JP6726098B2 - 調節可能な排出バルブ - Google Patents

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Description

本発明の主題は、治療的応用、特に頭蓋腔室内に貯められた脳脊髄液(CSF)を吸収サイト、例えば腹膜腔へ分路することから成る水頭症の治療を意図された排出バルブに関する。該バルブは、この流体の通過又は分布を変更するために、皮膚組織を通して外部から制御されうる。
欧州特許EP 0 688 575 B1は、そのようなバルブを開示している。それは、湾曲された葉形バネが取り付けられた回転子を備え、該葉形バネは、この入口開口を通る流体の通過を調整するように、それをバルブの入口開口に対して保持するために球に対して弾性的に押付けられる。回転子の回転は、葉形バネ上の球の接触点を滑らせ、それにより葉形バネによって与えられた球への影響(開口圧力に対応する)を変える。該回転子は、該回転子上に置かれた微小磁石の相互吸引及び/又は反発によってロック/アンロックされうる。
また、欧州特許EP 1 604 703 または米国特許US 7,422,566 B2 およびUS 8,322,365から、その該回転子が横又は半径方向外側輪郭を有するカム通路を備え、回転子の回転軸に垂直な移動運動を引き起こすバルブが公知である。バルブの本体に取り付けられ且つ入口開口を遮断する球を押す弾性的な戻り部材はまた、動く接点を介して該カム通路を押す。この構成において、弾性的な戻り部材は、該回転子の該カム通路上の求心成分を含む押す力を与える。このように回転子の回転は、弾性的な戻り部材によって球に与えられた影響を変更することを可能にする。
他に、欧州特許出願EP 2 008 683 A1およびEP 1 738 792 A1は、バルブを記載し、その回転子は回転子の回転の軸と同じ軸に沿って移動運動を引き起こす螺旋の又は軸のカム通路を備えている。この表面は、「螺旋階段の段」の形状であり、それに対して、バルブの本体のその2つの端部の間のロッカーの仕方で搭載された葉形バネで作られた弾性戻り部材の第1端部を押す。以前のように、該弾性戻り部材は、押す力をカム通路に付与する。該回転子の回転は、バネの第1端部の高さを、従って遮断球上のバネの他端部の圧力を変更することを可能にする。開口圧力の限定された数値が規定される。
出願、米国特許出願US 2005/0010159 A1、国際公開WO 02/47754 A1、国際公開 WO 2006/091581 A1および欧州特許出願公開EP 1 512 428 A1は、水頭症の治療のための排出バルブの別の例を記載している。
バルブは、開口圧力の意図された範囲に適合される必要がある;特に水頭症の或るケースにおいて、神経外科医は、標準範囲の外側の、特別の圧力を必要としうる。別のケースでは、彼は、決められた範囲内でより幅広い圧力の選択をしたいと望むであろう。そのことは、より小さな増分で分離された圧力を云うことを意味する。
早くも1992年から、Sophysa社は、「special pressure range(特別圧力範囲)」バルブと呼ばれるバルブを製造してきた。高い最大開口圧力(SU8200:80から200mmHOまで)、または高い最大開口圧力(SU8 300:50、75、95、125、150、180、220、および300mmHOの、SU8400:75から380mmHOまで)さえも達成することが出来る。利用可能な非常に高い最大開口圧力を有することの神経外科医への利点は、バルブを通しての脳脊髄液の排出の一時的な停止の可能性、それにより完全に閉じられた位置(オフ位置)に可能な限り近ずくこと、これによる患者の「分岐非依存性」、即ちバルブが無いことに耐える患者の能力の試験をすることにある。
1995年に、Sophysa社は、30〜200mmHO(30、50、70、90、110、140、170、及び200mmHO)の拡張された標準圧力範囲をカバーするSophy(商標)Mini SM8モデルを市場に出し、それは1996年に、神経外科医によって表明された臨床要件のほとんど全てに適合する幾つかの特定の圧力範囲のモデル:SM8−140(10、25、40、60、80、100、120、140mmHO)、SM8−300(50、75、100、125、150、180、220、300mmHO)、SM8−400(80、120、150、190、230、270、330、400mmHO)へ拡張された。SM8−400モデルは、Takahashi博士(小児神経外科部、北海道小児病院及び医療センター、日本)が、継続的な圧力レベルにおける開口圧力を400mmHOに達するまで増加させること、この非常に高いレベルを6〜24ヶ月の間維持すること、およびその後バルブを取り除くこと、から成る小児における分離技術を発展させることを明らかに可能にした(Takahashi Y: “Withdrawal of shunt systems - Clinical use of the programmable shunt system and its effect on hydrocephalus in children(シャントシステムの撤去−プログラム可能シャントシステムの臨床的使用およびその小児水頭症への効果)”. Child’s Nerv Syst (2001) 17: 472-477)。また、SM8−300モデルの使用が、手術後の期間中、過剰排出の合併症を減らすことを可能にすることが示された(Kordas M:“Experience with SM8-300 Sophysa adjustable valve in adult chronic hydrocephalus(成人慢性水頭症におけるSM8-300 Sophysa調節可能バルブの経験)”. Poster presented at Hydrocephalus 2006, 6-9 September,Gothenburg, Sweden)。SM8−140モデルでは、低圧力水頭症に苦しめられる患者が特別に治療されることを可能にする。
一方での利用可能な開口圧力の範囲の限られた振幅、および他方での与えられたモデルで利用可能な、特に高い開口圧力の範囲における、開口圧力の数の制限の故に、今日のところ、水頭症のあらゆるタイプの治療を可能にするバルブは存在しない。したがって神経外科医は、各患者と考えられた治療戦略との病因論の関数としてバルブのモデルを選択しなければならない。したがって、もし水頭症の病因論の診断において間違いがなされると、または、もし患者の状態が予測できない仕方で展開すると、神経外科医は、該バルブを生体から分離し且つそれを開口圧力の異なる範囲を提供するまたは異なる数の位置を提供する別のモデルに取り換えなければならない。
神経外科医がバルブの単一のモデルを用いて水頭症のあらゆるタイプを治療することを可能にするように、及びどのような治療学的ストラテジーが採用されようともそうするように、開口圧力の非常に広い範囲にわたって調節可能であるバルブを提供することが、本発明の1つの目的である。
したがって、本発明の1つの主題は、患者の皮膚の下に埋め込まれ且つ脳脊髄液を排出することを意図された排出バルブであって、
‐ 該脳脊髄液のための入口開口および出口開口がそこに開かれているチャンバーを画定する本体、
‐ 該入口開口を、少なくとも部分的に又は完全に閉じることができるシャッター、
‐ 脳脊髄液の圧力が開口圧力以上である場合にのみ、該入口開口を通る脳脊髄液の通過が可能であるように、該シャッターを該入口開口の方へ弾性的に押すように該シャッターに影響を与えるように設計された弾性戻り部材、
‐ 該弾性戻り部材によって該シャッターに与えられた影響が、回転子の回転によって変更されるように、2つの最端位置の間で軸Xの回りを回転することができ且つ該弾性戻り部材がそれにもたれるところのカム通路を備えている該チャンバー内に収容された該回転子、
を備えている。
本発明の第1の主要局面に従うと、該カム通路は、該回転子の内側輪郭によって画定され、軸Xの方へ向けられ、従って該弾性戻り部材は、該軸Xに対して遠心的である成分を備えている「引っ張り力」と呼ばれる力、好ましくは実質的な遠心力を該回転子の該カム通路に及ぼす。
上記引っ張り力は、該弾性戻り部材の該カム通路との接点から軸Xを離れる距離に反比例して大きくなる。すると、この接点が軸Xに近づくにつれて、該引っ張り力、ひいては該弾性部材によって該シャッター上に及ぼされた影響からもたらされる開口圧力はより高くなり、該接点が該軸から離れるにつれてより小さくなる。
さらに、該回転子の同じ角回転について、該弾性戻り部材の接点が移動されたカム通路の長さは、接点が軸Xからより離れる距離でと共に増加し、且つこの接点が軸に近づくにつれて短くなる。軸Xから離れていく接点に対応する隣り合う角位置は、したがって、軸Xの近くの接点に対応するそれよりも、カム通路のより長い長さだけお互いに分離される。したがって、それらは、より精密な機械的精度で規定され、対応する開口圧力に、より良い精度を与える。カムが、該回転子の中心から離れた接点について高い開口圧力で最大精度を得ることができるところの外側輪郭を有する既存の構成とは異なり、カムが内側輪郭を有するところのデザインが、低い開口圧力で最大精度を与えることができる。したがって、このデザインは、それが低い開口圧力で高い精度を与えられるから、患者の生理的な要求に、より良く適し、ここで、10mmHOの圧力の違いは、正常圧水頭症または低圧水頭症、および非常な高圧(この場合に、数mmHOの変動は、患者の臨床状態に限定された衝撃のみを有する)での低い精度の場合のように、患者の臨床状態に重要な影響を有し得る。後ほど本明細書においてより詳細に見られるように、該カム通路は、該回転子の軸Xの回りに有利に非常に広く延在しうる。該弾性戻り部材によって該シャッターに及ぼされる影響の設定、即ち開口圧力の設定は、したがって非常に精密であり、及び/又は開口圧力の範囲は非常に広い。
本発明に従うバルブはまた、特に、以下の任意的な特徴のひとつ以上を任意の可能な組合せで有しうる:
‐ 該カム通路は、270°を超えて、300°を超えて、320°を超えて、340°を超えて、350°を超えて、355°を超えて、好ましくは370°を超えて、540°を超えて、又は720°さえも超えて、又は1080°を超えて、該回転子の回転軸Xの回りに延在している;1実施態様において、該カム通路は360°にわたり延在する;
‐ 該カム通路は、該回転子の回転の第1及び第2方向において、夫々該回転子が第1及び第2最端位置を超えて回転するのを防止する、該弾性戻り部材のための第1及び第2端停止部を備えるように設計されている;
‐ 該カム通路は、不連続な傾斜(または特異点)を有さず、好ましくは軸Xの回りに螺旋状に延在し、勾配は特に実質的に一定でありうる;
‐ 該弾性戻り部材は、該軸Xに実質的に平行な軸Yの回りを該本体に相対的に回転するように搭載され、且つ該カム通路と移動的に接触しているレバーアーム、および該シャッターを押す支持アームを備え、該レバーアームおよび該支持アームは、該軸Yを通る旋回軸によって相互に接続されている;
‐ 該レバーアームは、該回転子の該位置がどこであろうとも、該支持アームと共に、該軸Xを横断する角度αの扇形を形成し、
‐ 該レバーアームの方向は、該軸Yを通過しかつ該Y軸に直角な直線によって、および該レバーアームが該カム通路に当接する点によって規定され、および
‐ 該支持アームの方向は、該軸Yを通過しかつ該Y軸に直角な直線によって、および該支持アームが該シャッターに当接する点によって規定されている;
‐ 該弾性戻り部材は、剛性のレバーアームおよび可撓性の支持アーム、好ましくは葉形バネの、好ましくは湾曲された形状のもの、または、可撓性のレバーアーム、好ましくは可撓性ロッドの形状のもの、および剛性の支持アーム、好ましくは剛性の葉形の、好ましくは湾曲された形状のもの、のいずれかを備えている;
‐ 該レバーアームは、該カム通路と接触しながら該カム通路に相対的に移動し、剛性の又は可撓性のロッド(該ロッドは、該軸Xに垂直な平面であって、好ましくは該軸Xに垂直な平面とは異なり且つ好ましくはそれに平行である平面内で移動、及び/又は、変形することができ、且つ該カム通路を通過する)、および該カム通路と接触しながら該カム通路に相対的に移動する実質的に軸方向のカムフォロワーを備えている;
‐ 該弾性戻り部材は、前記回転子の全ての角位置に対して前記引っ張り力を及ぼす;換言すれば、該引っ張り力は、該カム通路の全長に沿って軸Xから発散する成分を備えている;
‐ 該カム通路は、該回転子内に形成された空洞により、特にスロット、溝若しくは窪み部(50)によって、または物質の隆起走行によって画定されている;
‐ 該弾性戻り部材および該回転子は、バルブ開口圧力が、好ましくは150mmHOを超える、好ましくは200mmHOを超える、300mmHOを超える、350mmHOを超える、400mmHOを超える、又は500mmHOさえも超える、又は600mmHOさえも超える振幅の範囲内に設定されることを可能にするように構成されている;
‐ 該回転子は、複数の角指標位置に置かれ、好ましくは係止されうる;
‐ 開口圧力の少なくとも1つの範囲にわたって、好ましくは該開口圧力の全てにわたって、2つの隣り合う角指標位置の間の開口圧力の違い、即ち「増分」は、一定または可変でありえて、該増分は、該回転子が回転するにつれて、好ましくは実質的に指数関数的に変化する;
‐ 該回転子は、15°で互に分離された24の所定の角位置に係止され得、該回転子の外側面で見るときに該回転子の時計回り方向の回転は、開口圧力の増加をもたらす;
‐ 該回転子は、該回転子に相対的に固定される、又は軸Xに対して実質的に半径方向に該回転子に相対的に直線的に移動する2つの微小磁石で形成された磁気双極子を備え、該時期双極子は複数の角指標位置に前記回転子を係止するように回転子係止手段と協働することができる。該軸Xに沿って見られた該角指標位置は、軸Xおよび該磁気双極子の北極を通過する直線と、入口及び出口の2つの開口の軸を通過する直線との交差によって形成された角βによって規定される;
‐ 該回転子の該位置は連続的に変化し、且つ該回転子の該角位置の関数としての開口圧力の勾配は、開口圧力の少なくとも1つの範囲にわたって、好ましくは全ての開口圧力にわたって一定であるか又は可変であり、上記勾配は好ましくは、該回転子が回転するにつれて実質的に指数関数的に変化する;
‐ 該カム通路は、開口圧力の複数の範囲を画定するように構成され、該開口圧力は、開口圧力のどの範囲が考えられているかに従って異なるように変化し、該増分または勾配が、開口圧力の複数の範囲において、及び特に隣り合う範囲において特に一定であることが可能である;
‐ 好ましくは、該増分または勾配は、好ましくは、開口圧力が該回転子が回転するにつれて実質的に指数関数的に増加するように、1つの範囲から次の範囲へ増加する;
‐ 該回転子の回転軸は、該回転子が収容されているところの該チャンバーの中心に対して中心がずれ、及び/又は、該脳脊髄液入口開口と出口開口とを接続する軸に対して中心がずれている。
これ以前に記載された特徴は、お互いに、又は以下の特徴の1以上と組合されうる。
本発明の第2の主要局面に従うと、該回転子の該カム通路は、360°にわたって、好ましくは360°を超えて、370°を超えて、400°を超えて、720°を超えて、又は1080°さえも超えて、該回転子の軸の回りに延在する。
本発明の第3の主要局面に従うと、該弾性戻り部材は、該カム通路に沿って直線的に案内されるカムフォロワーを備えている。該回転子の決められた角位置において、該弾性戻り部材の該カムフォロワーは、該カム通路から半径方向に離れるように動かされない。そのような案内は、特にスロットを用いて達成されうる。
本発明の第4の主要局面に従うと、該カム通路は、開口圧力が該回転子の角位置に比例しては変化しないように構成されている。好ましくは、開口圧力は、該回転子の角位置よりも急速に変化する。換言すれば、決められた開口圧力に対応する角位置から始めて、該回転子の決められた角運動、例えば15°の角運動、は、当初の開口圧力が高ければ高いほど高い開口圧力における変化、好ましくは指数関数的変化を生み出す。
技術的に両立し難いことがある場合を除いて、本発明の1つの主要局面に従うバルブの特徴は、本発明の別の主要局面に従うバルブに適応されうる。
本発明の別の主題は、患者の脳脊髄液を排出またはシャントすることを意図された埋め込みうる排出デバイスであって、
‐ 本発明に従うバルブ、
‐ 該軸Xの回りの該回転子の角位置を変更するための指示を送信及び/又は受信することができるコマンドユニット、
を備えているものである。
本発明の別の主題は、排出またはシャントアセンブリであって、
‐ 本発明に従う埋め込みうる排出デバイス、
‐ 患者の身体の外の制御ユニットであって、排出デバイスが前記身体内に埋め込まれた後に、好ましくは無線周波接続によって、特に指示及び/又は電力を送信及び/又は受信するために、前記コマンドユニットと通信することが出来るもの、
を備えたものである。
最後に、本発明は、排出バルブ又はシャントの使用に関し、脳脊髄液を排出するための本発明に従う埋め込みうる排出デバイスまたは排出アセンブリに関する。
定義
定義によって、開口圧力は、該回転子の1つの位置において、該弾性戻り部材によって該シャッターに及ぼされた影響の動作に抗して該シャッターを動かすために必要とされる最小圧力に対応する。
「1の〜を備えている」または「1の〜を包含している」は、別記載されなければ、「少なくとも1の〜を備えている」を意味すると理解されるべきである。
本発明は、これに限定する意図のない以下の詳細な説明を読むこと、および添付された図面を検討することによって、より良く理解されうる。
本体2の内側面を通して観測者Oaにより軸Xに沿って観測された、最小開口圧力に対応する位置での本発明に従う排出バルブの概略図である。 図1に示された面P内のA‐Aでの図1の該バルブの概略断面図である 観測者Obにより本体2の外側面を通して軸Xに沿って観察された、放射線不透過目盛付きダイヤル122および回転子の放射線不透過指針124を除外した図1及び2の該バルブの概略図である。 観測者Obにより本体2の外側面を通して軸Xに沿って観察された、中央部分119のノッチ117を除外した図1及び2の該バルブの概略図である。 放射線不透過目盛付きダイヤル122および回転子の放射線不透過指針124を除外した、図1、2、及び3のバルブの一部破断の概略の斜視図である。 観測者Oaにより軸Xに沿って観測された(図6参照)、最小開口圧力に対応する位置での本発明に従うバルブの別の実施態様の概略図である。 図5に示された該バルブの平面P(図5参照)内のB‐Bでの概略断面図である。 図5及び6に示されたバルブの一部破断の概略の斜視図である。 24位置あるダイヤル上の位置1に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字aは、観測者Oaによって、即ち該本体の内側面を介して見られたもの対応する)。 24位置あるダイヤル上の位置1に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字bは、観測者Obによって、即ち該本体の外側面を介して見られたもの対応する)。 24位置あるダイヤル上の位置6に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字aは、観測者Oaによって、即ち該本体の内側面を介して見られたもの対応する)。 24位置あるダイヤル上の位置6に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字bは、観測者Obによって、即ち該本体の外側面を介して見られたもの対応する)。 24位置あるダイヤル上の位置12に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字aは、観測者Oaによって、即ち該本体の内側面を介して見られたもの対応する)。 24位置あるダイヤル上の位置12に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字bは、観測者Obによって、即ち該本体の外側面を介して見られたもの対応する)。 24位置あるダイヤル上の位置24に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字aは、観測者Oaによって、即ち該本体の内側面を介して見られたもの対応する)。 24位置あるダイヤル上の位置24に対応する回転子の角位置における図7のバルブの概略図である(添字bは、観測者Obによって、即ち該本体の外側面を介して見られたもの対応する)。
様々な図において、同一の参照符号が、同一又は類似の部材を指すために用いられる。
図は、本発明に従う排出バルブ1を描いており、各々は、入口開口5および出口6開口がその中に開いているところのチャンバー3を規定する本体2を備えている。該チャンバー3は、好ましくは、特に、入口開口5および出口開国6を結ぶ軸に対して、実質的に対称である。好ましくは、それは軸Xの実質的に円筒状のものである。
該本体2は、内側面7aおよび外側面7bを備え、それらの面は、該装置が患者の皮膚の下に埋め込まれた後、それぞれ患者の身体の内側及び外側に向けられることを意図されている。
該本体の軸Xの旋回軸9の回りで回転する能力を持って搭載された回転子8、球11、および該球11を入口開口5に対して保持するために該球11を弾性的に圧迫する弾性戻り部材13より成るシャッターは、チャンバー3内に収められている。
入口パイプ15および出口パイプ17は、該本体2に固定され、そしてそれぞれ入口開口5および出口開口6を介して開いている。該入口パイプ15および出口パイプ17は、それぞれ流体を運んでくるカテーテルおよびに流体を取り除くカテーテルに接続され得、どちらのカテーテルも図示されていない。
回転子8は、軸Xに実質的に平行に延在して、且つ回転子の厚みを規定している外側側面18を備えている。
該回転子の外側側面は、どのような形状でもありうる。
1実施態様において、該回転子8の該外側側面の輪郭は、回転子の角位置がどのようであろうとも、上記表面と弾性戻り部材がシャッターを押す支持点との間の間隔が実質的に一定であるように、実質的に円形(該回転子の回転の軸Xに沿って見られると)である。
好ましくは、回転子8は、該回転子の回転軸Xに沿って該本体に対して固定される。好ましくは、該本体は、手による(道具なしの手のみの力を用いる)圧力によって実質的に変形され得ない。
カム通路19は、回転子の最大の可能な回転の間回転子と弾性戻り部材との間の全ての接点によって規定される。
弾性戻り部材がカム通路を押す支持点と回転子の回転軸の間の間隔は、上記回転子の角位置の関数として変わり、それにより弾性戻り部材による球11への力を変更することを可能にする。
本発明に従うと、カム通路は、弾性戻り部材が、遠心成分、好ましくは実質的な遠心力を有する力を該カム通路に及ぼすような仕方で構成される。該カム通路は、このように、軸Xの方へ指向された、回転子の内側輪郭によって規定される。
好ましくは、弾性戻り部材は、回転子の角位置が何であろうとも、引っ張り力を該カム通路に及ぼす。しかし1実施態様において、弾性戻り部材が該カム通路に引っ張り力を及ぼさないところの広く開かれた位置が存在し、したがってシャッターに影響を及ぼさない。
カム通路は、特に、回転子の回転軸に実質的に平行な、側面又は半径方向表面でありうる。
好ましくは、カム通路は、回転子が回転するとき、弾性戻り部材との接触が永続的であり且つ連続(「跳躍」なしに)であるように構成される。それによりバルブのコンパクト性は改良される。
カム通路の形状は非限定的である。
カム通路は、特に、回転子内の穴(それが貫通孔であろうとなかろうと構わない)、特にスリット(図1)、溝若しくは窪み部(図5)、または物質の隆起走行によって規定されうる。
カム通路は、回転子の軸の回りに360°まで延在しうる。好ましくは、カム通路は、回転子の軸の回りに360°を超えて延在する。
カム通路のスロープ(それは開口圧力が回転子の回転の程度に応じて強くなる割合に対応する)は、一定、または回転子が回転すると増加しうる。カム通路の形状は、開口圧力の変化の所望の増大に適合される。1実施態様において、カム通路のスロープは、回転子が最小開口圧力に対応するその極端な角位置に近づくとき、任意的に階段状に、減少する。
本発明に従うバルブは、回転子を回すためのモータ(図示されていない)を備えうるか又は備えなくてもよい。特に回転子は、磁気双極子(固定された若しくは動きうる微小磁石)によって、またはステップモータ、または圧電素子モータにより、またはより一般には、埋め込まれうるマイクロモータの任意のタイプによって駆動されうる。
モータが存在しないと、回転子は手で、好ましくはユーザにより操作される磁石に回転子を磁気的結合させることにより回転されうる。
回転子8の回転は、開口圧力を変更することを可能にする。
該弾性戻り部材13は、好ましくは、それが、該バルブ本体2に対して、軸Y(好ましくは軸Xに平行)の回りを、好ましくはロッカーの仕方で回転しうるように搭載され、該弾性戻り部材の第1端部は、シャッターにもたれかかり、且つ該弾性戻り部材の第2端部は、カム通路にもたれかかる。
それは、剛性の又は好ましくは弾性の、該シャッターを押す支持アーム57であって、好ましくは回転子の外側側面18に沿って多かれ少なかれ走るように湾曲されたもの、およびカム通路にもたれるかかる弾性の、好ましくは剛性のレバーアーム59を備え得、該カム通路への該レバーアームの圧力は、シャッターに支持アームによって及ぼされる影響に作用する。上記支持アームおよび上記レバーアームの内の少なくとも1つは剛性であり、別のものは可撓性である。
該支持アームの及び該レバーアームの剛性および弾性は、回転子の回転軸Xに垂直な平面内で曲げられるそれらの能力に関連して評価される。剛性は、例えば軸Xに実質的に垂直に走るリブ又は板によって得られ、一方、可撓性は、例えば回転子の回転軸Xに実質的に平行に走るブレードを用いることによって得られる。
該支持アームは、葉形バネ、好ましくは湾曲したものを備え又はそれから成る。湾曲した葉形バネは、有利的に、十分なコンパクト性を与える。開口圧力の増加からもたらされる張力の影響下で、葉形バネは、軸Xに垂直な平面内で半径方向外向きに変形しうる。好ましくは、該回転子がその中に納められているところのチャンバーの側壁は、湾曲葉形バネが、それが変形するときそれと接触するのを防止することを可能にする凹入を有する。1実施態様において、該回転子の回転軸は、チャンバー3の中心に対して、及び/又は、入口開口5及び出口開口6を繋ぐ軸に対してオフセットされている。
偏心または上記オフセットは、好ましくは0.3mmを超え、好ましくは0.5mmを超え、好ましくは0.8mmを超え、より好ましくは1mm以上である。したがって、コンパクト性は最適化される。
該レバーアームは、軸Yの回りに旋回しうる、好ましくは軸Xに垂直な平面内に延在しているロッド、および、好ましくは実質的に軸方向にカム通路と動的に接触するカムフォロワーで作られうる。
該カムフォロワーは、好ましくは上記ロッドに固定されたピン61、好ましくは円筒型ピン、又は好ましくは軸Xに平行な軸Zの回りを回転するように搭載されたローラーで形成される。該ピン61は、好ましくは軸Yに実質的に平行に、好ましくはレバーアーム59に垂直に延在し、従って該弾性戻り部材13は、好ましくは該回転子8の全位置で回転子8を跨ぐ。換言すれば、該弾性戻り部材13は、(軸Xの方へ向けられた)内側輪郭に当接するように回転子8を引っかけることを可能にする形状を有している。
該レバーアーム59は、支持アーム57の広がり内に延在し、最小開口圧力に対応する回転子の角位置について、好ましくは該支持アーム57と好ましくは70°を超える、80°を超える角度αを形成する。旋回軸14によって規定される軸Yは、支持アーム57とレバーアーム59との結合部を通過する。
該回転子の回転軸Xの各側に1つ配列された弾性戻り部材の該2つのアームを有する該「開いた」構成は、有利には、長さの長いカム通路から及び長さの長い弾性戻り部材、特に支持アームから作られることを可能にする。こうして、小さな体積、バルブの開口圧力を非常に広い範囲にわたって、及び/又は、非常に高い精度で設定することが可能である。
好ましい実施態様において、支持アーム57は湾曲された葉形バネであり、且つレバーアームは剛性である。別の実施態様において、支持アームは剛性のブレードであり、且つレバーアームは可撓性のロッドである。軸Yは、好ましくは可能な限り回転子の周囲の近く、例えば2mm未満に、又は1mm未満に置かれている。従って好ましくは、支持アーム57は、好ましくは回転子の外部側面に面して、好ましくは70°を超える扇形にわたり延在する。この構成は、一方で同時に、弾性戻り部材の2つのアームの長さを最適化しながら、バルブ本体の半径方向体積を減少させることを可能にする。この最適化は、開口圧力が、同一の1つのバルブが開口圧力の現在望まれている範囲、すなわち400mmHO以上の振幅、のほとんど全てをカバーしうるように、かなり拡張されて設定されうるところの範囲を許容し、且つ各位置の間の固定された又は変化しうる増加分を可能にする。
特に図3および4に示されたように、回転子は、好ましくは少なくとも1つの、好ましくは少なくとも2つの微小磁石112および113を備え、好ましくは2つの微小磁石は、軸Xに対して実質的に半径方向である方向に該回転子に対して直線的に動き得て、且つ所定の角位置に該回転子を係止する手段と協働しうる。
該回転子は、1つの又は数個の、好ましくは2つのハウジング110および111を備え得、各々は微小磁石112および113を夫々収容しうる。各微小磁石は、対応しているハウジング内で実質的に半径方向に直線的に滑りうるように設計されうる。
各微小磁石は、係止浮き彫り115を備えうる。この浮き彫りは、例えば円柱状スタッドを備えうる。
各浮彫は、係止手段118のノッチ117と係合しうる。
係止手段は、該本体に相対的に、且つ、そのノッチが作られているところの周辺上に固定されている中央部分119を備えうる。これらのノッチは、回転子の軸の全周で一様に分布させられうる。
外部設定デバイスを用いると、微小磁石を夫々のハウジング内で半径方向外向きに同時に動かすことが可能であり、ノッチから浮き彫りを解放する。この解放は、回転子が、1つの角指標位置から別の位置へ回転軸の回りで回転されることを可能にする。外部設定デバイスはまた、微小磁石が、浮き彫りがノッチに係合されるところの係止位置へ戻されることを可能にする。
2つの微小磁石を用いる磁気的不動がどのように働くのかに関するさらなる詳細のために、特許EP 1 604 703 B1が参照されえ、引用することによって本明細書に組み入れられ、且つ該外部設定デバイスの構造に関するさらなる詳細のために、特許EP 0 688 575 B1が参照されえ、引用することによって本明細書に組み入れられる。
好ましくは、回転子は、「角指標位置」と呼ばれる限定された数の角位置のみを選択しうる。好ましくは、回転子の2つの角指標位置の間の角の間隔は一定である。
以下において、「角指標位置」を「角指標付き位置」と言うことがある。
任意の2つの隣り合う角度指標付き位置に対応する開口圧力の違い、すなわち「増分」は、好ましくは50mmHO、40mmHO、30mmHO、20mmHO、10mmHOより小さく、または5mmHOより小さくさえありうる。
カム通路の形状に依存して、増分における異なる進展を有すること、ひいては、回転子の角位置の関数として開口圧力における変動を描く様々な曲線を得ることが可能である。
第1の構成において、各角指標付き位置に対応する開口圧力は、各位置の間の間隔の数によって割られた開口圧力の範囲に実質的に等しい固定された増分により分離されている。例えば、24指標付き位置、したがって23間隔を有する、20mmHOと480mmHOの間の開口圧力460mmHOの範囲をカバーするバルブに関して、増分は、460/23=20mmHOである。したがって、バルブの開口圧力は、角指標付き位置の関数として線形に変化し、一方、1の位置から別の位置への開口圧力の百分率変化(それは低圧力の範囲内で非常に高い)は、高い開口圧力の範囲内で特に低くなる。こうして、位置1(20mm)から位置2(40mm)へ単に移ることが、バルブの抵抗を倍にする(+100%)ことを示し、それは特定の患者の治療状態に不愉快な衝撃を及ぼす恐れがある。反対に位置23(460mm)から位置24(480mm)への移動は、単に4%の増加を示すのみで、患者の治療状態へのその衝撃は相対的に限定されたリスクをもたらすのみである。
表1は、この構成を示している。
Figure 0006726098
第2の構成において、1の角指標付き位置から次のそれへの回転子の回転は、好ましくは、開口圧力を増大する傾向にあるところの角指標付き位置の各変化について、初期角指標付き位置が対応するところの開口圧力が高ければ高いほど大きい開口圧力の増加を導く。
患者の生理的要求に最も良く適合させるために、その値が開口圧力または関係する開口圧力の範囲の関数であるところの増分を有することは実際に好ましく、低開口圧力範囲内での百分率変動を最小にし、且つ高開口圧力範囲内でのそれを最大にする。有利的に、開口圧力が非常に高くはない(「低い圧力の」)とき、即ち具体的には開口圧力の変動が患者の臨床状態に不都合な衝撃を与える可能性のある開口圧力の範囲内においては、ユーザはこのようにしてより良い精度でもって開口圧力を設定しうる。そのようなバルブでは従って、従来のバルブよりもはるかに良く患者の生理に適合する。増分における下記の2つの進行が好ましい。
第1の好ましい変動増分の構成において、該増分は、開口圧力が角指標付き位置の関数として実質的に指数関数的に変化するように、圧力の範囲の全体において、次第に、好ましくは開口圧力に伴い増大するように、変化する。例えば、増分は、20mmHOから420mmHOまで広がる400mmHOの範囲にわたり5mmから41mmまで次第に変化しうる。位置1(20mm)と位置2(25mm)の間の開口圧力の増大は、ここでは丁度25%であり、一方、位置23(379mm)と位置24(420mm)の間の開口圧力の増大は、10.8%になる。本発明に従うバルブは従って、低開口圧力において高い精度を可能にする。
表2はこの構成を示している。
Figure 0006726098
第2の好ましい変動増分の構成において、該増分は、開口圧力の与えられた範囲について固定されているが、しかし、開口圧力の1つの範囲から別の範囲へ段階的に変化し、好ましくは開口圧力が角指標付き位置の関数として指数関数的傾向で変化する。開口圧力の点で先の構成と同じには最適化されないけれども、この段階状の構成は、他方で実施者が増分およびバルブの開口圧力を容易に記憶することを可能にする。例えば、該増分は、増加する開口圧力の3つの範囲で(20〜120mm、120〜300mm、および300〜420mmの夫々)で10、20、および30mmでありうるか、または該増分は、増加する開口圧力の5つの範囲で(20〜100mm、100〜175mm、175〜255mm、255〜330mm、および330〜420mmの夫々)で10、15、20、25、および30mmでありうる。この第2の構成を示すこれら2つの例において、開口圧力の増加は、位置1(20mm)と位置2(30mm)の間で、50%であり得、一方、開口圧力の増加は、位置23(390mm)と位置24(420mm)の間で、8%でありうる。
表3および4はこの構成を示している。
Figure 0006726098
Figure 0006726098
好ましくは、回転子は、所定の角位置に指標を付けられ及び/又は係止され得、これらの位置は、360°まで広がりうる角度区分にわたり分布させられている。
角指標付き位置の数は、好ましくは5以上、10を超え、または20をさえ超え、及び/又は、50以下、好ましくは40未満、30未満であり、24が位置の最適数であると考えられている。
好ましくは、係止手段118は、24個のノッチ117を備え、該ノッチは該ノッチ間に15°の角度を与えて、軸Xの回りに360°全てにわたり一様に分布させられ、従って該回転子は、360°の角度区分を覆うように、24の所定の角位置に指標を付けられ及び/又は係止されうる。
好ましくは、該24の位置は、24時間時計のダイヤル面のように配置され(バルブがその外側面を介して見られるとき)開口圧力は時計方向に増加し且つ反時計方向に減少する開口圧力を有する。最も低い開口圧力に対応している位置1は、1時に置かれ、最も高い開口圧力に対応している位置24は、24時(通常の時計の12時の位置)に置かれる。
図に示されたバルブは、位置1、6、12、及び24に夫々対応する図8〜11のようなダイヤルを備えている。好ましくは、該バルブは、本体に固定された放射線不透過目盛付きダイヤル122、特に目盛付き輪、好ましくは金属で作られ、好ましくは24区画を有するものであって、回転子の放射線不透過指針124と協働して、各角指標付き位置ひいては対応している開口圧力について、放射線写真術によって容易に読まれることを可能にするものを備えている。目盛付きダイヤルは、特にタンタルまたはチタンに基づく材料で作られうる。
好ましくは、該ダイヤルの目盛および該指針は、線若しくは鋲、または好ましくは実質的に半径方向に延在するピンから成る。より容易に読むために、目盛は、好ましくは6区画毎、好ましくは2区画毎に太くされている。
好ましくは、目盛付きダイヤルは、実質的に平坦な構成品であって、好ましくは回転子8に向き合い、好ましくは突出部を有しない外側面7bを画定するところの、本体2の外壁126bに固定されたものである。特に、該本体は、合成材料、例えばプラスチックで作られ得、そして該目盛付きダイヤル、例えば目盛付き輪の形状におけるものは、その目的のために外部壁126b上に形成された切り欠き部内に収容されうる。
指標付き位置を規定する目盛は、全て同一でありうる。1実施態様において、1または数個の目盛は、例えば最大開口圧力に対応する位置を識別するように他のものと異なってもよい。
1実施態様において、回転子の指針は、好ましくは、該回転子の角位置が何であろうとも且つ特にこの位置がレバーアームと上記指針との部分的な重畳に対応するとき、少なくとも部分的に可視状態に留まるように、該回転子の半径に沿って延在しうる。この特徴は、図面に示されたように、レバーアームが、軸Xに実質的に垂直に延在しているプレートの形状を有するときに、特に有利である。
該回転子が、2つの微小磁石で形成された磁気双極子を有するとき、該指針は、好ましくは北極端に置かれる。
1実施態様において、回転子の複数の位置は、連続的に(指標なしに)変化しうる。開口圧力の変化は、該回転子の角位置の変化に実質的に比例しうる。それは、回転子の角位置の関数としての開口圧力の勾配は、実質的に一定でありうることを云うことを意味する。すると開口圧力は、回転子が回転するにつれ直線的に変化しうる。開口圧力は、表1の位置に対応する位置において、それが、その表に記載された圧力(固定された増分)に対応するように顕著に変化しうる。
該回転子の角位置の関数としての開口圧力の勾配はまた、開口圧力と共に変化し且つ好ましくは増加(好ましくは指数関数的に)しうる。換言すれば、回転子回転の同一振幅に対して、開口圧力は、もし初期開口圧力が高いと、より急速に変化しうる。開口圧力は、表2の位置に対応する位置において、その表に記載された圧力に対応するように顕著に変化しうる。
該勾配はまた、開口圧力の与えられた範囲について一定であり得、そして開口圧力の1つの範囲から別の範囲へと階段状に変化し得て、好ましくは開口圧力が全体的に指数関数的傾向で変化する。開口圧力は、表3および4の位置に対応する位置において、その表に記載された圧力に対応するように顕著に変化する。
図1〜4が参照される。
回転子は、スロット53を画定し、該スロット53は、好ましくは軸Xの回りに螺旋状に延在し、好ましくは該回転子8の内部壁55a内に形成され、軸Xに実質的に垂直に延在している。該スロット53の内側輪郭51および外側輪郭52を作成することは可能であり、それらは内側の方に(軸Xの方に)および外側の方に夫々向けられている。
該スロット53は、該回転子8の回転軸Xの回りに、270°を超えて、300°を超えて、350°を超えて、360°さえも超えて、または370°を超えて、720°を超えて、または1080°を超えて有利的に延在しうる。すると、好ましくは、カム通路は、該回転子の該軸の回りに、270°を超えて、300°を超えて、320°を超えて、350°を超えて、または360°さえも超えて、または370°を超えて、または400°を超えて、720°を超えて、または1080°さえも超えて有利的に延在する。これにより、設定精度は改善され、及び/又は、設定範囲の幅はこれにより増される。
バルブの開口圧力を設定するための範囲は、こうして、300mmHOを超えて、400mmHOを超えて、450mmHOを超えて、または500mmHOさえも超えて、550mmHOを超えて、または600mmHOさえも超えて、顕著に拡がりうる。それは、例えば10mmHOから500mmHO超まで拡がりうる。
弾性戻り部材13は、可撓性支持アーム57、およびスロットの側面(移動しうる接点)によって規定された内側輪郭を押すことによって該ピン61を介して案内されるレバーアーム59を備えている。該レバーアーム59の案内は、支持アーム57によって球11上に加えられた影響により作動する。
カムフォロワー(この実施例においては案内スロット53内に摺動するように搭載されたピン61)が、該スロットの内側輪郭と永続的接触状態にあり、するとそれは該カム通路19を規定する。
該ピン61は、すると、該スロットの表面へ実質的に遠心的な動作を加えうる。
従来の仕方において、非常に低い開口圧力に関して、弾性戻り部材の回転子への圧力、ひいては弾性戻り部材のシャッターへの圧力は、例えばノックの事象で一瞬に中断されうる。有利的に、スロットは、カムフォロワーの何らかの横方向移動を阻止するところの案内を提供し、それが該スロットに沿ってのみ移動しうることを保証する。こうして、該スロットによって提供された案内は、弾性戻り部材が該シャッターにいつももたれていることを保証する動作を加える。この案内は、弾性戻り部材がおよび特にレバーアームが非常に長いときに、特に利点がある。
該スロットの端部65および67は、該ピン61のための端部停止部を構成して、最高および最低の開口圧力に夫々対応している最端のHPおよびLP位置を超えて回転子が回転するのを防ぐ。それらは又、これら2つの最端位置の間の圧力におけるいかなる「ジャンプ」も防止する。
図5〜7は、回転子8の内部壁55aまたは外部壁55b(これらの壁は夫々患者の身体の内側に及び外側に向けられている)内に、好ましくは内部壁55a内に、窪み部50、たぶん貫通窪み部を作ることによって、または、同等であるが、そこに材料の隆起走行を備えることによって弾性戻り部材13への遠心動作を可能にするカム通路を有する可能性を示している。
カム通路19は、バルブがその内側面から見られるときに、時計回りに、360°に実質的に等しい角区画にわたって減少する半径を有している。
操作
バルブ1が患者の身体内に埋め込まれた後、オペレーターは回転子の角位置を設定する。
該回転子8の各角位置に対して、支持アーム57により球11へ加えられた影響が対応して存在する。弾性的に加えられたこの影響は、入口開口5の上流での脳脊髄液が、球11を入口開口5から少なくとも部分的に引き離すことができ、ひいてはチャンバー3内に流れることができるために必要とされる最小圧力に対応している。この圧力は、開口圧力と呼ばれる。
カム通路19は、軸Yの回りのピン61の角位置が、軸Xの回りの回転子8の角位置に直接的に依存するように、螺旋の形状である。したがって、回転子8の回転は、軸Yの回りのレバーアーム59の回転をもたらし、そして、支持アーム57が該レバーアーム59に固定される故に、支持アーム57による球11に加えられた影響の変化をもたらす。このように、開口圧力は、ピン61を該カム通路に沿って移動させることによって設定される。
該カム通路および該弾性戻り部材は、該回転子の(外側面、即ち患者の皮膚の方に向けられるであろう該面に対して)時計回り方向の回転が、該レバーアーム59を該回転子8の軸Xのより近くへ移動させて、該弾性戻り部材の2つのアームによって形成された角αをせばめる効果を有し、この結果は支持アーム57によって球11へ加えられる影響の増加、バルブの開口圧力の増加、および脳脊髄液の流れの速度の低下である、というような仕方で配置される。
逆に云えば、該回転子8の反時計回りの回転は、該回転子の軸Xからさらに離れるように該レバーアームを移動すること、それにより該弾性戻り部材の該2つのアームにより形成される該角度αを開くという効果を有し、この結果は支持アーム57によって球11へ加えられる影響の減少、ひいてはバルブの開口圧力の減少、従って脳脊髄液の流れの速度の増加である。
こうして該バルブは、オペレーターが操作するタップと類似の仕方で動作する;彼は回転子がほとんど閉じられた位置(400mmHOを超える「実際上のオフ」位置)に対応する位置24の端停止部に到達するまで時計回りに該回転子を回すことによって、タップを閉める。彼は、ほとんど開かれた開口位置(非常に低い圧力)に対応する位置1のための端停止部に到達するまで、反時計回りに該回転子を回すことによって、タップを開ける。
該チャンバー3に入った脳脊髄液は、出口開口6を通過し、その後、排出される。排出された流体の量が十分に多いとき、開口5の上流での脳脊髄液の圧力は、それが開口圧力未満に下がるまで低下し、入口開口5を閉じるために球11をその座に押し戻すように支持アーム57を導き、ひいては脳脊髄液の除去を停止する。
必要ならば、オペレーターは、該回転子8の角位置を容易に変更することができ、ひいては開口圧力を設定しうる。
今や非常にはっきりしているように、本発明に従うバルブ1は、非常に広い範囲にわたって、特に該カム通路が360°を超えて延在するとき、開口圧力の精密な設定を可能にする。
勿論、本発明は、記載された典型的な実施態様に限定されるものではない。本発明は、圧力調節可能バルブのどのようなタイプにも合うように適合されうる。1の有利的な実施態様に従うと、それは、特許US 5,643,194、またはEP 0688 575、または特許EP 1 604 703、または US 7 758 536に記載されたような磁気係止部を有する調節可能バルブに適合される。
該カム通路は、それがスロット53または窪み部50によって画定されるときのように、必ずしも貫通通路でなくてもよい。特に、スロットは溝によって置き換えられてもよい。
該弾性戻り部材は、どのようなタイプのものでもよい。
軸Xの回りに分布された(例えば一様に)複数のノッチを有するカム通路を有することは、本発明の範囲から逸脱するものではない。
これらノッチは、該回転子の角指標付き位置に対応するよう構成されうる。該弾性戻り部材は、これらのノッチに係合できるように構成されうる。
また、360°未満の扇形領域にわたってのみ、例えば約180°の扇形領域にわたって延在するところのカム通路を想定することは可能である。
所定の角指標付き位置を備えているバルブの文脈において記載された開口圧力の変化は、バルブのどのようなタイプにも、そして特に、開口圧力における連続的な変化を許容しているバルブに対して適用されうる。該カム通路のスロープは、この目的のために用意に適合されうる。
様々な実施態様の特徴、特に図示された実施態様の特徴は、それらが技術的に矛盾するものでない限り組合せることができる。
1:排出バルブ
2:バルブ本体
3:チャンバー
5:CSF入口開口
6:CSF出口開口
7a及び7b:該本体2の内部面及び外部面
8:回転子
9:回転子旋回軸
11:球(シャッター)
13:弾性戻り部材
14:弾性戻り部材旋回軸
15:入口パイプ
17:出口パイプ
18:該回転子8の外側側面
19:カム通路
50:該回転子の窪み部
51:該スロット53または該窪み部50の内側輪郭
52:該スロット53の外側輪郭
53:スロット
55a、55b:それぞれ、該回転子の内側壁および外側壁
57:該シャッターを押す支持アーム
59:レバーアーム
61:該カム表面と接触しているピン(または鋲)
65、67:高圧および低圧のための端停止部を画定するスロット53または窪み部50の両端部
110,111:微小磁石のためのハウジング
112、113:微小磁石
115:係止浮き彫り(鋲)
117:ノッチ
118:係止手段
119:該ノッチを支持する固定された中央部分
122:放射線不透過な目盛り付きダイヤル
124:該回転子の放射線不透過指針
126b:該本体2の外側壁
X:該回転子の回転軸
Y:該弾性戻り部材の旋回軸
α:該弾性戻り部材の該2つのアームの間に形成された角度

Claims (27)

  1. 患者の皮膚の下に埋め込まれ且つ脳脊髄液を排出することを意図された排出バルブ(1)であって、
    ‐ 該脳脊髄液のための入口開口(5)および出口開口(6)がその中に開かれているところのチャンバー(3)を画定する本体(2)、
    ‐ 該入口開口(5)を少なくとも部分的に又は完全に閉じることができるシャッター(11)、
    ‐ 脳脊髄液の圧力が開口圧力以上である場合にのみ、該入口開口を通る脳脊髄液の通過が可能であるように、該シャッター(11)を該入口開口の方へ弾性的に押すように該シャッター(11)に影響を与えるように設計された弾性戻り部材(13)、
    ‐ 該弾性戻り部材(13)によって該シャッター(11)に与えられた影響が、回転子(8)の回転によって変更されるように、2つの最端位置の間で軸Xの回りを回転することができ且つ該弾性戻り部材(13)が当接するところのカム通路(19)を備えている該チャンバー内に収容された該回転子(8)、
    を備え、
    該カム通路は、該回転子の内側輪郭によって画定され、軸Xの方へ向けられ、従って該弾性戻り部材(13)は、該軸Xに対して遠心的である成分を備えている「引っ張り力」と呼ばれる力を、該回転子(8)の該カム通路(19)に及ぼす、
    上記排出バルブ(1)。
  2. 該カム通路(19)は、該回転子(8)の回転軸Xの回りに320°を超えて延在している、請求項1に記載の排出バルブ。
  3. 該カム通路(19)は、該回転子(8)の回転軸Xの回りに370°を超えて延在している、請求項1または2に記載の排出バルブ。
  4. 該カム通路は、該回転子の回転の第1及び第2方向において、夫々該回転子が第1及び第2最端位置を超えて回転するのを防止する、該弾性戻り部材のための第1及び第2端停止部を備えるように設計されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  5. 該カム通路(19)は、不連続な傾斜を持たない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  6. 該カム通路(19)は、該軸Xの回りに螺旋状に延在する、請求項5に記載の排出バルブ。
  7. 傾斜は実質的に一定である、請求項5または6に記載の排出バルブ。
  8. 該弾性戻り部材は、該軸Xに実質的に平行な軸Yの回りを該本体(2)に相対的に回転するように搭載され、且つ、該カム通路と接触しながら該カム通路に相対的に移動するレバーアーム、および該シャッターを押す支持アームを備え、該レバーアームおよび該支持アームは、該軸Yを通る旋回軸によって相互に接続され、
    該レバーアーム(59)は、該支持アーム(57)と共に、該軸Xを横断する角度(α)の扇形を形成し、
    該レバーアームの方向は、該軸Yを通過しかつ該Y軸に直角な直線によって、および該レバーアームが該カム通路に当接する点によって規定され、および
    該支持アームの方向は、該軸Yを通過しかつ該Y軸に直角な直線によって、および該支持アームが該シャッターに当接する点によって規定される、請求項1〜のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  9. 該カム通路と接触しながら該カム通路に相対的に移動する該レバーアームは、剛性の又は可撓性のロッドと、該カム通路と移動的に接触している実質的に軸方向のカムフォロワーとを備えており、ここで該ロッドは、該軸Xに垂直な平面で移動、及び/又は、変形することができる、請求項に記載の排出バルブ。
  10. 該軸Xに垂直な該平面は、該軸Xに垂直であり且つ該カム通路を通過する平面とは異なる、請求項に記載の排出バルブ。
  11. 前記弾性戻り部材は、前記回転子の全ての角位置に対して前記引っ張り力を及ぼす、請求項1〜10のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  12. 該カム通路は、該回転子内に形成された空洞により、特にスロット(53)、溝若しくは窪み部(50)によって、または物質の突出部によって画定されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  13. 該弾性戻り部材および該回転子は、排出バルブ開口圧力が、200mmHOを超える、または350mmHOさえも超える振幅の範囲内に設定されることを可能にするように構成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  14. 該回転子は、該回転子に相対的に固定される、又は軸Xに対して実質的に半径方向に該回転子に相対的に直線的に移動する2つの微小磁石で形成された磁気双極子を備え、該磁気双極子は複数の角指標位置に前記回転子を係止するように回転子係止手段と協働することができる、請求項1〜13のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  15. 開口圧力の少なくとも1つの範囲において、
    ‐ 該回転子は複数の角指標位置に置かれ得、且つ該回転子の2つの隣り合う角位置に対応している2つの開口圧力の間の増分が一定である、または
    ‐ 該回転子の該位置は連続的に変化し得、且つ該回転子の該角位置の関数としての開口圧力の勾配が一定である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  16. 開口圧力の少なくとも1つの範囲において、
    ‐ 該回転子は複数の角指標位置に置かれ得、且つ該回転子の2つの隣り合う角位置に対応している2つの開口圧力の間の増分が変化しうる、または
    ‐ 該回転子の該位置は連続的に変化し得、且つ該回転子の該角位置の関数としての該開口圧力の勾配が変化しうる、請求項1〜15のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  17. 前記増分または前記勾配は、該回転子が回転するにつれて実質的に指数関数的に変化する、請求項16に記載の排出バルブ。
  18. 該カム通路は、開口圧力の複数の範囲を画定するように構成され、該開口圧力は、開口圧力のどの範囲が考えられているかに従って異なるように変化する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  19. ‐ 該回転子は複数の角指標位置に置かれ得て、2つの隣り合う角指標位置に対応している2つの開口圧力の間の増分が、該回転子の隣り合う角指標位置の複数の範囲において一定であり、該増分は、1の範囲から次の範囲へ増加する、および
    ‐ 該回転子の該位置は連続的に変化し得、且つ該回転子の該角位置の関数としての該開口圧力の勾配が、該回転子の隣り合う角位置の複数の範囲において一定であり、前記勾配は、1の範囲から次の範囲へ増加する、請求項18に記載の排出バルブ。
  20. 該回転子は複数の角指標位置に置かれ得て、該増分は1の範囲から次の範囲へ指数関数的に増加する、請求項19に記載の排出バルブ。
  21. 該回転子の該角指標位置は連続的に変化し得、且つ該勾配は1の範囲から次の範囲へ指数関数的に増加する、請求項19に記載の排出バルブ。
  22. 該弾性戻り部材は、剛性のレバーアームおよび可撓性の支持アーム、または可撓性のレバーアームおよび剛性の支持アーム、のいずれかを備えている、請求項1〜21のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  23. 支持アームは葉形バネの形状である、請求項22に記載の排出バルブ。
  24. 該支持アームは湾曲された形状である、請求項23に記載の排出バルブ。
  25. 該弾性戻り部材は、可撓性のレバーアームおよび剛性の支持アームを備えており、該可撓性のレバーアームは可撓性ロッドの形状である、請求項22に記載の排出バルブ。
  26. 該回転子は、15°で互に分離された24の角指標位置に係止され得、該回転子の外側面で見るときに該回転子の時計回り方向の回転は、開口圧力の増加をもたらす、該請求項1〜25のいずれか1項に記載の排出バルブ。
  27. 該回転子の回転軸は、該回転子が収容されているところの該チャンバーの中心に対して中心がずれ、及び/又は、該脳脊髄液入口開口と出口開口とを接続する軸に対して中心がずれている、該請求項1〜26のいずれか1項に記載の排出バルブ。
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