JP6716924B2 - 管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、係脱可能に結合される管継手に関する。
例えば、油圧を用いたクレーンなどの建設機械では、油圧ポンプに連結された油圧回路に対して、ブームの傾動を行なう油圧シリンダなどの油圧アクチュエータが油圧ホースを介して接続される。
この場合、互いに係脱可能な雌カップリングと雄カップリングとからなる管継手が用いられている。すなわち、油圧回路が収容されたハウジングに雌カップリングが取着され、油圧ホースの先端に雄カップリングが取着され、それら雌カップリングと雄カップリングを介して油圧ホースが油圧回路に対して係脱可能に接続される。
そして、互いに結合される雌カップリングの内周面と雄カップリングの外周面との間に、雌カップリングに対して雄カップリングを係脱させるための僅かな環状の隙間が設けられ、この環状の隙間はOリングなどのシール部材で閉塞されている。
特開2008−128423号公報 特開2009−79617号公報
そのため、雄カップリングを傾動する方向の力が油圧ホースから雄カップリングに作用すると、雌カップリングと雄カップリングの結合箇所では、傾動する方向の一方において環状の隙間が小さくなり、傾動する方向の他方において環状の隙間が大きくなる。
その結果、大きくなった環状の隙間から、作動油が滲み出る可能性が生じる。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明は、雌カップリングに対する雄カップリングの傾動あるいは雄カップリングに対する雌カップリングの傾動を防止し、雌カップリングと雄カップリングとの結合箇所から作動油が滲み出ることを抑制する上で有利な管継手を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明は、雌カップリングの外周部を構成する雌カップリングボディの内周部に、雄カップリングの外周部が挿入され係脱可能に結合される管継手であって、前記雌カップリングボディの先端全周に環状の先端端面が設けられ、前記結合された状態で前記雄カップリングの外周部に前記先端端面に対向する環状の側面が設けられ、前記結合された状態で前記先端端面と、前記側面と、前記側面の半径方向内側に位置する前記雄カップリングの箇所とによりそれらカップリングの半径方向外方に開放状の環状の係止溝が形成され、前記係止溝に、前記先端端面と前記側面との双方に当接した状態で装着され前記雌カップリングに対する前記雄カップリングの傾動あるいは前記雄カップリングに対する前記雌カップリングの傾動を阻止するスペーサが設けられ、前記先端端面または前記側面の少なくも一方は、それらカップリングの半径方向内方に至るにつれて前記先端端面と前記側面との距離を次第に小さくする傾斜面で形成され、前記スペーサが前記先端端面と前記側面との双方に当接した状態で、前記係止溝に対向する前記スペーサの内周部は前記係止溝の底面から前記係止溝の半径方向外方に離れた箇所に位置し、前記スペーサは縮径される方向に常時付勢されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記スペーサは、環状に延在しその一部に前記係止溝に挿脱するための切り欠きが形成された鋼製のC型のリングで構成されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記スペーサは、互いに揺動可能に結合され前記係止溝に装脱可能な2つの半円弧状の部材と、それら半円弧状の部材の先端間を係脱可能に結合する結合部とを含んで構成され、前記スペーサが前記係止溝に装着された状態で、前記2つの半円弧状の部材は、前記結合部により前記先端端面と前記側面とに当接する方向に締め付けられていることを特徴とする。
発明によれば、構造簡易なスペーサを設けるといった簡単な構成により、雌カップリングと雄カップリングとが結合した状態で、雄カップリングあるいは雌カップリングを傾動させる方向に力が作用しても、それらカップリングの結合部からの液漏れを抑制する上で有利となる。
また、雌カップリングと雄カップリングとが結合された外周部の境の箇所に、スペーサを配置する構成であるため、既存の管継手にも低コストで簡単に適用することが可能となる。
また、本発明によれば、係止溝の両側面にスペーサの両側面を当接した状態でスペーサを装着する上で有利となり、雄カップリングあるいは雌カップリングの傾動を抑制し、雌カップリングと雄カップリングとの結合箇所における液漏れを抑制する上で有利となる。
また、本発明によれば、構造簡易なスペーサを得る上で有利となる。
雌カップリングと雄カップリングが結合された管継手にスペーサが装着された状態の半部断面正面図である。 雌カップリングの半部断面正面図である。 雄カップリングの半部断面正面図である。 雌アダプターの断面正面図である。 雌弁体の断面正面図である。 雌カップリングボディの断面正面図である。 移動スリーブの断面正面図である。 係脱用スリーブの断面正面図である。 雄カップリングボディの断面正面図である。 (A)は雄弁体の断面正面図、(B)は同側面図である。 スペーサの正面図である。 (A)は2つの半円弧状の部材を開いた状態の正面図、(B)は2つの半円弧状の部材を結合部で結合した状態の正面図である。 (A)はスペーサが装着された管継手に力Fが作用した場合の説明図、(B)はスペーサが装着されていない管継手に力Fが作用した場合の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1に示すように、管継手10は、互いに係脱可能に結合される雌カップリング12と雄カップリング14とを備える。
雌カップリング12は、油圧回路を収容するハウジングに取着され、雄カップリング14は油圧アクチュエータに接続する油圧ホースの先端に取着されている。
図2に示すように、雌カップリング12は、雌アダプター16、雌弁体18、雌カップリングボディ20、移動スリーブ22、係脱用スリーブ24を含んで構成されている。
図4に示すように、雌アダプター16は中空状を呈し、その軸方向の一方の端部である基部の外周部に六角ナット部1602が形成され、内周部に、油圧回路を収容するハウジングの雄ねじに螺合可能な雌ねじ1604が形成されている。
また、雌アダプター16の軸方向に他方の端部である先部の外周部に雄ねじ1606が形成され、内周部に弁体挿入孔1608が形成され、弁体挿入孔1608にOリング1610(図2参照)が装着される溝1612が形成されている。
図2に示すように、雌弁体18は弁体挿入孔1608に挿入される外周部1802を有している。
外周部1802の基端は、弁体挿入孔1608の段部1614と、弁体挿入孔1608に装着されたストップリング1616により位置決めされている。
したがって、雌弁体18の外周部1802は弁体挿入孔1608に軸方向に移動不能に結合され、また、Oリング1610が雌弁体18の外周部1802に弾接し、雌弁体18の外周部1802は弁体挿入孔1608に対して液密に挿入されている。
図5に示すように、雌弁体18には基部から先部に向かって延在する油路1804が設けられ、雌弁体18の先部には、周方向に等間隔をおいて油路1804に連通する連通孔1806が貫設されている。
図2、図6に示すように、雌カップリングボディ20は、その軸方向の一方の端部である基部の雌ねじ2002が、雌アダプター16の雄ねじ1606に螺合され、雌カップリングボディ20の基端は六角ナット部1602の側面に当接されている。したがって、雌カップリングボディ20は雌アダプター16に軸方向に移動不能に結合されている。
雌カップリングボディ20の軸方向の他方の端部である先部の先端には、雌カップリングボディ20の軸心と直交する面上を環状に延在する平坦な先端端面2004が形成されている。
雌カップリングボディ20の先部の外周部には、小径外周部2006が形成され、小径外周部2006の基部側の端部に大径外周部2008が接続されている。
また、雌カップリングボディ20の内周部には、雌ねじ2002に接続して大径内周部2010が形成され、雌カップリングボディ20の先部の内周部には小径内周部2012が形成され、大径内周部2010と小径内周部2012の境の箇所は段部2014となっている。
小径外周部2006には周方向に間隔をおいて複数の剛球挿入孔2016が貫通形成されている。
複数の剛球挿入孔2016にはそれぞれ剛球26が半径方向外方から挿入可能であり、剛球挿入孔2016は雌カップリングボディ20の中心軸に近づくにつれてその直径が次第に小さくなるように形成され、小径内周部2012に開口する剛球挿入孔2016の直径は、剛球26の直径よりも小さい寸法で形成されている。
また、剛球挿入孔2016よりも先端端面2004側の小径外周部2006にストッパ2018が装着されている。
図2、図7に示すように、移動スリーブ22は、雌弁体18の外周部1802と雌カップリングボディ20の大径内周部2010との間の環状の空間に、軸方向に移動可能に配設されている。
移動スリーブ22の内周部の2箇所にOリング2202が装着され、移動スリーブ22の内周部は雌弁体18の外周部1802に対して液密に軸方向に移動可能に結合されている。
移動スリーブ22の外周部には、コイルスプリング配設用の小径外周部2204が形成され、この小径外周部2204の端部に環板部2206が形成され、環板部2206に続いて大径外周部2208が形成されている。大径外周部2208は、雌カップリングボディ20の小径内周部2012に軸方向に移動可能に挿入される。
移動スリーブ22は、小径外周部2204上に巻装されたコイルスプリング30により雌アダプター16から離れる方向に常時付勢され、移動スリーブ22の環板部2206が雌カップリングボディ20の段部2014に当接することで、移動スリーブ22の突出限界位置が決定されている。
図2に示すように、この移動スリーブ22の突出限界位置で雌弁体18の連通孔1806の両側に2つのOリング2202が位置し、移動スリーブ22の突出限界位置での液漏れを2つのOリング2202により防止するようにしている。
図2に示すように、係脱用スリーブ24は、雌カップリングボディ20の小径外周部2006上に配置されている。
図8に示すように、係脱用スリーブ24の内周部には、コイルスプリング配設用の大径内周部2402と、剛球没入用内周部2404と、剛球突出用内周部2406とが形成され、剛球突出用内周部2406は傾斜面2406Aを含んで構成されている。
係脱用スリーブ24は、雌カップリングボディ20の小径外周部2006と、大径内周部2402との間の環状の隙間に配置されたコイルスプリング32により雌アダプター16から離れる方向に常時付勢されている。
したがって、係脱用スリーブ24は、図1に示すように、傾斜面2406Aが、雌カップリングボディ20の小径外周部2006のストッパ2018に当接した剛球没入用位置に位置するように常時付勢されている。
係脱用スリーブ24が剛球没入用位置に位置した状態で、剛球挿入孔2016の外側に剛球没入用内周部2404が位置し、剛球26は剛球没入用内周部2404により剛球挿入孔2016内に押し込まれる。
また、図2に示すように、剛球没入用位置から大径外周部2008側に係脱用スリーブ24が移動し、係脱用スリーブ24の大径内周部2402が雌カップリングボディ20の大径外周部2008に移動可能に結合され、係脱用スリーブ24が剛球突出許容位置に位置すると、剛球26は剛球挿入孔2016から外方への変位が許容される。係脱用スリーブ24の剛球突出許容位置では、傾斜面2406Aが剛球挿入孔2016の外側に位置し、あるいは、剛球突出用内周部2406が剛球挿入孔2016の外側に位置する。
したがって、図1に示す雌カップリング12と雄カップリング14との結合状態から、係脱用スリーブ24を剛球突出許容位置に移動させ、雄カップリング14を切り離すと、移動スリーブ22はコイルスプリング30により雄カップリング14の移動に追従して移動し突出限界位置となる。そして、突出限界位置では、剛球挿入孔2016の内側に移動スリーブ22の大径外周部2208が位置していることから、剛球26の一部は剛球挿入孔2016の外側に突出している。
係脱用スリーブ24から手を離すと、係脱用スリーブ24はコイルスプリング32により雌アダプター16から離れる方向に移動し、係脱用スリーブ24は、図2に示すように、傾斜面2406Aが剛球26に当接した停止位置となる。
すなわち、雌カップリング12と雄カップリング14との結合状態から、係脱用スリーブ24を操作して、雄カップリング14を切り離すと、移動スリーブ22が突出限界位置に位置すると共に、係脱用スリーブ24が停止位置に位置し、剛球26の一部は剛球挿入孔2016の外側に突出している。
そして、移動スリーブ22が突出限界位置に位置し、係脱用スリーブ24が停止位置に位置した状態で、雌カップリングボディ20の先部が雌弁体18、移動スリーブ22、係脱用スリーブ24よりも突出している。
また、移動スリーブ22の突出限界位置で雌カップリング12の液漏れが2つのOリング2202により防止されることから、雌カップリング12は、雄カップリング14と切り離された状態で、液漏れが阻止された状態となっている。
図3に示すように、雄カップリング14は、雄カップリングボディ34と雄弁体36とを含んで構成されている。
図9に示すように、雄カップリングボディ34は中空状を呈し、その軸方向の一方の端部である基部の外周部に六角ナット部3402が形成され、基部の内周部に、油圧ホースの先部に取着された金具の雄ねじに螺合可能な雌ねじ3404が形成されている。
雄カップリングボディ34の外周部には、六角ナット部3402に続いて大径外周部3406が形成され、大径外周部3406に続いて小径外周部3408が形成さている。
また、大径外周部3406と小径外周部3408との境の箇所に、小径外周部3408から大径外周部3406に至るにつれて次第に外径が大きくなる円錐面3410が形成されている。
小径外周部3408は、雄カップリング14の雌カップリングボディ20の小径内周部2012に軸方向に移動可能に挿入される。
また、小径外周部3408には剛球26に係合する係合溝3412が周方向の全周にわたって形成されている。
雄カップリングボディ34の内周部には、雌ねじ3404に続いて第1内周部3414が形成されている。
また、雄カップリングボディ34の軸方向の他方の端部である先部の内周部に、第1内周部3414よりも小径の第2内周部3416が形成され、第1内周部3414と第2内周部3416との境の箇所は円錐面3418で接続されている。
図3に示すように、第1内周部3414の雌ねじ3404側の端部にストップリング3420が装着され、ストップリング3420により雌ねじ3404方向への移動が阻止されてばね受け3422が第1内周部3414に配設されている。
また、第2内周部3416にOリング3424が配設されている。
図10(A)、(B)に示すように、雄弁体36は、円柱部3602とスリーブ部3604とを有している。
円柱部3602の外周部は、小径外周部3606と、円錐面3608と、大径外周部3610とを有している。
円柱部4602の端部は、スリーブ部3604の内側に位置するスリーブ部3604の底面3604Aとなっており、底面3604Aの中央から円錐面3608に貫通する流路3612が底面3604Aの周方向に間隔をおいて4つ設けられている。
小径外周部3606は、雄カップリングボディ34の第2内周部3416に軸方向に移動可能に挿入され、スリーブ部3604は、雄カップリングボディ34の第1内周部3414に軸方向に移動可能に挿入されている。
図3に示すように、雄弁体36の底面3604Aとばね受け3422の間にコイルスプリング38が配置され、雄弁体36を雌ねじ3404から離れる方向に常時付勢している。雄弁体36は、コイルスプリング38により付勢されることで、雄弁体36の円錐面3608と雄カップリングボディ34の円錐面3418とが当接した突出限界位置に位置する。
したがって、雄カップリング14は、雌カップリング12と切り離された状態で、図3に示すように、雄弁体36はコイルスプリング38に付勢されて突出限界位置となっている。
雄弁体36の突出限界位置では、雄弁体36の小径外周部3408が雄カップリングボディ34の第2内周部3416に挿入され、小径外周部3408と第2内周部3416との間にOリング3424が介在していることから、雄カップリング14は液漏れが阻止された状態となっている。
次に、雌カップリング12に雄カップリング14を結合する操作について説明する。
なお、雌カップリング12は雌ねじ1604を介して油圧回路が収容されたハウジングに取着され、雄カップリング14は油圧ホースの先端の金具に雌ねじ3404を介して連結されているものとする。
まず、雌カップリング12と同軸上に雄カップリング14を位置させ、雌カップリング12に対して雄カップリング14を近づけ、雌カップリングボディ20の小径内周部2012の内側に雄カップリングボディ34の小径外周部3408を挿入する。
雌カップリングボディ20の小径内周部2012の内側への雄カップリングボディ34の小径外周部3408の挿入に伴い、雄カップリングボディ34の先部によりコイルスプリング30の弾性力に抗して移動スリーブ22が後退し、雄カップリングボディ34の第2内周部3416の内側に雌弁体18の外周部1802が挿入される。
また、雄カップリングボディ34の小径外周部3408の挿入に伴い、雌弁体18の先端面と雄弁体36の先端面とが当接し、雄弁体36がコイルスプリング38の弾性力に抗して後退する。
やがて、雄カップリングボディ34の小径外周部3408の係合溝3412が、雌カップリングボディ20の小径内周部2012の剛球挿入孔2016の内側に位置すると、コイルスプリング32、係脱用スリーブ24の傾斜面2406Aにより剛球26が押し込まれ、係脱用スリーブ24の剛球没入用内周部2404により、剛球26の一部が雄カップリングボディ34の係合溝3412に係止され、係脱用スリーブ24は、図1に示すように、傾斜面2406Aが、雌カップリングボディ20のストッパ2018に当接した剛球没入用位置に位置する。
係脱用スリーブ24が剛球没入用位置に位置すると、剛球26の一部が係合溝3412に係止された状態が保持され、雌カップリング12と雄カップリング14とは軸方向に移動不能に結合される。
このような結合状態で、管継手10の内部において、雌弁体18の油路1804、複数の連通孔1806、雄カップリングボディ34の第1内周部3414の内側空間、雄弁体36の複数の流路3612、スリーブ部3604の内側空間、雄カップリングボディ34の第1内周部3414の内側空間3414を介して油圧回路から油圧ホースに作動油が供給される。
また、このような結合状態で、雌カップリングボディ20の小径内周部2012と雄カップリングボディ34の小径外周部3408との間、および、雄カップリングボディ34の第2内周部3416と雌弁体18の外周部1802との間に、雌カップリング12に対して雄カップリング14を係脱させるための環状の隙間が介在しており、雄カップリングボディ34の第2内周部3416と雌弁体18の外周部1802との間の環状の隙間はOリング3424により閉塞されている。
さらに、このように雌カップリング12と雄カップリング14とが結合した状態で、図1に示すように、雌カップリングボディ20の先端端面2004と雄カップリングボディ34の円錐面3410との間に、雄カップリングボディ34の小径外周部3408を底面とし、先端端面2004および円錐面3408を側面としたそれらカップリング12、14の半径方向外方に開放状の環状の係止溝40が形成される。
そして、この係止溝40の両側の側面である先端端面2004および円錐面3410の双方に当接した状態でスペーサ42が配置される。
スペーサ42は、例えば、図11に示すように、断面が円形を呈して環状に延在しその一部に係止溝40に挿脱するための切り欠き4202が形成された鋼製のC型のリングで構成されていてもよい。
あるいは、スペーサ42は、図12(A)、(B)に示すように、軸4210により互いに揺動可能に結合され係止溝40に装脱可能な2つの半円弧状の部材4212と、それら半円弧状の部材4212の先端間を係脱可能に結合する結合部4214とを含んで構成されていてもよい。この場合、結合部4214は、フック4216と、フック4216が係脱する係止部4218とで構成することができる。
なお、スペーサ42がC型のリングの場合、スペーサ42が係止溝40に装着された状態で、スペーサ42はその弾性により常時縮径する状態に付勢される。すなわち、係止溝40の底面である雄カップリングボディ34の小径外周部3408から半径方向外方に離れた箇所で、スペーサ42はその弾性により常時縮径する状態に付勢されており、スペーサ42の両側面は、先端端面2004および円錐面3408の双方に常時当接する方向に付勢されている。
また、スペーサ42が2つの半円弧状の部材4212で構成されている場合、フックを係止溝40に係止すると、2つの半円弧状の部材4212は円錐面3408を常時締め付ける方向に付勢される。すなわち、係止溝40の底面である雄カップリングボディ34の小径外周部3408から半径方向外方に離れた箇所で、スペーサ42は常時縮径する状態に付勢されており、2つの半円弧状の部材4212の両側面は、先端端面2004および円錐面3408の双方に常時当接する方向に付勢されている。
したがって、油圧ホースからの力により雄カップリング14に揺動力Fが作用した際、スペーサ42を備えていないと、図13(B)に示すよう、揺動力Fが作用する方向に雄カップリング14が傾動する。
すなわち、雌カップリング12と雄カップリング14とが結合した状態で、上述のように、雌カップリングボディ20の小径内周部2012と雄カップリングボディ34の小径外周部3408との間、および、雄カップリングボディ34の第2内周部3416と雌弁体18の外周部1802との間に、雌カップリング12に対して雄カップリング14を係脱させるための環状の隙間が介在している。
そして、雄カップリングボディ34の第2内周部3416と雌弁体18の外周部1802との間の環状の隙間は、Oリング3424により閉塞されている。
雄カップリング14に揺動力Fが作用した際、スペーサ42を備えていないと、揺動力Fが作用する方向の下流側において、係止溝40を形成する先端端面2004と円錐面3408との距離S1が小さくなり、揺動力Fが作用する方向の上流側において先端端面2004と円錐面3408との距離S2が大きくなり、雌カップリング12に対して、揺動力Fが作用する方向に雄カップリング14が傾動する。
これにより傾動する方向の雄カップリングボディ34の第2内周部3416と雌弁体18の外周部1802との間の環状の隙間が小さくなり、傾動する方向と反対の方向の環状の隙間が大きくなる。
この環状の隙間は、Oリング3424により閉塞されているものの、環状の隙間が大きくなることでOリング3424によるシール性が損なわれ、大きくなった環状の隙間を通し、矢印Gで示すように、作動油が滲み出る可能性が生じる。
これに対し図12(A)に示すようにスペーサ42を設けた場合、油圧ホースからの力により雄カップリング14に揺動力Fが作用すると、揺動力Fが作用する方向の下流側において、先端端面2004と円錐面3408との距離S3が小さくなろうとするが、スペーサ42が位置しているため、距離S3は小さくなることができない。そのため、揺動力Fが作用する方向の上流側において、先端端面2004と円錐面3408との距離S4は大きくなることができず不変となる。
このようなことからスペーサ42により雌カップリング12に対しての雄カップリング14の傾動が阻止される。これにより雄カップリングボディ34の第2内周部3416と雌弁体18の外周部1802との間の環状の隙間が大きくなったり小さくなったりすることはなく、Oリング3424により液密に結合された状態が保持される。
したがって、雄カップリング14に揺動力Fが作用した場合であっても、雌カップリング12と雄カップリング14との結合箇所における液漏れを効果的に抑制する上で有利となる。
雄カップリング14を雌カップリング12から取り外す際には、係脱用スリーブ24を雌カップリング12の六角ナット部1602側に押し込んだ状態で、雄カップリング14を引き抜く。
係脱用スリーブ24を六角ナット部1602側に押し込むと、雌カップリング12の半径方向において剛球挿入孔2016の外側に、係脱用スリーブ24の剛球突出用内周部2406が位置し、雌カップリング12の半径方向外方への剛球26の移動が許容されるため、雌カップリング12からの雄カップリング14の抜き出しが可能となる。
雄カップリング14を雌カップリング12から取り外した後は、雄カップリング14からスペーサ42を取り外す。
本実施の形態によれば、構造簡易なスペーサ42を設けるといった簡単な構成により、雌カップリング12と雄カップリング14とが結合した状態で、雄カップリング14を傾動させる方向に力が作用しても、それらカップリング12,14の結合部からの液漏れを抑制する上で有利となる。
また、スペーサ42の構造も簡易であり、雌カップリング12と雄カップリング14とが結合された外周部の境の箇所にスペーサ42を配置する構成であるため、既存の管継手にも低コストで簡単に適用することが可能となる。
また、少なくとも一方の係止溝40の側面が、半径方向内方に至るにつれて溝幅を小さくする方向に傾斜する円錐面3408(傾斜面)で形成されているので、係止溝40の両側面にスペーサ42の両側面を当接した状態でスペーサ42をより確実に装着でき、雌カップリング12に対する雄カップリング14の傾動を抑制し、雌カップリング12と雄カップリング14との結合箇所における液漏れを抑制する上で有利となる。
なお、本実施の形態では、静止状態に保持された雌カップリング12に結合された雄カップリング14に、傾動させる力Fが作用した場合について説明したが、静止状態に保持された雄カップリング14に結合された雌カップリング12に、傾動させる力Fが作用する場合にも本発明は同様に適用可能である。
また、本実施の形態では、係止溝40を構成する2つの側面のうち一方の面が傾斜面で構成されている場合について説明したが、2つの側面の双方が傾斜面で形成されていても実施の形態と同様な効果が奏される。
また、係止溝40を構成する2つの側面が、雌カップリング12と雄カップリング14の中心軸に対して直交する平面により構成されている場合、それら2つの側面の隙間を確実に閉塞できるように、スペーサ42の厚さ方向の一方の面を平面で形成し、他方の面を傾斜面で形成するなど任意である。
また、係止溝40を構成する2つの側面が、雌カップリング12と雄カップリング14の中心軸に対して直交する平面により構成されている場合、例えば、スペーサ42を係止溝40の底面上に配置される2つの環状の部材で構成し、一方の環状の部材の外周部に雄ねじを、他方の環状の部材の内周部に前記雄ねじに螺合可能な雌ねじを形成し、それら雄ねじと雌ねじを螺合し、それら環状の部材を相対的に反対の方向に回動させることで軸方向に沿った厚さを可変としてもよい。この場合には、スペーサ42を係止溝40の2つの側面間に配置し、雌カップリング12と雄カップリング14の結合後、それら環状の部材を相対的に反対の方向に回動させることで、スペーサ42の両端を2つの側面に当接させ、圧接させればよい。
10……管継手
12……雌カップリング
14……雄カップリング
16……雌アダプター
18……雌弁体
20……雌カップリングボディ
2004……先端端面
22……移動スリーブ
24……係脱用スリーブ
34……雄カップリングボディ
3410……円錐面
36……雄弁体
40……係止溝
42……スペーサ

Claims (3)

  1. 雌カップリングの外周部を構成する雌カップリングボディの内周部に、雄カップリングの外周部が挿入され係脱可能に結合される管継手であって、
    前記雌カップリングボディの先端全周に環状の先端端面が設けられ、
    前記結合された状態で前記雄カップリングの外周部に前記先端端面に対向する環状の側面が設けられ、
    前記結合された状態で前記先端端面と、前記側面と、前記側面の半径方向内側に位置する前記雄カップリングの箇所とによりそれらカップリングの半径方向外方に開放状の環状の係止溝が形成され、
    前記係止溝に、前記先端端面と前記側面との双方に当接した状態で装着され前記雌カップリングに対する前記雄カップリングの傾動あるいは前記雄カップリングに対する前記雌カップリングの傾動を阻止するスペーサが設けられ、
    前記先端端面または前記側面の少なくとも一方は、それらカップリングの半径方向内方に至るにつれて前記先端端面と前記側面との距離を次第に小さくする傾斜面で形成され、
    前記スペーサが前記先端端面と前記側面との双方に当接した状態で、前記係止溝に対向する前記スペーサの内周部は前記係止溝の底面から前記係止溝の半径方向外方に離れた箇所に位置し、
    前記スペーサは縮径される方向に常時付勢されている、
    ことを特徴とする管継手。
  2. 前記スペーサは、環状に延在しその一部に前記係止溝に挿脱するための切り欠きが形成された鋼製のC型のリングで構成されている
    ことを特徴とする請求項記載の管継手。
  3. 前記スペーサは、互いに揺動可能に結合され前記係止溝に装脱可能な2つの半円弧状の部材と、それら半円弧状の部材の先端間を係脱可能に結合する結合部とを含んで構成され、
    前記スペーサが前記係止溝に装着された状態で、前記2つの半円弧状の部材は、前記結合部により前記先端端面と前記側面とに当接する方向に締め付けられている、
    ことを特徴とする請求項記載の管継手。
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