JP6724535B2 - 画像データ送信装置、伝送方法及び画像処理システム - Google Patents

画像データ送信装置、伝送方法及び画像処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP6724535B2
JP6724535B2 JP2016094046A JP2016094046A JP6724535B2 JP 6724535 B2 JP6724535 B2 JP 6724535B2 JP 2016094046 A JP2016094046 A JP 2016094046A JP 2016094046 A JP2016094046 A JP 2016094046A JP 6724535 B2 JP6724535 B2 JP 6724535B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image data
line
transmission
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016094046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017019266A (ja
Inventor
俊介 有田
俊介 有田
真也 納富
真也 納富
英利 鈴木
英利 鈴木
高橋 克直
克直 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to US15/195,974 priority Critical patent/US9906656B2/en
Publication of JP2017019266A publication Critical patent/JP2017019266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6724535B2 publication Critical patent/JP6724535B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)

Description

この発明は、画像データ送信装置、伝送方法及び画像処理システムに関する。
従来から、高速データ伝送(転送)に関する技術が種々開発されている。例えば、高速な印刷が可能なプリンタに対し、印刷する画像の画像データを印刷サーバから十分な速度で転送するために、用紙種別の指定等の制御情報転送用と、印刷イメージデータ転送用のインタフェースを分離し、データ転送用インタフェースを高速シリアルバスにて構成することが行われている。
特許文献1には、さらに、画像データの各色に対応するデータ転送制御部及びデータ線を設けることにより、高速なデータ転送を可能にする技術が開示されている。
ところで、上述の背景技術のように高速シリアルバスを用いてデータの転送を行う場合、ある構成で転送帯域が不足していれば、データ転送に用いるバスのレーン数を増やすことにより、十分な転送帯域を確保することができる。そして、画像データのような複数のプレーン(1色分のデータが1プレーンであるとする)を有するデータを転送しようとする場合、従来は、プレーン毎に必要数のレーンを使用して転送を行っていた。
従って例えば、1プレーンの画像データを印刷速度に見合った速度で転送するために必要な転送帯域が、1レーンで得られる転送帯域よりもわずかに多いだけであっても、十分な転送速度を得るためにプレーン毎にバスを2レーン使用することとなっていた。このため、従来の方式では、全体として必要な転送帯域に比して、バスに多くのレーンが必要となる場合があり、ケーブル等を含めたコストが増加するという問題があった。
このような問題は、伝送(転送)するデータが画像データでない場合でも、あるいは、プリンタや印刷サーバ以外の装置間のデータ伝送についても、複数のプレーンを有するデータを伝送しようとする場合には、同様に発生し得るものである。
この発明は、このような問題を解決し、複数のプレーンを有するデータを伝送する際に、伝送速度を維持しつつ、伝送帯域をより効率的に利用できるようにすることを目的とする。なお、この明細書において使用する「伝送」には、情報(データ)や信号等を装置間で形式を変えて伝える狭義の伝送だけでなく、形式を変えずに伝える(一般に「転送」と称される)場合も含んでいる。
この発明による画像データ送信装置は、上記の目的を達成するため、複数プレーンの画像データを送信する画像データ送信装置において、上記画像データを、複数プレーンの画像データの伝送に用いる共用伝送路へ送出する画像データ送信手段と、プレーン毎に、そのプレーンの専用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第1タイミング信号を生成する第1信号生成手段と、上記共用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第2タイミング信号を、その共用伝送路にて伝送する上記複数プレーンの各プレーンについての上記第1タイミング信号の論理和を取って生成する第2信号生成手段とを設けたものである。
上記構成によれば、複数のプレーンを有するデータを伝送する際に、伝送速度を維持しつつ、伝送帯域をより効率的に利用できるようにすることができる。
この発明の一実施形態である画像処理システムの構成を示す概要図である。 図1に示した画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 図1に示したプリントサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示した画像処理システムにおいて、プリントサーバから送信した印刷ジョブに従い画像形成装置に印刷を実行させる場合の各部の動作の流れを示すシーケンス図である。 プリントサーバ側と画像形成装置側で画像データの伝送に関与する通信I/Fの機能構成を示すブロック図である。 送信側の通信I/Fにおける、YとMの画像データの送信回路の構成を示すブロック図である。 受信側の通信I/Fにおける、YとMの画像データの受信回路の構成を示すブロック図である。 図5乃至図7を用いて説明した回路による画像データの伝送タイミングの具体例を示すタイミング図である。 高速シリアルI/Fのレーン間にスキューが生じた場合の影響を説明するためのタイミング図である。 各色版の感光体ドラムによる中間転写ベルト上への各色のトナー像の転写について説明するための図である。 画像の作像順がYMCKの順番であるときの各色のフレームデータ有効信号の波形例を示すタイミング図である。 主走査幅が異なる画像を受信したときの動作について説明するためのタイミング図である。 この発明による画像処理システムの異なる実施形態における画像データ受信部の構成例を示すブロック図である。 図13におけるレーンデータ受信部の構成例を示すブロック図である。 図13における制御信号送信部の構成例を示すブロック図である。 図13に示した画像データ受信部180を備えた画像処理システムにおける画像データ送信部の構成例を示すブロック図である。 図16におけるレーンデータ送信部282の構成例を示すブロック図である。 図16におけるレーンデータ送信部283の構成例を示すブロック図である。 画像データ送信部280の制御処理の流れを示すフローチャートである。 画像データ受信部180の制御処理の流れを示すフローチャートである。 この実施形態における各信号及びデータの受信波形を示すタイミング図である。 この発明を適用する装置の別の例を示す図である。
以下、この発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、この発明の一実施形態である画像処理システムの構成を示す。
図1に示す画像処理システム1は、画像形成装置100とプリントサーバ200とを、通信路300を介して接続して、画像形成システムを構成したものである。
このうちプリントサーバ200は、ユーザあるいは他の装置から、画像形成装置100に印刷を実行させる指示を受け付け、その指示に従い、画像形成装置100に実行させる印刷ジョブのデータを生成して、画像形成装置100へ送信する機能を備えている。このプリントサーバ200が、この発明による画像データ送信装置の一実施形態である。このような機能を備える装置は、プロダクションプリンティングの分野ではDFE(デジタルフロントエンド)とも呼ばれる。
このプリントサーバ200が生成及び送信する印刷ジョブは、印刷に用いる設定(用紙サイズ、用紙種類、印刷部数、片面/両面など)と、印刷すべき文書の各ページの画像データとを含む。これらのうち、印刷に用いる設定は、ユーザあるいは他の装置から印刷の実行指示と共に受け付けたものである。画像データは、その受け付けた設定に基づき、印刷を指示された文書のデータに対して画像処理を行った後に印刷データの展開処理(ラスタイメージ処理(RIP))を行って生成したビットマップデータである。
プリントサーバ200は、以上の印刷ジョブを、通信路300を介して画像形成装置100へ送信する。通信路300は、複数レーンの高速シリアルI/F(インタフェース)を用いて構成される。例えばPCI(Peripheral Component Interconnect) Express規格やV−by−One(登録商標)規格のI/Fを用いることができる。
プリントサーバ200が送信する印刷ジョブは、データのサイズとしては画像データがその大半を占め、複数レーンのI/Fを効率よく利用してこの画像データを高速に送信するための構成が、この実施形態における特徴的な点の一つである。この点については後に詳述する。
また、画像形成装置100は、プリントサーバ200から転送された印刷ジョブに従って用紙等の記録媒体に画像を形成する装置である。画像形成装置100の画像形成部110には、駆動ローラ111、2次転写バックアップローラ112及び従動ローラ113に巻き掛けられた中間転写ベルト116が配置されている。さらに、画像形成部110には中間転写ベルト116に対向して配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色のカートリッジ117Y,117M,117C,117Kを有している。
各カートリッジ117Y〜117Kは、それぞれ異なる色のトナー像が形成される感光体ドラム17を有している。また、各カートリッジ117Y〜117Kは帯電ローラを有しており、帯電ローラに帯電された電圧が感光体ドラム17の表面に印加され、その表面が所定の極性に帯電される。帯電後の感光体ドラム17の表面に、光書き込み装置114から射出される該当色の画像データに従ってオンオフ制御されるレーザ光が照射され、色毎の画像データに従った静電潜像が形成される。各カートリッジ117Y〜117Kは、感光体ドラム17の表面に形成された静電潜像に対して、トナーを付着させてトナー像を形成する。感光体ドラム17の表面上に形成された各トナー像は、中間転写ベルト116を挟んで反対側の1次転写ローラ115に電圧が印加されることにより、中間転写ベルト116に重ねて1次転写される。
また、2次転写バックアップローラ112に巻き掛けられた中間転写ベルト116と、対向して配置された2次転写ローラ118との間に、給紙装置101から印刷用紙が搬送される。このとき、2次転写ローラ118には所定の電圧が印加され、中間転写ベルト116上のYCMKの4色分のトナー像が、印刷用紙に2次転写される。トナー像が2次転写された印刷用紙は定着装置119を通り、印刷用紙上のトナー像が熱と圧力により画像として定着され、排紙装置120に搬送される。
排紙装置120は、画像が定着済みの用紙を排紙トレイ121及び122に選択的に排出する装置である。
次に、図2に、画像形成装置100の機能構成を示す。図2において、実線(太線を除く)の矢印は画像データの伝送経路を、破線の矢印は制御信号の伝送経路を、太線は用紙の搬送経路を示す。
図2に示すように、画像形成装置100は、印刷制御部130、濃度補正処理部141、印刷画像処理部142、プリンタエンジン150、給紙トレイ160を備える。
このうち印刷制御部130は、CPU131及びメモリ132を備え、CPU131がメモリ132に格納されたプログラムを実行することにより、画像形成装置100が実行する印刷全般を制御する機能を備える。メモリ132は、プリントサーバ200から受信した制御情報等の格納にも用いることができる。
濃度補正処理部141は、通信I/F143を介してプリントサーバ200から展開処理後の画像データを受信し、濃度測定値をもとに現状の画像形成装置100の状態に合わせて適切な濃度補正処理を行う機能を有する。さらに、その補正後の画像データを印刷画像処理部142に転送する機能も備える。
印刷画像処理部142は、濃度補正処理部141から画像データを受け取り、その画像データに基づき光書き込み装置114の各色用のレーザ光を制御するためのデータを生成する。
プリンタエンジン150は、読取部150a、転写部150b、定着部150c等を備えており印刷用紙への画像形成処理を行う機能を備える。
給紙トレイ160は、印刷用紙を用紙搬送路上に供給する装置であり、プリンタエンジン150により制御される。
図2に示すように画像形成装置100とプリントサーバ200とは制御線(破線)及びデータ線(実線)でそれぞれ接続される。
制御線は印刷制御部130に接続され、プリントサーバ200より送られた印刷設定を含む制御情報は印刷制御部130のCPU131により解析される。印刷制御部130は、解析した制御情報を元に、画像形成装置100内の各ブロックへ印刷動作に伴う様々な指示を発行する。一方、データ線は通信I/F143を介して濃度補正処理部141へと接続され、画像データの転送に用いられる。
これらの制御線とデータ線は、図1に示した通信路300に該当する。
次に、図3に、プリントサーバ200のハードウェア構成を示す。
図3に示すように、プリントサーバ200は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD(ハードディスクドライブ)204、通信I/F(インタフェース)205、操作部206、表示部207を備えている。そして、これらをシステムバス210によって接続した構成となっている。
そして、CPU201が、RAM203をワークエリアとしてROM202あるいはHDD204に記憶されたプログラムを実行することによりプリントサーバ200全体を制御し、後述する画像データの転送制御に関するものをはじめとする種々の機能を実現する。
ROM202及びHDD204は、不揮発性記憶媒体(記憶手段)であり、CPU201が実行する各種プログラムや処理に必要な各種データを格納している。
RAM203は、上述したワークエリアの他、画像形成装置100に送信して印刷出力させるべき画像データを格納する画像メモリ等として用いる記憶手段である。
通信I/F205は、画像形成装置100等の他の装置と通信するためのインタフェースである。通信I/F205は、少なくとも、画像形成装置100との間を上述した制御線とデータ線により接続するためのインタフェースを含む。これに加えて、さらに他の装置と通信するためのインタフェースを備えていてもよい。
操作部206は、ユーザからの操作を受け付けるための操作手段であり、各種のキー、ボタン、タッチパネル等により構成することができる。
表示部207は、プリントサーバ200の動作状態や設定内容、メッセージ等をユーザに提示するための提示手段であり、液晶ディスプレイやランプ等を備える。
なお、操作部206及び表示部207は外付けであってもよい。また、プリントサーバ200がユーザからの操作を直接受ける必要がない(通信I/F205を介して接続された外部装置により操作を受け付けたり情報の提示を行ったりすればよい)場合には、操作部206や表示部207を設けなくてよい。
次に、図4に、以上説明してきた画像処理システム1において、プリントサーバ200から送信した印刷ジョブに従い画像形成装置100に印刷を実行させる場合の、図2に示した各部の動作の流れを示す。
まず、プリントサーバ200は、ユーザあるいは他の装置から画像形成装置100に印刷を実行させる指示を受けると、画像形成装置100の印刷制御部130に対し、制御線を介して印刷要求を通知する(S11)。このとき、印刷に用いる設定の情報も印刷制御部130へ送信する。
印刷要求を受けた印刷制御部130は、濃度補正処理部141及びプリンタエンジン150に対して印刷要求を送信する(S12,S13)。
印刷要求を受けた濃度補正処理部141は、プリントサーバ200よりデータ線を介して画像データの受信を行う。より具体的には、濃度補正処理部141は、画像データを受信する準備ができると、その旨をプリントサーバ200へ通知する(S14)。プリントサーバ200は、この通知に応じてYCMKの4色の画像データを濃度補正処理部141へ送信する(S15)。この送信は、プリントサーバ200側の通信I/F205及び画像形成装置100側の通信I/F143を介して行う。画像データの送信にはある程度の時間がかかるため、濃度補正処理部141はその間画像データの受信を継続する(S16)。
一方、プリンタエンジン150は、ステップS12で印刷要求を受信すると、その印刷要求と同時に受信した用紙サイズ等の印刷条件に従い、印刷のための用紙搬送を開始する(S17)。印刷用紙が所定の位置まで搬送されると、プリンタエンジン150は濃度補正処理部141に対して、転送準備要求を通知する(S18)。転送準備要求を受けた濃度補正処理部141は、該当ページのデータ受信が完了していると、プリンタエンジン150に対して転送準備完了(S19)を通知する。
その後、濃度補正処理部141が用紙搬送に合わせてプリンタエンジン150へ画像データを転送し(S20)、プリンタエンジン150が転送されたデータに従い印刷を実施する(S21)。なおこのとき、濃度補正処理部141が濃度補正を行うと共に、データ転送を、印刷画像処理部142を介して行い、レーザ光を制御するためのデータとしてプリンタエンジン150に到達するようにする。
1ページのデータ転送が完了すると、濃度補正処理部141及びプリンタエンジン150のそれぞれから、印刷制御部130に対して転送完了が通知される(S22,S23)。また、プリンタエンジン150は排紙動作を完了後、印刷制御部130に排紙完了を通知する(S24)。排紙完了の通知を受けた印刷制御部130は、プリントサーバ200に対して1ページ分の印刷完了を通知し(S25)、以上で1ページの印刷動作が完了する。
複数ページの印刷を行う場合、画像形成装置100の各部はページ毎にステップS12乃至S25の動作を繰り返す。
ところで、この実施形態において特徴的な点の一つは、プリントサーバ200から画像形成装置100へ画像データを送信する伝送経路の使用態様及びその伝送制御の態様である。以下、この点について具体的に説明する。以下に説明する画像データの伝送は、この発明の伝送方法の実施形態に係る伝送である。
まず図5に、プリントサーバ200側と画像形成装置100側で画像データの伝送に関与する通信I/Fの機能構成を示す。ただし、図5には、通信I/Fの機能のうち、画像データの伝送に関する部分のみを示しており、通信I/Fがさらに他の機能を備えていてもよい。
図5に示すように、画像形成装置100側の通信I/F143は、ドライバ151と、レシーバ161〜166とを備える。また、プリントサーバ200側の通信I/F205は、これらと対応するレシーバ251と、ドライバ261〜266とを備える。
これらのうち、また、ドライバ261〜266とレシーバ161〜166との間は、それぞれ1レーンの高速シリアルバスの信号線361〜366で接続される。各レーンの信号線が「+」と「−」の2系統となっている理由は、「+」と「−」のどちらの電圧が上かによってデータの「0」と「1」を識別する方式を採用しているためである。
また、ドライバ151とレシーバ251との間は、8種のデジタル制御信号を伝送するための信号線351を設ける。ここでは、信号線の本数を減らすため、信号線351としてシリアルバスを用い、また、複数種類のシリアルバスが混在することを避けるため、信号線361〜366と同じ規格のシリアルバスとしている。
また、ここでは各レーンのシリアルバスとして、1レーン当たり3.1Gbpsの転送レートを持つV−by−One方式のバスを採用している。そして、データ供給側のハードウェアロジックの動作速度を概ね100MHz(メガヘルツ)以下にするため、各ドライバ261〜266に対する送信データの供給は、32ビットのパラレルバスにより行う。各ドライバ261〜266は、このパラレルバスを通じて供給される画像データを、高速シリアルバス上に時分割で出力する画像データ送信手段である。特に、ドライバ262,265は、複数プレーンの画像データの伝送に用いる共用伝送路へ、その複数プレーンの画像データを送出する。
各レシーバ161〜166は、高速シリアルバス上を伝送されるデータを受信し、ドライバ側と同様な理由により32ビットのパラレルバスとして構成される出力バスに対し、その受信したデータを送出する。
また、ドライバ151は、各信号線から入力される信号値を同様に時分割で高速シリアルバス上へ出力する。レシーバ251は、高速シリアルバス上を伝送される信号値を受信し、入力側と対応する信号線へ出力する。
なお、各ドライバ261〜266には、有効な画像データが供給されるタイミングを示すラインデータ有効信号が供給される。このラインデータ有効信号がアサートされている期間は、有効な画像データが各ドライバ261〜266に供給され、高速シリアルバスへ送出されることになる。
また、各ドライバ261〜266は、このラインデータ有効信号も画像データと共に各レシーバ161〜166へ送信する。各レシーバ161〜166は、ラインデータ有効信号がアサートされている期間に受信したデータを、有効な画像データとして後段の処理部(ここでは濃度補正処理部141)へ供給する。なお、共用レーンとして用いるレシーバ162,165については、基本的な考え方は共通するものの、共用レーン特有の処理を行う。この点については後述する。
ここで、各色(ここでは色毎にプレーンが分かれているとする)の画像データの伝送(転送)に要求されるデータ転送レートが3.6Gbps(ギガビット毎秒)である場合を考える。 V−by−One方式の転送レートは1レーン当たり3.1Gbpsであるので、単純に色毎に考えると、各色の画像データを3.6Gbpsで転送するためには、各色2レーンが必要となり、4色の画像データ全体では8レーンが必要である。別の方式として、例えば、転送レートが1レーン当たり2.5GbpsであるPCI Express Gen1方式を採用した場合も同様となる。
一方、各色3.6Gbpsの転送レートが必要ということは、二色で7.2Gbpsの帯域が要求されていることになる。そして、7.2Gbpsの帯域は、V−by−One方式、PCI Express方式、共に3レーンで収容可能である。
そこで、この実施形態では、信号線362を、YとMの複数色(プレーン)の画像データの伝送に用いる共用伝送路とした。そして、1つのプレーンの画像データの伝送に用いる専用伝送路とする信号線361(Y),363(M)と合わせて、YとMの2色の画像データを3レーンの高速シリアルバスを用いて伝送するようにしている。同様に、信号線365を、CとKの複数色(プレーン)の画像データの伝送に用いる共用伝送路とし、専用伝送路とする信号線364(C),366(K)と合わせて、CとKの2色の画像データも3レーンの高速シリアルバスを用いて伝送するようにしている。
このことにより、所望の転送レートを維持しつつ、6レーンの高速シリアルバスで4色の画像データを伝送し、伝送帯域をより効率的に利用することができる。
なお、図5に示した通信I/F143と通信I/F205の間で送受信される信号は、以下の表1に示す通りである。各信号名の先頭のアルファベットが、どの色の画像データに関する信号であるかを示す。「Y/M」及び「C/K」は、該当色の共用伝送路に関する信号であることを示す。
Figure 0006724535
これらのうち、データ信号は、画像データを伝送するための信号であり、各ドライバ261〜266へ32ビットのパラレルバスから供給される送信画像データに基づき生成される。共用伝送路においては、各色の画像データを16ビット分ずつ伝送できるよう、シリアルバスの伝送帯域のうちどの範囲をどの色の画像データを伝送するために用いるかを、予め定めておくとよい。このように定めることは必須ではないが、定めることにより、伝送の制御が容易となる。
また、各色の画像データは、通信I/F205が備えるDMAC(Direct Memory Access Controller、図6参照)271が読み出して、上述した32ビットと16ビットの合計である48ビットのバスへ出力する。通信I/F205は、これを32ビットの第1部分と16ビットの第2部分とに分割して、前者を専用伝送路により、後者を共用伝送路により伝送する。従って、各色の画像データは、専用伝送路と共用伝送路に、同じタイミングで供給される。
画像データ送信手段である通信I/F205は、このように1つのプレーンの画像データを、専用伝送路により伝送する第1部分と共用伝送路により伝送する第2部分とに分割する。そして、画像データの送信先装置からの1つの同期信号に応じて、第1部分を専用伝送路に、第2部分を前記共用伝送路に同時に送出する。
画像形成装置100側の通信I/F143は、レシーバが受信したデータ信号から32ビットと16ビットの画像データを復元して、48ビットのバスにより濃度補正処理部141へ供給する。
なお、32ビットと16ビットへの分割は、後で復元できるのであれば、上位ビットと下位ビットというような単純な分割でなくてもよい。
また、48ビットのバスサイズは、プリントサーバ200側と同様、シリアルバスの転送速度とデータ受信側のハードウェアロジックの動作速度とに基づき定めたものである。
また、制御信号のうちフレームデータ有効信号は、画像形成装置100からプリントサーバ200に対し、該当色の画像データを受信する準備ができているか否かを通知するための信号であり、アサートされている期間は、受信準備ができていることを示す。画像形成装置100は、受信準備ができてフレームデータ有効信号をアサートした後、1ページ分の画像データの受信が完了すると、フレームデータ有効信号を一旦ネゲートし、次のページの画像データを受信する準備ができると、この信号を再度アサートする。
このアサートのタイミングは、印刷プロセスの進行度合いに従って定められる。図1に示したように、色毎に画像の書き込み位置が異なることから、書き込むべきタイミングも異なり、それに伴って、色毎にフレームデータ有効信号がアサートされるタイミングも異なる。しかし、フレームデータ有効信号がアサートされるタイミングは色毎に決まるものであり、共用伝送路と対応するフレームデータ有効信号は用いない。
ライン同期信号は、画像形成装置100からプリントサーバ200に対し、該当色の画像データを受信する準備ができているか否かを通知するための信号であり、アサートのパルスにより、受信準備ができたことを示す。画像形成装置100は、フレームデータ有効信号がアサートされている間、一定時間毎に対応するライン同期信号をアサートする。従って、フレームデータ有効信号の場合と同様、共用伝送路と対応するライン同期信号は用いない。
一方、ラインデータ有効信号は、プリントサーバ200から画像形成装置100に対し、伝送路にプレーン毎に有効な画像データが伝送されるタイミングを伝えるための信号であり、アサートされている期間は、有効な画像データが伝送されていることを示す。プリントサーバ200において、通信I/F205が備えるDMACは、YMCKの各色について、ライン同期信号がアサートされたことを検出すると、画像形成装置100へ転送すべき画像データを格納する画像メモリから1ライン分の画像データを読み出す。
そして、読み出し完了後に該当色のラインデータ有効信号をアサートすると共に、読み出した画像データを、その画像データの転送に用いるドライバへ供給する。また、DMACは、1ライン分の画像データの供給が終了すると、ラインデータ有効信号をネゲートする。
このように生成できるラインデータ有効信号は、専用伝送路用のラインデータ有効信号(第1タイミング信号)であり、この信号を生成する回路(ここではDMACだが他の回路が同様な機能を備えてもよい)が、第1信号生成手段に該当する。
なお、ラインデータ有効信号は、共用伝送路と対応するものも必要となる。共用伝送路と対応するラインデータ有効信号は、その共用伝送路で伝送する各色についてのラインデータ有効信号に基づき生成することができる。
例えばYとMの共用伝送路であれば、Yラインデータ有効信号がアサートされている期間にYの16ビット分の画像データが、Mラインデータ有効信号がアサートされている期間にMの16ビット分の画像データが伝送されることになる。
つまり、Yラインデータ有効信号とMラインデータ有効信号の少なくとも一方がアサートされている期間に、YとMの共用伝送路を用いて有効な画像データが伝送されることとなる。従って、Yラインデータ有効信号とMラインデータ有効信号の論理和(OR)を取ることにより、共用伝送路用のY/Mラインデータ有効信号を得ることができる。C/Kラインデータ有効信号についても、同様に考えることができる。
これらの、共用伝送路用のラインデータ有効信号(第2タイミング信号)を生成する回路が、第2信号生成手段に該当する。
次に、図6及び図7を用いて、図5に示した共用伝送路を用いた画像データの転送の手法及びそのための回路について、より詳細に説明する。なお、図6及び図7には、YとMの共用伝送路に関する構成を示すが、CとKの共用伝送路についても、同様な考え方で画像データの転送が可能である。
まず図6に、送信側の通信I/F205における、YとMの画像データの送信回路の構成を示す。
上述したように、各色の画像データは、48ビット(47:0)のバスにより供給される。そして、図3に示した通信I/F205は、これを下位32ビット(31:0)と上位16ビット(47:32)に分割して、前者を専用伝送路用のドライバ(Yはドライバ261、Mはドライバ263)へ入力する。後者は共用伝送路用のドライバ262に入力する。ドライバ262は、高速シリアルバスの帯域のうち半分を用いてYの画像データを、残り半分を用いてMの画像データを送信する。
一方、通信I/F205においては、図2に示した通信I/F143からYライン同期信号が送信されると、Yの処理を担当するDMAC271が画像メモリから1ライン分のYの画像データを読み出す。その読み出しが完了すると、Yラインデータ有効信号をアサートすると共に、その画像データ(Yデータ)を48ビットのバスへ出力する。同様に、通信I/F143からMライン同期信号が送信されると、Mの処理を担当するDMAC271が画像メモリから1ライン分のMの画像データを読み出す。その読み出しが完了すると、Mラインデータ有効信号をアサートすると共に、その画像データ(Mデータ)を48ビットのバスへ出力する。
共用伝送路用のY/Mラインデータ有効信号については、既に述べたようにYラインデータ有効信号とMラインデータ有効信号との論理和を取ることにより生成できるので、OR回路171が第2信号生成手段として機能してこの生成を行う。
なお、Yラインデータ有効信号とMラインデータ有効信号とではアサートされるタイミングが異なるため、Y/Mラインデータ有効信号がアサートされている期間でも、必ずしも共用伝送路の全ビットで有効な画像データが伝送されているとは限らない。しかし、この点の調整は、受信側の通信I/F143において行う。
次に図7に、受信側の通信I/F143における、YとMの画像データの受信回路の構成を示す。
図2に示した通信I/F143において、YとMの画像データは、レシーバ161〜163が受信する。また、各レシーバ161〜163は、対応する伝送路におけるラインデータ有効信号も受信する。
そして、レシーバ161は、専用伝送路から受信したYの画像データ(Yデータ(31:0))を32ビットのパラレルバスに出力する。また、レシーバ162は、共用伝送路のうちYの画像データの転送に用いる帯域で受信したYの画像データ(Yデータ(47:32))をY用の16ビットのパラレルバスに出力する。通信I/F143はこれらの画像データを結合し、Yデータ(47:0)を48ビットのパラレルバスである出力バスから、図2に示した濃度補正処理部141へ出力する。
また、同様に、レシーバ163は、専用伝送路から受信したMの画像データ(Mデータ(31:0))を32ビットのパラレスバスに出力する。レシーバ162は、共用伝送路のうちMの画像データの転送に用いる帯域で受信したMの画像データ(Mデータ(47:32))をM用の16ビットのパラレルバスに出力する。通信I/F143はこれらの画像データを結合し、Mデータ(47:0)を48ビットのパラレルバスである出力バスから、図2に示した濃度補正処理部141へ出力する。
図2に示した濃度補正処理部141は、通信I/F143から供給される画像データを、色毎にASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の処理回路の内部バッファへ格納する。そして、その後補正処理を行う。あるいは、特にバッファへの格納を行うことなく、通信I/F143から供給される画像データを直接ハードウェアロジックに入力して処理する構成でもよい。
ただし、通信I/F143が各色の画像データの出力を行うのは、該当する色のラインデータ有効信号がアサートされている期間のみである。
専用伝送路から受信した部分の画像データについては、その伝送路から受信したラインデータ有効信号をそのまま用いることができる。この信号は、図7では「Yラインデータ(31:0)有効信号」として示している。
また、共用伝送路で受信したY/Mラインデータ有効信号については、専用伝送路で受信したYラインデータ有効信号と論理積を取る(双方がアサートされている期間のみアサートされる信号を生成する)。それによって、共用伝送路でYの画像データが伝送される期間のみアサートされる信号を生成することができる。図7では、AND回路181がこの信号の生成を担い、生成される信号は「Yラインデータ(47:32)有効信号」として示している。
なお、図6の説明で述べたように、各色の画像データは専用伝送路と共用伝送路に同時に送出される。しかし、V−by−One等の高速シリアルバスでは、クロック信号をデータ内に埋め込むため、レシーバからの出力データは、厳密にはレーン毎に異なる位相のクロック信号で動作することになる。従って、厳密にはレーン毎にデータの転送タイミングが異なるため、レーン毎にラインデータ有効信号が必要となる。
「Mラインデータ(31:0)有効信号」と、AND回路182が生成する「Mラインデータ(47:32)有効信号」についても、以上のYの場合と同様な関係が成り立つ。
以上の構成により、共用伝送路を用いる場合でも、画像データを容易に色毎に取り出すことができる。
次に、図8に、図5乃至図7を用いて説明した回路による画像データの伝送タイミングの具体例を示す。なお、図8には、YとMの画像データの伝送に関する各種信号のタイミングを示すが、CとKの画像データについても、同様なタイミングでの転送が可能である。また、図8の例において、フレームデータ有効信号とライン同期信号はローアクティブ、ラインデータ有効信号はハイアクティブとしているが、これには限られない。
図8は、画像形成装置100においてまずYプレーンの画像データの受け入れが可能となり、その後Mプレーンの画像データの受け入れが可能となった場合の例である。図8の例においては、このことを反映し、まずYフレームデータ有効信号がアクティブになる。すなわち、画像形成装置100が画像データを必要とするタイミングでYフレームデータ有効信号をアクティブにし、その信号がプリントサーバ200にも伝送される。
プリントサーバ200は、このことをトリガにYプレーンの画像データの送信を準備する。そして、Yライン同期信号にアクティブのパルス401を検出すると、DMAC271がYプレーンの1ライン分の画像データを読み出してYラインデータ有効信号をアサートし、その読み出した画像データの送信を開始する。
図6で説明したとおり、OR回路171の働きにより、このとき同時にY/Mラインデータ有効信号もアサートされる。Yプレーンの画像データは、画像メモリから48ビットの入力バスにより供給され、そのうち32ビット分がドライバ261から、16ビット分がドライバ262から送信される。このとき、ドライバ262に接続された信号線362において、Mプレーンの画像データの伝送に用いる帯域は、データの伝送には用いないので、ドライバ262から、ランダムデータやオール0など意味のないデータを適宜送出すればよい。
図8の421及び471が1ライン分の画像データの送信期間であり、411及び461が、これに対応するラインデータ有効信号のアサート期間である。
以後、プリントサーバ200は、Yフレームデータ有効信号がインアクティブになるまで、Yライン同期信号のアクティブのパルスを検出する度に、同様にYプレーンの画像データを1ライン分ずつ送出する。
次に、画像形成装置100においてMプレーンの画像データの受け入れが可能となると、Mフレームデータ有効信号がアクティブになる。プリントサーバ200は、このことをトリガにMプレーンの画像データの送信を準備する。そして、Mライン同期信号にアクティブのパルス431を検出すると、DMAC271がMプレーンの1ライン分の画像データを読み出してMラインデータ有効信号をアサートし、その読み出した画像データの送信を開始する。Mライン同期信号のアクティブのパルス431は、Yライン同期信号のアクティブのパルス402と同期して発生する。
このとき、図8の例では、Yラインデータ有効信号とMラインデータ有効信号を同期してアクティブ(412,441)にしている。しかし、同期していなくても、図7のAND回路181,182によりY/Mラインデータ有効信号から、Yラインデータ有効信号(47:32)とMラインデータ有効信号(47:32)を分離可能である。すなわち、共用伝送路で伝送されるデータから、必要な色の画像データのみを取り出すことは可能である。従って、同期していることは必須ではない。
図8の422、451及び472が、Mフレームデータ有効信号がアクティブになった直後の1ライン分の画像データの送信期間であり、412、441及び462が、これに対応するラインデータ有効信号のアサート期間である。送信期間472においては、図6に示したドライバ262に接続された信号線362を介し、YプレーンとMプレーンの双方の画像データが伝送される。
なお、YプレーンとMプレーンでは、データ転送開始のタイミングが異なるため、データ転送完了のタイミングも異なることになる。図8に示す通り、1ページ分のYプレーンの画像データの転送が終了すると、Yフレームデータ有効信号がインアクティブになる(ネゲートされる)。その後は、Mライン同期信号のアクティブパルス432のタイミングで、Mプレーンの画像データのみが送出されることになる。図8では、送信期間452,473(アサート期間442,463)以降がこれに該当する。この部分の動作は、YとMが入れ替わった以外は、初めの送信期間421,471等の場合と同様である。
上述した実施形態は、レーン間のスキューがないことを前提としている。しかし、例えば、各レーンが物理的に独立していると、レーン間でスキューが生じ、データ転送が成立しなくなる場合があるという問題が存在する。
また、上記の構成においてはライン同期信号を同時にアサートしている。そのため、複数色の各色版で異なるサイズ(主走査幅)の画像データを受信する場合、次のような問題が生じる。すなわち、主走査幅が小さい画像を受信する色版は、次のラインデータを受信可能な状態であっても、主走査幅が大きい画像のラインデータ受信が完了するまで、次のラインデータ受信を開始できない。そのため、転送効率が低下する。
そこで、この発明による以下の実施形態では、高速シリアルバスの1レーンを複数色で共有してライン同期転送を行うデータ転送方式で、いかなる場合でもデータ転送性能の低下を抑制する。すなわち、レーン間にスキューが存在する条件下において、共有レーンで転送する複数色の画像イメージデータのイメージ幅が異なる場合でも、データ転送性能の低下を抑制することができるようにする。
そのため、高速シリアルバスの1レーンで複数色を共有してライン同期転送を行う構成において、次のようにする。
共有レーンで異なる画像幅のデータを受信する場合に、ある色のラインデータ転送が完了した際に、他の色のラインデータ転送が完了していなくても、画像データ送信側のデータ転送制御部が次ラインのライン同期信号を受信する。そして、受信したライン同期信号の状態に応じてラインデータ有効信号のレベルを制御し、データ転送の一時中断と再開を行う。それによって、共有レーンで混色データを独立させてライン同期転送を行うことが可能になる。
図9は、高速シリアルI/Fのレーン間にスキューが生じた場合の影響を説明するためのタイミング図である。
図3に示したプリントサーバ200は、画像形成装置100からYライン同期信号とMライン同期信号を受信すると、画像形成装置100に対してY、M、Y/Mのラインデータ有効信号を同時に出力する。しかし、画像形成装置100側でラインデータ有効信号を受信するまでの経路で、各レーンのスキューが生じる場合がある。
図9では、スキューによりY、Y/Mレーンに対してMレーンが遅れて受信された場合を示している。Y/MレーンにはYデータとMデータが含まれており、Y/Mレーンの各色が有効かどうかを判定するために、図7に示したようにラインデータ有効信号のANDをとる構成にすると、有効データを取りこぼしてしまうことがある。
すなわち、図9に示すY/Mラインデータ有効信号の斜線部分において、本来であればY/MレーンにはYデータとMデータが有効データとして存在している。しかし、Mラインデータ有効信号がスキューによりΔtだけ遅れて受信されたことにより、Y/Mラインデータ有効信号とのAND結果が“0”となり、斜線部分に有効なMデータが存在しないと判定してしまう。そのため、有効データを取りこぼしてしまうことになる。
図10は、各色版の感光体ドラムによる中間転写ベルト上への各色のトナー像の転写について説明するための図である。
画像形成装置100で複数枚の画像を連続して印刷する場合の受信ページの状態を説明する。
画像形成装置100内の各色版の感光体ドラム17は、図10に示すように、中間転写ベルト116上にその移動方向(矢示Fの方向)に沿って物理的に位置をずらして配置されている。そして、画像を印刷する際には、各色版の感光体ドラム17の表面に形成した各色のトナー像Ty,Tm,Tc,Tkを、中間転写ベルト116の表面に順に重ねて転写する。そのため、色ごとに画像データを受信開始するタイミングが異なる。
図11は、画像の作像順がYMCKの順番であるときの各色のフレームデータ有効信号の波形例を示すタイミング図である。
図11に示すYフレームデータ有効信号の最初のローレベル期間Y−1で、Y版の1ページ目の画像データを受信し、作像処理が行われることによってY版のトナー像が形成される。そのトナー像がM版の感光体ドラムに到達する際には、Mフレームデータ有効信号の最初のローレベル期間M−1で、M版の1ページ目の画像データの受信が開始されている。このとき、連続して次のページを印刷するために、M版1ページ目の画像データの受信中に、Yフレームデータ有効信号の次のローレベル期間Y−2で、Y版の2ページ目の画像データの受信が開始される。
上記の例ではY版とM版に関して説明した。C版とK版に関しても同様に、受信するページのタイミングが、図11に示すCフレームデータ有効信号とKフレームデータ有効信号の各ローレベル期間C−1,C−2,・・・とK−1,K−2,・・・のように、順次ずれる。
図12は、主走査幅が異なる画像を受信したときの動作について説明するためのタイミング図である。すなわち、図12は、図11に示したように、色版ごとに受信ページがずれている状態で、色版間で異なる画像サイズ(主走査幅)のデータを受信した場合の波形であり、この例は、受信中の画像の主走査幅が「Y版<M版」の関係である場合を示している。
ライン同期信号を同期して出力する方式の場合、主走査幅が大きいラインデータの受信が完了するまで次のライン同期信号を出力することができず、データ転送待ち時間Twが発生する。すなわち、Y版としてはラインデータの受信を完了して次のラインデータを受信開始することが可能な状態であるにも関わらず、M版のラインデータ受信が完了するまで,待ち時間Twだけ待機しなければならず、結果として転送性能が低下してしまう。
ここで、Y版とM版のライン同期信号を独立して出力する方式とすれば、受信画像の主走査幅が異なる場合でも、転送性能を低下させずにデータを受信可能となる。しかし、その場合においても、レーン間にスキューが生じた場合は、図9で説明したようにY/Mデータ内の有効データを取りこぼす可能性がある。それによって、異常画像や動作停止といった問題が発生し、画像転送が成立しなくなってしまう。
例えば、M版のラインデータ受信中にY版のラインデータ受信が先に終了したとする。続いて、Y版のみライン同期信号を出力してY版の次ラインのデータ受信を開始する。このとき、M版がラインデータ受信中の状態でY版の次ラインのデータ受信が開始される際には、Y/Mラインデータ有効信号はM版のラインデータ転送で既に有効状態になっている。レーン間にスキューが存在する場合、Y/MラインデータにおけるYデータがどのタイミングで有効になるかは、Yラインデータ有効信号とY/Mラインデータ有効信号のANDを取っても正確に判定できない。
図13は、この発明による画像処理システムの異なる実施形態における画像データ受信部の構成例を示すブロック図である。
図13に示す画像データ受信部180は、図2に示した画像形成装置100の通信I/F143に相当する。その画像データ受信部180は、制御信号送信部183とレーンデータ受信部184〜189とを有する。
制御信号送信部183は、図5に示した各色のフレームデータ有効信号及びライン同期信号(図13ではまとめてデータ受信制御信号139として示す)をドライバ151へ出力する。
レーンデータ受信部184〜189は、レシーバ161〜166から各レーンのデータを受信して後段のメモリ190〜197に書き込む。
レーンデータ受信部184は、レシーバ161からYラインデータ有効信号303とYデータ[31:0]315を受信して、メモリ190にYデータ[31:0]を書き込む。レーンデータ受信部185は、レシーバ162からY/Mラインデータ有効信号304とY/Mデータ[47:32]316を受信して、メモリ191にYデータ[47:32]を、メモリ192にMデータ[47:32]を書き込む。
レーンデータ受信部186は、レシーバ163からMラインデータ有効信号307とMデータ[31:0]317を受信して、メモリ193にMデータ[31:0]を書き込む。レーンデータ受信部187は、レシーバ164からCラインデータ有効信号310とCデータ[31:0]318を受信して、メモリ194にCデータ[31:0]を書き込む。レーンデータ受信部188は、レシーバ165からC/Kラインデータ有効信号311とC/Kデータ[47:32]319を受信して、メモリ195にCデータ[47:32]を、メモリ196にKデータ[47:32]を書き込む。
レーンデータ受信部189は、レシーバ166からKラインデータ有効信号314とKデータ[31:0]320を受信して、メモリ197にKデータ[31:0]を書き込む。
また、各レーンデータ受信部184〜189には、各フレームデータ有効信号の状態とラインデータの受信状態を、制御信号送信部183とやり取りするための制御線330が接続されている。
制御信号送信部183は、制御線330の他に各レーンのレシーバ161〜166から出力されているY,Y/M,M,C,C/K,Kの各ラインデータ有効信号303,304,307,310,311,314が入力される。そして、ドライバ151へ各色のフレームデータ有効信号及びライン同期信号であるデータ受信制御信号139を出力する。
図14は、図13におけるレーンデータ受信部の構成例を示すブロック図である。
レーンデータ受信部184〜189は、いずれもデータ転送状態管理部340とメモリ制御部341とAND回路342,343を備える。
Y/M共用レーンのレーンデータ受信部185を例に説明する。
データ転送状態管理部340は、図13に示した制御信号送信部183から制御線330を介してY版とM版のフレームデータ有効信号のアサート許可通知を受信する。このとき同時に各色の画像サイズ情報も制御線330を介して受信し、制御線344を介してメモリ制御部341に通知しておく。
Y版のフレームデータ有効信号がアサートされる場合は、出力線331に“1”を出力し、アサートされない場合は出力線331に“0”を出力する。同様にM版のフレームデータ有効信号がアサートされる場合は、出力線332に“1”を出力し、アサートされない場合は出力線332に“0”を出力する。
この出力線331,332への出力結果は、それぞれAND回路342,343によって、Y/Mラインデータ有効信号とAND演算される。そのAND出力333,334を、それぞれ共用レーンで共有している色ごとのラインデータ有効信号と考えることができる。この方式によれば、図7に示した構成のように他のレーンで受信した信号を使用しないため、レーン間スキューによる信号ずれの影響を受けない。
また、図14におけるデータ転送状態管理部340は、図13に示した制御信号送信部183から制御線330を介してライン同期信号アサート許可通知を受信する。そして、
データ転送状態管理部340は、該当する色のラインデータ受信が開始されることをメモリ制御部341に通知する。
上記、共用レーンのAND出力333,334である各色のラインデータ有効信号が“1”になった場合に、メモリ制御部341は受信したラインデータを色ごとに分離して、そのラインデータ335,336を後段のメモリにライトする。
そのとき、メモリ制御部341はメモリにライトしたラインデータ335,336の画素数をカウントし、1ライン分のデータ受信が完了したときに、それをデータ転送状態管理部340に通知する。
データ転送状態管理部340は受信ライン数カウンタを有しており、ラインデータの受信が完了したときにラインカウンタをインクリメントする。インクリメントした結果、画像サイズのライン数分のデータ受信が完了した場合は、受信完了した色に応じて出力線331,332の信号を”0”にする。
以上は、Y/M共用レーンであるレーンデータ受信部185について説明したが、C/K共用レーンのレーンデータ受信部188についても同様である。
Yデータ転送レーンであるレーンデータ受信部184など、共用レーンでない単独レーンのレーンデータ受信部においても、図14に図示していないレジスタに共用レーンモードと単独動作モードの動作モードを設けておくとよい。それによって、レジスタ設定により、一方の色の回路のみを動作させることができる。
図15は、図13における制御信号送信部183の構成例を示すブロック図である。
制御信号送信部183は、印刷情報管理部370と制御信号出力部371を備えている。印刷情報管理部370は、図示しない制御I/Fでプリンタコントローラから印刷パラメータ(色ごとの受信画像サイズと画像受信開始要求)を受信する。
印刷情報管理部370はまた、上記印刷パラメータを受信すると、制御信号出力部371に対して、信号線372を介して画像サイズ通知とフレームデータ有効信号のアサート許可通知を行い、続いてライン同期信号アサートの許可通知を行う。これらの通知は、制御線330を介して、印刷に使用する色を転送するレーンデータ受信部184等に対しても同様に行う。
例えば、Y版とM版を使用する画像を印刷する場合、図13におけるレーンデータ受信部184,185に対して、Y版画像サイズ通知及びY版フレームデータ有効信号のアサート許可通知を行う。また、レーンデータ受信部185,186に対して、M版画像サイズ通知及びM版フレームデータ有効信号のアサート許可通知を行う。Y版とM版のフレームデータ有効信号のアサート許可通知を送信完了後、同様にライン同期信号のアサート許可通知も行う。
制御信号出力部371は、印刷情報管理部370からフレームデータ有効信号のアサート許可通知を受信すると、データ受信制御信号139としてフレームデータ有効信号をアサートする。続いて、ライン同期信号のアサート通知を受信すると、データ受信制御信号139としてライン同期信号をアサートする。その後、各レーンのラインデータ有効信号375を確認して、ラインデータ有効信号がデアサートされるのを待って、ライン同期信号をデアサートする。ラインデータ有効信号375は、Y,Y/M,M,C,C/K,Kの各ラインデータ有効信号303,304,307,310,311,314の信号をまとめて示している。
ラインデータ同期信号を出力するとデータ転送が再開し、ラインデータの受信が完了すると、制御線330を介してレーンデータ受信部から制御信号出力部371にラインデータの受信完了が通知される。続いてライン同期信号をアサートしてラインデータの受信を継続する。画像サイズのライン数分のデータを受信完了すると、フレームデータ有効信号を解除する。
図16は、図13に示した画像データ受信部180を備えた画像処理システムにおける画像データ送信部の構成例を示すブロック図である。
図16に示す画像データ送信部280は、図3に示したプリントサーバ200の通信I/F205に相当する。
この画像データ送信部280は、制御信号受信部281、レーンデータ送信部282,283、メモリ制御部284、およびメモリ285〜288を備えている。
メモリ制御部284は、印刷動作に合わせてプリントサーバ200のメモリから画像データをリードして、色ごとにその画像ラインデータをメモリ285〜288に順次ライトする。
レーンデータ送信部282,283は、メモリ285〜288からYデータ[47:0],Mデータ[47:0],Cデータ[47:0],Kデータ[47:0]をリードして、各レーンのドライバ261〜266に各色のデータを出力する。
レーンデータ送信部282は、Yラインデータ有効信号303とYデータ[31:0]315をドライバ261に出力する。レーンデータ送信部282はまた、Y/Mラインデータ有効信号304とY/Mデータ[47:32]316をドライバ262に、Mラインデータ有効信号307とMデータ[31:0]317をドライバ263に、それぞれ出力する。
レーンデータ送信部283は、Cラインデータ有効信号310とCデータ[31:0]315をドライバ264に出力する。レーンデータ送信部283はまた、C/Kラインデータ有効信号311とC/Kデータ[47:32]319をドライバ265に、Kラインデータ有効信号314とKデータ[31:0]320をドライバ266に、それぞれ出力する。
制御信号受信部281は、図13に示した画像データ受信部180から、ドライバ151とレシーバ251を介してデータ受信制御信号139を受信して、レーンデータ送信部282,283を制御する。データ受信制御信号139は前述したように、図5に示した各色のフレームデータ有効信号及びライン同期信号をまとめて称している。
レーンデータ送信部282,283と制御信号受信部281との間には、レーンデータ送信部282,283が制御信号受信部281から、データ転送一時中断指示とデータ転送再開(開始)指示を受信するための制御線291が接続されている。
制御信号受信部281には、上述した制御線291の他に、レシーバから出力されるデータ受信制御信号139の信号線と、メモリ制御部284から出力されるラインデータ準備状態をやり取りする制御線290が接続されている。
制御信号受信部281は、図13に示した画像データ受信部180からドライバ151を介して送信されてくるデータ受信制御信号139(各色のフレームンデータ有効信号とライン同期信号)を、レシーバ251を介して受信する。
そして、ライン同期信号がアサートされた場合、データ転送中のレーンがあれば、レーンデータ送信部282又は283に制御線291を介してデータ転送の一時中断指示を行う。その後、制御信号受信部281は、ライン同期信号がデアサートされたことを確認後、制御線290を介してメモリ制御部284からラインデータの準備状況を確認する。
そして、メモリ285〜288に転送する色のラインデータの格納が完了していれば、制御信号受信部281は、レーンデータ送信部282又は283に制御線291を介してデータ転送の再開(開始)指示を行う。ラインデータの格納が完了していなければ、制御信号受信部281は、格納が完了するまで待ってから、レーンデータ送信部282又は283にデータ転送の再開(開始)指示を行う。
レーンデータ送信部282,283の構成について図17及び図18によって説明する。図17はレーンデータ送信部282の構成例を示すブロック図、図18はレーンデータ送信部283の構成例を示すブロック図である。
レーンデータ送信部282はデータ出力制御部294とOR回路295を備えており、レーンデータ送信部283はデータ出力制御部296とOR回路297を備えている。
各レーンデータ送信部282,283のデータ出力制御部294,296は、それぞれ制御線291を介して図16に示した制御信号受信部281からデータ転送一時中断指示とデータ転送再開(開始)指示を受信する。
そして、その各データ出力制御部294,296は、受信したデータ転送一時中断指示とデータ転送再開(開始)指示に応じて、図16に示したメモリ285,286又は287,288に対するアクセスを中断・再開させる。その各データ出力制御部294,296がメモリ285,286又は287,288から受信した各色のデータをレーンごとに分割し、ラインデータ有効信号と共に出力する。共用レーンのデータは共有色のデータを転送することになるので、ラインデータ有効信号は共有色のラインデータ有効信号のORを取ったものとなる。
なお、このデータ出力制御部294,296は、データ転送の開始・再開時にラインデータ有効信号と各ラインの色データを同期して出力するように動作する。
レーンデータ送信部282は、データ出力制御部294が図16に示したメモリ285からYデータ[47:0]を、メモリ286からMデータ[47:0]を受信して、その各データをレーンごとに分割し、ラインデータ有効信号と共に出力する。
すなわち、データ出力制御部294は、Yデータ[31:0]315をYラインデータ有効信号303と共に出力し、Mデータ[31:0]317をMラインデータ有効信号307と共に出力する。さらに、データ出力制御部294はYデータ[47:32]とMデータ[47:32]を出力し、それをまとめてY/Mデータ[47:32]316として出力する。また、Yラインデータ有効信号303とMラインデータ有効信号307を、OR回路295に入力してORを取り、Y/Mラインデータ有効信号304として出力する。
レーンデータ送信部283は、データ出力制御部296が図16に示したメモリ287からCデータ[47:0]を、メモリ288からKデータ[47:0]を受信して、その各データをレーンごとに分割し、ラインデータ有効信号と共に出力する。
すなわち、データ出力制御部296は、Cデータ[31:0]318をCラインデータ有効信号310と共に出力し、Kデータ[31:0]320をKラインデータ有効信号314と共に出力する。さらに、データ出力制御部296はCデータ[47:32]とKデータ[47:32]を出力し、それをまとめてC/Kデータ[47:32]319として出力する。また、Cラインデータ有効信号310とKラインデータ有効信号314を、OR回路297に入力してORを取り、C/Kラインデータ有効信号311として出力する。
図19は、画像データ送信部280の制御処理の流れを示すフローチャートである。
この処理は、図16に示した画像データ送信部280の各部によって実行されるが、主に制御信号受信部281が、図13に示した画像データ受信部180から送信されるデータ受信制御信号139を受信して実行する。実際には、プリントサーバ200側のCPU等によって実行される。データ受信制御信号139には、各色のフレームデータ有効信号及びライン同期信号が含まれている。
画像データ送信部280が図19に示す処理を開始すると、制御信号受信部281がステップS501で、図13に示した画像データ受信部180がフレームデータ有効信号をアサートするまで待機する。
フレームデータ有効信号がアサートされると、制御信号受信部281はステップS502へ処理を進め、画像データ受信部180がライン同期信号をアサートするまで待機する。ライン同期信号をアサートされると、制御信号受信部281はステップS503へ処理を進めるが、この場合はデータ転送を開始していないため、ここでは何も処理しない。
ステップS507で共有色ライン同期信号がアサートされたと判断した場合にも、ステップS503へ進むが、その場合は、制御信号受信部281がレーンデータ送信部282,283にデータ転送を一時中断させる。
なお、共有色とは、レーンを共有して使用している色のことを意味している。例えば、Y/Mレーンの場合はYとMの色を意味する。
その後、制御信号受信部281はステップS504で、画像データ受信部180がライン同期信号をデアサートするまで待機する。
ライン同期信号がデアサートされると、制御信号受信部281はステップS505へ処理を進め、図16に示したメモリ285〜288のうち、転送する色のラインデータがメモリに格納済みになるまで待機する。
制御信号受信部281はステップS505で、転送する色のラインデータがメモリに格納済みになったと判断すると、ステップS506へ進んでラインデータの送信を再開(開始)する。ステップS505において、ラインデータの準備が完了するまでデータ転送を一時中断していたため、ラインデータの転送が再開(開始)された場合は、必ず先頭データから有効データが含まれることになる。すなわち、共有レーンにおいて、共有レーン単独で各共有色データの開始位置を特定可能となる。
次のステップS507で、制御信号受信部281はラインデータ転送中に共有色のライン同期信号がアサートされたか否かを判断し、共有色のライン同期信号がアサートされた場合には、前述したようにステップS503へ戻り、データ送信を中断する。
ステップS507で共有色のライン同期信号がアサートされなければ、ステップS508でラインデータの転送が完了したと判断するまで、制御信号受信部281はレーンデータ送信部282,283にデータを転送させる。したがって、制御信号受信部281は、ステップS507で共有色のライン同期信号がアサートされるかを確認しながら、ラインデータの転送が完了するまで、ラインデータを転送させる。
そして、制御信号受信部281はステップS508でラインデータの転送が完了したと判断すると、次にステップS509でページデータの転送が完了したか否かを判断する。その結果、制御信号受信部281がページデータの転送が完了していないと判断すると、ステップS502へ戻って、次のライン同期信号がアサートされるのを待ち、次のライン同期信号がアサートされると、上述の処理を繰り返す。
制御信号受信部281がステップS509で、ページデータの転送が完了したと判断した場合は、ステップS510でフレームデータ有効信号がデアサートされたことを確認して、処理を終了する。
図20は、画像データ受信部180の制御処理の流れを示すフローチャートである。
この処理は、図13に示した画像データ受信部180の各部によって実行される。しかし、主に制御信号送信部183が、図16に示した画像データ送信部280へ送信するデータ受信制御信号139に含まれる、各色のフレームデータ有効信号及びライン同期信号のアサートとデアサートを制御する。実際には、画像形成装置100側のCPU等によって実行される。
画像データ受信部180が図20に示す処理を開始すると、ステップS601で制御信号送信部183が、フレームデータ有効信号をアサートする。
次いで、ステップS602で制御信号送信部183が、ライン同期信号をアサートする。
そして、ステップS603で制御信号送信部183は、図16に示した画像データ送信部280から受信するラインデータ有効信号がデアサートされるまで待機する。
ラインデータ有効信号がデアサートされると、ステップS604へ進んで、画像データ受信部180がライン同期信号をデアサートする。
その後、ステップS605で制御信号送信部183は、画像データ送信部280から受信するラインデータ有効信号がアサートされるまで待機する。
ラインデータ有効信号がアサートされると、ステップS606で制御信号送信部183が、レーンデータ受信部184〜189に、ラインデータ有効信号アサート中のラインデータを受信させて、色ごとにメモリ190〜197に格納させる。
その後、ステップS607でラインデータの受信を完了するまで、レーンデータ受信部184〜189がラインデータ受信を継続する。
制御信号送信部183が、ステップS607でラインデータの受信を完了したと判断すると、次のステップS608でページデータを受信完了したか否かを判断する。その結果、ページデータの受信を完了していない場合はステップS602に戻り、制御信号送信部183は再びライン同期信号をアサートして、次のデータ受信処理を開始する。
ステップS608で、制御信号送信部183がページデータの受信を完了したと判断した場合は、ステップS609でフレームデータ有効信号をデアサートして、処理を終了する。
図21は、この実施形態における各信号及びデータの受信波形を示すタイミング図である。この例は、受信中の画像の主走査幅が、YデータよりMデータの方が大きい(Yデータ<Mデータ)場合の波形を示している。
YラインのYデータとMラインのMデータの同時受信が開始し、Yデータの受信が時点410で完了すると、時点413でYライン同期信号をアサートする。共有色のライン同期信号がアサートされたため、MラインのMデータとY/MラインのY/Mデータの転送が時点414,415で一時中断される。時点416でYライン同期信号がデアサートされた後に、Yラインの次Yデータの転送準備が完了次第、時点417,418,419でYデータ、Mデータ、Y/Mデータの転送が再開される。
転送再開時のY/Mデータには、先頭からYの次ラインの有効データが含まれている。また、図14で説明したように、レーンデータ受信部184〜189は、フレームデータ有効信号の状態とラインデータ有効信号のANDを有効データとして受信する。そのため、レーン間スキューの影響を受けずに、レーン単独で有効データを把握できるようになっている。以上のことにより、Y/Mレーンにおいてデータ転送再開時に、Y/Mレーン単独でYの次ラインデータの有効データ開始位置を容易に把握することができる。
この実施形態によると、破線間隔Tdの間にYの次ラインデータを受信可能になるため、性能の低下を抑制できる。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明において、装置の具体的な構成、使用するレーンの数、伝送帯域の大きさ、伝送するデータの内容、具体的な信号のタイミング等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、上述した実施形態では、画像データの伝送に6レーンの高速シリアルバスを用いることとしたが、レーン数はこれに限られない。1色(1プレーン)毎に、2レーンの専用伝送路と、1レーンの共用伝送路を用いることも考えられる。
また、上述した実施形態では、2色(2プレーン)で1レーンの伝送路を共用するようにしたが、これには限られず、3プレーン以上で1レーンの伝送路を共用するようにしてもよい。
また、伝送するデータについても、4色の画像データに限らず、2色、3色や、5色以上の画像データであってもよい。画像データの伝送経路も、プリントサーバ200から画像形成装置100への伝送に限らず、この発明は、任意の装置間での伝送に適用可能である。すなわち、図22に示すような任意のデータ送信装置10からデータ受信装置20へのデータ伝送に適用可能である。
また、画像データでなく、音声や動画のデータを転送する場合であっても、複数プレーンのデータを転送する場合、同様な手法で、伝送帯域をより効率的に利用した転送が可能となる。
また、以上説明してきた各実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
1:画像処理システム、10:データ送信装置、17:感光体ドラム、
20:データ受信装置、100:画像形成装置、110:画像形成部、
111:駆動ローラ、112:2次転写バックアップローラ、113:従動ローラ、
114:光書き込み装置、115:1次転写ローラ、116:中間転写ベルト、
117Y,117M,117C,117K:カートリッジ、118:2次転写ローラ、
119:定着装置、120:排紙装置、121,122:排紙トレイ、
130:印刷制御部、131,201:CPU、132:メモリ、
139:データ受信制御信号(各色のフレームデータ有効信号とライン同期信号)
141:濃度補正処理部、142:印刷画像処理部、
143:通信I/F(画像データ受信部)、150:プリンタエンジン、
150a:読取部、150b:転写部、150c:定着部、151:ドライバ、
160:給紙トレイ、161〜166:レシーバ、171:OR回路、
180:画像データ受信部、181,182:AND回路、183:制御信号送信部、
184〜189:レーンデータ受信部、190〜197:メモリ
200:プリントサーバ、202:ROM、
203:RAM、204:HDD、205:通信I/F(画像データ送信部)、
206:操作部、207:表示部、210:システムバス、
251:レシーバ、261〜266:ドライバ、271:DMAC、
280:画像データ送信部、281:制御信号受信部、
282,283:レーンデータ送信部、284:メモリ制御部、285〜288:メモリ、290,291:制御線、294,296:データ出力制御部、
295,297:OR回路、300:通信路、303:Yラインデータ有効信号、
304:Y/Mラインデータ有効信号、307:Mラインデータ有効信号、
310:Cラインデータ有効信号、311:C/Kラインデータ有効信号、
314:Kラインデータ有効信号、315:Yデータ[31:0]、
316:Y/Mデータ[47:32]、317:Mデータ[31:0]、
318:Cデータ[31:0]、319:C/Kデータ[47:32]、
320:Kデータ[31:0]、330,344:制御線、331,332:出力線、
333,334:AND出力、340:データ転送状態管理部、341:メモリ制御部、
342,343:AND回路、351,361〜366,372:信号線、
370:印刷情報管理部、371:制御信号出力部、
特開2012−40867号公報

Claims (7)

  1. 複数プレーンの画像データを送信する画像データ送信装置であって、
    前記画像データを、複数プレーンの画像データの伝送に用いる共用伝送路へ送出する画像データ送信手段と、
    プレーン毎に、そのプレーンの専用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第1タイミング信号を生成する第1信号生成手段と、
    前記共用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第2タイミング信号を、該共用伝送路にて伝送する前記複数プレーンの各プレーンについての前記第1タイミング信号の論理和を取って生成する第2信号生成手段とを備えることを特徴とする画像データ送信装置。
  2. 請求項1に記載の画像データ送信装置であって、
    前記共用伝送路はシリアルバスであり、該シリアルバスの伝送帯域のうち、どの範囲の帯域をどのプレーンの画像データの伝送に用いるかが予め定められていることを特徴とする画像データ送信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像データ送信装置であって、
    前記第1タイミング信号及び前記第2タイミング信号はそれぞれ、伝送路に有効な画像データが伝送されるタイミングを示すラインデータ有効信号を含み、
    前記第2信号生成手段は、前記共用伝送路で画像データを伝送する複数プレーンのうちいずれかについて、前記ラインデータ有効信号がアサートされている場合に、前記共用伝送路におけるラインデータ有効信号をアサートすることを特徴とする画像データ送信装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像データ送信装置であって、
    前記画像データ送信手段は、
    前記画像データを、1つのプレーンの画像データの伝送に用いる専用伝送路にも送出する手段であり、
    1つのプレーンの画像データを、前記専用伝送路により伝送する第1部分と前記共用伝送路により伝送する第2部分とに分割し、画像データの送信先装置からの1つの同期信号に応じて、前記第1部分を前記専用伝送路に、前記第2部分を前記共用伝送路に、同時に送出することを特徴とする画像データ送信装置。
  5. 複数プレーンの画像データを伝送する伝送方法であって、
    前記画像データを伝送するための伝送路として、複数プレーンの画像データの伝送に用いる共用伝送路を用い、
    プレーン毎に、そのプレーンの専用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第1タイミング信号を生成し、
    前記共用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第2タイミング信号を、該共用伝送路にて伝送する前記複数プレーンの各プレーンについての前記第1タイミング信号の論理和を取って生成することを特徴とする伝送方法。
  6. 複数の装置を備え、その複数の装置間で複数プレーンの画像データを伝送する画像処理システムであって、
    前記複数の装置間で前記画像データを伝送するための伝送路として、複数プレーンの画像データの伝送に用いる共用伝送路を備え、
    プレーン毎に、そのプレーンの専用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第1タイミング信号を生成する第1信号生成手段と、
    前記共用伝送路における画像データの伝送タイミングを示す第2タイミング信号を、該共用伝送路にて伝送する前記複数プレーンの各プレーンについての前記第1タイミング信号の論理和を取って生成する第2信号生成手段とを備えることを特徴とする画像処理システム。
  7. 請求項6に記載の画像処理システムであって、
    前記第1タイミング信号及び前記第2タイミング信号はそれぞれ、伝送路に有効な画像データが伝送されるタイミングを示すラインデータ有効信号を含み、
    前記共用伝送路の受信側において、画像データのプレーン毎に、該プレーンのラインデータ有効信号と該プレーンの画像データの伝送に用いた共用伝送路におけるラインデータ有効信号との双方がアサートされている期間に前記共用伝送路で伝送された該プレーンの画像データが有効であると判定することを特徴とする画像処理システム。
JP2016094046A 2015-07-07 2016-05-09 画像データ送信装置、伝送方法及び画像処理システム Expired - Fee Related JP6724535B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/195,974 US9906656B2 (en) 2015-07-07 2016-06-28 Image data transmission apparatus, transmission method, and image processing system

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015136555 2015-07-07
JP2015136555 2015-07-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017019266A JP2017019266A (ja) 2017-01-26
JP6724535B2 true JP6724535B2 (ja) 2020-07-15

Family

ID=57889203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016094046A Expired - Fee Related JP6724535B2 (ja) 2015-07-07 2016-05-09 画像データ送信装置、伝送方法及び画像処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6724535B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112637656B (zh) * 2020-12-15 2023-02-17 海宁奕斯伟集成电路设计有限公司 通道配置方法、装置、电子设备以及可读存储介质

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5590339A (en) * 1993-08-23 1996-12-31 Macronix International Co., Ltd. Input device interface with power connect state and serial data channel enabling power to the device from time to time
JP3928411B2 (ja) * 2001-11-12 2007-06-13 ブラザー工業株式会社 印字ヘッド駆動装置
JP2010079761A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理システムおよび画像処理プログラム
JP5952704B2 (ja) * 2012-10-09 2016-07-13 富士フイルム株式会社 ヘッド駆動方法、ヘッド駆動装置およびインクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017019266A (ja) 2017-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8570575B2 (en) Image forming apparatus, method of controlling the same, and image processing apparatus performing image formation on the basis of a plurality of pieces of image data for different colors
JP4174140B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及び記憶媒体
US20180129456A1 (en) Image forming system
JP6277800B2 (ja) 画像書込装置及び画像形成装置と画像書込方法
KR20120049739A (ko) 화상형성장치 및 화상형성방법
US9906656B2 (en) Image data transmission apparatus, transmission method, and image processing system
JP6724535B2 (ja) 画像データ送信装置、伝送方法及び画像処理システム
US20110235078A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer readable medium storing program
US10963201B1 (en) System, apparatus, and method for minimizing the impact of delays in printing path schedules
US20160252867A1 (en) Image forming apparatus, method of controlling the same, and storage medium
JP2005331968A (ja) 画像形成装置、および画像形成装置の制御方法
JP3710306B2 (ja) 印刷装置、および印刷装置の制御方法
JP6497242B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成システム
US10027852B2 (en) Image processing device, image forming apparatus, and image processing method
US8411314B2 (en) Image forming apparatus for forming an image by transferring an image onto an intermediate transfer member, image forming method, and storage medium
US20110235079A1 (en) Image forming apparatus, image forming method, and computer readable medium storing program
JP5948774B2 (ja) 印刷システム
US8947686B2 (en) Printing apparatus and printing method
JPH11348385A (ja) アレイ型プリンタ
JP2012081736A (ja) 印刷装置および印刷制御方法
JP6658105B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JP2018094750A (ja) 画像形成装置、画像形成システム、プログラム及び画像形成制御装置
JP3800908B2 (ja) 画像出力装置
JP2001265191A (ja) モジュール構成型画像形成装置
JP2022013412A (ja) 画像形成装置、画像形成制御方法、及び、画像形成プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200526

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200608

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6724535

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees