以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す正面図である。図2は、図1に示す冷蔵庫1の縦方向の断面図である。
図1と図2に示す冷蔵庫1は、本体1Aを有している。この冷蔵庫1の本体1Aは、左側面部17と、右側面部18と、上面部19と、底面部15と、背面部16を有している。本体1Aは、外側側板からなる外箱と、内側側板からなる内箱を有する。この外箱と内箱の間には、断熱材が配置されているので本体1Aは断熱性を有する。この本体1Aの内部には、複数の貯蔵室が形成されている。
図1と図2に例示するように、貯蔵室としては、上から順に冷蔵室2、野菜室3が設けられ、この野菜室3の下には製氷室4と小冷凍室5が左右の並べて設けられ、最下部に主冷凍室6が設けられている。
図1と図2に示す冷蔵室2の前面には、冷蔵室2の前面開口部を開閉する左右の扉7,8が設けられている。左右の扉7,8は、観音開き式扉であり、左側の扉7の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉8の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
図1と図2に示すように、野菜室3、製氷室4、小冷凍室5、主冷凍室6の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉9,10,11,12が設けられている。左右の扉7,8と、引出し式の扉9,10,11,12は、内部に断熱材を設けることで、断熱性を有している。
図1と図2に示すように、左右の扉7,8,と引出し式の扉9,10,11,12の各前面(外面)には、好ましくは前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aが配置されている。前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、好ましくは透光性を有するガラス板あるいは透明なガラス板である。
左側の扉7には、一例として操作パネル200が設けられている。この操作パネル200は、好ましくは前面板7Aの内側に配置され、例えば操作領域20と、表示領域21を有している。操作領域20は、例えば使用者が指を接触させることで、冷蔵庫1の各種の操作機能を入力できる。表示領域21は、各種の表示項目を表示する。
次に、図2を参照して、冷蔵庫1の冷蔵室2、野菜室3、製氷室4、小冷凍室5、主冷凍室6の構造の一例を説明する。
図2に示すように、本体1Aの主冷凍室6の背面位置には、機械室22が設けられており、この機械室22には、圧縮器23等が配置されている。
図2に示すように、本体1Aの背面位置には、野菜室3の後側に、貯蔵室送風機30と貯蔵室冷却器31と、送風ダクト32が配置されている。また、本体1Aの背面位置には、製氷室(貯蔵室)4と小冷凍室(貯蔵室)5と主冷凍室6の後側に、冷凍室送風機40と、冷凍室冷却器41と、送風ダクト42が配置されている。貯蔵室冷却器31と冷凍室冷却器41は、圧縮機23から供給される冷媒によって冷却される。
野菜室3には、上下の貯蔵容器3M,3Nが出し入れ可能に収納されている。小冷凍室5には、貯蔵容器5Mが出し入れ可能に収納されている。主冷凍室6には、上下の貯蔵容器6M、6Nが出し入れ可能に収納されている。
図1と図2に示すように、開扉装置51,52が、例えば本体1Aの上面部19に設けられている。開扉装置51,52は、共に例えば電磁ソレノイド等のアクチュエータを使用することができる。開扉装置51が駆動すると、左側の扉7を押して開くことができる。同様にして、開扉装置52が駆動すると、右側の扉8を押して開くことができる。
図3は、図1に示す本体1Aと左側の扉7と右側の扉8に配置されている電気的な要素を示す平面図である。
図3に示す本体1Aには、制御部100が配置されている。この制御部100は、上述した開扉装置51,52に対して電気的に接続されている。
制御部100は、開扉装置51に対して、開扉制御信号P1を出力することで、開扉装置51を駆動させる。開扉装置51が駆動すると、例えばロッドが突き出して左側の扉7を押すことで、扉7を開くことができる。同様にして、制御部100は、開扉装置52に対して、開扉制御信号P2を出力することで、開扉装置52を駆動させる。開扉装置52が駆動すると、例えばロッドが突き出して右側の扉8を押すことで、扉8を開くことができる。これらの開扉装置51,52は、冷蔵庫1において制御部100により制御される制御対象の一例である。
図3と図1に示すように、左側の扉7には、接触操作検知部71と、非接触操作検知部72と、表示機構73が、配置されている。左側の扉7では、好ましくは接触操作検知部71と非接触操作検知部72と表示機構73は、前面板7Aの内側に配置されている。同様にして、右側の扉8には、接触操作検知部81と、非接触操作検知部82と、表示機構83が、配置されている。右側の扉8では、好ましくは接触操作検知部81と非接触操作検知部82と表示機構83は、前面板8Aの内側に配置されている。
図3に示す接触操作検知部71,81は、例えば使用者が指で触れることでオン操作することができるタッチスイッチであり、好ましくは静電容量式のセンサを採用できるが、特に限定されない。接触操作検知部71が使用者の指の接触を検知すると、接触操作検知部71は、接触操作検知信号R1を制御部100に出力する。接触操作検知部81が使用者の指の接触を検知すると、接触操作検知部81は、接触操作検知信号R2を制御部100に出力する。
図3に示す非接触操作検知部72,82は、冷蔵庫1に対して使用者等の人が接近するのを感知するための近接センサであり、人感センサと呼びこともできる。非接触操作検知部72,82は、好ましくは静電容量式のセンサを採用できるが、特に限定されない。
非接触操作検知部72,82が人の接近を検知する検知範囲は、任意に設定することができる。人が扉7側の検知範囲に入って、非接触操作検知部72が人の接近を検知すると、非接触操作検知信号Q1を制御部100に出力する。同様にして、人が扉8側の検知範囲に入って、非接触操作検知部82が人の接近を検知すると、非接触操作検知信号Q2を制御部100に出力する。
図3に示す表示機構73,83は、例えばLED(発光ダイオード)等を用いて使用者に対して光で通知する点灯表示部である。制御部100が信号L1を表示機構73に送ることで、表示機構73は点灯して使用者に通知し、制御部100が信号L2を表示機構83に送ることで、表示機構83は点灯して使用者に通知する。表示機構73,83の動作としては、制御部100からの信号L1,L2により、例えば「消灯」状態、「微点灯」状態、そして「全点灯」状態のいずれかを選択することができる。
次に、図4を参照して、上述した冷蔵庫1の制御例を説明する。
以下に説明する本発明の各実施形態における冷蔵庫1の制御例として、図1に示す扉7(8)を開扉するための開扉装置51(52)の動作制御を例にして説明する。
図4は、本発明の第1実施形態における上述した冷蔵庫1の制御例を示すフロー図である。
図1に示す冷蔵庫1は通常の冷蔵動作と冷凍動作をしている。
図4に示すステップST1では、図1に示す冷蔵庫1の例えば左側の扉7に人が接近すると、図1と図3に示す非接触操作検知部72がこの人の接近を検知し、非接触操作検知部72は、非検知状態から検知状態に変更して、図3に示す非接触操作検知信号Q1を制御部100に出力する。
次に、ステップST2では、非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更した後、予め定めた第1所定時間TAが経過する以内に、人の指が接触操作検知部71に接触して接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更して、接触操作検知信号R1が制御部100に送られたかどうかを制御部100が判定する。
ステップST2において、上述したように非接触操作検知部72が、非検知状態から検知状態に変更した後、第1所定時間TAが経過する以内に、人の指が接触操作検知部71に接触して接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更した場合には、制御部100は、この人の指が接触操作検知部71に接触した動作は、その人が意図しない接触動作であると判断する。このため、ステップST2からステップST1に戻る。ステップST1において、再び非接触操作検知部72がこの人の接近を検知すると、非接触操作検知部72は、非検知状態から検知状態に変更する。
これにより、制御部100は、第1所定時間TA以内での接触操作検知部71における接触検知動作は、「無効」であると判断して、冷蔵庫1の開扉装置51を駆動させない。このため、接触操作検知部71に意図しない人の接触があっても、左側の扉7が開いてしまうことを防ぐことができる。
一方、ステップST2において、第1所定時間TAが経過する以内に、人の指が接触操作検知部71に接触せずに接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更しなかった場合には、ステップST3に移る。
ステップST3では、制御部100が、第1所定時間TAが経過した後に、人の指が接触操作検知部71に接触して接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更したことを判断すると、ステップST4に移る。
ステップST4では、制御部100は、制御対象である開扉装置51を駆動させて、左側の扉7を開くことができる。
このように、制御部100は、非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更された後、第1所定時間TA以内に、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更された場合には、意図しない人の接触と判断して、制御対象である開扉装置51を駆動させないようにして、不用意に扉7が開くのを防ぐことができる。すなわち、制御部100は、非接触検知から第1所定時間TA(一定時間)以内では、接触操作検知部71の接触検知を「無効」状態とすることで、意図しない人の接触による扉の開く動作を防ぐことができる。
そして、制御部100は、非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更された後、第1所定時間TAが経過した後に、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更された場合には、制御対象である開扉装置51を駆動させて、扉7を開くことできる。これにより、制御部100は、非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更されてから第1所定時間TA(一定時間)経過後では、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更可能なことを示す「有効」状態であるとすることで、意図した人の接触による扉の開く動作を行うことができる。
ところで、上述した第1所定時間TAは、例えば0.5〜2、3秒に設定される。上述した第1実施形態では、左側の扉7の開扉動作について説明したが、右側の扉8の開扉動作についても同様に行うことができる。
<第2実施形態>
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図5は、本発明の第2実施形態における冷蔵庫1の制御例を示すフロー図である。
図5に示すステップST1では、図1に示す冷蔵庫1の例えば左側の扉7に人が接近すると、図1と図3に示す非接触操作検知部72がこの人の接近を検知して、非接触操作検知部72は、非検知状態から検知状態に変更して、図3に示す非接触操作検知信号Q1を制御部100に出力する。
次に、ステップST2では、非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更した後、第1所定時間TAが経過する以内に、人の指が接触操作検知部71に接触することで、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更して、接触操作検知信号R1が制御部100に送られたかどうかを制御部100が判定する。
ステップST2において、上述したように非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更した後、第1所定時間TAが経過する以内に、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更した場合には、制御部100は、この人の指が接触操作検知部71に接触した動作は、その人が意図しない接触動作であると判断する。このため、ステップST2からステップST1に戻る。ステップST1では、再び非接触操作検知部72は、この人の接近を検知すると、非接触操作検知部72は、非検知状態から検知状態に変更する。
これにより、制御部100は、第1所定時間TA以内での接触操作検知部71における接触検知動作は、「無効」状態であると判断して、冷蔵庫1の開扉装置51を駆動させない。このため、接触操作検知部71に意図しない人の接触があっても、左側の扉7が開いてしまうことを防ぐことができる。
一方、ステップST2において、第1所定時間TAが経過する以内に、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更してはいないが、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更可能であることを示す「有効」状態になったら、ステップST5に移る。
ステップST5では、予め定めた第2所定時間TB(第1所定時間TAを超える長い時間)が経過する以内に、人が指で接触操作検知部71に触れずに、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更されなかった場合には、ステップST1に戻る。そして、再度、ステップST1において、非接触操作検知部72は、この人の接近を検知すると、非接触操作検知部72が、非検知状態から検知状態に変更して、ステップST2において、第1所定時間TAが経過するまでは、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更されたとしても、制御部100は、開扉装置51を駆動しない。
これにより、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更可能であることを示す「有効」状態になった後から、第1所定時間TA後に接触検知を再度「無効」状態にすることで、人の意図しない接触による扉7が開く動作を防ぐことができる。
予め定めた第2所定時間TBは、予め定めた第1所定時間TAよりも長く、例えば3秒よりも長い秒数である。
図5に戻ると、一方、ステップST5において、第2所定時間TB経過内に接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更されれば、制御部100は、開扉装置51を駆動させて、左側の扉7を開くことができる。
このように、接触操作検知部71による非検知状態から検知状態へ変更可能なことを示す「有効」状態になった後に、予め定めた第1所定時間TAよりも長い第2所定時間TBまでに、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更されなかった場合には、再度、非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更された後、予め定めた第1所定時間TAが経過するまでは、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態へ変更されたとしても、制御部100は、制御対象である開扉装置51を駆動させない。これにより、人の意図しない接触操作検知部71への接触による扉7の開扉動作を防ぐことができる。
上述した第2実施形態では、左側の扉7の開扉動作について説明したが、右側の扉8の開扉動作についても同様に行うことができる。
<第3実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
図6は、本発明の第3実施形態における冷蔵庫1の制御例を示すフロー図である。
図6に示すステップST1とステップST2における動作は、図4に示すステップST1とステップST2の動作と同じである。すなわち、ステップST1において非接触操作検知部72が非検知状態から検知状態に変更された後、ステップST2において第1所定時間TAまでに、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更されなかった場合には、ステップST6に移る。この状態では、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更可能であることを示す「有効」状態になっている。
図6のステップST6では、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更可能であることを示す「有効」状態になったことを、人(使用者)に通知するために、図3に示す制御部100は、表示機構73を、好ましくは「微点灯」させる。これにより、人が指で接触操作検知部71に触れれば、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更できる状態であることを、人(使用者)に通知することができる。
この場合に、表示機構73を、好ましくは「微点灯」とすることで、「点灯」する場合に比べて、冷蔵庫の省電力化が図れる。そして、人が指で接触操作検知部71に触れれば、制御部100は、表示機構73の「微点灯」表示を「全点灯」表示にして、接触操作検知部71に人の指が触れたことを、より明確に表示することができる。
上述した第3実施形態では、左側の扉7における表示機構73の「微点灯」による通知動作について説明したが、右側の扉8における表示機構73の「微点灯」による通知動作についても同様に行うことができる。
図6におけるステップST6以降のステップST5とステップST4は、図5に示すステップST5とステップST4と同じである。
<第4実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
図7は、本発明の第4実施形態における冷蔵庫1の制御例を示すフロー図である。
図7に示す第4実施形態は、図6に示す第3実施形態とほぼ同じであるが、第4実施形態が第3実施形態と比べて異なる点は、ステップST7がさらに追加されていることである。第4実施形態におけるステップST7以外のステップは、第3実施形態のステップと同じであるので、その説明を用いることにする。
ステップST2とステップST6において、接触操作検知部71による非検知状態から検知状態への変更可能ことを示す「有効」状態になった後に、ステップST5において、第1所定時間TAよりも長い第2所定時間TBまでに、人の指が接触操作検知部71に触れずに、接触操作検知部71が非検知状態から検知状態へ変更されなかった場合には、ステップST7に移る。
ステップST7では、接触操作検知部71による非検知状態から検知状態への変更動作が不可能であることを示す「無効」状態になったことを人(使用者)に通知するために、制御部100は、表示機構73を「微点灯」状態から「消灯」状態にする。これにより、人が指で接触操作検知部71に触れても接触操作検知部71が非検知状態から検知状態に変更できない「無効」状態であることを、人(使用者)に通知することができる。
上述した第4実施形態では、左側の扉7における表示機構73の「消灯」による通知動作について説明したが、右側の扉8における表示機構73の「消灯」による通知動作についても同様に行うことができる。
図6におけるステップST6以降のステップST5とステップST4は、図5に示すステップST5とステップST4と同じである。
本発明の実施形態の冷蔵庫1は、人の接近を非接触で検知する非接触操作検知部72(82)と、人の接触を検知する接触操作検知部71(81)と、非接触操作検知部72(82)からの信号と接触操作検知部からの信号によって制御対象を駆動させる判定を行う制御部100と、を備える。
この制御部100は、非接触操作検知部72(82)が非検知状態から検知状態に変更された後、予め定めた所定時間(第1所定時間TA)以内に、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態に変更された場合には、意図しない人の接触と判断して、制御対象としての例えば開扉装置51(52)を駆動させない。
これにより、制御部100は、第1所定時間TA以内での接触操作検知部71(81)における接触検知は、「無効」状態であると判断して、冷蔵庫1の制御対象である例えば開扉装置51(52)を駆動させないので、意図しない人の接触により制御対象の動作を防ぐ、例えば扉7(8)が開いてしまうことを防ぐことができる。
制御部100は、非接触操作検知部72(82)が非検知状態から検知状態に変更された後、予め定めた第1所定時間TAが経過した後に、接触操作検知部71(72)が非検知状態から検知状態に変更された場合には、制御対象としての例えば開扉装置51(52)を駆動させる。
これにより、制御部100は、非接触操作検知部72(82)が非検知状態から検知状態に変更されてから第1所定時間TA経過後であれば、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態に変更可能な状態を示す「有効」状態とすることで、意図した人の接触による扉の開く動作を行うことができる。
この予め定めた所定時間を第1所定時間TAとし、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態へ変更可能であることを示す「有効」状態になった後に、第1所定時間TAよりも長い予め決めた第2所定時間TBまでに、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態に変更されなかった場合に、再度、非接触操作検知部72(82)が非検知状態から検知状態に変更された後、第1所定時間TAが経過するまでは、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態へ変更されたとしても、制御部100は、制御対象としての例えば開扉装置51(52)を駆動させない。
これにより、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態に変更可能である状態を示す「有効」状態になった後から、第1所定時間TA後に、再度、接触操作検知部71(81)による非検知状態から検知状態への変更が不可能な状態になったことを示す「無効」状態にすることで、人の意図しない接触による制御対象としての例えば開扉装置51(52)の動作をさせないで、扉7が開く動作を防ぐことができる。
非接触操作検知部72(82)が非検知状態から検知状態に変更された後、第1所定時間TAまでに、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態に変更されなかった場合には、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態への変更可能な状態を示す「有効」状態になったことを通知させる表示機構73(83)を備える。
これにより、表示機構73(83)は、人が指で接触操作検知部71(81)に触れれば、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態に変更可能な状態であること示す「有効」状態を、人(使用者)に通知することができる。
接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態への変更可能な状態になったことを示す「有効」状態になった後に、第2所定時間TBまでに、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態へ変更されなかった場合に、接触操作検知部71(81)による非検知状態から検知状態への変更が不可能な状態になったことを示す「無効」状態になったことを通知させる表示機構73(83)を備える。
これにより、表示機構73(83)は、接触操作検知部71(81)が非検知状態から検知状態に変更できないこと示す「無効」状態になったことを、人(使用者)に通知することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図示した本発明の実施形態では、表示機構としては、例えばLED(発光ダイオード)等を用いて使用者に対して光で通知する点灯表示部を用いることができる。しかし、これに限らず、表示機構としては、この点灯表示部に代えて音声により通知したり、通知音を発生して通知する音発生部を用いても良い。また、表示機構としては、点灯表示部に加えて音発生部を設けても良い。
図3に示す非接触操作検知部72,82は、いずれか1つにすることで人の接近の検知動作を共通化することもできる。この場合、1つの非接触操作検知部は、例えば左右の扉7,8と、引出し式の扉9の間の隙間の位置に設けることもできる。
図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。例えば、図1に示す冷蔵庫1の冷蔵室が左右両開きの扉構造を有しているが、冷蔵室は、片開き式の1枚の扉構造を有するようにしても良い。冷蔵庫の各貯蔵室の配置構造は、任意に選択することができる。
制御部100が制御する制御対象は、開扉装置51,52に限らず、冷蔵庫の別の構成要素であっても良い。
本発明の各実施形態は、必要に応じて任意に組み合わせることができる。