JP6725719B2 - 電気機械の1つ又は複数の構成要素の状態を監視するためのシステム及び方法 - Google Patents

電気機械の1つ又は複数の構成要素の状態を監視するためのシステム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は電気デバイスに使用することができるブラシ及びブラシホルダアセンブリ、及び/又はスリップリングアセンブリを監視するための監視システム一般に関する。より詳細には、本発明は、たわみセンサを使用して、ブラシホルダアセンブリにおけるブラシの摩耗及び/又は電気デバイスのスリップリングの状態を監視する監視装置、アセンブリ、システム及び方法に関する。
電気デバイスにおけるブラシの目的は、静止接触表面から可動接触表面に、又はその逆に電流を流すことである。ブラシ及びブラシホルダは、発電機、電動機及び/又はスリップリングアセンブリなどの電気デバイスに使用することができ、あるいは摺動接続アプリケーション、例えば回転クレーンなどの回転機械上のスリップリングアセンブリ、又はモノレール上の線形摺動接続に使用することができる。多くの電気デバイスにおけるブラシは、グラファイト、カーボングラファイト、エレクトログラファイト、金属グラファイトなどの導電性材料でできた、1つ又は複数の導電表面と接触して電流を流すように適合されるブロック構造又は他の構造である。ブラシから導電リード線又はシャントが延びており、ブラシから他の導電部材へ、及び/又は他の導電部材からブラシへの電気通路を提供している。
いくつかの設計では、ブラシボックスタイプのブラシホルダ又は他のタイプのブラシホルダを使用して、動作中、電気デバイスの可動接触表面と接触した状態でブラシを支持することができる。ブラシ及びブラシボックスは、ブラシがブラシボックス内を摺動して、ブラシと前記ブラシによって接触した可動接触表面との間の継続接触を提供することができるように設計することができる。
動作中、異常及び/又は閾値状態が生じる可能性があり、それは、電気デバイスの1つ又は複数の構成要素を交換する必要があること、電気デバイスの1つ又は複数の構成要素を検査し、あるいは注意を払う必要があること、及び/又は保守を実施する必要があることを示すことがあり得る。例えば異常及び/又は閾値状態は、ブラシ、ブラシホルダ、バネ、シャント、整流子、コレクタリング及び/又は他の構成要素のうちの1つ又は複数を交換する必要があること、ブラシ、ブラシホルダ、バネ、シャント、整流子、コレクタリング及び/又は他の構成要素のうちの1つ又は複数を検査する必要があること、及び/又は保守を実施する必要があることを示すことがあり得る。異常及び/又は閾値状態の発生を注視するために、電気デバイスの1つ又は複数の構成要素を監視することは有利であろう。さらに、異常及び/又は閾値状態の発生及び/又は計画技術者介入を作業員及び/又は技術者に知らせることは有利であろう。
本発明は、たわみセンサを使用して、ブラシホルダアセンブリにおけるブラシの摩耗及び/又は電気デバイスのスリップリングの状態を監視する監視装置、アセンブリ、システム及び方法を対象としている。したがって例示的な1実施形態は、電気機械のブラシホルダアセンブリの炭素ブラシを監視するために構成された監視装置である。監視装置は、可撓センサと、可撓センサから受け取った信号を処理するための信号処理回路とを含むことができる。可撓センサは、可撓センサの曲率半径に基づいて変化する電気抵抗を有することができ、可撓センサの曲率半径は、電気機械の炭素ブラシと回転構成要素を係合させる力を提供するバネの偏向に関連付けることができる。信号処理回路はセンサに結合することができ、また、可撓センサの可変抵抗に関する情報を使用して、炭素ブラシの摩耗状態の測度を決定するように構成することができる。
他の例示的な実施形態は、電気機械と結合した1つ又は複数の炭素ブラシの摩耗状態及び/又は電気機械の回転構成要素の摩耗状態を監視するためのシステムである。システムは、電気機械と結合した1つ又は複数のブラシホルダアセンブリと、1つ又は複数のブラシホルダアセンブリから摩耗状態情報を受け取るためのサイトモニタとを含むことができる。ブラシホルダアセンブリの各々は、炭素ブラシ、炭素ブラシに隣接するバネ、バネに隣接して配置された可撓センサ、及び可撓センサに結合された摩耗状態モニタを含むことができる。バネは、炭素ブラシが電気機械の回転構成要素と係合するよう、炭素ブラシに力を提供するように構成することができる。可撓センサは、可撓センサの曲率半径に基づいて変化する電気抵抗を有することができる。曲率半径は、炭素ブラシの物理的位置及び/又は運動を表すことができる。炭素ブラシの物理的位置及び/又は運動を監視し、例えばたわみセンサの曲率半径に関連する測度(例えば抵抗、電圧、電流など)などを監視することにより、電気機械の炭素ブラシの摩耗状態及び/又は回転構成要素の摩耗状態を決定することができる。摩耗状態モニタは、可撓センサの可変抵抗を使用して炭素ブラシの摩耗状態の測度を決定するために構成することができる。サイトモニタは、1つ又は複数のブラシアセンブリの炭素ブラシに関する摩耗状態情報を受け取り、かつ、1つ又は複数の炭素ブラシの摩耗状態をユーザに通信するために、1つ又は複数のブラシアセンブリの摩耗状態モニタに通信結合することができる。
電気デバイスの1つ又は複数の構成要素の摩耗状態を監視するための例示的な1方法は、電気デバイスの回転構成要素に対する炭素ブラシの運動を知覚するために可撓抵抗器から可変抵抗値を獲得する工程と、炭素ブラシの摩耗状態を決定するために可変抵抗値と閾値を比較する工程と、炭素ブラシの摩耗状態の指示をユーザに通信する工程とを含むことができる。
他の例示的な実施形態は、電気機械の炭素ブラシ又は関連する回転構成要素の摩耗状態を監視するための統合センサを有するブラシホルダアセンブリであってもよい。ブラシホルダアセンブリは、炭素ブラシと、電気機械の炭素ブラシと回転構成要素を係合させる力を提供するためのバネと、摩耗状態センサとを含むことができる。摩耗状態センサは、たわみセンサ、コンパレータ、インジケータ及び通信回路を含むことができる。コンパレータは、たわみセンサから受け取った信号と所定の閾値を比較し、電気機械の炭素ブラシ及び回転構成要素のうちの少なくとも1つの摩耗状態を決定することができる。インジケータは、電気機械の炭素ブラシ及び回転構成要素のうちの少なくとも1つの摩耗状態の指示をユーザに提供することができる。通信回路は、電気機械の炭素ブラシ及び回転構成要素のうちの少なくとも1つの摩耗状態に関する情報を電気機械の近傍のサイトモニタに通信することができる。
いくつかの実施形態例についての以上の概要には、開示されている個々の実施形態又は本発明の態様のあらゆる実施態様を記述することは意図されていない。
本発明の態様は、様々な実施形態についての以下の詳細な説明を添付の図面と共に考察することにより、より完全に理解することができる。
一例によるブラシ監視システムを例示的に示す図。 図1の例示的な摩耗状態センサの斜視図。 図1の例示的な摩耗状態センサの斜視図。 図1及び2の例示的な摩耗状態センサを含んだブラシホルダアセンブリの側面図。 図1〜3の例示的な摩耗状態センサを示すブロック図。 例示的な可撓センサの斜視図。 例示的な可撓センサの斜視図。 炭素ブラシの特定の摩耗状態を有する例示的なブラシホルダアセンブリの側面図。 炭素ブラシの特定の摩耗状態を有する例示的なブラシホルダアセンブリの側面図。 例示的なサイトモニタを有するブロック図。 電気機械上のブラシホルダ及び関連するブラシの位置を参照するための独自の識別システムを利用している電気機械の取付けブロック及びブラシホルダアセンブリの例示的バスを示す図。 炭素ブラシの摩耗状態と結合した可撓センサの可変抵抗と結合した例示的な電圧のグラフ。 電気機械の回転構成要素の状態を示す過渡電圧信号の一例を示すグラフ。 電気デバイスの1つ又は複数の構成要素の摩耗状態を監視するための例示的な方法を示す図。
本発明の態様は、様々な変更態様及び代替形態が可能であるが、図面にはそれらの特定の変更態様及び代替形態が一例として示されており、それらについて詳細に説明する。しかしながら、本発明の態様を説明されている特定の実施形態に限定することは意図されていないことを理解されたい。それどころか、本発明の精神及び範囲の範疇であるすべての変更態様、等価物及び代替を包含することが意図されている。
以下で定義されている用語は、特許請求の範囲又は本明細書のどこかで別様に定義されていない限り、これらの定義が適用されるものとする。
すべての数値は、本明細書においては、明確に示されていようと、なかろうと、「約」という用語によって修正されることが仮定されている。「約」という用語は、通常、当業者であれば記載されている値と等価であると見なす(つまり同じ機能又は結果を有していると見なす)であろう、ある範囲の数を意味している。多くの例では、「約」という用語は、最も近い重要な数に丸められる数を含むものとして表すことができる。
端点による数値範囲の記載は、その範囲内のすべての数を含む(例えば1から5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4及び5を含む)。
様々な構成要素、特徴及び/又は仕様に属するいくつかの適切な寸法、範囲及び/又は値が開示されているが、所望の寸法、範囲及び/又は値は、明確に開示されている寸法、範囲及び/又は値から逸脱することができることは、本発明によって刺激される当業者には理解されよう。
本明細書及び特許請求の範囲の中で使用されているように、単数形の表現は、コンテントが他に明確に指示していない限り、複数の指示対象を含む。本明細書及び特許請求の範囲の中で使用されているように、「又は」という用語は、通常、コンテントが他に明確に指示していない限り、「及び/又は」を含むその意味で使用されている。
以下の詳細な説明は、図面を参照しながら読むべきであり、図では、同様の要素には、図面が異なっていても同じ番号が振られている。詳細な説明及び必ずしもスケール通りではない図面は、例示的な実施形態を示したものであり、本発明の範囲を制限することは意図されていない。示されている例示的な実施形態に意図されていることは、例示的である、ということのみである。任意の例示的な実施形態の選択された特徴は、そうでないことが明確に示されていない限り、追加実施形態に組み込むことができる。
図1は、ブラシホルダアセンブリ110、サイトモニタ120、及び/又は遠隔監視デバイス150、160を含む遠隔監視サイト140を含むことができる一例示的ブラシ監視システム100の例示的な1図を示したものである。いくつかのケースでは、ブラシホルダアセンブリ110は、本願明細書に援用する、「BRUSH HOLDER APPARATUS, BRUSH ASSEMBLY, AND METHOD」という名称の米国特許第7034430号明細書に記載されているブラシホルダアセンブリと実質的に類似していてもよい。しかしながらこの例示的なブラシ監視システム100は、任意の様々なブラシホルダアセンブリ構成が可能である。したがってこの例示的なブラシ監視システム100は、産業発電機などの電気デバイスの任意の所望のブラシホルダアセンブリ構成と共に使用することができることが意図されている。例えばこの例示的なブラシ監視システム100は、米国特許第6731042号明細書、米国特許第5753992号明細書、米国特許第5621262号明細書、米国特許第5463264号明細書、米国特許第5397952号明細書及び米国特許第5256925号明細書に開示されているブラシホルダアセンブリ、ブラシホルダ及び/又はブラシと共に使用することができ、これらの特許文献の各々は本願明細書に援用する。
例えば図1に示されているブラシホルダアセンブリ110は、ブラシボックスなどのブラシホルダ22を含むことができ、ブラシホルダ22は、いくつかの面でブラシ24を取り囲んでおり、また、ブラシ24の線形すなわち縦方向の運動を案内するための複数の案内表面を含む。いくつかの実施形態では、ブラシホルダ22は、ボックスの形態を取ることはできないが、ブラシ24の線形すなわち縦方向の運動を案内するための、ブラシ24の1つ又は複数の面と当接し、及び/又はブラシ24の1つ又は複数の面を包含し、及び/又はブラシ24又はその一部の中へ延びているか、あるいは貫通しているチャネル、ポスト又はカラムなどの1つ又は複数の案内表面を含むことができる。
ブラシホルダ22は、取付けブロック70などの他の構造に取り付けられるように構成され、かつ、適合された取付けビーム26に固着することができる。ブラシホルダアセンブリ110は、ブラシ24を電気機械のコレクタリング、スリップリング又は整流子などの回転構成要素15の表面などの導電表面12に接触させ、導電表面12から電流を導くように構成することができる。ブラシ24は、ブラシ24の摩耗表面と導電表面12が係合するよう、ブラシホルダ22の下部端から延在させることができる。取付けビーム26は、オーバセンタ係合機構、摺動係合のためのスロット付き又はチャネル付き係合機構、あるいはブラシ24と導電表面12の係合及び係合解除を容易にするための他の機構を含むことができる。他の実施形態では、ブラシホルダアセンブリは、ブラシホルダを固定して保持する他の構造に剛直に取り付けられたブラシホルダ、あるいは任意の所望の構造の他の構造に取り付けられたブラシホルダを含むことができる。例えばいくつかの実施形態では、ブラシホルダは、静止構造にボルトで止めるか、あるいは溶接することができる。本願明細書に援用する米国特許第6731042号明細書、米国特許第5753992号明細書、米国特許第5621262号明細書、米国特許第5463264号明細書、米国特許第5397952号明細書及び米国特許第5256925号明細書に、いくつかのこのようなブラシホルダが開示されている。
図1に示されているように、取付けビーム26は、互いにヒンジ結合又はピボット結合された上部ビーム部材27及び下部ビーム部材28を含むことができる。上部ビーム部材27及び下部ビーム部材28が互いに整列すると(例えば上部ビーム部材27の縦軸と下部ビーム部材28の縦軸が平行になると)、ブラシホルダ22は、ブラシ24と導電表面12を連続させる、つまり接触させることができる係合位置又は固定位置に位置していると見なすことができる。上部ビーム部材27が下部ビーム部材28から傾斜すると(例えば上部ビーム部材27の縦軸が下部ビーム部材28の縦軸に対して傾斜すると)、ブラシホルダ22は、ブラシ24と導電表面12を連続させることができない、互いに間隔を隔てた、あるいは直接電気接触させることができない係合解除位置、又は非固定位置に位置していると見なすことができる。取付けビーム26は、動作中、取付けブロック70に取外し可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、取付けビーム26は、取付けブロック70と摺動係合させることができ、取付けブロック70と連動させることができ、あるいは取付けブロック70に取外し可能に結合することができる。取付けブロック70は、取付けブロック70を例えば導電表面12に対して静止した状態に維持する他の構造に結合し、固着し、あるいは他の構造から延在させることができる。
いくつかの実施形態では、ハンドル21をブラシホルダ22に取り付けて、ブラシ24と導電表面12の係合及び係合解除を容易にすることができる。例えばハンドル21は、ハンドル21の運動が上部ビーム部材27を下部ビーム部材28に対して駆動する(例えばピボットさせ、摺動させ、解放する)よう、上部ビーム部材27に取り付けることができる。ハンドル21は取外し可能ハンドルであってもよく、あるいはハンドル21は、上部ビーム部材27又はブラシホルダ22の他の部分に恒久的に取り付けることも可能である。
また、図1には、定力バネなどのバネ29が同じく示されており、このバネ29はブラシ24に張力を提供し、ブラシ24を導電表面12に向かってバイアスさせて導電表面12に接触させる。バネ29は、例えばブラシホルダアセンブリ110のブラシホルダ22又は取付けビーム26の一部に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、バネ29は、ブラシホルダアセンブリ110のブラシ24と取付けビーム26の間を、ブラシ24の一方の側表面に沿って延在させることができる。
ブラシホルダアセンブリ110は、摩耗状態モニタ50及び可撓センサ60をさらに含むことができ、摩耗状態モニタ50は、可撓センサ60に通信結合することができる。例えば摩耗状態モニタ50は、ブラシ24の位置及び/又は運動を表す信号を受け取ることができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、バネ29に隣接して配置することができる。例えば摩耗状態モニタ50は、バネ29の表面に隣接して取り付けることができ、あるいは図3に示されているように、バネ29によって形成されるコイル内など、バネ29と共に取り付けることができる。摩耗状態モニタ50は、ブラシ24、導電表面12又は両方の物理的状態を知らせるための1つ又は複数のインジケータ55を含むことができる。いくつかのケースでは、インジケータ55は、摩耗状態情報をユーザに通信するための1つ又は複数の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、スピーカ又はLED及び/又はスピーカの組合せを含むことができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、バネ29の表面ではなく、ブラシホルダアセンブリ110の構成要素の表面に隣接して配置することができる。例えば摩耗状態モニタ50は、ブラシホルダ22、下部ビーム部材28、上部ビーム部材27の上又はそれらに隣接して配置することができ、ブラシホルダアセンブリ110の1つ又は複数のシャントの上又はそれらに隣接して配置することができ、及び/又はブラシホルダアセンブリ110のハンドル21の上又はそれに隣接して配置することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、ブラシホルダアセンブリ110のハンドル21又は他の構成要素の一部の中に恒久的及び/又は取外し可能に組み込むことができる。
また、可撓センサ60は、ブラシ24の運動によって可撓センサ60がたわみ、あるいは形状が変化するよう、バネ29に隣接して配置することも可能である。例えば可撓センサ60の基端は、ブラシホルダアセンブリ110のブラシホルダ22又は取付けビーム26の一部に取り付けることができ、また、先端は、摩耗状態モニタ50に取り付けることができ、及び/又は摩耗状態モニタ50に通信結合することができる。いくつかのケースでは、可撓センサ60は、バネ29に取り付け、バネ29の中に埋め込み、バネ29に接触させて、ブラシ24の運動を追跡させ、あるいはブラシ24の運動に追従させることができる。例えば可撓センサ60は、バネ29の表面(例えば内部表面、外部表面など)に貼り付けることができる。他の例では、可撓センサ60は、バネ29に隣接して配置することができる。したがって可撓センサ60のすべての運動は、ブラシ24の運動に直接対応させることができる。
例えば可撓センサ60の抵抗値に対応する信号は、ブラシ24の線形すなわち縦方向の運動、振動及び/又は縮小と等価にすることも、比例させることも、さもなければそれらを表すことも可能である。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、可撓センサ60の定常状態抵抗値をブラシ24の摩耗状態に関連付けることができ、及び/又は過渡抵抗値を導電表面12及び/又は回転構成要素15の摩耗状態に関連付けることができる。可撓センサ60の定常状態抵抗値は、回転構成要素15の1回又は複数回の回転にわたって得られる値に対応させることができ、また、回転構成要素15の導電表面12に対するブラシ24の上部表面の位置に対応させることができる。いくつかのケースでは、可撓センサ60の過渡抵抗値は、回転構成要素15の回転の少なくとも一部にわたって得られる値であって、回転構成要素15の導電表面12の変化によって生じるブラシ24の振動に起因する抵抗値などの値に対応させることができる。定常状態電気値(例えば電圧レベル)は、ブラシ24の摩耗状態を決定するために1つ又は複数の所定の閾値と比較することができる。同様に、過渡電気値は、ブラシ24の振動に関連付けることができ、また、電気機械のスリップリング又は他の回転構成要素の導電表面12の摩耗状態を決定するために、1つ又は複数の所定の閾値をモニタし、及び/又はそれらを比較することができる。
可撓センサ60は、可撓センサ60の曲率半径に基づいて変化する電気抵抗を有することができ、また、可撓センサ60の電気抵抗に対応する信号(例えば電圧をベースとする信号、電流をベースとする信号など)を生成することができる。いくつかのケースでは、可撓センサ60の曲率半径は、電気機械の炭素ブラシと回転構成要素を係合させる力を提供するバネ29の偏向に関連付けることができる。可撓センサ60の電気抵抗を他の電気成分と共に使用して、可撓センサ60の電気抵抗を表す信号を提供することができる。例えば可撓センサ60の抵抗は、可撓センサ60の可変抵抗に対応する電圧信号を提供するように構成される分圧器回路の成分として使用することができる。他のケースでは、可撓センサ60に結合される電気回路は、可撓センサ60の可変電気抵抗を表す電流信号を提供するように構成することができる。
いくつかのケースでは、ブラシ監視システム100は、電気機械の1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ110の摩耗状態及び/又はスリップリング又は他の回転構成要素の摩耗状態を監視するために電気機械の近傍に配置することができるサイトモニタ120を含むことができる。サイトモニタ120は、ブラシホルダアセンブリ110のブラシ24の摩耗状態を監視することができる。いくつかのケースでは、サイトモニタ120は、1つ又は複数の電気機械と結合した複数のブラシアセンブリ110のブラシ24の運動を監視することができる。例えばサイトモニタ120は、特定の電気機械と結合した1つ又は複数の摩耗状態モニタ50に通信結合することができ、例えば通信リンク115(例えば無線リンク)を介してブラシホルダアセンブリ110の摩耗状態モニタ50に通信結合することができる。サイトモニタ120は、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態に関する情報を提供する処理済データ及び/又は生データを受け取るように構成することができる。例えばサイトモニタ120は、可撓センサ60から受け取った値と、1つ又は複数の所定の閾値、可撓センサ60から受け取った値又はその両方との比較に関する情報を受け取ることができる。いくつかのケースでは、通信リンク115は、無線周波数(RF)通信リンク、音声ベース通信リンク(例えば超音波通信リンク)及び/又は光通信リンク(例えば赤外線(IR)通信リンク、可視光通信リンクなど)を含むことができる。いくつかのケースでは、サイトモニタ120は、将来におけるブラシ24の状態の推定試算を予測又は決定するように構成することができる。
いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、所定のスケジュール(例えば1時間に1回、1日に1回、1週間に2回など)を使用して、電気機械のブラシ24及び/又は回転構成要素15に関する摩耗状態情報をサイトモニタ120に通信するように構成することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、サイトモニタ120及び/又は遠隔監視デバイス150、160から受け取った指令に応答して、電気機械のブラシ24及び/又は回転構成要素15に関する摩耗状態情報をサイトモニタ120に提供することができる。
サイトモニタ120は、ブラシ24の状態及び/又は試算状態の指示を出力することができる。いくつかのケースでは、指示は、ブラシ24及び/又は回転構成要素15が十分に摩耗し、及び/又は交換する必要があること、ブラシ24及び/又は回転構成要素15が損傷していること、故障が発生し、あるいは差し迫っていること、又は他の保守あるいは検査を実施する必要がある可能性があることを作業者、技術者及び/又は職員に知らせるように構成することができる。いくつかの実施形態では、この指示を使用して、保守又は検査の日程計画、保守又は検査を実施する職員の派遣、交換ブラシ又は他の部品の分配/引渡しの順序指定及び/又は日程計画、指定場所への保守職員及び/又は製品引渡しの経路指定、又は他の通知のための配置及び/又は実施されるタスクの日程計画を立てることができる。
また、ブラシ監視システム100を使用して、他の主要な保守、ブラシホルダアセンブリ110の故障及び/又は他の異常状態を識別し、及び/又は通知することも可能である。例えば、保守を実施する必要があること、及び/又は電気設備の破壊動作を示している可能性のある過剰加熱、アーキング又は過剰振動の偶発は、ブラシ監視システム100の1つ又は複数の構成要素によって識別し、及び/又は評価することができる。摩耗状態モニタ50、サイトモニタ120及び/又は遠隔監視デバイス150、160は、異常状態を修正する試行において、識別された異常状態に応答するための適切な応答を実行することができる。いくつかのケースでは、作業者は、異常状態を修正する試行において、ブラシ監視システム100を使用して識別された異常状態に応答するための適切な応答を実行することができる。
いくつかのケースでは、サイトモニタ120は、無線リンク125及び/又は有線式リンク127によってネットワーク130に通信結合することができる。サイトモニタ120は、遠隔監視サイト140で、ネットワーク130及び1つ又は複数の有線式通信リンク137及び/又は無線通信リンク135を介して、1つ又は複数のブラシの摩耗状態に関する情報を遠隔監視デバイス150、160に通信することができる。有線式リンク127、137通信リンク及び/又は無線リンク125、135通信リンクは、1つ又は複数の標準化された通信プロトコル(例えばETHERNET(登録商標)、Ethernet/IP、BACnet、Modbus、LonWorksなど)又は所有権を主張できる通信プロトコルを使用して動作するように構成することができる。「MONITORING SYSTEMS AND METHODS FOR MONITORING THE CONDITION OF ONE OR MORE COMPONENTS OF AN ELECTRICAL DEVICE」という名称の米国特許第7705744号明細書、及び「BRUSH HOLDER ASSEMBLY MONITORING APPARATUS, ASSEMBLY, SYSTEM AND METHOD」という名称の米国特許出願第11/752965号明細書であって、米国特許出願第2008/0291273号明細書を有する明細書に、遠隔監視システムの例が記載されており、これらの特許文献は本願明細書に援用する。遠隔監視サイト140は、データを収集し、及び/又は1つ又は複数のユーザサイトから受け取ったデータを解析するための、パーソナルコンピュータ160などの1つ又は複数の遠隔モニタ、ワークステーション、ラップトップ、タブレット150、スマートフォンなどを含むことができる。
遠隔監視デバイス及び/又はサイトモニタ120は、ブラシホルダアセンブリ110の1つ又は複数の構成要素の少なくとも状態を監視するようにサイトモニタ120を構成することができるよう、ブラシホルダアセンブリ110のための保守プログラムの中に統合することができる。そのために、遠隔モニタ及び/又はサイトモニタ120は、特定の機械上又は特定のサイトにおける個々のブラシホルダアセンブリ110を識別し、及び/又はブラシホルダアセンブリ110毎の取付け日及び何らかのサービスを実施した日を記憶するように構成することができる。いくつかのケースでは、ブラシホルダアセンブリ110と結合した摩耗状態モニタ50から受け取った1つ又は複数のパラメータを常に監視し、電気機械のブラシ24及び/又は回転構成要素15に関する傾向情報を決定することができる。例えばサイトモニタ120及び/又は遠隔モニタは、特定のブラシホルダアセンブリ110に取り付けられたブラシ24に対する平均寿命及び/又は電気機械上の特定の取付け位置に対する平均寿命を含むことができる傾向情報を決定することができる。サイトモニタ120及び/又は遠隔モニタは、ブラシホルダアセンブリ110が初めて電気機械上に取り付けられると、ブラシの位置に関する情報(例えば可撓センサ60の抵抗値)を記憶するように構成することができる。ブラシ24がブラシホルダアセンブリ110内で交換される毎に初期位置を監視することにより、回転構成要素15の摩耗状態に関する情報を集めることができる。例えば電気機械のスリップリング又は他の回転構成要素は、初期外径測値を有することができる。通常の摩耗及び/又は環境条件(例えば湿度、温度、研磨剤を含む汚染物質など)による摩耗を含む摩耗を使用して、回転構成要素15の厚さ及び/又は外径に関連する摩耗状態を常に測定し、及び/又は予測することができる。いくつかのケースでは、1つ又は複数の摩耗状態モニタ50から受け取った情報を解析することにより、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の寿命を改善するための予防測度を得ることができる。例えば電気機械の近傍の空間の温度、湿度レベル及び/又は汚染物質レベルなどの1つ又は複数の環境条件を調整するよう、ユーザに助言することができる。
図2A及び2Bは、図1の例示的な摩耗状態モニタ50の斜視図200、250である。摩耗状態モニタ50は、ボディ210、1つ又は複数のリブ220、可撓センサ60への電気接続を容易にするための開口225、1つ又は複数の通信インタフェース230及び1つ又は複数のインジケータ240を含むことができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタは、ユーザインタフェース260を含むことができる。ボディ210は、一般的には円筒状であっても、あるいはブラシホルダアセンブリ110中への統合、又はブラシホルダアセンブリ110内の他の取付け位置への統合を容易にするように設計された他の形状であってもよい。例えば摩耗状態モニタ50は、図3に示されているように、ブラシホルダアセンブリ110のバネ29に結合されるように構成することができる。摩耗状態モニタ50のボディ210は、バネ29のコイル状の部分に捕獲されるように設計することができる。リブ220又は他の同様の構造を使用して、摩耗状態モニタ50がコイル内に取り付けられた状態を維持することを保証することができる。リブ220は、摩耗状態モニタ50を複数の異なるサイズのバネのコイル内に取り付けることができるよう、取外し可能にするか、あるいは構成可能にすることができる。例えばリブ220などの取外し可能及び/又は構成可能リブは、第1の幅及び第1のコイル径を有するバネ、及び/又は第2の幅及び/又は第2のコイル径を有するバネの中への摩耗状態モニタ50の取付けを可能にすることができる。
摩耗状態モニタ50の開口225を使用して、可撓センサ60との接続を容易にすることができる。例えば開口225は、ネジ端子などの電気接続部へのアクセスを可能にすることができる。開口225は、可撓センサの断面形状に対応する形状(例えばスロット)を有することができ、あるいは可撓センサ60への電気接続に適応するように設計された他の形状(例えば円形開口、長方形開口など)にすることができる。
上で説明したように、摩耗状態モニタ50は、可撓センサ60を使用して得られた情報(例えば可変抵抗、電圧信号、電流信号など)を使用して、電気機械のブラシ24及び/又は回転構成要素15の1つ又は複数の摩耗状態を決定するように構成することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、可撓センサ60への電気接続を提供するための1つ又は複数の電気接続を含むことができる。電気接続は、可撓センサ60と摩耗状態モニタ50を統合することができ、また、摩耗状態モニタ50と可撓センサ60の一部との間の直接電気接続を提供するために開口225を貫通して延在することができるよう、摩耗状態モニタ50の内部空間に配置することができる。いくつかのケースでは、可撓センサ60への電気接続を容易にするために、開口225を貫通して1本又は複数本の線(例えば個別の線、遮蔽撚線対ケーブル、リボンケーブルなど)を延在させることができる。電気接続は、はんだ、導電性エポキシ、ネジ端子、バネ端子、圧縮嵌め、スナップ嵌め、クリンプ嵌めなどを使用して恒久的及び/又は半恒久的電気接続として形成することができる。ユーザは、摩耗状態モニタ50の少なくとも一部(例えばカバー)を分解して、あるいは分解することなく電気接続にアクセスすることができる。例えばユーザは、開口225を介して、及び/又は摩耗状態モニタ50の端部201、203を備えることができる取外し可能カバーを取り外すことによって端子にアクセスすることができる。カバーは、ネジ接続、スナップバネ接続及び/又は1つ又は複数のコネクタ(例えばネジ)によって固着することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50の外部ハウジングは、ヒンジ接続することができる複数の部分で構成することができ(例えば「二枚貝貝殻」構成)、あるいは互いに対して移動可能にすることができる。このような場合、摩耗状態モニタ50がバネ29(例えばつる巻きバネ)のコイル部分に配置されると、バネ29によって提供される力により、摩耗状態モニタ50のハウジングのヒンジ接続部分を容易に圧縮接続又はスナップ嵌め接続することができる。また、バネ29によって提供される力は、摩耗状態モニタ50と可撓センサ60の間の圧縮接続を容易にし、あるいは圧力に基づく他の電気接続を容易にすることも可能である。いくつかのケースでは、可撓センサ60は、摩耗状態モニタ50の端部201、203及び/又はボディ210の上に配置されたインタフェース(例えば1つ又は複数の端子、1つ又は複数のボンディングパッドなど)を使用して摩耗状態モニタに電気接続することができる。いくつかのケースでは、可撓センサ60のための外部アクセス可能な電気接続インタフェースを摩耗状態モニタ50の表面に沿って延在させることができ、あるいは端部201、203又はボディ210のうちの1つ又は複数の外部表面に形成された空洞に置くことも可能である。
摩耗状態モニタ50は、通信インタフェース230及び/又はインジケータ240を介して、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態に関する情報をユーザに通信することができる。通信インタフェース230及び/又はインジケータ240は、摩耗状態モニタ50の同じ表面又は異なる表面に配置することができる。例えば通信インタフェース230は、摩耗センサの第1の端部201に配置することができ、また、インジケータ240は、摩耗状態モニタの第2の端部203に配置することも可能であるが、その必要はない。通信インタフェース230は、音声エネルギー(例えば超音波信号)、無線周波数(RF)エネルギー(例えばRF信号)及び/又は光エネルギー(例えば光信号、赤外線(IR)信号など)などを使用して、1つ又は複数の通信プロトコルを介して情報を伝送することができる。
いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、サイトモニタ120及び/又は同じサイト又は遠隔位置に配置されたプログラミングデバイス(例えばコンピュータ160、タブレット150、スマートフォンなど)などの外部デバイスからメッセージを受け取ることができる。メッセージは、ブラシ24及び/又は回転構成要素15に関する摩耗状態情報を送る指令、又は摩耗状態モニタ50によって使用される情報を修正するための指令などの指令を含むことができる。例えばユーザは、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態情報を決定するために使用される1つ又は複数の閾値を修正すること、及び/又は命令、テーブル及び/又は同様のもの(例えばコンパイル済みコード)をダウンロードすることによって摩耗状態モニタ50をプログラムし直すことを希望することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、摩耗状態モニタ50の位置及び/又は機能に関する情報をプログラムし、あるいは提供するために使用することができる1つ又は複数のユーザインタフェース260を含むことができる。例えばユーザは、通信インタフェース230を使用する代わりに、1つ又は複数の閾値を修正し、及び/又は摩耗状態モニタ50をプログラムし直すためのプログラミングインタフェースとしてユーザインタフェース260を使用することができる。例えばユーザは、ケーブルを介して、あるいは1つ又は複数のメモリ素子(例えばフラッシュカード、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブなど)を使用してプログラミングデバイスを接続し、摩耗状態モニタ50から情報をダウンロード及び/又はアップロードすることができる。いくつかのケースでは、ユーザインタフェース260は、摩耗状態モニタ50を電気機械及び/又は顧客サイトにおける特定のブラシアセンブリ110及び/又は特定の取付け位置に結合するための1つ又は複数のスイッチ(例えばデュアルインラインパッケージ(DIP)スイッチ、回転位置スイッチなど)を含むことができる。
インジケータ240は、ブラシ24の摩耗状態及び/又は回転構成要素15の摩耗状態の光指示及び/又は聴覚指示を提供するための1つ又は複数の光インジケータ(例えばLED)及び/又は1つ又は複数の音声インジケータ(例えばスピーカ)を含むことができる。例えば摩耗状態モニタ50のインジケータ240は、1つ又は複数のLEDを含むことができ、この1つ又は複数の発光ダイオード(LED)は、摩耗状態モニタ50がブラシ24の第1の摩耗状態を決定すると第1の色の光を放出し、また、摩耗状態モニタ50がブラシ24の第2の摩耗状態を決定すると第2の色の光を放出するように構成することができる。いくつかのケースでは、追加の色を使用してブラシ24の追加摩耗状態を指示することができる。インジケータは、1つ又は複数のLEDのうちの同じLED及び/又は異なるLEDを使用して、回転構成要素15の摩耗状態情報を指示することができる。例えば1つ又は複数のLEDは、摩耗状態モニタ50が回転構成要素15の第1の摩耗状態を決定すると第3の色の光を放出し、また、摩耗状態モニタ50が回転構成要素15の第2の摩耗状態を決定すると第4の色の光を放出するように構成することができる。いくつかのケースでは、追加の色を使用して回転構成要素15の追加摩耗状態を指示することができる。いくつかのケースでは、第1のセットのLEDは、ブラシ24に関する摩耗状態情報を提供するように構成することができ、また、第2のセットのLEDは、回転構成要素15に関する摩耗状態情報を指示するためのものである。
例えば摩耗状態モニタ50は、ブラシ24が動作摩耗状態を有していることを摩耗状態モニタ50が決定すると、第1の色(例えば緑色)の光を放出し、ブラシ24が交換摩耗状態に近づきつつあることを摩耗状態モニタ50が決定すると、第2の色(例えば黄色)の光を放出し、また、ブラシ24が交換摩耗状態に達したことを摩耗状態モニタ50が決定すると、第3の色(例えば赤色)の光を放出するように構成された1つ又は複数のLEDを含むことができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、同じ色又は異なる色の、異なる数のLED及び/又はあるパターンのLEDを点灯して、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の1つ又は複数の特定の摩耗状態を指示するように構成することができる。
他の例では、摩耗状態モニタ50は、ブラシ24が交換摩耗状態に近づきつつあることを摩耗状態モニタ50が決定すると、ブラシ24の摩耗状態の第1の聴覚指示(例えば断続音)を提供し、また、ブラシ24が交換摩耗状態に達したことを摩耗状態モニタ50が決定すると、ブラシ24の摩耗状態の第2の聴覚指示(例えば異なる断続音、異なる周波数の音、一定の音など)を提供するように構成することができる。
図3は、係合位置に位置しているブラシホルダアセンブリ110の分解斜視図を示したもので、図1及び2の例示的な摩耗状態モニタ50を含む。いくつかのケースでは、ブラシホルダアセンブリ110は、電気機械のブラシ24及び/又は関連する回転構成要素15の摩耗状態を監視するために使用することができる統合可撓センサ60を含むことができる。ブラシホルダアセンブリ110は、ブラシ24(例えば炭素ブラシ)及びブラシ24に結合されたバネ29を含むことができる。バネ29は、電気機械のブラシ24と、スリップリング、整流子などの回転構成要素とを係合させる力を提供することができる。例えばバネ29は、ブラシ24に力を加えるために使用することができるコイル部分310を含むことができる。摩耗状態モニタ50は、バネ29に隣接して配置することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、実質的にコイル310内に配置することができる。
いくつかのケースでは、可撓センサ60は、ブラシ24の運動及び/又は摩耗に関連するバネ29のたわみ半径が変化すると、対応するたわみ半径が可撓センサ60にもたらされるよう、バネ29に隣接して配置することができる。例えば可撓センサ60は、バネ29の表面に貼り付けるか、あるいはバネ29の表面に隣接して配置することができる。他の例では、可撓センサ60は、バネ29の端に隣接して配置することができる。
可撓センサ60をバネ29及び/又はブラシ24に対する関係で配置するための他の構成を企図することができる。例えば可撓センサ60の一部は、ブラシホルダアセンブリ110の1つ又は複数の他の構成要素(例えばブラシホルダ22、ハンドル21、上部ビーム部材27、下部ビーム部材28など)に貼り付けることができる。このような場合、可撓センサ60の異なる部分は、バネ29のコイル部分310の中に位置している摩耗状態モニタ50、あるいはブラシホルダアセンブリ110の他の位置に通信結合することができる。いくつかのケースでは、可撓センサ60は、ブラシ24の初期取付け時に、ブラシ24が摩耗した後のたわみ半径より小さい第1のたわみ半径を有することができる。他のケースでは、可撓センサ60は、初期取付け時に、ブラシ24が摩耗した後のたわみ半径より大きい第1のたわみ半径を有することができる。いくつかの例では、可撓センサ60は、可撓センサ60が平面に沿って実質的に整列した場合などに、可撓センサ60がたわみ半径を有さないような構成を有することができる。例えば可撓センサ60のたわみ半径は、取付け時に正のたわみ半径を有し、また、ブラシが摩耗した後は負のたわみ半径を有することができ、又は取付け時に負のたわみ半径を有し、また、ブラシが摩耗した後は正のたわみ半径を有することができ、あるいは初期取付け時又はブラシ24が特定の量だけ摩耗した後に、可撓センサを平面に沿って実質的に整列させることも可能である。いくつかのケースでは、複数の可撓センサ60を使用してブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態を監視することができる。複数の可撓センサ60は、第1の可撓センサ60を使用して、第1の時間継続期間にわたってブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態を監視することができ、また、第2の可撓センサ60を使用して、第2の時間継続期間にわたってブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態を監視することができるよう、バネの異なる部分に隣接して配置することができる。第1及び第2の時間継続期間は、いくつかの例では重畳してもよい。例示的な一例では、第1の可撓センサ60は、ブラシアセンブリ110を機械上に取り付けた後の一定の時間継続期間の間における第1の可撓センサ60からの情報、正規動作中の第2の時間継続期間の間に第1及び第2の可撓センサの両方から受け取った情報の組合せ、及びブラシ24が交換摩耗状態に近づきつつあるか、あるいは交換摩耗状態に近い場合の一定の時間継続期間などの第3の時間継続期間に、主として第2の可撓センサから受け取った情報又は第2の可撓センサのみから受け取った情報を主として使用し、あるいはその情報のみを使用して摩耗状態モニタ50を構成することができるよう、少なくとも部分的にたわませることができ(例えばバネ29のコイルの近傍に配置される)、また、第2の可撓センサ60は、有意にまっすぐにすることができる(例えば下部ビーム部材28の近傍に配置される)。いくつかのケースでは、バネ29の運動に対する関係で、ブラシ24の摩耗の量及び/又は回転構成要素15の摩耗の量に関する情報を得るために、可変抵抗を有する可撓センサ以外のセンサを企図することができる。回転構成要素15の摩耗の量に関する情報を得ることは、回転構成要素15の表面12の摩耗の量に関する情報を得ることを含む。いくつかのケースでは、バネ29に隣接して1本又は複数本の線を配置することができる。例えば1本又は複数本の線の一部は、バネ29に貼り付けることができる。いくつかのケースでは、1本又は複数本の線の周囲の絶縁層の一部に、その線の一部を露出させるための開口を穿つことができる。このような場合、線の露出部分及び/又は非絶縁部分は、他の表面(例えばバネ29の表面、ブラシ24の表面、又はブラシアセンブリ110に関連する他の表面)に接触させることができ、それにより線に電流を流し、及び/又は電流の流れを停止することができる。いくつかのケースでは、第1の線は、初期摩耗状態、ブラシ24の交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態、及び/又はブラシ24の交換摩耗状態などのブラシ24の既知の摩耗状態を指示するように配置することができる。いくつかのケースでは、第2の線つまり追加線は、ブラシ24の第1の摩耗状態とは異なる他の摩耗状態を指示するように配置することができる。例えば第1の線を使用して、交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態を指示することができ、また、第2の線を使用して、ブラシ24の交換摩耗状態を指示することができる。いくつかのケースでは、線は、1つ又は複数の抵抗器及び/又は他の電気構成要素に結合することができる。このような場合、ブラシ24の摩耗状態が変化するため、1つ又は複数の電気構成要素(例えばトランジスタ、LED、抵抗器など)のうちの異なる電気構成要素を電気回路に含めることができる。例えば第1の抵抗値を第1の特定の摩耗状態に関連付け、また、第2の抵抗値を第2の特定の摩耗状態に関連付けることができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、回転構成要素15の摩耗状態に対応する振動又は他の運動を少なくとも部分的に識別するためのセンサ又は他のデバイスを含むことができる。例えば加速度及び/又は圧力センサを摩耗状態モニタ50に結合し、この加速度及び/又は圧力センサから受け取った情報を使用して、ブラシ24の振動の特性(例えば大きさ、周波数など)を識別することができる。摩耗状態モニタ50は、可撓センサ又は他のセンサ(例えば温度センサ、湿度センサなど)などの可撓センサ60から受け取った情報に加えて、あるいはそのような情報の代わりにこの情報を使用して、回転構成要素15の摩耗状態が保守摩耗状態に近づきつつあるかどうか、あるいは保守が必要な摩耗状態に達したかどうかを決定することができる。
摩耗状態モニタ50は、ブラシ24及び回転構成要素15のうちの少なくとも1つの摩耗状態に対応する信号を受け取るために、可撓センサ60に通信結合することができる。摩耗状態モニタ50は、コンパレータを使用して、可撓センサ60から受け取った信号を少なくとも1つの所定の閾値と比較することにより、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態を決定するように構成することができる。摩耗状態モニタ50は、摩耗状態モニタ50上に提供されているインジケータ、及び/又は通信リンクを介してサイトモニタ120などの外部デバイスと通信することができる通信回路を介して、ブラシ24及び/又は回転構成要素15に関する決定済み摩耗状態情報をユーザに提供することができる。
図4は、図1〜3の例示的な摩耗状態モニタ50のブロック図である。一例では、例示的な摩耗状態モニタ50は、電気機械のブラシ24及び/又は回転構成要素の摩耗状態に関する情報を得るために、可撓センサ60などのセンサに通信結合することができる。この例示的な実施形態では、摩耗状態モニタ50は、入力/出力ブロック(I/Oブロック)410、信号調整回路420、比較回路430(例えばコンパレータ)、プロセッサ440(例えばマイクロプロセッサ、マイクロコントローラなど)、ユーザインタフェース450、通信回路470、メモリ480及び/又はデータポート490のうちの1つ又は複数を含むことができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、電池などの電源460、コンデンサ又は両方を含むことができる。いくつかのケースでは、電池は、充電式及び/又は交換可能電池であってもよい。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、電源460がエネルギーを受け取ることができるよう、及び/又は1つ又は複数のエネルギーハーベスティング技術によって電源を充電することができるよう、エネルギーハーベスティング機能を含むことができる。例えば例示的なエネルギーハーベスティング技術は、運動(例えば振動)エネルギーハーベスター(例えば圧電振動エネルギーハーベスター、磁気誘導振動エネルギーハーベスターなど)、屋内及び/又は屋外でエネルギーをハーベストすることができる光起電性エネルギーハーベスター、圧電エネルギーハーベスター、熱エネルギーハーベスター、風力エネルギー(例えばマイクロタービン)ハーベスター及び/又は空間放射線(例えば無線周波数)エネルギーハーベスターを含むことができる。
いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、電源460に追加して、あるいは電源460の代わりに、摩耗状態モニタ50とは別の電源から電力を受け取ることができる1つ又は複数のコネクタ及び/又は端子を含むことができる。このような場合、摩耗状態モニタ50は、ブラシホルダアセンブリ110が電気機械上に取り付けられると、外部電源から電力を受け取るように構成することができる。例えば摩耗状態モニタ50への電気回路は、ブラシホルダアセンブリ110が取付けブロック70に結合されて、電源から取付けブロック70を通って摩耗状態モニタ50へ電力を引き渡すことができるようになると完成させることができる。このような構成では、ブラシホルダアセンブリ110が電気機械の取付けブロック70上に取り付けられると、摩耗状態モニタ50に自動的に電力を提供することができ、また、ブラシホルダアセンブリ110が取付けブロック70から取り外されると、摩耗状態モニタ50への電力を遮断することができる。いくつかのケースでは、I/Oブロック410は、可撓センサ60を摩耗状態モニタ50に接続するための1つ又は複数のコネクタ415(例えばネジ端子、バネ端子など)を含むことができる。いくつかのケースでは、I/Oブロック410は、摩耗状態モニタ50の中に配置することができ、あるいは摩耗状態モニタ50の外部表面又はその近傍に配置することができる。例えばI/Oブロック410は、摩耗状態モニタ50の中の空洞の中に配置することができ、また、開口及び/又は取外し可能カバーを介してアクセスすることができる。可撓センサ60から受け取った信号は、信号調整回路420によって調整することができる。
信号調整回路420は、増幅された圧力指示信号に対するフィルタリング、増幅、バッファリング及び/又は他の調整を実施するように構成することができる。いくつかのケースでは、信号調整回路420は、1つ又は複数の離散構成要素(例えば抵抗器、トランジスタ、コンデンサ、インダクタ、ダイオードなど)及び/又は集積回路(例えば演算増幅器、バッファ、ASICなど)を含むことができる。いくつかのケースでは、信号調整回路420は、1つ又は複数のフィルタ422を含むことができる。フィルタ422は、直列RC回路網(例えば低域通過フィルタ)として構成された抵抗器及びコンデンサなどの集積又は離散素子の組合せとして実施することができる。第1次低域通過フィルタを使用することができるが、1つ又は複数の高域通過フィルタ、低域通過フィルタ、帯域通過フィルタ、ノッチフィルタ、受動フィルタ(例えば「T」セクション、「π」セクションなどを有している)、能動フィルタ(例えばチェビシェフフィルタ、バターワースフィルタなど)、IIRフィルタ、FIRフィルタ及び/又は任意の他の適切なフィルタ又はフィルタの組合せを始めとする、アナログフィルタ又はデジタルフィルタの任意の組合せを使用することができることが企図されている。
次に、比較回路430を使用して、可撓センサ60から受け取った信号を1つ又は複数の所定の閾値と比較することができる。いくつかのケースでは、1つ又は複数の閾値のための閾値は、1つ又は複数の抵抗器、コンデンサ、インダクタ、ダイオード、トランジスタなどの1つ又は複数の離散電気構成要素、及び/又はコンパレータ及び/又はプロセッサなどの集積回路を使用して設定することができる。いくつかのケースでは、プロセッサ440は、メモリ480から閾値を読み出し、及び/又はメモリ480に記憶されている1つ又は複数の命令を使用して閾値を計算することができる。いくつかのケースでは、規定される閾値は所定のレベルに固定することができる。他のケースでは、規定される閾値は、必要に応じて構成可能及び/又は適合可能にすることができる。例えば1つ又は複数の閾値は、摩耗状態モニタ50がブラシホルダアセンブリ110の中に取り付けられる前、及び/又は取り付けられた後の較正手順の間にユーザが構成することができる。可撓センサ60がブラシホルダアセンブリ110の中に取り付けられると、ユーザは、例示的な1較正手順の間、可撓センサ60から1つ又は複数の定常状態値を得ることができる。例えば得られる値は、ブラシ24がほとんど摩耗していない場合の係合位置などのブラシ24の第1の位置、及びブラシ24が所定の量だけ摩耗した(例えば交換閾値に近づきつつある摩耗、最大許容可能摩耗など)場合の位置を近似するブラシ位置に対応する第2の位置に対応させることができる。特定のブラシアセンブリ毎の1つ又は複数の機械的及び/又は電気的相違のため、較正は重要なものとなり得る。いくつかのケースでは、ユーザは、外部メモリ素子(例えばフラッシュメモリ素子など)などから、通信回路470、ユーザインタフェース450(例えば1つ又は複数のスイッチ454及び/又はポテンシオメータ458を使用して)、及び/又はデータポート490などの通信インタフェースを介して閾値を通信することができる。
プロセッサ440は、ブラシ24及び回転構成要素15のうちの少なくとも1つの摩耗状態指示を決定し、及び/又はブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態の1つ又は複数の指示をユーザに通信するためのアルゴリズムを使用して動作することができる。プロセッサ440は、例えば、可撓センサ60のたわみ半径に対応する情報を摩耗状態モニタ50に連続的に、あるいは所定の時間間隔で獲得させるアルゴリズムを使用して動作することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、タイマ445及び/又はアナログ−デジタル変換器(ADC:Analog to Digital Converter)447を含むことができる。タイマ445及び/又はADC447はプロセッサ440に統合することができ、あるいは個別の構成要素として提供することができる。いくつかのケースでは、信号調整回路420及び/又は比較回路430の1つ又は複数の構成要素及び/又は機能は、プロセッサ440によって処理される命令の中に組み込むことができる。
例示的な摩耗状態モニタ50のメモリ480は、プロセッサ440と通信することができる。メモリ480を使用して、上で言及した制御アルゴリズム、閾値、計画時間、サンプリング時間、傾向情報などの任意の所望の情報を記憶することができる。メモリ480は、それらに限定されないが、RAM、ROM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ及び/又は同様のものを始めとする任意の適切なタイプの記憶装置であってもよい。いくつかのケースでは、プロセッサ440は、メモリ480の中に情報を記憶することができ、また、後でその記憶した情報を検索することができる。
図4の例示的な実施形態では、ユーザインタフェース450は、摩耗状態モニタ50による情報の表示及び/又は情報の要求を可能にする任意の適切なユーザインタフェースであってもよい。いくつかのケースでは、ユーザインタフェース450は、摩耗状態モニタ50との1つ又は複数のユーザ対話を受け取ることができ、及び/又は摩耗状態モニタ50によるブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態に関する情報の表示、あるいは伝達を可能にすることができる。例えばユーザインタフェース450は、決定済みの摩耗状態の指示をユーザに提供することができる、LED452又はスピーカ456などの1つ又は複数のインジケータを含むことができる。LED452は、1つ又は複数の色を放出することができる1つ又は複数のLED452を含むことができ、色及び/又は色がない状態は、対応する摩耗状態を表している。例えば点灯していないLED及び/又は緑色の光(任意選択)を放出しているLEDは、動作摩耗状態すなわち「良好な」摩耗状態を指示することができ、黄色の光を放出しているLEDは、関連する構成要素が交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態を指示することができ、また、赤色の光を放出しているLEDは、交換摩耗状態を指示することができる。上で挙げた色選択は単なる代表的なものにすぎず、他の色及び/又は色の組合せを企図することができる。いくつかのケースでは、ユーザインタフェース450は、異なる数のLED452及び/又はLED452のパターンを点灯して、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の1つ又は複数の特定の摩耗状態を指示するように構成することができる。いくつかのケースでは、反射表面(例えばブラシホルダ22の研磨されたブラシボックス、個別の反射体など)を使用して、1つ又は複数のLEDによって放出される光を導き、及び/又は増幅することができる。
いくつかのケースでは、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態は、スピーカ456を介してユーザインタフェース450によって指示することができる。スピーカ456を使用して聴覚指示を発することができ、例えばブラシ24及び/又は回転構成要素15の1つ又は複数の摩耗状態に対して、規定された継続期間の間、規定された音を発することができる。
いくつかのケースでは、ユーザインタフェース450は、摩耗状態モニタ50に関する情報(例えば通信アドレス、取付け位置など)、可撓センサ60及び/又はブラシホルダアセンブリ110に関する情報(例えば較正情報、閾値情報など)又はブラシ監視システム100に関する他の情報のユーザによる入力を可能にする1つ又は複数の構成要素を含むことができる。例えばユーザインタフェース450は、通信アドレス又は他の識別情報を特定の摩耗状態モニタ50に割り当て、通信リンク115を介して通信するための通信チャネル及び/又は周波数を割り当て、監視計画を規定し、及び/又は例えば分圧器網を調整するための抵抗器網を追加及び/又は除去することによって閾値を調整するために使用することができる1つ又は複数のスイッチ454を含むことができる。例えばユーザインタフェース450は、1つ又は複数のグループのスイッチ454を含むことができ、スイッチ454の第1の部分を使用してサイトアドレスを割り当て、スイッチ454の第2の部分を使用して電気機械番号を割り当て、また、スイッチ454の第3の部分を使用してブラシアセンブリ番号を割り当て、あるいはブラシアセンブリ110の位置を識別することができる。いくつかのケースでは、ユーザインタフェース450は、構成工程の間などに閾値を調整するために使用することができる1つ又は複数のポテンシオメータ及び/又は可変抵抗器を含むことができる。これらのユーザインタフェース構成要素は単なる例示的なものにすぎず、他の構成要素を企図することができる。
いくつかのケースでは、ユーザインタフェース450は、ディスプレイ458、及び1つ又は複数のメニューオプションを操作することなどによって情報を入力するための1つ又は複数のボタン459を含むことができる。ディスプレイ458は、任意の適切なディスプレイであってもよい。いくつかの例では、ディスプレイ458は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)を含むことができ、あるいは液晶ディスプレイであってもよく、また、いくつかのケースでは固定セグメントディスプレイ又はドットマトリックスLCDディスプレイであってもよい。ユーザインタフェース450は、必要に応じて、ディスプレイ458及びデータ入力機能の両方で動作することができるタッチスクリーンLCDパネルであってもよい。いくつかの例では、ディスプレイ458は、多数の動作パラメータの値を要求し、及び/又はこのような値を受け取るように適合することも可能であるが、その必要はない。いくつかのケースでは、ユーザは、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、ボタン459、又は数値及び/又は文字情報を入力する他の手段を使用して、識別情報の少なくとも一部(例えばサイト番号、機械番号、ブラシアセンブリ番号)を入力することができる。
多くのケースでは、所定の閾値などの診断限界が破られると、診断障害が発生したことをユーザに指示するようにプロセッサ440を構成することができる。これは、任意の様々な方法で達成することができる。例えば診断限界が破られたこと、また、診断障害が発生したことをプロセッサ440が決定すると、プロセッサ440は、ユーザインタフェース450によってユーザ警告を指示させることができる。いくつかのケースでは、プロセッサ440は、命令を処理して、所定の数の閾値破壊が生じた場合にのみ、及び/又は特定の継続期間を超える閾値破壊がプロセッサ440によって検出された場合にのみ、特定の摩耗状態をユーザに警告することができる。例えばプロセッサ440は、特定の閾値が少なくとも所定の閾値(例えば5秒、30秒、1分など)にわたって合致すると、ブラシ24の摩耗状態を指示するようにプログラムすることができる。同様に、プロセッサ440は、特定の閾値(例えば交換閾値)が特定の継続期間(例えば30秒、1分など)の間、及び/又は回転構成要素の規定回転数(例えば10回転、20回転など)の間に、規定回数(例えば10回、15回など)にわたって超えると、回転構成要素15の摩耗状態を指示するようにプログラムすることができる。いくつかのケースでは、ユーザ警告は、発生した破壊の性質を示すことができる、スピーカ456からの可聴音及び/又はユーザインタフェース450のディスプレイ上に表示される単純な文字列であってもよい。他の例では、プロセッサ440は、障害が発生したことをユーザに警告する何らかの視覚指示を提供することができる。このような視覚指示は、色指示、点滅指示あるいはユーザインタフェース450上に提供される視覚指示を含むことができる。さらに他の例では、プロセッサ440は、サイトモニタ120又は遠隔監視デバイス150、160などの他のデバイスに情報を提供するように構成することができる。サイトモニタ120又は遠隔監視デバイス150、160のうちの1つ又は複数は、視覚指示、聴覚指示、電子メール、インスタントメッセージ、テキストメッセージ又はユーザに対する何らかの他のメッセージを介してユーザに情報を提供し、ブラシホルダアセンブリ110の1つ又は複数の構成要素の摩耗状態をユーザに警告することができる。このような情報は、インターネットゲートウェイ170、又はインターネット又は他の広域ネットワーク、ローカルエリアネットワークなどを介して通信するように適合される他のデバイスを介して提供することができる。例えばインターネットゲートウェイ170は、ネットワーク130及び/又は産業制御システムと通信するように構成することができる。このような警告は、ブラシ監視システム100が配置されているサイトからユーザが離れている場合であっても、ユーザに提供することができる。
ユーザインタフェース450に加えて摩耗状態モニタ50も、通信回路470を介して、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態に関する情報をユーザに通信することができる。ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態に関する情報は、そのブラシ24及び/又は回転構成要素15に関連する特定のサイト、特定の電気機械及び/又は特定のブラシアセンブリのうちの1つ又は複数を識別する情報と結合することができる。いくつかのケースでは、通信回路470は、通信リンク115を介してサイトモニタ120と通信するために使用することができる通信ポート(例えばスピーカ472、トランシーバ474など)を含むことができる。摩耗状態モニタ50は、1つ又は複数の通信プロトコルを使用して、ブラシホルダアセンブリ110に関連する摩耗状態情報をサイトモニタ120に通信することができる。通信回路470は、音声エネルギー(例えば超音波信号)、無線周波数(RF)エネルギー(例えばRF信号)及び/又は光エネルギー(例えば光信号、赤外線(IR)信号など)などを使用することにより、1つ又は複数の通信リンク技術を介して通信することができるチップセットを含むことができる。いくつかのケースでは、通信回路470は、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi、ZIGBEE(登録商標)又は任意の他の無線プロトコルなどの1つ又は複数の他の無線技術を介して通信することができる。いくつかのケースでは、通信回路470は、1つ又は複数の有線式インタフェースを介して通信するように構成することも可能であるが、その必要はない。例えば通信回路470は、シリアルポート、ARCNETポート、パラレルポート、シリアルポート、CAT5ポート、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート及び/又は同様のものなどの有線式ポートを含むことができる。いくつかのケースでは、通信回路470は、有線式ネットワーク又は無線ネットワークを介して使用することができる、Ethernet、BACNet、LONtalk、DeviceNet、ControlNet、Profibusなどの1つ又は複数の通信プロトコルを使用することができる。
いくつかのケースでは、図4に示されているように、摩耗状態モニタ50は、任意選択でデータポート490を含むことができる。データポート490は、Bluetooth(商標)ポートなどの無線ポート又は任意の他の無線プロトコルであってもよい。他のケースでは、データポート490は、シリアルポート、パラレルポート、CAT5ポート、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート及び/又は同様のものなどの有線式ポートであってもよい。いくつかの例では、データポート490はUSBポートであってもよく、また、USBフラッシュドライブ又は何らかの他のデータソースから情報をダウンロード及び/又はアップロードするために使用することができる。必要に応じて他の遠隔デバイスを使用することも可能である。データポート490は、プロセッサ440と通信するように構成することができ、また、必要に応じて、プロセッサ440に情報をアップロードし、及び/又はプロセッサ440から情報をダウンロードするために使用することができる。アップロード及び/又はダウンロードすることができる情報は、例えば閾値の値及び/又はタイミング情報を含むことができる。いくつかの例では、データポート490を使用して、摩耗状態モニタ50及び/又は可撓センサ60の既に生成済みの構成情報をアップロードすることができ、それにより構成工程を迅速にすることができる。いくつかのケースでは、データポート490を使用して、特定の摩耗状態モニタ50及び/又は可撓センサ60を使用して生成された構成をダウンロードすることができ、したがってその構成を他の同様の摩耗状態モニタ50に転送して、それらのプログラミング工程を迅速にすることができる。いくつかのケースでは、データポート490を使用して、必要に応じてブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態傾向に関する情報をアップロード及び/又はダウンロードすることができる。
いくつかのケースでは、データポート490を使用して、メモリ480の中に記憶されているデータを解析のためにダウンロードすることができる。例えばデータポート490を使用して、ブラシ24及び/又は回転構成要素あるいはそれらの部品に関連する摩耗状態記録を、必要に応じてUSBメモリスティック(サムドライブ又はジャンプドライブとも呼ばれることがある)、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、iPAD(登録商標)又は他のタブレットコンピュータ、PDA、スマートフォン又は他の遠隔デバイスなどの取外し可能デバイスにダウンロードすることができる。いくつかのケースでは、データは、MS EXCEL(登録商標)、MS WORD(登録商標)、テキスト、XML及び/又はAdobe PDF(登録商標)ファイルに変換することも可能であるが、その必要は全くない。
いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、ブラシホルダアセンブリ110の近傍の環境の特性を知覚することができる1つ又は複数の環境センサを含むことができる。環境センサの例は、温度センサ及び/又は湿度センサを含むことができる。摩耗状態モニタ50は、閾値を決定する際に、知覚された環境情報を使用するように構成することができ、及び/又は知覚された環境情報をサイトモニタ120又は遠隔監視デバイス150、160などの他のデバイスに通信することができる。
図5A及び5Bは、図1、3及び4の例示的な1可撓センサ60の斜視図である。この例示的な可撓センサ60は、基板510、少なくとも1つのインク層520、及び1本又は複数本の線540に接続することができる複数の電気コネクタ530を含むことができる。可撓センサ60は実質的に平らであってもよく、また、様々な長さ、幅及び/又は厚さから選択することができる。いくつかのケースでは、可撓センサ60は、可撓センサ60がたわむと変化するように設計される可変抵抗を有することができる。可撓センサ60は、基板510の頂部表面515の上に1つ又は複数の導電性インク層520を堆積させることによって形成することができる。例えば基板510は、プラスチックフィルム(例えば2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、フェノール樹脂など)などの可撓性電気絶縁材料から形成することができる。導電性インク層520は、基板510の頂部表面515に接着することができ、また、1つ又は複数の導電性インク(例えば炭素系インク、ポリマー系インク、合成インクなど)、及び/又はエポキシ及び/又は接着剤などの1つ又は複数の他の導電性材料から形成することができ、エポキシ又は接着剤は、導電性材料(例えば黒鉛、炭素など)を含む。いくつかのケースでは、導電性インク層520は、基板510がたわむと微小亀裂を形成することができ、この微小亀裂のサイズ及び/又は形状によって、可撓センサ60の電気抵抗が予測可能な方法で変化する。このような可撓センサ60の例は、Utah州DraperのFlexpoint Sensor Systems社のBend Sensor(登録商標)を含むことができる。可撓センサの他の例は、米国特許第7248142号明細書、米国特許第8047083号明細書、米国特許第7277004号明細書及び米国特許第5157372号明細書に開示されており、これらの特許文献の各々は本願明細書に援用する。
上で説明したように、可撓センサ60は、可撓センサ60がたわむと変化するように設計される可変抵抗を有することができる。可撓センサ60は、1つ又は複数の端子530、線540又は電気接続を形成する他のこのような手段などの電気接続によって摩耗状態モニタ50に接続することができる。いくつかのケースでは、線540は、摩耗状態モニタ50の回路機構にブラシ監視システム100から導入される電気雑音の量を少なくするために遮蔽することができる。例えば線540は、シールド550を有するケーブルの中に含まれた線540の撚線対であってもよい。いくつかのケースでは、図5Bに示されているように、電気コネクタ530は、摩耗状態モニタ50の1つ又は複数の端子425に直接接続することができる。
摩耗状態モニタ50の電源460(例えば電池)を使用して摩耗状態モニタ50及び/又は可撓センサ60の1つ又は複数の構成要素に電力を供給し、可撓センサ60のたわみ半径を表す信号の生成を容易にすることができる。例えば摩耗状態モニタ50及び可撓センサ60は、互いに相俟って動作し、電源電圧の一部である電圧出力を生成するための分圧器回路の少なくとも一部を形成することができる。ブラシ24と回転構成要素15の表面の間の物理的な接触を維持するためにバネ29によって提供される力などのたわみ力を使用して可撓センサ60をたわませることにより、そのたわみ力によって可撓センサ60の抵抗が変化する。可撓センサ60の抵抗の変化は、回転構成要素15の導電表面12に対するブラシ24の頂部表面624の物理的な位置に対応させることができる。可撓センサ60の可変抵抗は、可撓センサ60のたわみの程度に対応して直線的又は非直線的に変化させることができる。同様に、可撓センサ60の抵抗の変化は、可撓センサ60のたわみ半径を表す信号の電圧出力に、その抵抗の変化に対応する変化をもたらすことになる。
可撓センサ60のたわみ半径に関する情報を使用して、電気機械のブラシ24の摩耗状態及び/又は回転構成要素15(例えばスリップリング)の状態を決定することができる。上で言及したように、摩耗状態モニタ50は、線540によって可撓センサ60に電気接続することができる。摩耗状態モニタ50は、可撓センサ60のたわみ半径を表す信号の少なくとも一部と1つ又は複数の所定の閾値とを比較することにより、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態を決定することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、ブラシ24の第1の摩耗状態に対応する第1の閾値、及び第1の閾値とは異なる、ブラシ24の第2の摩耗状態に対応する第2の閾値を含むように構成することができる。例えば第1の閾値は、ブラシ24を所定の時間期間内(例えば1週間以内)に交換しなければならない摩耗状態を示すブラシ摩耗状態に関連する第1の電圧レベルであってもよい。第2の閾値は、ブラシ24を可能な限り速やかに交換する必要がある摩耗状態を示すブラシ24の摩耗状態に対応させることができる。
いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、ブラシ24の振動を監視するように構成することができる。例えばブラシ24の振動は、電気機械の回転構成要素15の1つ又は複数の不完全性又は他の変形によるものであり得る。例えばスリップリングは、非一様に変形又は摩耗して、スリップリングの1つ又は複数の部分が丸い形でなくなる原因になることがある。回転構成要素15が回転している間にブラシ24が1つ又は複数の位置でこれらの欠陥に遭遇すると、これらの欠陥によってブラシ24が回転速度及び/又は回転構成要素15(例えばスリップリング、整流子など)の導電表面12の欠陥の数に対応する速度で振動することになる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、第1及び第2の閾値とは異なる、電気機械の回転構成要素15の第1の摩耗状態に対応する第3の閾値、及び第1、第2及び第3の閾値とは異なる、回転構成要素15の第2の摩耗状態に対応する第4の閾値を含むように構成することができる。例えば第3の閾値は、回転構成要素15を所定の時間期間内(例えば1週間以内)に交換し、及び/又は修理しなければならない摩耗状態を示す回転構成要素15の状態に関連する第1の電圧レベルであってもよい。第4の閾値は、回転構成要素15の保守(例えば交換及び/又は修理)を可能な限り速やかに終了しなければならない状態を示す回転構成要素15の状態に対応させることができる。
図6A及び6Bは、図1のブラシホルダアセンブリ110などの例示的な1ブラシホルダアセンブリ600の斜視図を示したもので、ブラシ24の識別可能摩耗状態が異なっている。摩耗状態モニタ50は、バネ29のコイル310の中に配置することができる。可撓センサ60は、バネ29に隣接して配置することができ、また、摩耗状態モニタ50に電気接続することができる。ここでは、図解を簡潔にするためにこの電気接続は示されていない。図6Aには、ブラシホルダアセンブリ600が最初に電気機械上に取り付けられた際のブラシ24の初期摩耗状態などのブラシ24の第1の摩耗状態が示されている。例えばブラシホルダアセンブリ600が係合位置に位置している場合、バネ29は、ブラシ24と回転構成要素15の導電表面12を係合させるための力をブラシ24の頂部表面624に加える。頂部表面624は、バネ29のたわみ力が第1のたわみ半径610をもたらす第1の位置に置くことができる。この第1のたわみ半径610は、ブラシ24の初期摩耗状態に関連付けることができる第1の抵抗値を可撓センサ60に持たせることができる。第2のたわみ半径640は、交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態又は交換摩耗状態などのブラシ24の異なる摩耗状態に関連付けることができる第2の異なる抵抗値を可撓センサ60に持たせることができる。ブラシ監視システム100及び/又はブラシ監視システムの構成要素(例えば摩耗状態モニタ50、サイトモニタ120、遠隔監視デバイス150、160)は、ブラシホルダアセンブリ及び/又はブラシの幾何構造の変化、異なるバネによって加えられる異なる力を考慮し、及び/又はブラシホルダアセンブリ110毎に変化し得る他の要因を考慮するために較正することができる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、ブラシ24の振動を吸収及び/又は減衰させることができるよう、ブラシ24のコイルの中に弾性的に取り付けることができる。
異なるたわみ半径における可撓センサ60の抵抗値は、インク層520の中に形成される、可撓センサ60がたわむことによって形成することができる一連の微小亀裂665によってもたらすことができる。微小亀裂665は、インク層520のもろい構成要素の亀裂によって形成することができ、一方、可撓構成要素は、インク層520の総合完全性を維持することができる。インク層520中の微小亀裂665は、可撓センサ60の電気抵抗を変化させる。加えられるたわみ力によってたわみ半径が小さくなると、それにつれてより多くの微小亀裂665がインク層520中に形成され、可撓センサ60の抵抗がますます大きくなる。抵抗は、可撓センサ60に加えられるたわみ力の大きさ、ブラシ24の摩耗の量及び/又はブラシ24の運動に基づいて変化し得る。摩耗状態モニタ50は、可撓センサ60から、重要な継続期間にわたって、運動による可撓センサ60の可変抵抗に基づく可変電圧信号を受け取ることができる。より小さい曲率半径は、可撓センサ60のより大きい抵抗値に対応させることができる。例えば第1のたわみ半径610における可撓センサ60の電気抵抗は、第2のたわみ半径640における可撓センサ60の電気抵抗より小さい。インク層520は、基板510に対する強力な結合を持ち続けるため、可撓センサ60は、繰り返したわませることができる。可撓センサ60の抵抗は、可撓センサ60が第1のたわみ半径610に復帰すると、第1の抵抗値へ復帰する。
可撓センサ60は、端子530などの電気接続部を含む基端661を摩耗状態モニタ50に向かって配向することができ、また、先端661を摩耗状態モニタ50から遠ざかる方向に配向することができるようにブラシホルダアセンブリ110の中に取り付けることができる。図6Aの例では、ブラシ24の初期摩耗状態では、先端を含む可撓センサ60の少なくとも一部は第1の平面620に沿って配向され、また、基端を含む可撓センサの他の部分は第2の平面630に沿って配向され、第1の平面620と第2の平面630の間の偏向615は、第1のたわみ半径610に対応している。図6Bには、第2の摩耗状態のブラシ24が示されており、頂部表面624は、初期摩耗状態位置605から偏向距離655を隔てた第2の異なる位置651に位置している。この第2の位置651では、先端661を含む可撓センサ60の少なくとも一部は、今度は第3の平面650に沿って配向され、また、基端662を含む可撓センサ60の他の部分も第3の平面650に沿って配向され、第3の平面650と第2の平面630の間の偏向645は、第2のたわみ半径640に対応している。
図7は、サイトモニタ120などの例示的な1サイトモニタ720を有するブラシ監視システム700のブロック図である。設備において、1つ又は複数の電気機械710は、ブラシホルダアセンブリ110などの1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ715を含むように構成することができる。ブラシホルダアセンブリ715は、電気機械(例えば電動機、発電機など)の回転部分730(例えば軸)の周りに配置することができる。ブラシホルダアセンブリ715は、ブラシ24と、電気機械の回転部分730に結合された回転構成要素(例えばスリップリング、整流子)の表面が接触するように配置することができる。いくつかのケースでは、ブラシホルダアセンブリ715は、図1及び3の取付けビーム26を含む1つ又は複数のアダプタ726を使用して電気機械の一部に取り付けることができる。ブラシホルダアセンブリ715の各々は、通信リンク115を介してサイトモニタ720に通信するように構成することができる。
サイトモニタ720は、通信回路740、プロセッサ750、メモリ760、I/Oブロック770、データポート780、ユーザインタフェース790及び/又は1つ又は複数のセンサ795を含むことができる。いくつかのケースでは、通信回路740は、1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ715から受け取った信号をフィルタリングし、及び/又はさもなければ調整するために使用することができる信号調整回路741を含むことができる。サイトモニタ720は、電池、コンデンサ及び/又は電力線アダプタなどの電源792を含むことができる。いくつかのケースでは、電池は、充電式及び/又は交換可能電池であってもよい。いくつかのケースでは、サイトモニタ720は、電源792がエネルギーを受け取ることができるよう、及び/又は1つ又は複数のエネルギーハーベスティング技術によって電源を充電することができるよう、エネルギーハーベスティング機能を含むことができる。例えば例示的なエネルギーハーベスティング技術は、運動(例えば振動)エネルギーハーベスター(例えば圧電振動エネルギーハーベスター、磁気誘導振動エネルギーハーベスターなど)、屋内及び/又は屋外でエネルギーをハーベストすることができる光起電性エネルギーハーベスター、圧電エネルギーハーベスター、熱エネルギーハーベスター、風力エネルギー(例えばマイクロタービン)ハーベスター及び/又は空間放射線(例えば無線周波数)エネルギーハーベスターを含むことができる。
通信回路740は、ブラシ24及び/又は電気機械の回転部分730に結合された回転構成要素(例えばスリップリング、整流子など)の摩耗状態に関する情報を、ブラシホルダアセンブリ715に結合された1つ又は複数の摩耗状態モニタ(例えば摩耗状態モニタ50)から受け取り、及び/又は構成及び/又はタイミング情報を1つ又は複数の摩耗状態モニタ50に通信することができる。いくつかのケースでは、通信回路740は、通信リンク115を介して摩耗状態モニタ50と通信するために使用することができる通信ポート(例えば音声受信機/送信機742、RFトランシーバ744など)を含むことができる。1つ又は複数の通信プロトコルを使用して、ブラシホルダアセンブリ715の摩耗状態モニタ50とサイトモニタ720の間で通信することができる。通信回路740は、音声エネルギー(例えば超音波信号)、無線周波数(RF)エネルギー(例えばRF信号)及び/又は光エネルギー(例えば光信号、赤外線(IR)信号など)などを使用することにより、1つ又は複数の通信リンク技術を介して通信することができるチップセットを含むことができる。いくつかのケースでは、通信回路740は、Bluetooth(商標)、Wi−Fi、Zigbee又は任意の他の無線プロトコルなどの1つ又は複数の他の無線技術を介して通信することができる。いくつかのケースでは、通信回路740は、1つ又は複数の有線式インタフェースを介して通信するように構成することも可能であるが、その必要はない。例えば通信回路740は、シリアルポート、ARCNETポート、パラレルポート、シリアルポート、CAT5ポート、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート及び/又は同様のものなどの有線式ポートを含むことができる。いくつかのケースでは、通信回路740は、有線式ネットワーク又は無線ネットワークを介して使用することができる、Ethernet(登録商標)、BACNet、LONtalk、DeviceNet、Profibus、ControlNetなどの1つ又は複数の通信プロトコルを使用することができる。例えば通信回路740は、ネットワーク130などを介して、1つ又は複数の通信リンク125、127、135及び137を介して、サイトモニタ720とは地理的に異なる、遠隔監視サイト140などの位置における遠隔サイトの遠隔監視デバイス150、160に通信するように構成することができる。いくつかのケースでは、通信回路740は、産業コントローラ(例えばプログラム可能論理コントローラ)に通信して、1つ又は複数のブラシアセンブリ715に関する摩耗状態情報をユーザに提供するように構成することができる。
いくつかのケースでは、1つ又は複数のブラシアセンブリ715の各々には、サイトモニタ720及び遠隔監視デバイス150、160のうちの1つ又は複数との通信を容易にするための通信アドレスなどの独自の識別子を割り当てることができる。個々の独自の識別子により、サイトモニタ720及び/又は遠隔監視デバイス150、160は、受け取った摩耗状態情報を特定の電気機械の特定のブラシアセンブリ及び/又は回転構成要素15の部分に結合することができる。これらの識別子は、ユーザの要望に応じて、1つ又は複数の命名規則を使用することができる。例えば識別子は、英数字命名規則(例えばbrushassembly14、eml.ba10、machine1.row1.colum3、sitea.machine1.ba3など)、数値命名規則(例えば1、2、1.2.4など)又は符号化命名規則(例えば0x0145CDEF、11000など)を使用することができる。
いくつかのケースでは、識別子を使用して特定のブラシアセンブリを個々に識別することができる(例えばbrushassembly24、24、0x18、11000など)。また、識別子を使用して特定のブラシアセンブリを特定の電気機械及び/又は特定のサイトに結合することも可能である(例えばsite1_machine3_brushassembly12、1.3.12、0x0111000C、01 11 00001100など)。摩耗状態モニタ50は、識別子を文字列又は数値符号化値として記録するように構成することができる。例えば英数字命名規則を使用している英数字識別子を文字列として記憶し、及び/又は通信することができる。数値命名規則又は符号化命名規則を使用している識別子は、1つ又は複数の整数値として通信することができる1つ又は複数の数字(例えば整数など)として記憶することができる。いくつかのケースでは、識別子は、単一の整数値の中に符号化することができる(例えば16進符号化値、2進符号化値など)。符号化命名規則を使用することにより、識別情報を例えば整数値として通信し、通信時間を最短化することができる。通信時間を最短化することにより、エネルギー使用量を少なくして、摩耗状態モニタ電源460、サイトモニタの電源792又は両方の有効寿命を長くすることができる。
識別情報は、符号化して、それらに限定されないが、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ及び/又は同様のものなどのメモリ素子の中に記憶し、及び/又はこれらのメモリ素子に転送することができる。一例として、16ビット語を使用して、16ビット語の第1の部分(例えば0xSSSS_mmmmbbbbbbbbなどの4つの最上位ビット)を使用して特定のサイトを識別することができ、16ビット語の第2の部分を使用して特定のサイトの特定の電気機械を識別することができ(例えば0xssss_MMMM_bbbbbbbb)、また、16ビット語の第3の部分を使用して、特定の電気機械に結合された特定のブラシアセンブリ715を識別することができる(例えば0xssss_mmmm_BBBBBBBB)ように識別情報を符号化することができる。この例示では、ブラシ監視システム700は、0と15の間で番号を振ることができる(例えば16進の0x0から0xF、2進の0000から1111など)最大16のサイト、個々のサイトと結合した最大16の電気機械(例えば0と15の間、16進の0x0と0xFの間、2進の0000と1111の間などで番号が振られる)、及び電気機械の各々と結合した最大256のブラシアセンブリ715(例えば0と255の間、16進の0x00と0xFFの間、2進の00000000と11111111の間で番号が振られる)を含むことができる。例えば特定のブラシアセンブリ715には、サイトモニタ720及び/又は遠隔監視デバイス150、160によって、第3のサイトの10番目の電気機械上の第4のブラシアセンブリ715として復号することができる0x3A04の識別子を割り当てることができる。これらの命名規則は単なる例示的なものにすぎず、任意の特定のユーザサイト及び/又は設置に対して、他のこのような命名規則を使用し、及び/又は企図することも可能である。
サイトモニタ720は、ユーザと通信するためのユーザインタフェース790を含むことができる。例えばユーザインタフェース790は、サイトモニタ720による情報の表示及び/又は情報の要求を可能にし、かつ、サイトモニタ720との1つ又は複数のユーザ対話の受取りを可能にする任意の適切なユーザインタフェースであってもよい。例えばユーザインタフェース790は、特定の摩耗状態に関連する閾値、時間間隔値、診断限界、診断限界を一時停止することができる条件、警告に対する応答などのデータのユーザによる入力を可能にすることができる。いくつかのケースでは、ユーザインタフェース790は、サイトモニタ及び/又は摩耗状態モニタによる、温度設定点、湿度設定点などの環境データの使用を容易にする情報のユーザによる入力を可能にすることができる。これらは単なるいくつかの例にすぎない。
ユーザインタフェース790は、電気機械の1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ715のブラシ及び/又は回転構成要素に関する摩耗状態情報を始めとするその機械に関する診断情報を、視覚指示、聴覚指示、電子メール、インスタントメッセージ、テキストメッセージ又はユーザに対する何らかの他のメッセージを介してユーザに提供し、ブラシホルダアセンブリ715の1つ又は複数の構成要素の摩耗状態をユーザに警告することができる。このような情報は、インターネットゲートウェイ170、又はネットワーク130などのインターネット又は他の広域ネットワークを介して通信するように適合される他のデバイスを介して提供することができる。このような警告は、ブラシ監視システム100が配置されているサイトから遠隔監視サイト140の遠隔監視デバイス150、160などへユーザが離れている場合であっても、ユーザに提供することができる。いくつかのケースでは、ユーザインタフェース790は、ディスプレイ及び全く異なるキーパッドを含むことができる。ディスプレイは、任意の適切なディスプレイであってもよい。いくつかの例では、ディスプレイは、液晶ディスプレイ(LCD)を含むことができ、あるいは液晶ディスプレイであってもよく、また、いくつかのケースでは固定セグメントディスプレイ又はドットマトリックスLCDディスプレイであってもよい。ユーザインタフェース790は、必要に応じて、ディスプレイ及びキーパッドの両方として機能するタッチスクリーンLCDパネルであってもよい。いくつかの例では、タッチスクリーンLCDパネルは、多数の動作パラメータの値を要求し、及び/又はこのような値を受け取るように適合することも可能であるが、その必要はない。いくつかのケースでは、サイトモニタ720のI/Oブロック770は、外部ディスプレイ、キーボード、位置決め装置(例えばマウス、トラックボールなど)などの1つ又は複数のユーザインタフェースデバイスを接続するためのインタフェースを含むことができる。
いくつかのケースでは、プロセッサ750は、1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ715に結合された摩耗状態モニタから受け取った、電気機械710の回転構成要素に関する摩耗状態情報を処理するように構成することができる。例えばプロセッサ750は、電気機械の回転部分730に結合された1つ又は複数のブラシ及び/又は回転構成要素15の摩耗状態情報を監視するために、ブラシアセンブリ715から受け取った摩耗状態情報を処理するためのアルゴリズムを使用して動作することができる。例えばプロセッサ750は、受け取った情報を常に監視することにより、個々のブラシ24の残りの有効寿命を予測することができる。いくつかのケースでは、プロセッサ750は、命令を処理して、受け取った摩耗状態情報をメモリ760に記憶することができる。例えば1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ710の各々は、特定のブラシホルダアセンブリ715に関する情報を記憶するために、特定のメモリブロック762、764に結合することができる。
プロセッサ750は、記憶されている摩耗状態情報を任意の新しい摩耗状態情報と共に使用して、電気機械710に関する診断情報を決定することができる。例えばブラシホルダアセンブリ715から受け取った傾向情報及び/又は環境情報を使用して、ブラシホルダアセンブリ715、回転構成要素15及び/又は回転部分730のうちの1つ又は複数が電気機械の他の構成要素のうちの1つ又は複数に対して整列していないかどうかを決定することができる。いくつかのケースでは、サイトモニタ720は、環境センサ(例えば温度センサ、湿度センサなど)などの1つ又は複数のセンサ795、及び/又は1つ又は複数の環境センサから情報を受け取り、サイトの環境に関する環境情報(例えば温度、湿度など)を提供するための1つ又は複数の線端子を含むことができるI/Oブロック770を含むことができる。このような情報は、電気機械の傾向を決定し、及び/又は他の診断解析を実施するのに役立てることができる。
プロセッサ750は、1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ715から所定の時間間隔で摩耗状態情報を受け取るようにプログラムすることができる。いくつかのケースでは、この所定の時間間隔は、特定の値(例えば1日に1回、1週間に1回など)に固定することができ、また、他のケースでは、特定の摩耗状態に到達すると、この時間間隔を変更することができる。例えばプロセッサ750は、1つ又は複数のブラシ及び/又は回転構成要素15が交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態に達するまでの間は、1日に1回などの第1の時間間隔でブラシホルダアセンブリ715から摩耗状態情報を受け取るように構成することができる。その時点で、プロセッサ750は、時間単位などの第2のより短い時間間隔でブラシホルダアセンブリ715から摩耗状態情報をサンプリングすることができる。いくつかのケースでは、プロセッサ750はタイマ752を含むことができ、及び/又はタイマ回路に通信結合することができる。
いくつかのケースでは、サイトモニタ720は、1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ715に含まれている可撓センサ60に関する情報を受け取ることができる。例えばブラシホルダアセンブリ715の摩耗状態モニタは、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態指示を決定するための処理機能を含んでいないことがある。したがってサイトモニタ720のプロセッサ750は、ブラシホルダアセンブリ715の1つ又は複数の可撓センサ60から受け取った情報を使用して、ブラシ24及び回転構成要素15のうちの少なくとも1つの摩耗状態を決定するようにプログラムすることができる。プロセッサ750は、例えば、特定のブラシホルダアセンブリ715の可撓センサ60のたわみ半径に対応する情報を通信回路740に連続的に、あるいは所定の時間間隔で獲得させるアルゴリズムを使用して動作することができる。プロセッサ750は、次に、受け取った情報を1つ又は複数の所定の閾値と比較して、ブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態指示を決定することができる。
例示的なサイトモニタ720のメモリ760は、プロセッサ750と通信することができる。メモリ760を使用して、上で言及した制御アルゴリズム、閾値、計画時間、サンプリング時間、傾向情報などの任意の所望の情報を記憶することができる。上で言及したように、1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ715の各々は、特定のブラシホルダアセンブリ715に関する情報を記憶するために、特定のメモリブロック762、764に結合することができる。メモリ760は、それらに限定されないが、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ及び/又は同様のものを始めとする任意の適切なタイプの記憶装置であってもよい。いくつかのケースでは、プロセッサ750は、メモリ760の中に情報を記憶することができ、また、後でその記憶した情報を検索することができる。
いくつかのケースでは、サイトモニタ720は、任意選択でデータポート780を含むことができる。データポート780は、Bluetooth(商標)ポートなどの無線ポート又は任意の他の無線プロトコルであってもよい。他のケースでは、データポート780は、シリアルポート、パラレルポート、CAT5ポート、USB(ユニバーサルシリアルバス)ポート及び/又は同様のものなどの有線式ポートであってもよい。いくつかの例では、データポート780はUSBポートであってもよく、また、USBフラッシュドライブ又は何らかの他のデータソースから情報をダウンロード及び/又はアップロードするために使用することができる。必要に応じて他の遠隔デバイスを使用することも可能である。データポート780は、プロセッサ750と通信するように構成することができ、また、必要に応じて、プロセッサ750に情報をアップロードし、及び/又はプロセッサ750から情報をダウンロードするために使用することができる。アップロード及び/又はダウンロードすることができる情報は、例えば閾値の値及び/又はタイミング情報を含むことができる。いくつかの例では、データポート780を使用して、特定の電気機械710及び/又は摩耗状態モニタ50及び/又は可撓センサ60などの特定のブラシホルダアセンブリ715の既に生成済みの構成情報をアップロードすることができ、それにより構成工程を迅速にすることができる。いくつかのケースでは、データポート780を使用して、特定の摩耗状態モニタ50及び/又は可撓センサ60を使用して生成された構成をダウンロードすることができ、したがってその構成を他の同様の摩耗状態モニタ50に転送して、それらのプログラミング工程を迅速にすることができる。いくつかのケースでは、データポート780を使用して、必要に応じてブラシ24及び/又は回転構成要素15の摩耗状態傾向に関する情報をアップロード及び/又はダウンロードすることができる。
いくつかのケースでは、データポート780を使用して、メモリ760の中に記憶されているデータを解析のためにダウンロードすることができる。例えばデータポート780を使用して、1つ又は複数のブラシ及び/又は回転構成要素に関連する摩耗状態記録を、必要に応じてUSBメモリスティック(サムドライブ又はジャンプドライブとも呼ばれることがある)、パーソナルコンピュータ、ラップトップ、iPAD(登録商標)又は他のタブレットコンピュータ、PDA、スマートフォン又は他の遠隔デバイスなどの取外し可能デバイスにダウンロードすることができる。いくつかのケースでは、データは、MS EXCEL(登録商標)、MS WORD(登録商標)、テキスト、XML及び/又はAdobe PDF(登録商標)ファイルに変換することも可能であるが、その必要は全くない。
図8は、摩耗状態モニタ812a〜d及び可撓センサ815a〜dの異なる構成を利用している電気機械の取付けブロック及びブラシホルダアセンブリ810a〜dの一例示のバスを示したものである。いくつかのケースでは、1つ又は複数のブラシホルダアセンブリ810a〜dは、静止部材34に固着された取付けブロックの上にブラシホルダアセンブリ810a〜dを取り付けることによって電気機械の上に取り付けることができる。例えば第1のブラシホルダアセンブリ810aは第1の取付けブロックの上に取り付けることができ、第2のブラシホルダアセンブリ810bは第2の取付けブロックの上に取り付けることができ、第3のブラシホルダアセンブリ810cは第3の取付けブロックの上に取り付けることができ、また、第4のブラシホルダアセンブリ810dは第4の取付けブロックの上に取り付けることができ、以下同様である。
ブラシホルダアセンブリ810a〜dが、ブラシ824a〜d、端子及び取付けブロックを介して導電表面12への/からの電気接続が確立される係合位置(図3、5A及び5Bに示されている係合位置など)へ移動すると、摩耗状態モニタ812a〜dは、初期摩耗状態位置に位置することができる。ブラシホルダアセンブリ810a〜dが電気デバイス上に取り付けられ、かつ、使用されたある程度後の時点で、例えばブラシ824a〜dが交換を断言し得るまで十分に摩耗し、異常すなわち閾値状態が発生するか、あるいは電気デバイスに対する保守を実施しなければならなくなると、ブラシホルダアセンブリ810a〜d及び/又はブラシホルダアセンブリ810a〜dのブラシ824a〜dを取付けブロックから取り外して、新しいブラシホルダアセンブリ810a〜d及び/又はブラシ824a〜dと交換することができる。
いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ812a〜d及び/又は可撓センサ815a〜dは別様に構成することができる。例えば摩耗状態モニタ812a及び812dは、図2の開口225などのスロット様開口を含むことができる。このような場合、可撓センサ815a、815dの電気接続は、内部で摩耗状態モニタ812a、812dに接続することができる。このような場合、可撓センサ815aは、接着剤を使用してバネに貼り付けることができ、また、Teflon(商標)などのコーティング剤を使用してコーティングし、可撓センサ815aを摩耗から保護することができる。他の例では、摩耗状態モニタ812dは、可撓センサ815dをバネ829dの端に隣接して配置することができるよう、バネ829dの端を通り越して延在するように構成することができる。他の例では、可撓センサ815b、815cは、摩耗状態モニタ812b、812dに接続することができる1つ又は複数のワイヤ接続を含むことができる。図8の例では、摩耗状態モニタ812bは、摩耗状態モニタ812bの同じ端部に2つの端子を含むことができる。しかしながら摩耗状態モニタ812cは、摩耗状態モニタ812bの個々の端部に端子を含むことも可能である。これらの構成は単なる例示的なものにすぎず、他のこのような構成を使用し、及び/又は企図することができる。
図9は、ブラシ24の摩耗状態と結合した可撓センサ60の可変抵抗と結合した、時間に対する例示的な電圧のグラフ900を示したものである。上で言及したように、可撓センサ60は、可撓センサ60に加えられるたわみ半径に基づいて変化することができる可変抵抗を有することができる。例えば可撓センサ60のたわみ半径が大きくなると、特定の可撓センサの特性曲線に従って可撓センサ60の可変抵抗値もそれに応じて大きくなる。したがって可撓センサ60が分圧器回路などの電気回路に組み込まれると、曲線910として示されているように、分圧器回路から出力される電圧もそれに応じて変化することになる。一例では、初期可変抵抗値905は、特定の可撓センサ60が係合位置でブラシアセンブリ110に組み込まれると決定することができる。結合されているブラシ24は常に摩耗し、それに応じて可撓センサ60のたわみ半径が大きくなる。この特定の分圧器構成の場合、電圧が高くなる。いくつかのケースでは、少なくとも2つの閾値電圧を定義してブラシ24の摩耗状態を監視することができる。例えば第1の閾値Vm920は、交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態に関連付けることができ、また、第2の閾値Vr930は、交換摩耗状態に関連付けることができる。いくつかのケースでは、時間940で、関連する摩耗状態モニタは、ブラシ24が交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態に達したことをユーザに指示することができる。時間950で、関連する摩耗状態モニタは、ブラシ24が交換摩耗状態に達したことをユーザに指示することができる。
図10は、電気機械の回転構成要素15の状態を示す過渡電圧信号1010の一例のグラフ1000を示したものである。いくつかのケースでは、過渡電圧信号1010は、定常状態信号より短い時間スケールの下で動作することができる。例えば摩耗状態モニタ50は、回転構成要素15が1回転する間及び/又は1回又は複数回にわたって回転する間に発生する1つ又は複数の過渡事象を監視することができる。例えば時間1015は、1回転の時間に対応させることができる。回転構成要素15が毎分約1000回転で回転する場合、1回転は約0.06秒毎に生じることになる。いくつかのケースでは、摩耗状態モニタ50は、複数回の回転(例えば2回転、5回転、10回転など)にわたって過渡事象を監視することができる。過渡事象1025は、ブラシ24が回転構成要素15の表面の不規則性に遭遇する場合などにおけるブラシの振動に対応していてもよい。いくつかのケースでは、Vmt1020及びVrt1030などの複数の閾値を定義することができ、Vmt1020は、回転構成要素15が交換摩耗状態に近づきつつある場合の摩耗状態に対応しており、また、Vrt1030は、回転構成要素15の交換摩耗状態に対応させることができる。グラフから分かるように、過渡事象1035はVrt1030閾値を交差している。このような場合、摩耗状態モニタは、回転構成要素が交換摩耗状態に達したことを示すことができる。他のケースでは、摩耗状態モニタは、規定回数及び/又は規定継続期間にわたってVrtを交差すると、回転構成要素が交換摩耗状態に達したことを示すことができる。これらはいくつかの例にすぎない。
いくつかのケースでは、正規の動作中に、大きさが小さい何らかのブラシの振動(例えば約0.0051センチメートル(0.002インチ)、約0.0076センチメートル(0.003インチ)など)が存在する可能性がある。回転構成要素15が摩耗すると、振動の大きさが変化することになる。振動を表す信号(例えば過渡電圧信号1010)の大きさを監視することにより、回転構成要素の摩耗状態を予測することができる。例えば大きさが約0.0127センチメートル(0.005インチ)以下である正規動作中の振動は、「許容可能」と見なすことができる。図10に示されているように、過渡電圧信号1010を監視することによって3つの摩耗状態を予測することができる。例えば閾値1020、1030を使用して、「動作」摩耗状態(例えば振動の大きさが約0.0127センチメートル(0.005インチ))に対応する第1の領域1040、交換摩耗状態に近づきつつある摩耗状態(例えば振動の大きさが約0.0127センチメートル(0.005インチ)と約0.0254センチメートル(0.010インチ)の間)に対応する第2の領域1050、及び交換摩耗状態(例えば振動の大きさが約0.0254センチメートル(0.010インチ)より大きい)に対応する第3の領域1060を定義することができる。
図11は、電気デバイスの1つ又は複数の構成要素の摩耗状態を監視するための例示的な1方法1100を示したものである。1110で摩耗状態モニタは、可撓センサから、可変抵抗値、可変電圧値及び/又は可変電流値などの可変値を得ることができる。可変電圧値及び/又は可変電流値は、可撓センサの可変抵抗値に関連付けることができる。この可変値を使用して、図7の電気機械のスリップリングなどの電気デバイスの回転構成要素に対する炭素ブラシの運動を知覚することができる。例えば可変抵抗は、ブラシホルダアセンブリ110のブラシ24及びバネ29に関連する可撓センサ60のたわみ半径に対応させることができる。たわみ半径の変化は、電気デバイスの回転構成要素に対するブラシの運動及び/又はブラシの摩耗状態に関連付けることができる。1120で、可変抵抗値を閾値と比較してブラシの摩耗状態を決定することができる。ブラシの摩耗状態は、視覚インジケータ及び/又は聴覚インジケータを含むことができるユーザインタフェースなどによってユーザに通信することができる。
いくつかのケースでは、1130で、ブラシの摩耗状態の指示をサイト監視デバイス及び/又は遠隔監視デバイスに通信することができる。遠隔監視デバイスは、電気機械及びサイト監視デバイスの地理的位置と同じ地理的位置及び/又は異なる地理的位置に配置することができる。
いくつかのケースでは、摩耗モニタ、サイトモニタ及び/又は遠隔監視デバイスは、炭素ブラシの運動と結合した抵抗値を使用して、電気機械のブラシ及び/又は回転構成要素の寿命期待値を予測するための命令を処理することができるプロセッサを含むことができる。いくつかのケースでは、プロセッサは、定常状態可変抵抗値を使用して炭素ブラシの摩耗状態を識別子し、及び/又は過渡可変抵抗値を使用して電気デバイスの回転電気構成要素(例えばスリップリング、整流子など)の摩耗状態を識別するための命令を処理することができる。
本発明の態様は、本明細書において説明され、かつ、企図されている特定の実施形態以外の様々な形態で明らかにすることができることは当業者には認識されよう。したがって特許請求の範囲に記載されている本発明の範囲及び精神を逸脱することなく、形態及び詳細における逸脱が可能である。

Claims (21)

  1. 電気機械に搭載されているブラシホルダアセンブリの炭素ブラシの摩耗状態を監視するためのブラシ監視システムにおいて、
    前記炭素ブラシを前記電気機械の回転構成要素と係合させるバネのコイル部分の内部に配置できる摩耗状態モニタと、
    前記摩耗状態モニタから前記炭素ブラシの摩耗状態を指示する信号を受信するためのサイトモニタとからなる、ブラシ監視システム。
  2. 前記摩耗状態モニタは前記炭素ブラシの摩耗状態に関する情報を得るためにセンサに通信結合する、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  3. 前記サイトモニタは、無線によって前記摩耗状態モニタから前記信号を受信する、請求項1又は2に記載のブラシ監視システム。
  4. 前記摩耗状態モニタは前記炭素ブラシの振動を監視する、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  5. 前記サイトモニタは前記炭素ブラシの過剰振動をユーザに通知する、請求項4に記載のブラシ監視システム。
  6. 前記サイトモニタは前記炭素ブラシの摩耗状態の指示を出力する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のブラシ監視システム。
  7. 前記サイトモニタは将来における前記炭素ブラシの状態の推定寿命期待値を予測する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のブラシ監視システム。
  8. 前記サイトモニタは前記炭素ブラシの摩耗状態に関する情報をユーザに提供するための表示装置を備える、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  9. 前記摩耗状態モニタは電池及びプロセッサを備える、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  10. 前記摩耗状態モニタは温度センサを備える、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  11. 前記サイトモニタは前記ブラシホルダアセンブリの過剰加熱をユーザに通知する、請求項10に記載のブラシ監視システム。
  12. 前記サイトモニタは、初めて前記電気機械上に取り付けられた時に前記炭素ブラシの位置に関する情報を記憶する、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  13. 前記サイトモニタは前記炭素ブラシの摩耗状態を中央監視デバイスに通信することができる通信回路をさらに備え、前記中央監視デバイスは前記サイトモニタ及び前記電気デバイスの地理的な位置とは異なる地理的な位置に配置される、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  14. 前記サイトモニタは前記炭素ブラシの摩耗状態を通信している前記ブラシホルダアセンブリの識別子を判定し、かつ、前記ブラシホルダアセンブリの前記識別子を前記炭素ブラシの摩耗状態と関連付ける、請求項1に記載のブラシ監視システム。
  15. 電気機械に搭載されているブラシホルダアセンブリの炭素ブラシの摩耗状態の監視方法において、
    前記ブラシホルダアセンブリのバネに取り付けられたセンサからの信号を取得する工程であって、前記バネは前記炭素ブラシを前記電気機械の回転構成要素と係合させ、前記信号は前記炭素ブラシを囲む前記ブラシホルダアセンブリのブラシホルダに相対した前記炭素ブラシの線形運動に比例する、前記ブラシホルダアセンブリのバネに取り付けられたセンサからの信号を取得する工程と、
    前記バネのコイル部分の内部に配置された摩耗状態モニタとの前記信号を処理して、前記炭素ブラシの摩耗状態を判定する工程と、
    前記炭素ブラシの摩耗状態を、前記電気機械に近接して設けられるサイトモニタに通信する工程とを備える、炭素ブラシの摩耗状態の監視方法。
  16. 前記サイトモニタの表示装置に前記炭素ブラシの摩耗状態の指示を表示する工程をさらに備える、請求項15に記載の炭素ブラシの摩耗状態の監視方法。
  17. 前記サイトモニタの表示装置に前記炭素ブラシの推定寿命期待値を表示する工程をさらに備える、請求項15に記載の炭素ブラシの摩耗状態の監視方法。
  18. 前記信号は前記バネに伴う前記センサの移動に基づいて変動する、請求項15に記載の炭素ブラシの摩耗状態の監視方法。
  19. 前記炭素ブラシの振動を前記摩耗状態モニタで監視する工程をさらに備える、請求項15に記載の炭素ブラシの摩耗状態の監視方法。
  20. 前記炭素ブラシの摩耗状態は前記サイトモニタに無線によって通信される、請求項15に記載の炭素ブラシの摩耗状態の監視方法。
  21. 電気機械の炭素ブラシの摩耗状態を監視するためのセンサを備えたブラシホルダアセンブリにおいて、
    前記ブラシホルダアセンブリのバネに取り付けられ、前記バネとともに移動する、センサと、
    前記バネのコイル部分の内部に配置された摩耗状態モニタであって、前記摩耗状態モニタは前記バネの移動に基づいて前記炭素ブラシの摩耗状態に関する情報を得るために前記センサに通信可能に接続されている、摩耗状態モニタとを備える、ブラシホルダアセンブリ。
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