JP6712502B2 - 認知症診断支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに認知症診断支援システム - Google Patents

認知症診断支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに認知症診断支援システム Download PDF

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Description

本発明は、認知症診断支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに認知症診断支援システムに関する。
従来、認知症に関する問題を被検者に提示して回答させ、回答に基づいて認知症の罹患の疑いを判別し、判別結果を被検者に表示する、いわゆる認知症の簡易診断テストが実施されている。こうしたテストの各工程である問題の提示、回答の受け付け、回答に基づく判別、並びに判別結果の表示を、コンピュータにより自動化する様々な提案もなされている。
例えば特許文献1には、記憶した言葉を即座に再現できるかを問う問題(言葉の再生)、あるいは言葉の再生において提示された言葉を、時間を置いて思い出せるかを問う問題(言葉の記銘)等を被検者に提示し、その回答に基づいてアルツハイマー型認知症の罹患の疑いを判別する認知症診断支援装置が記載されている。また、特許文献2には、所定の色で色分けされた色単語を含む検査用文章において、色単語の表示色と色単語が表す色とが同じ色であるか否かと、検査用文章の内容とを問う問題を被検者に提示し、その回答に基づいて被検者の認知症の程度を判別する認知症診断支援装置が記載されている。
ところで、認知症の中核症状には、記憶障害と認知機能障害とがある。記憶障害は、認知症の代名詞ともいえるほど最もポピュラーな中核症状である。認知機能障害は、失語、失認、実行機能障害等である。失語は文字通り物の名前が分からなくなることで、一部記憶障害と被る。失認は目や耳等の感覚器を通じて得た状況を、正しく把握することができなくなることである。実行機能は、目的をもった一連の行動を自立して有効に成し遂げるために必要な機能であり、実行機能障害は、こうした実行機能に支障を来した状態をいう。
特許文献1に記載の言葉の再生および言葉の記銘の問題は、記憶障害の有無と認知機能障害の失語の有無を判別するものである。また、特許文献2に記載の、色単語の表示色と色単語が表す色とが同じ色であるか否かと、検査用文章の内容とを問う問題は、記憶障害の有無と認知機能障害の失語、失認、実行機能障害の有無を判別するものである。このように、被検者に提示される問題には、記憶障害を含む複数の中核症状の有無を同時に判別する複合問題が多い。
特許第3515988号 特開2005−046289号公報
しかしながら、複合問題では、当該問題の被検者の回答が誤答であった場合、複数の中核症状のうちのいずれが原因で誤答が導かれたのかが区別できない。このため、複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかが分からない。
本発明は、認知症の簡易診断テストにおいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかを明らかにすることが可能な認知症診断支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに認知症診断支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の認知症診断支援装置は、認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置において、問題の出力を制御する問題出力制御部と、問題の回答を受け付ける回答受付部と、回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかを判別する判別部と、判別部による判別結果の出力を制御する判別結果出力制御部とを備え、問題は、中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、複合問題は、記憶障害の有無と第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、第1認知機能障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、記憶障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される。
判別部は、第1複合問題、第2複合問題、および第3複合問題のそれぞれの回答が正答であった場合、記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害の全てが現れていないと判別し、第1複合問題、第2複合問題、および第3複合問題のそれぞれの回答が誤答であった場合、記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害の全てが現れていると判別することが好ましい。
判別部は、第1複合問題および第2複合問題のそれぞれの回答が誤答で、第3複合問題の回答が正答であった場合、第1認知機能障害が現れていると判別し、第2複合問題および第3複合問題のそれぞれの回答が誤答で、第1複合問題の回答が正答であった場合、第2認知機能障害が現れていると判別し、第1複合問題および第3複合問題のそれぞれの回答が誤答で、第2複合問題の回答が正答であった場合、記憶障害が現れていると判別することが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害は、失語、失認、または実行機能障害のうちのいずれか2つであることが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが失語の場合、複合問題は、被検者に特定個の単語を憶えさせた後、特定個の単語を含む複数個の単語の中から、特定個の単語を選ばせるものを含むことが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが失認の場合、複合問題は、被検者に特定の図形を憶えさせた後、特定の図形を含む複数の図形の中から、特定の図形を選ばせるものを含むことが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが失認の場合、複合問題は、被検者に複数の人物の顔と名前の組を憶えさせた後、複数の人物の顔と名前の組の中から特定の人物の顔を提示して、複数の人物の名前の中から、提示した特定の人物の顔に対応する名前を選ばせるもの、または/および、被検者に複数の人物の顔と名前の組を憶えさせた後、複数の人物の顔と名前の組の中から特定の人物の名前を提示して、複数の人物の顔の中から、提示した特定の人物の名前に対応する顔を選ばせるものを含むことが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害が失語および失認の場合、複合問題は、特定の単語を表すイラストを被検者に提示し、特定の単語を含む複数個の単語の中から、特定の単語を選ばせるものを含むことが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが実行機能障害の場合、複合問題は、複数のキーワードを含む文章を被検者に読ませた後、キーワードを問うものを含むことが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害が失語および実行機能障害の場合、複合問題は、並べ替えれば一文となる複数の文節を被検者に提示し、正しい順番に文節を並べ替えさせ、かつ正しい順番に並べ替えたときに特定の順番になる文節を選ばせるものを含むことが好ましい。
第1認知機能障害および第2認知機能障害が失認および実行機能障害の場合、複合問題は、地誌的認知機能を問うもの、または/および、左右の見当識を問うものを含むことが好ましい。
問題は、複数の物品を表すイラストを被検者に提示し、他のイラストと違うカテゴリの1つのイラストを選ばせるものを含むことが好ましい。
本発明の認知症診断支援装置の作動方法は、認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置の作動方法において、問題の出力を制御する問題出力制御ステップと、問題の回答を受け付ける回答受付ステップと、回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかを判別する判別ステップと、判別ステップにおける判別結果の出力を制御する判別結果出力制御ステップとを備え、問題は、中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、複合問題は、記憶障害の有無と第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、第1認知機能障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、記憶障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される。
本発明の認知症診断支援装置の作動プログラムは、認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置の作動プログラムにおいて、問題の出力を制御する問題出力制御機能と、問題の回答を受け付ける回答受付機能と、回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかを判別する判別機能と、判別機能による判別結果の出力を制御する判別結果出力制御機能とを、コンピュータに実行させ、問題は、中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、複合問題は、記憶障害の有無と第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、第1認知機能障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、記憶障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される。
本発明の認知症診断支援システムは、認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置と、認知症診断支援装置にネットワークを介して接続され、被検者によって操作される回答端末とを備える認知症診断支援システムにおいて、認知症診断支援装置は、回答端末への問題の出力を制御する問題出力制御部と、回答端末からの問題の回答を受け付ける回答受付部と、回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかを判別する判別部と、回答端末への判別部による判別結果の出力を制御する判別結果出力制御部とを備え、問題は、中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、複合問題は、記憶障害の有無と第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、第1認知機能障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、記憶障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される。
本発明によれば、記憶障害の有無と第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題、第1認知機能障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題、記憶障害の有無と第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題を被検者に出力し、これら第1〜第3複合問題の回答に基づいて、記憶障害、第1認知機能障害、第2認知機能障害のうちのいずれが被検者に現れているかを判別するので、認知症の簡易診断テストにおいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかを明らかにすることが可能な認知症診断支援装置とその作動方法および作動プログラム、並びに認知症診断支援システムを提供することができる。
認知症診断支援システムを示す図である。 回答端末および認知症診断支援サーバを構成するコンピュータを示すブロック図である。 回答端末のCPUの機能部を示すブロック図である。 認知症診断支援サーバのCPUの各機能部を示すブロック図である。 問題情報を示す図である。 判別情報を示す図である。 履歴情報を示す図である。 履歴情報の別の例を示す図である。 失語の有無と失認の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 記憶障害の有無と失語の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 記憶障害の有無と失認の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 記憶障害の有無と失認の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 第1〜第3複合問題のうちの2つが誤答で、残る1つが正答であった場合の判別結果表示画面を示す図である。 第1〜第3複合問題のうちの1つが誤答で、残る2つが正答であった場合の判別結果表示画面を示す図である。 認知症診断支援サーバの処理手順を示すフローチャートである。 記憶障害の有無と失認の有無を判別する問題の問題表示画面の別の例を示す図である。 記憶障害の有無と失認の有無を判別する問題の問題表示画面の別の例を示す図である。 記憶障害の有無と失認の有無を判別する問題の問題表示画面のさらに別の例を示す図である。 第2実施形態の問題情報を示す図である。 失語の有無と実行機能障害の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 記憶障害の有無と実行機能障害の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 記憶障害の有無と実行機能障害の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 第3実施形態の問題情報を示す図である。 地誌的認知機能を問う問題の問題表示画面を示す図である。 左右の見当識を問う問題の問題表示画面を示す図である。 左右の見当識を問う問題の問題表示画面の別の例を示す図である。 左右の見当識を問う問題の問題表示画面の別の例を示す図である。 失認の有無を判別する問題の問題表示画面を示す図である。 複数組の第1〜第3複合問題の正誤に応じて、最終的に判別に用いる第1〜第3複合問題の正誤を決定する態様の説明図である。 各複合問題の配点表である。 中核症状の程度を示すスコアを判別結果として出力する態様の説明図である。
[第1実施形態]
図1において、認知症診断支援システム10は、回答端末11、および認知症診断支援装置に相当する認知症診断支援サーバ12を備えている。認知症診断支援サーバ12は、認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者Sに提供する。回答端末11および認知症診断支援サーバ12は、インターネットや公衆通信網といったWAN(Wide Area Network)等のネットワーク13を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク13には、情報セキュリティを考慮して、VPN(Virtual Private Network)が構築されたり、HTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)等のセキュリティレベルの高い通信プロトコルが使用されている。
回答端末11と認知症診断支援サーバ12は、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ワークステーションといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、各種アプリケーションプログラム(以下、APと略記)をインストールして構成される。
回答端末11は、例えばタッチパネル14を有するタブレット型コンピュータである。回答端末11は医療施設15の待合室16に配備され、被検者Sによって操作される。タッチパネル14は、被検者Sの操作に応じた各種画面を表示する。画面にはGUI(Graphical User Interface)による操作機能が備えられる。
被検者Sは医療施設15に来院した患者である。被検者Sは、認知症診断支援システム10によって、診療の待ち時間に待合室16において簡易診断テストを受けることができる。
認知症診断支援サーバ12はデータセンタ17に設置される。データセンタ17は、電子カルテや医用画像等の医療データの管理および配信、診療予約の受け付け、特定疾患の診断支援といった様々なサービスを医療施設15に提供する。
認知症診断支援サーバ12は、簡易診断テストを構成する認知症に関する問題を回答端末11に送信する。回答端末11は、被検者Sによる問題の回答を認知症診断支援サーバ12に送信する。認知症診断支援サーバ12は、回答端末11からの回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかを判別し、判別結果を回答端末11に送信する。
認知症診断支援サーバ12は、問題および判別結果の出力の一形態として、回答端末11のウェブブラウザ上で閲覧可能な問題表示画面60(図9〜図12参照)および判別結果表示画面70(図13および図14参照)を生成し、これを回答端末11に出力する。
認知症診断支援サーバ12は、各画面60,70を、例えば、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語によって作成されるウェブ配信用の画面データの形式で出力する。XMLに代えて、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)等の他のデータ記述言語を利用してもよい。なお、認知症診断支援サーバ12は、上記各画面60,70の他にも、様々な画面をウェブ配信用の画面データの形式で回答端末11に出力する。
なお、図1では、回答端末11を1台のみ描いているが、回答端末11は複数台あってもよい。また、データセンタ17から各種サービスを提供される医療施設15も複数あってもよい。
図2において、回答端末11および認知症診断支援サーバ12を構成するコンピュータは、基本的な構成は同じであり、それぞれ、ストレージデバイス30、メモリ31、CPU(Central Processing Unit)32、通信部33、および入出力デバイス34を備えている。これらはデータバス35を介して相互接続されている。
ストレージデバイス30は、回答端末11等を構成するコンピュータに内蔵、またはケーブルやネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス30には、オペレーティングシステム等の制御プログラムや各種AP、およびこれらのプログラムに付随する各種データ等が記憶されている。
メモリ31は、CPU32が処理を実行するためのワークメモリである。CPU32は、ストレージデバイス30に記憶されたプログラムをメモリ31へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンピュータの各部を統括的に制御する。通信部33は、ネットワーク13を介した各種情報の伝送制御を行うネットワークインターフェースである。入出力デバイス34は、回答端末11の場合は前述のタッチパネル14、認知症診断支援サーバ12の場合はディスプレイおよび操作部(図示せず)である。
なお、以下の説明では、回答端末11を構成するコンピュータの各部には添え字の「A」を、認知症診断支援サーバ12を構成するコンピュータの各部には添え字の「B」をそれぞれ符号に付して区別する。
図3において、ウェブブラウザが起動されると、回答端末11のCPU32Aは、メモリ31等と協働して、ブラウザ制御部40として機能する。ブラウザ制御部40は、ウェブブラウザの動作を制御する。ブラウザ制御部40は、認知症診断支援サーバ12からの各種画面の画面データを受け取る。ブラウザ制御部40は、画面データに基づきウェブブラウザ上に表示する各種画面を再現し、これをタッチパネル14に表示する。
また、ブラウザ制御部40は、各種画面を通じて被検者Sによってタッチパネル14から入力される様々な操作指示を受け付ける。操作指示には、認知症診断支援サーバ12へのアクセス指示、回答選択肢の選択指示等がある。ブラウザ制御部40は、操作指示に応じた要求を認知症診断支援サーバ12に対して発行する。
認知症診断支援サーバ12へのアクセス指示には、被検者Sの識別情報である被検者ID(Identification Data)の入力が含まれる。アクセス指示があった場合、ブラウザ制御部40は、入力された被検者IDと、予め登録された施設IDを含むアクセス要求を認知症診断支援サーバ12に対して発行する。施設IDは医療施設15の識別情報である。また、被検者IDは、例えば医療施設15で被検者Sに付した患者IDである。
回答選択肢の選択指示には、各問題の正答および誤答を含む回答選択肢の選択指示と、これに加えて、回答が分からないことを意思表示するための「分からない」の回答選択肢の選択指示とがある。回答選択肢の選択指示があった場合、ブラウザ制御部40は、選択された回答選択肢の情報、すなわち回答を含む登録要求を認知症診断支援サーバ12に対して発行する。アクセス要求と同様に、登録要求にも施設IDと被検者IDが含まれる。
図4において、認知症診断支援サーバ12のストレージデバイス30Bには、APとして作動プログラム45が記憶されている。作動プログラム45は、認知症診断支援サーバ12を構成するコンピュータを、認知症診断支援装置として機能させるためのAPである。ストレージデバイス30Bには、作動プログラム45の他に、問題情報46、判別情報47、および履歴情報48が記憶されている。
作動プログラム45が起動されると、認知症診断支援サーバ12のCPU32Bは、メモリ31等と協働して、出力制御部50、受付部51、判別部52、および情報管理部53として機能する。
出力制御部50は問題出力制御部に相当し、回答端末11への問題の出力を制御する問題出力制御機能を担う。より具体的には、出力制御部50は、ウェブ配信用の問題表示画面60の画面データを生成し、これをアクセス元の回答端末11に出力する。出力制御部50は、各問題の問題表示画面60を出力する度に、問題表示画面60を出力した旨を受付部51に出力する。
受付部51は回答受付部に相当し、回答端末11からの登録要求に含まれる回答を受け付ける回答受付機能を担う。受付部51は、受け付けた回答を情報管理部53に出力する。また、受付部51は、出力制御部50から問題表示画面60を出力した旨を受けてからの経過時間を測定する。受付部51は、回答を受け付けた場合に経過時間の測定を中止する。
受付部51は、回答を受け付ける度に、回答を受け付けた旨を出力制御部50に出力する。出力制御部50は、受付部51から回答を受け付けた旨を受けた場合に次の問題の問題表示画面60を出力する。
受付部51は、アクセス要求も受け付ける。受付部51は、アクセス要求を出力制御部50および情報管理部53に出力する。出力制御部50は、受付部51からのアクセス要求を受けた場合、問題表示画面60の出力を開始する。
判別部52は、回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかを判別する判別機能を担う。判別部52は、判別結果を出力制御部50に出力する。
出力制御部50は判別結果出力制御部にも相当し、判別結果の出力を制御する判別結果出力制御機能も担う。より具体的には、出力制御部50は、ウェブ配信用の判別結果表示画面70の画面データを生成し、これをアクセス元の回答端末11に出力する。
情報管理部53は、問題情報46、判別情報47、および履歴情報48の各情報を管理する。情報管理部53は、受付部51からの回答を履歴情報48に登録する。また、情報管理部53は、問題情報46を出力制御部50および受付部51(出力制御部50のみ図示)に、判別情報47および履歴情報48を判別部52にそれぞれ出力する。
図5において、問題情報46には、問題とその内容、制限時間等が登録されている。内容は、ここでは説明の便宜上、当該問題で判別可能な中核症状の組み合わせを記している。実際には、回答選択肢、問題文または指示文、問題に必要なイラスト、これらの画面レイアウト等の問題表示画面60を生成するための情報、並びに正答が登録されている。回答選択肢、問題文または指示文、イラスト、並びに正答のセットは、被検者Sが複数回簡易診断テストを受けることを考慮して、各回で異なる内容となるように複数種類用意されている。また、回答選択肢、問題文、および指示文には、他の言語への翻訳を容易にするため、日本語特有の表現を排したものが用いられる。
制限時間は、各問題の出力からの経過時間に制約を設けたものである。受付部51は、経過時間が制限時間を超えても当該問題の回答が受け付けられなかった場合、タイムアウトの旨を情報管理部53に出力する。なお、内容には、上記の他にも、各問題を出力する順番(出題順)が登録されている。出力制御部50は、問題情報46に登録された順番にしたがって、各問題の問題表示画面60を回答端末11に出力する。第1実施形態では、最初に第2複合問題CQ2を出力し、続けて第1複合問題CQ1を、最後に第3複合問題CQ3を出力する。
問題は、認知症の中核症状である記憶障害、第1認知機能障害に相当する失語、および第2認知機能障害に相当する失認のうちの2つに関する複合問題を含む。複合問題は、第1複合問題CQ1と、第2複合問題CQ2と、第3複合問題CQ3とで構成される。第1複合問題CQ1は、記憶障害の有無と失語の有無を判別するもので、制限時間に60秒が登録されている。第2複合問題CQ2は、失語の有無と失認の有無を判別するものである。第3複合問題CQ3は、記憶障害の有無と失認の有無を判別するものである。第2複合問題CQ2、第3複合問題CQ3は、ともに制限時間に10秒が登録されている。
判別情報47は、例えば図6に示す表のように、各複合問題CQ1〜CQ3の正誤(正答、誤答)の8つのパターン(判別パターン1〜8)と、これら判別パターン1〜8に対応する判別結果(障害の有無)をまとめたものである。判別部52は、この判別情報47にしたがって、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかを判別する。
ここで、正答は、文字通り回答が正解であった場合と、複数回答または複数問題の場合は誤答率が設定率よりも低かった場合とを含む。また、誤答は、文字通り回答が不正解であった場合と、回答選択肢で「分からない」が選択された場合と、制限時間内に受付部51で回答が受け付けられなかった場合(タイムアウト)と、複数回答または複数問題の場合は誤答率が設定率以上であった場合とを含む。なお、設定率は、医療施設15の医師あるいはデータセンタ17の管理者が変更可能である。
判別パターン1は、各複合問題CQ1〜CQ3のそれぞれの回答が正答(「正」)であった場合である。この場合、正誤の欄の下段に示すように、第1複合問題CQ1によって記憶障害および失語がともにない(「記憶:なし 失語:なし」)ことが分かり、第2複合問題CQ2によって失語および失認がともにない(「失語:なし 失認:なし」)ことが分かり、第3複合問題CQ3によって記憶障害および失認がともにない(「記憶:なし 失認:なし」)ことが分かる。判別パターン1の場合、判別部52は、記憶障害、失語、および失認の全てが現れていない(「なし」)と判別する。
一方、判別パターン2は、各複合問題CQ1〜CQ3のそれぞれの回答が誤答(「誤」)であった場合である。この場合、正誤の欄の下段に示すように、第1複合問題CQ1によって記憶障害および失語がともにある(「記憶:あり 失語:あり」)ことが分かり、第2複合問題CQ2によって失語および失認がともにある(「失語:あり 失認:あり」)ことが分かり、第3複合問題CQ3によって記憶障害および失認がともにある(「記憶:あり 失認:あり」)ことが分かる。判別パターン2の場合、判別部52は、記憶障害、失語、および失認の全てが現れている(「あり」)と判別する。
判別パターン3〜5は、各複合問題CQ1〜CQ3のうちの2つが誤答で、残る1つが正答であった場合である。これらの判別パターンの場合、判別部52は、誤答であった2つの複合問題でともに障害ありとされたものを、被検者Sに現れている中核症状と断定する。
より具体的には、第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2のそれぞれの回答が誤答で、第3複合問題CQ3の回答が正答である判別パターン3の場合、判別部52は、誤答であった第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2でともに障害ありとされた失語を、被検者Sに現れている中核症状と断定する。すなわち、判別パターン3の場合、判別部52は、失語が現れていると判別し、記憶障害および失認は現れていないと判別する。
第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が誤答で、第1複合問題CQ1の回答が正答である判別パターン4の場合、判別部52は、誤答であった第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3でともに障害ありとされた失認を、被検者Sに現れている中核症状と断定する。すなわち、判別パターン4の場合、判別部52は、失認が現れていると判別し、記憶障害および失語は現れていないと判別する。
第1複合問題CQ1および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が誤答で、第2複合問題CQ2の回答が正答である判別パターン5の場合、判別部52は、誤答であった第1複合問題CQ1および第3複合問題CQ3でともに障害ありとされた記憶障害を、被検者Sに現れている中核症状と断定する。すなわち、判別パターン5の場合、判別部52は、記憶障害が現れていると判別し、失語および失認は現れていないと判別する。
判別パターン6〜8は、各複合問題CQ1〜CQ3のうちの1つが誤答で、残る2つが正答であった場合である。これら判別パターン6〜8は、本来有り得ない矛盾したパターンである。というのは、例えば判別パターン6の場合、第1複合問題CQ1の回答が誤答であるため、この結果からは記憶障害および失語がともに「あり」が導かれるが、第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3の回答がともに正答で、第2複合問題CQ2から失語「なし」、第3複合問題CQ3から記憶障害「なし」が導かれるため矛盾する。このため、これらの判別パターンの場合、判別部52は、他の判別パターンの場合のように被検者Sに中核症状が現れているか否かの断定はせず、誤答であった複合問題で障害ありとされたものを、被検者Sに現れている疑いがある(「疑い」)中核症状と判別する。
より具体的には、第1複合問題CQ1の回答が誤答で、第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が正答である判別パターン6の場合、判別部52は、誤答であった第1複合問題CQ1で障害ありとされた記憶障害および失語を、被検者Sに現れている疑いがある中核症状と判別し、失認は現れていないと判別する。
第2複合問題CQ2の回答が誤答で、第1複合問題CQ1および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が正答である判別パターン7の場合、判別部52は、誤答であった第2複合問題CQ2で障害ありとされた失語および失認を、被検者Sに現れている疑いがある中核症状と判別し、記憶障害は現れていないと判別する。
第3複合問題CQ3の回答が誤答で、第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2のそれぞれの回答が正答である判別パターン8の場合、判別部52は、誤答であった第3複合問題CQ3で障害ありとされた記憶障害および失認を、被検者Sに現れている疑いがある中核症状と判別し、失語は現れていないと判別する。なお、判別パターン6〜8の場合、中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかの判別をせず、判別結果を不定としてもよい。
図7および図8において、履歴情報48は、被検者S毎の簡易診断テストの履歴である。履歴情報48には、被検者Sが簡易診断テストを受けた医療施設15の施設ID、被検者ID、並びに簡易診断テストの実施日時(開始日時)が関連付けられている。被検者Sが複数回簡易診断テストを受けた場合は、実施日時毎の履歴情報48が記憶される。
履歴情報48には、各複合問題CQ1〜CQ3の欄と、それらの回答、および正誤の欄が設けられている。情報管理部53は、受付部51からの回答を、回答の欄に登録する。また、情報管理部53は、受付部51からの回答と問題情報46に登録された正答とを照合することで回答の正誤を判断し、判断した正誤を正誤の欄に登録する。判別部52は、この履歴情報48から、判別に必要な回答の正誤の情報を得て、判別を行う。
回答選択肢で「分からない」が選択された場合、情報管理部53は、図7の第2複合問題CQ2の最下欄(「5」の欄)等に例示するように、回答の欄に「分からない」を登録し、正誤の欄に誤答を登録する。また、受付部51からタイムアウトの旨が入力された場合、情報管理部53は、図7の第3複合問題CQ3の最下欄(「5」の欄)に例示するように、回答の欄に「タイムアウト」を登録し、正誤の欄に誤答を登録する。
図7および図8は、各複合問題CQ1〜CQ3に複数回答または複数問題が用意されている場合を例示している。すなわち、各複合問題CQ1〜CQ3には、それぞれ5つの回答または問題が用意されている。
この場合、各複合問題CQ1〜CQ3の正誤を決定するための設定率には、例えば50%が設定されている。したがって、図7の履歴情報48Aの場合の各複合問題CQ1〜CQ3の正誤は、ともに誤答が1つで誤答率が20%と設定率50%よりも低いので、全て正答となり、判別パターン1に該当する。一方、図8の履歴情報48Bの場合は、第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2の誤答がともに4つで誤答率が80%と設定率50%以上、かつ第3複合問題CQ3の誤答が1つで誤答率が20%と設定率50%よりも低いので、第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2の正誤は誤答、第3複合問題CQ3の正誤は正答となり、判別パターン3に該当する。
図9〜図12は、問題表示画面60の例である。問題表示画面60には、「これは何ですか?」等の問題文、「みかん、バナナ、りんご、・・・」等の回答選択肢、問題によってはイラストが表示される。回答選択肢には、回答が分からないことを意思表示するための分からないボタン61が用意されている。また、問題表示画面60には、問題表示画面60の操作ガイド等を表示する場合に操作されるヘルプボタン62が設けられている。
図9は、第2複合問題CQ2の問題表示画面60Aである。問題表示画面60Aには、問題文「これは何ですか?」、「みかん」、「りんご」、「もも」等の5個の単語の回答選択肢、および「りんご」のイラストが表示される。つまり、第2複合問題CQ2は、第1認知機能障害および第2認知機能障害が失語および失認の場合に、特定の単語を表すイラストを被検者Sに提示し、特定の単語を含む複数個の単語の中から、特定の単語を選ばせるものである。問題表示画面60Aは、問題文は共通で、イラストと回答選択肢を変えて計5回出力される。
図10は、第2複合問題CQ2の次に出題する第1複合問題CQ1の問題表示画面60Bである。問題表示画面60Bには、問題文「先ほど憶えた5つを選んで下さい。」、「りんご」、「自転車」、「ひまわり」等の25個の単語の回答選択肢、選択間違いを訂正する際に操作される「訂正」、回答を送信する際に操作される「決定」の各選択肢が表示される。
問題表示画面60Bは、第2複合問題CQ2の問題表示画面60Aで被検者Sにイラストを提示し、かつイラストが表す単語が何であるかを被検者Sに選択させた5個の単語を、25個の回答選択肢の中から選択させるものである。このため、問題表示画面60Bの回答選択肢には、第2複合問題CQ2で被検者Sに提示した5個のイラストの単語が必ず含まれている。つまり、第1複合問題CQ1は、第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが失語の場合に、被検者Sに特定個の単語を憶えさせた後、特定個の単語を含む複数個の単語の中から、特定個の単語を選ばせるものである。
図11および図12は、第3複合問題CQ3の問題表示画面60C−1,60C−2である。図11に示す問題表示画面60C−1には、指示文「下の図形を覚えて下さい。」、および正方形と正三角形が重なった図形が表示される。図12に示す問題表示画面60C−2には、問題文「今の図形と同じものを選んで下さい。」、および図11で示した図形を含む4つの図形の回答選択肢が表示される。つまり、第3複合問題CQ3は、第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが失認の場合に、被検者Sに特定の図形を憶えさせた後、特定の図形を含む複数の図形の中から、特定の図形を選ばせるものである。
問題表示画面60C−1,60C−2はセットで表示され、問題表示画面60C−1が所定時間表示された後、直ちに問題表示画面60C−2が表示される。問題表示画面60C−1,60C−2のセットは、指示文および問題文は共通で、被検者Sに覚えさせる図形と回答選択肢を変えて計5回出力される。なお、提示する図形は例示するように2つの図形が重なっているものが好ましい。また、提示する図形は例示するように平面図形でもよいし立体図形でもよい。
図13は、各複合問題CQ1〜CQ3のうちの2つが誤答で、残る1つが正答である判別パターン3〜5の場合、より詳しくは判別パターン3の場合の判別結果表示画面70Aである。一方、図14は、各複合問題CQ1〜CQ3のうちの1つが誤答で、残る2つが正答である判別パターン6〜8の場合、より詳しくは判別パターン6の場合の判別結果表示画面70Bである。判別結果表示画面70A,70Bには、簡易診断テストを最初からもう一度やり直す際に操作されるリトライボタン71と、簡易診断テストを終了する際に操作される終了ボタン72とが設けられている。
図13において、判別パターン3〜5の場合には、「あなたには、失語の障害があるようです。」といった、判別部52で被検者Sに現れていると判別した中核症状が、比較的高い確率で被検者Sに現れている旨のメッセージと、「掛り付けの医師にご相談下さい。」といった、医師の診察を受けることを被検者Sに促すメッセージとが表示される。
一方、図14において、判別パターン6〜8の場合には、「あなたには、記憶と失語の障害があるかもしれませんが、可能性は低いでしょう。」といった、判別部52で被検者Sに現れている疑いがあると判別した中核症状が、比較的確率は低いが被検者Sに現れている疑いがある旨のメッセージと、「今後十分に注意して下さい。」といった、今後とも健康状態に注意するよう被検者Sに促すメッセージとが表示される。このように、判別パターン3〜5の場合と判別パターン6〜8の場合とで、判別結果の出力態様を異ならせることで、中核症状の現れている確率が比較的高いか低いかが一目で分かる。
なお、各複合問題CQ1〜CQ3のそれぞれの回答が正答である判別パターン1の場合の判別結果表示画面70には、全ての中核症状が現れていない旨のメッセージが表示される。また、各複合問題CQ1〜CQ3のそれぞれの回答が誤答である判別パターン2の場合の判別結果表示画面70には、全ての中核症状が現れており、医師の診察を早急に受けることを被検者Sに強く促すメッセージが表示される。
以下、上記構成による作用について、図15のフローチャートを参照して説明する。医療施設15の待合室16において、診療待ちの被検者Sは、簡易診断テストを受けるため、待合室16に配備された回答端末11を操作してウェブブラウザを起動し、ウェブブラウザ上に認知症診断支援サーバ12のアクセス画面を表示させる。このアクセス画面において、被検者Sは自らの被検者IDを入力してアクセス指示を行う。これにより、入力された被検者IDと施設IDを含むアクセス要求が認知症診断支援サーバ12に送信され、認知症診断支援サーバ12へのアクセスが完了する。なお、被検者IDの入力等の初期設定は、被検者Sの付き添いの家族、あるいは看護師等の第三者の協力を得て実施する場合も有り得る。
回答端末11からのアクセスを受けて、認知症診断支援サーバ12では、問題表示画面60が出力制御部50からアクセス元の回答端末11に出力される(ステップS100、問題出力制御ステップ)。回答端末11では、問題表示画面60がタッチパネル14に表示される。第1実施形態では、最初に第2複合問題CQ2の問題表示画面60Aが出力され、続いて第1複合問題CQ1の問題表示画面60B、最後に第3複合問題CQ3の問題表示画面60Cが出力される。なお、問題表示画面60の前に、被検者Sを回答端末11の操作に慣れさせるための練習画面を出力したり、被検者Sの体調(よく眠れるか、最近物忘れがひどいと感じるか等)や家族構成を問う画面を出力したりしてもよい。
被検者Sは、問題表示画面60の所望の回答選択肢を選択する。正答が分からない場合は分からないボタン61を選択する。これにより、回答を含む登録要求が認知症診断支援サーバ12に送信される。
認知症診断支援サーバ12において、回答端末11からの回答を含む登録要求が受付部51で受け付けられる(ステップS110、回答受付ステップ)。回答は、受付部51から情報管理部53に出力される。問題を出力してからの経過時間が制限時間を超え、制限時間内に受付部51で回答が受け付けられなかった場合は、タイムアウトの旨が受付部51から情報管理部53に出力される。
回答は、情報管理部53により被検者ID等と関連付けられて履歴情報48に登録される(ステップS120)。これらステップS100〜ステップS120までの処理は、全問の出力が終了するまで(ステップS130でNO)繰り返される。
全問の出力が終了した場合(ステップS130でYES)、判別部52において、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかが判別される(ステップS140、判別ステップ)。
各複合問題CQ1〜CQ3のそれぞれの回答が正答である判別パターン1の場合、記憶障害、失語、および失認の全てが現れていないと判別される。一方、各複合問題CQ1〜CQ3のそれぞれの回答が誤答である判別パターン2の場合、記憶障害、失語、および失認の全てが現れていると判別される。
第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2のそれぞれの回答が誤答で、第3複合問題CQ3の回答が正答である判別パターン3の場合、失語が現れていると判別される。第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が誤答で、第1複合問題CQ1の回答が正答である判別パターン4の場合、失認が現れていると判別される。第1複合問題CQ1および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が誤答で、第2複合問題CQ2の回答が正答である判別パターン5の場合、記憶障害が現れていると判別される。
第1複合問題CQ1の回答が誤答で、第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が正答である判別パターン6の場合、記憶障害および失語が現れている疑いがあると判別される。第2複合問題CQ2の回答が誤答で、第1複合問題CQ1および第3複合問題CQ3のそれぞれの回答が正答である判別パターン7の場合、失語および失認が現れている疑いがあると判別される。第3複合問題CQ3の回答が誤答で、第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2のそれぞれの回答が正答である判別パターン8の場合、記憶障害および失認が現れている疑いがあると判別される。各複合問題CQ1〜CQ3の回答の正誤に基づく比較的単純な判別ロジックで、被検者Sに現れている中核症状を判別することができる。
判別結果は判別部52から出力制御部50に出力される。出力制御部50では、判別部52からの判別結果に基づいて判別結果表示画面70が生成される。生成された判別結果表示画面70は、出力制御部50からアクセス元の回答端末11に出力される(ステップS150、判別結果出力制御ステップ)。回答端末11では、判別結果表示画面70がタッチパネル14に表示される。
記憶障害の有無と失語の有無を判別する第1複合問題CQ1と、失語の有無と失認の有無を判別する第2複合問題CQ2と、記憶障害の有無と失認の有無を判別する第3複合問題CQ3とで構成される複合問題を出力し、その回答に基づいて、記憶障害、失語、失認の認知症の中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかを判別するので、これらの中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかを明らかにすることが可能となる。
なお、記憶障害の有無と失認の有無を判別する第3複合問題CQ3としては、図11および図12の問題表示画面60C−1,60C−2に例示した、被検者Sに特定の図形を憶えさせた後、特定の図形を含む複数の図形の中から、特定の図形を選ばせるものに限らない。
図16および図17は、第3複合問題CQ3の別の例である。図16に示す問題表示画面60D−1には、指示文「4人の顔と名前を憶えて下さい。」、および「よしお」、「わるお」等の4人の人物の顔と名前の組が表示される。図17に示す問題表示画面60D−2には、問題文「この人は誰ですか?」、図16に示した4人の人物のうちの「よしお」の顔、および図16に示した4人の人物の名前の回答選択肢が表示される。つまり、この場合の第3複合問題CQ3は、第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが失認の場合に、被検者Sに複数の人物の顔と名前の組を憶えさせた後、複数の人物の顔と名前の組の中から特定の人物の顔を提示して、複数の人物の名前の中から、提示した特定の人物の顔に対応する名前を選ばせる、いわゆる相貌の失認を問うものである。
問題表示画面60D−1,60D−2は、問題表示画面60C−1,60C−2と同じくセットで表示され、問題表示画面60D−1が所定時間表示された後、直ちに問題表示画面60D−2が表示される。なお、人物は、例示するように3人以上であることが好ましく、また、同性であることが好ましい。さらに、人物の年代も同じであることが好ましい。
図16に示す問題表示画面60D−1の後に、図17に示す問題表示画面60D−2の代わりに、図18に示す問題表示画面60D−3を表示してもよい、問題表示画面60D−3には、問題文「わるおさんはどれですか?」、および図16に示した4人の人物の顔の回答選択肢が表示される。つまり、この場合の第3複合問題CQ3は、第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが失認の場合に、被検者Sに複数の人物の顔と名前の組を憶えさせた後、複数の人物の顔と名前の組の中から特定の人物の名前を提示して、複数の人物の顔の中から、提示した特定の人物の名前に対応する顔を選ばせるものである。図16〜図18に示す内容によっても、被検者Sの記憶障害の有無と失認の有無を判別することができる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、第1認知機能障害が失語、第2認知機能障害が失認の場合を例示したが、図19〜図22に示す第2実施形態のように、第1認知機能障害を失語、第2認知機能障害を実行機能障害としてもよい。
図19に、第2実施形態の問題情報80を示す。第2実施形態では、前述のように第1認知機能障害が失語、第2認知機能障害が実行機能障害である。この場合、第1複合問題CQ1は、上記第1実施形態の第1複合問題CQ1と同じく、記憶障害の有無と失語の有無を判別するものであるが、第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3の内容が上記第1実施形態と異なる。すなわち、第2複合問題CQ2は、失語の有無と実行機能障害の有無を判別するもので、第3複合問題CQ3は、記憶障害の有無と実行機能障害の有無を判別するものである。第2複合問題CQ2の制限時間には60秒が、第3複合問題CQ3の制限時間には20秒がそれぞれ登録されている。
図20は、第2実施形態の第2複合問題CQ2の問題表示画面60Eである。問題表示画面60Eには、問題文「正しい文章になるように並び替え、その際3番目になるものを選んで下さい。」、および「わたしは」、「検査を」等の複数の文節の回答選択肢が表示される。つまり、第2実施形態の第2複合問題CQ2は、第1認知機能障害および第2認知機能障害が失語および実行機能障害の場合に、並べ替えれば一文となる複数の文節を被検者Sに提示し、正しい順番に文節を並べ替えさせ、かつ正しい順番に並べ替えたときに特定の順番になる文節を選ばせるものである。問題表示画面60Eは、上記第1実施形態の問題表示画面60A,60C−1,60C−2と同様に、問題文の順番の箇所と回答選択肢を変えて複数回出力される。
図21および図22は、第2実施形態の第3複合問題CQ3の問題表示画面60F−1,60F−2である。図21に示す問題表示画面60F−1には、指示文「次の文章をよく読んで下さい。内容について後でお聞きします。」、および「日曜日に私は弟のタロウとクルマで買い物に行きました。・・・」といった文章が表示される。図22に示す問題表示画面60F−2には、問題文「何曜日のことでしたか?正しいものを選んで下さい。」、および「月曜日」、「水曜日」等の回答選択肢が表示される。つまり、第2実施形態の第3複合問題CQ3は、第1認知機能障害および第2認知機能障害のうちの1つが実行機能障害の場合に、複数のキーワードを含む文章を被検者Sに読ませた後、キーワードを問うものである。問題表示画面60F−2の場合、キーワードは「日曜日」である。
問題表示画面60F−1,60F−2はセットで表示され、問題表示画面60F−1が所定時間表示された後、直ちに問題表示画面60F−2が表示される。問題表示画面60F−2も、問題文と回答選択肢を変えて複数回出力される。
なお、この場合の判別情報は、図6に示す判別情報47の「失認」を「実行機能障害」に差し替えればよい。また、第1複合問題CQ1は、上記第1実施形態の図10の問題表示画面60Bで示した、被検者Sに特定個の単語を憶えさせた後、特定個の単語を含む複数個の単語の中から、特定個の単語を選ばせるものを採用すればよい。
第2実施形態によれば、記憶障害、失語、および実行機能障害の認知症の中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかを明らかにすることが可能となる。
[第3実施形態]
図23〜図27に示す第3実施形態では、第1認知機能障害を失認、第2認知機能障害を実行機能障害とする。
図23に、第3実施形態の問題情報85を示す。第3実施形態では、前述のように第1認知機能障害が失認、第2認知機能障害が実行機能障害である。この場合、第1複合問題CQ1は、上記第1実施形態の第3複合問題CQ3と同じく、記憶障害の有無と失認の有無を判別するものであり、第3複合問題CQ3は、上記第2実施形態の第3複合問題CQ3と同じく、記憶障害の有無と実行機能障害の有無を判別するものであるが、第2複合問題CQ2の内容が上記各実施形態と異なる。すなわち、第2複合問題CQ2は、失認の有無と実行機能障害の有無を判別するものである。第2複合問題CQ2の制限時間には60秒が登録されている。
図24は、第3実施形態の第2複合問題CQ2の問題表示画面60Gである。問題表示画面60Gには、問題文「家のすぐ北の交差点から東に進み2つ目の交差点を押して下さい。」、並びに家と方角を示すマークと複数の交差点が描かれた地図のイラストが表示される。つまり、第3実施形態の第2複合問題CQ2は、第1認知機能障害および第2認知機能障害が失認および実行機能障害の場合に、地誌的認知機能を問うものである。問題表示画面60Gも、問題文の内容あるいは家のイラストの位置を変えて複数回出力される。
地図のイラストは、例示するように模式化されたものが好ましい。なお、地誌的認知機能を問う問題としては、出発点と到達点を定め、出発点から到達点までの道順を問う内容、あるいは地図上の2点の位置関係を問う内容でもよい。
なお、この場合の判別情報は、図6に示す判別情報47の「失語」を「失認」に、「失認」を「実行機能障害」にそれぞれ差し替えればよい。また、第1複合問題CQ1は、上記第1実施形態の図11および図12の問題表示画面60C−1,60C−2で示した、被検者Sに特定の図形を憶えさせた後、特定の図形を含む複数の図形の中から、特定の図形を選ばせるものを採用すればよい。あるいは、図16〜図18の問題表示画面60D−1〜60D−3で示した相貌の失認を問うものを採用してもよい。第3複合問題CQ3は、図21および図22の問題表示画面60F−1,60F−2で示した、複数のキーワードを含む文章を被検者Sに読ませた後、キーワードを問うものを採用すればよい。
第3実施形態の第2複合問題CQ2としては、図24の問題表示画面60Gで示した地誌的認知機能を問うものに代えて、あるいは加えて、左右の見当識を問うものを採用してもよい。
図25は、第3実施形態の第2複合問題CQ2の別の例である。図25において、問題表示画面60Hには、問題文「左右どちらの手ですか?」、「右手」、「左手」の回答選択肢、および手のイラストが表示される。つまり、この場合の第2複合問題CQ2は、第1認知機能障害および第2認知機能障害が失認および実行機能障害の場合に、左右の見当識を問うものである。問題表示画面60Hも、手のイラストを変えて複数回出力される。
手のイラストは、例示するように親指と他の指の先端同士が接触した状態のイラストや、手を握った状態のイラストが好ましい。なお、手の代わりに目、耳、足のイラストを用いてもよい。
左右の見当識を問う問題としては、図26および図27に示す内容でもよい。図26に示す問題表示画面60I−1には、指示文「○なら右を、●なら左を選んで下さい。」、および表示されたマークに応じて左右どちらのボタンを押したらよいかを示す指示文およびイラストが表示される。図27に示す問題表示画面60I−2には、問題文「どちらかを選んで下さい。」、「○」または「●」のマーク、および左右ボタンが表示される。問題表示画面60I−2は、問題表示画面60I−1が所定時間表示された後、マークを変えて複数回出力される。
第3実施形態によれば、記憶障害、失認、および実行機能障害の認知症の中核症状のうちのいずれが被検者Sに現れているかを明らかにすることが可能となる。
なお、上記各実施形態で例示した問題に加えて、図28に示す内容の問題を出力してもよい。
図28において、問題表示画面60Jには、問題文「1つだけ違う仲間です。それを選んで下さい。」、および「ひまわり」、「バナナ」等の5個の物品を表すイラストの回答選択肢が表示される。5個のイラストのうちの4個は同じカテゴリに属し、1個はカテゴリが異なる。ここでは「みかん」、「バナナ」、「もも」、「キュウイ」が同じ「果物」のカテゴリであるため、「花」のカテゴリの「ひまわり」を選択した場合に正答となる。つまり、この問題表示画面60Jの問題は、複数の物品を表すイラストを被検者Sに提示し、他のイラストと違うカテゴリの1つのイラストを選ばせるものである。
図28に示す内容の問題によれば、純粋に失認の有無を判別することができる。このため、例えば上記第1実施形態の判別パターン7,8のように、失認が被検者Sに現れている疑いがあると判別した場合に、図28に示す内容の問題を出力して、その回答から失認が本当に現れているか否かを判別することができる。
[第4実施形態]
第1複合問題CQ1、第2複合問題CQ2、第3複合問題CQ3の1問ずつで構成される複合問題の組を複数用意し、各組の各複合問題CQ1〜CQ3の回答の正誤に応じて、最終的に判別に用いる各複合問題CQ1〜CQ3の回答の正誤を決定してもよい。
例えば図29に示すように、第1組〜第3組のうち、第1組は第1複合問題CQ1が正、第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3が誤(判別パターン4)、第2組および第3組は第2複合問題CQ2が正、第1複合問題CQ1および第3複合問題CQ3が誤(判別パターン5)であった場合、組の数が多い判別パターン5で、複数の中核症状のうちのいずれが被検者に現れているかを最終的に判別する。
[第5実施形態]
また、障害あり、なしといった判別の仕方に代えて、あるいは加えて、中核症状の程度を示すスコアを算出し、これを判別結果として出力してもよい。この場合、図30の表90に示すように、各複合問題CQ1〜CQ3の回答の正誤に応じたスコアを予め設定しておく。具体的には、第1複合問題CQ1は、回答が5個で、5個全て正答の場合はスコア0、4個正答の場合はスコア20、・・・、1個正答の場合はスコア80、全て誤答の場合はスコア100である。
第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3は、5問それぞれに回答が誤答であった場合のスコアが割り振られている。第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3のスコアは、各設問のスコアを積算したものである。このため、第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3のスコアは、各設問の回答が全て誤答であった場合に最高の100、各設問の回答が全て正答であった場合に最低の0となる。
第2複合問題CQ2では、第1問および第2問がスコア30、第3問がスコア20、第4問および第5問がスコア10というように、設問によってスコアが重み付けされている。第3複合問題CQ3も同様である。このスコアの重み付けは、例えば設問毎の判別の確度に応じて行われる。判別の確度は、認知症に関する過去の膨大な医学的知見に基づき、各中核症状の程度を判別するために効果的であるか否かを考慮して定めた指標である。このため、判別の確度が比較的高い設問には比較的高いスコアが配され、判別の確度が比較的低い設問には比較的低いスコアが配される。
例えば記憶障害の有無と失認の有無を判別する複合問題として、図11および図12に示す、被検者Sに特定の図形を憶えさせた後、特定の図形を含む複数の図形の中から、特定の図形を選ばせるものと、図16〜図18に示す相貌の失認を問うものとを出題する場合、判別の確度が比較的高いと考えられる相貌の失認を問うもののスコアを高く設定する。
ここで、図31に示す履歴情報48Cにおいて、第1複合問題CQ1が1個正答、第2複合問題CQ2の第3問〜第5問が誤答、第3複合問題CQ3の第2問と第5問が誤答の場合を考える。
この場合、図30の表90によれば、第1複合問題CQ1のスコアは80、第2複合問題CQ2のスコアは40、第3複合問題CQ3のスコアは30である。記憶障害のスコアは、ともに記憶障害の有無を判別する点で共通する第1複合問題CQ1および第3複合問題CQ3のスコアから算出する。ここでは第1複合問題CQ1のスコアと第3複合問題CQ3のスコアの平均値、すなわち(80+30)/2=55を記憶障害のスコアとして算出する。
同様に、第1認知機能障害のスコアは、ともに第1認知機能障害の有無を判別する点で共通する第1複合問題CQ1および第2複合問題CQ2のスコアの平均値、すなわち(80+40)/2=60である。さらに、第2認知機能障害のスコアは、ともに第2認知機能障害の有無を判別する点で共通する第2複合問題CQ2および第3複合問題CQ3のスコアの平均値、すなわち(40+30)/2=35である。この場合、判別結果表示画面70には、各中核症状のスコアが表示される。
なお、スコアが設定スコアよりも低い場合は中核症状なし、スコアが設定スコア以上の場合は中核症状ありと判別してもよい。設定スコアを50とした場合、図31の例では記憶障害と第1認知機能障害があり、第2認知機能障害がなしと判別される。
このように、各中核症状のスコアを判別結果として出力すれば、中核症状が軽度であるか重度であるかが、スコアの大小によって直感的に分かる。また、被検者Sに現れているとは断定できないまでも、現れている確率が少なからずある中核症状を特定することができる。したがって、障害あり、なしといった判別の仕方では埋もれてしまうおそれがある軽度認知障害(MCI;Mild Cognitive Impairment)の被検者Sを発見することができる。
各問題の回答に掛った時間である回答時間の長短、分からないボタン61の選択回数の多寡、タイムアウト回数の多寡等に応じて、スコアを増減してもよい。例えば回答時間が設定時間よりも長い場合は、算出したスコアに5を加算したり、分からないボタン61の選択回数が設定数以下の場合は、算出したスコアから5を減算する。
上記各実施形態では、回答端末11を医療施設15の待合室16に配備した態様を例示したが、薬局において処方薬を購入する場合も診療前と同様に待ち時間が発生する。そこで、待合室16に加えて、あるいは代えて、薬局に回答端末11を配備してもよい。同様に待ち時間が発生する、医療施設15の会計窓口に回答端末11を配備してもよい。
また、被検者Sが簡易診断テストを受ける場所は、医療施設15内に限らない。自宅あるいは医療施設15以外の出先において簡易診断テストを受けることも可能である。この場合、回答端末11は、被検者Sが所有するスマートフォン等の携帯端末でもよい。
本発明の認知症診断支援装置を構成するコンピュータのハードウェア構成は種々の変形が可能である。例えば、認知症診断支援装置を、処理能力や信頼性の向上を目的として、ハードウェアとして分離された複数台のコンピュータで構成することも可能である。例えば、出力制御部50、受付部51、および判別部52の機能と、情報管理部53の機能とを、2台のコンピュータに分散して担わせる。この場合は2台のコンピュータで認知症診断支援装置を構成する。
上記各実施形態では、出力制御部50に、問題出力制御機能および判別結果出力制御機能を一手に担わせているが、これらの機能をそれぞれ独立した機能部に担わせてもよい。
また、上記各実施形態では、問題表示画面60や判別結果表示画面70等の各画面を、ウェブ配信用の画面データの形式で出力制御部50から回答端末11に出力する態様を例示したが、回答端末11に各画面を表示するためのAPをインストールしておき、出力制御部50からは、各画面の表示をAPに指示する指令を出力する態様でもよい。
回答端末に作動プログラムをインストールし、認知症診断支援サーバに構築した各機能部を回答端末に構築して、回答端末を認知症診断支援装置として稼働させてもよい。この場合、回答端末を市販のタブレット型コンピュータではなく、認知症診断支援システムに特化した専用の製品としてもよい。
認知症診断支援サーバ12の設置場所はデータセンタ17に限らない。各医療施設15に1台ずつ認知症診断支援サーバ12を設置してもよい。
このように、コンピュータのハードウェア構成は、処理能力、安全性、信頼性等の要求される性能に応じて適宜変更することができる。さらに、ハードウェアに限らず、作動プログラム45等のAPについても、安全性や信頼性の確保を目的として、二重化したり、あるいは、複数のストレージデバイスに分散して格納することももちろん可能である。
判別結果または/および履歴情報48を、被検者Sの担当医師または/および被検者Sの家族や介護者等が閲覧可能に構成してもよい。この場合、認知症診断支援サーバ12は、被検者Sの担当医師等が操作するクライアント端末からの判別結果または/および履歴情報48の配信要求を受け付け、配信要求を受け付けたクライアント端末に判別結果または/および履歴情報48を送信する。あるいは、担当医師等の電子メールアドレスを認知症診断支援サーバ12に予め登録しておき、判別結果または/および履歴情報48を担当医師等の電子メールアドレス宛に自動的に送信してもよい。
簡易診断テストの実施中に、回答端末11のスピーカーからBGM(Background Music)を出力してもよい。また、判別結果表示画面70を表示した後に、適度な運動をしているか、読書はよくするか、買物に行くか等の生活習慣に関するアンケート画面を表示してもよい。
本発明は、上述の種々の実施形態や種々の変形例を適宜組み合わせることも可能である。また、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にもおよぶ。
10 認知症診断支援システム
11 回答端末
12 認知症診断支援サーバ(認知症診断支援装置)
13 ネットワーク
14 タッチパネル
15 医療施設
16 待合室
17 データセンタ
30,30B ストレージデバイス
31 メモリ
32,32A,32B CPU
33 通信部
34 入出力デバイス
35 データバス
40 ブラウザ制御部
45 作動プログラム
46,80,85 問題情報
47 判別情報
48,48A〜48C 履歴情報
50 出力制御部(問題出力制御部、判別結果出力制御部)
51 受付部(回答受付部)
52 判別部
53 情報管理部
60,60A〜60J 問題表示画面
61 分からないボタン
62 ヘルプボタン
70,70A,70B 判別結果表示画面
71 リトライボタン
72 終了ボタン
S 被検者
CQ1〜CQ3 第1〜第3複合問題
S100〜S150 ステップ

Claims (15)

  1. 認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置において、
    前記問題の出力を制御する問題出力制御部と、
    前記問題の回答を受け付ける回答受付部と、
    前記回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが前記被検者に現れているかを判別する判別部と、
    前記判別部による判別結果の出力を制御する判別結果出力制御部とを備え、
    前記問題は、前記中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、
    前記複合問題は、前記記憶障害の有無と前記第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、
    前記第1認知機能障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、
    前記記憶障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される認知症診断支援装置。
  2. 前記判別部は、前記第1複合問題、前記第2複合問題、および前記第3複合問題のそれぞれの前記回答が正答であった場合、前記記憶障害、前記第1認知機能障害、および前記第2認知機能障害の全てが現れていないと判別し、
    前記第1複合問題、前記第2複合問題、および前記第3複合問題のそれぞれの前記回答が誤答であった場合、前記記憶障害、前記第1認知機能障害、および前記第2認知機能障害の全てが現れていると判別する請求項1に記載の認知症診断支援装置。
  3. 前記判別部は、前記第1複合問題および前記第2複合問題のそれぞれの前記回答が誤答で、前記第3複合問題の前記回答が正答であった場合、前記第1認知機能障害が現れていると判別し、
    前記第2複合問題および前記第3複合問題のそれぞれの前記回答が誤答で、前記第1複合問題の前記回答が正答であった場合、前記第2認知機能障害が現れていると判別し、
    前記第1複合問題および前記第3複合問題のそれぞれの前記回答が誤答で、前記第2複合問題の前記回答が正答であった場合、前記記憶障害が現れていると判別する請求項2に記載の認知症診断支援装置。
  4. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害は、失語、失認、または実行機能障害のうちのいずれか2つである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の認知症診断支援装置。
  5. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害のうちの1つが前記失語の場合、前記複合問題は、前記被検者に特定個の単語を憶えさせた後、前記特定個の単語を含む複数個の単語の中から、前記特定個の単語を選ばせるものを含む請求項4に記載の認知症診断支援装置。
  6. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害のうちの1つが前記失認の場合、前記複合問題は、前記被検者に特定の図形を憶えさせた後、前記特定の図形を含む複数の図形の中から、前記特定の図形を選ばせるものを含む請求項4または5に記載の認知症診断支援装置。
  7. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害のうちの1つが前記失認の場合、前記複合問題は、前記被検者に複数の人物の顔と名前の組を憶えさせた後、前記複数の人物の顔と名前の組の中から特定の人物の顔を提示して、前記複数の人物の名前の中から、提示した前記特定の人物の顔に対応する名前を選ばせるもの、
    または/および、前記被検者に複数の人物の顔と名前の組を憶えさせた後、前記複数の人物の顔と名前の組の中から特定の人物の名前を提示して、前記複数の人物の顔の中から、提示した前記特定の人物の名前に対応する顔を選ばせるものを含む請求項4ないし6のいずれか1項に記載の認知症診断支援装置。
  8. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害が前記失語および前記失認の場合、前記複合問題は、特定の単語を表すイラストを前記被検者に提示し、前記特定の単語を含む複数個の単語の中から、前記特定の単語を選ばせるものを含む請求項4ないし7のいずれか1項に記載の認知症診断支援装置。
  9. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害のうちの1つが前記実行機能障害の場合、前記複合問題は、複数のキーワードを含む文章を前記被検者に読ませた後、前記キーワードを問うものを含む請求項4ないし8のいずれか1項に記載の認知症診断支援装置。
  10. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害が前記失語および前記実行機能障害の場合、前記複合問題は、並べ替えれば一文となる複数の文節を前記被検者に提示し、正しい順番に前記文節を並べ替えさせ、かつ前記正しい順番に並べ替えたときに特定の順番になる前記文節を選ばせるものを含む請求項4ないし9のいずれか1項に記載の認知症診断支援装置。
  11. 前記第1認知機能障害および前記第2認知機能障害が前記失認および前記実行機能障害の場合、前記複合問題は、地誌的認知機能を問うもの、または/および、左右の見当識を問うものを含む請求項4ないし10のいずれか1項に記載の認知症診断支援装置。
  12. 前記問題は、複数の物品を表すイラストを前記被検者に提示し、他のイラストと違うカテゴリの1つのイラストを選ばせるものを含む請求項1ないし11のいずれか1項に記載の認知症診断支援装置。
  13. 認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置の作動方法において、
    前記問題の出力を制御する問題出力制御ステップと、
    前記問題の回答を受け付ける回答受付ステップと、
    前記回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが前記被検者に現れているかを判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにおける判別結果の出力を制御する判別結果出力制御ステップとを備え、
    前記問題は、前記中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、
    前記複合問題は、前記記憶障害の有無と前記第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、
    前記第1認知機能障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、
    前記記憶障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される認知症診断支援装置の作動方法。
  14. 認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置の作動プログラムにおいて、
    前記問題の出力を制御する問題出力制御機能と、
    前記問題の回答を受け付ける回答受付機能と、
    前記回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが前記被検者に現れているかを判別する判別機能と、
    前記判別機能による判別結果の出力を制御する判別結果出力制御機能とを、コンピュータに実行させ、
    前記問題は、前記中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、
    前記複合問題は、前記記憶障害の有無と前記第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、
    前記第1認知機能障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、
    前記記憶障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される認知症診断支援装置の作動プログラム。
  15. 認知症に関する問題で構成される認知症の簡易診断テストを被検者に提供する認知症診断支援装置と、前記認知症診断支援装置にネットワークを介して接続され、前記被検者によって操作される回答端末とを備える認知症診断支援システムにおいて、
    前記認知症診断支援装置は、
    前記回答端末への前記問題の出力を制御する問題出力制御部と、
    前記回答端末からの前記問題の回答を受け付ける回答受付部と、
    前記回答に基づいて、認知症の複数の中核症状のうちのいずれが前記被検者に現れているかを判別する判別部と、
    前記回答端末への前記判別部による判別結果の出力を制御する判別結果出力制御部とを備え、
    前記問題は、前記中核症状である記憶障害、第1認知機能障害、および第2認知機能障害のうちの2つに関する複合問題を含み、
    前記複合問題は、前記記憶障害の有無と前記第1認知機能障害の有無を判別する第1複合問題と、
    前記第1認知機能障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第2複合問題と、
    前記記憶障害の有無と前記第2認知機能障害の有無を判別する第3複合問題とで構成される認知症診断支援システム。
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