JP6706898B2 - 視力矯正機具 - Google Patents
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Description
この視覚を司る眼球は眼筋によって支えられると共に運動し、一般的に眼筋の運動は1日10万回以上であると言われている。従って眼筋に「酸素欠乏」状態が生ずると目の眼筋運動機能に影響を受けると言われており、酸素欠乏状態に陥ると、眼筋を形成する毛様体の筋力と水晶体の弾力とが低下し、近視あるいは老眼の進行が加速される原因の一因になっていると考えられている。さらに、水晶体の新陳代謝が衰えて、水分および酸素の供給量が低下すると、水晶体に濁りが生じ、白内障が生じ、また、眼球内の老廃物排泄機能が不充分となり、飛蚊症を発症する一因となると考えられている。
北里大学病院検査技師10人に対し、1日4時間の間テレビゲームをさせ、目にどのような影響を与えるかを実験した。その結果、テレビ画面からの電磁波被爆により、8人の人の眼、即ち16の眼に角膜上皮症が認められ、目の調節機能を減退させ、瞳孔の近見反応に異常があることが判明したことが「北里大学医学部眼科、宮田教授ほか、1998年眼科臨床医報」に公開されている(非特許文献1)。
窒素ガスは分子状態では反磁性体であるのに対して、酸素ガスは分子状態において常磁性体である。質量磁化率は、窒素ガスの場合、χN2=−0.4×10-6であるのに対して、酸素ガスでは、χO2=104×10-6であり、酸素ガスは空気中の気体では、かなり顕著に磁場に反応する磁性体である。
測定ガス中に酸素ガスがあると、酸素ガスが磁界に引き付けられるために、図2にあるように、B方向に流れる補助ガスの流量が減少する。この絞りの効果によって生ずるB方向とA方向との流量比の差異は、測定ガス中の酸素濃度に比例しており、この部分濃度を検出して酸素ガス濃度として表示されている。
こうして濃度の上昇した酸素および水クラスタ(水蒸気)は、眼の角膜から眼球内に吸収可能になる。
本発明において、薄膜状の磁性体を形成する磁性材料としては有機系の磁性材料、無機系の磁性材料あるいは有機無機複合磁性材料がある。
本発明では、上記のような分子種が結晶構造を採るときに強い磁性を発現するとの特性を有する。特に分子性磁性体であるC60フラーレンのようなフラーレン類および金属フタロシアニンを組み合わせて使用することが好ましい。
本発明において、レンズ表面には上記のような薄膜状の磁性体からなる磁極が形成されているが、この磁極は、上記の磁性体の他に、必要により、以下のような成分をさらに加えてもよい。
蒸着の条件に特に制限はなく、通常の条件で行うことができる。
上記のように全光線透過率を高くしたとしても、レンズの表面には上記特定の磁性材料からなる薄膜が形成されており、この薄膜により波長380〜500nmのブルーライトおよび波長589nmのD線の一部を効率よく遮蔽することができる。即ち、本発明によれば、波長380〜500nmのブルーライトおよび波長589nmのD線の少なくとも50%を吸収することができるが、このブルーライトおよびD線以外の可視光線の透過率は、通常は80%以上であり、色調感はほとんど変化しないので、通常の作業に何等影響を及ぼすことはない。
しかしながら、コンタクトレンズの後面706はレンズの凹部が眼球と接触していることから、磁気による水クラスタ(水蒸気)の対流は起りにくいと考えられ、従って、コンタクトレンズの前面705の表面に薄膜を形成することが好ましい。
本発明のコンタクトレンズの断面を図7に示す。図7において、付番701は前面光学部であり、付番702は、フロントベゼルであり、付番703は後面光学部であり、付番705は前面であり、付番706は後面であり、付番707はフロントブレンドであり、付番708はブレンドであり、付番709はエッジであり、付番710は透明磁性体コーティング層であり、そして、付番711は、酸素透過性レンズ材料である。
従来の酸素透過性レンズ材料711であるシロキサニルメタクリレート(SMA)あるいはフルオロメタクリレート(FMA)などを使用して製造することができる。
図3において付番1はメガネのレンズを固定するフレームであり、付番2はレンズ止めねじであり、付番3はブリッジであり、付番6はテンプルであり、テンプル6の後部先端は耳に係るように下方に湾曲して先セル(モダン)を形成している。ブリッジ3の下方には、鼻を挟むように一対のノーズパット7が係止具5によってブリッジ3に係止されている。
本発明の視力矯正機具には、こうして発生した電気信号からなるノイズをアースするためのノイズアース電極が形成されていることが好ましい。
このノイズアース電極は金属片から形成することもできるし、また、上述の磁性材料、特に有機無機複合磁性材料から形成することもできる。
また、本発明の視力矯正機具は、素通しのメガネレンズあるいはコンタクトレンズの表面に磁性材料からなる透明磁気薄膜を形成してもよいことは勿論である。
〔実施例1〕
図6に、有機磁性体としてニトロニルニトロキシド(TCNQ)を選択し、無機磁性体としてコバルトドープ酸化チタンを選択して有機磁性体:無機磁性体=3:7の比率で混合し、粉砕し平均粒子径50nmの粒子を形成し、これを300℃で焼成して有機無機複合磁性体からなる磁性体を形成した磁性体の結晶を模式的に示す。
本発明による磁性材料を有機磁性体として、C60フラーレン誘導体と金属(銅)フタロシアニンとの錯体を選択し、無機磁性体として、ネオジム鉄ボロンを選択して、有機磁性体:無機磁性体=3:7の比率で混合し、300℃以下の低温での粉体焼結を行い、有機無機複合磁性体として試作した。
これを用いて実環境に設置した試験を行った結果、磁性体から離れた位置の湿度が40%、気温が25℃の時に、磁性体近傍の湿度は58%、気温は25℃となり、式1によって、水蒸気量(水クラスタ量)を算出すると、約12.7g/cm3を得られた。
図6から明らかなように上記式1によって、磁性体から離れた位置の水蒸気量(水クラスタ量)を算出すると、約9.2g/cm3となり、明らかに磁性体近傍の水蒸気量(水クラスタ量)は、磁性体から離れた位置よりも高い値であると言える。
本発明の実施例2で製造した有機無機複合磁性体からなる厚さ10nmの磁性薄膜を有するメガネレンズ設置したメガネを試作し、被験者を募った官能検査による評価試験を行ったので、その結果を以下に記載する。
被験者数:100名
性別:男性50名、女性:50名
年齢:20〜50代
試験方法:本発明のメガネ使用及び未使用状態で、各2時間パソコンによる業務処理
(表計算ソフトへのデータ入力作業)
評価 :アンケート集計結果
効果あり:37名
効果なし:6名
不明 :57名
結果として、不明を除くと43名中37名(約85%)に効果が確認できた。
2・・・レンズ止めねじ
3・・・ブリッジ
4、9・・・ノイズアース電極
5・・・係止具
6・・・テンプル
7・・・ノーズパット
701・・・前面光学部
702・・・フロントベゼル
703・・・後面光学部
705・・・前面
706・・・後面
707フロントブレンド
708・・・ブレンド
709・・・エッジ
710・・・透明磁性体コーティング層
711・・・酸素透過性レンズ材料
Claims (9)
- ナノ粒子化した磁性材料からなる透明磁性体層がレンズ表面に形成されており、該透明磁性体層は、波長380〜500nmのブルーライトおよび波長589nmのD線の少なくとも一部を遮光すると共に、レンズ表面近傍に磁場を形成して眼球に酸素および酸素を含む水分を供給可能にされてなり、
ブルーライトおよびD線を遮光することにより生ずるノイズをアースするノイズアース電極を有することを特徴とする視力矯正機具。 - 上記ノイズアース電極が、磁性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の視力矯正機具。
- 上記磁性材料が、無機磁性材料からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の視力矯正機具。
- 上記磁性材料が、有機磁性材料からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の視力矯正機具。
- 上記磁性材料が、有機磁性材料および無機磁性材料を含む有機無機複合磁性材料からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の視力矯正機具。
- 有機無機複合磁性材料が、平均粒子径100nm以下の有機磁性材料と平均粒子径100nm以下の無機磁性材料とを含む磁性材料の焼結体から形成されていることを特徴とする請求項5に記載の視力矯正機具。
- 上記有機磁性体が、分子性磁性体であるフラーレン類、d電子および/またはf電子を有する原子をスピン源として配位子と結合させたフラーレン類、金属内包フラーレン類、金属フタロシアニン、ニトロニルニトロキシド(TCNQ)、および、TCNQアニオンよりなる群から選ばれるいずれかの有機化合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の視力矯正機具。
- 上記視力矯正機具が、メガネであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の視力矯正機具。
- 上記視力矯正機具が、視力矯正機具に、透明光触媒膜を形成して湿度向上により水分の減少を抑制するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の視力矯正機具。
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