JP6725331B2 - フィルム製造方法及びフィルム製造装置 - Google Patents

フィルム製造方法及びフィルム製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6725331B2
JP6725331B2 JP2016117835A JP2016117835A JP6725331B2 JP 6725331 B2 JP6725331 B2 JP 6725331B2 JP 2016117835 A JP2016117835 A JP 2016117835A JP 2016117835 A JP2016117835 A JP 2016117835A JP 6725331 B2 JP6725331 B2 JP 6725331B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
cleaning
liquid tank
film
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016117835A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017064696A (ja
Inventor
陸里 上島
陸里 上島
章彦 進
章彦 進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2016117835A priority Critical patent/JP6725331B2/ja
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to CN201610866077.6A priority patent/CN106299206B/zh
Priority to CN201911068823.7A priority patent/CN110783513B/zh
Priority to KR1020160125292A priority patent/KR101763078B1/ko
Priority to US15/280,102 priority patent/US20170092913A1/en
Publication of JP2017064696A publication Critical patent/JP2017064696A/ja
Priority to KR1020170089732A priority patent/KR101858397B1/ko
Priority to KR1020180050611A priority patent/KR20180048546A/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP6725331B2 publication Critical patent/JP6725331B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池などの電池に用いられるセパレータなどのフィルム製造方法及びフィルム製造装置に関する。
リチウムイオン二次電池の内部において、正極及び負極は、フィルム状かつ多孔質のセパレータによって分離される。このセパレータの製造工程には、一旦製膜したフィルムから不要な物質を後に除去するための洗浄工程が含まれる。
シートあるいはフィルムを洗浄する技術としては、セパレータに限定しなければ、例えば特許文献1、2に開示された技術が知られている。特許文献1は、熱融着性多層化シートを順に粗洗浄・本洗浄する2槽の洗浄槽を開示している。特許文献2は、光学用プラスチックフィルムを順に浸漬洗浄・スプレー洗浄する複数段の洗浄部を開示している。
特開2001−170933号公報(2001年6月26日公開) 特開2007−105662号公報(2007年4月26日公開)
多孔質のセパレータ及びその中間製品のフィルムは、単なる無孔フィルムに比べて機械的強度が低い。このため、これらの製造工程、特に洗浄工程において折れ・しわ・破れといった不具合を生じることが多い。しかし、特許文献1、2ではこの問題について十分に検討されていない。本発明の目的は、洗浄中のフィルムに発生する不具合を無くしつつ、フィルムから不要な物質を除去することを目的とする。
本発明のフィルム製造方法は、フィルムが第1液槽及び第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する工程と、前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された流路を介して、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる工程とを含む。
本発明のフィルム製造装置は、1液槽及び第2液槽と、フィルムが前記第1液槽及び前記第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する搬送装置と、前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる流路とを備える。
前記の課題を解決するために、本発明のフィルム製造方法は、フィルムが液槽の液体中を通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する工程と、前記洗浄液を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記液槽の内壁から前記液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出する工程とを含む。
洗浄液中のフィルムに、フィルムの搬送方向とは異なる方向から新たな力が加わると、折れ・しわ・破れといった不具合が発生することがある。
前記製造方法によれば、洗浄液は、フィルムの幅方向の端部に対向する液槽の内壁付近を、上方又は下方へ流れる。このため、洗浄液は、フィルムとこの内壁との間を流れる。ゆえに、流れている洗浄液がフィルム面を押すことによりフィルムに加わる力が抑制される。また、フィルム表面の洗浄液が更新され、フィルムの除去対象物質の除去が促進される。よって、フィルムに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制されたフィルムを製造できる。なお「フィルムの幅方向」とは、フィルムの長手方向と厚み方向とに垂直な方向を意味する。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記吐出する工程において、前記液体を、前記内壁から突出した吐出部により前記液槽内へ導入し、前記吐出部における上側又は下側に設けられた吐出口から吐出することが望ましい。
前記製造方法によれば、吐出部は、確実に液体がフィルムの幅方向の端部に対向する液槽の内壁付近を上方又は下方へ流れるように、吐出口を介して液体を吐出できる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記吐出する工程において、前記吐出口から前記液体が吐出される方向は、当該吐出される方向へ延びる直線が前記液体中において前記フィルムと前記内壁との間を通るように設定されていることが望ましい。
前記製造方法によれば、液体は、フィルムと、フィルムの幅方向の端部に対向する液槽の内壁との間を通るため、フィルムの一面側から他面側へ入れ替わることができる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記吐出する工程において、前記吐出される方向は、前記直線上に前記フィルムが前記液体中において存在しないように設定されていることが望ましい。
前記製造方法によれば、流れている液体がフィルム面を押すことによりフィルムに加わる力を確実に抑制しつつ、液体は、フィルムの一面側から他面側へ入れ替わることができる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記搬送する工程において、前記フィルムはローラーによって搬送されており、前記吐出する工程において、前記吐出口は、前記吐出部における前記ローラーの回転軸に対して垂直な方向側に設けられていることが望ましい。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記吐出する工程において、前記吐出部は、前記内壁にそって延びていることが望ましい。
前記製造方法によれば、液体は、吐出部から吐出される直前に、吐出部の内部において液槽の内壁付近を流れるように整えられる。このため、液体は、吐出部から吐出された後に、確実に、フィルムの幅方向の端部に対向する液槽の内壁付近を流れることができる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記吐出する工程において、前記吐出口は、前記内壁が延びる方向へ広がっていることが望ましい。
前記製造方法によれば、液体は、内壁が延びる方向へ広がった吐出口からおおむね均一な流速にて吐出される。このため、液体は、吐出口から吐出された後に、内壁が延びる方向において均一な流速にて、フィルムの幅方向の端部に対向する液槽の内壁付近を流れることができる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記吐出する工程において、前記液体を、複数の前記吐出部により前記液槽内へ供給することが望ましい。
前記製造方法によれば、液体は、複数の吐出部に対応する複数の位置において、フィルムの幅方向の端部に対向する液槽の内壁付近を流れることができる。よって、フィルム表面の液体がより多く更新され、フィルムの除去対象物質の除去がさらに促進される。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記吐出する工程において、複数の前記吐出部の前記液体の供給元は、一体化されていることが望ましい。
前記製造方法によれば、液体は、複数の吐出部からおおむね均一な流速にて吐出される。このため、液体は、複数の吐出部から吐出された後に、均一な流速にて、フィルムの幅
方向の端部に対向する液槽の内壁付近を流れることができる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記液体を、前記液槽の底面における、前記液体を導入する内壁よりも、前記液槽の当該液体を導入する内壁に対向する内壁に近い位置から吸引する工程をさらに含み、前記吐出する工程において、前記液体を、上方へ吐出することが望ましい。
前記製造方法によれば、液体は、以下のとおり液槽内を循環する。
(1)液体は、吐出されることによって、液槽の液体を導入する内壁(以下「導入内壁」)付近を一方向へ流れる。
(2)液体は、導入内壁から、導入内壁に対向する液槽の内壁(以下「対向内壁」)へ流れる。
(3)液体は、吸引されることによって、対向内壁付近を上述の一方向とは反対方向へ流れる。
(4)液体は、対向内壁から導入内壁へ流れる。
これにより、液体は、液槽の全体を循環できる。このため、フィルムの表面全体の液体の更新が促進される。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記液体を、前記液槽の前記液体を導入する内壁に対向する内壁における、前記液槽の底面よりも、前記液体の液面に近い位置から吸引する工程をさらに含み、前記吐出する工程において、前記液体を、下方へ吐出することが望ましい。前記製造方法によっても、液体は、液槽の全体を循環できる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記液槽の底面は、傾斜していることが望ましい。
前記製造方法によれば、液体は、傾斜方向へ流れる。このため、メンテナンス時には、液槽に液体を残さずに、液槽から液体を排出できる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記液槽の底面は、傾斜しており、前記液体を、前記底面の低い側から吸引する工程をさらに含むことが望ましい。
前記製造方法によれば、液槽内で発生した沈殿物は、液槽の底面の低くなった方向へ集まる。ゆえに、沈殿物は、液体を吸引する位置側へ集まる。このとき、吸引された液体を濾過等することにより、沈殿物を除去できる。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記底面は、前記搬送する工程において前記フィルムを前記液槽へ搬入する位置側が、前記搬送する工程において前記フィルムを前記液槽から搬出する位置側よりも低くなっていることが望ましい。
また、本発明のフィルム製造方法では、前記搬送する工程において、前記フィルムが第1及び第2液槽の液体中を通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送し、前記吐出する工程において、前記液体を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第1液槽の内壁から前記第1液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出し、前記液体を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第2液槽の内壁から前記第2液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出し、前記液体を、前記第2液槽から前記第1液槽へ移動させる工程をさらに含むことが望ましい。
前記製造方法によれば、液体の一部は、フィルムの幅方向の端部に対向する第1及び第2液槽の内壁付近における液体の流れを阻害せずに、第1液槽と第2液槽との間を移動で
きる。また、第1液槽と第2液槽と液槽の間における、液体の移動経路において、例えば浮遊物を除去できる。これにより、第2液槽の浮遊物が第1液槽へ流れ込むことを抑制できる。
本発明の他のフィルム製造方法は、フィルムが液槽の液体中を通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する工程と、前記液体を、前記液槽の底面における、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記液槽の二つの内壁のいずれか一方により近い位置から前記液槽内へ導入し、上方へ吐出する工程とを含む。
本発明のフィルム製造装置は、液槽と、フィルムが前記液槽の液体中を通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する搬送装置と、前記液体を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記液槽の内壁から前記液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出する吐出部とを備える。
本発明の他のフィルム製造装置は、液槽と、フィルムが前記液槽の液体中を通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する搬送装置と、前記液体を、前記液槽の底面における、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記液槽の二つの内壁のいずれか一方により近い位置から前記液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出する吐出部と、
を備える。
本発明は、フィルムに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制されたフィルムを製造できるという効果を奏する。
リチウムイオン二次電池の断面構成を示す模式図である。 図1に示されるリチウムイオン二次電池の詳細構成を示す模式図である。 図1に示されるリチウムイオン二次電池の他の構成を示す模式図である。 実施形態1の洗浄方法で用いられる洗浄装置の構成を示す断面図である。 実施形態2の洗浄方法で用いられるガイドロールの周辺構成を示す断面図である。 実施形態3の洗浄方法で用いられるローラーの周辺構成を示す断面図である。 実施形態4の洗浄槽において洗浄水を循環させる構成を示す側面断面図・平面図・正面断面図である。 図7に示される迂回路の変形例を示す正面断面図・平面断面図である。 図4に示される洗浄装置の洗浄槽間に設けられたパイプの構成を示す側面断面図である。 図7に示される洗浄槽の吐出部の他の構成を示す正面断面図・平面図である。 実施形態5の洗浄槽において洗浄水を循環させる構成を示す側面断面図・平面図・正面断面図である。
〔基本構成〕
リチウムイオン二次電池、セパレータ、耐熱セパレータ、耐熱セパレータの製造方法について順に説明する。
(リチウムイオン二次電池)
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池は、エネルギー密度が高く、
それゆえ、現在、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末等の機器、自動車、航空機等の移動体に用いる電池として、また、電力の安定供給に資する定置用電池として広く使用されている。
図1は、リチウムイオン二次電池1の断面構成を示す模式図である。
図1に示されるように、リチウムイオン二次電池1は、カソード11と、セパレータ12と、アノード13とを備える。リチウムイオン二次電池1の外部において、カソード11とアノード13との間に、外部機器2が接続される。そして、リチウムイオン二次電池1の充電時には方向Aへ、放電時には方向Bへ、電子が移動する。
(セパレータ)
セパレータ12は、リチウムイオン二次電池1の正極であるカソード11と、その負極であるアノード13との間に、これらに挟持されるように配置される。セパレータ12は、カソード11とアノード13との間を分離しつつ、これらの間におけるリチウムイオンの移動を可能にする多孔質フィルムである。セパレータ12は、その材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを含む。
図2は、図1に示されるリチウムイオン二次電池1の詳細構成を示す模式図であって、(a)は通常の構成を示し、(b)はリチウムイオン二次電池1が昇温したときの様子を示し、(c)はリチウムイオン二次電池1が急激に昇温したときの様子を示す。
図2の(a)に示されるように、セパレータ12には、多数の孔Pが設けられている。通常、リチウムイオン二次電池1のリチウムイオン3は、孔Pを介し往来できる。
ここで、例えば、リチウムイオン二次電池1の過充電、又は、外部機器の短絡に起因する大電流等により、リチウムイオン二次電池1は、昇温することがある。この場合、図2の(b)に示されるように、セパレータ12が融解又は柔軟化し、孔Pが閉塞する。そして、セパレータ12は収縮する。これにより、リチウムイオン3の移動が停止するため、上述の昇温も停止する。
しかし、リチウムイオン二次電池1が急激に昇温する場合、セパレータ12は、急激に収縮する。この場合、図2の(c)に示されるように、セパレータ12は、破壊されることがある。そして、リチウムイオン3が、破壊されたセパレータ12から漏れ出すため、リチウムイオン3の移動は停止しない。ゆえに、昇温は継続する。
(耐熱セパレータ)
図3は、図1に示されるリチウムイオン二次電池1の他の構成を示す模式図であって、(a)は通常の構成を示し、(b)はリチウムイオン二次電池1が急激に昇温したときの様子を示す。
図3の(a)に示されるように、セパレータ12は、多孔質フィルム5と、耐熱層4とを備える耐熱セパレータであってもよい。耐熱層4は、多孔質フィルム5のカソード11側の片面に積層されている。なお、耐熱層4は、多孔質フィルム5のアノード13側の片面に積層されてもよいし、多孔質フィルム5の両面に積層されてもよい。そして、耐熱層4にも、孔Pと同様の孔が設けられている。通常、リチウムイオン3は、孔Pと耐熱層4の孔とを介し往来する。耐熱層4は、その材料として、例えば全芳香族ポリアミド(アラミド樹脂)を含む。
図3の(b)に示されるように、リチウムイオン二次電池1が急激に昇温し、多孔質フ
ィルム5が融解又は柔軟化しても、耐熱層4が多孔質フィルム5を補助しているため、多孔質フィルム5の形状は維持される。ゆえに、多孔質フィルム5が融解又は柔軟化し、孔Pが閉塞するにとどまる。これにより、リチウムイオン3の移動が停止するため、上述の過放電又は過充電も停止する。このように、セパレータ12の破壊が抑制される。
(セパレータ・耐熱セパレータの製造工程)
リチウムイオン二次電池1のセパレータ及び耐熱セパレータの製造は特に限定されるものではなく、公知の方法を利用して行うことができる。以下では、多孔質フィルム5がその材料として主にポリエチレンを含む場合を仮定して説明する。しかし、多孔質フィルム5が他の材料を含む場合でも、同様の製造工程により、セパレータ12(耐熱セパレータ)を製造できる。
例えば、熱可塑性樹脂に無機充填剤又は可塑剤を加えてフィルム成形した後、該無機充填剤及び該可塑剤を適当な溶媒で洗浄除去する方法が挙げられる。例えば、多孔質フィルム5が、超高分子量ポリエチレンを含むポリエチレン樹脂から形成されてなるポリオレフィンセパレータである場合には、以下に示すような方法により製造することができる。
この方法は、(1)超高分子量ポリエチレンと、無機充填剤(例えば、炭酸カルシウム、シリカ)、又は可塑剤(例えば、低分子量ポリオレフィン、流動パラフィン)とを混練してポリエチレン樹脂組成物を得る混練工程、(2)ポリエチレン樹脂組成物を用いてフィルムを成形する圧延工程、(3)工程(2)で得られたフィルム中から無機充填剤又は可塑剤を除去する除去工程、及び、(4)工程(3)で得られたフィルムを延伸して多孔質フィルム5を得る延伸工程を含む。なお、前記工程(4)を、前記工程(2)と(3)との間で行なうこともできる。
除去工程によって、フィルム中に多数の微細孔が設けられる。延伸工程によって延伸されたフィルムの微細孔は、上述の孔Pとなる。これにより、所定の厚さと透気度とを有するポリエチレン微多孔膜である多孔質フィルム5(耐熱層を有しないセパレータ12)が得られる。
なお、混練工程において、超高分子量ポリエチレン100重量部と、重量平均分子量1万以下の低分子量ポリオレフィン5〜200重量部と、無機充填剤100〜400重量部とを混練してもよい。
その後、塗工工程において、多孔質フィルム5の表面に耐熱層4を形成する。例えば、多孔質フィルム5に、アラミド/NMP(N−メチル−ピロリドン)溶液(塗工液)を塗布(塗布工程)し、それを凝固(凝固工程)させることによりアラミド耐熱層である耐熱層4を形成する。耐熱層4は、多孔質フィルム5の片面だけに設けられても、両面に設けられてもよい。
また、塗工工程において、多孔質フィルム5の表面に、ポリフッ化ビニリデン/ジメチルアセトアミド溶液(塗工液)を塗布(塗布工程)し、それを凝固(凝固工程)させることにより多孔質フィルム5の表面に接着層を形成することもできる。接着層は、多孔質フィルム5の片面だけに設けられても、両面に設けられてもよい。
本明細書では、電極との接着性又はポリオレフィンの融点以上の耐熱性などの機能を有する層を機能層という。
塗工液を多孔質フィルム5に塗工する方法は、均一にウェットコーティングできる方法であれば特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができる。例えば、キャピラリ
ーコート法、スピンコート法、スリットダイコート法、スプレーコート法、ディップコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、バーコーター法、グラビアコーター法、ダイコーター法などを採用することができる。耐熱層4の厚さは塗工ウェット膜の厚み、塗工液中の固形分濃度によって制御することができる。
なお、塗工する際に多孔質フィルム5を固定あるいは搬送する支持体としては、樹脂製のフィルム、金属製のベルト、ドラム等を用いることができる。
以上のように、多孔質フィルム5に耐熱層4が積層されたセパレータ12(耐熱セパレータ)を製造できる。製造されたセパレータは、円筒形状のコアに巻き取られる。なお、以上の製造方法で製造される対象は、耐熱セパレータに限定されない。この製造方法は、塗工工程を含まなくてもよい。この場合、製造される対象は、耐熱層を有しないセパレータである。
〔実施形態1〕
本発明の第一実施形態について、図4に基づき説明する。
以下の実施形態では、長尺かつ多孔質の電池用セパレータである耐熱セパレータの洗浄方法を説明している。耐熱セパレータの耐熱層は、多孔質フィルムにアラミド/NMP(N−メチル−ピロリドン)溶液(塗工液)を塗布して形成される。このとき、溶媒であるNMP(除去対象物質)は、多孔質フィルムの孔にも含浸する。
孔にNMPが残留した耐熱セパレータの透気度は、孔にNMPが残留していない耐熱セパレータの透気度よりも低くなる。透気度が低いほど、耐熱セパレータを利用するリチウムイオン二次電池のリチウムイオンの移動が阻害されるため、リチウムイオン二次電池の出力は低下する。このため、耐熱セパレータの孔にNMPが残留しないように洗浄できることが好ましい。
≪多段の洗浄槽により耐熱セパレータを洗浄する構成≫
(洗浄槽)
図4は、本実施形態の洗浄方法で用いられる洗浄装置6の構成を示す断面図である。
図4に示されるように、洗浄装置6は、洗浄槽15〜19を備える。洗浄槽15〜19は、それぞれ、洗浄水W(液体)で満たされている。
また、洗浄装置6は、耐熱セパレータSを搬送する回転可能な複数のローラーをさらに備える。これらのローラーのうち、ローラーa〜mは、洗浄槽15で洗浄される耐熱セパレータSを搬送するローラーである。
洗浄工程の上流工程(例えば、塗工工程)から搬送されてきた耐熱セパレータSは、ローラーa〜mを経て洗浄槽15に満たされた洗浄水Wの中(以下「水中」)を通過する。ローラーa〜m(搬送ローラー)は、洗浄槽15での耐熱セパレータSの搬送経路を規定している。洗浄槽16〜19でも、洗浄槽15と同様に耐熱セパレータSが洗浄される。
(駆動ローラー)
洗浄装置6は、洗浄槽間において耐熱セパレータSに駆動力を加える駆動ローラーRと、補助ローラーp・qとをさらに備える。補助ローラーp・qは、耐熱セパレータSが駆動ローラーRに接触する角度(いわゆる「抱き角度」)を規定している。この駆動ローラーRと、補助ローラーp・qとを水中に配してもよいが、防水処置を施す必要がなくなるため、図4に示されるように洗浄槽間に配することが好ましい。
以上のように、洗浄槽15(第一の洗浄槽)のローラーaの位置と、ローラーmに相当する洗浄槽19(第二の洗浄槽)のローラーの位置との間で、耐熱セパレータSに搬送のための駆動力を加えている。ここで、「洗浄槽15のローラーaの位置」は、耐熱セパレータSを洗浄槽15へ搬入する位置である。「ローラーmに相当する洗浄槽19のローラーの位置」は、耐熱セパレータSを洗浄槽19から搬出する位置である。
そして、上述の駆動力は、ローラーlに相当する洗浄槽16(第一の洗浄槽)のローラーの洗浄槽17側の位置と、ローラーbに相当する洗浄槽17(第二の洗浄槽)のローラーの洗浄槽16側の位置との間で、耐熱セパレータSに加えられることが好ましい。ここで、「ローラーlに相当する洗浄槽16のローラーの洗浄槽17側の位置」は、耐熱セパレータSを洗浄槽16の水中から搬出する位置である。「ローラーbに相当する洗浄槽17のローラーの洗浄槽16側の位置」は、耐熱セパレータSを洗浄槽17の水中へ搬入する位置である。
≪多段の洗浄槽により耐熱セパレータを洗浄する動作≫
本実施形態の洗浄方法は、耐熱セパレータSをその長手方向に搬送する工程と、搬送中の耐熱セパレータSを、洗浄槽15〜19内に満たされた洗浄水Wの中を順次通過させることにより洗浄を行う工程とを含む。このように、耐熱セパレータSは、上流の洗浄槽(第一の洗浄槽)から下流の洗浄槽(第二の洗浄槽)へと順次搬送される。ここでは、特に説明のない限り、「上流」及び「下流」は、セパレータの搬送方向における上流及び下流を意味する。
洗浄槽15〜19での洗浄が完了した後には、耐熱セパレータSは、洗浄工程の下流工程(例えば乾燥工程)へ搬送される。
≪本実施形態の効果≫
(拡散による洗浄)
耐熱セパレータSを、洗浄水Wの中を通過させることにより、耐熱セパレータSの孔から水中へNMPが拡散する。ここで、NMPの拡散量は、洗浄水WのNMP濃度が低いほど大きくなる。
耐熱セパレータSは、洗浄槽15〜19において順に洗浄されるため、下流の洗浄槽では、上流の洗浄槽よりも洗浄水WのNMP濃度が低い。つまり、段階的にNMPの拡散が進むため、孔につまったNMPを確実に除去できる。
(洗浄水を流す方向)
図4に示されるように、セパレータ搬送方向における下流の洗浄槽19から上流の洗浄槽15にかけて、洗浄水Wを方向Dへ流してもよい。このために、例えば、洗浄槽15〜19の間の障壁をセパレータ搬送方向における下流から上流へ向かうほど低くしてもよい。このとき、本実施形態の洗浄方法は、下流の洗浄槽へ洗浄水Wを供給するとともに、上流の洗浄槽へは下流の洗浄槽内の洗浄水Wを供給することにより、各洗浄槽内の洗浄水Wを更新する工程をさらに含むことになる。上流の洗浄槽15からは一部の洗浄水Wが排出される。これによれば、洗浄水Wを有効利用しつつ、セパレータ搬送方向における下流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度を、上流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度よりも、より低くすることができる。
(効率的な洗浄)
段階的にNMPの拡散を進めることにより、1槽の洗浄槽のみによる洗浄に比べて効率よくNMPを除去できる。このため、洗浄中の耐熱セパレータSの搬送距離を短くできる
。ゆえに、無孔フィルムに比べて機械的強度が低い耐熱セパレータSを、折れ・しわ・破れ・蛇行といった不具合を抑制しつつ洗浄できる。
≪その他の構成≫
(洗浄水の循環)
耐熱セパレータSは、幅広であるほど生産性が高くなる。ゆえに、耐熱セパレータSの幅(図4中紙面垂直方向の幅)は、洗浄槽15〜19の幅近くまで大きくなることが多い。また、洗浄槽15〜19の幅は、耐熱セパレータSの幅に合わせて設計される。
耐熱セパレータSの幅が広がり、耐熱セパレータSの端部と洗浄槽15〜19との間隙が狭くなると、洗浄槽15〜19に満たされた洗浄水Wは、耐熱セパレータSの一面側(洗浄槽の中心側)と他面側(洗浄槽の両端(図4中左右端)側)とに分割された状態になる。
洗浄槽15〜19による洗浄では、洗浄槽間でのオーバーフローにより、洗浄水Wが供給・排出されることが多い。このとき、耐熱セパレータSの一面側に分割された洗浄水Wは供給・排出されるものの、耐熱セパレータSの他面側に分割された洗浄水Wは滞留することがある。
そこで、本実施形態の洗浄方法は、洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、耐熱セパレータSの一面側と他面側との間での洗浄水Wの入れ替わりを促進すべく洗浄水Wを循環させる工程を含んでいてもよい。このとき、洗浄装置6は、洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、洗浄水Wの供給・排出口を有する循環装置をさらに備えていてもよい。
これにより、1つの洗浄槽内の洗浄水WのNMP濃度をより均一化することができ、NMPの効率的除去を促進することができる。
(洗浄水)
洗浄水Wは、水に限定されず、耐熱セパレータSからNMPを除去できる洗浄液であればよい。
また、洗浄水Wは、界面活性剤などの洗浄剤、酸(例えは、塩酸)又は塩基を含んでいてもよい。そして、洗浄水Wの温度は、120℃以下であることが好ましい。この温度では、耐熱セパレータSが熱収縮する虞が少なくなる。また、洗浄水Wの温度は、20℃以上100℃以下であることがより好ましい。
(ポリオレフィンセパレータの製造方法)
以上の耐熱セパレータSの洗浄方法は、耐熱層を有しないセパレータ(ポリオレフィンセパレータ)の洗浄方法に適用することができる。
前記セパレータは、超高分子量ポリエチレンなどの高分子量ポリオレフィンと、無機充填剤又は可塑剤とを混練することで得られるポリオレフィン樹脂組成物をフィルム状に成形し、延伸することで形成される。そして、無機充填剤又は可塑剤(除去対象物質)が洗い流されることで、セパレータの孔が形成される。
洗い流されずに、孔に前記除去対象物質が残留したセパレータの透気度は、孔に前記除去対象物質が残留していないセパレータの透気度よりも低くなる。透気度が低いほど、セパレータを利用するリチウムイオン二次電池のリチウムイオンの移動が阻害されるため、リチウムイオン二次電池の出力は低下する。このため、セパレータの孔に前記除去対象物
質が残留しないように洗浄できることが好ましい。
無機充填剤を含むセパレータを洗浄するための洗浄液は、セパレータから無機充填剤を除去できる洗浄液であればよい。好ましくは酸又は塩基を含む水溶液である。
可塑剤を含むセパレータを洗浄するための洗浄液は、セパレータから可塑剤を除去できる洗浄液であればよい。好ましくはジクロロメタンなどの有機溶剤である。
以上をまとめると、フィルム状に成形されたポリオレフィン樹脂組成物(フィルム)の洗浄方法は、セパレータの中間製品である長尺のフィルムをその長手方向に搬送する工程と、搬送中のこのフィルムを、上述の洗浄槽15〜19内に満たされた洗浄水W中を順次通過させることにより洗浄を行う工程とを含む。
このように、図4において、耐熱セパレータSを、セパレータの中間製品であるフィルムとしてもよい。また、洗浄水Wを、酸又は塩基を含む水溶液としてもよい。
そして、ポリオレフィンセパレータの製造方法は、長尺かつ多孔質のセパレータの中間製品である、ポリオレフィンを主成分とする長尺のフィルムを成形する成形工程と、この成形工程の後に実行される、上述のフィルム洗浄方法が含む各工程とを含む。
(積層セパレータの製造方法)
積層セパレータである耐熱セパレータSの洗浄方法を利用した耐熱セパレータSの製造方法も本発明に含まれる。ここで、耐熱セパレータSは、図3に示される多孔質フィルム5(基材)と、多孔質フィルム5に積層された耐熱層4(機能層)とを含む積層セパレータである。そして、この製造方法は、長尺かつ多孔質の耐熱セパレータSを成形する成形工程と、前記成形工程の後に実行される、上述のセパレータ洗浄方法の各工程とを含む。
「成形工程」は、耐熱層4を積層するために、耐熱層4を構成するアラミド樹脂(物質)を含むNMP(液状物質)を多孔質フィルム5に塗布する塗布工程と、この塗布工程の後にアラミド樹脂を凝固させる凝固工程とを含む。
「各工程」とは、耐熱セパレータSをその長手方向に搬送する工程と、搬送中の耐熱セパレータSを、洗浄槽15〜19内に満たされた水中を順次通過させることにより洗浄を行う工程を意味する。
以上により、NMPが少なくかつ不具合が抑制された、積層セパレータを製造できる。なお、耐熱層は、上述の接着層であってもよい。
〔実施形態2〕
本発明の第二実施形態について、図5に基づき説明する。説明の便宜上、上述の実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。後述する実施形態においても同様である。
≪耐熱セパレータから洗浄水を除去する構成≫
図5は、本実施形態の洗浄方法で用いられるガイドロールGの周辺構成を示す断面図である。
図5に示されるように、洗浄装置6は、ガイドロールGと、テフロンバーsと、テフロンチューブtとをさらに備える。なお「テフロン」は登録商標である。
ガイドロールGは、耐熱セパレータSの搬送経路に対して固定されており、回転せず、洗浄槽15のローラーlとmとの間に配されている。
テフロンバーsは、ガイドロールGの長手方向へ延びており、ガイドロールGの表面に設けられている。
テフロンチューブtは、ガイドロールGとテフロンバーsとを包むように拘束している。
なお、ガイドロールGは、洗浄槽16〜19に配されてもよい。また、洗浄装置6は、ガイドロールGと、テフロンバーsと、テフロンチューブtとの組を複数備えてもよい。
≪耐熱セパレータから洗浄水を除去する動作≫
本実施形態の洗浄方法は、実施形態1の洗浄方法が含む各工程に加え、上流の洗浄槽と下流の洗浄槽との間において耐熱セパレータSから洗浄水Wを除去する工程を含む。
上流の洗浄槽と下流の洗浄槽との間において、耐熱セパレータSが水中から引き上げられるときに、洗浄水Wの一部は、表面張力により耐熱セパレータSの表面に沿い下流の洗浄槽へ持ち込まれる。そこで、耐熱セパレータSから、下流の洗浄槽へ持ち込まれる洗浄水Wを掻き落とす。
固定されたガイドロールGの表面に設けられたテフロンバーsは、テフロンチューブtの表面に突起を形成する。この突起は、耐熱セパレータSを軽くこするように耐熱セパレータSへ押し当てられ、耐熱セパレータSから洗浄水Wを掻き落とす。
耐熱セパレータSが、ポリエチレンの多孔質フィルムの片面にアラミドの耐熱層を塗工したものであるときには、多孔質フィルムの耐熱層が塗工されていない面に、テフロンチューブtの表面に形成された突起を押し当てることが好ましい。これにより、耐熱層の剥離を抑制できる。
≪本実施形態の効果≫
上流の洗浄槽から下流の洗浄槽へ持ち込まれる洗浄水Wが減る。このため、下流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度を、上流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度よりも、確実に低くすることができる。ゆえに、耐熱セパレータSの孔につまったNMPを確実に除去できる。
〔実施形態3〕
本発明の第三実施形態について、図6に基づき説明する。
≪耐熱セパレータを搬送する搬送ローラーから洗浄水を除去する構成≫
図6は、本実施形態の洗浄方法で用いられるローラーmの周辺構成を示す断面図である。
図6に示されるように、洗浄装置6は、掻き落としバーBLをさらに備える。
掻き落としバーBLは、表面張力によりローラーmに沿い搬送される洗浄水Wを掻き落とすブレードである。
ローラーmと掻き落としバーBLとの間には、若干の隙間が設けられている。これにより、ローラーmの表面に傷がついたり、掻き落としバーBLが摩耗したりすることを防止
できる。
≪耐熱セパレータを搬送する搬送ローラーから洗浄水を除去する動作≫
本実施形態の洗浄方法は、実施形態1の洗浄方法が含む各工程に加え、上流の洗浄槽と下流の洗浄槽との間において耐熱セパレータSを搬送するローラーmから洗浄水Wを除去する工程を含む。
耐熱セパレータSが搬送されるときに、洗浄水Wの一部は、表面張力により耐熱セパレータSの表面に沿い下流の洗浄槽へ持ち込まれる。この下流の洗浄槽へ持ち込まれる洗浄水の一部は、表面張力によりローラーmに沿い搬送される。そこで、表面張力によりローラーmに沿い搬送される洗浄水Wを、ローラーmから掻き落とす。
≪本実施形態の効果≫
上流の洗浄槽から下流の洗浄槽へ持ち込まれる洗浄水Wが減る。このため、下流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度を、上流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度よりも、確実に低くすることができる。ゆえに、耐熱セパレータSの孔につまったNMPを確実に除去できる。
〔変形例1〕
洗浄装置6は、ガイドロールG、テフロンバーs、及びテフロンチューブt(図5)と、掻き落としバーBL(図6)とをすべて備えてもよい。
そして、本変形例の洗浄方法は、実施形態1の洗浄方法が含む各工程に加え、上流の洗浄槽と下流の洗浄槽との間において耐熱セパレータSから洗浄水Wを除去する工程と、上流の洗浄槽と下流の洗浄槽との間において耐熱セパレータSを搬送するローラーmから洗浄水Wを除去する工程とを含む。
これにより、上流の洗浄槽から下流の洗浄槽へ持ち込まれる洗浄水Wがさらに減る。このため、下流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度を、上流の洗浄槽の洗浄水WのNMP濃度よりも、より確実に低くすることができる。ゆえに、耐熱セパレータSの孔につまったNMPをより確実に除去できる。
〔変形例2〕
洗浄装置6が備える洗浄槽は、一つであってもよい。そして、本発明は、以下の態様を含む。
本発明の態様1のセパレータ洗浄方法は、
長尺かつ多孔質の電池用セパレータを洗浄するためのセパレータ洗浄方法において、
前記電池用セパレータをその長手方向に搬送する工程と、
搬送中の前記電池用セパレータを、洗浄槽内に満たされた洗浄液中を通過させることにより洗浄を行う工程と、
前記電池用セパレータを前記洗浄槽へ搬入する位置と前記洗浄槽から搬出する位置との間において前記電池用セパレータから洗浄液を除去する工程とを含む。
態様1は、例えば、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、図5に示されるように、耐熱セパレータS(電池用セパレータ)から、ガイドロールGとテフロンバーsとテフロンチューブtとにより、洗浄水Wを除去するものである。態様1によれば、洗浄工程から他の工程へ持ち込まれる洗浄液を減らすことができる。
本発明の態様2のセパレータ洗浄方法は、
長尺かつ多孔質の電池用セパレータを洗浄するためのセパレータ洗浄方法において、
前記電池用セパレータをその長手方向に搬送する工程と、
搬送中の前記電池用セパレータを、洗浄槽内に満たされた洗浄液中を通過させることにより洗浄を行う工程と、
前記電池用セパレータを前記洗浄槽へ搬入する位置と前記洗浄槽から搬出する位置との間において前記電池用セパレータを搬送する搬送ローラーから洗浄液を除去する工程とを含む。
態様2は、例えば、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、図6に示されるように、耐熱セパレータS(電池用セパレータ)を搬送するローラーm(搬送ローラー)から、掻き落としバーBLにより洗浄水Wを除去するものである。態様2によれば、洗浄工程から他の工程へ持ち込まれる洗浄液を減らすことができる。
本発明の態様3のセパレータ洗浄方法は、
長尺かつ多孔質の電池用セパレータを洗浄するためのセパレータ洗浄方法において、
前記電池用セパレータをその長手方向に搬送する工程と、
搬送中の前記電池用セパレータを、洗浄槽内に満たされた洗浄液中を通過させることにより洗浄を行う工程と、
前記洗浄槽において、前記電池用セパレータの一面側と他面側との間での洗浄液の入れ替わりを促進すべく洗浄液を循環させる工程とを含む。
態様3は、例えば、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、耐熱セパレータS(電池用セパレータ)の一面側と他面側との間での洗浄水W(洗浄液)の入れ替わりを促進すべく洗浄水Wを循環させるものである。態様3によれば、洗浄槽内の洗浄液の除去対象物質の濃度をより均一化することができ、除去対象物質の効率的除去を促進することができる。
本発明の態様4のセパレータ洗浄方法は、
長尺かつ多孔質の電池用セパレータを洗浄するためのセパレータ洗浄方法において、
前記電池用セパレータをその長手方向に搬送する工程と、
搬送中の前記電池用セパレータを、洗浄槽内に満たされた洗浄液中を通過させることにより洗浄を行う工程とを含み、
前記電池用セパレータをその長手方向に搬送する工程において、前記電池用セパレータを前記洗浄槽へ搬入する位置と前記洗浄槽から搬出する位置との間で、前記電池用セパレータに搬送のための駆動力を加える。
態様4は、例えば、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、耐熱セパレータS(電池用セパレータ)を洗浄槽へ搬入する位置と洗浄槽から搬出する位置との間で、駆動ローラーRにより耐熱セパレータSに搬送のための駆動力を加えるものである。態様4によれば、洗浄工程の後工程のみから電池用セパレータを引っ張ってこれを搬送する場合と比較して、電池用セパレータに加わる力が分散される。その結果、電池用セパレータの切断等の不具合の発生を抑制することができる。
なお、電池用セパレータに駆動力を与えるための機構を洗浄液中に配するときには、電池用セパレータを洗浄槽へ搬入する位置は、電池用セパレータを洗浄槽の洗浄水中へ搬入する位置であってもよいとともに、電池用セパレータを洗浄槽から搬出する位置は、電池用セパレータを洗浄槽の洗浄水中から搬出する位置であってもよい。
本発明の態様5のセパレータ製造方法は、
長尺かつ多孔質の電池用セパレータを成形する成形工程と、
前記成形工程の後に実行される、上述の態様1から4のいずれか一態様におけるセパレータ洗浄方法の各工程とを含む。
態様5は、例えば、図3に示される多孔質フィルム5と、多孔質フィルム5に積層された耐熱層4とを含む耐熱セパレータS(電池用セパレータ)を成形した後に、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、耐熱セパレータSを洗浄するものである。態様5によれば、不具合が抑制された、透気度が従来よりも高い電池用セパレータを製造できる。
本発明の態様6のセパレータ製造方法は、上述の態様5において、
前記電池用セパレータが基材と当該基材に積層された機能層とを含む積層セパレータであって、
前記成形工程は、
前記機能層を積層するために、当該機能層を構成する物質を含む液状物質を前記基材に塗布する塗布工程と、
前記塗布工程の後に前記物質を凝固させる凝固工程と、
を含んでいてもよい。
態様6は、例えば、図3に示される多孔質フィルム5(基材)に耐熱層4(機能層)を積層するために、耐熱層4を構成するアラミド樹脂(物質)を含むNMP(液状物質)を多孔質フィルム5に塗布し、アラミド樹脂を凝固させ、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、耐熱セパレータSを洗浄するものである。態様6によれば、不具合が抑制された、透気度が従来よりも高い積層セパレータを製造できる。
本発明の態様7のセパレータ洗浄方法は、
長尺かつ多孔質の電池用セパレータを得るためのフィルム洗浄方法において、
前記電池用セパレータの中間製品である長尺のフィルムをその長手方向に搬送する工程と、
搬送中の前記フィルムを、洗浄槽内に満たされた洗浄液中を通過させることにより洗浄を行う工程とを含み、
前記フィルムは、ポリオレフィンを主成分とする。
態様7は、例えば、ポリオレフィンと無機充填剤又は可塑剤とを混練することで得られるポリオレフィン樹脂組成物をフィルム状に成形し、延伸することで形成される耐熱セパレータS(電池用セパレータ)の中間製品を、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて洗浄し、無機充填剤又は可塑剤を洗い流すものである。態様7によれば、不具合が抑制された、透気度が従来よりも高いポリオレフィンセパレータを得ることができる。
本発明の態様8のセパレータ洗浄方法は、
長尺かつ多孔質の電池用セパレータの中間製品である長尺のフィルムを成形する成形工程と、
前記成形工程の後に実行される、
前記電池用セパレータの中間製品である長尺のフィルムをその長手方向に搬送する工程と、
搬送中の前記フィルムを、洗浄槽内に満たされた洗浄液中を通過させることにより洗浄を行う工程と、
を含む。
態様8は、例えば、ポリオレフィンと無機充填剤又は可塑剤とを混練することで得られ
るポリオレフィン樹脂組成物をフィルム状に成形し、延伸することで耐熱セパレータS(電池用セパレータ)の中間製品を得た後に、図4に示される洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つにおいて、この中間製品を洗浄するものである。態様8によれば、不具合が抑制された、透気度が従来よりも高い電池用セパレータを製造できる。
〔実施形態4〕
本発明の第四実施形態について、図7に基づき説明する。
≪洗浄槽において洗浄水を循環させる構成≫
図7は、本実施形態の洗浄槽15・16において洗浄水Wを循環させる構成を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は平面図であり、(c)は正面断面図であり、(d)は(c)とは別の構成を示す正面断面図である。なお、図7のXYZ座標軸は、図7以外の図のXYZ座標軸に対応している。また、図7の(a)は、図4に対応している。そして、図面を簡略化するために、図7の(a)では、図4のローラーa〜mのうちローラーa・mのみを示している。また、図7の(b)では、図4のローラーa〜m及び耐熱セパレータSを示していない。図7の(c)(d)では、図4のローラーa〜mを示しておらず、耐熱セパレータSを破線で示している。
図7の(a)(b)に示されるように、洗浄槽15は、吐出部211〜213と、吸引口22とを備える。吐出部211〜213は、洗浄槽15のY軸負方向側の内壁におけるZ軸負方向側から突出するように設けられている。吐出部211〜213におけるZ軸正方向側(上側)には、吐出口Hが設けられている。吸引口22は、洗浄槽15の底面のY軸正方向側かつX軸負方向側に設けられている。なお、洗浄槽16も、洗浄槽15と同様に、吐出部211〜213と、吸引口22とを備える。
≪洗浄槽において洗浄水を循環させる動作≫
吐出部211〜213は、洗浄水Wを洗浄槽15の外部から内部へ導入する。吐出口Hは、導入された洗浄水WをZ軸正方向側へ吐出する。そして、図7の(c)に示されるように、洗浄水Wは、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15のY軸負方向側の内壁付近を方向Fへ流れる。ここで「幅方向」とは、耐熱セパレータSの長手方向と厚み方向とに垂直な方向を意味する。
吸引口22は、洗浄水Wを洗浄槽15の内部から外部へ吸引する。そして、吸引口22が吸引した洗浄水Wは、洗浄槽15の吐出部211〜213から吐出される。これにより、洗浄水Wは、洗浄槽15内を下記(1)〜(4)のとおり循環する。
(1)洗浄水Wは、吐出されることによって、洗浄槽15のY軸負方向側の内壁付近をZ軸負方向側からZ軸正方向側へ流れる。
(2)洗浄水Wは、洗浄槽15の水面側(Z軸正方向側)をY軸負方向側からY軸正方向側へ流れる。つまり、洗浄槽15の上部においてY軸負方向側の内壁から、Y軸正方向側の内壁へ流れる。
(3)洗浄水Wは、吸引されることによって、洗浄槽15のY軸正方向側の内壁付近をZ軸正方向側からZ軸負方向側へ流れる。
(4)洗浄水Wは、洗浄槽15の底面付近をY軸正方向側からY軸負方向側へ流れる。つまり、洗浄槽15の底面付近をY軸正方向側の内壁から、Y軸負方向側の内壁へ流れる。なお、洗浄水Wは、洗浄槽16においても洗浄槽15と同様に循環する。
≪本実施形態の効果≫
本実施形態のフィルム製造方法は、耐熱セパレータSが洗浄槽15の水中を通過するように、耐熱セパレータSを長手方向へ搬送する工程(図7の(a))と、洗浄水Wを、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁から洗浄槽15内へ導入し、
上方へ吐出する工程(図7の(c))とを含むものである。
以上によれば、洗浄水Wは、耐熱セパレータSと、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁との間を流れ、洗浄槽15内を循環する。ゆえに、流れている洗浄水Wが耐熱セパレータSの表面を押すことにより耐熱セパレータSに加わる力が抑制される。また、耐熱セパレータSの表面の洗浄水Wが更新され、耐熱セパレータSの除去対象物質の除去が促進される。よって、耐熱セパレータSに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制された耐熱セパレータSを製造できる。
なお、洗浄槽15が備える吐出部の個数は3個に限定されない。また、洗浄槽15が備える吸引口の個数は1個に限定されない。これらの個数は、洗浄槽15の寸法、洗浄槽15に求められる洗浄能力、洗浄水Wの流量、又は耐熱セパレータSの搬送経路などに基づき変更され得る。例えば、吐出部の個数を増やすことにより、洗浄水Wは、吐出部の個数に対応する複数の位置において、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁付近を流れることができる。これにより、耐熱セパレータSの表面の洗浄水Wがより多く更新され、耐熱セパレータSの除去対象物質の除去がさらに促進される。
また、吐出部211〜213及び吸引口22は、図4に示される洗浄槽17〜19に備えられていてもよい。そして、洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つの洗浄槽が、吐出部211〜213を備えれば、耐熱セパレータSに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制された耐熱セパレータSを製造できる。
(洗浄水Wの吐出方向)
図7の(c)に示されるように、吐出口Hから洗浄水Wが吐出される方向Fは、吐出口Hを起点として方向Fへ延びる仮想的な直線が水中において耐熱セパレータSと、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁との間を通るように設定されている。これにより、洗浄水Wは、耐熱セパレータSの一面側から他面側へ入れ替わることができる。
また、方向Fは、吐出口Hを起点として方向Fへ延びる仮想的な直線上に耐熱セパレータSが水中において存在しないように設定されている。これにより、流れている洗浄水Wが耐熱セパレータSの面を押すことにより耐熱セパレータSに加わる力を確実に抑制しつつ、洗浄水Wは、フィルムの一面側から他面側へ入れ替わることができる。
また、吐出口Hは、吐出部211〜213におけるローラーa〜mの回転軸に対して垂直な方向(本実施形態ではZ軸方向)側に設けられている。なお、ローラーa〜mの回転軸に対して垂直な方向とは、洗浄水Wが洗浄槽15の内壁にそって吐出口Hから吐出される方向であればよい。例えば、吐出口Hは、吐出部211〜213におけるローラーa〜mの回転軸に対して60°以上90°以下の角度範囲に含まれる角度をなす方向側に設けられてもよい。
そして、少なくとも吐出部212は、図7の(a)において、下方に搬送される耐熱セパレータSと上方に搬送される耐熱セパレータSとの間に設けられている。これにより、洗浄水Wが下方に搬送される耐熱セパレータSと上方に搬送される耐熱セパレータSとの間を通るため、それら耐熱セパレータSの間の洗浄水Wの更新を促進することができる。
また、図7の(d)に示される吐出部211A・212A・213Aも、図7の(c)に示される吐出部211〜213と同様の効果を奏する。つまり、洗浄水Wを、洗浄槽15の底面における、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁のうちのY軸負方向側の内壁に近い位置から洗浄槽15内へ導入し、上方へ吐出してもよい。
(迂回路23)
図7の(b)(c)に示されるように、洗浄槽15(第1洗浄槽)と洗浄槽16(第2洗浄槽)との間には、洗浄水Wを洗浄槽16から洗浄槽15へ移動させる迂回路23が設けられている。迂回路23の洗浄水Wが流入する流入口は、洗浄槽16のY軸正方向側の内壁におけるX軸負方向側かつZ軸正方向側に設けられている。迂回路23の洗浄水Wが流出する流出口は、洗浄槽15のY軸正方向側の内壁におけるX軸負方向側かつZ軸正方向側に設けられている。以上により、洗浄水Wの一部は、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15・16の内壁付近における洗浄水Wの流れを阻害せずに、洗浄槽16から洗浄槽15へ移動できる。また、図7の(b)に示されるように、迂回路23は、フィルター231を備える。これにより、洗浄槽16の浮遊物が洗浄槽15へ流れ込むことを抑制できる。
なお、洗浄槽16〜19のうちの隣接する二つの洗浄槽間にも、迂回路23が存在してもよい。また、洗浄槽16〜19の隣接する二つの洗浄槽間のすべてに迂回路が設けられてもよい。このとき、洗浄水Wは、図4に示されるように、洗浄槽19から洗浄槽15まで方向Dへ流れる。そして、洗浄槽19へは、新たに洗浄水Wが供給される。また、洗浄槽15からは、洗浄水Wの一部が外部へ排出される。
(迂回路23の変形例)
図8は、図7に示される迂回路23の変形例を示す図であって、(a)は正面断面図であり、(b)は(a)の迂回路23を含む平面断面図であり、(c)は(a)とは異なる変形例を示す正面断面図である。
図8の(a)に示されるように、迂回路23は、洗浄槽15及び16の底面付近又は底面に設けられていてもよい。図8の(b)に示されるように、迂回路23を含む平面断面において、迂回路23は、洗浄槽15と洗浄槽16との間を接続している。
図8の(c)に示されるように、迂回路23は、洗浄槽15及び16の底面と水面との中間に設けられていてもよい。
以上のように、迂回路23は、洗浄槽15と洗浄槽16との間を接続する任意の位置に設けられていてもよい。また、迂回路23は、Y軸負方向側において洗浄槽15と洗浄槽16とを接続していてもよい。
(洗浄槽間を接続するパイプ)
図9は、図4に示される洗浄装置6の洗浄槽16と洗浄槽17との間に設けられたパイプ23aの構成を示す側面断面図であって、(a)はパイプ23aを含む断面を示し、(b)は(a)の変形例を示す。
図9の(a)に示されるように、パイプ23aは、洗浄槽16と洗浄槽17との間をつなぐようにX軸方向へ延びており、洗浄槽16及び17の底面付近に設けられている。パイプ23aは、図7に示される迂回路23と同等の機能を有する迂回路23の変形例である。
パイプ23aの流入口は、洗浄槽17のX軸負方向側の壁面に設けられている。洗浄水Wは、この流入口を介して洗浄槽17からパイプ23aへ流入する。また、パイプ23aの流出口は、洗浄槽16のX軸正方向側の壁面に設けられている。洗浄水Wは、この流出口を介してパイプ23aから洗浄槽16へ流出する。
図9の(b)に示されるように、パイプ23aは、洗浄槽16及び17の底面と水面との中間に設けられていてもよい。また、パイプ23aは、洗浄槽16及び17の水面付近に設けられていてもよい。
以上のように、パイプ23aは、洗浄槽16と洗浄槽17との間を接続する任意の位置に設けられていてもよい。
(洗浄槽の底面の傾斜)
図7の(a)に示されるように、洗浄槽15の底面は、方向D側がその反対側よりも深くなるように傾斜している。これにより、メンテナンス時には、洗浄槽15に洗浄水Wを残さずに、洗浄槽15から洗浄水Wを排出できる。
また、吸引口22は、洗浄槽15の底面の方向D側に設けられている。そして、洗浄槽15の底面の方向D側は、その反対側よりも深く傾斜している。このため、洗浄槽15内で発生した沈殿物は、洗浄槽15の底面の低くなった方向D側へ集まる。ゆえに、沈殿物は、吸引口22へ集まる。
上述のとおり、吸引口22が吸引した洗浄水Wは、洗浄槽15の吐出部211〜213から吐出される。このとき、洗浄水Wを、吐出部211〜213から吐出される前に濾過等することにより、沈殿物を除去できる。
また、上述のとおり、洗浄水Wは方向D側へ流れる。このため、洗浄槽15の底面は、X軸負方向側(耐熱セパレータSを洗浄槽15へ搬入する位置側)が、X軸正方向側(耐熱セパレータSを洗浄槽15から搬出する位置側)よりも低くなっていることが好ましい。
(吐出部の他の構成例1)
図10は、図7に示される洗浄槽15・16の吐出部211〜213の他の構成を示す図であって、図10の(a)は、図7の(c)において吐出部211〜213の形状を変更した吐出部211a〜213aの構成を示す正面断面図である。図10の(a)に示されるように、吐出部211a〜213aの洗浄槽15内部側の部位は、洗浄槽15のY軸負方向側の内壁にそってZ軸正方向側へ延びている。
以上により、洗浄水Wは、吐出部211a〜213aから吐出される直前に、吐出部211a〜213aの内部において洗浄槽15のY軸負方向側の内壁付近をZ軸正方向側へ流れるように整えられる。このため、洗浄水Wは、吐出部211a〜213aから吐出された後に、確実に、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁付近を方向Fへ流れることができる。
(吐出部の他の構成例2)
図10の(b)は、図10の(a)に示される吐出部211a〜213aの洗浄水Wの供給元を一体化した吐出部21bの構成を示す平面図である。なお、図10の(b)は、図7の(b)に対応している。図10の(b)に示されるように、吐出部21bの洗浄槽15の内側の端部(吐出側)は、3個に分岐している。吐出部21bの洗浄槽15の外側の端部(供給元)は、一体化されている。なお、洗浄槽15の正面断面における吐出部21bの形状は、図10の(a)に示される吐出部211a〜213aの形状と同様である。
以上により、洗浄水Wは、3個の吐出口Hからおおむね均一な流速にて吐出される。このため、洗浄水Wは、3個の吐出口Hから吐出された後に、均一な流速にて、耐熱セパレ
ータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁付近を方向Fへ流れることができる。
(吐出部の他の構成例3)
図10の(c)は、図10の(b)に示される吐出部21bの吐出口Hとは異なる形状の吐出口Hcを設けられた吐出部21cの構成を示す平面図である。図10の(c)に示されるように、吐出部21cには、図10の(b)に示される3個の吐出口Hを一体化した吐出口Hcが設けられている。吐出口Hcは、洗浄槽15の内壁が延びる方向であるX軸方向に広がっている。なお、洗浄槽15の正面断面における吐出部21cの形状は、図10の(a)に示される吐出部211a〜213aの形状と同様である。
以上により、洗浄水Wは、X軸方向へ広がった吐出口Hcからおおむね均一な流速にて吐出される。このため、洗浄水Wは、吐出口Hcから吐出された後に、X軸方向において均一な流速にて、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁付近を方向Fへ流れることができる。なお、吐出口Hcは、X軸方向へ広がった構成に限定されるわけではなく、前記内壁が延びる方向へ広がっていればよい。
(フィルム製造装置)
洗浄槽15と、ローラーa〜m(搬送装置)と、吐出部211〜213又は吐出部211A〜213Aとを備えるフィルム製造装置も、本発明に含まれる。このフィルム製造装置も、上述のフィルム製造方法と同様に、耐熱セパレータSに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制された耐熱セパレータSを製造できる。
〔実施形態5〕
本発明の第五実施形態について、図11に基づき説明する。
≪洗浄槽において洗浄水を循環させる他の構成≫
図11は、本実施形態の洗浄槽15・16において洗浄水Wを循環させる構成を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は平面図であり、(c)は正面断面図である。図11の(a)〜(c)は、図7の(a)〜(c)に対応している。
図11の(a)(b)に示されるように、洗浄槽15は、吐出部211d・212d・213dと、吸引口22dとを備える。吐出部211d・212d・213dは、洗浄槽15のY軸負方向側の内壁におけるZ軸正方向側から突出するように設けられている。吐出部211d・212d・213dにおけるZ軸負方向側(下側)には、吐出口Hが設けられている。吸引口22dは、洗浄槽15のY軸正方向側の内壁におけるZ軸正方向側かつX軸負方向側に設けられている。なお、洗浄槽16も、洗浄槽15と同様に、吐出部211d・212d・213dと、吸引口22dとを備える。ただし、洗浄槽16の吸引口22dは、洗浄槽16のY軸正方向側の内壁におけるZ軸正方向側かつX軸正方向側に設けられている。
≪洗浄槽において洗浄水を循環させる他の動作≫
吐出部211d・212d・213dは、洗浄水Wを洗浄槽15の外部から内部へ導入する。吐出口Hは、導入された洗浄水WをZ軸負方向側へ吐出する。そして、図11の(c)に示されるように、洗浄水Wは、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15のY軸負方向側の内壁付近を方向Fへ流れる。
吸引口22dは、洗浄水Wを洗浄槽15の内部から外部へ吸引する。そして、吸引口22dが吸引した洗浄水Wは、吐出部211d・212d・213dから吐出される。これにより、洗浄水Wは、洗浄槽15内を下記(1d)〜(4d)のとおり循環する。
(1d)洗浄水Wは、吐出されることによって、洗浄槽15のY軸負方向側の内壁付近を
Z軸正方向側からZ軸負方向側へ流れる。
(2d)洗浄水Wは、洗浄槽15の底面付近をY軸負方向側からY軸正方向側へ流れる。つまり、洗浄槽15の底面付近をY軸負方向側の内壁から、Y軸正方向側の内壁へ流れる。
(3d)洗浄水Wは、吸引されることによって、洗浄槽15のY軸正方向側の内壁付近をZ軸負方向側からZ軸正方向側へ流れる。
(4d)洗浄水Wは、洗浄槽15の水面側(Z軸正方向側)をY軸正方向側からY軸負方向側へ流れる。つまり、洗浄槽15の上部においてY軸正方向側の内壁から、Y軸負方向側の内壁へ流れる。
なお、このときの洗浄水Wの循環方向は、図7の(c)に示される洗浄水Wの循環方向を上下(Z軸方向)に逆転させた方向である。洗浄水Wは、洗浄槽16においても洗浄槽15と同様に循環する。
≪本実施形態の効果≫
本実施形態のフィルム製造方法は、耐熱セパレータSが洗浄槽15の水中を通過するように、耐熱セパレータSを長手方向へ搬送する工程(図11の(a))と、洗浄水Wを、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁から洗浄槽15内へ導入し、下方へ吐出する工程(図11の(c))とを含むものである。
以上によれば、洗浄水Wは、耐熱セパレータSと、耐熱セパレータSの幅方向の端部に対向する洗浄槽15の内壁との間を流れ、洗浄槽15内を循環する。ゆえに、流れている洗浄水Wが耐熱セパレータSの表面を押すことにより耐熱セパレータSに加わる力が抑制される。また、耐熱セパレータSの表面の洗浄水Wが更新され、耐熱セパレータSの除去対象物質の除去が促進される。よって、耐熱セパレータSに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制された耐熱セパレータSを製造できる。
なお、洗浄槽15が備える吐出部の個数は3個に限定されない。また、洗浄槽15が備える吸引口の個数は1個に限定されない。これらの個数は、洗浄槽15の寸法、洗浄槽15に求められる洗浄能力、洗浄水Wの流量、耐熱セパレータSの搬送経路などに基づき変更され得る。
また、吐出部211d・212d・213d及び吸引口22dは、図4に示される洗浄槽17〜19に備えられてもよい。そして、洗浄槽15〜19のうちの少なくとも一つの洗浄槽が、吐出部211d・212d・213dを備えれば、耐熱セパレータSに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制された耐熱セパレータSを製造できる。
(迂回路23d)
本実施形態では、洗浄槽15と洗浄槽16とには、迂回路23dが接続されている。そして、迂回路23dは、迂回路23と同様に、フィルター231を備える。ただし、迂回路23dは、迂回路23とは異なり、Y軸負方向側において洗浄槽15と洗浄槽16とを接続している。
迂回路23dは、図8に示される迂回路23と同様に、洗浄槽15と洗浄槽16との間を接続する任意の位置に設けられていてもよい。また、迂回路23dは、Y軸正方向側において洗浄槽15と洗浄槽16とを接続していてもよい。
(フィルム製造装置)
洗浄槽15と、ローラーa〜m(搬送装置)と、吐出部211d〜213dとを備えるフィルム製造装置も、本発明に含まれる。このフィルム製造装置も、上述のフィルム製造
方法と同様に、耐熱セパレータSに発生する不具合を抑制しつつ、除去対象物質の残留が抑制された耐熱セパレータSを製造できる。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、セパレータ以外のフィルムの製造にも利用することができる。
4 耐熱層(機能層)
5 多孔質フィルム(基材)
6 洗浄装置
15〜19 洗浄槽(液槽)
21b・21c・211〜213・211A〜213A・211a〜213a・211d〜213d 吐出部
22・22d 吸引口
23・23d 迂回路
23a パイプ
BL 掻き落としバー
G ガイドロール
H・Hc 吐出口
R 駆動ローラー
S 耐熱セパレータ(電池用セパレータ、積層セパレータ、フィルム)
W 洗浄水(液体)
a〜m ローラー(搬送ローラー)
p・q 補助ローラー
s テフロンバー
t テフロンチューブ

Claims (9)

  1. フィルムが第1液槽及び第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する工程と、
    前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された流路を介して、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる工程と、
    を含み、
    前記流路は、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第2液槽の内壁で開口した流入口から前記流路に前記液体を流入させ、当該端部に対向する前記第1液槽の内壁で開口した流出口から前記第1液槽内へ前記液体を流出させることを特徴とするフィルム製造方法。
  2. フィルムが第1液槽及び第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する工程と、
    前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された流路を介して、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる工程と、
    を含み、
    前記液体を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第1液槽の内壁から前記第1液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出する工程をさらに含むことを特徴とするフィルム製造方法。
  3. フィルムが第1液槽及び第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する工程と、
    前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された流路を介して、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる工程と、
    を含み、
    前記液体を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第2液槽の内壁から前記第2液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出する工程をさらに含むことを特徴とするフィルム製造方法。
  4. 前記流路は、前記第1液槽と前記第2液槽との間に設けられており、前記第2液槽の内壁で開口した流入口から前記流路に前記液体を流入させ、前記第1液槽の内壁で開口した流出口から前記第1液槽内へ前記液体を流出させることを特徴とする請求項またはに記載のフィルム製造方法。
  5. 前記流入口は、前記第2液槽内の前記液体の液面の高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項または4に記載のフィルム製造方法。
  6. 前記流路は、当該流路内に、前記液体に含まれる異物を除去するフィルタを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のフィルム製造方法。
  7. 第1液槽及び第2液槽と、
    フィルムが前記第1液槽及び前記第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する搬送装置と、
    前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる流路と、
    を備え、
    前記流路は、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第2液槽の内壁で開口した流入口から前記流路に前記液体を流入させ、当該端部に対向する前記第1液槽の内壁で開口した流出口から前記第1液槽内へ前記液体を流出させることを特徴とするフィルム製造装置。
  8. 第1液槽及び第2液槽と、
    フィルムが前記第1液槽及び前記第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する搬送装置と、
    前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる流路と、
    を備え、
    前記液体を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第1液槽の内壁から前記第1液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出する吐出部をさらに備えることを特徴とするフィルム製造装置。
  9. 第1液槽及び第2液槽と、
    フィルムが前記第1液槽及び前記第2液槽内の液体中を順次通過するように、前記フィルムを長手方向へ搬送する搬送装置と、
    前記第1液槽及び前記第2液槽の外部を経由して前記第1液槽の内壁と前記第2液槽の内壁とに接続された、前記第2液槽から前記第1液槽へ前記液体を移動させる流路と、
    を備え、
    前記液体を、前記フィルムの幅方向の端部に対向する前記第2液槽の内壁から前記第2液槽内へ導入し、上方又は下方へ吐出する工程をさらに備えることを特徴とするフィルム製造装置。
JP2016117835A 2015-09-30 2016-06-14 フィルム製造方法及びフィルム製造装置 Active JP6725331B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117835A JP6725331B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 フィルム製造方法及びフィルム製造装置
CN201911068823.7A CN110783513B (zh) 2015-09-30 2016-09-29 膜制造方法以及膜制造装置
KR1020160125292A KR101763078B1 (ko) 2015-09-30 2016-09-29 필름 제조 방법 및 필름 제조 장치
US15/280,102 US20170092913A1 (en) 2015-09-30 2016-09-29 Film production method and film production device
CN201610866077.6A CN106299206B (zh) 2015-09-30 2016-09-29 膜制造方法以及膜制造装置
KR1020170089732A KR101858397B1 (ko) 2015-09-30 2017-07-14 필름 제조 방법 및 필름 제조 장치
KR1020180050611A KR20180048546A (ko) 2015-09-30 2018-05-02 필름 제조 방법 및 필름 제조 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016117835A JP6725331B2 (ja) 2016-06-14 2016-06-14 フィルム製造方法及びフィルム製造装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015194107A Division JP5955443B1 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 フィルム製造方法及びフィルム製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017064696A JP2017064696A (ja) 2017-04-06
JP6725331B2 true JP6725331B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=58493313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016117835A Active JP6725331B2 (ja) 2015-09-30 2016-06-14 フィルム製造方法及びフィルム製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6725331B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04247277A (ja) * 1991-01-31 1992-09-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 浮遊物除去装置
JP4841996B2 (ja) * 2006-03-31 2011-12-21 富士フイルム株式会社 洗浄装置、めっき被膜付きフィルムの製造装置、洗浄方法及びめっき被膜付きフィルムの製造方法
JP2009256757A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Fujifilm Corp フィルム支持装置及びめっき被膜付きフィルムの製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017064696A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6722087B2 (ja) セパレータ洗浄方法およびセパレータ製造方法
CN109585752B (zh) 膜制造方法以及膜制造装置
JP2017018957A5 (ja)
KR20170059418A (ko) 가열 롤러 및 필름 제조 방법
JP3206329U (ja) セパレータ巻芯、セパレータ捲回体
CN107017374B (zh) 非水电解液二次电池用隔膜制造方法以及非水电解液二次电池用隔膜清洗装置
JP6725331B2 (ja) フィルム製造方法及びフィルム製造装置
JP6962750B2 (ja) フィルム延伸装置、およびフィルム製造方法
CN110783513B (zh) 膜制造方法以及膜制造装置
JP7014512B2 (ja) 電池用セパレータの製造方法及び電池用セパレータ製造装置
JP5955443B1 (ja) フィルム製造方法及びフィルム製造装置
CN106953057A (zh) 功能性膜的制造方法以及功能性膜的制造装置
JP6928516B2 (ja) フィルム延伸装置、およびフィルム製造方法
JP5973638B1 (ja) フィルム製造方法及びフィルム製造装置
CN107839206B (zh) 膜延伸装置以及膜制造方法
JP6879898B2 (ja) 非水電解液二次電池用セパレータフィルム製造方法および非水電解液二次電池用セパレータフィルム洗浄装置
JP6444341B2 (ja) フィルム製造方法及びフィルム製造装置
KR20180000121U (ko) 세퍼레이터 권심 및 세퍼레이터 권회체

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160727

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191002

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200424

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200625

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6725331

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350