JP6697883B2 - 界面活性剤を含む耐ブリード性油展オレフィンブロックコポリマー組成物 - Google Patents

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Description

オレフィンブロックコポリマー(OBC)は、柔らかい手触りの物品などの軟質の化合物を生成するのに有用である。OBCのブロック構造は、良好な引張強度、圧縮歪み、および耐熱性をもたらす。柔らかい手触りの組成物(すなわち、低デュロメータ値および/または低ショアA硬度値を有する組成物)を作製するために、OBCは、油と混合される。油の量が増加するにつれ、油ブリードの可能性も増加する。これらの化合物から製作された物品の望ましくない触覚をもたらすので、油ブリードは問題である。
したがって、油ブリードが低減された軟質の油展OBC組成物の必要性がある。
本開示は、油ブリードが低減されているか、または油ブリードがない油展OBC組成物を対象とする。本組成物は、油ブリード抑制剤である界面活性剤を含む。界面活性剤の存在は、組成物の軟性を維持し、同時に油ブリードを低減、または排除する。
本開示は、ある組成物を提供する。一実施形態において、この組成物は、油展オレフィンブロックコポリマー組成物であり、オレフィンブロックコポリマー、油、および界面活性剤を含む。
本開示は、別の組成物を提供する。一実施形態において、この組成物は、油展オレフィンブロックコポリマー組成物であり、オレフィンブロックコポリマー、オレフィン系ポリマー、油、および界面活性剤を含む。
本開示の利点は、油ブリードが低減されているか、または油ブリードがない軟質の油展OBC組成物の提供である。
本開示の実施形態に従う正規化油ブリード指数のために使用される様々なグレイスケールの例を示す。
本開示は、油展オレフィンブロックコポリマー(OBC)組成物を提供する。「油展OBC組成物」は、本明細書で使用される場合、(i)OBCと、組成物の総重量に基づいて、(ii)少なくとも25重量%の油と、を含むOBC組成物である。一実施形態において、油展OBC組成物は、少なくとも30重量%、または少なくとも40重量%〜50重量%、または60重量%、または70重量%の油を含む。一実施形態において、油展オレフィンブロックコポリマー組成物が提供され、オレフィンブロックコポリマー、油、および界面活性剤を含む。
1.OBC
用語「オレフィンブロックコポリマー」または「OBC」は、エチレン/α−オレフィンマルチブロックコポリマーであり、エチレンおよび重合形態の1つ以上の共重合性α−オレフィンコモノマーを含み、化学的または物理的特性において異なる2つ以上の重合モノマー単位の複数ブロックまたはセグメントによって特徴付けられる。用語「インターポリマー」および「コポリマー」は、本明細書において交換可能に使用される。いくつかの実施形態において、マルチブロックコポリマーは、以下の方程式によって表され得る。
(AB)
方程式中、nが少なくとも1であり、好ましくは2、3、4、5、10、15、20、30、40、50、60、70、80、90、100以上などの1を超える整数であり、「A」が、硬質ブロックまたはセグメントを表し、「B」が、軟質ブロックまたはセグメントを表す。好ましくは、AおよびBは、実質的に分枝状または実質的に星形様式とは対象的に、実質的に直線様式で連結する。他の実施形態において、AブロックおよびBブロックは、ポリマー鎖に沿って無作為に分布する。言い換えると、ブロックコポリマーは、通常以下のような構造を有しない。
AAA−AA−BBB−BB
さらに他の実施形態において、ブロックコポリマーは、通常異なるコモノマー(複数可)を有する第3の種類のブロックを有しない。さらに他の実施形態において、ブロックAおよびブロックBのそれぞれは、ブロック内に実質的に無作為に分布するモノマーまたはコモノマーを有する。言い換えると、ブロックAとブロックBのいずれも、残りのブロックと実質的に異なる組成物を有するチップセグメントなどの別個の組成物の2つ以上のサブセグメント(またはサブブロック)を含まない。
オレフィンブロックコポリマーは、様々な量の「硬質」および「軟質」セグメントを含む。「硬質」セグメントは、エチレンが、ポリマーの重量に基づいて、約95重量パーセント超、または約98重量パーセント超の量で存在する重合単位のブロックである。言い換えると、硬質セグメント中のコモノマー含有量(エチレンを除くモノマーの含有量)は、ポリマーの重量に基づいて、約5重量パーセント未満、または約2重量パーセント未満である。いくつかの実施形態において、硬質セグメントは、エチレン由来の単位全て、または実質的にその全てを含む。「軟質」セグメントは、コモノマー含有量(エチレンを除くモノマーの含有量)が、ポリマーの重量に基づいて、約5重量パーセント超、または約8重量パーセント超、約10重量パーセント超、または約15重量パーセント超である、重合単位のブロックである。いくつかの実施形態において、軟質セグメント中のコモノマー含有量は、約20重量パーセント超、約25重量パーセント超、約30重量パーセント超、約35重量パーセント超、約40重量パーセント超、約45重量パーセント超、約50重量パーセント超、または約60重量パーセント超であり得る。
軟質セグメントは、OBC中に、OBCの総重量の約1重量パーセント〜約99重量パーセント、または約5重量パーセント〜約95重量パーセント、約10重量パーセント〜約90重量パーセント、約15重量パーセント〜約85重量パーセント、約20重量パーセント〜約80重量パーセント、約25重量パーセント〜約75重量パーセント、約30重量パーセント〜約70重量パーセント、約35重量パーセント〜約65重量パーセント、約40重量パーセント〜約60重量パーセント、またはOBCの総重量の約45重量パーセント〜約55重量パーセントで存在し得る。逆に、硬質セグメントは、同様の範囲で存在し得る。軟質セグメント重量百分率および硬質セグメント重量百分率は、DSCまたはNMRから得られるデータに基づいて、計算され得る。かかる方法および計算は、「Ethylene/α−Olefin Block Inter−polymers」という表題で2006年3月15日に出願され、Colin L.P.Shan、Lonnie Hazlittらの名義でDow Global Technologies Inc.に譲渡された、米国特許出願第11/376,835号に開示され、この開示は、その全体が本明細書に参照によって組み込まれる。
用語「結晶質」は、用いられる場合、示差走査熱量測定(DSC)または同等の技法によって決定されるような1次転移または結晶質融点(Tm)を有するポリマーを指す。本用語は、用語「半結晶質」と交換可能に使用され得る。用語「非晶質」は、示差走査熱量測定(DSC)または同等の技法によって決定されるような結晶質融点のないポリマーを指す。
用語「マルチブロックコポリマー」または「セグメント化コポリマー」は、好ましくは直線方式で結合される2つ以上の化学的に別個の領域またはセグメント(「ブロック」と称される)を含むポリマー、つまり、懸垂またはグラフト様式ではなく、重合エチレン官能性に対して端と端を結合される化学的に分化された単位を含むポリマーである。一実施形態において、ブロックは、組み込まれるコモノマーの量または種類、密度、結晶化度の量、かかる組成物のポリマーに起因する結晶子寸法、立体規則性(アイソタクティックまたはシンジオタクティック)の種類または度合、領域−規則性または領域−不規則性、分枝の量(長鎖分枝または高分枝を含む)、均質性または任意の他の化学的または物理的特性において異なる。経時的なモノマー添加、流動触媒、またはアニオン重合技法によって生成されるインターポリマーを含む従来技術のブロックインターポリマーと比較して、本OBCは、一実施形態において、それらの調製に使用される複数の触媒と組み合わせたシャトリング剤(複数可)の効果のために、両方のポリマー多分散の特有の分布(PDIまたはMw/MnまたはMWD)、ブロック長さ分布、および/またはブロック数分布によって特徴付けられる。
一実施形態において、OBCは、連続的なプロセスにおいて生成され、約1.7〜約3.5、または約1.8〜約3、または約1.8〜約2.5、または約1.8〜約2.2のPDIを有する。回分方式または半回分方式において生成されるとき、OBCは、約1.0〜約3.5、または約1.3〜約3、または約1.4〜約2.5、または約1.4〜約2のPDIを有する。
さらに、オレフィンブロックコポリマーは、ポアソン分布よりもシュルツ−フローリー分布に適するPDIを有する。本OBCは、多分散ブロック分布ならびにブロック寸法の多分散分布の両方を有する。これは、改善され、かつ区別可能な物理的特性を有するポリマー生成物の形成をもたらす。多分散ブロック分布の理論上の利点は、Potemkin, Physical Review E(1998)57(6),pp.6902−6912,およびDobrynin,J.Chem.Phys.(1997)107(21),pp9234−9238で既にモデル化され、論じられてきている。
一実施形態において、本オレフィンブロックコポリマーは、最も可能性の高い分布のブロック長さを有する。一実施形態において、オレフィンブロックコポリマーは、以下を有するとして定義される。
(A)約1.7〜約3.5のMw/Mn、摂氏度における少なくとも1つの融点、Tm、およびグラム/立方センチメートルにおける密度、dを有し、Tmおよびdの数値が関係:
Tm>−2002.9+4538.5(d)−2422.2(d)に対応し、および/または
dが0.850g/cc、または0.860、または0.866g/cc、または0.87g/cc、または0.880g/cc〜0.89g/cc、または0.91g/cc、または0.925g/ccであり、Tmが113℃、または115℃、または117℃、または118℃〜120℃、または121℃、または125℃であり、および/または
(B)約1.7〜約3.5のMw/Mnを有し、J/gにおける融解熱、ΔH、および最高DSCピークと最高結晶化分析分画法(「CRYSTAF」)ピークとの温度差として定義される摂氏度におけるデルタ量、ΔT、によって特徴付けられ、ΔTおよびΔHの数値が以下の関係:
0超〜最大130J/gのΔHに対するΔT>−0.1299(ΔH)+62.81
130J/g超のΔHに対するΔT≧48℃を有し、
CRYSTAFピークが、少なくとも5パーセントの累積性ポリマーを用いて決定され、5パーセント未満のポリマーが識別可能なCRYSTAFピークを有する場合は、CRYSTAF温度が30℃であり、および/または
(C)エチレン/α−オレフィンインターポリマーの圧縮成形フィルムで計測した1周期および300パーセントの張りでのパーセントにおける弾性回復、Re、グラム/立方センチメートルにおける密度、dを有し、エチレン/α−オレフィンインターポリマーが、実質的に架橋相がないとき、Reおよびdの数値が、以下の関係:
Re>1481−1629(d)を満たし、および/または
(D)TREFを使用して分画されるとき40℃〜130℃で溶出する分子量分画を有し、分画が同一の温度で溶出する同等の無作為エチレンインターポリマー分画のそれより少なくとも5パーセント高いモルコモノマー含有量を有することを特徴とし、該同等の無作為エチレンインターポリマーが、同一のコモノマー(複数可)を有し、かつ融解指数、密度、およびエチレン/α−オレフィンインターポリマーのそれの10パーセント以内のモルコモノマー含有量(全ポリマーに基づいて)を有し、および/または
(E)25℃での貯蔵弾性率、G’(25℃)、および100℃での貯蔵弾性率、G’(100℃)を有し、G’(25℃)対G’(100℃)の比率は、約1:1〜約9:1の範囲である。
オレフィンブロックコポリマーはまた、
(F)TREFを使用して分画されるとき40℃〜130℃で溶出する分子分画を有し得、分画が、少なくとも0.5〜最大約1のブロック指数および約1.3超の分子量分布、Mw/Mnを特徴とし、および/または
(G)0超〜最大約1.0の平均ブロック指数および約1.3超の分子量分布、Mw/Mnを有し得る。オレフィンブロックコポリマーは、特性(A)〜(G)のうちの1つ、いくつか、全て、または任意の組み合わせを有し得ることを理解されたい。
本OBCの調製に使用するのに好適なモノマーは、エチレンおよびエチレン以外の1つ以上の追加の重合可能なモノマーを含む。好適なコモノマーの例としては、3〜30個、好ましくは3〜20個の炭素原子の直鎖または分枝状α−オレフィン、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、および1−エイコセン、3〜30個、好ましくは3〜20個の炭素原子のシクロ−オレフィン、例えば、シクロペンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、テトラシクロドデセン、および2−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、ジ−およびポリオレフィン、例えば、ブタジエン、イソプレン、4−メチル−1,3−ペンタジエン、1,3−ペンタジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、1,3−オクタジエン、1,4−オクタジエン、1,5−オクタジエン、1,6−オクタジエン、1,7−オクタジエン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボルネン、ジシクロペンタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、4−エチリデン−8−メチル−1,7−ノナジエン、および5,9−ジメチル−1,4,8−デカトリエン、および3−フェニルプロペン、4−フェニルプロペン、1,2−ジフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、および3,3,3−トリフルオロ−1−プロペンが挙げられる。
一実施形態において、OBCは、約0.90g/cc以下、または約0.89g/cc未満の密度を有する。かかる低密度OBCは、一般的に、非晶質で、可撓性があり、良好な光学特性、例えば、可視光線および紫外線の高透過率および低曇り度を有するとして特徴付けられる。
一実施形態において、オレフィンブロックコポリマーは、0.85g/cc〜0.88g/ccの密度を有する。
一実施形態において、オレフィンブロックコポリマーは、ASTM D1238(190℃/2.16kg)によって測定される約0.1g/10分〜約10g/10、または約0.1g/10分〜約1.0g/10分、または約0.1g/10分〜約0.5g/10分の融解指数(MI)を有する。
オレフィンブロックコポリマーは、ASTM D882−02の手順によって計測される0超および約150未満、または約140未満、または約120未満、または約100未満、MPaの2%の正割弾性係数を有する。
本OBCは、約125℃未満の融点を有する。融点は、国際公開第2005/090427号(米国特許公開第2006/0199930号)に記載される示差走査熱量測定(DSC)方法によって計測され、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
一実施形態において、油展OBC組成物は、20重量%〜60重量%のOBC、または20重量%、または30重量%〜35重量%、または40重量%、または50重量%、または60重量%のOBCを含む。
2.油
油展OBC組成物は、油を含む。油は、芳香油、鉱物油、ナフテン油、パラフィン油、ヒマシ油などのトリグリセリド系植物油、ポリプロピレン油などの合成炭化水素油、シリコーン油、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。好適な油の非限定例としては、商品名HYDROBRITE(登録商標)550(Sonneborn)、Kaydol(Sonneborn)、Britol50T(Sonneborn)、Clarion200(Citgo)、およびClarion500(Citgo)として販売される鉱物油が挙げられる。
一実施形態において、油展OBC組成物は、少なくとも20重量%、または少なくとも30重量%、または少なくとも40重量%、または少なくとも45重量%〜55重量%、または70重量%の油を含む。重量パーセントは、油展OBC組成物の総重量に基づく。
3.界面活性剤
油展OBC組成物は、界面活性剤を含む。用語「界面活性剤」は、本明細書で使用される場合、組成物の表面エネルギーを、組成物の表面に移行させることによって減少させる化合物であり、界面活性剤は、油またはOBCより低い表面エネルギーを有する。特定の理論に束縛されるものではないが、本組成物中の界面活性剤は、ポリマー表面の表面エネルギーを減少させ、したがって、ポリマー表面上にたまる油の性向を低減させることによって油ブリードを低減させると考えられる。十分な界面活性剤の供給は、全ポリマー表面に低エネルギー表面をもたらし、所望の低減された油ブリード、または油ブリードなしを達成する。
一実施形態において、界面活性剤はフルオロ界面活性剤である。「フルオロ界面活性剤」は、本明細書で使用される場合、少なくとも1個の水素原子がフッ素原子に置換された炭化水素鎖であり、この炭素鎖もまた少なくとも1個の官能基を含む。官能基は、ヒドロキシル、カルボキシル、およびカルボニル基を含む。一実施形態において、界面活性剤はペルフルオロ界面活性剤である。「ペルフルオロ界面活性剤」は、本明細書で使用される場合、全ての水素原子がフッ素原子に置換された炭化水素鎖であり、この炭素鎖もまた少なくとも1個の官能基を含む。一実施形態において、フルオロ界面活性剤またはペルフルオロ界面活性剤の炭素鎖は、C〜C10炭素鎖である。
一実施形態において、界面活性剤は、ペルフルオロ界面活性剤であり、かつ以下の特性のうちの1つ、いくつか、または全てを有する。
1.2〜1.5の比重。
500g/モル〜1500g/モルの重量平均分子量。
水中0.01%濃度の界面活性剤で30ダイン(dyn)/cm未満の表面張力(25℃の脱イオン水)。
一実施形態において、ペルフルオロ界面活性剤は、ペルフルオロ−炭素鎖がC〜C炭素鎖であるエトキシル化非イオン性ペルフルオロ界面活性剤である。エトキシル化非イオン性ペルフルオロ界面活性剤は、ペルフルオロオクタン酸を生成せず、分解せず、あるいはその逆でペルフルオロオクタン酸へと分解しない。エトキシル化非イオン性ペルフルオロ界面活性剤の重量平均分子量は、700g/モル〜1100g/モルである。エトキシル化非イオン性ペルフルオロ界面活性剤は、1.3〜1.4の比重、および0.01%の界面活性剤の水中濃度で25dyn/cm未満の表面張力(25℃の脱イオン水)を有する。好適なエトキシル化非イオン性ペルフルオロ界面活性剤の非限定例は、商品名CAPSTONE FS3100として販売され、E.I.du Pont de Nemours and Companyから入手可能である。
一実施形態において、組成物は、油展OBC組成物の総重量に基づいて、0.01重量%、または0.1重量%、または0.5重量%、または1.0重量%〜1.5重量%、または2.0重量%の(フルオロ界面活性剤またはペルフルオロ界面活性剤)を含む。
B.ポリシロキサン界面活性剤
一実施形態において、界面活性剤は、ポリシロキサン界面活性剤である。「ポリシロキサン界面活性剤」は、本明細書で使用される場合、ポリシロキサン鎖であり、ポリシロキサン鎖はまた少なくとも1個の官能基を含む。官能基は、ヒドロキシル、カルボキシル、エーテル、およびカルボニル基を含む。ポリシロキサン界面活性剤は、以下の特性のうちの1つ、いくつか、または全てを有する。
0.9〜1.1の比重、
25℃で20〜2500センチストークの粘度。
一実施形態において、ポリシロキサン界面活性剤は、ポリ(エチレングリコール−b−ジメチルシロキサン)コポリマーである。さらなる実施形態において、ポリ(エチレングリコール−b−ジメチルシロキサン)コポリマーは、1.0〜1.1の比重および25℃で150〜400センチストークの粘度を有する。好適なポリシロキサン界面活性剤の非限定例は、Dow Corningから入手可能なDC−57である。
一実施形態において、ポリシロキサン界面活性剤は、予混合物の成分である。予混合物は、ポリシロキサン界面活性剤およびエチレングリコールなどのアルキレングリコールを含む。
さらなる実施形態において、ポリシロキサン界面活性剤は、ハロゲンを含まない。つまり、ポリシロキサン界面活性剤(またはそれを含む前述の予混合物)は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素がない。
一実施形態において、油展OBC組成物は、組成物の総重量に基づいて、0.01重量%、または0.1重量%、または0.5重量%、または1.0重量%〜1.5重量%、または2.0重量%のポリシロキサン界面活性剤を含む。
一実施形態において、油展OBC組成物は、約30重量%〜約70重量%のオレフィンブロックコポリマー、約30重量%〜約70重量%の油、および約0.01重量%〜約2.0重量%の界面活性剤を含む。
一実施形態において、油展OBC組成物は、
25重量%、または26重量%、または30重量%〜33重量%、または35重量%、または39重量%、または40重量%、または45重量%のOBCを含み、
35重量%、または40重量%、または45重量%〜49重量%、または50重量%、または55重量%、または60重量%の油を含み、
0.01重量%、または0.1重量%、または0.013重量%、または0.016重量%、または1.0重量%〜1.5重量%、または2.0重量%の界面活性剤を含む。
一実施形態において、油展OBC組成物は、5、または10、または20〜30、または35、または40、または50のショアA硬度を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、充填剤を含む。好適な充填剤の非限定例としては、タルク、炭酸カルシウム、チョーク、硫酸カルシウム、粘土、カオリン、ガラス、雲母、ウォラストナイト、長石、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸、ケイ酸カルシウム、アルミナ、アルミナ三水和物などのアルミナ水和物、ガラス微粒子、セラミック微粒子、熱可塑性微粒子、重晶石、木粉、ガラス繊維、炭素繊維、大理石粉塵、セメント粉塵、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、二酸化チタン、およびチタン酸塩が挙げられる。
一実施形態において、油展OBC組成物は、フタル酸塩を含まない。
出願者は、驚くべきことに、界面活性剤の供給が、油展OBC組成物における軟質を維持しながら予想外に油ブリードを低減させることを発見した。用語「油ブリードアウト」または「油ブリード」は、油がポリマー成分の内部からポリマー成分の表面に移行する現象である。油ブリードは、表面を粘着させおよび/または滑りやすくさせる。油ブリードは、典型的には、不利な「感覚」(触覚)および/または不利な「視覚」(視覚的外観)をもたらす。用語「油滲出」は、油がポリマー成分の内部位置から表面へと移動するプロセスである。油滲出は、油ブリードを生じさせる。言い換えると、油ブリードは、油滲出の最終結果である。油ブリードは、温度上昇により加速する。
油ブリードは、正規化油ブリード指数(NOBI)によって評価される。NOBIは、油含有ポリマー組成物からタバコ紙に吸収された油の量の光学測定値である。NOBIは、以下の方程式に従い計算される。
正規化油ブリード指数=100・(サンプルグレイスケール%−対照グレイスケール%)/(100−対照グレイスケール%)
用語「サンプルグレイスケール%」は、熟成されたサンプルで計測されるグレイスケールパーセントであり、「対照グレイスケール%」は、タバコ紙の未熟成未処理シートでの測定値である。用語「グレイスケール%」は、タバコ紙の二値(黒色および白色)デジタル画像上の黒色ピクセルの百分率と同等である。画像は、例えば、タバコ紙のシートをデジタル走査またはデジタル撮影することによって得ることができる。NOBIは、0〜100の範囲を有する。NOBI=100のとき、紙は飽和し、試験はそのレベルを超える油ブリードを記録しない。NOBI=0のとき、紙は油痕がなく、その外観は、未処理のタバコ紙と類似している。通常の実験誤差は、対照サンプル(タバコ紙の未処理シート)のNOBIの値が低油吸収の処理済サンプルのNOBIの値より高いという結果を生じさせ得、したがって、NOBIの負値を引き起こす。
図1は、下の表1に記載の対応するNOBI指数(上のNOBI方程式を使用)への変換を伴う4段階のグレイスケールを示す。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で24時間後に、30未満、または0、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で1週間後に、30未満、または0、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で3週間後に、30未満、または0、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で3週間後に、0、または1、または5〜12、または15、または20未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、5、または10〜50、または30、または25、または20のショアA硬度を有する。
本開示は、別の組成物を提供する。一実施形態において、油展ポリマー組成物が提供され、オレフィンブロックコポリマー、70phr〜250phrの油、および0.05phr〜5phrの界面活性剤を含む。組成物は、5〜50のショアA硬度を有する。組成物はまた、23℃で3週間後に、30以下、または20以下の正規化油ブリード指数を有する。
用語「phr」または「百分率」は、本明細書で使用される場合、100phrのOBCを有する組成物に基づく。言い換えると、組成物は、100phrのOBCを含む。用語「phr」は、組成物中に存在し得る他の随意の成分に関わらず、OBC、油、および界面活性剤との特有な関係を識別するための方法を提供する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、150phr〜235phrの油を含む。
一実施形態において、油展OBC組成物は、0.5phr〜5phrの界面活性剤を含む。
一実施形態において、油展OBC組成物は、30未満、または0、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を、23℃で24時間(1日)後に、有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で1週間後に、30未満、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で3週間後に、30未満、または0、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で3週間後に、0、または1、または5〜12、または15、または20未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、5、または10〜50、または40、または30、または25、または20のショアA硬度を有する。
本開示は、別の組成物を提供する。一実施形態において、油展オレフィンブロックコポリマー組成物が提供され、オレフィンブロックコポリマー(OBC)、オレフィン系ポリマー、油、および界面活性剤を含む。OBCおよび界面活性剤は、本明細書に上述される通りの任意のそれぞれのOBCおよび界面活性剤であり得る。
4.オレフィン系ポリマー
油展OBC組成物は、オレフィン系ポリマーを含む。オレフィン系ポリマーは、オレフィンブロックコポリマーとは異なる。用語「オレフィン系ポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合形態において、大半の量のオレフィンモノマー、例えば、エチレンまたはプロピレン(ポリマーの重量に基づく)を含み、かつ随意に1つ以上のコモノマーを含み得る、ポリマーを指す。
一実施形態において、オレフィン系ポリマーはプロピレン系ポリマーである。用語「プロピレン系ポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合形態において、大半の量のプロピレンモノマー(ポリマーの重量に基づく)を含み、かつ随意に1つ以上のコモノマーを含み得る、ポリマーを指す。プロピレン系ポリマーは、(i)2個(エチレンは、本開示の目的のため、α−オレフィンと考えられる)、または4〜10個の炭素原子を有するプロピレンおよび1つ以上のα−オレフィンに由来する反復単位を含有するチーグラーナッタ触媒されたプロピレンコポリマー、(ii)2個、または4〜10個の炭素原子を有するプロピレンおよび1つ以上のα−オレフィンに由来する反復単位を含有するメタロセン触媒されたプロピレンコポリマー、(iii)チーグラーナッタ触媒されたプロピレンホモポリマー、(iv)メタロセン触媒されたプロピレンホモポリマー、およびそれらの組み合わせであり得る。
一実施形態において、プロピレン系ポリマーは、プロピレンホモポリマーである。
一実施形態において、油展OBC組成物は、10重量%〜40重量%のOBC、5重量%〜25重量%のプロピレンホモポリマー、15重量%〜60重量%の油、および0.01重量%〜2.0重量%の界面活性剤を含む。重量パーセントは、油展組成物の総重量に基づく。
一実施形態において、オレフィン系ポリマーは、エチレン系ポリマーである。用語「エチレン系ポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合形態において、大半の量のエチレンモノマー(ポリマーの重量に基づく)を含み、かつ随意に1つ以上のコモノマーを含み得る、ポリマーを指す。エチレン系ポリマーは、(i)3〜10個の炭素原子を有するエチレンおよび1つ以上のα−オレフィンに由来する反復単位を含有するチーグラーナッタ触媒されたエチレンコポリマー、(ii)3〜10個の炭素原子を有するエチレンおよび1つ以上のα−オレフィンに由来する反復単位を含有するメタロセン触媒されたエチレンコポリマー、(iii)チーグラーナッタ触媒されたエチレンホモポリマー、(iv)メタロセン触媒されたエチレンホモポリマー、およびそれらの組み合わせであり得る。
一実施形態において、オレフィン系ポリマーはエチレン/α−オレフィンコポリマーである。用語「エチレン/α−オレフィンコポリマー」は、本明細書で使用される場合、重合形態において、大半の量のエチレンモノマー(コポリマーの重量に基づく)、およびα−オレフィンを、唯一の2つのモノマーの種類として、含むコポリマーを指す。エチレン/α−オレフィンコポリマーは、エチレンおよび1つ以上のC〜C20α−オレフィンコモノマーを含み得る。コモノマー(複数可)は直鎖状または分枝状であり得る。好適なコモノマーの非限定例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、および1−オクテンが挙げられる。エチレン/α−オレフィンコポリマーは、スラリー反応器、気相反応器、または溶解反応器中で、チーグラーナッタ、クロム系、束縛構造、またはメタロセン触媒のいずれかで調製され得る。エチレン/α−オレフィンコポリマーは、無作為コポリマーであり、ブロック分子内構造を有するOBCとは異なる。
一実施形態において、エチレン/α−オレフィンコポリマーは、0.94g/ccの下限、または0.94g/cc超、または0.95g/cc〜0.96g/cc、または0.970g/ccの上限の密度範囲を有する高密度エチレン/α−オレフィンコポリマーである。さらなる実施形態において、高密度エチレン/α−オレフィンコポリマーは、0.5g/10分〜10.0g/10分の融解指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で24時間後に、30未満、または0、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で1週間後に、30未満、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で3週間後に、30未満、または1、または2、または5〜30未満、または20未満、または15未満、または10未満のNOBI指数を有する。
一実施形態において、油展OBC組成物は、23℃で3週間後に、0、または1、または5〜12、または15、または20未満のNOBI指数を有する。
前述の油展オレフィンブロックコポリマー組成物のうちのいずれかは、1つ以上の以下の添加剤、スリップ剤、ブロッキング防止剤、可塑剤油、抗酸化剤、紫外線安定剤、着色剤または顔料、充填剤、潤滑剤、防曇剤、流れ助剤、結合剤、架橋剤、造核剤、溶媒、難燃剤、帯電防止剤、およびそれらの任意の組み合わせを随意に含み得る。添加剤(複数可)の総量は、ポリマー配合物の総重量の約0超、または約0.001%、または約0.01%、または約0.1%、または約1%、または約10%〜約80%、または約70%、または約60%、または約50%、または約40%の範囲であり得る。
一実施形態において、前述の油展オレフィンブロックコポリマー組成物のいずれかはケイ酸を含まないか、またはさもなければ、ケイ酸が全くない。
一実施形態において、前述の油展オレフィンブロックコポリマー組成物のいずれかは、ワックスを含まないか、またはさもなければ、ワックスが全くない。
前述の油展オレフィンブロックコポリマー組成物のいずれかは、本明細書で開示される2つ以上の実施形態を含み得る。
前述の油展オレフィンブロックコポリマー組成物のいずれかは、1つ以上の以下の物品、成形品、押出成形品、過剰成形グリップ、乳幼児用よだれかけ、ガスケットの成分であり得る。本明細書で開示される油展OBC組成物は、自動車、建築、医療、食品および飲料、電気、電気機器、事務機器、および消費者市場のための耐久性のある物品を製造するために使用され得る。いくつかの実施形態において、油展OBC組成物は、玩具、グリップ、柔らかい手触りの取手、バンパーラブストリップ、床材、自動車フロアマット、ハンドル、足車、家具および電気機器の脚、札、印鑑、静的および動的ガスケットなどのガスケット、自動車用ドア、バンパーフェイシャ、グリル部品、ロッカーパネル、ホース、裏張り材料、事務用品、印鑑、ライナー、振動板、チューブ、蓋、栓、プランジャーチップ、配送システム、台所用品、履物、靴空気袋および靴底から選択される可撓性および耐久性のある部品または物品を製造するために使用される。他の実施形態において、油展OBC組成物は、高引張強度および低圧縮歪みを必要とする耐久性のある部品および物品を製造するために使用され得る。さらなる実施形態において、油展OBC組成物は、高最大使用温度および低弾性率を必要とする耐久性のある部品および物品を製造するために使用され得る。
定義
本明細書中の元素の周期表に対する全ての参照は、CRC Press,Inc.に著作権があり、2003年に出版された元素の周期表(Periodic Table of the Elements)を参照するものとする。また、群(複数可)に対するいずれの参照も、群を番号付けするためのIUPACシステムを使用して、この元素の周期表(the Periodic Table of the Elements)に反映される群(複数可)であるものとする。反対が述べられ、内容、または当該技術分野における慣例から暗示されない限り、全ての部およびパーセントは重量に基づく。米国特許実務の目的のため、本明細書で参照されるいかなる特許、特許出願、または公開の内容が、特に合成技法、定義(本明細書で提供されるいずれの定義とも矛盾しない範囲で)、および当該技術分野における一般的知識の開示に対して、それらの全てにおいて、参照によって本明細書に組み込まれる(またはそれらの同等の米国版が参照によって確かに組み込まれる)。
本明細書で引用されるいかなる数値範囲も、1単位の増分において、下限値から上限値の全ての値を含むが、但し、任意の下限値と任意の上限値の間に少なくとも2単位の間隔があくことを条件とする。例としては、成分の量、または組成物上または物理的特性の値、例えば、配合物成分の量、軟化温度、融解指数等などが、1〜100の間であると提示される場合、全ての別個の値、例えば1、2、3など、および全ての部分範囲、例えば、1〜20、55〜70、197〜100などが、本明細書において明確に列挙されることが意図される。1未満の値では、1単位は、必要に応じて、0.0001、0.001、0.01または0.1であると考慮される。これらは具体的に意図されるものの例にすぎず、下限〜上限の数値のあらゆる可能性の組み合わせが、本出願において明確に提示されると考慮される。言い換えると、本明細書で引用されるいかなる数値範囲も、提示される範囲内の任意の値または部分範囲を含む。
用語「配合物」または「ポリマー配合物」は、本明細書で使用される場合、2つ以上の成分(または2つ以上のポリマー)の配合物である。かかる配合物は、混和性であり得るか、またはそうであり得ない(分子レベルで相分離しない)。かかる配合物は、相分離し得るか、またはし得ない。かかる配合物は、透過型電子分光測定、光散乱、X線散乱、および当該技術分野において既知の他の方法から決定される通りの1つ以上のドメイン構成を含み得るか、または含み得ない。
用語「組成物」は、本明細書で使用される場合、組成物、ならびに反応生成物、および組成物の材料から形成される分解生成物を含む材料の混合物を含む。
用語「含む」およびそれらの派生語は、同様のものが本明細書で開示されるかどうかに関わらず、いかなる追加の成分、ステップ、または手順の存在を除外することを意図しない。いかなる疑念をも避けるために、用語「含む」の使用によって本明細書で請求される全ての組成物は、ポリマー系であろうがなかろうが、その反対が述べられない限り、いかなる追加の添加剤、補助剤、または化合物をも含み得る。その一方で、用語「本質的に含む」は、実施可能性に必要でないものを除いて、いかなる後続の引用、いかなる他の成分、ステップ、または手順の範囲からも除外する。用語「からなる」は、具体的に叙述または列挙されない、いかなる成分、ステップ、または手順をも除外する。用語「または」は、特に明記しない限り、独立して、ならびに任意の組み合わせにおいて列挙される要素を指す。
正規化油ブリード指数(NOBI)は、油含有ポリマー組成物からタバコ紙上に吸収された油の量の光学測定値である。NOBIは、表面への油移行の比率だけではなく、紙による油吸収率、およびそれによって誘発される半透明度にも関する現象的な測定値である。NOBIは、表面上の油の質量に正比例しない。
用語「ポリマー」は、同種または異種のモノマーを重合することによって調製される高分子化合物である。「ポリマー」は、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、インターポリマーなどを含む。用語「インターポリマー」は、少なくとも2種類のモノマーまたはコモノマーの重合によって調製されるポリマーを意味する。それは、コポリマー(2つの異種のモノマーまたはコモノマーから調製されるポリマーを通常指す)、ターポリマー(3つの異種のモノマーまたはコモノマーから調製されるポリマーを通常指す)、テトラポリマー(4つの異種のモノマーまたはコモノマーから調製されるポリマーを通常指す)などを含むが、それらに限定されない。
試験方法
13C NMRを、OBCポリマーに実施し、硬質セグメント/軟質セグメントの重量パーセントを決定する。
A.13C NMRサンプル調製
サンプルを、約2.7gの保存溶媒を、10mmのNMRチューブ中の0.21gのサンプルに添加し、次にNボックス内で2時間パージすることによって調製する。保存溶媒を、4gのPDCBを、39.2gのODCBに、0.025Mのクロムアセチルアセトネート(緩和剤)と共に溶解することによって作製する。サンプルを、140〜150℃でチューブおよびその内容物を加熱することによって、溶解し、均質化する。
B.データ取得パラメータ
データを、Bruker Dual DUL高温CryoProbeを備えるBruker400MHz分光計を使用して収集する。データを、データファイル当たり320トランジェント、7.3秒パルス反復遅延(6秒遅延+1.3秒収集時間)、90度フリップ角、および120℃のサンプル温度での逆ゲート付きデカップリング(inverse gated decoupling)を用いて得る。全ての測定は、固定モードで非回転サンプルにおいて行われる。サンプルを、加熱済(125℃)NMRサンプル交換器に挿入するより前に、即座に均質化し、データ取得より前に15分間、プローブ中で熱的に平衡化させる。
示差走査熱量測定(DSC)
示差走査熱量測定(DSC)を、ポリマー(例えば、エチレン系(PE)ポリマー)中の結晶化度を測定するために使用する。約5〜8mgのポリマーサンプルを計量し、DSC皿に配置する。蓋を皿に圧着し、密閉大気を確実にする。サンプル皿を、DSCセルに配置し、次に約10℃/分の速度で、PEに対して180℃の温度(PPに対して230℃)に加熱する。サンプルをこの温度で3分間保持する。次に、サンプルを、10℃/分の速度で、PEに対して−60℃(PPに対して−40℃)まで冷却し、その温度で3分間、等温的に保持する。サンプルを、次に、10℃/分の速度で、完全に融解するまで過熱する(第2の加熱)。結晶化度パーセントを、第2の加熱曲線から決定される融解熱(H)を、PEに対しては292J/g(PPに対しては165J/g)の理論的な融解熱で割り、この数量を、100で掛けることによって計算する(例えば、結晶化度%=(H/292J/g)×100(PEに対して))。
特に明記しない限り、各ポリマーの融点(複数可)(T)は、第2の加熱曲線(ピークTm)から決定され、結晶化温度(T)は、第1の冷却曲線(ピークTc)から決定される。
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)
従来のGPC測定を使用して、ポリマーの重量平均(Mw)および数平均(Mn)分子量を決定し、かつMWD(=Mw/Mn)を決定する。「サンプルを、高温GPC器具(Polymer Laboratories,Inc.モデルPL220)で分析する。
本方法は、流体力学的容積の概念に基づいて、周知の一般的な較正方法を用い、較正は、140℃のシステム温度で稼動する4つのMixed A20μmカラム(PLgel Mixed A、Agilent(以前はPolymer Laboratory Inc.)から)と共に、狭いポリスチレン(PS)基準を使用して実施する。サンプルを、1,2,4−トリクロロベンゼン溶媒において「2mg/mL」の濃度で調製する。流量は、1.0mL/分であり、注入寸法は100マイクロリットルである。
議論した通り、分子量決定を、狭い分子量分布ポリスチレン基準(Polymer Laboratoriesから)を、それらの溶出容積と併せて、使用することによって、推定する。等価エチレン分子量を、ポリエチレンおよびポリスチレンの適切なマルクホウインク係数(WilliamsおよびWardによってJournal of Polymer Science,Polymer Letters,Vol.6,(621)1968に記載される通り)を使用して決定し、以下の方程式を導き出す。
Mポリエチレン=a*(Mポリスチレン)
この方程式において、a=0.4316であり、b=1.0である(WilliamsおよびWardによって、J.Polym.Sc.,Polym.Let.,6,621(1968)に記載される通り)。ポリエチレン等価分子量計算を、VISCOTEK TriSECソフトウェア3.0版を使用して実施した。
指紋試験を圧縮成形プラーク上で実施した。成形プラークの表面上の指紋の外観を、室温で1日および7日間静置した後、または70℃で1日および7日間加熱熟成した後に、5秒間親指をプラークにしっかりと押し当てることによって、判定した。過剰熟成サンプルでは、指紋試験を、サンプルをオーブンから取り出した直後に実施した。指紋の外観を、以下の尺度を使用して評価した。1=見えない指紋、2=わずかに見える指紋、および3=はっきりと見える指紋。
正規化油ブリード指数(NOBI)は、油ブリード特徴を比較するための光学測定値である。光学測定値は、以下の手順に従って得られる。
1.約3×6−1/8×0.125インチの試料の形態である試験試料を、圧縮成形プラークから切断する。試料を、最小限の気泡/くぼみを含む領域から切断する。
2.圧縮成形の2時間以内に、試料を、横に並べた3枚のZigZag社タバコ紙で覆い、紙の縦方向を、試料の縦方向と垂直に配置する。マイラフィルムの1枚のシートを、マイラフィルム−紙−プラークでサンドイッチ状のものが形成されるように、紙の他方の側面に配置する。
3.サンドイッチ状のものを、40もしくは60℃のオーブン、または室温の実験室中に、マイラフィルム層を下にして配置する。サンプルを、次に、24時間、1週間、および2週間または3週間熟成する。サンプルプラークの上部に密集は存在しない、すなわち、紙上の力は、プラークおよび重力の密集のためである。サンプルは、実験室天板、オーブン室の底部、または熱オーブン中の金属ワイヤー棚のいずれかによって支持される。追加の支持表面が、ワイヤー棚上に存在しないので、マイラシートが力を幾分、分配するが、力は棚のワイヤーに集中する。ワイヤーは、約1/8インチの直径で、3/4インチ(中心間)で離間される。
4.熟成後、3枚のうちの1枚の紙を試料から除去し、試料を、3枚目の紙を熟成期間の終了時に除去するまで、オーブンに戻す。紙除去は、サンプルが多量に油ブリードしている場合は、紙が断裂しやすいので、困難であり、必要であれば、断裂した紙を可能な限りつなぎ合わせる。既定の試料から除去された紙を、非光沢黒色化合物から作製された標準約9×12インチのシートに接着する(両面テープを使用)。
5.紙を、下に記載する通りに、走査および分析する。最初に、対照サンプルを走査する(黒色プラークに取り付けられたタバコ紙の新たな1枚のシート)。次に、プラークサンドイッチ状のものからの紙サンプルを、サンドイッチ状のものから除去し、上述の通りに黒色プラーク上に据え付け、走査する。これを他のサンプルに対して繰り返す。全てのサンプルを、走査器のドリフトの可能性を最小限にするために、逐次、可能な限り迅速に走査する。同一の黒色プラークが全てのサンプルに使用されるので、据え付けおよび分析は経時的に行われることを留意する。
6.走査は、Xerox WorkCentre M118i複写機/ファックス/走査器を使用して実施される。画像を、200dpiの「テキスト」モードで走査し、TIFFファイルで保存する。
7.方法A TIFFファイルをMicrosoft Paintで開き、2つの側面を切り取り、次に保存する。画像を、次に、Adobe PhotoshopCS2(v.9)で開き、他方の2つの側面を切り取る。「テキストモード」画像は、白黒画像である。画像中の黒色ピクセルの百分率は、所望の結果であった。これは、グレイスケールヒストグラムが、たった2レベルのグレイスケール、0(黒色)〜255(白色)で作成され得るように最初にそれを8ビットのグレイスケール画像に変換することによって、このソフトウェアで、便利に得られる。ヒストグラムにおける0グレイスケールレベルの百分位数は、黒色ピクセルの百分率と同一である。(この値は、「グレイスケール%」と称されるが、実際は、百分位数であり、記載の方法では、白黒画像における「黒色ピクセル%」と同等である。本方法が機能するのは、キャッシュレベル2を使用し、それによって全白色〜全黒色の範囲の5グレイスケール色を作りだすときに4ピクセルを1グレイスケールピクセルへとまとめることによって、PhotoshopCS2が、大きな画像を圧縮するからであり、ヒストグラム中のグレイスケール百分位数は、したがって、白黒画像における黒色ピクセル百分率と同等である)。
方法B 方法Aの代替方法およびより直接的な方法として、白黒画像を、ImageJソフトウェア(v.1.41)(米国国立衛生研究所(National Institutes of Health))および選択ツールを使用して選択されたタバコ紙の地域で開く。分析/設定測定メニューを使用して、「領域分画」を所望の出力として選択する。次に、分析/測定メニューを使用して、領域%を、選択された画像領域のために報告する。この領域%は、選択された領域の黒色ピクセル%である。
8.この「グレイスケール%」(黒色ピクセル%と同等)を、ポリマー試料と接触する対照シートならびに紙シートの両方のExcelスプレッドシート中の画像と共に記録する。
正規化油ブリード指数(NOBI)は、油ブリード特徴を比較するための光学測定値である。光学測定値は、以下の手順に従って得られる。
1.約3×6−1/8×0.125インチの試料の形態である試験試料を、圧縮成形プラークから切断する。試料を、最小限の気泡/くぼみを含む領域から切断する。
2.圧縮成形の2時間以内に、試料を、横に並べた3枚のZigZag社タバコ紙で覆い、紙の縦方向を、試料の縦方向と垂直に配置する。マイラフィルムの1枚のシートを、マイラフィルム−紙−プラークでサンドイッチ状のものが形成されるように、紙の他方の側面に配置する。
3.サンドイッチ状のものを、40もしくは60℃のオーブン、または室温の実験室中に、マイラフィルム層を下にして配置する。サンプルを、次に、24時間、1週間、および2週間または3週間熟成する。サンプルプラークの上部に密集は存在しない、すなわち、紙上の力は、プラークおよび重力の密集のためである。サンプルは、実験室天板、オーブン室の底部、または熱オーブン中の金属ワイヤー棚のいずれかによって支持される。追加の支持表面が、ワイヤー棚上に存在しないので、マイラシートが力を幾分、分配するが、力は棚のワイヤーに集中する。ワイヤーは、約1/8インチの直径で、3/4インチ(中心間)で離間される。
4.熟成後、3枚のうちの1枚の紙を試料から除去し、試料を、3枚目の紙を熟成期間の終了時に除去するまで、オーブンに戻す。紙除去は、サンプルが多量に油ブリードしている場合は、紙が断裂しやすいので、困難であり、必要であれば、断裂した紙を可能な限りつなぎ合わせる。既定の試料から除去された紙を、非光沢黒色化合物から作製された標準約9×12インチのシートに接着する(両面テープを使用)。
5.紙を、下に記載する通りに、走査および分析する。最初に、対照サンプルを、走査する(プラークに取り付けられたタバコ紙の新たな1枚のシート)。次に、プラークサンドイッチ状のものからの紙サンプルを、サンドイッチ状のものから除去し、上述の通りに黒色プラーク上に据え付け、走査する。これを他のサンプルに対して繰り返す。全てのサンプルを、走査器のドリフトの可能性を最小限にするために、逐次、可能な限り迅速に走査する。同一の黒色プラークが全てのサンプルに使用されるので、据え付けおよび分析は経時的に行われることを留意する。
6.走査は、Xerox WorkCentre M118i複写機/ファックス/走査器を使用して実施される。画像を、200dpiの「テキスト」モードで走査し、TIFFファイルで保存する。
7.方法A TIFFファイルをMicrosoft Paintで開き、2つの側面を切り取り、次に保存する。画像を、次に、Adobe PhotoshopCS2(v.9)で開き、他方の2つの側面を切り取る。「テキストモード」画像は白黒画像である。画像中の黒色ピクセルの百分率は、所望の結果であった。これは、グレイスケールヒストグラムが、たった2レベルのグレイスケール、0(黒色)〜255(白色)で作成され得るように最初にそれを8ビットのグレイスケール画像に変換することによって、このソフトウェアで、便利に得られる。ヒストグラムにおける0グレイスケールレベルの百分位数は、黒色ピクセルの百分率と同一である。(この値は、「グレイスケール%」と称されるが、実際は、百分位数であり、記載の方法では、白黒画像における「黒色ピクセル%」と同等である。本方法が機能するのは、キャッシュレベル2を使用し、それによって全白色〜全黒色の範囲の5グレイスケール色を作りだすときに4ピクセルを1グレイスケールピクセルへとまとめることによって、PhotoshopCS2が、大きな画像を圧縮するからであり、ヒストグラム中のグレイスケール百分位数は、したがって、白黒画像における黒色ピクセル百分率と同等である)。
方法B 方法Aの代替方法およびより直接的な方法として、白黒画像を、ImageJソフトウェア(v.1.41)(米国国立衛生研究所(National Institutes of Health))および選択ツールを使用して選択されたタバコ紙の地域で開く。分析/設定測定メニューを使用して、「領域分画」を所望の出力として選択する。次に、分析/測定メニューを使用して、領域%を、選択された画像領域のために報告する。この領域%は、選択された領域の黒色ピクセル%である。
8.この「グレイスケール%」(黒色ピクセル%と同等)を、ポリマー試料と接触する対照シートならびに紙シートの両方のExcelスプレッドシート中の画像と共に記録する。
成形プラークを、ZigZag社タバコ紙のシート上で静置しながら、24時間、1週間、および2週間、または3週間(23℃および60℃で)熟成させる。熟成後、タバコ紙を除去し、黒色背景に対して光走査し、油ブリードの程度を測定する。正規化油ブリード指数(NOBI)を、以下の方程式に従い計算する。
正規化油ブリード指数=100(サンプルグレイスケール%−対照グレイスケール%)/(100−対照グレイスケール%)
用語「サンプルグレイスケール%」は、熟成されたサンプルで計測されるグレイスケール百分位数(黒色ピクセル%)であり、「対照グレイスケール%」は、タバコ紙の未熟成未処理シートでの測定値である。NOBIは、0〜100の範囲を有する。NOBI=100のとき、紙は飽和し、試験はそのレベルを超える油ブリードを記録しない。図1は、グレイスケールの4つの例、20.1%、34.6%、51.6%、および100グレイスケール%を示す。第1の例(20.1%)を、正規化の対照として使用する場合には、これらの4つの画像の対応するNOBI値は、0%、18.1%、39.4%、および100%である。
ショアA硬度を、成形プラーク上でASTM D2240に従い測定する。この試験方法は、初期の圧入もしくは所定の期間の後の圧入のいずれか、またはその両方に基づく硬度測定を可能にする。実施例において、10秒という所定の時間を使用する。
制限ではなく例として、本開示の実施例は次に提供されるであろう。
実施例1で使用される材料の特性を、下の表2に提供する。
サンプルを以下の通りに調製する。
油はOBCポリマーに、50〜60℃において、最低でも一晩で吸収される。配合を、全ての配合物成分が混合ボウルに添加された後、5〜6分の期間の60rpmの基準混合速度で190℃のRheomix3000E混合ボウルおよびローラーブレードを伴い、HAAKEトルクレオメーターを使用して、達成する。
圧縮成形を、190℃で、約125ミル厚さの溝を使用して、以下のプログラムを用いて、行う。
○3000psiで2分
○5000psiで2分
○40,000psiで5分
○40,000psiで5分間冷却
●サンプルを、前述の通りに硬度および油ブリードのために試験する。
成形プラークを、ZigZag社タバコ紙のシート上で静置しながら、熟成させる(23℃および60℃で、24時間、1週間、および3週間)。熟成後、タバコ紙を除去し、黒色背景に対して光走査し、油ブリードの程度を測定する。正規化油ブリード指数(NOBI)を計算する。
各サンプルの硬度を測定する。その結果を下の表3に示す。
結果
発明の実施例1は、5phr(1.96重量%)のフルオロ界面活性剤(Zonyl FSN−100)の添加が、23℃および60℃それぞれで、9および34のNOBIと、24時間後に、著しく油ブリードを低減させることを示す。油ブリードはまた、23℃で1週間および3週間で低減するが、ブリードアウトは60℃で1および3週間後に高いままである。
比較サンプルBは、配合物中のプロピレンホモポリマーの包含が、23℃および60℃それぞれで、3週間に、23および58のNOBIと、油ブリードの低減をもたらすことを示す。プロピレンホモポリマーの添加は油ブリードを低減させるが、化合物の軟質性に悪影響を及ぼす(硬くする)。したがって、この比較サンプルにおいてなど、適度な量のプロピレンホモポリマーのみを使用し、次に他の手段によって耐油ブリード性を向上させることが望ましい。100部のINFUSE(商標)9007、150部の油、および50部のプロピレンホモポリマーの配合物は、約15ショアA硬度を示す。
発明の実施例2〜4は、5phr(1.64重量%)のフルオロ界面活性剤(Zonyl FSN−100またはFSO−100)が、比較サンプルBと比較して、著しく油ブリードを低減させることを示す。発明の実施例4は、0.5phr(0.17重量%)のZonyl FSN−100が油ブリードにおいて類似の低減を、達成することを示す。いかなる特定の理論にも束縛されるものではないが、フルオロ界面活性剤は、ポリマー表面の表面エネルギーを減少させることによって油ブリードを低減させ、したがって、そこに油が集まる性向を減少させると考えられる。全ポリマー表面に低エネルギー表面を提供するのに十分な界面活性剤が存在する場合、所望の効果を得て、追加の界面活性剤はさらに耐油ブリード性を増加させない。
発明の実施例5は、ポリシロキサン界面活性剤がまた、比較サンプルBと比較して油ブリードを低減させるのに有効な界面活性剤であることを示す。さらに、発明の実施例8は、同様のポリシロキサン界面活性剤がまた、異なるOBCを有し、かつ著しく高い硬度の配合物における油ブリードを低減させる点において有効であることを示す。比較サンプルDに関して、発明の実施例8は、同様の硬度、約45ショアAを有するが、23および60℃で、1および3週間後に著しく低い油ブリードを有する。
比較サンプルCおよび発明の実施例6は、より高い油含有量、233phrの油を有する。0.5phrのCapstone FS3100フルオロ界面活性剤を含む発明の実施例6は、界面活性剤を含まない比較サンプルCよりも著しく低い油ブリードを有する。発明の実施例6の室温でのNOBIは、1日、1週間、および3週間後に低いが、60℃で1週間および3週間熟成した後に、油ブリードアウトが起こる。
比較サンプルDは、油およびポリプロピレン含有量に関しては比較サンプルBと類似の組成物を有するが、比較サンプルBとは異なるOBCを含む。INFUSE(商標)9007ではなくINFUSE(商標)9010の使用は、より低い油ブリード値を有し、比較サンプルBの17ショアAと比較して、比較サンプルDのより高い硬度45ショアAをもたらす。他の発明の実施例と類似して、フルオロ界面活性剤を含む発明の実施例7およびポリシロキサン界面活性剤を含む発明の実施例8両方とも、比較サンプルDよりも著しく低い油ブリードを有する。
比較サンプルEは、より高い油充填レベルが使用されるときに油ブリードが著しく増加することを示す。比較サンプルEは、150phrの油を含む比較サンプルDに対して、233phrの油を含む。油ブリードはこのより高い油充填レベルでさえ、配合物中に界面活性剤を含むことによって、低減され得る。発明の実施例9は、233phrの油および0.5phrのフルオロ界面活性剤を含み、23および60℃で、1日、1週間、および3週間の熟成後に低い油ブリードを有する。
油ブリードの低減に加えて、発明の実施例はまた、指紋試験によって示される通りの減少した粘着性を有する。方法の節で記載される通り、指紋試験は、所定の温度および時間での熟成後の、成形プラーク表面上の親指の指紋の可視性における定性的測定である。1の指紋評価は、粘着質でない表面と相関する、見えない指紋を示す。3の指紋評価は、粘着質である表面と相関する、はっきり見える指紋を示す。発明の実施例4および5は、比較サンプルBと比較して、指紋試験によって測定した著しく低い粘着性を示す。発明の実施例4は、23および60℃の両方で熟成した後、減少した粘着性を有するが、一方、発明の実施例5は、23℃で熟成した後にのみ、減少した粘着性を有する。
本開示は本明細書に含まれる実施形態および図に限定されるものではないが、以下の特許請求項の範囲内に該当するような異なる実施形態の要素の組み合わせおよび実施形態の部分を含むこれらの実施形態の変形形態を含むことを特に意図する。

Claims (15)

  1. 油展オレフィンブロックコポリマー組成物であって、
    (i)エチレン及び(ii)直鎖または分枝状のC〜C20α−オレフィンコモノマーのみからなる30重量%〜70重量%のオレフィンブロックコポリマーと、
    30重量%〜70重量%の油と、
    0.01重量%〜2.0重量%のポリシロキサン界面活性剤と、を含む、油展オレフィンブロックコポリマー組成物。
  2. 前記C〜C20α−オレフィンコモノマーが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、および1−エイコセンからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記オレフィンブロックコポリマーが、0.90g/cc以下の密度を有する、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 前記オレフィンブロックコポリマーが、0.85g/cc〜0.88g/ccの密度を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 5〜50のショアA硬度を有する、請求項1〜のいずれかに記載の組成物。
  6. 23℃で1週間後に30未満の正規化油ブリード指数を有する、請求項1〜のいずれかに記載の組成物。
  7. 23℃で3週間後に30未満の正規化油ブリード指数(NOBI)を有する、請求項1〜のいずれかに記載の組成物。
  8. 油展オレフィンブロックコポリマー組成物であって、
    (i)エチレン及び(ii)直鎖または分枝状のC〜C20α−オレフィンコモノマーのみからなるオレフィンブロックコポリマーと、
    70phr〜250phrの油と、
    0.05phr〜5phrのポリシロキサン界面活性剤と、を含み、
    5〜50のショアA硬度および23℃で3週間後に30以下の正規化油ブリード指数を有する、
    油展オレフィンブロックコポリマー組成物。
  9. 前記C〜C20α−オレフィンコモノマーが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、および1−エイコセンからなる群より選択される、請求項に記載の組成物。
  10. 150phrの油を含む、請求項またはに記載の組成物。
  11. 0.5phr〜5phrのポリシロキサン界面活性剤を含む、請求項10のいずれかに記載の組成物。
  12. 油展オレフィンブロックコポリマー組成物であって、
    (i)エチレン及び(ii)直鎖または分枝状のC〜C20α−オレフィンコモノマーのみからなる10重量%〜40重量%のオレフィンブロックコポリマーと、
    5重量%〜25重量%のプロピレンホモポリマーと、
    25重量%〜60重量%の油と、
    0.01重量%〜2.0重量%のポリシロキサン界面活性剤と、を含む、油展オレフィンブロックコポリマー組成物。
  13. 前記C〜C20α−オレフィンコモノマーが、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、および1−エイコセンからなる群より選択される、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記オレフィン系ポリマーが、プロピレンホモポリマーである、請求項12または13に記載の組成物。
  15. 前記オレフィン系ポリマーが、高密度エチレン系ポリマーである、請求項12または13に記載の組成物。
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