JP6706606B2 - 保守管理装置、保守管理方法および保守管理プログラム - Google Patents

保守管理装置、保守管理方法および保守管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、道路維持作業車が備える装置の保守、特にオイル交換などの装置を整備するためのタイミングを管理する保守管理装置、保守管理方法および保守管理プログラムに関する。
従来、作業車に関するメンテナンス情報を表示・アナウンスするシステムが知られている。例えば特許文献1には、管理者から作業車のオペレータに対して電子メールを送信し、表示することができる携帯情報端末が開示されている。また、当該特許文献1には、履歴を取ることにより、作業車の消耗品の交換時期を表示・アナウンスする機能を有することが開示されている。
特開2014−105505号公報
従来、道路維持作業車の整備が容易化されている状況ではなかった。すなわち、道路維持作業車は、架装された複数の装置を備えており、メンテナンスの対象となる装置は複数個となるのが通常である。また、道路維持作業車のメンテナンスは道路維持作業車のオペレータではなく、道路維持作業車を整備する車両のメーカーを含む複数の整備者によって行われる。このため、道路維持作業車のオペレータに通知が行われたとしても、当該オペレータは忘れずに整備者に連絡するなどの対応をとる必要があり、道路維持作業車の整備が容易化されている状況ではなかった。
また、道路維持作業車が備える複数の装置は、種々の装置であり、保守対象はオイル、フィルタ、ベルト、グリースなど、種々の要素に渡っている。これらの保守時期は、道路維持作業車の各装置の稼働状況によって異なり得るため、単に作業車の走行ルートの履歴を収集するのみで保守時期を特定することは困難である。また、管理対象の道路維持作業車は一般的に複数台存在するため、複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置について保守時期に達しているか否かを、道路維持作業車のオペレータが一つずつ確認するのは極めて困難である。このため、整備不良に起因する1つの装置の故障によって、道路維持作業車が除雪や凍結剤散布などの緊急の道路維持作業に出動することができないといった問題が発生した。より具体的には、車両と除雪装置と散布装置が整備された状態でも、後続の車に「除雪作業中」であることを知らせる標識装置の発電機が不調な場合は、当該道路維持作業車は出動することができない。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、道路維持作業車が備える装置を容易に保守管理することを目的とする。
前記の目的を達成するため、保守管理装置は、複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置のそれぞれについての稼働状況を取得する稼働状況取得部と、稼働状況に基づいて保守時期に達している装置を取得する保守管理装置取得部と、保守時期に達している装置を装置の整備者に通知する通知部と、を備える。
すなわち、保守管理装置は、複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置のそれぞれについての稼働状況を取得する。従って、保守管理装置が、稼働状況に基づいて、各道路維持作業車が備える各装置について個別に保守時期に達しているか否かを判断することができる。さらに、保守管理装置が、保守時期に達している装置を装置の整備者に通知する。従って、道路維持作業車のオペレータが保守時期を認識し、管理しなくても、整備者は保守時期を認識することができる。
また、保守管理装置は、複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置における保守時期を管理することができる。従って、道路維持作業車が多数であり、道路維持作業車に架装された装置の総数が多数であっても、効率的に保守時期を管理することができる。このため、道路維持作業車が備える複数の装置を保守管理することが可能である。
本発明の一実施形態に係る保守管理装置のブロック図である。 道路維持作業車のブロック図である。 図3Aは道路維持作業車の側面図であり、図3Bは整備者装置のブロック図である。 判断基準情報の例を示す図である。 整備者対照情報の例を示す図である。 図6Aは稼働状況情報送信処理のフローチャート、図6Bは保守指示情報送信処理のフローチャートである。 整備処理のフローチャートである。 図8A、図8Bはタブレット端末の表示例を示す図であり、図8Cは稼働状況更新処理のフローチャートである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)保守システムの構成:
(1−1)道路維持作業車の構成:
(1−2)保守管理装置の構成:
(1−3)整備者装置の構成:
(2)稼働状況情報送信処理:
(3)保守指示情報送信処理:
(4)整備処理:
(5)稼働状況情報更新処理:
(6)他の実施形態:
(1)保守システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態に係る保守管理装置10のブロック図であり、図2、図3には、保守管理装置10と協働する道路維持作業車300および整備者装置200の構成が示されている。
保守管理装置10は、通信部41を介して整備者装置200および道路維持作業車300と通信することが可能である。本実施形態において、道路維持作業車300は、複数台存在する。また、本実施形態において、整備者装置200は、複数台存在する。すなわち、本実施形態において、道路維持作業車300の装置を整備する整備会社は複数社存在しており、各整備会社に整備者装置200が存在することで複数台の整備者装置200が運用されている。
(1−1)道路維持作業車の構成:
図2は道路維持作業車300のブロック図であり、図3Aは道路維持作業車300の側面図である。本実施形態において、道路維持作業車300は荷台を備えたトラックであり、車室内に運転者が操作可能なコンピュータCが備えられている。コンピュータCは、記録媒体230,図示しないCPU,ROM,RAM等を備える制御部320,外部の装置と通信を行う通信部341、道路維持作業車300が備える各装置のECUと通信を行うインタフェース(I/F)350を備えている。
なお、制御部320は、通信部341を介して保守管理装置10およびタブレット端末342aと通信を行うことが可能である。本実施形態において制御部320は、タブレット端末342aを入力端末として各種の装置の駆動指示を受け付けることが可能である。また、制御部320は、タブレット端末342aを出力端末として各種の装置の保守時期を通知することができる。本実施形態において、道路維持作業車300の運転者は各装置の保守管理をする責任を負ってないが、当該通知によって保守時期に達しているか否かを知ることができる。
制御部320は、記録媒体230に記録されたプログラムを実行することによって、道路維持作業車300が備える各装置の稼働状況を収集し、保守管理装置10に対して送信することができる。具体的には、道路維持作業車300には独立して駆動可能な複数の装置が架装されている。本実施形態において道路維持作業車300は、車両駆動装置361、散布装置371、標識装置381、除雪装置391を備えている。
車両駆動装置361は、道路維持作業車300を駆動するエンジン361aを備えている。車両駆動装置361は車両駆動装置ECU360によって制御可能であり、道路維持作業車300における図示しない装置に対する操作によりエンジンスタート指示が行われた場合、車両駆動装置ECU360はエンジン361aを駆動させて日時をコンピュータCに対して出力する。エンジン停止指示が行われた場合、車両駆動装置ECU360はエンジン361aを停止させて日時をコンピュータCに対して出力する。
また、道路維持作業車300における図示しない変速部で変速操作が行われた場合、車両駆動装置ECU360は当該変速部における変速比(シフトレバーの設定値)を取得することができる。さらに、車両駆動装置ECU360は、道路維持作業車300が備える図示しないセンサの出力値に基づいて、車速やエンジン361aの回転数を取得することができる。さらに、車両駆動装置ECU360は、エンジン361aが駆動されていた期間における道路維持作業車300の移動距離を特定する。移動距離は、例えば、時間毎の車速の積分等によって特定可能である。
車両駆動装置ECU360は、エンジン361aの変速比と、車速と、エンジン361aの回転数と道路維持作業車300の移動距離を収集し、コンピュータCに対して出力する。制御部320は、車両駆動装置ECU360が出力した情報をI/F350を介して取得する。エンジン停止指示が行われた場合、制御部320は、収集した情報に基づいて車両駆動装置361の稼働状況情報を生成し、通信部341を介して保守管理装置10に送信する。なお、本実施形態において、変速比と、車速と、エンジン361aの回転数を示す情報は、装置としてのエンジン361aの負荷を示す情報である。
散布装置371は、道路維持作業車300の後方に凍結防止剤を散布する装置であり、発電機371a、コンベア371b、散布円盤371c、油圧装置371dを備えている。発電機371aは図示しないエンジンによって駆動され、発電機371aによって発電された電力によってコンベア371b、散布円盤371c、油圧装置371dが駆動される。すなわち、散布円盤371cによって散布量を調整しながら凍結防止剤を散布する動作が行われる。なお、コンベア371b等は、エンジン361aの動力等によって駆動されても良い。
散布装置371は、散布装置ECU370によって制御可能であり、タブレット端末342aや散布装置371の駆動スイッチに対する操作により駆動指示が行われた場合、散布装置ECU370は発電機371aを駆動させて日時をコンピュータCに対して出力する。停止指示が行われた場合、散布装置ECU370は発電機371aを停止させて日時をコンピュータCに対して出力する。
また、散布装置ECU370は図示しない負荷の測定センサ(例えば、発電機371aから出力される電流の検出センサ等)を備えており、当該測定センサの出力値を負荷の測定値として取得する。散布装置ECU370は、負荷の測定値を収集し、コンピュータCに対して出力する。制御部320は、散布装置ECU370が出力した情報をI/F350を介して取得する。散布装置371の停止指示が行われた場合、制御部320は、収集した情報に基づいて散布装置371の稼働状況情報を生成し、通信部341を介して保守管理装置10に送信する。なお、図3Aにおいては、発電機371a、コンベア371b、散布円盤371cが図示されている。
標識装置381は、道路維持作業車300の後方に向けた表示部に文字や画像等の情報を表示する装置であり、発電機381aを備えている。発電機381aは図示しないエンジンによって駆動され、発電機381aによって発電された電力によって表示部に電力を供給し、表示部における表示を行わせる。標識装置381は、標識装置ECU380によって制御可能であり、タブレット端末342aや標識装置381の駆動スイッチに対する操作により駆動指示が行われた場合、標識装置ECU380は発電機381aを駆動させて日時をコンピュータCに対して出力する。停止指示が行われた場合、標識装置ECU380は発電機381aを停止させて日時をコンピュータCに対して出力する。
また、標識装置ECU380は図示しない負荷の測定センサ(例えば、発電機381aから出力される電流の検出センサ等)を備えており、当該測定センサの出力値を負荷の測定値として取得する。標識装置ECU380は、負荷の測定値を収集し、コンピュータCに対して出力する。制御部320は、標識装置ECU380が出力した情報をI/F350を介して取得する。標識装置381の停止指示が行われた場合、制御部320は、標識装置381の稼働状況情報を生成し、通信部341を介して保守管理装置10に送信する。なお、図3Aにおいては、発電機381a、標識装置381(表示部)が図示されている。
除雪装置391は、道路維持作業車300の前方の道路を除雪する装置であり、油圧装置391a、除雪板391bを備えている。油圧装置391aは油圧によって除雪板391bを駆動する装置であり、除雪板391bは道路維持作業車300の前方に存在する雪を路肩に移動させるための装置である。除雪板391bの向きは可変であり、油圧装置391aが生成した圧力によって除雪板391bの向きを変えることができる。
除雪装置391は、除雪装置ECU390によって制御可能であり、タブレット端末342aや除雪装置391の駆動スイッチに対する操作により駆動指示が行われた場合、除雪装置ECU390は駆動開始日時をコンピュータCに対して出力する。停止指示が行われた場合、除雪装置ECU390は停止日時をコンピュータCに対して出力する。
また、除雪装置ECU390は、車両駆動装置ECU360が収集した負荷を示す情報、すなわち、変速比と、車速と、エンジン361aの回転数を示す情報を、除雪装置391の負荷を示す情報として取得する。すなわち、道路維持作業車300の変速比が低速の変速比(1速等)であるほど、また、車速が遅いほど、さらに、エンジン361aの回転数が高いほど、除雪板391bに作用する負荷が高い。そこで、除雪装置ECU390は、車両駆動装置ECU360が収集した負荷を示す情報を除雪装置391の負荷を示す情報として取得する。
除雪装置ECU390は、負荷の測定値を収集し、コンピュータCに対して出力する。制御部320は、除雪装置ECU390が出力した情報をI/F350を介して取得する。除雪装置391の停止指示が行われた場合、制御部320は、除雪装置391の稼働状況情報を生成し、通信部341を介して保守管理装置10に送信する。なお、図3Aにおいては、除雪装置391を構成する油圧装置391a、除雪板391bが図示されている。
以上のように、本実施形態においては、除雪装置391と異なる装置である車両駆動装置361のエンジン361aの負荷を示す情報と、エンジン361a以外の装置である除雪装置391が稼働していたか否かを示す情報とを対応付けた稼働状況情報30aが取得される。すなわち、単体では負荷を判断しづらい除雪装置の負荷を他の装置であるエンジン361aの負荷で特定し、稼働状況情報30aを定義していることになる。なお、エンジンは車両を駆動するためのエンジンに限定されず、ある装置のエンジンの負荷が他の装置の負荷と関連しているのであれば、当該エンジンの負荷を他の装置の負荷と見なす構成とすることができる。
(1−2)保守管理装置の構成:
次に、保守管理装置10の構成を詳細に説明する。図1に示すように、保守管理装置10は、制御部20、記録媒体30、通信部41、ユーザI/F部42を備えている。通信部41は、外部の装置と通信を行う回路を備えており、保守管理装置10は、通信部41を介して整備者装置200および道路維持作業車300と通信することが可能である。
ユーザI/F部42は、保守管理装置10のオペレータによる指示等を入力し、また、オペレータに各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、ディスプレイやスピーカー、スイッチ、ディスプレイに組み込まれたタッチパネル等を備えている。すなわち、ユーザI/F部42は画像や音声の出力部および利用者指示の入力部を備えている。
記録媒体30には、任意の情報を保存することが可能である。本実施形態において、記録媒体30には、稼働状況情報30a、判断基準情報30bおよび整備者対照情報30cが記録される。稼働状況情報30aは、複数の道路維持作業車300のそれぞれが備える複数の装置(車両駆動装置361等)のそれぞれについて、過去の稼働状況を示す情報である。本実施形態においては、車両の識別情報(例えば、車両ナンバー等)と車両に架装された装置とが対応づけられており、各装置に対して各装置の稼働状況を示す情報が対応づけられる。
稼働状況は、後述するように、道路維持作業車300の移動距離および各装置の稼働期間によって特定される。さらに、本実施形態においては、後述するように1台の装置に保守対象の項目が複数個存在し得る(例えば、エンジン361aについてエンジンオイルとオイルフィルタが保守対象となり得るなど)。そこで、本実施形態において、稼働状況情報30aは、各装置において保守対象となり得る各項目に対して移動距離や稼働期間が対応づけられている。この構成により、項目毎に移動距離や稼働期間を累積し、または保守完了に応じて初期化することができ、項目毎に保守管理を行うことが可能になる。
判断基準情報30bは、装置および項目毎に保守時期に達しているか否かを判断するための判断基準を示す情報であり、装置毎に予め定義され、判断基準情報30bとして記録媒体30に記録される。図4は、判断基準情報30bの例を示す図である。図4においては、図2に示す道路維持作業車300が備える各装置の保守に関する判断基準情報30bを示している。各装置を保守するためには、1種類の装置に複数個の項目について保守管理が必要になる場合もある。例えば、車両駆動装置361のエンジン361aは、エンジンオイルとオイルフィルタの2項目について保守管理が必要である。むろん、図4においては、保守管理対象となる項目の例を示しており、他にも種々の項目が保守管理対象となり得る。
整備者対照情報30cは、整備者と車両の識別情報(例えば、車両ナンバー等)と車両に架装された装置とを対応づけた情報である。図5は、整備者対照情報30cの例を示す図である。本実施形態においては、図5に示すように、各装置の整備を担当する整備会社の名称と、車両識別情報と、各車両に架装された装置の装置名と、管理事務所の名称とが対応づけられている。
また、本実施形態においては、各装置が保守時期に達しているか否かを1週間に2回、特定の曜日に判断する構成となっており、1回目の判断が行われる曜日を第1曜日、2回目の判断が行われる曜日を第2曜日として示している。ただし、第1曜日、第2曜日ともに判断が行われる項目と、第1曜日、第2曜日の一方で判断が行われる項目とが存在する。例えば、標識装置381の発電機381aのエンジンオイルに関しては、第1曜日、第2曜日ともに判断が行われるが、車両駆動装置361のエンジン361aのエンジンオイルに関しては第1曜日には判断が行われない。
判断基準情報30bにおいては、保守を行った後に、再度保守を行うべき時期であるか否かを特定可能な判断基準が示されており、保守を行った後に各装置が稼働していた稼働期間(稼働時間や稼働日数)、または各装置が稼働する状態での道路維持作業車300の移動距離によって判断基準が定義されている。また、本実施形態においては、1台の装置の保守対象が複数の項目に渡る場合があるため、各項目について判断基準が定義されている。
例えば、除雪装置391の油圧装置391aのグリースは、1年毎に保守点検され、必要に応じて再塗布されるべきであることが判断基準情報30bに定義されている。一方、車両駆動装置361のエンジン361aのエンジンオイルは、道路維持作業車300の移動距離3000km毎に交換されるべきであることが判断基準情報30bに定義されている。なお、図4に示す判断基準情報30bにおいて、判断基準に"/"が記入されている場合、"/"の左側に記入された判断基準は稼働開始後の初回の保守時期を判定するための判断基準であり、"/"の右側に記入された判断基準は2回目以降の保守時期を判定するための判断基準である。例えば標識装置381の発電機381aを動作させるエンジンのエンジンオイルは、稼働開始後の初回において50時間の稼働時間経過後に交換されるべきであり、2回目以降であれば100時間の稼働時間経過後に交換されるべきである。
さらに、本実施形態にかかる判断基準情報30bにおいては、"AまたはB"のように2個の判断基準が記入されている場合がある。この場合、AとBのいずれか早い時期が保守時期である。例えば、除雪装置391の除雪板391bのグリースは、稼働開始後、1週間または30時間のいずれか早い時期に達した場合に保守時期に達したと見なされる。以上のように道路維持作業車300においては、保守対象となる項目が多岐に渡る。例えば、エンジンオイルは複数の装置で使用され、交換時期が異なる。また、同一の装置であってもエンジンオイルのメーカーや種類が異なれば、交換時期が異なり得る。さらに、同種の装置であっても構成要素が異なれば(例えば、エンジンの冷却方式が空冷、水冷で異なる等)、オイル等の消耗品の交換時期が異なる。
さらに、散布装置などにおいては1台の装置において保守対象となる項目が多岐に渡る。さらに、初回と2回目以降の判断基準は異なるし、2回目以降における判断基準が複数個(1ヶ月または50時間など)になる場合もある。従って、複数の道路維持作業車300について保守管理を行うためには、非常に多岐に渡る項目について複雑な管理をする必要がある。このような管理を人為的に行う場合、もれなく管理することは非常に困難である。しかし、本実施形態によれば、自動でもれなく管理することが可能であり、保守管理者の負担が非常に軽減される。
制御部20は、図示しないCPU,ROM,RAM等によってプログラムを実行することによって各種の機能を実行することができる。本実施形態において、制御部20は、保守管理プログラム21を実行することができる。保守管理プログラム21は、複数の道路維持作業車300のそれぞれが備える各装置の稼働状況を監視し、保守時期に達した装置を整備者に通知する機能を制御部20に実行させる。
具体的には、保守管理プログラム21は、稼働状況取得部21aと保守管理装置取得部21bと通知部21cとを備えている。稼働状況取得部21aは、複数の道路維持作業車300のそれぞれが備える複数の装置のそれぞれについての稼働状況を取得する機能を制御部20に実行させるプログラムモジュールである。すなわち、各道路維持作業車300においては、道路維持作業車300が備える各装置の駆動が開始されると稼働状況情報の収集が行われ、駆動が停止されると装置の稼働状況情報が送信される。
稼働状況情報が送信されると、制御部20は、通信部41を介して当該稼働状況情報を取得し、記録媒体30に記録する(図1に示す稼働状況情報30a)。なお、稼働状況情報30aには、送信元の道路維持作業車300の識別情報が対応づけられているため、制御部20は、道路維持作業車300の識別情報に基づいて、道路維持作業車300毎に稼働状況情報を保存する。
また、この際、制御部20は、当該識別情報が示す道路維持作業車300の移動距離および稼働期間の累計を更新する。すなわち、記録媒体30においては、稼働状況情報30aに対して道路維持作業車300の累計の移動距離と、各装置の累計の稼働期間とが対応づけられて記録される。そこで、制御部20は、受信した稼働状況情報30aを参照し、稼働状況情報30aに車両の移動距離が含まれている場合には、当該移動距離を記録媒体30に記録された移動距離に追加して累計の移動距離を更新する。
また、受信した稼働状況情報30aを参照し、装置の駆動日時と停止日時とが含まれている場合、制御部20は、これらの情報に基づいて装置が駆動していた時間を特定し、当該時間を記録媒体30に記録された稼働時間に追加して累計の稼働時間を更新する。さらに、制御部20は、装置の停止日時に基づいて装置が駆動していた日数を特定し、当該日数を記録媒体30に記録された稼働日数に追加して累計の稼働日数を更新する。
ただし、制御部20は、移動距離や稼働期間の累計を負荷に基づいて更新する。すなわち、本実施形態においては、稼働状況情報30aに対して対応づけられた負荷が高負荷であるか否かを判定するための条件が予め決められている。例えば、道路維持作業車300の移動距離および除雪装置391に関しては、変速比が基準より低い低速であり、車速が一定速度以下であり、エンジン361aの回転数が一定回転数以上である場合に高負荷であると判定されるように条件が決められている。散布装置371や標識装置381に関しては測定センサの出力値が閾値以上である場合に高負荷であると判定されるように条件が決められている。
そこで、制御部20は、負荷を示す情報に基づいて高負荷であると判定されなければ、稼働日数や稼働期間を単純に追加して累計を更新する。一方、制御部20は、負荷を示す情報に基づいて高負荷であると判定された場合、稼働日数や稼働期間を割り増し(例えば、定数を乗じる)し、割り増しした値を追加して累計を更新する。以上のような移動距離や稼働期間の更新は、道路維持作業車300が備える各装置の各項目の全てについて実施される。ただし、各項目について保守が行われるタイミングは異なり得るため、各項目についての累積値が初期化されるタイミングは異なり、各項目ついて累積された移動距離や稼働期間は異なり得る。
保守管理装置取得部21bは、稼働状況に基づいて保守時期に達している装置を取得する機能を制御部20に実行させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、記録媒体30に稼働状況情報30aが記録された道路維持作業車300のそれぞれについて、道路維持作業車300の移動距離と道路維持作業車300が備える各装置の稼働期間(稼働時間および稼働日数)を項目毎に取得する。また、制御部20は、判断基準情報30bを参照し、移動距離および稼働期間と、各装置の判断基準とを項目毎に比較し、判断基準を超えている場合にその装置における該当項目が保守時期に達していると判定する。
以上の構成においては、移動距離および稼働期間の累計と装置の判定基準を項目毎に比較することにより保守基準に達しているか否かを判断するが、当該比較の段階においては高負荷であるか否かによる判断処理の分岐を行う必要はない。すなわち、移動時間および稼働時間の累計が行われる際には高負荷である場合に累計が割り増しされる。従って、単一の判断基準で評価されたとしても、高負荷で稼働していた場合には、実質的に判断基準が厳しくなっている。以上の構成によれば、高負荷での稼働が装置に与える影響を考慮した上で保守時期に達しているか否かを判断することができる。
なお、本実施形態においては、上述のように、各装置が保守時期に達しているか否かを、制御部20が1週間に2回、特定の曜日に判断する。従って、制御部20は、特定日において保守時期に達している装置をまとめて特定することができる。
また、判断基準に一定の裕度(幅)を持たせて保守時期に達しているか否かを判定することによって、より多くの装置の整備をまとめて実施することが可能となる。より具体的には、保守タイミングに一定の裕度を持たせる。例えば、3000Km−3300Kmをエンジンオイルの保守時期として記録し、同時期に保守時期を迎えた他の保守対象と一緒に特定の日にちにまとめて保守を実施すればよい。
通知部21cは、保守時期に達している装置を装置の整備者に通知する機能を制御部20に実行させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、保守時期に達している装置が存在する場合、記録媒体30の整備者対照情報30cを参照し、保守時期に達している装置が存在する場合、当該装置の整備会社を特定する。そして、制御部20は、保守時期に達している装置の整備会社に備えられた整備者装置200に対して、通信部41を介して保守対象の装置と当該装置が架装された道路維持作業車300を示す識別情報とを示す保守指示情報を送信する。
(1−3)整備者装置の構成:
図3Bは整備者装置200のブロック図である。本実施形態において、整備者装置200は、図示しないCPU,ROM,RAM等を備える制御部220,記録媒体230,外部の装置と通信を行う通信部241、整備者装置200を利用する整備者の操作入力を受け付ける入力部と、当該整備者に対して各種の情報を出力する出力部とを備えるユーザI/F部242を備えている。
なお、制御部220は、通信部241を介して保守管理装置10およびタブレット端末242aと通信を行うことが可能である。本実施形態において制御部220は、タブレット端末242aをユーザインタフェースとして利用することも可能である。すなわち、タブレット端末242aは、図示しないタッチパネルディスプレイを備えており、整備者装置200を利用する整備者の操作入力を受け付ける入力部、当該整備者に対して各種の情報を出力する出力部として機能する。
制御部220は、記録媒体230に記録されたプログラムを実行することによって、保守時期に達している装置の項目を整備者に通知することができる。すなわち、制御部220は、通信部241を介して保守管理装置10から通知、すなわち保守指示情報、を受信したか否かを監視する。通知を受信した場合、制御部20は、当該保守指示情報に基づいて保守時期に達している装置および項目をユーザI/F部242やタブレット端末242aに表示させる。保守時期に達している装置および項目を表示させる態様は、種々の態様を採用可能であり、一例は後述する。
以上の構成によれば、保守時期に達している装置の整備者は、保守時期に達している装置が架装された道路維持作業車300を認識することができる。従って、整備者が持ち運び容易なタブレット端末242aを持参して当該道路維持作業車300の管理者を訪問するなどして保守時期に達している装置の該当する項目に関する保守を行うことができる。この構成によれば、保守管理装置10、整備者装置200、道路維持作業車300の利用者のいずれも、各装置が保守時期に達しているか否かを人為的に管理する必要はなく、道路維持作業車300が備える装置を容易に保守することができる。
さらに、本実施形態においては、特定日に各装置が保守時期に達しているか否か項目毎に判定され、保守時期に達している装置の整備者に対して一括して保守対象の項目を示す保守指示情報が送信される。従って、整備者においては、保守時期の近い複数の装置をまとめて知ることができ、効率的に整備を行うことが可能である。
(2)稼働状況情報送信処理:
図6Aは、稼働状況情報送信処理を示すフローチャートである。図6Aにおいては、道路維持作業車300において稼働状況情報が送信される場合の処理順序をフローチャートで示している。道路維持作業車300の利用者が、道路維持作業車300に架装された任意の装置の駆動を開始すると(ステップS100)、制御部320は、駆動開始日時を記録する(ステップS105)。すなわち、利用者が、車両駆動装置361、散布装置371、標識装置381、除雪装置391のいずれかに駆動開始を指示すると、各装置のECUから駆動開始の日時がコンピュータCに送信される。そこで、制御部320は、I/F350を介して当該駆動開始の日時を示す情報を取得し、RAMに記録する。
次に、制御部320は、装置の負荷を示す情報を記録する(ステップS110)。すなわち、ステップS100で駆動が開始された装置が稼働している場合、当該装置のECUから装置の負荷を示す情報が送信される。そこで、制御部320は、I/F350を介して当該負荷を示す情報を取得し、RAMに記録する。
利用者が、ステップS100で駆動が開始された措置の駆動を停止させると(ステップS115)、制御部320は、駆動停止日時を記録する(ステップS120)。すなわち、利用者が、装置が停止されると、装置のECUから駆動停止の日時がコンピュータCに送信される。そこで、制御部320は、I/F350を介して当該駆動停止の日時を示す情報を取得し、RAMに記録する。
次に、制御部320は、移動距離を取得する(ステップS125)。すなわち、ステップS100で駆動された装置が車両駆動装置361である場合、道路維持作業車300は、当該車両駆動装置361が駆動されていた状態で道路維持作業車300が移動した移動距離をコンピュータCに送信する。そこで、制御部320は、I/F350を介して当該移動距離を取得し、RAMに記録する。
そして、制御部320は、稼働状況情報を送信する(ステップS130)。すなわち、制御部320は、ステップS100で駆動が開始された装置を示す情報と、道路維持作業車300の識別情報と、装置の駆動日時および停止日時とによって稼働状況情報を生成する。ステップS100で駆動が開始された装置が車両駆動装置であった場合、稼働状況情報には道路維持作業車300の移動距離も含められる。
(3)保守指示情報送信処理:
図6Bは、保守指示情報送信処理を示すフローチャートである。保守管理装置10の制御部20は、稼働状況取得部21aの機能により、通信部41を介して、稼働状況情報を受信するまで待機する(ステップS200)。ステップS200で稼働状況情報を受信したと判定された場合、制御部20は、稼働状況取得部21aの機能により、道路維持作業車300毎に稼働状況情報を記録する(ステップS205)。すなわち、記録媒体30には、道路維持作業車300毎に稼働状況情報30aが記録されているため、制御部20は、稼働状況情報に含まれる道路維持作業車300の識別情報を参照し、同一の識別情報の道路維持作業車300についての稼働状況情報30aに対して、新規取得した稼働状況情報を追加する。
次に、制御部20は、稼働状況取得部21aの機能により、移動距離および稼働期間の累計を更新する(ステップS210)。すなわち、制御部20は、ステップS205で新たに稼働状況情報を記録した道路維持作業車300について記録済の稼働状況情報30aに含まれている移動距離に対して、新規に記録した稼働状況情報に含まれている移動距離を加え、道路維持作業車300の移動距離の累計を更新する。当該移動距離の累計は、各装置において保守対象となり得る各項目について実施される。
また、制御部20は、新規に取得した稼働状況情報に含まれる駆動停止日時と駆動開始日時との差分によって時間単位の稼働期間である稼働時間を算出する。そして、以上のようにして算出された稼働時間および稼働日数を、既存の稼働状況情報30aが示す稼働時間に加えることで、道路維持作業車300の稼働時間の累計を更新する。
さらに、制御部20は、新規に取得した稼働状況情報に含まれる駆動停止日時に基づいて、日数単位の稼働期間である稼働日数を算出する。稼働日数は種々の手法で特定されて良く、例えば、最後の駆動停止日時を稼働状況情報30aに記録していく構成によって稼働日数が特定されて良い。すなわち、制御部20が、既存の稼働状況情報30aの駆動停止日時から新規に取得した稼働状況情報に含まれる駆動停止日時までの経過日数を算出する。そして、以上のようにして算出された稼働日数を、既存の稼働状況情報30aが示す稼働日数に加えることで、道路維持作業車300の稼働日数の累計を更新する。当該稼働日数の累計は、各装置において保守対象となり得る各項目について実施される。
なお、移動距離および稼働期間は、装置の負荷によって割り増しされ得る。すなわち、制御部20は、新たに取得された稼働状況情報の負荷を示す情報を参照し、予め決められた条件に基づいて稼働状況情報30aに対して対応づけられた負荷が高負荷であるか否かを判定する。高負荷であった場合、制御部20は、既存の移動距離および稼働期間に、割り増しした移動距離および稼働期間を加えて移動距離および稼働期間を更新する。
次に、制御部20は、保守管理装置取得部21bの機能により、保守時期であるか否かの判定タイミングであるか否かを判定する(ステップS215)。すなわち、制御部20は、図示しない計時回路等に基づいて現在の曜日を特定し、現在の曜日が第1曜日、第2曜日のいずれかである場合に判定タイミングであると判定する。ステップS215において判定タイミングであると判定されない場合、制御部20は、ステップS200以降の処理を繰り返す。
ステップS215において、保守管理装置取得部21bの機能により、判定タイミングであると判定された場合、制御部20は、累計を判定基準と比較する(ステップS220)。すなわち、制御部20は、稼働状況情報30aを参照し、道路維持作業車300に対応づけられた移動距離および稼働期間を取得する。また、制御部20は、判断基準情報30bを取得し、移動距離や稼働期間が、判断基準情報30bに規定された各装置の各項目についての判断基準以上であるか否かを判定する。
次に、制御部20は、保守管理装置取得部21bの機能により、累計が判断基準以上の装置の項目を保守対象として取得する(ステップS225)。すなわち、制御部20は、移動距離や稼働期間が、判断基準情報30bに規定された判断基準以上であると判定された装置の項目を、保守時期に達している保守対象の装置であるとみなす。例えば、移動距離が3000km以上であった場合、制御部20は、図4に示す判断基準情報30bに基づいて、車両駆動装置361についてのエンジンオイルの項目は保守対象であり、車両駆動装置361についてのオイルフィルタの項目(累計の基準値は6000km以上)は保守対象でないとみなす。
そして、制御部20は、通知部21cの機能により、保守対象の装置および項目を示す保守指示情報を送信する(ステップS230)。すなわち、制御部20は、保守対象の装置の整備者を特定し、通信部41を介して、当該整備者の整備者装置200に対して保守対象の装置および項目を示す保守指示情報を送信する。
(4)整備処理:
図7は、整備処理を示すフローチャートである。整備処理は、整備者装置200の制御部220によって実行される。また、整備者装置200においては、ユーザI/Fを利用して各種の情報を整備者に通知するが、図8Aおよび図8Bは、タブレット端末242aがユーザI/Fとして使用された場合の画面表示例を示している。ここでは、図8A,図8Bを適宜参照しながら図7に示す整備処理を説明する。
整備処理において、制御部220は、通信部241を介して、保守指示情報を受信するまで待機する(ステップS300)。ステップS300で保守指示情報を受信したと判定された場合、制御部220は、ユーザI/F部242,242aに保守指示ボタンを表示する(ステップS305)。すなわち、制御部220は、整備者に対して保守対象の装置があることを示すとともに、整備者による確認の意思を受け付けるための保守指示ボタンをユーザI/F部242,242aに表示させる。図8Aにおいては、当該保守指示ボタンが表示された状態のタブレット端末242aの画面を示している。
次に、制御部220は、保守指示ボタンが押されるまで待機する(ステップS310)。ステップS310で保守指示ボタンが押されたと判定された場合、制御部220は、ユーザI/F部242,242aに項目の一覧を表示させる(ステップS315)。すなわち、制御部220は、整備者に対して各装置の項目を一覧で表示させるとともに、各項目について保守対象であることを示す情報をユーザI/F部242,242aに表示させる。図8Bにおいては、特定の道路維持作業車300に関する保守項目と保守対象であることを示す情報とが対応づけられて表示されたタブレット端末242aの画面を示している。なお、ユーザI/F部242の図示しない画面には、特定の曜日に送信された複数の道路維持作業車300の各装置の保守指示情報が集約した形式で表示される。
図8Bに示すタブレット端末242aの画面においては、グレーの矩形で保守時期に達している項目を示している。従って、図8Bに示す例においては、車両駆動装置361のエンジン361aのエンジンオイルと、散布装置371のコンベア371bのグリースと、除雪装置391の除雪板391bのグリースが保守時期に達していることが示されている。
むろん、タブレット端末242aにおいては他の項目を表示することが可能であり、例えば、スワイプ操作等に応じて他の項目を表示させることが可能である。なお、図8Bに示す例においては、タブレット端末242aの画面の左上に車両識別情報(車両ナンバー等)が示されており、図8Bに示す項目が特定の道路維持作業車300についての項目であることが示されている。保守対象の道路維持作業車300は、種々の操作で変更可能であり、例えば、車両識別情報のタップ等によって保守対象の道路維持作業車300が選択可能に表示される構成等を採用可能である。いずれにしても、整備者は、保守対象の項目および道路維持作業車300を特定し、当該道路維持作業車300において保守対象の項目について保守を行う。
ユーザI/F部242,242aに項目の一覧が表示されている状態において、制御部220は、整備者による入力を受け付ける(ステップS320)。すなわち、制御部220は、整備者が矩形をタッチする操作を受け付けており、整備者は、保守対象の項目について保守を行った後に保守を行った項目に対応する矩形をタッチする。制御部220が当該操作を受け付けた場合、矩形の色を保守済であることを示す状態に変化させる。保守済であることはグリーンの矩形で示されても良いし、他の色、例えば、白等によって示されてもよい。なお、保守済であることが受け付けられた場合、保守済の項目を示す一覧がタブレット端末242aに表示されても良いし、無線通信等によって接続されたプリンターによって一覧がプリントアウトされても良い。
次に、制御部220は、送信指示を受け付けたか否か判定する(ステップS325)。すなわち、ユーザI/F部242,242aには送信指示を行うための操作部が表示されている。例えば、図8Bに示すタブレット端末242aであれば、画面の右上に送信ボタンが表示されている。そこで、制御部220は、当該ボタンがタップされた場合に送信指示が行われたことを受け付ける。
ステップS325において、送信指示を受け付けたと判定されない場合、制御部220は、ステップS320以降の処理を繰り返す。ステップS325において、送信指示を受け付けたと判定された場合、制御部220は、保守完了情報を送信する(ステップS330)。すなわち、制御部220は、ステップS320において受け付けた項目を保守完了と見なし、当該項目を示す情報を保守完了情報とし、通信部241を介して保守管理装置10に対して送信する。
(5)稼働状況情報更新処理:
図8Cは、稼働状況情報更新処理を示すフローチャートである。稼働状況情報更新処理は、整備者によって保守された項目に基づいて保守管理装置10に記録された稼働状況情報30aを更新するための処理である。稼働状況情報更新処理において、制御部20は、稼働状況取得部21aの機能により、通信部41を介して、保守完了情報を受信するまで待機する(ステップS400)。ステップS400で保守完了情報を受信したと判定された場合、制御部20は、稼働状況情報の移動距離および稼働期間を初期化する(ステップS405)。すなわち、稼働状況情報30aにおいては、各装置において保守対象となり得る項目毎に移動距離および稼働期間が記録されている。そこで、制御部20は、ステップS400で取得した保守完了情報が示す項目に対応づけられている移動距離や稼働期間を特定し、これらの値を初期化する(0にする)。以上の処理の結果、保守後に再び保守時期に達している装置(項目)を特定することが可能になる。
なお、以上の構成は一例であり、移動距離や稼働時期が初期から累積されて記録されるとともに、保守が完了した項目のそれぞれについてその日時が稼働状況情報30aに記録されていく構成であっても良い。この場合、制御部20は、各項目について最後に保守された日時からの移動距離や稼働期間を算出し、判断基準情報30bと比較することによって保守時期に達しているか否かを判定することになる。
(6)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、装置毎の稼働状況に基づいて保守時期に達している装置を取得することができる限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、上述の実施形態において保守対象となっている装置や項目は一例であり、他の装置や項目が保守対象であっても良いし、一部の装置や項目が保守対象でなくても良い。他の項目としては、エンジンが備えるVベルトや燃料フィルタやエアエレメント、燃料ホースなど、種々の項目が想定される。
さらに、道路維持作業車300において、装置や項目が変化しても良い。例えば、冬期に除雪装置391が架装される道路維持作業車300において、冬期以外では除雪装置391が取り外される場合があり、このような場合において、取り外されている状態では除雪装置391が保守対象から除外される構成等が採用されてもよい。
稼働状況取得部は、複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置のそれぞれについての稼働状況を取得することができればよい。すなわち、稼働状況取得部は、稼働している道路維持作業車に架装された各装置について、装置毎の稼働状況を取得することができればよい。道路維持作業車は、種々の作業車であって良く、除雪トラック以外にも、種々の車を想定可能である。例えば、散水車、湿塩散布車、道路パトロールカーなど、種々の車が道路維持作業車となり得る。
装置は、道路維持作業車に備えられ、保守が必要な装置であれば良く、上述の装置以外にも、種々の装置を想定可能である。例えば、散水装置、湿塩散布装置、標識装置など、種々の装置が保守対象となり得る。稼働状況は、各装置が稼働していた際の状況を示しており、各装置の保守時期を特定できるように取得されれば良い。従って、装置の種類や装置で利用される消耗品、装置の利用態様等の際に応じて異なる態様で稼働状況が取得されてよい。
保守管理装置取得部は、稼働状況に基づいて保守時期に達している装置を取得することができればよい。すなわち、稼働状況に応じた保守時期が装置毎に特定可能であり、装置毎に保守時期に達しているか否か判断できれば良い。保守時期は、装置に対する保守を行う時期であれば良く、消耗品の交換時期であっても良いし、消耗品の追加時期(グリースアップ時期等)であっても良いし、部品の清掃時期であっても良いし、ネジ等が正常(ゆるみが無い等)であるか否かの確認時期であっても良く、装置において必要な各種の保守について保守時期が定義されれば良い。
通知部は、保守時期に達している装置を装置の整備者に通知することができればよく、保守時期に達している複数の装置の保守対象をまとめた形で装置の整備者に通知することができればよい。整備者は、装置の整備をすることができればよく、整備者は複数存在しても良いし単数であっても良い。なお、整備者への通知法は、種々の手法であって良く、例えば携帯端末に通知される態様等が採用されてもよい。
10…保守管理装置、20…制御部、21…保守管理プログラム、21a…稼働状況取得部、21b…保守管理装置取得部、21c…通知部、30…記録媒体、30a…稼働状況情報、30b…判断基準情報、30c…整備者対照情報、41…通信部、42…ユーザI/F部、200…整備者装置、220…制御部、230…記録媒体、241…通信部、242…ユーザI/F部、242a…タブレット端末、300…道路維持作業車、320…制御部、341…通信部、342a…タブレット端末、350…I/F、360…車両駆動装置ECU、361…車両駆動装置、361a…エンジン、370…散布装置ECU、371…散布装置、371a…発電機、371b…コンベア、371c…散布円盤、371d…油圧装置、380…標識装置ECU、381…標識装置、381a…発電機、390…除雪装置ECU、391…除雪装置、391a…油圧装置、391b…除雪板

Claims (6)

  1. 複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置のそれぞれについての稼働状況を取得する稼働状況取得部と、
    前記稼働状況によって定義されている判断基準に基づいて保守時期に達している前記装置の項目を取得する保守管理装置取得部と、
    前記保守時期に達している前記装置を整備する整備会社に対して、保守対象の前記装置および項目を示す保守指示情報を、各装置の整備を担当する整備会社の名称と、車両識別情報と、各車両に架装された装置の装置名と、が対応づけられた整備者対照情報を参照して通知する通知部と、
    を備え、
    前記稼働状況は、
    前記装置が稼働していた稼働期間と、前記装置が稼働する状態での前記道路維持作業車の移動距離と、を含み、
    前記保守管理装置取得部は、複数の前記装置の各項目が前記保守時期に達しているか否かを、複数の前記装置の項目ごとに設定された前記判断基準に基づいて、複数の前記装置の項目ごとに設定された特定の曜日に判断し、
    前記保守指示情報は、前記通知部を介して前記整備会社に対して通知される、
    保守管理装置。
  2. 前記保守管理装置取得部は、
    前記稼働期間と前記移動距離とのうちいずれかが判定基準より長い場合に前記装置が前記保守時期に達していると判定し、
    前記装置が高負荷で稼働していた場合、前記装置が低負荷で稼働していた場合よりも前記判定基準を厳しくする、
    請求項1に記載の保守管理装置。
  3. 前記保守管理装置取得部は、
    前記装置の低負荷での稼働の累計と前記装置の高負荷での稼働の累計を割増した結果との和が閾値を超えていた場合に前記装置が前記保守時期に達しているとみなす、
    請求項2に記載の保守管理装置。
  4. 前記装置には、エンジンを備える前記装置が含まれ、
    前記保守管理装置取得部は、
    前記エンジンの負荷に基づいて前記保守時期に達している前記装置を取得する、
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の保守管理装置。
  5. コンピュータによって、
    複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置のそれぞれについての稼働状況を取得する稼働状況取得工程と、
    前記稼働状況によって定義されている判断基準に基づいて保守時期に達している前記装置の項目を取得する保守管理装置取得工程と、
    前記保守時期に達している前記装置を整備する整備会社に対して、保守対象の前記装置および項目を示す保守指示情報を、各装置の整備を担当する整備会社の名称と、車両識別情報と、各車両に架装された装置の装置名と、が対応づけられた整備者対照情報を参照して通知する通知工程と、
    が実行され、
    前記稼働状況は、
    前記装置が稼働していた稼働期間と、前記装置が稼働する状態での前記道路維持作業車の移動距離と、を含み、
    前記保守管理装置取得工程は、複数の前記装置の各項目が前記保守時期に達しているか否かを、複数の前記装置の項目ごとに設定された前記判断基準に基づいて、複数の前記装置の項目ごとに設定された特定の曜日に判断し、
    前記保守指示情報は、前記通知工程において前記整備会社に対して通知される、
    保守管理方法。
  6. コンピュータを、
    複数の道路維持作業車のそれぞれが備える複数の装置のそれぞれについての稼働状況を取得する稼働状況取得部、
    前記稼働状況によって定義されている判断基準に基づいて保守時期に達している前記装置の項目を取得する保守管理装置取得部、
    前記保守時期に達している前記装置を整備する整備会社に対して、保守対象の前記装置および項目を示す保守指示情報を、各装置の整備を担当する整備会社の名称と、車両識別情報と、各車両に架装された装置の装置名と、が対応づけられた整備者対照情報を参照して通知する通知部、
    として機能させ、
    前記稼働状況は、
    前記装置が稼働していた稼働期間と、前記装置が稼働する状態での前記道路維持作業車の移動距離と、を含み、
    前記保守管理装置取得部は、複数の前記装置の各項目が前記保守時期に達しているか否かを、複数の前記装置の項目ごとに設定された前記判断基準に基づいて、複数の前記装置の項目ごとに設定された特定の曜日に判断し、
    前記保守指示情報は、前記通知部を介して前記整備会社に対して通知される、
    保守管理プログラム。
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