JP6701254B2 - 導水トラフおよび該導水トラフを備えた浄水設備 - Google Patents

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Description

本発明は、浄水場等の浄水設備の沈殿池における浄水流出部に設置される導水トラフ、および該導水トラフを備えた浄水設備に関するものである。
例えば、浄水場においては、厚生労働省の「クリプトスポリジウム対策指針 健水発第0330005号(平成19年3月30日)」に基づいて、クリプトスポリジウムを殺菌するために浄水に紫外線を照射する紫外線照射装置を設置する必要がある。このような紫外線照射装置としては、浄水が流通する導水配管に紫外線ランプを浸漬した内照式の照射装置と、処理槽や集水樋の上部から紫外線ランプを浸漬する開水路型の照射装置があり、浄水設備においては主に内照式の照射装置が用いられているが、例えば特許文献1には、U字型の樋に多数のノッチ(三角堰)を切った集水樋の上部に支持脚を介して浮かせた状態で大気中から紫外線を照射するように紫外線ランプを設けた水処理装置が記載されている。
特開2000−296392号公報
しかしながら、この特許文献1に記載された水処理装置では、集水樋のような集水手段等の内壁面における微生物の繁殖や、微生物の繁殖により助長される上記ノッチ等への付着物による閉塞を防ぐために紫外線照射装置が設けられていて、紫外線ランプはノッチが切られただけの単なる断面U字型の樋の上部に支持されているだけであり、例えば排水口に近い箇所から処理水が流入してショートパスしたり、処理水が紫外線ランプから離れた位置に滞留して排出されたりした場合には、処理水の全量に紫外線を照射することができなくなって、クリプトスポリジウムを満遍なく確実に殺菌することが困難となるおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、処理水を滞留させることなくその全量に紫外線を照射して満遍なく確実な殺菌を行うことが可能な導水トラフ、および該導水トラフを備えた浄水設備を提供することを目的としている。
ここで、本発明を説明する上での参考例の導水トラフは、長手方向に延びる導水底面部と、この導水底面部を間にして互いに対向するように上記長手方向に延びる2つの導水側壁部とを有する樋状の導水部を備え、この導水部の上記長手方向の一端が処理水の排水口とされる導水トラフであって、上記導水底面部は上記排水口に向かうに従い下方に傾斜しており、この導水底面部の上方には間隔をあけて、上記導水底面部と同じ向きに傾斜して処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置が設けられているものである。
そして、このような参考例を踏まえ導水トラフは、長手方向に延びる集水側壁部に集水口が設けられるとともに上記長手方向の一端側の集水端壁部には排水口が設けられた樋状のトラフ本体を備え、上記トラフ本体内には、上記長手方向の他端側の集水端壁部と間隔をあけるとともに該長手方向に延びて上記長手方向の一端側の集水端壁部に接続され、このトラフ本体内を上記集水口に連通する集水部と上記排水口に連通する導水部に仕切る導水側壁部が設けられており、この導水側壁部の下端縁に接続される導水底面部は上記排水口に向かうに従い下方に傾斜しており、この導水底面部の上方には間隔をあけて、上記導水底面部と同じ向きに傾斜して処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置が設けられていることを特徴とする。さらに、本発明の浄水設備は、このような本発明の第1または第2の導水トラフが浄水の沈殿池における浄水流出部に設置されていることを特徴とする。
なお、この本発明導水トラフにおいて「接続」とは、トラフ本体や導水側壁部が金属材料により形成されている場合には、板状の導水側壁部や集水端壁部、導水底面部が溶接等によって接合されたり、折り曲げ等により一体成形されたりして接続部から処理水が漏れない状態で連結されていることを意味し、またトラフ本体や導水側壁部、導水底面部が樹脂等により形成されている場合は、板状の導水側壁部や集水端壁部、導水底面部が接着によって接合されたり一体成形されたりして、やはり接続部から処理水が漏れない状態で連結されていることを意味する。さらに、導水側壁部が「長手方向の他端側の集水端壁部と間隔をあける」とは、以下に記載する実施形態のように実際に導水側壁壁が他端側の集水端壁部と間隔をあけている場合以外に、導水側壁部自体は他端側の集水端壁部に接続されていても、この導水側壁部の他端側に貫通孔やスリットが開けられている場合も含む。
このように、参考例の導水トラフの導水部は、本発明導水トラフの導水部を構成する。すなわち、この本発明の導水トラフにおいては、トラフ本体の集水側壁部に設けられた集水口から集水部に流入した浄水等の処理水は、この集水部とトラフ本体の一端側の集水端壁部に設けられた排出口に連通する導水部とが、この一端側の集水端壁部に接続されてトラフ本体の長手方向に延びる導水側壁部により仕切られているので、排水口にショートパスすることなく、導水側壁部が集水端壁部と間隔をあけたトラフ本体の長手方向他端側に一旦流入し、さらにこうして長手方向他端側に流入した処理水が、この他端側の集水端壁部と導水側壁部の間から導水部に流れ込む。
ここで、これら本発明および参考例の導水トラフの導水部は、導水底面部が排水口に向かうに従い下方に傾斜しているため、このように導水部に流れ込んだ処理水は滞留を生じることなく、導水底面部に垂直な方向の水深が略均一とされながら排水口に向けて流れて排水される。
そして、この導水部の導水底面部の上方には、導水底面部と同じ向きに傾斜して処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置が設けられているので、排水口に向けて流れる処理水の全量に均一かつ満遍なく紫外線を照射して確実に殺菌することができる。従って、本発明の浄水設備においては、処理水である浄水の全量を満遍なく確実に殺菌することが可能となる。勿論、上記紫外線照射装置の傾斜が上記導水底面部の傾斜と等しければ、一層確実に処理水を殺菌することができる。
なお、上記導水底面部の傾斜は1/200以下であることが望ましく、上記排水口に向けて流れる処理水の流速は0.8m/sec以下とされることが望ましい。導水底面部の傾斜が1/200以下であれば、排水口に向けて流れる処理水の流速は0.8m/sec以下となって、処理水に紫外線を照射する時間を十分に確保することができる。逆に、この導水底面部の傾斜が1/200を上回ると処理水の流速も0.8m/secを上回ってしまい、処理水を殺菌するのに十分な紫外線の照射時間を確保することができなくなるおそれがある。
また、上記排水口に向けて流れる処理水の表面と上記紫外線照射装置との上記導水底面部に垂直な方向の間隔は100mm以下であることが望ましい。すなわち、この間隔が100mmを上回ると、大気中での紫外線の分散が大きくなって水面に達する紫外線強度の損失も大きくなり、十分に紫外線を照射して処理水を確実に殺菌することができなくなるおそれがある。
以上説明したように、本発明によれば、トラフ本体の導水部に導水されて排水される処理水の全量に十分に紫外線を照射することができ、処理水を満遍なく確実に殺菌することが可能となる。
本発明の導水トラフの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態の平面図である。 図2におけるAA断面図である。 図2におけるBB断面図である。 図2におけるCC断面図である。
図1ないし図5は本発明導水トラフの一実施形態を示すものであり、この実施形態の導水トラフは、平面視に図2に示すように長方形の箱形をなすトラフ本体1を備えている。すなわち、このトラフ本体1は、該トラフ本体1の長手方向(図2において左右方向)に平行に延びて幅方向(図2において上下方向。図3、4においては左右方向)に一定の間隔で互いに対向した2つの長方形板状の集水側壁部2と、上記幅方向に平行に延びて上記長手方向に対向し、その幅方向の両端縁が上記集水側壁部の長手方向の両端縁に垂直に接続される2つの長方形板状の集水端壁部3A、3Bと、これら2つずつの集水側壁部2および集水端壁部3A、3Bの下端縁に周縁が接続されて上記長手方向に延びる水平な集水底面部4とを有しており、トラフ本体1の上部は開放されている。
上記2つの集水側壁部2には、集水底面部4から一定の高さの位置に、上記長手方向に等間隔に並ぶ複数の集水口2aが形成されており、これらの集水口2aから上記沈殿池の浄水流出部に流出した浄水等の処理水Wがトラフ本体1内に流入する。なお、集水口2aは円形、または三角形や四角形などの多角形の孔、スリット等の他、三角堰、四角堰などの越流式でも構わない。
また、2つの集水端壁部3A、3Bのうち長手方向の一端側(図1において右下側。図2においては右側)の集水端壁部3Aには、本実施形態ではその上記幅方向の中央部に排水口3aが形成されており、トラフ本体1内に集水された上記処理水は、この排水口3aから排出される。本実施形態における排水口3aは、上記一端側の集水端壁部3Aの幅方向の中央部全体を方形に除去したように形成されており、すなわちこの一端側の集水端壁部3Aは、両集水側壁部2の一端側の端縁から幅方向内側に延びる部分が残された状態とされている。
さらに、このトラフ本体1の幅方向の中央部には、参考例の導水トラフにおける導水部5が設けられている。すなわち、この導水部5は、上記トラフ本体1の長手方向に延びる長方形板状の導水底面部6と、この導水底面部6を間にして互いに対向するように上記長手方向に延びる導水底面部6の下端縁に垂直に接続された2つの長方形板状の導水側壁部7とを有する長手方向に垂直な断面が上向きに開口した樋状であって、この導水部5の上記長手方向の一端が上記排水口3aとされる。導水側壁部7は互いに平行かつ集水側壁部2にも平行に延びている。
そして、この導水部5の導水底面部6は上記排水口3aに向かうに従い下方に傾斜しているとともに、この導水底面部6の上方には、導水底面部6と同じ向きに傾斜して処理水Wに紫外線を照射する紫外線照射装置8が設けられており、この紫外線照射装置8の傾斜は、導水底面部6の傾斜と等しくされている。この導水底面部6の傾斜は、1/200以下とされている。さらに、導水側壁部7の導水底面部6に垂直な方向の高さと導水底面部6の上記幅方向の幅との比(縦横比)は1:1.33(≒0.75)以下とされ、導水部5は幅広とされている。
なお、本実施形態では、図5に示すように長方形板状の導水側壁部7も排水口3aに向かうに従い下方に傾斜しており、集水底面部4と一端側の集水端壁部3Aとは、この導水側壁部7に接続されている。ただし、排水口3aに向かうに従い下方に傾斜する導水側壁部7の上端縁は、集水口2aの高さよりも低くなることはなく、すなわち後述するように集水口2aからトラフ本体1内に集水される処理水Wの水位よりも高い位置となるように配設される。
また、2つの導水側壁部7の他端側の集水端壁部3B側には、これらの導水側壁部7に連続して接続されるように方形板状の仕切り壁部9がそれぞれ集水底面部4に立設され、ただしこれらの仕切り壁部9は下方に傾斜してはおらず、その上端縁の高さは集水側壁部および集水端壁部3A、3Bの高さと等しくされている。さらに、これらの仕切り壁部9の他方の集水端壁部3B側の端縁は、この他方の集水端壁部3Bに対して接続されず、互いに等しい大きさの間隔をあけている。本実施形態では、トラフ本体1内の互いに対向する集水側壁部2と導水部5の導水側壁部7との間と、上記仕切り壁部9と他端側の集水端壁部3Bとの間が集水部10とされる。
さらにまた、上記紫外線照射装置8は、例えば蛍光管形の紫外線ランプ8aによって紫外線を照射するもので、この紫外線ランプ8aの長手方向を導水部5の長手方向に合わせて、1または複数本の紫外線ランプ8aがトラフ本体1の幅方向に並ぶようにして、下向きに開口した箱状のホルダ8bに取り付けられて保持され、上記導水部5を流れる処理水Wの水面から紫外線照射装置8の紫外線ランプ8aまで100mm以下の間隔をあけて上方に支持されている。
この紫外線ランプ8aとしては低圧ランプ、中圧ランプ、あるいはUV−LED等が使用可能であり、例えば紫外線ランプ8aの直下での紫外線照射強度が50mW/cm以上であれば必要な殺菌効果を得ることができる。また、必要に応じて紫外線ランプ8aと導水部5の処理水Wの水面との間に紫外線透過性の高い石英板等を配置して、水跳ねした処理水Wが紫外線ランプ8aに付着しないようにしてもよい。また、紫外線ランプ8aは、トラフ本体1の幅方向に延びるものを複数本、トラフ本体1の長手方向に傾斜して並ぶように設置してもよい。
このように構成された導水トラフは、例えば本発明の一実施形態の浄水設備において浄水の沈殿池における浄水流出部に、この沈殿池の水位Hが集水口2aと集水側壁部2の上端縁との間に位置するように集水底面部4側が浸漬され、また排水口3aは浄水流出部の外に配置される。1日当たりの浄水処理量が20000m3程度の浄水設備において、トラフ本体1の幅が0.3m〜0.4m、高さが0.35m〜0.45m、長さが2.5m〜5.0mの導水トラフであれば、1基当たりの処理水流量は1日当たり1500m3〜2000m3程度であり、紫外線ランプ8aとして低圧ランプ4本〜6本を備えた12基〜16基程度の複数の導水トラフを1つの浄水設備に設置すればよい。なお、紫外線照射量はクリプトスポリジウムを不活性化する10mJ/cm2以上とされ、例えば特許第5752636号公報に記載されているようにトラフ本体1内の処理水Wに次亜塩素酸塩を添加して紫外線を照射することにより促進酸化を行ってもよい。
こうして浄水設備の浄水沈殿池における浄水流出部等に設置された上記構成の導水トラフにおいて、浄水等の処理水Wは、図1ないし図4に破線で示すようにトラフ本体1の集水側壁部2に設けられた集水口2aから導水側壁部7および仕切り壁部9との間の集水部10に流入するが、この集水部10とトラフ本体1の一端側の集水端壁部3Aに設けられた排水口3aに連通する導水部5とが、導水側壁部7および仕切り壁部9によって仕切られている。
このため、集水部10に流入した処理水Wは、図2に示すように仕切り壁部9が他端側の集水端壁部3Bと間隔をあけたトラフ本体1の長手方向他端側に流入する。そして、このように長手方向他端側に流入した処理水Wは、この他端側の集水端壁部3Bと仕切り壁部9との間から導水部5に流れ込み、この導水部5の一端側に開口した浄水流出部外の排水口3aから排水される。すなわち、集水口2aから集水部10に流入した処理水Wは、そのまま排水口3aにショートパスして排水されるようなことはなく、この集水部10を長手方向の他端側に一旦流入した後に導水部5に導かれて流入し、排水口3aから排水される。
そして、この導水部5は、その導水底面部6が排水口3aに向かうに従い下方に傾斜しているとともに、この導水底面部6の上方には、導水底面部6と同じ向きに傾斜して処理水Wに紫外線を照射する紫外線照射装置8が設けられているので、このように導水部5に流入した処理水Wは滞留を生じることなく、導水底面部6に垂直な方向の水深が略均一とされながら排水口3aに向けて流れ、その間に紫外線照射装置8の紫外線ランプ8aから全量に紫外線が照射される。
従って、上記構成の導水トラフおよび該導水トラフを備えた浄水設備によれば、導水部5を流れる処理水Wと紫外線照射装置8との間隔に極端な広狭が生じるのを防いで、処理水Wを満遍なく均一に殺菌することが可能となる。特に、本実施形態では、紫外線照射装置8の傾斜が導水部5の導水底面部6の傾斜と等しいので、導水部5を流れる処理水Wの水面と紫外線照射装置8とを平行とすることができ、一層均一に紫外線を照射して処理水Wを確実に殺菌することができる。
また、本実施形態では、この導水底面部6の傾斜が1/200以下とされており、これにより導水部5を排水口3aに向けて流れる処理水Wの流速を0.8m/sec以下とすることができる。このため、十分な紫外線照射時間を確保して、より確実に処理水Wを殺菌することができる。すなわち、この導水底面部6の傾斜が1/200を上回ると、処理水Wの流速も0.8m/secを上回ってしまい、処理水を殺菌するのに十分な紫外線の照射時間を確保することができなくなるおそれがある。
ただし、この導水底面部6の傾斜が小さすぎても、導水部5を流れる処理水Wの流速が遅くなりすぎ、1日に処理可能な処理水Wの量が少なくなりすぎてしまう。このため、0.5m/sec以上の処理水Wの流速が確保できるように、導水底面部6の傾斜を設けることが望ましい。
さらに、本実施形態では、排水口3aに向けて導水部5を流れる処理水の表面Wと紫外線照射装置8との導水底面部6に垂直な方向の間隔が100mm以下とされており、紫外線の大気中での分散を抑えて紫外線強度の損失を抑制し、さらに確実に処理水Wを殺菌することが可能となる。すなわち、この間隔が100mmを上回ると、紫外線の大気中における分散が大きくなって処理水Wの水面に達する紫外線強度の損失も大きくなり、確実に処理水Wを殺菌することができなくなるおそれがある。
さらにまた、本実施形態では、このように紫外線照射装置8が導水部5に流入する処理水Wの水面の上方に間隔をあけて設けられているので、紫外線ランプを処理水の排水中に浸漬する内照式の照射装置と比べて、処理水W中の混濁物が紫外線ランプ8aに付着することがなく、紫外線ランプ8aの表面を洗浄するワイパーが不要となるとともに、紫外線ランプ8aの交換等のメンテナンスも容易であり、さらにランプ破損時のガラスや水銀等の排水への混入対策も容易となるという効果も得られる。
また本実施形態では、集水部10の2つの集水側壁部2と幅方向に間隔をあけて導水部5の2つの導水側壁部7が配設されていて、導水部5がトラフ本体1の幅方向の中央部に配設されており、これら2つの集水側壁部2に形成された集水口2aから処理水Wを集水することができるので、効率的に処理水Wを集水することができる。
ただし、このように導水部5をトラフ本体1の中央部に配設するのに代えて、2つの集水側壁部2のうち一方を集水口2aが形成されていない導水部5の導水側壁部7として他端側の集水端壁部3Bの端縁と接続し、トラフ本体1の幅方向の片側に導水部5が、またこれとは反対側の幅方向の片側に集水部10が配設された構成としてもよい。この場合には、処理水Wの集水効率は半分になるものの、トラフ本体1の幅を小さくすることが可能となる。
1 トラフ本体
2 集水側壁部
2a 集水口
3A トラフ本体1の長手方向一端側の集水端壁部
3B トラフ本体1の長手方向他端側の集水端壁部
3a 排水口
4 集水底面部
5 導水部
6 導水底面部
7 導水側壁部
8 紫外線照射装置
8a 紫外線ランプ
9 仕切り壁部
10 集水部
W 処理水

Claims (6)

  1. 長手方向に延びる集水側壁部に集水口が設けられるとともに上記長手方向の一端側の集水端壁部には排水口が設けられた樋状のトラフ本体を備え、
    上記トラフ本体内には、上記長手方向の他端側の集水端壁部と間隔をあけるとともに該長手方向に延びて上記長手方向の一端側の集水端壁部に接続され、このトラフ本体内を上記集水口に連通する集水部と上記排水口に連通する導水部に仕切る導水側壁部が設けられており、
    この導水部の上記導水側壁部の下端縁に接続される導水底面部は上記排水口に向かうに従い下方に傾斜しており、
    この導水底面部の上には間隔をあけて、上記導水底面部と同じ向きに傾斜して処理水に紫外線を照射する紫外線照射装置が設けられていることを特徴とする導水トラフ。
  2. 上記紫外線照射装置の傾斜が上記導水底面部の傾斜と等しいことを特徴とする請求項1に記載の導水トラフ。
  3. 上記導水底面部の傾斜が1/200以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の導水トラフ。
  4. 上記排水口に向けて流れる処理水の流速が0.8m/sec以下とされることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の導水トラフ。
  5. 上記排水口に向けて流れる処理水の表面と上記紫外線照射装置との上記導水底面部に垂直な方向の間隔が100mm以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の導水トラフ。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の導水トラフが浄水の沈殿池における浄水流出部に設置されていることを特徴とする該導水トラフを備えた浄水設備。
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