JP6709678B2 - 読解支援装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、読解支援装置及びプログラムに関する。
外国語の読解を支援する技術として、原文のテキストに出現する文中の語句により辞書データを検索し、検索により得られた辞書エントリの内容を表示するシステムがある(例えば、非特許文献1、2参照)。また、ある言語で記述された文章等の訳を表示する際に、辞書エントリに語義が複数あるときには、文脈に応じた適訳を表示順位の先頭にする技術がある(例えば、特許文献1参照)。さらには、機械翻訳装置において、カーソルで原文中の語が指定されると、原文の単語と訳文中の単語の対応の情報を用いて、指定された語の範囲が明示され、さらに、その語に対応する訳文中の語の範囲が明示される技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−235181号公報 特開2005−157412号公報
"日本語読解学習支援システム リーディング チュウ太"、[online]、2015年6月11日、[平成28年3月24日検索]、インターネット〈URL:http://language.tiu.ac.jp/〉 "Rikai"、[online]、[平成28年3月24日検索]、インターネット〈URL:http://www.rikai.com/〉
原文中の訳が、原文とは別のフレームのウィンドウに一覧表示される従来の読解支援技術の場合、原文中で訳を知りたい語句とその訳の表示位置が離れてしまい、原文中の語句とその訳との対応付けが容易ではないことがある。また、マウスカーソルの位置の単語の訳が、カーソルの直下に表示される従来の読解支援の技術の場合、知りたい単語の表示位置と訳語の表示位置は近いものの、一度に1つの単語の訳語しか表示できない。このように、従来技術では、原文中の語の訳をわかりやすく一覧表示することが困難である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、原文中の語とその訳との対応をわかりやすく一覧表示することができる読解支援装置及びプログラムを提供する。
本発明の一態様は、第一言語の原文と、前記原文に含まれる各単語の難しさを表すスコアと、前記単語の第二言語による訳語とを取得する情報取得部と、前記原文を提示する原文提示部と、訳語表示対象の単語の量又は難しさを表すレベルを取得し、前記原文に含まれる単語のうち前記レベルに対応した量又は難しさの訳語表示対象の単語を、前記スコアに基づいて選択する訳語表示レベル調整部と、前記原文提示部が提示する前記原文に含まれ、かつ、前記訳語表示レベル調整部が訳語表示対象として選択した前記単語それぞれの近傍に、当該単語の訳語を提示する訳語提示部と、を備えることを特徴とする読解支援装置である。
この態様によれば、読解支援装置は、ユーザにより入力された、訳語表示対象の単語の量又は難しさを表すレベルを取得する。読解支援装置は、第一言語の原文に含まれる単語のうち、取得したレベルに対応した量又は難しさの訳語表示対象の単語を、その単語の難しさを表すスコアに基づいて選択する。読解支援装置は、原文を表示しているディスプレイ等に、その原文に含まれ、かつ、訳語表示対象として選択された単語の訳語をさらに表示させる。このとき、読解支援装置は、訳語表示対象の単語の近傍に、その単語の訳語を表示させる。
これにより、読解支援装置は、原文中のユーザが所望の難易度の単語の訳語を、原文中の単語と訳語との対応が分かりやすいように一覧表示することができる。
本発明の一態様は、上述した読解支援装置であって、前記情報取得部は、前記原文に含まれる各単語列の前記第二言語による翻訳を取得し、前記原文提示部は、文の区切となる単語列の長さのレベルを表す単語列レベルに応じて、前記原文を単語列ごとに区切って提示し、当該読解支援装置は、前記原文提示部において用いられる前記単語列レベルを取得する単語列レベル調整部と、提示されている前記原文において前記単語列が選択された場合に、選択された前記単語列に対応した前記翻訳を、選択された前記単語列の近傍に提示する単語列翻訳提示部とをさらに備える、ことを特徴とする。
この態様によれば、読解支援装置は、文を区切る単語列の長さのレベルを表す単語列レベルを取得し、取得した単語列レベルに応じて、原文を単語列ごとに区切ってディスプレイ等に表示する。読解支援装置は、表示中の原文の中からユーザが選択した単語列に対応した翻訳を、その単語列の近傍に表示させる。
これにより、読解支援装置は、ユーザに分かりやすい単語列の単位で翻訳を提示することができる。
本発明の一態様は、上述した読解支援装置であって、前記単語列翻訳提示部は、選択された前記単語列と当該単語列の次の単語列との間で改行し、選択された前記単語列と当該単語列の次の単語列との間に、選択された前記単語列に対応した前記翻訳を提示する、ことを特徴とする。
この態様によれば、読解支援装置は、ユーザにより選択された単語列と、その次の単語列との間で改行して原文を提示し、それらの単語列の間に、選択された単語列に対応した翻訳を表示する。
これにより、読解支援装置は、単語列と、その単語列の翻訳とを、それらの対応が分かりやすいように提示することができる。
本発明の一態様は、上述した読解支援装置であって、前記単語列レベルは、句、節又は文を表す、ことを特徴とする。
この態様によれば、読解支援装置は、句、節又は文により原文を区切り、その区切られた単位で翻訳をディスプレイ等に表示する。
これにより、読解支援装置は、ユーザが分かりやすい長さで原文を区切って翻訳を提示することができる。
本発明の一態様は、コンピュータを、上述したいずれかの読解支援装置として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、原文中の語とその訳との対応をわかりやすく一覧表示することができる。
本発明の一実施形態による読解支援システムの構成を示すブロック図である。 同実施形態による原文テキスト、翻訳文テキスト及び単語対応情報の例を示す図である。 同実施形態による読解支援情報生成部におけるデータの流れを示す図である。 同実施形態による読解支援情報格納部におけるデータの流れを示す図である。 同実施形態による読解支援情報提示部におけるデータの流れを示す図である。 同実施形態による画面表示例を示す図である。 同実施形態による画面表示例を示す図である。 同実施形態による画面表示例を示す図である。 同実施形態による画面表示例を示す図である。 同実施形態による画面表示例を示す図である。 同実施形態による画面表示例を示す図である。 同実施形態による読解支援システムの動作を示すフロー図である。 同実施形態による読解支援システムの実装例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による読解支援システム1の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。読解支援システム1は、1台または複数台のコンピュータ装置により実現される。同図に示す読解支援システム1は、読解支援情報生成部10、読解支援情報格納部20及び読解支援情報提示部30を備えて構成される。読解支援システム1を複数台のコンピュータ装置により実現する場合、いずれの機能部をいずれのコンピュータ装置により実現するかは任意とすることができる。また、1つの機能部を、複数台のコンピュータ装置により実現してもよい。
読解支援情報生成部10は、自動翻訳部11、スコア取得部12、部分訳情報取得部13及び情報出力部14を備える。
自動翻訳部11は、原文テキストを入力して原文の翻訳を行い、翻訳の結果得られた翻訳文テキスト及び単語対応情報を翻訳結果情報として出力する。原文テキストは、第一言語の文章である原文が記述されたテキストデータであり、翻訳文テキストは、翻訳の結果得られた第二言語の文章である翻訳文が記述されたテキストデータである。単語対応情報は、原文中の単語と翻訳文中の単語との対応を示すデータである。自動翻訳部11は、従来技術の翻訳アプリケーションにより実現することができる。なお、自動翻訳部11は、ネットワークにより接続され、翻訳アプリケーションを実装する外部装置に対して原文テキストを送信し、翻訳結果情報を受信してもよい。
スコア取得部12は、原文中に含まれる各単語のスコアを取得する。スコアは、単語の難易度を定量的に表す。部分訳情報取得部13は、原文中に含まれる単語列と、その単語列の訳に相当する翻訳文内の単語列である部分訳とを対応付けた部分訳情報を生成する。単語列を区切る単位は、句の単位又は節の単位でもよく、句の単位及び節の単位のように複数段階としてもよい。情報出力部14は、読解支援情報を読解支援情報格納部20に出力する。読解支援情報は、翻訳文テキストと、訳語情報と、スコア情報と、部分訳情報とを含む。訳語情報は、原文に含まれる各単語とその単語の訳である訳語とを対応付けたデータである。情報出力部14は、訳語情報を自動翻訳部11が出力した単語対応情報に基づき生成する。スコア情報は、原文に含まれる各単語のスコアを示すデータである。
読解支援情報格納部20は、情報取得部21及び記憶部22を備える。
情報取得部21は、読解支援情報生成部10から読解支援情報を取得し、記憶部22に格納する。記憶部22は、例えば、記憶デバイスであり、各種デジタル情報を格納する。記憶部22は、訳語情報記憶部23、スコア記憶部24、部分訳情報記憶部25及び翻訳文記憶部26を有する。訳語情報記憶部23は、読解支援情報に含まれる訳語情報を記憶する。スコア記憶部24は、読解支援情報に含まれるスコア情報を記憶する。部分訳情報記憶部25は、読解支援情報に含まれる部分訳情報を記憶する。翻訳文記憶部26は、読解支援情報に含まれる翻訳文テキストを記憶する。
読解支援情報提示部30は、入力部31、表示部32、単語列レベル調整部33、原文提示部34、訳語表示レベル調整部35、訳語提示部36及び単語列翻訳提示部37を備える。
入力部31は、ユーザが指示を入力するためのデバイスである。入力部31は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルに配されたセンサなどである。表示部32は、画面を表示する表示装置である。表示部32は、例えば、ディスプレイであるが、プロジェクタなどであってもよい。
単語列レベル調整部33は、単語列レベルを取得する。単語列レベルは、1文を単語列で区切るときのさまざまな単語列の長さの単位のうち、どの程度の長さの単位の単語列により文を区切って第二言語の翻訳を表示するかを示す。つまり、1つの単語列は、翻訳をまとめて表示させる単位を構成する。例えば、単語列レベル調整部33は、単語列の長さを短くするように単語列レベルが小さく設定された場合、単語列の単位を句程度の長さとする。単語列レベル調整部33は、句よりも単語列を長くするような単語列レベルが設定された場合、単語列の単位を節程度の長さとする。単語列レベル調整部33は、最も単語列が長くするように単語列レベルが設定された場合、単語列の単位を1文とする。原文提示部34は、単語列レベル調整部33が設定した単語列レベルに応じた単語列の単位がわかるように原文を提示する。提示するとは、表示部32に表示することである。
訳語表示レベル調整部35は、ユーザが訳語の表示を希望する単語の量又は難しさのレベルである表示レベルを取得する。訳語表示レベル調整部35は、取得した表示レベルに応じた量又は難しさの訳語表示対象の単語を、原文中に含まれる単語のスコアに基づいて選択する。訳語提示部36は、訳語表示レベル調整部35により選択された単語の訳語を、その単語の近傍に提示する。訳語提示部36は、訳語に加えて、単語のスコアや品詞を提示してもよい。
単語列翻訳提示部37は、ユーザが入力部31により選択した単語列に対応した翻訳を提示する。単語列翻訳提示部37は、単語列に対応した翻訳を、部分訳情報記憶部25又は翻訳文記憶部26から読み出す。
以下では、原文の言語である第一言語が日本語であり、翻訳文の言語である第二言語が英語である場合を例に説明するが、第一言語及び第二言語はそれぞれ任意とすることができる。
図2は、原文テキスト、翻訳文テキスト及び単語対応情報の例を示す図である。自動翻訳部11は、原文テキストD11を入力する。自動翻訳部11は、原文テキストD11に記述されている原文を翻訳し、翻訳文テキストD21及び単語対応情報D22を出力する。同図では、原文テキストD11に記述される原文に単語の区切りを表す半角のスペースが含まれているが、自動翻訳部11に入力される原文テキストD11には、単語の区切りを表す情報が含まれなくてもよい。原文テキストD11に単語の区切りを表す情報が含まれない場合、自動翻訳部11は、原文テキストD11に、原文における単語の区切り又は各単語の単語位置を表す情報を付加してもよい。単語対応情報D22は、原文における単語の位置を表す番号と、翻訳文における単語の位置を表す番号とを対応付けた情報である。同図では、単語の位置を、先頭の単語の位置を0としたときに、文頭から何語目に位置するかにより表している。例えば、「3−5」は、原文中の3番目の位置の単語「県」と、翻訳文中の5番目の位置の単語「Prefecture」とが対応していることを示す。情報出力部14は、この単語対応情報D22が示す対応関係から、入力された原文テキストD11が示す原文中の3番目の位置の単語「県」の訳語として、翻訳文テキストD21が示す翻訳文中の5番目の位置の単語「Prefecture」を取得して、訳語情報を生成することができる。
なお、情報出力部14は、原文中の単語のうち、品詞などの情報に基づいて内容語に相当する単語を選択し、選択した単語とその訳語のみを訳語情報に設定してもよい。これにより、単語対応が付いている語でも、用途や使い勝手に合わせて、訳語を提示しないようにすることもできる。
図3は、読解支援情報生成部10におけるデータの流れを示す図である。自動翻訳部11及びスコア取得部12は、日本語文の原文テキストを入力する。自動翻訳部11は、日本語文の翻訳の結果得られた英文の翻訳文テキスト、及び、日本語文中の単語と英文中の単語との対応を示す単語対応情報を翻訳結果情報として部分訳情報取得部13に出力する。自動翻訳部11は、さらに原文テキストを部分訳情報取得部13に出力してもよい。スコア取得部12は、日本語文中に含まれる各単語のスコアを、日本語の各単語のスコアが登録された辞書データである語彙難易度スコア辞書から読み出す。なお、スコア取得部12は、読解支援情報生成部10とネットワークにより接続される外部の装置が記憶する辞書データからスコアを取得してもよい。スコア取得部12は、日本語文中の各単語のスコアを設定したスコア情報を情報出力部14に出力する。以下では、スコアが大きな値であるほど難易度が高いことを表す場合を例に説明する。
なお、辞書データを用いる代わりに、コーパス中の出現頻度が低い単語の難易度が高くなるようにスコアを計算する方法を用いることもできる。具体的には、スコア取得部12は、予め用意されたコーパスデータに含まれる各単語の出現回数を計数し、出現回数が少ないほど難易度が高くなるように、各単語に段階的なスコアを付与する。スコア取得部12は、このようにして計算されたスコアを取得する。コーパスデータは、任意の文書データの集合とすることができる。
あるいは、難易度の異なるコーパスにおける出現頻度の差異に基づき、単語のスコアを計算する方法もある。例えば、子供向けや外国人向けのやさしいニュースなどの文書データの集合を第1のコーパスデータとし、一般向けのニュースなどの文書データの集合を第2のコーパスデータとする。あるいは、一般向けの文書データの集合を第1のコーパスデータとし、専門家向けの文書データの集合を第2のコーパスデータとする。スコア取得部12は、第1のコーパスデータと第2のコーパスデータのそれぞれにおける各単語の出現確率を算出する。スコア取得部12は、第1のコーパスデータにおける出現確率が第2のコーパスデータにおける出現確率よりも高い単語には低い難易度のスコアを付与し、第2のコーパスデータにおける出現確率が第1のコーパスデータにおける出現確率よりも高い単語には高い難易度のスコアを付与する。スコア取得部12は、第1のコーパスデータにおける出現確率と第2のコーパスデータにおける出現確率との比較により難易度を分類し、さらに、それらの各分類の中でも、第1のコーパスデータにおける出現確率が低いほどより高い難易度となるようにスコアを段階的に付与してもよい。
部分訳情報取得部13は、日本語文中に含まれる単語列と、その単語列の訳に相当する英文中の単語列である部分訳とを対応付けた部分訳情報を生成する。部分訳情報取得部13は、従来技術により、句や節などの長さの単位が異なる日本語の単語列と対応する英文の単語列との対応を、単語対応情報に基づいて得ることができる。例えば、部分訳情報取得部13は、単語対応情報に基づいて、対応する範囲が日本語文と英文でいずれも連続している部分を特定することによって、長さの単位が異なる日本語の単語列と英文の単語列との対応を得る。ここでは、部分訳情報取得部13は、句の単位の単語列と、節の単位の単語列とのそれぞれについて、部分訳情報を生成する。部分訳情報取得部13は、原文テキスト、翻訳文テキスト、単語対応情報及び部分訳情報を情報出力部14に出力する。
情報出力部14は、日本語文中に含まれる単語から、訳語情報の生成対象となる単語を選択する。例えば、情報出力部14は、名詞、動詞、形容詞、副詞、数詞など内容語となり得る品詞の単語を、訳語情報の生成対象となる単語として選択する。情報出力部14は、自動翻訳部11が出力した単語対応情報に基づき、日本語文中の内容語の単語と、単語対応情報によりその単語に対応することが示される英文中の1又は複数の単語である訳語とを対応付けた訳語情報を生成する。情報出力部14は、訳語情報又はスコア情報に、各単語の品詞の情報を付加してもよい。また、自動翻訳部11が日本語文中の各単語について訳語を複数出力する場合、情報出力部14は、訳語情報にそれら複数の訳語を設定してもよい。情報出力部14は、原文テキスト、翻訳文テキスト、訳語情報、部分訳情報、及び、スコア情報を含む読解支援情報を読解支援情報格納部20に出力する。なお、読解支援情報格納部20が読解支援情報生成部10以外から原文テキストを取得できる場合、読解支援情報に原文テキストを含めなくてもよい。
図4は、読解支援情報格納部20におけるデータの流れを示す図である。情報取得部21は、読解支援情報生成部10から読解支援情報を取得する。情報取得部21は、読解支援情報から訳語情報を取得し、訳語情報記憶部23に格納する。情報取得部21は、読解支援情報からスコア情報を取得し、スコア情報が示す日本語文中の各単語のスコアを、訳語情報記憶部23に記憶される訳語情報内の単語と対応付けてスコア記憶部24に格納する。情報取得部21は、読解支援情報から部分訳情報を取得し、部分訳情報記憶部25に格納する。情報取得部21は、読解支援情報から原文テキストと、その原文テキストに対応した翻訳文テキストとを読み出し、これらを対応付けて翻訳文記憶部26に格納する。読解支援情報格納部20は、原文テキストを読解支援情報以外から取得してもよい。
図5は、読解支援情報提示部30におけるデータの流れを示す図である。
単語列レベル調整部33は、翻訳をまとめて表示させる単語列をどの程度の長さの単位とするかを示す単語列レベルを取得する。例えば、単語列レベル調整部33は、スライダーのようなインターフェースにより、設定する単語列レベルを取得する。単語列レベル調整部33は、単語列を短くするように単語列レベルが小さく設定された場合、単語列の単位を句程度の長さとする。単語列レベル調整部33は、句よりも単語列を長くするような単語列レベルが設定された場合、単語列の単位を節程度の長さとする。単語列レベル調整部33は、最も単語列を長くするような単語列レベルが設定された場合、単語列の単位を1文とする。原文提示部34は、単語列レベル調整部33が設定した単語列レベルに応じた単語列の単位を視認できる態様により日本語文の原文を提示する。
訳語表示レベル調整部35は、ユーザが訳語の表示を希望する単語の量又は難しさのレベルである表示レベルを取得する。ユーザは、希望する表示レベルを入力部31により入力する。訳語表示レベル調整部35は、訳語情報記憶部23及びスコア記憶部24から、スコアの情報が付加された訳語情報を読み出す。訳語表示レベル調整部35は、訳語情報に含まれる単語のうち、取得した表示レベルに対応した単語の量又は難しさの訳語表示対象の単語をスコアに基づいて選択する。
例えば、訳語表示レベル調整部35は、表示レベルと単語を選択する際に用いられるスコアの閾値である画面表示スコアとを予め対応付けておく。訳語表示レベル調整部35は、取得した表示レベルを画面表示スコアに変換する。訳語表示レベル調整部35は、訳語情報に含まれている単語のうち、画面表示スコア以上のスコアの単語を訳語表示対象として選択する。あるいは、訳語表示レベル調整部35は、訳語情報に含まれている単語のうち、画面表示スコア以下のスコアの単語を訳語表示対象として選択してもよい。画面表示スコア以上のスコアの単語を訳語表示対象とする場合、訳語を表示する単語量が少ない表示レベルであるほど画面表示スコアを高くし、画面表示スコア以下のスコアの単語を訳語表示対象とする場合、訳語を表示する単語量が少ない表示レベルであるほど画面表示スコアを低くする。
あるいは、訳語表示レベル調整部35は、表示レベルと、訳語表示対象の単語の割合とを予め対応付けておいてもよい。訳語表示レベル調整部35は、取得した表示レベルを訳語表示対象の単語の割合に変換する。訳語表示レベル調整部35は、訳語情報に設定されている全単語のうち、変換により得られた割合に最も近い割合の単語が訳語表示対象となるように、スコアが高い単語から順に、又は、スコアが低い単語から順に表示対象の単語を選択する。
訳語提示部36は、訳語表示レベル調整部35が選択した単語の訳語を提示する。すなわち、訳語提示部36は、表示部32に表示されている原文に含まれる単語のうち、訳語表示レベル調整部35が選択した各単語の近傍に、その単語の訳語を表示する。訳語提示部36は、訳語表示レベル調整部35が選択した単語の訳語を、訳語情報記憶部23から読み出した訳語情報から取得する。訳語提示部36は、訳語に加えて、単語のスコアや品詞を表示させてもよい。情報出力部14が日本語文中の各単語に複数の訳語を対応づけて訳語情報を生成した場合、訳語提示部36は、複数の訳語を表示してもよい。原文中の単語の近傍に、その単語に対応する翻訳文内の訳語のみを表示するか、複数の訳語を表示するかは、ユーザによる設定に従うようにしてもよい。
ユーザが入力部31により日本語文の単語列を選択すると、単語列翻訳提示部37は、選択された単語列に対応した翻訳を表示部32に表示させる。単語列レベルが節又は句である場合、単語列翻訳提示部37は、選択された単語列に対応した英文の部分訳を部分訳情報記憶部25に記憶される部分訳情報から読み出して提示する。単語列レベルが文である場合、単語列翻訳提示部37は、選択された日本語文に対応した英文を翻訳文記憶部26に記憶される翻訳文テキストから読み出して提示する。
なお、読解支援情報格納部20に格納される各情報は、読解支援情報生成部10において生成しているが、これらの情報を他の手段を使うなどして取得できる場合、読解支援システム1は、読解支援情報生成部10を含まなくてもよい。例えば、読解支援情報を人手で生成し、読解支援情報格納部20に格納してもよい。
次に、読解支援システム1が表示する画面の例を説明する。図6〜図11は、表示部32における画面表示例を示す図である。これらの画面表示例では、表示レベルは、ユーザが表示を希望する単語の量を表す。
図6は、単語列レベルを節の単位に設定し、表示レベルを最も低く設定した場合の表示例である。
同図に示すように、原文提示部34は、表示部32が表示する画面内の表示領域A1に原文を表示させる。ここでは、単語列レベルを節の単位に設定しているため、原文提示部34は、原文中の単語列を節の単位で区切って表示する。同図では、原文提示部34は、1つの区切りとなる単語列が、1つの枠F1で囲まれるように表示している。枠F1は、外周を線で囲むようにして表示してもよく、枠F1内の背景を表示領域A1全体の背景とは異なる色や模様とすることにより表示してもよく、それらの組合せにより表示してもよい。また、原文提示部34は、枠で囲む代わりに、単語列の区切りが視認できるような他の態様で原文を表示させてもよい。例えば、原文提示部34は、区切りとなる単語列の間に「/」などの区切りを表す記号、文字又は図形を挿入してもよく、隣り合う単語列で文字の色を変えてもよく、区切りごとに下線を表示してもよい。
スライダーB1は、表示レベルを入力するためのユーザーインターフェースである。ここでは、表示レベルに応じた画面表示スコアよりもスコアが高い単語を表示させる場合を例に説明する。ユーザは入力部31を用いてスライダーB1を操作し、表示レベルを設定する。これにより、訳語が全く表示されない状態(図6)から、スコアが高い語(難易度の高い語)の訳語のみ表示する状態(後述する図7)、全ての訳語を表示する状態(後述する図8)まで変化させることができる。同図では、ユーザは、訳語表示対象となる単語量を最も少なく設定している。この場合、訳語提示部36は、訳語を表示させない。
図7は、表示レベルを最も低いレベルと最も高いレベルの間に設定したときの画面表示例を示す。同図では、ユーザが設定した表示レベルに応じた画面表示スコア以上のスコアの単語がある程度原文内に含まれる場合の表示例であり、例えば、図6又は後述する図8において、スライダーB1により表示レベルが最も低いレベルと最も高いレベルの間に設定された場合の画面の表示例を示している。訳語提示部36は、原文中の単語のうち難易度が高い単語については、近傍にその単語の訳語を表示させる。同図では、訳語を原文中の単語の上に表示させているが、下に表示させてもよく、括弧で囲んで単語の右側に表示させてもよい。同図においては、単語とその単語の訳語が、1つの枠F2で囲まれるように表示されている。枠F2は、外周を線で囲むようにして表示してもよく、枠F2内の背景を表示領域A1全体の背景や枠F1の背景とは異なる色や模様とすることにより表示してもよく、それらの組合せにより表示してもよい。同図では、枠F2が枠F1内に収まっていないが、後述する図10示すように、枠F2が枠F1内に収まるように、枠F1の高さを枠F2の高さよりも高くして表示してもよい。また、訳語の表示幅が長い場合、枠F2の大きさに合わせて均等割り付けを行うなど、原文の単語の文字間を広くして表示してもよい。
図8は、表示レベルを最も高いレベルの間に設定したときの画面表示例を示す。同図は、ユーザが表示レベルを高く設定したことで、その表示レベルに対応した画面表示スコア以上のスコアの単語が原文中に多く含まれる場合の表示例である。同図は、例えば、図6又は図7において、スライダーB1を表示レベルを最も高いレベルに設定した場合に表示される例である。同図に示すように、表示レベルを高く設定した場合、図7と比較して、訳語を表示する対象の単語が増加する。
図7、図8に示すように、読解支援システム1は、原文中の複数の単語の訳語をそれぞれ、原文中の単語の近傍に同時に表示するため、ユーザが単語と訳語の対応関係を把握しやすく、かつ、一覧性良く訳語を表示することができる。
図9は、部分訳を表示するときの画面表示例を示す。図8において、ユーザがマウスなどで、部分訳を表示させたい単語列が表示されている枠F1内、又は、部分訳を表示させたい単語列に含まれる単語が表示されている枠F2内をクリックするなどして、単語列を指定する。単語列翻訳提示部37は、指定された単語列の部分訳を、指定された単語列の近傍に表示させる。以下では、連続する3つの枠F1を、枠F1−1、F1−2、F1−3とする。
ユーザが枠F1−1内をクリックすると、単語列翻訳提示部37は、枠F1−1と次の枠F1−2との間で改行を行う。単語列翻訳提示部37は、枠F1−1が表示されている行と次の枠F1−2が表示されている行の間に、枠F1−1内の単語列の部分訳を表示する枠F3−1を挿入する。
さらに、ユーザが枠F1−2内をクリックすると、単語列翻訳提示部37は、枠F1−2と次の枠F1−3との間で改行を行う。単語列翻訳提示部37は、枠F1−2が表示されている行と次の枠F1−3が表示されている行の間に、枠F1−2内の単語列の部分訳を表示する枠F3−2を挿入する。
このように、読解支援システム1は、部分訳を原文の単語列の近傍に表示するため、原文の単語列と部分訳の対応が明確になり、理解しやすくなる。
枠F3−1内及び枠F3−2内には閉じるボタンB2が表示されている。ユーザが、閉じるボタンB2をクリックすると、単語列翻訳提示部37は、その閉じるボタンB2が含まれる枠F3−1又は枠F3−2の表示を消去する。例えば、ユーザが、枠F3−2内の閉じるボタンB2をクリックすると、単語列翻訳提示部37は、枠F3−2の表示を消去し、枠F1−2の後に改行を行わずに枠F1−3を表示する。
図10は、単語列レベルが文であるときの画面表示例を示す図である。単語列レベルが文である場合、原文提示部34は、枠F1内に1文を表示させる。ユーザがマウスなどで1文を指定すると、単語列翻訳提示部37は、指定された原文の翻訳文を、その原文の近傍に表示させる。同図では、単語列翻訳提示部37は、指定された1文が含まれる枠F1と、その次の1文が含まれる枠F1との間で改行し、指定された1文が含まれる枠F1と、次の1文が含まれる枠F1との間の行に、指定された1文の翻訳文を表示する枠F3を挿入する。枠F3内の閉じるボタンB2がクリックされた場合の表示の変更は、上記と同様である。
図9、図10に示すように、読解支援システム1は、原文中の単語列に対応した部分訳又は翻訳文を、その単語列の近傍に表示するため、原文の単語列とその単語列の翻訳との対応をわかりやすく提示することがきる。
図11は、単語列レベルが文であるときの他の画面表示例を示す図である。原文提示部34は、枠F1内に1文を表示させており、ユーザがマウスなどで1文を指定すると、その1文の翻訳文を、表示領域A1の外の翻訳表示領域A2に表示させる。単語列翻訳提示部37は、翻訳文を表示させている単語列の枠F1を、他の単語列の枠と異なる色の線や背景色で表示させたり、原文を他の原文とは異なる文字色で表示させたりしてもよい。このように表示することにより、単語列の訳を表示させても、表示領域A1内の原文の表示レイアウトが変更されないようにすることができる。
次に、読解支援システム1の動作を説明する。
図12は、読解支援システム1の動作を示すフロー図である。
まず、読解支援システム1は、日本語文が記述された原文テキストを取得する(ステップS105)。例えば、ユーザが入力部31により原文テキストを入力してもよく、ユーザが入力部31により指定した記憶場所やファイル名の原文テキストを取得してもよい。
読解支援情報生成部10の自動翻訳部11は、原文テキストの日本語文を翻訳し、翻訳の結果得られた英文の翻訳文テキスト及び単語対応情報を、原文テキストとともに部分訳情報取得部13に出力する(ステップS110)。スコア取得部12は、日本語文中に含まれる単語のスコアを取得し、取得した各単語のスコアを設定したスコア情報を情報出力部14に出力する(ステップS115)。部分訳情報取得部13は、日本語文中に含まれる単語列と、その単語列の訳に相当する英文中の単語列である部分訳とを対応付けた部分訳情報を生成する(ステップS120)。部分訳情報取得部13は、原文テキスト、翻訳文テキスト、単語対応情報及び部分訳情報を情報出力部14に出力する。
情報出力部14は、日本語文中に含まれる単語から内容語となる品詞の単語を選択し、選択された単語と、単語対応情報によりその単語と対応付けられた英文中の1以上の単語である訳語とを対応付けた訳語情報を生成する。情報出力部14は、原文テキスト、翻訳文テキスト、訳語情報、部分訳情報、及び、スコア情報を含む読解支援情報を読解支援情報格納部20に出力する(ステップS125)。
読解支援情報格納部20の情報取得部21は、読解支援情報生成部10から入力した読解支援情報に含まれる各情報を記憶部22に格納する(ステップS130)。つまり、情報取得部21は、訳語情報を訳語情報記憶部23に格納し、日本語文中の各単語のスコアをスコア記憶部24に格納する。さらに、情報取得部21は、部分訳情報を部分訳情報記憶部25に格納し、原文テキストと、その原文テキストに対応した翻訳文テキストとを対応付けて翻訳文記憶部26に格納する。
単語列レベル調整部33は、どの程度の長さの単語列により文を区切って翻訳を表示するかの単語列レベルを入力するためのユーザーインターフェースを表示部32に表示させる。例えば、単語列レベル調整部33は、スライダーのようなインターフェースを表示部32に表示させる。ユーザは、入力部31によりユーザーインターフェースを操作し、希望の単語列レベルを入力する。単語列レベル調整部33は、ユーザが希望する単語列レベルを、ユーザーインターフェースを通して取得する(ステップS135)。なお、最初のループ処理の場合、単語列レベル調整部33は、デフォルトの単語列レベルを取得してもよい。原文提示部34は、単語列レベル調整部33が取得した単語列レベルに応じた単語列の単位に区切って原文を表示部32に提示する(ステップS140)。
訳語表示レベル調整部35は、訳語の表示を希望する単語の量又は難しさのレベルである表示レベルを入力するためのユーザーインターフェースを表示部32に表示させる。ユーザは、入力部31によりユーザーインターフェースを操作し、希望の表示レベルを入力する。訳語表示レベル調整部35は、ユーザが入力した表示レベルを、ユーザーインターフェースを通して取得する(ステップS145)。なお、最初のループ処理の場合、訳語表示レベル調整部35は、デフォルトの表示レベルを取得してもよい。訳語表示レベル調整部35は、訳語表示レベル調整部35が取得した表示レベルに対応した画面表示スコア以上のスコアの原文中の単語を選択する。訳語提示部36は、訳語表示レベル調整部35が選択した単語の訳語を、その単語の近傍に提示する(ステップS150)。訳語提示部36は、訳語に加えて、単語のスコアや品詞を表示させてもよい。
単語列翻訳提示部37は、ユーザが入力部31により日本語の単語列を選択し、その単語列の翻訳の表示指示を入力したか否かを判断する(ステップS155)。単語列翻訳提示部37は、単語列の翻訳の表示指示が入力されたと判断した場合(ステップS155:YES)、選択された単語列の翻訳を提示する(ステップS160)。単語列翻訳提示部37は、単語列レベルが句又は節である場合、選択された単語列に対応した部分訳を部分訳情報から取得し、提示する。単語列翻訳提示部37は、単語列レベルが文である場合、選択された単語列からなる文に対応した翻訳文を翻訳文テキストから取得し、提示する。
単語列翻訳提示部37は、単語列の翻訳の表示指示が入力されなかったと判断した場合(ステップS155:NO)、又は、ステップS160の後、ステップS165の処理を行う。すなわち、単語列翻訳提示部37は、表示中の単語列の翻訳をユーザが入力部31により選択し、表示消去を入力したか否かを判断する(ステップS165)。単語列翻訳提示部37は、翻訳の表示消去が入力されたと判断した場合(ステップS165:YES)、選択された翻訳の表示を消去する(ステップS170)。
単語列翻訳提示部37が、翻訳の表示消去が入力されなかったと判断した場合(ステップS165:NO)、又は、ステップS170の処理の後、訳語表示レベル調整部35は、ステップS175の処理を行う。すなわち、訳語表示レベル調整部35は、ユーザが入力部31によりユーザーインターフェースを操作し、表示レベルを変更したか否かを判断する(ステップS175)。訳語表示レベル調整部35は、表示レベルが変更されたと判断した場合(ステップS175:YES)、ステップS145からの処理を繰り返す。一方、訳語表示レベル調整部35が、表示レベルは変更されなかったと判断した場合(ステップS175:YES)、単語列レベル調整部33は、ユーザが入力部31により単語列レベルの変更を入力したか否かを判断する(ステップS180)。単語列レベル調整部33は、単語列レベルの変更が入力されたと判断した場合(ステップS180:YES)、ステップS135からの処理を繰り返す。
単語列レベル調整部33が、単語列レベルの変更は入力されなかったと判断した場合(ステップS180:NO)、読解支援情報提示部30は、ユーザが入力部31により終了を入力するなど、終了イベントが発生したか否かを判断する(ステップS185)。読解支援情報提示部30は、終了イベントが発生していないと判断した場合(ステップS185:NO)、ステップS155からの処理を繰り返す。読解支援情報提示部30は、終了イベントが発生したと判断した場合(ステップS185:YES)、処理を終了する。
なお、読解支援システム1は、上記処理の順番を適宜入れ替えて実行したり、並行に実行したりしてもよい。例えば、読解支援情報生成部10は、ステップS110及びステップS120の処理と、ステップS115の処理とを並行に行ってもよく、順番を入れ替えて行ってもよい。また、読解支援情報提示部30は、ステップS140の処理とステップS145の処理を入れ替えて行ってもよい。また、読解支援情報生成部10は、ステップS155〜ステップS160の処理と、ステップS165〜ステップS170の処理と、ステップS175の処理と、ステップS180の処理との一部又は全ての処理を並行に行ってもよく、順番を入れ替えて行ってもよい。
なお、ユーザは、表示レベルに代えて、画面表示スコアを入力してもよい。訳語表示レベル調整部35は、入力された画面表示スコアを用いて上記と同様の処理を行う。
また、訳語表示レベル調整部35は、単語のスコアに基づいて訳語表示対象の単語を選択していたが、単語の品詞に基づいて訳語表示対象の単語を選択してもよい。この場合、訳語表示レベル調整部35は、ユーザが希望する訳語表示対象の単語の量を表す表示レベルと、品詞とを予め対応付けておき、ユーザが入力した表示レベルを品詞に変換する。訳語表示対象の単語量が少ない表示レベルほど、表示対象の品詞の数を少なくし、訳語表示対象の単語量が多い表示レベルほど、表示対象の品詞の数を多くする。訳語表示レベル調整部35は、訳語情報に含まれている単語のうち、表示レベルを変換して得られた品詞の単語を訳語表示対象として選択する。難易度を表すスコアに代えて、品詞を表すスコアを訳語情報に付与しておくことにより、訳語表示レベル調整部35は、上記と同様に処理を行うこともできる。
また、ユーザは入力部31により、訳語の表示を希望する単語の品詞の情報を入力してもよい。訳語表示レベル調整部35は、訳語情報に含まれている単語のうち入力された品詞の単語を選択し、選択した単語それぞれの訳語を、その単語の近傍に提示する。
図13は、読解支援システム1の実装例を示す。同図では、読解支援システム1を、クライアント・サーバシステムにより実現した場合の構成例を示す。読解支援システム1は、サーバコンピュータである読解支援情報提供装置5と、クライアント端末である読解支援装置7とにより構成される。読解支援情報提供装置5と読解支援装置7とは、ネットワーク9を介して接続される。読解支援情報提供装置5は読解支援情報生成部10を備え、読解支援装置7は読解支援情報格納部20及び読解支援情報提示部30を備える。同図では、読解支援装置7を1台のみ示しているが、読解支援装置7の数は任意とすることができる。
読解支援装置7は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、専用端末など、ユーザが使用するコンピュータ端末である。読解支援装置7は、入力部31によりユーザが入力した指示に従って、ネットワーク9を介して原文テキストを読解支援情報提供装置5に送信する。読解支援情報提供装置5は、図12のステップS110〜ステップS125の処理を行う。ステップS125において、情報出力部14は、読解支援情報をHTML(Hypertext Markup Language)アプリケーションに設定して読解支援装置7に送信する。HTMLアプリケーションは、HTML、JavaScript(登録商標)、CSS(カスケード・スタイル・シート)などを用いてコーディングされる。HTMLアプリケーションには、読解支援装置7が備えるブラウザを、単語列レベル調整部33、原文提示部34、訳語表示レベル調整部35、訳語提示部36及び単語列翻訳提示部37として動作させるためのスクリプトが含まれる。
読解支援装置7は、読解支援情報提供装置5から受信したHTMLアプリケーションを受信すると、図12のステップS130〜ステップS185の処理を行う。読解支援装置7は、ステップS130において、読解支援情報格納部20として用いられる自装置のメモリに読解支援情報提供装置5から受信したHTMLアプリケーションを格納する。読解支援装置7に実装されるブラウザは、メモリに記憶されるHTMLアプリケーションを読み出して実行することによって、単語列レベル調整部33、原文提示部34、訳語表示レベル調整部35、訳語提示部36及び単語列翻訳提示部37として動作する。
なお、単語列レベル調整部33、原文提示部34、訳語表示レベル調整部35、訳語提示部36及び単語列翻訳提示部37は、予め読解支援装置7に実装されていてもよい。
また、上記では、読解支援情報提供装置5は読解支援情報生成部10を備え、読解支援装置7が読解支援情報格納部20及び読解支援情報提示部30を備える場合を例に説明したが、読解支援情報提供装置5と読解支援装置7のそれぞれが読解支援システム1のいずれの機能部を備えるかは任意とすることができ、読解支援情報提供装置5と読解支援装置7とで、1つの機能部を実現してもよい。例えば、読解支援情報提供装置5が読解支援情報格納部20の全部又は一部の機能部を備えてもよく、読解支援情報提示部30の一部の機能部を備えてもよい。また、読解支援装置7が、読解支援情報生成部10の一部の機能部を備えてもよい。
また、1台の読解支援装置によって、読解支援システム1全体が実現されてもよい。
上述した実施形態によれば、読解支援システムに用いられる読解支援装置の情報取得部は、第一言語の原文の情報と、原文に含まれる各単語の難しさを表すスコアの情報と、原文に含まれる各単語の第二言語による訳語の情報と、原文に含まれる各単語列の第二言語による翻訳の情報とを取得する。読解支援装置の原文提示部は、原文を提示する。読解支援装置の訳語表示レベル調整部は、訳語表示対象の単語の量又は難しさを表すレベルを取得し、原文に含まれる単語のうち、取得したレベルに対応した量又は難しさの訳語表示対象の単語を、単語のスコアに基づいて選択する。読解支援装置の訳語提示部は、提示されている原文に含まれ、かつ、訳語表示対象として選択された単語それぞれの近傍に、当該単語の訳語を提示する。
読解支援装置の単語列レベル調整部は、文の区切となる単語列の長さのレベルを表す単語列レベルを取得し、原文提示部は、その単語列レベルに応じて原文を単語列ごとに区切って提示する。単語列の長さのレベルは、例えば、句、節又は文を表す。読解支援装置の単語列翻訳提示部は、提示されている原文において翻訳を提示する対象の単語列が選択された場合に、選択された単語列に対応した翻訳を、選択された単語列の近傍又は原文の表示領域外に提示する。単語列翻訳提示部は、例えば、選択された単語列と当該単語列の次の単語列との間で改行し、選択された単語列と当該単語列の次の単語列との間に、選択された単語列に対応した翻訳を提示する。
単語のスコアは、複数の文書のデータを含んだコーパスデータにおけるその単語の出現頻度に基づいて決められてもよい。また、単語のスコアは、複数の文書のデータを含んだ難易度が異なる複数のコーパスデータそれぞれにおけるその単語の出現頻度に基づいて決められてもよい。
本実施形態によれば、読解支援システムは、原文中の単語の訳語を、その単語の上または下に表示することで、原文中の複数の単語それぞれの訳語を、単語と訳語との対応が分かりやすいように同時に表示することができる。また、読解支援システムは、それぞれの訳語の難しさや品詞などを利用することによって、表示させる訳語の量や種類をユーザの希望に従って変更することができる。
また、本実施形態の読解支援システムは、単語の訳語だけでなく、句、節、文などさまざまな長さの単語列の翻訳をユーザの指示に応じて表示することができる。
これにより、外国人による日本語文書の読解が容易になるように支援したり、日本語を話す人の外国語学習を支援したりすることができる。
なお、上述の読解支援システム1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、読解支援システム1の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
1…読解支援システム
5…読解支援情報提供装置
7…読解支援装置
9…ネットワーク
10…読解支援情報生成部
11…自動翻訳部
12…スコア取得部
13…部分訳情報取得部
14…情報出力部
20…読解支援情報格納部
21…情報取得部
22…記憶部
23…訳語情報記憶部
24…スコア記憶部
25…部分訳情報記憶部
26…翻訳文記憶部
30…読解支援情報提示部
31…入力部
32…表示部
33…単語列レベル調整部
34…原文提示部
35…訳語表示レベル調整部
36…訳語提示部
37…単語列翻訳提示部

Claims (4)

  1. 第一言語の原文と、前記原文に含まれる各単語の難しさを表すスコアと、前記単語の第二言語による訳語と、前記原文に含まれる各単語列の前記第二言語による翻訳である部分訳とを取得する情報取得部と、
    前記原文における文の区切となる単語列の長さのレベルを表す単語列レベルであって、ユーザの操作により入力された前記単語列レベルを取得し、取得した前記単語列レベルに応じて単語列を区切る単位を決定する単語列レベル調整部と、
    前記原文を単語列レベル調整部が決定した前記単位の単語列ごとに表示領域を区切って提示する原文提示部と、
    訳語表示対象の単語の量又は難しさを表すレベルであって、ユーザの操作により入力された前記レベルを取得し、前記原文に含まれる単語のうち前記レベルに対応した量又は難しさの訳語表示対象の単語を、前記スコアに基づいて選択する訳語表示レベル調整部と、
    前記原文提示部が提示する前記原文に含まれ、かつ、前記訳語表示レベル調整部が訳語表示対象として選択した前記単語それぞれの近傍に、当該単語の訳語を提示する訳語提示部と、
    前記表示領域の一部がユーザの操作により選択された場合に、選択された前記表示領域において提示されている前記単語列である選択単語列に対応した前記部分訳を、当該選択単語列の近傍に提示する単語列翻訳提示部と、
    を備えることを特徴とする読解支援装置。
  2. 前記単語列翻訳提示部は、選択単語列と当該選択単語列の次の単語列との間で改行し、選択単語列と当該選択単語列の次の単語列との間に、選択単語列に対応した前記部分訳を提示する、
    ことを特徴とする請求項に記載の読解支援装置。
  3. 前記単語列レベルは、句、節又は文を表す、
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の読解支援装置。
  4. コンピュータを、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の読解支援装置として機能させるためのプログラム。
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