JP6701796B2 - 基地局、端末、無線通信システム及び基地局制御方法 - Google Patents

基地局、端末、無線通信システム及び基地局制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局、端末、無線通信システム及び基地局制御方法に関する。
基地局が複数のアンテナを同時に使用して、複数の端末と通信を行うマルチユーザMIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)通信システムが知られている。また、マルチユーザMIMO通信システムにおいて、ユーザ(端末)間の干渉が発生しないように、送信側の基地局が、複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを決定し、送信ウェイトによってデータ信号の重み付けを行う手法が知られている。このような手法は、ZF(Zero Forcing)法と呼ばれる。ZF法では、送信ウェイトが、基地局と複数の端末の各々との間のチャネル行列を用いて決定される。すなわち、送信ウェイトは、ある端末に関する送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列に直交する様に、決定される。
しかしながら、端末が移動したり、端末周辺の障害物が移動する場合、基地局と端末との間の伝搬環境が変動するため、チャネル行列が時々刻々と変動する。このチャネル行列の変動(以下では、「チャネル変動」と呼ぶ)により、送信ウェイトとチャネル行列との直交性が崩れ、ユーザ間で干渉が発生することがある。
このようなチャネル変動の影響を抑制する技術として、ヌル空間拡張法と呼ばれる技術がある。ヌル空間拡張法では、ある端末に関する送信ウェイトが、干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列だけでなく、過去のチャネル行列にも直交する様に、送信ウェイトが、決定される。これにより、送信ウェイトとチャネル行列との直交性が崩れ難くなるため、チャネル変動に起因したユーザ間の干渉を抑えることができる。
岩國, 丸田, 太田, 白戸, 新井, 飯塚, "時変動環境下におけるマルチユーザMassive MIMOヌル空間拡張法", 信学技報, RCS2015-17. T. Iwakuni, K. Maruta, A. Ohta, Y. Shirato, T. Arai and M. Iizuka, "Inter-User Interference Suppression in Time Varying Channel with Null-Space Expansion for Multiuser Massive MIMO," in PIMRC2015, 2015.
ところで、従来のヌル空間拡張法では、送信ウェイトが直交する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数が所定値に固定されるため、固定されたサンプル数によっては、スループットが減少することがある。
この点について、図1を用いて説明する。図1は、従来のヌル空間拡張法の問題点について説明するための図である。図1の例では、基地局の送信アンテナ数が8であるものとする。また、図1の例では、基地局からユーザ#1宛てのデータ信号が送信されるものとする。
図1に示すように、ZF法では、ユーザ多重数が最大で8である。一方、ヌル空間拡張法では、送信ウェイトが直交する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数が2(固定値)である場合、ユーザ多重数が4(固定値)となる。また、ヌル空間拡張法では、送信ウェイトが直交する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数が4(固定値)である場合、ユーザ多重数が2(固定値)まで減少する。
このように、ヌル空間拡張法では、送信ウェイトが直交する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数が多いほど、MIMO通信のユーザ多重数が減少するため、スループットが減少する。一方で、送信ウェイトが直交する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数が少ない場合、MIMO通信のユーザ多重数が増加するが、送信ウェイトとチャネル行列との直交性が崩れ易くなるため、ユーザ間で干渉が発生する恐れがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザ間の干渉を抑えつつ、スループットを維持することができる基地局、端末、無線通信システム及び基地局制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示する基地局は、一つの態様において、チャネル推定部と、スケジューラ部と、制御部とを有する。前記チャネル推定部は、複数の端末の各々に関して、チャネル行列を推定する。前記スケジューラ部は、前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列に基づいて、前記複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを、当該送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する。前記制御部は、前記スケジューラ部により前記送信ウェイトが決定される場合に、前記複数の端末の各々に関して、前記送信ウェイトが直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数を制御する。
本願の開示する基地局の一つの態様によれば、ユーザ間の干渉を抑えつつ、スループットを維持することができるという効果を奏する。
図1は、従来のヌル空間拡張法の問題点について説明するための図である。 図2は、実施例1の無線通信システムの一例を示す図である。 図3は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。 図4は、実施例1のサンプル数テーブルの一例を示す図である。 図5は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。 図6は、実施例1のスケジューリング処理方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、変形例1のスケジューリング処理方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例1の「サンプル数」の制御方法の一例を示すフローチャートである。 図9は、実施例2の基地局の一例を示すブロック図である。 図10は、実施例2のサンプル数/周期テーブルの一例を示す図である。 図11は、実施例2の「サンプル数」及び「周期」の制御方法の一例を示すフローチャートである。 図12は、実施例3の基地局の一例を示すブロック図である。 図13は、実施例3の「サンプル数」の制御方法の一例を示すフローチャートである。 図14は、実施例4の基地局の一例を示すブロック図である。 図15は、実施例4の「サンプル数」及び「周期」の制御方法の一例を示すフローチャートである。 図16は、実施例5の基地局の一例を示すブロック図である。 図17は、実施例5の「サンプル数」の制御方法の一例を示すフローチャートである。 図18は、実施例6の基地局の一例を示すブロック図である。 図19は、実施例6の端末の一例を示すブロック図である。 図20は、実施例6の無線通信システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。 図21は、基地局のハードウェア構成例(その1)を示すブロック図である。 図22は、基地局のハードウェア構成例(その2)を示すブロック図である。 図23は、端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下に、本願の開示する基地局、端末、無線通信システム及び基地局制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により開示技術が限定されるものではない。また、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[無線通信システムの概要]
図2は、実施例1の無線通信システムの一例を示す図である。図2において、無線通信システム1は、基地局10と、複数の端末50(端末50−1〜50−N)とを有する。Nは2以上の自然数である。以下では、端末50−1〜50−Nを特に区別しない場合、総称して端末50と呼ぶことがある。
図2において、基地局10と、端末50とは、チャネル行列Hの伝搬路を介して無線通信を行う。基地局10は、Nt本の送信アンテナ11−1〜11−Ntを有する。また、端末50は、Nr本の受信アンテナ51−1〜51−Nrを有する。NtおよびNrは2以上の自然数である。なお、以下では、送信アンテナ11−1〜11−Ntを特に区別しない場合、総称して送信アンテナ11と呼ぶことがある。また、以下では、受信アンテナ51−1〜51−Nrを特に区別しない場合、総称して受信アンテナ51と呼ぶことがある。
基地局10は、複数の端末50の各々に関して、チャネル行列Hを推定する。そして、基地局10は、推定したチャネル行列Hに基づいて、複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」を、この「送信ウェイト」が干渉対象の端末50に関する現在のチャネル行列H及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する。
ここで、基地局10は、「送信ウェイト」が決定される場合に、複数の端末50の各々に関して、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列H及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を制御する。本実施例では、基地局10は、チャネル行列Hを用いて、複数の端末50の各々に関して、最大ドップラー周波数を推定する。最大ドップラー周波数は、端末50の移動に伴うドップラー効果により変動する受信信号の周波数の変動量を示すものである。そして、基地局10は、推定した、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、上記の「サンプル数」を制御する。
これにより、基地局10は、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列H及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を制御するので、「サンプル数」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数を適切に変更することができる。結果として、チャネル変動に起因したユーザ間の干渉を抑えつつ、スループットを維持することが可能となる。
[基地局の構成例]
図3は、実施例1の基地局の一例を示すブロック図である。図3において、基地局10は、複数の送信アンテナ11と、データ信号生成部12−1〜12−Nと、ウェイト乗算部13とを有する。また、基地局10は、複数のチャネル多重部14と、複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)送信処理部15と、複数の無線送信部16とを有する。また、基地局10は、複数の無線受信部17と、チャネル推定部18と、受信処理部19と、スケジューラ部20と、制御信号生成部21と、最大ドップラー周波数推定部22と、サンプル数制御部23とを有する。
データ信号生成部12−1〜12−Nは、端末50−1〜50−Nとそれぞれ対応している。以下では、データ信号生成部12−1〜12−Nを特に区別しない場合、総称してデータ信号生成部12と呼ぶことがある。各データ信号生成部12は、スケジューラ部20から「スケジューリング情報」を受け取ると、「スケジューリング情報」に基づいて、データ信号を生成する。「スケジューリング情報」には、変調多値数及び符号化率が含まれている。
各データ信号生成部12は、符号化部31と、変調部32とを有する。符号化部31は、スケジューリング情報に含まれる符号化率に従って、ユーザデータに対して誤り訂正符号化処理を行い、得られたデータ列を変調部32へ出力する。変調部32は、符号化部31から受け取ったデータ列に対して変調処理を施し、得られた変調信号をデータ信号としてウェイト乗算部13へ出力する。
ウェイト乗算部13は、スケジューラ部20から出力された「送信ウェイト」を、各データ信号生成部12から出力されたデータ信号に乗算することにより、各データ信号生成部12から出力されたデータ信号の位相及び振幅を調整する。ウェイト乗算部13によって各データ信号生成部12から出力されたデータ信号の位相及び振幅が変更されることにより、各データ信号生成部12に対応する端末50に対して送信アンテナ11から放射される電波を集中させることができる。これにより、他の端末50に係る電波との間の干渉が抑制される。ウェイト乗算部13は、「送信ウェイト」が乗算されたデータ信号を各チャネル多重部14へ出力する。
各チャネル多重部14は、制御信号生成部21から受け取った制御信号と、ウェイト乗算部13から受け取ったデータ信号とを多重し、得られた多重信号を各OFDM送信処理部15へ出力する。
各OFDM送信処理部15は、各チャネル多重部14から受け取った多重信号から、OFDM信号を生成する。各OFDM送信処理部15は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部33と、CP(Cyclic Prefix)付加部34とを有する。IFFT部33は、各チャネル多重部14から受け取った多重信号を周波数領域の信号から時間領域の信号へ変換する。そして、CP付加部34は、IFFT部33で得られた時間領域の信号にCPを付加することにより、OFDM信号を得る。
各無線送信部16は、OFDM送信処理部15で得られたOFDM信号に対して所定の無線送信処理(デジタルアナログ変換、アップコンバート、増幅等)を施して、得られた無線信号を、各送信アンテナ11を介して送信する。各送信アンテナ11は、アンテナ共用器であるデュプレクサ(不図示)を介して、各無線送信部16及び各無線受信部17と接続されている。このため、各送信アンテナ11は、送信アンテナ及び受信アンテナとして機能する。
各無線受信部17は、端末50から送信された無線信号を、受信アンテナとして機能する各送信アンテナ11及びデュプレクサを介して受信する。各無線受信部17は、受信した無線信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、アナログデジタル変換等)を施し、得られた信号をチャネル推定部18及び受信処理部19へ出力する。
チャネル推定部18は、複数の端末50の各々に関して、チャネル行列を推定する。例えば、チャネル推定部18は、複数の端末50の各々から基地局10へ送信される参照信号を用いて、複数の端末50の各々に関して、チャネル行列を推定する。参照信号は、例えば、S−RS(Sounding Reference Signal)や、D−RS(Demodulation Reference Signal)等である。
受信処理部19は、チャネル推定部18によって推定されたチャネル行列に基づいて、無線受信部17から受け取った信号に対して所定の受信処理(復調、復号等)を施し、受信データを取得する。受信データには、Ack/Nack、チャネル状態情報(CQI(Channel Quality Indicator))等が含まれる。受信処理部19は、取得した受信データをスケジューラ部20へ出力する。
制御信号生成部21は、スケジューラ部20から受け取った「制御情報」を含む制御信号を生成し、生成した制御信号を各チャネル多重部14へ出力する。「制御情報」には、スケジューリング割当対象となっている各ユーザ(各端末50)の識別情報、各ユーザ宛てのデータ信号に適用された符号化率及び変調多値数等が含まれる。
スケジューラ部20は、所定時刻において、スケジューリング対象である複数の端末50、複数の端末50の各々の「スケジューリング情報」、複数の端末50の各々の「制御情報」、及び複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」を決定する。ここで、スケジューラ部20は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列に基づいて、複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」を、「送信ウェイト」が干渉対象の端末50に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する。「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」は、サンプル数制御部23から出力される制御値によって制御される。そして、スケジューラ部20は、決定した複数の端末50を示す情報及び「スケジューリング情報」を各データ信号生成部12へ出力し、「制御情報」を制御信号生成部21へ出力する。また、スケジューラ部20は、決定した「送信ウェイト」をウェイト乗算部13へ出力する。なお、スケジューラ部20の処理の詳細は、後述される。
最大ドップラー周波数推定部22は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を用いて、複数の端末50の各々に関して、最大ドップラー周波数を推定する。例えば、最大ドップラー周波数推定部22は、チャネル行列と最大ドップラー周波数との対応関係を保持し、この対応関係とチャネル推定部18により推定されたチャネル行列とによって、最大ドップラー周波数を推定する。
サンプル数制御部23は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合に、複数の端末50の各々に関して、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を制御する。なお、サンプル数制御部23の処理の詳細は、後述される。
ここで、スケジューラ部20の処理の詳細について説明する。まず、スケジューラ部20は、最初のユーザ(端末50)を、下記式(1)及び式(2)を用いて選択する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(1)及び式(2)において、Κは、ユーザ(端末)の全体集合であり、Rは、ユーザ#kの平均データレートであり、r(γ)は、瞬時SNR(Signal to Noise Ratio)がγである場合の瞬時データレートである。
また、上記式(1)及び式(2)において、
Figure 0006701796
は、ユーザ#kにのみデータ信号が割り当てられた場合のν番目のレイヤ(layer)の瞬時SNRであり、下記式(3)により表される。
Figure 0006701796
ただし、上記式(3)において、H(t)は、ユーザ#kの現在のチャネル行列であり、チャネル推定部18により推定される。なお、H(t)は、Nrx×Nrtの行列である。また、上記式(3)において、σ は、ユーザ#kの干渉雑音電力である。
スケジューラ部20によって最初のユーザが選択された場合、上記式(1)は、下記式(4)に示すように、更新される。
Figure 0006701796
ただし、上記式(4)において、
Figure 0006701796
は、集合Xの要素から集合Yの全要素を取り除いた差集合である。
続いて、スケジューラ部20は、m(mは、2以上の自然数)番目のユーザ(端末50)を選択する。具体的には、スケジューラ部20は、以下の式(5)を用いて、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件を満たす端末の集合である端末集合Lを生成する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(5)において、Nref,kは、ユーザ#kに対応する「送信ウェイト」が直交すべき、干渉対象のユーザに関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」であり、サンプル数制御部23によって制御される。また、上記式(5)において、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件は、「:」の右側に存在する条件である。
スケジューラ部20は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列に基づいて、複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」を決定する。そして、スケジューラ部20は、ユーザ組合せSに対してマルチユーザMIMO送信を行う場合の、ユーザ組合せS内のl番目のユーザ(端末50)の瞬時SNRを算出する。複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」の決定手法、及びユーザ組合せS内のl番目のユーザ(端末50)の瞬時SNRの算出手法については、後述される。
そして、スケジューラ部20は、端末集合Lの各端末に関して、PF(Proportional Fair)メトリックを算出する。そして、スケジューラ部20は、下記式(6)を用いて、PFメトリックが最大となるユーザ(端末50)をm番目のユーザとして選択する。このようにして、スケジューラ部20は、複数の端末50のうち、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件を満たす端末50をスケジューリング対象として選択し、該条件を満たさない端末50をスケジューリング対象から除外する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(6)において、kS,lは、ユーザ組合せS内のl番目のユーザのユーザ番号である。また、上記式(6)において、
Figure 0006701796
は、ユーザ組合せSに対してマルチユーザMIMO送信を行う場合の、ユーザ組合せS内のl番目のユーザ(端末50)のν番目のレイヤの瞬時SNRである。また、上記式(6)において、Lは、上記式(5)で示される端末集合Lである。また、上記式(6)において、
Figure 0006701796
は、集合Xと集合Yの和集合である。
スケジューラ部20によってm番目のユーザが選択された場合、(m+1)番目のユーザの選択のために、上記式(4)及びPFメトリックは、下記式(7)に示すように、更新される。
Figure 0006701796
スケジューラ部20は、mが予め定められたユーザ多重数の最大値である最大多重数Mに到達するまで、m番目のユーザの選択を繰り返し行う。
続いて、スケジューラ部20は、mが最大多重数Mに到達した場合、PFメトリックが最大となるユーザ多重数mmaxを、下記式(8)を用いて決定する。
Figure 0006701796
続いて、スケジューラ部20は、スケジューリング対象として選択された各端末50宛てのデータ信号に適用される、符号化率及び変調多値数を決定し、上記の「スケジューリング情報」及び「制御情報」を生成する。そして、スケジューラ部20は、生成した「スケジューリング情報」及び「制御情報」を、データ信号生成部12及び制御信号生成部21へそれぞれ出力する。また、スケジューラ部20は、決定した「送信ウェイト」をウェイト乗算部13へ出力する。
次に、複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」の決定手法、及びユーザ組合せS内のl番目のユーザ(端末50)の瞬時SNRの算出手法について説明する。まず、スケジューラ部20は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を連結して、下記式(9)に示す連結チャネル行列を作成する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(9)において、|S|は、ユーザ組合せS内のユーザの数である。また、上記式(9)において、Aは、行列Aの転置行列である。
続いて、スケジューラ部20は、ユーザ組合せS内のl番目のユーザを除くl´番目のユーザの過去の
Figure 0006701796
個のチャネル行列を、上記式(9)に示した連結チャネル行列に連結して、下記式(10)に示す2つの行列を作成する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(10)において、Tchは、チャネル推定部18によるチャネル行列の推定の周期である。
また、スケジューラ部20は、上記式(10)に示した2つの行列に代えて、下記式(11)に示す2つの行列を作成しても良い。
Figure 0006701796
ただし、上記式(11)において、
Figure 0006701796
のj列目の成分は、下記式(12)を用いて、取得される。
Figure 0006701796
続いて、スケジューラ部20は、ユーザ組合せS内の各ユーザ(複数の端末50の各々)に対応する「送信ウェイト」を、「送信ウェイト」が干渉対象の端末50に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する。具体的には、スケジューラ部20は、ユーザ(端末50)の受信アンテナ数が1である場合、下記式(13)に示すように、ZF法を用いて、ユーザ組合せS内のl番目のユーザの送信ウェイトを決定する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(13)において、行列Wは、下記式(14)のように表される。
Figure 0006701796
ただし、上記式(14)において、Aは、行列Aの複素共役転置行列である。
また、上記式(13)において、(Wは、行列Wのl列目の列ベクトルである。また、上記式(13)において、pは、l番目のユーザの送信電力であり、各ユーザに均等に電力が配分される場合、下記式(15)が成立する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(15)において、Pは総送信電力である。
一方、スケジューラ部20は、ユーザ(端末50)の受信アンテナ数が2以上である場合、下記式(16)に示すように、ブロック対角化及び固有モードを用いて、ユーザ組合せS内のl番目のユーザの送信ウェイトを決定する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(16)において、
Figure 0006701796
は、上記式(10)の行列
Figure 0006701796
を特異値分解して得られる直交補空間である、Ntx×{Ntx−(|S|−1)Nrx}の行列
Figure 0006701796
の任意のNrx個の列を選択することによって、求められる行列である。なお、上記式(10)の行列
Figure 0006701796
は、特異値分解により、下記式(17)に示すように表される。
Figure 0006701796
ただし、上記式(17)において、行列Uは、(|S|−1)Nrx×(|S|−1)Nrxのユニタリ行列である。また、上記式(17)において、行列Sは、(|S|−1)Nrx×Ntxの行列の特異値を対角成分とする行列である。
なお、上記式(16)において、
Figure 0006701796
は、行列
Figure 0006701796
の列ベクトルのうち、チャネル行列Hの固有ビームに最も近いNrx個の列ベクトルを選択することによって、求められる行列であっても良い。すなわち、チャネル行列Hが、特異値分解により、下記式(18)に示すように表されるとする。このとき、下記式(19)に示されるように、チャネル行列Hの固有ビームとの内積が最も大きい列ベクトルが選択される。
Figure 0006701796
Figure 0006701796
また、上記式(16)において、
Figure 0006701796
は、ブロック対角化後の等価チャネル行列
Figure 0006701796
の固有モードウェイト行列である。ブロック対角化後の等価チャネル行列は、特異値分解により、下記式(20)に示すように表される。
Figure 0006701796
また、上記式(16)において、pl,vは、ユーザ組合せS内のl番目のユーザのν番目のレイヤに割り当てられる電力である。また、上記式(16)において、diag(a,a,…,a)は、a,a,…,aを対角成分とする対角行列である。
続いて、スケジューラ部20は、ユーザ組合せS内のl番目のユーザの瞬時SNRを算出する。具体的には、スケジューラ部20は、ユーザ(端末50)の受信アンテナ数が1である場合、下記式(21)を用いて、ユーザ組合せS内のl番目のユーザの瞬時SNRを算出する。一方、スケジューラ部20は、ユーザ(端末50)の受信アンテナ数が2以上である場合、下記式(22)を用いて、ユーザ組合せS内のl番目のユーザのν番目のレイヤの瞬時SNRを算出する。
Figure 0006701796
Figure 0006701796
なお、上記の説明では、ユーザ(端末50)の受信アンテナ数が2以上である場合、ブロック対角化及び固有モードを用いて、送信ウェイトが決定される例を示したが、開示技術はこれに限られない。例えば、ZF法を用いて、送信ウェイトが決定されても良く、ブロック対角化のみを用いて、送信ウェイトが決定されても良い。
次に、サンプル数制御部23の処理の詳細について説明する。サンプル数制御部23は、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、上記の「サンプル数」を制御する。具体的には、サンプル数制御部23は、最大ドップラー周波数の範囲毎に、「サンプル数」を対応付けたサンプル数テーブルを保持する。そして、サンプル数制御部23は、サンプル数テーブルを参照して、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉端末に関する最大ドップラー周波数に対応する、「サンプル数」を決定する。そして、サンプル数制御部23は、決定した「サンプル数」を制御値としてスケジューラ部20へ出力する。
図4は、実施例1のサンプル数テーブルの一例を示す図である。図4に示すサンプル数テーブル40は、最大ドップラー周波数の範囲41に対応付けて、サンプル数42を保持する。図4の例では、最大ドップラー周波数の範囲41に属する各最大ドップラー周波数の絶対値が大きいほど、サンプル数42が大きい。
ここで、「サンプル数」の決定手順について、具体例を用いて説明する。例えば、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数が「3Hz」である場合を想定する。この場合、サンプル数制御部23は、図4に例示したサンプル数テーブル40を参照し、最大ドップラー周波数「3Hz」が範囲「1〜5Hz」に属するので、「サンプル数」を「2」と決定する。
[端末の構成例]
図5は、実施例1の端末の一例を示すブロック図である。図5において、端末50は、複数の受信アンテナ51と、複数の無線受信部52と、OFDM受信処理部53と、チャネル推定部54と、チャネル品質情報(CSI:Channel State Information)推定部55と、制御信号受信処理部56とを有する。また、端末50は、受信処理部57と、Ack/Nack生成部58と、複数の送信処理部59と、複数の無線送信部60とを有する。
各無線受信部52は、各受信アンテナ51を介して受信した無線信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、アナログデジタル変換等)を施し、得られたOFDM信号を各OFDM受信処理部53へ出力する。
各OFDM受信処理部53は、各無線受信部52から受け取ったOFDM信号から受信信号を形成する。各OFDM受信処理部53は、CP除去部61と、FFT部62とを有する。CP除去部61は、各無線受信部52から受け取ったOFDM信号からCPを除去し、CP除去後のOFDM信号をFFT部62へ出力する。FFT部62は、CP除去後のOFDM信号を時間領域の信号から周波数領域の信号へ変換し、得られた周波数領域の信号を受信信号としてチャネル推定部54、制御信号受信処理部56及び受信処理部57へ出力する。
チャネル推定部54は、各OFDM受信処理部53で得られた受信信号に含まれる、パイロットチャネルのパイロット信号に基づいて、自端末50に関して、チャネル行列を推定する。
CSI推定部55は、チャネル推定部54によって推定されたチャネル行列に基づいてCSIを推定し、推定したCSIを各送信処理部59へ出力する。
制御信号受信処理部56は、各OFDM受信処理部53で得られた受信信号に含まれる、制御チャネルの制御信号を復調し、復調結果に含まれる制御情報を受信処理部57へ出力する。なお、制御情報には、上記の通り、スケジューリング割当対象となっている各ユーザ(各端末50)の識別情報、各ユーザ宛てのデータ信号に適用された符号化率及び変調多値数等が含まれる。
受信処理部57は、復調部63と、復号部64とを有する。復調部63は、チャネル推定部54により推定されたチャネル行列に基づいて、各OFDM受信処理部53で得られた受信信号に含まれる、データチャネルのデータ信号を復調する。復号部64は、復調部63によって復調されたデータ信号に対して誤り訂正復号処理を施す。
Ack/Nack生成部58は、復号部64にて自端末宛てのデータ信号の誤り訂正復号に成功した場合、Ack信号を生成して各送信処理部59へ出力し、誤り訂正復号に失敗した場合、Nack信号を生成して各送信処理部59へ出力する。
各送信処理部59は、入力信号及び参照信号(S−RSやD−RS等を含む)に対して所定の送信処理(符号化及び変調等)を施し、得られた変調信号を各無線送信部60へ出力する。
各無線送信部60は、各送信処理部59から受け取った変調信号に対して所定の無線送信処理(デジタルアナログ変換、アップコンバート等)を施し、得られた無線信号を各受信アンテナ51を介して送信する。各受信アンテナ51は、アンテナ共用器であるデュプレクサ(不図示)を介して、各無線受信部52及び各無線送信部60と接続されている。このため、各受信アンテナ51は、送信アンテナ及び受信アンテナとして機能する。
[無線通信システムの動作例]
以上の構成を有する無線通信システム1の処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局10によるスケジューリング処理方法、及び基地局10による「サンプル数」の制御方法について説明する。
まず、基地局10によるスケジューリング処理方法について、図6を用いて説明する。図6は、実施例1のスケジューリング処理方法の一例を示すフローチャートである。図6に示すように、基地局10のスケジューラ部20は、最初のユーザ(端末50)を選択する(ステップS101)。このとき、ユーザの選択に用いられるパラメータmが1番目のユーザを示す「1」に設定される。
スケジューラ部20は、パラメータmを1だけインクリメントする(ステップS102)。すなわち、パラメータmが2番目のユーザを示す「2」に設定される。
スケジューラ部20は、以下のようにm番目のユーザを選択する。スケジューラ部20は、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件を満たす端末の集合である端末集合Lを生成する(ステップS103)。
スケジューラ部20は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列に基づいて、複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」を決定する(ステップS104)。すなわち、スケジューラ部20は、複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」を、「送信ウェイト」が干渉対象の端末50に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する。ここで、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」は、サンプル数制御部23から出力される制御値によって制御される。そして、スケジューラ部20は、ユーザ組合せSに対してマルチユーザMIMO送信を行う場合の、ユーザ組合せS内のl番目のユーザ(端末50)の瞬時SNRを算出する。
スケジューラ部20は、端末集合Lの各端末50に関して、PFメトリックを算出する(ステップS105)。スケジューラ部20は、PFメトリックが最大となるユーザ(端末50)を、m番目のユーザ、すなわち、スケジューリング対象として選択する(ステップS106)。このようにして、スケジューラ部20は、複数の端末50のうち、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件を満たす端末50をスケジューリング対象として選択し、該条件を満たさない端末50をスケジューリング対象から除外する。
スケジューラ部20は、パラメータmを1だけインクリメントする(ステップS107)。スケジューラ部20は、パラメータmが予め定められたユーザ多重数の最大値である最大多重数Mに到達していない場合(ステップS108;Yes)、処理をステップS103に戻す。
一方、スケジューラ部20は、パラメータmが最大多重数Mに到達した場合(ステップS108;No)、PFメトリックが最大となるパラメータmをユーザ多重数mmaxとして決定する(ステップS109)。
なお、上記図6に示したスケジューリング処理方法では、パラメータmが最大多重数Mに到達するまでm番目のユーザの選択を繰り返し行ったが、開示技術はこれに限られない。例えば、パラメータmが最大多重数Mに到達していない場合であっても、所定の条件を満たす場合に、ユーザの選択を中止しても良い。このような変形例1の基地局10によるスケジューリング処理方法について、図7を用いて説明する。
図7は、変形例1のスケジューリング処理方法の一例を示すフローチャートである。図7は、実施例1のスケジューリング処理方法の説明において参照した図6と、同様の処理を含むことから、共通するステップには、同一の参照符号を付すと共に、その詳細な説明は省略する。具体的には、図7に示すステップS101〜S109の各処理は、図6に示したステップS101〜S109の各処理にそれぞれ対応する。
図7に示すように、スケジューラ部20は、PFメトリックが最大となる端末50を、m番目のユーザ、すなわち、スケジューリング対象として選択すると(ステップS106)、以下の処理を行う。すなわち、スケジューラ部20は、m番目のユーザに関する最大PFメトリック
Figure 0006701796
が、(m−1)番目のユーザに関する最大PFメトリック
Figure 0006701796
よりも大きい旨を示す「メトリック条件」が満たされるか否かを判定する(ステップS121)。スケジューラ部20は、上記の「メトリック条件」が満たされる場合(ステップS121;Yes)、処理をステップS107へ移行する。
一方、スケジューラ部20は、上記の「メトリック条件」が満たされない場合(ステップS121;No)、処理をステップS109へ移行する。ステップS109において、スケジューラ部20は、PFメトリックが最大となるパラメータmをユーザ多重数mmaxとして決定する。
次に、基地局10による「サンプル数」の制御方法について、図8を用いて説明する。図8は、実施例1の「サンプル数」の制御方法の一例を示すフローチャートである。図8に示す「サンプル数」の制御方法は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合、すなわち、図6のステップS104の処理が実行される場合に、実行される。
図8に示すように、基地局10の最大ドップラー周波数推定部22は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を用いて、複数の端末50の各々に関して、最大ドップラー周波数を推定する(ステップS131)。
サンプル数制御部23は、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、「サンプル数」を制御する(ステップS132)。
以上のように本実施例によれば、基地局10において、チャネル推定部18は、複数の端末50の各々に関して、チャネル行列を推定する。スケジューラ部20は、チャネル行列に基づいて、複数の端末50の各々に対応する「送信ウェイト」を、この「送信ウェイト」が干渉対象の端末50に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する。サンプル数制御部23は、「送信ウェイト」が決定される場合に、複数の端末50の各々に関して、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を制御する。
この基地局10の構成により、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を制御するので、「サンプル数」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数を適切に変更することができる。結果として、チャネル変動に起因したユーザ間の干渉を抑えつつ、スループットを維持することが可能となる。
また、基地局10は、チャネル行列を用いて、複数の端末50の各々に関して、最大ドップラー周波数を推定する最大ドップラー周波数推定部22を有する。そして、サンプル数制御部23は、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、「サンプル数」を制御する。
この基地局10の構成により、「サンプル数」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数をより適切に変更することができ、結果として、スループットを安定的に維持することが可能となる。
また、基地局10において、スケジューラ部20は、複数の端末50のうち、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件を満たす端末50をスケジューリング対象として選択し、該条件を満たさない端末50をスケジューリング対象から除外する。
この基地局10の構成により、スケジューリング対象の数を低減することができ、結果として、スケジューリング処理量を低減することができる。
なお、上記の説明では、スケジューラ部20が、上記式(6)を用いて逐次的にユーザを選択する例を示したが、ユーザ組合せ毎にユーザを選択しても良い。すなわち、スケジューラ部20は、下記式(23)を用いて、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件を満たすユーザ(端末)組合せの集合であるユーザ(端末)組合せ集合Cを生成する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(23)において、Aは、最大多重数M以下であるユーザ多重数のユーザ組合せの全集合である。
そして、スケジューラ部20は、下記式(24)を用いて、PFメトリックが最大となるユーザ(端末50)をm番目のユーザとして選択する。
Figure 0006701796
また、上記の説明では、スケジューラ部20がPFメトリックを用いてユーザ(端末50)を選択する例を示したが、PFメトリック以外の他のスケジューリングメトリックを用いてユーザ(端末50)を選択しても良い。
実施例2では、基地局が、「サンプル数」に加えて、チャネル行列の推定の「周期」を制御する点が、実施例1と異なる。
[基地局の構成例]
図9は、実施例2の基地局の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図9において、図3と同一の符号を付した各部は、図3において説明した各部と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。図9において、基地局110は、サンプル数/周期制御部123を有する。
サンプル数/周期制御部123は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合に、複数の端末50の各々に関して、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を制御する。さらに、サンプル数/周期制御部123は、複数の端末50の各々に関して、チャネル推定部18によるチャネル行列の推定の周期(以下適宜「周期」と呼ぶ)を制御する。具体的には、サンプル数/周期制御部123は、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、「サンプル数」及び「周期」を制御する。例えば、サンプル数/周期制御部123は、最大ドップラー周波数の範囲毎に、「サンプル数」及び「周期」を対応付けたサンプル数/周期テーブルを保持する。そして、サンプル数/周期制御部123は、サンプル数/周期テーブルを参照して、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉端末に関する最大ドップラー周波数に対応する、「サンプル数」及び「周期」を決定する。そして、サンプル数/周期制御部123は、決定した「サンプル数」及び「周期」を制御値としてスケジューラ部20及びチャネル推定部18へそれぞれ出力する。
図10は、実施例2のサンプル数/周期テーブルの一例を示す図である。図10に示すサンプル数/周期テーブル140は、最大ドップラー周波数の範囲141に対応付けて、サンプル数142及び周期143を保持する。図10の例では、最大ドップラー周波数の範囲141に属する各最大ドップラー周波数の絶対値が大きいほど、サンプル数142及び周期143が大きい。
ここで、「サンプル数」及び「周期」の決定手順について、具体例を用いて説明する。例えば、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数が「3Hz」である場合を想定する。この場合、サンプル数/周期制御部123は、図10に例示したサンプル数/周期テーブル140を参照し、最大ドップラー周波数「3Hz」が範囲「1〜5Hz」に属するので、「サンプル数」を「2」と決定し、「周期」を「5ms」と決定する。
なお、サンプル数/周期制御部123によって「サンプル数」及び「周期」が制御される場合、上記式(10)に示す2つの行列は、下記式(25)に示す2つの行列に置き換えられる。
Figure 0006701796
ただし、上記式(25)において、Tint,kは、ユーザ#kの「周期」である。
[基地局の動作例]
以上の構成を有する実施例2の基地局110の処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局110による「サンプル数」及び「周期」の制御方法について説明する。図11は、実施例2の「サンプル数」及び「周期」の制御方法の一例を示すフローチャートである。図11に示す「サンプル数」の制御方法は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合、すなわち、図6のステップS104の処理が実行される場合に、実行される。
図11に示すように、基地局110の最大ドップラー周波数推定部22は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を用いて、複数の端末50の各々に関して、最大ドップラー周波数を推定する(ステップS141)。
サンプル数/周期制御部123は、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、「サンプル数」を制御する(ステップS142)。
また、サンプル数/周期制御部123は、最大ドップラー周波数推定部22により推定された、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、「周期」を制御する(ステップS143)。
以上のように本実施例によれば、基地局110において、サンプル数/周期制御部123は、「送信ウェイト」が決定される場合に、複数の端末50の各々に関して、「サンプル数」及び「周期」を制御する。
この基地局110の構成により、「サンプル数」及び「周期」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数を適切に変更することができる。結果として、チャネル変動に起因したユーザ間の干渉を抑えつつ、スループットを維持することが可能となる。
また、基地局110において、サンプル数/周期制御部123は、干渉対象の端末50に関する最大ドップラー周波数に基づいて、「サンプル数」及び「周期」を制御する。
この基地局110の構成により、「サンプル数」及び「周期」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数をより適切に変更することができ、結果として、スループットをより安定的に維持することが可能となる。
実施例3は、実施例1における「サンプル数」の制御方法のバリエーションに関する。
[基地局の構成例]
図12は、実施例3の基地局の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図12において、図3と同一の符号を付した各部は、図3において説明した各部と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。図12において、基地局210は、予測モデル生成部221と、指標値算出部222と、サンプル数制御部223とを有する。
予測モデル生成部221は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を用いて、干渉対象の端末50に関して、チャネル行列の各列ベクトルを1列の列ベクトルに並べ替えたベクトル化行列を生成し、過去のベクトル化行列の線形結合を用いて、ベクトル化行列の予測モデルを生成する。ユーザ#kのベクトル化行列は、例えば下記式(26)によって表される。また、ベクトル化行列の予測モデルは、例えば下記式(27)によって表される。
Figure 0006701796
Figure 0006701796
ただし、上記式(27)において、aは、線形結合の係数(以下「予測係数」と呼ぶ)であり、ετは、予測モデルの誤差である。
ここで、下記式(28)が定義されると、ベクトル化行列の予測モデルは、上記式(27)から下記式(29)へ書き換えられる。
Figure 0006701796
Figure 0006701796
指標値算出部222は、予測モデル生成部221により生成された予測モデルを評価するための指標値を算出する。本実施例では、指標値として赤池情報量基準(AIC:Akaike's Information Criterion)値が算出される。まず、指標値算出部222は、予測モデルにおける「予測係数」を推定する。「予測係数」は、例えば、Ntrainサンプルのベクトル化行列に対して最小二乗法又は最尤法を施すことによって、推定される。指標値算出部222によって推定された「予測係数」は、例えば下記式(30)によって表される。
Figure 0006701796
そして、指標値算出部222は、推定した「予測係数」を上記式(29)に適用して、予測モデルの誤差を算出する。指標値算出部222によって算出された予測モデルの誤差は、例えば下記式(31)によって表される。
Figure 0006701796
ただし、上記式(31)において、nrefは、「サンプル数」の探索に用いられるパラメータである。
そして、指標値算出部222は、算出した誤差の平均を、下記式(32)を用いて、算出する。
Figure 0006701796
そして、指標値算出部222は、下記式(33)を用いて、共分散行列を算出する。
Figure 0006701796
そして、指標値算出部222は、下記式(34)を用いて、対数尤度を算出する。
Figure 0006701796
そして、指標値算出部222は、下記式(35)を用いて、AIC値を算出する。
Figure 0006701796
サンプル数制御部223は、指標値算出部222により算出された指標値、すなわち、AIC値に基づいて、「サンプル数」を制御する。具体的には、サンプル数制御部223は、下記式(36)を用いて、AIC値が最小となる「サンプル数」を決定し、決定した「サンプル数」を制御値としてスケジューラ部20へ出力する。
Figure 0006701796
[基地局の動作例]
以上の構成を有する実施例3の基地局210の処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局210による「サンプル数」の制御方法について説明する。図13は、実施例3の「サンプル数」の制御方法の一例を示すフローチャートである。図13に示す「サンプル数」の制御方法は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合、すなわち、図6のステップS104の処理が実行される場合に、実行される。
図13に示すように、基地局210の予測モデル生成部221は、推定されたチャネル行列を用いて、干渉対象の端末50に関してベクトル化行列を生成し、過去のベクトル化行列の線形結合を用いて、ベクトル化行列の予測モデルを生成する(ステップS151)。
指標値算出部222は、「サンプル数」の探索に用いられるパラメータnrefを「1」に設定する(ステップS152)。
指標値算出部222は、予測モデル生成部221により生成された予測モデルにおける「予測係数」を推定する(ステップS153)。
指標値算出部222は、予測モデルを評価するためのAIC値を算出する(ステップS154)。
指標値算出部222は、パラメータnrefを1だけインクリメントする(ステップS155)。
指標値算出部222は、パラメータnrefが予め定められたパラメータnrefの最大値
Figure 0006701796
以下であるか否かを判定する(ステップS156)。
指標値算出部222は、パラメータnrefが最大値以下である場合(ステップS156;Yes)、処理をステップS153に戻す。
一方、指標値算出部222は、パラメータnrefが最大値を超えた場合(ステップS156;No)、処理をステップS157へ移行する。
サンプル数制御部223は、AIC値が最小となるパラメータnrefを「サンプル数」として決定し(ステップS157)、決定した「サンプル数」を制御値としてスケジューラ部20へ出力する(ステップS158)。
なお、AIC値の最小値は、必ずしも存在するとは限らない。このため、サンプル数制御部223は、下記式(37)を用いて、パラメータnrefにおけるAIC値と、パラメータ(nref+1)におけるAIC値との差の絶対値が所定の閾値dth以下となる条件の下で、最小のnrefを「サンプル数」として決定しても良い。
Figure 0006701796
ただし、
Figure 0006701796
の範囲において、パラメータnrefにおけるAIC値と、パラメータ(nref+1)におけるAIC値との差の絶対値が所定の閾値dth以下となる条件が満たされない場合、サンプル数制御部223は、「1」を「サンプル数」として決定する。
以上のように本実施例によれば、基地局210は、チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、過去のベクトル化行列の線形結合を用いて、ベクトル化行列の予測モデルを生成する予測モデル生成部221を有する。また、基地局210は、予測モデルを評価するための指標値(AIC値)を算出する指標値算出部222を有する。そして、基地局210において、サンプル数制御部223は、指標値算出部222により算出された指標値(AIC値)に基づいて、「サンプル数」を制御する。
この基地局210の構成により、「サンプル数」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数をより適切に変更することができ、結果として、スループットを安定的に維持することが可能となる。
なお、上記の説明では、予測モデルを評価するための指標値としてAIC値が用いられたが、AIC値以外の他の情報量値が用いられても良い。
実施例4では、基地局が、「サンプル数」に加えて、チャネル行列の推定の「周期」を制御する点が、実施例3と異なる。
[基地局の構成例]
図14は、実施例4の基地局の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図14において、図12と同一の符号を付した各部は、図12において説明した各部と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。図14において、基地局310は、予測モデル生成部321と、指標値算出部322と、サンプル数/周期制御部323とを有する。
予測モデル生成部321は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を用いて、干渉対象の端末50に関して、チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、過去のベクトル化行列の線形結合を用いて、ベクトル化行列の予測モデルを生成する。ユーザ#kのベクトル化行列は、例えば下記式(38)によって表される。また、ベクトル化行列の予測モデルは、例えば上記式(27)によって表される。
Figure 0006701796
ただし、上記式(38)において、
Figure 0006701796
は、Nint個の「周期」の候補
Figure 0006701796
のうち、nint番目の「周期」の候補である。
指標値算出部322は、予測モデル生成部321により生成された予測モデルを評価するための指標値を算出する。本実施例では、指標値としてAIC値が算出される。AIC値の算出手法は、実施例3と同じであるので、その説明を省略する。
サンプル数/周期制御部323は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合に、複数の端末50の各々に関して、「送信ウェイト」が直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を制御する。さらに、サンプル数/周期制御部323は、複数の端末50の各々に関して、チャネル推定部18によるチャネル行列の推定の「周期」を制御する。具体的には、サンプル数/周期制御部323は、指標値算出部322により算出された指標値、すなわち、AIC値に基づいて、「サンプル数」及び「周期」を制御する。例えば、サンプル数/周期制御部323は、下記式(39)を用いて、AIC値が最小となる「サンプル数」及び「周期」を決定し、決定した「サンプル数」及び「周期」を制御値としてスケジューラ部20及びチャネル推定部18へそれぞれ出力する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(39)において、
Figure 0006701796
は、nint番目の「周期」の候補
Figure 0006701796
と、「サンプル数」の候補nrefとが用いられた場合のAIC値である。
[基地局の動作例]
以上の構成を有する実施例4の基地局310の処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局310による「サンプル数」及び「周期」の制御方法について説明する。図15は、実施例4の「サンプル数」及び「周期」の制御方法の一例を示すフローチャートである。図15に示す「サンプル数」の制御方法は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合、すなわち、図6のステップS104の処理が実行される場合に、実行される。
図15に示すように、基地局310の予測モデル生成部321は、推定されたチャネル行列を用いて、干渉対象の端末50に関してベクトル化行列を生成し、過去のベクトル化行列の線形結合を用いて、ベクトル化行列の予測モデルを生成する(ステップS161)。
指標値算出部322は、「サンプル数」の探索に用いられるパラメータnrefを「1」に設定する(ステップS162)。
指標値算出部322は、「周期」の各候補について、予測モデル生成部321により生成された予測モデルにおける「予測係数」を推定する(ステップS163)。
指標値算出部322は、「周期」の各候補について、予測モデルを評価するためのAIC値を算出する(ステップS164)。
指標値算出部322は、パラメータnrefを1だけインクリメントする(ステップS165)。
指標値算出部322は、パラメータnrefが予め定められたパラメータnrefの最大値
Figure 0006701796
以下であるか否かを判定する(ステップS166)。
指標値算出部322は、パラメータnrefが最大値以下である場合(ステップS166;Yes)、処理をステップS163に戻す。
一方、指標値算出部322は、パラメータnrefが最大値を超えた場合(ステップS166;No)、処理をステップS167へ移行する。
サンプル数/周期制御部323は、AIC値が最小となるパラメータnref及びTnintを、それぞれ「サンプル数」及び「周期」として決定する(ステップS167)。サンプル数/周期制御部323は、決定した「サンプル数」及び「周期」を制御値としてスケジューラ部20及びチャネル推定部18へそれぞれへ出力する(ステップS168)。
以上のように本実施例によれば、基地局310において、サンプル数/周期制御部323は、「送信ウェイト」が決定される場合に、複数の端末50の各々に関して、「サンプル数」及び「周期」を制御する。
この基地局310の構成により、「サンプル数」及び「周期」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数を適切に変更することができる。結果として、チャネル変動に起因したユーザ間の干渉を抑えつつ、スループットを維持することが可能となる。
また、基地局310において、サンプル数/周期制御部323は、指標値算出部322により算出された指標値(AIC値)に基づいて、「サンプル数」及び「周期」を制御する。
この基地局310の構成により、「サンプル数」及び「周期」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数をより適切に変更することができ、結果として、スループットをより安定的に維持することが可能となる。
実施例5は、実施例1における「サンプル数」の制御方法のバリエーションに関する。
[基地局の構成例]
図16は、実施例5の基地局の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図16において、図3と同一の符号を付した各部は、図3において説明した各部と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。図16において、基地局410は、時系列チャネル行列生成部421と、分解部422と、サンプル数制御部423とを有する。
時系列チャネル行列生成部421は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を用いて、干渉対象の端末50に関して、チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成する。時系列チャネル行列生成部421は、生成したベクトル化行列を時系列に連結して時系列チャネル行列を生成する。ユーザ#kのベクトル化行列は、例えば下記式(40)又は下記式(41)によって表される。また、ユーザ#kの時系列チャネル行列は、例えば下記式(42)によって表される。
Figure 0006701796
Figure 0006701796
Figure 0006701796
分解部422は、時系列チャネル行列を特異値分解することにより、特異値を取得する。例えば、分解部422は、上記式(42)で示した時系列チャネル行列Mを特異値分解することにより、
Figure 0006701796
個の特異値
Figure 0006701796
を取得する。
サンプル数制御部423は、分解部422により取得された特異値に基づいて、「サンプル数」を制御する。具体的には、サンプル数制御部423は、下記式(43)を用いて、全ての特異値の総和に対するある特異値λの比が所定の閾値以上となる特異値の数nを「サンプル数」として決定し、決定した「サンプル数」を制御値としてスケジューラ部20へ出力する。
Figure 0006701796
ただし、上記式(43)において、特異値λは、下記式(44)に示される関係を有するものとする。
Figure 0006701796
[基地局の動作例]
以上の構成を有する実施例5の基地局410の処理動作の一例について説明する。特に、ここでは、基地局410による「サンプル数」の制御方法について説明する。図17は、実施例5の「サンプル数」の制御方法の一例を示すフローチャートである。図17に示す「サンプル数」の制御方法は、スケジューラ部20により「送信ウェイト」が決定される場合、すなわち、図6のステップS104の処理が実行される場合に、実行される。
図17に示すように、基地局410の時系列チャネル行列生成部421は、チャネル推定部18により推定されたチャネル行列を用いて、干渉対象の端末50に関して、チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成する。時系列チャネル行列生成部421は、生成したベクトル化行列を時系列に連結して時系列チャネル行列を生成する(ステップS171)。
分解部422は、時系列チャネル行列を特異値分解することにより、特異値を取得する(ステップS172)。
サンプル数制御部423は、分解部422により取得された特異値に基づいて、「サンプル数」を制御する(ステップS173)。
以上のように本実施例によれば、基地局410は、チャネル行列を用いて、干渉対象の端末50に関して、チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、ベクトル化行列を時系列に連結して時系列チャネル行列を生成する時系列チャネル行列生成部421を有する。また、基地局410は、時系列チャネルを特異値分解することにより、特異値を取得する分解部422を有する。そして、基地局410において、サンプル数制御部423は、分解部422により取得された特異値に基づいて、「サンプル数」を制御する。
この基地局410の構成により、「サンプル数」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数をより適切に変更することができ、結果として、スループットを安定的に維持することが可能となる。
なお、上記の説明では、基地局410が特異値に基づいて「サンプル数」を制御する例を示したが、基地局410が固有値に基づいて「サンプル数」を制御しても良い。この場合、分解部422は、時系列チャネル行列を固有値分解することにより、固有値を取得する。そして、サンプル数制御部423は、分解部422により取得された固有値に基づいて、「サンプル数」を制御する。例えば、サンプル数制御部423は、全ての固有値の総和に対するある固有値の比が所定の閾値以上となる固有値の数を「サンプル数」として決定し、決定した「サンプル数」を制御値としてスケジューラ部20へ出力する。
実施例6では、端末が「サンプル数」を決定し、決定した「サンプル数」を基地局へフィードバックする点が実施例1と異なる。
[基地局の構成例]
図18は、実施例6の基地局の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図18において、図3と同一の符号を付した各部は、図3において説明した各部と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。図18において、基地局510は、図3に示した最大ドップラー周波数推定部22及びサンプル数制御部23を有さない。スケジューラ部20は、チャネル行列と、端末150からフィードバックされた「サンプル数」とに基づいて、複数の端末150の各々に対応する送信ウェイトを、送信ウェイトが干渉対象の端末150に関する現在及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する。
[端末の構成例]
図19は、実施例6の端末の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図19において、図5と同一の符号を付した各部は、図5において説明した各部と同一又は同様の機能を有するため説明を省略する。図19において、端末150は、サンプル数決定部161を有する。
サンプル数決定部161は、チャネル推定部54により推定されたチャネル行列に基づいて、自端末50に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を決定する。例えば、サンプル数決定部161は、チャネル推定部54により推定されたチャネル行列を用いて、端末150に関して、最大ドップラー周波数を推定する。そして、サンプル数決定部161は、端末150に関する最大ドップラー周波数に基づいて、「サンプル数」を決定する。サンプル数決定部161により決定された「サンプル数」は、各送信処理部59、無線送信部60及び受信アンテナ51を介して、基地局510へフィードバックされる。
[無線通信システムの動作例]
以上の構成を有する基地局510及び端末150を有する無線通信システムの処理動作の一例について説明する。図20は、実施例6の無線通信システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。図20において、「基地局」が基地局510に対応し、端末#1〜端末#kの各々が端末150に対応するものとする。
図20に示すように、各端末150は、自端末150に関して、チャネル行列を推定する(ステップS181)。各端末150は、推定したチャネル行列に基づいて、自端末150に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列の「サンプル数」を決定する(ステップS182)。各端末150は、決定した「サンプル数」を基地局510へフィードバックする(ステップS183)。
各端末150からフィードバックされた「サンプル数」を受信した基地局510は、複数の端末150の各々に関して、チャネル行列を推定する(ステップS184)。基地局510は、推定したチャネル行列と、受信した「サンプル数」とに基づいて、複数の端末150の各々に対応する送信ウェイトを、送信ウェイトが干渉対象の端末150に関する現在及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する(ステップS185)。基地局510は、決定した送信ウェイトをデータ信号に乗算し、送信ウェイトが乗算されたデータ信号を各端末150へ送信する(ステップS186)。
以上のように本実施例によれば、端末150が「サンプル数」を決定し、決定した「サンプル数」を基地局510へフィードバックする場合でも、「サンプル数」に応じて増減するMIMO通信のユーザ多重数を適切に変更することができる。結果として、チャネル変動に起因したユーザ間の干渉を抑えつつ、スループットを維持することが可能となる。
なお、上記の説明では、サンプル数決定部161が、実施例1のサンプル数制御部23と同様の手法で、「サンプル数」を決定する例を示したが、開示技術はこれに限定されない。例えば、サンプル数決定部161は、実施例3のサンプル数制御部223又は実施例5のサンプル数制御部423と同様の手法で、「サンプル数」を決定しても良い。また、例えば、基地局が、実施例2のサンプル数/周期制御部123及び実施例4のサンプル数/周期制御部323と同様の手法で、「サンプル数」及び「周期」を決定しても良い。
[他の実施例]
上記実施例1〜6で図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしてもよい。
上記実施例1〜6の基地局及び端末は、例えば、次のようなハードウェア構成により実現することができる。
図21は、基地局のハードウェア構成例(その1)を示す図である。図21に示すように、基地局600は、プロセッサ600aと、記憶装置600bと、無線処理回路600cと、LSI(Large Scale Integration)600dと、NIF(Network InterFace)回路600eとを有する。プロセッサ600aの一例としては、CPU、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等が挙げられる。また、記憶装置600bの一例としては、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられる。実施例1〜実施例6の各基地局が図21に示す構成を有している。
そして、実施例1〜実施例6の基地局で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを基地局が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、データ信号生成部12と、ウェイト乗算部13と、チャネル多重部14と、OFDM送信処理部15とによって実行される各処理に対応するプログラムが記憶装置600bに記録され、各プログラムがプロセッサ600aで実行されてもよい。また、チャネル推定部18と、受信処理部19と、スケジューラ部20と、制御信号生成部21とによって実行される各処理に対応するプログラムが記憶装置600bに記録され、各プログラムがプロセッサ600aで実行されてもよい。また、最大ドップラー周波数推定部22と、予測モデル生成部221,321と、指標値算出部222,322とによって実行される各処理に対応するプログラムが記憶装置600bに記録され、各プログラムがプロセッサ600aで実行されてもよい。また、時系列チャネル行列生成部421と、分解部422とによって実行される各処理に対応するプログラムが記憶装置600bに記録され、各プログラムがプロセッサ600aで実行されてもよい。また、サンプル数制御部23,223,423と、サンプル数/周期制御部123,323とによって実行される各処理に対応するプログラムが記憶装置600bに記録され、各プログラムがプロセッサ600aで実行されてもよい。また、無線送信部16と無線受信部17とは、例えば、無線処理回路600cによって実現される。
なお、ここでは、基地局600が一体の装置であるものとして説明したが、これに限定されない。例えば、基地局600は、図22に示すように、2つの別体の装置であるBBU(Base Band Unit)610及びRRH(Remote Radio Head)620によって構成されてもよい。図22は、基地局のハードウェア構成例(その2)を示す図である。図22において、例えば、無線処理回路600cはRRH620に配設され、プロセッサ600aと、記憶装置600bと、LSI600dと、NIF回路600eとはBBU610に配設される。
図23は、端末のハードウェア構成例を示す図である。図23に示すように、端末700は、プロセッサ700aと、記憶装置700bと、無線処理回路700cと、LSI700dとを有する。実施例1〜実施例6の各端末が図23に示す構成を有している。
プロセッサ700aの一例としては、CPU、DSP、FPGA等が挙げられる。また、記憶装置700bの一例としては、SDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等が挙げられる。
そして、実施例1〜実施例6の端末で行われる各種処理機能は、不揮発性記憶媒体などの各種メモリに格納されたプログラムを増幅装置が備えるプロセッサで実行することによって実現してもよい。すなわち、OFDM受信処理部53と、チャネル推定部54と、CSI推定部55と、制御信号受信処理部56とによって実行される各処理に対応するプログラムが記憶装置700bに記録され、各プログラムがプロセッサ700aで実行されてもよい。また、受信処理部57と、Ack/Nack生成部58と、送信処理部59と、サンプル数決定部161によって実行される各処理に対応するプログラムが記憶装置700bに記録され、各プログラムがプロセッサ700aで実行されてもよい。また、無線受信部52と無線送信部60とは、例えば、無線処理回路700cによって実現される。
1 無線通信システム
10,110,210,310,410,510 基地局
11 送信アンテナ
12 データ信号生成部
13 ウェイト乗算部
14 チャネル多重部
15 OFDM送信処理部
16,60 無線送信部
17,52 無線受信部
18,54 チャネル推定部
19,57 受信処理部
20 スケジューラ部
21 制御信号生成部
22 最大ドップラー周波数推定部
23,223,423 サンプル数制御部
31 符号化部
32 変調部
33 IFFT部
34 CP付加部
50,150 端末
51 受信アンテナ
53 OFDM受信処理部
55 CSI推定部
56 制御信号受信処理部
58 Ack/Nack生成部
59 送信処理部
61 CP除去部
62 FFT部
63 復調部
64 復号部
123,323 サンプル数/周期制御部
161 サンプル数決定部
221,321 予測モデル生成部
222,322 指標値算出部
421 時系列チャネル行列生成部
422 分解部

Claims (7)

  1. 複数の端末の各々に関して、チャネル行列を推定するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列に基づいて、前記複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを、当該送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定するスケジューラ部と、
    前記スケジューラ部により前記送信ウェイトが決定される場合に、前記複数の端末の各々に関して、前記送信ウェイトが直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数を制御する制御部と
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列を用いて、前記干渉対象の端末に関して、当該チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、過去の前記ベクトル化行列の線形結合を用いて、前記ベクトル化行列の予測モデルを生成する予測モデル生成部と、
    前記予測モデルを評価するための指標値を算出する指標値算出部と
    を有し、
    前記制御部は、前記指標値に基づいて、前記サンプル数を制御する
    ことを特徴とする基地局。
  2. 複数の端末の各々に関して、チャネル行列を推定するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列に基づいて、前記複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを、当該送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定するスケジューラ部と、
    前記スケジューラ部により前記送信ウェイトが決定される場合に、前記複数の端末の各々に関して、前記送信ウェイトが直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数、及び、前記チャネル推定部による前記チャネル行列の推定の周期を制御する制御部と、
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列を用いて、前記干渉対象の端末に関して、当該チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、過去の前記ベクトル化行列の線形結合を用いて、前記ベクトル化行列の予測モデルを生成する予測モデル生成部と、
    前記予測モデルを評価するための指標値を算出する指標値算出部と
    を有し、
    前記制御部は、前記指標値に基づいて、前記サンプル数及び前記周期を制御する
    ことを特徴とする基地局。
  3. 複数の端末の各々に関して、チャネル行列を推定するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列に基づいて、前記複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを、当該送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定するスケジューラ部と、
    前記スケジューラ部により前記送信ウェイトが決定される場合に、前記複数の端末の各々に関して、前記送信ウェイトが直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数を制御する制御部と、
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列を用いて、前記干渉対象の端末に関して、当該チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、前記ベクトル化行列を時系列に連結して時系列チャネル行列を生成する時系列チャネル行列生成部と、
    前記時系列チャネル行列を特異値分解又は固有値分解することにより、特異値又は固有値を取得する分解部と
    を有し、
    前記制御部は、前記特異値又は前記固有値に基づいて、前記サンプル数を制御する
    ことを特徴とする基地局。
  4. 前記スケジューラ部は、前記複数の端末のうち、送信アンテナの自由度を基にして予め定められた条件を満たす端末をスケジューリング対象として選択し、前記条件を満たさない端末を前記スケジューリング対象から除外することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の基地局。
  5. 基地局と通信する端末であって、
    前記端末に関して、チャネル行列を推定するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列に基づいて、前記端末に関して、当該チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、過去の前記ベクトル化行列の線形結合を用いて、前記ベクトル化行列の予測モデルを生成する予測モデル生成部と、
    前記予測モデルを評価するための指標値を算出する指標値算出部と、
    前記指標値算出部により算出された前記指標値に基づいて、前記端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数を決定する決定部と、
    前記決定部により決定されたサンプル数を前記基地局へフィードバックする通信部と
    を有し、
    前記基地局は、前記端末を含む複数の端末の各々に関して、チャネル行列を推定し、推定したチャネル行列と、前記端末からフィードバックされたサンプル数とに基づいて、前記複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを、当該送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定する
    ことを特徴とする端末。
  6. 基地局と、前記基地局と通信する複数の端末とを有する無線通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記複数の端末の各々に関して、チャネル行列を推定するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列に基づいて、前記複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを、当該送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定するスケジューラ部と、
    前記スケジューラ部により前記送信ウェイトが決定される場合に、前記複数の端末の各々に関して、前記干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数を制御する制御部と
    前記チャネル推定部により推定されたチャネル行列を用いて、前記干渉対象の端末に関して、当該チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、過去の前記ベクトル化行列の線形結合を用いて、前記ベクトル化行列の予測モデルを生成する予測モデル生成部と、
    前記予測モデルを評価するための指標値を算出する指標値算出部と
    を有し、
    前記制御部は、前記指標値に基づいて、前記サンプル数を制御する
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 複数の端末の各々に関して、チャネル行列を推定し、
    推定されたチャネル行列に基づいて、前記複数の端末の各々に対応する送信ウェイトを、当該送信ウェイトが干渉対象の端末に関する現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列に直交する様に、決定し、
    前記送信ウェイトが決定される場合に、前記複数の端末の各々に関して、前記送信ウェイトが直交すべき現在のチャネル行列及び過去のチャネル行列のサンプル数を制御し、
    推定されたチャネル行列を用いて、前記干渉対象の端末に関して、当該チャネル行列をベクトル化してベクトル化行列を生成し、過去の前記ベクトル化行列の線形結合を用いて、前記ベクトル化行列の予測モデルを生成し、
    前記予測モデルを評価するための指標値を算出する
    処理を含み、
    前記サンプル数を制御する処理は、前記指標値に基づいて、前記サンプル数を制御する
    ことを特徴とする基地局制御方法。
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