JP6699360B2 - 電圧出力装置および制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧出力装置および制御装置に関する。
従来、PWMインバーターおよびLC回路を用いて、直流電圧を所定の出力電圧に変換する変換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。変換装置では、デッドビート制御等の制御によって、出力電圧の目標値と、実際の出力値との偏差を補正している。
特許文献1 特開平10−295083号公報
デッドビート制御では、変換装置における主回路の伝達特性の逆特性を用いて、上述した偏差を補正している。当該逆特性においては、主回路定数を固定値としている。しかし、変換装置の主回路に含まれる誘導性素子のインダクタンスは、誘導性素子に流れる電流に応じて変動する。誘導性素子のインダクタンスが上述した固定値からずれると、デッドビート制御における制御性能が劣化してしまう。
本発明の第1の態様においては、電圧出力装置を提供する。電圧出力装置は、パルス電圧を出力するパルス回路を備えてよい。電圧出力装置は、誘導性素子および容量性素子を有し、パルス電圧に応じた出力電圧を出力するLC回路を備えてよい。電圧出力装置は、パルス回路が出力するパルス電圧のパルス幅を制御するパルス幅制御部を備えてよい。パルス幅制御部は、誘導性素子のインダクタンスと対応する対応情報に基づいてパルス幅を制御してよい。パルス幅制御部は、出力電圧と目標電圧との差分情報に更に基づいてパルス幅を制御してよい。
パルス幅制御部は、予め設定されたインダクタンスと、差分情報とに基づいて、パルス電圧のパルス幅の制御値を演算する演算部を有してよい。パルス幅制御部は、対応情報に基づいて演算部におけるインダクタンスを設定する設定部を有してよい。
設定部は、予め定められた複数の異なるタイミングで対応情報を取得してよい。設定部は、取得した対応情報に基づいて演算部におけるインダクタンスを更新してよい。
設定部は、パルス回路におけるパルス周期よりも短い周期で対応情報を取得してよい。設定部は、パルス電圧におけるパルスの立ち上がりタイミングと、立ち下がりタイミングとで対応情報を取得してよい。設定部は、パルス電圧が高電圧を示している期間、対応情報を取得してよい。
対応情報は、誘導性素子に流れる電流の時間変化の情報を含んでよい。設定部は、パルス電圧および出力電圧の差電圧に更に基づいて、パルス電圧のパルス幅を制御してよい。
設定部は、パルス電圧および出力電圧の差電圧を出力する第1差分回路を有してよい。設定部は、第1差分回路の出力を予め定められた複数の異なるタイミングでサンプリングする第1サンプリング回路を有してよい。設定部は、誘導性素子に流れる電流を予め定められた複数の異なるタイミングでサンプリングする第2サンプリング回路を有してよい。設定部は、第2サンプリング回路のサンプリング値と、当該サンプリング値よりも予め定められた時間だけ前に第2サンプリング回路がサンプリングしたサンプリング値との差分を出力する第2差分回路を有してよい。設定部は、第1サンプリング回路の出力と、第2差分回路の出力とに基づいて、演算部に設定するインダクタンスを算出する算出部を有してよい。
対応情報は、誘導性素子に流れる電流の情報を含んでよい。パルス幅制御部は、誘導性素子に流れる電流と、誘導性素子のインダクタンスとの関係を示す関係情報を記憶していてよい。
本発明の第2の態様においては、パルス電圧を出力するパルス回路と、誘導性素子および容量性素子を有し、パルス電圧に応じた出力電圧を出力するLC回路とを備える電圧出力装置を制御する制御装置を提供する。制御装置は、誘導性素子のインダクタンスと対応する対応情報に基づいて、パルス回路が出力するパルス電圧のパルス幅を制御する。制御装置は、出力電圧と目標電圧との差分情報に更に基づいて、パルス回路が出力するパルス電圧のパルス幅を制御してよい。
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となりうる。
本発明の一つの実施形態に係る電圧出力装置100の構成を、負荷200とともに示す図である。 パルス回路12の動作の概要を示す図である。 パルス幅制御部30の構成例を示す図である。 設定部36の構成例を示す図である。 第1差分回路38および第1サンプリング回路40の動作例を示す図である。 設定部36の他の構成例を示す図である。 誘導性素子22の直流重畳特性の一例を示す図である。 誘導性素子22に流れる電流ILの値を取得するサンプリングタイミングの例を示す図である。 誘導性素子22に流れる電流ILの値を取得するサンプリングタイミングの例を示す図である。 誘導性素子22に流れる電流ILの値を取得するサンプリングタイミングの例を示す図である。 パルス幅制御部30の他の構成例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の一つの実施形態に係る電圧出力装置100の構成を、負荷200とともに示す図である。電圧出力装置100は、設定される目標電圧に応じた出力電圧Voを負荷200に出力する。本例の電圧出力装置100は、直流電源10、パルス回路12、LC回路20およびパルス幅制御部30を備える。
直流電源10は、所定の直流電圧を発生する。パルス回路12は、直流電源10が発生した直流電圧に応じた振幅を有するパルス電圧Viを出力する。一例としてパルス回路12は、パルス電圧Viのパルス幅を変調して出力するPWM回路である。
LC回路20は、誘導性素子22および容量性素子24を有する。一例として誘導性素子22はリアクトル素子であり、容量性素子24はコンデンサである。本例の誘導性素子22は、パルス回路12と負荷200との間において、負荷200と直列に設けられる。また、容量性素子24は、パルス回路12と負荷200との間において、負荷200と並列に設けられる。本例のLC回路20は、パルス電圧Viを平滑化した出力電圧Voを出力するフィルタとして機能する。
パルス幅制御部30は、パルス回路12が出力するパルス電圧Viのパルス幅を制御する。パルス幅制御部30には、出力電圧Voと目標電圧との差分を示す差分情報が入力される。パルス幅制御部30は、当該差分が小さくなるように、パルス回路12が出力するパルス電圧Viのパルス幅を制御する。
本例のパルス幅制御部30は、LC回路20および負荷200を含む主回路の伝達特性の逆特性を用いて、上述した差分がゼロになるようにパルス回路12のパルス幅を制御する。一例として、電圧出力装置100の主回路の伝達特性は下式で与えられる。ただし、Lは誘導性素子22のインダクタンス、Cは容量性素子24の容量、Rは負荷200の抵抗を示す。これらのパラメータの値は、パルス幅制御部30に予め設定されている。パルス幅制御部30は、下式の右辺の分母を制御ゲインとして、出力電圧Voと目標電圧との差分に応じてパルス幅を制御する。
Figure 0006699360
しかし、誘導性素子22のインダクタンスLは、誘導性素子22に流れる電流IL等に応じて変動する。このため、インダクタンスLを固定値とした制御ゲインを用いてパルス回路12のパルス幅を制御すると、誘導性素子22に流れる電流IL等が変動した場合に制御特性が劣化してしまう。
本例のパルス幅制御部30は、誘導性素子22のインダクタンスLと対応する対応情報に更に基づいて、パルス回路12のパルス幅を制御する。なお、対応情報は、インダクタンスLの変動と相関を有するパラメータの情報を含む。対応情報は、インダクタンスLの変動要因となるパラメータの情報を含んでよく、インダクタンスLの変動に伴って変動するパラメータの情報を含んでもよい。
一例として対応情報は、誘導性素子22に流れる電流IL、誘導性素子22に流れる電流ILの時間変化dIL/dt、および、電圧出力装置100の温度のうち、少なくとも一つの情報を含む。誘導性素子22に流れる電流ILが変動すると、誘導性素子22の直流重畳特性によってインダクタンスLが変動する。また、誘導性素子22の温度が変動すると、誘導性素子22の温度特性によってインダクタンスLが変動する。また、誘導性素子22に流れる電流ILの時間変化dIL/dtは、インダクタンスLの変動に伴って変動する。
パルス幅制御部30は、パルス幅を制御する制御ゲインを、対応情報に応じて調整することで、インダクタンスLの変動の影響を低減させる。このため、出力電圧Voを精度よく制御することができる。
一例としてパルス幅制御部30は、対応情報に基づいて誘導性素子22のインダクタンスLを算出し、算出したインダクタンスLに応じた制御ゲインでパルス幅を調整する。パルス幅制御部30は、対応情報の値と、インダクタンスLの値との関係を示す関係情報を、予め記憶していてよい。なお、パルス幅制御部30は、対応情報からインダクタンスLの値を算出せずともよい。パルス幅制御部30は、対応情報の値に基づいて、制御ゲインを直接調整してもよい。
図2は、パルス回路12の動作の概要を示す図である。図2における横軸は時間を示し、縦軸は目標電圧またはパルス電圧の電圧レベルを示す。パルス回路12は、目標電圧のレベルに応じたパルス幅PWを有するパルスを、予め定められたパルス周期T毎に出力する。一例として、目標電圧が徐々に増加する場合、パルス回路12が出力するパルスのパルス幅PWは徐々に増加する。
パルス幅制御部30は、それぞれのパルス周期Tにおけるパルス幅PWを制御する。つまりパルス幅制御部30は、それぞれのパルス周期Tにおいて、パルス電圧が高電圧となる期間と、低電圧となる期間とのDuty比を制御する。パルス電圧がLC回路20において平滑化されることで、目標電圧に応じた出力電圧Voが生成される。
図3は、パルス幅制御部30の構成例を示す図である。本例のパルス幅制御部30は、演算部32および設定部36を有する。本例の演算部32は、予め設定されたインダクタンスLの値と、目標電圧および出力電圧Voの差分を示す差分情報とに基づいて、パルス電圧のパルス幅の制御値を演算するゲイン制御部34を有する。例えばゲイン制御部34は、上述した数1の右辺の分母と、目標電圧および出力電圧Voの差分ΔVとを乗算した値に基づいて、パルス幅の制御値を演算する。
本明細書では、下式で示されるGを、ゲイン制御部34における制御ゲインと称する場合がある。
Figure 0006699360
ゲイン制御部34は、当該制御値を、パルス周期毎に生成してよい。パルス回路12は、当該制御値に応じたパルス幅のパルスを出力する。
ゲイン制御部34に予め設定されるインダクタンスLの初期値は、例えば誘導性素子22のインダクタンスの定格値である。ゲイン制御部34におけるインダクタンスの値は、設定部36により随時更新される。
設定部36は、対応情報に基づいて演算部32におけるインダクタンスの値を設定する。本例の設定部36は、誘導性素子22に流れる電流等を検出することで、対応情報を取得する。設定部36には、電圧出力装置100の外部から対応情報が入力されてもよい。
図4は、設定部36の構成例を示す図である。本例の設定部36は、誘導性素子22に流れる電流IL、パルス電圧Viおよび出力電圧Voを、LC回路20から検出する。設定部36には、電流IL、パルス電圧Viおよび出力電圧Voが常時入力されてよく、所定の周期で間欠的に入力されてもよい。
本例の設定部36は、第1差分回路38、第2差分回路46、第1サンプリング回路40、第2サンプリング回路42、遅延回路44および算出部48を有する。第1差分回路38には、パルス電圧Viおよび出力電圧Voが入力され、パルス電圧Viおよび出力電圧Voの差電圧を出力する。当該差電圧は、誘導性素子22の両端間に印加される電圧VLに相当する。
第1サンプリング回路40は、第1差分回路38の出力を、予め定められた複数の異なるタイミングでサンプリングする。第1サンプリング回路40は、第1差分回路38の出力を、所定の一定周期でサンプリングしてよい。第1サンプリング回路40は、パルス電圧におけるパルス周期Tよりも十分短い周期で、第1差分回路38の出力をサンプリングすることが好ましい。
本例における第1サンプリング回路40は、サンプルホールド回路と、AD変換回路とを有する。サンプルホールド回路は、所定のタイミングにおける第1差分回路38の出力を、所定の期間ホールドして出力する。AD変換回路は、サンプルホールド回路がホールドした出力レベルをデジタル値に変換する。
第2サンプリング回路42は、誘導性素子22に流れる電流ILを、予め定められた複数の異なるタイミングでサンプリングする。これにより、設定部36は、予め定められた複数の異なるタイミングで対応情報(本例では電流ILの値)を取得する。第2サンプリング回路42は、第1サンプリング回路40と同一のタイミングで、電流ILをサンプリングすることが好ましい。本例における第2サンプリング回路42も、第1サンプリング回路40と同様にサンプルホールド回路と、AD変換回路とを有する。
遅延回路44は、第2サンプリング回路42の出力を、第2サンプリング回路におけるサンプリング周期に応じた時間遅延して出力する。本例の遅延回路44における遅延時間は、第2サンプリング回路におけるサンプリング周期の1周期分である。
第2差分回路46は、第2サンプリング回路42のサンプリング値と、当該サンプリング値よりも予め定められた時間だけ前に第2サンプリング回路42がサンプリングしたサンプリング値との差分を出力する。本例の第2差分回路46は、第2サンプリング回路42の出力と、遅延回路44の出力との差分を出力する。これにより、遅延回路44における遅延時間を単位時間としたときの、電流ILの時間変化が検出できる。
算出部48は、第1サンプリング回路40の出力Aと、第2差分回路46の出力Bとに基づいて、演算部32のゲイン制御部34に設定するインダクタンスLの値を算出する。本例の算出部48は、第1サンプリング回路40および第2サンプリング回路42と同期して動作する。つまり、算出部48は、第1サンプリング回路40および第2サンプリング回路42が新たな値をサンプリングする毎に、インダクタンスLの値を更新する。
本例の算出部48は、出力Aを出力Bで除算した値に基づいて、インダクタンスLの値を算出する。出力Aは、誘導性素子22に印加されるVLに相当し、出力Bは、誘導性素子22における電流の時間変化dIL/dtに相当する。一般に、VL=−LdIL/dtなので、出力Aを出力Bで除算することでインダクタンスLを算出できる。
このような構成により、誘導性素子22に流れる電流ILの変動に応じてインダクタンスLの値の変動を算出し、ゲイン制御部34におけるゲインを調整できる。このため、出力電圧Voを精度よく出力できる。また、異なるタイミングで取得した電流ILの差分を用いるので、電流ILにオフセット等が重畳した場合にオフセット等の影響を低減できる。
図5は、第1差分回路38および第1サンプリング回路40の動作例を示す図である。図5における横軸は時間を示し、縦軸は電圧レベルを示す。第1差分回路38には、図5における上段に示すパルス電圧Viおよび出力電圧Voが入力されている。なお図5においては、パルス電圧Viのパルス幅と、出力電圧Voのレベルを一定として示している。
本例におけるパルス電圧Viは、パルス回路12のスイッチング状態に応じて、正の直流電圧または負の直流電圧となる。パルス電圧Viと、出力電圧Voとの差電圧が、図5の下段に示すように、誘導性素子22に印加される電圧VLとなる。
図6は、設定部36の他の構成例を示す図である。本例の設定部36は、算出部50および関係情報記憶部52を有する。関係情報記憶部52は、算出部50に入力される対応情報と、インダクタンスLの値との関係を示す関係情報を記憶する。図6では、対応情報が、誘導性素子22に流れる電流ILの例を示している。
対応情報が誘導性素子22に流れる電流ILの場合、関係情報は誘導性素子22のインダクタンスLの直流重畳特性を示す情報である。また、対応情報が電圧出力装置100等の温度の場合、関係情報は誘導性素子22のインダクタンスLの温度特性を示す情報である。関係情報記憶部52は、対応情報とインダクタンスLの値との関係を示すテーブルを記憶してよく、演算式を記憶していてもよい。
算出部50は、関係情報記憶部52が記憶した関係情報に基づいて、入力される対応情報に対応するインダクタンスLの値を抽出する。算出部50は、入力される対応情報の値を、所定のサンプリングタイミングで間欠的にサンプリングしてよい。算出部50は、抽出したインダクタンスLの値を、ゲイン制御部34に設定する。このような構成によっても、誘導性素子22のインダクタンスLの値の変動を抽出して、ゲイン制御部34におけるゲインを調整できる。このため、出力電圧Voを精度よく出力できる。また、簡易な処理によって、ゲインを調整することができる。
図7は、誘導性素子22の直流重畳特性の一例を示す図である。図7における横軸は誘導性素子22に流れる電流ILを指し、縦軸はインダクタンスLを指す。リアクトル等の誘導性素子22においては、電流ILが増加するとインダクタンスLは減少する。関係情報記憶部52は、図7に示すような直流重畳特性に関する関係情報を予め記憶する。直流重畳特性は予め測定され、電圧出力装置100の出荷前に関係情報記憶部52に記憶されることが好ましい。また、電圧出力装置100は、定期的に誘導性素子22の直流重畳特性を測定して、関係情報記憶部52の関係情報を更新してよい。また、関係情報記憶部52は、電圧出力装置100の温度毎の直流重畳特性を、関係情報として記憶してもよい。
図8A、図8Bおよび図8Cは、誘導性素子22に流れる電流ILの値を取得するサンプリングタイミングの例を示す図である。設定部36が図4に示した構成を有する場合、図8Aから図8Cにおけるサンプリングタイミングは、第1サンプリング回路40および第2サンプリング回路42におけるサンプリングタイミングに対応する。
設定部36は、図8Aに示すように、パルス周期Tの1周期内において、一定間隔で複数回電流ILの値を取得してよい。設定部36は、電流ILの値を取得する毎にインダクタンスLの値を算出して、ゲイン制御部34に設定してよい。
設定部36は、図4に示したように、電流ILからdIL/dtを算出してよく、図6に示したように電流ILに対応するインダクタンスLの値を関係情報から抽出してもよい。ただし、dIL/dtを算出する場合、パルス電圧のエッジタイミングを挟んで取得した2つの電流ILを用いて、インダクタンスLを算出しないことが好ましい。
設定部36は、図8Bに示すように、パルス電圧におけるパルスの立ち上がりエッジのタイミングと、立ち下がりエッジのタイミングとで電流ILの値を取得してもよい。この場合、設定部36は、パルス電圧における立ち上がりエッジから、立ち下がりエッジまでの電流ILの変化量に基づいて、dIL/dtを算出する。設定部36は、算出したdIL/dtに基づいてインダクタンスLの値を算出して、次のパルス周期Tにおけるパルス電圧のパルス幅を制御する。この場合、サンプリング回数を低減できるので、高性能なサンプリング回路を用いなくともよい。このため、サンプリング回路を低コスト化できる。
設定部36は、図8Cに示すように、パルス電圧が高電圧を示している期間、一定間隔で電流ILの値を取得してもよい。つまり、パルス電圧における立ち上がりエッジから、立ち下がりエッジまでの間、一定間隔で電流ILの値を取得する。設定部36は、図4に示したように、電流ILからdIL/dtを算出してよく、図6に示したように電流ILに対応するインダクタンスLの値を関係情報から抽出してもよい。本例においても、サンプリング回数を低減できるので、高性能なサンプリング回路を用いなくともよい。このため、サンプリング回路を低コスト化できる。
図9は、パルス幅制御部30の他の構成例を示す図である。本例のパルス幅制御部30は、図3に示した構成に加え、加算回路56を更に有する。また、本例の演算部32は、図3に示した構成に加え、差分回路58およびPID調節部54を更に有する。
差分回路58は、目標電圧と出力電圧Voとの差分電圧を出力する。PID調節部54は、差分回路58が出力する差分電圧に基づいて、パルス電圧のパルス幅を調整する制御値を出力する。PID調節部54は、PID(Proportional Integral Differential)制御と呼ばれるフィードバック制御を行う。PID制御における制御ゲインは、誘導性素子22におけるインダクタンスLの値に依存しない一定値とする。
加算回路56は、ゲイン制御部34が出力する制御値と、PID調節部54が出力する制御値とを加算する。加算回路56は、加算した制御値に基づいて、パルス回路12におけるパルス幅を制御する。
インダクタンスLの変動を補正する設定部36を設けずとも、PID調節部54を設けることで、インダクタンスLの値が変動したことによって生じるゲイン制御部34の制御誤差をある程度打ち消すことができる。しかし、設定部36を設けることでインダクタンスLの変動による制御誤差を最小化できる。このため、図3に示したようにPID調節部54を省略するか、または、低ゲインのPID調節部54を用いることができる。このため、回路規模を低減することができる。
なお図1から図9において説明した電圧出力装置100は、例えば電源装置の一部として用いることができる。ただし電圧出力装置100の用途は、電源装置に限定されない。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10・・・直流電源、12・・・パルス回路、20・・・LC回路、22・・・誘導性素子、24・・・容量性素子、30・・・パルス幅制御部、32・・・演算部、34・・・ゲイン制御部、36・・・設定部、38・・・第1差分回路、40・・・第1サンプリング回路、42・・・第2サンプリング回路、44・・・遅延回路、46・・・第2差分回路、48・・・算出部、50・・・算出部、52・・・関係情報記憶部、54・・・PID調節部、56・・・加算回路、58・・・差分回路、100・・・電圧出力装置、200・・・負荷

Claims (10)

  1. パルス電圧を出力するパルス回路と、
    誘導性素子および容量性素子を有し、前記パルス電圧に応じた出力電圧を出力するLC回路と、
    前記誘導性素子のインダクタンスと対応する対応情報、および、前記出力電圧と目標電圧との差分情報に基づいて、前記パルス回路が出力する前記パルス電圧のパルス幅を制御するパルス幅制御部と
    を備え
    前記パルス幅制御部は、
    予め設定された前記インダクタンスを含む制御ゲインと、前記差分情報とを乗算した値に基づいて、前記パルス電圧のパルス幅の制御値を演算する演算部と、
    前記対応情報に基づいて前記演算部における前記インダクタンスを設定する設定部と
    を有する
    電圧出力装置。
  2. 前記設定部は、予め定められた複数の異なるタイミングで前記対応情報を取得し、取得した前記対応情報に基づいて前記演算部における前記インダクタンスを更新する
    請求項に記載の電圧出力装置。
  3. 前記設定部は、前記パルス回路におけるパルス周期よりも短い周期で前記対応情報を取得する
    請求項に記載の電圧出力装置。
  4. 前記設定部は、前記パルス電圧におけるパルスの立ち上がりタイミングと、立ち下がりタイミングとで前記対応情報を取得する
    請求項に記載の電圧出力装置。
  5. 前記設定部は、前記パルス電圧が高電圧を示している期間、前記対応情報を取得する
    請求項に記載の電圧出力装置。
  6. 前記対応情報は、前記誘導性素子に流れる電流の時間変化の情報を含む
    請求項1からのいずれか一項に記載の電圧出力装置。
  7. 前記パルス幅制御部は、前記パルス電圧および前記出力電圧の差電圧に更に基づいて、前記パルス電圧のパルス幅を制御する
    請求項に記載の電圧出力装置。
  8. 前記設定部は、
    前記パルス電圧および前記出力電圧の差電圧を出力する第1差分回路と、
    前記第1差分回路の出力を予め定められた複数の異なるタイミングでサンプリングする第1サンプリング回路と、
    前記誘導性素子に流れる電流を予め定められた複数の異なるタイミングでサンプリングする第2サンプリング回路と、
    前記第2サンプリング回路のサンプリング値と、当該サンプリング値よりも予め定められた時間だけ前に前記第2サンプリング回路がサンプリングしたサンプリング値との差分を出力する第2差分回路と、
    前記第1サンプリング回路の出力と、前記第2差分回路の出力とに基づいて、前記演算部に設定する前記インダクタンスを算出する算出部と
    を有する請求項に記載の電圧出力装置。
  9. 前記対応情報は、前記誘導性素子に流れる電流の情報を含み、
    前記パルス幅制御部は、前記誘導性素子に流れる電流と、前記誘導性素子のインダクタンスとの関係を示す関係情報を記憶している
    請求項1からのいずれか一項に記載の電圧出力装置。
  10. パルス電圧を出力するパルス回路と、誘導性素子および容量性素子を有し、前記パルス電圧に応じた出力電圧を出力するLC回路とを備える電圧出力装置を制御する制御装置であって、
    前記誘導性素子のインダクタンスと対応する対応情報、および、前記出力電圧と目標電圧との差分情報に基づいて、前記パルス回路が出力する前記パルス電圧のパルス幅を制御し、
    予め設定された前記インダクタンスを含む制御ゲインと、前記差分情報とを乗算した値に基づいて、前記パルス電圧のパルス幅の制御値を演算する演算部と、
    前記対応情報に基づいて前記演算部における前記インダクタンスを設定する設定部と
    を備える
    制御装置。
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