JP6703082B2 - 医用画像における構造物をセグメンテーションする医用画像処理装置、医用画像をセグメンテーションするための方法及び医用画像をセグメンテーションするコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体 - Google Patents

医用画像における構造物をセグメンテーションする医用画像処理装置、医用画像をセグメンテーションするための方法及び医用画像をセグメンテーションするコンピュータプログラムを記憶する記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、医用画像における構造物をセグメンテーションする医用画像処理装置等に関する。
現代の医用画像技術では、患者または他の被検体の医用画像に示される構造物を自動的にまたは半自動的に識別することが望ましい。医用画像に示される構造物は、解剖学的構造の、たとえば血管または臓器でありうる。構造物はまた、ステントなどの人工の構造物でありうる。
セグメンテーションは、医用画像のピクセルまたはボクセルを分離することを含みうる、医用画像内の構造物を表すピクセルまたはボクセルを識別する処理として表すことができる。構造物を表すピクセルもしくはボクセルを識別および/または分離することにより、構造物に関する情報をさらに抽出すること、構造物を測定すること、または医用画像内の他の構造物とは異なる方法で構造物をレンダリングすること等が容易になる。医用画像の構造物を分離するには、どのピクセルまたはボクセルがどの組織型(または人工物のタイプ)に対応するかを知ることが必要である。次に、医用画像は、構造物に対応する組織型を示す医用画像の一部と、組織型を示さない残りとに分割することができる。
医用画像において、組織に対応する構造物と、そうでない残りの構造物とに、領域分割(セグメンテーション)することができる。複数の構造物が1つの医用画像の中でセグメンテーションされることもある。
特定の組織型へのボクセルの分類が困難な場合がある。異なる組織型は、医用画像の中で、異なる信号強度を有するボクセルとして出現するが、任意の所与の組織型に対する信号強度は、医用画像収集ハードウェアの差、患者における解剖学的構造物の変化、罹患領域の存在、任意の造影染料(contrast dye)または造影剤を患者に注射するときに使用される医療手順、および造影染料によって引き起こされる減衰を含む要因の範囲により変化することがある。
血管の罹患領域を識別するために、血管の正確なセグメンテーションが必要とされることがある。たとえば、たとえば冠動脈における狭窄測定を行うために、血管内腔および血管壁の正確なセグメンテーションが必要とされることがある。狭窄は、血管の異常な収縮または狭小化である。血管壁は、組織と、プラーク沈着物とを備える。内腔は、壁によって囲まれた、血液で満たされた空間である。石灰化したプラーク(石灰化)が血管内に存在する場合、より正確な内腔/壁セグメンテーションを可能にするために、医用画像処理における予備工程としてデータセットから石灰化ボクセルを除去できることが有利である。
自動的または半自動的な血管追跡アルゴリズムは、医用画像データ中の血管を追跡するために使用されうる。大きなカルシウム沈着物が、追跡中の血管内に存在する場合、通常の血管追跡アルゴリズムでは、十分な血管追跡ができない場合がある。例えば、大きなカルシウム沈着物の存在によって、血管セグメンテーションの精度は低下する。
冠動脈は、多くの場合、冠動脈に造影剤を導入することによって撮影される。冠動脈に造影剤を投与することによって、コンピュータ断層撮影(CT)による医用画像において表示される血管内腔の信号強度が増加し、内腔と周囲組織とを区別する。しかし、造影された(contrasted)内腔は、信号強度が高くなるため、石灰化の信号強度と区別することが困難になることがある。
サブトラクション処理(差分処理)は、造影スキャンにおける造影(contrast)の効果を改善または明瞭化する、頻繁に使用される方法である。非造影スキャン(non-contrast scan)および造影スキャンは、1つまたは複数の所与の血管に対して取得される。非造影スキャンの信号強度は、造影スキャン(contrast scan)および非造影スキャン(たとえば骨と軟組織とを含む)に共通の特徴を除去するために、造影画像の造影剤によって強調されている部分のみを残すために、2つのスキャンボリューム内の各対応するボクセル位置における造影スキャンの信号強度から減算される。
非造影スキャンからのデータと造影スキャンからのデータの間の形態のアライメントは、通常、2つのスキャンのボクセル位置が確実に解剖学的に対応するようにすることが必要である。医用画像は、手動でアライメントすることができる。これはピクセルシフトとしても知られている。たとえば、臨床医は、医用画像を重ねて一方の医用画像の位置を他方の医用画像の位置に対して調整することによって、造影後画像と造影前画像とを手動で合わせることができる。あるいは、医用画像は、たとえば陽電子放射断層撮影/コンピュータ断層撮影(PET/CT)またはマルチスペクトルCTにおいて、それぞれの装置の機械的な位置情報に基づいてアライメントすることができる。現代のシステムは、ソフトウェアを使用して医用画像を自動的に合わせることができ、線形レジストレーション処理または非線形レジストレーション処理を適宜に適用することができる。
冠動脈コンピュータ断層血管造影(CCTA)は、冠動脈を撮影する1つの方法である。造影剤が冠動脈中に存在しないとき、非造影画像が収集される。造影剤が冠動脈中に存在するとき、造影画像が収集される。造影剤は、冠動脈の信号強度を高める。造影画像および非造影画像のサブトラクションは、石灰化したプラーク(石灰化)と動脈内腔とを区別するために使用される。サブトラクションは、ステントまたは他の任意の類似した信号強度の高い領域と、動脈内腔とを区別するためにも使用される。骨は、信号強度の高い特徴的な領域であるが、サブトラクションによって除去できる。
また、サブトラクションは、造影画像のデータと非造影画像のデータとを比較する用途以外の用途において使用される。例えば、サブトラクションは、灌流(パフュージョン)に関する医用画像を比較するために使用される。
サブトラクションの効果の一例が、図1A、図1B、および図1Cに示されている。図1Aは、血管内腔12を囲む石灰化10を含む造影(CCTA)による医用画像である。図1Bは、同じ石灰化10を示す、同じ血管の非造影画像(たとえば、カルシウムスコア画像)を示す。図1Bの非造影画像では、内腔が造影剤によって強調されていないので、内腔12と背景組織との区別が困難な場合がある。
石灰化、特に重度の石灰化は、臨床医がCCTAデータを直接的に評価することを妨げる場合がある。内腔は、石灰化したプラークの存在下では解釈することが困難な場合がある。
この様な困難を解消するため、造影画像と非造影画像とを用いたサブトラクション処置が実行される。すなわち、2つのボリューム中の対応するボクセル位置において非造影画像のデータの信号強度を造影画像のデータの信号強度から減算することによって、造影画像から石灰化10の影響を除去する。
図1Cは、図1Aに対応する医用画像データ(造影画像データ)から図1Bに対応する医用画像データ(非造影画像データ)を減算することによって取得されるサブトラクション画像を示す。図1Cのサブトラクション画像では、石灰化10が減算されているので、図1Aの造影画像に比して、内腔12をよりも明確に観察可能である。また、図1Cのサブトラクション画像では石灰化10がないので、内腔12を図1A、図1Bの場合に比して簡単に観察することができ、臨床医は、内腔の寸法(たとえば、内腔の直径)と狭窄度とをより容易に推定することができる。
多数の自動的血管セグメンテーション技術が、これまでに提案されている。図2Aおよび図2Bは、造影画像上で行われている既知の冠血管セグメンテーション方法の結果の一例を示したものである。各図において、大きなカルシウム沈着物が、セグメンテーションするべき血管内に存在している。
図2Aおよび図2Bは、冠血管を示すCCTA画像のデータのセットの2つの異なる図を示す。すなわち、図2Aは、血管中心線に沿ってまっすぐにされた血管図を示す。図2Bは、中心線に垂直に撮影された血管の断面図を示す。大きなカルシウム沈着物20は、両方の図で高強度の区域として見ることができる。
内腔セグメンテーションは、既知の冠血管セグメンテーション方法を使用して、図2Aおよび図2Bに示した各医用画像を位置合わせして実行される。セグメンテーションの境界線は、図2Aおよび図2Bのそれぞれにおいて太線18として示されている。
しかしながら、太線18によって示される自動的にセグメンテーションされた内腔境界は、図2Aおよび図2Bに示した医用画像を用いて臨床医によって評価された内腔の範囲(extent)と比較した場合、過小評価される場合がある。これは、血管内腔内に大きなカルシウム沈着物20が存在し、血管内腔内の造影された血液の信号強度とカルシウムの信号強度とが類似しることに起因する。
上記過小評価に対する1つの考えられる解決策は、造影画像のデータにおいてではなく、減算されたデータにおいて血管を追跡およびセグメンテーションすることである。ステント、石灰化領域、または他の(血管内腔以外の)類似の高強度領域は、造影画像のデータと非造影画像のデータとを用いたサブトラクション処理によって除去することができるからである。
図3Aおよび図3Bは、既知の内腔セグメンテーション処理が行われている、血管の減算されたCT画像の2つの図を示す。図3Aは、血管中心線に沿ってまっすぐにされた血管図を示す。図3Bは、中心線に垂直に撮影された血管の断面図を示す。サブトラクション処理は、カルシウム30の領域を減算した。
また、図3Aおよび図3Bは、サブトラクション画像上で行われているときの既知の冠血管セグメンテーション方法の結果を表す。図3Aおよび図3Bのサブトラクション画像は、図2Aおよび図2BのCCTA画像に対応する。図3Aおよび図3Bから解るように、大きなカルシウム沈着物が存在する。
内腔セグメンテーションの境界線は、図3Aおよび図3Bのそれぞれにおいて太線18として示されている。図2Aおよび図2Bを用いた上記例の場合と同じく、図3Aおよび図3Bを用いて、従来の自動的な内腔セグメンテーションと臨床医による内腔の範囲(領域)との比較を行った。その結果、既知の冠血管セグメンテーション処理では、臨床医による評価に比して内腔を過大評価し、血管内の狭窄度は4%と推定され、著しい狭窄を発見することができなかった。
すなわち、自動的または半自動的な従来の血管セグメンテーションでは、内腔を過小評価または過大評価する場合がある。従って、従来の血管セグメンテーションの結果を用いて提供される狭窄の評価や所定の定量的結果は信頼性に不十分である場合があり、改善の余地がある。
目的は、自動的または半自動的な血管等の構造物のセグメンテーションにおいて、内腔等を過小評価または過大評価する事態を軽減することにある。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、医用画像を複数の構造物領域に分類するための装置であって、前記構造物領域を含む第1、第2のセットを受け取るためのデータ処理ユニットと、前記第1のセットから第1のタイプの特徴を有する第1の構造物領域を特定し、前記第2のセットから第2のタイプの特徴を有する第2の構造物領域を特定するように構成された分類ユニットと、前記第1の構造物領域を用いて前記第2の構造物領域の範囲を補正するセグメンテーションユニットと、を備える。
図1Aは従来において造影剤増強医用画像を示す図である。 図1Bは従来において非造影画像を示す図である。 図1Cはサブトラクション画像を示す図である。 図2Aは従来においてCCTA画像データにおける例示的な既知の血管セグメンテーションの結果を示す図である。 図2Bは従来においてCCTA画像データにおける例示的な既知の血管セグメンテーションの結果を示す図である。 図3Aは従来においてサブトラクション画像データにおける例示的な既知の血管セグメンテーションの結果を示す図である。 図3Bは従来においてサブトラクション画像データにおける例示的な既知の血管セグメンテーションの結果を示す図である。 図4は本実施形態による装置の概略図である。 図5は本実施形態により行われる方法を概要において示すフロー図である。 図6は本実施形態により行われる方法を概要において示すフロー図である。 図7は本実施形態により実行される教師なしカルシウム分類(unsupervised calcium classification)の方法を概要において示すフロー図である。 図8は本実施形態により実行される教師なし内腔分類の方法のフロー図である。 図9は本実施形態において分類方法を適用すべき撮影された血管の概略図である。 図10Aは図6の方法による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図10Bは図6の方法による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図11Aは図3Aに示されている既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、図6の方法による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図11Bは図3Bに示されている既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、図6の方法による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図12Aは本実施形態において同じデータに対する既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、カルシウム沈着物が存在する、図6による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図12Bは本実施形態において同じデータに対する既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、カルシウム沈着物が存在する、図6による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図12Cは本実施形態において同じデータに対する既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、カルシウム沈着物が存在する、図6による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図13Aは本実施形態において同じデータに対する既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、カルシウム沈着物が存在しない、図6による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図13Bは本実施形態において同じデータに対する既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、カルシウム沈着物が存在しない、図6による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。 図13Cは本実施形態において同じデータに対する既知の血管セグメンテーション方法の結果を重ねた、カルシウム沈着物が存在しない、図6による内腔セグメンテーションの結果を示す図である。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、例えばX線CTスキャナ等の医用画像診断装置を用いて取得された、所定の被検体に関する非造影画像及び造影画像を扱う。本医用画像処理装置は、非造影画像から高吸収体領域を特定し、造影画像と非造影画像との差分処理をすることにより差分画像を発生し、特定された高吸収体領域を参照して差分画像に含まれる血管組織を精度良く分類するものである。以下、本実施形態に係る医用画像処理装置を内蔵した医用画像診断装置40について説明する。
本実施形態に係る医用画像診断装置40が、図4に概略的に示されている。医用画像診断装置40は、CTスキャナ44と、1つまたは複数のディスプレイ画面46と、コンピュータキーボード、マウス、またはトラックボールなどの1つまたは複数の入力デバイス48とに接続されたコンピューティング装置42、この場合パーソナルコンピュータ(PC)またはワークステーションを備える。なお、コンピューティング装置42、ディスプレイ画面46、入力デバイス48、メモリ50で、本実施形態に係る医用画像処理装置を構成する。
CTスキャナ44は、三次元医用画像データを取得するように構成された任意のCTスキャナであってもよい。他の実施形態又は変形例では、CTスキャナ44は、他の任意の医用画像モダリティにおけるスキャナ、たとえばMRIスキャナ、X線スキャナ、またはPETスキャナによって置き換えられても、または補完されてもよい。
本実施形態では、CTスキャナ44によって取得される医用画像データのセットがメモリ50に記憶され、その後でコンピューティング装置42に提供される。一他の実施形態又は変形例では、医用画像データのセットが、PACS(Picture Archiving and Communication System)の一部を形成しうるリモートデータストア(図示せず)から供給される。メモリ50すなわちリモートデータストアは、任意の適切な形態のメモリストレージを備えてもよい。
コンピューティング装置42は、医用画像データのセットを自動的にまたは半動的に処理するための処理リソースを提供する。コンピューティング装置42は、以下で図5を用いて説明する方法を実行するように構成されたさまざまなソフトウェアモジュールまたは他のソフトウェアコンポーネントをロードして行うように動作可能な中央処理装置(CPU)52を備える。
コンピューティング装置42は、医用画像を受け取るためのデータ処理ユニット54と、医用画像データ内のボクセルを分類するための分類ユニット56と、医用画像データ中の構造物をセグメンテーションするためのセグメンテーションユニット58とを含む。
本実施形態では、コンピューティング装置42はまた、レジストレーションユニット60とサブトラクションユニット62とを含む。
本実施形態では、データ処理ユニット54、分類ユニット56、セグメンテーションユニット58、レジストレーションユニット60、およびサブトラクションユニット62はそれぞれ、実施形態の方法を行うために実行可能なコンピュータ可読命令を有するコンピュータプログラムによって、コンピューティング装置42において実施される。しかし、他の実施形態では、各ユニットは、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの任意の適切な組合せにおいて実施することができる。いくつかの実施形態では、種々のユニットは、1つまたは複数のASIC(特定用途向け集積回路)またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)として実施することができる。さらなる実施形態では、1つまたは複数のユニットは、GPU(グラフィックス処理ユニット)上で実施することができる。
コンピューティング装置42はまた、ハードドライブと他の構成要素とを含み、他の構成要素は、RAMと、ROMと、データバスと、種々のデバイスドライバを含むオペレーティングシステムと、グラフィックスカードを含むハードウェアデバイスとを含む。わかりやすくするため、このような構成要素は図4に示されていない。
図4のシステムは、図5のフロー図の概要において示される一連の工程を有する方法を行うように構成される。図5の方法は、組織分類と、非造影画像、対応する造影画像、および非造影画像と造影画像とを減算することから取得されるサブトラクション画像のうちの少なくとも2つからのデータを使用する血管セグメンテーションとを備える。
工程70では、データ処理ユニット54は、メモリストア50から、またはリモートデータストアから、または直接的にスキャナ44から、非造影画像データのセット(図5のフロー図ではAと呼ばれる)を取得する。この非造影画像データは、患者の特定の解剖学的領域、たとえば胴体または頭部の医用画像を示すボリューム医用画像データを備える。本実施形態では、この非造影画像データは、例えば、患者の冠動脈のカルシウムスコアスキャンによって取得される。
さらなる実施形態では、データ処理ユニット54は、工程70で任意の適切な医用画像データセットを取得することができ、この医用画像データセットは非造影画像のデータでなくてもよい。本実施形態においては、解剖学的領域として例えば心臓を想定している。しかしながら、当該例に拘泥されず、診断対象となる解剖学的領域は、患者の任意の解剖学的領域を選択することができる。
工程72では、データ処理ユニット54は、メモリストア50、有線或いは無線によってデータを送受信可能なリモートデータストア、直接的にスキャナ44等から、造影画像データのセット(図5のフロー図ではBと呼ばれる)を取得する。この造影画像データは、工程70で取得された非造影画像データに示された同じ患者の同じ解剖学的領域を示すボリューム医用画像データを備える。
本実施形態では、工程72で取得される医用画像データは、工程70の非造影スキャンと同じ検査の一部として撮影された患者の冠動脈のCCTAスキャンから取得された造影画像データのセットである。他の実施形態として、造影画像のデータは工程70で収集することができ、非造影画像のデータは工程72で収集することができる。また、医用画像データの両方のセットは非造影画像のデータであっても、両方は造影画像のデータであってもよい。さらに、サブトラクションに適した任意の2セットの医用画像データを使用することができる。
工程74では、レジストレーションユニット60は、非造影画像データ(A)の造影画像データ(B)との自動的なレジストレーション(解剖学上の位置合わせ)を行う。任意の適切なレジストレーション方法を使用してもよい。
工程76では、サブトラクションユニット62は、サブトラクション画像を示すサブトラクション画像データのセットを得るために、レジストレーションされた非造影画像のデータセット(A)を造影画像のデータセット(B)から減算する。本実施形態では、サブトラクション処理は、非造影画像のデータセット(A)の各ボクセルの信号強度(HU単位でのCT数)を造影画像のデータセット(B)内の対応するボクセルの信号強度から減算する。データセット間のボクセルの対応付けは、工程74のレジストレーション処理によって実現される。
さらなる実施形態では、非造影画像のデータセットおよび造影画像のデータセットは、工程70および72で受け取られるときに既にレジストレーション及び減算の少なくとも一方が実行されていてもよい。その場合、工程74及び工程76の少なくとも一方は省略されてもよい。
工程78では、分類ユニット56は、非造影画像のデータセット、造影画像のデータセット、サブトラクションデータセットを、データ処理ユニット54からまたは任意の適切なデータストアから受け取る。次に、分類ユニット56が、受け取ったデータセットのうちの少なくとも2つを使用して、医用画像データ中に存在する少なくとも2つの組織型の組織分類(すなわち、少なくとも血管内腔、血管壁の分類)を行う。
本実施形態では、分類ユニット56は、非造影画像のデータセットに対してカルシウム分類を、サブトラクションデータセットに対して血管内腔および血管壁の分類を行う。分類ユニット56は、データセット内のボクセルがカルシウム、内腔、または血管壁である尤度(又は確率)を判断する。
任意の適切な組織分類法を使用することができ、その組織分類法は、教師なし分類法を備えても、教師付き分類法を備えてもよい。
さらなる実施形態では、分類ユニット56は、任意のタイプの特徴を分類する。分類するタイプは、組織型であっても、ステントなどの人工物のタイプであってもよい。
本実施形態では、血管内腔の分類および血管壁の分類が、カルシウムの分類からの医用画像データとは異なるデータセットに対して行われることに注意されたい。血管壁および血管内腔の分類はサブトラクションデータセットに対して行われるが、カルシウムの分類は非造影画像のデータセットに対して行われる。サブトラクションデータ内の血管の分類を行うことは、血管内腔は区別するのがより簡単であることを意味する。これは、造影剤が存在すること、カルシウムがサブトラクション処理によってサブトラクション画像から除去されたことに起因する。他の実施形態では、各タイプの特徴の分類は、受け取ったデータセットのうちの任意の1つまたは複数に対して行うことができる。
工程80では、セグメンテーションユニット58は、データセットのうちの1つまたは複数からの各タイプの特徴をセグメンテーションするために、工程78で取得されたタイプの特徴の分類を使用する。任意の適切なセグメンテーション方法を使用してもよい。本実施形態では、少なくとも1つの血管が、工程78の組織分類を使用して、データセットのうちの1つまたは複数からセグメンテーションされる。工程78で分類を行うために複数のデータセットを使用する分類(本実施形態では、非造影画像のデータセット、造影画像のデータセット、およびサブトラクションデータセットのうちの少なくとも2つを使用すること)は、単一のデータセット(たとえば、造影画像のデータセット)のすべてを使用する組織型の分類と比較して、いくつかの組織型の改善された分類を提供することができる。
改善された分類は、改善されたセグメンテーションにつながる。工程80のセグメンテーションはまた、医用画像データセットのうちの複数からの信号強度も使用することができる。これによって、単一のデータセットに対して行われる処理よりもセグメンテーションの精度を改善することができる。
1つのさらなる実施形態では、図4のシステムは、図6のフロー図の概要において示される一連の工程を有する方法を実行するように構成される。
工程70では、データ処理ユニット54は、メモリストア50、リモートデータストア、直接的にスキャナ44等から、非造影画像データのセットを取得する。図6の実施形態では、この非造影画像データは、患者の冠動脈のカルシウムスコアスキャンによって取得される。
さらなる実施形態では、データ処理ユニット54は、工程70で任意の適切な医用画像データセットを取得することができ、この医用画像データセットは非造影画像のデータでなくてもよい。本実施形態においては、上述した様に、解剖学的領域として例えば心臓を想定している。しかしながら、当該例に拘泥されず、診断対象となる解剖学的領域は、患者の任意の解剖学的領域を選択することができる。
工程72では、データ処理ユニット54は、メモリストア50から、またはリモートデータストアから、または直接的にスキャナ44から、造影画像データのセットを取得する。本実施形態では、工程72で取得される医用画像データは、工程70の非造影スキャンと同じ検査の一部として撮影された患者の冠動脈のCCTAスキャンから取得された造影画像データのセットである。
非造影画像データおよび造影画像データは、図5の方法の次の工程で一緒に使用するために必要とされるので、非造影画像データおよび造影画像データは同じ分解能で撮影されてもよい。非造影画像のデータと造影画像のデータとのサブトラクションに関する互換性を考慮し、両者は同程度の分解能で撮像されることが好ましい。
さらなる実施形態では、造影画像のデータは工程70で収集することができ、非造影画像のデータは工程72で収集することができる。また、サブトラクションに適した任意の2セットの医用画像データを使用することも可能である。
工程74では、レジストレーションユニット60は、非造影画像データ(A)の造影画像データ(B)との自動的なレジストレーションを行う。本実施形態では、レジストレーションユニットは、厳密でないレジストレーションステップと厳密なレジストレーションステップの組合せを行う。本実施形態で使用されるレジストレーション方法は、M RAzetoら、「Accurate registration of coronary
arteries for volumetric CT digital subtraction angiography」、International Conference on Graphic and Image Processing(SPIEのプロシーディング)、第8768巻、876834−1〜876834−6ページ、2013、に記載されている。図6の方法の後の工程における正確なセグメンテーションは、正確なレジストレーションに依存すると言える。
本実施形態では、レジストレーションユニット60は、非造影画像データのすべておよび造影画像データのすべてに対してレジストレーション処理を行う。また、他の実施形態として、レジストレーションユニット60は、非造影画像データの一部および造影画像データの一部のみの少なくとも一方を使用してレジストレーションを行うことができる。
他の実施形態又は変形例では、非造影画像データセット(A)および造影画像データセット(B)は、データ処理ユニット54によって受け取られるとき、互いに既にレジストレーションされている。従って、係る場合には、工程74は省略されてもよい。このような実施形態では、装置40の構成においても、レジストレーションユニット60を除外してもよい。さらなる実施形態では、非造影画像データセットと造影画像データセットは、レジストレーション以外の方法によって合わせることができる。たとえば、非造影画像のデータセットと造影画像のデータセットは、撮像装置が有する座標系に基づいて、機械的に合わせることができる。
工程76では、サブトラクションユニット62は、サブトラクション画像(差分画像)を示すサブトラクション画像データのセットを得るために、非造影画像のデータセット(A)を造影画像のデータセット(B)から減算する。本実施形態では、サブトラクション処理は、非造影画像のデータセット(A)の各ボクセルの信号強度(HU単位でのCT値)を造影画像のデータセット(B)内の対応するボクセルの信号強度から減算する。データセット間のボクセルの対応付けは、工程74のレジストレーション処理によって実現される。さらなる実施形態では、工程70および72で受け取られた医用画像データセットの一方は、他方から減算することができる。本実施形態では、サブトラクションユニット62は、全造影画像データと全非造影画像データを使用してサブトラクション処理を行う。他の実施形態では、サブトラクションユニット62は、非造影画像データの一部と造影画像データの一部とを用いたサブトラクションを行うことができる。
他の実施形態として、医用画像データのセットは、工程70および72でデータ処理ユニット54に供給される前に、減算するようにしてもよい。このような実施形態では、サブトラクション画像用の医用画像データのセットは、工程72で、造影画像データに加えて、または造影画像データの代わりに、データ処理ユニット54に供給することができる。工程76は省略されてもよい。このような実施形態では、装置40は、サブトラクションユニット62を省略することができる。
工程90では、セグメンテーションユニット58は、工程76で生成されたサブトラクション画像データのセットを受け取り、任意の適切なセグメンテーション方法を使用してサブトラクション画像データから血管を近似的にセグメンテーションする。他の実施形態としては、造影画像のデータからまたは非造影画像のデータから、近似的に血管をセグメンテーションすることができる。本実施形態では、血管のボクセルは、有効な動的輪郭アルゴリズムを使用して、サブトラクションデータセットから概略的にセグメンテーションされる。図6の方法の最終的な結果は初期近似セグメンテーションに強く依存しないため、任意の望ましい近似セグメンテーション技術が使用されてもよい。また、初期近似セグメンテーション技術は血管追跡方法を含むことができる。この血管追跡方法には、特に限定は無い。
近似セグメンテーションにおいて、どのボクセルが血管の一部であるかが推定される。この推定は、血管を囲むいくつかの軟組織を含むことがある等、正確でないことがある。
近似セグメンテーションにより、その後の処理の対象となる動作が行われるデータセットの大きさを縮小させることができる。これによって、図6の方法の工程で行うその後の処理を改善することができる。近似セグメンテーションは、図6のセグメンテーション処理における対象ではない骨などの解剖学的構造の特徴を、さらなる動作が行われるデータセットから取り除くことができる。
他の実施形態では、近似セグメンテーションは行われず、方法は、工程76のサブトラクションから工程92および94に直接進むようにしてもよい。
工程92および94はそれぞれ、組織分類を実行する。本実施形態では、工程92はカルシウム分類を、工程94は血管内腔および血管壁の分類を、それぞれ実行する。本実施形態では、工程92と工程94は並列に行われる。しかし、他の実施形態では、工程92が工程94の前に実行されても、工程94が工程92の前に実行されてもよい。
工程92および工程94について、図7(工程92のカルシウム分類に関する)および図8(工程94の血管内腔および血管壁の分類)のフロー図に関して説明する。
本実施形態の工程92では、分類ユニット56は、教師なし分類法を使用して、非造影画像データにおけるカルシウム分類を行う。しかしながら、当該例に拘泥されず、教師付きであれ、教師なしであれ、任意の分類法を使用することができる。
本実施形態のカルシウム分類法が図7のフロー図に示されている。図7に従う処理の流れは、工程70で収集された非造影画像セットからの入力と、工程90の近似セグメンテーションから始まる。
図7の工程100では、分類ユニット56は、工程90の近似セグメンテーションによって識別されたサブトラクションデータセットの部分に対応する、非造影画像データセットの部分を識別する。この識別は、非造影画像のデータセットとサブトラクションデータセットが互いに対してレジストレーションされ、そのためレジストレーション後は医用画像が同じ座標空間内にあるので可能である。
分類ユニット56は、モルフォロジー膨張(dilation)を近似セグメンテーションに適用する。本実施形態では、例えば、近似セグメンテーションに対し因子(ファクター)を2としてダイレーションを実行する。分類ユニット56は、膨張された近似セグメンテーションに対応する非造影画像データのセットのボクセルのサブセットを識別する。非造影画像のデータセットにおけるボクセルのこのサブセットは、カルシウム分類を行うために使用されるボクセルのサブセットである。
工程101では、分類ユニット56は、カルシウムボクセルを非カルシウムボクセルから分離するために使用される信号強度閾値を判断する。本実施形態では、この閾値は、以下で説明するように、ベイズ情報量規準(BIC)法を使用してさまざまな閾値候補のいずれかに決めることによって発見される。
しかし、上記例に拘泥されず、カルシウムボクセルおよび非カルシウムボクセル閾値のいずれかに決定する任意の適切な方法を使用することができる。例えば、異なる形態の情報量規準、たとえば赤池情報量規準(AIC)を使用することができる。
また、閾値が使用者によって決定される実施形態がある。使用者は、ユーザインターフェースを介して閾値を選択することができる。たとえば、使用者は、閾値候補のリストから所望の値を選択することで、閾値を入力してもよい。
なお、閾値決定工程101を含まない実施形態も利用可能である。このような実施形態では、所定の信号強度閾値を使用することができる。たとえば、所定の閾値は、分類ユニット56にプログラムされることができる。何らかの信号強度閾値が工程102への入力として利用可能である限り、図7の方法が工程101を省略して工程100から工程102に直接進むことが可能である。
本実施形態の閾値決定に着目すると、分類ユニット56は、最初に、工程100で決定された非造影画像のデータセットにおいて、サブセット内のボクセル信号強度の最大値と最小値とを識別する。
分類ユニット56は、次に、最大信号強度値を第1の閾値の値候補として設定し、閾値の値候補が最小信号強度よりも小さくなるまで、あらかじめ設定された固定間隔を第1の閾値の値候補から反復して減算し、さらなる閾値の値を生成することによって、閾値の値候補のセットを決定する。
分類ユニット56は、それぞれ信号強度閾値候補のセットのうち異なる1つを使用する、モデルの有限セットを定義する。各モデルは、工程100で決定されて信号強度閾値候補を上回るボクセルの第1の区分と信号強度閾値候補を下回るボクセルの第2の区分とを生成するように信号強度閾値候補によって区切られた、非造影画像データのサブセットを備える。
分類ユニット56は、次に、尤度基準または情報量規準をモデルのそれぞれに適用して、最良適合が得られるモデル、すなわち閾値がカルシウムボクセルを最も良く他のボクセルから分離するモデルを識別する。
適切な分布たとえばガウス分布が、2つの区分のそれぞれにおいてデータ適合される。目的は、2つの分布の間で最も良く分離する閾値はカルシウム化組織と非カルシウム化組織の間の境界に相当するので、これを発見することである。非カルシウム化組織は、強調されない血管を含む軟組織を備える。
各モデルに対して、分類ユニット56は、2つの区分すなわちサブグループに対するBICを閾値の関数として計算する。分類ユニット56は、それによって、モデルの有限セットのそれぞれに対するBIC測度を取得する。
分類ユニット56は、次に、閾値の値に対するBIC測度のグラフを生成し、BIC測度グラフの第1の最大値に対応するモデルを選択して、そのモデルに対する閾値の値候補を、カルシウム分類で使用されるカルシウム閾値として設定する。
図7の実施形態では、非造影画像データセット内の血管のそれぞれに対して異なるカルシウム閾値が使用される。これは、データセットを通しての信号強度の背景変化と、任意の局所的な変動またはアーチファクトを考慮に入れたものである。他の実施形態では、データセット全体にわたって同じ閾値を適用することができる。
工程102では、分類ユニット56は、カルシウム閾値を非造影画像データのサブセットに適用し、膨張させた近似セグメンテーションにおいて、カルシウム閾値を上回るボクセルを識別する。分類ユニット56は、識別されたボクセルをカルシウムボクセルとしてフラグを付けるかまたは他の方法でマークすることができる。本実施形態では、分類ユニット56は、カルシウムとして識別されたボクセルのセットを定義する。
工程103では、分類ユニット56は、個々のカルシウム沈着物を識別するために連結成分解析を使用する。カルシウムとして識別されたボクセルのセットは、それぞれ複数の連結ボクセル(connected voxel)を備える領域のセットを備える。連結成分解析処理を、カルシウムを示すと識別されたボクセルに適用する。連結成分解析では、相互連結ボクセルのクラスタのそれぞれを別個の領域と識別する。連結ボクセルの領域を識別するために、任意の適切な既知の連結成分解析処理を使用することができる。
1つのボクセルは、別のボクセルに隣接する場合、当該隣接するボクセルに連結されると見なすことができる。いくつかの実施形態では、隣接するボクセルは、面が隣接するボクセルのみとすることができる(その場合、特定のボクセルは、最大で6つの他のボクセルに隣接することができる)。他の実施形態では、隣接するボクセルは、面またはエッジが隣接するボクセルのみとすることができる(その場合、特定のボクセルは、最大で18の他のボクセルに隣接することができる)。さらに他の実施形態では、隣接するボクセルは、面、エッジ、または角点が隣接するボクセルのみとすることができる(その場合、特定のボクセルは、最大で26の他のボクセルに隣接することができる)。隣接するボクセルは1つまたは複数のさらなるボクセルに隣接することができ、したがって、連結領域は、当該データセット、ここではカルシウムと識別されたボクセルのセットの最大の大きさまでの任意の形状または大きさであってもよいことが理解されよう。
連結成分解析の結果、工程78で識別された非造影画像のサブセットにおいて個別のカルシウム領域のセットが識別される。
工程104では、分類ユニット56は、K平均および/または期待値最大化(EM)を使用して、各カルシウム領域に対する信号強度分布をガウス分布に適合させる。K平均アルゴリズムは、JB McQueenによる「Some methods for classification and analysis of multivariate observations」(Proceedings of the Fifth
Symposium on Math, Statistics, and Probability、281〜297ページ、University of California Press、1967年)と、J MarroquinおよびF Girosiによる「Some extension of the k−means algorithm for image segmentation and pattern recognition」(AI Memo 1390、Massachusetts Institute of Technology、Cambridge、MA、1993年)に記載されている。期待値最大化(EM)アルゴリズムは、TK Moonによる「The expectation−maximization algorithm」(Signal Processing Magazine、IEEE、第13巻、47〜60ページ、1996年11月)に記載されている。
さらなる実施形態では、任意の適切な適合関数を使用することができる。例えば、各信号強度分布を、ガウス分布ではなく代替分布に適合させることができる。
分類ユニット56は、ぴったり合った(fitted)分布に基づいて、非造影画像のデータのサブセット内の各ボクセルに対して、ボクセルがカルシウムを表す可能性を定義する。これにより、図7のカルシウム分類が終わる。図7のカルシウム分類の出力は、カルシウム可能性のセットである。
図6を再び参照すると、工程92のカルシウム分類は図7に関して説明済みであり、カルシウム可能性のセットが得られている。
本実施形態では、図6の工程94は、工程92と同時に行われる。工程94では、分類ユニット56は血管の分類を行い、この分類は、血管内腔の分類、血管壁の分類、またはプラークの特徴付けることができる。本実施形態では、教師なし分類法が使用されるが、当該例に拘泥されず、教師付き分類法が使用されてもよい。
本実施形態の血管内腔および血管壁の分類が図8のフロー図に示されている。図8の工程120から始まって、分類ユニット56は、図6の工程90で行われた近似セグメンテーションを使用する。分類ユニット56は、近似セグメンテーションにおいて判断されたボクセルのサブセットによって示される血管を、血管の長さに沿って複数の区間に分割する。図9は、血管壁142と血管内腔144とを備える撮影された血管140の一部を通る概略的な断面図を示す。この血管は、点線によって示される複数の隣接するセクション(区間)146に分割されている。
図8の工程122では、分類ユニット56は、隣接するセクションをまとめて複数の領域にグループ化する。この複数の領域は、図9ではそれぞれ、セクション間での小さな重複を有する5つのセクションを備える。工程124では、分類ユニット56は、ガウスカーネル150を領域に適用し、したがって重み付きボクセル値のセットを生成する。
工程126では、分類ユニット56は、混合ガウス分布モデルを使用して、領域内のボクセルの確率分類を行う。工程128では、教師なし分類アルゴリズムを所定の分布に適用し、所与の信号強度を持つボクセルが壁または内腔などの特定の組織型に対応する尤度(或いは確率)を計算する。したがって、各組織型の尤度を領域内の各ボクセルに割り当てることができる。
任意の既知の技術を分類アルゴリズムに使用することができ、これによって、各信号強度に対する尤度(或いは確率)に到達するために、2クラスからなる分布内において2つの分布のそれぞれの平均、分散、および重みが推定される。たとえば、K平均アルゴリズムまたはEMアルゴリズムを使用してもよい。EMアルゴリズムは、K平均アルゴリズムと共に使用することができる。
工程130では、分類ユニット56は、より多くの領域を処理の対象とする。確率計算がまだ行われていない領域がある場合、方法は、すべての領域が処理されるまで、工程124と、工程126と、工程128とを繰り返す。
工程132では、分類ユニット56は、工程128で計算された尤度(或いは確率)に従って、組織型またはクラスの尤度(或いは確率)を各ボクセルに割り当てる。本実施形態では、分類ユニット56は、減算されたデータのサブセット内の各ボクセルに対して、工程128の尤度に従って、ボクセルが内腔を表す尤度とボクセルが血管壁を表す尤度とを定義する。
これにより、図8の血管内腔および血管壁の分類が終わる。図8の血管内腔および血管壁の分類の出力は、血管内腔尤度のセットと、血管壁尤度のセットである。
図6に戻ると、工程92および94(カルシウムおよび内腔/壁の分類)はここで終了し、分類ユニット56は、医用画像データ内のボクセルに対して、カルシウム尤度と、血管内腔尤度と、血管壁尤度とを取得している。
他の実施形態又は変形例では、任意の適切な血管内腔および血管壁分類処理、たとえば任意の適切な教師なし血管内腔および血管壁分類処理を使用することができる。
カルシウム分類に、および血管内腔および壁の分類に教師なしの方法を使用すると、それらの方法は、いずれの訓練をも必要とせず、それぞれ他のいずれのデータセットをも参照することなく、単一の分離された(isolated)データセット(すなわち、単一種類の画像データセット)に対して正しく動作する。あるいは、教師なしの方法は、複数の(multiple)データセット(すなわち、複数種類の画像データセット)にわたって使用されてもよい。たとえば、教師なしの方法は、同じ血管に関する非造影画像のデータセットとサブトラクションデータセットといった具合に、複数種類の画像データセットに適用することができる。
また、他の実施形態として、分類ユニット56は、教師付き学習法を使用して、造影画像のデータセット、非造影画像のデータセット、およびサブトラクションデータセットのうちの1つまたは複数から、1つまたは複数のタイプの特徴を分類するようにしてもよい。このような実施形態では、教師付き学習法は、たとえば臨床医によって分類された組織を教師として、研修医等の訓練に用いることができる。
図6の実施形態では、組織分類は、非造影画像のデータセットを使用するカルシウム分類と、サブトラクションデータセットを使用する血管壁および血管内腔の分類とを備える。本実施形態では、分類ユニット56は、医用画像データの第1のセットからの第1のタイプの特徴の分類と、医用画像データの第2のセットからの第2のタイプの特徴の分類とを行う。本実施形態では、第1のタイプの特徴はカルシウムを備え、医用画像データの第1のセットは非造影画像のデータセットを備え、第2のタイプの特徴は血管内腔(または血管壁)を備え、医用画像データの第2のセットはサブトラクションデータセットを備える。また、他の実施形態として、医用画像データの第1のセットは、造影画像のデータセットまたはサブトラクションデータセットを備えることができ、医用画像データの第2のセットは、非造影画像のデータセットまたは造影画像のデータセットを備えることができる。さらに、各タイプの特徴は、任意の適切な組織型または人工構造物(たとえば、ステント)のタイプであってもよい。
図6のフロー図に戻ると、工程92および94において、分類ユニット56は、ボクセルがカルシウム、血管壁、または血管内腔である尤度の判定を実行する。次に工程80に進み、判断された可能性を利用して、データセットのうちの少なくとも1つからの少なくとも1つの血管をセグメンテーションする。
工程80では、セグメンテーションユニット58は、工程92および94で各ボクセルに関連して取得されたカルシウム、内腔、壁の尤度(或いは確率)を分類ユニット56から受け取る。本実施形態では、セグメンテーションユニット58は、工程80(工程90〜104を備える)で非造影画像のデータのサブセットから取得されたカルシウムの尤度と、工程82(工程110〜122を備える)でサブトラクションデータのサブセットから取得された血管内腔、血管壁の尤度を受け取る。
いったんボクセルに尤度(或いは確率)が割り当てられると、それらの尤度(或いは確率)を使用して、信号強度データを備えるデータセットからの各特定のタイプのボクセルをセグメンテーションすることが可能である。本実施形態では、各タイプのボクセルがセグメンテーションされるデータセットは、サブトラクションデータと造影前データの両方からの医用画像データを組み込む合成データセットである。本実施形態では、この合成データセットは、各ボクセルに対して、非造影画像のデータセットからの信号強度データと、サブトラクションデータセットからの信号強度データとを備える。
本実施形態では、ボクセルがセグメンテーションされるデータセットは、非造影画像データセットおよびサブトラクションデータセットからの信号強度のすべてを備える。セグメンテーションは、データセット全体からのデータを使用し、近似セグメンテーションに限定されない。他の実施形態では、ボクセルがセグメンテーションされるデータセットは、図6の工程90で近似的にセグメンテーションされたサブセットまたは他の任意の適切なサブセットのみを備える。
また、他の実施形態として、各タイプのボクセルが、非造影画像のデータセット、造影画像のデータセット、減算されたデータセット、非造影画像のデータセット、造影画像のデータセット、および減算されたデータセットのいずれかの組合せ、または非造影画像のデータセット、造影画像のデータセット、および減算されたデータセットのいずれかのサブセットからセグメンテーションされるようにしても良い。
さらに、合成データセットは、非造影画像のデータセット、造影画像のデータセット、および減算されたデータセットのうちの少なくとも1つからの信号強度と、加えて図6の工程92および工程94から取得された尤度を備えるようにしてもよい。
工程92および94で決定された可能性は、データセットのすべてが共通座標系において合わされるので、データセットのいずれかに適用することができる。たとえば、工程92で非造影画像のデータセットのボクセルに対して取得されるカルシウム分類の尤度は、その後、造影画像のデータセットまたはサブトラクションデータセットに適用されることができる。
本実施形態では、セグメンテーションユニット58は、工程92の教師なしカルシウム分類ならびに工程94の教師なし内腔および壁分類から取得されたデータを使用して、合成データセットからの内腔のセグメンテーションを行う。
本実施形態では、内腔のセグメンテーションは、レベルセット手法を使用して行われる。内腔のセグメンテーションに関するレベルセット法は、Mohr B、Masood S、Plakas C、2012年、「Accurate lumen segmentation and stenosis detection and quantification in coronary CTA」、Proc. of MICCAI
Workshop「3D Cardiovascular Imaging:a MICCAI Segmentation Challenge」に記載されている。血管組織分類およびカルシウム分類の確率は、レベルセットを動かす速度関数を重み付けするために使用される。この速度関数では、確率が決定された3つのクラス(カルシウム、血管内腔、血管壁)のうちの1つに入る確率を使用する。レベルセットを解決して、セグメンテーションを達成する。
レベルセット処理は、各個別のボクセルを組織型に割り当てる。セグメンテーションユニット58は、血管内腔に割り当てられたこれらのボクセルを抽出する。
なお、セグメンテーションの方法には拘泥されず、任意の適切なセグメンテーション方法、たとえば動的輪郭方法を、工程80において使用することができる。
また、血管壁のセグメンテーションも行うことができる。血管壁のセグメンテーションについても、任意の手法を適用することができる。例示的な手法としては、次のものがある。分類された血管ボクセルのセットによって示される血管を、その長さに沿って複数の区間に分割する。各区間に対して、略管状の幾何学的形状を画定する。画定された管状の形状は、血管壁の外面を概略的にモデリングすることを意図し、3Dのエネルギー関数または費用関数を表すように取得される。各管状の形状は、エネルギー関数を最小にすることによってフィッティングされる。血管の各区間に対する最小にされたエネルギー関数は、たとえば所定の制約を適用することによって、ぴったり合った(fitted)管状形状を位置合わせ(アライメント)或いは共につなぎ合わせるようにして、接続される。ぴったり合った(fitted)管状形状は、次に、血管壁のボクセルを残りのボクセルからセグメンテーションするために使用される。
本実施形態では、工程80は、単一血管のセグメンテーションを示している。他の実施形態として、工程80は、医用画像データ内のさらなる血管に対して繰り返し実行するようにしてもよく、また、図6の方法の工程のいくつかまたはすべてにおいて、複数の血管について同時に処理ようにしてもよい。
本実施形態では、医用画像データの第1のセットにおける第1のタイプの特徴の分類は図7の方法を使用して行われ、第2のタイプの特徴の分類における医用画像データの第2のセットは図8の方法を使用して行われる。しかしながら、当該例に拘泥されず、例えば、第2のタイプの特徴の分類は図7の方法を使用して行われてもよく、第1のタイプの特徴の分類は図8の方法を使用して行われてもよい。また、両方の分類が図7の方法を使用して行われても、両方の分類が図8の方法を使用して行われてもよい。さらに、任意の適切な分類法はどちらの工程にも使用することができ、両方の分類に対して同じ手法を適用しても、各分類に対してそれぞれ異なる手法を適用するようにしてもよい。
図6に関して上記で説明した方法では、血管をセグメンテーションするとき、レジストレーションされた非造影画像データ(すなわち、レジストレーションされた造影前データ)とサブトラクションデータの両方が使用される。サブトラクションデータ内のカルシウムの存在は、造影前データから推論される。セグメンテーションは、カルシウムに関する情報を考慮するように適切に修正される。
造影前データ(非造影画像データ)は、カルシウムブルーミング(calcium blooming)の効果がより低いことがあるので、造影後データ(造影画像データ)よりもカルシウム分類ステップに適していると考えられる。カルシウムブルーミングは、ある種の医用画像アーチファクトであり、これにより、石灰化の領域がその真の物理的範囲よりも大きく見えるようになる。カルシウムブルーミングは、ビームハードニングおよびモーションなどのアーチファクトの組合せに起因する場合がある。カルシウムブルーミングは、非造影画像においてよりもCCTA画像においての方が著しい場合があることが知られている。また、造影がないために、造影画像データまたはサブトラクション画像データを用いる場合に比して、造影前画像データを用いてカルシウムを識別することがはるかに簡単な場合がある。このため、カルシウム分類ステップに造影画像のデータを使用することができる。
サブトラクションデータ内にはカルシウムに対応する領域が存在しない。また、造影によって強調された領域は、サブトラクションデータには存在するが造影前データには存在しない。このため、造影前データまたは造影画像データ内の血管内腔を識別および分類するよりも、サブトラクションデータ内の血管内腔を識別および分類することの方がはるかに簡単な場合がある。
図6に示した方法によれば、カルシウムがサブトラクションによって除去された医用画像データのみに基づいてセグメンテーションを行う場合に失われうるカルシウムに関する情報を失うことなく、サブトラクションを使用する利点を提供することができる。
図6の方法は、血管の自動セグメンテーションを使用するシステムによって提供される狭窄の尺度が臨床医によってより信頼されうるように、自動セグメンテーションの定量的結果を信頼性がより高くより正確なものにすることができる。現在、最新技術では、撮像システムに狭窄度を定量化させるが、臨床医は、このシステムの結果をガイドとしてのみ使用し、依然として、システムによって提供される定量的結果ではなく自分自身による医用画像の評価を使用して診断を行うことができる。図6の方法の結果、臨床医は、システムによって提供される定量的結果を使用する準備がより整う。
サブトラクションデータだけに適用される従来知られたセグメンテーション法は、内腔を過大評価して、狭窄を過小評価する傾向がある場合がある。一方、造影された(CCTA)データのみに行われる従来知られたセグメンテーション法は、内腔を過小評価する傾向がある場合がある。図6に示した方法は、内腔の大きさおよび狭窄度の良好な評価を達成するために、非造影画像データ(カルシウムスコアデータ)とサブトラクション画像データの両方を使用するものである。
また、非造影画像のデータとサブトラクションデータとに対応する造影(CCTA)データを利用することができる。このような実施形態は、少なくとも1つのタイプの特徴の可能性(内腔、壁、カルシウム等の可能性)を造影画像のデータから取得し、これらの可能性を、図6の方法で説明したカルシウム分類および内腔/壁分類から取得された可能性と組み合わせることができる。
図6の内腔セグメンテーション技術は、サブトラクションデータのみに存在するよりも多くの情報を使用することから、利点が多いと言える。造影前データ内のカルシウム分類は、サブトラクションデータ内のアーチファクト(たとえば、ダークスポットまたはダークリング)によるいかなる問題をも解決し、サブトラクションデータのみに基づくセグメンテーション法に比して、血管壁を高い精度にて推定し得るものである。 図10A、図10B、図11A、および図11Bは、図3Aおよび図3Bのサブトラクションデータセットおよびその対応する非造影画像のデータセットに図6に示した方法を適用することによって得られた結果を示す。すなわち、図10A、図10B、図11A、および図11Bは、医用画像が図3Aおよび図3Bに示されるサブトラクションデータがセグメンテーションされた試験の結果を示す。
図10A、図10B、図11A、および図11Bにおいて、太線18は、図6に示した方法を使用して行われた血管内腔のセグメンテーションの境界線を示すマークである。図11Aおよび図11Bにおいて、1組の破線19は、セグメンテーションがサブトラクションデータのみに行われた図3Aおよび図3Bに示された内腔のセグメンテーションの境界線にマークを付けたものである。このセグメンテーションの破線19は、(サブトラクションデータと非造影画像のデータの組合せに対して行われた)図6の方法によるセグメンテーションを表す太線18と比較することができる。
太線18(図6の方法)は、サブトラクションデータのみに基づいたセグメンテーション、狭窄の推定よりも改善されたセグメンテーション、および狭窄の推定を示している。定量的QCA(定量的冠動脈造影法)データは、図10A、図10B、図11A、および図11Bに使用されるデータセットに対して利用可能ではなかった。しかしながら、図6の方法を使用して取得されたセグメンテーション結果は、臨床医によるその医用画像データの解釈とより良く一致する。
図6のセグメンテーション処理によって得られた結果は、サブトラクションデータのみに基づくセグメンテーションの方法による結果よりも、臨床医による評価結果に近い。従って、内腔等を過小評価または過大評価する事態を軽減することができる。
図12A、図12B、および図12Cは、サブトラクション画像のさらなる例を示す。すなわち、図12A、図12B、および図12Cは、サブトラクション画像データと非造影画像データの両方に基づく図5の方法によるセグメンテーション法と、サブトラクションデータのみに基づくセグメンテーション法と比較するものである。図12A、図12B、および図12Cに示した画像のそれぞれは、減算されたカルシウム30の区域を含む。図6の方法によるセグメンテーションの境界線を表す線は、太線18として示されている。サブトラクションデータのみに基づくセグメンテーションを表す線は、破線19として示されている。
図12A、図12B、および図12Cのそれぞれにおいて、太線18によって囲まれる区域が破線19によって囲まれる区域よりも小さいことがわかる。サブトラクションデータのみに基づく血管のセグメンテーションが内腔を過大評価する傾向がある場合があることがこれまでにわかっている。図6の方法によって達成されるセグメンテーションは、サブトラクションデータのみに基づく同じ血管のセグメンテーションよりも良く臨床医の解釈と一致する。図6の方法を使用することは、サブトラクションデータのみに基づくセグメンテーションと比較すると、カルシウムが存在するデータに対するセグメンテーション結果の改善をもたらすことができる。
図13A、図13B、および図13Cは、カルシウムが存在することがわかっていないサブトラクションデータの例を示す。図6の方法によるセグメンテーションの境界線を表す線は、太線18として示されている。サブトラクションデータのみに基づくセグメンテーションを表す線は、破線19として示されている。図13A、図13B、および図13Cのそれぞれ対して、太線18によって囲まれる区域が破線19によって囲まれる区域と実質的に同様であることがわかるであろう。したがって、カルシウムがない場合に、図6の方法とサブトラクションデータのみに基づくセグメンテーション法との間でセグメンテーション結果の著しい変化はない。
CTデータのセグメンテーションに関する実施形態について説明してきたが、これらの実施形態は、任意の適切なタイプの医用画像データ、たとえばX線データ、MRIデータ、またはPETデータをセグメンテーションするために使用することができる。医用画像データは、獣医学に関する医用画像データを含んでよい。非造影画像およびサブトラクション画像からのデータに関する実施形態について説明してきたが、異なる特徴を分類可能な任意の医用画像タイプを使用することができる。医用画像データは、身体の任意の部分に関するものであってもよい。
本明細書において特定のユニットについて説明してきたが、他の実施形態又は変形例では、これらのユニットの機能のうちの1つまたは複数は、単一のユニット、処理リソース、または他の構成要素によって提供されることができ、または、単一のユニットによって提供される機能は、組み合わせた2つ以上のユニットによって提供されることができる。単一のユニットへの言及は、そのユニットの機能を提供する複数の構成要素が互いから離れていようといまいと、そのような構成要素を包含し、複数のユニットへの言及は、それらのユニットの機能を提供する単一の構成要素を包含する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

Claims (24)

  1. 医用画像の複数の構造物領域を含む第1のセット及び第2のセットを取得するデータ処理ユニットと、
    前記第1のセットから第1のタイプの特徴を有する第1の構造物領域を分類し、前記第2のセットから第2のタイプの特徴を有する第2の構造物領域を分類する分類ユニットと、
    前記第1のセット及び前記第2のセットを組み込んだ合成データセットに含まれる前記第1の構造物領域又は前記第2の構造物領域を、前記分類ユニットによる前記第1の構造物領域の分類結果及び前記第2の構造物領域の分類結果を使用してセグメンテーションするセグメンテーションユニットと、
    を備える医用画像処理装置。
  2. 記分類ユニットが、前記第1のセットおよび前記医用画像に関する少なくとも1つの他のセットから前記第1の構造物領域を分類することと、前記第2のセットおよび前記医用画像に関する少なくとも1つのさらに他のセットから前記第2の構造物領域を分類することとのうち少なくとも1つを行う、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記セグメンテーションユニットが、前記第1のセット、前記第2のセット、前記医用画像に関する他のセットとの少なくともつから前記第1の構造物領域又は前記第2の構造物領域をセグメンテーションする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記第1の構造物領域が石灰化領域とステント領域のうちの少なくとも1つであり、前記第1のセットが非造影画像データのセットであり、前記第2の構造物領域が血管領域であり、前記第2のセットがサブトラクション画像データのセットおよび造影画像データのセットのうちの少なくとも1つである請求項1に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記第2の構造物領域は血管壁領域又は血管内腔領域である請求項1に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記セグメンテーションユニットにより前記血管壁領域又は前記血管内腔領域から血管狭窄が定量化される請求項5に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記第1のセットおよび前記第2のセットは複数のボクセルから構成される3次元画像データのセットからなり、
    前記第1のセット内の複数のボクセルのそれぞれについて前記第1の構造物領域であるか否かが判断され、
    前記第2のセット内の複数のボクセルのそれぞれについて前記第2の構造物領域であるか否かが判断される請求項1に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記第1のセット内の複数のボクセルのそれぞれについて前記第1の構造物領域である第1の可能性が判断され、前記第2のセット内の複数のボクセルのそれぞれについて前記第2の構造物領域である第2の可能性が判断される請求項1に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記第1の構造物領域である前記第1の可能性のレベルと、前記第2の構造物領域である前記第2の可能性のレベルとが判断され、前記レベルのセットの速度関数が前記第1の可能性および前記第2の可能性のうちの少なくとも1つに応じて決定される請求項8に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記第1の構造物領域又は前記第2の構造物領域の判断処理に教師なし分類技術が用いられる請求項1に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記第1のセット及び前記第2のセットが位置合わせされる請求項1に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記セグメンテーションユニットが、前記第1のセットおよび前記第2のセットのうちの少なくとも1つにおいて前記第1のタイプの特徴又は前記第2のタイプの特徴により前記第1の構造物領域又は前記第2の構造物領域を近似的にセグメンテーションし、
    記第1のタイプの特徴により前記第1の構造物領域を近似的にセグメンテーションすることにより、前記第1のセットから前記第1の構造物領域を特定し、前記第2のタイプの特徴により前記第2の構造物領域を近似的にセグメンテーションすることにより、前記第2のセットから前記第2の構造物領域を特定する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  13. 前記第1のセットがそれぞれ個々の値を有する複数のボクセルを備え、前記第1のタイプの特徴の分類を判断することが、各ボクセルの前記値と閾値との比較に応じて前記複数のボクセルからボクセルのサブセットを選択することを備える請求項1に記載の医用画像処理装置。
  14. 前記閾値は複数の閾値候補のそれぞれに対する選択パラメータにより選択される請求項13に記載の医用画像処理装置。
  15. 前記選択パラメータがベイズ情報量規準を備える請求項14に記載の医用画像処理装置。
  16. 前記第1のタイプの特徴の分類を判断するために前記ボクセルの前記サブセットに対して連結成分解析が行われる請求項14に記載の医用画像処理装置。
  17. 前記第1のタイプの特徴の分類を判断するために前記連結成分解析から得られる少なくとも1つの個別の領域に信号強度分布が適合される請求項16に記載の医用画像処理装置。
  18. 前記信号強度分布を適合するために教師なし学習手法が使用される請求項17に記載の医用画像処理装置。
  19. 前記教師なし学習法が、混合ガウス分布モデル、K平均、期待値最大化のうちの少なくとも1つを備える請求項18に記載の医用画像処理装置。
  20. 前記第2のタイプの特徴の分類を判断することが、
    血管を区間に分割することと、
    領域に前記区間をグループ化し、各領域に重み付きカーネルを適用することと、
    各領域に多クラス分布を適用することと、
    各領域に対して、分類アルゴリズムに基づいて前記第2のタイプの特徴の分類を判断することとを備える、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  21. 前記第1のセットおよび前記第2のセットがそれぞれ、ボリューム医用画像データを備える、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  22. 医用画像データの前記第1のセットおよび医用画像データの前記第2のセットがそれぞれ、CTデータ、MRIデータ、PETデータ、SPECTデータのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  23. 医用画像の複数の構造物領域を含む第1のセット及び第2のセットを取得し、
    前記第1のセットから第1のタイプの特徴を有する第1の構造物領域を分類し、前記第2のセットから第2のタイプの特徴を有する第2の構造物領域を分類し、
    前記第1のセット及び前記第2のセットを組み込んだ合成データセットに含まれる前記第1の構造物領域又は前記第2の構造物領域を、前記第1の構造物領域の分類結果及び前記第2の構造物領域の分類結果を使用してセグメンテーションすることを備える医用画像処理方法。
  24. 請求項23に記載の方法を行うためのコンピュータプログラムを記憶する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
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