JP6719235B2 - 流体制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食品、医薬、バイオ、化学、半導体製造などの各種産業分野における加圧された各種流体を移送するときに用いられる流体制御装置に関する。
加圧された各種流体を移送する流体制御装置は様々なものが存在する。例えば、流体を移送するチューブとして強度が高く流路断面形状が円形状のチューブを用い、チューブの外形をループ状に規制し、ループ状になったチューブを押しつけまたは引き戻すことによって、チューブに折れ部を生じさせ、または折れ部を復帰させて、チューブ内部の流路を開閉する流体制御装置があった。かかる流体制御装置は、内圧による破裂を防ぐために強度の高いチューブを用いながら、チューブ内の流体に直接触れずに流路を開閉することができる。また、かかる流体制御装置は、チューブ内の流れを阻害しないので、洗浄用スポンジによりチューブ内周面を洗浄することができる。(例えば、特許文献1を参照)
特開2008−256096号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の流体制御装置のチューブは弾性が低いので、チューブに折れ部を生じさせ、または折れ部を復帰させて流路の開閉を繰り返すと、流路断面形状が楕円形状になる場合がある。流路断面形状が楕円形状になると、洗浄用スポンジが流路内周面に接触しにくくなり、汚れがたまり易くなったり、微生物が生じやすくなったりするため、改善の余地があった。また、流体制御装置内のチューブが一本のチューブで構成されているため、チューブ内周面に洗浄しきれない汚れがたまった場合は流体制御装置内のチューブ全体を交換する必要があり、改善の余地があった。また、流路を開閉するために、チューブをループ状に規制するとともに、ループ状になったチューブを押しつけまたは引き戻しているので、駆動機構が大きくなり、流体制御装置が大型化するため、改善の余地があった。
本発明の目的は、流路を開閉する部分に弾性を有する材質からなる管体を備えたピンチバルブを用いることによって、流路内周面を効果的に洗浄することができるとともに、コンパクトな流体制御装置を提供することである。
請求項1の発明によれば、加圧された流体の流れを制御する流体制御装置であって、前記流体制御装置内に配置され前記流体が流れる配管と、前記配管に接続されたピンチバルブと、前記配管を流れる前記流体の特性を計測し、前記特性の計測値を電気信号に変換して出力する計測器と、前記計測器からの電気信号に基づいて前記ピンチバルブの開度を制御する制御部と、を備える流体制御装置において、前記ピンチバルブが、バルブ本体と、前記バルブ本体の内部に配置され内部に流路を形成する管体と、前記管体を径方向に押圧しまたは押圧を解除して変形させて前記流路を開閉させる挟圧子と、前記バルブ本体に装着され前記挟圧子を駆動する駆動部と、を備え、前記管体は、前記配管と接続する接続部管体と、両端に前記接続部管体が接続され前記挟圧子により前記流路を開閉可能な内部管体と、を備え、前記内部管体は弾性を有し、少なくとも前記内部管体がバルブ本体に囲繞されていることを特徴とする流体制御装置が提供される。
すなわち、請求項1の発明では、流路を開閉する内部管体がバルブ本体に囲繞されているので、弾性を有する材質を内部管体に用いても、内圧がかかったときに破裂することを防ぐことができる。また、内部管体に弾性を有する材質を使用することができるので、内部管体への押圧力を解除したときに元の流路断面形状に復元しやすく、流路内周面を効果的に洗浄することができるので、汚れの蓄積や微生物の繁殖を防ぐことができる。また、流体制御装置内の配管とピンチバルブの管体とがそれぞれ独立していることから、管体の交換が必要になっても、管体のみを交換することができる。また、弾性を有する内部管体を使用することができるので、駆動部が簡単かつコンパクトになり、ピンチバルブひいては流体制御装置をコンパクトにすることができる。
請求項2の発明によれば、少なくとも前記内部管体が、前記駆動部が装着された状態にある前記バルブ本体から単体で着脱自在に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の流体制御装置が提供される。
すなわち、請求項2の発明では、駆動部がバルブ本体に装着された状態で内部管体を交換することができるので、交換作業が容易になり、ピンチバルブひいては流体制御装置のメンテナンスを効果的に行うことができる。
請求項3の発明によれば、前記バルブ本体は、前記駆動部が装着される主本体と、前記駆動部が前記主本体に装着された状態で、前記主本体に着脱自在に装着された副本体と、を備え、前記副本体を前記主本体から取り外したときに、前記内部管体が露出することを特徴とする請求項2に記載の流体制御装置が提供される。
すなわち、請求項3の発明では、駆動部を主本体から取外すことなく、副本体を主本体から取り外すことができ、副本体を取り外したときに内部管体が露出するので、内部管体を効率的に交換することができる。また、内部管体を容易に露出させることができるので、内部管体の損傷や摩耗、汚れの程度を容易に確認することができる。
請求項4の発明によれば、前記ピンチバルブにおいて、前記駆動部が電気駆動手段であり、前記挟圧子を前記流路を閉止する方向に付勢する弾性体を有し、前記流路を全開状態から全閉状態にする閉工程に要する時間が、前記流路を全閉状態から全開状態にする開工程に要する時間よりも短いことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の流体制御装置が提供される。
すなわち、請求項4の発明では、駆動部として空気駆動手段を用いる必要がなく、空気供給源のない環境でも使用することができるので、流体制御装置を幅広い環境下で使用することができる。また、弾性体により挟圧子を付勢し流路を閉止する方向に駆動することができるので、計測器が液切れや異物の混入などを検知したときに、速やかに流路を閉止することができる。
請求項5の発明によれば、前記電気駆動手段が、回転型電動機であり、前記回転型電動機は、前記回転型電動機の動力を出力するモータシャフトと、前記モータシャフトに連結され、前記挟圧子を備える弁軸に前記回転型電動機の動力を伝達する伝達部材を備え、全閉状態において、前記伝達部材と前記弁軸とが離間していることを特徴とする請求項4に記載の流体制御装置が提供される。
すなわち、請求項5の発明では、全閉状態において、伝達部材と弁軸とが離間しているので、弾性体による押圧力を内部管体に効果的に伝達することができ、流路を確実に閉止することができる。
請求項6の発明によれば、前記計測器が前記配管の外部に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の流体制御装置が提供される。
すなわち、請求項6の発明では、配管の外部から流体に触れることなく流体の特性を計測することができるので、流体を汚染させたり、計測器の感度を低下させたりすることを防ぐことができ、効果的に計測することができる。
請求項7の発明によれば、前記流体が加圧容器に充填された炭酸飲料であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の流体制御装置が提供される。
すなわち、請求項7の発明では、加圧容器に充填された流体が炭酸飲料であると、加圧容器が空になるときに加圧容器から多量の泡が生じ、これが容器に注がれると注がれた炭酸飲料は廃棄になってしまうところ、多量の泡が流体制御装置を通過することを防ぐことができる。その結果、効率的に炭酸飲料を注ぐことができる。
請求項1乃至請求項7に記載の発明によれば、流路を開閉する部分に弾性を有する材質からなる管体を備えたピンチバルブを用いることによって、流路内周面を効果的に洗浄することができるとともに、コンパクトな流体制御装置を提供することができる。
第一の実施の形態に係る流体制御装置の概略構成図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの斜視図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全開状態を示す図2のA−A断面図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全閉状態を示す図2のA−A断面図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの分解斜視図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの他の分解斜視図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブのさらに他の分解斜視図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの伝達部材と当接部材の位置関係の変化を示す図2のB−B部分断面図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの伝達部材と当接部材の位置関係の変化を示す図2のB−B部分断面図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの伝達部材と当接部材の位置関係の変化を示す図2のB−B部分断面図。 第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの伝達部材と当接部材の位置関係の変化を示す図2のB−B部分断面図。 第二の実施の形態に係る流体制御装置の概略構成図。 第二の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全開状態を示す縦断面図。 第二の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全閉状態を示す縦断面図。 第三の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全開状態を示す縦断面図。 第三の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全閉状態を示す縦断面図。 第三の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの部分分解斜視図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明するが、本発明がこれらの実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
―第一の実施の形態―
以下、図1〜図8を参照して、本発明による流体制御装置1の第一の実施の形態について説明する。図1は第一の実施の形態に係る流体制御装置の概略構成図であり、図2は第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの斜視図であり、図3は第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全開状態を示す図2のA−A断面図であり、図4は第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの全閉状態を示す図2のA−A断面図であり、図5は第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの分解斜視図であり、図6は第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの他の分解斜視図であり、図7は第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブのさらに他の分解斜視図であり、図8A〜8Dは第一の実施の形態に係る流体制御装置に使用されるピンチバルブの伝達部材と当接部材の位置関係の変化を示す図2のB−B部分断面図である。
図1に示されるように、第一の実施の形態に係る流体制御装置1は、ピンチバルブ2と、制御部3と、計測器4と、ケーシング5と、配管6と、を備えている。
第一の実施の形態において、ケーシング5はポリ塩化ビニル(以下、PVCと記す。)製である。ケーシング5には流体制御装置1の外部配管と流体制御装置1の内部の配管6とを接続する継手が設けられている。また、ケーシング5は、蓋(図示せず)を取り外すことによって形成された開口から流体制御装置1の構成を視認することができる。
第一の実施の形態において、流体制御装置1内に配置されている配管6はポリエチレン(以下、PEと記す。)製であり、透明である。配管6はピンチバルブ2と計測器4に着脱自在に接続されている。配管6の内径は、流体制御装置1の外部配管の内径と略同一に形成されている。
図1〜7に示すように、第一の実施の形態おいて、流体制御装置1に使用するピンチバルブ2は、バルブ本体11と、内部に開閉可能な流路12を有する管体13と、管体13を径方向に押圧して流路12を開閉させる挟圧子14を有する弁軸15と、挟圧子14および弁軸15を上下方向に駆動させる駆動部16とを有する。
第一の実施の形態において、バルブ本体11はポリプロピレン(以下、PPと記す。)製である。図2〜8に示すように、バルブ本体11は略四角柱形状に形成されている。バルブ本体11は第一本体19と、第二本体20と、蓋部21とを有する。ここで、第一本体19と第二本体20とが主本体11aとなり、蓋部21が副本体11bとなる。
図2〜7に示すように、第一本体19の上面には、第二本体20が位置決めされた状態で固定されている。また、第一本体19の正面には、蓋部21が位置決めされた状態で固定されている。第一本体19の側面には回転型電動機17を取り付ける、第一の実施の形態ではステンレス鋼(以下、SUSと記す。)製の取り付け板22が位置決めされた状態で固定されている。第一本体19の上部には有底穴が形成され、有底穴は流路12を閉止する方向に挟圧子14を付勢する弾性体である、第一の実施の形態ではSUS製のコイルバネ24を受容する弾性体受容部25となる。弾性体受容部25の底部には断面矩形状の貫通孔26が形成されている。貫通孔26は挟圧子14の断面形状に合わせて形成されている。
図5、6に示すように、第一本体19の正面には、蓋部21を受容する蓋部受容部23が形成されている。蓋部受容部23には、断面半円形状の溝27aが形成されている。溝27aは、第一本体19と対面する蓋部21の面に形成された同形状の溝27bとともに、管体13を受容する管体受容部28を形成する。溝27aの中央部には、断面矩形状の凹部29aが形成されている。凹部29aは、第一本体19と対面する蓋部21の面に形成された同形状の凹部29bとともに、流路を開閉したときの管体13の変形を許容する弁室30を形成する。弁室30の底面には、弁室30内に形成される第一本体19と蓋部21との境目や段差が管体13内の流路12の開閉を阻害することを防ぐために、平滑部材37が配置されている。ここで、平滑部材37は第一本体19または蓋部21に一体形成されてもよい。また、平滑部材37の管体13と接触する部分の形状は、管体13内の流路12の開閉を阻害しない限り特に限定されない。
図3、4に示すように、管体13は、内部管体70と、内部管体70の両端に接続される二つの接続部管体71と、を有する。さらに、図3〜6に示すように、管体13は第一本体19と蓋部21に挟持固定されている。すなわち、管体13はバルブ本体11に囲繞されており、さらに具体的には、内部管体70はバルブ本体11に囲繞されている。管体13が配置される管体受容部28の弁室30の近傍部には、管体13の内部管体70の外周面に当接して、内部管体70を支持する内側支持部31が設けられている。また、管体受容部28の両端部には、管体13の接続部管体71の外周面に当接して、接続部管体71を支持する外側支持部32が設けられている。さらに、管体受容部28の両端部には、後述する接続部管体71の鍔部73に対応する形状を有する溝33aが形成されている。溝33aは、蓋部21の第一本体19と対面する面に形成された同形状の溝33bとともに、接続部管体71の鍔部73を受容する鍔受部34を形成する。溝27aの接続部管体71と内部管体70が重なり合って配置される部分には複数の突条35aが形成されている。突条35aは、蓋部21の第一本体19と対面する面に形成された同形状の突条35bとともに、複数の環状突条36を形成する。第一本体19には、ピンチバルブ2の背面をパネルなどに固定するために、正面から背面にかけて貫通孔が形成されている。
図2〜4に示すように、第二本体20は平坦部40とブロック部41とを有している。平坦部40には後述する開度センサ46を支持するセンサ支持部42と、回転型電動機17のモータシャフト80を支持するモータシャフト支持部43が配置されている。また、第二本体20の中央部には、上下方向に延在する弁軸15が挿通されている貫通孔44が形成され、ブロック部41の平坦部40側の側面には凹部45が形成されている。貫通孔44と凹部45は連続的に形成されているとともに、弁軸15の軸部60の断面形状に合わせて形成されている。第二本体20には、ピンチバルブ2の背面をパネルなどに固定するために、正面から背面にかけて貫通孔が形成されている。
図2に示すように、蓋部21は、第一本体19に位置決めされた状態で固定されている。図5に示すように、蓋部21の第一本体19と対面する面には、溝27b、凹部29b、溝33b、突条35bが形成され、それぞれ、第一本体19の溝27a、凹部29a、溝33a、突条35aとともに管体受容部28、弁室30、鍔受部34、環状突条36を形成している。蓋部21の凹部29bの上側には切欠51が形成され、切欠51は弁軸15の軸部60の断面形状に合わせて形成されている。蓋部21には、ピンチバルブ2の背面をパネルなどに固定するために、正面から背面にかけてピンチバルブ2をパネルに固定するための貫通孔が形成されている。ここで、蓋部21の第一本体19への固定方法は、蓋部21が第一本体19に着脱自在に接合されていれば特に限定されない。例えば、ボルトによる固定方法、嵌合などのようにボルトを使用しない固定方法などが挙げられる。また、蓋部21を第一本体19から取り外した後に紛失しないように、蓋部21と第一本体19とを蝶番などで連結してもよい。
弁軸15は第一の実施形態ではSUS製であり、図3、4に示すように、挟圧子14と軸部60と当接部材61とを有する。軸部60は断面矩形状に形成されている。挟圧子14は軸部60の下端部に設けられ、流路軸線方向に直交する方向に長手方向を有する断面矩形状に形成されている。挟圧子14の流路軸線方向の幅は基端では軸部60と同じ幅であり、流路軸線方向に直交する方向の幅は軸部60よりも大きく形成されている。挟圧子14の上面と第二本体20の下面とでバネ24を挟持している。挟圧子14の先端部は、流路軸線方向の両端角部に傾斜面を付した先細り形状に形成されており、管体13を押圧する部分は曲面で形成されている。当接部材61は軸部60の上端部にボルト等の締結手段によって固定されている。また、当接部材61はベアリングであり、ベアリングの回転軸が軸部60と直交するように設けられている。弁軸15の軸部60は第二本体20の貫通孔44と凹部45に軸支され、挟圧子14は第一本体19の貫通孔26および蓋部21の切欠51に軸支されているので、挟圧子14が上下動するときに、弁軸15が傾くことを防ぐことができる。
第一の実施の形態において、内部管体70はシリコンゴムから形成され、接続部管体71はPPから形成されている。接続部管体71はピンチバルブ2の外部の配管と接続される外側接続部72と、外形が矩形板状に形成された鍔部73と、内部管体70の端部に水密状態で挿入される内側接続部74とを有する。外側接続部72はワンタッチ継手から形成されている。管体13は管体受容部28に配置されるとともに、第一本体19と蓋部21との間に挟持固定されている。このとき、内部管体70は内側支持部31に当接し支持されている。そのため、管体13内にウォーターハンマなどの過剰な圧力が生じても、内部管体70の膨張を抑えることができ、内部管体70が破裂するのを防ぐことができる。内側支持部31の弁室30に相当する部分については、特に流路12が閉止された状況において内部管体70の膨張を抑えることができるように弁室30の大きさを設計している。接続部管体71は外側支持部32に当接し支持されているので、接続部管体71の機械的強度を補強することができる。内側接続部74の外周面には環状突条75が形成されている。環状突条75は、管体13が管体受容部28に配置されたときに、管体受容部28の複数の環状突条36の間に位置するように形成されている。環状突条36、75は内部管体70をそれぞれ押圧し、内部管体70と接続部管体71との間の水密性を向上させるとともに、管体13内を流れる流体の圧力によって内部管体70が内側接続部74から抜けることを防いでいる。
図3、4に示すように、駆動部16はモータシャフト80を備える回転型電動機17と伝達部材18を有する。第一の実施の形態では、回転型電動機17は電動であり、モータシャフト80を所定のトルクで回転させる。モータシャフト80の端部には回転型電動機17の動力を弁軸15に伝える伝達部材18が接合されている。伝達部材18は第一の実施形態ではSUS製であり、モータシャフト80が貫通している。伝達部材18はカム部81と円筒部82を有し、カム部81は円筒部82の先端部に一体的に形成されている。モータシャフト80は伝達部材18を介してモータシャフト支持部43に支持されている。回転型電動機17は、回転型電動機17とモータシャフト80が流路軸線方向に沿って配置されるように、取り付け板22を介して第一本体19に位置決めされた状態で固定されている。取り付け板22にはセンサ支持部42が位置決めされた状態で固定されている。センサ支持部42には、開度センサ46であるリミットスイッチが装着されている。伝達部材18の円筒部82は概ね円筒形状であるが、開度センサ46を作用させるための面取り部83が形成されている。これにより、伝達部材18が回転し、開度センサ46が面取り部83に当接すると、開度センサ46は当接部材61が伝達部材18上の所定の位置に到達したことを検出する。面取り部83は円筒部82の同一円周上に二か所設けられ、開度センサ46が面取り部83に当接することによって、当接部材61が伝達部材18上の全開位置P、原点位置Rに到達したことをそれぞれ検出する(ここで図2において、原点位置Rを検出するための面取り部は図示しない。)。ここで、回転型電動機17のバルブ本体11への取り付け方向は特に限定されないが、回転型電動機17とモータシャフト80とを流路軸線方向に沿って配置すると、バルブ本体11の蓋部21側に回転型電動機17が突出することがなく、ケーシング5を薄くすることができる。
カム部81は、大小二つの略半円形状の板を互いの曲面が繋がるように結合した板カムであり、ここでは大きい略半円形状の部分を第一半円形部84と、小さい略半円形状の部分を第二半円形部85とを含む。第二半円形部85の弦は第一半円形部84の弦に接するとともに、これら半円形部84、85の中心点はモータシャフト80の中心軸上に配置されている。また、第二半円形部85の半径は円筒部82よりも小さく形成されている。その結果、カム部81の第一半円形部84の周側面は当接部材61に当接するが、第二半円形部85の周側面は当接部材61と離間する。伝達部材18の外周には全開位置P、全閉位置Q、原点位置Rが存在する。全開位置Pとは、ピンチバルブ2が全開状態のときに、伝達部材18と当接部材61が当接している伝達部材18上の位置である(図8A参照)。全開位置Pは開度センサ46によって検出される。全閉位置Qとは、ピンチバルブ2が全閉状態のときに、モータシャフト80の中心軸と当接部材61との間の距離が最短距離になる、当接部材61が対向する伝達部材18上の位置であり、かつ最も全開位置Pに近い位置である(図8B参照)。すなわち、ピンチバルブ2が全開状態から全閉状態になった直後の位置である。原点位置Rとは、全閉位置Qから全開位置Pとは周方向反対側に更に移動した点である(図8C参照)。上述のように、原点位置Rは開度センサ46によって検出される。全閉位置Qから更に移動した点に原点位置Rを設けることによって、ピンチバルブ2が確実に全閉状態になったことを検出することができる。ここで、伝達部材18の周方向領域を、流路12を全閉状態から全開状態にする開工程において弁軸15に作用する第一領域と、流路12を全開状態から全閉状態にする閉工程において弁軸15に作用する第二領域と、に区分する。このとき、第一領域は原点位置Rから全開位置Pまでの部分であり、第二領域は全開位置Pから原点位置Rまでの部分である。
第一領域は主に第一半円形部84から形成され、曲率が第二半円形部85の曲率から第一半円形部84の曲率へと徐々に変化する曲率移行部分87を含む。曲率移行部分87の曲率半径は原点位置Rから全開位置Pに近づくにつれて大きくなっている。第一領域では、ピンチバルブ2の開度が大きくなるにつれてカム部81と当接部材61との当接点がモータシャフト80の中心軸から離れ、全開状態のときにモータシャフト80から最も離れるように設計されている(図8D、図8A参照)。また、第二領域は直線部分86を含んでおり、第二領域の全開位置Pから全閉位置Qまでの部分はほとんどが直線部分86で形成されている。第二領域の全開位置Pから全閉位置Qまでの部分を直線形状で形成することによって、伝達部材18のわずかな回転でカム部81の当接部材61と対向する部分を第一半円形部84から第二半円形部85に移行させることができる。その結果、バネ24によって付勢された挟圧子14を瞬間的に管体13側に下降させることができるので、瞬間的に流路12を閉止することができる。また、全閉状態では、当接部材61は伝達部材18から離間している。伝達部材18と当接部材61すなわち弁軸15とが離間することによって、バネ24によって挟圧子14を効果的に付勢することができ、さらには挟圧子14によって内部管体70を効果的に押圧することができ、流路12を確実に閉止することができる。全閉位置Qから原点位置Rまでの間では、全閉位置Qと同様にピンチバルブ2を全閉状態に維持している。
第一の実施の形態では、駆動部16が回転型電動機17を備えているが、モータシャフトを前後に進退させる直線型電動機でもよく、特に限定されない。また、第一の実施の形態では、カム部81を有する伝達部材18を用いているが、伝達部材18の構成および形状は、回転型電動機17の動力を弁軸15に伝達し挟圧子14を上下動させることができればよく、特に限定されない。
第一の実施の形態において、計測器4は光センサであり、投光素子と受光素子と信号処理部を備えるものを用いている。計測器4は、投光素子は配管6の外側に配され、受光素子は投光素子の発する光を受光するために投光素子に対向した配管6外側に配され、信号処理部が受光素子の受光量レベルによって配管6内を流通する流体、気泡若しくは異物の有無、配管6自体の汚れの有無、又はこれらの組合せの有無等を検知するものである。第一の実施の形態では、主に、流体や気泡、異物の有無を検出している。
本発明において、計測器4は配管6を流れる流体の特性を計測し、特性の計測値を電気信号に変換して出力することができれば、どのような計測器4でもよく、特に限定されない。流体の特性としては、例えば、圧力、流量、温度、粘度、色度、濃度、電気伝導度、pH、異物(パーティクルや気泡、凝集物など)の有無、流体の有無、配管6を流れる流体が混合流体であれば混合の程度、などが挙げられる。計測器4としては、所望の流体の特性を測定することができれば、どのような計測器4でもよく、特に限定されることはない。ここで、計測器4としては、流体が流動性食品や飲料などのように、接液部の洗浄が適宜必要な場合は、配管6の外側から非接触で流体の特性を測定できるものが好適であり、例えば、光センサ、近赤外線センサ、超音波センサ、静電容量センサなどが挙げられる。
第一の実施の形態において、制御部3は計測器4から出力された電気信号に基づいてピンチバルブ2の開度を制御する。第一の実施の形態では、主に、計測器4が流体や気泡、異物の混入を検知し、制御部3に電気信号を出力したときに、ピンチバルブ2を全開状態から全閉状態にするように電気信号を駆動部16に出力する。また、計測器4から出力された電気信号に基づいて、ピンチバルブ2の開度をフィードバック制御してもよい。
次に、第一の実施の形態に係る流体制御装置1の主要な作用について説明する。
図1に示すように、加圧容器8(例えば、ビールタンク。)に充填された流体(例えば、生ビール)は外部配管から流体制御装置1内の配管6に流入する。そして、流体は配管6の途中に配置された計測器4および全開状態にあるピンチバルブ2を通過した後、流体制御装置1外へ流出し、流体供給装置(例えば、ビールサーバ。図示せず。)に流入する。
ここで、本発明において、図1〜8に示されるように、管体13は、内部管体70の外周面が内側支持部31に支持され、接続部管体71の外周面が外側支持部32に支持されている。内部管体70は弾性を有する材質で形成されているが、内側支持部31に支持されているので、過剰な内圧がかかっても、内部管体70が膨張し破裂することを防止することができる。また、接続部管体71の環状突条75は、管体13が管体受容部28に配置されたときに、管体受容部28の複数の環状突条36の間に位置するように形成されている。環状突条36、75は内部管体70をそれぞれ押圧し、内部管体70と接続部管体71との間の水密性を向上させるとともに、管体13を流れる流体の圧力によって内部管体70が内側接続部74から抜けることを防いでいる。
ここで、加圧容器8内の流体が無くなったり、流体中に異物(例えば、泡)が発生したりすると、流体の有無や異物の混入の状態に応じて計測器4の受光素子の受光量の測定値が変化する。受光量の測定値が予め設定された値に達すると、計測器4が流体の有無や異物の混入を検知し、電気信号として制御部3に出力する。制御部3は計測器4からの電気信号に基づいて、ピンチバルブ2を全開状態から全閉状態にするように電気信号を駆動部16に出力する。
全開状態のピンチバルブ2では、伝達部材18のカム部81は当接部材61に当接し、当接部材61を持ち上げている。また、挟圧子14は当接部材61に連動して持ち上げられ、管体13から離間している。このとき、バネ24は挟圧子14と第二本体20とによって圧縮されている。ピンチバルブ2が全開状態であることは、開度センサ46が円筒部82の一方の面取り部83に当接することによって検出されている。
制御部3からの電気信号が駆動部16に伝わり、回転型電動機17が作動すると、モータシャフト80が回転する。モータシャフト80が回転することによって、モータシャフト80に連結されている伝達部材18がモータシャフト80と同じ回転速度で回転する。伝達部材18が回転すると、伝達部材18と当接部材61との当接部が全開位置Pから外れ、さらに回転すると、伝達部材18が当接部材61から離間する。伝達部材18が当接部材61から離間すると、当接部材61は伝達部材18に支持されなくなる。このとき、バネ24は、バネ24を圧縮していた力から解放され、挟圧子14を管体13方向に付勢する。バネ24によって付勢された挟圧子14は管体13を押圧し、管体13の内周面を密着させて流路12を閉止して、ピンチバルブ2が全閉状態となる。このとき、当接部材61は伝達部材18の全閉位置Qに位置している。ここで、全閉状態では、当接部材61と伝達部材18は離間しているので、回転型電動機17の動力は当接部材61に伝達されていない。すなわち、挟圧子14を管体13方向に駆動しているのはバネ24のみであるので、バネ24の復元力を効果的に管体13に作用させることができ、流路12を確実に閉止することができる。さらにモータシャフト80が回転すると当接部材61は伝達部材18の原点位置Rに位置する。第一の実施の形態において、ピンチバルブ2が全閉状態であり、かつ、当接部材61が原点位置Rに位置していることは、開度センサ46が円筒部82の他方の面取り部(図示せず)に当接することによって検出されている。なお、当接部材61が原点位置Rに位置していることが検出されると、回転型電動機17の作動が停止する。
第一の実施の形態では、付勢体であるバネ24を用いて流路12を閉止しているので、瞬間的かつ十分な押圧力で流路12を閉止することができる。また、伝達部材18のカム部81における全開位置Pから全閉位置Qまでの部分を直線部分86で形成することによって、計測器4が流体の有無や異物の混入などの異常を検知したらすぐに流路12を閉止することができるので、計測器4とピンチバルブ2との間隔を狭くすることができ、流体制御装置1をコンパクトにすることができる。特に、加圧容器8内の流体が生ビールなどの炭酸飲料であるときは、加圧容器8が空になるときに、加圧容器8から多量の泡が生じ配管6に移送される。泡が流体制御装置1を通過し、ビールサーバなどの流体供給装置から容器に注がれると、容器内が泡だらけになり、注がれたビールは廃棄される。従って、流路12を瞬間的に閉止することによって、多量の泡が流体制御装置1を通過することを防ぐことができ、効率的に生ビールなどの炭酸飲料を注ぐことができる。
ピンチバルブ2が全閉状態になった後、加圧容器8を交換するなどして計測器4が検出した異常の原因が除去されると、ピンチバルブ2を全閉状態から全開状態にするために、手動スイッチ7から制御部3に電気信号を入力することができる。制御部3は手動スイッチ7からの電気信号に基づいて、ピンチバルブ2の開度を全閉状態から全開状態にするように電気信号を駆動部16に出力する。
ここで、加圧容器8がビールタンクのように内圧がかけられている場合は、空の加圧容器8を新しい加圧容器8に交換するときに、加圧容器8の内圧が流体制御装置1にかかるので、流体制御装置1にかかる圧力が瞬間的に通常よりも高くなる。このとき、ピンチバルブ2にも瞬間的に通常よりも高い圧力がかかるが、管体13は内側支持部31と外側支持部32に支持されているので、破裂することを防止することができる。
制御部3からの電気信号が駆動部16に伝わり、回転型電動機17が作動すると、モータシャフト80とともに伝達部材18が回転する。伝達部材18が回転すると、伝達部材18が当接部材61に当接する。伝達部材18がさらに回転すると、第一領域上に位置する伝達部材18と当接部材61との当接部がモータシャフト80の中心軸から遠ざかるように移動し、当接部材61が持ち上げられる。このとき、当接部材61に連動して挟圧子14が持ち上げられ、挟圧子14はバネ24を圧縮させながら管体13から離間する方向に移動する。伝達部材18がさらに回転すると、伝達部材18と当接部材61との当接部が全開位置Pに到達する。このとき、当接部材61が伝達部材18上の全開位置Pに到達したことを開度センサ46が検出すると、制御部3に電気信号が出力される。制御部3は開度センサ46からの電気信号に基づいて、回転型電動機17の作動を停止させ、ピンチバルブ2が全開状態となる。
挟圧子14が管体13から離間する方向に移動すると、管体13は挟圧子14の移動に伴って元の形状に復元し始め、全開状態では管体13の流路断面形状は円形状となる。ここで、管体13は流体制御装置1内の配管6から独立しているので、管体13として最適な材質を選択することができ、内部管体70であれば、押圧力を解除したときに元の形状に復元しやすい材質を選択することができる。本発明において、流体制御装置1内における流体の流通の開放または遮断はピンチバルブ2で行っているので、流体の流通の開放または遮断を行う部分である内部管体70を、弾性を有する材質で形成することができる。そのため、ピンチバルブ2が全開状態にあるときは、流体制御装置1内の配管6および管体13の流路断面形状が同一内径の円形状に維持することができる。配管6および管体13の流路断面形状が同一内径の円形状に維持されると、配管6および管体13に清掃用スポンジを通したときに、くまなく清掃用スポンジと配管6および管体13の内周面が接触することから、配管6および管体13の内周面の汚れや菌の除去を効果的に行うことができる。
第一の実施の形態では、ピンチバルブ2を開放および閉止する手段に圧縮空気駆動手段を用いていないので、圧縮空気供給源を必要とせず、幅広い場所で使用することができる。特に、加圧容器8内の流体が生ビールなどの炭酸飲料であるときは、流体制御装置1は飲食店で使用されることが多くなる。従って、流体制御装置1の動作に圧縮空気供給源を必要としないことにより、幅広い場所で使用することができるだけでなく、安全性を向上させることができる。本発明において、流体制御装置1内における流体の流通の開放または遮断はピンチバルブ2で行っているので、流体の流通の開放または遮断を行う機構をコンパクトにすることができ、流体制御装置1をコンパクトにすることができる。第一の実施の形態では、伝達部材18に第一領域、第二領域が設けられ、第二領域の多くは伝達部材18が当接部材61に当接しないが、第一領域、第二領域の全領域が当接部材61に当接するようにしてもよい。このような場合は、第一領域、第二領域の形状を調整することによって、開工程に要する時間、閉工程に要する時間を自由に調整することができる。第一の実施の形態では、上述のように流路12は瞬間的に閉止されるので、閉工程に要する時間が開工程に要する時間よりも短いということができる。
次に、第一の実施の形態に係るピンチバルブ2の管体13の交換方法について図5〜7を参照して説明する。第一の実施の形態においては、内部管体70が交換対象となる。まず、内部管体70をピンチバルブ2から外す工程について説明する。図5に示すように、バルブ本体11に弁軸15および駆動部16が装着された状態で、蓋部21が第一本体19から外される。このとき、管体13の全体が露出するので、ピンチバルブ2を分解することなく、蓋部21を外すだけで、管体13の交換作業をすることができる。また、ピンチバルブ2のパネル取り付け方向から管体13を視認することができるので、管体13の交換作業が容易になる。次に、図6に示すように、管体13が第一本体19から外され、更に、図7に示すように、内部管体70が接続部管体71から外される。
次に、新しい内部管体70をピンチバルブ2に装着する工程について説明する。新しい内部管体70をピンチバルブ2に装着する工程は、内部管体70をピンチバルブ2から外す工程と逆の順序で行う。まず、図6に示すように、内側接続部74を内部管体70に端部から挿入する。このとき、内部管体70の端部が鍔部73に当接するように挿入する。次に、図5に示すように、管体13が第一本体19に装着される。このとき、管体13は鍔部73が鍔受部34に嵌挿されることによって位置決めされている。最後に、蓋部21が第一本体19に装着され、管体13の交換作業が完了する。このとき、第一本体19に形成された凸部38と、蓋部21に形成された凹部50によって蓋部21が位置決めされるため、蓋部21の着脱が容易になる。
第一の実施の形態では、鍔部73と鍔受部34が矩形に形成されている。鍔部73と鍔受部34を矩形にすることによって、管体13をしっかりと位置決めすることができる。また、鍔部73の少なくとも一方を円形状に形成してもよい。鍔部73を円形状にすることによって、鍔部73を鍔受部34に嵌挿するときに、両方の鍔部の周方向位置を合わせることができ、内部管体70が捩れた状態で第一本体19に装着されることを防ぐことができる。
本発明において、管体13は流体制御装置1内の配管6と独立かつ交換可能に配置されているので、管体13の内周面に許容できない損耗や汚れなどが生じても、管体13のみを交換するだけで、継続してピンチバルブ2を使用することができる。更に、第一の実施の形態では、内部管体70のみを交換することができるので、交換部品の量や費用を抑えることができ、高性能高価格な内部管体70でも選択しやすくなる。また、交換部品が管体13のみであるので、交換部品が嵩張らず管理が容易である。また、第一の実施の形態では、管体13が内部管体70と接続部管体71とに分かれているので、内部管体70と接続部管体71とで異なる材質や形状などを選択することができる。すなわち、内部管体70は、流路12を流れる流体への耐薬品性や溶出性の他に、流路12を開閉するときのシール性や流路形状の復元性、変形耐久性などに優れた材質や形状などを適宜選択することができる。また、接続部管体71は、流路12を流れる流体への耐薬品性や溶出性の他に、強度やピンチバルブ2の上流側または下流側の配管との接続のし易さ、などに優れた材質や形状などを適宜選択することができる。
―第二の実施の形態―
以下、図9〜11を参照して、本発明による流体制御装置1の第二の実施の形態について説明する。図9は本発明の第二の実施の形態に係る流体制御装置の概略構成図である。図10は本発明の第二の実施の形態に使用されるピンチバルブ2の全開状態を示す縦断面図である。図11は本発明の第二の実施の形態に使用されるピンチバルブ2の全閉状態を示す縦断面図である。第二の実施の形態が第一の実施の形態と異なる点は、主に、複数のピンチバルブ2、2’が配置されたこととピンチバルブ2、2’の構成である。なお、図9〜11では第一の実施の形態と同様の作用や機能を有する構成要素には図1〜8と同一の符号を付し、以下では第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
第二の実施の形態に係る流体制御装置1は、2つのピンチバルブ2、2’と、制御部3と、計測器4と、ケーシング5と、配管6と、を備えている。当該2つのピンチバルブ2、2’は同一の構成であるので、以下では、一方のピンチバルブ2の構成のみについて説明する。制御部3と計測器4とケーシング5の構成は第一の実施の形態と同様なので、説明を省略する。
第二の実施の形態に使用されるピンチバルブ2は、バルブ本体11と、管体13と、挟圧子14を有する弁軸15を備えるピストン121と、駆動部16とを有する。
第二の実施の形態において、ピンチバルブ2のバルブ本体11はPP製である。図10〜11に示すように、バルブ本体11は略四角柱形状に形成されている。バルブ本体11の上端面には、駆動部16のシリンダ本体111が位置決めされた状態で固定されている。バルブ本体11には、管体13を収容する管体受容部101が形成されている。管体受容部101はバルブ本体11の一方の側面から他方の側面に直線的に設けられた断面円形状の貫通孔である。管体受容部101の両端部は接続部管体71を受容する部分であり、両端部の内径は接続部管体71の外径とほぼ同じに形成されている。また、管体受容部101の中央部は内部管体70を受容する部分であり、当該中央部の内径は内部管体70の外径よりもわずかに大きく形成されている。内部管体70と管体受容部101との間に隙間を形成することによって、管体受容部101に内部管体70を円滑に挿入することができる。また、内部管体70と管体受容部101との間の隙間が存在していても、隙間はわずかであることから、内部管体70が膨張したときに、内部管体70の外周面を管体受容部101の内周面に当接させることができる。すなわち、内部管体70が膨張したときに、内部管体70を管体受容部101で支持することができる。バルブ本体11の上端面中央部には管体受容部101に連通する断面矩形状の貫通孔102が形成されている。管体13の延在方向と直交する方向における貫通孔102の幅は管体受容部101の中央部の内径よりも大きく形成されている。貫通孔102は管体受容部101の底部と同じ位置まで穿設されている。また、貫通孔102は内部管体70が挟圧子14に押圧されたときの内部管体70の変形を許容する。
第二の実施の形態において、ピンチバルブ2の駆動部16のシリンダ本体111はPP製である。図10〜11に示すように、シリンダ本体111は略四角柱形状に形成されている。シリンダ本体111の上部には、円筒状空間を形成するシリンダ部112が形成されている。シリンダ本体111の上端部には、中央に貫通孔113が形成された板状のシリンダ蓋114が固定されている。シリンダ本体111の下端部にはシリンダ部112に連通する断面矩形状の貫通孔115が形成されている。貫通孔115の上方には、シリンダ部112の内周面および底面と、ピストン121と一体的に形成されておりかつシリンダ部112の内周面と摺接するようにシリンダ部112内部に組み込まれた円盤部122の下端面とによって第一の空間部116が形成されている。さらに、ピストン121の上方には、シリンダ部112の内周面とシリンダ蓋114の下端面とピストン121の円盤部122の上端面とによって第二の空間部117が形成されている。シリンダ本体111の周側面には第一の空間部116、第二の空間部117のそれぞれに連通する空気孔118が設けられ、空気孔118を介して各空間部116、117に圧縮空気供給機器(図示せず)から圧縮空気が供給される。
第二の実施の形態において、ピンチバルブ2のピストン121はポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFと記す)製である。図10〜11に示すように、円盤部122と弁軸15を備えている。弁軸15は上軸部123と下軸部124とを備えている。円盤部122は円盤形状で周側面にOリングが装着され、シリンダ部112の内周面に摺動自在に配置されている。上軸部123は円盤部122の中央から上方に突出して設けられている。上軸部123の上端面には上軸部123よりも小径の支持突起125が突出して設けられている。支持突起125はシリンダ蓋114の貫通孔113に摺動自在に配置されている。下軸部124は円盤部122の中央から下方に突出して設けられ、シリンダ本体111の下端部に設けられている貫通孔115に摺動自在に配置されている。下軸部124の下端部は挟圧子14となる。
第二の実施の形態において、ピンチバルブ2の管体13は接続部管体71と内部管体70とを備えている。接続部管体71は主にPP製のワンタッチ継手である。接続部管体71は、一端部には配管6が圧入される受容部を有し、他端部には内部管体70の開口部に圧入される円筒状の差し込み部を有する。内部管体70は二層構造であり、第二の実施形態では、内層はパーフロロエラストマーから形成され、外層はフッ素ゴムから形成されている。管体13はバルブ本体11の管体受容部101の内周面に支持されているので、管体13に内部流体の圧力がかかっても、管体13が破裂することを防ぐことができる。また、管体13は駆動部16をバルブ本体11から取り外すことなく交換することができる。例えば、管体13の内部管体70を交換するときは、まず、接続部管体71をバルブ本体11および内部管体70から取り外し、次に、内部管体70を管体受容部101から抜き出す。そして、新しい内部管体70を管体受容部101に配置し、次に、内部管体70の両端部に接続部管体71を圧入する。
次に、第二の実施の形態に使用されるピンチバルブ2の主要な作用について説明する。図11に示すように、ピンチバルブが全閉状態において、圧縮空気が空気孔118から第一の空間部116に供給されると、ピストン121が上昇し始める。ピストン121の下軸部124には挟圧子14が形成されているので、挟圧子14はピストン121とともに上昇する。挟圧子14が上昇するにつれて、管体13にかけられていた押圧力が解放され、管体13の開口面積が大きくなる。ピストン121が上昇して、ピストン121の上軸部123の上端面がシリンダ蓋114の下端面に当接すると、ピストン121の上昇が止まり、ピンチバルブ2は図10に示すような全開状態となる。このとき、管体13は自己の復元力によって元の形状(全開状態のときの形状)に復元する。
次に、図10の全開状態において、圧縮空気が空気孔118から第二の空間部117に供給されると、ピストン121が下降し始める。挟圧子14はピストン121とともに下降し、挟圧子14が下降するにつれて、管体13に押圧力をかけられ、管体13の開口面積が小さくなる。ピストン121が下降して、内部管体70が押し潰され、内部管体70の内周面が互いに密着すると、ピストン121の下降が止まり、ピンチバルブ2は図11に示すような全閉状態となる。
次に、第二の実施の形態に係る流体制御装置1の主要な作用について説明する。図9に示すように、加圧容器8(例えば、液肥貯留タンク)に充填された流体(例えば、液肥)はポンプ9により流体制御装置1に向かって圧送される。流体は流体制御装置1内の配管6に流入し、配置された計測器4および全開状態であるピンチバルブ2を通過して流体制御装置1外に流出し、流体制御装置1の外部に設置された装置(例えば、液肥希釈装置)に流入する。このとき、ピンチバルブ2’は全閉状態にある。
ここで、例えば加圧容器8内の流体が凝集沈降し、流体中に異物が発生すると、流体とともに異物が流体制御装置1内に圧送される。流体中の異物が計測器4を通過すると、計測器4が異物の混入を検知して電気信号として制御部3に出力する。制御部3は計測器4からの電気信号に基づいて、ピンチバルブ2を全開状態から全閉状態にするとともに、ピンチバルブ2’を全閉状態から全開状態にするように電気信号を圧縮空気供給機器(図示せず)に出力する。
ピンチバルブ2が全閉状態となり、ピンチバルブ2‘が全開状態となったことにより、異物を含む流体はピンチバルブ2’を通過して流体制御装置1外に流出し、流体制御装置1の外部に設置された装置(例えば、排液タンク)に流入する。そして、計測器4が異物を検出しない時間が所定時間継続すると、制御部3はピンチバルブ2を全閉状態から全開状態にするとともに、ピンチバルブ2’を全開状態から全閉状態にするように電気信号を圧縮空気供給機器(図示せず)に出力する。このように、ピンチバルブ2、2’を並列に配置すると、ピンチバルブ2を全閉状態にしたときに異物が噛み込むおそれがなく、効果的に異物を排除することができる。
―第三の実施の形態―
以下、図12〜14を参照して、本発明による流体制御装置の第三の実施の形態について説明する。図12は本発明の第三の実施の形態に使用されるピンチバルブ2の全開状態を示す縦断面図である。図13は本発明の第三の実施の形態に使用されるピンチバルブ2の全閉状態を示す縦断面図である。図14は本発明の第三の実施の形態に使用されるピンチバルブ2の部分分解斜視図である。第三の実施の形態が第一の実施の形態と異なる点は、主に、ピンチバルブ2の構成である。第三の実施の形態において、ピンチバルブ2以外の流体制御装置の構成は第一の実施の形態と同様であるので、流体制御装置の説明は省略する。なお、図12〜14では第一の実施の形態と同様の作用や機能を有する構成要素には図1〜8と同一の符号を付し、以下では流体制御装置に使用されるピンチバルブ2における第一の実施の形態との相違点を主に説明する。
第三の実施の形態に使用されるピンチバルブ2は、バルブ本体11と、内部に流路12を有する管体13と、挟圧子14を有する弁軸15と、駆動部16と、を有する。第三の実施の形態では、ピンチバルブ2は駆動部16の後述する操作レバー212を揺動させることによって、操作レバー212に連結された弁軸15を上下動させ流路12の開閉を行う。
第三の実施の形態において、ピンチバルブ2のバルブ本体11はPP製である。図12〜14に示すように、バルブ本体11は略四角柱形状に形成されている。バルブ本体11は本体部201、蓋部21と、を備えている。第三の実施の形態では、本体部201が主本体11aとなり、蓋部21が副本体11bとなる。蓋部21は本体部201に着脱自在に固定されている。
本体部201の上面には、ボンネット202が位置決めされた状態で固定されている。また、本体部201の正面には蓋部21が固定されている。本体部201の上部には断面矩形状の貫通孔204が形成されている。本体部201の正面には蓋部21を受容する蓋部受容部23が形成されている。蓋部受容部23には断面半円形状の溝27aが形成されている。溝27aは蓋部21に形成された断面半円形状の溝27bとともに管体受容部28を形成し、管体受容部27の内周面は管体13の内部管体70を支持する。溝27aの中央部には断面矩形状の凹部29aが形成されている。凹部29aは蓋部21に形成された断面矩形状の凹部29bとともに弁室30を形成し、弁室30は貫通孔204と連通している。管体受容部28の両端は円錐台形状の貫通孔203に連通している。それぞれの貫通孔203には接続部管体71が配置されている。接続部管体71は本体部201に溶着され、一端には流体制御装置の配管が接続され、他端には内部管体70が接続される。
第三の実施の形態において、ボンネット202はPP製である。図12、13に示すように、ボンネット202は略四角柱形状に形成されている。ボンネット202の内部には円筒状空間が形成されており、当該円筒状空間は弾性体受容部25となる。ボンネット202の上部中央には断面矩形状の貫通孔205が形成されている。貫通孔205は弾性体受容部25に連通している。ボンネット202の側面には、直線型電動機209を取り付ける取り付け板22が位置決めされた状態で固定されている。取り付け板22には後述する操作レバー212の状態を検知する光センサ211が装着されている。
第三の実施の形態において、弁軸15はSUS製である。図12、13に示すように、弁軸15は上軸部206と、下軸部207と、円盤部208と、を備えている。上軸部206は断面矩形状であり、円盤部208の中央からボンネット202の外部にかけて突出して設けられている。上軸部206の上端部には後述する操作レバー212が装着されている。下軸部207断面矩形状であり、円盤部208の中央から下方に突出して設けられている。下軸部207の下端部は挟圧子14となる。円盤部208は円盤形状であり、弾性体受容部25の内周面に摺動自在に配置されている。円盤部208の上面とボンネット202の弾性体受容部25の天井面との間には、は挟圧子14を管体13方向に付勢するバネ24が挟持されている。
図12、13に示すように、ピンチバルブ2の管体13は接続部管体71と内部管体70とを備えている。第三の実施の形態では、接続部管体71は本体部201の貫通孔203に溶着されており、内部管体70はシリコンゴム製である。内部管体70の両端部は接続部管体71に着脱可能に接続されている。内部管体70は本体部201の管体受容部28の内周面に支持されているので、内部管体70に過剰な圧力がかかっても、内部管体70が破裂することを防ぐことができる。内部管体70を交換するときは、まず、主本体11aである本体部201から副本体11bである蓋部21を取り外し、内部管体70を露出させる。次に、内部管体70を屈曲させながら、内部管体70の両端部を接続部管体71から順番に取り外す。そして、新しい内部管体70の両端部を順番に接続部管体71に装着する。最後に、本体部201に蓋部21を装着する。
図12、13に示すように、ピンチバルブ2の駆動部16は操作レバー212と直線型電動機209とを備える。第三の実施の形態では、操作レバー212はPVDF製である。操作レバー212の一端部には取手部213が形成され、他端部には切欠部214が形成されている。切欠部214において、操作レバー212と上軸部206の上端部とがピンによって連結されている。操作レバー212を弁軸15の軸線方向に揺動すると、弁軸15が上方に持ち上げられ、操作レバー212が弁軸15の軸線方向と平行に延在するように起こされると流路12が開放される(図12)。操作レバー212を管体13の軸線方向に揺動すると、弁軸15がバネ24によって押し下げられ、操作レバー212が管体13の軸線方向と平行に延在するように倒されると流路12が閉止される(図13)。直線型電動機209はロッド210の伸縮方向が管体13の軸線方向となるように取り付け板22に位置決めされた状態で固定されている。
次に、第三の実施の形態において、ピンチバルブ2の主要な作用について説明する。図13に示すように、ピンチバルブ2が全閉状態において、手動により操作レバー212を管体13の軸線方向から弁軸15の軸線方向に揺動させると、操作レバー212の動きに伴って弁軸15がコイルバネ24を圧縮させながら上昇する。弁軸15が上昇すると挟圧子14も上昇する。操作レバー212が弁軸15の軸線方向と平行に延在するように起こされると弁軸15の上昇が止まり、ピンチバルブ2は図12に示すような全開状態となる。このとき、管体13は自己の復元力によって管体13の形状を元の形状(全開状態のときの形状)に復元する。
次に、図12に示すように、ピンチバルブ2が全開状態において、取り付け板22に装着された光センサ211は、操作レバー212が弁軸15の軸線方向に向いていることを検出している。このときに、駆動部16が流体制御装置の制御部から流路12を閉止するように電気信号を受けると、直線型電動機209はロッド210を伸ばし、操作レバー212を管体13の軸線方向に搖動するように付勢する。操作レバー212がロッド210によって付勢されると圧縮されていたバネ24が瞬間的に開放され、弁軸15が管体13方向に瞬間的に付勢される。弁軸15が下降すると、弁軸15に伴って挟圧子14が下降する。挟圧子14が下降して、内部管体70が押し潰され、内部管体70の内周面が互いに密着すると、弁軸15の下降が止まり、ピンチバルブ2は図13に示すような全閉状態となる。そして、光センサ211が操作レバー212を検出しなくなると、直線型電動機209はロッド210を内部に収納する。
本発明において、バルブ本体11、弁軸15、コイルバネ24、当接部材61、伝達部材18などの各種構成部品は、各種構成部品に求められる特性を満たす材料であれば、金属、プラスチック、ガラス、陶器などの公知の材料を使用することができる。好適な材料としては、ポリビニリデンフルオロライド、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、SUSなどが好ましい。また、本発明において、管体13などの各種構成部品は、各種構成部品に求められる特性を満たす材料であれば、ゴム、プラスチックなどの公知の材料を使用することができる。好適な材料としては、パーフロロエラストマー、フッ素ゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、ニトリルゴムなどのエラストマーや、PP、PE、PVC、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体などのプラスチックなどが挙げられる。
なお、上記の第一の実施の形態〜第三の実施の形態を任意に組み合わせて流体制御装置を構成してもよい。すなわち、本発明の特徴および機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の流体制御装置に限定されない。
1 流体制御装置
2、2’ ピンチバルブ
3 制御部
4 計測器
8 加圧容器
11 バルブ本体
12 流路
13 管体
14 挟圧子
15 弁軸
16 駆動部
18 伝達部材
19 第一本体
20 第二本体
21 蓋部
24 コイルバネ
31 内側支持部
32 外側支持部
46 開度センサ
61 当接部材
81 カム部
82 円筒部
P 全開位置
Q 全閉位置
R 原点位置

Claims (6)

  1. 加圧された流体の流れを制御する流体制御装置であって、
    前記流体制御装置内に配置され前記流体が流れる配管と、
    前記配管に接続されたピンチバルブと、
    前記配管を流れる前記流体の特性を計測し、前記特性の計測値を電気信号に変換して出力する計測器と、
    前記計測器からの電気信号に基づいて前記ピンチバルブの開度を制御する制御部と、
    を備える流体制御装置において、
    前記ピンチバルブが、
    バルブ本体と、
    前記バルブ本体の内部に配置され内部に流路を形成する管体と、
    前記管体を径方向に押圧しまたは押圧を解除して変形させて前記流路を開閉させる挟圧子と、
    前記挟圧子を前記流路を閉止する方向に付勢する弾性体と、
    前記バルブ本体に装着され前記挟圧子を駆動する電気駆動手段である駆動部と、
    を備え、
    前記管体は、
    前記配管と接続する接続部管体と、
    両端に前記接続部管体が接続され前記挟圧子により前記流路を開閉可能な内部管体と、
    を備え、
    前記内部管体は弾性を有し、
    少なくとも前記内部管体がバルブ本体に囲繞されており、かつ、
    前記流路を全開状態から全閉状態にする閉工程に要する時間が、前記流路を全閉状態から全開状態にする開工程に要する時間よりも短いことを特徴とする、
    流体制御装置。
  2. 少なくとも前記内部管体が、前記駆動部が装着された状態にある前記バルブ本体から単体で着脱自在に配置されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の流体制御装置。
  3. 前記バルブ本体は、
    前記駆動部が装着される主本体と、
    前記駆動部が前記主本体に装着された状態で、前記主本体に着脱自在に装着された副本体と、
    を備え、
    前記副本体を前記主本体から取り外したときに、前記内部管体が露出することを特徴とする、
    請求項2に記載の流体制御装置。
  4. 前記電気駆動手段が、回転型電動機であり、
    前記回転型電動機は、前記回転型電動機の動力を出力するモータシャフトと、
    前記モータシャフトに連結され、前記挟圧子を備える弁軸に前記回転型電動機の動力を伝達する伝達部材を備え、
    全閉状態において、前記伝達部材と前記弁軸とが離間していることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の流体制御装置。
  5. 前記計測器が前記配管の外部に設けられていることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の流体制御装置。
  6. 前記流体が加圧容器に充填された炭酸飲料であることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の流体制御装置。
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