JP6717586B2 - 被封入体入り容器の製造方法および被封入体入り容器 - Google Patents

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Description

本発明は、液状またはジェル状の冷凍可能な被封入体が封入された被封入体入り容器の製造方法および被封入体入り容器に関するものである。
下記特許文献1には、飲料や食物などを冷却するための冷却部材の製造方法が開示されている。この製造方法では、氷の型により氷形状の容器を成形する工程、成形された容器に保冷剤を収納する空洞を形成する空洞形成工程、容器の空洞に保冷剤を充填する充填工程、保冷剤が充填された空洞を密封して密封空間を形成する密封工程が順に行われている。これにより、容器の密封空間に保冷剤が充填された冷却部材を製造することができる。
特開2006−57979号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の発明では、容器を半分に割った分割容器のそれぞれの空洞に保冷剤を充填後、分割容器同士を接着剤で接合しており、分割容器同士の接着箇所が剥がれるおそれがある。分割容器同士の接着箇所が剥がれることで、冷却部材内の保冷剤が外部へ漏れ出す問題が生じるため、その改善が望まれている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、被封入体入り容器内の被封入体が外部へ漏れ出すことをより確実に防止することができる被封入体入り容器の製造方法および被封入体入り容器を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る被封入体入り容器の製造方法は、開口部を有する有底容器から構成されるケース内に、前記開口部を介して液状またはジェル状の被封入体を前記開口部側の端部に前記被封入体が充填されない隙間が形成されるように充填する充填工程と、前記被封入体が前記ケース内に充填された状態において、前記ケース内の前記被封入体を冷凍する冷凍工程と、前記被封入体が冷凍された状態において、前記開口部を閉塞するようにして、前記開口部に閉塞部材を摩擦圧接により接合する接合工程とを含み、前記閉塞部材は、開口部を有する有底容器から構成されており、前記充填工程ではさらに、前記閉塞部材内に、前記閉塞部材の前記開口部を介して前記被封入体を前記閉塞部材の前記開口部側の端部に前記被封入体が充填されない隙間が形成されるように充填し、前記冷凍工程ではさらに、前記被封入体が前記閉塞部材内に充填された状態において、前記閉塞部材内の前記被封入体を冷凍し、前記接合工程では、前記ケース内の前記被封入体および前記閉塞部材内の前記被封入体が冷凍された状態において、前記ケースの前記開口部に前記閉塞部材の前記開口部を摩擦圧接により接合して、前記ケースの前記開口部と前記閉塞部材の前記開口部とを互いに閉塞し、前記摩擦圧接時において、前記ケースの前記開口部および前記閉塞部材の前記開口部を横方向へ開口する姿勢とすることを特徴とする。
本発明に係る被封入体入り容器の製造方法によれば、ケースと閉塞部材とが摩擦圧接により接合されることで、単なる溶接や接着剤により接合する場合と比較して、より確実に接合することができる。これにより、被封入体入り容器において、ケースと閉塞部材との接合箇所から、液状またはジェル状の被封入体が漏れ出すことを防止することができる。また、ケース内の被封入体が冷凍されることで、摩擦圧接時に、ケースと閉塞部材とにより形成される空間(被封入体入り容器の内部空間)内の空気が膨張するのを防止することができる。これにより、ケースと閉塞部材とをさらに確実に接合することができる。
また、本発明に係る被封入体入り容器の製造方法によれば、ケース内および閉塞部材内のそれぞれの被封入体が冷凍される。これにより、ケースおよび閉塞部材のそれぞれの開口部が横方向へ開口する姿勢で摩擦圧接される際に、ケース内の被封入体と閉塞部材内の封入体とがそれぞれの開口部からこぼれ出すことを防止することができる。
本発明に係る被封入体入り容器によれば、ケースと閉塞部材とが摩擦圧接により接合されていることで、単なる溶接や接着剤により接合している場合と比較して、より確実に接合することができる。これにより、ケースと閉塞部材との接合箇所から、液状またはジェル状の被封入体が漏れ出すことを防止することができる。また、被封入体がケース内に充填された状態でケース内の被封入体が冷凍されており、この冷凍状態において、閉塞部材がケースに摩擦圧接により接合されている。これにより、摩擦圧接時に、ケースと閉塞部材とにより形成される空間(被封入体入り容器の内部空間)内の空気が膨張するのを防止することができる。従って、ケースと閉塞部材とをさらに確実に接合することができる。
また、本発明に係る被封入体入り容器によれば、被封入体がケース内に充填された状態でケース内の被封入体が冷凍されていると共に、被封入体が閉塞部材内に充填された状態で閉塞部材内の被封入体が冷凍されている。この冷凍状態において、閉塞部材がケースに摩擦圧接により接合されている。これにより、ケースおよび閉塞部材のそれぞれの開口部が横方向へ開口する姿勢で摩擦圧接される際に、ケース内の被封入体と閉塞部材内の被封入体とがそれぞれの開口部からこぼれ出すことを防止することができる。
本発明の被封入体入り容器の実施例1を示す斜視図であり、一部を断面にして示している。 実施例1の被封入体入り容器の製造方法の一例を示すフローチャートである。 実施例1の被封入体入り容器の製造工程を示す説明図である。 本発明の被封入体入り容器の実施例2の製造工程を示す説明図である。
以下、本発明の具体的実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の被封入体入り容器の実施例1を示す斜視図であり、一部を縦断面にして示している。本実施例1の被封入体入り容器1は、開口部2を有する有底容器から構成されるケース3と、ケース3の開口部2を閉塞する閉塞部材4とを備える。
ケース3は、ステンレス製とされ、上方へ開口して中空部5を有する有底円筒状に形成されている。ケース3の内部である中空部5は、開口部2を介して、ケース3外部と連通されている。ケース3の中空部5には、液状またはジェル状の被封入体6が開口部2を介して充填される。
被封入体6は、冷凍可能なものであればよく、本実施例1では水とされる。この水6は、ケース3内に充填された状態で冷凍される。たとえば、水6が充填されたケース3を冷凍庫内に収容し、冷凍庫内の冷気によって水6を凍結させればよい。
閉塞部材4は、ステンレス製とされ、下方へ開口して中空部7を有する有底短円筒状に形成されている。閉塞部材4は、その上下長さがケース3の上下長さよりも小さく形成されている。閉塞部材4の内部である中空部7は、開口部8を介して、閉塞部材4の外部と連通されている。
閉塞部材4は、水6が冷凍された状態のケース3に接合される。具体的には、ケース3の開口部2に閉塞部材4の開口部8を摩擦圧接により接合することで、ケース3の開口部2および閉塞部材4の開口部8が互いに閉塞される。これにより、水6が封入された被封入体入り容器1を形成することができる。本実施例1の被封入体入り容器1は、典型的には次のようにして製造される。
図2および図3は、本実施例1の被封入体入り容器1の製造方法の一例を示す図であり、図2はフローチャート、図3は製造工程を示す説明図である。これらの図に示されるように、本実施例1の被封入体入り容器1の製造方法は、成形工程S1、充填工程S2、冷凍工程S3、接合工程S4および仕上げ工程S5が順次に行われる。
成形工程S1は、有底筒状のケース3と有底筒状の閉塞部材4とを形成する工程である。典型的には、ケース3と閉塞部材4とは、削り出しによって、それぞれ別に一体形成される。なお、成形工程S1は、ケース3および閉塞部材4として、市販されている有底筒状の部材を用いることで、省略することができる。
充填工程S2は、ケース3内に水6を充填する工程である。典型的には、ケース3の中空部5に、開口部2を介して水6が注ぎ込まれて充填される。図3に示されるように、水6が充填された状態では、中空部5の上端部に、水6が充填されていない隙間が形成されている。これにより、水6を冷凍した際に、凍結した水6が中空部5から外方へ膨出することを防止することができる。
冷凍工程S3は、水6がケース3内に充填された状態において、ケース3内の水6を冷凍する工程である。典型的には、前述したように、水6が充填されたケース3を冷凍庫に収容して冷凍庫の冷気により水6を凍結させる。この際、ケース3内の水6を完全に凍結させてもよいが、少なくとも水6の表面が凍結していればよい。
接合工程S4は、水6が冷凍された状態において、ケース3の開口部2を閉塞するようにして、ケース3の開口部2に閉塞部材4を摩擦圧接により接合する工程である。この摩擦圧接は、接合する部材同士を擦り合わせることで摩擦熱を発生させ、その摩擦熱により部材を軟化させると共に押圧することで、部材同士を接合するものであり、公知の摩擦圧接装置が用いられる。
本実施例1では、ケース3と閉塞部材4とが軸方向が上下方向へ沿うように配置された状態で、ケース3の開口部2に閉塞部材4の開口部8が摩擦圧接により接合される。具体的には、閉塞部材4の下端部がケース3の上端部に押し付けられた状態で、閉塞部材4をその軸まわりに回転させることで、ケース3に閉塞部材4が接合される。これにより、ケース3の開口部2と閉塞部材4の開口部8とを互いに閉塞することができる。
仕上げ工程S5は、摩擦圧接により接合したケース3と閉塞部材4とに研磨加工を施す工程である。前述した接合工程S4では、摩擦圧接により、ケース3と閉塞部材4との接合箇所にバリが発生する。仕上げ工程S5では、ケース3と閉塞部材4との接合箇所に発生したバリが研磨により取り除かれると共に、ケース3および閉塞部材4の外面が研磨により滑らかにされる。
このようにして、本実施例1の被封入体入り容器1を製造することができる。被封入体入り容器1の用途は、特に限定されるものではなく、たとえば、被封入体入り容器1を冷凍庫に収容して内部の水6を凍結させた状態で使用される。典型的には、内部の水6が凍結した被封入体入り容器1を飲料の中に入れて、飲料を保冷する際に使用される。また、刺身などの食物の下に配置して食物を保冷するものとして使用することができる。すなわち、氷の代わりに被封入体入り容器1を用いることができる。
本実施例1の被封入体入り容器1の製造方法および被封入体入り容器1によれば、摩擦圧接によりケース3に閉塞部材4が接合されることで、単なる溶接や接着剤による接合と比較して、より確実に接合することができる。また、本実施例1によれば、ケース3の中空部5内の水6が冷凍された状態で摩擦圧接による接合が行われることで、ケース3の中空部5と閉塞部材4の中空部7とにより形成される空間内の空気が、接合時の摩擦熱により膨張するのを防止することができる。これにより、ケース3と閉塞部材4との接合不良を防止することができ、ケース3に閉塞部材4をさらに確実に接合することができる。従って、本実施例1によれば、ケース3の開口部2と閉塞部材4の開口部8とをより確実に互いに閉塞することができ、使用中に、ケース3と閉塞部材4との接合箇所から、内部の水6が漏れ出すのを防止することができる。
次に、本発明の被封入体入り容器の製造方法および被封入体入り容器の実施例2について説明する。本実施例2の被封入体入り容器1の製造方法および被封入体入り容器1も、基本的には、前記実施例1と同様の構成である。そこで、以下では、両者の異なる点を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
図4は、本発明の被封入体入り容器の実施例2の製造工程の一例を示す説明図である。本実施例2では、ケース3だけでなく、開口部8を有する有底容器から構成される閉塞部材4内にも、被封入体6が充填される。つまり、前記実施例1では、水6が充填されたケース3に閉塞部材4が接合されたが、本実施例2では、水6が充填されたケース3に水6が充填された閉塞部材4が接合される。
本実施例2の閉塞部材4は、ステンレス製とされ、下方へ開口して中空部7を有する有底円筒状に形成されている。閉塞部材4の内部である中空部7は、開口部8を介して、閉塞部材4の外部と連通されている。閉塞部材4の中空部7には、開口部8を介して水6が充填される。この水6は、たとえば、水6が充填された閉塞部材4を冷凍庫内に収容することで、冷凍庫内の冷気によって凍結される。
このようにして水6が冷凍された状態の閉塞部材4は、その開口部8が、前述したように水6が冷凍された状態のケース3の開口部2に、摩擦圧接により接合される。これにより、ケース3の開口部2および閉塞部材4の開口部8が互いに閉塞され、水6が封入された被封入体入り容器1を形成することができる。本実施例2の被封入体入り容器1も、基本的には前記実施例1と同様にして、成形工程S1、充填工程S2、冷凍工程S3、接合工程S4および仕上げ工程S5を順次に行うことで製造される。但し、本実施例2では、充填工程S2、冷凍工程S3および接合工程S4の作業内容が、前記実施例1とは異なる。具体的には、以下のとおりである。
本実施例2の充填工程S2では、前記実施例1の充填工程S2で行われる作業に加えて、成形工程S1にて有底筒状に形成された閉塞部材4の中空部7に、開口部8を介して水6が注ぎ込まれて充填される。この際、閉塞部材4の中空部7の上端部には、水6が充填されていない隙間が形成されている。
本実施例2の冷凍工程S3では、前記実施例1の冷凍工程S3で行われる作業に加えて、水6が閉塞部材4内に充填された状態で閉塞部材4内の水6が冷凍される。これは、たとえば、ケース3の場合と同様に、冷凍庫に収容することでなされる。なお、閉塞部材4内の水6は、少なくとも表面が凍結していればよい。
本実施例2の接合工程S4では、ケース3内の水6および閉塞部材4内の水6が冷凍された状態で、ケース3の開口部2に閉塞部材4の開口部8を摩擦圧接により接合することで、ケース3の開口部2と閉塞部材4の開口部8とが互いに閉塞される。本実施例2では、公知の摩擦圧接装置を用いて摩擦圧接が行われ、その摩擦圧接時において、ケース3の開口部2および閉塞部材4の開口部8が横方向へ開口する姿勢とされる。具体的には、ケース3と閉塞部材4とが軸方向が左右方向へ沿うよう配置された状態で、ケース3の開口部2に閉塞部材4の開口部8が摩擦圧接により接合される。すなわち、ケース3をその軸まわりに回転させつつ、閉塞部材4の開口部8をケース3の開口部2に接触させて押圧することで、ケース3に閉塞部材4が接合される。そして、仕上げ工程S5において、接合工程S4で発生したバリが研磨にて取り除かれ、ケース3および閉塞部材4の外面が研磨されて滑らかに形成される。
本実施例2の被封入体入り容器1の製造方法および被封入体入り容器1によれば、ケース3内の水6を冷凍することで、凍結した水6をケース3に接着して固定することができる。また、閉塞部材4内の水6を冷凍することで、凍結した水6を閉塞部材4に接着して固定することができる。これにより、ケース3および閉塞部材4が左右方向へ沿うように配置された状態で、ケース3の開口部2と閉塞部材4の開口部8とが接合される際に、ケース3の開口部2および閉塞部材4の開口部8から水6がこぼれ落ちるのを防止することができる。また、ケース3を回転させた際に、ケース3内の水6が開口部2から外部へ飛び散るのを防止することができる。これにより、被封入体入り容器1の内部に、所定量の水6を封入することができる。
また、本実施例2によれば、摩擦圧接によりケース3に閉塞部材4が接合されることで、単なる溶接や接着剤による接合と比較して、より確実に接合することができる。さらに、本実施例2によれば、ケース3内の水6および閉塞部材4内の水6が冷凍された状態で摩擦圧接による接合が行われることで、ケース3の中空部5と閉塞部材4の中空部7とにより形成される空間内の空気が膨張するのを防止することができる。従って、ケース3の開口部2と閉塞部材4の開口部8とをより確実に互いに閉塞することができ、使用中に、ケース3と閉塞部材4との接合箇所から、水6が漏れ出すのを防止することができる。
本発明の被封入体入り容器の製造方法および被封入体入り容器は、前記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。たとえば、前記各実施例では、被封入体6は、水とされたが、これに限定されるものではなく、たとえばアルコールやジェル状の保冷剤でもよい。また、前記各実施例では、ケース3および閉塞部材4は、有底円筒状に形成されたが、これに限定されるものではなく、たとえば有底角筒状や半球状に形成してもよい。また、前記各実施例では、ケース3および閉塞部材4は、削り出しによって形成されたが、これに限定されるものではなく、鍛造や鋳造などによって形成してもよい。
また、前記各実施例では、ケース3および閉塞部材4は、ステンレス製とされたが、摩擦圧接可能な金属製であればよく、たとえば、アルミニウム製、アルミニウム合金製、銅製または銅合金製でもよい。また、ケース3および閉塞部材4は、金属製に限定されるものではなく、摩擦圧接可能な合成樹脂製でもよい。つまり、ケース3および閉塞部材4は、摩擦圧接できる素材であればよい。これらの素材の選択は、使用目的などに応じて適宜に行われるが、強度、防錆性、膨張性および汎用性などの点から、ステンレス製が好適である。
また、前記実施例1では、閉塞部材4が上方に配置される一方、ケース3が下方に配置された状態で接合されたが、これとは逆に、ケース3が上方に配置される一方、閉塞部材4が下方に配置された状態で接合してもよい。この場合、ケース3内の水6が凍結されてケース3に接着しているため、摩擦圧接時に、ケース3から水6がこぼれ落ちるのを防止することができる。また、前記実施例1では、ケース3と閉塞部材4とは、上下方向へ沿うように配置された状態で接合されたが、左右方向へ沿うように配置された状態で接合してもよい。すなわち、ケース3の開口部2が横方向へ開口する姿勢で、ケース3と閉塞部材4とが接合される。この場合、ケース3内の水6が凍結されてケース3に接着しているため、摩擦圧接時に、ケース3から水6がこぼれ落ちるのを防止することができる。
また、前記実施例2では、ケース3と閉塞部材4とは、左右方向へ沿うように配置された状態で接合されたが、上下方向へ沿うように配置された状態で接合してもよい。この際、ケース3が上方に配置される一方、閉塞部材4が下方に配置された状態で接合してもよいし、これとは逆に、閉塞部材4が上方に配置される一方、ケース3が下方に配置された状態で接合してもよい。これらの場合、ケース3内の水6が凍結されてケース3に接着していると共に、閉塞部材4内の水6が凍結されて閉塞部材4に接着しているため、摩擦圧接時に、ケース3および閉塞部材4から水6がこぼれ落ちるのを防止することができる。
また、前記各実施例では、氷の代わりに用いられたが、これに限定されるものではなく、固形物を被封入体6に浸した状態で保存する場合に用いることができる。この場合、冷凍工程S3前にケース3や閉塞部材4内に固形物を収容する。なお、固形物としては、たとえば放射性物質を含んだものが挙げられる。また、前記各実施例において、ケース3や閉塞部材4の外面に外方へ突出してヒレを形成してもよい。これにより、飲料や食物などを保冷する場合に、その冷却効果を向上させることができる。ケース3や閉塞部材4の内面に内方へ突出してヒレを形成してもよい。これにより、水6を凍結した際に、凍結した水6とケース3や閉塞部材4とをより強く接着することができる。さらに、前記各実施例において、ケース3や閉塞部材4の内面や外面に凹凸を形成して、熱伝導性を向上させるようにしてもよい。
本発明は、内部に液体またはジェル状物を封入した容器を製造する際に好適に用いられる。
1 被封入体入り容器
2 開口部
3 ケース
4 閉塞部材
6 水(被封入体)
8 開口部
S1 成形工程
S2 充填工程
S3 冷凍工程
S4 接合工程
S5 仕上げ工程

Claims (1)

  1. 開口部を有する有底容器から構成されるケース内に、前記開口部を介して液状またはジェル状の被封入体を前記開口部側の端部に前記被封入体が充填されない隙間が形成されるように充填する充填工程と、
    前記被封入体が前記ケース内に充填された状態において、前記ケース内の前記被封入体を冷凍する冷凍工程と、
    前記被封入体が冷凍された状態において、前記開口部を閉塞するようにして、前記開口部に閉塞部材を摩擦圧接により接合する接合工程とを含み、
    前記閉塞部材は、開口部を有する有底容器から構成されており、
    前記充填工程ではさらに、前記閉塞部材内に、前記閉塞部材の前記開口部を介して前記被封入体を前記閉塞部材の前記開口部側の端部に前記被封入体が充填されない隙間が形成されるように充填し、
    前記冷凍工程ではさらに、前記被封入体が前記閉塞部材内に充填された状態において、前記閉塞部材内の前記被封入体を冷凍し、
    前記接合工程では、前記ケース内の前記被封入体および前記閉塞部材内の前記被封入体が冷凍された状態において、前記ケースの前記開口部に前記閉塞部材の前記開口部を摩擦圧接により接合して、前記ケースの前記開口部と前記閉塞部材の前記開口部とを互いに閉塞し、
    前記摩擦圧接時において、前記ケースの前記開口部および前記閉塞部材の前記開口部を横方向へ開口する姿勢とする
    ことを特徴とする被封入体入り容器の製造方法。
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