JP6724440B2 - 照明光生成光学系および画像表示装置 - Google Patents

照明光生成光学系および画像表示装置 Download PDF

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この発明は、照明光生成光学系および画像表示装置に関する。
「透過型や反射型の液晶パネルやDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)」等の2次元的な画素配列を有する画像表示素子を照射し、画像表示素子に表示された画像に從って変調された画像光を、結像光学系により結像させて画像表示する画像表示装置は、プロジェクタ等として広く実施されている。
このような画像表示装置において、光源から放射される光束をリレー光学系によりロッドインテグレータ等の「光伝送素子」の入射端面の位置に導光し、光伝送素子の射出端面に均一な照度分布を形成させ、このように形成された「均一な照度分布を持つ光」を画像表示素子の照明に供するものが知られている(特許文献1、2等)。
この明細書に謂う「光伝送素子」は、入射端面から入射する光を射出端面に向けて伝送して射出端面に均一な照度分布を形成する光学素子であり、上述のロッドインテグレータやライトトンネル、ライトパイプ等、種々のものが知られている。
光源から放射される光束を光伝送素子の入射端面の位置に導光するリレー光学系は、基本的には、光源における発光部の実像を光伝送素子の入射端面の位置に結像させる「結像光学系」であり、特許文献1や2に記載されたものを初め、種々のものが知られている。
この発明は、均一な照度分布を有する照明光を生成する新規な照明光生成光学系の実現を課題とする。
この発明の照明光生成光学系は、均一な照度分布を有する照明光を生成する照明光生成光学系であって、m(>1)個の光源と、前記m個の光源に共通化された光伝送素子と、個々の前記光源から放射される発散性の光束を、前記光伝送素子の入射端面に向けて導光し、該入射端面の位置に、前記光源の発光部の像を結像するn(1≦n≦m)種のリレー光学系と、該n種のリレー光学系の光路を合成する光路合成部材と、を有し、前記n種のリレー光学系の個々は、少なくとも2枚のレンズ素子を有し、且つ、前記光伝送素子に最も近いレンズ素子が全ての前記リレー光学系に共用され、少なくとも1種のリレー光学系は、前記入射端面に導光される光束を、前記入射端面の受光領域に向かって窄めるための歪曲収差:Dist(%)を有し、該歪曲収差:Dist(%)は、条件:
(1) Dist < −5.0
を満足し、前記光伝送素子は、入射端面から入射する光を射出端面に向けて伝送して前記射出端面に均一な照度分布を形成するものであって、前記m種の光源の個々から前記リレー光学系の個々を介して入射する光を混合するものである。
この発明によれば、新規な照明光生成光学系を実現できる。
リレー光学系を説明するための図である。 リレー光学系の負の歪曲収差を説明するための図である。 画像表示装置の実施の1形態を説明するための図である。 照明光生成光学系の実施の1形態を説明するための図である。 2種のリレー光学系の実施例を説明するための図である。 実施例のリレー光学系の歪曲収差を示す図である。 実施例のレー光学系の歪曲収差を、縦横11本のディストーション格子上で示す図である。 実施例におけるレンズL3の光源側の凸面の非球面形状を説明するための図である。 実施例のリレーレンズ系における軸外主光線の振る舞いを説明するための図である。
以下、図を参照しながら説明する。
図1は、リレー光学系を説明するための図である。
図1(a)において、符号LSは光源、符号LPGは光伝送素子、符号RLはリレー光学系を示している。
説明の具体性のため、光源LSとしてはLED(発光ダイオード)を想定しているが、勿論、これに限定されるものではなく、LD(半導体レーザ)やEL(エレクトロルミネセンス素子)等、種々の固体発光素子を用いることが可能であり、固体発光素子以外の光源手段を用いることもできる。
図1(b)、(c)の左図に、光源LSとしての2種のLEDの発光端面LS1、LS2を示す。発光端面LS1は端面内に矩形状の発光部E1を有し、発光端面LS2は端面内に矩形状の発光部E2を有する。発光部E1、E2の縦横比を表す「アスペクト比」は、発光部E1では「16:9」で横方向が長く、発光部E2では「4:3」で横方向が長い。
光伝送素子LPGは説明中の例では「ライトトンネル」を想定しているが、勿論、これに限定されるものではなく、前述の如く、ロッドインテグレータやライトパイプ等、公知の種々のものを使用できる。
図1(b)、(c)の中央に、光伝送素子LPGとしてのライトトンネルの2種の入射端面LPG1、LPG2を例示する。入射端面LPG1は矩形状の受光領域LR1を有し、入射端面LPG2は矩形状の受光領域LR2を有する。
光伝送素子LPGとしてのライトトンネルは「矩形状の断面形状を持つ中空の導光路(トンネル)」を有し、導光路の4面は反射面となっている。受光領域LR1、LR2は、導光路の入り口であり、伝送される光は受光領域LR1、LR2から入射して、上記4面の反射面による反射を繰り返しつつトンネル内を伝搬し、射出端面から射出する。
トンネル内を伝搬する光には「反射角を異にする多数の反射光」が含まれ、これらの反射光が伝搬の過程で混合されることにより、光伝送素子LPGの射出端面から射出する光は、射出端面内で均一な照度分布となる。
上の説明から明らかなように「光伝送素子が伝送する光」は、入射端面の受光領域に入射する光のみである。例示する受光領域LR1はアスペクト比:4:3、受光領域LR2はアスペクト比:16:9である。
リレー光学系RLは、図示の例では、2枚のレンズ素子LN1、LN2を有する。
「リレー光学系」は、少なくとも2枚のレンズ素子を有する。從って、リレー光学系が有するレンズ素子の枚数は2枚に限らず、3枚以上であることもできる。
「レンズ素子」は、屈折力によるレンズ作用を持つ光学素子であり、図1(a)に例示されたレンズ素子LN1、LN2は、共に正の屈折力を持つレンズであるが、これに限らず、フレネルレンズや「屈折率分布型レンズ」等であることができる。
また、リレー光学系は「光源の発光部の実像を結像する」ものであるから、全体として「正の屈折力」有すればよく、リレー光学系を構成するレンズ素子のうちに「負の屈折力を有するもの」が含まれていてもよい。さらに、リレー光学系は「光源の発光部から光伝送素子LPGの入射端面の位置に至る光路」を折り曲げるための反射面素子を有することができる。
図1(a)に示すように、光源LSの発光部から放射される発散性の光束が、レンズ素子LN1により取り込まれる角(以下「取り込み角」という。)をθ1、レンズ素子LN1に取り込まれ、レンズ素子LN2により光伝送素子LPGの入射端面の位置に集束する角(以下「集束角」という。)をθ2とする。
このとき、リレー光学系RLの角倍率:γは、
γ=θ2/θ1
であり、リレー光学系RLの横倍率:mTは、角倍率の逆数「1/γ」であるから、
mT=θ1/θ2
で与えられる。
図1(b)、(c)の右図は、発光部E1、E2の実像を受光領域LR1、LR2に結像させた状態を示している。この図では、リレー光学系RLの諸収差が良好に補正されている場合が想定されている。即ち、発光部E1の像IE1は、発光部E1と実質的に相似形であり、発光部E1と同様のアスペクト比:16:9である。また、発光部E2の像IE2は、発光部E2と実質的に相似形で、発光部E2と同様のアスペクト比:4:3である。
図示のように、発光部と受光領域とでアスペクト比が異なる場合、発光部の実像の一部が受光領域から食み出す状況が生じる場合がある。受光領域から食み出した像部分の光は「受光領域によりケラれ」るので、光伝送素子により伝送されない。即ち、このような場合、光源から放射される光の利用効率が抑制されてしまう。
この問題に対処する方法の一つとして、リレー光学系RLの結像の横倍率:mTを小さく設定し、発光部の実像が「受光領域内に収まる」ようにすることが考えられる。
しかしながら、リレー光学系の結像倍率:mTは、上述の如く、取り込み角:θ1と集束角:θ2の比:θ1/θ2で与えられるので、結像倍率:mTを小さくすることは、集束角:θ2に相対的に取り込み角:θ1を小さくすることを意味する。
從って、結像倍率:mTを小さくすると「光源から取り込む光量自体が減少する」ことになり、この場合も「光の利用効率」を高める上で問題が残る。
この発明の照明光生成光学系に用いられるリレー光学系では、リレー光学系に意図的に付与される「負の歪曲収差」により「光利用効率を有効に向上」させる。
即ち、リレー光学系に付与される負の歪曲収差は、結像面である「光伝送素子の入射端面」に結像する像を「樽型に縮小」する作用を有するので、負の歪曲収差により「入射端面に導光される光束を入射端面の受光領域に向かって窄める」ことにより、入射端面に結像する発光部の実像の「受光領域からの食み出し量」を低減させることができる。
從って「受光領域によるケラれ」を有効に軽減して、光利用効率を有効に向上させることができる。
図1(d)と(e)に、上に説明した内容を説明図的に示す。図1(d)は、受光領域LR1に結像する像IE1が、負の歪曲収差により樽型の像IE10に縮小された場合を
示す。図1(e)は、受光領域LR2に結像する像IE2が、負の歪曲収差により樽型の像IE20に縮小された場合を示す。
具体的な場合の1例を図2に示す。
図2(a)は、リレー光学系の「負の歪曲収差」の1例であり、この例では、負の歪曲収差は(絶対値で1%以下)に小さく補正されている。このようにリレー光学系の歪曲収差が「十分に補正」されている場合には、例えば、アスペクト比:4:3の発光部の実像は図2(b)に示すように発光部と実質的に等しいアスペクト比をもった形状となる。
図2(c)では、リレー光学系の「負の歪曲収差」は絶対値で10%まで大きい。このようにリレー光学系が「負の大きい歪曲収差」を有すると、結像された発光部の実像は、図2(d)に示す如く「樽型」に変形し、歪曲収差が小さい場合に比して「縮小」されている。
若干付言すると、上の説明から明らかなように、光伝送素子の受光領域のアスペクト比を「光源における発光部のアスペクト比(例えば4:3)」に等しく設定し、発光部の実像が受光領域と同じ大きさになるように「リレー光学系による横倍率(=mT)」を設定すれば前述した「受光領域によるケラれ」の問題を回避できる。
しかし、このような場合でも、リレー光学系の倍率:mTを「さらに大きく設定」して光源からの取り込み角:θ1を大きくし「より多くの光をリレー光学系により光伝送素子に向けて導光」するとともに、倍率の増加分により受光領域から食み出す部分を「負の歪曲収差」により受光領域側に窄めて、光の利用効率をより高めることができる。
また、後述する具体的な例のように、複数種の光源からの光を「光源ごとに設けたリレー光学系」により「共通の光伝送素子」に導光する場合、光源の発光部のアスペクト比は光源の種類により異なる場合がある。このような場合、光伝送素子の受光領域のアスペクト比を「全ての光源の発光部のアスペクト比に合わせる」ことはできない。
このような場合においても、光源と光伝送素子を光学的に関連付けるリレー光学系における負の歪曲収差を調整することにより、アスペクト比の違いに起因する「受光領域によるケラれ」を有効に軽減させることができる。
以下、画像表示装置の実施の1形態を、図3以下を参照して説明する。
この画像表示装置は、リレー光学系と照明光生成光学系とを有する。
図3に符号100で示す「画像表示装置」は、カラー画像を投射表示するプロジェクタであり、以下、プロジェクタ100とも言う。プロジェクタ100は、画像表示素子3を照明光により照射し、画像表示素子3に表示された画像に從って変調された画像光5を、結像光学系4によりスクリーン上に拡大画像として結像させて「画像表示」する。
結像光学系4は、従来から種々のものが広く知られており、これら周知のものを適宜用いることができる。また、画像表示素子3も、液晶パネル等の種々のものを適宜利用できるが、図3に示す例ではDMDである。從って、以下では、画像表示素子3をDMD3とも称する。
図3において、符号1は「光伝送素子」を示し、符号2は「照明光学系」を示している。光伝送素子1としては、前述の如くロッドインテグレータやライトパイプ等、種々のものを使用できるが、図3に示しているのは「ライトトンネル」である。從って、以下において、光伝送素子1を「ライトトンネル1」とも称する。また、後述の如く、光伝送素子1を「光ミキシング素子」と言うこともある。
図3において、符号P1、P2、P3はそれぞれ「光源」を示す。これら光源P1、P2、P3も、前述の如く、LDやEL等、種々のものを用いることができるが、説明中の光源P1、P2、P3は何れもLEDで、電源101により駆動される。電源101は、DMD3の駆動等も行う。
光源P1、P2、P3は「互いに発光波長スペクトルが異なる」ものであるが、光源P1とP3とは「形態的な仕様は同一で、発光部の形状は同形・同大」であり、放射される光(波長は異なる)の発散角も共通である。これに対し、光源P2は光源P1、P3とは異なる発散角を持ち、発光部の形状・サイズも異なる。
説明中の例においては、光源P1の発光波長は620nm(赤色光)、光源P3の発光波長は460nm(青色光)であり、光源P2の発光波長は620nm(緑色光)である。
從って、以下において光源P1、P2、P3をそれぞれ「赤色光源P1、緑色光源P2、青色光源P3」とも称する。
図3において符号「M」で示す部分は、光源P1、P2、P3とライトトンネル1とを光学的に結合する部分であり、3つのリレー光学系M1、M2、M3が組み合わせられている。
図3における光源P1、P2、P3と、符号Mで示す部分と、ライトトンネル1とは「照明光生成光学系」を構成する。
この照明光生成光学系を図4に即して説明する。
図4(a)は、照明光生成光学系を示し、(b)は、ライトトンネル1を斜視図として示している。
リレー光学系M1、M2、M3は、それぞれ、3枚のレンズで構成されている。光源P1に対応するリレー光学系M1は、3枚のレンズL1、L2、L3を有し、レンズL2とL3との間にクロスダイクロイックミラー9が配設されている。
クロスダイクロイックミラー9は、2枚のダイクロイックミラー9A、9Bを互いに直交させて組み合わせたものであり、ダイクロイックミラー9A、9Bの法線は共に、リレー光学系M1の光軸に対して45度をなしている。
前述の如く、光源P1とP3とは「形態的な仕様は同一で、発光部の形状は同形・同大であり、放射される光の発散角も共通」である。即ち、リレー光学系M1とリレー光学系M3とは「光学系として同一(同一種)」である。従って、リレー光学系M3を構成する3枚のレンズにも、リレー光学系M1を構成する3枚のレンズと同一の符号L1、L2、L3を付した。
リレー光学系M2は、光源P2からの光をライトトンネル1の入射端面に導光するものである。光源P2は、光源P1、P3とは形態も放射される光の発散角も異なるので、リレー光学系M1、M3とは異なったもの(異種)となる。
リレー光学系M2は、3枚のレンズL1’、L2’、L3により構成されている。
即ち、リレー光学系M1、M2、M3は、何れも3枚のレンズにより構成されるが、これらのうちで、最もライトトンネル1の入射端面に近いレンズL3は、3つのリレー光学系M1、M2、M3に共用されている。
クロスダイクロイックミラー9のダイクロイックミラー9Aは、赤色光源P1から放射される赤色光と、緑色光源P2から放射される緑色光とを透過させ、青色光源P3から放射される青色光を反射する。
ダイクロイックミラー9Bは、赤色光源P1から放射される赤色光と、青色光源P3から放射される青色光とを透過させ、緑色光源P2から放射される緑色光を反射する。
「光伝送素子」であるライトトンネル1は、図4(b)に示す如く「中空の四角柱状」であり、中空のトンネル部1Cは4面が反射面をなしている。伝送される光は、入射端面における矩形形状の受光領域1Aから入射し、トンネル部1Cの反射面で反射されつつ射出端面の出口領域1Bから射出する。このとき、伝送される光はトンネル部1Cの反射面で反射を繰り返すことで、光強度の異なる部分が平均化され、出口領域1Bから射出するときには「均一な照度分布」となっている。
図4(a)に示すように、ライトトンネル1の入射端面部と、光源P1、P2、P3とはそれぞれ、リレー光学系M1、M2、M3により共役関係とされている。
即ち、赤色光源P1の発光部から放射された赤色光は、レンズL1とL2を透過し、ダイクロイックミラー9A、9Bを透過してレンズL3に入射し、レンズL3の集光作用によりライトトンネル1の入射端面部に集光して、発光部の赤色像を結像する。
緑色光源P2の発光部から放射された緑色光は、レンズL1’とL2’を透過し、ダイクロイックミラー9Aを透過し、ダイクロイックミラー9Bにより反射されて、レンズL3に入射し、レンズL3の集光作用により、ライトトンネル1の入射端面部に集光して、発光部の緑色像を結像する。
青色光源P3の発光部から放射された青色光は、レンズL1とL2を透過し、ダイクロイックミラー9Bを透過し、ダイクロイックミラー9Aにより反射されて、レンズL3に入射し、レンズL3の集光作用により、ライトトンネル1の入射端面部に集光して、発光部の青色像を結像する。
上記の如く、ダイクロイックミラー9Aと9Bとにより構成されるクロスダイクロイックミラー9は、リレー光学系M1〜M3の光路を合成してライトトンネル1に向かわせる機能を持つ。即ち、クロスダイクロイックミラー9は「光路合成部材」である。
ライトトンネル1の入射端面位置に集光した前記赤色光、緑色光、青色光は、ライトトンネル1の受光領域1Aから入射して出口領域1Bに導光され、出口領域に各色光の均一な照度分布を形成する。
このように、光伝送素子としてのライトトンネル1は、赤色光源P1からの赤色光、緑色光源P2からの緑色光、青色光源P3からの青色光を伝送の過程で混合(ミキシング)する機能を持っている。從って、以下の説明において、ライトトンネル1を「光ミキシング素子1」とも称する。
光ミキシング素子1により伝送された光は、出口領域1Bに均一な照度分布を形成し、「照明光」として射出する。このようにして照明光が生成される。
ここで再び、図3を参照すると、光ミキシング素子1から射出した照明光は、照明光学系2により画像表示素子であるDMD3の「画像表示面」に照射される。
DMD3の画像表示面には「微小なミラーによる画素」が2次元的に配列され、これらミラーの選択的な傾きにより画像が表示される。
照明光学系2は、レンズ系による屈折光学系6と、反射鏡7、8とを有する。反射鏡8は凹面鏡である。光ミキシング素子1から入射した照明光は、屈折光学系6と反射鏡7を介して反射鏡8に入射し、反射鏡8によりDMD3の画像表示面に、照明光として照射される。照明光学系2は、光ミキシング素子1の射出端面位置と、DMD3の画像表示面とを共役関係としており、光ミキシング素子1の出口領域に形成された「均一な照度分布」を物体として、画像表示面上に出口領域の「均一な照度分布」の実像を結像する。
從って、DMD3の画像表示面は均一な光強度の照明光により照明され、画像表示面に表示された画像に從って変調されて画像光となる。
結像光学系4に入射した画像光は、結像光束5となって射出し、スクリーン上に画像の拡大像を投射画像として結像する。
再び、図4を参照すると、図4に即して説明した照明光生成光学系は「均一な照度分布を有する照明光を生成する照明光生成光学系」である。
この照明光生成光学系は、3個の光源P1〜P3と、これら3個の光源P1〜P3に共通化された光伝送素子1と、個々の光源P1〜P3から放射される発散性の光束を、光伝送素子1の入射端面に向けて導光し、該入射端面の位置に、光源P1〜P3の発光部の実像を結像する2種のリレー光学系M1(M3)およびM2と、該2種のリレー光学系の光路を合成する光路合成部材9と、を有する。
2種のリレー光学系M1(M3)およびM2の個々は、3枚のレンズ素子L1(L1’)、L2(L2’)、L3を有し、且つ、光伝送素子1に最も近いレンズ素子L3が全てのリレー光学系M1、M2、M3に共用されている。
リレー光学系M1とリレー光学系M3は「同一構成の光学系」であり、リレー光学系M2は「これらとは異なる光学系」である。
即ち、図4に示す照明光生成光学系は、2種のリレー光学系を有する。
これらのうちの少なくとも1種は、光伝送素子1の入射端面に導光される光束を受光領域に向かって窄めるための「負の歪曲収差」を有する。
若干補足する。
図3、図4に即して説明した実施の形態においては、照明光生成光学系は、3つの光源P1、P2、P3を有し、これらの光源の個々に対応して3つのリレー光学系M1、M2、M3を有する。
しかし、この場合に限らず、照明光生成光学系が有するべき光源の数:mは2であってもよいし4以上であってもよい。2個の光源を用いる場合や4個の光源を用いる場合は、従来から知られており、例えば、特許文献1の図2には「2個の光源を用いる場合」が、また図4には「4個の光源を用いる場合」が開示されている。この発明の照明光生成光学系を構成するにあたっても、これらの例に類した構成を採用できる。
この発明の照明光生成光学系に用いられるm(>1)個の光源は互いに異なる。m個の光源が「互いに異なる」とは、以下の如き場合である。
ア.発光部のアスペクト比が互いに異なる。
ロ.発光部の大きさが互いに異なる。
ハ.配光特性が互いに異なる。
ニ.発光波長スペクトルが互いに異なる。
図4を参照して上に説明した例に即して言えば、光源P1、P2、P3は、互いに発光波長スペクトルが異なる(上記「ニ」)。また、光源P1とP3は、発光部のアスペクト比と配光特性は同一であるが、発光波長スペクトルは互いに異なり(上記「ニ」)、光源P2は、光源P1、P3とは「発光部のアスペクト比、大きさ、配光特性、発光波長スペクトル」の何れも異なる(上記「ア〜ニ」)」。
これに対して、リレー光学系M1、M3は「同種の光学系」であり、リレー光学系M2は「これらとは異種の光学系」である。
即ち、m(>1)個の光源を用いる場合であれば、m個の光源に対応してリレー光学系もm個であるが、これらm個のリレー光学系のうちに「同種のものが複数」あってもよい。即ち、リレー光学系の種類数:nは「1≦n≦m」である。
n種のリレー光学系のうちの少なくとも1種は「光伝送素子の入射端面に導光される光束を、受光領域に向かって窄めるための負の歪曲収差」を有する。即ち、リレー光学系がn種あるとすれば、そのうちの少なくとも1種は「光伝送素子の入射端面に導光される光束を受光領域に向かって窄めるための負の歪曲収差」を有するのである。
これにより、負の歪曲収差を持つリレー光学系により導光される光の「利用効率」を有効に高め、明るい投射画像を実現できるようになる。
勿論、n種のリレー光学系の全てが上記の如き「負の歪曲収差」を有してよいことは言うまでもない。しかし、上に説明したm=3、n=2の場合に、例えば、リレー光学系M2を「光源P2の発光部の像が、光ミキシング素子1の受光領域から食み出さない」ように光学特性を設定すれば、リレー光学系M2には「負の歪曲収差」を付与する必要は必ずしもない。このような場合には、残りの1種のリレー光学系M1、M3に対して「負の歪曲収差」を与えるようにすれば、光源P1、P3からの光の利用効率を有効に高めることができる。
所望の「負の歪曲収差」を設定することは、図4の例で言えば、3枚のレンズL1(L1’)、L2(L2’)、L3の形状や材質、配置等の設計により実現できる。
図3、図4に示した形態例では、3つのリレー光学系M1、M2、M3において、最も光ミキシング素子1に近いレンズL3が、3つのリレー光学系に共用されているので、このレンズL3を用いて「負の歪曲収差の設定」を行うことができる。
レンズL3による「負の歪曲収差の設定」として好ましいのは、レンズL3の光源側のレンズ面を凸面とし、この凸面を非球面形状とすることにより負の歪曲収差を設定することである。
「負の歪曲収差」は、リレー光学系により光伝送素子の入射端面に導光される光束を、前記入射端面の受光領域に向かって窄め「光の利用効率を高める」ためのものである。
光源の発光部と「光伝送素子の入射端面」とは、これらを光学的に結ぶリレー光学系により共役関係とされ、このリレー光学系の結像倍率は、光源の発光部の形状(アスペクト比)や大きさと、光伝送素子の受光領域の形状や大きさとが適合するように最適化されて設定される。このように設定されても、上記入射端面に結像する発光部の実像が上記「受光領域」から食み出す場合があり、リレー光学系に付与される「負の歪曲収差」は、光束を窄めることにより「受光領域からの食み出し分」を減少させるのである。
從って、光の利用効率を高める効果は、上記食み出し分を「減少させる程度」により異なる。実用的な観点からして、このような効果有効に得るために、n種のリレー光学系のうちの少なくとも1種の持つ歪曲収差:Dist(%)、条件:
(1) Dist < −5.0
を満足するようにする
さらに好ましくは、上記歪曲収差は、以下の条件:
(2) −25.0 < Dist < −10.0
を満足するのが良い。
条件(1)の上限を超える場合には「受光領域からの食み出し分を減少させる程度」が小さく、光の利用効率の増大に有効な寄与を期待できない。
条件(2)の上限より小さい「負の歪曲収差」では「受光領域からの食み出し分を減少させる程度」が大きくなり、光の利用効率を有効に増大させることができる。
負の歪曲収差が小さく(絶対値で大きく)なるほど「入射端面に結像するスポット(発光部の実像で樽型に変形している。)」は小さくなり、受光領域で取り込まれる光量は増大する。しかし、条件(2)の下限を超える場合には、光伝送素子の受光領域に集光する光束の最大入射角が大きくなる。
光伝送素子として上に説明したライトトンネル1を用いる場合だと、受光領域に大きな入射角で入射した光は、ライトトンネル内での反射角が小さく、出口領域から射出するときはライトトンネルの光伝送方向に対する角が大きくなり、このことは「出口領域から射出する照明光の発散角がおおきくなる」ことを意味する。
このような大きな発散角の照明光を取り込みうるためには、図3で説明した照明光学系2の開口数を大きくしなくてはならず、照明光学系2が大型化し易い。
この点を鑑みると、リレー光学系に付与される「負の歪曲収差の下限」は、条件(2)の「−25%」が妥当である。
上に、図4を参照して説明した例では、リレー光学系M1、M2、M3は何れも、3枚の正レンズで構成され、光カップリング素子1に最も近く配置されたレンズL3が、3つのリレー光学系に共用されている。
共用されたレンズL3は、光源側に向けた凸面が非球面であり、該非球面の形状により負の歪曲収差を発生させている。図4においてレンズL3の物体側の非球面を符号「ASP」で示した。
この非球面ASPの形状は「光軸からの高さ:yにおけるサグ量の、近軸曲率球面のサグ量との差:Δxが、条件:
(3) Δx/y < 0.03
を満足する形状」であることが好ましい。
条件(3)が満足されると、光利用効率を有効に高め得る「負の歪曲収差」を実現できる。条件(3)の上限を超えると、条件(2)の下限を超えた場合と同様になる。
以下、図4に示したリレー光学系M1、M2、M3の具体的な実施例を説明する。
上記の如く、リレー光学系M1、M2、M3のうち、リレー光学系M1とM3は「同一の構成」であり、これらリレー光学系M1(M3)の構成を、図5(a)に示す。
図5(b)には、リレー光学系M2の構成を示す。
リレー光学系M1、M2、M3は何れも3枚のレンズで構成され、最も光伝送素子(光ミキシング素子)1側のレンズL3は、リレー光学系M1〜M3に共有されている。
図5(a)、(b)において、「物体面(発光端面)」とあるのは「光源P1〜P3であるLEDの発光端面」を示し、「像面(入射端面)」とあるのは「光伝送素子である光ミキシング素子1の入射端面」を示している。
リレー光学系M1(M3)では、図5(a)に示す如く、物体面側から像面側に向かって順次、レンズL1、L2、L3が配されており、図4の光学配置では、レンズL2とL3との間に「光路合成部材」であるクロスダイクロイックミラー9が配置されている。
リレー光学系M2では、図5(b)に示す如く、物体面側から像面側に向かって順次、レンズL1’、L2’、L3が配されており、図4の光学配置では、レンズL2’とL3との間にクロスダイクロイックミラー9が配置されている。
「実施例」
以下、リレー光学系M1(M3)、M2の実施例を挙げる。実施例に関連する記号の意味は以下の通りである。
Y:物体高(光源であるLEDの矩形形状の発光部の対角長さの半値) 単位:mm
R:LEDの発光部のアスペクト比(短手サイズ/長手サイズ)
θ1:取り込み角 単位:度]
θ2:集束角 単位:度
mT:横倍率(=θ1/θ2)
r:面(発光端面および入射端面を含む)の曲率半径
d:面間隔
nd:d線の屈折率
ν:アッベ数 。
リレー光学系M1(M3)、M2に共用されるレンズL3の光源側のレンズ面は非球面である。非球面は、周知の以下の式で表現する。
x={(1/R0)×y}/[1+√(1−(1+K)×(y/R0))]
+A4×y+A6×y+A8×y+A10×y10+A12×y12+A14×y14
この式において、yは「光軸からの高さ」を示し、xは「光軸から高さ:yにおける非球面頂点における接平面からの距離(サグ量)」を示す。また、R0は「非球面の近軸曲率半径」、Kは「円錐定数」、A(i=4〜14)は「第i次の非球面係数」を表す。
「リレー光学系M1(M3)」
Y=2.0、R=0.81、θ1=54.7、θ2=31.2、mT=1.75
リレー光学系M1(M3)のデータを表1に示す。
Figure 0006724440
表1において、最も左側の列は、発光部の側から数えた面番号であり、面番号1は発光端面、面番号8は入射端面である。面番号2〜7はレンズL1〜L3のレンズ面である。以下においても同様である。
面番号6(レンズL3の光源側のレンズ面)は非球面である。該非球面の形状を特定する円錐定数:K、非球面係数:A〜A14を表2に示す。
Figure 0006724440
表2の表記中、例えば「−8.8581E−17」は「−8.8581×10−17」を表す。
「リレー光学系M2」
Y=3.0、R=0.63、θ1=37.2、θ2=30.9、mT=1.20
リレー光学系M2のデータを表3に示す。
Figure 0006724440
面番号6(レンズL3の光源側のレンズ面)は非球面である。レンズL3は、リレー光学系M1(M3)におけるものと同一であるので、該非球面のデータは上記表2のものと同一である。
リレー光学系M1(M3)の歪曲収差図を図6(a)に示す。
図中「R、G、B」は、波長:620nm、560nm、460nmの光に対するものであり、図6(a)におけるRとBがそれぞれ、上に説明した赤色光源P1、青色光源P3に関するものである。赤色光については−18%程度、青色光については−16%程度の「負の歪曲収差」が発生している。
リレー光学系M2の歪曲収差図を上記波長:620nm、560nm、460nmに対して図6(b)に示す。図6(b)におけるGが、上述の緑色光源P2に関するものであり、−13%程度の「負の歪曲収差」が発生している。
図7に、これらのリレー光学系の歪曲収差を「縦横11本のディストーション格子」上で示す。(a)はリレー光学系M1に関するものであり、(b)はリレー光学系M2に関するものである。どちらのリレー光学系も「樽型の歪曲」となっている。
上に示したリレー光学系M1〜M3と組み合わせる「光伝送素子である光ミキシング素子」としては、その受光領域の対角線長(半値)が3.4mm、アスペクト比が0.7のものを用いた。
この受光領域の形状に応じて、リレー光学系M1(M3)およびリレー光学系M2の倍率(mT)を設定した。即ち、リレー光学系M1(M3)においては、光源の発光部の対角線長(半値)が2.0mmであるので、倍率:mT=1.75とした。このとき、結像する発光部の実像の対角線長(半値)は3.5mmとなり、像の周辺部は受光領域から若干食み出す。
しかし、リレー光学系M1(M3)には−16%程度(−18%程度)の負の歪曲収差があるので、結像する実際の像は樽型となり、対角線長(半値)は2.94mm(2.87mm)となって「受光領域からの食み出し量」は有効に軽減される。
リレー光学系M2については、光源の発光部の対角線長(半値)が3.0mmであるので、倍率:mT=1.20とした。このとき、結像する発光部の実像の対角線長(半値)は、3.6mmとなり、像の周辺部は受光領域から若干食み出す。
しかし、リレー光学系M2には−13%程度の負の歪曲収差があるので、結像する実際の像は樽型となって、対角線長(半値)は3.13mmとなり「受光領域からの食み出し量」は有効に軽減される。
このようにして、赤色光源P1、緑色光源P2、青色光源P3からの光の「光伝送素子の受光領域によるケラれ」が有効に軽減され、光の利用効率が有効に向上する。
実施例として上に説明した場合に、リレー光学系の歪曲収差を十分に補正した場合に対し、上記負の歪曲収差を与えたことにより、光利用効率を「赤色光につき3%、青色光につき5%、緑色光につき4%」向上させることができた。
図8に、実施例のレンズL3の光源側レンズ面(第6面)の非球面形状を示す。
図8(a)は全体形状であり、縦軸の「レンズ高さ」は、光軸からの距離(前記非球面式における「y」)をmm単位で示し、横軸の「サグ量」は、光軸方向における非球面頂点における接平面からの距離(前記非球面式における「x」)を示している。実線は「近軸曲率を持つ球面形状」であり、破線が非球面形状である。
図8(b)は、yの値が0(光軸)から10mmまでの「軸側領域」の形状を拡大して示している。レンズL3は光源側に凸面を向けており、非球面形状のサグ量(x)は、光軸から10mmを含む領域において、近軸曲率による球面のサグ量よりも大きく、曲率が急峻になっている。このため、非球面の面法線に対する光の入射角度が大きくなるため、光線が非球面により光軸側へ向かってより大きく屈折し易い。このため、光の集光作用が強くなり「大きな負の歪曲収差」を発生させることできる。
「軸外主光線の振る舞い」を図9に示す。リレー光学系の口径を絞り、軸上と軸外の主光線の光路を確認した。リレー光学系M1(M3)、M2の何れもレンズL3の光源側の非球面で軸外主光線が高くなっている。このような面に非球面を用いることで、大きな負の歪曲を発生させることが可能である。
なお、上記具体例で示された非球面形状の、光軸からの高さ:yにおけるサグ量の、近軸曲率球面のサグ量との差:Δxと、高さ:yとの比:Δx/yの最大値は0.027であって、条件(3)を満足している。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
LPG 光伝送素子
1 ライトトンネル、光ミキシング素子(光伝送素子)
1A 受光領域
1B 出口領域
LS、P1、P2、P3 光源
LN1、LN2 レンズ素子
RL リレーレンズ系
M1、M2、M3 リレーレンズ系
L1、L2、L1’、L2’、L3 レンズ
9 光路合成部材
特許5718375号公報 特開2002−189263号公報

Claims (7)

  1. 均一な照度分布を有する照明光を生成する照明光生成光学系であって、
    m(>1)個の光源と、
    前記m個の光源に共通化された光伝送素子と、
    個々の前記光源から放射される発散性の光束を、前記光伝送素子の入射端面に向けて導光し、該入射端面の位置に、前記光源の発光部の像を結像するn(1≦n≦m)種のリレー光学系と、
    該n種のリレー光学系の光路を合成する光路合成部材と、
    を有し、
    前記n種のリレー光学系の個々は、少なくとも2枚のレンズ素子を有し、且つ、前記光伝送素子に最も近いレンズ素子が全ての前記リレー光学系に共用され、少なくとも1種のリレー光学系は、前記入射端面に導光される光束を、前記入射端面の受光領域に向かって窄めるための歪曲収差:Dist(%)を有し、該歪曲収差:Dist(%)は、条件:
    (1) Dist < −5.0
    を満足し、
    前記光伝送素子は、入射端面から入射する光を射出端面に向けて伝送して前記射出端面に均一な照度分布を形成するものであって、前記m種の光源の個々から前記リレー光学系の個々を介して入射する光を混合するものである、照明光生成光学系。
  2. 請求項1記載の照明光生成光学系であって、
    前記n種のリレー光学系のうちの少なくとも1種は、歪曲収差:Dist(%)が、条件:
    (2) −25.0 < Dist < −10.0
    を満足する照明光生成光学系。
  3. 請求項1または2に記載の照明光生成光学系であって、
    全てのリレー光学系に共用され、前記光伝送素子の前記入射端面に最も近い前記レンズ素子が、前記光源側に凸面を有するレンズであり、該レンズの前記光源側の凸面は非球面形状を有し、該非球面形状により前記全てのリレー光学系に対して前記歪曲収差を発生させる照明光生成光学系。
  4. 請求項3記載の照明光生成光学系であって、
    前記n種のリレー光学系の個々が3枚のレンズで構成されている照明光生成光学系。
  5. 請求項4記載の照明光生成光学系であって、
    全てのリレー光学系に共用され、前記光伝送素子の前記入射端面に最も近い前記レンズの前記非球面形状の、光軸からの高さ:yにおけるサグ量の、近軸曲率球面のサグ量との差:Δxが、条件:
    (3) Δx/y < 0.03
    を満足する照明光生成光学系。
  6. 請求項1ないし5の何れか1項に記載の照明光生成光学系であって、
    前記m個の光源が、種類の異なるn種の固体発光素子で構成された照明光生成光学系。
  7. 2次元的な画素配列を有する画像表示素子を照射し、前記画像表示素子に表示された画像に從って変調された画像光を、結像光学系により結像させて画像表示する画像表示装置であって、
    請求項1ないし6の何れか1項に記載の照明光生成光学系により生成した照明光を用いて、前記画像表示素子の照明を行う画像表示装置。
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