JP6711494B1 - 織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】編み物と同様の外観、感触及び特性を備えつつ、引張や引裂に強く耐久性に優れた織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法を提供する。【解決手段】表側面102と、裏側面103と、を有する織物101を備える物品であって、織りパターンを形成している交互に配置された複数の第1弾性緯糸106及び第2弾性緯糸105と、複数の緯糸104を備え、第1弾性緯糸106の収縮率は、第2弾性緯糸105の収縮率と同じであり、第1弾性緯糸106の各々が、ループ部107aによって跨ぐ経糸104の数の平均値は9本である。【選択図】図1

Description

本発明は、織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法に係り、特に、編み物と同様の外観、感触及び特性を備える織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法に関する。
織物は、編物と性質が大きく異なる。織物は安定しているが、編物よりも可撓性がなく、身体にフィットしにくい。編物は可撓性があり、非弾性糸を用いても、垂直及び水平の双方向に伸びることで身体にフィットする。
デニムは、インディゴ染め織物であり、ファッション業界、被服業界、繊維業界において人気を博している流行の織物である。
デニムは、その織物特性のため、例えば、シャツ、ブラウス及びスウェットシャツのような上衣にはほとんど用いられてこなかった。そのため、編み物と同様の外観、感触及び特性を備える織物の開発が試みられてきた。
特許文献1には、少なくとも1本の硬い糸が、少なくとも1本の弾性糸と交互に配置されており、硬い糸と弾性糸とを含む緯糸を有し、弾性糸は、硬い糸よりも大きな収縮率を有し、硬い糸は、経糸に対して上部と下部とを形成し、下部は、硬い糸が経糸の裏側に沿って通り、ループ部を形成し、上部は、硬い糸が経糸の表側に沿って通り、連結部を形成し、各硬い糸用にループ部によって通される経糸の数は少なくとも6本であり、弾性糸は、硬い糸の織り方より緊密な織り方の経糸に対して、上部及び下部を形成している織物が記載されている。
特表2013−520579号公報
特許文献1に記載の織物は、編み物と同様の外観、感触及び特性を備えるが、引張や引裂に弱く生地糸の滑脱が生じやすいものであった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、編み物と同様の外観、感触及び特性を備えつつ、引張や引裂に強く耐久性に優れた織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法を提供することにある。
前記課題は、本発明の織物を備える物品によれば、表側面と、該表側面とは反対側の裏側面と、を有する織物を備える物品であって、織りパターンを形成している複数の経糸及び複数の緯糸を備え、前記緯糸は、所定の配置で配置された第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸を含み、前記第1弾性緯糸は前記第2弾性緯糸と交互に配置され、前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、前記第1弾性緯糸は、前記経糸に対して交互に配置された、前記裏側面における第1下部と、前記表側面における第1上部とを形成しており、前記第1下部は、前記裏側面から視て、前記第1弾性緯糸が、前記経糸の上を交差することにより形成され、ループ部を定めており、前記第1上部は、前記表側面から視て、前記第1弾性緯糸が、前記経糸の上を交差することにより形成され、外側から視認される連結部を定めており、前記第1弾性緯糸の各々が、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値は9本であり、前記第2弾性緯糸は、前記経糸に対して、交互に配置された、前記裏側面における第2下部と、前記表側面における第2上部とを形成しており、前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含、前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることにより解決される。
このとき、前記第1弾性緯糸の前記第1下部により定められる前記ループ部が跨ぐ前記経糸の数は、前記第1弾性緯糸の第1上部により定められる前記連結部が跨ぐ前記経糸の数の9倍であると、好適である。
このとき、前記ループ部における張力は、前記第2弾性緯糸により形成された前記第2上部及び前記第2下部における張力と同じであると、好適である。
このとき、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数と、前記連結部の数との比率は、9:1であると、好適である。
このとき、前記第2弾性緯糸の数と、前記第1弾性緯糸の数との比率は、2:1であると、好適である。
このとき、前記第2弾性緯糸の上下動により得られる前記第2上部の量の比率は、前記第1弾性緯糸の上下動により得られる前記第1上部の量の比率の4倍であると、好適である。
このとき、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値の、前記連結部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値に対する比は、9であると、好適である。
前記課題は、本発明の織物を備える物品によれば、織機により織られた第1織組織と第2織組織とを有する織物を備える物品であって、前記第1織組織は、所定のパターンで織られた経糸と第2弾性緯糸とから構成され、使用時に外側から視認される前記織物の表側面の外観の主要部を形成し、前記第2織組織は、第1弾性緯糸が、前記経糸に対して交互に配置された第1下部と第1上部とを形成するように、所定のパターンで織られた前記経糸と前記第1弾性緯糸とから構成され、使用時にユーザの身体に面する前記織物の裏側面の外観の主要部を形成し、前記第1下部は、前記第1弾性緯糸が、前記裏側面において前記経糸の上を交差することにより形成され、ループ部を定めており、前記第1上部は、前記第1弾性緯糸が、前記表側面において前記経糸の上を交差することにより形成され、前記織物の前記表側面に形成された連結部を定めており、前記第1弾性緯糸の各々が、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値は、9本であり、前記第2弾性緯糸は、前記経糸に対して交互に配置された前記裏側面の第2下部と、前記表側面の第2上部とを形成しており、前記第2弾性緯糸と前記第1弾性緯糸とは、2本の前記第2弾性緯糸と交互に配置される1本の前記第1弾性緯糸を備えるように、所定の配置で配列され、2本の前記第2弾性緯糸は整然とした順序で前記経糸を跨ぎ、前記第2弾性緯糸の各々が跨ぐ前記経糸の数は4本であり、前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含、前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることにより解決される。
このとき、前記第2織組織は、前記第1織組織の前記第2弾性緯糸によって跨がれた前記経糸が、前記第1織組織によって覆われた前記織物の表面と接触するのを、防止するようになっていると、好適である。
このとき、前記織物の裏面で、前記第2織組織は、前記第1織組織の前記経糸と第2弾性緯糸とを覆い、前記織物の前記裏面で、前記第1織組織の前記経糸と前記第2弾性緯糸とが見えたり、感じたりし難いようになっていると、好適である。
前記課題は、本発明の織物を備える織物によれば、織りパターンを形成している複数の経糸及び複数の緯糸を備える織物であって、前記緯糸が選択された経糸の上を交差することにより上部を形成し、2つの隣接する前記上部の間において前記織物の裏側に延伸して下部を形成し、前記緯糸は、第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸を含み、前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、前記第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸は、交互に配置されて前記織りパターンを形成しており、前記第1弾性緯糸の第1下部は、9本の前記経糸を跨ぐことにより形成されたループ部を定めており、前記第2弾性緯糸の第2下部は、4本の前記経糸を跨ぎ、前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含、前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることにより解決される。
前記課題は、本発明の織物の製造方法によれば、織物の製造方法であって、経糸を提供するステップと、第1弾性緯糸を提供するステップと、前記第1弾性緯糸と同じ収縮率を有する第2弾性緯糸を提供するステップと、織りパターンを選択するステップであって、前記織りパターンは、1本の前記第1弾性緯糸と2本の第2弾性緯糸とが交互に配置され、2本の前記第2弾性緯糸は整然とした順序で前記経糸を跨ぎ、前記第2弾性緯糸の各々が跨ぐ前記経糸の数は4本であり、前記第1弾性緯糸を、前記経糸の裏側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第1下部を形成し、前記第1弾性緯糸を、前記経糸の表側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第1上部を形成し、前記第1弾性緯糸の前記第1下部が跨ぐ前記経糸の数の平均値は、9本であり、前記第2弾性緯糸を、所定数の前記経糸の裏側に沿って交互に通過させることにより、一連の第2下部を形成し、前記第2弾性緯糸を、前記経糸の表側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第2上部を形成し、選択された前記織りパターンに従って、織物を織るステップと、得られた織物を収縮させるステップであって、前記第2弾性緯糸が、前記第1弾性緯糸より大きく収縮することで、前記第1下部にループを形成させるステップと、を行い、前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含、前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることにより解決される。
前記課題は、本発明の衣服の製造方法によれば、上記の織物の製造方法で得られた前記織物を衣服に仕立てるステップを行うことにより解決される。
本発明によれば、編み物と同様の外観、感触及び特性を備えつつ、引張や引裂に強く耐久性に優れた織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法を提供することができる。
本実施形態の織物の模式的説明図である。 本実施形態の織物の織り方図である。 本実施形態の織物の模式的断面図である。 本実施形態の織物の製造方法を示すフロー図である。
以下、本発明の一実施形態(本実施形態)に係る織物を備える物品、織物、織物の製造方法及び衣服の製造方法について図1乃至図4を参照して説明する。
<織物101>
本実施形態に係る織物が、図1に示されている。織物101は、表側面102と、表側面102とは反対側の裏側面103と、を有する。織物101は、織りパターンを形成している複数の経糸104と複数の緯糸(第1弾性緯糸106及び第2弾性緯糸105)とで共に織られている。好適な実施形態においては、経糸104はインディゴ染めされている。
本実施形態において、緯糸は第1弾性緯糸106及び第2弾性緯糸105を有している。第1弾性緯糸106の収縮率は、第2弾性緯糸105の収縮率と同じである。より詳細には、第1弾性緯糸106の収縮率は、同じ方法で測った場合、すなわち、同じようにテストした場合、第2弾性緯糸105の収縮率と同じ(±1%程度の範囲内)である。収縮率の好適な測定装置は公知であり、例えば、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスター(Uster,CH)を用いることができる。また、第1弾性緯糸106の伸長率は、第2弾性緯糸105の伸長率と同じである。
第1弾性緯糸106は、第2弾性緯糸105と交互に配置されている。図1に示すように、1本の第1弾性緯糸106の間に配置された2本の第2弾性緯糸105があるが、これらの糸は、本発明の概念から逸脱することなく、異なる態様で配置されることもある。例えば、好適な実施形態においては、第2弾性緯糸105の第1弾性緯糸106に対する割合は、1:2〜5:1(両端値を含む)である。第2弾性緯糸105の第1弾性緯糸106に対する平均的な割合は、2:1〜3:1(両端値を含む)であるとより好ましい。図1に示す織物101では、第2弾性緯糸105の数と、第1弾性緯糸106の数との比率は、2:1である。
織物101では、第1弾性緯糸106が、経糸104に対して交互に配置された第1下部107及び第1上部108を形成している。第1下部107は、第1弾性緯糸106が経糸の裏側に沿って通るときに形成され、ループ部107aを定める。つまり、第1下部107は、裏側面103から視て、第1弾性緯糸106が、経糸104の上を交差することにより形成され、ループ部107aを定めている。
第1上部108は、第1弾性緯糸106が経糸104の表側に沿って通るときに形成され、連結部108aが形成される。つまり、第1上部108は、表側面102から視て、第1弾性緯糸106が、経糸104の上を交差することにより形成され、外側から視認される連結部108aを定めている。
織物101は、第1弾性緯糸106を具え、各ループ部107aによって通される経糸104の数の平均値は9本である。各ループ部107aにより通される経糸104の数は、すべてのループ部107aにとって同じである必要はない。当業者には周知であるように、ループ部107aは、織物101の裏側面103に形成される。
図1乃至3は、各連結部108aによって通される1本の経糸104と比べて、9本の経糸104を通しているループ部107aを示している。つまり、第1弾性緯糸106の第1下部107により定められるループ部107aが跨ぐ経糸104の数は、第1弾性緯糸106の第1上部108により定められる連結部108aが跨ぐ経糸104の数の9倍である。また、ループ部107aが跨ぐ経糸104の数と、連結部108aの数との比率は、9:1である。また、ループ部107aが跨ぐ経糸104の数の平均値の、連結部108aが跨ぐ経糸104の数の平均値に対する比は、9である。
第2弾性緯糸105は、その織り方において、経糸104に対して交互に配置された第2下部109と第2上部110とを形成する。つまり、第2弾性緯糸105は、経糸104に対して、交互に配置された、裏側面103における第2下部109と、表側面102における第2上部110とを形成している。これらの第2下部109と第2上部110とは、第1弾性緯糸106により形成された織り方より、緊密な経糸104に対する織り方(織りパターン)を形成する。
図1乃至図3に例示されている織りパターンが、1本の経糸104を通る第2上部110と4本の経糸104とを通る第2下部109を示し、第2上部110と第2下部109とによって通される経糸104の数は、本発明の概念から逸脱することなく変更することができる。なお、図1に示す織物101では、2本の第2弾性緯糸105は整然とした順序で経糸104を跨ぎ、第2弾性緯糸105の各々が跨ぐ経糸104の数は4本である。
第1弾性緯糸106のループ部107aにおける張力は、第2弾性緯糸105によりつくられる第2下部109と第2上部110における張力と実質的に同じとなるようにされる。ループ部107aは、均衡又は圧縮のため、少なくとも1個である場合もある。
ループ部107aは、編物状の見た目と、織物のような性質を与える助けとなる。例えば、ゆるいループ部107aは、織物の裏面でゆるく垂れ下がることができる。ループ部107aの垂れ下がり、織物に、まるで編物のような柔らかい感じを与える。
また、編物は、糸とループを共に連結させることによりつくられるので、ループ部107aは、織物101の裏に編物のような外観を与える。さらに、その長さと垂れ下がりのため、ループ部107aは、経糸104に対して緊密に織られた場合、織物101の裏の大きな部分を覆うことができる。これにより、ときに不快となる第2下部109を隠すことができる。つまり、第2下部109は、ループ部107aにより覆われており、織物101が、ゆったりした状態にあるとき、第2下部109は、見たり、感じたりし難くなっている。ループ部107aは、軟かい綿糸からできており、多くの場合、織物の裏面を軟質で快適なものとする。
垂れ下がったループ部107aのさらなる利点は、経糸104を皮膚に接触させないことである。つまり、ループ部107aは、連結部108aにより交差された経糸104が、織物101によって覆われた着用者の身体の表面と接触するのを、実質的に防止するようになっている。このことのメリットは、インディゴ染めの糸からつくられるデニム織物には、特に重要である。もしこれらの経糸104が、インディゴ染めされており、着用者の肌と接触すると、着用者が汗をかいた場合にシミを作ってしまう。
図1及び図2に示すように、ループ部107aは、経糸104と緯糸(第1弾性緯糸106及び第2弾性緯糸105)とに対して、斜め方向に延びるパターンを形成している。同様に、連結部108aは、経糸104と緯糸(第1弾性緯糸106及び第2弾性緯糸105)とに対して斜め方向に延びるパターンを形成している。
図1に示すように、第1弾性緯糸106の織り方パターンは、第2弾性緯糸105の織り方のパターンとは異なることもある。例えば、第1弾性緯糸106のために選ばれた織り方のパターンを、第2弾性緯糸105のために選ばれた別のタイプのパターンと組み合わせて、綾織りのパターンとすることもできる。
本実施形態において、織り方のパターンおよび/または糸の選択により、経糸104と緯糸(第1弾性緯糸106及び第2弾性緯糸105)とに対して、織物101を斜め方向に延ばすことができる。
斜めパターンを利用すると、多くの利点を得ることができる。まず、経糸104がインディゴ染めされていると、斜めパターンでは、編物の感じと性質の利点を維持しながら、織物に古典的なデニムの織り方の外観を与える。斜めパターンはまた、織物101を斜め方向に延ばすことを可能とし、さらに織物101に編み物のような性質を付加する。
図3に示すように、織り方図における経糸104の対応する量に対する、第2弾性緯糸105の上下動により得られる第2上部110の量の比率は、織り方図における経糸104の対応する量に対する、第1弾性緯糸106の上下動により得られる第1上部108の量の比率の4倍である。
(経糸密度)
本実施形態の織物101は、織った後で、かつ縮む前における経糸密度は、20本/cm以上70本/cm以下であり、30本/cm以上50本/cm以下であると好ましい。
織物の処理と3回の家庭洗浄の後、好ましい経糸密度は、約25本/cm以上約80本/cm以下である。家庭洗浄を60℃で実施し、乾燥させ、最後の洗濯と乾燥の後、8時間の調整ステップと続く。これらのテストは、従来一般的のことであり、ASTM D3776/96及びBS 63302Aで行われる。織った後、縮む前の経糸密度は、約25〜60本/cmであり、3時間の家庭洗浄後は、約30本/cm以上約65本/cm以下である。より好ましくは、経糸密度は、約30本/cm以上約50本/cm以下であり、3時間の家庭洗浄後は、約35本/cm以上約55本/cm以下である。一般に、経糸と緯糸密度の計測は、湿度65%±5%、かつ温度20℃±2℃でなされる。
(緯糸密度)
経糸密度と同様に、本実施形態はまた緯糸密度を規定する。織った後で、かつ縮む前における緯糸密度は、約30本/cm以上約90本/cm以下である。3回の家庭洗浄の後、緯糸密度は、約25本/cm以上約80本/cm以下であることが好ましい。織った後、縮む前の好ましい経糸密度は、約50本/cm以上約70本/cm以下であるとさらに好ましい。3回の家庭洗浄の後、緯糸密度は、約45本/cm以上約85本/cm以下であるとさらに好ましい。織った後、縮む前の緯糸密度は、好ましくは約40本/cm以上約80本/cm以下であって、より好ましくは約25本/cm以上約60本/cm以下、かつ3回の家庭洗浄後、約55本/cm以上約75本/cm以下であるとさらに好ましい。
経糸密度及び緯糸密度の選択は、織物101に対して編物のような性質を付加するだけでなく、適切な糸の選択とともに、異なる重さを有する織物もつくることができる。
本実施形態において、経糸及び緯糸として用いられた糸の太さについて、弾性糸は合成繊維であることが多く、糸の太さは、本明細書ではデニール(den.)を用いて記載されてる。また経糸と緯糸は、英式綿番手(Ne)を用いて記載してある。糸を記載するのに用いられる番号付けシステムにもかかわらず、当業者は、1つのシステムから別のシステムにどのように変換するかを知っている。この番号付けシステムは、用いられる糸の性質や構成を限定しないで用いられている。
本実施形態において、経糸は、Ne10以上Ne70以下の英式綿番手を有し、好ましくはNe15以上Ne50以下、より好ましくはNe10以上Ne30以下、特に好ましくはNe15以上Ne25以下の英式綿番手を有する。
例示的な実施形態において、弾性糸は、40デニール以上90デニール以下の番手を有することが好ましい。弾性糸は、50デニール以上90デニール以下の番手を有することがさらに好ましい。
本発明の概念の範囲内で、糸の相対的な太さを選択することにより多くの利点を実現できる。例えば、第1弾性緯糸106の太さが、第2弾性緯糸105の太さよりも太いとき、より細いループ部107aは、下部が織物の背面から見えたり感じたりしないようにうまく隠すことができる。正しい太さの選択はまた、織物の編物のような感じや重さを与えることとなる。
<織物を備える物品>
本実施形態の織物101は、編み物と同様の外観、感触及び特性を備えつつ、引張や引裂に強く耐久性に優れているため、衣服などに好適に用いることが可能である。従来のデニム(インディゴ染め織物)は、シャツ、ブラウス及びスウェットシャツのような上衣にはほとんど用いられてこなかったが、本実施形態に係る織物は、シャツ、ブラウス及びスウェットシャツのような上衣として好適に用いることが可能である。なお、本実施形態の織物101は、衣服以外の織物を備える物品に用いることも可能である。
<織物の製造方法>
本実施形態に係る織物の製造方法は、図4に示すように、経糸を提供するステップ(ステップS1)と、第1弾性緯糸を提供するステップ(ステップS2)と、第1弾性緯糸と同じ収縮率を有する第2弾性緯糸を提供するステップ(ステップS3)と、織りパターンを選択するステップ(ステップS4)と、選択された織りパターンに従って、織物を織るステップ(ステップS5)と、得られた織物を収縮させるステップ(ステップS6)と、を行うことを特徴とする。以下、各ステップについて詳細に説明を行う。
経糸を提供するステップ(ステップS1)では、経糸104を提供する。このステップは、糸の密度を決めることだけでなく、糸の太さを選択することも含む。当業者には周知であるように、経糸104の別の態様の決定は、このステップでなされる。このステップは、インディゴ染めされた経糸104の選択を含む場合が多い。インディゴ染めされた経糸104の使用は、製造される織物101に、インディゴ染め工程の独特な態様の多くの利点を与えることができる。これらの態様は、ロープ染色インディゴ糸で達成されうる独特の風合いの影響を含むが、これらに限定されない。
第1弾性緯糸を提供するステップ(ステップS2)では、糸の太さ、収縮率、弾性度、色、緯糸密度など、当業者には周知の弾性緯糸の態様のすべてを決定することを含むことができるが、これらに限定されない。
第2弾性緯糸を提供するステップ(ステップS3)では、第1弾性緯糸と同じ収縮率を有する第2弾性緯糸を提供する。このステップにおいても、弾性緯糸のすべての態様が選択されうる。
織りパターンを選択するステップ(ステップS4)において、織りパターンは、1本の第1弾性緯糸106と2本の第2弾性緯糸105とが交互に配置され、2本の第2弾性緯糸105は整然とした順序で経糸104を跨ぎ、第2弾性緯糸105の各々が跨ぐ経糸104の数は4本である。第1弾性緯糸106を、経糸104の裏側に沿って所定数の経糸104を跨がせることにより、一連の第1下部107を形成し、第1弾性緯糸106を、経糸104の表側に沿って所定数の経糸104を跨がせることにより、一連の第1上部108を形成する。第1弾性緯糸106の第1下部107が跨ぐ経糸104の数の平均値は、9本である。第2弾性緯糸105を、所定数の経糸104の裏側に沿って交互に通過させることにより、一連の第2下部109を形成し、第2弾性緯糸105を、経糸104の表側に沿って所定数の経糸104を跨がせることにより、一連の第2上部110を形成する。
織物を織るステップ(ステップS5)は、選択された織りパターンに従って、織物を織る。
得られた織物を収縮させるステップ(ステップS6)は、第2弾性緯糸105が、第1弾性緯糸106より大きく収縮することで、第1下部107にループを形成させる。
この収縮の間、第2弾性緯糸105は第1弾性緯糸106よりも大きく縮み、これにより第1下部107がループ部107aとなる。織物が織機から取り去られるとすぐに、自然に収縮が起こり、糸はもはや緊張下になく、仕上げ工程中、織物を濡らすことにより、さらなる縮みが行われる。
ループ部107aは、第2弾性緯糸105により形成された第2上部110と第2下部109と、緊張が実質的に同じである。また、ループ部107aは、弾性的な糸の収縮により連結部108a間に生じる圧縮力によって、第1弾性緯糸106の第1下部107が撓むことにより形成されており、その圧縮力と、ループ部107aの撓み弾性力とが平衡している状態にある。
また、さらなる工程を任意的に付加することができる。これらの工程には、漂白、手でこすること、砂の吹き付け、軽石で洗うこと、及び当業者には周知の仕上げた織物に風合い効果を与えること等が含まれる。これらのステップは、織物の表側または裏側のどちらか一方をブラシでこすることを含むことができる。このプロセスはまた、織物に文字や絵を印刷すること、あるいは織物に模様やロゴを詩集することを含みうる。織物は、最新のファッショントレンドの需要に合うよう切り取られたり、引き裂かれたりもされうる。この工程はまた、織物を衣服にあつらえること、あるいは当業者には周知の他の工程を含んでいる。
<衣服の製造方法>
さらに、本実施形態の織物の製造方法で得られた織物101を衣服に仕立てるステップを行うことで衣服、特にシャツ、ブラウス及びスウェットシャツのような上衣を物品として得ることが可能である。
<実施例>
以下、具体的実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
図1乃至図3に示す織物101を実施例1の生地として用いた。
経糸として、Ne16/1リング紡績糸、綿100%糸、インディゴ染糸を用いた。
また、第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸として、2本の280デニールのナイロン糸が1本の20デニールのポリウレタン糸に巻き付いた糸を用いた。
<比較例1>
特表2013−520579号公報(特許文献1)に記載の織物を比較例1の生地として用いた。
経糸として、Ne20/1リング紡績糸、綿100%糸、インディゴ染糸を用いた。
緯糸として、70デニールのポリエステル1本と40デニールのライクラ(3.5ドラフト比)の交絡糸を用いた。
<品質検査>
(引張強さ)
JIS−L1096 8.12.1 A法(ストリップ法)に規定される方法により測定した。
(引裂強さ)
JIS−L−1096 8.15.5 D法(ベンジュラム法)に規定される方法により測定した。
(滑脱抵抗力)
JIS−L1096 滑脱抵抗力B法に規定される方法で、引張試験機を用い、117.7N(12kgf)荷重で引っ張り、縫い目滑りの最大孔の大きさ(mm)を求めた。
(ピリング)
JIS−L1076 A法に規定される方法により測定した。
<結果>
試験の結果を以下の表1に示す。
Figure 0006711494
表1に示すように、実施例1の織物は、比較例1の織物と比較して、縦方向及び横方向の両方で、引張や引裂に強いことがわかった。
比較例1の織物は、縦方向の引裂強さ、横方向の引張強さが低く、滑脱抵抗力試験でも不合格となった。
このように、実施例1の織物は、図1乃至図3に示す織りパターンを備えているため、引張や引裂に強くなっていた。
また、実施例1の織物は、ナイロンを含む緯糸を用いているため、機械的特性のバランスが優れ、靱性、柔軟性、屈曲疲労特性、摩擦、摩耗特性、長期耐熱性(長期連続使用最高温度が80〜150℃程度)が優れているという利点を有する。
実施例1の織物は、編物のような重さと感触を有しており、一般の編物に比して、はるかに柔らかい感触を有していた。同時に、インディゴ経糸は、摩耗効果のような、仕上げ効果をとるデニム効果のように、縦側の織物にデニム織物の見た目と質感を与えた。織物の裏側は、染色されていない緯糸のため白色であり、その上につくられた長いループのため極めて柔らかかった。この織物からつくられた衣服を着用する人は、織物の裏側を占める長いループにより、不快なポリエステルの緯糸を感じることはない。この長いループはまた、この衣服を着用する人の肌と接触しないようにし、もし人が汗をかいたとき、インディゴ染めが薄くならないようにする。
実施例1の織物は、織り方と、弾性緯糸との選択により、結果の織物は、きわめて高い弾性度を有していた。弾性度には、単に緯糸方向のみならず、すべての方向に延びる能力が含まれていた。
以上のように、実施例1の織物は、編み物と同様の外観、感触及び特性を備えつつ、引張や引裂に強く耐久性に優れたものであることが示された。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
101 織物
102 表側面
103 裏側面
104 経糸
105 第2弾性緯糸(緯糸)
106 第1弾性緯糸(緯糸)
107 第1下部
107a ループ部
108 第1上部
108a 連結部
109 第2下部
110 第2上部

Claims (13)

  1. 表側面と、
    該表側面とは反対側の裏側面と、を有する織物を備える物品であって、
    織りパターンを形成している複数の経糸及び複数の緯糸を備え、
    前記緯糸は、所定の配置で配置された第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸を含み、
    前記第1弾性緯糸は前記第2弾性緯糸と交互に配置され、
    前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、
    前記第1弾性緯糸は、前記経糸に対して交互に配置された、前記裏側面における第1下部と、前記表側面における第1上部とを形成しており、
    前記第1下部は、前記裏側面から視て、前記第1弾性緯糸が、前記経糸の上を交差することにより形成され、ループ部を定めており、
    前記第1上部は、前記表側面から視て、前記第1弾性緯糸が、前記経糸の上を交差することにより形成され、外側から視認される連結部を定めており、
    前記第1弾性緯糸の各々が、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値は9本であり、
    前記第2弾性緯糸は、前記経糸に対して、交互に配置された、前記裏側面における第2下部と、前記表側面における第2上部とを形成しており、
    前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含
    前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物を備える物品。
  2. 前記第1弾性緯糸の前記第1下部により定められる前記ループ部が跨ぐ前記経糸の数は、前記第1弾性緯糸の第1上部により定められる前記連結部が跨ぐ前記経糸の数の9倍であることを特徴とする請求項1に記載の織物を備える物品。
  3. 前記ループ部における張力は、前記第2弾性緯糸により形成された前記第2上部及び前記第2下部における張力と同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載の織物を備える物品。
  4. 前記ループ部が跨ぐ前記経糸の数と、前記連結部の数との比率は、9:1であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
  5. 前記第2弾性緯糸の数と、前記第1弾性緯糸の数との比率は、2:1であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
  6. 前記第2弾性緯糸の上下動により得られる前記第2上部の量の比率は、前記第1弾性緯糸の上下動により得られる前記第1上部の量の比率の4倍であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
  7. 前記ループ部が跨ぐ前記経糸の数の平均値の、前記連結部が跨ぐ前記経糸の数の平均値に対する比は、9であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の織物を備える物品。
  8. 織機により織られた第1織組織と第2織組織とを有する織物を備える物品であって、
    前記第1織組織は、所定のパターンで織られた経糸と第2弾性緯糸とから構成され、使用時に外側から視認される前記織物の表側面の外観の主要部を形成し、
    前記第2織組織は、第1弾性緯糸が、前記経糸に対して交互に配置された第1下部と第1上部とを形成するように、所定のパターンで織られた前記経糸と前記第1弾性緯糸とから構成され、使用時にユーザの身体に面する前記織物の裏側面の外観の主要部を形成し、
    前記第1下部は、前記第1弾性緯糸が、前記裏側面において前記経糸の上を交差することにより形成され、ループ部を定めており、
    前記第1上部は、前記第1弾性緯糸が、前記表側面において前記経糸の上を交差することにより形成され、前記織物の前記表側面に形成された連結部を定めており、
    前記第1弾性緯糸の各々が、前記ループ部によって跨ぐ前記経糸の数の平均値は、9本であり、
    前記第2弾性緯糸は、前記経糸に対して交互に配置された前記裏側面の第2下部と、前記表側面の第2上部とを形成しており、
    前記第2弾性緯糸と前記第1弾性緯糸とは、2本の前記第2弾性緯糸と交互に配置される1本の前記第1弾性緯糸を備えるように、所定の配置で配列され、
    2本の前記第2弾性緯糸は整然とした順序で前記経糸を跨ぎ、
    前記第2弾性緯糸の各々が跨ぐ前記経糸の数は4本であり、
    前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、
    前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含
    前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物を備える物品。
  9. 前記第2織組織は、前記第1織組織の前記第2弾性緯糸によって跨がれた前記経糸が、前記第1織組織によって覆われた前記織物の表面と接触するのを、防止するようになっていることを特徴とする請求項8に記載の織物を備える物品。
  10. 前記織物の裏面で、前記第2織組織は、前記第1織組織の前記経糸と第2弾性緯糸とを覆い、
    前記織物の前記裏面で、前記第1織組織の前記経糸と前記第2弾性緯糸とが見えたり、感じたりし難いようになっていることを特徴とする請求項8又は9に記載の織物を備える物品。
  11. 織りパターンを形成している複数の経糸及び複数の緯糸を備える織物であって、
    前記緯糸が選択された経糸の上を交差することにより上部を形成し、
    2つの隣接する前記上部の間において前記織物の裏側に延伸して下部を形成し、
    前記緯糸は、第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸を含み、
    前記第1弾性緯糸の収縮率は、前記第2弾性緯糸の収縮率と同じであり、
    前記第1弾性緯糸及び第2弾性緯糸は、交互に配置されて前記織りパターンを形成しており、
    前記第1弾性緯糸の第1下部は、9本の前記経糸を跨ぐことにより形成されたループ部を定めており、
    前記第2弾性緯糸の第2下部は、4本の前記経糸を跨ぎ、
    前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含
    前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物。
  12. 織物の製造方法であって、
    経糸を提供するステップと、
    第1弾性緯糸を提供するステップと、
    前記第1弾性緯糸と同じ収縮率を有する第2弾性緯糸を提供するステップと、
    織りパターンを選択するステップであって、
    前記織りパターンは、1本の前記第1弾性緯糸と2本の第2弾性緯糸とが交互に配置され、
    2本の前記第2弾性緯糸は整然とした順序で前記経糸を跨ぎ、
    前記第2弾性緯糸の各々が跨ぐ前記経糸の数は4本であり、
    前記第1弾性緯糸を、前記経糸の裏側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第1下部を形成し、
    前記第1弾性緯糸を、前記経糸の表側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第1上部を形成し、
    前記第1弾性緯糸の前記第1下部が跨ぐ前記経糸の数の平均値は、9本であり、
    前記第2弾性緯糸を、所定数の前記経糸の裏側に沿って交互に通過させることにより、一連の第2下部を形成し、
    前記第2弾性緯糸を、前記経糸の表側に沿って所定数の前記経糸を跨がせることにより、一連の第2上部を形成し、
    選択された前記織りパターンに従って、織物を織るステップと、
    得られた織物を収縮させるステップであって、前記第2弾性緯糸が、前記第1弾性緯糸より大きく収縮することで、前記第1下部にループを形成させるステップと、を行い、
    前記第1弾性緯糸及び前記第2弾性緯糸の両方がナイロンを含
    前記第1弾性緯糸の収縮率及び前記第2弾性緯糸の収縮率は、ウスタ・テンソラピッド(Uster Tensorapid)テスターで測定されるものであることを特徴とする織物の製造方法。
  13. 請求項12に記載の織物の製造方法で得られた前記織物を衣服に仕立てるステップを行うことを特徴とする衣服の製造方法。
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