JP2009152688A - 端末装置、基地局、無線通信方法および通信プログラム - Google Patents

端末装置、基地局、無線通信方法および通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】端末装置側での相関計算の負荷を低減することにより、端末装置から基地局へのフィードバックによる遅延時間およびバックオフを緩和し、システム全体のスループットを向上させる。
【解決手段】本発明の一態様としての端末装置は、基地局から信号を受信する受信部と、受信信号に基づき伝搬路の状態を推定し前記伝搬路の推定状態値を得る伝搬路状態推定部と、複数の伝搬路状態値を保持したコードブックを記憶する記憶部と、前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を取得する候補量取得部と、取得した候補量に基づいて、前記複数の伝搬路状態値のうち前記推定状態値との相関計算を行う候補群を決定する候補決定部と、前記推定状態値と各候補との相関を計算する相関計算部と、最も高い相関値をもつ候補を選択する選択部と、選択された候補のインデックスを前記基地局に通知する通知部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、基地局に伝搬路の情報をフィードバックする端末装置、該端末装置と通信する基地局、ならびに、端末装置および基地局で実行する、無線通信方法および通信プログラムに関する。
送受信機双方に複数のアンテナを配置したMultiple Input Multiple Output(MIMO)通信において、特に基地局から端末装置(以下単に端末と称する)への下りリンクの送信について考える。閉ループ系のMIMO通信では、伝搬路応答が基地局側で既知の場合、その伝搬路応答から得られる送信ウェイト行列を送信信号に乗算することで、最大容量を達成する伝送が可能である。これを送信ビームフォーミングという。
Time Division Duplex(TDD)システムの場合には、上りリンクと下りリンクの伝搬路応答が同一であると仮定することができ、基地局では端末からの上りリンクの伝搬路応答を推定することで、下りリンクのウェイト行列を決定することが可能である。しかしFrequency Division Duplex(FDD)システムの場合には、伝搬路応答は基地局側では未知であり、送信ビームフォーミングを行う際には端末側で推定した伝搬路応答を基地局へフィードバックすることにより、基地局は伝搬路の情報を得る。
フィードバックの際には、伝搬路をそのまま送ると回線へ非常に大きな負荷となってしまう。実際にはフィードバックに利用できる帯域幅は限られており、フィードバック量を削減する様々な工夫がこれまで提案されている。中でも最も効果的にフィードバック量を削減できる考え方が、コードブックを使ったものである。コードブックとは、送受信機双方で共通の、伝搬路応答行列の候補値または送信ウェイト行列の候補値から成るデータベースのことである。端末側で推定した値と近い値をコードブック内から探索し、そのインデックスのみを基地局側へフィードバックすることで、フィードバック量が数ビットで済むという考え方である。基地局側は得られたインデックスに相当する値を、コードブックから選択すればよい。
非特許文献1では送信ウェイト値をコードブックに持たせた場合のビームフォーミング法を提案している。この場合、まずは端末側で伝搬路応答を推定する。次に特異値分解などにより送信ウェイト値を算出し、コードブックから最も適した送信ウェイト値の候補を選択し、そのインデックスを基地局へフィードバックする。
送信ウェイト値だけでなく、伝搬路応答値をコードブックに持たせた場合も考えられる。端末側で推定された伝搬路応答値に最も近い値をコードブックより探索し、そのインデックスを基地局へフィードバックする。続いて基地局側で特異値分解などの処理を行い、送信ウェイト値を算出してビームフォーミングを行う。
また、非特許文献1では端末が一つ(シングルユーザ)のMIMOシステムを想定しているが、端末が複数(マルチユーザ)の環境も考えられる。特に近年周波数利用効率を高めるために、複数の端末それぞれに対してアンテナの指向性パターンを調整することによって同一時間同一周波数で複数ユーザと通信を行う空間分割多重接続方式(Spatial Division Mulptiple Access:SDMA)が注目されている。特に基地局が複数アンテナを搭載しているときにはMIMO−SDMAとも呼ばれる。端末側は単一アンテナでも、複数アンテナでもよい。
非特許文献2では、この閉ループ系のMIMO−SDMAシステムにおける下り通信において、伝搬路応答値でコードブックを作成しビームフォーミングを行う方法を提案している。マルチユーザ環境の場合、基地局が各端末へ端末間の干渉の影響を抑圧するようにウェイト行列を制御する必要がある。そのためには、非特許文献2では、基地局が各端末の伝搬路応答から、Zero−ForcingやBlock Diagonalizationなどを用いて、通常の伝搬路応答をフィードバックした際と同様の手法により、他端末からの干渉を抑圧したビームを制御する。
D.J.Love,R.W.Heath,Jr.,and T.Strohmer,"Grassmannian beamforming for multiple−input multiple−output wireless systems," IEEE Transactions on Information Theory, vol.49,no.10,pp.2735−2747,Oct.2003. N.Jindal,"MIMO broadcast channels with finite−rate feedback,"IEEE Transactions on Information Theory,vol.52,no.11,pp.5045−5060,Nov.2006.
非特許文献1及び非特許文献2の問題点として、各端末で推定した伝搬路応答値またはウェイト値と、コードブック内の伝搬路応答の候補値またはウェイトの候補値とを比較する演算量があげられる。端末から基地局へのフィードバックをBビットの情報量で行うとすると、コードブック内の候補値は2個存在することになる。つまり各端末で信号を受信して、伝搬路応答を推定するたびに2回のマッチング(相関計算)を行わなければならず、演算量として大きな負荷となり、引いては時間遅延が発生しスループットが低下する要因となることも考えられる。
本発明は、端末装置側での相関計算の負荷を低減することにより、端末装置から基地局へのフィードバックによる遅延時間およびバックオフを緩和し、システム全体のスループットを向上させることを可能とした無線通信方法、基地局、端末装置、および通信プログラムを提供する。
本発明の一態様としての端末装置は、
基地局から信号を受信する受信部と、
受信信号に基づき伝搬路の状態を推定し前記伝搬路の推定状態値を得る伝搬路状態推定部と、
複数の伝搬路状態値を保持したコードブックを記憶する記憶部と、
前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を取得する候補量取得部と、
取得した候補量に基づいて、前記複数の伝搬路状態値のうち前記推定状態値との相関計算を行う候補群を決定する候補決定部と、
前記推定状態値と各候補との相関を計算する相関計算部と、
最も高い相関値をもつ候補を選択する選択部と、
選択された候補のインデックスを前記基地局に通知する通知部と、
を備える。
本発明の一態様としての通信方法は、
基地局から信号を受信し、
受信信号に基づき伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、
複数の伝搬路状態値を保持したコードブックを記憶する記憶装置を用意し、
前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を取得し、
取得した候補量に基づいて、前記複数の伝搬路状態値のうち前記推定状態値との相関計算を行う候補群を決定し、
前記推定状態値と各候補との相関を計算し、
最も高い相関値をもつ候補を選択し、
選択された候補のインデックスを前記基地局に通知する、
ことを特徴とする。
本発明の一態様としての通信プログラムは、
基地局と通信可能なコンピュータにおいて実行する通信プログラムであって、
基地局から信号を受信するステップと、
受信信号に基づき伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を得るステップと、
複数の伝搬路状態値を保持したコードブックを記憶する記憶装置にアクセスするステップと、
前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を取得するステップと、
取得した候補量に基づいて、前記複数の伝搬路状態値のうち前記推定状態値との相関計算を行う候補群を決定するステップと、
前記推定状態値と各候補との相関を計算するステップと、
最も高い相関値をもつ候補を選択するステップと、
選択された候補のインデックスを前記基地局に通知するステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明の一態様としての基地局は、
伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、コードブックに保持された複数の各伝搬路状態値と前記推定状態値との相関計算を行うことにより、前記推定状態値と相関の高い伝搬路状態値を検出する端末装置と通信する基地局であって、
前記端末装置との間の伝搬路の品質を測定する品質測定部と、
前記コードブックと同一内容をもつ基地局側コードブックを記憶する記憶部と、
前記端末装置により検出された前記伝搬路状態値のインデックスを前記端末装置から取得するインデックス取得部と、
取得したインデックスをもつ伝搬路状態値を前記基地局側コードブックから選択する選択部と、
選択した伝搬路状態値に基づき前記端末装置への送信信号に重み付けを行い重み付け信号を生成する重み付け部と、
前記重み付け信号を前記端末装置に送信する送信部と、
前記伝搬路の品質に基づき、前記端末装置において前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を決定する候補量決定部と、
決定した候補量を前記端末装置に通知する通知部と、
を備える。
本発明の一態様としての通信方法は、
伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、コードブックに保持された複数の各伝搬路状態値と前記推定状態値との相関計算を行うことにより、前記推定状態値と相関の高い伝搬路状態値を検出する端末装置と通信する基地局において実行する通信方法であって、
前記端末措置との間の伝搬路の品質を測定し、
前記コードブックと同一内容をもつ基地局側コードブックを記憶する記憶装置を用意し、
前記端末装置により検出された前記伝搬路状態値のインデックスを前記端末装置から取得し、
取得したインデックスをもつ伝搬路状態値を前記基地局側コードブックから選択し、
選択した伝搬路状態値に基づき前記端末装置への送信信号に重み付けを行い重み付け信号を生成し、
前記重み付け信号を前記端末装置に送信し、
前記伝搬路の品質に基づき、前記端末装置において前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を決定し、
決定した候補量を前記端末装置に通知する、
ことを特徴とする。
本発明の一態様としての通信プログラムは、
伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、コードブックに保持された複数の各伝搬路状態値と前記推定状態値との相関計算を行うことにより、前記推定状態値と相関の高い伝搬路状態値を検出する端末装置と通信するコンピュータにおいて実行する通信プログラムであって、
前記端末装置との間の伝搬路の品質を測定するステップと、
前記コードブックと同一内容をもつ基地局側コードブックを記憶する記憶装置にアクセスするステップと、
前記端末装置により検出された前記伝搬路状態値のインデックスを前記端末装置から取得するステップと、
取得したインデックスをもつ伝搬路状態値を前記基地局側コードブックから選択するステップと、
選択した伝搬路状態値に基づき前記端末装置への送信信号に重み付けを行い重み付け信号を生成するステップと、
前記重み付け信号を前記端末装置に送信するステップと、
前記伝搬路の品質に基づき、前記端末装置において前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を決定するステップと、
決定した候補量を前記端末装置に通知するステップと、
を前記コンピュータに実行させる。
本発明により、端末装置側での相関計算の負荷が低減されるため、端末装置から基地局へのフィードバックによる遅延時間およびバックオフが緩和され、よってシステム全体のスループットが向上される。
(第1の実施形態)
本実施形態では、M個のアンテナ素子からなるアレーアンテナを搭載した基地局と、N素子(k=1、・・・、K)のアンテナを搭載したK個の端末装置(以下単に端末と称する)とから成る無線通信システムにおいて下りリンクにおいてMIMO−SDMA(Multiple Input Multiple Output−Spatial Division Mulptiple Access)方式を用いる場合を想定する。また、k番目の端末にはLストリームの信号が送信されるとする。ただしL≦Nの関係がある。
図1はM個のアンテナ素子を搭載した一つの基地局と、N個のアンテナ素子を搭載した複数の端末とから成る無線通信システムを概略的に示す。ここでは単一のセル内での無線通信を考え、一つの基地局101が複数の端末102−1、102−2、・・・102−Kと通信を行う。またFrequency Division Duplex(FDD)システムを想定し、基地局101では伝搬路に関する情報(本実施形態では伝搬路応答に関する情報)を常に端末102−1、102−2、・・・102−Kからのフィードバックにより得るものとする。
端末数が2以上であれば、基地局は同一時間同一周波数で複数の端末に信号を送る。各端末から基地局へ情報をフィードバックする際の送信方法は、時間分割多重接続(Time Division Mulptiple Access:TDMA)方式や周波数分割多重接続(Frequency Division Mulptiple Access: FDMA)方式、SDMA方式など様々な方法を用いることができる。
以下、本実施形態における基地局と端末間の一連の処理について、順を追って説明していく。簡単のため端末が信号を受信してから伝搬路応答を推定し、コードブックの探索およびマッチング(相関計算)を行い、基地局へ伝搬路応答に関する情報をフィードバックし、基地局が送信ウェイト値を決定して端末へ信号を送信するという順で説明する。
図3は本実施形態における端末の構成を概略的に示す。アンテナ素子301−1、301−2、・・・301−Nで受信した無線信号は、無線受信部302−1、302−2、・・・302−Nを介して、チャネル推定部303へ入力される。ここで、k番目の端末において、各アンテナ素子301−1、301−2、・・・301−Nで受信される信号を
Figure 2009152688
とすると、受信信号ベクトル
Figure 2009152688
は以下の式1のように表される。
Figure 2009152688
ここで、H(k)はN行L列の伝搬路応答行列、
Figure 2009152688
はL行の送信信号ベクトル、n(k)はN行の付加雑音である。チャネル推定部303では、上記式1の受信信号から伝搬路応答行列H(k)の推定値
Figure 2009152688
を算出する。この推定値(伝搬路応答推定値)は、伝搬路の推定状態値の一例である。伝搬路の推定状態値とは、伝搬路の状態を推定した値のことであり、たとえば、推定した伝搬路応答値、または、推定した伝搬路応答値から計算できる各種の指標値(たとえばビームフォーミングのために用いる送信ウェイト値)を含む。伝搬路の状態推定値が送信ウェイト値の場合については第2の実施形態で詳しく説明する。チャネル推定部303は、受信信号に基づき伝搬路の状態を推定することにより伝搬路の推定状態値を得る伝搬路状態推定部の一例である。
次に推定した伝搬路応答行列
Figure 2009152688
を用いて、シンボル検出部304では送信信号s(k)の推定値
Figure 2009152688
を算出する。続いて復調部305にて、算出された推定値をL行のビット系列
Figure 2009152688
に変換する。
また、チャネル推定部303で推定された伝搬路応答行列
Figure 2009152688
の列数は、k番目の端末に送信されたストリーム数に対応し、その列ごと(ストリームごと)に振幅位相分離部306で下記式2のように振幅成分
Figure 2009152688
と位相成分
Figure 2009152688
に分離する。
Figure 2009152688
振幅位相分離部306で得られた位相成分
Figure 2009152688
は、コードブックとのマッチングを行うべく、最適値探索部307へ入力される。振幅成分
Figure 2009152688
は、後述するように、最適値探索部307で得られたインデックスとともに、基地局へフィードバックされる。
伝搬路応答保存部308には、伝搬路応答値(ここでは位相成分)の集合
Figure 2009152688
により構成されるコードブックが保存されている。hの下添え字はコードブック内でのインデックスを表す。コードブックのサイズ(すなわちコードブックに保存される伝搬路応答値(ここでは位相成分)の数)は、インデックスのサイズ(ビット数)をBとすると、2個である。2個の伝搬路応答値(ここでは位相成分)はすべて大きさ1の複素ベクトルであり、ランダムに発生させられたものである。伝搬路応答値は伝搬路状態値の一例である。伝搬路状態値とは、伝搬路の状態を表す値のことであり、たとえば伝搬路応答値、または、伝搬路応答値から計算できる各種の指標値(たとえばビームフォーミングのために用いる送信ウェイト値)を含む。後述する第2の実施形態では、コードブックが送信ウェイト値により構成される場合について説明する。
コードブックの作成方法についてはたとえばGrassmaniann Line Packingと呼ばれるものや、Lloydアルゴリズムと呼ばれるものなどがあり、どのような方法を採用しても問題ない。さらにコードブックは常に固定のものを用いてもよく、または伝搬路の状況に応じて可変としてもよい。
ここで、コードブック内の伝搬路応答値(ここでは位相成分)は、位相順に並んでいる必要がある。インデックスの1番目に対応する
Figure 2009152688
は任意に決定してよいが、以降は
Figure 2009152688
に選ばれたベクトルを基準に位相の順に並べられている必要がある。つまり、
Figure 2009152688
と最も相関が高いベクトルは
Figure 2009152688
であり、その次が
Figure 2009152688
となる。以降、インデックスが大きくなるにしたがって
Figure 2009152688
との相関性は小さくなっていく。
探索量検出部309では、基地局から通知される、ストリームごとのコードブック探索量を表すパラメータ
Figure 2009152688
をチャネル推定部303から取得する。コードブック探索量は、たとえば基地局からの受信信号のプリアンブルに含まれており、チャネル推定部303がこのプリアンブルからコードブック探索量を抽出して、探索量検出部309に渡す。探索量検出部309は、チャネル推定部303から渡されたコードブック探索量を伝搬路応答保存部308に通知する。コードブック探索量は、たとえば、相関計算を行うべき伝搬路状態値(候補)の候補量に相当する。探索量検出部309は、たとえば相関計算を行うべき伝搬路応答値(ここでは位相成分)の候補量(探索量)を取得する候補量取得部の一例である。
伝搬路応答保存部308では探索量のパラメータ
Figure 2009152688
に応じて、振幅位相分離部306の出力(伝搬路応答推定値の位相成分)とのマッチング(相関計算)を行う伝搬路応答値(ここでは位相成分)をコードブックより選択し、最適値探索部307に渡す。伝搬路応答保存部308はたとえば相関計算を行う対象となる候補群を決定する候補決定部を含んでいる。最適値探索部307は、伝搬路応答保存部308により選択された各伝搬路応答値(ここでは位相成分)と、振幅位相分離部306の出力(伝搬路応答推定値の位相成分)との相関を計算する(マッチングする)。
具体的には伝搬路応答保存部308はコードブックの中から、
Figure 2009152688
個置きに振幅位相分離部306の出力とのマッチング(相関計算)を行う伝搬路応答値(ここでは位相成分)を選択する。たとえば
Figure 2009152688
とすると、コードブック全体は図4の401に示すよう、2B=16個のベクトルにより構成される。
Figure 2009152688
より、1ストリーム目は図4の402に示すよう、たとえばl0=1として
Figure 2009152688
から3個置きに選択され、選択された
Figure 2009152688
が振幅位相分離部306の出力の1列目
Figure 2009152688
と最適値探索部307にてマッチングされる。同様に、
Figure 2009152688
より2ストリーム目は図4の403に示すよう、たとえば
Figure 2009152688
から1個置きに選択され、選択された
Figure 2009152688
が振幅位相分離部306の出力の2列目
Figure 2009152688
と最適値探索部307にてマッチングされる。
このようにして、本実施形態では、従来方法に比べて、マッチング回数を大きく低減することができる。すなわち、従来のような全探索では16個の伝搬路応答値(ここでは位相成分)とのマッチングを行う必要があるため、16×2=32より、2ストリームで計32回のマッチングが必要なのに対し、本実施形態では4+8=12より2ストリームで計12回のマッチングで済むことになる。つまり、本実施形態では、要求される精度に合わせて必要とされるコードブックのサイズを変えている言うことができる。一般にコードブックのサイズが大きいほうが、それだけ多く伝搬路応答値(ここでは位相成分)から選択できるため、通信精度が高いことが知られているが、本実施形態ではこの点に注目し、伝搬路の品質に応じて探索するコードブックのサイズ(探索量)を基地局において制御することにより、ある程度精度を保ちながら、探索量を削減する。
最適値探索部407は、上記のようにして振幅位相分離部306の出力(位相成分
Figure 2009152688
)の各列と、伝搬路応答保存部308により選択された各伝搬路応答値(ここでは位相成分)との相関を計算したら、最も相関値が高いものを最適な伝搬路応答値(ここでは位相成分)として選択し、そのインデックスを出力する。最適値探索部307は、たとえば相関計算を行う相関計算部と、最も高い相関値をもつ伝搬路応答値(ここでは位相成分)を選択する選択部を含んでいる。
最後に、最適値探索部307の出力であるインデックスと、振幅位相分離部306において得られた、上記式2で示した伝搬路応答推定値の振幅に相当する正の実数
Figure 2009152688
とをフィードバック情報として、基地局へフィードバックする。端末装置は、選択された伝搬路応答値(ここでは位相成分)のインデックスを基地局に通知する通知部を含んでいる。
次に、基地局側での処理の過程を説明する。
図2は本実施形態における基地局の構成を概略的に示す。端末からフィードバック情報(ここでは伝搬路の振幅と、コードブックのインデックス)が返され、コードブックのインデックスは、伝搬路応答保存部205に入力され、また伝搬路の振幅情報
Figure 2009152688
は伝搬路応答再生部206に入力される。また端末から返されたフィードバック情報は品質測定部208に入力される。伝搬路応答保存部205は、端末装置からインデックスを取得するインデックス取得部を含む。
伝搬路応答保存部205には、図3の伝搬路応答保存部308と同一のコードブック(基地局側コードブック)が保存されている。伝搬路応答保存部205では、端末からフィードバックされたインデックスに相当する伝搬路応答値(位相
Figure 2009152688
)を選択し、選択された伝搬路応答値(位相
Figure 2009152688
)を伝搬路応答再生部206へと出力する。伝搬路応答保存部205は、インデックスに相当する伝搬路状態値(伝搬路応答値)を選択する選択部を含む。
伝搬路応答再生部206では、フィードバックされた伝搬路の振幅
Figure 2009152688
と、伝搬路応答保存部205から入力された伝搬路応答の位相情報
Figure 2009152688
とが乗算され、これにより伝搬路応答値
Figure 2009152688
が再生される。この再生された伝搬路応答値がウェイト行列計算部207へ入力される。
ウェイト行列計算部207ではM行N列の
Figure 2009152688
が端末数(K個分)入力され、各端末の各ストリームに割り当てられる送信ウェイトベクトル
Figure 2009152688
が算出される。計算方法は様々考えられるが、下りリンクのMIMO−SDMA通信では、端末間の干渉を抑圧するようなウェイトが必要とされる。
品質測定部208では、各端末からフィードバックされたフィードバック情報に基づき、各端末の各ストリームの品質に関するパラメータを測定する。品質に関するパラメータとは、具体的には信号対干渉雑音比(SINR)などがあげられる。測定されたパラメータは探索量決定部209へ入力される。SINRは端末装置間の干渉程度を表す情報の一例である。フィードバック情報に含まれるインデックスの位相情報が必要なときは伝搬路応答保存部205内のコードブックを参照して、該インデックスの位相情報を取得してもよい。ここでは、品質測定部208は、各端末からのフィードバック情報に基づき品質パラメータを測定したが、アンテナ素子204−1、204−2、・・・204−Mで受信される各端末からの受信信号を直接用いて、各端末の各ストリームの品質に関するパラメータを測定してもよい。
探索量決定部209では、SINRと、コードブックの探索量を表すパラメータ
Figure 2009152688
との対応表が保存されている。つまりSINRの値が入力されると、コードブックの探索量に関するパラメータ値がB以下の自然数として与えられる。SINRの値が高いほど、探索量に関するパラメータは小さく設定される。つまり、伝送路の品質が高いほど、探索するコードブックのサイズ(探索量)を小さくする。探索量決定部209は、たとえば推定状態値との相関を計算するべき伝搬路状態値の候補量(探索量)を決定する候補量決定部に相当する。
以上により、各ストリームに乗算する送信ビームフォーミングのためのウェイト行列及び各ストリームに対して通知するコードブック探索量が決定される。決定された探索量に関する情報はプリアンブルに組み込まれるなどの処理により、送信信号系列の一部として送られるデータ情報
Figure 2009152688
と共に変調部201に入力される。
変調部201では入力された信号を変調して変調信号を生成する。ウェイト行列乗算部(重み付け信号生成部)202では、変調信号にウェイト行列を乗算することにより乗算信号(重み付け信号)を生成する。すなわち、変調信号を
Figure 2009152688
とすると、変調信号sとウェイト行列計算部207の出力行列
Figure 2009152688
を乗算して、乗算信号(ベクトルV・s)を生成する。乗算信号の各要素は、無線送信部203−1、203−2、・・・203−Nを介して、アンテナ素子204−1、204−2、・・・204−Mから放射される。
端末はアンテナ素子101−1、101−2、・・・101−Nにて基地局から送られた信号を受信し、以後は前述した通りの端末側での処理が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、端末において基地局から通知された探索量の伝搬路応答値(ここでは位相成分)とのマッチングのみを行うようにしたことにより、コードブック内の全伝搬路応答値(ここでは位相成分)とのマッチングを行っていた従来の方法に比べて、端末の演算負荷は大きく低減される。よって遅延時間およびバックオフが緩和され、システム全体のスループットが向上される。
(第2の実施形態)
第1の実施形態ではコードブックを伝搬路応答値(ここでは位相成分)により構成していたが、本実施形態では、コードブックを送信ウェイト値で構成したことを特徴とする。以下本実施形態について詳細に説明する。
図6は第2の実施形態における端末の構成を概略的に示す。アンテナ素子601−1、601−2、・・・601−Nで受信された無線信号は、無線受信部602−1、602−2、・・・602−Nを介して、チャネル推定部603へ入力される。ここで、k番目の端末において、各アンテナ素子601−1、601−2、・・・601−Nで受信される信号は前記式1により表される。
チャネル推定部603では、上記式1により表される受信信号から伝搬路応答行列H(k)の推定値
Figure 2009152688
を算出する。
シンボル検出部604では、チャネル推定部603で推定された伝搬路応答行列
Figure 2009152688
を用いて、送信信号s(k)の推定値
Figure 2009152688
が算出される。続いて復調部605にて、送信信号の推定値は、L行のビット系列
Figure 2009152688
に変換される。
探索量検出部609では、基地局からの通知される、ストリームごとのコードブック探索量を示すパラメータ
Figure 2009152688
をチャネル推定部603から受け取る。コードブック探索量は、たとえば基地局からの受信信号のプリアンブルに含まれており、チャネル推定部603がこのプリアンブルからコードブック探索量を抽出して、探索量検出部609に渡す。探索量検出部609は、チャネル推定部603から渡されたコードブック探索量をウェイト値保存部608に送る。探索量検出部609は、たとえば相関計算を行うべきウェイト値(推定状態値)の候補量(探索量)を取得する候補量取得部の一例である。
ウェイト計算部606では、チャネル推定部603により推定された伝搬路応答行列
Figure 2009152688
から、送信ウェイト行列
Figure 2009152688
が計算される。計算方法としては、たとえば以下の式3のように特異値分解を用いた方法などがある。送信ウェイト行列またはその要素(送信ウェイト)は、たとえば伝搬路の推定状態を表す推定状態値の一例に相当し、チャネル推定部603とウェイト計算部606との組は、受信信号に基づき伝搬路の状態を推定することにより伝搬路の推定状態値を得る伝搬路状態推定部の一例である。
Figure 2009152688
ウェイト値保存部608には、ウェイト値の集合
Figure 2009152688
により構成されるコードブックが保存されている。vの下添え字はコードブック内でのインデックスを表す。コードブックのサイズ(すなわちコードブックに保存されているウェイト値の数)は、ウェイト値のインデックスサイズ(ビット数)をBとすると、2個である。2個のウェイト値はすべて大きさ1の複素ベクトルであり、ランダムに発生させられたものである。
コードブックの作成方法についてはたとえばGrassmaniann Line Packingと呼ばれるものや、Lloydアルゴリズムと呼ばれるものなどがあり、どのような方法を採用しても問題ない。さらにコードブックは常に固定のものを用いてもよく、またはたとえば伝搬路の状況に応じて可変としてもよい。
ただし、コードブック内のウェイト値は、位相順に並んでいる必要がある。インデックスの1番目に対応する
Figure 2009152688
は任意に決定してよいが、以降は
Figure 2009152688
に選ばれたベクトルを基準に位相の順に並べられている必要がある。つまり、
Figure 2009152688
と最も相関が高いベクトルは
Figure 2009152688
であり、その次が
Figure 2009152688
となる。以降、インデックスが大きくなるにしたがって
Figure 2009152688
との相関性は小さくなっていく。
ウェイト値保存部608は、探索量検出部609から受けた探索量のパラメータ
Figure 2009152688
に応じて、ウェイト計算部606の出力(計算された送信ウェイト値)とマッチングを行うウェイト値(候補)をコードブックから選択し、選択したウェイト値を最適値探索部607に渡す。ウェイト保存部608は、たとえば相関計算を行う対象となる候補群を決定する候補決定部を含んでいる。最適値探索部607は、ウェイト値保存部608により選択された各ウェイト値と、ウェイト計算部606の出力(計算された送信ウェイト値)との相関を計算する(マッチングする)。
具体的にはウェイト保存部608ではコードブックの中から、
Figure 2009152688
個置きにウェイト計算部606の出力とのマッチングを行うウェイト値を選択する。たとえばここで
Figure 2009152688
とすると、コードブック全体は図7の701に示すよう、2B=16個のベクトルにより構成される。
Figure 2009152688
より、1ストリーム目は図7の702に示すよう、たとえばl0=1として
Figure 2009152688
から3個置きに選択され、これら
Figure 2009152688
がウェイト計算部606の出力の1列目
Figure 2009152688
と最適値探索部607にてマッチングされる。同様に、
Figure 2009152688
より2ストリーム目は図7の703に示すよう、たとえば
Figure 2009152688
から1個置きに選択され、これら
Figure 2009152688
がウェイト計算部606の出力の2列目
Figure 2009152688
と最適値探索部607にてマッチングされる。
このようにして、本実施形態では、従来方法に比べて、マッチング回数を大きく低減することができる。すなわち、従来のような全探索では16個のウェイト値とのマッチングを行う必要があるため、16×2=32より、2ストリームで計32回のマッチングが必要なのに対し、本実施形態では4+8=12より2ストリームで計12回のマッチングで済むことになる。
最適値探索部607は、上記のようにして、ウェイト計算部606の出力の各列と、ウェイト値保存部608により選択された各ウェイト値との相関を計算したら、最も相関が高いものを最適なウェイト値として選択し、そのインデックスを出力する。最適値探索部607は、たとえば相関計算を行う相関計算部と、最も高い相関値をもつウェイト値を選択する選択部を含んでいる。
最後に、最適値探索部707の出力であるインデックスをフィードバック情報として、基地局へフィードバックする。端末装置は、選択されたウェイト値のインデックスを基地局に通知する通知部を含んでいる。
以上の説明では、上記式3のように特異値分解によりウェイト値を算出してからマッチングを行い、最も相関の高いウェイト値を最適なウェイト値として決定したが、チャネル推定部603で推定した伝搬路応答値と、コードブックのウェイト値とから式4により受信電力を計算し、最大となるウェイト値を最適なウェイト値とする方法も考えられる。この場合、式4の値を最小にするl(インデックス)が選択され、この値が基地局側へフィードバックされる。他にも通信容量を最大化するなどといった方法も考えられる。
Figure 2009152688
次に、基地局側での処理の過程を説明する。
図5は本実施形態における基地局の構成を概略的に示す。端末からフィードバック情報(ここではコードブックのインデックス)が返され、フィードバック情報は、ウェイト値保存部505と品質測定部506に入力される。ここでウェイト値保存部505には、図6のウェイト値保存部608と同一のコードブック(基地局側コードブック)が保存されている。ウェイト値保存部505は、端末装置からインデックスを取得するインデックス取得部を含む。
ウェイト値保存部505ではフィードバックされたフィードバック情報(ここではインデックス)に相当するウェイト値が選択され、選択されたウェイト値は、ウェイト行列乗算部502で送信信号と乗算される。ウェイト値保存部505は、インデックスに相当する伝搬路状態値(ウェイト値)を選択する選択部を含む。
品質測定部506では、各端末からフィードバックされたフィードバック情報(ここではインデックス)に基づき、ウェイト値保存部505内のコードブックを参照して、該インデックスに対応するウェイト値を取得し、各端末の各ストリームの品質に関するパラメータを測定する。品質に関するパラメータとは、具体的には信号対干渉雑音比(SINR)などがあげられる。測定されたパラメータは続く探索量決定部507へ入力される。ここでは、品質測定部506は、各端末からフィードバックされたフィードバック情報に基づき品質パラメータを測定したが、アンテナ素子504−1、504−2、・・・504−Mで受信される各端末からの受信信号を直接用いて、各端末の各ストリームの品質に関するパラメータを測定してもよい。
探索量決定部507では、SINRと、コードブックの探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
との対応表が保存されている。つまりSINRの値が入力されると、コードブックの探索量に関するパラメータの値がB以下の自然数として与えられる。SINRの値が高いほど、探索量に関するパラメータは小さく設定される。探索量決定部507は、たとえば相関計算を行う対象となるウェイト値の候補量(探索量)を決定する候補量決定部に相当する。
以上により、各ストリームに乗算する送信ビームフォーミングのためのウェイト行列及び各ストリームに対応するコードブック探索量が決定される。探索量に関する情報はプリアンブルに組み込まれるなどの処理により、送信信号系列の一部として送られるデータ情報
Figure 2009152688
と共に変調部501に入力される。
変調部501では入力された信号を変調して変調信号を生成する。ウェイト行列乗算部(重み付け信号生成部)502では変調信号にウェイト行列を乗算することにより乗算信号(重み付け信号)を生成する。すなわち、変調信号を
Figure 2009152688
とすると、ウェイト行列乗算部502では、変調信号sとウェイト行列(ウェイト値保存部505の出力行列)
Figure 2009152688
とを乗算して、乗算信号(ベクトルV・s)を生成する。乗算信号の各要素は、無線送信部503−1、503−2、・・・503Nを介して、アンテナ素子504−1、504−2、・・・504Mから空間に電波として放射される。
端末はアンテナ素子601−1、601−2、・・・601−Nにて基地局から送られた信号を受信し、以後は前述した通りの端末側での処理が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、端末において基地局から通知された探索量のウェイト値とのマッチングのみを行うようにしたことにより、コードブック内の全ウェイト値とのマッチングを行っていた従来の方法に比べて、端末の演算負荷は大きく低減される。よって遅延時間およびバックオフが緩和され、システム全体のスループットが向上される。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、伝搬路の品質を表す品質パラメータを基地局側で測定したが、本実施形態では、当該品質パラメータを端末側で測定することを特徴とする。以下本実施形態について詳細に説明する。
図9は本実施形態における端末の構成を概略的に示す。アンテナ素子901−1、901−2、・・・901−Nで受信された無線信号は、無線受信部902−1、902−2、・・・902−Nを介して、チャネル推定部903へ入力される。ここでk番目の端末において、各アンテナ素子901−1、901−2、・・・901−Nで受信される信号は前記式1により表される。
チャネル推定部903では、上記式1により表される受信信号から伝搬路応答行列H(k)の推定値
Figure 2009152688
を算出する。伝搬路応答行列
Figure 2009152688
の列数は、k番目の端末に送信されたストリーム数に対応する。
シンボル検出部904では、チャネル推定部903で推定された伝搬路応答行列
Figure 2009152688
を用いて、送信信号s(k)の推定値
Figure 2009152688
を算出する。算出された推定値は、続く復調部905にてL行のビット系列
Figure 2009152688
に変換される。
品質測定部909では、復調部905から出力されたビット系列(受信信号)を用いて各端末の各ストリームの品質に関するパラメータを測定する。品質に関するパラメータとは、具体的には信号対雑音比(SNR)、CQI(Channel Quality Indicator)、ビット誤り率(BER)、通信容量などがあげられる。測定されたパラメータは続く探索量決定部910へ入力される。
探索量決定部910には、たとえばSNRとコードブックの探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
との対応表が保存されている。探索量決定部910は、SNRの値が入力されると、この対応表に基づき、コードブックの探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
の値をB以下の自然数として取得して、伝搬路応答保存部908に通知する。SNRの値が高いほど、探索量に関するパラメータは小さく設定される。BERや通信容量を、品質を表すパラメータとして採用する場合にも、SNRの場合と同様に、品質パラメータと、探索量に関するパラメータとの対応表が探索量決定部910に保存される。探索量決定部910は、たとえば相関計算を行うべき推定状態値(本実施形態では伝送路応答の位相成分)の候補量を取得する候補量取得部の一例に相当する。
振幅位相分離部906では、チャネル推定部903で推定された伝搬路応答行列
Figure 2009152688
を、列ごとに(ストリームごとに)、前記式2のように振幅成分
Figure 2009152688
と位相成分
Figure 2009152688
に分離する。位相成分
Figure 2009152688
は、コードブックとのマッチングを行うべく、最適値探索部907に出力される。振幅成分は、後述のように最適値探索部907で得られたインデックスとともに、基地局にフィードバックされる。
伝搬路応答保存部908には、第1の実施形態と同様に、伝搬路応答値(ここでは位相成分)の集合
Figure 2009152688
から構成されるコードブックが保存されている。伝搬路応答保存部908は、探索量決定部910からストリームごとのコードブック探索量のパラメータ
Figure 2009152688
を受けたら、探索量のパラメータ
Figure 2009152688
に応じて、振幅位相分離部906の出力とのマッチングを行う伝搬路応答値(ここでは位相成分)を、第1の実施形態で示した図4と同様にしてコードブックから選択し、選択した伝搬路応答値(ここでは位相成分)を最適値探索部907に渡す。
最適値探索部907では振幅位相分離部906の出力(位相成分
Figure 2009152688
)の各列と、コードブック内の伝搬路応答値(ここでは位相成分)との相関を計算する(マッチングを行う)。最適値探索部907は、最も相関値が高いものを最適な伝搬路応答値(ここでは位相成分)として選択し、そのインデックスを出力する。
最後に、最適値探索部907の出力であるコードブックのインデックスと、振幅位相分離部906で得られた、式2で示した伝搬路応答推定値の振幅に相当する正の実数
Figure 2009152688
とをフィードバック情報として、基地局へフィードバックする。
次に、基地局側での処理の過程を説明する。
図8は本実施形態における基地局の構成を概略的に示す。基地局に対し端末からフィードバック情報(ここではインデックスと、振幅情報
Figure 2009152688
)がフィードバックされる。インデックスは、伝搬路応答保存部805に入力され、振幅情報
Figure 2009152688
は伝搬路応答再生部806に入力される。
伝搬路応答保存部805には、図9の伝搬路応答保存部908と同一のコードブック(基地局側コードブック)が保存されている。伝搬路応答保存部805ではフィードバックされたインデックスに相当する伝搬路応答値(位相
Figure 2009152688
)をコードブックから選択し、伝搬路応答再生部806へと出力する。
伝搬路応答再生部806では、伝搬路応答の振幅
Figure 2009152688
と、伝搬路応答の位相
Figure 2009152688
とが乗算され、伝搬路応答値
Figure 2009152688
が再生される。この再生された伝搬路応答値はウェイト行列計算部807へ入力される。
ウェイト行列計算部807ではM行N列の
Figure 2009152688
が端末数(K個分)入力され、各端末の各ストリームに割り当てられる送信ウェイトベクトル
Figure 2009152688
が算出される。計算方法は様々考えられるが、下りリンクのMIMO−SDMA通信では、端末間の干渉を抑圧するようなウェイトが必要とされる。
以上により、各ストリームに乗算する送信ビームフォーミングのためのウェイト行列が決定される。
変調部801では送信信号を変調して変調信号を生成する。ウェイト行列乗算部802では、変調信号に対しウェイト行列を乗算する。すなわち、変調信号を
Figure 2009152688
とすると、変調信号sとウェイト行列(ウェイト行列計算部807の出力行列)
Figure 2009152688
とを乗算する。乗算信号(ベクトルV・s)の各要素は、無線送信部803−1、803−2、・・・803−Nを介して、アンテナ素子804−1、804−2、・・・804−Mから放射される。
端末ではアンテナ素子901−1、901−2、・・・901−Nにて基地局から送られた信号を受信し、以後は前述した通りの端末側での処理が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、端末において伝搬路の品質を測定し、測定した品質に応じてコードブックの探索量を決定し、決定した探索量の伝搬路応答値(ここでは位相成分)とのみマッチングを行うようにしたことにより、コードブックを全探索していた従来の方法に比べて、端末の探索負荷(演算量)は大きく低減される。よって遅延時間およびバックオフが緩和され、システム全体のスループットが向上される。
(第4の実施形態)
本実施形態は、伝搬路の品質を表す品質パラメータを、基地局ではなく端末側で測定し、かつ、コードブックを送信ウェイト値により構成することを特徴とする。すなわち本実施の形態は第2および第3の実施形態を組み合わせたものに相当する。以下本実施形態について詳細に説明する。
図11は第4の実施形態における端末の構成を概略的に示す。アンテナ素子1101−1、1101−2、・・・1101−Nで受信された無線信号は、無線受信部1102−1、1102−2、・・・11102−Nを介して、チャネル推定部1103へ入力される。ここで、k番目の端末において、各アンテナ素子1101−1、1101−2、・・・1101−Nで受信される信号は前記式1により表される。
チャネル推定部1103では、上記式1の受信信号から伝搬路応答行列H(k)の推定値
Figure 2009152688
を算出する。伝搬路応答行列
Figure 2009152688
の列数は、k番目の端末に送信されたストリーム数に対応する。
シンボル検出部1104では、チャネル推定部1103で推定された伝搬路応答行列
Figure 2009152688
を用いて、送信信号s(k)の推定値
Figure 2009152688
を算出する。算出された推定値は、続く復調部1105にてL行のビット系列
Figure 2009152688
に変換される。
品質測定部1109では、復調部1105から出力されたビット系列(受信信号)を用いて各端末の各ストリームの品質に関するパラメータを測定する。品質に関するパラメータとは、具体的には信号対雑音比(SNR)、CQI(Channel Quality Indicator)、ビット誤り率(BER)、通信容量などがあげられる。測定されたパラメータは続く探索量決定部1110へ入力される。
探索量決定部1110には、たとえばSNRとコードブックの探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
との対応表が保存されている。探索量決定部1110は、SNRの値が入力されると、この対応表に基づき、コードブックの探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
の値を前記B以下の自然数として取得して、ウェイト保存部1108に通知する。BERや通信容量を、品質を表すパラメータとして採用する場合にも、SNRの場合と同様に、品質パラメータと、探索量に関するパラメータとの対応表が探索量決定部1110に保存される。探索量決定部1110は、たとえば相関計算を行うべき推定状態値(本実施形態ではウェイト値)の候補量を取得する候補量取得部の一例に相当する。
また、チャネル推定部1103で推定された伝搬路応答行列
Figure 2009152688
から、ウェイト計算部1106にて送信ウェイト行列
Figure 2009152688
が前記式3のように算出される。
ウェイト値保存部1108には、第2の実施形態と同様に、ウェイト値の集合
Figure 2009152688
により構成されるコードブックが保存されている。ウェイト値保存部1108は、探索量決定部1110からストリームごとのコードブック探索量のパラメータ
Figure 2009152688
を受けたら、探索量のパラメータ
Figure 2009152688
に応じて、ウェイト計算部1106の出力とのマッチングを行うウェイト値を、第2の実施形態で示した図7と同様にしてコードブックから選択し、選択したウェイト値を最適値探索部1107に渡す。
最適値探索部1107では、ウェイト計算部1106で算出されたウェイト値
Figure 2009152688
の各列と、コードブック内のウェイト値との相関を計算する(マッチングを行う)。最も相関値が高いものを最適なウェイト値と選択し、そのインデックスを出力する。
最後に、最適値探索部1107の出力であるコードブックのインデックスをフィードバック情報として基地局へフィードバックする。
次に、基地局側での処理の過程を説明する。
図10は本実施形態における基地局の構成を概略的に示す。端末からフィードバック情報(ここではコードブックのインデックス)が返され、フィードバック情報は、ウェイト値保存部1005に入力される。ウェイト値保存部1005には、図11のウェイト値保存部1108と同一のコードブック(基地局側コードブック)が保存されている。
ウェイト値保存部1005ではフィードバックされたインデックスに相当するウェイト値がコードブックから選択される。これにより、各ストリームに乗算する送信ビームフォーミングのためのウェイト行列が得られる。
変調部1001では送信信号を変調して変調信号を生成する。ウェイト行列乗算部1002では、変調信号に対してウェイト行列を乗算する。すなわち、変調信号を
Figure 2009152688
とすると、ウェイト行列乗算部1002では、変調信号sとウェイト値保存部505の出力行列
Figure 2009152688
を乗算する。乗算信号(ベクトルV・s)の各要素は、無線送信部1003−1、1003−2、・・・1003−Nを介して、アンテナ素子1004−1、1004−2、・・・1004−Mから放射される。
端末はアンテナ素子1101−1、1101−2、・・・1101−Nにて基地局から送られた信号を受信し、以後は前述した通りの端末側での処理を行う。
以上のように、本実施形態によれば、端末において伝搬路の品質を測定し、測定した品質に応じてコードブックの探索量を決定し、決定した探索量のウェイト値とのみマッチングを行うようにしたことにより、コードブックを全探索していた従来の方法に比べて、端末の探索負荷(演算量)は大きく低減される。よって遅延時間およびバックオフが緩和され、システム全体のスループットが向上される。
(第5の実施形態)
本実施形態は、探索量に応じたビット数のインデックスを基地局へフィードバックすることを特徴とする。その他の点については第1の実施形態と同様である。以下本実施形態について詳細に説明する。
本実施形態における基地局および端末の基本構成は図2及び図3と同様である。すなわち、図2の基地局はデータ信号と共に、探索量決定部209で決定した探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
を端末へ送信し、図3の端末側ではそれに応じて2個の伝搬路応答値(ここでは位相成分)の中から
Figure 2009152688
個の候補値を図4に示すように選択し、選択した候補値のみとの間でマッチングを行う。
ここで第1の実施形態では、フィードバックに用いるコードブックのインデックスのビット数はBビットで固定としていた。つまり、第1の実施形態では、探索に用いなかった
Figure 2009152688
個の伝搬路応答値(ここでは位相成分)も含めた通し番号を割り振り、フィードバックを行っていた。
それに対して本実施形態では、
Figure 2009152688
個の候補値とのマッチングにより最適な伝搬路応答値(ここでは位相成分)を探索した場合には、実際に探索を行った
Figure 2009152688
個のみ識別可能な
Figure 2009152688
ビットのインデックスを割り振り、このインデックスをフィードバックする。すなわち、探索を行う
Figure 2009152688
個の候補値にそれぞれ
Figure 2009152688
ビットのインデックスを割り振り、これらの中から選択した候補値のインデックスをフィードバックする(2ビット探索の場合は2ビット、3ビット探索の場合は3ビットからなるインデックスをフィードバックする)。
これを別の観点から説明すると、第1〜第nの探索量(第1〜第nの候補量)に対して第1〜第nの候補群をあらかじめ対応づけておく。そして、候補群毎に各候補値にPビットのインデックスを割り当てる。すなわち各候補群にそれぞれ固有のインデックス体系を用意する。これらの情報は基地局との間であらかじめ共有しておく。そして、端末では、基地局から通知された探索量に対応づけられた候補群を第1〜第nの候補群から特定し、特定した候補群とのマッチングにより最も相関の高い候補値を選択し、選択した候補値のインデックスを、特定された候補群が第1〜第nの候補群のいずれであるかに基づき特定する。そして特定したインデックスを基地局にフィードバックする。
このようなフィードバック方法を用いることにより、フィードバック情報をBビットから、
Figure 2009152688
ビットに削減することが可能となる。なお、マッチングは、第1の実施形態と同様に、
Figure 2009152688
個置きに行う。ただし、l0の値はあらかじめ、基地局と端末で共有しておく必要がある。
基地局では、探索量および上記l0の値は既知であるため、端末からフィードバックされたインデックスに基づき、コードブックから、伝搬路応答値(ここでは位相成分)を誤り無く、検出できる。すなわち、端末からフィードバックされたインデックスのビット数とその値に基づき、一意に伝搬路応答値(ここでは位相成分)をコードブックから特定できる。
以上に説明した本実施形態のフィードバック量を削減する考えは、第2の実施形態のように、ウェイト値によりコードブックを構成する場合にも、そのまま適用することができるのは明白である。
以上のように、本実施形態によれば、コードブックの探索量を2個から2個に削減することで、フィードバック量をBビットからPビットに削減できる。これにより、フィードバック負荷を低減でき、システム全体のスループットが達成される。または、削減された分で他の情報を送ることで、限られた帯域内で情報量を増やすことも可能である。
(第6の実施形態)
本実施形態では、第5の実施形態と同様に探索量に応じたビット数のインデックスを基地局へフィードバックするが、探索量を端末側で決定する点が第5の実施形態と異なる。なお、本実施形態における基地局および端末の基本的な構成は図8及び図9と同様である。
本実施形態では、基地局側では、探索量が分からないため、端末は、振幅情報とインデックスに加え、探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
も併せて基地局へフィードバックする。これにより、基地局は、第5の実施形態で説明したように、伝搬路応答値(ここでは位相成分)を誤りなくコードブックから選択できる。
本実施形態のフィードバック量を削減する考えは、第4の実施形態のように、ウェイト値によりコードブックを構成する場合にもそのまま適用することができるのは明白である。
(第7の実施形態)
本実施形態は、木構造を用いて最適な伝搬路応答値(ここでは位相成分)をコードブックから検出することを特徴とする。その他の点については第1の実施形態と同様である。以下本実施形態について詳細に説明する。
第1の実施形態では、図3に示すように、伝搬路応答保存部308において、コードブック全体から等間隔に探索量
Figure 2009152688
個だけ候補値を選び出し、最適値探索部307にてマッチングを行った。
これに対し本実施形態では、比較的小さい値P0を初期値として、
Figure 2009152688
個の候補値とのマッチングから開始し、選ばれたインデックスの周辺のみを探索することを繰り返すことにより、
Figure 2009152688
個のマッチングに相当する探索密度まで階層的に探索を行う。探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
は、たとえば繰り返しパラメータRに相当する。最適値探索部307は、伝搬路応答保存部(候補決定部308)を制御する制御部を含んでいる。
図12は、本実施形態における探索法を説明する図である。ここでは初期値P0=2、探索量
Figure 2009152688
の場合の探索例を示す。またコードブック中の伝搬路応答値(ここでは位相成分)の数を24=16個としている。
(ステップ1)まず始めにP0=2より、図12中の1201に示すように22=4個の候補値
Figure 2009152688
とのマッチングを行う。つまり、変数xに初期値2(=P0)を代入し、2B−x−1おきに配置された候補値とのマッチングを行う。ここでは、
Figure 2009152688
が最適値として選ばれたとする。
(ステップ2)次に1202に示すようにP=3として探索を行うが、今度は
Figure 2009152688
の周辺
Figure 2009152688
のみを探索する。この際、すでに
Figure 2009152688
との相関値は一段前のステップで得られているため、
Figure 2009152688
との相関値だけを求めればよい。その結果、
Figure 2009152688
がここでの最適値(第1の最適値とする)として選ばれたとする。
このように、本ステップでは、変数xに1を加算して3とし、ステップ1で選ばれた第1の最適値と、ステップ1で相関計算された候補値のうち第1の最適値に隣接する隣接候補値との間において、第1の最適値から2B−x−1おきに配置された候補値との相関値を求める。そして求めた相関値と、第1の最適値とのうち最大の値を持つものを、本ステップでの最適値(第2の最適値とする)として選択する。
(ステップ3)次に1203に示すようにp=4として探索を行うが、今度は
Figure 2009152688
の周辺
Figure 2009152688
だけを探索する。すなわち、もし
Figure 2009152688
が候補だとすると、1番目のステップで
Figure 2009152688
がより近い値として選ばれているはずであるため、
Figure 2009152688
の探索は不要である。また
Figure 2009152688
との相関値はすでに得られている。よって、ここでは
Figure 2009152688
との相関値のみ計算すればよい。
このように、本ステップでは、変数xに1を加算して4とし、ステップ2で選ばれた第2の最適値と、ステップ2で相関計算された候補値のうちこの第2の最適値に隣接する隣接候補値との間において、第2の最適値から2B−x−1おきに配置された候補値との相関値を計算する。そして、計算した相関値と、第2の最適値とのうち、最大のものを、本ステップでの最適値(第3の最適値とする)として選択する。
Pが探索量
Figure 2009152688
に達したため(変数xが4に達したため)、探索を終了し、結果として、
Figure 2009152688
(第3の最適値)が、最終的に選ばれるべき伝搬路応答値(ここでは位相成分)となる。
第1の実施形態では
Figure 2009152688
で16回の探索量が必要であったのに対し、本実施形態では図12の1201のステップ1で4回、1202のステップ2で2回、1203のステップ3で1回の計7回の探索量で済む。得られる伝搬路応答値(ここでは位相成分)の分解能は、第1の実施形態と同じである。つまり、探索量に関するパラメータ
Figure 2009152688
は、最終的な探索の分解能を表しており、本実施形態のような工夫をすることで探索に要する演算量を低減することが可能である。
ここでは例として第1の実施形態と比較して示したが、これは第2の実施形態のようにウェイト値によりコードブックを構成する場合、第3、第4の実施形態のように端末側でコードブックの探索量を決定する場合にも、本実施形態と同様の手法をそのまま適用可能である。
なお、以上に説明した各実施形態における基地局および端末装置は、例えば、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。すなわち、基地局における、変調部、ウェイト行列乗算部、無線送信部、ウェイト行列計算部、伝搬路応答再生部、品質測定部、探索量決定部、ならびに、端末装置における、無線受信部、チャネル推定部、シンボル検出部、復調部、振幅位相分離部、最適値探索部、探索量検出部、品質測定部、ウェイト計算部は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、無線通信装置は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現してもよいし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現してもよい。また、伝搬路応答保存部およびウェイト値保存部は、上記のコンピュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスクもしくはCD−R、CD−RW、DVD−RAM、DVD−Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態における無線通信システムの概略図。 本発明の第1の実施形態における基地局の構成を概略的に示すブロック図。 本発明の第1の実施形態における端末装置の構成を概略的に示すブロック図。 本発明の第1の実施形態における、コードブックの探索方法を表す図。 本発明の第2の実施形態における基地局の構成を概略的に示すブロック図。 本発明の第2の実施形態における端末装置の構成を概略的に示すブロック図。 本発明の第2の実施形態における、コードブックの探索方法を表す図。 本発明の第3の実施形態における基地局の構成を概略的に示すブロック図。 本発明の第3の実施形態における端末装置の概略構成を表すブロック図。 本発明の第4の実施形態における基地局の構成を概略的に示すブロック図。 本発明の第4の実施形態における端末装置の構成を概略的に示すブロック図。 本発明の第7の実施形態における、コードブックの探索方法を表す図。
符号の説明
(基地局)
201、501、801、1001:変調部
202、502、802、1002:ウェイト行列乗算部
203、503、803、1003:無線送信部
204、504、804、1004:アンテナ素子
205、805、1005:伝搬路応答保存部
206、506、806:伝搬路応答再生部
207、807:ウェイト行列計算部
208:品質測定部
209、507:探索量決定部
505:ウェイト保存部
(端末装置)
301、601、901、1101:アンテナ素子
302、602、902、1102:無線受信部
303、603、903、1103:チャネル推定部
304、604、904、1104:シンボル検出部
305、605、905、1105:復調部
306、906:振幅位相分離部
307、607、907、1107:最適値探索部
308、908:伝搬路応答保存部
309、609:探索量検出部
606、1106:ウェイト計算部
608、1108:ウェイト保存部
909、1109:品質測定部
910、1110:探索量決定部

Claims (16)

  1. 基地局から信号を受信する受信部と、
    受信信号に基づき伝搬路の状態を推定し前記伝搬路の推定状態値を得る伝搬路状態推定部と、
    複数の伝搬路状態値を保持したコードブックを記憶する記憶部と、
    前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を取得する候補量取得部と、
    取得した候補量に基づいて、前記複数の伝搬路状態値のうち前記推定状態値との相関計算を行う候補群を決定する候補決定部と、
    前記推定状態値と各候補との相関を計算する相関計算部と、
    最も高い相関値をもつ候補を選択する選択部と、
    選択された候補のインデックスを前記基地局に通知する通知部と、
    を備えた端末装置。
  2. 前記コードブックにおける前記複数の伝搬路状態値は、前記複数の伝搬路状態値のうちの1つである基準伝搬路状態値に対し相関の高い順に並べられた
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記コードブックは、2個の伝搬路状態値を含み、
    前記候補量は2(P<B)によって表され、
    前記候補決定部は、前記コードブックにおいて、2B−P−1個おきに配置された伝搬路状態値を前記候補群として決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 前記候補量取得部は、前記基地局からの通知により前記候補量を取得することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記コードブックは、2個の伝搬路状態値を含み、
    前記候補量取得部は、第1〜第nの候補量のうちいずれかを取得し、
    前記第1〜第nの候補量は、それぞれ異なるPを用いて2(P<B)によって表され、
    前記第1〜第nの候補量に対して第1〜第nの候補群があらかじめ対応づけられており、
    前記第1〜第nの候補群毎に各前記候補にPビットのインデックスが割り当てられており、
    前記候補決定部は、前記取得された候補量に対応づけられた候補群を前記第1〜第nの候補群から特定し、
    前記選択部は、特定された候補群が前記第1〜第nの候補群のうちいずれであるかに基づいて前記選択された候補の前記インデックスを決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記受信信号に基づき前記伝搬路の品質を測定する品質測定部をさらに備え、
    前記候補量取得部は、前記伝搬路の品質に応じて前記候補量を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  7. 前記伝搬路の品質と前記候補量とを対応づけた表をさらに備え、
    前記候補量取得部は、前記伝搬路の品質に基づき前記表を参照することにより前記候補量を取得する
    ことを特徴とする請求項6に記載の端末装置。
  8. 前記基地局から前記伝搬路の品質を表す品質情報を取得する品質情報取得部をさらに備え、
    前記候補量取得部は、前記伝搬路の品質に応じて前記候補量を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  9. 前記伝搬路の品質と前記候補量とを対応づけた表をさらに備え、
    前記候補量取得部は、前記伝搬路の品質に基づき前記表を参照することにより前記候補量を取得する
    ことを特徴とする請求項8に記載の端末装置。
  10. 前記コードブックは、2個の伝搬路状態値を含み、
    前記候補量取得部は、第1〜第nの候補量のうちいずれかを取得し、
    前記第1〜第nの候補量は、それぞれ異なるPを用いて2(P<B)によって表され、
    前記第1〜第nの候補量に対して第1〜第nの候補群があらかじめ対応づけられており、
    前記第1〜第nの候補群毎に前記候補にPビットのインデックスが割り当てられており、
    前記候補決定部は、前記取得された候補量に対応づけられた候補群を前記第1〜第nの候補群から特定し、
    前記選択部は、特定された候補群が前記第1〜第nの候補群のうちいずれであるかに基づいて、前記選択された候補の前記インデックスを決定し、
    前記通知部は、前記選択された候補のインデックスとともに前記取得された候補量を前記基地局に通知する
    ことを特徴とする請求項4ないし9のいずれか一項に記載の端末装置。
  11. 前記候補決定部を制御する制御部をさらに備え、
    前記コードブックにおける前記複数の伝搬路状態値は、前記複数の伝搬路状態値のうちの1つである基準伝搬路状態値に対し相関の高い順に並べられ、
    前記コードブックは、2個の伝搬路状態値を含み、
    前記候補量取得部は、前記候補量として、繰り返しパラメータR(R<B)を取得し、
    (1)前記候補決定部は、R未満の初期値p0を変数xに代入し、前記コードブックにおいて、2B−x−1個おきに配置された伝搬路状態値を第1の候補群として決定し、前記選択部は、前記第1の候補群から第1の候補を選択し、
    (2)前記制御部はxに1を加算し、
    (3)前記候補決定部は、前記第1の候補と、前記第1の候補群の中で前記第1の候補に隣接する隣接候補との間において、前記第1の候補から2B−x−1個おきに配置された伝搬路状態値を第2の候補群として決定し、前記選択部は、第2の候補群と前記第1の候補との中から第2の候補を選択し、
    (4)前記制御部は、(2)と(3)をxの値がRに達するまで繰り返し、
    前記通知部は、前記選択部により最後に選択された候補のインデックスを前記基地局に通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  12. 基地局から信号を受信し、
    受信信号に基づき伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、
    複数の伝搬路状態値を保持したコードブックを記憶する記憶装置を用意し、
    前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を取得し、
    取得した候補量に基づいて、前記複数の伝搬路状態値のうち前記推定状態値との相関計算を行う候補群を決定し、
    前記推定状態値と各候補との相関を計算し、
    最も高い相関値をもつ候補を選択し、
    選択された候補のインデックスを前記基地局に通知する、
    通信方法。
  13. 基地局と通信可能なコンピュータにおいて実行する通信プログラムであって、
    基地局から信号を受信するステップと、
    受信信号に基づき伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を得るステップと、
    複数の伝搬路状態値を保持したコードブックを記憶する記憶装置にアクセスするステップと、
    前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を取得するステップと、
    取得した候補量に基づいて、前記複数の伝搬路状態値のうち前記推定状態値との相関計算を行う候補群を決定するステップと、
    前記推定状態値と各候補との相関を計算するステップと、
    最も高い相関値をもつ候補を選択するステップと、
    選択された候補のインデックスを前記基地局に通知するステップと、
    をコンピュータに実行させるための通信プログラム。
  14. 伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、コードブックに保持された複数の各伝搬路状態値と前記推定状態値との相関計算を行うことにより、前記推定状態値と相関の高い伝搬路状態値を検出する端末装置と通信する基地局であって、
    前記端末装置との間の伝搬路の品質を測定する品質測定部と、
    前記コードブックと同一内容をもつ基地局側コードブックを記憶する記憶部と、
    前記端末装置により検出された前記伝搬路状態値のインデックスを前記端末装置から取得するインデックス取得部と、
    取得したインデックスをもつ伝搬路状態値を前記基地局側コードブックから選択する選択部と、
    選択した伝搬路状態値に基づき前記端末装置への送信信号に重み付けを行い重み付け信号を生成する重み付け信号生成部と、
    前記重み付け信号を前記端末装置に送信する送信部と、
    前記伝搬路の品質に基づき、前記端末装置において前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を決定する候補量決定部と、
    決定した候補量を前記端末装置に通知する通知部と、
    を備えた基地局。
  15. 伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、コードブックに保持された複数の各伝搬路状態値と前記推定状態値との相関計算を行うことにより、前記推定状態値と相関の高い伝搬路状態値を検出する端末装置と通信する基地局において実行する通信方法であって、
    前記端末措置との間の伝搬路の品質を測定し、
    前記コードブックと同一内容をもつ基地局側コードブックを記憶する記憶装置を用意し、
    前記端末装置により検出された前記伝搬路状態値のインデックスを前記端末装置から取得し、
    取得したインデックスをもつ伝搬路状態値を前記基地局側コードブックから選択し、
    選択した伝搬路状態値に基づき前記端末装置への送信信号に重み付けを行い重み付け信号を生成し、
    前記重み付け信号を前記端末装置に送信し、
    前記伝搬路の品質に基づき、前記端末装置において前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を決定し、
    決定した候補量を前記端末装置に通知する、
    ことを特徴とする通信方法。
  16. 伝搬路の状態を推定することにより前記伝搬路の推定状態値を取得し、コードブックに保持された複数の各伝搬路状態値と前記推定状態値との相関計算を行うことにより、前記推定状態値と相関の高い伝搬路状態値を検出する端末装置と通信するコンピュータにおいて実行する通信プログラムであって、
    前記端末装置との間の伝搬路の品質を測定するステップと、
    前記コードブックと同一内容をもつ基地局側コードブックを記憶する記憶装置にアクセスするステップと、
    前記端末装置により検出された前記伝搬路状態値のインデックスを前記端末装置から取得するステップと、
    取得したインデックスをもつ伝搬路状態値を前記基地局側コードブックから選択するステップと、
    選択した伝搬路状態値に基づき前記端末装置への送信信号に重み付けを行い重み付け信号を生成するステップと、
    前記重み付け信号を前記端末装置に送信するステップと、
    前記伝搬路の品質に基づき、前記端末装置において前記推定状態値との相関計算を行うべき伝搬路状態値の候補量を決定するステップと、
    決定した候補量を前記端末装置に通知するステップと、
    を前記コンピュータに実行させるための通信プログラム。
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