JP6715231B2 - 仮想通貨保全システム - Google Patents

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Description

本発明は、仮想通貨を保全する仮想通貨保全システムに関する。
2009年のビットコインの登場以降、ビットコイン等の仮想通貨市場に投資資金が流入している。その市場規模は拡大を続け、仮想通貨の種類は1000種類を超え、上位の5つの仮想通貨で、時価変動が大きいものの10兆円程度となっている。また試算によれば、この市場規模は、67兆円まで拡大することも見込まれている。さらに、仮想通貨交換業者のビットフライヤーが国内初の仮想通貨取引所を開設した2014年以降、国内の仮想通貨取引所は増加し10を超えている。証券会社等の仮想通貨取引所への新規参入も予想され、今後も仮想通貨取引所の増大が見込まれる。
一方、仮想通貨取引所において、仮想通貨の利用者に損害が生じる事件が発生している。2014年2月には、日本国の仮想通貨取引所であったマウントゴックスにおいて、利用者からの預かったビットコインが消失して、利用者に多大な損失が生じた。さらに、2016年8月には、香港の仮想通貨取引所のビットフィネックスが、外部からハッキングを受けてビットコインが盗難された。このような事件により、一般消費者は、仮想通貨取引に対するネガティブイメージを持つ傾向にある。
これに対して、2017年4月に施行された改正資金決済法は、仮想通貨交換業者が、利用者の保護体制の構築、及びマネー・ロンダリング対策を行うことを必須化した。改正資金決済法は、(1)仮想通貨交換業者に対する登録制の導入、(2)利用者への適切な情報提供、(3)利用者から預かった仮想通貨と事業者自身の仮想通貨との分別管理、及び(4)取引時に利用者の公的証明書の確認の実施、を要求している。したがって、仮想通貨交換業者は上記(1)〜(4)を実施するための対策を構築する負担が生じている。
他方、仮想通貨市場の拡大に呼応して、仮想通貨に関する発明が、特開2017−97182号公報(仮想通貨の使用時に用途を限定するシステム)、特開2017−59163号公報(仮想通貨の送金を円滑に行うシステム)等に提案されている。
特開2017−97182号公報 特開2017−59163号公報
しかしながら、上記公報に記載の発明は、仮想通貨の使用又は送金のみに関するシステムである。したがって、上述したマウントゴックスやビットフィネックスの事件に応じて、又は改正資金決済法の要求に応じて、利用者が仮想通貨取引所に預けた仮想通貨を保全又は保護することは提案されていない。
そこで、本発明は、仮想通貨取引所から独立して利用者の仮想通貨を保全又は保護可能なシステムの提供を目的とする。
本発明の仮想通貨保全システムは、次の通り構成される。
(態様1)
仮想通貨の取引所サーバから移転された仮想通貨を保全するための仮想通貨保全システムであって、前記仮想通貨保全システムは、
前記取引所サーバから移転された仮想通貨を保全する保全用ホットウォレットと、
前記保全用ホットウォレットから前記仮想通貨の一部を移転して保全する保全用コールドウォレットと、
前記仮想通貨の移転の承認処理を実行するプライベート・ネットワークと、
前記仮想通貨の移転を制御する制御部とを備える、仮想通貨保全システム。
(態様2)
態様1に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記プライベート・ネットワークは、前記仮想通貨保全システムの外部からのアクセスが遮断又は制限されたプライベート・ブロックチェーンである、仮想通貨保全システム。
(態様3)
態様1又は2に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記プライベート・ブロックチェーンは、複数の端末装置から構成される、仮想通貨保全システム。
(態様4)
態様3に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記承認処理は、前記複数の端末装置で複数鍵承認を用いて実行される、仮想通貨保全システム。
(態様5)
態様3又は4に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記プライベートネットワークは、前記複数の端末装置を用いて、前記移転された仮想通貨を管理する、仮想通貨保全システム。
(態様6)
態様1乃至5のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記移転された仮想通貨を、当該仮想通貨の利用者毎に分別管理する、仮想通貨保全システム。
(態様7)
態様1乃至6のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記移転された仮想通貨を当該仮想通貨の取引所毎に分別管理する、仮想通貨保全システム。
(態様8)
態様1乃至7のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記仮想通貨の保全不可者のチェックを所定間隔で実行する、仮想通貨保全システム。
(態様9)
態様8に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記仮想通貨の利用者を前記保全不可者と判定した場合、前記保全不可者の預り額を、取引所持分の預り額として保全する、仮想通貨保全システム。
(態様10)
態様8又は9に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記仮想通貨の利用者を前記保全不可者と判定した場合、前記利用者の仮想通貨を前記保全用ホットウォレットに移動する、仮想通貨保全システム。
(態様11)
態様1乃至10のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記仮想通貨の利用者持分の預り額に基づき決定される、要保全額を保全する、仮想通貨保全システム。
(態様12)
態様11に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記要保全額は、前記利用者持分の前記預り額と、超過保全額とから構成される、仮想通貨保全システム。
(態様13)
態様12に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記超過保全額を取引所持分として管理する、仮想通貨保全システム。
(態様14)
態様11乃至13のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記要保全額を、前記利用者持分の前記預り額に第1係数を乗算することにより決定する、仮想通貨保全システム。
(態様15)
態様11乃至14のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記保全用ホットウォレットから前記仮想通貨の前記取引所サーバへの前記仮想通貨の移転に際し、不足額が生じた場合、前記超過預り額を前記不足額に充当して前記仮想通貨を移転する、仮想通貨保全システム。
(態様16)
態様1乃至15のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記保全用ホットウォレット及び前記保全用コールドウォレットの間で、予め定めた保全比率に基づき、仮想通貨を保全する、仮想通貨保全システム。
(態様17)
態様16に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記保全用コールドウォレットの保全額を、前記仮想通貨の利用者持分の預り額に、第2係数を乗算することにより決定する、仮想通貨保全システム。
(態様18)
態様1乃至17のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記仮想通貨保全システムは、前記取引所サーバとの通信に際し、IPアドレスのフィルタリングを実行する、仮想通貨保全システム。
(態様19)
態様1乃至18のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
前記制御部は、前記仮想通貨保全システムにアクセス可能なIPアドレスからのアクセスであっても、前記プライベートネットワーク上で予め許可している範囲で、前記プライベートネットワークへのアクセスを許可する、仮想通貨保全システム。
本発明は、取引所から独立した仮想通貨保全システムが仮想通貨の保全の仕組みを提供することにより、利用者の仮想通貨取引に関する不安を取り除き、かつ仮想通貨取引所の負担及びリスクを軽減することができる。
本発明の実施形態に係る仮想通貨保全システムを含むネットワーク図である。 図1の仮想通貨保全システムにおける仮想通貨の保全スキームを示す図である。 図1の仮想通貨保全システムが外部サーバ等との連携するための構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る仮想通貨保全システムを、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態おける仮想通貨としては、ビットコイン(BTC)を用いて説明するが、これに限定されない。例えば、他の仮想通貨としては、イーサリアムで用いられるイーサや、Ripple Labs,INC.が提供するリップル等を用いることができる。
(仮想通貨ネットワーク)
本発明の実施形態に係る仮想通貨保全システム100を含む仮想通貨ネットワーク500を図1に示す。図1において、仮想通貨保全システム100は、仮想通貨ネットワークに接続されている。仮想通貨ネットワーク500は、好ましくはBTCのパブリック・ブロックチェーン・ネットワークである。仮想通貨ネットワーク500には、仮想通貨保全システム100と、BTC取引所AがBTCの交換サービスを制御する取引所サーバ200と、BTC取引所BがBTCの交換サービスを制御する取引所サーバ300と、BTC取引所CがBTCの交換サービスを制御する取引所サーバ400とが接続されている。
取引所サーバ200は、顧客(利用者)預りBTCを保管する取引所ウォレット210を備えている。取引所サーバ200は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の複数の利用者端末221及び222等とネットワークを介して接続されている。例えば、利用者端末装置221は、クレジットカード等の決済機能を用いて取引所サーバ200に対して現金を支払ってBTCを購入することができる。また、利用者端末装置221は、取引所サーバ200に預けたBTCを売って指定銀行口座等に現金の入金を受けることもできる。各利用者端末装置221、222は、取引所サーバ200等に預けたBTCを、各利用者端末装置221、222のウォレットに移動することもできる。同様に、取引所サーバ300には、複数の利用者端末装置が接続され、取引所ウォレット310を備えており、取引所サーバ400には、複数の利用者端末装置が接続され、取引所ウォレット410を備えている。
仮想通貨保全システム100は、仮想通貨ネットワーク500に接続された保全用ホットウォレット110と、保全用ホットウォレット110と接続及び遮断が可能な保全用コールドウォレット120とを備えている。保全用ホットウォレット110は、各取引所が保管しているBTCの一部を、仮想通貨ネットワーク500経由で預かって保全又は保管(分別管理)する。保全用ホットウォレット110は、取引所AのBTCを保管する取引所A分BTC保管部110A、取引所BのBTCを保管する取引所B分BTC保管部110Bを備えている。これによって、各取引所毎にBTCを分別管理することができる。また、各BTC保管部において、利用者毎にBTCを分別管理することもできる。保全用コールドウォレット120は、BTCの移転時以外はネットワークから遮断される。保全用コールドウォレット120に保全されたBTCのアドレスは、予め定めたタイミングで変更し、仮想通貨保全システム100の後述する第1端末装置150に登録する。
(仮想通貨の保全スキーム)
仮想通貨保全システム100における仮想通貨の保全スキームの概要を、図1及び図2に基づき説明する。BTC取引所Aの取引所サーバ200等にあるBTCは、分別管理のために仮想通貨保全システム100に移動される。移動されたBTCは、保全用ホットウォレット110に、BTC取引所ごとに一時的に保管される。次に、仮想通貨保全システム100は、要保全額又は顧客(利用者)持分額から予め定めた割合を保全用コールドウォレット120に移動し、ネットワークから遮断した状態で管理する。なお、要保全額とは、取引所からシステムに移動されたBTCのうち、顧客が所有権を有するBTCの顧客持分額に超過保全額を加えたものである。
仮想通貨保全システム100は、要保全額の計算をリアルタイムで(所定時間毎に)実行し、要保全額の過不足の情報を随時、BTC取引所の取引所サーバに送信する。仮想通貨保全システム100は、要保全額が不足時には、BTC取引所の取引所サーバに対して、保全用ホットウォレット110への不足分のBTCの送金を要求し、送金されたBTCが不足額に充当される。仮想通貨保全システム100は、要保全額の過剰時には、保全用ホットウォレット110からBTC取引所の取引所サーバに対して過剰分の送金を実行する。なお、仮想通貨保全システム100は、要保全額の不足額が超過保全額より小さい場合は、BTC取引所の取引所サーバに対して、保全用ホットウォレット110への不足分のBTCの送金を要求しない。また、仮想通貨保全システム100は、超過保全額の過剰額が所定額より小さい場合は、保全用ホットウォレット110からBTC取引所の取引所サーバへの過剰分のBTCの送金を実行しない。
このように、顧客持分額に所定の超過保全額を加えた要保全額を仮想通貨保全システム100に移動して保全しておけば、洗替(更新)の都度、仮想通貨保全システム100側でBTCの不足が生じにくく、送金の手間、送金時に発生するBTCの手数料を省くことができる。超過保全額は、取引所持分として登録され、顧客持分とは分別管理される。
(1)要保全額の算出
仮想通貨保全システム100の制御部は、要保全額を下記式に基づき計算する。
[要保全額]=[顧客持分額]×[第1掛目率] (式1)
なお、第1掛目率(第1係数)は、好ましくは1.05〜1.3、より好ましくは1.1〜1.25とすることができる。
(2)保全割合
仮想通貨保全システム100は、要保全額に対する保全用コールドウォレット120で保全するBTCの保全額(CW保全額)を、下記の式(2)にしたがって決定する。
[CW保全額]=[要保全額]×[第2掛目率] (式2)
なお、(式2)において[要保全額]を[顧客持分額]とすることもできる。第2掛目率(第2係数)は、好ましくは0.7〜0.9、より好ましくは、0.75〜0.85、さらに好ましくは、約0.8とすることができる。
(3)要保全額の計算頻度
仮想通貨保全システム100における、要保全額の計算頻度(更新頻度)は、所定時間毎とすることができる。具体的には、計算頻度(更新頻度)は、リアルタイム(2〜3時間毎)から、1日1回(毎日、9時又は15時の時点等)の範囲で定めることができる。
(4)移転制限
仮想通貨保全システム100は、要保全額の不足の確定時に一定の期限を設定する。仮想通貨保全システム100は、要保全額の不足の確定時に、取引所サーバに送信された不足額の移転要求を送信する。この移転要求に対して、取引所サーバからの受領信号を一定の期限以内に仮想通貨保全システム100が確認できない場合には、仮想通貨保全システム100は、取引所サーバ及び仮想通貨保全システム100のオペレータに対し、アラートを自動的に送信し、BTCの移転を制限する。
図2(1)の状態において、仮想通貨保全システム100は、要保全額である保全対象金額(顧客持分金額)として、顧客A1持分の100BTC、顧客B1持分の100BTCを有している。さらに、仮想通貨保全システム100は、超過保全額(取引所A及びBの持分)の10BTCを有している。よって、図2(1)の状態で、仮想通貨保全システム100は、T値のBTC(210BTC)を有している。なお、顧客A1は、取引所Aの顧客であり、顧客B1は、取引所Bの顧客である。仮想通貨保全システム100は、保全対象の200BTCの所定割合を保全用コールドウォレット120に保管し、保全対象の200BTCの残りの割合を保全用ホットウォレット110に保管する。所定割合としては、たとえば、好ましくは70〜90%、より好ましくは75〜85%、さらに好ましくは約80%とすることができる。
図2(2)の状態は、仮想通貨保全システム100が要保全金額の洗替(更新)を行った結果、顧客A1の持分を100BTCから50BTC増加する必要が生じたことを、破線で示している。仮想通貨保全システム100は、BTC取引所Aの取引所サーバに対して、50BTCの送金を要求し、仮想通貨ネットワーク500を介して不足したBTCの入金を受ける。なお、仮想通貨保全システム100は、過不足BTCの移動があった時点で、超過保全額の更新は行わず、例えば、1日一回程度の頻度で超過保全額の更新を行って、過不足分のBTCの移動を、仮想通貨ネットワーク500を介して実行する。
図2(3)の状態は、さらに保全金額の洗替を行ったのち不足分が追加された状態である。図2(3)の状態において、顧客A1の持分は、既に存在した150BTCと、さらに追加された50BTCとが保全対象となっている。
図2(4)の状態は、顧客身元チェックを行った結果、保全が認められない利用者の保護預り分を発見した場合である。仮想通貨保全システム100は、後述する顧客に対する保全不可チェックを、取引時(顧客BTCの仮想通貨保全システム100への送金時)、及び/または、所定間隔で実行する。保全不可チェックの結果、顧客B1が保全不可者であった場合、顧客B1の保護預り額(100BTC)の全額を、保全用コールドウォレット120から、保全用ホットウォレット110に移動するとともに、顧客持分でなく取引所持分として認識又は決定し、そのBTCについてデータ(ブロック)の更新を実行する。
(仮想通貨保全システムと外部システムの連携)
図1の仮想通貨保全システム100が、取引所サーバ及び/又は外部システムと連携するための構成を、図3のブロック図を用いて説明する。仮想通貨保全システム100は、取引所サーバ200又は外部システム600との間のデータの送受信、及び各種データの処理を行う制御部130と、各種データ及びBTC残高(保全額)の管理を行うプライベート・ネットワーク140と、保全用ホットウォレット110及び保全用コールドウォレット120の間のBTCの移動を制御する第1端末装置150と、外部データベース等の外部システム600と通信する第2端末装置160とを備えている。
プライベート・ネットワーク140は、各種データ及びBTC残高を保護及び管理するためにプライベート・ブロックチェーン142から構成される。プライベート・ブロックチェーン142は、予め指定したノード144のみから構成されたブロックチェーンである。プライベート・ブロックチェーン142は、取引所サーバを含む仮想通貨ネットワーク500からアクセスが遮断又は制限されている。プライベート・ブロックチェーン142は、BTCのマルチ・シグネチャ(複数電子署名)に対応している。各ノード144は、BTC残高データベースを含むサーバ等の端末装置とすることができる。例えば、プライベート・ブロックチェーン142は、mijin、HyperChain、又は、MultiChain等の、いずれかを用いて構築することができる。
第1端末装置150は、ユーザーインターフェースを備え、第1オペレータにより操作される。保全用ホットウォレット110と保全用コールドウォレット120との間におけるBTCの移動は、第1オペレータにより操作される。保全用コールドウォレット120として使用可能なデバイスは、例えば、USB又はBluetooth(登録商標)で第1端末装置150に接続されるデバイスとすることができる。USBで接続可能なデバイスとしては、例えば、TREZER、Ledger Nano S,KeepKey等を用いることができる。Bluetooth(登録商標)で接続可能なデバイスとしては、例えば、CoolWallet等を用いることができる。なお、保全用コールドウォレット120側に、保全用コールドウォレット120の故障・紛失の際に用いるBTCのリカバリーフレーズを記した保管器具を設置してもよい。保管器具としては、例えば、Cryptosteelを用いることができる。
第2端末装置160は、ユーザーインターフェースを備え、第2オペレータにより操作されるか、または制御部130によって自動的に動作を制御されてもよい。第2端末装置160と接続される外部システム600の一例は、保全不可者の照会を行うための外部システムである。外部システム600は、反社会的勢力に関する反社会的勢力照会システム610、及び/または、OFAC(米国財務省外国資産官室)が取引禁止・資産凍結等の措置を指定した特定の個人・団体等を照会するためのOFAC照会システム620とすることができる。また、外部システム600の他の例は、仮想通貨保全システム100の利用に関する報酬等を規定する信託報酬システム(会計・経理システム)630等とすることができる。
仮想通貨保全システム100は、取引所サーバ200、300、400から投資家情報・仮想通貨取引情報の連携を受け、仮想通貨保全および信託報酬管理を一元的に行う。仮想通貨保全システム100と保全対象の取引所サーバ200、300、400との間のデータ授受は、アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を利用して実行する。具体的には、仮想通貨保全システム100に設けたAPI処理部170(APIインターフェース)と、取引所サーバ200側に設けた取引所API処理部230との間で、データの授受が実行される。
さらに、取引所サーバと仮想通貨保全システム100との間の仮想通貨移転の承認については、仮想通貨保全システム100の内部不正防止と取引自動化の観点から、人手を介さない、「複数鍵承認」(マルチシグネチャ)機能を備えたプライベート・ブロックチェーンネットワーク142を利用する。マルチシグネチャに用いる複数秘密鍵の生成に際し、制御部130の指示によりプライベート・ブロックチェーンネットワーク142は、仮想通貨保全システム100用の秘密鍵を、仮想通貨保全システム100用の一のノード144に生成し、取引所サーバ用の秘密鍵を他のノード144に生成する。そして、複数鍵承認は、それぞれのノード上で秘密鍵を用いて承認が処理される。移転に関係する各ノードが、皆その移転行為を承認すること(マルチシグネチャ)で、制御部130は、プライベート・ブロックチェーン142上での承認処理の完了を確認し、仮想通貨の移転等を実行する。
プライベート・ブロックチェーン142の各ノード144には、送金等の移転トランザクションのブロックが、以下の(1)〜(3)にしたがって保存されている。
(1)取引所サーバからの移転連絡を契機に、制御部130(システム内の業務アプリケーション)からプライベート・ブロックチェーン142に対して送金等の移転リクエストを発行し、プライベート・ブロックチェーン142が送金等の移転トランザクションを生成する。
(2)プライベート・ブロックチェーン142の各ノード144内で移転トランザクションが共有され、決められた時間毎(例えば、1分〜3分毎、又は約1分毎)に、ブロック作成ノードを決定する。
(3)決定されたブロック作成ノードがブロックを生成する。生成されたブロックに基づき秘密鍵を生成する。
保全用ホットウォレット110はネットワークに繋がった状態のため流動性が高い分、外部からの攻撃を受けるリスクが有る。これに対して、保全用コールドウォレット120は物理的なデバイス等に仮想通貨を移し(コールドウォレット用の秘密鍵内蔵)、ネットワークから遮断する。保全用コールドウォレット120は、ネットワークに繋がっていないため、盗難リスク以外は発生し得ないが、送金時に人手を要する。
(保全不可チェック)
仮想通貨保全システム100が実行する保全不可チェックは、反社会的勢力及びマネーロンダリング対策であり、そのスキームは以下のとおりである。
(1)保全不可者の確認方法
仮想通貨保全システム100は、既存の外部システム(データベース)600(反社会的勢力照会システム610、及び/またはOFAC照会システム620)に、定期的(週に一回等)にアクセスして、保全不可者を確認するための保全不可チェックを実行する。
(2)保全不可者の仮想通貨の取扱方法
仮想通貨保全システム100は、保全不可者に該当した投資家(利用者)に係る仮想通貨分を、要保全額から控除し、取引所持ち分に切替て、保全用ホットウォレット110に保管する。
(3)保全不可チェックの更新頻度
仮想通貨保全システム100は、仮想通貨を保全用ホットウォレット110への受け入れ時に保全不可者の照会を実行せず、一時的に受け入れたのち、定期的にチェックし、保全不可者が発覚した時に、保全対象から除外する。
(取引所破綻時のスキーム)
取引所の破綻時にける、仮想通貨の返却スキームは次のとおりに実行される。
仮想通貨保全システム100は、予め登録された各投資家に対して、利用者預り分の仮想通貨の移動予告又は移動承認を通知する。その後、仮想通貨保全システム100は、保全用ホットウォレット110から一括して利用者の端末装置のBTCアドレスに仮想通貨を送金するか、または引継先となる地の取引所に投資家情報・仮想通貨毎の付替を実施する。
(処理フロー)
仮想通貨保全システム100及び取引所200の間における、代表的な処理フローを図3を用いて説明する。ステップS301では、取引所Aの取引所サーバ200の制御部220が、仮想通貨保全システム100にBTC入出金履歴を送信すると、仮想通貨保全システム100の制御部130は、BTC入出金履歴(BTC入出金情報)に基づき、投資家資産登録を行う。投資家資産登録は、BTC入出金履歴(BTC入出金情報)から保全対象資産情報を収集し、投資家毎に保全対象資産の移動・残高情報を保管する。
ステップS302では、制御部130は、ステップS301で登録された、保全対象資産の移動・残高情報に基づき、保全率計算・追加保全要否の判定を行い、取引所サーバ200に、保全要否通知を送信する。保全率計算・追加保全要否の判定は、「取引所Aの要保全対象額」、「取引所Aからの既保全額」を突合し、保全状況を計算した上で、取引所Aの取引所サーバ200に保全要否通知を送信する。
ステップS303では、取引所サーバ200が保全額移転依頼(複数署名1/2)を仮想通貨保全システム100に送信し、仮想通貨保全システム100は、受信した保全額移転依頼(マルチシグネチャの複数署名1/2)を基に、保全状況(移転可否)を確認の上、自動承認を実行する(マルチシグネチャの複数署名2/2)。ステップS303の保全額移転手続には、複数当事者による承認(複数鍵承認)を必要とするように条件を設定する。複数鍵承認(マルチシグネチャ)は、プライベート・ブロックチェーン142上で実行される。
本発明の実施形態において、上述したように複数鍵承認に用いる秘密鍵を、第1の秘密鍵、第2の秘密鍵の2つから構成し、2つの秘密鍵の承認を必要とすることができる。なお、複数鍵承認に用いる秘密鍵を、第1の秘密鍵、第2の秘密鍵、第3の秘密鍵の3つから構成し、3つの秘密鍵のうち、2つの秘密鍵の承認を移転に必要とすることもできる。本発明の実施形態においては、他システム(外部の取引所サーバ200)の処理結果(移転依頼)の入力を、第1秘密鍵による承認条件として設定できる。なお、保全額移転依頼は、保全額の追加、保全額の一部解約・取戻を含む。
ステップS303で承認された保全額移転手続が、取引所サーバ200から仮想通貨保全システム100への追加保全(BTC送金)である場合は、取引所サーバ200の制御部220はステップS305を実行する。ステップS305において、制御部220は、取引所ウォレット210から、仮想通貨ネットワーク500を介して、仮想通貨保全システム100の保全用ホットウォレッ110に、追加のBTCの移動を実行する。
ステップS303で承認された保全額移転手続が、仮想通貨保全システム100から取引所サーバ200への一部解約・返金(BTC送金)である場合は、仮想通貨保全システム100の制御部130は、ステップS308を実行する。ステップS308において、制御部130は、仮想通貨保全システム100の保全用ホットウォレッ110から、仮想通貨ネットワーク500を介して、取引所ウォレット210にBTCの移動を実行する。
ステップS309では、仮想通貨保全システム100の制御部130は、所定の条件にしたがって、保全用ホットウォレット110及び保全用コールドウォレット120の間のBTCの移転を第1オペレータに指示する。所定の条件は、取引所サーバからの指示、または保全用ホットウォレット110及び保全用コールドウォレット120の間の予め定めたBTC保全比率に基づき決定される。移転の指示を受けた第1オペレータは、第1端末装置150を操作して、保全用ホットウォレット110及び保全用コールドウォレット120との間でBTCの移転を行う。
ステップS310では、仮想通貨保全システム100の制御部130は、取引所Aの取引所サーバ200から自動的に投資家(利用者)情報を収集する。投資家情報は、取引所サーバ200の投資家属性情報データベースに記録されている。制御部130は、収集した投資家情報に基づき、投資家単位でBTCの受託可否を判定する。制御部130は、受託可否を取引所Aの取引所サーバ200に受託可否を送信するとともに、受託可否の情報を保存する。
ステップS311では、仮想通貨保全システム100の制御部130は、外部システム600にアクセスして、保全不可者のチェックを実行して投資家属性登録を更新し、さらに、信託報酬データベースに基づき信託報情報を更新する。
ステップS312では、仮想通貨保全システム100の制御部130は、決算・報告管理を実行する。決算・報告管理の実行の際、制御部130は、取引所Aの取引所サーバ200から必要な各種情報をダウンロードし、ステップS311で信託報酬システム630にアクセスして得た信託報酬情報を得る。制御部130は、これらの情報に基づき信託報酬額を計算し計算結果を記憶するとともに、各種報告書を作成し、必要に応じて取引所サーバ200に送信する。
(防御手段)
仮想通貨保全システム100への外部からのハッキング等の攻撃に対しては、複数の防御手段を設けることで対応可能である。具体的には、第1防御手段として、API処理部170(アクセス制御部)で、IPアドレスのフィルタリングを行い、予め許可しているIPアドレス以外からのアクセスに関しては、仮想通貨保全システム100の内部データの参照を拒否するように設定することができる。また、第2防御手段として、アクセス可能なIPアドレスからのアクセスであっても、制御部130は、プライベート・ブロックチェーン142上で許可している範囲のノード144のみに、アクセスを許可することができる。
仮想通貨保全システム100は、保全用ホットウォレット120及び保全用コールドウォレット120の間のBTC保全比率を、日々のBTCのトランザクション(必要流動量)に依存して、取引所毎に決定することができる。しかしながら、好ましくは、超過保全に対するバッファー(超過保全額)を、保全用ホットウォレット120に設けることができる。これにより、保全用ホットウォレット120及び保全用ホットウォレット130の間のBTCの保全比率を、日々のBTCのトランザクションに応じて変更する必要がなくなる。
本発明の実施形態の仮想通貨保全システム100は、取引所における仮想通貨の管理保護体制を整備する負荷や、取引所への不正アクセス等の各種リスクを軽減することができる。また、本発明の実施形態の仮想通貨保全システム100を用いることにより、仮想通貨管理の信頼性が高まり、仮想通貨保全システム100を備えない他の取引所との差別化をはかることができる。本発明の実施形態の仮想通貨保全システム100は、改正資金決済法で要求されている制度(分別管理等)の実効性を向上することができる。本発明の仮想通貨保全システム100を用いることにより、取引所の利用者においては、取引所への各種不安が軽減される。
100 仮想通貨保全システム
110 保全用ホットウォレット
120 保全用コールドウォレット
130 制御部
140 プライベートネットワーク
142 プライベート・ブロックチェーン
150 第1端末装置
160 第2端末装置
170 API処理部
200 取引所サーバ
210 取引所ウォレット
220 制御部
221 利用者端末装置
222 利用者端末装置
300 取引所サーバ
400 取引所サーバ
500 仮想通貨ネットワーク
600 外部システム

Claims (17)

  1. 仮想通貨の取引所サーバから移転された仮想通貨を保全するための仮想通貨保全システムであって、前記仮想通貨保全システムは、
    前記取引所サーバから移転された仮想通貨を保全する保全用ホットウォレットと、
    前記保全用ホットウォレットから前記仮想通貨の一部を移転して保全する保全用コールドウォレットと、
    前記取引所サーバ及び前記仮想通貨保全システムの間における、前記仮想通貨の移転の承認処理を実行するプライベート・ネットワークとを備え、
    前記仮想通貨保全システムは、顧客持分の仮想通貨に超過保全額の仮想通貨を加えた要保全額の予め定めた割合の仮想通貨を、前記保全用ホットウォレットから前記保全用コールドウォレットに移動する、仮想通貨保全システム。
  2. 請求項1に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記プライベート・ネットワークは、前記仮想通貨保全システムの外部からのアクセスが遮断又は制限されたプライベート・ブロックチェーンである、仮想通貨保全システム。
  3. 請求項2に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記プライベート・ブロックチェーンは、複数の端末装置から構成される、仮想通貨保全システム。
  4. 請求項3に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記承認処理は、前記複数の端末装置で複数鍵承認を用いて実行される、仮想通貨保全システム。
  5. 請求項3又は4に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記プライベート・ネットワークは、前記複数の端末装置を用いて、前記移転された仮想通貨を管理する、仮想通貨保全システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記移転された仮想通貨は、当該仮想通貨の顧客毎に分別管理される、仮想通貨保全システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記移転された仮想通貨は、当該仮想通貨の取引所毎に分別管理される、仮想通貨保全システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記仮想通貨の保全不可者のチェックが所定間隔で実行される、仮想通貨保全システム。
  9. 請求項8に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記仮想通貨保全システムは、前記仮想通貨の顧客を前記保全不可者と判定した場合、前記保全不可者の預り額を、取引所持分の預り額として前記保全用コールドウォレットから前記保全用ホットウォレットに移動する、仮想通貨保全システム。
  10. 請求項8に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記仮想通貨保全システムは、前記仮想通貨の顧客を前記保全不可者と判定した場合、前記保全不可者の預り額の全額を前記保全用コールドウォレットから前記保全用ホットウォレットに移動する、仮想通貨保全システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記要保全額は、前記仮想通貨の前記顧客持分の預り額に基づき決定される、仮想通貨保全システム。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記超過保全額は取引所持分として管理される、仮想通貨保全システム。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記要保全額は、前記顧客持分の前記預り額に第1係数を乗算することにより決定される、仮想通貨保全システム。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記保全用ホットウォレット及び前記保全用コールドウォレットの間で、予め定めた保全比率に基づき、仮想通貨が保全される、仮想通貨保全システム。
  15. 請求項14に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記保全用コールドウォレットの保全額は、前記仮想通貨の前記顧客持分の預り額に、第2係数を乗算することにより決定される、仮想通貨保全システム。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記仮想通貨保全システムは、前記取引所サーバとの通信に際し、IPアドレスのフィルタリングを実行する、仮想通貨保全システム。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の仮想通貨保全システムにおいて、
    前記仮想通貨保全システムは、前記仮想通貨保全システムにアクセス可能なIPアドレスからのアクセスであっても、前記プライベート・ネットワーク上で予め許可している範囲で、前記プライベート・ネットワークへのアクセスを許可する、仮想通貨保全システム。
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