情報を生成する。電子情報の形態でコンテンツが提供された場合、そのままコンテンツ情報としてもよいし、データ圧縮処理を施すなど必要な改変処理を行うこととしてもよい。また、電子情報の内容としては、コンテンツの内容すべてをそのまま電子データ化したものでもよいが、これ以外に解像度、色数等を減じてデータ量を低減したものでもよく、また、単独の著作物として成立しうるコンテンツの一部(アニメ映画に登場する一人のキャラクターの造形の全部又は一部(例えば顔のみ)等)のみ独立した形で「コンテンツの内容を示す電子情報」として扱うことも可能である。
なお、生成した電子情報は権利情報と関連付けた状態で公開されるところ、違法コピーの生成等を防止する観点からは、閲覧のみ可能な状態で公開する等の対応とすることが好ましい。また、権利者がライセンス供与した者には、所定のパスワード等を入力することにより当該電子データをダウンロード可能とする構成とすることも好ましい。なお、本発明の対象となるコンテンツは、3次元画像データであれば特に制限がなく、映像コンテンツ、静止画、映像コンテンツの一部、単体のキャラクター、キャラクターの一部(顔のみ、等)であっても、本発明のコンテンツとして扱うことが可能である。また、これらの他にも、例えば正義のヒーローを演ずるキャラクターの変身ポーズ、必殺技を繰り出す際の体の動作、特徴的なダンスなども、本発明におけるコンテンツとして扱うことが可能である。これらの場合は、例えば骨格モデルないし特段の特徴を有さない人体モデルに所定のポーズ、動きをさせたものがコンテンツの内容となる。もとより、コラージュ、二次創作といった二次的著作物も、本発明におけるコンテンツに含まれる。
特徴抽出部18bは、コンテンツの特徴範囲を特定する情報である特徴情報を生成するためのものである。具体的には、実施の形態1にかかる特徴抽出装置1と同一構成の装置によって形成され、自動的に検出した特徴情報を出力する機能を有する。
ライセンス情報生成部19は、コンテンツの権利者が許容するライセンス条件に関する情報であるライセンス条件情報と、既に成立したライセンスに関する情報であるライセンス成立情報と、ライセンス供与に伴いコンテンツの改変を許容する範囲および/または改変を許容しない範囲を特定する情報である改変範囲情報を生成するためのものである。具体的には、ライセンス情報生成部19は、ライセンス条件情報を生成するライセンス条件情報生成部19aと、ライセンス生成情報を生成するライセンス成立情報生成部19bと、改変範囲情報を生成する改変範囲情報生成部19cとを備える。
ライセンス条件情報は、例えば、都市の街並みを映像化したコンテンツについて自動車のコマーシャルフィルムの背景画像として使用させる、テレビ番組として過去に放送したアニメーションをインターネットの動画サービス上で公開することを認める、といった具体的なコンテンツ利用態様と、ライセンス期間、ライセンス費用、サブライセンス権限授与の有無といったライセンス内容に関する情報からなるところ、他の情報を含んでいてもよい。ライセンス成立情報は、具体的なライセンス範囲に関する情報と、ライセンス供与を受けた者に関する情報、ライセンス期間、ライセンス費用、サブライセンス権限授与の有無といったライセンス内容に関する情報を含む。これらに加えてライセンス供与に至るまでの交渉内容や、ライセンス範囲の確定に至るまでの協議内容(例えばコンテンツ試作品の内容等)を含めてもよいが、データ量が膨大となる可能性があること、ビジネス的な交渉内容の開示の是非といった問題も生じうることから、本実施の形態ではこれらの内容を「ライセンス情報」から除外して扱うものとする。また、ライセンス供与に至るまでの交渉に際して、権利者及びライセンス供与を望む者は直接会って交渉してもよいし、既存の連絡手段(電子メール、電話等)にて交渉してもよいが、本実施の形態では、別途SNSのような機能を有する専用ツールが提供され、権利者とライセンス供与を望む者がテキスト情報、画像情報等をやり取りして交渉を進める扱いとする。上記のとおりこれらの情報は原則として公表されることはないが、例えば後日ライセンス成立情報の内容について紛争が生じた場合にやり取りの記録を裁判所等に提出できるよう記録しておくことで、紛争解決に役立てることが可能である。
改変範囲情報は、例えばコンテンツが人体の3Dデータである場合に、「右足の膝」、「顔」のように改変を許容する範囲を具体的に指定する態様としてもよいが、より好ましくは、改変範囲情報は、コンテンツ情報を構成する電子情報のうち、コンテンツの改変許容範囲に対応する部分を特定する情報とする。例えば、コンテンツが人体の3Dデータである場合に、改変許容範囲が位置する場所に関する情報(xyz座標等)にて特徴情報が構成されるものとする。改変許容範囲の決定方法としては、ライセンス条件情報の場合は権利者の指定に基づき定めることとし、ライセンス成立情報の場合は実際になされたライセンス供与の内容に基づき定めることとする。
入力部16及び出力部20は、コンテンツ利用管理装置11において電子情報の入出力を行うためのものである。図1においては無線通信にて入出力するイメージで表現されているところ、無線接続の場合に限定されることはなく、有線接続としても何ら問題はない。また、データ通信のプロトコル等については特に制限はなく、入出力される情報の種類についても特に限定はない。
さらに、本実施の形態において出力部20は、権利情報、コンテンツ情報及びライセンス情報をコンテンツ利用情報記憶装置12に出力する機能について言及されるところ、これらの情報を第三者の情報端末14に向けて出力する機能も有することとする。すなわち、第三者から閲覧要求がなされた際に、コンテンツ利用管理装置11はコンテンツ利用情報記憶装置12にアクセスして必要な情報を入力し、これを第三者の情報端末14に向けて出力する機能を有している。
なお、出力部20は、すべての閲覧請求に対して権利情報、コンテンツ情報及びライセンス情報のすべてを開示する態様でもよいが、例えば、支払う利用料金の額に応じて、開示範囲を異ならせる扱いとしてもよい。また、権利者側の要請により、一定の情報については開示を制限する等の対応を行ってもよい。さらには、これらの情報を出力することは、コンテンツの権利者にとっては広告宣伝としての効果をもたらすものであることから、本実施の形態にかかるシステムに登録する際、あるいは登録状態を維持している間、権利者側から所定の利用料金を支払う扱いとしてもよい。
コンテンツ利用情報記憶装置12は、各コンテンツの権利情報、コンテンツ情報及びライセンス情報を記憶するためのものである。具体的には、コンテンツ利用情報記憶装置12は、情報通信網13を介して相互に接続された複数のコンピュータによって構成され、具体的にはブロックチェーン技術ないし分散型台帳技術によって情報を共有することで、データの消滅及び改ざんを防止しつつデータを記憶する機能を有する。もっとも、ブロックチェーン技術等を使用することは必須ではなく、他の手法でデータ消滅・改ざんを防止する手法を採用してもよいし、より簡易な構成としては、ハッキング対策等を十分に施した単一のコンピュータにてコンテンツ利用情報記憶装置12を構成することも可能である。
また、本実施の形態では第三者が情報端末14にて閲覧請求を行った場合に、一旦はコンテンツ利用情報記憶装置12からコンテンツ利用管理装置11に情報が出力され、コンテンツ利用管理装置11から情報端末14に対して情報の出力が行われる。ただし本発明はかかる形態に限定されず、例えばコンテンツ利用情報記憶装置12が閲覧請求を受信し、閲覧請求に対応した情報出力を行う態様としてもよい。
情報通信網13は、コンテンツ利用管理装置11、コンテンツ利用情報記憶装置12及び情報端末14の間で情報をやり取りするためのネットワークである。本実施の形態では情報通信網13としてインターネットを利用するものの、インターネット以外のネットワークシステムを使用してもよく、その場合でも本発明の効果に影響を及ぼすことはない。
情報端末14は、著作権その他のコンテンツに関する権利を有する者及びコンテンツの利用を考えている者が利用する端末装置であり、権利情報、コンテンツ情報及びライセンス情報の登録、変更の申請や、権利情報等の閲覧のためのものである。情報端末14は、情報通信網13を通じてコンテンツ利用管理装置11との情報通信が可能な機能を有し、また、コンテンツ利用管理装置11から送信される権利情報等を表示(音声表示でもよいが、視覚的に表示することが望ましい。)する機能と、権利情報等の登録・変更の申請を行うために必要な所定情報を入力するための入力機構を備えるものとする。
情報端末14の具体的な構成としては、通信機能を備えたデスクトップ型あるいはノートブック型のパーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯電話、通話機能を具備しない携帯型通信端末や通信機能を備えたタブレット端末等、上記の機能を果たすものであればいかなるものでも構成可能である。
次に、本実施の形態にかかるコンテンツ利用管理システムの利点について説明する。まず、本実施の形態にかかるコンテンツ利用管理システムは、各コンテンツについて権利情報を開示することにより、権利者は自らがコンテンツに関する権利を保有することを容易に第三者に示すことができ、第三者は特定のコンテンツの権利者がいかなる者で、いかなる権利が成立しているかを容易に把握できるという利点を有する。従来はコンテンツを利用しようと考えてもそもそも権利者がいかなる者であるか不明であることも多く、これによりコンテンツの利用が妨げられることも珍しくなかった。本実施の形態ではコンテンツの権利者が開示されているため、そのような問題は生じず、コンテンツの利用を欲する者は速やかに権利者にアクセスすることが可能となり、これによりコンテンツビジネスの展開をさらに促進できるという利点が生ずる。
また、本実施の形態ではコンテンツの内容について電子情報の形態からなるコンテンツ情報を生成することとしている。電子情報の形態にてコンテンツの内容を開示することにより、第三者は、利用態様に応じたソフトウェアを活用して柔軟にコンテンツビジネスの検討等を行うことが可能となるという利点を有する。
さらに、本実施の形態では、コンテンツの特徴範囲に関する特徴情報について、電子情報の態様からなるコンテンツ情報に対し、特徴範囲に対応する電子情報の一部分を特定する態様にて生成する扱いとしている。特徴情報をこのような態様とすることにより、特徴情報とコンテンツ情報を同時に視覚的に表示することが可能である。具体的には、例えば人物の3Dデータについて、特徴情報に基づき特徴範囲を視覚的に強調表示する、異なる色で表示することが可能となり、これにより第三者は、コンテンツのいかなる部分が特徴範囲であるかを正確かつ即座に認識することが可能となるという利点が生じる。
また、本実施の形態では、ライセンス情報(ライセンス条件情報及び/またはライセンス成立情報)に関しても、コンテンツの電子情報のうち、改変を許容する範囲および/または改変を許容しない範囲に対応する部分を特定する態様の改変範囲情報を生成することとしている。これにより本実施の形態にかかるコンテンツ利用管理システムは、特徴情報の場合と同様に、改変範囲情報をコンテンツ情報と同時かつ視覚的に表示できるという利点を有する。具体的には、コンテンツビジネスについて検討する者は、コンテンツ情報上に視覚的に表示された改変範囲情報を確認することで、当該コンテンツにおいて自らが意図するコンテンツビジネスが可能か否か、正確かつ即座に認識できるという利点が生ずる。
また、本実施の形態では権利情報の登録にあたって、申請内容について既存の類似コンテンツの有無を自ら調査すると共に、仮公開によって第三者の見解を求めることを通じて、権利情報について虚偽登録がなされることを抑制している。また、明らかに虚偽とまでは認められない、いわばグレーの申請内容であっても、類似コンテンツの調査結果、第三者の見解とこれらに対する登録申請者の反論内容をあわせて開示することにより、権利情報の正否に関する判断材料を提供する構成としている。かかる構成により、コンテンツの利用を検討している者は、登録されている権利情報の正否について客観的な資料を参照して自ら判断できるという利点が生ずる。
また、本実施の形態にかかるコンテンツ利用管理システムは、権利者に関する情報に加えて、これに関連付けた上でコンテンツ情報を開示するよう構成されている。これにより、コンテンツビジネスの展開を考える者はコンテンツの詳細について十分に把握した上でライセンス供与の要否を判断できるという利点を有する。また、これから創作活動を行おうと考える者においても、既存のコンテンツの詳細を調査することで創作の参考とすることが可能であり、また、自身が創作を考えているコンテンツが既にあるか否かを確認することも可能である。これにより重複した創作活動を回避でき、多種多様なコンテンツの創作が促進されるという利点も生ずる。
さらに、本実施の形態に係るコンテンツ利用管理システムは、コンテンツ情報の一つとして特徴情報を開示する構成を採用する。改変物が元コンテンツの著作権を侵害するか否かを判断するにあたっては、改変物において、元コンテンツの創作的な特徴部分を感得しうるか否かが判断基準となることもあり、コンテンツの利用にあたっては当該コンテンツの特徴部分がどのようなものであるかを把握することが大変重要である。本実施の形態ではコンテンツの特徴範囲に関する情報である特徴情報を開示することとしており、開示された特徴情報を参考にして、第三者は自らのコンテンツビジネスにおいて当該コンテンツの権利者からライセンス供与を受ける必要があるか否かを検討できるという利点が生ずる。
また、本実施の形態に係るコンテンツ利用管理システムは、ライセンス条件情報を開示する構成を採用するため、コンテンツビジネスを検討する第三者は、当該コンテンツについてどのようなライセンスが許容されるのか、いわゆる「あたり」をつけることが容易となるため、コンテンツビジネスの展開がさらに促進されるという利点を有する。すなわち、ライセンス条件情報の範囲内においてライセンス提供を求める者であればそのままライセンスの申請を行うことが可能であるし、そうでない場合でも、ライセンス条件情報と近しい内容のライセンス提供を求める場合は申請する価値がある、かけ離れた内容のライセンス提供を求める場合は困難な交渉が予想されるなどの判断が可能となる。
さらに、本実施の形態に係るコンテンツビジネス流通管理システムは、実際に行われたライセンス供与に関する情報であるライセンス成立情報を開示する構成としている。これにより第三者は、既にどのようなライセンスが誰に対して提供されているかの情報を参照しつつ、自らのコンテンツビジネスの方針等について検討することが可能となる。例えば類似アイデアが既にビジネス化されている場合は二番煎じとなることを避けるため別内容のビジネスを検討する、競業他社が既に同種ライセンスを取得している場合は過剰な争いとなることを回避するため他のビジネスを検討する、というように、ライセンス成立情報を役立てることが可能である。
本発明は、3次元画像コンテンツにおける表現的な特徴部分の抽出を簡易迅速に行う技術として利用可能である。
1 特徴抽出装置
2 画像データ入力部
3 特徴部分検出部
4 特徴部分データベース
5 既存画像データベース
6 特徴部分情報出力部
7 形状特徴検出部
8 模様特徴検出部
9 既存画像比較部
11 コンテンツ利用管理装置
12 コンテンツ利用情報記憶装置
13 情報通信網
14 情報端末
16 入力部
17 権利情報生成部
17a 類似コンテンツ判定部
17b 異議情報分析部
17c 内容確認部
18 コンテンツ情報生成部
18a 電子情報生成部
18b 特徴抽出部
19 ライセンス情報生成部
19a ライセンス条件情報生成部
19b ライセンス成立情報生成部
19c 改変範囲情報生成部
20 出力部

Claims (3)

  1. 3次元画像データ中の特徴部分を抽出する特徴抽出装置であって、
    前記3次元画像データの表面部分の傾きの変化率の絶対値が第1の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線に囲まれた領域を立体形状に関する特徴部分として検出する形状特徴検出手段と、
    前記3次元画像データの表面部分の模様を構成する色相、彩度及び明度のうち少なくとも1以上の要素を数値化した値の変化率の絶対値が第2の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線のうち、当該閉曲線によって囲まれる領域の面積が第3の閾値以上となる領域を模様に関する特徴部分として検出する模様特徴検出手段と、
    を備えたことを特徴とする特徴抽出装置。
  2. 3次元画像データを含むコンテンツの利用に関する情報を生成するコンテンツ利用管理装置であって、
    前記コンテンツの著作権に関する情報である権利情報を生成する権利情報生成手段と、
    前記コンテンツの内容を示す電子情報であるコンテンツ情報を生成するコンテンツ情報生成手段と、
    前記コンテンツの利用条件に関する情報であるライセンス情報を生成するライセンス情報生成手段と、
    を備え、
    前記コンテンツ情報生成手段は、
    前記3次元画像データの表面部分の傾きの変化率の絶対値が第1の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線に囲まれた領域を立体形状に関する特徴部分として検出する形状特徴検出手段と、
    前記3次元画像データの表面部分の模様を構成する色相、彩度及び明度のうち少なくとも1以上の要素を数値化した値の変化率の絶対値が第2の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線のうち、当該閉曲線によって囲まれる領域の面積が第3の閾値以上となる領域を模様に関する特徴部分として検出する模様特徴検出手段と、
    を備え、前記コンテンツ情報の一部又は全部として前記立体形状に関する特徴部分及び前記模様に関する特徴部分を生成することを特徴とするコンテンツ利用管理装置。
  3. 3次元画像データ中の特徴部分を抽出する特徴抽出方法であって、コンピュータが実行する工程として、
    前記3次元画像データの表面部分の傾きの変化率の絶対値が第1の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線に囲まれた領域を立体形状に関する特徴部分として検出する形状特徴検出工程と、
    前記3次元画像データの表面部分の模様を構成する色相、彩度及び明度のうち少なくとも1以上の要素を数値化した値の変化率の絶対値が第2の閾値以上となる前記表面部分上の複数の点に基づき形成される閉曲線のうち、当該閉曲線によって囲まれる領域の面積が第3の閾値以上となる領域を模様に関する特徴部分として検出する模様特徴検出工程と、
    を含むことを特徴とする特徴抽出方法。
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