JP6710206B2 - 大気を観測するための改善された装置及び方法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本発明は、以下の国際特許出願に関連しており、それらの出願の開示内容は相互参照により本明細書に組み込まれる。
・PCT1−PCT/AU01/00247(名称:「Acoustic Sounding(音響観測)」)(特許文献1)
・PCT2−PCT/AU02/01129(名称:Measurement of Air Characteristics in the lower atmosphere「(下層大気の空気特性の測定)」)(特許文献2)
・PCT3−PCT/AU2004/000242(名称:「Improved Sodar Sounding of the lower atmosphere(下層大気の改善されたソーダー観測)」)(特許文献3)
・PCT4−PCT/AU2004/001075(名称:「Detection of Wake Vortices and the like in the lower atmosphere(下層大気における伴流渦等の検出)」)(特許文献4)
・PCT5−PCT/U2006/000245(名称:「Characterization of Aircraft Wake Vortices(航空機伴流渦の特性化)」)(特許文献5)
・PCT6−PCT/AU2006/000247(名称:「Staged Sodar Sounding(段階的なソーダー観測)」)(特許文献6)
・PCT7−PCT/AU2006/000818(名称:「Sodar Sounding of the Lower Atmosphere(下層大気のソーダー観測)」)(特許文献7)
・PCT8−PCT/AU2013/001128(名称:「Method for Improving Performance of a Sodar System(ソーダーシステムの性能を向上させる方法)」)(特許文献8)
本発明は、大気の観測に使用するための装置に関する。前記装置は、バイスタティックチャープソーダー装置を含むソーダー装置(音波観測装置)を含み得る。
そのような装置では、大気から実質的に垂直方向に受信される音響信号の信号対雑音比を最大にすることが望ましい。また、水平方向に送信される音響チャープ信号を含む音響信号を最小限に抑えること、及び/又は関連する受信機において信号対雑音比を低減し得る環境ノイズを含む水平方向からの外部ノイズの影響を最小限に抑えることも望ましい。
音響チャープ信号は、パルス圧縮又は整合フィルタ受信機に使用するのに適した波形のクラスに属する。パルス圧縮波形と整合フィルタについての良い点が、「Introduction to radar Systems, Third Edition, by Merril I. Skolnik, McGraw Hill, 2001, ISBN 0-07-118189-X」(非特許文献1)で紹介されている。
ソーダー装置の性能に著しい影響を及ぼす構成要素は、音響チャープ信号を含む音響信号を送受信するために使用されるアンテナシステムである。アンテナシステムは、好ましくはバイスタティック構成で動作する。バイスタティック構成とは、別々の送信機用アンテナ及び受信機用アンテナを使用して、送信機が送信するのと同時に関連する受信機が受信することを可能にし、より長い送信パルスを使用可能となることを意味する。この構成は、モノスタティックソーダー構成が使用された場合には存在する不感帯を回避することができる。音響信号又はパルスは、典型的には100msより長く、通常は約1秒の長さであるため、モノスタティックシステムにおける不感帯は1秒の音響送信パルスに対して約150mとなる可能性があり、これは望ましくない。
バイスタティックソーダー装置において送信される音響パルスのレベルは約130dBAであり、関連する受信機の感度レベルは0dBAと低く、大気雑音によって制限されている。このレベルの感度は、受信機において整合フィルタ処理を用いることによって達成され得る。送信機と受信機が別々のアンテナで同時に動作することができるバイスタティック構成では、送信された音響信号と大気から受信した信号との間の干渉を回避するために、送信機と受信機の間の分離又は減衰が、送信される音響パルスのレベルと受信機の感度レベルとの間の差(130dBa)を超えることが望ましい。しかし、数十m程度の範囲の大気から受信される信号は、典型的には約30dBaであるので、送信機と受信機アンテナとの間の典型的な離隔距離(約4m)の範囲の送信機からの直接信号は、受信信号との干渉を避けるために最初の受信信号のレベルより約10dB低くすべきである。これにより、分離又は減衰の要件が約110dB(130dBa−(30dBa−10dB))に低下する場合がある。
図1は、送信機と受信機との間の分離が不十分である場合、例えば分離のレベルが現在のモノスタティックソーダーシステムで達成される分離(約50dB)と同程度となっている場合の、送信信号からの受信信号に対する干渉の影響を示す。図1では、送信信号からの干渉が、振幅と鉛直風速の両方で60m以下の明るい部分として0.35秒のパルス長で現れている。この干渉は、60m以下の大気から受信したデータに悪影響を与える。更に、図1には、システム外部からの干渉の垂直パルスが存在し、これは、概ね20:15の時間において200mから400mの間の高さで垂直風速に現れている。信号対雑音比は、図1の右側の影付きのバーに示されているように、100mまでは約10dBに過ぎない。これは、受信機が送信機からの直接信号によって悪影響を受けるために生じる。更に、受信機は、強いローカル雑音源を拾い、受信機感度及び信号対雑音比をさらに悪化させることがある。
上述のように、送信機と受信機との間の分離又は減衰は、送信された音響パルス信号のレベルと受信機で受信される最初の信号のレベルとの差に10dBのマージンを加えた約110dBより大きくなければならない。典型的な設備では、送信機のアンテナと受信機のアンテナとの間の距離が約4mであるため、この分離レベルは比較的小さい距離で達成する必要がある。必要な分離を別の面から見ると、分離は実質的に水平方向に適用されるべきであり、垂直方向、即ち大気に向かう方向の分離又は減衰は、垂直方向に送信又は受信される信号の減衰を避けるために実質的に0dBでなければならない。
論文「Bradley, S. G., "Use of Coded Waveforms for Sodar Systems" Meterol. Almos. Phys. 71, 15-23 (1999)"」(非特許文献2)には、「For a sodar the use of a longer pulse is generally precluded because the first range gate would be too distant(ソーダーの場合、最初のレンジゲートの位置が遠すぎるので、長いパルスの使用は一般的に排除される。)」と記載されている。これは、モノスタティックシステムの場合のように、送信されたパルスが完了した後にのみ受信機をオンにできることを仮定しており、そうでなければ受信機が過負荷になり、直接送信信号からの干渉を受け得ることになる。しかし、バイスタティックシステムを使用する場合、送信機アンテナと受信機アンテナとの間の水平方向の分離を、送信信号が受信機に実質的に殆ど影響を及ぼさないか又は全く影響を及ぼさないレベル、例えばバイスタティックソーダーシステムの場合に約110dBを超えるレベルまで増加させることができるのであれば、遠すぎる最初のレンジゲートを有することによる限界は、実質的に克服することができる。
PCT/AU01/00247の国際公開公報 PCT/AU02/01129の国際公開公報 PCT/AU2004/000242の国際公開公報 PCT/AU2004/001075の国際公開公報 PCT/U2006/000245の国際公開公報 PCT/AU2006/000247の国際公開公報 PCT7−PCT/AU2006/000818の国際公開公報 PCT/AU2013/001128の国際公開公報
Introduction to radar Systems, Third Edition, by Merril I. Skolnik, McGraw Hill, 2001, ISBN 0-07-118189-X Bradley, S. G., "Use of Coded Waveforms for Sodar Systems" Meterol. Almos. Phys. 71, 15-23 (1999)"
本発明は、大気を観測するための改善された装置、及び改善された装置を使用して大気を観測するための方法を提供する。この装置は、送信機から関連する受信機に直接送信されるあらゆる音響信号が適切に分離及び/又は減衰されるように構成されていても良い。
本明細書における先行技術として提示された特許文献又は他の文献や文書についての参照は、明細書又は特許請求の範囲に関する優先日において、その文献又は文書が公知であったこと、又はそれに含まれる情報がオーストラリア又は他の地域での一般的な知識の一部であったことを認めたものと解釈されるべきものではない。本明細書におけるこのような先行技術の検討は、発明者の知識及び経験の観点から本発明の背景を説明するために含められたものである。
本明細書の説明及び特許請求の範囲の全体を通して、「含む(comprise)」又は「有する(include)」という用語、及びそれらの用語の変形表現 (comprises、includes、comprising、including)は、その他の添加物、構成要素、整数(integers)又は工程を排除することを意図するものではない。
本発明の一態様によれば、大気を観測するための装置であって、
電気信号を音波に変換及び/又はその逆を行うための変換器と、
前記大気に向けて音波を伝送し及び/又は前記大気から反射された音波を伝送する、変換器に関連する伝送手段又は構造と、
前記音波を分離又は減衰させて、実質的に水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを、実質的に垂直方向に伝送される前記音波のエネルギーよりも少なくとも45dB、好ましくは60dB、より好ましくは70dBだけ低減させる音響分離手段又は構造と、を含む装置が提供される。
前記分離手段は、実質的に水平方向に伝送される音波のエネルギーを減衰させる、1組のバッフル等の音響バッフルシステムを含んでいてもよい。前記バッフルの組は、内側のバッフル段と外側のバッフル段とを含む少なくとも2つのバッフル段を含んでいてもよい。前記バッフルの組は、内側のバッフル段と外側のバッフル段との間に中間のバッフル段を含んでいてもよい。前記バッフルの組は、水平断面において実質的に円形であってもよい。
前記内側のバッフル段は、少なくとも吸音層と音響減衰層とを含んでいてもよい。前記外側のバッフル段は、少なくとも吸音層を含んでいてもよい。前記外側のバッフル段は、音響減衰層を含んでいてもよい。
前記バッフルの組は、実質的に水平方向に減衰を提供するための少なくとも1つの回折エッジを含んでいてもよい。前記バッフルの組は、実質的に水平方向に第1の減衰を提供するための第1の回折エッジと、実質的に水平方向に第2の減衰を提供するための第2の回折エッジとを含んでいてもよい。前記第1の減衰は実質的に水平方向に少なくとも30dBであり、前記第2の減衰は実質的に水平方向に少なくとも15dBであってもよい。
前記音響バッフルシステムは、実質的に水平方向に第3の減衰を提供するための音響抑制領域(sound containment region)を含んでいてもよい。前記音響抑制領域は、前記第1の回折エッジと前記第2の回折エッジとの中間に配置されていてもよい。前記第3の減衰は、実質的に水平方向に少なくとも33dBであってもよい。
前記伝送手段は、パラボラ反射器を含んでいてもよい。前記変換器は、前記パラボラ反射器の主面に対してオフセットにして、前記パラボラ反射器へ伝送される及び/又は前記パラボラ反射器から伝送されるエネルギーの遮蔽又は遮断を最小にすることができる。
前記分離手段は、受信機として作動するような装置に対して、当該装置が送信機として作動する場合に直接伝送される音響エネルギーを減衰させて、前記受信機における干渉等を最小にするように構成されていてもよい。好ましくは、前記送信機と前記受信機との間で直接伝送される前記エネルギーの前記減衰は、少なくとも85dBである。前記分離手段は、前記受信機への外部音響ノイズの影響を最小にするように構成されていてもよい。
前記電気信号は、好ましくはチャープパルスを含む。前記チャープパルスは、パルス圧縮波形を有する符号化パルスを含んでいてもよい。
本発明のさらなる態様によれば、大気を観測するための方法であって、音波を生成し、前記大気に向けて前記音波を伝送し、前記大気から反射された音波を受信し、実質的に水平方向に伝送される音波エネルギーを分離又は減衰して、実質的に水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを、実質的に垂直方向に伝送される前記音波のエネルギーよりも少なくとも55dB、好ましくは60dB、より好ましくは70dBだけ低減させる方法が提供される。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、送信機からの直接信号の減衰が不十分で外部ノイズが受信されているときの、バイスタティック音響ソーダー装置から受信した信号を示す。 図2は、モノスタティックソーダーに関連する既知のアンテナシステムを示す。 図3は、複数のバッフルを有する、バイスタティックソーダーをベースにしたウィンドプロファイラ用のアンテナシステムを示す図である。 本発明の一実施形態による、1組のバッフルを有する、バイスタティックソーダーをベースにしたウィンドプロファイラ用のアンテナシステムを示す図である。 図4のバッフルの組の(垂直断面内の)詳細図である。 図6は、3つのオフセットビームを有するソーダーアンテナの構成を示す図である。 図7は、バッフルのない、オフセットビームパターンを有するソーダーアンテナを示す図である。 図8は、バッフルの1つのエッジでの回折についての音響経路を示す図である。 図9Aは、75度の角度の場合の回折による30dBの減衰を示す図である。 図9Bは、60度の角度の場合の24dBの減衰を示す図である。 図9Cは、15度の角度の場合の12dBの減衰を示す図である。 図10は、回折された音波による様々な距離において送信機から受信された直接信号のレベルを示す図である。 図11は、送信機からの直接信号の十分な減衰があり、外部ノイズが最小化されているときのバイスタティック音響ソーダー装置から受信した信号を示す。 図12は、本発明の別の実施形態による3つのバッフル段と3つの回折エッジとを有するバッフルの組を含むソーダーをベースにしたウィンドプロファイラ用のアンテナシステムを示す図である。 図13は、図10のバッフルの組の(垂直断面の)詳細図である。 図14は、第1の回折エッジ、吸音領域、第2の回折エッジ、及び音響経路を有するバッフルシステムを示す図である。 図15は、図14のバッフルシステムの詳細図である。 図16は、2つの回折エッジの間に配置された吸音面を示す図である。 図17は、バッフル付きのアンテナパターンを示す図であり、サイドローブがないことが示されている。 図18は、2つの回折エッジを有する円形のバッフルの画像を示す図である。 図19は、3つの回折エッジを有する正方形のバッフルの画像を示す図である。 図20は、パラボラアンテナの上に配置された雨シールドを示す図である。 図21は、パラボラアンテナ上に配置された音響的に透明な雨メッシュを示す図である。
ソーダーをベースにしたウィンドプロファイラのためのアンテナシステムは、音響信号を大気中に送信するための送信機アンテナを含むことができ、音響信号は大気から反射されて受信機アンテナに戻される。アンテナはある範囲の周波数にわたって使用されるため、ポイントソースをアンテナの変換器として使用することが好ましい。何故なら、ポイントソースは、音響信号を送信又は受信するために使用される周波数範囲(例えば1.3KHz〜3.3KHz)にわたって実質的に周波数に依存しないためである。異なる方向に進ませるためには、別々の単一ポイントの変換器を各方向に使用することができる。ポイントソースは球面波を放射するので、図2に示すようにパラボラ反射器などの任意の適切な手段によって平面波に変換又は転換することができる。
図2は、ウィンドプロファイラでの使用に適合させることができる既知のアンテナシステムを示す。アンテナシステムは、各々がウィンドプロファイラの動作に重大な影響を及ぼす可能性があるいくつかの構成要素を含み得る。いずれかの構成要素が欠落しているか、パフォーマンスが悪い場合、ウィンドプロファイラ全体のパフォーマンスが悪化する可能性がある。
図3を参照すると、ソーダーをベースにしたウィンドプロファイラのためのアンテナシステム30は、機能的ウィンドプロファイラを提供するために協働して動作することができる送信機アンテナ又は受信機アンテナのための以下の構成要素を含む。
アンテナシステムは、送信機アンテナの場合には電気エネルギーを音響エネルギーに変換し、受信機アンテナの場合には音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように適合された単一ポイント変換器31を含む。変換器31は、180度の実質的に球形のビーム幅を有することができる。
アンテナシステム30は、変換器31上のホーン32を含み、このホーン32は、送信機アンテナの場合にパラボラ反射器33に向けられる正しいビーム幅の音響エネルギーの球状ビームを生成し、受信機アンテナの場合にはパラボラ反射器33を含む。ホーン32は、変換器31によって生成された180度の球状ビームを、パラボラ反射器33に照射するための約40度のビーム幅を有する球状ビーム34に変換するために使用され得る。
パラボラ反射器33は、ホーン32によって生成された球面波35を、送信機アンテナの場合には比較的狭いビーム幅を有する平面波36に変換し、及び/又は受信機アンテナの場合には受信信号の平面波を球面波に変換するように適合されている。パラボラ反射器33は、変換器31がパラボラ反射器33の主面に対してオフセットされて、変換器31が平面波36を実質的に遮断又は遮蔽しないように配置されてもよい。更に、ビーム34の幅は、パラボラ反射器33のエッジ33a、33bが反射器33の中央よりもはるかに低いレベルで照射されるように構成されてもよい。変換器31、ホーン32及び反射器33のこの配置は、反射器33からのビーム37が、比較的クリーンで滑らかであり、アンテナシステムの性能を低下させる可能性があるサイドローブが最小であることを保証する。
パラボラ反射器33は、好ましくは音響的に非共振の材料で作られており、雨が反射器33上に落ちた場合に関連する受信機の性能を低下させる余分な音響雑音を発生させない。典型的には、パラボラ反射器33は実質的に円形であり、実質的に直径が1.2mである。
アンテナシステム30は、パラボラ反射器33へのビーム37及びパラボラ反射器33からのビーム37の分離及び/又は成形を行い、及び/又は雑音及び/又は干渉を制御するために構成要素31〜33の周りに配置された1つの音響バッフル(又は複数の音響バッフル)38を含む。送信機アンテナ及び受信機アンテナの両方のための変換器31及び反射器33は、ソーダーをベースにしたウィンドプロファイラの受け入れ可能な性能を達成するために、図3に示すように音響バッフル(又は複数の音響バッフル)38の中に配置することができる。音響バッフル38は、地面又はコンクリートパッド39、又は音を伝えない他の同様の取り付け面に置くことができる。1つの形態では、音響バッフル38の高さ及び間隔はパラボラ反射器33の直径の約1.4倍とし、パラボラ反射器33からの及び/又はパラボラ反射器33へのビーム37がそのエッジで遮蔽されないようにし、及び/又はアンテナシステム30のサイドローブ性能を悪化させることを避ける。一部の実施形態では、アンテナシステム30は、音響バッフル(又は複数の音響バッフル)38の頂部が地表と実質的に同じ高さになるように掘削によって地表より下に配置されてもよい。
パラボラ反射器33に対するバッフル38の全体的な形状及び配置は、水平断面において円形、正方形、六角形又は八角形であってよく、及び/又は上記の目的に合った任意の他の便利な方式で配置されてもよい。パラボラ反射器33とバッフル38の形状/配置との間の実質的な対称性は、アンテナシステムの性能を向上させるのに役立ち得る。例えば、パラボラ反射器33が実質的に円形である場合、1つのバッフル(又は複数のバッフル)38の形状/配置は、水平断面において実質的に円形であってもよい。一形態では、1つのバッフル(又は複数のバッフル)38は、パラボラ反射器33を取り囲む円形のチューブ又は複数の入れ子にされた円形チューブを含んでいてもよい。単一のチューブ又は複数のチューブの各々は実質的に垂直に延在してもよいし、漏斗状にパラボラ反射器33から離れるように広がる形状であってもよい。単一の円形チューブ又は複数の円形チューブの各々は、パラボラ反射器33と実質的に同心になるように配置することができる。
一形態では、円形チューブは、コンクリートパイプ(例えば、厚さ50mm)から形成することができる。コンクリートパイプの高さ及び直径は、関連するパラボラ反射器33の直径の1.4倍とすることができる。パイプは、25mmの吸音媒体(例えば、www.autex.com.au/acoustics/quietspace-panel/)で裏打ちされていてもよい。正方形等の非円形の形状が、各音響バッフルに使用されてもよい。しかし、形状がアンテナのフットプリントと同一又は類似の形状でない場合、(丸い)アンテナとの対称性が維持されないので、減衰及び音の閉じ込めがより少なくなり得る。パラボラ反射器のフットプリント(例えば、円形)と音響バッフルの形状(例えば、正方形)との間に実質的な不一致が存在する状況では、このような不一致バッフルの性能をさらに高めるために、追加の回折エッジ及び吸音領域を設けることが必要となるであろう。
上述したように、変換器31の効率は、関連する受信機からの全体的な信号対雑音比を良好にする上で重要なファクタとなるであろう。典型的な高効率変換器では、変換器から1mの点で測定した1ワットの入力に対しての音圧レベルは、4kHzで117dBaであろう。
ポイントソースを形成するが、効率は非常に低い変換器が数多く存在し、それらの典型的な音圧レベルは、1mの点で測定した1ワットに対しての音圧レベルで、98dBa〜110dBaである。これらの低効率変換器は、上述のデバイスと比較して、同程度の入力電力に対する送信電力が低くなるであろう。同種の変換器31を送信機アンテナと受信機アンテナの両方に使用されるので、効率が7dB低い変換器を用いた場合、大気から戻ってくる信号の全体的な損失は14dBとなるであろう。
水平方向における1つのバッフル(又は複数のバッフル)38の減衰性能は、送信信号が受信信号と干渉しないことを確実にするため、及び/又は外部を発信源とする雑音が水平方向から関連する受信機に実質的に殆ど入らないか全く入らないことを確実にするための重要なファクタとなるであろう。モノスタティックソーダーシステムで広く使用されているバッフルと同様の1つのバッフル(又は複数のバッフル)38を用いて、バイスタティックソーダーシステムを最初に試験した。既知のバッフルは、モノスタティックソーダーシステムで使用される減衰量と同様に、約45dBの減衰を有していた。しかし、この減衰量は、送信された音響信号が、大気から戻って受信される信号に干渉するのを防止するのには十分ではなかった(図1参照)。更に、関連する受信機は、水平方向のソースを起源とする過剰な雑音を受けた。
続いて、第1のバッフル段と50mmのエアギャップによって第1のバッフル段から分離されている第2のバッフル段とを含む一組の入れ子にされたバッフル、即ち一連の入れ子にされたバッフルを試験した。単一回折上部エッジも第1のバッフル段に加えた。この配置は約60dBの減衰を生じさせたが、依然としてバイスタティックソーダーシステムの性能を悪化させることを避けるためには十分ではなかった。
次いで、図4〜図5に示すように、3つのバッフル段を含む、実質的に垂直に延在する入れ子にされた1組のバッフルを試験した。3つのバッフル段は、実質的に垂直に延在する内側バッフル段60と、実質的に垂直に延在する中間バッフル段61と、実質的に垂直に延びる外側バッフル段62とを含み、これらの段は互いにエアギャップによって分離されている。各エアギャップは、ウィンドプロファイラの動作周波数において実質的に半波長とすることができる。
図5を参照すると、内側のバッフル段60は、吸音層63と、音響減衰層64と、基材層65とを含む。吸音層63は、吸音板(例えば、http://autex.com.au/products/Interior- Acoustics/Quietspace/Panel)を含んでいてもよい。一形態では、吸音層63は、動作周波数において約1/4波長の厚さとすることができる。音響減衰層64は、高密度ポリエチレン(HDPE)などの高密度プラスチックを含んでいてもよい。一形態では、音響減衰層64は、約5mmの厚さとすることができる。
基材層65は、層63、64の支持構造を提供するであろう。基材層65は、25mm×25mmの木製の直立材などの低密度材料を含んでいてもよい。一形態では、基材層65は約25mmの厚さとすることができる。
吸音層63及び音響減衰層64の全体の高さは、関連するパラボラ反射器33の直径の約1.3倍とすることができる。吸音層63及び音響減衰層64は、基材層65よりも高くてもよい。一形態では、吸音層63の高さは、減衰層64の高さと概ね同じとすることができ、又はアンテナビームのエッジが切り取られるのを避けるために関連するパラボラ反射器33の直径の約1.3倍とすることができる。
中間のバッフル段61は、吸音層66と、音響減衰層67と、基材層68とを含む。吸音層66は、吸音板(例えば、http://autex.com.au/products/Interior-Acoustics/Quietspace/Panel)を含んでいてもよい。一形態では、吸音層66は、動作周波数において約1波長の厚さとすることができる。音響減衰層67は、高密度ポリエチレン(HDPE)などの高密度プラスチックを含んでいてもよい。一形態では、音響減衰層67は約5mmの厚さとすることができる。
基材層68は、層66、67のための支持構造を提供するであろう。基材層68は、25mm×25mmの木製の直立材などの低密度材料を含んでいてもよい。ある形態では、基材層68は約25mmの厚さとすることができる。
音響減衰層67の高さは、関連するパラボラ反射器33の直径の実質的に1.4倍であってもよい。吸音層66は、吸音層67と同じ高さであってもよい。一形態では、吸音層66の高さは、吸音層63の高さよりも動作周波数において約1波長分高くてもよく、関連するパラボラ反射器33の直径の約1.4倍であってもよい。
外側のバッフル段62は、基材層69と、音響減衰層70とを含む。基材層69は、層70のための支持構造を提供するであろう。基材層69は、25mm×25mmの木製の直立材などの低密度材料を含んでいてもよい。一形態では、基材層69は約25mmの厚さとすることができる。音響減衰層70は、高密度ポリエチレン(HDPE)などの高密度プラスチックを含んでいてもよい。一形態では、音響減衰層70は、約5mmの厚さとすることができる。音響減衰層70の高さは、関連するパラボラ反射器33の直径の約1.2倍とすることができる。
送信機アンテナを取り囲む場合の上記の1組のバッフルの性能により、バッフルの組から5mの点で送信信号を測定したとき、最大で75dBの減衰が得られるであろう。これにより、直接送信信号を十分に減衰して、関連する受信機の性能が損なわれないことを確実にすることができる。受信機を取り囲む同様の1組のバッフルによって直接送信される信号を更に減衰させることができ、送信機と受信機との間で実質的に110dBの総減衰量が得られる。総減衰量は、バッフルの2つの組の減衰の単純な和ではない場合があることに注意されたい。更に、受信機は、80dBa未満の水平方向に伝播する雑音による劣化を被ることはない。
ソーダーシステムにおけるアンテナの使用を最適化するために、図6に示す3つのフィードホーン71、72、73を使用して信号を送信又は受信するようにしてもよく、これにより、3つのビームを含むアンテナ放射パターンが生じる。図6に示すように、3つのビームは、実質的に垂直に向けられた第1のローブ即ちメインローブ74、垂直から+7度分オフセットされた第2のローブ75、及び垂直から−7度分オフセットされた第3のローブ76を含んでいてもよい。3つのビーム即ちローブは、北及び南又は東及び西又は任意の他の適切な方向からの情報を得るように方向が決められてもよい。
第1のローブ74、第2のローブ75、及び第3のローブ76は、図7に示すようにファーフィールドにおいて関連するサイドローブ77を有する。しかし、サイドローブ77は、メインビーム以外の角度で信号を放射することによって、また同様にメインビーム以外の角度から望ましくない信号を受信することによってソーダーシステムの性能を低下させるので望ましくない。望ましくないサイドローブ77の影響を最小限に抑えるために、以下に説明する音響バッフルのような分離構造を、ソーダーシステムに関連する送信機及び受信機アンテナの周りに配置してもよい。
バイスタティックソーダーシステムでは、送信機と受信機が同時に動作するため、送信機から受信機への干渉を避けるために、送信機から受信機へ直接伝達される信号を効果的に分離しなければならない。。
送信機から受信機へと伝達され得る主な信号は3つあり、それらには、(a)ソーダーシステムのケーブル間(約1mの距離で)を結合するであろう電気信号、(b)送信機及び受信機のバッフルを介して送信機から受信機へと伝達(送信機及び受信機は4m離れているであろう)される直接音響信号、及び(c)音響バッフルの上部で生じる回折の結果として送信機から受信機へと伝達される音響信号が含まれる。
送信機から受信機へと伝達される望ましくない音響信号は、音響バッフルによって分離又は減衰される。音響バッフルは、送信機と受信機の間における望ましい分離又は減衰を得るために、送信機及び受信機アンテナの周りに配置することができる。送信機と受信機の間の完全な分離又は減衰は、次の式で与えられる。
総分離=音響送信機レベル−最小受信機レベル+マージン、
バッフルの組の上部を横断するときの回折は、バッフルの組の性能を著しく低下させる可能性がある。実験は、バッフルの組の上部エッジ上の回折の影響を制御することによって、バッフルの組の性能を大幅に向上できることを示唆している。
図8は、受信機アンテナ82に関連する単一のバッフル81の上端部での回折による典型的な音響経路80を示す。音響経路80は、水平経路に対して75度の回折を受ける。
図9A〜図9Cは、バッフル81に関連する単一のハードバッフルエッジ(83)及び吸音バッフルエッジ(84a〜84d)での回折角に対してプロットされた音響経路80の減衰プロファイル83、84を示す。吸音エッジは、バッフル81の上部エッジに使用される吸音材料の吸音係数に依存する減衰プロファイル84a〜84dを生じる。バッフルエッジは、実数部と虚数部の吸音係数を有し得る(http://bura.brunel.ac.uk/bitstream/2438/3858/1/F ulltext.pdfを参照)。図9Aは、バッフル81に関連する吸音上部エッジの75度の角度での回折損失による30dBの減衰(85)及びハードエッジの20dBの減衰(86)を示す。ここで考えるバッフルエッジは、実数部が1であり、虚数部が0(1+j0)であると仮定された吸音材料を有するものと仮定する。
音響バッフルは、その(又は各々の)バッフルを通過する直接の音波の分離又は減衰と、その(又は各々の)バッフルの上部で回折される直接の音波の減衰又は吸音を提供するように適合することができる。その(又は各々の)バッフルの上部を通過する回折信号は封じ込めがより困難であろう。
音響バッフルが単一のバッフル段を含むと仮定すると、単一のバッフルの上部における減衰は、回折された信号の角度に関連する。単一のバッフルの上部で回折される信号のレベルは、以下の式から計算できる。
回折損失による減衰信号レベル=音響送信機レベル−アンテナバッフル減衰量
ここで、
単一のバッフルの減衰量=回折損失+アンテナサイドローブ
である。
本明細書に記載のバッフル形状の場合、回折されるビームの部分は、アンテナビームの中心から15度の角度に位置する。アンテナの近傍フィールドでは、この角度のサイドローブは送信機レベルに対して5dB減衰する。
単一の吸音エッジについての回折損失による信号減衰は、エッジ減衰+アンテナサイドローブ減衰である。したがって、単一の吸音エッジについての回折損失による信号減衰は、30dB+5dB=35dBとなる。また、シングルハードエッジについての回折損失による信号減衰は、20dB+5dB=25dBとなる。
水平方向の音響信号のレベル=送信機レベル−回折損失による信号減衰
である。したがって、送信機レベルが130dBaの場合、単一の吸音エッジについての水平方向の信号レベルは、130dBa−35dB=95dBaとなる。また、
単一ハードエッジについての水平方向の信号レベルは、130dBa−25dB=105dBaとなる。
図10は、種々の距離に対してプロットされた、回折音響波により受信機92で受信された送信機91からの音響信号のレベルを示す。6〜10mの距離では、受信信号は42dBaのレベルとなる。4mの距離では、音響信号90は、20dBaのレベルで送信機及び受信機のバッフル93、94を通過する。1mの位置で電気的にカップリングされた信号は、36dBaのレベルにある。12mを超えた位置の信号は、大気からの後方散乱信号である。6〜12メートルの距離では、多数の回折信号経路95が明らかである。
送信機レベルが130dBa、最小直接受信信号が42dBaの場合、総分離は、130dB−42dB=88dBと計算される。したがって、88dBは、送信機からの受信機に認識できる干渉がない場合に得られる総分離である。受信機の干渉は、受信信号の振幅上の水平線及び予期しない風速及び風向誤差として現れるであろう(総分離が50dB未満の場合)。1秒の送信パルスの場合、受信信号の振幅上の水平線及び/又は172mまでの予期しない風速及び風向誤差(誤差距離=音速/(1×2)=172m)として現れるであろう。
短い単一周波数パルスを使用する現在のモノスタティックソーダーシステムは、高性能バッフルを使用しない。実際、100ms程度の短いパルスを使用するモノスタティックシステムでは、受信機がオフにされ、最初のレンジゲートが約40mの位置にあるので、このようなシステムの製造業者はそれをする必要を感じなかった。この制限はそれほど有害であるとは見なされない。しかし、システムからの騒音を制限するため、又は外部ソースから受信機に入る可能性のある雑音を制限するために、モノスタティックソーダーシステム上でバッフルを使用することができる。モノスタティックソーダーシステムでは、信号対雑音比の性能を改善する必要を感じないため、バッフルの必要性を見出すことができない製造者もあるが、ここで説明するバッフルはモノスタットソーダーシステムでも、その性能を改善するために使用してもよい。
図11は、送信機と受信機との間に追加の分離が置かれたときに得られる受信信号の改善の例を示す。2つの比較的高性能のバッフルを使用した追加の分離は、85dBを超える総減衰、即ち図1の場合よりも少なくとも30dB大きい総減衰を提供するであろう。60m以下では、受信した垂直風速における送信信号による干渉の痕跡も依然として存在し、このことはより多くの減衰が有効であり得ることを示している。これは、図12及び13を参照して以下に説明するように、第3のバッフル段及び回折エッジを(正方形又は非円形のバッフルに)追加することによって達成され得る。受信機の周りに配置された追加の減衰は、図1で明らかにされたパルス干渉も排除した。これは、水平方向の減衰の改善が、その改善がなければバイスタティック音響ソーダーをベースにしたウィンドプロファイラの性能を著しく悪化させる可能性がある直接送信された信号及び雑音などの干渉源を低減するのに有効であることを示している。実験は、以下に説明するように音響抑制領域を介して分離された2つの回折エッジを有する円形のバッフルが、3つの回折エッジを有する正方形バッフルと同様の性能を提供することができることを示唆している。
送信機と受信機の間の減衰が改善され、外部ノイズの減衰が改善されるため、図11の右側の影付きのバーに示すように、最大100mまでの信号対雑音比が少なくとも30dBから約40dBだけ大幅に改善され得る。
図12〜図13は、本発明の別の実施形態による複数のバッフルを有するアンテナシステムを示す。バッフルは、アンテナシステムの性能を向上させるための回折管理構造を備えた3つの入れ子状で管状のバッフル段を含む。3つのバッフル段は、垂直に延在する内側バッフル段100と、垂直に延在する中間バッフル段101と、垂直に延在する外側バッフル段102とを含み、これらの段は互いにエアギャップによって分離されている。各エアギャップは、動作周波数において実質的に半波長とすることができる。
内側のバッフル段100は、吸音層103と、音響減衰層104と、基材層105とを含む。吸音層103は、吸音板(例えば、http://autex.com.au/products/Interior-Acoustics/Quietspace/Panel)を含んでいてもよい。一形態において、吸音層103は、動作周波数において約1/4波長の厚さとすることができる。音響減衰層104は、高密度ポリエチレン(HDPE)などの高密度プラスチックを含んでいてもよい。一形態では、音響減衰層104は、約5mmの厚さとすることができる。
基材層105は、層103、104の支持構造を提供するであろう。基材層105は、25mm×25mmの木製の直立材などの低密度材料を含んでいてもよい。一形態では、基材層105は約25mmの厚さとすることができる。
音響減衰層104の高さは、関連するパラボラ反射器33の直径の実質的に1.2倍とすることができる。吸音層103は、内側のバッフル段100の周りの回折を低減するために、音響減衰層104より高くてもよい。一形態では、吸音層103の高さは、減衰層104の高さよりも約120mm大きくすることができ、アンテナビームのエッジが切り取られるのを避けるために関連するパラボラ反射器33の直径の約1.3倍とすることができる。
中間のバッフル段101は、吸音層106と、音響減衰層107と、基材層108とを含む。吸音層106は、吸音板(例えば、http://autex.com.au/products/Interior-Acoustics/Quietspace/Panel)を含んでいてもよい。一形態では、吸音層106は、動作周波数において約1/4波長の厚さとすることができる。音響減衰層107は、高密度ポリエチレン(HDPE)などの高密度プラスチックを含んでいてもよい。一形態では、音響減衰層107は、約5mmの厚さとすることができる。
基材層108は、層106、107のための支持構造を提供するであろう。基材層108は、25mm×25mmの木製の直立材などの低密度材料を含んでいてもよい。一形態では、基材層108は、約25mmの厚さとすることができる。
音響減衰層107の高さは、関連するパラボラ反射器33の直径の約1.3倍とすることができる。吸音層106は、中間のバッフル段101の周りの回折を低減するために音響減衰層107よりも高くてもよい。一形態では、吸音層106の高さは、吸音層103の高さよりも動作周波数の少なくとも1波長分高くてもよく、関連するパラボラ反射器33の直径の約1.4倍であってもよい。
外側のバッフル段102は、吸音層109、基材層110、及び音響減衰層111を含む。基材層110は、層111のための支持構造を提供するであろう。吸音層109は、上述の吸音板を含んでいてもよい。一形態では、吸音層109は、動作周波数において約1/4波長の厚さとすることができる。基材層110は、25mm×25mmの木製の直立材などの低密度材料を含んでいてもよい。一形態では、基材層110は約25mmの厚さとすることができる。音響減衰層111は、高密度ポリエチレン(HDPE)などの高密度プラスチックを含んでいてもよい。一形態では、音響減衰層111は、約5mmの厚さとすることができる。吸音層109の高さは、関連するパラボラ反射器33の直径の約1.6倍であってもよい。
送信機アンテナを取り囲む場合の上記の1組のバッフルの性能により、バッフルの組から5mの点で送信信号を測定したとき、75dBに近い減衰が得られるであろう。これにより、直接送信信号を十分に減衰して、関連する受信機の性能が損なわれないことを確実にすることができる。受信機を取り囲む同様の1組のバッフルによって直接送信される信号を更に減衰させることができ、送信機と受信機との間で実質的に110dBの総減衰量が得られる。総減衰量は、バッフルの2つの組の減衰の単純な和ではない場合があることに注意されたい。更に、受信機は、80dBa未満の水平方向に伝播する雑音による劣化を被ることはない。
バイスタティックチャープソーダーシステムの場合、2つの吸音バッフル又はバッフルの組が必要となるであろう。即ち、送信アンテナ用の1つの音響バッフル又はバッフルの組、及び受信アンテナ用の1つの音響バッフル又はバッフルの組が必要となるであろう。バッフルの組は、複数の又は一連の入れ子にされた音響バッフルを含んでいてもよい。2つの吸音バッフル又はバッフルの組を介した送信機から受信機アンテナへの総減衰は、45dB〜50dBの間であり、これは、上述のように、所望の88dB減衰には約43dB〜38dB足りない。
ソーダーシステムが雑音をあまり放出しないこと、又は外部の環境ノイズの影響を受けないことを確実にするために、各アコースティックバッフルでの減衰は45dB超、好ましくは60dB超であるべきである。
個々の音響バッフルの減衰量=送信信号レベル−送信機から受信機への距離(約4m)におけるバッフル外の水平方向の送信信号レベル
図14〜図16は、2つの入れ子にされたバッフル140、141を含むバッフルシステムを示す。この例では、音響経路142は、バッフル140に関連する第1の又は内側上部エッジ144での第1の回折143を受け、バッフル141に関連する第2の又は外側上部エッジ146での第2の回折145を受ける。第1の回折143は、水平方向から音響経路142を60度曲げ、水平方向に24dBの減衰を生成する(図9B参照)。第2の回折145は、音響経路142をさらに15度曲げ、水平方向に12dBの減衰を生成する(図9C参照)。
2つの回折エッジと音響抑制領域を備えた円形音響バッフルを用いて測定したところ、送信音レベルが130dBaの場合、4mの距離における音響バッフルの外側の信号レベルは水平方向に56dBaであったが、このことは、音響バッフルの上部エッジを横切る方向での総減衰は、130dBa−56dBa=74dBであり、単一の吸音エッジでの総減衰よりも実質的に(39dB)良好であることを示している。
しかし、図9B及び図9Cに基づけば、図14〜図15に示すような第1及び第2の回折エッジを有する音響バッフルは、第1の回折エッジ144及び第2の回折エッジ146から24+12=36dBの水平方向の総減衰をもたらすはずである。したがって、以下に説明する74−36=38dBの不足が存在する。
その不足は、第1の回折エッジ144と第2の回折エッジ146の間において、少なくともいくつかの周波数での相互作用に起因するさらなる音の減衰又は閉じ込めに部分的に起因するものである。図15を参照すると、相互作用は、第1のエッジ144と第2のエッジ146との間の実質的な三角形の領域147で起こるとみられる。三角形領域147は、第1の回折エッジ144と第2の回折エッジ146の間の水平方向の間隔(H)と、第1回折エッジ144と第2の回折エッジ146の間の垂直方向の距離(V)によって画定される。以下、三角形領域147を音響抑制領域と称する。
図16に示すように、三角形の閉じ込め領域147は、吸音媒体160(例えば、www.autex.com.au/acoustics/quietspace-panel/)を含んでいてもよい。吸音層161、162は、バッフル140、141に適用することができる。吸音層161、162は、www.autex.com.au/acoustics/quietspace-panel/を含んでいてもよい。
分析は、(三角形の)音響抑制領域147に関連する寸法H、Vは、吸音層161,162が反射面ではなく吸音面として機能するように、ソーダーシステムの動作周波数での波長の半分より大きくなければならないことを示唆している。
3KHzの動作周波数の場合、水平方向の間隔即ちギャップHは、少なくとも約60mmから最大約75mmとすることができる。同様に、垂直方向の距離又は高さの差Vは、少なくとも約60mm、好ましくは120mmを超とすることができる。水平方向のギャップHの寸法がゼロへと減少するにつれ、音響閉じ込め147の減衰性能は指数関数的に低下する可能性がある。逆に、水平方向のギャップHの寸法が波長の半分を超えて増大すると、性能の向上が限界となり得る点を超える可能性がある。
開始点としての水平方向のギャップH=75mm(それは波長の半分を表す)と仮定すると、ソーダーシステムの最適動作周波数範囲は、2.3KHzを中心とする1.3KHzと3.3KHzとの間となる。
言い換えれば、外側の上部エッジ144は、内側の上部エッジ146上で回折されるエネルギー(の大半)を遮断するための十分な高を有さなければならない。
好ましくは、外側の上部エッジ144は、内側の上部エッジ146よりも少なくとも1波長高く、即ち、Vは、ソーダーシステムの動作周波数(3KHz)で120mm(2×60mm)より大きくなければならない。
上部エッジ144、146間の高さの差Vがゼロに減少すると、音響抑制領域147の減衰性能が指数関数的に低下する可能性がある。逆に、高さの差Vが1波長分を超えて増加すると、性能の向上が限界となり得る点を超える可能性がある。
好ましい一実施形態では、水平方向の距離Hは実質的に75mmであり、垂直方向の距離Vは実質的に200mmである。
音波は、音響抑制領域147によって捕捉され、この例では33dBの閉じ込め減衰を提供すると考えられる。上述したように、アンテナビーム中心から15度の角度のサイドローブの減衰が追加の5dBに寄与する。これにより、24dB+12dB+33dB+5dB=74dBの総減衰が得られ、これは、実際に測定されたものと実質的に一致する。上記のことは、2つの水平方向及び垂直方向にオフセットされたバッフルエッジの間に音響抑制領域を導入するバッフル構造が、バッフル構造の上部を横断する方向の音響の減衰を大幅に改善し得ることを示唆している。
2つの(吸音)回折エッジが、回折エッジ間の音響閉じ込めなしで使用される場合、回折される音波の減衰量は、41dB(74dB−33dB=41dB)に大幅に低減するであろう。したがって、閉じ込め領域なしで2つの回折エッジを使用する送信機及び受信機のバッフルの場合、総分離は約60dBに低減し、これは送信機と受信機の間で好ましいレベルでの分離、即ち少なくとも88dBの分離を提供するには不十分である。
円形音響バッフルの上部を横切る方向に74dB減衰させることで、これらのバッフルを使用して、ソーダーシステムが環境騒音の影響を受けないこと及び過剰な雑音がシステムから放出されないことを確実にできる。
音響バッフルの内部に吸音材料を使用することにより、それがあると性能を低下させ得るバッフル内の内部反射を避けることができる。効果的な音響バッフルは、図17に示すように、アンテナのサイドローブを最小にするか、又は実質的に無くすことができる。図17は、有効な音響バッフル構造171が適所にあり、かつ図7に示されているようなサイドローブ77が存在しないファーフィールドのビームパターン170を反映している。
図18は、第1の回折エッジ180と、1つの吸音領域181と、第2の回折エッジ182と、3重フィードホーン183と、パラボラ反射器184とを有する円形のバッフルの画像を示す。
図19は、3つの回折エッジと2つの吸音領域、3重フィードホーンとパラボラ反射器を備えた正方形のバッフルの画像を示す。
上述したように、そのパラボラ反射器又はディッシュを含むアンテナシステム上に降る雨が、関連する音響受信機において望ましくない雑音を引き起こす可能性がある。雨滴の典型的なサイズは、直径約1mmである。パラボラ反射器に雨滴が当たるのを避けるために、図20に示すような音響的に透明な雨シールド200をパラボラ反射器33の上に配置してもよい。図21を参照すると、雨シールド200は、2つのメッシュ層、即ち約1mmの開口203を有する第1又は上部メッシュ層202及び約0.2mmの開口205を有する第2又は下部メッシュ層204を含んでいてもよい。上部メッシュ層202及び下部メッシュ層204の2つの層に使用される材料は、好ましくは金属製であるが、他の(非金属)材料を使用することもできる。
上述のようなメッシュ構造は、音圧波がメッシュを通過できるようにするが、雨滴が構造を通過するのを防止することができる。第1のメッシュ202に当たる雨滴は、垂直方向速度がはるかに遅いより小さな滴に分割される。雨滴からの水の約50%が第1のメッシュ202に付着し流れ落ちるであろう。残りの小さい液滴は、第2のより小さいメッシュ204によって捕捉され、第2のメッシュ204を流れ落ちるであろう。残っている垂直方向速度がさらに低減されるため、雨滴からの雨水の約5%のみがパラボラ反射器33に接触する。これらの非常に小さい残りの雨滴は、垂直方向の速度が比較的遅いので、アンテナディッシュに当たる雨滴からの雑音は大幅に低減されるであろう。
以下の表1に要約されるような1以上の特性を有するアンテナシステムを提供することによって、バイスタティックソーダーをベースにしたウィンドプロファイラの性能を向上させることができる。
最後に、本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、前述の部分の構成及び配置に種々の変更、修正及び/又は追加を導入することが可能であることを理解されたい。

Claims (16)

  1. 電気信号を音波に変換及び/又はその逆を行う変換器と、
    前記変換器は、大気に向けて音波を伝送し及び/又は大気から反射された音波を伝送するパラボラ反射器を備えた変換器であり、
    前記音波を分離又は減衰させて、水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを、垂直方向に伝送される前記音波のエネルギーよりも少なくとも45dB低減させる音響分離手段と、を含む大気を観測する装置であって、
    前記音響分離手段は、水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを減衰させる音響バッフルシステムを含み、
    前記音響バッフルシステムは、水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを減衰させる1組のバッフルを含み、
    前記音響バッフルシステムは、少なくとも内側のバッフル段と外側のバッフル段とを含み、
    前記音響バッフルシステムは、水平方向に第1の減衰を提供する第1の回折エッジと、水平方向に第2の減衰を提供する第2の回折エッジとを含み、
    前記水平方向に第1の減衰を提供する第1の回折エッジと、水平方向に第2の減衰を提供する第2の回折エッジとは、お互いに関連して垂直にオフセットする、装置。
  2. 請求項に記載の装置であって、
    前記第1の減衰は水平方向に少なくとも30dBであり、前記第2の減衰は水平方向に少なくとも15dBである装置。
  3. 請求項に記載の装置であって、
    前記音響バッフルシステムは、水平方向に第3の減衰を提供するように設定された音響抑制領域を含む装置。
  4. 請求項に記載の装置であって、
    前記音響抑制領域を、前記第1の回折エッジと前記第2の回折エッジとの中間に配置する装置。
  5. 請求項3又は4に記載の装置であって、
    前記第3の減衰は、水平方向に少なくとも33dBである装置。
  6. 請求項に記載の装置であって、
    各バッフル段が音響減衰層を含む装置。
  7. 請求項に記載の装置であって、
    各バッフル段が少なくとも吸音層を含む装置。
  8. 請求項に記載の装置であって、
    前記電気信号は、パルス圧縮波形を有する符号化パルスを含む装置。
  9. 音波を生成し、
    大気に向けて前記音波を伝送し、
    前記大気から反射された音波を受信し、
    水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを分離又は減衰して、水平方向に伝送される音波を垂直方向に伝送される前記音波のエネルギーよりも少なくとも45dB低減させる、大気を観測する方法であって、
    前記分離は、水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを減衰させる音響バッフルシステムによって行われ、
    前記音響バッフルシステムは、水平方向に伝送される前記音波のエネルギーを減衰させる1組のバッフルを含み、
    前記音響バッフルシステムは、少なくとも内側のバッフル段と外側のバッフル段とを含み、
    前記音響バッフルシステムは、水平方向に第1の減衰を提供する第1の回折エッジと、水平方向に第2の減衰を提供する第2の回折エッジとを含み、
    前記水平方向に第1の減衰を提供する第1の回折エッジと、水平方向に第2の減衰を提供する第2の回折エッジとは、お互いに関連して垂直にオフセットする、方法。
  10. 請求項に記載の方法であって、
    前記第1の減衰は水平方向に少なくとも30dBであり、前記第2の減衰は水平方向に少なくとも15dBである方法。
  11. 請求項に記載の方法であって、
    前記音響バッフルシステムは、水平方向に第3の減衰を提供するように設定された音響抑制領域を含む方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    前記音響抑制領域を、前記第1の回折エッジと前記第2の回折エッジとの中間に配置する方法。
  13. 請求項11又は12に記載の方法であって、
    前記第3の減衰は、水平方向に少なくとも33dBである方法。
  14. 請求項に記載の方法であって、
    各バッフル段が音響減衰層を含む方法。
  15. 請求項に記載の方法であって、
    各バッフル段が少なくとも吸音層を含む方法。
  16. 請求項に記載の方法であって、
    前記電気信号は、パルス圧縮波形を有する符号化パルスを含む方法。
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