JP6701944B2 - 車載バッテリシステム - Google Patents

車載バッテリシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6701944B2
JP6701944B2 JP2016097615A JP2016097615A JP6701944B2 JP 6701944 B2 JP6701944 B2 JP 6701944B2 JP 2016097615 A JP2016097615 A JP 2016097615A JP 2016097615 A JP2016097615 A JP 2016097615A JP 6701944 B2 JP6701944 B2 JP 6701944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode side
welding
relay
battery
battery module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016097615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017208873A (ja
Inventor
宏昌 田中
宏昌 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016097615A priority Critical patent/JP6701944B2/ja
Publication of JP2017208873A publication Critical patent/JP2017208873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6701944B2 publication Critical patent/JP6701944B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、バッテリユニットに設けられたリレーの溶着の有無を判定する、車載バッテリシステムに関する。
回転電機を駆動源とするハイブリッド車両や電気自動車には、電源であるバッテリユニットが搭載されている。バッテリユニットにはバッテリ本体に加えて、バッテリ本体と負荷との導通/遮断を切り替える、システムメインリレーと呼ばれるリレーが設けられている。システムメインリレーは正極線及び負極線にそれぞれ設けられる。
システムメインリレーのオン/オフ(接続/遮断)の切り替えの際に、可動接点と固定接点間にアークが生じて両接点が溶着するおそれがある。そこで従来から車載バッテリシステムには、システムメインリレーの溶着有無を判定する判定システムが設けられている。
例えば特許文献1では、図8に示すように、メインバッテリ100(直流電源)、負荷102、及び両者を結ぶ正極線と負極線とにそれぞれ設けられたシステムメインリレーSMRB,SMRGを備えた高電圧回路に、溶着判定部104を接続させている。溶着判定部104は交流電源106を備えており、この交流電源106は一端が高電圧回路に接続され、他端が車体108(ボデー)に接地される。
システムメインリレーSMRB,SMRGの溶着有無を判定するに当たり、まず、両リレーSMRB,SMRGにオフ指令(遮断指令)を与える。その後、交流電源106から交流電流を出力する。このとき、正極側のシステムメインリレーSMRBが溶着している場合、交流電源106から流れる交流電流により、図8に示すように交流ループL1が形成される。また、負極側のシステムメインリレーSMRGが溶着している場合、交流電源106から流れる交流電流により、交流ループL2が形成される。なお、負荷102と車体108との間の破線は容量結合を表している。
一方、正極側及び負極側のシステムメインリレーSMRB,SMRGの両者に溶着が生じていない場合(可動接点と固定接点が離間可能な場合)、両リレーSMRB,SMRGに遮断指令を与えることで交流ループL1及び交流ループL2が切れる。正確にはリレーの可動接点と固定接点の間に容量結合が形成されるが、当該容量結合に由来するインピーダンスによって、交流ループL1,L2の電流振幅は溶着時と比較して低減される。溶着判定部104は、交流ループL1,L2の有無や振幅の大小比較に基づいて、システムメインリレーSMRB,SMRGの溶着の有無を判定している。
特開2015−35708号公報
ところで、近年、車両の僅かな隙間にもバッテリを配置できるように、バッテリユニットを複数のバッテリモジュールに分割(小分け)し、これらを直列接続させる場合がある。バッテリモジュールが単独で利用されること等を想定し、各バッテリモジュールの正極線及び負極線にはそれぞれシステムメインリレーが設けられる。
図9に示すように、複数(例えば2個)のバッテリモジュール110A,110Bを直列接続させた場合、正極側の交流ループL10の経路上に複数(例えば3個)のシステムメインリレーSMRB1,SMRG2,SMRB2が設けられる。そうなると、そのうちの一個(例えばSMRG2)に溶着が発生していたとしても、他の二個(例えばSMRB1,SMRB2)は溶着していないため、システムメインリレーSMRB1,SMRG2,SMRB2に遮断指令を与えた際に、交流ループL10が切れる。その結果、システムメインリレーSMRG2の溶着発生を検知することは困難となる。
そこで本発明は、交流ループの経路上に複数のシステムメインリレーが設けられたときに、個々のシステムメインリレーの溶着の有無を判定可能な、車載バッテリシステムを提供することを目的とする。
本発明は、車載バッテリシステムに関する。当該システムは、バッテリならびに当該バッテリの正極側及び負極側にそれぞれ設けられたリレーを備える第1バッテリモジュールと、バッテリならびに当該バッテリの正極側及び負極側にそれぞれ設けられたリレーを備え、前記第1バッテリモジュールの正極側に直列接続される第2バッテリモジュールと、前記第1バッテリモジュールから引き出された負極線及び前記第2バッテリモジュールから引き出された正極線間の電圧を検出する電圧センサと、前記第1バッテリモジュールの前記正極側リレーと前記負極側リレーとの間に一端が接続され、他端が車体に接地された交流電源と、前記交流電源に流れる電流を検出する電流センサと、を備える溶着判定部と、前記第1及び第2バッテリモジュールの、それぞれの前記正極側及び負極側リレーの接続及び遮断を切り替える制御部と、を備える。前記制御部は、前記第1及び第2バッテリモジュールのそれぞれの前記正極側及び負極側リレーに対して接続指令を与えた状態から、前記第1バッテリモジュールの前記負極側リレーのみに対して接続指令から遮断指令に切り替えその他のリレーに対しては接続指令を維持する第1溶着判定ステップが実行可能である。さらに、前記第1バッテリモジュールの前記負極側リレーに与える指令を遮断指令のまま維持し、かつ、接続指令が与えられた、前記第1バッテリモジュールの前記正極側リレー、ならびに、前記第2バッテリモジュールの前記正極側及び負極側リレーに対して、接続指令から遮断指令に切り替える対象となるリレーを順次変更する第2溶着判定ステップが実行可能である。前記溶着判定部は、前記第1溶着判定ステップの実行期間における、前記電圧センサの検出値が所定の閾値を超過するときに、前記第1バッテリモジュールの前記負極側リレーに溶着有りと判定する。また、前記第2溶着判定ステップの実行期間に前記交流電源から交流電流を出力させ、前記電流センサが検出した交流電流の振幅が所定の閾値を超過したときに、当該閾値を超過した時点における、前記接続指令から遮断指令への切り替え対象となったリレーに対して溶着有りと判定する。
本発明によれば、交流ループの経路上に複数のシステムメインリレーが設けられたときであっても、個々のシステムメインリレーの溶着の有無を判定可能となる。
本実施形態に係る車載バッテリシステムを例示する回路図である。 本実施形態に係る溶着判定フロー(SMRG1の溶着有無判定)を例示する図である。 本実施形態に係る溶着判定フロー(SMRB2の溶着有無判定)を例示する図である。 本実施形態に係る溶着判定フロー(SMRG2の溶着有無判定)を例示する図である。 本実施形態に係る溶着判定フロー(SMRB1の溶着有無判定)を例示する図である。 本実施形態に係る溶着判定フローを例示するフローチャート(1/2)である。 本実施形態に係る溶着判定フローを例示するフローチャート(2/2)である。 従来の溶着判定を説明する図である。 従来の溶着判定を説明する図である。
<全体構成>
図1には、本実施形態に係る車載バッテリシステムの回路図が例示されている。矢線は信号線を示す。車載バッテリシステムは、例えば回転電機を駆動源とする、ハイブリッド車両や電気自動車に搭載される。車載バッテリシステムは、バッテリモジュール10A,10B、溶着判定部12、制御部14、及び電圧センサ16を含んで構成される。
バッテリモジュール10A(第1バッテリモジュール)は、バッテリ18A、当該バッテリ18Aの正極側に設けられたシステムメインリレーSMRB1(正極側リレー)、及び、バッテリ18Aの負極側に設けられたシステムメインリレーSMRG1(負極側リレー)を備える。
同様にして、バッテリモジュール10B(第2バッテリモジュール)は、バッテリ18B、当該バッテリ18Bの正極側に設けられたシステムメインリレーSMRB2(正極側リレー)、及び、バッテリ18Bの負極側に設けられたシステムメインリレーSMRG2(負極側リレー)を備える。
図1では、2つのバッテリモジュールについて、バッテリモジュール10Aが負極側に、バッテリモジュール10Bが正極側となるように、両者は直列接続される。具体的には、バッテリモジュール10AのシステムメインリレーSMRB1から引き出された正極線20とバッテリモジュール10BのシステムメインリレーSMRG2から引き出された負極線22とが接続される。
バッテリ18A,18Bとも、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池からなる円筒電池を複数接続させることで構成される。例えば、5〜10本程度の円筒電池を並列接続させたグループを5グループ程度設け、各グループを直列接続することで、それぞれのバッテリ18A,18Bが構成される。
システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2は、それぞれ、バッテリ18A,18Bと負荷との導通/遮断を切り替える。原理的には負極側のバッテリモジュール10Aの負極線24と、正極側のバッテリモジュール10Bの正極線26にシステムメインリレーを設ければ足りるが、バッテリモジュール10A,10B単独での使用を可能とし、またバッテリモジュールの拡張性を考慮して、バッテリモジュール10A,10Bのそれぞれに正極側システムメインリレーSMRB及び負極側システムメインリレーSMRGが設けられている。
電圧センサ16は、バッテリモジュール10AのシステムメインリレーSMRG1から引き出された負極線24と、バッテリモジュール10BのシステムメインリレーSMRB2から引き出された正極線26間の電圧VLを検出する。また、バッテリ18A,18Bの電圧変動を平滑化(吸収)するために、電圧センサ16と並列に、平滑コンデンサCLが設けられる。
システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2が全て接続状態であるとき、正極線26及び負極線24間の電圧はバッテリ18A及びバッテリ18Bとの電圧和である電源電圧となる。この電源電圧は、後述するDC/DCコンバータのデューティ比を定める基準値となる。
また、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2のいずれか一つが遮断状態であるとき、正極線26及び負極線24間の電圧は平滑コンデンサCLに蓄積された電荷の放出(ディスチャージ)に従って低減し最終的に0[V]に至る。後述するように、予め定められた電荷の放出期間後に電圧センサ16が検出した電圧値に基づいて、システムメインリレーSMRG1の溶着の有無が判定される。
電圧センサ16の先にはパワーコントロールユニット30が接続される。パワーコントロールユニット30は例えばDC/DCコンバータ及びインバータ(いずれも図示せず)を備える。パワーコントロールユニット30は、バッテリモジュール10A,10Bから出力された直流電圧を昇圧する。またインバータは昇圧後の直流電力を交流電力に変換する。変換後の交流電力は図示しない回転電機等の負荷に供給される。
パワーコントロールユニット30は高電圧機器のため、車体32(ボデー)から絶縁される。例えばパワーコントロールユニット30は絶縁材料を介して車体32に固定される。後述するように、溶着判定部12の交流電源34から交流電流を出力させると、パワーコントロールユニット30と車体32の間に容量結合Cs(図3等)が形成される。
溶着判定部12は、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2の溶着の有無を判定する。溶着判定部12は、交流電源34、電流センサ36、及び演算部38を備える。
交流電源34は、その一端がバッテリモジュール10AのシステムメインリレーSMRB1,SMRG1間に接続され、他端が車体32に接続される。図1では、システムメインリレーSMRG1とバッテリ18Aの間に交流電源34の一端を接続させているが、バッテリ18AとシステムメインリレーSMRB1との間に交流電源34の一端を接続させてもよい。またバッテリモジュール10Aへの接続に際し、直流電流の流入を防止し、また交流電流の供給を可能とするために、カップリングコンデンサCCを介して交流電源34とバッテリモジュール10Aとを接続させてもよい。
電流センサ36は、交流電源34に流れる交流電流を検出する。電流センサ36は、例えば、交流電源34と車体32の間の配線に設けられる。
演算部38は、例えばコンピュータから構成され、演算回路であるCPU及び記憶装置であるメモリを備える。メモリには後述する溶着判定フローを実行するためのプログラムや、当該判定フローにて用いられる閾値等が記憶されている。
演算部38は、電流センサ36が検出した交流電流波形、及び、電圧センサ16が検出した電圧値を取得する。演算部38は、電流センサ36から取得した交流電流の振幅に基づいて、システムメインリレーSMRB1,SMRG2,SMRB2の溶着の有無を判定する。また電圧センサ16から取得した電圧値に基づいてシステムメインリレーSMRG1の溶着の有無を判定する。
制御部14は、バッテリシステムを含む車両内の機器を制御する。制御部14は例えばコンピュータから構成され、演算回路であるCPU及び記憶装置であるメモリを備える。メモリはSRAM等の揮発性メモリ及びROMやハードディスク等の不揮発性メモリを含んで構成される。メモリには後述する溶着判定フローを実行するためのプログラムや、当該判定フローにて用いられる閾値等が記憶されている。
制御部14は車両に搭載された各種センサから検出値を受信する。具体的には電圧センサ16から正極線26−負極線24間の電圧値VLを受信し、電流センサ36から交流電源34に流れる(流れ込む)電流値を受信する。加えて制御部14は、溶着判定部12の演算部38による溶着判定情報を受信する。
また、制御部14は、車両内の機器を制御する。例えば、電圧センサ16から取得した低圧側電圧VLと、図示しない高圧側電圧VHとの比較に基づいて、パワーコントロールユニット30内のDC/DCコンバータのスイッチング素子のオン/オフ制御を行う。
また、制御部14は、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2の接続/遮断(オン/オフ)を制御する。制御部14は、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2に対して接続指令または遮断指令を与える。例えば接続指令とは、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2内の電磁石を励磁させるための電流信号である。また遮断指令とは、例えば上記電磁石への電流供給の遮断(I=0[A])である。
加えて制御部14は、後述する溶着判定フローにおいて、溶着判定部12の演算部38に対して、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2の接続/遮断状態を送信する。演算部38では、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2の接続/遮断状態に応じた溶着判定を行う。
<溶着判定フロー>
図2〜図5に、本実施形態に係る、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2のそれぞれの溶着判定ステップを例示し、また図6、図7にこれらのステップを含めた、溶着判定のフローチャートを例示する。なお、図2〜図5では、それぞれの溶着判定に関連の少ない信号線(矢線)は適宜図示を省略している。
本実施形態に係る溶着判定フローは、車両のReady−Off操作をトリガーにして開始される。Ready−Off操作とは、車両のパワースイッチに対するオフ操作を示し、車両のシステムを停止させるための操作である。Reasy−Off操作により、それまでオン状態(接続状態)であったシステムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2がオフ状態に切り替えられ、バッテリ18A,18Bと負荷とが切り離される。本実施形態では、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2をオン状態からオフ状態に移行する期間に溶着判定フローを実行する。
まず制御部14は、Ready−Off操作を受けて、つまり車両のパワースイッチのオフ操作を検知すると、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2に対して接続指令(オン指令)を与えていた状態から、システムメインリレーSMRG1のみに対して接続指令から遮断指令に切り替え、その他のシステムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2に対しては接続指令を維持する、第1溶着判定ステップを実行する(図2及び図6のステップS10)。さらに制御部14は、第1溶着判定ステップを実行したこと、またはシステムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2に与えた指令(接続指令/遮断指令)を、溶着判定部12の演算部38に送信する。
演算部38は、第1溶着判定ステップの実行期間における、電圧センサ16の検出値を監視する。すなわち演算部38は、平滑コンデンサCLの電荷放出期間(ディスチャージ期間)が経過するまで待機し(図6のS12)、その後、監視対象の検出値VLが所定の閾値Vthを超過しているか否かを判定する(S14)。閾値Vthは例えば0[V]である。
ステップS14にて検出値VLが閾値Vthを超過した場合、演算部38は、システムメインリレーSMRG1に溶着有りと判定する(S16)。演算部38は判定結果を制御部14に送信する。制御部14では、溶着有りとの判定結果を受けて、車両内のディスプレイやユーザーの端末等に、警告を出力する(S18)。例えばディーラでの点検を促すメッセージを出力する。
さらに制御部14は、現時点で接続指令が与えられている全てのシステムメインリレーに対して遮断指令を与え(S20)、車両の電気系統システムを停止させる(フローを終了させる)。
ステップS14に戻り、検出値VLが閾値Vth以下である場合、演算部38はシステムメインリレーSMRG1の溶着無しと判定する(S22)。当該判定結果は制御部14に送信される。
システムメインリレーSMRG1の溶着無しとの判定結果を受けて、制御部14は、溶着判定の対象とするシステムメインリレーを切り替える第2溶着判定ステップを実行する。すなわち制御部14は、遮断指令が与えられたシステムメインリレーSMRG1に対して遮断指令を維持する。また、第1溶着ステップにて接続指令が与えられたシステムメインリレーSMRB1,SMRB2,SMRG2に対して、接続指令から遮断指令に切り替える対象となるシステムメインリレーを順次変更する(図3〜図5、図6のS24,S34,S44)。
図6に示すフローでは、制御部14は、システムメインリレーSMRB2に対して、接続指令を遮断指令に切り替える。システムメインリレーSMRB1,SMRG2に対しては、接続指令を維持し、システムメインリレーSMRG1に対しては、遮断指令を維持する(図3及び図6のS24)。制御部14は、このような各システムメインリレーへの指令内容を演算部38に送信する。
演算部38ではこれを受けて、交流電源34から交流電流を出力させる(S26)。仮にシステムメインリレーSMRB2に溶着が生じていた場合、図3に示すような交流ループL20が形成される。すなわち、交流電源34→カップリングコンデンサCC→バッテリ18A→システムメインリレーSMRB1(接続中)→システムメインリレーSMRG2(接続中)→バッテリ18B→システムメインリレーSMRB2(溶着)→パワーコントロールユニット30→容量結合Cs(浮遊容量)→車体32→交流電源34との交流ループL20が形成される。
このとき、電流センサ36は、交流ループL20を流れる交流電流を検出する。演算部38は、電流センサ36が検出した交流電流の振幅(波高値)を参照し、当該振幅Aが所定の閾値Athを超過するか否かを判定する(S28)。超過した場合、演算部38は、当該超過時点において接続指令から遮断指令への切り替え対象となっていた、システムメインリレーSMRB2に溶着有りと判定する(S30)。この判定結果は制御部14に送信される。制御部14は、上述したステップS18(警告出力)及びステップS20(リレー遮断)を実行し、フローを終了させる。
ステップS28にて、交流電流の振幅Aが所定の閾値Ath以下である場合には、演算部38はシステムメインリレーSMRB2の溶着無しと判定する(S32)。当該判定結果は制御部14に送られる。
システムメインリレーSMRB2の溶着無しとの判定結果を受けて、制御部14は、溶着判定の対象とするシステムメインリレーをSMRG2に切り替える。制御部14は、遮断指令が与えられたシステムメインリレーSMRG1に対して遮断指令を維持する。また、接続指令が与えられたシステムメインリレーSMRB1に対して接続指令を維持する。さらに、一旦遮断指令が与えられたシステムメインリレーSMRB2に対して、遮断指令から接続指令に切り替え、また、接続指令が与えられたシステムメインリレーSMRG2に対しては、接続指令から遮断指令に切り替える(図4及び図7のS34)。制御部14は、このような各システムメインリレーへの指令内容を演算部38に送信する。
演算部38ではこれを受けて、交流電源34から交流電流を出力させる(S36)。仮にシステムメインリレーSMRG2に溶着が生じていた場合、図3と同様の交流ループL20が形成される。
このとき、電流センサ36は、交流ループL20を流れる交流電流を検出する。演算部38は、電流センサ36が検出した交流電流の振幅を参照し、当該振幅Aが所定の閾値Athを超過するか否かを判定する(S38)。超過した場合は演算部38はシステムメインリレーSMRG2に溶着有りと判定する(S40)。この判定結果は制御部14に送信される。制御部14は、上述したステップS18(警告出力)及びステップS20(リレー遮断)を実行し、フローを終了させる。
ステップS38にて、交流電流の振幅Aが所定の閾値Ath以下である場合には、演算部38はシステムメインリレーSMRG2の溶着無しと判定する(S42)。当該判定結果は制御部14に送られる。
システムメインリレーSMRG2の溶着無しとの判定結果を受けて、制御部14は、溶着判定の対象とするシステムメインリレーをSMRB1に切り替える。制御部14は、遮断指令が与えられたシステムメインリレーSMRG1に対して遮断指令を維持する。また、接続指令が与えられたシステムメインリレーSMRB2に対して接続指令を維持する。さらに、一旦遮断指令が与えられたシステムメインリレーSMRG2に対して、遮断指令から接続指令に切り替え、また、接続指令が与えられたシステムメインリレーSMRB1に対しては、接続指令から遮断指令に切り替える(図5及び図7のS44)。制御部14は、このような各システムメインリレーへの指令内容を演算部38に送信する。
演算部38ではこれを受けて、交流電源34から交流電流を出力させる(S46)。仮にシステムメインリレーSMRB1に溶着が生じていた場合、図3と同様の交流ループL20が形成される。
このとき、電流センサ36は、交流ループL20を流れる交流電流を検出する。演算部38は、電流センサ36が検出した交流電流の振幅を参照し、当該振幅Aが所定の閾値Athを超過するか否かを判定する(S48)。超過した場合は演算部38はシステムメインリレーSMRB1に溶着有りと判定する(S50)。この判定結果は制御部14に送信される。制御部14は、上述したステップS18(警告出力)及びステップS20(リレー遮断)を実行し、フローを終了させる。
ステップS48にて、交流電流の振幅Aが所定の閾値Ath以下である場合には、演算部38はシステムメインリレーSMRB1の溶着無しと判定する(S52)。当該判定結果は制御部14に送られる。
ステップS52にてシステムメインリレーSMRB1の溶着無し、つまり全てのシステムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2に対して溶着無しの判定結果が得られたことを受けて、制御部14は、現時点で接続状態であるシステムメインリレーを遮断状態に切り替える。すなわち、システムメインリレーSMRB2及びSMRG2に対して遮断指令を与える(S54)。全てのシステムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2が遮断され、車両の電気系統システムが停止される。
上記の溶着判定フローを実行することで、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2の全ての溶着有無が判定可能となる。加えて、本実施形態に係る溶着判定フローでは、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2のそれぞれの接続/遮断(オン/オフ)の切り替え回数を抑制して、各システムメインリレーの劣化を抑制している。
上述したように、システムメインリレーの接続/遮断の切り替え時に固定接点と可動接点との離間距離が絶縁距離より短くなってアークが発生する。また、アークの発生期間の短縮化を狙って、つまり固定接点と可動接点との離間距離が絶縁距離より短くなる期間の短縮化を狙って、接続時に可動接点は所定の付勢力を与えられた状態で固定接点に衝突させられる。この衝突により可動接点及び固定接点が摩耗する。このようにして、接続/遮断の回数が多くなるほどシステムメインリレーの接点劣化(溶着及び摩耗)が進行する。
本実施形態では、溶着判定フローの実行に当たり、システムメインリレーの接続/遮断の切り替え回数を抑制させ、上述したような、接続/遮断の切り替えに伴う、システムメインリレーの接点劣化を抑制している。
具体的には、図6、図7のフローを参照すると、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2の接続/遮断の切り替え回数は、
SMRB1:接続→遮断:1回、遮断→接続:0回
SMRG1:接続→遮断:1回、遮断→接続:0回
SMRB2:接続→遮断:2回、遮断→接続:1回
SMRG2:接続→遮断:2回、遮断→接続:1回
となる。
特に前者2つのシステムメインリレーSMRB1,SMRG1では、溶着判定フローにおいて、接続から遮断への切り替えが1回に収まり、遮断から接続への切り替えは0となっている。これは、Ready−Off指令を受けて、車両の電気系統システムが起動状態から停止状態に至る際に行われる操作と同一である。つまり、本実施形態に係る溶着判定フローでは、通常のReady−Offプロセスから接続/遮断及び遮断/接続の操作回数を増加させずに、システムメインリレーSMRB1,SMRG1の溶着有無の判定を行っている。
なお、上述の例では、システムメインリレーSMRB1,SMRB2,SMRG2の3者のうち、SMRG1の接続/遮断の切り替え回数が相対的に少なくなるように溶着有無の判定対象を設定していたが、この形態に限らない。つまり、図6、図7の溶着判定フローを参照して、上記3者のシステムメインリレーのうち最後に溶着有無が判定されるものが、相対的に接続/遮断の切り替え回数が少なくなる。これを踏まえ、システムメインリレーSMRB1,SMRB2,SMRG2の溶着判定を行う順番を適宜変更してもよい。例えば、3者のうち最も溶着のおそれの高いもの、例えば3つのメインリレーの中で最も高温のものの、溶着有無の判定順を最後に回してもよい。
また、本実施形態に係る溶着判定フローでは、ステップS20に示すように、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2のいずれか一つに溶着有りとの判定が出された時点で、溶着有無が未判定のシステムメインリレーが残っていても、いわゆる共連れ故障を防止するために、溶着判定フローを終了させている。
例えばシステムメインリレーSMRG1及びSMRG2が溶着し、その上で溶着有無判定を進める場合、ステップS34にてシステムメインリレーSMRB2を遮断状態から接続状態に切り替える際に、バッテリ18A,18Bが負荷と導通してしまい、平滑コンデンサCLに突入電流が流入するおそれ(共連れ故障)がある。本実施形態に係る溶着判定フローのように、システムメインリレーSMRB1,SMRG1,SMRB2,SMRG2のいずれか一つに溶着有りとの判定が出された時点で、溶着判定フローを終了させることで、共連れ故障を防止できる。
10A,10B バッテリモジュール、12 溶着判定部、14 制御部、16 電圧センサ、18A,18B バッテリ、24 負極線、26 正極線、32 車体、34 交流電源、36 電流センサ、38 演算部、L20 交流ループ、SMRB 正極側システムメインリレー、SMRG 負極側システムメインリレー。

Claims (1)

  1. バッテリならびに当該バッテリの正極側及び負極側にそれぞれ設けられたリレーを備える第1バッテリモジュールと、
    バッテリならびに当該バッテリの正極側及び負極側にそれぞれ設けられたリレーを備え、前記第1バッテリモジュールの正極側に直列接続される第2バッテリモジュールと、
    前記第1バッテリモジュールから引き出された負極線及び前記第2バッテリモジュールから引き出された正極線間の電圧を検出する電圧センサと、
    前記第1バッテリモジュールの前記正極側リレーと前記負極側リレーとの間に一端が接続され、他端が車体に接地された交流電源と、前記交流電源に流れる電流を検出する電流センサと、を備える溶着判定部と、
    前記第1及び第2バッテリモジュールの、それぞれの前記正極側及び負極側リレーの接続及び遮断を切り替える制御部と、
    を備えた車載バッテリシステムであって、
    前記制御部は、
    前記第1及び第2バッテリモジュールのそれぞれの前記正極側及び負極側リレーに対して接続指令を与えた状態から、前記第1バッテリモジュールの前記負極側リレーのみに対して接続指令から遮断指令に切り替えその他のリレーに対しては接続指令を維持する第1溶着判定ステップと、
    前記第1バッテリモジュールの前記負極側リレーに与える指令を遮断指令のまま維持し、かつ、接続指令が与えられた、前記第1バッテリモジュールの前記正極側リレー、ならびに、前記第2バッテリモジュールの前記正極側及び負極側リレーに対して、接続指令から遮断指令に切り替える対象となるリレーを順次変更する第2溶着判定ステップと、
    を実行可能であり、
    前記溶着判定部は前記第1溶着判定ステップの実行期間における、前記電圧センサの検出値が所定の閾値を超過するときに、前記第1バッテリモジュールの前記負極側リレーに溶着有りと判定し、
    前記制御部は、前記第1バッテリモジュールの前記負極側リレーに溶着無しと判定されたときに、前記第2溶着判定ステップを実行し、
    前記溶着判定部は、前記第2溶着判定ステップの実行期間に前記交流電源から交流電流を出力させ、前記電流センサが検出した交流電流の振幅が所定の閾値を超過するときに、当該閾値を超過した時点における、前記接続指令から遮断指令への切り替え対象となったリレーに対して溶着有りと判定し、
    前記制御部は、前記第2溶着判定ステップにおいて前記切り替え対象となったリレーに対して溶着無しと判定されたときに、当該切り替え対象のリレーを変更する、
    ことを特徴とする、車載バッテリシステム。
JP2016097615A 2016-05-16 2016-05-16 車載バッテリシステム Expired - Fee Related JP6701944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016097615A JP6701944B2 (ja) 2016-05-16 2016-05-16 車載バッテリシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016097615A JP6701944B2 (ja) 2016-05-16 2016-05-16 車載バッテリシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017208873A JP2017208873A (ja) 2017-11-24
JP6701944B2 true JP6701944B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=60416685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016097615A Expired - Fee Related JP6701944B2 (ja) 2016-05-16 2016-05-16 車載バッテリシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6701944B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7177005B2 (ja) * 2019-06-10 2022-11-22 本田技研工業株式会社 電源システム及びその制御方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4402514B2 (ja) * 2004-05-13 2010-01-20 日野自動車株式会社 電源装置
JP4599260B2 (ja) * 2004-09-28 2010-12-15 プライムアースEvエナジー株式会社 電源制御装置、電源制御方法、プログラム及び記録媒体
JP4830557B2 (ja) * 2006-03-15 2011-12-07 トヨタ自動車株式会社 電源制御装置
JP2012005174A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Toyota Motor Corp 車両の電源装置
JP2012152071A (ja) * 2011-01-21 2012-08-09 Panasonic Corp 漏電遮断装置
US9434261B2 (en) * 2011-10-17 2016-09-06 Robert Bosch Gmbh Welded contactor checking systems and methods
JP6140568B2 (ja) * 2013-08-08 2017-05-31 株式会社Soken 溶着検査システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017208873A (ja) 2017-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6111967B2 (ja) 電源システム
US8963457B2 (en) Electric storage system and control method of electric storage system
US10222423B2 (en) Electrical storage system
JP5920469B2 (ja) 電源装置
US10024919B2 (en) System for determining fixation of relay
JP5924418B2 (ja) 蓄電システム
JP2013207961A (ja) リレー溶着診断装置
JP2009290978A (ja) 車両用電源回路の故障検出方法及びその装置
JPWO2014061137A1 (ja) 電源管理システムおよび電源管理方法
JP2010183679A (ja) バッテリシステム
JP6406146B2 (ja) 電源装置
KR102351067B1 (ko) 전기 자동차용 배터리 전원 공급 장치 및 방법
CN105244219A (zh) 换向式直流断路器及其监视方法
JP6701944B2 (ja) 車載バッテリシステム
JP2017079496A (ja) コンタクタ故障判定装置およびコンタクタ故障判定方法
JP5200175B1 (ja) 車載用充電装置
JP4538435B2 (ja) 電池パックの充電システム
JP2017514447A (ja) Dc−dc電圧コンバータの作動を非活性化するための電圧供給システム及び方法
JP5146514B2 (ja) 切替装置、切替装置制御方法、切替装置制御プログラム
JP2017093008A (ja) コンタクタ故障判定装置およびコンタクタ故障判定方法
JP5659764B2 (ja) 充電装置およびそれを備える電動車両
JP2016158364A (ja) 電源システム
JP2016067077A (ja) 蓄電システム
JP2013113710A (ja) 絶縁異常検出装置
JP6003691B2 (ja) 電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200420

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6701944

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees