JP6703116B2 - Ｅｐｕｂファイル暗号化のための単位ファイルに対する圧縮及び復元方法 - Google Patents

Description

本発明は、ＥＰＵＢファイル暗号化に係り、より詳細には、ＥＰＵＢファイルに対する暗号化の際に単位ファイルを圧縮及び復元する方法並びに装置に関する。

ＥＰＵＢ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ）は、２００７年９月以前のオープン電子書籍標準を代替するために、国際電子出版フォーラム（Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｐｕｂｌｉｓｈｉｎｇ Ｆｏｒｕｍ：ＩＰＤＦ）で公式標準として採用された開放型自由電子書籍標準である。ＥＰＵＢは、自動空間調整（ｒｅｆｌｏｗａｂｌｅ）可能に設計され、ディスプレイ装置の形式及びサイズに自動的に最適化されてユーザーに提供できる。

ＥＰＵＢの明細は、ＯＰＳ（Ｏｐｅｎ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｔｒｕｃｔｕｒｅ）、ＯＰＦ（Ｏｐｅｎ Ｐａｃｋａｇｉｎｇ Ｆｏｒｍａｔ）及びＯＣＦ（ＯＥＢＰＳ Ｃｏｎｔａｉｎｅｒ Ｆｏｒｍａｔ）などの定義から構成される。ＯＰＳは、ＥＰＵＢ出版形式の最も上位レベルの定義であって、ＥＰＵＢコンテンツのモジュール化構成明細（ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎ）の定義及びスタイルシートに対する定義ＸＨＴＭＬまたはＸＭＬの制限的使用に対する定義から構成されている。

ＯＰＦは、ＯＣＦ標準に符合し、ＯＣＦ内に発行されたメタデータ、読み取り順序、情報探索の動作に関するメカニズムを定義したものであり、ＯＣＦは、ＥＰＵＢコンテンツのコンテナ技術に対する一般な定義を明細化したものである。

ＥＰＵＢファイルの物理的な構成を見ると、ＥＰＵＢは、「．ｅｐｕｂ」拡張子を持つ単一ファイル形式であり、複数の構成要素（ディレクトリ及びファイル）を圧縮メカニズムによって単一ファイル形式に圧縮した形態である。

しかし、ＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルの全部または一部に対する暗号化が必要とされる場合において、当該単位ファイルを暗号化した場合、圧縮メカニズムを介して単一ファイル形式に圧縮してもファイルのサイズが減少しないため圧縮の効率が低下するという問題点がある。

上述した問題点を解決するための本発明の目的は、ＥＰＵＢファイルに対する暗号化の際に単位ファイルを圧縮および復元する方法を提供することにある。

上述した問題点を解決するための本発明の他の目的は、ＥＰＵＢファイルに対する暗号化の際に単位ファイルを圧縮および復元する装置を提供することにある。

前記目的を達成するための本発明の一側面に係るＥＰＵＢ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ）ファイル暗号化のための単位ファイルに対する圧縮方法は、ＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルの中から暗号化対象単位ファイルを決定する段階と、暗号化対象単位ファイルに対する圧縮を行う段階と、圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行う段階と、複数の単位ファイルのうち、暗号化対象単位ファイル以外の一般単位ファイルに対する圧縮を行う段階とを含むことができる。

ここで、前記方法は、一般単位ファイルに対する圧縮を行った後、パッケージングを行って単一ファイルに圧縮する段階をさらに含むことができる。

ここで、前記圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行う段階は、圧縮された暗号化対象単位ファイル別に異なるそれぞれの暗号化キーを用いて暗号化を行うことができる。

ここで、前記圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行う段階は、それぞれの暗号化キーと圧縮された暗号化対象単位ファイルの識別情報をマッピングしたマッピングデータを作成して保存することができる。

ここで、前記単一ファイルに圧縮する段階は、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをＥＰＵＢ標準規格に対応して記録することができる。

ここで、前記単一ファイルに圧縮する段階は、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌに明示することができる。

前記目的を達成するための本発明の他の側面に係るＥＰＵＢ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ）ファイルを構成する複数の単位ファイルに対する復元方法は、パッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルをアンパッケージング（ｕｎｐａｃｋａｇｉｎｇ）する段階と、アンパッケージングされたＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルのうち、暗号化された単位ファイルを復号化する段階と、復号化された単位ファイルの原本データサイズを抽出し、復号化された単位ファイルを復元する段階とを含むことができる。

ここで、前記複数の単位ファイルのうち、暗号化された単位ファイルを復号化する段階は、暗号化された単位ファイル別に異なるそれぞれの復号化キーを用いて、暗号化された単位ファイルを復号化することができる。

ここで、前記復号化された単位ファイルを復元する段階は、復号化された単位ファイルの原本データサイズをＥＰＵＢ標準規格による経路から抽出し、復号化された単位ファイルを復元することができる。

ここで、前記復号化された単位ファイルを復元する段階は、復号化された単位ファイルの原本データサイズをｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌから読み取り、前記復号化された単位ファイルを復元することができる。

前記別の目的を達成するための本発明の実施例は、ＥＰＵＢ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ）ファイル暗号化のための単位ファイルに対する圧縮方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ可読の記録媒体を提供する。

上述したような本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対する暗号化の際に単位ファイルを圧縮及び復元する方法並びに装置は、暗号化対象単位ファイルに対してまず圧縮を行うことにより、パッケージングされた単一ＥＰＵＢファイルのサイズを効果的に減らすことができる。

また、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌに明示することにより、パッケージングされた単一ＥＰＵＢファイルをより効果的に復元することができる。

ＥＰＵＢファイルのディレクトリ構造を示す図である。 ＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを説明するための例示図である。 本発明の実施形態によってＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを説明するための例示図である。 本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に復元メカニズムを説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態に係るｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌの明示を示す例示図である。 本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置のユーザーインターフェースを示す例示図である。

本発明は多様な変更を加えることができ、多様な実施例を有することができるところ、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明に詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定するためのものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。各図面の説明において、類似の参照符号は類似の構成要素に付与した。

第１、第２、Ａ、Ｂなどの用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されてはならない。前記用語は一つの構成要素を別の構成要素から区別する目的でのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、かつ第１構成要素は第２構成要素と命名され得、同様に第２構成要素も第１構成要素と命名され得る。「および／または」という用語は、複数の関連して記載された項目の組み合わせまたは複数の関連して記載された項目中のいずれかの項目を含む。

ある構成要素が別の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているかまたは接続されていることもあり得るが、中間に他の構成要素が存在することもあり得ると理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。

本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものであり、一つまたはそれ以上の別の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。

別途に定義されない限り、技術的又は科学的な用語を含んでここで使われるすべての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されることと同じ意味を有している。一般に使われる辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味に解釈されない。

以下、本発明に係る好ましい実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。

図１はＥＰＵＢファイルのディレクトリ構造を示す図である。

ＥＰＵＢファイルの物理的な構成を見ると、ＥＰＵＢは、「．ｅｐｕｂ」拡張子を持つ単一ファイル形式であり、複数の構成要素（ディレクトリ及びファイル）を圧縮メカニズムによって単一ファイル形式に圧縮した形態である。

図１を参照すると、ＥＰＵＢファイルのルートには、「ｍｉｍｅｔｙｐｅ」ファイル、ＭＥＴＡ−ＩＮＦディレクトリ及びＯＥＢＰＳディレクトリが含まれている。

ＥＰＵＢファイル構造は、最も上位のフォルダーにｍｉｍｅｔｙｐｅと呼ばれるファイルを有し、これは、一般な圧縮ファイルとＥＰＵＢ標準の圧縮ファイルを区分するための識別子として使用される。

ＭＥＴＡ−ＩＮＦディレクトリは、電子書籍に対する構造情報、著作権情報、暗号化情報などに対するメタ情報ディレクトリであって、フォルダーの中には必ずｃｏｎｔａｉｎｅｒ．ｘｍｌファイルを含む。また、ＭＥＴＡ−ＩＮＦディレクトリは、文書構造情報、付加情報、電子署名情報、暗号化情報、著作権情報を含んでいるファイル（ｍａｎｉｆｅｓｔ．ｘｍｌ、ｍｅｔａｄａｔａ．ｘｍｌ、ｓｉｇｎａｔｕｒｅｓ．ｘｍｌ、ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌ、ｒｉｇｈｔｓ．ｘｍｌ）をさらに含むことができる。

詳細には、ｃｏｎｔａｉｎｅｒ．ｘｍｌファイルは、電子書籍リーダーが最も先に参照するファイルであって、電子書籍の実コンテンツの構造（ＯＰＦ）情報を含んでいるｃｏｎｔｅｎｔｓ．ｏｐｆの位置情報を含んでいる。ここで、ｃｏｎｔｅｎｔｓ．ｏｐｆファイルは、ｅｐｕｂ ｃｏｎｔａｉｎｅｒ内のすべてのファイルのリストを提供し、ファイル順序定義メタデータ情報を保存する。

ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌは、コンテナファイルシステムの最上位段（ＭＥＴＡ−ＩＮＦ／）にありながら、ＥＰＵＢコンテナのコンテンツに対するすべての暗号化情報を含んでいる。

ｓｉｇｎａｔｕｒｅｓ．ｘｍｌも、コンテナファイルシステムの最上位段（ＭＥＴＡ−ＩＮＦ／）にありながら、コンテナとコンテンツに対する電子署名情報を含んでいる。

ｒｉｇｈｔｓ．ｘｍｌに対するフォーマットは、ＤＲＭライセンス内容に対する情報を表記するようにしている。

また、ｔｏｃ．ｎｃｘファイルは、本の目次に関連する部分であり、ｎｃｘは、マルチレベルのナビゲーション機能を支援している。

図２はＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを説明するための例示図であり、図３は本発明の実施形態によってＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを説明するための例示図である。

図２を参照すると、ＥＰＵＢファイルは、多数の単位ファイルから構成でき、多数の単位ファイルは、暗号化対象単位ファイルと一般単位ファイルに区分できる。ここで、暗号化対象単位ファイルは、暗号化の対象として指定された単位ファイルを意味し、一般単位ファイルは、暗号化の対象として指定されていない単位ファイルを意味することができる。例えば、多数の単位ファイルは、テキストファイル、画像ファイル、動画ファイルなどのさまざまなデータ形式を持つことができ、これらの中から、暗号化が必要な単位ファイルが選択または決定できる。

ＥＰＵＢファイルを構成する多数の単位ファイルの一部が暗号化対象として指定された場合には、まず、暗号化（ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ）が行われた後に圧縮メカニズムが行われることが一般的である。

詳細には、ＥＰＵＢファイルを構成する単数の単位ファイルのうち、暗号化対象ファイルに対する暗号化を行うことができる（Ｓ２１０）。暗号化対象ファイルに対する暗号化が完了した後に、一般単位ファイルに対する圧縮及びパッケージングが行われてアーカイブ形式の単一ファイルを生成することができる（Ｓ２２０）。

ところが、図２に従って暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行った後に圧縮メカニズムを行った場合には、暗号化対象単位ファイルに対する暗号化効率が低下してファイルのサイズが効果的に減少しないという問題点がある。

図３を参照すると、ＥＰＵＢファイルを構成する多数の単位ファイルのうちの一部が暗号化対象として指定された場合に、まず、暗号化対象単位ファイルに対する圧縮を行った後に暗号化メカニズムを行うことができる。

詳細には、ＥＰＵＢファイルを構成する多数の単位ファイルのうちの暗号化対象ファイルに対する圧縮を行うことができる（Ｓ３１０）。暗号化対象単位ファイルに対する圧縮が完了した後に、暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行うことができる（Ｓ３２０）。また、暗号化対象単位ファイルに対する圧縮及び暗号化が完了した後に、一般単位ファイルに対する圧縮及びパッケージングが行われてアーカイブ形式の単一ファイルを生成することができる（Ｓ３３０）。

したがって、図３によるメカニズムによってＥＰＵＢファイルに対するパッケージングを行う場合、暗号化対象単位ファイルに対する圧縮を行うことができ、それにより、パッケージングされた単一ファイルのサイズを効果的に低減することができる。

図４は本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを説明するためのフローチャートである。

図４を参照すると、ＥＰＵＢ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ）ファイル暗号化のための単位ファイルに対する圧縮方法は、オンラインサービスプロバイダーなどによって運用されるパッケージャ（ｐａｃｋａｇｅｒ）によって実行できるが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではない。

ＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルの中から暗号化対象単位ファイルを決定することができる（Ｓ４１０）。たとえば、ＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルの中から、暗号化対象単位ファイルは、予め設定された基準によってパッケージャで自動的に決定されるか、或いはパッケージャを運用する運用者の選択によって決定され得る。

暗号化対象単位ファイルに対する圧縮を行うことができ（Ｓ４２０）、圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行うことができる（Ｓ４３０）。

詳細には、圧縮された暗号化対象単位ファイル別に異なるそれぞれの暗号化キーを用いて、圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行うことができる。また、それぞれの暗号化キーと圧縮された暗号化対象単位ファイルの識別情報をマッピングしたマッピングデータを生成して保存及び管理することができる。

複数の単位ファイルのうち、暗号化対象単位ファイル以外の一般単位ファイルに対する圧縮を行うことができる（Ｓ４４０）。一般単位ファイルに対する圧縮を行った後、パッケージングを行って単一ファイルに圧縮することができる（Ｓ４５０）。

また、単一ファイルに圧縮するにあたり、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをＥＰＵＢ規格に対応して記録することができる。すなわち、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズを知らなければ圧縮解除（復元）を行うことができないため、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズを明示することが必要である。たとえば、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌに明示することができる。

図５は本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に復元メカニズムを説明するためのフローチャートである。図５を参照すると、図４で説明した方法によってパッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルは、オンラインサービスプロバイダーなどを介してユーザー端末に伝達できる。ユーザー端末は、パッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルを表示することが可能なＥＰＵＢビューアーを用いて、パッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルを復元することができる。ＥＰＵＢビューアーによって行われるＥＰＵＢファイル復元方法を説明すると、次のとおりである。

まず、パッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルをアンパッケージング（ｕｎｐａｃｋａｇｉｎｇ）することができる（Ｓ５１０）。つまり、アンパッケージングによって、単一のＥＰＵＢファイルは複数の単位ファイルに区分できる。

アンパッケージングされたＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルのうち、暗号化された単位ファイルを復号化することができる（Ｓ５２０）。例えば、上述したマッピングデータに基づいて、暗号化された単位ファイルそれぞれに対する復号化キーを用いて復号化が行われ得る。すなわち、暗号化された単位ファイル別に異なるそれぞれの復号化キーを用いて、暗号化された単位ファイルを復号化することができる。

復号化された単位ファイルの原本データサイズを抽出することができ（Ｓ５３０）、抽出された原本データサイズに基づいて、復号化された単位ファイルを復元することができる（Ｓ５４０）。詳細には、復号化された単位ファイルの原本データサイズをＥＰＵＢ標準規格による経路から抽出し、復号化された単位ファイルを復元することができる。例えば、復号化された単位ファイルの原本データサイズをｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌから読み取って、復号化された単位ファイルを復元することができる。

図６は本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置を説明するためのブロック図であり、図７は本発明の実施形態に係るｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌの明示を表す例示図であり、図８は本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置のユーザーインターフェースを示す例示図である。

図６を参照すると、ＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置１００は、オンラインサービスプロバイダーなどによって運用されるパッケージャ（ｐａｃｋａｇｅｒ）であり得るが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。

本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置１００は、ユーザーインターフェース提供部１１０、圧縮部１２０、暗号化部１３０及びパッケージング部１４０を含む。

ユーザーインターフェース提供部１１０は、ＥＵＰＢファイルをパッケージングして単一のＥＰＵＢファイルを生成することができるようにするユーザーインターフェースを提供することができる。

詳細には、図８はユーザーインターフェース提供部１１０によって提供されるユーザーインターフェースの例を示す。図８を参照すると、サービスプロバイダーは、パッケージングが必要な単位ファイルまたは暗号化が必要な単位ファイルを選択または設定することができる。よって、サービスプロバイダーは、ＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルの中から暗号化対象単位ファイルを決定することができる
圧縮部１２０は、暗号化対象単位ファイルに対する圧縮を行うことができる。

暗号化部１３０は、圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行うことができる。詳細には、暗号化部１３０は、圧縮された暗号化対象単位ファイル別に異なるそれぞれの暗号化キーを用いて、圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行うことができる。また、暗号化部１３０は、それぞれの暗号化キーと圧縮された暗号化対象単位ファイルの識別情報をマッピングしたマッピングデータを生成して保存及び管理することができる。

パッケージング部１４０は、複数の単位ファイルのうち暗号化対象単位ファイル以外の一般単位ファイルに対する圧縮を行うことができ、一般単位ファイルに対する圧縮を行った後、パッケージングを行って単一ファイルに圧縮することができる。

また、パッケージング部１４０は、単一ファイルに圧縮するにあたり、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをＥＰＵＢ標準規格に対応して記録することができる。すなわち、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズを知らなければ圧縮解除（復元）を行うことができないため、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズを明示することが必要である。

例えば、図７を参照すると、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌに明示することができる。詳細には、ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌは、コンテナファイルシステムの最上位段（ＭＥＴＡ−ＩＮＦ）／にありながらも、ＥＰＵＢコンテナのコンテンツに対するすべての暗号化情報を含んでいる。そこで、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズは、図７に示すように、ｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌに明示できる。

上述した本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置１００の構成を、説明の便宜上、それぞれの構成部に羅列して説明したが、各構成部のうちの少なくとも２つが組み合わせられて１つの構成になるか、或いは一つの構成が複数の構成部に分けられて機能を果たすことができる。このような各構成部の統合及び分離された実施形態の場合も、本発明の本質から外れない限り、本発明の権利範囲に含まれる。

また、本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対して暗号化を適用した場合に圧縮メカニズムを行う装置１００の動作は、コンピュータ可読の記録媒体にコンピュータ可読可能なプログラムまたはコードとして実現することが可能である。コンピュータ可読の記録媒体は、コンピュータによって読み取れるデータが保存される全種類の記録装置を含む。また、コンピュータ可読の記録媒体は、ネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータ可読のプログラムまたはコードが保存及び実行できる。

上述した本発明の実施形態に係るＥＰＵＢファイルに対する暗号化の際に単位ファイルを圧縮及び復元する方法並びに装置は、暗号化対象単位ファイルに対してまず圧縮を行うことにより、パッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルのサイズを効果的に低減することができる。

また、暗号化対象単位ファイルの原本データサイズをｅｎｃｒｙｐｔｉｏｎ．ｘｍｌに明示することにより、パッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルをより効果的に復元することができる。

上記では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正および変更し得ることが理解できるであろう。

Claims (6)

1. ＥＰＵＢ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ）ファイル暗号化のための単位ファイルに対する圧縮を行うために、圧縮動作を行うコンピュータ装置が実行する方法において、
   前記ＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルの中から暗号化対象単位ファイルを決定する段階と、
   前記暗号化対象単位ファイルに対する圧縮を行う段階と、
   前記圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行う段階と、
   前記複数の単位ファイルのうち、前記暗号化対象単位ファイル以外の一般単位ファイルに対する圧縮を行う段階と、
   パッケージングを行うことにより単一ファイルへの圧縮を実行する段階とを含み、
   前記単一ファイルへの圧縮を実行する段階において、前記暗号化対象単位ファイルの原本データサイズは、ＥＰＵＢ標準規格に従うｅｎｃｒｉｐｔｉｏｎ．ｘｍｌで指定される、方法。
2. 前記圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行う段階において、
   暗号化は、前記圧縮された暗号化対象単位ファイル別に異なる暗号化キーを用いて実行されることを特徴とする、請求項１に記載の方法。
3. 前記圧縮された暗号化対象単位ファイルに対する暗号化を行う段階において、
   前記暗号化キーと前記圧縮された暗号化対象単位ファイルの識別情報とがマッピングされているマッピングデータが生成され保存されることを特徴とする、請求項２に記載の方法。
4. 請求項１〜３のいずれか一項に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ可読の記録媒体。
5. ＥＰＵＢ（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｐｕｂｌｉｃａｔｉｏｎ）ファイルを構成する複数の単位ファイル復元するために、復元動作を行うコンピュータ装置が実行する方法において、
   パッケージングされた単一のＥＰＵＢファイルをアンパッケージング（ｕｎｐａｃｋａｇｉｎｇ）する段階と、
   前記アンパッケージングされたＥＰＵＢファイルを構成する複数の単位ファイルのうち、暗号化された単位ファイルを復号化する段階と、
   前記復号化された単位ファイルの原本データサイズを抽出した後に、前記復号化された単位ファイルを復元する段階とを含み、
   前記復号化された単位ファイルを復元する段階において、前記復号化された単位ファイルの原本データサイズは、ＥＰＵＢ標準規格に従うｅｎｃｒｉｐｔｉｏｎ．ｘｍｌから抽出され、前記復号化された単位ファイルが復元される、方法。
6. 前記複数の単位ファイルのうち、暗号化された単位ファイルを復号化する段階において、
   前記暗号化された単位ファイルは、前記暗号化された単位ファイル別に異なる復号化キーを用いて復号化されることを特徴とする、請求項５に記載の方法。

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