JP6714859B2 - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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本発明は、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))などの画像形成装置およびそれに関連する技術に関する。
原稿台のガラス面に載置された原稿に関するスキャン画像において、原稿が存在する領域(原稿領域)と原稿が存在しない領域(原稿外領域)とを区別し、スキャン画像から原稿外領域を消去する技術が存在する。
たとえば、特許文献1に記載の技術では、スキャン画像全体の画素に関して輝度値のヒストグラムが生成され、当該ヒストグラムに基づいて、原稿領域と原稿外領域とを区別するための閾値が算出される。そして、スキャン画像全体に関して算出された閾値に基づいて、スキャン画像において原稿領域と原稿外領域とが区別され、原稿外領域がスキャン画像から消去される。
特開2003−60878号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、原稿に関するスキャン画像において原稿領域と原稿外領域とを正確に区別することができないことがある。
たとえば、原稿台に載置された原稿に対するスキャン処理が実行されると、原稿載置用ガラス面の下部に配置された光源から光が照射される。そして、光源から照射された光のうち原稿台上の原稿に当たって反射した光は、原稿台をさらに透過して受光部によって検知される。
ここにおいて、スキャン処理の実行に際して、原稿カバーが全開状態(たとえば原稿カバーが原稿台に対して直交する程度に開放された状態)である場合には、光源から照射された光のうち原稿台上の原稿に当たらなかった光は、受光部に入射せず、当該受光部によって検知されない。
そして、原稿カバーが全開状態である場合、原稿に関するスキャン画像(図17参照)において、原稿領域内の画素の画素値(輝度値)は大きく、原稿外領域の画素の画素値は小さい。さらに、このようなスキャン画像に関して、特許文献1に記載の技術を用いて生成されたヒストグラム(スキャン画像全体に関するヒストグラム)においては、図18に示されるように、比較的大きい輝度値を有するピークと比較的小さい輝度値を有するピークとの2つのピークが形成される。当該ヒストグラムにおいて、比較的大きい輝度値を有するピーク(右側のピーク)は、原稿領域に対応するピークであり、比較的小さい輝度値を有するピーク(左側のピーク)は、原稿外領域に対応するピークである。そして、たとえば原稿外領域に対応するピークを形成する曲線の裾野部分の特定の位置(画素値)に、原稿領域と原稿外領域とを区別するための閾値が設定(算出)される。
このように、原稿カバーが全開状態である場合には、当該スキャン画像全体に関するヒストグラムにおいて2つのピークが形成され、正確な閾値が算出される。その結果、スキャン画像において、原稿領域と原稿外領域とが正確に(良好に)区別される。
ただし、スキャン処理の実行に際して、原稿カバーが半開き状態(全開状態に対して半分程度閉じられた状態)である場合には、当該スキャン画像全体に関する閾値を正確に算出することができないことがある。
具体的には、図3のように原稿カバーが半開き状態である場合、光源から照射された光のうち原稿台上の原稿に当たらなかった光が原稿カバーの反射板に当たり、反射光の一部が原稿台をさらに透過して受光部に入射する。この場合、原稿台の一方側(たとえば奥行方向の奥側(ヒンジに近い側))に比較的多くの反射光が入射し、他方側(手前側)には反射光はほとんど入射しない。そのため、原稿に関するスキャン画像においては、たとえば図4のように、当該奥側(比較的多くの反射光の入射が検知された部分)の画素値(輝度値)が比較的大きく、主走査方向の位置が当該奥側から手前側へと向かうにつれて画素値(輝度値)が徐々に小さくなる(暗くなる)グラデーションが生じてしまう。
スキャン画像がこのようなグラデーションを有する場合、スキャン画像全体に関するヒストグラムにおいては、原稿外領域の画素のうち、比較的多くの反射光が入射した部分の画素の画素値が比較的大きいことに起因して、図19のように、単一のピークが形成される(原稿領域に対応するピークと原稿外領域に対応するピークとの2つのピークが形成されない)。当該単一のピークを有するヒストグラムにおいては、原稿領域と原稿外領域とを区別するための閾値として設定すべき位置(画素値)を特定することは困難である。また、仮に暫定的な位置に閾値が設定される場合、スキャン画像において、原稿領域と原稿外領域とが正確に区別されない。たとえば、図19のように、単一のピークにおける左側の裾野部分に閾値が暫定的に設定された場合、原稿領域と原稿外領域との双方の画素が当該単一のピークに混在することによって、スキャン画像においては、図20に示されるように、原稿領域と原稿外領域とが正確に区別されない。
そこで、本願発明は、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において原稿領域と原稿外領域とをより正確に区別することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、画像形成装置であって、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、を備え、前記算出手段は、前記複数の分割領域のそれぞれについて、各分割領域内の画素の画素値のヒストグラムを生成し、前記複数の分割領域に関する複数のヒストグラムのうち2以上のヒストグラムにおいてそれぞれ2以上のピークが存在する場合、前記2以上のヒストグラムにおける共通の位置にそのピーク位置を有するピークである共通位置ピークを、前記原稿領域に対応するピークとして判定するとともに、前記共通位置ピーク以外のピークである非共通位置ピークのうち特定の非共通位置ピークを、前記原稿外領域に対応するピークとして判定し、前記2以上のヒストグラムのそれぞれにおいて、前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する分割領域に関する区別用閾値を、前記共通位置ピークと前記特定の非共通位置ピークとの間に設定することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明に係る画像形成装置において、前記区別手段は、前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する各分割領域において、各ヒストグラムで算出された区別用閾値よりも大きい画素値を有する画素群と当該区別用閾値よりも小さい画素値を有する画素群との両画素群のうち、前記共通位置ピークを含む一方の画素群を、前記原稿領域内の画素群として決定することを特徴とする。
請求項3の発明は、画像形成装置であって、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、を備え、前記算出手段は、前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記算出不可領域に隣接する分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて、前記算出不可領域に関する区別用閾値を推定することを特徴とする。
請求項4の発明は、画像形成装置であって、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、を備え、前記区別手段は、前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づいて、前記残余の分割領域のそれぞれにおける原稿領域のエッジ候補を抽出し、前記残余の分割領域にて抽出されたエッジ候補に基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補を推定し、抽出されたエッジ候補と推定されたエッジ候補とに基づいて前記原稿領域を特定することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明に係る画像形成装置において、前記区別手段は、前記残余の分割領域のそれぞれにおいて抽出されたエッジ候補とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補を推定することを特徴とする。
請求項6の発明は、画像形成装置であって、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、を備え、前記区別手段は、前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づく画像処理を行って、前記残余の分割領域において前記原稿領域のエッジ候補が直交する直交点を検出し、前記エッジ候補に関して3点の直交点が検出される場合、前記3点の直交点の位置に基づいて、前記原稿の四隅に対応する4点における残余の1点の位置を推定し、前記3点の直交点と前記残余の1点とに基づいて前記原稿領域を特定することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明に係る画像形成装置において、前記区別手段は、前記3点の直交点とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記残余の1点の位置を推定することを特徴とする。
請求項8の発明は、画像形成装置であって、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、を備え、前記原稿領域と前記原稿外領域とが区別された区別結果を前記画像形成装置の操作画面に表示する表示制御手段と、前記操作画面において、前記区別結果に対するユーザによる修正を受け付ける操作入力手段と、をさらに備え、前記区別手段は、前記ユーザによる修正に基づいて、前記区別結果を修正することを特徴とする。
請求項9の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)は、b−1)前記複数の分割領域のそれぞれについて、各分割領域内の画素の画素値のヒストグラムを生成するステップと、b−2)前記複数の分割領域に関する複数のヒストグラムのうち2以上のヒストグラムにおいてそれぞれ2以上のピークが存在する場合、前記2以上のヒストグラムにおける共通の位置にそのピーク位置を有するピークである共通位置ピークを、前記原稿領域に対応するピークとして判定するとともに、前記共通位置ピーク以外のピークである非共通位置ピークのうち特定の非共通位置ピークを、前記原稿外領域に対応するピークとして判定するステップと、b−3)前記2以上のヒストグラムのそれぞれにおいて、前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する分割領域に関する区別用閾値を、前記共通位置ピークと前記特定の非共通位置ピークとの間に設定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)は、c−1)前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する各分割領域において、各ヒストグラムで算出された区別用閾値よりも大きい画素値を有する画素群と当該区別用閾値よりも小さい画素値を有する画素群との両画素群のうち、前記共通位置ピークを含む一方の画素群を、前記原稿領域内の画素群として決定するステップ、を有することを特徴とする。
請求項11の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップb)は、b−1)前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記算出不可領域に隣接する分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて、前記算出不可領域に関する区別用閾値を推定するステップ、を有することを特徴とする。
請求項12の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップc)は、c−1)前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づいて、前記残余の分割領域のそれぞれにおける原稿領域のエッジ候補を抽出するステップと、c−2)前記残余の分割領域にて抽出されたエッジ候補に基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補を推定し、抽出されたエッジ候補と推定されたエッジ候補とに基づいて前記原稿領域を特定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項12の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc−2)では、前記残余の分割領域のそれぞれにおいて抽出されたエッジ候補とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補が推定されることを特徴とする。
請求項14の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップc)は、c−1)前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づく画像処理を行って、前記残余の分割領域において前記原稿領域のエッジ候補が直交する直交点を検出するステップと、c−2)前記エッジ候補に関して3点の直交点が検出される場合、前記3点の直交点の位置に基づいて、前記原稿の四隅に対応する4点における残余の1点の位置を推定し、前記3点の直交点と前記残余の1点とに基づいて前記原稿領域を特定するステップと、を有することを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項14の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc−2)では、前記3点の直交点とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記残余の1点の位置が推定されることを特徴とする。
請求項16の発明は、画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、d)前記原稿領域と前記原稿外領域とが区別された区別結果を前記画像形成装置の操作画面に表示するステップと、e)前記操作画面において、前記区別結果に対するユーザによる修正を受け付けるステップと、f)前記ユーザによる修正に基づいて、前記区別結果を修正するステップと、を実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項1から請求項16に記載の発明によれば、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、当該スキャン画像が当該所定方向に区分されて複数の分割領域に分割される。そして、当該複数の分割領域のそれぞれについて、原稿領域と原稿外領域とを区別するための区別用閾値の算出処理が実行され、当該複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、当該少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて原稿領域と原稿外領域とが区別される。したがって、原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において原稿領域と原稿外領域とをより正確に区別することが可能である。
画像形成装置(MFP)の外観を示す図である。 MFPの機能ブロックを示す図である。 光源から発せられた光が原稿カバーに反射する様子を説明する図である。 読取画像を示す図である。 分割領域毎のヒストグラムの概略等を示す図である。 MFPの動作を示すフローチャートである。 読取画像における注目ラインを示す図である。 注目ラインに関する輝度分布を示す図である。 各分割領域に関する各ヒストグラムを示す図である。 区別結果が表示された読取画像を示す図である。 原稿領域のエッジ候補の推定(補完)等について説明する図である。 エッジ候補の補完処理を概念的に示す図である。 エッジ候補の直交点の推定等について説明する図である。 区別結果が表示された読取画像を示す図である。 区別結果に対してユーザが修正する様子を示す図である。 読取画像の分割方向に関する変形例に関して説明する図である。 比較例に係る読取画像(原稿カバー=全開状態)を示す図である。 比較例に係る読取画像全体に関するヒストグラム(原稿カバー=全開状態)の概略を示す図である。 比較例に係る読取画像全体に関するヒストグラム(原稿カバー=半開き状態)の概略を示す図である。 比較例に係る区別結果を示す図である。 第2実施形態の第1の変形例に係る原稿領域のエッジ候補の推定(補完)等について説明する図である。 第2実施形態の第2の変形例に係るエッジ候補の直交点の推定等について説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1は、画像形成装置10の外観を示す図である。ここでは、画像形成装置10として、MFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))10を例示する。
このMFP10は、図3に示されるように、原稿を載置するための原稿台140と、原稿カバー110とを備える。当該原稿カバー110は、回動式の開閉機構を有する(回動開閉式である)。具体的には、原稿カバー110は、開閉用のヒンジ部130によって原稿台140に取り付けられており、当該ヒンジ部130を回転軸として回動可能に設けられている。また、ここでは、ヒンジ部130は、原稿台140における奥行方向(Y方向)の一方端(ここでは奥側(操作パネル部6cの設置位置の反対側)の端部)に配置されている。
また、図2は、MFP10の機能ブロックを示す図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ(制御部)9等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。なお、MFP10は、画像処理装置あるいは画像読取装置などとも称される。
画像読取部2は、原稿台140の原稿載置用ガラス面に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、原稿に関するスキャン画像(読取画像とも称する)(詳細には画像データ)を生成する処理部である。この画像読取部2は、スキャン部であるとも称される。なお、このMFP10においては、原稿台140の原稿載置用ガラス面におけるY方向(奥行方向)が、スキャン動作における主走査方向であり、当該原稿載置用ガラス面におけるX方向(左右方向)が、スキャン動作における副走査方向である(図1、図3等参照)。
印刷出力部3は、印刷対象に関するデータに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、ネットワークを介したネットワーク通信を行うことも可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先と連携して各種のデータを授受することが可能である。通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データを受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。
このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられている。また、操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、操作入力部6aの一部としても機能するとともに、表示部6bの一部としても機能する。タッチパネル25は、液晶表示パネルに各種センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者(ユーザ)からの各種の操作入力を受け付けることが可能である。タッチパネル25には、たとえば操作画面が表示される。
コントローラ(制御部)9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM(登録商標))内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体を介してMFP10にインストールされてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク等を経由してダウンロードされてMFP10にインストールされるようにしてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、当該プログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13と判定部14と分割部15と算出部16と区別部17と原稿外消去部18とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置との間の通信動作を通信部4等と協働して制御する処理部である。
入力制御部12は、操作入力部6a(タッチパネル25等)に対するユーザからの操作入力の受付動作等を制御する制御部である。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25等)における表示動作を制御する処理部である。
判定部14は、各種の判定動作を行う処理部である。たとえば、判定部14は、原稿に関するスキャン画像(読取画像)200(図4参照)において所定程度以上のグラデーション(階調変化)が所定方向に存在するか否か、を判定する。具体的には、判定部14は、ヒンジ部130の回転軸に直交する直交方向(ここでは主走査方向)に並んだ画素の画素値が所定程度以上に(連続的に)変化する特性が読取画像200に存在するか否か、を判定する。
分割部(領域分割部)15は、読取画像200を複数の領域(分割領域)に分割する分割処理を実行する処理部である。具体的には、分割部15は、読取画像200において所定程度以上のグラデーションが所定方向(主走査方向)に存在する場合、当該読取画像200を当該主走査方向に区分して複数の分割領域300に分割する。たとえば、図5に示すように、読取画像201において主走査方向のグラデーションが存在する場合、読取画像201が当該主走査方向に区分されて複数の分割領域301〜305に分割される。
算出部(算出処理部)16は、区別用閾値THの算出処理(閾値算出処理)を実行して、各分割領域300に関する区別用閾値THを求める処理部である。算出部16は、複数の分割領域300(301〜305)のそれぞれについて、区別用閾値TH(TH1〜TH5)(図5参照)の算出処理を実行する。当該区別用閾値THは、原稿領域(原稿載置用ガラス面上に原稿が存在する領域)と原稿外領域(原稿載置用ガラス面上に原稿が存在しない領域)とを読取画像において区別するために用いられる。
区別部(領域区別部)17は、複数の分割領域300のうち少なくとも1つの分割領域300において、当該少なくとも1つの分割領域300に関して算出された区別用閾値THに基づいて原稿領域と原稿外領域とを区別する処理を実行する処理部である。
原稿外消去部18は、原稿領域と原稿外領域との区別結果(原稿外領域の検出結果)に基づいて、原稿外領域(原稿外領域として検出された領域)を読取画像250から消去する処理(原稿外消去処理とも称する)を実行する処理部である。具体的には、原稿外消去部18は、原稿外領域として検出された領域の画素値を白色データ(詳細には画素値「255」)に置換(補正)する(白色置換処理を実行する)。
<1−2.動作>
図5は、原稿台140に載置された原稿に関する読取画像200(201)および各分割領域300毎に生成されるヒストグラムを示す図である。また、図6は、MFP10の動作を示すフローチャートである。
この実施形態では、MFP10は、第1のスキャンを実行して、原稿台140に載置された原稿を読み取って読取画像201を生成する(ステップS11)。当該読取画像201において、所定程度以上のグラデーションが主走査方向に存在する場合、MFP10は、当該主走査方向に当該読取画像201を区分して複数の分割領域300(301〜305)に分割する(ステップS13)。そして、MFP10は、当該複数の分割領域301〜305のそれぞれについて、区別用閾値THの算出処理を実行する(ステップS15)。当該算出処理が実行されると、MFP10は、第2のスキャンを実行して読取画像250を生成し(ステップS17)、算出処理にて算出された区別用閾値THに基づいて、読取画像250において原稿領域と原稿外領域とを区別する(ステップS18)。原稿領域と原稿外領域とが区別されると、MFP10は、原稿外領域として検出された領域を当該読取画像250から消去する(ステップS19)。そして、原稿外領域の消去結果(原稿外消去結果)の印刷出力処理等が実行される。
<比較例に係る動作>
まず、本実施形態の動作の詳細について説明する前に、原稿カバー110が全開状態である際にスキャン処理が実行された場合の動作について、以下に説明する。
ユーザは、スキャン処理を伴うジョブ(たとえばコピージョブ)の実行に際して、MFP10の原稿カバー110(プラテンカバーとも称される)を開け、原稿台140の原稿載置用ガラス面(プラテンガラスとも称される)に原稿を載置する。そして、ユーザは、当該ジョブの実行指示をMFP10に付与する。
ここでは、ユーザは、原稿を原稿載置用ガラス面に載置した後、原稿カバー110を全開状態(たとえば原稿カバー110が原稿台140に対して直交する程度に開放された状態)にして、当該ジョブの実行指示を付与する。
ユーザによる実行指示の付与に応答して、MFP10は、スキャン処理を実行する。当該スキャン処理においては、原稿載置用ガラス面の下部に配置された光源150から光が照射され、原稿台140上の原稿に当たって反射した反射光は、原稿台140を透過して受光部(不図示)に入射し、当該受光部によって検知される。一方、原稿台140上の原稿に当たらなかった光は、受光部に入射せず、当該受光部によって検知されない。
そして、受光部によって検知された光の強度等に基づいて、読取画像200(210)が生成される。図17は、原稿カバー110が全開状態である場合にスキャンされて生成された読取画像210を示す図である。図17に示されるように、読取画像210においては、原稿に反射した光(比較的強い光)が検知されたことによって、原稿領域内の画素の画素値(輝度値)は比較的大きく(明るく)、原稿外領域の画素の画素値(輝度値)は比較的小さい(暗い)。
その後、当該読取画像210全体の画素の画素値(輝度値)のヒストグラム(度数分布)H10(図18参照)が生成される。
当該ヒストグラムH10においては、図18に示されるように、比較的大きい輝度値Bを有するピークと比較的小さい輝度値Bを有するピークとの2つのピークが形成される。具体的には、ヒストグラムH10にて右側に存在するピークは、比較的強い反射光が検知された画素が比較的多いことを示し、原稿領域に対応するピークである。また、ヒストグラムH10にて左側に存在するピークは、反射光が検知されていない画素が比較的多いことを示し、原稿外領域に対応するピークである。
そして、当該2つのピークに基づいて、原稿領域と原稿外領域とを区別するための閾値(区別用閾値)TH10が算出される。たとえば、原稿領域に対応するピークと原稿外領域に対応するピークとの間において、原稿外領域に対応するピークの裾野部分における特定の位置(たとえば、ピークの中腹から裾野にかけてピークの曲線の傾きの絶対値が所定程度にまで低減した位置)に当該閾値TH10が設定(算出)される。
読取画像210全体に関して算出された閾値TH10は、読取画像210において原稿領域と原稿外領域とを区別するために用いられる。詳細には、当該閾値TH10に基づいて、読取画像210内の各画素に対する二値化処理が実行され、当該二値化処理の処理結果に基づいてエッジ抽出処理が実行され、原稿領域のエッジ候補が抽出される。そして、読取画像210において、抽出されたエッジ候補で形成される閉領域が原稿領域として検出(区別)され、当該閉領域外の領域が原稿外領域として検出(区別)される。このようにして原稿領域と原稿外領域とが区別された後、当該読取画像210から原稿外領域が消去される。
このように、原稿カバー110が全開状態である場合、読取画像210全体に関するヒストグラムH10においては、原稿領域に対応するピークと原稿外領域に対応するピークとの2つのピークが(所定程度以上離れた位置に)形成される。当該2つのピークが形成される場合、正確な区別用閾値TH10が算出され、読取画像210において、原稿領域と原稿外領域とを正確に区別することが可能である。
ここにおいて、スキャン処理の実行に際して原稿カバー110が半開き状態である場合は、読取画像200全体に関する区別用閾値THが正確に算出できないことがある。
具体的には、図3に示されるように、原稿カバー110が半開き状態である場合、光源150から照射された光の一部が原稿カバー110の反射板120に当たって反射し、反射光が原稿台140を透過して受光部に入射する。この場合、原稿台140の一方側(ここでは奥行方向の奥側(ヒンジ部130に近い側))に比較的多くの反射光が入射し、他方側(手前側)には反射光はほとんど入射しない。そのため、原稿に関する読取画像200(201)においては、図4に示されるように、主走査方向(ヒンジ部130(図3)の回転軸に対して直交する方向)のグラデーション(所定程度以上のグラデーション)が生じる。詳細には、読取画像200において、比較的多くの反射光が入射した部分(原稿載置用ガラス面の奥行方向における奥側(ヒンジ部130に近い側))の輝度値が大きく、主走査方向の位置(主走査位置)が当該奥側から手前側(ヒンジ部130に近い側から操作パネル部6cに近い側)へと向かうにつれて画素値(輝度値)が徐々に低減するグラデーションが生じる。
上述(課題欄参照)のように、このようなグラデーションを有する読取画像201全体に関するヒストグラム(図19参照)においては、原稿領域に対応するピークと原稿外領域に対応するピークとの2つのピークが形成されず、単一のピークが形成される。当該単一のピークを有するヒストグラムにおいては、区別用閾値THとして設定すべき位置(画素値)を特定することは困難である。ひいては、読取画像において原稿領域と原稿外領域とを正確に区別することが困難である。
そこで、本実施形態においては、読取画像200において所定程度以上のグラデーションが所定方向(ここでは主走査方向)に存在する場合、以下に詳述するように、当該読取画像200が当該所定方向(主走査方向)に分割される。
<本実施形態の動作>
具体的には、上述のように、ユーザは、スキャン処理を伴うジョブの実行に際して、MFP10の原稿カバー110を開け、原稿台140の原稿載置用ガラス面に原稿を載置する。そして、ユーザは、当該ジョブの実行指示をMFP10に付与する。ここでは、ユーザは、原稿を原稿載置用ガラス面に載置した後、原稿カバー110を全開状態に対して半分程度閉じて(図3参照)、当該ジョブの実行指示を付与する。
ユーザによる実行指示の付与に応答して、MFP10は、図6の処理を開始する。
まず、ステップS11においては、MFP10は、第1のスキャンを実行する。具体的には、MFP10は、原稿台140の原稿載置用ガラス面の全面に亘ってスキャン動作を行うことによって、原稿台140に載置された原稿を読み取って読取画像200(区別用閾値THの算出用画像)を生成する。当該第1のスキャンは、プレスキャンあるいは仮スキャンなどとも称される。
第1のスキャンが実行されると、MFP10は、生成された読取画像200(201)において所定程度以上のグラデーションが所定方向(ここでは主走査方向(Y方向))に存在するか否か、を判定する(ステップS12)。
具体的には、MFP10は、副走査方向における複数のライン(主走査方向に伸びるライン)(画素列)のうちの特定ラインを注目ライン(注目画素列)として抽出し、当該特定ラインの画素に関する輝度分布を検出(取得)する。
たとえば、副走査方向の第1ライン(第1画素列)(図7参照)が注目ラインとして抽出され、当該第1ラインの画素に関する輝度分布が検出される。
図8は、当該第1ラインの画素に関する輝度分布の概略を示す図である。当該輝度分布において、横軸は主走査方向の位置(Y座標値)(主走査位置とも称する)を示し、縦軸は画素値(ここでは輝度値B)を示す。ここでは、当該第1ラインの主走査位置「0」における輝度値Bは値「245」である。また、当該第1ラインの終端(主走査位置「7024」)における輝度値Bは「25」である。すなわち、注目ライン(ここでは第1ライン)に並んだ画素の画素値(輝度値)の変動幅(詳細には最大画素値と最小画素値との差)は、値「220」(=245−25)である。換言すれば、主走査方向に並んだ画素の画素値は、所定程度以上(たとえば値「50」以上)に変化(ここでは値「245」から値「25」へと減少)している。このような特性(主走査方向に並んだ画素の画素値が一定程度以上に変化する特性)が読取画像200に存在する場合、MFP10は、読取画像200において所定程度以上のグラデーション(階調変化)が所定方向に存在する旨をステップS12にて判定する。そして、処理はステップS13へと進む。
なお、副走査方向の第1ラインに当該グラデーションが存在しない場合、MFP10は、副走査方向の第2ラインを注目ラインとして抽出し、当該第2ラインに当該グラデーションが存在するか否かを判定する。さらに、当該第2ラインにも当該グラデーションが存在しない場合、MFP10は、第3ラインを注目ラインとして抽出し、当該第3ラインにおける当該グラデーションの存否をさらに判定する。すなわち、所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在するか否かの判定処理(グラデーション検出処理)が、読取画像200における副走査方向の第1ラインから順に、当該グラデーションが検出されるまで繰り返される。当該判定処理が副走査方向における最終ラインまで繰り返され、当該最終ラインにおいても当該グラデーションが存在しない場合、読取画像200に当該グラデーションが存在しない旨が判定され、比較例に係る技術等を用いて読取画像全体の区別用閾値THが算出される。そして処理は後述のステップS17へと進む。
読取画像200に所定程度以上のグラデーションが主走査方向に存在する旨がステップS12にて判定されると、処理はステップS13へと進み、MFP10は、読取画像200(201)をN分割(Nは自然数)する。
具体的には、MFP10は、主走査方向(Y方向(ここではヒンジ部130の回転軸に直交する方向))に読取画像201を区分して、当該読取画像201を複数の分割領域300に分割する。
読取画像200(201)の分割に際して、分割数Nは次のようにして決定される。
具体的には、MFP10は、所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する旨が判定された注目ライン(ここでは第1ライン(図7参照))における画素の画素値の変動幅に基づいて、読取画像201の分割数Nと分割位置とを決定する。
詳細には、注目ライン(第1ライン)の画素に関する輝度分布(図8参照)において、複数の設定値(たとえば輝度値「200」から所定間隔(たとえば値「50」の間隔)毎の輝度値)が設けられ、各設定値にそれぞれ対応する主走査位置(Y座標値)が、読取画像201の分割位置として決定される。
ここでは、図8に示されるように、第1の設定値「200」に対応する主走査位置は「800」であり、第2の設定値「150」(=200−150)に対応する主走査位置は「1857」である。また、第3の設定値「100」(=150−50)に対応する主走査位置は「3338」であり、第4の設定値「50」(=100−50)に対応する主走査位置は「5768」である。そして、4つの主走査位置「800」,「1857」,「3338」,「5768」が、読取画像201の分割位置として決定され、当該4つの分割位置に基づいて、読取画像201が5つの分割領域301〜305(図5参照)に分割される。なお、ここでは、各設定値(「200」、「150」、「100」、「50」)を中心として値「50」の幅における輝度分布が1次近似されて1次近似式がそれぞれ求められ、当該1次近似式において当該各設定値に対応する主走査位置が、分割位置としてそれぞれ特定される。
ここにおいて、所定程度以上のグラデーションが存在する読取画像200においては、原稿領域内の画素の画素値と原稿外領域の画素の画素値との差が小さい(ゼロに近い)帯状領域が存在する可能性が比較的高い。このような帯状領域を含む分割領域300においては、ヒストグラムにおいて2以上のピークが形成されず、正確な区別用閾値THが算出されない(算出不可領域として判定される)可能性が比較的高い。
この点を考慮して、読取画像250内のより広い範囲において原稿領域と原稿外領域とを正確に区別するためには、算出不可領域の幅は比較的小さいことが好ましい。換言すれば、読取画像200は比較的多くの分割数Nで分割されることが好ましい。
具体的には、読取画像200が比較的多くの分割数Nで分割される場合、或る分割領域300が区別用閾値THの算出不可領域として判定されるときであっても、当該或る分割領域300の幅は比較的小さい。換言すれば、正確な区別用閾値THが算出された分割領域300の幅の合計(=読取画像200の幅−算出不可領域の幅)は、比較的大きい。そのため、読取画像250内のより広い範囲において、原稿領域と原稿外領域とを正確に区別することが可能である。
ただし、読取画像200が非常に多くの分割数N(たとえばN=100)で分割されることが好ましくないこともある。
たとえば、非常に多くの分割数Nで読取画像200が分割される場合、各分割領域300の幅が小さいため、算出不可領域の幅を狭めることができるものの、各分割領域300内に存在する画素の数が低減する。その結果、各分割領域300のヒストグラムにおいて、原稿領域に対応するピークの高さと原稿外領域に対応するピークの高さとが低く、各ピークとノイズとを峻別することが困難な状況が生じる恐れがある。
これらの事情より、読取画像200は、少なすぎず且つ多すぎない適切な分割数Nで分割されることがより好ましい。たとえば、当該分割数Nは、値3〜値10(より好ましくは値5〜値7)であることが好ましい。
読取画像200(201)が複数の分割領域300(ここでは分割領域301〜305)に分割される(ステップS13)と、処理はステップS15へと進む。
ステップS15においては、複数の分割領域300(ここでは5つの分割領域301〜305)のそれぞれについて、区別用閾値THの算出処理が実行される。
具体的には、まず、MFP10は、分割領域301〜305のそれぞれについて、各分割領域301〜305内の画素の画素値のヒストグラム(度数分布)H1〜H5を生成する(図9参照)。そして、当該分割領域301〜305のそれぞれについて、MFP10は、各ヒストグラムH1〜H5を用いて区別用閾値THの算出処理を実行する。
ここにおいて、分割領域301〜305のいずれにおいても、原稿領域内の画素(原稿の下地の画素)の画素値は、(基本的には)変動しない(一定である)。
この点を考慮して、MFP10は、2以上のヒストグラムにおける共通の位置(画素値)にそのピーク位置(ピーク値に対応する位置(画素値))を有するピーク(共通位置ピークとも称する)を、原稿領域に対応するピークとして判定する。当該共通位置ピークは、各ヒストグラムにおける同一の位置に固定的に存在するピークであり、固定ピークとも称される。また、MFP10は、共通位置ピーク以外のピーク(当該共通の位置とは異なる位置にそのピーク位置を有するピーク)(非共通位置ピークとも称する)のうち特定のピーク(特定の非共通位置ピーク)を、原稿外領域に対応するピークとして判定する。当該非共通位置ピークは、2以上のヒストグラムにおいてそのピーク位置が変動するピークである、変動ピークとも称される。
具体的には、MFP10は、各ヒストグラムH1〜H5のそれぞれに存在するピーク(一定程度以上の度数Fを有するピーク)の数(ピーク数)を判定(カウント)する。ここでは、図9に示されるように、4つのヒストグラムH1,H3〜H5において、それぞれ2つのピークが存在し、ヒストグラムH2において、1つのピークが存在している。
そして、MFP10は、2以上のピーク数を有するヒストグラムH1,H3〜H5について、固定ピーク(共通位置ピーク)と変動ピーク(非共通位置ピーク)とを特定する。
詳細には、ヒストグラムH1,H3〜H5においては、図9に示されるように、それぞれ、共通の位置(たとえば輝度値「220」)にピークが存在している。この場合、MFP10は、当該共通の位置に存在するピーク(固定ピーク)を特定し、当該固定ピークを、ヒストグラムH1,H3〜H5において、原稿領域に対応するピークとして判定(特定)する。
また、図9(e)に示されるように、ヒストグラムH5では輝度値「0」の位置にピークが存在し、ヒストグラムH4,H3,H1へと進むにつれて、2つのピークのうちの一方のピークが右側へと徐々に移動している。MFP10は、各ヒストグラムH1,H3〜H5においてそのピーク位置が変動するピーク(変動ピーク)を特定し、当該変動ピークを、ヒストグラムH1,H3〜H5において、原稿外領域に対応するピークとして判定(特定)する。換言すれば、当該共通の位置(ここでは輝度値「220」)にそのピークを有しないピーク(非共通位置ピーク)が、原稿外領域に対応するピークとして判定(特定)される。より詳細には、当該変動ピーク(複数のピークのうち固定ピーク以外のピーク)のうち最も大きい度数(最大度数)を有するピークが、原稿外領域に対応するピークとして判定される。
そして、2以上のピークが存在するヒストグラム(ここではH1,H3〜H5)のそれぞれにおいて、各ヒストグラムH1,H3〜H5に対応する分割領域301,303〜305に関する区別用閾値TH1,TH3〜TH5が算出される。
具体的には、各ヒストグラムH1,H3〜H5において、固定ピークと変動ピーク(最大度数の変動ピーク)との間に、区別用閾値THが設定される。詳細には、各ヒストグラムH1,H3〜H5において、当該変動ピークの裾野部分(変動ピークの中腹から裾野にかけて当該変動ピークの曲線の傾きの絶対値が所定程度にまで低減した位置等)が、各ヒストグラムH1,H3〜H5に対応する分割領域301,303〜305に関する区別用閾値TH1,TH3〜TH5として算出される。
たとえば、分割領域305に関して生成されたヒストグラムH5においては、左側のピークが変動ピーク(最大度数の変動ピーク)として特定され、右側のピークが固定ピークとして特定される。そして、当該ヒストグラムH5においては、変動ピーク(左側のピーク)と固定ピーク(右側のピーク)との間において、変動ピークの右側(固定ピーク側)の裾野部分の位置に、分割領域305に関する区別用閾値TH5が設定される(図9(e)参照)。
同様に、分割領域304,303に関して生成されたヒストグラムH4,H3(図9(d),(c))においても、左側のピークが変動ピーク(最大度数の変動ピーク)として特定され、右側のピークが固定ピークとして特定される。そして、ヒストグラムH4,H3においても、変動ピーク(左側のピーク)と固定ピーク(右側のピーク)との間において、変動ピークの右側(固定ピーク側)の裾野部分の位置に、分割領域304,303に関する区別用閾値TH4,TH3が設定される(図9(d),(c)参照)。
一方、分割領域301に関して生成されたヒストグラムH1(図9(a))においては、左側のピークが固定ピークとして特定され、右側のピークが変動ピーク(最大度数の変動ピーク)として特定される。そして、当該ヒストグラムH1においては、変動ピーク(右側のピーク)と固定ピーク(左側のピーク)との間において、変動ピークの左側(固定ピーク側)の裾野部分に、分割領域301に関する区別用閾値TH1が設定される(図9(a)参照)。
このようにして、2以上のピークが存在するヒストグラム(ここではH1,H3〜H5)に関しては、固定ピークと変動ピーク(最大度数の変動ピーク)とが特定されることによって、各ヒストグラムH1,H3〜H5に対応する分割領域301,303〜305に関する区別用閾値TH1,TH3〜TH5が算出される。
ここにおいて、2以上のピークが存在しないヒストグラム(単一のピークしか存在しないヒストグラム)(ここでは分割領域302)に関しては、次のようにして、区別用閾値が推定される。
具体的には、分割領域302に関して生成されたヒストグラムH2(図9(b))に存在するピークの数は1つである。ヒストグラムにおけるピーク数が1つである場合、MFP10は、当該ヒストグラムに対応する分割領域300(ここでは302)に関する区別用閾値THを所定の基準に基づいて算出することができない旨(正確な区別用閾値THを算出することが困難である旨)を判定する。換言すれば、ピーク数が1つのヒストグラムH2に対応する分割領域302は、当該分割領域302に関する区別用閾値TH2を所定の基準に基づいて算出することができない領域(算出不可領域)として判定される。
算出不可領域に関する区別用閾値TH(ここでは分割領域302に関する区別用閾値TH2)は、当該算出不可領域(分割領域302)に隣接する分割領域(ここでは分割領域301,303)に関して算出された区別用閾値TH1,TH3に基づき推定される。
具体的には、MFP10は、分割領域301,303に関して算出された区別用閾値TH1,TH3の平均値を算出し、当該平均値を、分割領域302(算出不可領域)の区別用閾値TH2として推定する。なお、これに限定されず、たとえば、当該算出不可領域(分割領域302)を除く残余の分割領域301,303〜305の区別用閾値TH1,TH3〜TH5の加重平均が算出され、算出された加重平均値が当該分割領域302の区別用閾値TH2として推定されてもよい。
全ての分割領域300(301〜305)について区別用閾値THの算出処理が実行される(ステップS15)と、処理はステップS17へと進む。
ステップS17においては、MFP10は、第2のスキャンを実行する。具体的には、原稿台140に載置された原稿がスキャンされてスキャン画像(読取画像)250(図10)(原稿外消去用画像)が生成される。当該第2のスキャンは、メインスキャンあるいは本スキャンなどとも称される。
そして、処理はステップS18へと進み、MFP10は、ステップS15における算出処理にて算出された区別用閾値THに基づいて、読取画像250(第2のスキャンにて生成された読取画像)(図10参照)において原稿領域と原稿外領域とを区別する。
具体的には、MFP10は、読取画像250内の各分割領域300において、各ヒストグラム(図9)で算出された区別用閾値THよりも大きい画素値を有する画素群と当該区別用閾値THよりも小さい画素値を有する画素群との両画素群のうち、固定ピーク(共通位置ピーク)を含む一方の画素群を、原稿領域内の画素群として決定する。
たとえば、分割領域305のヒストグラムH5(図9(e))においては、ヒストグラムH5で算出された区別用閾値TH5よりも右側に固定ピーク(共通位置ピーク)が存在している。そのため、分割領域305においては、当該区別用閾値TH5よりも大きい画素値を有する画素群(固定ピークを含む画素群)が、原稿領域内の画素群として決定される。そして、読取画像250内の分割領域305(図10参照)においては、当該区別用閾値TH5との大小関係に基づいて分割領域305内の各画素に対する二値化処理が実行される。さらに、当該二値化処理の処理結果等に基づいて、エッジ抽出処理(微分フィルタ処理等)が実行されて、分割領域305内の原稿領域のエッジ候補が抽出される。
同様に、分割領域304,303のヒストグラムH4,H3(図9(d),(c))においても、各ヒストグラムH4,H3で算出された区別用閾値TH4,TH3よりも右側に固定ピークがそれぞれ存在している。そのため、分割領域304,303においても、当該区別用閾値TH4,TH3よりも大きい画素値を有する画素群が、原稿領域内の画素群として決定される。そして、読取画像250内の分割領域304,303(図10参照)において、各区別用閾値TH4,THとの大小関係に基づいて、分割領域304,303内の各画素に対する二値化処理がそれぞれ実行され、当該二値化処理の処理結果等に基づいて、分割領域304,303内の原稿領域のエッジ候補がそれぞれ抽出される。
また、図9(a)に示されるように、分割領域301のヒストグラムH1においては、ヒストグラムH1で算出された区別用閾値TH1よりも左側に固定ピークが存在している。そのため、当該分割領域301においては、当該区別用閾値TH1よりも小さい画素値を有する画素群(固定ピークを含む画素群)が、原稿領域内の画素群として決定される。そして、読取画像250内の分割領域301(図10参照)において、区別用閾値TH1との大小関係に基づいて分割領域301内の各画素に対する二値化処理が実行され、当該二値化処理の処理結果等に基づいて、分割領域301内の原稿領域のエッジ候補が抽出される。
なお、区別用閾値THの算出不可領域として判定された分割領域302に関しては、他の分割領域300の各ヒストグラムにて特定された固定ピークの位置が、当該分割領域302に関して推定された区別用閾値TH2よりも右側に存在する(図9(b)参照)。そのため,当該分割領域302においては、当該区別用閾値TH2よりも大きい画素の画素値を有する画素群が、分割領域302において原稿領域内の画素群として決定される。そして、読取画像250内の分割領域302(図10参照)において、区別用閾値TH2との大小関係に基づいて当該分割領域302内の画素に対する二値化処理が実行され、当該二値化処理の処理結果等に基づいて、分割領域302内の原稿領域のエッジ候補が抽出される。
そして、抽出されたエッジ候補に基づいて、読取画像250内の各分割領域301〜305において原稿領域と原稿外領域とが区別される(ステップS18)。具体的には、抽出されたエッジ候補で形成される閉領域が原稿領域として特定され、当該閉領域外の領域が原稿外領域として特定される。
原稿領域と原稿外領域とが区別されると、処理はステップS19へと進み、MFP10は、原稿外領域として検出された領域の画素値を白色データ(値「255」)に置換(補正)する白色置換処理(白色補正処理)を実行して、読取画像250から原稿外領域を消去する。
以上のように、第1実施形態においては、原稿台140に載置された原稿に関する読取画像200において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、当該読取画像200が当該所定方向に区分されて複数の分割領域300に分割される。そして、当該複数の分割領域300のそれぞれについて、区別用閾値THの算出処理が実行され、少なくとも1つの分割領域300(ここでは分割領域301,303〜305)において、当該少なくとも1つの分割領域300に関して算出された区別用閾値THに基づいて原稿領域と原稿外領域とが区別される。端的に言えば、読取画像200全体では、正確な区別用閾値THが算出されず、原稿領域と原稿外領域とが正確に区別されないものの、分割領域単位では、正確な区別用閾値THが算出され、区別用閾値THが算出された分割領域300において、原稿領域と原稿外領域とが正確に(良好に)区別される。したがって、原稿台140に載置された原稿の読取画像250にグラデーションが存在する場合であっても、当該読取画像250において原稿領域と原稿外領域とをより正確に区別することが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態においては、各分割領域300に関して求められた区別用閾値THに基づいて、原稿領域の全てのエッジ候補が抽出されている。
ここにおいて、原稿領域の全てのエッジ候補が常に抽出されるとは限らない。たとえば、区別用閾値THの算出不可領域が存在する場合に、当該算出不可領域にてエッジ抽出処理が実行されず、当該算出不可領域において原稿領域のエッジ候補が抽出されないこともある。
この点を考慮して、この第2実施形態においては、原稿領域の全てのエッジ候補のうち、抽出されていないエッジ候補が存在する場合、当該抽出されていないエッジ候補が、他の分割領域300でのエッジ抽出処理にて抽出されたエッジ候補に基づいて推定(補完)される。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、図6のフローチャートが用いられる。ただし、第2実施形態においては、区別用閾値THが算出されなかった分割領域300(算出不可領域)に対する処理が、第1実施形態とは異なる。
具体的には、ジョブ(スキャン処理を伴うジョブ(コピージョブ等))の設定に際して、ユーザは、MFP10の操作画面(不図示)において、原稿用紙サイズを入力する。
その後、第1実施形態と同様にして、読取画像201が5つの分割領域301〜305に分割され(ステップS13)、複数の分割領域300のそれぞれについて、区別用閾値THの算出処理が実行される(ステップS15)。また、分割領域302に関しては、ヒストグラムH2(図9(b))におけるピーク数が1つであることによって区別用閾値TH2を算出することができない算出不可領域として判定される。
読取画像201に算出不可領域が存在する場合、MFP10は、複数の分割領域300(301〜305)のうち算出不可領域(ここでは分割領域302)を除く残余の分割領域300に関する各区別用閾値THに基づいて、当該残余の分割領域300のそれぞれにおいて原稿領域のエッジ候補を抽出する。換言すれば、算出不可領域(分割領域302)におけるエッジ候補は抽出されず、当該算出不可領域以外の分割領域300におけるエッジ候補が抽出される。
ここでは、分割領域302以外の残余の分割領域301,303〜305に関する各区別用閾値TH1,TH3〜TH5に基づいて、当該分割領域301,303〜305のそれぞれにおける原稿領域のエッジ候補Mが抽出される(図11参照)。
当該分割領域301,303〜305における原稿領域のエッジ候補Mが抽出されると、当該分割領域301,303〜305にて抽出されたエッジ候補Mとユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、当該算出不可領域(分割領域302)における原稿領域のエッジ候補Lが推定される(図11参照)。
具体的には、MFP10は、ユーザによって指定された原稿用紙サイズに基づき生成されたエッジ画像(次述)と当該分割領域301,303〜305にて抽出されたエッジ候補Mとに基づいて、算出不可領域(分割領域302)内のエッジ候補Lを補完する。図12は、エッジ候補Lの補完処理を概念的に示す図である。
当該エッジ画像は、ユーザによって指定された原稿用紙サイズ(たとえばA4サイズ)に基づいて、原稿のエッジに関する理論上の理想画像として生成される。詳細には、MFP10は、A4サイズの原稿の短辺のエッジに対応するエッジ画像(短辺エッジ画像とも称する)E1と、A4サイズの原稿の長辺のエッジに対応するエッジ画像(長辺エッジ画像とも称する)E2とを生成する(図12も参照)。
また、MFP10は、分割領域301,303〜305にて抽出されたエッジ候補Mが直交する直交点Pを検出する。ここでは、3点の直交点P1〜P3が検出される(図12参照)。そして、検出された直交点P間の距離の大きさと各直交点Pの位置関係とに基づいて、原稿の短辺に対応するエッジ候補M(短辺エッジ候補とも称する)と原稿の長辺に対応するエッジ候補M(長辺エッジ候補とも称する)とを特定する。ここでは、直交点P1,P2間のエッジ候補M1と当該エッジ候補に平行なエッジ候補M3とが、原稿の短辺に対応するエッジ候補として特定される(図12参照)。さらに、直交点P2,P3間のエッジ候補M4と当該エッジ候補に平行なエッジ候補M2とが、原稿の長辺に対応するエッジ候補として特定される(図12参照)。
そして、MFP10は、分割領域301,303〜305のそれぞれにおいて抽出されたエッジ候補M(M1〜M4)上に各エッジ画像E1〜E4を重ねて、当該算出不可領域における原稿領域のエッジ候補Lを、算出不可領域(分割領域302)上のエッジ画像を用いて補完する。
具体的には、MFP10は、短辺エッジ候補M1,M3上に短辺エッジ画像E1をそれぞれ重ねて、当該算出不可領域における原稿領域のエッジ候補L1,L3を、算出不可領域上の短辺エッジ画像E1を用いて補完する(図12参照)。より詳細には、直交点P1を起点として、短辺エッジ候補M1に沿うように(直交点P2に向かって)短辺エッジ画像E1が仮想的に配置される。そして、エッジ候補が抽出されていない部分(端的に言えばエッジ候補が欠けている部分)L1が、短辺エッジ画像E1を用いて補完される。同様に、長辺エッジ候補M2,M4上に長辺エッジ画像E2がそれぞれ重ねられ、当該算出不可領域における原稿領域のエッジ候補L2が、算出不可領域上の長辺エッジ画像E2を用いて補完される(図12参照)。
このようにして、算出不可領域(ここでは分割領域302)における原稿領域のエッジ候補L(図11参照)が推定される。
その後、MFP10は、算出不可領域以外の分割領域300にて抽出されたエッジ候補Mと算出不可領域にて推定されたエッジ候補Lとに基づき形成される閉領域(図11参照)を、原稿領域として特定する。
原稿領域が特定されると、処理はステップS17(図6)へと進み、第2のスキャンが実行される。そして、MFP10は、原稿領域(エッジ候補内の閉領域)と原稿外領域(閉領域外の領域)とを区別し(ステップS18)、当該原稿外領域を読取画像250から消去する(ステップS19)。
ここにおいて、算出不可領域(ここでは分割領域302)の区別用閾値TH(TH2)が、隣接する分割領域300(301,303)の区別用閾値TH(TH1,TH3)に基づき推定される場合(第1実施形態参照)、推定された区別用閾値TH2が常に正確であるとは限らない。仮に、当該分割領域302に関して推定された区別用閾値TH2が正確でない場合は、読取画像250内の分割領域302において原稿領域と原稿外領域とが正確に区別されない恐れがある(図10の分割領域302参照)。
これに対して、第2実施形態においては、区別用閾値THの算出不可領域(ここでは分割領域302)が存在する場合、区別用閾値THが算出された分割領域(分割領域301,303〜305)における原稿領域のエッジ候補Mが抽出され、抽出されたエッジ候補Mに基づいて、当該算出不可領域における原稿領域のエッジ候補Lが推定(補完)される。換言すれば、原稿領域の全てのエッジ候補のうち算出不可領域におけるエッジ候補L以外のエッジ候補M(図11)が抽出され、抽出されたエッジ候補Mを用いて算出不可領域におけるエッジ候補L(図11)が補完される。したがって、算出不可領域(分割領域302)において、原稿領域と原稿外領域とをより正確に区別することが可能である。
<第2実施形態の第1の変形例>
なお、上記第2実施形態では、算出不可領域におけるエッジ候補Lの推定に、ユーザによって指定された原稿用紙サイズが用いられているが、これに限定されず、当該エッジ候補Lの推定に当該原稿用紙サイズが用いられず、抽出されたエッジ候補Mのみに基づいてエッジ候補Lが推定(補完)されてもよい。たとえば、算出不可領域に隣接する2つの分割領域300にてそれぞれ抽出されたエッジ候補Mの両端部を接続する線分を用いて、算出不可領域における原稿領域のエッジ候補Lが推定(補完)されてもよい。具体的には、図21に示されるように、分割領域301にて抽出された短辺エッジ候補M1の端部Q1と分割領域303にて抽出された短辺エッジ候補M1の端部Q2とを接続する線分L11が算出不可領域(分割領域302)におけるエッジ候補Lとして生成されて、当該線分L11を用いて当該エッジ候補L11が補完されてもよい。また、分割領域301にて抽出された長辺エッジ候補M2の端部Q3と分割領域303にて抽出された短辺エッジ候補M3の端部Q4とを接続する線分L12が算出不可領域(分割領域302)におけるエッジ候補Lとして生成されて、当該線分L12を用いて当該エッジ候補Lが補完されてもよい。
ただし、算出不可領域以外の分割領域300にて抽出されたエッジ候補Mの両端部を接続する線分を用いる場合、算出不可領域におけるエッジ候補Lが正確な位置に生成されない恐れがある。特に、エッジ候補の直交点が算出不可領域内に存在する場合は、エッジ候補Mの両端部(Q3,Q4)を接続する線分(L12)が当該直交点を通らず(図21も参照)、算出不可領域におけるエッジ候補Lが正確な位置に生成されない可能性が比較的高い。
これに対して、上記第2実施形態では、算出不可領域におけるエッジ候補Lの推定に、ユーザによって指定された原稿用紙サイズが用いられる。そのため、算出不可領域におけるエッジ候補Lをより正確に推定(補完)することが可能である。
具体的には、算出不可領域におけるエッジ候補Lの推定に、当該原稿用紙サイズに基づき生成されたエッジ画像E1,E2が用いられる。そして、算出不可領域以外の分割領域300におけるエッジ候補M上に当該エッジ画像E1,E2が重ねられ、算出不可領域上のエッジ画像E1,E2が、算出不可領域におけるエッジ候補L(L1〜L3(図12参照))として生成される。そのため、算出不可領域におけるエッジ候補をより正確な位置に生成することが可能である。
<第2実施形態の第2の変形例>
また、上記第2実施形態等では、エッジ抽出処理にて抽出されたエッジ候補Mをそのまま利用して、原稿領域に対応する閉領域が形成されているが、これに限定されない。たとえば、エッジ抽出処理にて抽出されたエッジ候補Mを用いずに、当該エッジ候補に関して検出された4点の直交点P1〜P4が直線で接続されて、原稿領域に対応する閉領域が形成されてもよい。
ただし、4点の直交点P1〜P4の全てが常に検出されるとは限らず、たとえば、読取画像200に算出不可領域が存在する場合、4点の直交点P1〜P4のうちの1点が検出されないこともある。
当該4点の直交点P1〜P4のうちの1点が検出されない場合は、次のようにして当該1点の位置が推定されるようにしてもよい。
具体的には、上記第2実施形態と同様にして、算出不可領域が存在する場合、MFP10は、算出不可領域以外の残余の分割領域300(301,303〜305)において画像処理(エッジ抽出処理等)を行って原稿領域のエッジ候補M(図11)を抽出し、当該残余の分割領域301,303〜305において当該エッジ候補Mが直交する直交点Pを検出する。ここでは、分割領域301,303〜305において3点の直交点P1〜P3が検出される(図13参照)。また、ここでは、原稿領域におけるエッジ候補Mの4点の直交点P1〜P4(原稿の四隅に対応する4点)のうちの1点(直交点P4)が分割領域302内に存在するものの、当該分割領域302が算出不可領域であることに起因して、当該直交点P4は検出されない(図13参照)。
原稿領域のエッジ候補Mに関して3点の直交点P(P1〜P3)が検出される場合、MFP10は、当該3点の直交点の位置(座標値)とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、残余の1点(原稿の四隅に対応する4点のうち当該3点の直交点P1〜P3を除く残余の1点)(直交点P4)の位置(座標値)を推定する。
具体的には、MFP10は、ユーザによって指定された原稿用紙サイズに基づいて、原稿の短辺と長辺との両辺の長さをそれぞれ特定する。
また、MFP10は、第2実施形態と同様にして、抽出されたエッジ候補において、原稿の短辺に対応するエッジ候補(短辺エッジ候補)M1,M3を特定するとともに、原稿の長辺に対応するエッジ候補(長辺エッジ候補)M2,M4を特定する。そして、MFP10は、短辺エッジ候補M1における両端部の直交点(ここでは直交点P1,P2)を、原稿の短辺に対応する2つの直交点として特定するとともに、長辺エッジ候補M4における両端部の直交点(ここでは直交点P2,P3)を、原稿の長辺に対応する2つの直交点として特定する。
そして、MFP10は、当該3点の直交点P1〜P3のうちの2点を接続する線分の長さと原稿の両辺のうちの一方の長さとを比較する。具体的には、原稿の短辺に対応する2つの直交点P1,P2間の線分の長さが検出され、原稿用紙サイズに基づき特定された原稿の短辺の長さと、当該直交点P1,P2間の線分の長さとが比較される。同様に、原稿の長辺に対応する2つの直交点P2,P3間の線分の長さが検出され、原稿用紙サイズに基づき特定された原稿の長辺の長さと、当該直交点P2,P3間の線分の長さとが比較される。すなわち、原稿の両辺に対応する直交点P間の相互間の線分の長さが、原稿用紙サイズに基づき特定された原稿の両辺の長さとそれぞれ一致しているか否か、が確認されることによって、各直交点P1〜P3の検出位置と原稿の四隅に対応する4点のうちの3点の理論上の位置との間にズレが生じているか否か、が確認される。
そして、原稿の両辺(短辺および長辺)に対応する直交点P間(P1〜P2間およびP2〜P3間)の線分の長さが、原稿用紙サイズに基づき特定された原稿の両辺の長さとそれぞれ一致していることが確認されると、各直交点P1〜P3の位置関係に基づいて、直交点P4(原稿の四隅に対応する4点における残余の1点)の位置が推定される。
その後、検出された直交点P1〜P3とその位置が推定された直交点P4とが直線で接続されて、原稿領域に対応する閉領域が形成される。
このように、原稿領域のエッジ候補の4点の直交点P1〜P4のうちの1点(ここではP4)が検出されないときには、検出された3点の直交点P(P1〜P3)の位置に基づいて、当該直交点P4の位置が推定されるようにしてもよい。そして、検出された直交点P1〜P3とその位置が推定された直交点P4とに基づいて、原稿領域が特定されるよういしてもよい。
なお、ここでは、残余の1点(ここでは直交点P4)の位置の推定に際して、検出された3点の直交点P1〜P3とユーザによって指定された原稿用紙サイズとが用いられているが、これに限定されない。たとえば、当該残余の1点(直交点P4)の位置の推定に当該原稿用紙サイズが用いられず、検出された3点の直交点P1〜P3の位置のみに基づいて、当該直交点P4の位置が推定されてもよい。具体的には、原稿の両辺(短辺および長辺)の長さと各直交点P間の長さとの比較は行われず、検出された直交点P1〜P3の位置関係に基づいて、残余の1点(直交点P4)の位置が推定されてもよい。
ただし、当該残余の1点(ここでは直交点P4)の位置の推定に当該原稿用紙サイズが用いられない場合は、直交点P1〜P3の検出位置と原稿の四隅に対応する4点のうちの3点の理論上の位置との間にズレが生じているか否かが確認されない。そのため、当該直交点P1〜P3の検出位置にズレが生じている場合であっても、そのまま(ズレが生じたまま)、当該直交点P4の位置が推定され、ズレが生じた状態の閉領域が形成されてしまう。たとえば、図22のように、直交点P1〜P3のうちの直交点P1が実際の直交点P1よりも左側にズレた位置で検出された場合、各直交点P1〜P3の位置関係のみに基づき推定された直交点P4の推定位置は、実際の直交点P4よりも左側にズレてしまう。そして、直交点P1,P4の位置がズレたまま、各直交点P1〜P4が直線で接続されて、原稿領域に対応する閉領域が形成されてしまう。
これに対して、上記第2実施形態の第2の変形例では、当該残余の1点(直交点P4)の位置の推定に原稿用紙サイズが用いられる。詳細には、当該原稿用紙サイズに基づき特定された原稿の両辺の長さと、原稿の両辺に対応する直交点P間(P1〜P2間およびP2〜P3間)の線分の長さとがそれぞれ一致しているか否か、が確認される。そのため、原稿の四隅に対応する4点のうちの3点における理論上の位置関係と同じ位置関係を直交点P1〜P3が有すること(直交点P1〜P3の検出位置にズレが生じていないこと)を確認した上で、直交点P4の位置を推定することが可能である。また、直交点P1〜P3の検出位置にズレが生じているか否かが確認されることによって、当該検出位置にズレが生じている場合の対策を講ずることが可能である。たとえば、「原稿領域が正しく抽出されない恐れがあります。」などの警告メッセージを操作画面に表示すること、あるいは、後述するような、区別結果に対するユーザによる修正を求めること、などの対策を講ずることが可能である。
<3.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記内容のものに限定されるものではない。
<区別結果に対するユーザの修正に関する変形例>
たとえば、上記各実施形態において、読取画像250において原稿領域と原稿外領域とが区別された後、区別結果に対してユーザによる修正がさらに行われるようにしてもよい。
具体的には、MFP10は、操作画面に読取画像250を表示するとともに、当該読取画像250において、原稿領域と原稿外領域との区別結果を表示する(図14参照)。ここでは、読取画像250において、原稿領域として検出された閉領域が極太線で囲まれて、原稿領域と原稿外領域との区別結果が表示される。
そして、ユーザは、当該操作画面に表示された読取画像250において当該区別結果を確認し、原稿領域として抽出された領域が実際の原稿とは異なって抽出(検出)されている場合、ユーザは、読取画像250において、当該区別結果に対して修正を加える。
具体的には、ユーザは、読取画像250において、実際の原稿領域に対応する閉領域を自身の手指でなぞって指定する(図15参照)。ユーザによって閉領域が指定されると、MFP10は、ユーザによって指定された閉領域を新たな原稿領域とみなし、原稿領域と原稿外領域との区別結果を修正する。なお、これに限定されず、実際の原稿領域に対応する閉領域と区別結果との相違箇所のみがユーザの手指によってなぞられて指定され、当該相違箇所について区別結果が修正されるようにしてもよい。そして、MFP10は、当該新たな原稿外領域を読取画像250から消去する。
なお、ここでは、読取画像250から原稿外領域が消去される前において、原稿領域と原稿外領域との区別結果に対してユーザによる修正が行われているが、これに限定されず、読取画像250から原稿外領域が消去された後において、当該区別結果に対してユーザによる修正が行われてもよい。
<読取画像の分割位置に関する変形例>
また、上記各実施形態等においては、所定間隔ごとの画素値(輝度値)に対応する主走査位置(Y座標値)で読取画像200が分割されているが、これに限定されず、分割数Nに基づいて、主走査方向において等間隔で(均等に)読取画像200が分割されてもよい。
<読取画像の分割方向に関する変形例>
さらに、上記各実施形態等においては、読取画像200が主走査方向(Y方向)(奥行方向)に区分されて複数の分割領域300に分割されているが、これに限定されず、読取画像200が副走査方向(X方向)(左右方向)に区分されて複数の分割領域300に分割されてもよい。
たとえば、開閉用のヒンジ部130が原稿台140における左右方向のいずれかの端部(たとえば左端部)に設けられている場合(すなわちヒンジ部130の回転軸が主走査方向に対して平行に設けられている場合)、原稿カバー110が半開き状態でスキャンされて生成された読取画像202は、副走査方向のグラデーション(図16参照)を有する。
このような装置構成の場合、MFP10においては、副走査方向に伸びる特定ラインが注目ラインとして抽出され、当該注目ラインの画素に関する輝度分布が生成される。その後、当該輝度分布に基づいて、読取画像202の分割数Nと分割位置とが決定され、当該読取画像202が副走査方向(X方向)(左右方向)に区分されて複数の分割領域300に分割される。
このように、原稿台140における左右方向の端部(たとえば左端部)において奥行方向(Y方向)に沿ってヒンジ部130が設けられている場合は、副走査方向(X方向)に読取画像200が分割されてもよい。
<原稿領域と原稿外領域との区別処理の対象画像に関する変形例>
さらに、上記各実施形態等においては、第1のスキャン(ステップS11)にて生成された読取画像200が、区別用閾値THの算出用画像として利用され、第2のスキャン(ステップS17)にて生成された読取画像250が、原稿外消去用画像として利用されているが、これに限定されない。たとえば、第1のスキャン(ステップS11)にて生成された読取画像200が、区別用閾値THの算出用画像として利用されるとともに、原稿外消去用画像としても利用されてもよい。具体的には、第1のスキャン(ステップS11)にて生成された読取画像200を用いて各分割領域300の区別用閾値THが算出された(ステップS15)後、第2のスキャン(ステップS17)は実行されず、当該読取画像200において、区別用閾値THを用いて原稿領域と原稿外領域とが区別されて、当該読取画像200から原稿外領域が消去されてもよい。
10 画像形成装置(MFP)
110 原稿カバー
130 ヒンジ部
140 原稿台
200〜202,250 読取画像(スキャン画像)
300〜305 分割領域

Claims (16)

  1. 画像形成装置であって、
    原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、
    前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、
    前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、
    を備え、
    前記算出手段は、
    前記複数の分割領域のそれぞれについて、各分割領域内の画素の画素値のヒストグラムを生成し、
    前記複数の分割領域に関する複数のヒストグラムのうち2以上のヒストグラムにおいてそれぞれ2以上のピークが存在する場合、
    前記2以上のヒストグラムにおける共通の位置にそのピーク位置を有するピークである共通位置ピークを、前記原稿領域に対応するピークとして判定するとともに、
    前記共通位置ピーク以外のピークである非共通位置ピークのうち特定の非共通位置ピークを、前記原稿外領域に対応するピークとして判定し、
    前記2以上のヒストグラムのそれぞれにおいて、前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する分割領域に関する区別用閾値を、前記共通位置ピークと前記特定の非共通位置ピークとの間に設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記区別手段は、前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する各分割領域において、各ヒストグラムで算出された区別用閾値よりも大きい画素値を有する画素群と当該区別用閾値よりも小さい画素値を有する画素群との両画素群のうち、前記共通位置ピークを含む一方の画素群を、前記原稿領域内の画素群として決定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像形成装置であって、
    原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、
    前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、
    前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、
    を備え、
    前記算出手段は、前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記算出不可領域に隣接する分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて、前記算出不可領域に関する区別用閾値を推定することを特徴とする画像形成装置。
  4. 画像形成装置であって、
    原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、
    前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、
    前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、
    を備え、
    前記区別手段は、
    前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づいて、前記残余の分割領域のそれぞれにおける原稿領域のエッジ候補を抽出し、
    前記残余の分割領域にて抽出されたエッジ候補に基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補を推定し、抽出されたエッジ候補と推定されたエッジ候補とに基づいて前記原稿領域を特定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記区別手段は、前記残余の分割領域のそれぞれにおいて抽出されたエッジ候補とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補を推定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 画像形成装置であって、
    原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、
    前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、
    前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、
    を備え、
    前記区別手段は、
    前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づく画像処理を行って、前記残余の分割領域において前記原稿領域のエッジ候補が直交する直交点を検出し、
    前記エッジ候補に関して3点の直交点が検出される場合、前記3点の直交点の位置に基づいて、前記原稿の四隅に対応する4点における残余の1点の位置を推定し、前記3点の直交点と前記残余の1点とに基づいて前記原稿領域を特定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記区別手段は、前記3点の直交点とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記残余の1点の位置を推定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像形成装置であって、
    原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割する分割手段と、
    前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行する算出手段と、
    前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別する区別手段と、
    を備え、
    前記原稿領域と前記原稿外領域とが区別された区別結果を前記画像形成装置の操作画面に表示する表示制御手段と、
    前記操作画面において、前記区別結果に対するユーザによる修正を受け付ける操作入力手段と、
    をさらに備え、
    前記区別手段は、前記ユーザによる修正に基づいて、前記区別結果を修正することを特徴とする画像形成装置。
  9. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、
    b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、
    c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)は、
    b−1)前記複数の分割領域のそれぞれについて、各分割領域内の画素の画素値のヒストグラムを生成するステップと、
    b−2)前記複数の分割領域に関する複数のヒストグラムのうち2以上のヒストグラムにおいてそれぞれ2以上のピークが存在する場合、
    前記2以上のヒストグラムにおける共通の位置にそのピーク位置を有するピークである共通位置ピークを、前記原稿領域に対応するピークとして判定するとともに、
    前記共通位置ピーク以外のピークである非共通位置ピークのうち特定の非共通位置ピークを、前記原稿外領域に対応するピークとして判定するステップと、
    b−3)前記2以上のヒストグラムのそれぞれにおいて、前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する分割領域に関する区別用閾値を、前記共通位置ピークと前記特定の非共通位置ピークとの間に設定するステップと、
    を有することを特徴とするプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)は、
    c−1)前記2以上のヒストグラムのそれぞれに対応する各分割領域において、各ヒストグラムで算出された区別用閾値よりも大きい画素値を有する画素群と当該区別用閾値よりも小さい画素値を有する画素群との両画素群のうち、前記共通位置ピークを含む一方の画素群を、前記原稿領域内の画素群として決定するステップ、
    を有することを特徴とするプログラム。
  11. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、
    b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、
    c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップb)は、
    b−1)前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記算出不可領域に隣接する分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて、前記算出不可領域に関する区別用閾値を推定するステップ、
    を有することを特徴とするプログラム。
  12. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、
    b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、
    c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップc)は、
    c−1)前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づいて、前記残余の分割領域のそれぞれにおける原稿領域のエッジ候補を抽出するステップと、
    c−2)前記残余の分割領域にて抽出されたエッジ候補に基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補を推定し、抽出されたエッジ候補と推定されたエッジ候補とに基づいて前記原稿領域を特定するステップと、
    を有することを特徴とするプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc−2)では、前記残余の分割領域のそれぞれにおいて抽出されたエッジ候補とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記算出不可領域における原稿領域のエッジ候補が推定されることを特徴とするプログラム。
  14. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、
    b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、
    c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップc)は、
    c−1)前記区別用閾値を所定の基準に基づいて算出することができないと判定された分割領域である算出不可領域が存在する場合、前記複数の分割領域のうち前記算出不可領域を除く残余の分割領域に関する各区別用閾値に基づく画像処理を行って、前記残余の分割領域において前記原稿領域のエッジ候補が直交する直交点を検出するステップと、
    c−2)前記エッジ候補に関して3点の直交点が検出される場合、前記3点の直交点の位置に基づいて、前記原稿の四隅に対応する4点における残余の1点の位置を推定し、前記3点の直交点と前記残余の1点とに基づいて前記原稿領域を特定するステップと、
    を有することを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc−2)では、前記3点の直交点とユーザによって指定された原稿用紙サイズとに基づいて、前記残余の1点の位置が推定されることを特徴とするプログラム。
  16. 画像形成装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)原稿台に載置された原稿に関するスキャン画像において所定程度以上のグラデーションが所定方向に存在する場合、前記スキャン画像を前記所定方向に区分して複数の分割領域に分割するステップと、
    b)前記複数の分割領域のそれぞれについて、前記原稿が存在する領域である原稿領域と前記原稿が存在しない領域である原稿外領域とを区別するための閾値である区別用閾値の算出処理を実行するステップと、
    c)前記複数の分割領域のうち少なくとも1つの分割領域において、前記少なくとも1つの分割領域に関して算出された区別用閾値に基づいて前記原稿領域と前記原稿外領域とを区別するステップと、
    d)前記原稿領域と前記原稿外領域とが区別された区別結果を前記画像形成装置の操作画面に表示するステップと、
    e)前記操作画面において、前記区別結果に対するユーザによる修正を受け付けるステップと、
    f)前記ユーザによる修正に基づいて、前記区別結果を修正するステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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