JP6719427B2 - ヒンジ及び電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、第1部材及び第2部材を回転可能に支持する二軸ヒンジ及びこのようなヒンジを備える電子機器に関する。
従来、ノート型パーソナルコンピュータや携帯型電話機のように、キーボード等の入力手段を備える第1筐体とディスプレイを備える第2筐体とを折り畳み可能に連結して構成された電子機器が提供されている。このような電子機器においては、第1筐体及び第2筐体を所定の回転角度の範囲内で回転自在に支持するとともに、第1筐体及び第2筐体を所望の角度で保持できる等の機能が求められる。さらに、電子機器では、第1筐体及び第2筐体を360度まで開閉できる機能が求められることがある。特許文献1から4は、このような360度まで開閉できる二軸ヒンジの技術を開示している。
特開2015−180833号公報 特開2015−64105号公報 特開2013−249855号公報 特開2015−105693号公報
特許文献1から4に示した二軸ヒンジの技術では、ヒンジの第1シャフト及び第2シャフトの回転を選択的に規制するためのロック部材を第1シャフト及び第2シャフトの間に第1シャフト及び第2シャフトの接離方向にスライド可能に配置している。このため、ロック部材等の寸法は第1シャフト及び第2シャフトの間隔によって制限され、ロック部材のスライドにより第1シャフト及び第2シャフトの回転を選択的に規制するために、このヒンジの構成部品には高い加工精度が求められ、複雑な機構が必要であった。
この発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、360度まで開閉できる二軸ヒンジであって、構成部品に高い加工精度が求められることがなく、第1シャフト及び第2シャフトの回転を規制するために複雑な機構を必要としないようなヒンジ及びこのようなヒンジを備える電子機器を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、この出願に係るヒンジは、第1部材及び第2部材を互いに回転可能に支持できるヒンジであって、基部に第1部材のための第1取付部が形成された第1シャフトと、基部に第2部材のための第2取付部が形成された第2シャフトと、第1シャフト及び第2シャフトが所定距離を有して互いに平行になるように、第1シャフト及び第2シャフトをそれぞれ回転可能に連結する連結手段と、第1シャフト及び第2シャフトの軸方向に沿って、第1位置及び第2位置の間を移動可能なスライド部材と、第1シャフトに拘束されて第1シャフトと共に回転し、第1位置に位置するスライド部材と係合して第1シャフトの回転を阻止する第1係合手段と、第2シャフトに拘束されて第2シャフトと共に回転し、第2位置に位置するスライド部材に係合して第2シャフトの回転を阻止する第2係合手段と、スライド部材を第1位置から第2位置に向けて付勢する付勢手段と、第1シャフトの回転角度が所定範囲にあるときにスライド部材を第2位置から第1位置に送る送り手段と、を含んでいる。
第1シャフトの回転角度を所定範囲に制限する第1ストッパー手段をさらに含んでもよい。第2シャフトの回転角度を所定範囲に制限する第2ストッパー手段をさらに含んでもよい。第1シャフト及び第2シャフトについて、それぞれ回転運動に抗する摩擦トルクを発生する摩擦発生手段を含んでもよい。第1シャフト及び第2シャフトについて、それぞれ所定範囲の回転角度において所定方向に向かうトルクを発生するトルク発生手段を含んでもよい。
この出願に係る電子機器は、第1部材及び第2部材がそれぞれ電子部品を格納した第1筐体及び第2筐体を構成している。
この発明によるヒンジは、360度まで開閉できる二軸ヒンジであって、構成部品に高い加工精度が求められることがなく、第1シャフト及び第2シャフトの回転の規制のために複雑な機構を必要とすることがなく、堅牢な構造を有する。またこの発明による電子筐体は、このようなヒンジを備え、第1筐体及び第2筐体が360度まで開閉できるという利便を供することができる。
本実施の形態のヒンジの概略的な構成を示す斜視図である。 本実施の形態のヒンジの概略的な構成を示す分解斜視図である。 本実施の形態のヒンジの要部分解斜視図である。 図3においてサブアセンブリを構成した要部分解斜視図である。 開閉角度が0度のときの本実施の形態のヒンジの要部斜視図である。 開閉角度が0度のときの本実施の形態のヒンジの要部側面図である。 本実施の形態のヒンジの開閉の動作を説明する模式図である。 開閉角度が170度のときの本実施の形態のヒンジの要部斜視図である。 開閉角度が170度のときの本実施の形態のヒンジの要部側面図である。 開閉角度が180度のときの本実施の形態のヒンジの要部斜視図である。 開閉角度が180度のときの本実施の形態のヒンジの要部側面図である。 開閉角度が225度のときの本実施の形態のヒンジの要部斜視図である。 開閉角度が225度のときの本実施の形態のヒンジの要部側面図である。 開閉角度が360度のときの本実施の形態のヒンジの要部斜視図である。 開閉角度が360度のときの本実施の形態のヒンジの要部側面図である。
以下、この発明に係るヒンジ、電子機器の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態のヒンジの概略的な構造を示す斜視図である。図2は、本実施の形態のヒンジの概略的な構造を示す分解斜視図である。図2(a)は本実施の形態のヒンジを図1と同様の視点から見た分解斜視図であり、図2(b)は本実施の形態のヒンジの一部を図2(a)とは異なる視点から見た分解斜視図である。
本実施の形態のヒンジは、二軸ヒンジのそれぞれの軸を構成する第1シャフト11及び第2シャフト21と、第1シャフト11及び第2シャフト21が互いに平行に所定距離だけ離間してそれぞれ回転可能なように連結する連結手段とを有している。
第1シャフト11は、基部に第1部材を取り付ける板状の取付部11aが形成され、軸方向に基部から先端に向かって、フランジ部11c、第1変形軸部11e、第2変形軸部11f及びねじ切り部11gを順に有している。軸方向に延びる板状の取付部11aは、所定幅及び所定厚みを有し、第1部材をねじ止めできるように軸方向に沿って複数の貫通孔11bを有している。フランジ部11cは、所定径を有し、フランジ部11cの側面は取付部11aの側面に連続して形成されている。フランジ部11cは軸方向に所定幅を有し、軸方向に略中央には、所定深さを有する溝部11dが所定幅で形成されている。第1変形軸部11eは、フランジ部11cに続いて所定長さにわたって形成され、略八角柱状に面取りされた形状を有している。第2変形軸部11fは、第1変形軸部11eに続いて所定長さにわたって形成され、軸を挟んで上下から所定深さまで面取りされた略円柱状の形状を有している。ねじ切り部11gは、第2変形軸部11fに続いて所定長さにわたって形成され、第2変形軸部11fに連続して形成された面取りされた略円柱状の形状にネジ切りが形成されている。
同様に、第2シャフト21は、基部に第2部材を取り付ける板状の取付部21aが形成され、軸方向に基部から先端に向かって、フランジ部21c、第1変形軸部21e、第2変形軸部21f及びねじ切り部21gを順に有している。軸方向に延びる板状の取付部21aは、所定幅及び所定厚みを有し、第2部材をねじ止めできるように軸方向に沿って複数の貫通孔21bを有している。フランジ部21cは、所定径を有し、取付部21aの側面がフランジ部21cの側面に連続して形成されている。フランジ部21cは軸方向に所定幅を有し、軸方向に略中央には、所定深さを有する溝部21dが所定幅で形成されている。第1変形軸部21eは、フランジ部21cに続いて所定長さにわたって形成され、略八角柱状に面取りされた形状を有している。第2変形軸部21fは、第1変形軸部21eに続いて所定長さにわたって形成され、軸を挟んで上下から所定深さまで面取りされた略円柱状の形状を有している。ねじ切り部21gは、第2変形軸部21fに続いて所定長さにわたって形成され、第2変形軸部11fに連続して形成された面取りされた略円柱状の形状にネジ切りが形成されている。
連結手段は、第1ジョイントプレート34、第2ジョイントプレート37及び第3ジョイントプレート38から構成されている。第1ジョイントプレート34、第2ジョイントプレート37及び第3ジョイントプレート38は、それぞれ所定厚さを有するプレートにおいて所定距離にわたり離間して形成された第1軸孔34a、37a、38a及び第2軸孔34b、37b、38bを有し、第1軸孔34a、37a、38a及び第2軸孔34b、37b、38bにそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21を回転可能に挿通している。また、ジョイントカム39も、所定厚さを有するプレートにおいて所定距離にわたり離間して形成された第1軸孔39a及び第2軸孔39bにそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21を回転可能に挿通し、第1ジョイントプレート34、第2ジョイントプレート37及び第3ジョイントプレート38と同様に連結手段の役割を果たしている。
第1シャフト11のフランジ部11c及び第2シャフト21のフランジ部21cと第1ジョイントプレート34との間には、それぞれ第1ロックプレート12及び第2ロックプレート22が配置されている。第1ロックプレート12及び第2ロックプレート22は、それぞれ所定厚さ及び略所定径を有するプレートの略中央の軸孔12a、22aにそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21を挿通している。第1ロックプレート12及び第2ロックプレート22の軸孔12a、22aは第1シャフト11及び第2シャフトのそれぞれ第1変形軸部11e、21eに対応する形状を有し、第1ロックプレート12及び第2ロックプレート22は第1シャフト11及び第2シャフト21に拘束されて共に回転する。
第1ジョイントプレート34及び第2ジョイントプレート37の間には、第1シャフト11に沿ってレギュレータ36及びレギュレーションカム13が配置され、第2シャフト21に沿って前記レギュレータ36及びロックスリーブ23が配置されている。レギュレータ36は、所定厚さを有するプレートにおいて所定距離にわたり離間して形成された第1軸孔36a及び第2軸孔36bにそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21を回転可能に挿通している。レギュレータ36において、第1軸孔36a及び第2軸孔36bの略中央にはコイルスプリング35の少なくとも一部を格納するスプリング格納部36eが形成されている。
第1シャフト11及び第2シャフト21の間には、サポートプレート32及びストッパー33、さらに第1ジョイントプレート34のそれぞれ中央の貫通孔32a、33a、34cを貫通するセンターピン31が配置されている。サポートプレート32の第1支持部32b及び第2支持部32cは、それぞれ第1シャフト11のフランジ部11cの溝部11d及び第2シャフト21のフランジ部21cの溝部21dに差し込まれ、第1シャフト11及び第2シャフト21を回転可能に支持している。コイルスプリング35は、第1ジョイントプレート34及びレギュレータ36との間において、センターピン31に挿通されている。
レギュレータ36及び第2ジョイントプレート37の間には、第1シャフト11に沿ってレギュレーションカム13が配置され、第2シャフト21に沿ってロックスリーブ23が配置されている。レギュレーションカム13及びロックスリーブ23は、それぞれ所定厚さ及び所定径を有するプレートのほぼ中央の軸孔13a、23aにそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21を挿通している。レギュレーションカム13及びロックスリーブ23は、第1シャフト11及び第2シャフト21のそれぞれ第2変形軸部11f、21fに対応する形状の軸孔13a、23aを有し、それぞれ第2変形軸部11f、21fを挿通し、挿通を阻む第1変形軸部11e、21eの側端に接して位置している。そして、レギュレーションカム13及びロックスリーブ23は、それぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21に拘束されて共に回転する。第2ジョイントプレート37において第1シャフト11及び第2シャフト21の基部に向かう第1面には、第2軸孔37bを囲んで所定パターンのグリス溜めの凹部37cが形成されている。
第2ジョイントプレート37及び第3ジョイントプレート38の間には、第1シャフト11及び第2シャフト21に沿ってそれぞれトルクプレート14、24が配置されている。トルクプレート14、24は、それぞれ所定厚さ及び所定径を有するプレートの略中央の軸孔14a、24aにそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21を挿通している。トルクプレート14、24の軸孔14a、24aは、第1シャフト11及び第2シャフトのそれぞれ第2変形軸部11f、21fに対応する形状を有し、トルクプレート14、24はそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21に拘束されて共に回転する。第3ジョイントプレート38の第1面には、第2軸孔38bを囲んで所定パターンのグリス溜めの凹部38cが形成されている。
第3ジョイントプレート38及びジョイントカム39の間には、第1シャフト11及び第2シャフト21に沿ってそれぞれトルクプレート15、25が配置されている。トルクプレート15、25は、それぞれ所定厚さ及び所定径を有するプレートの略中央の軸孔15a、25aにそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21を挿通している。トルクプレート15、25の軸孔15a、25aは、第1シャフト11及び第2シャフトのそれぞれ第2変形軸部11f、21fに対応する形状を有し、トルクプレート15、25はそれぞれ第1シャフト11及び第2シャフト21に拘束されて共に回転する。
ジョイントカム39から第1シャフト11の先端に向けて、第1シャフト11に沿って第1スライドカム16、複数の皿ばね17、エンドプレート18及びナット19が順に配置されている。第1スライドカム16及びエンドプレート18は、それぞれ所定厚さ及び所定径を有するプレートの略中央の軸孔16a、18aにそれぞれ第1シャフト11を挿通している。第1スライドカム16及びエンドプレート18の軸孔16a、18aは、第1シャフト11の第2変形軸部11fに対応する形状を有し、第1スライドカム16及びエンドプレート18は第1シャフト11に拘束されて共に回転する。複数の皿ばね17は、直列に組み合わせた第1から第6皿ばね17〜17から構成されている。ナット19は、第1シャフト11のねじ切り部11gに取り付けられている。
また、ジョイントカム39から第2シャフト21の先端に向けて、第2シャフト21に沿って第2スライドカム26、複数の皿ばね27、エンドプレート28及びナット29が順に配置されている。第2スライドカム26及びエンドプレート28は、それぞれ所定厚さ及び所定径を有するプレートの略中央の軸孔26a、28aにそれぞれ第2シャフト21を挿通している。第2スライドカム26及びエンドプレート28の軸孔26a、28aは、第2シャフト21の第2変形軸部21fに対応する形状を有し、第2スライドカム26及びエンドプレート28は第2シャフト21に拘束されて共に回転する。複数の皿ばね17は、直列に組み合わせた第1から第6皿ばね27〜27から構成されている。ナット29は、第2シャフト21のねじ切り部21gに取り付けられている。
本実施の形態のヒンジにおいて、レギュレータ36は第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に沿って第1位置及び第2位置の間を移動可能なスライド部材を構成している。また、第1ロックプレート12は第1位置にあるスライド部材のレギュレータ36と係合して第1シャフト11の回転を阻止する第1係合手段を構成し、ロックスリーブ23は第2位置にあるスライド部材のレギュレータ36と係合して第2シャフト21の回転を阻止する第2係合手段を構成している。換言すると、第1位置はレギュレータ36が第1ロックプレート12と係合する位置であり、第2位置はレギュレータ36がロックスリーブ23と係合する位置である。
本実施の形態のヒンジにおいて、コイルスプリング35は、スライド部材を構成するレギュレータ36を第1位置から第2位置に向けて付勢する付勢手段を構成し、レギュレーションカム13は第1シャフト11の回転角度が所定範囲にあるときにスライド部材を構成するレギュレータ36を第2位置から第1位置に送る送り手段を構成している。例えば、レギュレーションカム13は、第1シャフト11の回転角度が180度以上のときにレギュレータ36を第2位置から第1位置に送ることができる。
本実施の形態のヒンジにおいて、レギュレータ36及びレギュレーションカム13は第1シャフト11の回転角度を所定範囲に制限する第1ストッパー手段を構成し、ストッパー33及び第2ロックプレート22は第2シャフト21の回転角度を所定範囲に制限する第2ストッパー手段を構成している。例えば、レギュレータ36及びレギュレーションカム13は、第1シャフト11の回転角度が0度以上であるように制限することができる。また、ストッパー33及び第2ロックプレート22は、第2シャフト21の回転角度が0度以上180度以下であるように制限することができる。
図3は、図2に示した本実施の形態のヒンジの一部の構成Aを示す要部分解斜視図である。構成Aは、本実施の形態のヒンジにおいて、スライド部材、第1係合手段、第2係合手段、付勢手段、送り手段、第1ストッパー手段及び第2ストッパー手段を含み、ヒンジの開閉角度について第1シャフト11及び第2シャフトのそれぞれの回転角度を連携して規制する部分を取り出したものである。
スライド部材を構成するレギュレータ36は、所定厚さを有するプレートにおいて、所定径の第1軸孔36a及び第2軸孔36bが所定距離だけ離間して形成されている。レギュレータ36において、第1シャフト11及び第2シャフト21の基部に向かう第1面には、第1軸孔36a及び第2軸孔36bをそれぞれ取り囲んで延長する第1カラー36c及び第2カラー36dが所定高さまで形成されている。第1面において第1カラー36c及び第2カラー36dの略中央には、コイルスプリング35を格納するスプリング格納部36eが第1カラー36c及び第2カラー36dに連続して所定高さまで形成されている。スプリング格納部36eは、レギュレータ36のプレートを貫通して第1面に対向する第2面まで延長され、第2面において所定高さまで形成されている。第1面において第1カラー36c及びスプリング格納部36eの略中央部には所定高さの第1突起部36fが第1カラー36c及びスプリング格納部36eから突出して形成されている。
図2(b)を参照すると、レギュレータ36の第2面において、第2軸孔36bとスプリング格納部36eとの略中央に、所定高さの第2突起部36gがスプリング格納部36eに連続して形成されている。第1軸孔36aの周囲には、第1軸孔36aを挟んで対向する所定高さの一対の凸部36h、36iが形成されている。
第1係合手段を構成する第1ロックプレート12は、略所定径を有する所定厚さのプレートにおいて、略中央に第1シャフト11の第1変形軸部11eに対応する形状の軸孔12aが形成され、外周の一部には径方向に所定深さを有する凹部12bが形成されている。第2係合手段を構成するロックスリーブ23は、略所定径及び所定厚さを有するプレートにおいて、略中央に第2シャフト21の第1変形軸部21eに対応する形状の軸孔23aが形成され、第1面の外周の一部に径方向及び軸方向に所定深さを有する凹部23bが形成されている。
付勢手段を構成するコイルスプリング35は、第1ジョイントプレート34及びレギュレータ36の間に常に付勢力を及ぼしている。そして、第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に沿って第1位置及び第2位置を移動可能なレギュレータ36について、第1シャフト11及び第2シャフト21の基部に近い第1位置から先端に近い第2位置に向けて常に付勢している。
送り手段を構成するレギュレーションカム13の第1面には、軸孔13aを挟んで対向するように所定高さを有する一対の凸部13b、13cが形成されている。レギュレーションカム13は、第1シャフト11と共に回転し、一対の凸部13b、13cは回転角度に応じてレギュレータ36の第2面又は第2面に形成された一対の凸部36i、36jに対向して摺動する。そして、第1シャフト11の回転角度が所定範囲にあるときにレギュレータ36をコイルスプリング35の付勢力に抗して第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に沿って第2位置から第1位置に送る。
レギュレータ36が第1シャフト11及び第2シャフト21の先端に近い第2位置にあるとき、レギュレーションカム13の一対の凸部13b、13cは対向するレギュレータ36の第2面に接し、レギュレータ36の一対の凸部36h、36iは対向するレギュレーションカム13の第1面に接している。このとき、レギュレータ36の第2突起部36gはロックスリーブ23の凹部23bに係合している。ロックスリーブ23は係合するレギュレータ36によって回転を阻まれ、ロックスリーブ23と共に回転する第2シャフト21も回転を阻まれる。なお、このときには、レギュレータ36の第1突起部36fの第1ロックプレート12の凹部12bとの係合は解除されている。
レギュレータ36が第1シャフト11及び第2シャフト21の基部に近い第1位置にあるとき、レギュレーションカム13の一対の凸部13b、13cの傾斜面は対向するレギュレータ36の凸部36i、36jの傾斜面に接している。このとき、レギュレータ36の第1突起部36fは第1ジョイントプレート34の貫通孔34dを通って第1ロックプレート12の凹部12bに係合している。第1ロックプレート12は係合するレギュレータ36によって回転を阻まれ、第1ロックプレート12と共に回転する第1シャフト11も回転を阻まれる。なお、このときには、レギュレータ36の第2突起部36gのロックスリーブ23の凹部23bとの係合は解除されている。
第1ストッパー手段を構成するレギュレータ36及びレギュレーションカム13において、レギュレータ36が第1シャフト11及び第2シャフト21の先端に近い第2位置にあり、レギュレータ36の第2面の一対の凸部36h、36iが対向するレギュレーションカム13の第1面に接し、レギュレーションカム13の第1面の一対の凸部13b、13cが対向するレギュレータ36の第2面に接するときに、レギュレーションカム13の一対の凸部13b、13cは対応するレギュレータ36の一対の凸部36h、36iによって所定方向への回転角度を所定範囲に制限される。レギュレーションカム13は第1シャフト11と共に回転し、第1シャフト11も所定方向への回転角度を所定範囲に制限される。例えば、第1シャフト11は、レギュレータ36及びレギュレーションカム13によって0度より小さい回転角度が制限されてもよい。なお、第1シャフト11を前記所定方向とは逆方向に回転して所定回転角度まで達すると、前述のようにレギュレータ36が第2位置から第1位置に送られる。
第2ストッパー手段を構成する第2ロックプレート22及びストッパー33において、第2ロックプレート22は、略所定径の周の一部に周方向に所定高さを有する凸部22bを有している。図1に示したように、第2ロックプレート22及びストッパー33は同一平面上にあり、第2ロックプレート22の凸部22bの回転角度はストッパー33によって所定範囲に制限される。第2ロックプレート22は第2シャフト21と共に回転し、第2シャフト21も回転角度は所定範囲に制限される。例えば、第2シャフト21は、第2ロックプレート22及びストッパー33によって回転角度が0度から180度の範囲に制限されてもよい。
図4は、図3に示した構成におけるサブアセンブリを示す分解斜視図である。本実施の形態では、図3における構成Bを図4のサブアセンブリCのように一体に構成する。サブアセンブリCは、第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に基部から先端に向かうに、センターピン31、サポートプレート32、ストッパー33及び第1ジョイントプレート34を有し、サポートプレート32、ストッパー33及び第1ジョイントプレート34がそれぞれの貫通孔32a、33a、34cを通じてセンターピン31の軸に圧入されることによって一体に構成される。
同様に、第1ロックプレート12も軸孔12aを通じて第1シャフト11の第1変形軸部11eに圧入され、フランジ部11cに隣接して配置されることにより一体に構成される。また、第2ロックプレート22も軸孔22aを通じて第2シャフト21の第1変形軸部21eに圧入され、フランジ部21cに隣接して配置されることにより一体に構成される。
本実施の形態のヒンジにおいて、トルクプレート14、15、24、25と第2ジョイントプレート37、第3ジョイントプレート38及びジョイントカム39とは、第1シャフト11及び第2シャフト21について、それぞれ回転運動に抗する摩擦トルクを発生する摩擦発生手段を構成している。トルクプレート14、24は第2ジョイントプレート37及び第3ジョイントプレート38の間に挟まれ、トルクプレート15、25は第3ジョイントプレート38及びジョイントカム39の間に挟まれ、それぞれ皿ばね17、27の付勢によって押圧されている。したがって、トルクプレート14、15、24、25は、第1シャフト11又は第2シャフト21と共に回転するときに、回転に抗する摩擦トルクを発生する。本実施の形態のヒンジは、このような摩擦トルクによって、ヒンジの急激な回転を防止したり、ヒンジの開閉を所定角度において保持したりすることを可能にしている。
本実施の形態のヒンジにおいて、ジョイントカム39、第1スライドカム16及び第2スライドカム26は、第1シャフト11及び第2シャフト21について、それぞれ所定範囲の回転角度において所定方向に向かうトルクを発生するトルク発生手段を構成している。ジョイントカム39は、第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向について先端に向かう第2面において、第1軸孔39aを挟んで対向する一対の凹部39c、39dと第2軸孔39bを挟んで対向する一組の凹部39e、39fが形成されている。第1スライドカム16において第1シャフト11の基部に向かう第1面には、軸孔16aを挟んで対向する一対の凸部16b、16cがジョイントカム39の第2面の一対の凹部39c、39dに対応して形成されている。また、第2スライドカム26において第2シャフト21の基部に向かう第1面には、軸孔26aを挟んで対向する一対の凸部26b、26cがジョイントカム39の第2面の一対の凹部39e、39fに対応して形成されている。
ジョイントカム39及び第1スライドカム16は、皿ばね17の付勢によって互いに押圧され、第1シャフト11と共に第1スライドカム16が回転し、第1スライドカム16の第1面の一対の凸部16b、16cがジョイントカム39の第2面の一対の凹部39c、39dに入り込むときに、第1シャフト11を当該回転方向に引き込むようにトルクを発生する。同様に、ジョイントカム39及び第2スライドカム26は、皿ばね27の付勢によって互いに押圧され、第2シャフト21と共に第2スライドカム26が回転し、第2スライドカム26の第1面の一対の凸部16b、16cがジョイントカム39の第2面の一対の凹部39c、39dに入り込むときに、第2シャフト21を当該回転方向に引き込むようにトルクを発生する。本実施の形態のヒンジは、このように所定の回転角度の範囲で所定の回転角度に引き込むようなトルクを発生することにより、ヒンジを開閉操作する使用者に利便を提供している。例えば、ヒンジの開閉角度を0度に向けて閉じたり、開閉角度を180度に向けて開いたりするときに、当該角度に引き込むようなトルクを発生することができる。
図5は、開閉角度が0度の本実施の形態のヒンジを示す要部斜視図である。図6は、開閉角度が0度のときの本実施の形態のヒンジを示す要部側面図である。本実施の形態では、第1シャフト11及び第2シャフト21の基部の取付部11a、21aにそれぞれ取り付けた第1部材及び第2部材が延びる方向を第1シャフト11及び第2シャフト21の角度とし、図5に示すようにこれらの角度を基部の端面に線分で表すことにする。そして、図5に示すように第1シャフト11及び第2シャフト21に取り付ける第1部材及び第2部材が互いに閉じた平行な状態にあるときの第1シャフト11及び第2シャフト21の回転角度をそれぞれ0度とし、ヒンジの開閉角度を0度とすることにする。
図7は、本実施の形態のヒンジが様々な開閉角度を有するときの態様を模式的に示す正面図である。図5及び図6で示したような開閉角度が0度の場合は、図7(a)に相当している。
図5及び図6に示したように、ヒンジの開閉角度が0度のときには、第1シャフト11及び第2シャフト21の回転角度も0度である。レギュレータ36は第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に先端側に近い第2位置にあり、レギュレータ36の第2面の第2突起部36gはロックスリーブ23の凹部23bに係合している。ロックスリーブ23と共に回転する第2シャフト21は、ロックスリーブ23がレギュレータ36と係合しているために回転が阻まれている。一方、レギュレータ36の第1面の第1突起部36fは第1ロックプレート12の凹部12bには係合していない。第1ロックプレート12と共に回転する第1シャフト11は、第1ロックプレート12がレギュレータ36と係合していないため回転可能である。
このとき、レギュレーションカム13の一対の凸部13b、13cの端面はレギュレータ36の一対の凸部36h、36iの端面に当たり、レギュレーションカム13の所定方向への回転が阻止される。レギュレーションカム13は第1シャフト11と共に回転し、第1シャフトの0度を下回る回転は阻止される。また、第2ロックプレート22の凸部22bはストッパー33に当たり、第2ロックプレート22の所定方向への回転が阻止される。第2ロックプレート22は第2シャフト21と共に回転し、第2シャフト21の0度を下回る回転は阻止される。
なお、ヒンジの開閉角度が0度に次第に近づくようにヒンジを次第に閉じる場合、前述のトルク手段によってヒンジの開閉角度が0度に向けて閉じる方向に引き込むようにトルクを発生することができる。このようなトルクによって、ヒンジが完全に閉じた状態を容易に実現できるようになり、開閉を操作する使用者の負担を軽減することができる。
図7(a)にヒンジの開閉角度が0度、同様に図7(b)に45度、図7(c)に90度の開閉角度の場合を示す。これらの場合も同様に、第1シャフト11のみが回転し、第2シャフト21は回転していない。
図8は、本実施の形態のヒンジにおいて、開閉角度が170度のときの要部斜視図である。図9は、本実施の形態のヒンジにおいて、開閉角度が170度のときの要部側面図である。ヒンジの開閉角度が170度のときには、第1シャフト11の回転角度が170度であるのに対し、第2シャフト21の回転角度は0度である。
ヒンジの開閉角度が170度のときには、第1シャフト11と共に回転するレギュレーションカム13によって、レギュレータ36は第2位置から第1位置に向けて所定距離だけ送られている。レギュレーションカム13の第1面に形成された一対の凸部13b、13cの傾斜面は、第1シャフト11と共に回転するレギュレーションカム13の回転に応じてレギュレータ36の第2面に形成された一対の凸部36h、36iの傾斜面に接して摺動し、レギュレータ36を第2位置から第1位置に向けて所定距離だけ送っている。このとき、レギュレータ36は依然として第2位置に近い位置にあり、レギュレータ36の第2面の第2突起部36gはロックスリーブ23の凹部23bに係合している。ロックスリーブ23と共に回転する第2シャフト21は、ロックスリーブ23がレギュレータ36と係合しているために回転が阻まれている。一方、レギュレータ36の第1面の第1突起部36fは第1ロックプレート12の凹部12bにはまだ係合していない。第1ロックプレート12と共に回転する第1シャフト11は、第1ロックプレート12がレギュレータ36と係合していないため回転可能である。
図10は、本実施の形態のヒンジにおいて、回転角度が180度のときの要部斜視図である。図11は、本実施の形態のヒンジにおいて、回転角度が180度のときの要部側面図である。ヒンジの回転角度が180度のとき、第1シャフト11の回転角度が180度であるのに対し、第2シャフト21の回転角度は0度である。
ヒンジの回転角度が180度のときには、第1シャフト11と共に回転するレギュレーションカム13によって、レギュレータ36は第2位置から第1位置まで送られている。レギュレーションカム13の第1面に形成された一対の凸部13b、13cの傾斜面は、第1シャフト11と共に回転するレギュレーションカム13の回転に応じてレギュレータ36の第2面に形成された一対の凸部36h、36iの傾斜面に接して摺動し、レギュレータ36が第2位置から第1位置に到達するまで所定距離を送っている。このとき、レギュレータ36の第1面の第1突起部36fは第1ロックプレート12の凹部12bに係合している。第1ロックプレート12と共に回転する第1シャフト11は、第1ロックプレート12がレギュレータ36と係合しているために回転が阻まれている。一方、レギュレータ36の第2面の第2突起部36gのロックスリーブ23の凹部23bとの係合は解除されている。ロックスリーブ23と共に回転する第2シャフト21は、ロックスリーブ23がレギュレータ36と係合していないため回転が可能である。図7(d)に本実施の形態のヒンジにおいて開閉角度が180度、同様に図7(e)に225度、図7(f)に270度、図7(g)に360度の開閉角度の場合を示すが、開閉角度が180度を超える場合も同様に、第2シャフト21のみが回転し、第1シャフト11は回転していない。
なお、ヒンジの開閉角度が180度に次第に近づくように第1シャフト11及び第2シャフト21を互いに開くたり閉じたりする場合に、前述のトルク手段によって、ヒンジの開閉角度が180度に向けて開いたり閉じたりする方向に引き込むようにトルクを発生してよい。このようなトルクによって、ヒンジの開閉角度が180度である平らに開いた状態を容易に実現できるようになり、開閉を操作する使用者の負担を軽減することができる。
図12は、本実施の形態のヒンジにおいて、開閉角度が225度のときの要部斜視図である。図13は、本実施の形態のヒンジにおいて、開閉角度が225度のときの要部側面図である。ヒンジの開閉角度が225度のとき、第1シャフト11の回転角度は180度であり、第2シャフト21の回転角度は45度である。これは、図7(e)の場合に相当している。
ヒンジの開閉角度が225度のときには、第1シャフト11と共に回転するレギュレーションカム13によって、レギュレータ36は第2位置から第1位置まで送られている。レギュレータ36の第1面の第1突起部36fは第1ロックプレート12の凹部12bに係合している。第1ロックプレート12と共に回転する第1シャフト11は、第1ロックプレート12がレギュレータ36と係合しているために回転が阻まれている。一方、レギュレータ36の第2面の第2突起部36gのロックスリーブ23の凹部23bとの係合は解除されている。ロックスリーブ23と共に回転する第2シャフト21は、ロックスリーブ23がレギュレータ36と係合していないため回転が可能である。
図14は、本実施の形態のヒンジにおいて、開閉角度が360度のときの要部斜視図である。図15は、本実施の形態のヒンジにおいて、開閉角度が360度のときの要部側面図である。ヒンジの開閉角度が360度のとき、第1シャフト11の回転角度は180度であり、第2シャフト21の回転角度も180度である。これは、図7(g)の場合に相当している。
ヒンジの開閉角度が360度のときには、第1シャフト11と共に回転するレギュレーションカム13によって、レギュレータ36は第2位置から第1位置まで送られている。レギュレータ36の第1面の第1突起部36fは第1ロックプレート12の凹部12bに係合している。第1ロックプレート12と共に回転する第1シャフト11は、第1ロックプレート12がレギュレータ36と係合しているために回転が阻まれている。一方、レギュレータ36の第2面の第2突起部36gのロックスリーブ23の凹部23bとの係合は解除されている。ロックスリーブ23と共に回転する第2シャフト21は、ロックスリーブ23がレギュレータ36と係合していないため回転が可能である。このとき、第2ロックプレート22の凸部22bはストッパー33に当たり、第2ロックプレート22の回転が阻止される。第2ロックプレート22は第2シャフト21と共に回転され、第2シャフト21の180度を超える回転は阻止される。
以上のように、本実施の形態のヒンジは、二軸ヒンジであって、第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に沿って第1及び第2位置の間を移動可能なレギュレータ36、第1位置にあるスライド部材のレギュレータ36と係合して第1シャフト11の回転を阻止する第1ロックプレート12、第2位置にあるスライド部材のレギュレータ36と係合して第2シャフト21の回転を阻止するロックスリーブ23、レギュレータ36を第1位置から第2位置に向けて付勢するコイルスプリング35、及び第1シャフト11の回転角度が所定範囲にあるときにレギュレータ36を第2位置から第1位置に送るレギュレーションカム13によって、図7に示したように開閉角度に従い第1シャフト11及び第2シャフトの回転角度をそれぞれ規定している。また、第1シャフト11の回転角度を所定範囲に制限するレギュレータ36及びレギュレーションカム13、及び第2シャフト21の回転角度を所定範囲に制限するストッパー33及び第2ロックプレート22によって、第1シャフト11及び第2シャフトの回転角度は所定範囲に規定される。
本実施の形態のヒンジは、第1シャフト11の回転に従う第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に沿ったレギュレータ36の動きによって、第1シャフト11及び第2シャフト21の動作を規定している。レギュレータ36は軸方向に移動して第1ロックプレート12又はロックスリーブ23に係合すれば足りるため、レギュレータ36等の構成部品に高い加工精度は必要なく、係合のために複雑な機構も必要とされない。これらの動作を実現するための構成部品の点数も少数で足り、構造的にも堅牢である。なお、レギュレータ36が移動する第1位置及び第2位置は、第1シャフト11及び第2シャフト21の軸方向に沿うものであればよく、本実施の形態の配置とは逆に、第1位置が先端に近く、第2位置が基部に近くてもよい。
本実施の形態のヒンジは、キーボード等の入力手段を備える第1筐体とディスプレイ等を備える第2筐体とを折り畳み可能に連結するノート型パーソナルコンピュータや携帯型電話機等の電子機器に適用することができる。本実施の形態の電子機器は、それぞれ電子部品や電子回路を格納した第1筐体及び第2筐体に0度から360度までの開閉角度を提供し、電子機器の使用の態様に利便を提供する。また、例えば開閉角度が0度や180度に向けて引き込むトルクを発生することにより、第1筐体及び第2筐体を開閉する使用者に利便を提供することができる。さらに、開閉の回転動作に抗するトルクを発生することにより、所定の回転角度を保持したり、急激な回転動作を防止したりするという利便を提供することができる。
11 第1シャフト
12 第1ロックプレート
13 レギュレーションカム
14、15 トルクプレート
16 第1スライドカム
17 皿ばね
18 エンドプレート
19 ナット
21 第2シャフト
22 第2ロックプレート
23 ロックスリーブ
24、25 トルクプレート
26 第2スライドカム
27 皿ばね
28 エンドプレート
29 ナット
31 センターピン
32 サポートプレート
33 ストッパー
34 第1ジョイントプレート
35 コイルスプリング
36 レギュレータ
37 第2ジョイントプレート
38 第3ジョイントプレート
39 ジョイントカム

Claims (6)

  1. 第1部材及び第2部材を互いに回転可能に支持できるヒンジであって、
    基部に前記第1部材のための第1取付部が形成された第1シャフトと、
    基部に前記第2部材のための第2取付部が形成された第2シャフトと、
    前記第1シャフト及び前記第2シャフトが所定距離を有して互いに平行になるように、前記第1シャフト及び前記第2シャフトをそれぞれ回転可能に連結する連結手段と、
    前記第1シャフト及び前記第2シャフトを回転可能に挿通し、前記第1シャフト及び前記第2シャフトの軸方向に沿って、第1位置及び第2位置の間を移動可能なスライド部材と、
    前記第1シャフトに拘束されて前記第1シャフトと共に回転し、前記第1位置に位置する前記スライド部材と係合して前記第1シャフトの回転を阻止する第1係合手段と、
    前記第2シャフトに拘束されて前記第2シャフトと共に回転し、前記第2位置に位置する前記スライド部材に係合して前記第2シャフトの回転を阻止する第2係合手段と、
    前記スライド部材を前記第1位置から前記第2位置に向けて付勢する付勢手段と、
    前記第1シャフトの回転角度が所定範囲にあるときに前記付勢手段による付勢力に抗して前記スライド部材を前記第2位置から前記第1位置に送る送り手段と、
    を含むヒンジ。
  2. 前記第1シャフトの回転角度を所定範囲に制限する第1ストッパー手段をさらに含む請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記第2シャフトの回転角度を所定範囲に制限する第2ストッパー手段をさらに含む請求項1又は2に記載のヒンジ。
  4. 前記第1シャフト及び前記第2シャフトについて、それぞれ回転運動に抗する摩擦トルクを発生する摩擦発生手段を含む請求項1から3のいずれか一項に記載のヒンジ。
  5. 前記第1シャフト及び前記第2シャフトについて、それぞれ所定範囲の回転角度において所定方向に向かうトルクを発生するトルク発生手段を含む請求項1から4のいずれか一項に記載のヒンジ。
  6. 前記第1部材及び前記第2部材はそれぞれ電子部品を格納した第1筐体及び第2筐体を構成する請求項1から5のいずれか一項に記載のヒンジを含む電子機器。
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