JP6722462B2 - 磁界形成装置、給電装置、受電装置、受給電装置、携帯機器、コイル装置、及び磁界形成方法 - Google Patents

磁界形成装置、給電装置、受電装置、受給電装置、携帯機器、コイル装置、及び磁界形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定領域に磁界を形成する磁界形成装置、給電装置、受電装置、受給電装置、携帯機器、コイル装置、及び磁界形成方法に関する。
従来から、電磁誘導方式や磁界共鳴方式により給電コイルから受電コイルに対して電力を無線伝送する構成が提案されている(特許文献1、特許文献2等)。
特開2015−144508号公報 特開2013−240260号公報
ところで、従来においては、給電コイルや受電コイルの役割及び機能が固定されており、コイルの役割や機能に注目してなされた構成は存在しなかった。
そこで、本発明の目的は、コイルの役割や機能に注目して磁界を形成する磁界形成装置、給電装置、受電装置、受給電装置、携帯機器、コイル装置、及び磁界形成方法を提供することにある。
本発明は、磁界形成装置であって、一方のコイル端側の第1電流経路と、他方のコイル端側の第2電流経路とを介して変動電流が供給されることにより変動磁界を発生する複数の送電コイルと、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の少なくとも一方の電流経路中に配置された共振用コンデンサと、前記送電コイルの少なくとも一つについて、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の端部同士を短絡可能にして送電共振器とし得る送電コイル短絡機構とを有する。
上記の構成によれば、少なくとも一つの送電コイルについて、送電コイル短絡機構により第1電流経路及び第2電流経路の端部同士が短絡されたときに、この送電コイルは、変動電流が供給される残りの送電コイルにより発生された変動磁界に共鳴する送電共振器となる。これにより、送電コイルだけで、送電コイルと送電共振器とが存在する変動磁界を発生させることができる。
本発明は、変動磁界を所定領域に発生させる磁界形成装置であって、全ての前記送電コイルは、コイル面が前記所定領域に対向するように配置されており、少なくとも一つの前記送電コイルは、他の前記送電コイルのコイル面方向に対して交差するコイル面方向を有するように配置されていてもよい。また、本発明は、変動磁界を所定領域に発生させる磁界形成装置であって、全ての前記送電コイルは、コイル面が前記所定領域に対向するように配置されており、少なくとも一つの前記送電コイルは、他の前記送電コイルのコイル面方向に対して平行するコイル面方向を有するように配置されていてもよい。
上記の構成によれば、送電コイルだけで、送電コイルと送電共振器とが存在する変動磁界を所定領域に発生させることができる。さらに、上記の構成によれば、送電コイルのコイル面の配置角度や配置場所等を調整することによって、送電コイル間の位置関係に基づいて、送電コイルの変動磁界と送電共振器となった送電コイルの変動磁界とで所定領域の一部領域を強い磁界強度の変動磁界としたり、或いは、所定領域の一部領域を弱い磁界強度の変動磁界とすることができる。
本発明の磁界形成装置は、前記送電コイルの全部を除く少なくとも一つの前記送電コイルからなる複数の出力先のうちの1つの出力先に対して変動電流を出力し、且つその変動電流を出力する出力先を切り替え可能な電流出力制御装置を有してもよい。
上記の構成によれば、送電コイルが一つ毎に異なる角度から送電共振器となった送電コイルに磁界を送ることによって、変動磁界における磁界強度の分布を変化させることができる。さらに、各送電コイルの変動磁界により送電共振器(送電コイル)が共振することによって、所定領域の変動磁界の磁界強度を高めることができる。
本発明の磁界形成装置における前記電流出力制御装置は、前記変動電流を前記送電コイルの何れにも出力しない停止処理を所定のタイミング及び期間の組み合わせで実行してもよい。
上記の構成によれば、停止処理のタイミング及び期間を調整することによって、発熱や消費電力を考慮しながら、所定の磁界強度を有した変動磁界を容易に発生させることができる。
本発明は、給電装置であって、上記の何れかの構成の磁界形成装置を備えている。
本発明は、受電装置であって、上記の何れかの構成の磁界形成装置により発生された所定領域の変動磁界により受電する受電機構を備えている。
本発明の受電装置は、前記変動磁界により受電する受電機構と、前記受電機構で受電した電流を充電し、前記電流出力制御装置における変動電流の出力先の切り替えが行われている期間、後段の電気部品の最低作動電圧以上で放電する容量を有した大容量コンデンサとを有していてもよい。
上記の構成によれば、変動電流の出力先の切り替えによって、受電機構から誘導電流が得られ難くなった場合でも、大容量コンデンサが電気部品の最低作動電圧以上で放電することによって、電気部品を安定して作動させることができる。
本発明の受電装置における前記大容量コンデンサは、前記電流出力制御装置が前記変動電流を前記送電コイルの何れにも流さない停止処理の期間、後段の電気部品の最低作動電圧以上で放電する容量を有していてもよい。
上記の構成によれば、電流出力制御装置における変動電流の出力先の切り替えが行われている期間に加えて、送電コイル及び送電共振器に対する停止処理によって、受電機構から誘導電流が得られなくなった場合でも、大容量コンデンサが電気部品の最低作動電圧以上で放電することによって、電気部品を安定して作動させることができる。
本発明は、受給電装置であって、上記の何れかの構成の磁界形成装置を備えた給電装置と、前記給電装置における前記変動磁界により受電する受電機構を備えた受電装置とを有している。
本発明は、携帯機器であって、上記の何れかの構成の磁界形成装置により発生された所定領域の変動磁界により受電する受電機構を備えている。
本発明は、コイル装置であって、コイルと、一方のコイル端側の第1電流経路と、他方のコイル端側の第2電流経路とを介して前記コイルに変動電流を供給する変動電流供給機構と、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の少なくとも一方の電流経路中に、前記コイルに対して直列及び並列の少なくとも一方の接続形態で配置された共振用コンデンサと、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の端部同士を短絡可能にして送電共振器とし得るコイル短絡機構とを有する。
上記の構成によれば、コイルを、変動磁界を発生するコイルと、変動磁界に共振する送電共振器とに切り替えることができる。
本発明は、磁界形成方法であって、一方のコイル端側の第1電流経路と、他方のコイル端側の第2電流経路とを介して変動電流が供給されることにより変動磁界を発生し、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の少なくとも一方の電流経路中に共振用コンデンサが配置された複数の送電コイルの少なくとも一つについて、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の端部同士を短絡することにより送電共振器に切り替える。
上記の構成によれば、少なくとも一つの送電コイルについて、第1電流経路及び第2電流経路の端部同士が短絡されたときに、この送電コイルは、変動電流が供給される残りの送電コイルにより発生された変動磁界に共鳴する送電共振器となる。これにより、送電コイルだけで、送電コイルと送電共振器とが存在する変動磁界を発生させることができる。
本発明によれば、送電コイルだけで、送電コイルと送電共振器とが存在する変動磁界を発生させることができる。
磁界形成装置を正面視した概略構成の説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 送電コイル及び共振用コンデンサの接続関係を示す説明図である。 磁界形成装置を正面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を正面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を正面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を正面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を平面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を平面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を正面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を正面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置を平面視した概略構成の説明図である。 磁界形成装置のブロック図である。 送電コイル短絡機構の動作内容を示す説明図である。 磁界形成装置のブロック図である。 電流経路切替器の動作内容を示す説明図である。 受給電装置のブロック図である。 駆動機器のブロック図である。 駆動機器のブロック図である。 駆動機器のブロック図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(磁界形成装置:概要)
図1に示すように、磁界形成装置101は、一方のコイル端141a側の第1電流経路141と、他方のコイル端142a側の第2電流経路142とを介して変動電流が供給されることにより変動磁界を発生する複数の送電コイル111・112と、第1電流経路141及び第2電流経路142の少なくとも一方の電流経路中に配置された共振用コンデンサ151・151と、送電コイル111・112の少なくとも一つについて第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士を短絡可能にして送電共振器とし得る送電コイル短絡機構1313とを有している。
共振用コンデンサ151は、第1電流経路141及び第2電流経路142の少なくとも一方の電流経路中に、送電コイル111・112に対して直列及び並列の少なくとも一方の接続形態で配置されている。具体的には、図2A〜図2Hの配置を例示することができる。
図2Aは、第1電流経路141の端部141aと送電コイル111のコイル端との間である第1電流経路141中に共振用コンデンサ151が直列接続された接続形態で配置された状態である。図2Bは、第1電流経路141中に2個の共振用コンデンサ151が直列接続された接続形態で配置された状態である。図2Cは、第1電流経路141中及び第2電流経路142中に共振用コンデンサ151がそれぞれ直列接続された接続形態で配置された状態である。
図2Dは、第1電流経路141中に並列接続された2個の共振用コンデンサ151が直列接続された接続形態で配置された状態である。図2Eは、第1電流経路141中に並列接続された2個の共振用コンデンサ151が直列接続され、第2電流経路142中に共振用コンデンサ151が直接接続された接続形態で配置された状態である。図2Fは、第1電流経路141中及び第2電流経路142中に、並列接続された2個の共振用コンデンサ151がそれぞれ直列接続された接続形態で配置された状態である。
図2Gは、第1電流経路141中及び第2電流経路142中に、送電コイル111に対して共振用コンデンサ151が並列接続された接続形態で配置された状態である。図2Hは、第1電流経路141中及び第2電流経路142中に、送電コイル111に対して共振用コンデンサ151が並列接続され、第1電流経路141中に共振用コンデンサ151が直列接続された接続形態で配置された状態である。尚、図2A〜図2Hに示した接続形態の配置は例示であり、共振用コンデンサ151の個数や直列配置、並列配置、配置場所は任意に選択して組み合わせ可能である。
図1に示すように、送電コイル短絡機構1313は、発振器1312と共に発振制御装置131に設けられている。発振制御装置131の詳細については後述する。これにより、磁界形成装置101は、変動電流が供給されることにより変動磁界を発生する複数の送電コイル111・112の少なくとも一つについて、第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士を短絡することにより送電共振器に切り替える磁界形成方法を実現している。
上記のように構成された磁界形成装置101は、少なくとも一つの送電コイル111・112について、送電コイル短絡機構1313により第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士が短絡されたときに、この送電コイル111(112)は、変動電流が供給される残りの送電コイル112(111)により発生された変動磁界に共鳴する送電共振器となる。これにより、送電コイル111・112だけで、送電コイル111(112)と送電共振器112(111)とが存在する変動磁界を発生させることができる。
尚、磁界形成装置101は、コイル短絡機構1313により第1及び第2電流経路141・142の端部141a・142a同士を短絡するか否かによって、送電コイル112(111)を電磁誘導用のコイルと磁界共振用のコイルとに切り替える1以上のコイル装置を備えることにより形成されていてもよい。
コイル装置を具体的に説明すると、コイル装置は、コイルと、コイルにおける一方のコイル端側の第1電流経路と他方のコイル端側の第2電流経路との少なくとも一方の電流経路中に配置された共振用コンデンサと、コイルにおける第1電流経路及び第2電流経路の端部同士を短絡可能にして共振器とし得るコイル短絡機構とを有している。ここで、上記のコイルは、送電コイル及び受電コイルの何れであってもよい。この構成によれば、コイル装置は、コイル短絡機構により第1及び第2電流経路の端部同士を短絡するか否かによって、コイルを電磁誘導用のコイルと磁界共振用のコイルとに切り替えることができる。
また、コイル装置は、第1電流経路と第2電流経路とを介して変動電流が供給する電流出力器を有してもよい。この構成によれば、変動電流を出力する電流出力器の動作を維持した状態、即ち、電流出力器の出力を停止しなくても、コイル短絡機構により第1及び第2電流経路の端部同士を短絡するか否かによって、コイルを電磁誘導用の送電コイルと磁界共振用の送電共振コイルとに切り替えることができる。
また、全ての送電コイル111・112は、コイル面111a・112aが所定領域Aに対向するように配置されており、少なくとも一つの送電コイル111・112は、他の送電コイル111・112のコイル面方向に対して交差するコイル面方向を有するように配置されている。ここで、コイル面方向とは、コイル面に平行な方向である。
尚、図3に示すように、少なくとも一つの送電コイル111・112は、他の送電コイル111・112のコイル面方向に対して平行するコイル面方向を有するように配置されていてもよい。この場合において、送電コイル111・112は、コイル面方向が互いに平行となるコイル面111a・112aが、所定領域Aの少なくとも一部を挟み込むように配置されていてもよい。また、このとき、送電コイル111・112は、コイル面方向が互いに平行となるコイル面111a・112aの一方のコイル面をコイル軸に沿う方向に他方のコイル面に対して投影したときに、少なくとも一部が重複するように配置されていてもよい。
また、少なくとも一つの送電コイル111・112のコイル面111a・112aと、他送電コイル111・112のコイル面111a・112aとが、同一平面上に配置されないように、送電コイル111・112が配置されていてもよい。
上記のように構成された磁界形成装置101は、送電コイル111・112のコイル面111a・112aの配置角度や配置場所等を調整することによって、送電コイル111・112の位置関係に基づいて、送電コイル111(112)の変動磁界と送電共振器となった送電コイル112(111)の変動磁界とで所定領域Aの一部領域を強い磁界強度の変動磁界としたり、或いは、所定領域Aの一部領域を弱い磁界強度の変動磁界とすることができる。これにより、強い磁界強度や弱い磁界強度の変動磁界を一部領域に有した磁界を所定領域Aに形成することができる。
尚、磁界形成装置101は、送電共振器となった送電コイル111(112)と、残りの送電コイル112(111)とで、磁界共鳴による電力伝送を可能にする磁界領域と、電磁誘導による電力伝送を可能にする磁界領域とを所定領域内おいて存在させることができる。即ち、磁界形成装置101は、磁界共鳴の機能する距離が電磁誘導の機能する距離よりも長いため、送電コイル111(112)から近距離においては主に電磁誘導で送電する磁界領域と、遠距離においては主に磁界共鳴で送電する磁界領域とを所定領域内おいて存在させることができる。これにより、磁界形成装置101は、大きなサイズの所定領域において電力伝送を行う用途に好適である。
ここで、『変動磁界』とは、(1)磁力線の向きが正方向と逆方向とに交互に変化する状態の磁界、(2)磁力線の向きが正方向において磁界強度が変化する状態の磁界、(3)磁力線の向きが逆方向において磁界強度が変化する状態の磁界、及び(4)これら状態(1)〜(3)の2以上を組み合わせた状態の磁界の何れかを意味する。
『所定領域A』は、任意のサイズ及び形状を採用することができる。所定領域Aは、下底が上底よりも小径の逆錐台形状にされている。逆錐台形状は、逆円錐台形状、逆角錐台形状及びN角錐台形状の何れであってもよい。尚、本実施形態においては、所定領域Aが逆錐台形状である場合について説明するが、これに限定されるものではない。即ち、所定領域Aは、図4Aに示すように、1以上の側面の傾斜角度が残りの側面の傾斜角度とは相違されていてもよいし、図4Bに示すように、下底が上底よりも大径の錐台形状であってもよい。また、所定領域Aは、変動磁界中に配置される対象物に対応したサイズ及び形状にされていてもよいし、対象物を収容する容器や収容箱、部屋等の収容空間に対応したサイズ及び形状にされていてもよい。さらに、『所定領域A』は、長方体形状等の六面体形状や立方体形状、三角柱形状等であってもよい。
『対象物』としては、変動磁界により給電される受電装置を備えた駆動機器が例示される。駆動機器は、電力で駆動される全て種類の機器が対象であり、例えば携帯機器や家電、自動車等を例示することができる。
尚、本実施形態においては、磁界形成装置101が送電コイル111・112だけを備えた場合について説明するが、1以上の送電共振器を備えていてもよい。『送電共振器』は、スパイラル型やソレノイド型、ループ型がコイルの種類として例示されるものであり、コイル両端が直接的に接続(短絡)又はGND等を介して間接的に接続(短絡)された状態のコイルである。送電共振器は、誘導電流が流れたときに、変動磁界をコイル面に対向する所定領域Aに発生させるようになっていると共に、送電共振器を挟んで所定領域Aとは反対側の領域に変動磁界を発生させるようになっている。
また、本実施形態においては、複数の送電コイル111・112に対して一つの発振制御装置131を設けた場合について説明するが、これに限定されるものではなく、各送電コイル111・112に対して発振制御装置131がそれぞれ設けられていてもよい。即ち、コイル(送電コイル111)と、コイルに変動電流を供給する変動電流供給機構(発振器1312)と、第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士を短絡可能にするコイル短絡機構(送電コイル短絡機構1313)とを有したコイル装置を組み合わせて磁界形成装置101が形成されていてもよい。この構成によれば、コイル装置単位でコイルを、変動磁界を発生するコイルと、変動磁界に共振する送電共振器とに切り替えることができるため、磁界形成の制御を容易にできる場合がある。
(磁界形成装置:送電コイル)
『送電コイル111・112』は、スパイラル型やソレノイド型、ループ型がコイルの種類として例示されるものであり、外部から供給された変動電流により送電共振器となった送電コイル111・112に誘導電流を生じさせるコイルである。ここで、『変動電流』とは、(1)0アンペアを挟んでプラス側及びマイナス側に交互に変動する状態の電流、(2)プラス側において変動する状態の電流、(3)マイナス側において変動する状態の電流、(4)及びこれら状態(1)〜(3)の2以上を組み合わせた状態の電流の何れかを意味する。
全ての送電コイル111・112は、コイル面111a・112aが所定領域に対向するように配置されており、少なくとも一つの送電コイル111・112は、他の送電コイル111・112のコイル面方向に対して交差するコイル面方向を有するように配置されている。例えば、図1や図4Aの所定領域Aを有した磁界形成装置101・101Aの場合は、所定領域Aの側面に沿って送電コイル111・112が配置されることによって、コイル面方向が所定領域Aの下方位置において交差する状態となる。また、図4Bの所定領域Aを有した磁界形成装置101Bの場合は、所定領域Aの側面に沿って送電コイル111・112が配置されることによって、コイル面方向が所定領域Aの上方位置において交差する状態となる。
尚、図1・図4A・図4Bにおいては、説明の便宜上、2個の送電コイル111・112を備えた場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、複数であればよい。例えば、図5に示すように、3個の送電コイル111・112・115を備え、送電コイル115のコイル面115aが所定領域Aの底面に対向するように配置されていてもよい。
また、例えば図6に示すように、所定領域Aの上方位置から目視したときに、所定領域Aを中心とした正三角形の辺にそれぞれ沿って3個の送電コイル111・112・113が配置されていてもよい。この場合においては、図6のX−X線矢視端面の状態が図5における送電コイル111・112・115の配置関係となる。
また、例えば図7に示すように、所定領域Aの上方位置から目視したときに、所定領域Aを中心とした正方形の辺にそれぞれ沿って4個の送電コイル111・112・113・114が配置されていてもよい。この場合においては、図7のX−X線矢視端面の状態が図5における送電コイル111・112・115の配置関係となる。
図8に示すように、所定領域Aの側方に配置された送電コイル111・112のコイル面は、所定領域Aの側面のサイズ及び形状に対応して任意のサイズ及び形状を採用することができる。例えば、送電コイル111・112のコイル面111a・112aは、逆錐台形状の所定領域Aに対応した台形状に形成されていてもよいし、楕円形状(送電コイル111A)にされていてもよい。また、送電コイル111・112のコイル面は、所定領域Aのサイズに対応した円形状や三角形状、四角形状、その他、多角形状等の各種の形状を採用することができる。尚、送電コイル111・112毎に異なったコイル面111a・112aの形状にされていてもよい。また、送電コイル111・112のコイル面111a・112aは、所定領域Aの側面を投影した形状に一致させるように決定されてもよいし、その他の送電コイル111・112・115の配置等の要因により決定されてもよい。
また、送電コイル111・112は、複数の送電用子コイルにより形成されていてもよい。例えば、送電コイル111は、同一サイズや各種サイズの複数の送電用子コイル1111を集合させることによって、全体として台形状のコイル面111aが形成されていてもよい。また、送電コイル111は、複数の送電用子コイル1111と、送電用子コイル1111とは形状の異なる台形形状等の送電用子コイル1112とを集合させることによって、全体として台形状のコイル面111aが形成されていてもよい。
また、送電コイル111・112は、外周部同士が一部重複するように配置されていてもよい。この構成によれば、磁界強度の弱い送電コイル111・112の外周部同士を重複させることによって、磁界強度の均一化を容易にすることができる。
また、所定領域Aの下方に配置された送電コイル115のコイル面115aは、所定領域Aの下底のサイズ及び形状に対応して任意のサイズ及び形状を採用することができる。例えば送電コイル115のコイル面115aは、所定領域Aのサイズに対応した円形状であってもよいし、その他の形状であってもよい。具体的には、送電コイル115Aのように、三角形状のコイル面115aであってもよいし、送電コイル115Bのように、四角形状のコイル面115aであってもよいし、その他の多角形状や楕円形状等のコイル面115aであってもよい。尚、送電コイル115のコイル面115aの形状は、所定領域Aの下底形状に一致させるように決定されてもよいし、その他の送電コイル111・112の配置等の要因により決定されてもよい。
また、送電コイル115は、1個以上であればよい。複数の送電コイル115の場合は、同一サイズや各種サイズの複数の送電用子コイル1151を集合させることによって、所望のコイル面形状の送電コイル115を形成することができる。また、コイル面形状に一致した環状の送電用子コイル1152と、この送電用子コイル1152の内周側に配置された複数の送電用子コイル1151とで送電コイル115が形成されていてもよい。このような複数の送電用子コイル1151(1152)で送電コイル115が形成された場合は、送電用子コイル1151(1152)毎に所定領域Aの底部付近における変動磁界の磁界強度を細かく調整することができる。
図9及び図10に示すように、また、磁界形成装置101は、3個等の複数の送電コイル111・112・113が平板状となるように配置されていてもよい。即ち、複数の送電コイル111・112・113のコイル面111a・112a・113aが同一平面上に存在するように、送電コイル111・112・113が配置されていてもよい。この場合は、送電コイル111・112・113の配置数を増減することによって、所定領域Aの平面方向のサイズ及び形状を任意に設定することができる。尚、配置方向は、水平方向であってもよいし、鉛直方向であってもよいし、鉛直方向や水平方向に対して傾斜された方向であってもよい。
(磁界形成装置:発振制御装置)
図11に示すように、上記のように構成された磁界形成装置101は、外部の電源PSに接続可能な発振制御装置131(電流出力制御装置の一例)を有している。尚、以後の説明においては、3個の送電コイル111・112・113を備えた磁界形成装置101について説明するが、これに限定されるものではない。
発振制御装置131は、送電コイル111・112・113を送電共振器にする送電コイル短絡機構と、送電コイル111・112・113の全部を除く少なくとも一つからなる複数の出力先のうちの1つの出力先に対して変動電流を出力し、且つその変動電流を出力する出力先を切り替え可能な出力先切替機構とを有している。尚、発振制御装置131の出力先切替機構は、変動磁界における磁力線の形状及び密度の組み合わせからなる磁界状態を繰り返して変更するように構成されていることが好ましい。この場合には、変動磁界における磁力線の形状及び密度の組み合わせからなる磁界状態を繰り返して変更することによって、所定領域Aにおける変動磁界の磁界強度を平均化することができる。これにより、例えば磁界形成装置101が給電装置に搭載された場合は、受電装置の向きや位置によって受電効率が大きく低下するという現象を起こすことなく給電することが可能になる。
具体的に説明すると、発振制御装置131は、変動電流を出力する発振器1312と、送電コイル111・112の少なくとも一つについて、第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士を短絡可能にする送電コイル短絡機構1313とを有している。送電コイル短絡機構1313は、発振器1312の変動電流を送電コイル111・112・113に流すように構成されており、短絡と同時に、短絡した送電コイル111・112・113に対する変動電流の供給を停止するようになっている。これにより、送電コイル短絡機構1313は、送電コイル111・112・113に対する短絡の切り替え機能と、発振器1312の変動電流の出力先を切り替える電流経路切替器(出力先切替機構)としての機能とを有している。
上記のように構成された磁界形成装置101は、送電コイル111・112・113の少なくとも一つを送電共振器とし、異なる角度から送電共振器に磁界を送ることによって、変動磁界における磁界強度の分布を変化させることができる。また、切り替えを繰り返した場合は、磁界強度の変化量が平均化された変動磁界を所定領域Aに形成することができる。さらに、送電共振器となった少なくとも一つの送電コイル111・112・113が共振することによって、所定領域Aの変動磁界の磁界強度を高めることができる。
(磁界形成装置:発振制御装置:発振器)
発振器1312は、電源PSから出力される電流を受けるとともに、任意の発振周波数の変動電流を出力可能にされている。発振器1312は、各種用途の磁界形成装置101に容易に適用できるように、発振周波数を変更可能であることが好ましい。また、発振器1312は、出力先の送電コイル111・112・113の仕様に応じて発振周波数や電圧、電流を個別に変更可能にされていてもよい。
尚、本実施形態においては、発振器1312が送電コイル短絡機構1313を介して間接的に送電コイル111・112・113に短絡されているが、これに限定されるものではなく、送電コイル111・112・113に直接的に短絡されていてもよい。この場合は、発振器1312からの変動電流を全ての送電コイル111・112・113に供給することができる。また、送電コイル短絡機構1313が電源PSに接続され、発振器1312が、送電コイル短絡機構1313と送電コイル111・112・113各々とを接続する電流径路毎に配置されていてもよい。この場合、送電コイル短絡機構1313は、電源PSから出力される電流の出力先を、電流経路切毎に配置された3つの発振器1312の間で切り替えることで、変動電流の出力先となる送電コイルを切り替えることが可能となる。
(磁界形成装置:発振制御装置:送電コイル短絡機構)
図12に示すように、送電コイル短絡機構1313は、発振器1312からの変動電流を各送電コイル111・112・113に切り替え可能に出力するスイッチ機構と、各送電コイル111・112・113の第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士を短絡可能にする短絡機構とを有している。
スイッチ機構は、複数のスイッチ部を有している。これらの各スイッチ部は、入力端と出力端との接続(オン状態)と離隔(オフ状態)とを切り替え可能になっている。全てのスイッチ部の入力端は、発振器1312に接続されている。一方、出力端は、短絡機構のスイッチ部を介して各送電コイル111・112・113の第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142aにそれぞれ接続可能にされている。これにより、スイッチ機構は、オン状態のスイッチ部に接続された送電コイル111・112・113に対してだけ発振器1312からの変動電流を流通させるようになっている。
短絡機構は、各送電コイル111・112・113に対応して複数のスイッチ部を有している。これらの各スイッチ部は、第1端子及び第2端子の短絡(オン状態)と離隔(オフ状態)とを切り替え可能になっている。各スイッチ部の第1端子は、各送電コイル111・112・113の第1電流経路141の端部141aに接続されている。各スイッチ部の第2端子は、各送電コイル111・112・113の第2電流経路142の端部142aに接続されている。これにより、短絡機構のスイッチ部は、第1端子及び第2端子の短絡(オン状態)と離隔(オフ状態)とを切り替えることによって、送電コイル111・112・113の第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士を短絡(短絡)又は離隔することが可能になっている。尚、本実施形態においては、短絡機構が第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士を短絡可能にする構成について説明するが、これに限定されるものではなく、端部141a・142a同士をGNDに接続(短絡)可能にする構成であってもよい。
上記の短絡機構のスイッチ部は、スイッチ機構に連動して作動するように構成されている。具体的には、短絡機構のスイッチ部により第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142a同士が短絡された送電コイル111・112・113に対してはスイッチ機構が発振器1312からの変動電流の出力を停止する一方、短絡機構のスイッチ部により第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142aが離隔された送電コイル111・112・113に対してはスイッチ機構が発振器1312からの変動電流を出力するようになっている。
また、送電コイル短絡機構1313は、短絡制御機構を有している。短絡制御機構は、各スイッチ部のオン状態とオフ状態とを切り替え可能になっている。例えば、送電コイル111における第1電流経路141及び第2電流経路142の端部141a・142aを短絡する短絡パターン1と、送電コイル112における端部141a・142a同士を短絡する短絡パターン2と、送電コイル113における端部141a・142a同士を短絡する短絡パターン3と、送電コイル111・112における端部141a・142a同士を短絡する短絡パターン4と、送電コイル112・113における端部141a・142a同士を短絡する短絡パターン5と、送電コイル111・113における端部141a・142a同士を短絡する短絡パターン6とが存在する。短絡制御機構は、これらの短絡パターン1〜6から選択された組み合わせを任意のタイミングで切り替えることが可能になっている。以上のように、本実施形態では、発振器1312の変動電流の出力先として、6つの出力先が存在し、短絡制御機構によりその変動電流を出力する出力先を切り替えることが可能に構成されている。
さらに、送電コイル短絡機構1313の短絡制御機構は、端部141a・142a同士の短絡処理を所定のタイミング及び期間の組み合わせで実行する機能を有している。これにより、短絡制御機構は、接続処理のタイミング及び期間を調整することによって、発熱や消費電力を考慮しながら、所定の磁界強度を有した変動磁界を容易に発生させることができる。
具体的に説明すると、短絡制御機構は、複数の短絡時間(時間1〜時間n)を選択可能にされており、所定の短絡時間が磁界形成装置101の用途や状態に応じて選択されるようになっている。短絡制御機構は、複数の短絡パターンにより端部141a・142a同士の短絡動作の実行タイミングを決定することが可能になっている。具体的には、短絡パターン1〜6の内の1パターンが完了する毎に、短絡動作が実行される『1パターン毎』や短絡パターン1〜6の内の2パターンが完了する毎に、短絡動作が実行される『2パターン毎』等を有し、これらの選択により所望のタイミングで各種の短絡動作を実行することが可能になっている。
(磁界形成装置:発振制御装置の変形例:送電コイル短絡機構、電流経路切替器)
以上の発振制御装置131は、送電コイル短絡機構1313が電流経路切替器の一部機能を備えた場合について説明したが、これに限定されるものはなく、図13に示すように、送電コイル短絡機構1313Aと電流経路切替器1311とをそれぞれ独立して備えていてもよい。この場合は、短絡のための制御と、電流切り替えのための制御とを分離することができるため、制御が容易になる。
具体的に説明すると、発振制御装置131は、短絡機構だけを備えた送電コイル短絡機構1313A及び発振器1312と、発振器1312の変動電流を送電コイル111・112・113の全部を除く少なくとも一つ以上に流すように切り替える電流経路切替器1311とを有している。
(磁界形成装置:発振制御装置:電流経路切替器)
電流経路切替器1311は、発振器1312からの変動電流を各送電コイル111・112・113に切り替え可能に出力するスイッチ機構を有している。スイッチ機構は、複数のスイッチ部を有している。これらの各スイッチ部は、入力端と出力端との接続(オン状態)と離隔(オフ状態)とを切り替え可能になっている。全てのスイッチ部の入力端は、発振器1312に接続されている。一方、出力端は、各送電コイル111・112・113にそれぞれ接続されている。これにより、スイッチ機構は、オン状態のスイッチ部に接続された送電コイル111・112・113に対してだけ発振器1312からの変動電流を流通させるようになっている。
図14に示すように、また、電流経路切替器1311は、スイッチ制御機構を有している。スイッチ制御機構は、スイッチ機構における各スイッチ部のオン状態とオフ状態とを切り替え可能になっている。例えば、送電コイル111に変動電流を流通させるルートをAルートとし、送電コイル112に変動電流を流通させるルートをBルートとし、送電コイル113に変動電流を流通させるルートをCルートとすると、6態様の接続パターン1〜6が存在する。
具体的には、(1)Aルートだけを流通させることによって、送電コイル111に対してだけ変動電流を流通させる接続パターン1と、(2)Bルートだけを流通させることによって、送電コイル112に対してだけ変動電流を流通させる接続パターン2と、(3)Cルートだけを流通させることによって、送電コイル113に対してだけ変動電流を流通させる接続パターン3と、(4)AルートとBルートを流通させることによって、送電コイル111・112に対して変動電流を流通させる接続パターン4と、(5)BルートとCルートを流通させることによって、送電コイル112・113に対して変動電流を流通させる接続パターン5と、(6)AルートとCルートを流通させることによって、送電コイル111・113に対して変動電流を流通させる接続パターン6とが存在する。そして、スイッチ制御機構は、これらの接続パターン1〜6から選択された組み合わせを任意のタイミングで切り替えることが可能になっている。
さらに、電流経路切替器1311のスイッチ制御機構は、変動電流を送電コイル111・112・113の何れにも流さない停止処理を所定のタイミング及び期間の組み合わせで実行する機能を有している。これにより、スイッチ制御機構は、停止処理のタイミング及び期間を調整することによって、発熱や消費電力を考慮しながら、所定の磁界強度を有した変動磁界を容易に発生させることができる。
具体的に説明すると、スイッチ制御機構は、スイッチ機構における全てのスイッチ部をオフ状態にすることによって、全送電コイル111・112・113に対する給電を停止する休止動作(停止処理)を行うことが可能になっている。休止動作は、複数の休止時間(時間1〜時間n)を選択可能にされており、所定の休止時間が磁界形成装置101の用途や状態に応じて選択されるようになっている。
また、スイッチ制御機構は、複数の休止パターンにより休止動作の実行タイミングを決定することが可能になっている。具体的には、接続パターン1〜6の内の1パターンが完了する毎に、休止動作が実行される『1パターン毎』や接続パターン1〜6の内の2パターンが完了する毎に、休止動作が実行される『2パターン毎』等を有し、これらの選択により所望のタイミングで各種の休止動作を実行することが可能になっている。
例えば、電流経路切替器1311は、接続パターン1のAルート通電状態と、休止動作と、接続パターン2のBルート通電状態と、休止動作と、接続パターン3のCルート通電状態と、休止動作とを順番に繰り返す通電動作が可能になっている。また、例えば、電流経路切替器1311は、接続パターン1のAルート通電状態と、接続パターン2のBルート通電状態と、接続パターン3のCルート通電状態と、休止動作とを順番に繰り返す通電動作が可能になっている。
電流経路切替器1311は、マイコン等のプログラマブル機能を有した回路で構成され、ソフトウエアにより変動電流の切り替え動作が行われるようになっていてもよいし、ICの組み合わせにより構成され、ハードウエアにより切り替え動作が行われるようになっていてもよい。
(磁界形成装置の適用例)
図15に示すように、上記のように構成された磁界形成装置101が給電装置に適用された場合について説明する。即ち、磁界形成装置101が、給電装置としての充電器7に搭載され、充電器7に設けられた駆動機器5の受電装置である受電モジュール9に電力を無線伝送により供給するように構成された場合について説明する。
磁界形成装置101を搭載した充電器7(給電装置)と駆動機器5(二次電池10、受電モジュール9)とは、受給電装置1や受給電システムを構成している。換言すれば、受給電装置1は、磁界により受電する受電コイル機構2を備えた駆動機器5と、駆動機器5に電力を無線伝送により供給する充電器7とを有している。
尚、受給電装置1は、充電器7と駆動機器5とがセットにされて取り扱われてもよい。また、以後の説明においては、受電コイル機構2が磁界共鳴により受電する構成について説明するが、これに限定されるものではなく、電磁誘導により受電する構成にされていてもよい。
(磁界形成装置の適用例:充電器、収容カップ)
充電器7は、受電装置を備えた携帯機器等の駆動機器5が載置される収容カップ6と、収容カップ6の収容領域Bに、受電モジュール9の向きや位置に拘わらずに受電可能にする変動磁界を発生させる磁界形成装置101とを有している。尚、収容カップ6は、複数の駆動機器5が収容領域Bに同時に配置される構成にされていてもよい。換言すれば、収容カップ6の収容領域Bは、複数の駆動機器5を収容可能な容積に設定されていてもよい。
収容カップ6が設けられた充電ケース60の筐体内には、磁界形成装置101が配置されている。磁界形成装置101が充電器7に適用された場合は、送電コイル111・112・113の何れかが給電コイル31として機能し、残りの送電コイル111・112・113が給電共振器として機能する。そして、給電コイル31を備えた給電コイル機構3には、変動電流を出力する発振制御装置131をICチップ化した発振制御回路81が接続されている。
発振制御回路81と給電コイル機構3とは、取扱い性を向上させるように、給電モジュール8として一体化されている。発振制御回路81には、USB端子61が接続されている。USB端子61は、充電器7の外部に設けられたパソコン等の外部機器から図示しないUSBケーブルが接続可能にされており、外部機器から5Vの直流電力を発振制御回路81に供給可能にしている。尚、充電器7は、USB端子61の代わりに、家庭用の交流電力用コードが接続され、整流回路及び変圧器により交流電力から変換された直流電力を発振制御回路81に供給可能にされていてもよい。
(磁界形成装置の適用例:駆動機器)
上記の充電器7により充電及び作動される駆動機器5としては、携帯機器が例示される。携帯機器は、「ハンドヘルド(手で持つことが可能)」及び「ウェアラブル(身体に装着可能:人体装着機器)」の何れの機器も含む。具体的には、携帯機器は、ポータブルコンピュータ(ラップトップ、ノートパソコン、タブレットPC等)や、ヘッドセット、カメラ、音響機器・AV機器(携帯音楽プレーヤー、ICレコーダー、ポータブルDVDプレーヤー等)、計算機(ポケットコンピュータ、電卓)、ゲーム機、コンピュータ周辺機器(携帯プリンター、携帯スキャナ、携帯モデム等)、専用情報機器(電子辞書、電子手帳、電子書籍、ポータブルデータターミナル等)、携帯通信端末、音声通信端末(携帯電話、PHS、衛星電話、第三者無線、アマチュア無線、特定小電力無線・パーソナル無線・市民ラジオ等)、データ通信端末(携帯電話・PHS(フィーチャーフォン・スマートフォン)、ポケットベル等)、放送受信機 (テレビ・ラジオ)、携帯ラジオ、携帯テレビ、ワンセグ、その他機器(腕時計、懐中時計)、補聴器、ハンドヘルドGPS、防犯ブザー、懐中電灯・ペンライト、電池パック等を例示することができる。また、『補聴器』は、耳掛け型補聴器、耳穴型補聴器、メガネ型補聴器を例示することができる。尚、駆動機器5は、パーソナルコンピュータ等の据置型機器であってもよい。
(磁界形成装置の適用例:駆動機器:受電コイル機構)
駆動機器5は、磁界により受電する受電コイル機構2を有している。また、駆動機器5は、受電コイル機構2の他、受電コイル機構2から電力が供給される電力制御回路91と、磁性部材4とを有している。受電コイル機構2と電力制御回路91と磁性部材4とは、受電モジュール9として一体化されている。受電モジュール9は、二次電池10に接続されている。
受電コイル機構2は、収容領域B(所定領域A)内の変動磁界により磁界共振して受電するように構成されている。具体的には、受電コイル機構2は、受電コイル21と、受電コイル21の内周側に設けられた受電共振器22とを有している。ここで、『磁界共振』とは、変動磁界の共振周波数で同調する共振現象を起こすことをいう。受電コイル21や受電共振器22に用いられるコイルの種類としては、スパイラル型やソレノイド型、ループ型が例示される。尚、受電コイル21及び受電共振器22の位置関係は、受電コイル21が受電共振器22の内周側及び外周側の何れに配置されていてもよいし、受電コイル21と受電共振器22とが半径方向において互いに重複しないように配置されていてもよい。
駆動機器5は、受電コイル機構2に配置された磁性部材4を有している。磁性部材4は、受電コイル機構2の相互インダクタンスを増大させ、磁束密度を増大させて磁界強度を高めるようになっている。これにより、受電コイル機構2は、磁性部材4により受電コイル機構2の磁界強度が増大されることによって、充電特性が高い状態に維持され、受電コイル機構2の配置の自由度が高められた状態において所望以上の電力を受電することが容易になっている尚、受電コイル機構2は、磁性部材4を有していることが好ましいが、磁性部材4を有していなくてもよい。
受電コイル機構2の内周側には、磁性部材4が配置されている。受電コイル機構2と磁性部材4との軸方向の位置関係、即ち、軸方向に直交する方向から目視した場合の位置関係は、特に限定されるものではないが、磁性部材4の一端側と他端側との中間部に受電コイル機構2が位置するように配置されていることが好ましい。ここで、磁性部材4の一端側と他端側との『中間部』は、一端側と他端側とで挟まれた領域における一端及び他端を除いた任意の部分を意味する。
尚、受電コイル機構2と磁性部材4との軸方向の位置関係は、磁性部材4の一端側と他端側との中心部に受電コイル機構2が位置するように配置されていることがより好ましい。また、受電コイル機構2と磁性部材4との軸方向の位置関係は、受電コイル機構2の一方側のコイル面2aが給電コイル機構3の磁界生成面3aに向き合う場合と、受電コイル機構2の他方側のコイル面2bが磁界生成面3aに向き合う場合とで、磁性部材4による充電特性に大幅な相違がない状態が好ましい。
また、受電コイル機構2における受電共振器22は、受電コイル21を外周側に位置させるように配置されている。即ち、受電コイル機構2は、最外周側の受電コイル21と、最内周側の磁性部材4との間に、受電共振器22が配置された構成にされている。受電共振器22と受電コイル21との軸方向の位置関係は、特に限定されるものではないが、受電共振器22の一端側と他端側との中間部に受電コイル21が配置されていることが好ましい。尚、受電共振器22と受電コイル21との軸方向の位置関係は、受電共振器22の一端側と他端側との中心部に受電コイル21が配置されていることがより好ましい。
磁性部材4は、磁性粉末が分散された樹脂により形成されている。この磁性部材4で使用する樹脂は、熱硬化性樹脂でも熱可塑性樹脂でもよく、特に限定されるものではない。例えば、熱硬化性樹脂であれば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ビニルエステル樹脂、シアノエステル樹脂、マレイミド樹脂、シリコン樹脂などが挙げられる。また、熱可塑性樹脂であれば、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられる。なお、本実施例では、エポキシ樹脂を主成分とした樹脂を用いている。
また、樹脂中に分散する磁性粉末には、軟磁性粉末を使用している。軟磁性粉末としては、特に限定されるものではないが、純Fe、Fe−Si、Fe−Al−Si(センダスト)、Fe−Ni(パーマロイ)、ソフトフェライト、Fe基アモルファス、Co基アモルファス、Fe−Co(パーメンジュール)などを用いることができる。また、磁性部材4の形状についても、併せて適宜選択される。
(受給電装置1の適用例:駆動機器:電力制御回路)
電力制御回路91は、回路基板に実装されている。
図16に示すように、電力制御回路91は、二次電池10に対する充電を制御する機能を有している。尚、電力制御回路91は、放電を制御する機能も併せ持った回路であってもよい。
具体的に説明すると、電力制御回路91は、交流電力を出力する受電コイル機構2を介して外部から給電された交流電力を整流することにより直流電力を出力する整流・安定化部911と、整流・安定化部911から出力された直流電力を充電電圧で二次電池10に供給する充電部912と、信号処理を実行する変圧部913と、を有している。変圧部913は、二次電池10の充電電力により作動する駆動機構11に接続されている。
整流・安定化部911は、整流・安定化ICを用いることができる。整流・安定化ICは、フルブリッジ同期整流、電圧コンディショニング及びワイヤレス・パワー制御、電圧・電流・温度の異常に対する保護機能等の各機能をワンチップに集積したICである。尚、受電コイル機構2から出力される電力が直流電力の場合は、整流・安定化部911を省く場合がある。
充電部912は、定電流/定電圧リニア・チャージャ用のIC(充電回路)であり、充電電流が設定値の所定値まで減少したことを報知する機能やタイマによる充電終了機能、サーマル・フィードバックによる充電電流の安定化機能、高電力動作時や高周囲温度条件下におけるチップ温度制限機能等を有している。
変圧部913は、二次電池10の充電電力を駆動機構11の駆動電力に変換して出力する信号処理を実行する変圧部として機能する変圧回路である。変圧部913は、降圧用途としてリニアレギュレータを適用可能であり、昇圧及び降圧の用途としてスイッチングレギュレータやチャージポンプを適用可能である。尚、これらの各レギュレータは、半導体素子により電流を高速でオン・オフする方式等を例示することができる。
(受給電装置1の適用例:駆動機器:大容量コンデンサ搭載の電力制御回路)
図17及び図18に示すように、電力制御回路91は、大容量コンデンサを前段蓄電部920として備えていてもよい。前段蓄電部920は、後段の電気部品の最低作動電圧以上で放電する容量を有しており、受電電圧が変動する場合に好適である。ここで、『電気部品』とは、二次電池や電子回路基板の他、電力の供給により作動する全ての駆動機器を含む。『最低作動電圧』とは、電気部品を正常に作動させるための最低電圧を意味する。例えば、二次電池における最低作動電圧は、二次電池の充電ICが正常に動作するための最低電圧である。
特に、前段蓄電部920は、送電コイル短絡機構1313や電流経路切替器1311により給電コイル31への通電の切り替えが行われる場合に好適である。具体的に説明すると、電力制御回路91を備えた駆動機器5(受電装置)は、磁界形成装置101により発生された所定領域Aの変動磁界により給電されるように構成されており、変動磁界により受電する受電コイル機構2(受電機構)と、受電コイル機構2で受電した電流を充電し、電流経路切替器1311における出力先の切り替えが行われている期間、後段の二次電池10等(電気部品)の最低作動電圧以上で放電する容量を有した前段蓄電部920(大容量コンデンサ)とを有していてもよい。
また、駆動機器5(受電装置)は、変動磁界により受電する受電コイル機構2と、受電コイル機構2で受電した電流を充電し、電流経路切替器1311における停止処理の期間、後段の二次電池10等(電気部品)の最低作動電圧以上で放電する容量を有したコンデンサとを有していてもよい。
上記の構成によれば、給電コイル31に対する切替処理や停止処理によって、受電コイル機構2から誘導電流が得られなくなった場合でも、前段蓄電部920が充電部912等の最低作動電圧以上で放電することによって、充電部912等を安定して作動させることができる。
また、前段蓄電部920(大容量コンデンサ)は、送電コイル短絡機構1313や電流経路切替器1311における出力先の切り替えが行われている期間に加えて、電流経路切替器1311が変動電流を給電コイル31(送電コイル)の何れにも流さない停止処理の期間、後段の電気部品の最低作動電圧以上で放電する容量を有していていてもよい。この構成によれば、電流経路切替器1311における出力先の切り替えが行われている期間に加えて、送電コイル及び送電共振器に対する停止処理によって、受電コイルから誘導電流が得られなくなった場合でも、前段蓄電部920が電気部品の最低作動電圧以上で放電することによって、電気部品を安定して作動させることができる。
(受給電装置の適用例:駆動機器:駆動機構)
駆動機構11としては、電力を運動エネルギに変換するスピーカやモータ等の部品を組み込んだ機構、電力を光エネルギに変換するLED光源やレーザ光源等の部品を組み込んだ発光機構や照明機構、マイコンが例示されるが、電力により作動するあらゆる種類の機器を適用可能である。受電コイル機構2は、機械的に非接触な状態で給電される無線給電に対応する構成にされている。無線給電としては、電磁誘導方式や磁界共鳴方式(磁気共鳴方式)が例示される。
(受給電装置の適用例:駆動機器:二次電池)
二次電池10は、充放電可能な電池について全ての種類を適用することができる。例えば、鉛蓄電池、制御弁式鉛蓄電池、リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池、リン酸鉄リチウムイオン電池、リチウム・硫黄電池、チタン酸・リチウム電池、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素充電池、ニッケル・鉄電池、ニッケル・リチウム電池、ニッケル・亜鉛電池、充電式アルカリ電池、ナトリウム・硫黄電池、レドックス・フロー電池、亜鉛・臭素フロー電池、シリコン電池、銀亜鉛電池(Silver−Zinc)等を二次電池10として例示することができる。
以上の詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明したが、本発明は、以上の詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は可能な限り広く解釈されるべきである。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされるべきである。また、本発明の目的及び本発明の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌することが望まれる。
1 受給電装置
2 受電コイル機構
3 給電コイル機構
4 磁性部材
5 駆動機器
6収容カップ
7 充電器
8 給電モジュール
9 受電モジュール
10 二次電池
21 受電コイル
22 受電共振器
31 給電コイル
111 送電コイル
112 送電コイル
131 発振制御装置
1111 送電用子コイル
1112 送電用子コイル
1311 電流経路切替器
1312 発振器
A 所定領域
B 収容領域

Claims (10)

  1. 一方のコイル端側の第1電流経路と、他方のコイル端側の第2電流経路とを介して変動電流が供給されることにより変動磁界を発生する複数の送電コイルと、
    前記第1電流経路及び前記第2電流経路の少なくとも一方の電流経路中に配置された共振用コンデンサと、
    前記送電コイルの少なくとも一つについて、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の端部同士を短絡可能にして送電共振器へ所定のタイミング及び期間の組み合わせで繰り返して切り替え可能な送電コイル短絡機構と、
    前記送電コイルの全部を除く少なくとも一つの前記送電コイルからなる複数の出力先のうちの1つの出力先に対して変動電流を出力し、且つその変動電流を出力する出力先を繰り返して切り替え可能な出力先切替機構と
    を有することを特徴とする磁界形成装置。
  2. 変動磁界を所定領域に発生させる磁界形成装置であって、
    全ての前記送電コイルは、コイル面が前記所定領域に対向するように配置されており、
    少なくとも一つの前記送電コイルは、他の前記送電コイルのコイル面方向に対して交差するコイル面方向を有するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁界形成装置。
  3. 変動磁界を所定領域に発生させる磁界形成装置であって、
    全ての前記送電コイルは、コイル面が前記所定領域に対向するように配置されており、
    少なくとも一つの前記送電コイルは、他の前記送電コイルのコイル面方向に対して平行するコイル面方向を有するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁界形成装置。
  4. 前記出力先切替機構は、
    前記変動電流を前記送電コイルの何れにも出力しない停止処理を所定のタイミング及び期間の組み合わせで実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁界形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の磁界形成装置を備えたことを特徴とする給電装置。
  6. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の磁界形成装置を備えた給電装置と、
    前記給電装置における前記変動磁界により受電する受電機構を備えた受電装置とを有することを特徴とする受給電装置。
  7. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の磁界形成装置を備えた給電装置と、
    前記給電装置における前記変動磁界により受電する受電機構を備えた受電装置とを有し、
    前記受電装置は、
    前記出力先切替機構における前記変動電流の出力先の切り替えが行われている期間、後段の電気部品の最低作動電圧以上で放電する容量を有した大容量コンデンサを有することを特徴とする受給電装置。
  8. 請求項4に記載の磁界形成装置を備えた給電装置と、
    前記給電装置における前記変動磁界により受電する受電機構を備えた受電装置とを有し、
    前記受電装置は、
    前記出力先切替機構における前記変動電流の出力先の切り替えが行われている期間、後段の電気部品の最低作動電圧以上で放電する容量を有した大容量コンデンサを有し、
    前記大容量コンデンサは、
    前記出力先切替機構が、前記変動電流を前記送電コイルの何れにも流さない停止処理の期間、後段の電気部品の最低作動電圧以上で放電する容量を有していることを特徴とする
    受給電装置。
  9. 複数のコイルと、
    一方のコイル端側の第1電流経路と、他方のコイル端側の第2電流経路とを介して前記コイルに変動電流を供給する変動電流供給機構と、
    前記第1電流経路及び前記第2電流経路の少なくとも一方の電流経路中に配置された共振用コンデンサと、
    前記第1電流経路及び前記第2電流経路の端部同士を短絡可能にして送電共振器へ所定のタイミング及び期間の組み合わせで繰り返して切り替え可能なコイル短絡機構と、
    前記コイルの全部を除く少なくとも一つの前記コイルからなる複数の出力先のうちの1つの出力先に対して前記変動電流供給機構の変動電流を出力し、且つその変動電流を出力する出力先を繰り返して切り替え可能な出力先切替機構と
    を有することを特徴とするコイル装置。
  10. 一方のコイル端側の第1電流経路と、他方のコイル端側の第2電流経路とを介して変動電流が供給されることにより変動磁界を発生し、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の少なくとも一方の電流経路中に共振用コンデンサが配置された複数の送電コイルの少なくとも一つについて、前記第1電流経路及び前記第2電流経路の端部同士を短絡することにより送電共振器へ所定のタイミング及び期間の組み合わせで繰り返して切り替え、
    前記送電コイルの全部を除く少なくとも一つの前記送電コイルからなる複数の出力先のうちの1つの出力先に対して変動電流を出力し、且つその変動電流を出力する出力先を繰り返して切り替えることを特徴とする磁界形成方法。
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