JP6697952B2 - 振動板と電気音響変換器並びに電気音響変換装置 - Google Patents

振動板と電気音響変換器並びに電気音響変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6697952B2
JP6697952B2 JP2016100093A JP2016100093A JP6697952B2 JP 6697952 B2 JP6697952 B2 JP 6697952B2 JP 2016100093 A JP2016100093 A JP 2016100093A JP 2016100093 A JP2016100093 A JP 2016100093A JP 6697952 B2 JP6697952 B2 JP 6697952B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
electroacoustic transducer
electroacoustic
unevenness
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016100093A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016220206A (ja
Inventor
秋野 裕
裕 秋野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Audio Technica KK
Original Assignee
Audio Technica KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Audio Technica KK filed Critical Audio Technica KK
Priority to US15/159,123 priority Critical patent/US10123130B2/en
Publication of JP2016220206A publication Critical patent/JP2016220206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6697952B2 publication Critical patent/JP6697952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

本発明は、振動板と電気音響変換器並びに電気音響変換装置に関する。
音波を電気信号に変換する電気音響変換器を備えた電気音響変換装置として、コンデンサマイクロホンがある。コンデンサマイクロホンの電気音響変換器は、ダイヤフラムリングと、振動板と、スペーサと、固定極と、を備える。振動板は、ダイヤフラムリングに所定の張力が付与された状態で保持される。固定極は、スペーサを介して振動板に対向して配置される。
直流バイアスを用いるコンデンサマイクロホンの振動板には、音圧が加わらない状態でも静電吸引力が加わる。この静電吸引力は、振動板の固定極への吸着という問題を引き起こす。また、大きな音圧が振動板に加わったときでも、固定極への振動板の接触は回避されなければならない。
音圧一次傾度型のマイクロホンにおいては、低域の収音限界は振動板の張力に依存する。すなわち、振動板の張力が高いときには、低域の収音限界は高い周波数にシフトする。一方、振動板の張力が低いときには、低域の収音限界は低い周波数に延伸される。その結果、振動板の低域の周波数応答は改善されるが、固定極への吸着力に対する振動板の対抗力は劣化してしまう。
これまでにも、振動板の低域の周波数応答を改善しつつ、固定極への吸着力に対する振動板の対抗力を改善する提案がなされている(例えば、「特許文献1」参照)。
一般的に、振動板は、ポリエチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイドなどの熱可塑性樹脂フィルム製である。熱可塑性樹脂フィルムは、縦方向と横方向との2軸の延伸フィルムである。そのため、振動板の縦方向と横方向とにおける、振動板の引張強度などの機械的性質や、振動板の機械的性質の温度依存性は、延伸フィルムの延伸方向に依存する。
特許文献1で提案された振動板は、波状加工により作製される。同振動板は、大きな凹凸パターンによって、振動板に複数のリブを備えたものと同様の効果を有する。そのため、同振動板は、小さな区画に区切られた振動板を複数備えた振動板と同様に動作する。その結果、同振動板の延伸フィルムの機械的異方性は、小さくなる。よって、振動板が長方形であっても、振動板の作製時に、延伸フィルムの延伸方向と振動板の長辺あるいは短辺の方向とを一致させることで、振動板の固有共振周波数の個体差は小さくなる。
特許第5055203号明細書
しかし、振動板の作製工程は、例えば、振動板をダイヤフラムリングへ接着する工程など、振動板に熱を加える工程を含む。延伸フィルムの引張強度の機械的異方性は、温度に依存する。そのため、振動板の固有共振周波数は、延伸フィルムの延伸方向と、振動板の長辺あるいは短辺の方向とに依存する。その結果、振動板の固有共振周波数は、個体差を伴う。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、作製時に熱が加えられても機械的異方性の小さい振動板を提供することを目的とする。
本発明は、第1方向と第2方向との2軸の延伸フィルムからなる振動板であって、第1凹凸パターンと、第1凹凸パターンの周期よりも短い周期の第2凹凸パターンと、が2軸の延伸フィルムの表面の全域にわたり形成されていて、第2凹凸パターンは、第1方向または第2方向のいずれかに沿って形成され、第1凹凸パターンにより形成される領域の第1方向の長さと、領域の第2方向の長さとは異なる、ことを特徴とする。
本発明によれば、機械的異方性の小さい振動板を提供することができる。
本発明にかかる電気音響変換器の実施の形態を示す模式的な断面図である。 図1の電気音響変換器の平面図である。 (a)は図2の電気音響変換器を構成する振動板の部分平面図、(b)は(a)の振動板のAA線部分断面図、である。 図3の振動板の部分拡大断面図である。 本発明にかかる電気音響変換装置の実施の形態を示すコンデンサマイクロホンの側面視断面図である。 図5のコンデンサマイクロホンを構成するコンデンサマイクロホンユニットの側面視断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる振動板と電気音響変換器並びに電気音響変換装置の実施の形態について説明する。
●電気音響変換器
先ず、本発明にかかる電気音響変換器について説明する。以下の説明では、電気音響変換器の例として、音波を電気信号に変換する静電型の電気音響変換器を用いる。電気音響変換器は、コンデンサマイクロホンユニットを構成する。
図1は、本発明にかかる電気音響変換器の実施の形態を示す模式的な断面図である。
図2は、本発明にかかる電気音響変換器の平面図である。
電気音響変換器10は、振動板保持体(ダイヤフラムリング)21と、振動板22と、スペーサ23と、固定極24と、を有してなる。振動板22は、所定の張力が付与された状態で振動板保持体21に保持される。振動板22と固定極24とは、コンデンサを構成する。このコンデンサの静電容量は、振動板22が音源からの音波を受けて振動することで変化する。
振動板22は、スペーサ23を介して固定極24に対向して配置される。振動板22と固定極24との間には、スペーサ23の厚さに相当する幅の空気層(隙間)が形成される。
振動板22の詳細については、後述する。
スペーサ23は、合成樹脂などを素材とする。スペーサ23は、薄いリング状である。
固定極24は、アルミニウムなどの金属製である。固定極24は、円板状である。固定極24の少なくとも一面側、例えば振動板22との対向面側にはエレクトレット板が貼り付けられる。固定極24とエレクトレット板とは、エレクトレットボードを構成する。
●振動板
次に、本発明にかかる振動板について説明する。
振動板22は、ポリエチレンテレフタレートやポリフェニレンサルファイドなどの熱可塑性樹脂フィルム製である。振動板22は、円形である。熱可塑性樹脂フィルムは、縦方向と横方向との2軸の延伸フィルムである。そのため、振動板の縦方向と横方向とにおける、振動板の引張強度などの機械的性質や、振動板の機械的性質の温度依存性は、延伸フィルムの延伸方向に依存する。加工前の延伸フィルムは、通常、MD方向よりもTD方向の方が伸びやすい。MD(Machine Direction)方向とは、延伸フィルムの製造工程でのフィルムの進行方向(延伸フィルムの長手方向)である。TD(Transverse Direction)方向とは、MD方向に直交する方向(延伸フィルムの幅方向)である。
図3は、本発明にかかる振動板の実施の形態を示す図面であって、(a)は部分平面図、(b)は(a)のAA線部分断面図、である。
振動板22の表面の全域には、第1凹凸パターン221と第2凹凸パターン222とが組み合わされた波状加工が施されている。第1凹凸パターン221は、断面視において周期の長い粗い凹凸である。第2凹凸パターン222は、断面視において周期の短い微細な凹凸である。第2凹凸パターン222の凹凸は、TD方向に沿った直線状に形成される。複数の第2凹凸パターン222の凹凸は、MD方向に沿って連続的に振動板22の全域に形成される。図3(a)において、第2凹凸パターン222の図示は省略されている。
図3(a)に示されるように、振動板22の全域は、第1凹凸パターン221により、平面視において複数の六角形(多角形)の領域に区画される。図3(b)に示されるように、振動板22の全域には、第2凹凸パターン222の凹凸が形成される。第2凹凸パターン222の凹凸の一部は、第1凹凸パターン221の凹凸により囲まれている。第1凹凸パターン221により区画されて形成された六角形の領域では、MD方向(図3(a)の紙面左右方向)の長さは、TD方向(図3(a)の紙面上下方向)の長さと異なる。
第1凹凸パターン221により形成された六角形は、TD方向の長さがMD方向の長さよりも長い形状の六角形である。このように加工された振動板22のMD方向における伸縮性は向上する。その結果、振動板22のTD方向の張力とMD方向の張力との差は小さくなる。
このように、加熱および加圧による延伸フィルムの立体成型加工によって、TD方向の長さとMD方向の長さとが異なる多角形形状が振動板22の全域に成型される。その結果、振動板22を振動板保持体21に接着する際などに振動板22に熱が加えられても、振動板22のMD方向とTD方向における機械的異方性は小さくなる。そのため、振動板22の張力は安定する。また、この第1凹凸パターン221により形成された領域の好ましい形状は、TD方向に直交する辺を有しない多角形である。第1凹凸パターン221がTD方向に直交する辺を有すると、この辺によりTD方向に部分的に第2凹凸パターン222による微細な凹凸の効果(後述)が無くなる。よって、振動板22の伸縮性は、低下する。
図4は、振動板22の部分拡大断面図である。
図中、符号T1は第1凹凸パターン221の凹凸の周期(1ピッチ)であり、符号T2は第2凹凸パターン222の凹凸の周期(1ピッチ)である。第1凹凸パターン221の凹凸や第2凹凸パターン222の凹凸は、相対的なものである。例えば、固定極24側(図4の紙面下側)に向いている部分を凹部とすれば、固定極24と反対側(図4の紙面上側)に向いている部分が凸部となる。周期T1は、第1凹凸パターン221の隣接する凹部間または凸部間の距離である。周期T2は、第2凹凸パターン222の隣接する凹部間または凸部間の距離である。
周期T1は、周期T2よりも長い。例えば、周期T1は、周期T2の10倍以上である。すなわち、隣接する第1凹凸パターン221の凹部同士または凸部同士の間に存在する第2凹凸パターン222の凹凸の数は、10以上である。つまり、周期T1と周期T2との比率は、10以上である。
第1凹凸パターン221の凹凸の高低差は、第2凹凸パターン222の凹凸の高低差よりも大きい。つまり、第1凹凸パターン221の凹凸は、第2凹凸パターン222の凹凸よりも粗い。一方、第2凹凸パターン222の凹凸は、第1凹凸パターン221の凹凸よりも微細である。
第2凹凸パターン222の凹凸は、凹部の底部から凸部の頂部までの高さが、振動板22の厚さ以上の微細な凹凸である。第2凹凸パターン222の凹凸は、MD方向に波(蛇腹)を形成する凹凸である。第2凹凸パターン222の蛇腹形状の凹凸は、振動板22のMD方向の伸縮性を向上させる。
第2凹凸パターン222は、前述のとおり、第1凹凸パターン221の凹凸の部分を含めて、振動板22の全域にわたり形成されている。すなわち、振動板22の表面は、第1凹凸パターン221の凹凸と第2凹凸パターン222の凹凸とが形成された場所を含む。第2凹凸パターン222の微細な凹凸は、振動板22のMD方向の伸縮性を向上させる。また、第1凹凸パターン221の粗い凹凸は、振動板22にその凹凸をリブとした複数の振動板の集合体を形成する。
●電気音響変換装置
次に、本発明にかかる電気音響変換装置について説明する。以下の説明では、電気音響変換装置の例として、コンデンサマイクロホンを用いる。
図5は、本発明にかかる電気音響変換装置の実施の形態を示すコンデンサマイクロホンの側面視断面図である。
コンデンサマイクロホン1は、コンデンサマイクロホンユニット2と、回路ケース3cと、コネクタ支持体31と、ホルダ32と、コンタクトプローブ33と、基板固定部34と、音声信号出力回路基板35と、出力トランス36と、連結部材37と、コネクタケース40と、出力コネクタと、を有してなる。
図6は、コンデンサマイクロホンユニット2の側面視断面図である。コンデンサマイクロホンユニット2は、ユニットケース2cと、先に説明した電気音響変換器10と、後述の構成部品(絶縁体25と支持体26と絶縁座27と電極引出端子28とコンタクトピン29とロックリング20r)と、により構成される。電気音響変換器10や後述の構成部品は、ユニットケース2cに収納される。
ユニットケース2cは、金属製である。ユニットケース2cは、有底円筒状である。ユニットケース2cの底面は、ユニットケース2cの前方(収音時に音源側に向けられるマイクロホンの方向。以下、同じ。)側に位置する。ユニットケース2cは、音波導入孔2hとフランジ部2fと開口端2eと雌ねじ部2sと、を備える。音波導入孔2hは、音源からの音波をユニットケース2c内に導入する。音波導入孔2hは、ユニットケース2cの底面に配置される。フランジ部2fは、音波導入孔2hが配置されたユニットケース2cの底面により構成される。開口端2eは、ユニットケース2cの後端である。雌ねじ部2sは、ユニットケース2cの内周面の後端側に配置される。
電気音響変換器10は、前述のとおり、振動板保持体21と、振動板22と、スペーサ23と、固定極24と、を有してなる。
絶縁体25は、固定極24をユニットケース2cと振動板22とに対して電気的に絶縁した状態で支持する。絶縁体25は、連通孔を備える。連通孔の貫通方向は、絶縁体25の厚さ方向(図6の紙面左右方向)である。
支持体26は、絶縁体25の後方側の面に気密状態で取り付けられる。固定極24と絶縁体25との間と絶縁体25と支持体26との間とは、絶縁体25の連通孔を介して空気室を形成する。
絶縁座27は、支持体26の後方側に配置される。絶縁座27は、連通孔を備える。連通孔の貫通方向は、絶縁座27の厚さ方向(図6の紙面左右方向)である。
電極引出端子28は、固定極24からの信号を取り出す。電極引出端子28は、絶縁体25の中央部に取り付けられる。電極引出端子28の後半部は、絶縁座27の連通孔の前半部に挿通される。
コンタクトピン29は、導電性のスポンジなどの弾性材を介して電極引出端子28に電気的に接続される。コンタクトピン29は、絶縁座27の連通孔の後半部に挿入される。
電気音響変換器10は、雌ねじ部2sに嵌め込まれるロックリング20rにより、ユニットケース2c内に固定される。
図5に戻る。
回路ケース3cは、金属製である。回路ケース3cは、円筒状である。回路ケース3cは、雌ねじ部3sを備える。雌ねじ部3sは、回路ケース3cの前端側の内周面に配置される。回路ケース3cには、コネクタ支持体31と、ホルダ32と、コンタクトプローブ33と、基板固定部34と、音声信号出力回路基板35と、出力トランス36と、コネクタケース40と、が収納される。
コネクタ支持体31は、絶縁材料製である。コネクタ支持体31は、ホルダ32に保持される。コネクタ支持体31は、ホルダ32を介して回路ケース3c内の前端に取り付けられる。コネクタ支持体31は、孔を備える。孔の貫通方向は、コネクタ支持体31の厚さ方向(図5の紙面左右方向)である。コンタクトプローブ33は、コネクタ支持体31の孔に挿通される。コンタクトプローブ33は、コンデンサマイクロホンユニット2のコンタクトピン29に電気的に接続される。
基板固定部34は、音声信号出力回路基板35を保持する。基板固定部34は、ホルダ32に一体に設けられる。音声信号出力回路基板35は、略矩形の板状である。音声信号出力回路基板35は、基板固定部34に保持される。音声信号出力回路基板35は、基板固定部34を介して回路ケース3c内に固定される。音声信号出力回路基板35には、例えば、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)や、回路が組み込まれる。FETは、電気音響変換器10のインピーダンス変換器を構成する。回路は、例えば、振動板22と固定極24との間で生じる静電容量の変化を電気信号に変換して出力する回路である。FETのゲートは、電極引出端子28とコンタクトピン29とコンタクトプローブ33とを介して、固定極24に電気的に接続される。
出力トランス36は、センタータップ付きの2次コイルを有する。出力トランス36は、音声信号出力回路基板35からの信号のホット側の出力インピーダンスと、コールド側の出力インピーダンスと、を同一にする。
連結部材37は、ユニットケース2cと回路ケース3cとを連結する。連結部材37は、円筒状である。連結部材37は、雄ねじ部37sを備える。雄ねじ部37sは、連結部材37の外周面に配置される。
ユニットケース2cは、連結部材37を介して回路ケース3cに取り付けられる。連結部材37の雄ねじ部37sは、ユニットケース2cの雌ねじ部2sと回路ケース3cの雌ねじ部3sと、に嵌め込まれる。
コネクタケース40は、黄銅合金などの金属製である。コネクタケース40は、円筒状である。出力コネクタはコネクタケース40に収納される。出力コネクタは、例えば、JEITA RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸型コネクタ」に規定される接地用の1番ピン(不図示)と、信号のホット側の2番ピン42とコールド側の3番ピン43と、を備える。1番ピンは、接地としてのコネクタケース40に電気的に接続される。出力コネクタは、コネクタベース41を備える。コネクタベース41は、ポリブタジエンテレフタレート樹脂などの絶縁材製である。コネクタベース41は、円板状である。1番ピンと2番ピン42と3番ピン43とは、コネクタベース41に圧入される。1番ピンと2番ピン42と3番ピン43とは、コネクタベース41を貫通する。出力コネクタは、コネクタケース40を介して回路ケース3c内の後端側に装着される。コネクタケース40は、出力コネクタのシールドケースとしても作用する。
振動板22は、音波導入孔2hからユニットケース2c内に入る音源からの音波により振動する。電気音響変換器10は、振動板22の振動により電気信号を出力する。コンデンサマイクロホン1は、電気音響変換器10からの電気信号を、音声信号出力回路基板35と出力トランス36と出力コネクタと、を介して外部装置に出力する。
●まとめ
以上説明したように、本発明にかかる振動板22は、第1凹凸パターン221により囲われたMD方向の長さとTD方向の長さとが異なる多角形形状の領域の集合体となる。すなわち、多角形形状の領域のMD方向の長さとTD方向の長さとの比を適切に設定された振動板22の機械的異方性は、熱が加えられても小さい。その結果、振動板22を備えるコンデンサマイクロホンユニット2やコンデンサマイクロホン1の固有共振周波数の個体差は、小さい。
なお、本発明にかかる振動板の形状は、円形に限らず、長方形でもよい。つまり、長方形に形成された本発明にかかる振動板の固有共振周波数の個体差は、小さい。
また、以上説明した実施の形態は、本発明にかかる振動板を、音波を電気信号に変換するコンデンサマイクロホンユニット2に適用した場合の例である。しかし、本発明にかかる振動板は、電気信号を音波に変換する電気音響変換器に適用してもよい。すなわち、本発明にかかる振動板は、ヘッドホンやスピーカなどに用いられるドライバユニットにも適用可能である。つまり、ドライバユニットは、電気信号に応じて本発明にかかる振動板を振動させて、この振動に基づく音声(音波)を生成する。この場合、ドライバユニットは、本発明にかかる電気音響変換器の例である。また、このドライバユニットを備えるヘッドホンやスピーカなどは、本発明にかかる電気音響変換装置の例である。
電気信号を音波に変換する電気音響変換器に本発明にかかる振動板を適用した場合、先に説明したとおり、電気音響変換器や電気音響変換装置の固有共振周波数の個体差は、小さい。
1 コンデンサマイクロホン(電気音響変換装置)
2 コンデンサマイクロホンユニット
10 電気音響変換器
21 振動板保持体(ダイヤフラムリング)
22 振動板
221 第1凹凸パターン
222 第2凹凸パターン
23 スペーサ
24 固定極
T1 第1凹凸パターンの凹凸の周期
T2 第2凹凸パターンの凹凸の周期

Claims (8)

  1. 第1方向と、前記第1方向に直交する第2方向と、の2軸の延伸フィルムからなる振動板であって、
    第1凹凸パターンと、第2凹凸パターンと、が前記2軸の延伸フィルムの表面の全域にわたり形成されていて、
    前記第2凹凸パターンの凹凸、前記第2方向に沿った直線状で、かつ、前記第1方向に沿って連続的に形成され、
    前記第1凹凸パターンの凹凸の前記第1方向における周期は、前記第2凹凸パターンの凹凸の前記第1方向における周期よりも長く、
    前記第1凹凸パターンの凹凸により区画されて形成される領域の形状は、多角形であり、
    前記多角形を構成する前記第方向に沿った辺の長さは、前記第2方向に沿った前記辺に隣接する辺の長さよりも長い
    ことを特徴とする振動板。
  2. 前記領域の形状は、六角形である、
    請求項記載の振動板。
  3. 前記第1凹凸パターンの凹凸は、前記第2凹凸パターンの凹凸よりも粗い、
    請求項1記載の振動板。
  4. 前記第2凹凸パターンの凹凸は、凹部の底部から凸部の頂部までの高さが、振動板の厚み以上である、
    請求項1記載の振動板。
  5. 音波を電気信号に変換する電気音響変換器であって、
    前記音波に応じて振動する振動板を備え、
    前記振動板は、請求項1記載の振動板である、
    ことを特徴とする電気音響変換器。
  6. 電気信号を音波に変換する電気音響変換器であって、
    前記電気信号に応じて振動する振動板を備え、
    前記振動板は、請求項1記載の振動板である、
    ことを特徴とする電気音響変換器。
  7. 音波を電気信号に変換する電気音響変換器を備える電気音響変換装置であって、
    前記電気音響変換器は、請求項記載の電気音響変換器である、
    ことを特徴とする電気音響変換装置。
  8. 電気信号を音波に変換する電気音響変換器を備える電気音響変換装置であって、
    前記電気音響変換器は、請求項記載の電気音響変換器である、
    ことを特徴とする電気音響変換装置。

JP2016100093A 2015-05-20 2016-05-19 振動板と電気音響変換器並びに電気音響変換装置 Active JP6697952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/159,123 US10123130B2 (en) 2015-05-20 2016-05-19 Diaphragm, electroacoustic transducer, and electroacoustic transducer apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015102541 2015-05-20
JP2015102541 2015-05-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016220206A JP2016220206A (ja) 2016-12-22
JP6697952B2 true JP6697952B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=57581886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016100093A Active JP6697952B2 (ja) 2015-05-20 2016-05-19 振動板と電気音響変換器並びに電気音響変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6697952B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016220206A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107889553B (zh) 扬声器及耳机
US9497547B2 (en) Speaker structure
US8023670B2 (en) Stray capacitance reduced condenser microphone
TWI451769B (zh) 電聲轉換器及其製造方法
JP2009272978A (ja) フレキシブルスピーカ
TWI463882B (zh) 揚聲器
KR101807272B1 (ko) 다중 진동막 스피커
US20180332406A1 (en) Acoustic output device
TW200814831A (en) Electret condenser microphone
JP6697952B2 (ja) 振動板と電気音響変換器並びに電気音響変換装置
US10123130B2 (en) Diaphragm, electroacoustic transducer, and electroacoustic transducer apparatus
US9781534B2 (en) Condenser microphone unit and method of manufacturing the same
US9762992B2 (en) Condenser microphone unit, condenser microphone, and method of manufacturing condenser microphone unit
JP6671203B2 (ja) コンデンサマイクロホンユニットとコンデンサマイクロホン並びにコンデンサマイクロホンユニットの製造方法
JP2003153395A (ja) 電気音響変換器
KR100739845B1 (ko) 평판 하이브리드 스피커
KR200401086Y1 (ko) 평판 하이브리드 스피커
KR200350288Y1 (ko) 콘덴서 마이크로폰의 통전링
JP3914426B2 (ja) コンデンサマイクロフォン
US20210409872A1 (en) Electroacoustic Transducer
KR100851036B1 (ko) 필름스피커
KR102209439B1 (ko) 평판 스피커
JP6563678B2 (ja) マイクロホン
TWM448101U (zh) 揚聲器單體
TWI483623B (zh) 揚聲器單體

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6697952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250