JP6704194B2 - 動画像符号化装置及び動画像符号化方法 - Google Patents

動画像符号化装置及び動画像符号化方法 Download PDF

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Description

本開示は、動画像に含まれる符号化対象ピクチャをブロック単位で符号化する動画像符号化装置に関する。
非特許文献1は、動画像圧縮標準(video compression standard)であるHEVC(High Efficiency Video Coding)を開示する。HEVCでは、波面並列処理(WPP:Wavefront Parallel Processing)が採用されている。WPPは、エントロピー符号化同期(entropy coding synchronization)と呼ばれる場合もある。
このWPPは、ブロックライン単位で並列処理を可能とする符号化ツールである。WPPでは、スライスヘッダは、スライスに含まれる各ブロックラインの符号量を示す情報(entry_point_offset)を含む。デコーダは、スライスヘッダから各ブロックラインの符号量を読み解くことにより、各ブロックラインの先頭のデータがスライスデータのどこにあるかを判定でき、複数のブロックラインを並列に読み出すことができる。
Recommendation ITU-T H.265, High efficiency video coding, 2013/4
本開示は、各ブロックラインの符号量を示す情報を含むスライスヘッダを符号化ストリームに含めるための処理の複雑化を抑制することができる画像符号化装置を提供する。
本開示における画像符号化装置は、動画像に含まれる符号化対象ピクチャをブロック単位で符号化する動画像符号化装置であって、符号化対象ピクチャに含まれるスライスであって複数のブロックラインを含むスライスを符号化して得られるスライスデータ、及び、複数のブロックラインの各々の符号量を示す情報を含むスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームを出力する符号化部と、第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替える入替部と、を備える。
本開示における画像符号化装置は、各ブロックラインの符号量を示す情報を含むスライスヘッダを符号化ストリームに含めるための処理の複雑化を抑制することができる。
実施の形態における動画像符号化装置の構成を示すブロック図 ピクチャの符号化構造の一例を示す図 実施の形態における符号化ストリームの一例を示す図 実施の形態における動画像復号装置の構成を示すブロック図 WPPによる復号処理を説明するための図 実施の形態における動画像符号化装置の動作を示すフローチャート 実施の形態における動画像復号装置の動作を示すフローチャート 実施の形態における動画像符号化装置の第1適用例を示す概念図 実施の形態における動画像符号化装置の第2適用例を示す概念図 実施の形態における動画像符号化装置の第3適用例を示す概念図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態)
以下、図1〜7を参照して、実施の形態を説明する。
[1−1.構成]
[1−1−1.動画像符号化装置の構成]
図1は、実施の形態における動画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
動画像符号化装置100は、動画像に含まれる符号化対象ピクチャ(カレントピクチャ)をブロック単位で符号化する。具体的には、動画像符号化装置100は、動画像圧縮標準(例えばHEVC)に従って、複数のピクチャをブロック単位で符号化する。
図1に示すように、動画像符号化装置100は、符号化部110と、記憶部120と、入替部130と、を備える。以下に、各構成要素の詳細について説明する。
符号化部110は、複数のブロックラインを含むスライスを符号化してスライスデータを記憶部120に出力する。さらに、符号化部110は、各ブロックラインの符号量を示す情報(以下、符号量情報という)を含むスライスヘッダを記憶部120に出力する。その結果、記憶部120には、スライスデータ及びスライスヘッダをこの順に含む第1符号化ストリームが格納される。
ここで、ブロックラインについて図2を参照して説明する。図2は、ピクチャの符号化構造の一例を示す図である。
図2では、ピクチャ1000は、単一のスライス1010を含む。スライスとは、ピクチャに含まれる複数の連続するブロックの集合である。ここでは、スライス1010は、6つのブロックライン1011〜1016を含む。
ブロックラインとは、水平方向に一列に連続して並ぶ複数のブロックの集合である。例えば、ブロックは、HEVCでは符号化ツリーユニット(CTU)に相当する。各ブロックは、複数の画素(例えば、16×16画素、32×32画素又は64×64画素)の集合であり、さらに複数のサブブロック(例えば、符号化ユニット(CU)、予測ユニット(PU)、変換ユニット(TU))に分割される場合もある。
記憶部120は、上述したように、スライスデータ及びスライスヘッダをこの順に含む第1符号化ストリームを記憶する。具体的には、記憶部120は、例えばダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)によって実現される。
入替部130は、記憶部120に記憶された第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替えることにより、スライスヘッダ及びスライスデータをこの順に含む第2符号化ストリームを生成する。この入替処理は、例えば、映像信号及び音声信号の多重化処理又は所定のコンテナフォーマットへの変換処理などと一緒に行われてもよい。
この第1符号化ストリームにおけるスライスデータ及びスライスヘッダの並び順の入れ替えについて、図3を参照して説明する。図3は、実施の形態における符号化ストリームの一例を示す図である。図3において、(a)は、入れ替え前の符号化ストリームである第1符号化ストリーム1201を表し、(b)は、入れ替え後の符号化ストリームである第2符号化ストリーム1202を表す。
AUDは、アクセス・ユニット・デリミタであり、SPSは、シーケンス・パラメータ・セットであり、PPSは、ピクチャ・パラメータ・セットである。スライスヘッダには、各ブロックラインの符号量を示す符号量情報1210が含まれている。例えばHEVCでは、符号量情報1210は、entry_point_offsetに相当する。
図3に示すように、入替部130は、第1符号化ストリーム1201においてスライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替えることにより、スライスヘッダ及びスライスデータをこの順に含む第2符号化ストリーム1202を生成する。つまり、入替部130は、標準規格に適合しない第1符号化ストリーム1201を、標準規格に適合した第2符号化ストリーム1202に変換する。
ここで、符号化部110の内部構成について説明する。図1に示すように、符号化部110は、減算部111と、変換部112と、エントロピー符号化部113と、逆変換部114と、加算部115と、予測部116と、フレームメモリ117と、を備える。
減算部111は、原画像の符号化対象ブロック(カレントブロック)から予測画像のカレントブロックを減算して残差画像のカレントブロックを変換部112に出力する。
変換部112は、残差画像のカレントブロックを周波数変換及び量子化することにより、量子化係数のカレントブロックをエントロピー符号化部113及び逆変換部114に出力する。
エントロピー符号化部113は、量子化係数のカレントブロックに対してエントロピー符号化を行うことにより符号化データを記憶部120に出力する。ブロックラインに含まれる複数のブロックが順にエントロピー符号化されることにより、ブロックラインの符号化データがスライスデータの一部分として記憶部120に格納される。
具体的には、エントロピー符号化部113は、例えばコンテキスト適応算術符号化(CABAC)により量子化係数のカレントブロックを符号化する。このとき、カレントブロックがブロックラインの先頭のブロックであれば、エントロピー符号化部113は、当該ブロックラインの上に隣接する隣接ブロックラインの確率テーブルを用いて、カレントブロックを含むブロックラインの符号化のための確率テーブルを初期化する。
さらに、エントロピー符号化部113は、ブロックラインの符号量情報を含むスライスヘッダをエントロピー符号化して記憶部120に出力する。その結果、記憶部120には、スライスデータ及びスライスヘッダをこの順に含む第1符号化ストリームが記憶される。
逆変換部114は、量子化係数のカレントブロックを逆量子化及び逆周波数変換することにより、残差画像のカレントブロックを加算部115に出力する。
加算部115は、残差画像のカレントブロック及び予測画像のカレントブロックを加算することにより、再構成画像のカレントブロックをフレームメモリ117に出力する。その結果、フレームメモリ117には、再構成画像の複数のブロックを含む再構成ピクチャが参照ピクチャとして格納される。
予測部116は、予測画像のカレントブロックを減算部111及び加算部115に出力する。例えば、予測部116は、フレームメモリ117に記憶された参照ピクチャを参照してインター予測を行うことにより、予測画像のカレントブロックを減算部111及び加算部115に出力する。また例えば、予測部116は、カレントブロックに空間的に隣接するブロックを参照してイントラ予測を行うことにより、予測画像のカレントブロックを減算部111及び加算部115に出力してもよい。
[1−1−2.動画像復号装置の構成]
次に、動画像符号化装置100から出力された第2符号化ストリームを復号する動画像復号装置を説明する。図4は、実施の形態における動画像復号装置の構成を示すブロック図である。動画像復号装置200は、第2符号化ストリームを復号して動画像を再構成する。
図4に示すように、動画像復号装置200は、分割部210と、第1復号部220と、第2復号部230と、第3復号部240と、第4復号部250と、を備える。以下に、各構成要素の詳細について説明する。
分割部210は、第2符号化ストリームに含まれるスライスヘッダから各ブロックラインの符号量情報を読み解き、読み解かれた情報に基づいてスライスデータに含まれる各ブロックラインのデータの開始位置を判定する。そして、分割部210は、判定された開始位置を用いてスライスデータを複数のブロックラインのデータに分割し、各ブロックラインのデータを、第1復号部220、第2復号部230、第3復号部240及び第4復号部250のいずれかに出力する。
第1復号部220、第2復号部230、第3復号部240及び第4復号部250は、分割部210から取得した複数のブロックラインをWPPにより復号する。具体的には、各復号部は、上隣接ブロックラインの復号よりも、予め定められたブロック数(例えば2ブロックなど)分だけ遅れて、復号対象ブロックラインを復号する。
ここで、WPPによる復号処理について図5を参照して説明する。図5は、WPPによる復号処理を説明するための図である。図5では、ピクチャ2000は、単一のスライス2010を含む。スライス2010は、6つのブロックライン2011〜2016を含む。
ここでは、ブロックライン2011、2012、2013及び2014は、それぞれ、第1復号部220、第2復号部230、第3復号部240及び第4復号部250により左のブロックから順に復号されるとして説明する。
このとき、第2復号部230は、第1復号部220によるブロックライン2011の復号よりも2ブロック遅れてブロックライン2012を復号する。同様に、第3復号部240は、第2復号部230によるブロックライン2012の復号よりも2ブロック遅れてブロックライン2013を復号する。同様に、第4復号部250は、第3復号部240によるブロックライン2013の復号よりも2ブロック遅れてブロックライン2014を復号する。
このように、4つのブロックライン2011〜2014が4つの復号部(つまり、第1復号部220、第2復号部230、第3復号部240及び第4復号部250)によって並列に復号される。なお、第1復号部220及び第2復号部230は、ブロックライン2011及び2012の復号が終了すれば、ブロックライン2015及び2016を同様に並列に復号する。
ここで、4つの復号部を代表して第1復号部220の内部構成について説明する。なお、第2復号部230、第3復号部240及び第4復号部250の内部構成は、第1復号部220と実質的に同じであるので、図示及び説明を省略する。図4に示すように、第1復号部220は、エントロピー復号部221と、逆変換部222と、加算部223と、予測部224と、フレームメモリ225と、を備える。
エントロピー復号部221は、符号化された復号対象ブロック(カレントブロック)の符号化データをエントロピー復号することにより、量子化係数のカレントブロックを逆変換部222に出力する。
具体的には、エントロピー復号部221は、例えばコンテキスト適応算術復号(CABAD)によりカレントブロックの符号化データを復号する。このとき、カレントブロックがブロックラインの先頭のブロックであれば、エントロピー復号部221は、当該ブロックラインの上に隣接する隣接ブロックラインの確率テーブルを用いて、カレントブロックを含むブロックラインの符号化のための確率テーブルを初期化する。
逆変換部222は、量子化係数のカレントブロックを逆量子化及び逆周波数変換することにより、残差画像のカレントブロックを加算部223に出力する。
加算部223は、残差画像のカレントブロック及び予測画像のカレントブロックを加算することにより、再構成画像のカレントブロックをフレームメモリ225及び外部装置(例えばディスプレイ)に出力する。フレームメモリ225には、再構成画像の複数のブロックを含む再構成ピクチャが参照ピクチャとして格納される。
予測部224は、予測画像のカレントブロックを加算部223に出力する。例えば、予測部224は、フレームメモリ225に記憶された参照ピクチャを参照してインター予測を行うことにより、予測画像のカレントブロックを加算部223に出力する。また例えば、予測部224は、カレントブロックに空間的に隣接するブロックを参照してイントラ予測を行うことにより、予測画像のカレントブロックを加算部223に出力してもよい。予測部224における予測方法は、動画像符号化装置100と同じ予測方法が用いられる。
[1−2.動作]
以上のように構成された動画像符号化装置100及び動画像復号装置200について、その動作を以下に説明する。
[1−2−1.動画像符号化装置の動作]
図6は、実施の形態における動画像符号化装置100の動作を示すフローチャートである。以下、動画像符号化装置100の動作をフローチャートに従って具体的に説明する。
まず、符号化部110は、複数のブロックラインを含むスライスを符号化してスライスデータを生成し、スライスデータを第1符号化ストリームの第1部分として記憶部120に出力する(S101)。具体的には、符号化部110は、複数のブロックラインの各々をブロック単位で符号化する。それから、符号化部110は、符号化された複数のブロックラインを含むスライスデータを第1符号化ストリームの第1部分として記憶部120に出力する。
さらに、符号化部110は、符号化された複数のブロックラインの各々の符号量を算出する。そして、符号化部110は、算出された符号量情報を含むスライスヘッダをスライスデータの後に第1符号化ストリームの第2部分として記憶部120に出力する(S102)。その結果、記憶部120には、スライスデータ及びスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームが格納される。
入替部130は、スライスデータ及びスライスヘッダをこの順に含む第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替える(S103)。その結果、スライスデータ及びスライスヘッダをこの順に含む、標準規格に適合しない第1符号化ストリームは、スライスヘッダ及びスライスデータをこの順に含む、標準規格に適合する第2符号化ストリームに変換される。
[1−2−2.動画像復号装置の動作]
図7は、実施の形態における動画像復号装置200の動作を示すフローチャートである。以下、動画像復号装置200の動作をフローチャートに従って具体的に説明する。
まず、分割部210は、第2符号化ストリームから、スライスヘッダに含まれる、各ブロックラインの符号量情報を読み解き、各ブロックラインの符号量情報に従って、スライスデータをブロックラインごとに分割する(S201)。
複数の復号部(第1復号部220〜第4復号部250)は、複数のブロックラインを並列に復号する(S202)。具体的には、複数の復号部は、図5に示すように、予め定められたブロック数(図5では2ブロック)ずつ遅らせながら複数のブロックラインを並列に復号する。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態において、動画像符号化装置100は、符号化部110と、入替部130と、を備える。符号化部110は、複数のブロックラインを含むスライスを符号化して得られるスライスデータ、及び、複数のブロックラインの各々の符号量情報を含むスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームを出力する。入替部130は、スライスデータ及びスライスヘッダをこの順に含む第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替える。
一般的に、ハードウェアによる符号化処理では、符号化順に符号化データをバッファに出力することでストリームを生成している。そして、ブロックラインの符号量は、ブロックラインの符号化の終了後に得られる情報であるので、各ブロックラインの符号化後にしか符号化できない。したがって、各ブロックラインのデータを含むスライスデータの前に符号量情報を含むスライスヘッダを配置するためには、各ブロックラインのデータの符号化の後に符号化された符号量情報を、ストリームを遡ってスライスデータの前に配置する必要があり、符号化処理が複雑となる。
例えば、各ブロックラインの符号量を格納するスライスヘッダの領域にダミー情報を格納し、各ブロックラインの符号化が終了して各ブロックラインの符号量が確定した後に、ダミー情報を符号量情報に置き換えることにより、スライスヘッダ及びスライスデータをこの順に含む第2符号化ストリームを生成する方法がある。しかしながら、このような方法では、スライスヘッダ及びスライスデータの出力が終了した後にスライスヘッダの領域までポインタを戻す必要があり、処理が複雑となる。さらに、各ブロックラインの符号量情報自身の符号量がダミー情報の符号量と異なってしまった場合に、符号化ストリーム内の各種データを再配置するなど複雑な処理が必要となる。
これに対して、本実施の形態では、スライスデータの後にスライスヘッダを含む第1符号化ストリームを生成し、その第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替えることで、比較的容易に、スライスヘッダ及びスライスデータをこの順に含む第2符号化ストリームを生成することができる。
(実施の形態の変形例)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、変形例を例示する。
例えば、上記実施の形態において、ピクチャが単一のスライスを含む場合について説明したが、ピクチャは、複数のスライスを含んでもよい。
また、上記実施の形態において、動画像復号装置200は、4つのブロックラインを並列に復号していたが、これに限られない。動画像復号装置200は、複数のブロックラインを1つずつ順に復号してもよい。この場合、動画像復号装置200は、複数の復号部を備える必要はなく、単一の復号部を備えればよい。また、動画像復号装置200は、2、3、又は5以上のブロックラインを並列に復号してもよい。
また、動画像符号化装置100及び動画像復号装置200は、それぞれ、本開示における複数の構成要素を選択的に備えてもよいし、動画像符号化方法及び動画像復号方法は、それぞれ、本開示における複数の処理を選択的に含んでもよい。例えば、動画像符号化装置100は、必ずしも記憶部120を備えなくてもよい。この場合、記憶部120の代わりに、通信ネットワークを介して動画像符号化装置100に接続された記憶装置あるいは動画像符号化装置100に着脱可能なリムーバル・メディアが利用されればよい。
また、本開示における各構成要素は、電子回路でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本開示における各処理をコンピュータが実行してもよい。例えば、コンピュータが、プロセッサ(CPU)、メモリ及び入出力回路等のハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって、本開示における各処理を実行する。具体的には、プロセッサが処理対象のデータをメモリまたは入出力回路等から取得してデータを演算したり、演算結果をメモリまたは入出力回路等に出力したりすることによって、各処理を実行する。
また、本開示における各処理を実行するためのプログラムが、コンピュータ読み取り可能なCD−ROM等の非一時的な記録媒体に記録されてもよい。この場合、コンピュータが、非一時的な記録媒体からプログラムを読み出して、プログラムを実行することにより、各処理を実行する。
さらに、上記実施の形態に示された動画像符号化装置100は、様々な装置に適用されてもよい。以下、図8〜10を用いて、動画像符号化装置100の適用例を説明する。
図8は、図1に示された動画像符号化装置100の第1適用例を示す概念図である。図8には、デジタルカメラ301、及び、クラウドシステム302が示されている。デジタルカメラ301は、動画像符号化装置100の一例である。デジタルカメラ301は、動画像符号化装置100を含んでいてもよい。
デジタルカメラ301は、上記実施の形態で示された手順に従って、動画像を符号化する。すなわち、デジタルカメラ301は、複数のブロックラインを含むスライスを符号化して得られるスライスデータ、及び、複数のブロックラインの各々の符号量情報を含むスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームを出力する。そして、デジタルカメラ301は、その第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替える。
動画像の符号化において上記実施の形態で示された手順が適用されるため、デジタルカメラ301において、各ブロックラインの符号量情報を含むスライスヘッダを符号化ストリームに含めるための処理の複雑化を抑制することができる。
図9は、図1に示された動画像符号化装置100の第2適用例を示す概念図である。図9には、放送用カメラ311、放送局312、及び、テレビ313が示されている。放送用カメラ311は、動画像符号化装置100の一例である。放送用カメラ311は、動画像符号化装置100を含んでいてもよい。
放送用カメラ311は、上記実施の形態で示された手順に従って、動画像を符号化する。すなわち、放送用カメラ311は、複数のブロックラインを含むスライスを符号化して得られるスライスデータ、及び、複数のブロックラインの各々の符号量情報を含むスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームを出力する。そして、放送用カメラ311は、その第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替える。
動画像の符号化において上記実施の形態で示された手順が適用されるため、放送用カメラ311において、各ブロックラインの符号量情報を含むスライスヘッダを符号化ストリームに含めるための処理の複雑化を抑制することができる。
図10は、図1に示された動画像符号化装置100の第3適用例を示す概念図である。図10には、監視カメラ321、クラウドシステム322、及び、ビデオレコーダ323が示されている。監視カメラ321は、動画像符号化装置100の一例である。監視カメラ321は、動画像符号化装置100を含んでいてもよい。
監視カメラ321は、上記実施の形態で示された手順に従って、動画像を符号化する。すなわち、監視カメラ321は、複数のブロックラインを含むスライスを符号化して得られるスライスデータ、及び、複数のブロックラインの各々の符号量情報を含むスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームを出力する。そして、監視カメラ321は、その第1符号化ストリームにおいて、スライスデータ及びスライスヘッダの並び順を入れ替える。
動画像の符号化において上記実施の形態で示された手順が適用されるため、監視カメラ321において、各ブロックラインの符号量情報を含むスライスヘッダを符号化ストリームに含めるための処理の複雑化を抑制することができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、動画像を符号化する動画像符号化装置などに適用可能である。具体的には、デジタルビデオカメラ、定点観測カメラ、監視カメラ、または、防犯カメラなどに、本開示は適用可能である。
100 動画像符号化装置
110 符号化部
111 減算部
112 変換部
113 エントロピー符号化部
114、222 逆変換部
115、223 加算部
116、224 予測部
117、225 フレームメモリ
120 記憶部
130 入替部
200 動画像復号装置
210 分割部
220 第1復号部
221 エントロピー復号部
230 第2復号部
240 第3復号部
250 第4復号部

Claims (3)

  1. 動画像に含まれる符号化対象ピクチャをブロック単位で符号化する動画像符号化装置であって、
    前記符号化対象ピクチャに含まれるスライスであって複数のブロックラインを含むスライスを符号化して得られるスライスデータ、及び、前記複数のブロックラインの各々の符号量を示す情報を含むスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームを出力する符号化部と、
    前記第1符号化ストリームにおいて、前記スライスデータ及び前記スライスヘッダの並び順を入れ替える入替部と、を備える、
    動画像符号化装置。
  2. 前記符号化部は、
    (i)前記複数のブロックラインの各々をブロック単位で符号化し、
    (ii)符号化された前記複数のブロックラインを含む前記スライスデータを前記第1符号化ストリームの第1部分として出力し、
    (iii)符号化された前記複数のブロックラインの各々の符号量を算出し、
    (iv)算出された前記符号量を示す情報を含む前記スライスヘッダを前記第1符号化ストリームの第2部分として出力する、
    請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 動画像に含まれる符号化対象ピクチャをブロック単位で符号化する動画像符号化方法であって、
    前記符号化対象ピクチャに含まれるスライスであって複数のブロックラインを含むスライスを符号化して得られるスライスデータ、及び、前記複数のブロックラインの各々の符号量の情報を含むスライスヘッダを、この順に含む第1符号化ストリームを出力し、
    前記第1符号化ストリームにおいて、前記スライスデータ及び前記スライスヘッダの並び順を入れ替える、
    動画像符号化方法。
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