JP6705729B2 - 制振ダンパ及び制振ダンパの製造方法 - Google Patents

制振ダンパ及び制振ダンパの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、制振ダンパ及び制振ダンパの製造方法に関する。
従来、互いに対向する板状剛性部材の間に粘弾性体を積層した、建築物の揺れを抑えるダンパが知られている(特許文献1)。このようなダンパは、振動エネルギーを効率よく吸収して、建築物の倒壊や破損を防ぐことができる。
特開2010−70979号公報
一般に、金属プレートとゴムプレートとを積層した制振ダンパにおいて、耐久性を高めるには、金属プレートに防錆加工を施す必要がある。しかしながら、凹凸のある箇所や入り組んだ箇所に防錆塗料を塗布する作業は困難であり、さらに、近接するゴムプレートが防錆塗料により化学的浸食を受けるのを防ぐために、ゴムプレートをマスキングする手間も発生していた。
この発明は、上述した課題を解決するためのものであり、煩雑な防錆処理を行うことなく、高い防錆効果を発揮させることができる制振ダンパを提供することを目的とする。さらに、この発明は、当該制振ダンパを容易に得ることができる、制振ダンパの製造方法を提供することを目的とする。
この発明の制振ダンパは、一対の第一金属プレートと、第二金属プレートと、ゴムプレートと、が積層されてなり、前記第二金属プレートは、前記一対の第一金属プレートの間に前記ゴムプレートを介在して積層されており、前記一対の第一金属プレートは、積層側面視にて、前記第二金属プレートに対して一方側に突出する、第一延伸部を含み、前記第二金属プレートは、前記積層側面視にて、前記一対の第一金属プレートに対して他方側に突出する、第二延伸部を含む、制振ダンパであって、前記一対の第一金属プレート、前記第二金属プレート及び前記ゴムプレートは、前記第一延伸部及び前記第二延伸部を除く側面が、被覆ゴムで覆われていることを特徴とする。
この発明の制振ダンパによれば、煩雑な防錆処理を行うことなく、高い防錆効果を発揮させることができる。
この発明の制振ダンパにおいて、前記一対の第一金属プレートは、さらに、前記第一延伸部を除く外表面が前記被覆ゴムで覆われていることが好ましい。この構成によれば、より高い防錆効果を発揮させることができ、さらに、外部からの衝撃による金属プレートの打痕や傷を防ぐことができる。
この発明の制振ダンパにおいて、前記被覆ゴムは、前記ゴムプレートよりも弾性率が低いことが好ましい。この構成によれば、制振ダンパ自体の剛性への影響を低減できる。
この発明の制振ダンパにおいて、前記被覆ゴムは、前記ゴムプレートよりも弾性率が高いことも好ましい。この構成によれば、外部からの衝撃による金属プレートの打痕や傷をよりよく防ぐことができる。
この発明の制振ダンパにおいて、前記被覆ゴムは、前記ゴムプレートとせん断弾性率が同じであることも好ましい。この構成によれば、被覆ゴムとゴムプレートとの間の剥離の虞を低減できる。
この発明の制振ダンパの製造方法は、前述の制振ダンパを製造するための、制振ダンパの製造方法であって、前記制振ダンパにおける、前記一対の第一金属プレートと、前記第二金属プレートと、加硫又は未加硫の前記ゴムプレートと、当該ゴムプレート側面に付着させた未加硫のゴムからなる積層体を、当該積層体の、前記一対の第一金属プレートの前記第一延伸部及び前記第二金属プレートの前記第二延伸部を除く側面を少なくとも囲う金型内に収容して、前記積層体と前記金型との間に間隙を形成する、間隙形成ステップと、前記間隙に、前記ゴムプレート側面に付着させた未加硫のゴムを進入させる、進入ステップとを含むことを特徴とする。この発明の、制振ダンパの製造方法によれば、上記本発明に係る制振ダンパを容易に得ることができる。
この発明によれば、煩雑な防錆処理を行うことなく、高い防錆効果を発揮させることができる制振ダンパを提供することができる。さらに、この発明によれば、当該制振ダンパを容易に得ることができる、制振ダンパの製造方法を提供することができる。
図1(A)及び(B)は、本発明の第1実施形態に係る制振ダンパを示す、それぞれ別の方向から視た斜視図である。 図2(A)〜(C)はそれぞれ、図1の制振ダンパの、平面図、側面図及び他の側面図である。 図2(A)のX−X断面を示す図である。 図4(A)〜(C)はそれぞれ、図2のA部、図3のB部及び図3のC部を示す部分拡大図である。 図5(A)及び(B)は、本発明の第2実施形態に係る制振ダンパを示す、それぞれ別の方向から視た斜視図である。 本発明の一実施形態に係る、制振ダンパの製造方法を説明するための、摸式図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係る制振ダンパ及び制振ダンパの製造方法の実施形態を例示説明する。
(制振ダンパの第1実施形態)
図1〜3は、この発明の第1実施形態に係る制振ダンパを示している。図1(A)及び図1(B)は、第1実施形態に係る制振ダンパをそれぞれ別の方向から視た斜視図であり、図2(A)〜(C)は、図1の制振ダンパの平面図、側面図及び他の側面図である。図3は、図2(A)のX−X断面を示す図である。
本実施形態の制振ダンパ1は、一対の第一金属プレート2と、第二金属プレート3と、ゴムプレート4とを有する。ここで、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3、及びゴムプレート4は、いずれも板状である。一対の第一金属プレート2は、本体部2aと第一延伸部2bとから構成され、第二金属プレート3は、本体部3aと第二延伸部3bとから構成されている。本実施形態の制振ダンパ1は、例えばビル等の建築物の梁、柱、筋違等に設置されるものであり、第一延伸部2b及び第二延伸部3bにそれぞれ形成される、取付穴5にて、ボルト等の取付部材(図示せず)により取付対象に取付けられる。
本実施形態において、一対の第一金属プレート2の間に、第二金属プレート3は、ゴムプレート4を介在して積層されている。一対の第一金属プレート2は、面同士が対向するように、且つ、積層側面視にて、面全体同士が重なり合うように配置されている。第二金属プレート3と第一金属プレート2とは、積層側面視にて、一対の第一金属プレート2の一対の本体部2aと第二金属プレート3の本体部3aとが重なり合うように配置され、一対の第一金属プレート2の第一延伸部2bが第二金属プレート3(より具体的には、第二金属プレート3の本体部3a)に対して一方側に突出し、第二金属プレート3の第二延伸部3bが一対の第一金属プレート2(より具体的には、第一金属プレート2の本体部2a)に対して他方側に突出している。
なお、一対の第一金属プレート2及び第二金属プレート3の材質としては、例えばJISG3101に規定するSS400等の公知の鋼板や公知のステンレス鋼板などを用いることができる。また、ゴムプレート4の材質としては、例えば、ジエン系等の公知のポリマー等を用いることができる。
本実施形態では、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及びゴムプレート4は、第一延伸部2b及び第二延伸部3bを除く側面が、被覆ゴム6で覆われている。即ち、一対の第一金属プレート2の本体部2a、第二金属プレート3の本体部3a及びゴムプレート4は、側面が被覆ゴム6にて覆われている。上記構成により、一対の第一金属プレート2及び第二金属プレート3の側面のうち、制振ダンパ1を取付対象に取り付けた際に露出している側面が、被覆ゴム6にて覆われ、凹凸のある箇所や入り組んだ箇所に防錆塗料を塗布する作業や、ゴムプレート4を防錆塗料の塗布時にマスキングする作業を行うことなく、高い防錆性を発揮させることができる。さらに、ゴムプレート4および第一金属プレート2、第二金属プレート3の側面に形成されたバリ(余分なゴムの薄膜)を除去する作業を行わずに、側面の表面を滑らかにすることができる。
なお、被覆ゴム6の材質は、例えば、ジエン系等の公知のポリマー等を用いることができる。
被覆ゴム6の被覆の態様を、図2〜図4を参照してより詳細に説明する。図4(A)〜(C)はそれぞれ、図2のA部、図3のB及びC部を示す部分拡大図である。
図2(C)は、図1の制振ダンパ1の横側面(図2(A)においては、紙面上側及び下側)を示す。制振ダンパ1の横側面においては、両側(図2(A)における、紙面上側及び下側の両側)の横側面とも、一対の第一金属プレート2の本体部2a、第二金属プレート3の本体部3a及びゴムプレート4が、被覆ゴム6にて覆われている。制振ダンパ1の横側面の被覆ゴム6の厚みについては、図2のA部の部分拡大図である図4(A)を参照する。一対の第一金属プレート2の本体部2a、第二金属プレート3の本体部3a及びゴムプレート4の横側面を覆う被覆ゴム6の厚みWは、1mm以上10mm以下であることが好ましい。さらに、制振ダンパ1の横側面において、被覆ゴム6にて覆われた部分の表面、即ち被覆ゴム6の外表面は、図4(A)に示すとおり、凹凸のない平滑な面となることが好ましい。
図3は図2(A)のX−X断面図であり、B部に示すとおり、制振ダンパ1の、一対の第一金属プレート2の第一延伸部2bが位置する側の側面においては、ゴムプレート4及び第二金属プレート3が、被覆ゴム6にて覆われている。図3のB部の部分拡大図を図4(B)に示す。ゴムプレート4及び金属プレート3の、一対の第一金属プレート2の第一伸延部2bが位置する側の側面を被覆する被覆ゴム6の厚みWは、1mm以上10mm以下であることが好ましい。さらに、制振ダンパ1の、一対の第一金属プレート2の第一延伸部2bが位置する側の側面において、被覆ゴム6にて覆われた部分の表面、即ち被覆ゴム6の外表面は、図4(B)に示すとおり、凹凸のない平滑な面となることが好ましい。
図3のC部に示すとおり、制振ダンパ1の、第二金属プレート3の第二延伸部3bが位置する側の側面においては、一対の第一金属プレート2及びゴムプレート4が、被覆ゴム6にて覆われている。図3のC部の部分拡大図を図4(C)に示す。第一金属プレート2及びゴムプレート4の側面を覆う被覆ゴム6の厚みWは、1mm以上10mm以下であることが好ましい。さらに、制振ダンパ1の、第二金属プレート3の第二延伸部3bが位置する側の側面において、被覆ゴム6にて覆われた部分の表面、即ち被覆ゴム6の外表面は、図4(C)に示すとおり、凹凸のない平滑な面となることが好ましい。
被覆ゴム6は、上記最小厚みを有することによって、地震発生時等に制振のために変形しても、破断しにくく、また、外部からの衝撃による金属プレートの打痕や傷及びゴムプレートの損傷を防ぐことができる。さらに、被覆ゴム6にて覆われた部分の表面は、凹凸のない平滑な面となることで、ゴム変形時の応力集中を防止できる。
本実施形態では、一対の第一金属プレート2及び第二金属プレート3と、ゴムプレート4とは、それぞれ当接する面同士が、接着剤からなる接着層(図示せず)を介して加硫等により接着されている。本実施形態では、第一金属プレート2、第二金属プレート3及びゴムプレート4の各側面側において露出する、接着層の端部も、被覆ゴム6にて覆われていることが好ましい。このように、接着層を有するときは、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及びゴムプレート4と併せて、接着層の端部も、被覆ゴム6にて覆われることが好ましい。接着層は、金属プレート2、3とゴムプレート4の側面側から一部が露出していると、酸化劣化や、オゾン、紫外線等による化学的浸食を受ける虞がある。さらに、接着層は、金属プレートに防錆塗料を塗布した場合、防錆塗料に含まれる溶剤により化学的浸食を受ける虞もある。また、制振ダンパを取付対象に取付ける際や建築物の施工時等、外部からの衝撃により、接着層の一部が損傷することも考えられる。このように、接着層の一部が剥離又は損傷すれば、制振ダンパの制振性能が著しく低下する。そこで、金属プレート2、金属プレート3及びゴムプレート4の側面側において露出する接着層の端部を、被覆ゴム6にて覆うことで、接着層の剥離又は損傷を効果的に防止することができる。
なお、接着層は、例えば、熱硬化性樹脂系等の公知の加硫接着材等を用いて形成することができる。
なお、この発明の制振ダンパは、接着層を介さずに、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及びゴムプレート4とが加硫接着されていてもよい。
さらに、被覆ゴム6と、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3、ゴムプレート4及び任意に使用され得る接着層とは、接着剤を介さずに加硫接着されていてもよいが、接着剤を介して適宜加硫等により接着されていてもよい。
本実施形態では、被覆ゴム6は、ゴムプレート4よりも相対的に低いせん断弾性率を有するゴムとすることが好ましい。この構成によれば、地震発生時等に制振のためにゴムプレート4が変形し、一対の第一金属プレート2及び第二金属プレート3がずれて動く際、制振ダンパ1自体の剛性に対する被覆ゴムの影響を小さくすることができる。
また、被覆ゴム6はゴムプレート4よりも相対的に大きな破断時伸びをもつことが望ましい。ゴムプレート4が変形し、一対の第1金属プレート2及び第2金属プレート3がずれて動く際、被覆ゴム6は、これらに付随して変形しても、破断しにくく、より高い耐久性を発揮することができる。破断時伸びとしては、JISK6251:2010に定める評価方法において、400%以上あることが望ましい。
被覆ゴム6のゴム材料は、耐候性をもったゴム材料を使用することが好ましい。耐候性を持ったゴムの例として、エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム(EPDM)等があげられる。これにより、オゾン、紫外線の影響から、ゴムプレート4、接着層、一対の第一金属プレート2及び第二金属プレート3をより効果的に保護することができる。
また、本実施形態では、被覆ゴム6は、ゴムプレート4よりも相対的に高いせん断弾性率を有するゴムとすることが好ましい。被覆ゴム6が外部からの衝撃を受けた際に、一対の金属プレート2及び第二金属プレート3の打痕や傷をよりよく防ぐことができ、さらに、ゴムプレート4や接着層の損傷も防止することができるためである。なお、被覆ゴム6とゴムプレート4とは、同じせん断弾性率または同じゴム材料であってもよい。これにより、被覆ゴム6とゴムプレート4との間の剥離の虞を低減できる。
被覆ゴム6のせん断弾性率は、0.1MPa以上2.0MPa以下であることが望ましい。なお、ゴムプレート4のせん断弾性率は、同じく0.1MPa以上2MPa以下の範囲内にあることが多い。被覆ゴム6のせん断弾性率を2.0MPa以下にすることで、ゴムプレート4との境界部の剥離の虞を低減できる。被覆ゴム6のせん断弾性率を0.1MPa以上にすることで、被覆ゴム6が外部からの衝撃を受けた際に、一対の金属プレート2及び第2金属プレート3、ゴムプレート4、接着層の損傷を効果的に低減できる。
なお、せん断弾性率は、JISK6410−2:2015附属書JBに規定された方法で測定することができる。
(制振ダンパの第2実施形態)
図5(A)及び図5(B)は、第2実施形態に係る制振ダンパ1の斜視図である。第1実施形態に係る制振ダンパ1と実質的に同一の要素は、同一の符号を付して説明を省略する。第2実施形態に係る制振ダンパ1について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態において、制振ダンパ1の一対の第一金属プレート2は、さらに、第一延伸部2bを除く、即ち、一対の第一金属プレート2のそれぞれの本体部2aの外表面が被覆ゴム6にて覆われている点で、第1実施形態と異なり、その他の要素は実質的に同一である。この構成によれば、より高い防錆効果を発揮させることができ、さらに、外部からの衝撃による金属プレートの打痕や傷を防ぐことができる。即ち、一対の第一金属プレート2のそれぞれの本体部2aの外表面は、制振ダンパ1を取付対象に取付ける際や建築物の施工時等において、外部からの衝撃を受けやすい。外部からの衝撃により、一対の第一金属プレート2に打痕や傷が生じると、制振ダンパ1全体の耐久性が低下する虞がある。本実施形態によれば、被覆ゴム6によって外部からの衝撃を吸収し、第二金属プレート2の損傷を防止することができる。
なお、本実施形態では、被覆ゴム6は、ゴムプレート4よりも相対的に高いせん断弾性率を有するゴムとすることが好ましい。より高い衝撃吸収性及び損傷防止の効果を実現することができるためである。
また、本実施形態では、被覆ゴム6は、ゴムプレート4よりも相対的に低いせん断弾性率を有するゴムとすることも好ましい。この構成によれば、地震発生時等に制振のためにゴムプレート4が変形し、一対の第一金属プレート2及び第二金属プレート3がずれて動く際、制振ダンパ1自体の剛性に対する被覆ゴムの影響を小さくすることができる。
(制振ダンパの製造方法の一実施形態)
次に、本発明に係る、制振ダンパの製造方法の一実施形態を説明する。この製造方法は、上述した制振ダンパを得るのに好適に用いることができる。以下の説明では、図1の制振ダンパ1を製造する場合について、図6を用いて説明する。
図6は、本発明の一実施形態に係る、制振ダンパの製造方法を説明するための摸式図である。本実施形態の制振ダンパの製造方法では、金型7を用いる。金型7は、内壁の一部に複数のスペーサ8を備えている。本実施形態の制振ダンパの製造方法では、まず、制振ダンパ1における、一対の第一金属プレート2と、第二金属プレート3と、加硫又は未加硫のゴムプレート4と、当該ゴムプレート4の側面に付着させた未加硫のゴムからなる積層体を、当該積層体の、一対の第一金属プレート2の第一延伸部2b及び第二金属プレート3の第二延伸部3bを除く側面を少なくとも囲う金型7内に収容して、積層体と金型7との間に間隙Gを形成する(間隙形成ステップ)。なお、図6は、金型7を、積層体の積層方向に垂直な方向にて切断した断面摸式図である。図示する断面は、第二金属プレート3を通るように切断している。また、間隙Gは、理解しやすいように実際の間隙よりも広く示している。
本実施形態の制振ダンパの製造方法では、上記間隙形成ステップの後、間隙に、前記ゴムプレート側面に付着させた未加硫のゴムを進入させる(進入ステップ)。
本実施形態の制振ダンパの製造方法では、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3、加硫又は未加硫のゴムプレート4及びゴムプレート4の側面に付着させた未加硫のゴムからなる積層体を一体的に加硫成形することができる。これにより、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及びゴムプレート4からなる積層体の側面は、スペーサ8が位置する箇所及び間隙Gが形成されない箇所を除き、被覆ゴム6にて被覆される。
本実施形態の制振ダンパの製造方法によれば、本発明に係る制振ダンパを容易に得ることができる。
なお、本実施形態の制振ダンパの製造方法では、一対の第一金属プレート2に少なくとも2つの位置決め用の穴9aを形成し、金型に形成した位置決めピン9bと嵌め合わせることで、一対の第一金属プレート2を金型7内に位置決めすることができる。
なお、ゴムプレート4と一対の第一金属プレート2及び第二金属プレート3とは、接着剤により接着してもよいし、ゴムプレート4の吸着力により接着してもよい。また、被覆ゴム6と一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3、加硫又は未加硫のゴムプレート4及び任意に使用され得る接着層とは、接着剤により接着してもよいし、被覆ゴム6の吸着力により接着してもよい。
なお、前述した本発明に係る制振ダンパ1は、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及び加硫又は未加硫のゴムプレート4と、当該一対の第一金属プレート2の第一延伸部2b及び第二金属プレート3の第二延伸部3bを除く側面を少なくとも囲う金型7内に収容して、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及び加硫又は未加硫のゴムプレート4と金型7との間に間隙を形成し、該間隙に未加硫のゴムを配置又は注入することによって得ることもできる。
また、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及びゴムプレート4を加硫接着した後に、別途加硫した被覆ゴム6を接着してもよい。
また、前述した本発明に係る制振ダンパ1の、ゴムプレート4及び被覆ゴム6は、未加硫のゴムを注入して得ることもできる。例えば、射出成型やトランスファー成型により得ることができる。
なお、図5の制振ダンパ1は、一対の第一金属プレート2、第二金属プレート3及びゴムプレート4の側面と、第一金属プレート2の外表面とを覆う金型7を用い、さらに、一対の第一金属プレート2の第一延伸部2b及び第二金属プレート3の第二延伸部3bに相当する箇所には、金型7にスペーサ8を備えることによって製造することができる。上記製造方法によれば、一対の第一金属プレート2の第一延伸部2bを除く、一対の第一金属プレート2の本体部2aの外表面を被覆した制振ダンパ1を容易に得ることができる。
なお、上述した例に限られず、本発明の制振ダンパ及び本発明の制振ダンパの製造方法は、様々な変形例が可能である。
1:制振ダンパ、 2:第一金属プレート、 2a:本体部、 2b:第一延伸部、 3:第二金属プレート、 3a:本体部、 3b:第二延伸部、 4:ゴムプレート、 5:取付穴、 6:被覆ゴム、 7:金型、 8:スペーサ、 9a:位置決め用の穴、 9b:位置決めピン

Claims (6)

  1. 一対の第一金属プレートと、第二金属プレートと、ゴムプレートと、が積層されてなり、
    前記第二金属プレートは、前記一対の第一金属プレートの間に前記ゴムプレートを介在して積層されており、
    前記一対の第一金属プレートは、積層側面視にて、前記第二金属プレートに対して一方側に突出する、第一延伸部を含み、
    前記第二金属プレートは、前記積層側面視にて、前記一対の第一金属プレートに対して他方側に突出する、第二延伸部を含む、制振ダンパであって、
    前記一対の第一金属プレート、前記第二金属プレート及び前記ゴムプレートは、前記第一延伸部及び前記第二延伸部を除く側面が、被覆ゴムで覆われていることを特徴とする、制振ダンパ。
  2. 前記一対の第一金属プレートは、さらに、前記第一延伸部を除く外表面が前記被覆ゴムで覆われている、請求項1に記載の制振ダンパ。
  3. 前記被覆ゴムは、前記ゴムプレートよりもせん断弾性率が低い、
    請求項1又は2に記載の制振ダンパ。
  4. 前記被覆ゴムは、前記ゴムプレートよりもせん断弾性率が高い、
    請求項1又は2に記載の制振ダンパ。
  5. 前記被覆ゴムは、前記ゴムプレートとせん断弾性率が同じである、
    請求項1又は2に記載の制振ダンパ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の制振ダンパを製造するための、制振ダンパの製造方法であって、
    前記制振ダンパにおける、前記一対の第一金属プレートと、前記第二金属プレートと、加硫又は未加硫の前記ゴムプレートと、当該ゴムプレート側面に付着させた未加硫のゴムからなる積層体を、当該積層体の、前記一対の第一金属プレートの前記第一延伸部及び前記第二金属プレートの前記第二延伸部を除く側面を少なくとも囲う金型内に収容して、前記積層体と前記金型との間に間隙を形成する、間隙形成ステップと、
    前記間隙に、前記ゴムプレート側面に付着させた未加硫のゴムを進入させる、進入ステップとを含むことを特徴とする、制振ダンパの製造方法。
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