JP6713444B2 - 手のひら部分装着用カバー - Google Patents

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Description

本発明は、ゴルフクラブ等のグリップ(握り)に使用されるグローブ(手袋)のように、グリップ力や滑り止め作用の向上が求められるときに、手に装着して使用するのに好適な、グローブに代る手のひら(手首から指の根元までの、手を握ったときに内側になる面)部分のカバーに関する。
例えば、ゴルフの練習やプレーをする場合には、クラブの後端(ヘッドと反対側の端)をグリップする利き手でない方に、右利きの人は左手にグローブ(ゴルフグローブ)を装着するというのが普通である。このグローブの主たる役割はグリップ力や滑り止め作用の向上にあるといわれる。
ところで、このようなグローブは、材質的には合皮か天然皮革、或いはそのハイブリッドタイプなど、各種のシート材(素材)からなるものが普及している。そして、グリップ力や滑り止め性を高めるため、各種の構造のものが知られているが、その基本的な形状、構造は、5本の指を含め、手の全体をカバーするフルカバータイプのグローブ(5指タイプグローブ)が普通である(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−236725号公報
ところが、特許文献1の技術も含め市場に流通しているグローブは、いずれも構造が複雑である。しかも、5指タイプグローブは、手の全体を覆うものであるから、それを縫製等によって構成する場合、その素材(部品である裁断シート片)の数が多くなり、したがって、コストも高いものとなる。特に天然皮革製などでは、材料自体も高価であり、コスト高となり易い。このため、初心者等のように費用をかけることなく、ゴルフの練習やプレーをしたいという者においてはそれが負担となる。
また、5指タイプグローブは、材質にもよるが、手の全体を覆うものであるから、手が蒸れ易く、夏季等には手汗をかき易くなる。また、雨中の使用では内側の手も濡れることになる。このような濡れがある状態でのゴルフクラブのグリップにおいては、汗や雨による層と、グローブ(シート層)を介してのグリップとなることから、感触が悪くなるだけでなく、グリップ力も低下しがちとなり、滑り止め性も低くなるといった問題もあった。こうした問題は、ゴルフ用のグローブだけでなく、ゲートボールにおいて使用されるグローブにおいても同様のことが言える。また、魚釣りにおいて釣り竿をグリップする場合や、自動車のハンドルを操作するのに使用されるグローブにおいても同様のことが言える。
本発明は、ゴルフの練習やプレイにおいて使用されるゴルフグローブ等の上述したような課題に鑑みてなされたもので、グリップ力や滑り止め作用の向上が求められるとき、手に装着して使用するのに好適なグローブに代る手のひら部分のカバーであり、従来のグローブよりも格段の低コスト化が図られると共に、雨や汗による濡れにも強い、手のひら部分装着用カバーを提供することを目的とする。なお、本願において、「手のひら」は、手(手首から先)の内側の面(腹面)のうち、手首から指の根元までの範囲(指を含まない範囲)をいう。
上記課題を解決するための請求項1にかかる発明は、手のひらのうち、指の付け根寄り部位をカバーする手のひら部分装着用カバーであって、
柔軟で手のひらに馴染むシート材からなり、親指及び人差し指又は親指を除く、他の指の付け根寄り部位をカバー可能で、一端部が幅広で他端部が幅狭をなすよう両端部間で幅に変化のあるカバー面部と、
該カバー面部における幅狭の他端部を基端として延びる該他端部よりも細い帯状の紐状部と、を備えており、
前記カバー面部における幅広の前記一端部の近傍であって前記両端部間における該カバー面部の一方の側の端縁寄り部位には、前記紐状部をその先端から通し得る穴が設けられており、
前記カバー面部が、手のひらのうちの指の付け根寄り部位に、幅広の前記一端部が小指側で、幅狭の前記他端部が人差し指側の配置で、しかも、前記穴が手首側でなく指先側に位置するようにしてあてがわれた状態において、前記紐状部が、親指を除く4本の指の付け根寄り部位、或いは、該4本の指のうちの中指及び薬指の少なくとも一本を除く他の指の付け根寄り部位を前記カバー面部とで包囲するよう手の甲側に回され、しかも、該紐状部の先端を前記穴に通して引き出し、引き出されている該先端を含む部位を、引き出されていない部位に結び付け得るよう、該紐状部の長さが設定されている、ことを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、前記紐状部は、幅狭の前記他端部を基端として幅が漸減する漸減幅部を有して前記先端に向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載の手のひら部分装着用カバーである。
請求項3にかかる発明は、前記カバー面部と前記紐状部が1枚のシート材から形成されてなることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の手のひら部分装着用カバーである。
請求項4にかかる発明は、前記手のひら部分装着用カバーが、ゴルフグローブ代替品であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の手のひら部分装着用カバーである。
請求項1に記載の手のひら部分装着用カバーは、前記カバー面部が、親指及び人差し指を除く他の指の付け根寄り部位、又は親指を除く他の指の付け根寄り部位をカバー可能である。この手のひら部分装着用カバーによれば、前記カバー面部を、手のひら (手首から指の根元(付け根)までの、手を握ったときに内側になる面)のうちの指の付け根寄り部位に、幅広の前記一端部が小指側で、幅狭の前記他端部が人差し指側の配置で、しかも、前記穴が手首側でなく指先側に位置するようにしてあてがい、その状態において、例えば、前記紐状部を、親指を除く4本の指の付け根寄り部位を前記カバー面部とで包囲するよう手の甲側に回し、しかも、該紐状部の先端を前記穴に通して引き出し、引き出されている該先端を含む部位を、引き出されていない部位に結び付けことで、簡易に手に装着ができる。そして、例えば、ゴルフの練習やプレーをする場合においては、これを、このようにして、利き手と反対の手に装着することで、前記カバー面部によって、グリップ力や滑り止め作用を効率的に高められるから、ゴルフグローブを用意するまでもなく、その装着で事足りる。しかも、本発明の手のひら部分装着用カバーは構造が極めて単純であるから、従来のグローブよりも格段の低コスト化が図られると共に、雨や手汗で濡れても、手のひら全体ではなく、その部分の濡れで済むから、感触の低下も小さく、しかも乾き易いため、取り扱いも容易である。
請求項1に記載の手のひら部分装着用カバーにおいて、グリップ力や滑り止め作用を効率的に高められるのは、次の理由による。通常のゴルフグローブは、手の指も含めてカバーする構造のものであるため、クラブのグリップ力アップや滑り止め効果が高いといえるが、そのような効果を発揮している主要な部位は、グローブのうち、手のひらの指の付け根寄り部位をカバーする部位である。そして、本発明の手のひら部分装着用カバーによれば、カバー面部が手のひらの指の付け根寄り部位をカバーできるから、グリップ力アップや滑り止め効果が得られる。しかも、本発明の手のひら部分装着用カバーは、人差し指寄り側に対し、小指寄り側の方が、幅が広くなるようにして、手のひらの指の付け根寄り部位をカバーできる。すなわち、その装着時には、前記カバー面部を、グリップにおいて指の握り強さが弱い側(小指側)の幅が広くなるようにして手のひらに配置し、装着できるため、前記カバー面部のうち、その指の握り強さが弱い小指側におけるグリップ力や滑り止め作用を相対的に高められる。これにより、該カバー面部の全体におけるグリップ力や滑り止め作用を効率的に高められるから、ゴルフグローブの代替品として好適である。
さらに、本発明において重要なのは、該紐状部の長さが次のように設定されている点である。すなわち、請求項1に記載の手のひら部分装着用カバーにおいては、前記カバー面部が、手のひらのうちの指の付け根寄り部位に、上記したようにしてあてがわれた状態において、前記紐状部が、親指を除く4本の指の付け根寄り部位、或いは、該4本の指のうちの中指及び薬指の少なくとも一本を除く他の指の付け根寄り部位を前記カバー面部とで包囲するよう手の甲(手背)側に回され、しかも、該紐状部の先端を前記穴に通して引き出し、引き出されている該先端を含む部位を、引き出されていない部位に結び付け得るよう、該紐状部の長さが設定されている。このため、その指の付け根寄り部位を縛り付けることで、その装着ができるよう設定されている。このため、親指を除く4本の指の付け根寄り部位の包囲において、自己の好みに応じた装着の仕方を選択できるし、親指と人差し指を除く3本の指の付け根寄り部位を、前記カバー面部とで包囲するようにしても装着できるなど、装着の仕方を種々選択できる。
例えば、手のひら(手首から指の根元までの、手を握ったときに内側になる面)のうち、前記4本の指のうちの中指及び薬指の少なくとも1本の指を除く他の指の付け根寄り部位を、前記カバー面部と紐状部とで包囲する装着とすることもできる。このように包囲する指を除くことで、装着後の手のひら部分装着用カバーの、手首側へのズレも防止できるなど、安定した装着を得ることができる。そして、このような場合において、紐状部で、薬指を除く他の3本の指の付け根寄り部位を、前記カバー面部とで包囲する場合には、紐状部が、中指の外側(背側)から薬指の内側(腹側)へと両指の股を通り、そして、薬指の内側(腹側)から小指の外側(背側)へと両指の股を通り、小指を包囲することになるが、本発明では、前記穴が、前記カバー面部における幅広の一端部近傍であって前記両端部間における該カバー面部の一方の側の端縁寄り部位に設けられているため、手のひらの、指の付け根寄り部位を効率的にカバーできる。というのは、仮に、前記穴が、前記カバー面部の一端部の幅方向の中間位置あるとすると、紐状部による結び付け位置が指の長手方向におけるその付け根の近傍になることから、そのカバー面部の一端寄り部位は、その穴よりも指先側に偏在する部分が幅の半分程度と大きくなり、手のひらの指の付け根寄り部位をカバーできる範囲が狭くなる。これに対し、本発明では、前記穴が手首側ではなく指先側に位置するようにしてあてがうことで、そうしたことを防止できるため、手のひらの、指の付け根寄り部位を効率的にカバーできる。
請求項2に記載の手のひら部分装着用カバーによれば、前記紐状部が、幅狭の他端部を基端として幅が漸減する漸減幅部を有して前記先端に向けて延びているため、それを前記穴から引き出す際において、前記カバー面部を幅狭の他端部の全体(幅方向の全体)において引張ることができるので、前記穴に通した後も、安定して引っ張ることができる。そして、請求項3にかかる手のひら部分装着用カバーによれば、1枚のシート材からなることから、基本的に、その主要な製造工程を、金型による打ち抜きのみとすることができるため、製造の簡易化が図られる。
本発明の手のひら部分装着用カバーを具体化した実施の形態例を展開して示した図。 図1の手のひら部分装着用カバーを左手に装着するときの一使用例の説明図。 図2において、手のひら部分装着用カバーによる指の付け根寄り部位の包囲状態を指の横断面において説明する模式図。 図1の手のひら部分装着用カバーを左手に装着するときの別の使用例の説明図。 図4において、手のひら部分装着用カバーによる指の付け根寄り部位の包囲状態を指の横断面において説明する模式図。
本発明に係る手のひら部分装着用カバーを具体化した実施の形態例(例えば、ゴルフグローブ代替品)について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1は、本例の手のひら部分装着用カバー100を平面に置いて左右に展開して示したもので、柔軟で手のひらに馴染む一定厚さの羊革からなる左手装着用のものを示している。
この手のひら部分装着用カバー100は、図1に示したように、左右に展開した状態において、図示(図1)右側にカバー面部110を備え、その左側に紐状部120を備えている。カバー面部110は、手(手首から先)の内側の面(腹面)のうち、手首から指の根元までの範囲である、手のひらのうち、親指を除く4本の指の付け根寄り部位をカバー可能に、一端部(図示右端部)112が幅広で、他端部(図示左端部)113が幅狭をなすよう、カバー面部110自体の左右両端部112,113の間で、幅(図1の上下間部位)が漸減する変化がある帯状をなしている。また、このカバー面部110は、その左右両端部112,113の間の図示(図1)下の一側の端縁(辺)115に沿う長さが、図示上の一側の端縁(辺)116に沿う長さよりも長く、図示右端部である幅広の一端部(辺)112が、図示下の一側において突出する傾斜状に形成されている。
そして、カバー面部110の図示左側には、その他端部113よりも幅が狭い(細い)帯状の紐状部120が、カバー面部110の左端の幅狭の他端部113を基端として、本例では一体で延びる形のものとして設けられている。ただし、この紐状部120は、本例では、カバー面部110における幅狭の他端部(基端)113から幅が漸減する漸減幅部122を介して、その先端125に向けて延びている。なお、先端125を含む先端125寄り部位は、略一定の狭い幅か、先端125に向けて僅かに幅が小さくなるように延びている。
また、カバー面部110における幅広の一端部(図1右端)112近傍であって、カバー面部110の図示上の側の端縁116寄り部位には、手のひらへの装着時において紐状部120を先端125から通し得るスリット状の穴(貫通穴)118が設けられている。上記したように、カバー面部110における図示右の幅広の一端部(辺)112は、図示下の側の端縁115が、上の端縁116に沿う長さよりも長く形成されているため、図1において傾斜状をなし、図示上の一側の端縁116に沿う辺とでなすコーナ112aが鈍角をなしている。なお、図示下の一側の端縁115に沿う辺と、右側の一端部(辺)112とのなすコーナ112bは円弧状に丸められている。
しかして、前記したように形成されている本例の手のひら部分装着用カバー100は、図1、図2に示したように、カバー面部110が、左手の手のひら50aのうち、親指51を除く4本の指52,53,54,55の付け根寄り部位に、小指55側に幅広の一端部112が位置し、人差し指52側に幅狭の他端部113が位置し、かつ、穴118が、手首50b側ではなく、指先側に位置するようにあてがわれるとき、小指55側に近づくほど、手首50bに向かう部位も広くカバーされるように形成されている。
また、図1に示した本例の手のひら部分装着用カバー100は、そのカバー面部110を、手のひら50aの、4本の指52,53,54,55の付け根寄り部位にあてがった状態において、紐状部120が、親指51と人差し指52の股を通り、指の付け根寄り部位において手の甲側に回され、4本の指52,53,54,55、又はその4本の指のうち、例えば、薬指4を除く3本の指の付け根寄り部位を、カバー面部110とで包囲し、紐状部120の先端125を穴118に通して引出し、引き出されているその先端125を含む部位を、引き出されていない部位に結び付け得る長さを有するものに形成されている。なお、紐状部120の長さは、該指の付け根寄り部位を、カバー面部110とで包囲した状態で、前記したように結び付けることができればよく、そしてその結び方は、装着(装着状態)、すなわち、手への取り付けが確保できさえすればよく、例えば、いわゆる「ひと結び」等、適宜の結び方が得られればよい。また、摩擦でほどけないのであれば、絡ませる程度の結び付けでもよい。
次に、このような本例の手のひら部分装着用カバー100を手に装着する仕方について説明する(図2、図3参照)。まず、これをそのカバー面部110が、左手の手のひら50a(手首50bから指の根元までの、手を握ったときに内側になる面)のうち、親指51を除く4本の指52,53,54,55の付け根寄り部位に、幅広の一端部112が小指55側で、幅狭の他端部113が人差し指52側の配置で、しかも、穴118が手首50b側でなく指先側に位置するようにしてあてがう。そのあてがい状態において、例えば、紐状部120を、指の付け根寄り部位において手の甲側に回し、4本の指52,53,54,55を付け根寄り部位でカバー面部110とで包囲し、紐状部120の先端125を穴118に通して引き出し、引き出されている先端125を含む部位を、引き出されていない部位に結び付ける。こうすることで、4本の指の付け根寄り部位はカバー面部110と紐状部120とで、包囲され、縛られた形となって、その手に装着される。かくてはこれをゴルフグローブの代替品として用いるとき、手のひら50aのうちの、4本の指52,53,54,55の付け根寄り部位をカバーしているカバー面部110を介してクラブをグリップできるから、グリップ力アップや滑り止め効果が得られる。なお、手への装着は、4本の指の付け根寄り部位を緩く包囲できるよう予め適度の大きさのループとなるように、軽く「ひと結び」等で結び付けておき、これを手に嵌めてから、先端125を引っ張る形で結びを強くするようにすることで装着することとしてもよい。
しかも、上記もしたように、手のひら部分装着用カバー100は、人差し指52寄り側に対し、小指55寄り側が幅が広くなるようにして、手のひら50aの指の付け根寄り部位をカバーできるため、カバー面部110の全体におけるグリップ力や滑り止め作用を効率的に高められる。すなわち、手への装着時には、カバー面部110を、グリップにおいて指の握り強さが弱い側(小指55側)の幅が広くなるようにして配置し、装着できるため、カバー面部110のうち、その指の握り強さが弱い側におけるグリップ力や滑り止め作用を相対的に高められる。これにより、カバー面部110の全体におけるグリップ力や滑り止め作用を効率的に高められる。したがって、ゴルフグローブを用意するまでもなくゴルフができる。しかも、本例の手のひら部分装着用カバー100は、その構造が極めて単純であるから、従来のグローブよりも格段の低コスト化が図られると共に、雨や手汗で濡れても乾きやすく、濡れに強いものとなる。
上記の装着例(使用例)では、カバー面部110が、手のひら50aのうち親指51を除く4本の指52,53,54,55の付け根寄り部位をカバーするものとしたが、カバー面部110が、手のひら50aのうち親指51と人差し指52を除く3本の指の付け根寄り部位をカバーするようにして使用することもできる。すなわち、図示はしないが、カバー面部110が、手のひら50aのうち親指51と人差し指52を除く3本の指の付け根寄り部位をカバーするようにあてがい、その状態において、紐状部120を、その3本の指の付け根寄り部位を包囲するように手の甲側に回し、カバー面部110とでそれを包囲し、上記したのと同様に、先端125を穴118に通して引き出し、引き出されている先端125を含む部位を、引き出されていない部位に結び付けることとして、手に装着することとしてもよい。ゴルフクラブのグリップエンドのグリップでは、中指、薬指、小指の3本の指によるグリップが重要となるため、このような装着でも、グリップ力や滑り止め作用を損なうこともない。しかも、包囲する指が少なくなる分、手の露出領域を広くできるため、手汗対策にもなる。このように、本例の手のひら部分装着用カバー100によれば、手のひら50aの部分を、自己の好みに応じて選択的にカバーできるという、グローブにはないメリットも得られる。
また、図2、図3に示したように4本の指52,53,54,55を付け根寄り部位で包囲するような場合においては、その状態から中指及び薬指の少なくとも一つの指を除く他の指を包囲するものとしてもよい。さらに、前記したように3本の指を包囲するような場合においては、その状態から薬指を除く他の指53,55の根元寄り部位を包囲するようにして装着してもよい。
図4、図5は、薬指54を除く他の指53,55の根元寄り部位を包囲するようにして装着する使用例を示している。すなわち、このような使用においては、図4、図5に示したように、カバー面部110が、手のひら50aの3本の指の付け根寄り部位をカバーするようあてがい、紐状部120が、中指53の外側(背側)から薬指54の内側(腹側)へと両指の股を通り、かつ、薬指54の内側(腹側)から小指55の外側(背側)へと両指の股を通るようにして包囲する形態で装着すればよい。このようにすれば、装着後にカバー面部110が手首50b側へ、ズレを起こすことも防止できるなど、安定した装着を得ることができる。
そして、このように紐状部120が指の股を通る装着となる場合でも、紐状部120を通す穴118が、カバー面部110における幅広の一端部112近傍であって両端部112,113間におけるカバー面部110の一方の側の端縁116寄り部位に設けられているため、手のひら50a(手首50bから指の根元までの、手を握ったときに内側になる面)の指の付け根寄り部位を効率的にカバーすることができる。すなわち、このように紐状部120が指の股を通るような装着となる場合には、前記したように装着の安定が得られる上に、指の付け根寄り部位を効率的にカバーすることができる。というのは、上記もしたように、仮に、紐状部120を通す穴118が、カバー面部110の一端部112の幅方向(図1の上下方向)の中間位置にあるとすると、紐状部120による結び付け位置が指の付け根の近傍になることから、そのカバー面部110の一端部112寄り部位は、その穴118より指先側に偏在する部分が大きくなるため、手のひら50aをカバーできる範囲が狭くなる。これに対し、上記した実施例を含め本発明では、紐状部120が指の股を通る装着となる場合でも、穴118が、カバー面部110における幅広の一端部112近傍であって両端部112,113間におけるカバー面部110の一方の側の端縁116寄り部位に設けられているから、そうしたこともなく、手のひら50aを効率的にカバーできる。
また、本例の手のひら部分装着用カバー100によれば、紐状部120が、幅狭の他端部113から幅が漸減する漸減幅部122を有して先端125に向けて延びているため、その先端125を穴118から引き出す際において、カバー面部110を幅狭の他端部113の全体(全幅)を介して引張ることができる。よって、カバー面部110を安定して引っ張ることができるため、安定した装着が得られる。
さらに、本例の手のひら部分装着用カバー100によれば、1枚のシート材からなることから、その主要な製造工程を、材料素材をなすシートから、金型による打ち抜きのみとし、縫製を不要とすることができるため、製造の格段の簡易化が図られるため、極めて低コストによる提供が可能となる。なお、シート材の素材は、柔軟で手のひらに馴染む素材であれば、特に限定されないが、グローブ用の天然皮革又は合成皮革とするのが良く、より好ましくは、羊革である。
本発明の手のひら部分装着用カバーは、ゴルフグローブ代替品として特に好適とされるが、ゲートボールのクラブのグリップにも適するし、自動車等の運転においてハンドルをグリップする際の滑り止め等としても広く適用できる。すなわち、本発明の手のひら部分装着用カバーは、素手に比べてグリップ力アップや滑り止めの効果が得られるため、それらが求められる場合のいずれにおいても好適であり、また、各種の作業における工具の把持における手のひらの保護手段(プロテクタ)としても好適とされる。本発明の手のひら部分装着用カバーは、表裏の区別が無いものとしておくことで、左右いずれの手にも装着できる。
本発明の手のひら部分装着用カバーは、上記したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない限り、適宜に変更して具体化できる。カバー面部の幅は、手のひらの構造上、幅広の一端部側から幅狭の他端部側に向けて幅が漸減するよう、手のひらに馴染むように形成すればよい。また、紐状部の長さは、親指を除く4本の指、或いは、該4本の指のうちの中指及び薬指の少なくとも一本を除く他の指を包囲し、該先端を前記穴に通して引き出し、引き出されている該先端を含む部位を、引き出されていない部位に結び付けて、包囲している部位を縛り付け得るよう、適度の長さにすればよい。なお、穴は、上記例では開口するスリットとなっているが、紐状部の先端を含む先端寄り部位を通して引き出せればよく、したがって、自由状態では閉じているような切り込みであってもよい。
50a 手のひら
50b 手首
51 親指
52 人差し指
53 中指
54 薬指
55 小指
100 手のひら部分装着用カバー
110 カバー面部
112 一端部
113 他端部
116 カバー面部の一方の側の端縁
118 穴
120 紐状部
122 紐状部の漸減幅部
125 紐状部の先端

Claims (4)

  1. 手のひらのうち、指の付け根寄り部位をカバーする手のひら部分装着用カバーであって、
    柔軟で手のひらに馴染むシート材からなり、親指及び人差し指又は親指を除く、他の指の付け根寄り部位をカバー可能で、一端部が幅広で他端部が幅狭をなすよう両端部間で幅に変化のあるカバー面部と、
    該カバー面部における幅狭の他端部を基端として延びる該他端部よりも細い帯状の紐状部と、を備えており、
    前記カバー面部における幅広の前記一端部の近傍であって前記両端部間における該カバー面部の一方の側の端縁寄り部位には、前記紐状部をその先端から通し得る穴が設けられており、
    前記カバー面部が、手のひらのうちの指の付け根寄り部位に、幅広の前記一端部が小指側で、幅狭の前記他端部が人差し指側の配置で、しかも、前記穴が手首側でなく指先側に位置するようにしてあてがわれた状態において、前記紐状部が、親指を除く4本の指の付け根寄り部位、或いは、該4本の指のうちの中指及び薬指の少なくとも一本を除く他の指の付け根寄り部位を前記カバー面部とで包囲するよう手の甲側に回され、しかも、該紐状部の先端を前記穴に通して引き出し、引き出されている該先端を含む部位を、引き出されていない部位に結び付け得るよう、該紐状部の長さが設定されている、ことを特徴とする手のひら部分装着用カバー。
  2. 前記紐状部は、幅狭の前記他端部を基端として幅が漸減する漸減幅部を有して前記先端に向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載の手のひら部分装着用カバー。
  3. 前記カバー面部と前記紐状部が1枚のシート材から形成されてなることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の手のひら部分装着用カバー。
  4. 前記手のひら部分装着用カバーが、ゴルフグローブ代替品であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の手のひら部分装着用カバー。
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