JP6721123B2 - ノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路およびノイズ除去処理方法 - Google Patents

ノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路およびノイズ除去処理方法 Download PDF

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Description

本発明はノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理方法およびノイズ除去処理回路に関し、特に複数回のウェーブレット変換を用いることにより画像中のノイズを除去するノイズ除去処理システム、ノイズ除去処理回路およびノイズ除去処理方法に関する。
画像や音声などのデジタル信号に対するデータの圧縮処理や、ノイズ除去処理において、離散信号を周波数領域に変換する処理が多く用いられている。例えば、画像を圧縮する方式の1つであるJPEG(Joint Photographic Experts Group)では、画像の空間的な信号を周波数領域へ変換する処理である離散コサイン変換を行い、その後に量子化によって情報量を削減してからエントロピー符号化を行うことにより、データ量を削減する。
このJPEGによる圧縮処理では、離散コサイン変換によって、信号に含まれる主たるエネルギーを低周波領域に集中させた後に量子化することで、元の画像に対する影響が少ないデータの圧縮を実現している。
また、JPEGに続く規格であるJPEG2000では、離散ウェーブレット変換を用いた圧縮方法が採用されている。以下、デジタル信号を対象とするため、離散ウェーブレット変換を単にウェーブレット変換と記載する。ウェーブレット変換では、数画素分の画素値を入力とし、入力画像の画素値を低周波成分と高周波成分にそれぞれ分離する。
2次元ウェーブレット変換では、水平ウェーブレット変換と垂直ウェーブレット変換とが順に行われる。水平方向、垂直方向にそれぞれ低周波成分と高周波成分に分離すると、低周波成分は、比較的元の画像の色彩情報を残している。一方、高周波を含む領域では、画像中で画素値が急激に変化する部分、すなわち、物体のエッジ情報、或いはノイズ情報に由来する振動成分を保持している。これを垂直方向にも適応することにより、2次元画像は、水平方向および垂直方向それぞれ低周波成分と高周波成分とに分離される。
図16は、2次元画像に2次元ウェーブレット変換を適応した状態を示す説明図である。2×2の4画素に対してウェーブレット変換を適応すると、1画素の低周波成分と3画素の高周波成分に分離される。ここで、低周波成分のみを集積し、低周波成分のみに再度ウェーブレット変換を実施することで、2次元画像は、第一の高周波成分と第二の高周波成分と低周波成分とに分離される。このようにウェーブレット変換を複数回実施して、複数の周波数帯に変換することをウェーブレット変換による多重解像度解析と呼ぶ。
非特許文献1には、ウェーブレット変換を用いた画像ノイズ除去処理手法が記載されている。図17は、画像ノイズ除去処理手法を示す説明図である。図17に示される画像ノイズ除去処理手法では、ウェーブレット変換による多重解像度解析によって、複数の周波数帯に分離し、それぞれの帯域で高周波成分に含まれるノイズを縮退させる処理を行う。この処理をウェーブレット縮退(Wavelet Shrinkage )と呼ぶ。その後にノイズを縮退させた高周波成分と低周波成分に対して逆ウェーブレット変換を実施することで、元の画像情報に戻す。
画像信号、特に動画像信号に対してデータ圧縮、或いはノイズ除去処理を施す場合、これらの処理が、専用回路を実装したASIC(Application Specific Integrated Circuit )、或いはFPGA(Field Programmable Gate Array )上で実行されることがある。これは、撮影機器では、電力や実装面積等の理由により、高性能なCPU(Central Processing Unit )を搭載出来ない場合でも、高速処理、更にはリアルタイム処理を実現するためである。上記のようなハードウェアでは、実装面積に制約があるため、内部に画像フレームを保持するためのメモリを配置せずにライン単位での入力を受け付けるストリーム処理を行うことがある。
ここで、特許文献1には、2次元ウェーブレット変換をストリーム処理で実施するシステムの構成例が記載されている。特許文献1に記載されたシステムでは、ラスタスキャン順に入力を受け付け、第1のウェーブレット変換を実施する。第1のウェーブレット変換から出力された低周波成分は、メモリ(ラインバッファ)に蓄積され、第2のウェーブレット変換を実施するために必要な低周波成分がラインバッファに蓄積された段階で第2のウェーブレット変換が実施される。
一方、特許文献2には、使用するメモリ量の増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを除去できるノイズ除去処理システムが記載されている。具体的には、特許文献2には、上述するウェーブレット変換のためのラインバッファの他に、第1のウェーブレット変換を実施した後に第1の逆ウェーブレット変換が実施されるまで高周波成分を蓄積するためのメモリが必要であることが記載されている。
国際公開第2014/077245号 国際公開第2013/145051号
中野宏毅、山本鎭男、吉田靖夫、「ウェーブレットによる信号処理と画像処理」、共立出版、1999年8月、p.104−110
特許文献1及び特許文献2に記載されているように、非特許文献1に記載されたノイズ除去処理手法を、ストリーム処理を行う回路として実装すると多種のメモリが分散して配置される回路になる。図18は、ウェーブレット変換を3回実施する多重解像度解析とウェーブレット縮退とを実施するノイズ除去処理回路の例を示す説明図である。特許文献1及び特許文献2では、これらの必要メモリ量を削減するための解決手段が開示されているが、図18に例示するノイズ除去処理回路が、これらの解決手段を完全に排除するわけではない。
しかし、特許文献1および特許文献2に記載された方法には、複数の課題が存在する。一つ目は、総合的に必要とされるメモリ量が大きいということである。その理由は、ウェーブレット変換によって周波数変換された小数精度の画素値をメモリに保存するため、整数精度の入力画素値と比較して1画素あたりのデータ量が増加するためである。
二つ目は、メモリが分散して配置されるため大きな面積が必要になるということである。その理由は、単一のメモリを配置する場合と比較して、1つあたりのメモリに係る面積のオーバヘッドが蓄積されるためである。
三つ目は、メモリの読み書きを行う制御回路の数が多く、それぞれが異なる構成を採るため制御が複雑になるということである。その理由は、回路中の多くの各種手段が各種のメモリを介してデータの受け渡しを行うためである。
そこで、本発明は、使用するメモリの増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを除去できるノイズ除去システム、ノイズ除去処理回路およびノイズ除去処理方法を提供することを目的とする。
本発明によるノイズ除去処理システムは、ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶手段と、記憶手段に記憶された複数ラインの画素を読み取り、その複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換手段と、複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換手段と、複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退手段と、第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退手段と、ノイズ成分が縮退された第2の高周波成分と第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換手段と、ノイズ成分が縮退された複数の第1の高周波成分と第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によるノイズ除去処理回路は、ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶回路と、記憶回路に記憶された複数ラインの画素を読み取り、その複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換回路と、複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換回路と、複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退回路と、第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退回路と、ノイズ成分が縮退された第2の高周波成分と第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換回路と、ノイズ成分が縮退された複数の第1の高周波成分と第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によるノイズ除去処理方法は、ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積し、蓄積された複数ラインの画素を読み取り、その複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成し、複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成し、複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させ、第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させ、ノイズ成分が縮退された第2の高周波成分と第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第1の逆変換信号を生成して出力し、ノイズ成分が縮退された複数の第1の高周波成分と第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第2の逆変換信号を生成して出力することを特徴とする。
本発明によれば、使用するメモリの増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを除去できる。
本発明によるノイズ除去処理システムの一実施形態を示すブロック図である。 第1のウェーブレット変換手段120の構成例を示す説明図である。 第2のウェーブレット変換手段130の構成例を示す説明図である。 第1のウェーブレット縮退手段140の構成例を示す説明図である。 第2のウェーブレット縮退手段150の構成例を示す説明図である。 ノイズ除去処理システムの動作例を示す説明図である。 本発明によるノイズ除去処理回路の一実施形態を示すブロック図である。 第1のウェーブレット変換回路2020の構成例を示す説明図である。 第2のウェーブレット変換回路2030の構成例を示す説明図である。 第3のウェーブレット変換回路2040の構成例を示す説明図である。 ウェーブレット変換の例を示す説明図である。 ウェーブレット変換の他の例を示す説明図である。 ノイズ除去処理回路の動作例を示す説明図である。 本発明によるノイズ除去処理システムの概要を示すブロック図である。 本発明によるノイズ除去処理回路の概要を示すブロック図である。 2次元画像に2次元ウェーブレット変換を適応した状態を示す説明図である。 画像ノイズ除去処理手法を示す説明図である。 ノイズ除去処理回路の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明によるノイズ除去処理システムの一実施形態を示すブロック図である。なお、図1に示す一方向性の矢印は、情報の流れの方向を端的に示したものであり、双方向性を排除するものではない。
図1に例示するノイズ除去処理システム100は、記憶手段110と、第1のウェーブレット変換手段120と、第2のウェーブレット変換手段130と、第1のウェーブレット縮退手段140と、第2のウェーブレット縮退手段150と、第2の逆ウェーブレット変換手段160と、第1の逆ウェーブレット変換手段170とを備えている。
記憶手段110は、ライン単位での画素値入力を受け付け、予め定められた複数のラインを蓄積する。第1の実施形態では、記憶手段110が、蓄積した2ラインのデータを出力する場合について説明する。記憶手段110は、メモリ等により実現される。
第1のウェーブレット変換手段120は、複数のラインを記憶手段110から読み取る。第1のウェーブレット変換手段120は、複数のラインに対して同一のタイミングで2次元ウェーブレット変換を行い、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分に分離する。なお、ここでの同一のタイミングとは、同時またはほぼ同時を表す。
第2のウェーブレット変換手段130は、複数の第1の低周波成分を受け付け、複数の第1の低周波成分に対して同一のタイミングでウェーブレット変換を行い、第2の高周波成分と第2の低周波成分に分離する。なお、ここでの同一のタイミングも、同時またはほぼ同時を表す。
第1のウェーブレット縮退手段140は、複数の第1の高周波成分を受け付け、ノイズ成分を縮退させる。
第2のウェーブレット縮退手段150は、第2の高周波成分を受け付け、ノイズ成分を縮退させる。
第2の逆ウェーブレット変換手段170は、ノイズが縮退された第2の高周波成分と、第2の低周波成分とを受け付け、逆ウェーブレット変換を行い、第2の逆変換信号を生成する。
第1の逆ウェーブレット変換手段160は、ノイズが縮退された複数の第1の高周波成分と、第2の逆変換信号を受け付け、ノイズが縮退された画素(第1の逆変換信号)を生成し、出力する。
図2は、第1のウェーブレット変換手段120の構成例を示す説明図である。第1のウェーブレット変換手段120は、読み取った複数のラインを、1画素に相当する低周波成分と3画素に相当する高周波成分に分離する2次元ウェーブレット変換手段121および2次元ウェーブレット変換手段122を含む。
図3は、第2のウェーブレット変換手段130の構成例を示す説明図である。第2のウェーブレット変換手段130は、2次元ウェーブレット変換手段131を含む。2次元ウェーブレット変換手段131の内容は、第1のウェーブレット変換手段120に含まれる2次元ウェーブレット変換手段121または2次元ウェーブレット変換手段122と同様である。
図4は、第1のウェーブレット縮退手段140の構成例を示す説明図である。第1のウェーブレット縮退手段140は、高周波成分を受け付け、ノイズ成分を縮退させるノイズ縮退手段141およびノイズ縮退手段142を含む。
図5は、第2のウェーブレット縮退手段150の構成例を示す説明図である。第2のウェーブレット縮退手段150は、ノイズ縮退手段151を含む。ノイズ縮退手段151の内容は、第1のウェーブレット縮退手段140に含まれるノイズ縮退手段141またはノイズ縮退手段142と同様である。
また、第1の逆ウェーブレット変換手段170は、1画素に相当する低周波成分と3画素に相当する高周波成分を受け付け、逆変換信号を生成する2つの2次元逆ウェーブレット変換手段(図示せず)を含む。また、第2の逆ウェーブレット変換手段160は、第1の逆ウェーブレット変換手段170に含まれる2次元逆ウェーブレット変換手段と同様の2次元逆ウェーブレット変換手段(図示せず)を含む。
図1に例示する各構成は、それぞれ概略次のように動作する。
記憶手段110は、ライン単位での入力を受け付け、複数ライン蓄積する。第1のウェーブレット変換手段120は、蓄積された複数ラインのそれぞれの画素値を読み取る。
第1のウェーブレット変換手段120は、複数のラインを読み取り、読み取った各ラインを、2次元ウェーブレット変換手段121および2次元ウェーブレット変換手段122がそれぞれ入力する。2次元ウェーブレット変換手段121および2次元ウェーブレット変換手段122は、同時に動作し、第1の高周波成分および第1の低周波成分をそれぞれ出力する。なお、同時に動作とは、完全に同時に動作するタイミングだけでなく、後続の第2のウェーブレット変換手段130の処理に影響を及ぼさない範囲でほぼ同時に動作するタイミングも含む。
第2のウェーブレット変換手段130は、2次元ウェーブレット変換手段121および2次元ウェーブレット変換手段122から出力された第1の低周波成分を入力する。2次元ウェーブレット変換手段131は、入力された第1の低周波成分を第2の高周波成分および第2の低周波成分に分離する。
第1のウェーブレット縮退手段140は、第1の高周波成分を入力する。また、第2のウェーブレット縮退手段150は、第2の高周波成分を入力する。第1のウェーブレット縮退手段140および第2のウェーブレット縮退手段150は、入力された高周波成分から、ノイズが縮退された高周波成分を生成する。
第2の逆ウェーブレット変換手段170は、第2の低周波成分およびノイズ縮退後の第2の高周波成分を入力し、第2の逆変換信号を生成する。
第1の逆ウェーブレット変換手段160は、第2の逆変換信号およびノイズ縮退後の第1の高周波成分を入力し、第1の逆変換信号を生成する。ノイズ除去処理システム100は、生成された第1の逆変換信号を出力する。
第1のウェーブレット変換手段120と、第2のウェーブレット変換手段130と、第1のウェーブレット縮退手段140と、第2のウェーブレット縮退手段150と、第2の逆ウェーブレット変換手段160と、第1の逆ウェーブレット変換手段170とが、ノイズ除去処理回路の一部の回路として実現されていてもよい。
次に、本実施形態のノイズ除去処理システムの動作を説明する。図6は、本実施形態のノイズ除去処理システムの動作例を示す説明図である。ライン単位で画素が記憶手段110に入力されると、記憶手段110は、複数ラインの画素値を蓄積する(ステップA1)。
次に、第1のウェーブレット変換手段120は、記憶手段110から複数ラインを同時に読み出し、2つの2次元ウェーブレット変換を並列に実施し、第1の低周波成分と第1の高周波成分に分離する(ステップA2)。
第1のウェーブレット変換手段120は、生成した第1の低周波成分を、直ちに第2のウェーブレット変換手段130に入力する。第2のウェーブレット変換手段130は、2次元ウェーブレット変換を再度実施し、入力された第1の低周波成分を第2の低周波成分と第2の高周波成分に分離する(ステップA3)。
第2のウェーブレット縮退手段150は、入力された第2の高周波成分に対してノイズ成分縮退処理を実施し、ノイズ除去処理後の第2の高周波成分を出力する(ステップA4)。第2の逆ウェーブレット変換手段170は、ノイズ除去処理後の第2の高周波成分および第2の低周波成分を入力し、2次元逆ウェーブレット変換が実施する。第2の逆ウェーブレット変換手段170は、生成した第2の逆変換信号を出力する(ステップA5)。
一方、第1のウェーブレット縮退手段140は、入力された第1の高周波成分に対してノイズ成分縮退処理を実施し、ノイズ除去処理後の第1の高周波成分を出力する(ステップA6)。最後に、第1の逆ウェーブレット変換手段160は、ノイズ除去処理後の第1の高周波成分および第2の逆変換信号を入力し、2次元逆ウェーブレット変換を実施する。第1の逆ウェーブレット変換手段160は、生成した第1の逆変換信号を出力する。その結果、第1の逆変換信号が、ノイズ除去処理システム100の処理結果として出力される(ステップA7)。
次に、本実施形態の効果を説明する。以上のように、本実施形態では、記憶手段110が、ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積し、第1のウェーブレット変換手段120が、蓄積された複数ラインの画素を読み取り、その複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する。また、第2のウェーブレット変換手段130が、複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する。さらに、第1のウェーブレット縮退手段140が、複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させ、第2のウェーブレット縮退手段140が、第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる。そして、第2の逆ウェーブレット変換手段170が、ノイズ成分が縮退された第2の高周波成分と第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第1の逆変換信号を生成して出力し、第1の逆ウェーブレット変換手段170が、ノイズ成分が縮退された複数の第1の高周波成分と第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第2の逆変換信号を生成して出力する。よって、使用するメモリの増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを除去できる。
すなわち、本実施形態では、入力される画素を最初に複数ライン蓄積してから複数ラインの画素を第1のウェーブレット変換手段120に供給する。第1のウェーブレット変換手段120は、複数の2次元ウェーブレット変換を実施することで、第2のウェーブレット変換に必要な低周波成分を同時に生成する。そのため、第1のウェーブレット変換と第2のウェーブレット変換とがほぼ同時に実施される。
また、蓄積されるデータは、周波数変換後のデータではなく整数値の画素値(整数精度のデータ)であるため、一般的な方法よりも蓄積データ量が削減される。また、メモリが分散されずに記憶手段110が1つで実現できるため、記憶手段110を制御する回路の数が削減されることにより、面積が削減される。また、制御回路の数が削減されるため、制御が簡単になる。
なお、上記説明では、ノイズ除去処理システムがウェーブレット変換を2回行う場合を例示した。ただし、本発明のノイズ除去処理システムが実施するウェーブレット変換の回数は2回に限定されず、3回以上であってもよい。
この場合、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換手段(図示せず)が、第1のウェーブレット変換手段と第2のウェーブレット変換手段との間に設けられていてもよい。この場合、図1に示すノイズ除去システム100と同様に、複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退手段(図示せず)が、上記各中間ウェーブレット変換手段に接続される。また、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換手段(図示せず)が、上記各中間ウェーブレット縮退手段に接続される。
すなわち、中間ウェーブレット変換手段と中間ウェーブレット縮退手段と中間逆ウェーブレット変換手段とは、同数になる。
そして、第1のウェーブレット変換手段は、第1の低周波成分を中間ウェーブレット変換手段に入力し、中間ウェーブレット変換手段は、生成した複数の低周波成分を、他の中間ウェーブレット変換手段または第2のウェーブレット変換手段に入力する。また、第1の逆ウェーブレット変換手段は、生成した第1の逆変換信号を中間逆ウェーブレット変換手段に入力し、中間逆ウェーブレット変換手段は、生成した逆変換信号を、他の中間逆ウェーブレット変換手段または第2の逆ウェーブレット変換手段に入力する。
これらの中間ウェーブレット変換手段、中間ウェーブレット縮退手段および中間逆ウェーブレット変換手段の具体的な内容は、後述するノイズ除去処理回路の構成で説明する。
次に、本発明のノイズ除去処理回路について具体例を用いて説明する。図7は、本発明によるノイズ除去処理回路の一実施形態を示すブロック図である。図7に例示するノイズ除去処理回路は、ウェーブレット変換を3回実施する多重解像度解析を用いたノイズ除去処理回路である。ただし、本発明のノイズ除去処理回路が実施するウェーブレット変換の回数は3回に限定されず、2回であってもよく、4回以上であってもよい。
図7に例示するノイズ除去処理回路2000は、ラインバッファ2010と、第1のウェーブレット変換回路2020と、第2のウェーブレット変換回路2030と、第3のウェーブレット変換回路2040と、第1のウェーブレット縮退回路2050と、第2のウェーブレット縮退回路2060と、第3のウェーブレット縮退回路2070と、第1の逆ウェーブレット変換回路2080と、第2の逆ウェーブレット変換回路2090と、第3の逆ウェーブレット変換回路2100とを備えている。
第2のウェーブレット変換回路2030と、第2のウェーブレット縮退回路2060と、第2の逆ウェーブレット変換回路2090が、それぞれ、上述する中間ウェーブレット変換手段、中間ウェーブレット縮退手段および中間逆ウェーブレット変換手段に相当する。
ラインバッファ2010は、ライン単位での画素入力を受け付け、複数ラインを蓄積する。
第1のウェーブレット変換回路2020は、内部に4個の2次元ウェーブレット変換回路を含む。第1のウェーブレット変換回路2020は、複数のラインをラインバッファ2010から読み出し、4画素に相当する第1の低周波成分と12画素(3画素×4並列)に相当する第1の高周波成分とに分離する。
第2のウェーブレット変換回路2030は、内部に2個の2次元ウェーブレット変換回路を含む。第2のウェーブレット変換回路2030は、第1の低周波成分を受け付け、2画素に相当する第2の低周波成分と、第2の高周波成分とに分離する
第3のウェーブレット変換回路2040は、内部に1個の2次元ウェーブレット変換回路を含む。第3のウェーブレット変換回路2040は、第2の低周波成分を受け付け、第3の低周波成分と第3の高周波成分とに分離する。
第1のウェーブレット縮退回路2050は、内部に4個のノイズ縮退回路を含む。第2のウェーブレット縮退回路2060は、内部に2個のノイズ縮退回路を含む。第3のウェーブレット縮退回路2070は、内部に1個のノイズ縮退回路を含む。
第1の逆ウェーブレット変換回路2080は、内部に4個の2次元逆ウェーブレット変換回路を含む。第2の逆ウェーブレット変換回路2090は、内部に2個の2次元逆ウェーブレット変換回路を含む。第3の逆ウェーブレット変換回路2100は、内部に1個の2次元逆ウェーブレット変換回路を含む。
ノイズ除去処理回路2000は、例えば、ASIC(Application Specified Integral Circuit)等の専用回路で実現される。また、ノイズ除去処理回路2000は、FPGA(Field Programmable Gate Array )等の書き換え可能な回路デバイスで実現されても良い。
ラインバッファ2010は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)と言った揮発性記憶素子で実現される。また、ラインバッファ2010は、MRAM(Magnetoresistive RAM、磁気抵抗型メモリ)や、PRAM(Phase change RAM、相変化型メモリ)、ReRAM(Resistive RAM、抵抗変化型メモリ)、STT−RAM(Spin Transfer Torque RAM、スピン注入メモリ)等の不揮発性記憶素子で実現されても良い。
また、ラインバッファ2010は、ハードディスク(HD)や、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリ等で実現されても良いし、FD,DVD,CD等のディスク媒体で実現されても良い。ただし、上記で挙げた例は、ラインバッファ2010の一例を示したものであり、用途を限定するものではない。ラインバッファ2010は、情報を記録できる媒体であれば実現可能である。
図8は、第1のウェーブレット変換回路2020の構成例を示す説明図である。第1のウェーブレット変換回路2020は、2次元ウェーブレット変換回路2021、2次元ウェーブレット変換回路2022、2次元ウェーブレット変換回路2023及び2次元ウェーブレット変換回路2024を含む。
図9は、第2のウェーブレット変換回路2030の構成例を示す説明図である。第2のウェーブレット変換回路2030は、2次元ウェーブレット変換回路2031及び2次元ウェーブレット変換回路2032を含む。
図10は、第3のウェーブレット変換回路2040の構成例を示す説明図である。第3のウェーブレット変換回路2040は、2次元ウェーブレット変換回路2041及び2次元ウェーブレット変換回路を含む。
また、第1のウェーブレット縮退回路2050は、4つのノイズ縮退回路(図示せず)を含み、第2のウェーブレット縮退回路2060は、2つのノイズ縮退回路(図示せず)を含み、第3のウェーブレット縮退回路2070は、1つのノイズ縮退回路(図示せず)を含む。
また、第1の逆ウェーブレット変換回路2080は、4つの2次元逆ウェーブレット変換回路(図示せず)を含み、第2の逆ウェーブレット変換回路2090は、2つの2次元逆ウェーブレット変換回路(図示せず)を含み、第3の逆ウェーブレット変換回路2100は、1つの2次元逆ウェーブレット変換回路(図示せず)を含む。
上記の構成を含むノイズ除去処理回路2000は、概略次のように動作する。
図11は、本具体例におけるウェーブレット変換の例を示す説明図である。図11に示す例では、第1のウェーブレット変換後の周波数成分から第3のウェーブレット変換が実施される。なお、図11に例示する画素のL1〜L3は、それぞれ第1〜3の低周波成分を示し、画素のH1〜H3は、それぞれ第1〜3の高周波成分を示す。
第1のウェーブレット変換回路2020、第2のウェーブレット変換回路2030および第3のウェーブレット変換回路2040は、それぞれ内部に2次元ウェーブレット変換回路を含む。ここで2次元ウェーブレット変換は、垂直方向の離散ウェーブレット変換と水平方向の離散ウェーブレット変換をそれぞれ実施することによって実現される。ウェーブレット変換は、空間に局所的に存在する基本になる関数を含む。これを、マザーウェーブレットといい、マザーウェーブレットの種類によって精度が異なる。
例えば、最も単純なHaar Waveletでは、2×2の入力画素から1画素の低周波成分と3画素の低周波成分が生成される。以下、本具体例では、このHaar Waveletを用いて説明を行う。
図11(C)に例示するように、第3のウェーブレット変換を行うためには4画素に相当する第2の低周波成分が必要になる。4画素の第2の低周波成分を生成するには、図12(B)に例示するように4×4画素に相当する16画素の第1の低周波成分が必要になる。16画素の第1の低周波成分が生成されるには、第1のウェーブレット変換に図11(A)に例示するような8×8の原画素の入力が必要になる。
以上より、第1から第3のウェーブレット変換をほぼ同時に行うためには、ラインバッファ2010に8ライン分の原入力画素が蓄積されていればよい。この蓄積するライン数は、使用するマザーウェーブレットの種類によって異なる。なお、図11に示す具体例は一例であり、蓄積するライン数を限定するものではない。
図12は、本具体例におけるウェーブレット変換の他の例を示す説明図である。図12に示す例では、第1から第3のウェーブレット変換が実施される。具体的には、まず、第1のウェーブレット変換には、4つの2次元ウェーブレット変換が含まれる。これにより、同時に生成される低周波成分は、垂直方向に4画素分である。2回目の第1のウェーブレット変換が実施されると、第2のウェーブレット変換に必要な2×2画素に相当する第1の低周波成分が生成される。さらに、処理が進み、4回目の第1のウェーブレット変換が実施されると、2回目の第2のウェーブレット変換が実施される。これにより、第3のウェーブレット変換に必要な2×2画素に相当する第2の低周波成分が生成され、第3のウェーブレット変換が実施される。
上述するように、本具体例では、第1から第3のウェーブレット変換が全く同時に実施されるわけではない。しかし、ライン単位での遅延は発生しないため、低周波成分を蓄積するためのメモリや高周波成分を蓄積するためのメモリを必要としない。そのため、中間データを蓄積するメモリを排除することが可能になる。
本具体例では、発明の目的を達成するための最も効率的な構成例を示した。本具体例を一般化すると、ウェーブレット変換を実施する回数がN回の場合、第1のウェーブレット変換を行うためには、2(N−1)個の2次元ウェーブレット変換回路が内包される。
各ウェーブレット変換回路が内包する2次元ウェーブレット変換回路の個数は、本具体例で示されている垂直方向への並列数以上あればよい。ノイズ除去処理回路2000は、例えば、本具体例における第1のウェーブレット変換において、垂直方向に4個の2次元ウェーブレット変換回路を並べ、さらにこの回路を水平方向4個並べた16個の2次元ウェーブレット変換を内包する構成でもよい。
この構成の場合、第1のウェーブレット変換を1回実施するだけで、第3のウェーブレット変換を実施するための2×2画素に相当する第2の低周波成分が同時に生成できる。上記何れの構成を採用した場合でも、ライン単位で低周波成分を蓄積するためメモリ、すなわち、中間データを蓄積するメモリが排除され、本発明の目的が達成される。
次に、本発明によるノイズ除去処理回路の動作例を説明する。図13は、本発明によるノイズ除去処理回路の動作例を示す説明図である。現画素がラインバッファ2010に入力されると、ラインバッファ2010は、その画素を複数ライン分蓄積する(ステップB1)。ウェーブレット変換を3回実施する本具体例では、マザーウェーブレットをHaar Waveletとした場合、蓄積されるライン数は、8ラインである。
第1のウェーブレット変換回路2020は、ラインバッファ2010に規定のライン数が蓄積された後、複数ラインの画素を同時に読み出す。第1のウェーブレット変換回路2020は、4つの2次元ウェーブレット変換回路が並列に動作することにより、4画素に相当する第1の低周波成分と第1の高周波成分に分離する(ステップB2)。
第2のウェーブレット変換回路2030は、ステップB2で生成された第1の低周波成分を直ちに入力し、第2の低周波成分と第2の高周波成分に分離する(ステップB3)。また、第3のウェーブレット変換回路2040は、ステップB3で生成された第2の低周波成分を直ちに入力し、第3の低周波成分と第3の高周波成分に分離する(ステップB4)。
第3のウェーブレット縮退回路2070は、第3の高周波成分は入力し、ノイズの縮退された第3の高周波成分を生成する(ステップB5)。第3の逆ウェーブレット変換回路2100は、ノイズの縮退された第3の高周波成分と第3の低周波成分をと入力し、第3の逆変換信号を生成する(ステップB6)。
一方、第2のウェーブレット縮退回路2060は、第2の高周波成分を入力し、ノイズの縮退された第2の高周波成分を生成する(ステップB7)。第2の逆ウェーブレット変換回路2090は、ノイズの縮退された第2の高周波成分と第3の逆変換信号とを入力し、第2の逆変換信号を生成する(ステップB8)。
また、第1のウェーブレット縮退回路2050は、第1の高周波成分を入力し、ノイズの縮退された第1の高周波成分を生成する(ステップB9)。第1の逆ウェーブレット変換回路2080は、ノイズの縮退された第1の高周波成分と第2の逆変換信号とを入力し、第1の逆変換信号を生成する。ノイズ除去処理回路2000は、処理結果として、第1の逆変換信号を出力する(ステップB10)。
なお、本具体例では、第1のウェーブレット縮退回路が4つのノイズ縮退回路を内包する場合について説明した。ただし、内包されるノイズ縮退回路に、特に制限はない。
また、図13に例示するように、ステップB9が実行されてからステップB10が実行されるまでに、第2、第3のウェーブレット変換、および、第2、第3のウェーブレット縮退処理、または、第2、第3の逆ウェーブレット変換が実行され、終了している必要がある。言い換えると、ステップB8が終了するまでにステップB9が終了して入れば問題はない。また、第1のウェーブレット縮退回路2050が内包するノイズ縮退回路の並列度も、特に限定されない。
また、本具体例では、Haar Waveletを想定した。一方、離散ウェーブレット変換には、7画素や9画素から、1画素に相当する低周波成分を生成する方法もある。そのようなウェーブレット変換を用いる場合、さらに並列度をあげることで、上記具体例と同様の効果を得ることが可能である。
具体的には、N回のウェーブレット変換を行う場合、7画素のウェーブレット変換の場合には、2(N−1)+6の並列度が必要になり、9画素のウェーブレット変換の場合には、2(N−1)+8の並列度が必要になる。一般に、K画素のウェーブレット変換を実施する場合、以下の式1に示す並列度が必要になる。
Figure 0006721123
次に、本発明の概要を説明する。図14は、本発明によるノイズ除去処理システムの概要を示すブロック図である。図14に例示するノイズ除去処理システム80は、ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶手段81(例えば、記憶手段110)と、記憶手段81に記憶された複数ラインの画素を読み取り、その複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換手段82(例えば、第1のウェーブレット変換手段120)と、複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換手段83(例えば、第2のウェーブレット変換手段130)と、複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退手段84(例えば、第1のウェーブレット縮退手段140)と、第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退手段85(例えば、第2のウェーブレット縮退手段150)と、ノイズ成分が縮退された第2の高周波成分と第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換手段86(例えば、第2の逆ウェーブレット変換手段170)と、ノイズ成分が縮退された複数の第1の高周波成分と第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換手段87(例えば、第1の逆ウェーブレット変換手段160)とを備えている。
そのような構成により、使用するメモリの増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを除去できる。
また、ノイズ除去処理システム80は、第1のウェーブレット変換手段82と第2のウェーブレット変換手段83との間に設けられ、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換手段(例えば、第2のウェーブレット変換回路2030)と、各中間ウェーブレット変換手段に接続され、複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退手段(例えば、第2のウェーブレット縮退回路2060)と、各中間ウェーブレット縮退手段に接続され、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換手段(例えば、第2の逆ウェーブレット変換回路)とを備えていてもよい。そして、第1のウェーブレット変換手段82は、第1の低周波成分を中間ウェーブレット変換手段に入力し、中間ウェーブレット変換手段は、生成した複数の低周波成分を、他の中間ウェーブレット変換手段または第2のウェーブレット変換手段83に入力し、第1の逆ウェーブレット変換手段82は、生成した第1の逆変換信号を中間逆ウェーブレット変換手段に入力し、中間逆ウェーブレット変換手段は、生成した逆変換信号を、他の中間逆ウェーブレット変換手段または第2の逆ウェーブレット変換手段に87入力してもよい。
そのような構成により、より多くのライン入力をまとめて処理することが可能になる。
また、それぞれのウェーブレット変換手段は、それぞれ異なる並列度の2次元ウェーブレット変換手段(例えば、2次元ウェーブレット変換手段121,122,131)を含んでいてもよい。
その際、生成された低周波成分を用いてウェーブレット変換を実施するウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段の並列度は、その低周波成分の送信元のウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段の並列度より少ない。
具体的には、他のウェーブレッド変換手段に低周波成分を送信するウェーブレット変換手段は、送信先のウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段と比較して、2倍の2次元ウェーブレット変換手段を含んでいてもよい。
また、ウェーブレット変換を実施する回数をNとしたときに、第1のウェーブレット変換手段は、複数ラインの画素から、2(N−1)個の第1の低周波成分を生成し、それぞれのウェーブレット変換手段は、ウェーブレット変換を略同一のタイミング(同時、または、ほぼ同時)で実施してもよい。
図15は、本発明によるノイズ除去処理回路の概要を示すブロック図である。図15に例示するノイズ除去処理回路90は、ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶回路91(例えば、ラインバッファ2010)と、記憶回路91に記憶された複数ラインの画素を読み取り、その複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換回路92(例えば、第1のウェーブレット変換回路2020)と、複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換回路93(例えば、第3のウェーブレット変換回路2040)と、複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退回路94(例えば、第1のウェーブレット縮退回路2050)と、第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退回路95(例えば、第3のウェーブレット縮退回路2070)と、ノイズ成分が縮退された第2の高周波成分と第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換回路96(例えば、第1の逆ウェーブレット変換回路2100)と、ノイズ成分が縮退された複数の第1の高周波成分と第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換回路97(例えば、第1の逆ウェーブレット変換回路2080)とを備えている。
そのような構成によっても、使用するメモリの増加を抑えつつ信号に含まれるノイズを除去できる。
また、ノイズ除去処理回路90は、第1のウェーブレット変換回路92と第2のウェーブレット変換回路93との間に設けられ、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換回路(例えば、第2のウェーブレット変換回路2030)と、各中間ウェーブレット変換回路に接続され、複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退回路(例えば、第2のウェーブレット縮退回路2060)と、各中間ウェーブレット縮退回路に接続され、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換回路(例えば、第2の逆ウェーブレット変換回路2090)とを備えていてもよい。そして、第1のウェーブレット変換回路92は、第1の低周波成分を中間ウェーブレット変換回路に入力し、中間ウェーブレット変換回路は、生成した複数の低周波成分を、他の中間ウェーブレット変換回路または第2のウェーブレット変換回路93に入力し、第1の逆ウェーブレット変換回路は、生成した第1の逆変換信号を中間逆ウェーブレット変換回路に入力し、中間逆ウェーブレット変換回路は、生成した逆変換信号を、他の中間逆ウェーブレット変換回路または第2の逆ウェーブレット変換回路97に入力してもよい。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数ラインの画素を読み取り、当該複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換手段と、前記複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換手段と、前記複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退手段と、前記第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退手段と、ノイズ成分が縮退された前記第2の高周波成分と前記第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換手段と、ノイズ成分が縮退された前記複数の第1の高周波成分と前記第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換手段とを備えたことを特徴とするノイズ除去処理システム。
(付記2)第1のウェーブレット変換手段と第2のウェーブレット変換手段との間に設けられ、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換手段と、前記各中間ウェーブレット変換手段に接続され、前記複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退手段と、前記各中間ウェーブレット縮退手段に接続され、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換手段とを備え、第1のウェーブレット変換手段は、第1の低周波成分を前記中間ウェーブレット変換手段に入力し、前記中間ウェーブレット変換手段は、生成した複数の低周波成分を、他の中間ウェーブレット変換手段または第2のウェーブレット変換手段に入力し、第1の逆ウェーブレット変換手段は、生成した第1の逆変換信号を前記中間逆ウェーブレット変換手段に入力し、前記中間逆ウェーブレット変換手段は、生成した逆変換信号を、他の中間逆ウェーブレット変換手段または第2の逆ウェーブレット変換手段に入力する付記1記載のノイズ除去処理システム。
(付記3)それぞれのウェーブレット変換手段は、それぞれ異なる並列度の2次元ウェーブレット変換手段を含む付記1または付記2記載のノイズ除去処理システム。
(付記4)生成された低周波成分を用いてウェーブレット変換を実施するウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段の並列度は、当該低周波成分の送信元のウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段の並列度より少ない付記3記載のノイズ除去処理システム。
(付記5)他のウェーブレッド変換手段に低周波成分を送信するウェーブレット変換手段は、送信先のウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段と比較して、2倍の2次元ウェーブレット変換手段を含む付記3または付記4記載のノイズ除去処理システム。
(付記6)ウェーブレット変換を実施する回数をNとしたときに、第1のウェーブレット変換手段は、複数ラインの画素から、2(N−1)個の第1の低周波成分を生成し、それぞれのウェーブレット変換手段は、ウェーブレット変換を略同一のタイミングで実施する付記1から付記5のうちのいずれか1つに記載のノイズ除去処理システム。
(付記7)ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶回路と、前記記憶回路に記憶された複数ラインの画素を読み取り、当該複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換回路と、前記複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換回路と、前記複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退回路と、前記第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退回路と、ノイズ成分が縮退された前記第2の高周波成分と前記第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換回路と、ノイズ成分が縮退された前記複数の第1の高周波成分と前記第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換回路とを備えたことを特徴とするノイズ除去処理回路。
(付記8)第1のウェーブレット変換回路と第2のウェーブレット変換回路との間に設けられ、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換回路と、前記各中間ウェーブレット変換回路に接続され、前記複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退回路と、前記各中間ウェーブレット縮退回路に接続され、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換回路とを備え、第1のウェーブレット変換回路は、第1の低周波成分を前記中間ウェーブレット変換回路に入力し、前記中間ウェーブレット変換回路は、生成した複数の低周波成分を、他の中間ウェーブレット変換回路または第2のウェーブレット変換回路に入力し、第1の逆ウェーブレット変換回路は、生成した第1の逆変換信号を前記中間逆ウェーブレット変換回路に入力し、前記中間逆ウェーブレット変換回路は、生成した逆変換信号を、他の中間逆ウェーブレット変換回路または第2の逆ウェーブレット変換回路に入力する付記7記載のノイズ除去処理回路。
(付記9)それぞれのウェーブレット変換回路は、それぞれ異なる並列度の2次元ウェーブレット変換回路を含む付記7または付記8記載のノイズ除去処理回路。
(付記10)生成された低周波成分を用いてウェーブレット変換を実施するウェーブレット変換回路に含まれる2次元ウェーブレット変換回路の並列度は、当該低周波成分の送信元のウェーブレット変換回路に含まれる2次元ウェーブレット変換回路の並列度より少ない付記9記載のノイズ除去処理回路。
(付記11)他のウェーブレッド変換回路に低周波成分を送信するウェーブレット変換回路は、送信先のウェーブレット変換回路に含まれる2次元ウェーブレット変換回路と比較して、2倍の2次元ウェーブレット変換回路を含む付記9または付記10記載のノイズ除去処理回路。
(付記12)ウェーブレット変換を実施する回数をNとしたときに、第1のウェーブレット変換回路は、複数ラインの画素から、2(N−1)個の第1の低周波成分を生成し、それぞれのウェーブレット変換回路は、ウェーブレット変換を略同一のタイミングで実施する付記7から付記11のうちのいずれか1つに記載のノイズ除去処理回路。
(付記13)ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積し、蓄積された複数ラインの画素を読み取り、当該複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成し、前記複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成し、前記複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させ、前記第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させ、ノイズ成分が縮退された前記第2の高周波成分と前記第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第1の逆変換信号を生成して出力し、ノイズ成分が縮退された前記複数の第1の高周波成分と前記第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第2の逆変換信号を生成して出力することを特徴とするノイズ除去処理方法。
(付記14)第1の低周波成分の生成処理と、第2の低周波成分の生成処理との間に実施される処理であって、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換処理と、前記複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退処理と、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換処理とを行い、前記中間ウェーブレット変換処理では、第1の低周波成分に基づいて複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成し、生成した複数の低周波成分に基づいて複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する処理を1回以上行い、前記中間逆ウェーブレット変換処理では、第1の逆変換信号に基づいて新たな逆変換信号を生成し、生成した逆変換信号に基づいて新たな逆変換信号生成する処理を1回以上行う付記13記載のノイズ除去処理方法。
本発明は、監視システム、監視カメラといった視認性を求められるシステムにおいて、視認性を悪化させるノイズを除去するといった用途に好適に適用される。本発明は、静止画、動画の圧縮処理において圧縮効率を悪化させるノイズ成分を除去し、圧縮効率を向上させる用途にも好適に適用される。
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2017年6月16日に出願された日本特許出願2017−118410を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100 ノイズ除去処理システム
110 記憶手段
120 第1のウェーブレット変換手段
121,122,131,141,142,151 2次元ウェーブレット変換手段
130 第2のウェーブレット変換手段
140 第1のウェーブレット縮退手段
150 第2のウェーブレット縮退手段
160 第1の逆ウェーブレット変換手段
170 第2の逆ウェーブレット変換手段
2000 ノイズ除去処理回路
2010 ラインバッファ
2020 第1のウェーブレット変換回路
2021,2022,2023,2024 2次元ウェーブレット変換回路
2030 第2のウェーブレット変換回路
2031,2032,2041 2次元ウェーブレット変換回路
2040 第3のウェーブレット変換回路
2050 第1のウェーブレット縮退回路
2060 第2のウェーブレット縮退回路
2070 第3のウェーブレット縮退回路
2080 第1の逆ウェーブレット変換回路
2090 第2の逆ウェーブレット変換回路
2100 第3の逆ウェーブレット変換回路

Claims (10)

  1. ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数ラインの画素を読み取り、当該複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換手段と、
    前記複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換手段と、
    前記複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退手段と、
    前記第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退手段と、
    ノイズ成分が縮退された前記第2の高周波成分と前記第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換手段と、
    ノイズ成分が縮退された前記複数の第1の高周波成分と前記第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換手段とを備えた
    ことを特徴とするノイズ除去処理システム。
  2. 第1のウェーブレット変換手段と第2のウェーブレット変換手段との間に設けられ、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換手段と、
    前記各中間ウェーブレット変換手段に接続され、前記複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退手段と、
    前記各中間ウェーブレット縮退手段に接続され、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換手段とを備え、
    第1のウェーブレット変換手段は、第1の低周波成分を前記中間ウェーブレット変換手段に入力し、
    前記中間ウェーブレット変換手段は、生成した複数の低周波成分を、他の中間ウェーブレット変換手段または第2のウェーブレット変換手段に入力し、
    第1の逆ウェーブレット変換手段は、生成した第1の逆変換信号を前記中間逆ウェーブレット変換手段に入力し、
    前記中間逆ウェーブレット変換手段は、生成した逆変換信号を、他の中間逆ウェーブレット変換手段または第2の逆ウェーブレット変換手段に入力する
    請求項1記載のノイズ除去処理システム。
  3. それぞれのウェーブレット変換手段は、それぞれ異なる並列度の2次元ウェーブレット変換手段を含む
    請求項1または請求項2記載のノイズ除去処理システム。
  4. 生成された低周波成分を用いてウェーブレット変換を実施するウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段の並列度は、当該低周波成分の送信元のウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段の並列度より少ない
    請求項3記載のノイズ除去処理システム。
  5. 他のウェーブレッド変換手段に低周波成分を送信するウェーブレット変換手段は、送信先のウェーブレット変換手段に含まれる2次元ウェーブレット変換手段と比較して、2倍の2次元ウェーブレット変換手段を含む
    請求項3または請求項4記載のノイズ除去処理システム。
  6. ウェーブレット変換を実施する回数をNとしたときに、第1のウェーブレット変換手段は、複数ラインの画素から、2(N−1)個の第1の低周波成分を生成し、
    それぞれのウェーブレット変換手段は、ウェーブレット変換を略同一のタイミングで実施する
    請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載のノイズ除去処理システム。
  7. ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積する記憶回路と、
    前記記憶回路に記憶された複数ラインの画素を読み取り、当該複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成する第1のウェーブレット変換回路と、
    前記複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施し、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成する第2のウェーブレット変換回路と、
    前記複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第1のウェーブレット縮退回路と、
    前記第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させる第2のウェーブレット縮退回路と、
    ノイズ成分が縮退された前記第2の高周波成分と前記第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第1の逆変換信号を生成して出力する第1の逆ウェーブレット変換回路と、
    ノイズ成分が縮退された前記複数の第1の高周波成分と前記第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、第2の逆変換信号を生成して出力する第2の逆ウェーブレット変換回路とを備えた
    ことを特徴とするノイズ除去処理回路。
  8. 第1のウェーブレット変換回路と第2のウェーブレット変換回路との間に設けられ、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換回路と、
    前記各中間ウェーブレット変換回路に接続され、前記複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退回路と、
    前記各中間ウェーブレット縮退回路に接続され、ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換回路とを備え、
    第1のウェーブレット変換回路は、第1の低周波成分を前記中間ウェーブレット変換回路に入力し、
    前記中間ウェーブレット変換回路は、生成した複数の低周波成分を、他の中間ウェーブレット変換回路または第2のウェーブレット変換回路に入力し、
    第1の逆ウェーブレット変換回路は、生成した第1の逆変換信号を前記中間逆ウェーブレット変換回路に入力し、
    前記中間逆ウェーブレット変換回路は、生成した逆変換信号を、他の中間逆ウェーブレット変換回路または第2の逆ウェーブレット変換回路に入力する
    請求項7記載のノイズ除去処理回路。
  9. ライン単位で受け付けた画素を複数ライン蓄積し、
    蓄積された複数ラインの画素を読み取り、当該複数ラインに含まれる各ラインに同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、複数の第1の高周波成分と複数の第1の低周波成分とを生成し、
    前記複数の第1の低周波成分にそれぞれ同一のタイミングでウェーブレット変換を実施することにより、第2の高周波成分と第2の低周波成分とを生成し、
    前記複数の第1の高周波成分からノイズ成分を縮退させ、
    前記第2の高周波成分からノイズ成分を縮退させ、
    ノイズ成分が縮退された前記第2の高周波成分と前記第2の低周波成分とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第1の逆変換信号を生成して出力し、
    ノイズ成分が縮退された前記複数の第1の高周波成分と前記第1の逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施することにより、第2の逆変換信号を生成して出力する
    ことを特徴とするノイズ除去処理方法。
  10. 第1の低周波成分の生成処理と、第2の低周波成分の生成処理との間に実施される処理であって、複数の低周波成分から複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する1以上の中間ウェーブレット変換処理と、
    前記複数の高周波成分からノイズ成分を縮退させる1以上の中間ウェーブレット縮退処理と、
    ノイズ成分が縮退された複数の高周波成分と逆変換信号とに基づいて逆ウェーブレット変換を実施し、新たな逆変換信号を生成して出力する1以上の中間逆ウェーブレット変換処理とを行い、
    前記中間ウェーブレット変換処理では、第1の低周波成分に基づいて複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成し、生成した複数の低周波成分に基づいて複数の高周波成分と複数の低周波成分とを生成する処理を1回以上行い、
    前記中間逆ウェーブレット変換処理では、第1の逆変換信号に基づいて新たな逆変換信号を生成し、生成した逆変換信号に基づいて新たな逆変換信号生成する処理を1回以上行う
    請求項記載のノイズ除去処理方法。
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