JP6696566B2 - 無線通信システム、無線機器、リレーノード、及び、基地局 - Google Patents

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Description

本明細書に記載する技術は、無線通信システム、無線機器、リレーノード、及び、基地局に関する。
IoT(Internet of Things)によって、様々な「物」に通信機能が搭載され得る。通信機能を搭載した様々な「物」は、インターネットや無線アクセス網等に接続して通信を行なったり、「物」同士で通信を行なったりすることができる。
「物」同士の通信は、「D2D(device to device)通信」、「MTC(machine type communications)」等と称されることがある。そのため、通信機能を搭載した「物」は、D2Dデバイス、MTCデバイス等と称されることがある。
国際公開第2014/087719号 国際公開第2015/029953号
3GPP TS 36.211 V13.0.0 (2015-12), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical channels and modulation (Release 13)
多数のMTCデバイスが個々に基地局に接続してデータ送信を行なってしまうと、基地局の処理能力が不足したり、無線リソースの利用効率が低下したりする。そのため、複数のMTCデバイスのデータ送信を基地局に中継するリレーノードが無線通信システムに配置されることがある。
この場合、MTCデバイスは、基地局宛にダイレクトには送信を行なわずに、リレーノード宛に送信を行なう。別言すると、MTCデバイスは、基地局宛のダイレクトなアップリンク(UL)の通信が制限される。
そのため、基地局は、例えばMTCデバイスからリレーノードへの送信タイミングを調整するためのタイミングアドバンス(timing advance, TA)に関する情報を、当該MTCデバイスからダイレクトには取得できない。
よって、基地局は、リレーノードに接続する個々のMTCデバイスの送信タイミングを適切に制御できないことがある。個々のMTCデバイスの送信タイミングが適切に制御されないと、個々のMTCデバイスが送信した信号間に干渉が生じて、リレーノードがMTCデバイスからの信号受信に失敗する確率が高くなる。
1つの側面では、本明細書に記載する技術の目的の1つは、基地局に対するUL通信が制限された無線機器のリレーノードに対する送信タイミングを適切に制御できるようにすることにある。
1つの側面において、無線通信システムは、基地局と、リレーノードと、無線機器と、を備えてよい。無線機器は、前記リレーノードを介さずに前記基地局からダウンリンクの信号を受信し、前記リレーノードを介して前記基地局へアップリンクの信号を送信する。前記基地局は、前記基地局と前記リレーノードとの間のタイミングアドバンスに関する情報を用いて、前記無線機器が前記アップリンクの信号を送信するタイミングを前記ダウンリンクの信号によって制御してよい。
また、1つの側面において、無線機器は、通信部と、制御部と、を備えてよい。通信部は、リレーノードを介さずに基地局からダウンリンクの信号を受信し、前記リレーノードを介して前記基地局へアップリンクの信号を送信してよい。制御部は、前記基地局と前記リレーノードとの間のタイミングアドバンスに関する情報を用いて前記基地局で決定されて、前記通信部において前記基地局から前記ダウンリンクの信号にて受信された、前記アップリンクの信号の送信タイミングを制御する情報によって、前記アップリンクの信号の送信タイミングを制御してよい。
更に、1つの側面において、リレーノードは、無線機器と基地局との間のアップリンクの通信を中継してよい。当該リレーノードは、通信部と、送信部と、を備えてよい。通信部は、前記基地局からダウリンクの信号を受信する前記無線機器が送信したアップリンクの信号を前記基地局へ中継してよい。送信部は、前記無線機器による前記アップリンクの信号の送信タイミングを前記基地局が前記ダウンリンクの信号によって制御するために用いる情報として、前記基地局と前記リレーノードとの間のタイミングアドバンスに関する情報を、前記基地局へ送信してよい。
また、1つの側面において、基地局は、無線機器へダウンリンクの信号を送信してよい。当該基地局は、受信部と、制御部と、を備えてよい。受信部は、前記無線機器が送信したアップリンクの信号を中継するリレーノードから、前記リレーノードと前記基地局との間のタイミングアドバンスに関する情報を受信してよい。制御部は、前記タイミングアドバンスに関する情報を用いて、前記無線機器が前記アップリンクの信号を送信するタイミングを、前記無線機器への前記ダウンリンクの信号によって制御してよい。
1つの側面として、基地局に対するアップリンクの通信が制限された無線機器の、リレーノードに対する送信タイミングを適切に制御できる。
一実施形態に係る無線通信システムの一例を示す図である。 複数の無線機器がリレーノードに送信した信号に干渉が生じる例を説明するためのタイミングチャートである。 図1に例示した無線通信システムの第1実施例に係る動作例を示すシーケンス図である。 第1実施例に係る無線機器(MUE)の構成例を示すブロック図である。 第1実施例に係るリレーノード(リレーUE)の構成例を示すブロック図である。 第1実施例に係る基地局(eNB)の構成例を示すブロック図である。 第2実施例に係る無線通信システムの動作例を示すシーケンス図である。 図7に例示したTA推定処理の一例を説明するためのシーケンス図である。 第2実施例に係る無線機器(MUE)の構成例を示すブロック図である。 第2実施例に係るリレーノード(リレーUE)の構成例を示すブロック図である。 第2実施例に係る基地局(eNB)の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。また、以下に説明する各種の例示的態様は、適宜に組み合わせて実施しても構わない。なお、以下の実施形態で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
図1は、一実施形態に係る無線通信システムの一例を示す図である。図1に示す無線通信システム1は、例示的に、基地局11と、複数のUE(User Equipment)12と、リレー(Relay)UE13と、を備えてよい。
基地局11は、無線エリア100を形成する。1つの基地局11によって、1つの無線エリア100が形成されてもよいし、複数の無線エリア100が形成されてもよい。無線エリア100は、基地局11が送信する無線電波の到達範囲(「カバレッジ」と称してもよい)に応じて定まる。
「無線エリア」は、「セル」、「カバレッジエリア」あるいは「通信エリア」と称してもよい。「セル」は「セクタセル」に分割されていてもよい。
基地局11は、「ベースステーション(BS)」、「ノードB(NB)」あるいは「エンハンスドNB(eNB)」と称されてもよい。
UE12及びリレーUE13は、無線エリア100内に位置している場合に、基地局11と無線通信することが可能である。UE12及びUE13は、無線機器の一例である。UE12及び13は、無線機器、移動端末、又は、端末装置と称されてもよい。
UE12は、非限定的な一例として、センサネットワークを成す、無線通信機能を具備したセンサデバイスやメータ(測定器)等であってよい。リレーUE13は、非限定的な一例として、携帯電話やスマートフォン等であってよい。
eNB11とUE12及び13との間の無線通信は、便宜的に、「セルラー通信」と称してよい。「セルラー通信」には、例示的に、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)やLTE−Advancedに準拠した無線通信方式が適用されてよい。セルラー通信の信号は、便宜的に、セルラー信号と略称してよい。
ただし、UE12は、eNB11宛にダイレクトには信号を送信せず、リレーUE13を介して信号を送信する。別言すると、UE12からeNB11への上り(Uplink, UL)通信は、リレーUE13を介して行なわれてよい。
これに対し、eNB11からUE12への下り(Downlink, DL)通信は、リレーUE13を介して行なわれてもよいし、リレーUE13を介さずに、ダイレクトに行なわれてもよい。別言すると、UE12は、eNB11が送信した信号を、リレーUE13を介して受信することもできるし、ダイレクトに受信することもできる。
UE12のUL通信をリレーUE13がeNB11に中継することで、UE12は、基地局11宛にダイレクトに信号を送信する場合よりも、少ない電力でUL通信を行なうことができる。
また、eNB11は、リレーUE13に対してUL及びDLの無線リソースを割り当てれば、多数のUE12に対して個々にUL通信の無線リソースを割り当てなくて済む。したがって、UL通信用の無線リソースの利用効率を向上できる。
UE12とリレーUE13との間の通信は、既述のように、「D2D(Device-to-Device)」通信と称されることがある。
UE12は、便宜的に、「D2D UE12」、「MTC UE12」、「リモートMTC UE12」、「MTCデバイス12」、「MTCノード12」等と称されてもよい。「MTC UE12」は、「MUE12」と略称されてよい。リレーUE13は、便宜的に、「リレーノード13」と称されてもよい。
センサデバイスやメータ等のMUE12は、見通しの良い屋外等と比べて無線電波が到達しにくく無線環境が良好とはいえない場所、例えば、屋内や地下に配置されることがある。そのため、MUE12に対しては、eNB11が提供する標準的なカバレッジを拡張(coverage enhancement, CE)できることが好ましい場合がある。
例えば、LTEやLTE−Advancedにおける標準のカバレッジよりも数dB〜数十dB(例示的に、20dB)程度のカバレッジ拡張が望まれることがある。そこで、CE技術の一例として、「レペティション(repetitions)」と呼ばれる技術が用いられることがある。
「レペティション」は、同じ信号を異なる時間に繰り返し送信する技術である。例えば、eNB11は、同じDLのデータ信号や同じ制御信号の送信を有限の回数だけ繰り返すことで、MUE12での受信成功率を向上することができる。したがって、DL通信のカバレッジを拡張できる。
ところで、IoTによって、様々な「物」に通信機能が搭載され得る。通信機能を搭載した様々な「物」が、MUE12に該当し得る。そのため、LTE等の無線アクセス網に接続し得るMUE12の数も大量になり得る。
センサデバイスや計測器のようなMUE12の場合、個々のMUE12が1回あたりに送信するデータ量は、携帯電話やスマートフォン等のUEに比べて、小さい傾向にある。
そのため、MUE12は、低コスト(LC−)MTCデバイス12と称されることがある。LC−MTCデバイス12が実施するMTCは、LC−MTCと称されることがある。
LC−MTCにおいて、MUE12に送信データが発生する毎に、例えばeNB11が、個々のMUE12の送信タイミングを制御するとなると、制御チャネルのリソース消費量が増大する。
例えば、eNB11は、個々のMUE12のTTI(transmission time interval)を、PDCCH(physical downlink control channel)のようなDLの制御チャネルにてTA(timing advance)コマンドを送信することで制御することができる。
しかし、1回あたりの送信データ量が小さいMUE12に送信要求が生じる毎に、1つのTAコマンドで1つのTTIを制御すると、TAコマンドの送信に用いる制御チャネルのリソース消費量が増大する。
そこで、LTEでは、「TTIバンドリング」と呼ばれる技術が用いられることがある。TTIバンドリングでは、1回のTAコマンドで、同一の送信データを複数TTIにわたって連続送信してよいことをUEに指示できる。したがって、TAコマンドの送信に用いる制御チャネルのリソース消費量を抑えることができる。
TTIバンドリングを用いるとしても、無線通信システム1において、大量のMUE12が配置されると、eNB11による大量のTAコマンドの送信が必要になる。
そこで、既述のように、MUE12のUL通信を、リレーUE13に集約してリレーUE13を介した通信に制限することで、eNB11は、個々のMUE12ではなく、リレーUE13に対してTAコマンドを送信すればよくなる。
しかし、既述のように、MUE12からeNB11へのダイレクトなUL通信が制限されていると、MUE12からeNB11へPRACH(physical random access channel)信号を送信できない。そのため、eNB11は、MUE12のためのTAに関する情報(以下「TA情報」と略称することがある。)を推定できない。
TA情報を推定できないと、eNB11は、個々のMUE12の送信タイミングを適切に制御できないから、MUE12が多数存在すると、MUE12からリレーUE13へのUL通信間で干渉が生じ得る。干渉が生じると、リレーUE13がMUE12からの信号受信に失敗する確率が高くなる。
図2に、2台のMUE#1及び#2が送信した信号(例示的に、サブフレーム)間に干渉が生じる例示する。なお、「サブフレーム」は、LTEの場合、1msのフレーム長を有する。
図2の例において、eNB11からMUE#1への伝搬遅延はt1であり、eNB11からMUE#2への伝搬遅延はt2である。また、MUE#1からリレーUE13への伝搬遅延はΔ1であり、MUE#2からリレーUE13への伝搬遅延はΔ2である。なお、t1+Δ1>t2+Δ2であると仮定する。
eNB11は、MUE#1に対して、ULのサブフレームの開始タイミングTでD2D通信のための或る無線リソース(例えば、LTEのリソースブロック(RB))を割り当てると仮定する。割り当てられたRBは、仮に「RB#3」であるとする。
MUE#1は、eNB11から信号を伝搬遅延t1で受信するから、MUE#1がD2D通信で送信するサブフレームの開始タイミングは、(T+t1)である。MUE#1がD2D通信でリレーUE13へ送信したサブフレームは、Δ1の伝搬遅延を受けるから、リレーUE13において、(T+t1+Δ1)のタイミングで受信され、(T+1+t1+Δ1)のタイミングで受信が完了する。
ここで、次のサブフレームの開始タイミング(T+1)において、eNB11が、MUE#2に対しても、D2D通信のためのRB#3を割り当てたと仮定する。MUE#2は、eNB11から信号を伝搬遅延t2で受信するから、MUE#2がD2D通信で送信するサブフレームの開始タイミングは、(T+1+t2)である。
MUE#2がD2D通信でリレーUEへ送信したサブフレームは、Δ2の伝搬遅延を受けるから、リレーUE13において、(T+1+t2+Δ2)のタイミングで受信され、(T+2+t2+Δ2)のタイミングで受信が完了する。
ここで、リレーUE13において、MUE#2が送信したサブフレームの受信開始タイミング(T+1+t2+Δ2)は、MUE#1が送信したサブフレームの受信終了タイミング(T+1+t1+Δ1)よりも前である。そのため、2つのサブフレームの少なくとも一部が重複する。
したがって、MUE#1及び#2のリレーUE13に対する送信タイミングを調整しなければ、サブフレーム間に干渉が生じて、リレーUE13は、D2D通信のサブフレームの受信に失敗し易くなる。
そこで、以下に説明する実施形態では、MUE12が、eNB11へのダイレクトなUL送信が利用可能でない状況においても、MUE12の送信タイミングをTAコマンドによって調整できるようにする例について説明する。
例えば、eNB11は、MUE12がD2D通信のデータ信号をリレーUE13へ送信するための実際の送信タイミングを、リレーUE13のアシストによって決定する。例示的に、以下の2つの実施例について説明する。
(1)例えば、eNB11は、リレーUE13のTA情報をMUE12の実際のD2D送信タイミングの決定、制御に用いてよい。
(2)例えば、リレーUE13が、MUE12のTA情報を推定し、推定したTA情報をeNB11に報告する。eNB11は、リレーUE13から報告された、MUE12のTA情報とリレーUE13のTA情報と、を基に、MUE12の実際の送信タイミングを決定、制御してよい。
なお、「リレーUE13のTA情報」とは、リレーUE13とeNB11との間のTA情報を意味し、第1のTA情報の一例である。リレーUE13は、eNB11とUL及びDLの通信をいずれもダイレクトに行なうことができるから、eNB11から定期又は不定期にTAコマンドを受信できる。
リレーUE13は、定期又は不定期に受信したTAコマンドによって示されるTA情報を記憶部に記憶、更新してよい。当該記憶部に記憶されたTA情報が、「リレーUE13のTA情報」として、リレーUE13からeNB11へ送信されてよい。
これに対し、リレーUE13が推定する「MUE2のTA情報」とは、MUE2とリレーUE13との間のTA情報を意味し、第2のTA情報の一例である。
(第1実施例)
図3に、第1実施例に係る無線通信システムの動作例を示す。
図3に例示するように、eNB11は、ページング情報(「ページング信号」と称してもよい。)をCEにてDLへ送信する(ステップS1)。ページング情報は、制御チャネルの一例であるページングチャネルにて伝送される情報の一例である。
MUE12は、eNB11がDLのページングチャネルで送信したページング情報を受信すると、ディスカバリ信号(DS)を送信してよい(ステップS2)。DSは、リレーUE13を探索、発見するための信号の一例である。DSには、S−TMSIが含められてよい。
「S−TMSI」は、「SAE temporary mobile subscriber identity」の略称であり、「SAE」は、「System Architecture Evolution」の略称である。S−TMSIは、MUE12に割り当てられる一時的な識別子(MUE ID)の一例である。
リレーUE13は、MUE12が送信したDSを受信すると、MUE12の情報(例えば、S−TMSI)と、リレーUE13のTA情報と、をeNB11宛に送信してよい(ステップS3)。例示的に、リレーUE13は、これらの情報を、PRACHや、PUCCH(physical uplink control channel)、PUSCH(physical uplink shared channel)等を利用してeNB11宛に送信してよい。
PRACHは、リレーUE13が、eNB11に初回アクセスする場合、あるいは、eNB11との間でRRC(radio resource control)コネクションを再確立(re-establishment)する場合に用いられる。
例えば、リレーUE13は、MUE12の情報とリレーUE13のTA情報とを、ランダムアクセス(RA)プリアンブルを用いて、eNB11に通知してもよいし、RRCコネクション再確立要求信号を用いてeNB11に通知してもよい。
RRCコネクション再確立要求信号を用いる場合、eNB11は、RRCコネクション再設定(RRC connection reconfiguration)信号をリレーUE13へ送信してよい(ステップS4)。リレーUE13は、RRCコネクション再設定信号を受信することで、RRCコネクション再確立要求信号をeNB11へ送信することが可能になる。
一方、リレーUE13とeNB11との間のRRCコネクションが確立済みで、PUCCHやPUSCHが利用可能な状態にあれば、リレーUE13は、PUCCHやPUSCHにて、MUE12の情報とリレーUE13のTA情報とをeNB11に通知してよい。
eNB11は、リレーUE13から、MUE12の情報とリレーUE13のTA情報とを受信すると、C−RNTI及びリレーUE13のレイヤ2の識別子(relay UE L2 ID)を、DLのCEによってMUE12宛に送信してよい(ステップS5)。
「C−RNTI」は、「cell-radio network temporary identifier」の略称であり、eNB11によってMUE12に割り当てられる一時的なセル識別子の一例である。C−RNTI及びリレーUEレイヤ2IDの送信には、例示的に、DLのデータチャネルの一例であるPDSCHが用いられてよい。
例えば、eNB11は、PDSCHにてMUE12へ送信されるランダムアクセス応答(レスポンス)メッセージを用いて、C−RNTI及びリレーUEレイヤ2IDをMUE12に通知してよい。
なお、ネットワークリレーは、レイヤ3リレーであるが、eNB11をアシストするために、レイヤ2リレーに拡張できる。そのため、eNB11は、MUE12宛に、レイヤ2のIDを送信してよい。
レイヤ2リレーでは、受信した無線(RF)信号を復調及び復号してから、再度、符号化及び変調を行なってRF信号を送信してよい。レイヤ2のリレーでは、受信信号の再度の符号化及び変調を行なうため、他セル干渉や雑音増幅による受信特性劣化の改善効果が期待できる。レイヤ2のリレーでは、ユーザデータの再送処理や伝送処理は不要でよい。
eBN11は、MUE12がリレーUE13との間のD2D通信に用いるリソースの割当情報と、リレーUE13のTA情報を基に決定したTAコマンドとを、MUE12宛に送信してよい(ステップS6)。D2D通信に用いるリソースは、便宜的に、「D2Dリソース」と称してよい。
D2Dリソースの割当情報及びTAコマンドの送信には、例示的に、DLの制御チャネルの一例であるPDCCHが用いられてよい。なお、ステップS5とステップS6とは、1つのステップに統合されてもよい。
MUE12は、eNB11から受信したD2Dリソースの割当情報に従って、SA(scheduling assignment)メッセージをリレーUE13宛に送信してよい(ステップS7)。SAは、例示的に、MUE12の送信データ信号が伝搬する物理チャネルに関連付いた受信リソースの周波数領域及び時間領域における位置を示す。
その後、MUE12は、リレーUE13へD2Dデータ信号を、TAコマンドで指定された送信タイミングで、リレーUE13へ送信してよい(ステップS8)。リレーUE13は、MUE12からD2Dデータ信号を受信すると、受信したD2Dデータ信号をeNB11宛に転送してよい(ステップS9)。
以上のように、第1実施例によれば、eNB11は、リレーUE13のTA情報を基に、eNB11に対して直接のUL通信が利用可能でない(別言すると、制限された)MUE12のためのTA情報を決定して当該MUE12へTAコマンドを送信できる。
別言すると、eNB11は、個々のMUE12とリレーUE13との間のTA情報には基づかずに、リレーUE13とeNB11との間のTA情報を基に、MUE12がリレーUE13に送信するD2Dデータ信号の送信タイミングを調整あるいは制御してよい。
その理由は、複数のMUE12がリレーUE13に接続可能な状況では、個々のMUE12とリレーUE13との間の距離は同じであるか異なっていても大きなバラツキは無いと近似的に扱ってよい場合があるからである。
そのような場合、簡易的に、リレーUE13とeNB11との間のTA情報に基づいて、個々のMUE12のリレーUE13に対する送信タイミングを制御したとしても、異なるMUE12の送信信号間に干渉が生じる確率を或る程度は低減できる。
(MUE、リレーUE、及び、eNBの構成例)
次に、上述した第1実施例に係るMUE12、リレーUE13、及び、eNB11の構成例について、それぞれ、図4〜図6を参照して説明する。
(MUE12の構成例)
図4は、MUE12の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、MUE12は、例示的に、セルラー通信向けの送信処理部121及び受信処理部122と、D2D通信向けの送信処理部123及び受信処理部124と、制御部125と、を備えてよい。
セルラー通信向けの受信処理部122及びD2D通信向けの送信処理部123は、リレーUE13を介さずにeNB11からDLの信号を受信し、リレーUE13を介してeNB11へULの信号を送信する通信部の一例であると捉えてよい。
セルラー通信向けの送信処理部121は、例示的に、チャネルエンコーダ1211、逆高速フーリエ変換器(IFFT)1212、CP付加器(Cyclic Prefix Adder)1213、無線(RF)送信部1214、及び、送信アンテナ1215を備えてよい。
チャネルエンコーダ1211は、例示的に、ULのセルラー通信で送信するデータトラフィックをチャネル符号化する。
IFFT1212は、例示的に、チャネル符号化されたデータトラフィックにIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を施す。IFFTによって周波数領域の信号(例えば、ベースバンド信号)であるデータトラフィックが時間領域の信号に変換される。
CP付加器1213は、例示的に、IFFT1212にて得られた時間領域の信号に対してCPを付加する。CPの付加によって、送信信号のシンボル間干渉やサブキャリア間干渉を抑制できる。
RF送信部1214は、例示的に、CPが付加された送信ベースバンド信号を無線周波数に変換して送信アンテナ1215を通じて送信する。
一方、セルラー通信向けの受信処理部122は、例示的に、受信アンテナ1220、RF受信部1221、CP除去器(Cyclic Prefix Remover)1222、及び、PDSCH復調部1223を備えてよい。
RF受信部1221は、例示的に、受信アンテナ1220を通じて受信した、DLのセルラー通信の無線信号をベースバンド信号に変換する。
CP除去器1222は、例示的に、受信ベースバンド信号に付加されているCPを除去する。
PDSCH復調部1223は、例示的に、CPが除去された受信ベースバンド信号から、DLのデータチャネルの一例であるPDSCHの信号を復調する。
D2D通信向けの送信処理部123は、例示的に、SA(Schedule Assignment)生成部1231、D2Dデータ生成部1232、DS(Discovery Signal)生成部1233、RF送信部1234、及び、送信アンテナ1235を備えてよい。
SA生成部1231は、例示的に、既述のSAを生成する。
D2Dデータ生成部1232は、例示的に、D2Dデータ信号を生成する。
DS生成部1233は、例示的に、リレーUE13を探索、発見するための既述のディスカバリ信号(DS)を生成する。
RF送信部1234は、例示的に、上述した各生成部1231〜1233で生成された信号を無線周波数の信号に変換して送信アンテナ1235から送信する。
DS生成部1233及びRF送信部1234を含むブロックは、DSを送信する送信部の一例であると捉えてよい。
一方、D2D通信向けの受信処理部124は、例示的に、受信アンテナ1240、RF受信部1241、D2D DS検出部1242、及び、D2Dデータ信号復調部1243を備えてよい。
RF受信部1241は、受信アンテナ1240で受信された、D2D通信の無線信号をベースバンド信号に変換する。
D2D DS検出部1242は、例示的に、受信ベースバンド信号から、他のUE12が送信したDSを検出する。
D2Dデータ信号復調部1243は、例示的に、受信ベースバンド信号から、D2Dデータ信号を復調する。
MUE12の制御部125は、例示的に、eNB11からDLの信号にて受信された、ULの信号の送信タイミングを制御するTA情報によって、ULの信号の送信タイミングを制御してよい。当該TA情報は、eNB11とリレーUE13との間のTA情報を用いてeNB11で決定された情報である。
非限定的な一例として、制御部125は、リソース設定(Resource Configuration)/TAコマンド部1251、及び、D2Dスケジューラ1253を備えてよい。
リソース設定/TAコマンド部1251は、例示的に、PDSCH復調部1223で復調された信号から得られるリソース割当情報及びTAコマンドを基に、D2Dリソースの設定(configuration)を行なう。TAコマンドに基づくD2Dリソースの設定によって、D2Dデータ信号の送信タイミングをTAコマンドに応じたタイミングに制御することが可能である。
D2Dスケジューラ1253は、例示的に、リソース設定/TAコマンド部1251によるリソース設定に従って、既述のSA、D2Dデータ信号、及び、DSの送信にそれぞれ用いるD2Dリソースのスケジューリングを行なう。
(リレーUE13の構成例)
図5は、リレーUE13の構成例を示すブロック図である。図5に示すように、リレーUE13は、例示的に、セルラー通信向けの送信処理部131及び受信処理部132と、D2D通信向けの送信処理部133及び受信処理部134と、制御部135と、を備えてよい。
D2D通信向けの受信処理部134、及び、セルラー通信向けの送信処理部131は、例示的に、eNB11からDLの信号を受信するMUE12が送信したULの信号をeNB11へ中継する通信部の一例であると捉えてよい。
セルラー通信向けの送信処理部131は、MUE12によるULの信号の送信タイミングをeNB11がDLの信号によって制御するために用いる情報として、eNB11とリレーUE13との間のTA情報を、eNB11へ送信する送信部の一例である。
非限定的な一例として、送信処理部131は、チャネルエンコーダ1311、UL信号生成部1312、IFFT1313、CP付加器1314、RF送信部1315、及び、送信アンテナ1316を備えてよい。
チャネルエンコーダ1311は、例示的に、ULのセルラー通信で送信するデータトラフィックをチャネル符号化する。チャネルエンコーダ1311で符号化されるデータトラフィックには、リレーUE13で生成されたデータトラフィックに限らず、D2D通信向けの受信処理部134で受信されたD2Dデータ信号のトラフィックが含まれてよい。
UL信号生成部1312は、例示的に、eNB11宛のULの信号(例えば、PRACH信号やRRCコネクション再確立要求信号、PUCCH信号、PUSCH信号等)を生成する。
図3のステップS3に例示したように、PRACHを用いてMUE IDとリレーUE13のTA情報とをeNB11に通知する場合、UL信号生成部1312は、これらの情報を示すRAプリアンブルを含むPRACH信号を生成してよい。
RRCコネクション再確立要求信号を用いてMUE IDとリレーUE13のTA情報とをeNB11に通知する場合、UL信号生成部1312は、これらの情報セットを含むRRCコネクション再確立要求信号を生成してよい。
PUCCHを用いてMUE IDとリレーUE13のTA情報とをeNB11に通知する場合、UL信号生成部1312は、これらの情報セットを含むPUCCH信号を生成してよい。
PUSCHを用いてMUE IDとリレーUE13のTA情報とをeNB11に通知する場合、UL信号生成部1312は、これらの情報セットを含むPUSCH信号を生成してよい。
IFFT1313は、例示的に、チャネルエンコーダ1311及びUL信号生成部1312の出力信号にIFFTを施すことで、当該出力信号を周波数領域から時間領域の信号に変換する。
CP付加器1314は、IFFT1313の出力信号である時間領域の送信ベースバンド信号に対してCPを付加する。
RF送信部1315は、例示的に、CPが付加された送信ベースバンド信号を無線周波数に変換して送信アンテナ1316を通じて送信する。
一方、セルラー通信向けの受信処理部132は、例示的に、受信アンテナ1320、RF受信部1321、CP除去器1322、及び、PDSCH復調部1323を備えてよい。
RF受信部1321は、例示的に、例示的に、受信アンテナ1320を通じて受信した、DLのセルラー通信の無線信号をベースバンド信号に変換する。
CP除去器1322は、例示的に、受信ベースバンド信号に付加されているCPを除去する。
PDSCH復調部1323は、例示的に、CPが除去された受信ベースバンド信号から、DLのデータチャネルの一例であるPDSCHの信号を復調する。
D2D通信向けの送信処理部133は、例示的に、SA生成部1331、D2Dデータ生成部1332、DS生成部1333、RF送信部1334、及び、送信アンテナ1335を備えてよい。
SA生成部1331は、例示的に、SAを生成する。
D2Dデータ生成部1332は、例示的に、D2Dデータ信号を生成する。
DS生成部1333は、例示的に、UE12又は他のUE13を探索、発見するためのDSを生成する。
RF送信部1334は、例示的に、上述した各生成部1331〜1333で生成された信号を無線周波数の信号に変換して送信アンテナ1335から送信する。
一方、D2D通信向けの受信処理部134は、例示的に、受信アンテナ1340、RF受信部1341、D2D DS検出部1342、及び、D2Dデータ復調部1343を備えてよい。
RF受信部1341は、受信アンテナ1340で受信された、D2D通信の無線信号をベースバンド信号に変換する。
D2D DS検出部1342は、例示的に、受信ベースバンド信号から、UE12又は他のUE13が送信したDSを検出する。
RF受信部1341及びD2D DS検出部1342を含むブロックは、MUE12が送信したDSを受信する受信部の一例であると捉えてよい。
D2Dデータ復調部1343は、例示的に、受信ベースバンド信号から、D2Dデータ信号を復調する。復調されたD2Dデータ信号は、チャネルエンコーダ1311にてチャネル符号化されてeNB11宛に送信アンテナ1316から送信されてよい。
リレーUE13の制御部135は、例示的に、リソース設定/TAコマンド部1351、及び、D2Dスケジューラ1353を備えてよい。
リソース設定/TAコマンド部1351は、例示的に、PDSCH復調部1323で復調された信号から得られるリソース割当情報及びTAコマンドを基に、D2Dリソースの設定(configuration)を行なう。TAコマンドに基づくD2Dリソースの設定によって、D2Dデータ信号の送信タイミングをTAコマンドに応じたタイミングに制御することが可能である。
また、リソース設定/TAコマンド部1351は、D2D DS検出部1342で検出されたDSに含まれるMUE IDを、リレーUE13のTA情報と共に、UL信号生成部1312へ出力してよい。
D2Dスケジューラ1353は、例示的に、リソース設定/TAコマンド部1351によるリソース設定に従って、既述のSA、データ信号、及び、DSの送信にそれぞれ用いるD2Dリソースのスケジューリングを行なう。
(eNB11の構成例)
図6は、eNB11の構成例を示すブロック図である。図6に示すように、eNB11は、例示的に、ULの受信処理部111、DLの送信処理部112、及び、制御部113を備えてよい。
受信処理部111は、MUE12が送信したULの信号を中継するリレーUE13から、リレーUE13とeNB12との間のTA情報を受信する受信部の一例であると捉えてよい。
非限定的な一例として、受信処理部111は、例示的に、受信アンテナ1110、RF受信部1111、CP除去器1112、FFT(Fast Fourier Transformer)1113、及び、物理チャネルセパレータ1114を備えてよい。また、受信処理部111は、データ信号復調部1115、制御信号復調部1117、及び、チャネルデコーダ1116,1118を備えてよい。
RF受信部1111は、受信アンテナ1110を通じて受信した、ULのセルラー通信の無線信号をベースバンド信号に変換する。
CP除去器1112は、例示的に、受信ベースバンド信号に付加されているCPを除去する。
FFT1113は、例示的に、CPが除去された受信ベースバンド信号に高速フーリエ変換(FFT)を施すことで、受信ベースバンド信号を時間領域から周波数領域の信号に変換する。
物理チャネルセパレータ1114は、例示的に、FFT後の周波数領域の受信ベースバンド信号をULの物理チャネル毎の信号に分離する。ULの物理チャネルの一例は、PUSCH、PUCCH、PRACHである。
PUSCHは、ULのデータチャネルの一例である。PUCCHは、ULの制御チャネルの一例である。
データ信号復調部1115は、例示的に、物理チャネルセパレータ1114で分離されたデータチャネル信号を復調する。
チャネルデコーダ1116は、例示的に、データ信号復調部1115で復調されたデータチャネル信号を復号する。
制御信号復調部1117は、例示的に、物理チャネルセパレータ1114で分離された、制御チャネルの信号(「制御信号」と称してよい。)を復調する。
チャネルデコーダ1118は、例示的に、制御信号復調部1117で復調された制御信号を復号する。
一方、DLの送信処理部112は、例示的に、ページング信号生成部1121、DLデータ信号生成部1122、DL制御信号生成部1123、IFFT1124、CP付加器1125、RF送信部1126、及び、送信アンテナ1127を備えてよい。
ページング信号生成部1121は、例示的に、図3のステップS3に例示したページング信号を生成する。
ページング信号生成部1121、IFFT1124、CP付加器1125、及び、RF送信部1126を含むブロックは、ページング信号を送信する送信部の一例であると捉えてよい。
DLデータ信号生成部1122は、例示的に、DLのデータ信号(例えば、PDSCH信号)を生成する。DLのデータ信号は、制御部113の後述するD2Dリソーススケジューラ1133によるD2Dリソースの割当情報に基づいて生成されてよい。
DL制御信号生成部1123は、例示的に、DLの制御信号(例えば、PDCCH信号)を生成する。当該DLの制御信号に、図3のステップS5にて既述のC−RNTI及びリレーUEレイヤ2IDが含められてよい。また、制御部113の後述する決定部1132で決定されたTA情報が、DLの制御信号に含められてよい。
IFFT1124は、例示的に、上述した各生成部1121〜1123で生成された信号にIFFTを施して周波数領域から時間領域への信号変換を行なう。
CP付加器1125は、例示的に、IFFT1124にて得られた時間領域の信号にCPを付加する。
RF送信部1126は、例示的に、CP付加器1125にてCPが付加された信号(送信ベースバンド信号)を無線周波数に変換して送信アンテナ1127を通じて送信する。
eNB11の制御部113は、例示的に、リレーUE13から受信したTA情報を用いて、MUE12がULの信号を送信するタイミングを、MUE12へのDLの信号によって制御する。
非限定的な一例として、制御部113は、リレーUEレイヤ2ID、MUE ID及びTA情報を決定する決定部1132と、D2Dリソーススケジューラ1133と、を備えてよい。
決定部1132は、例示的に、チャネルデコーダ1118で復号された制御信号を基に、図3のステップS5及びS6でMUE12に通知する情報(例:リレーUEレイヤ2ID、C−RNTI、及び、TA情報)を決定する。
D2Dリソーススケジューラ1133は、例示的に、チャネルデコーダ1118で復号された制御信号を基に、図3のステップS6でMUE12に通知する情報(例:D2Dリソースの割当情報)を決定する。
(第2実施例)
次に、図7を参照して第2実施例の動作例について説明する。
図7に例示するように、eNB11は、第1実施例と同様に、ページング情報をDLへ送信する(ステップS11及びS12)。
ページング情報がリレーUE13にて受信されると、リレーUE13は、リレーUE13とD2D通信を行なうMUE12を探索、発見するために、DSを送信してよい(ステップS13)。
MUE12は、リレーUE13が送信したDSを受信すると、その応答であるDS応答信号を、DS送信元のリレーUE13宛に送信してよい(ステップS14)。DS応答信号には、MUE IDの一例としてS−TMSIが含められてよい。
リレーUE13は、MUE12からDS応答信号を受信すると、当該MUE12とリレーUE13との間のTA情報を推定してよい(ステップS15)。
例えば図8に示すように、ステップS13でリレーUE13が送信したDSの送信タイミングが「t0」であり、当該DSをMUE12が受信したタイミングが「t1」であったと仮定する。
また、ステップS14でMUE12が送信したDS応答信号の送信タイミングが「t2」であり、当該DS応答信号をリレーUE13が受信したタイミングが「t3」であったと仮定する。
この場合、MUE12とリレーUE13との間の伝搬遅延tdは、td=[(t3−t0)−(t2−t1)]/2と推定できる。よって、リレーUE13は、MUE12のためのTA情報を2×tdとして推定できる。なお、上記のタイミング差分(t2−t1)の情報は、例示的に、MUE12がリレーUE13へ送信してよい。例えば、MUE12は、上記のDS応答信号にDSタイミング差分(t2−t1)の情報を含めてよい。
なお、上記のTA情報の推定方法は、一例に過ぎず、他の推定方法を用いてもよい。例えば、MUE12とリレーUE13との間のランダムアクセスプロシージャにおいて、RAプリアンブルの相関性を用いてTA情報が推定されてもよい。
TA情報が推定されると、リレーUE13は、図7に例示するように、MUE IDと、推定したTA情報と、リレーUE13のTA情報と、を、eNB11宛に送信してよい(ステップS16)。
これらの情報の送信には、例示的に、PRACHや、PUCCH、PUSCH等を利用してよい。
PRACHは、リレーUE13が、eNB11に初回アクセスする場合、あるいは、eNB11との間でRRC(radio resource control)コネクションを再確立(re-establishment)する場合に用いられる。
例えば、リレーUE13は、MUE IDと、推定したTA情報と、リレーUE13のTA情報と、を、ランダムアクセス(RA)プリアンブルを用いてeNB11に通知してもよいし、RRCコネクション再確立要求信号を用いてeNB11に通知してもよい。
RRCコネクション再確立要求信号を用いる場合、eNB11は、RRCコネクション再設定(RRC connection reconfiguration)信号をリレーUE13へ送信してよい。リレーUE13は、RRCコネクション再設定信号を受信することで、RRCコネクション再確立要求信号をeNB11へ送信することが可能になる。
一方、リレーUE13とeNB11との間のRRCコネクションが確立済みで、PUCCHやPUSCHが利用可能な状態にあれば、リレーUE13は、PUCCHやPUSCHを用いて、上記3つの情報をeNB11に通知してよい。
eNB11は、リレーUE13から上記3つの情報を受信すると、MUE12のためのTA情報を決定してよい(ステップS17)。非限定的な一例として、eNB11は、リレーUE13で推定されたTA情報と、リレーUE13のTA情報と、のうち小さいTA情報、あるいは、各TA情報の平均値を、MUE12のためのTA情報に決定してよい。
MUE12のためのTA情報が決定すると、リレーUE13は、C−RNTI及びリレーUE13のレイヤ2の識別子(relay UE L2 ID)を、DLのCEによってMUE12宛に送信してよい(ステップS18)。C−RNTI及びリレーUEレイヤ2IDの送信には、例示的に、DLのデータチャネルの一例であるPDSCHが用いられてよい。
例えば、eNB11は、PDSCHにてMUE12へ送信されるランダムアクセス応答(レスポンス)メッセージを用いて、C−RNTI及びリレーUEレイヤ2IDをMUE12に通知してよい。
更に、eBN11は、MUE12がリレーUE13との間のD2Dリソースの割当情報と、ステップS17で決定したTA情報に応じたTAコマンドとを、MUE12宛に送信してよい(ステップS19)。
D2Dリソースの割当は、例示的に、「3GPP Release 12」に記述されている「モード1」に従って行なわれてよい。「モード1」は、「Scheduled resource allocation」とも称される。
「モード1」では、MUE12は、eNB11とRRCコネクションが確立した状態において、eNB11に対してリソースの割当要求を行なう。eNB11は、当該要求を受信すると、要求元MUE12との間で物理サイドリンク(physical sidelink)の制御チャネル及びデータチャネルの送受信に用いるリソースをスケジューリングする。
MUE12は、eNB11へ「ProSE BSR」を送信することで、eNB11にダイレクトに送信したいデータ量に関する情報をeNB11に通知した上で、スケジューリングリクエスト(SR)をeNB11宛に送信する。
「ProSE BSR」は、「proximity-based services buffer status report」の略称である。SRは、個別チャネルで送信されてもよいし(dedicated SR)、ランダムアクセスチャネルで送信されてもよい。
eNB11は、MUE12から受信した「ProSE BSR」を基に、MUE12が送信したいデータ量に見合ったリソースをスケジューリングする。なお、図3に例示したステップS6においても、D2Dリソースの割当は「モード1」に従って実施されてよい。
図7のステップS19におけるD2Dリソースの割当情報及びTAコマンドの送信には、例示的に、DLの制御チャネルの一例であるPDCCHが用いられてよい。なお、ステップS18とステップS19とは、1つのステップに統合されてもよい。
MUE12は、eNB11から受信したD2Dリソースの割当情報に従って、SAメッセージをリレーUE13宛に送信してよい(ステップS20)。
その後、MUE12は、リレーUE13へD2Dデータ信号を、TAコマンドで指定された送信タイミングで、リレーUE13へ送信してよい(ステップS21)。リレーUE13は、MUE12からD2Dデータ信号を受信すると、受信したD2Dデータ信号をeNB11宛に転送してよい(ステップS22)。
以上のように、第2実施例によれば、第1実施例とは異なって、eNB11は、個々のMUE12とリレーUE13との間のTA情報と、リレーUE13とeNB11との間のTA情報と、を基に、MUE12の送信タイミングを調整あるいは制御する。
したがって、eNB11に対してダイレクトなUL通信が制限された複数のMUE12がリレーUE13宛に送信した信号間に干渉が生じる確率を、第1実施例よりも低減できる。
(MUE、リレーUE、及び、eNBの構成例)
次に、上述した第2実施例に係るMUE12、リレーUE13、及び、eNB11の構成例について、それぞれ、図9〜図11を参照して説明する。
(MUE12の構成例)
図9は、第2実施例に係るMUE12の構成例を示すブロック図である。図9に例示する構成例は、第1実施例の図4に例示した構成例と比較して、DS応答生成部1244を追加的に備える点が異なる。また、制御部125において、リソース設定/TAコマンド部1251に代えて、リソース設定/TAコマンド部1251aが備えられる点も異なる。
DS応答生成部1244は、例えば、図7のステップS13に例示したDS信号がD2D DS検出部1242で検出されると、図7のステップS14に例示したDS応答信号を生成する。DS応答生成部1244で生成されたDS応答信号は、例示的に、RF送信部1234を通じて送信アンテナ1235からリレーUE13に向けて送信される。
リソース設定/TAコマンド部1251aは、第1実施例と同様に、例示的に、PDSCH復調部1223で復調された信号から得られるリソース割当情報及びTAコマンドを基に、D2Dリソースの設定を行なう。第1実施例と同様、TAコマンドに基づくD2Dリソースの設定によって、D2Dデータ信号の送信タイミングをTAコマンドに応じたタイミングに制御することが可能である。
ただし、第2実施例において、PDSCH復調部1223で復調された信号から得られるTAコマンドは、リレーUE13が推定したTA情報と、リレーUE13のTA情報と、を基にeNB11が決定したTA情報の一例である。
したがって、第2実施例のMUE12における制御部125は、リレーUE13が推定したTA情報とリレーUE13のTA情報とを基にeNB11において決定されたTAコマンドによって、ULの信号の送信タイミングを制御することになる。
(リレーUE13の構成例)
図10は、第2実施例に係るリレーUE13の構成例を示すブロック図である。図10に例示する構成例は、第1実施例の図5に例示した構成例と比較して、例えば、D2D DS検出部1342に代えて、DS応答検出部1344が備えられる点が異なる。また、制御部135に、TA推定部1352が追加的に備えられる点が異なる。
DS応答検出部1344は、例示的に、図7のステップS14に例示したように、MUE12が送信したDS応答信号を検出する。
TA推定部1352は、例示的に、DS応答検出部1344でDS応答信号が検出されると、例えば図8に例示したように、DS応答信号の送信元MUE12とリレーUE13との間のTA情報を推定する。
推定したTA情報は、例示的に、DS応答信号の送信元MUE12のIDと共に、リソース設定/TAコマンド部1351に提供されてよい。リソース設定/TAコマンド部1351は、MUE IDと、TA推定部1352で推定されたTA情報と、リレーUE13とeNB13との間のTA情報と、を、MUE IDUL信号生成部1312に提供してよい。
これにより、UL信号生成部1312は、MUE IDと、TA推定部1352で推定されたTA情報と、リレーUE13とeNB13との間のTA情報と、を含む、eNB11宛のUL信号を生成できる。生成されたUL信号は、RF送信部1315及び送信アンテナ1316を通じて、図7のステップS16に例示したように、eNB11宛に送信される。
(eNB11の構成例)
図11は、第2実施例に係るeNB11の構成例を示すブロック図である。図11に例示する構成例は、第1実施例の図6に例示した構成例に比して、図6の決定部1132に代えて、決定部1132aが備えられる点が異なる。
決定部1132aは、リレーUE13が送信したULの制御信号から、制御信号復調部1117及びチャネルデコーダ1118による復調及び復号を通じて取得される情報を基に、図7のステップS17に例示した決定処理を行なう。
例えば、決定部1132aは、リレーUEレイヤ2ID、MUE ID(例えば、C−RNTI)、及び、MUE12のためのTA情報を決定する。
ここで、制御信号復調部1117及びチャネルデコーダ1118による復調及び復号を通じて取得される情報には、MUE12とリレーUE13との間のTA情報と、リレーUE13とeNB11との間のTA情報と、が含まれる。
したがって、決定部1132aは、図7のステップS17で既述のとおり、2つのTA情報のうち小さいTA情報、あるいは、各TA情報の平均値を、MUE12のためのTA情報に決定してよい。
決定部1132aで決定された情報セットは、DL制御信号生成部1123に提供されてよい。これにより、DL制御信号生成部1123は、例示的に、決定部1132aで決定された、リレーUEレイヤ2ID、MUE ID、及び、MUE12のためのTA情報のいずれか1以上を含むDLの制御信号を生成できる。生成されたDLの制御信号は、RF送信部1126及び送信アンテナ1127を通じて、MUE12宛に送信される。
(その他)
上述した第1実施例と第2実施例とは、組み合わせて実施されてもよい。例えば、リレーUE13は、当該リレーUE13に対する複数のMUE12の距離が同程度であると判定できる場合に、第1実施例に従って動作し、距離にバラツキがあると判定できる場合に、第2実施例に従って動作してよい。
距離に関するバラツキの有無は、例示的に、リレーUE13において、MUE12から受信される信号の受信電力等の品質指標に基づいて判定してもよいし、GPS等を利用して得られるMUE12の位置情報に基づいて判定してもよい。「GPS」は、「global positioning system」の略称である。
1 無線通信システム
11 基地局(eNB)
111 受信処理部(UL)
1110 受信アンテナ
1111 RF受信部
1112 CP除去器
1113 FFT(Fast Fourier Transformer)
1114 物理チャネルセパレータ
1115 データ信号復調部
1116,1118 チャネルデコーダ
1117 制御信号復調部
112 送信処理部(DL)
1121 ページング信号生成部
1122 DLデータ信号生成部
1123 DL制御信号生成部
1124 IFFT
1125 CP付加器
1126 RF送信部
1127 送信アンテナ
113 制御部
1132,1132a リレーUEレイヤ2ID及びC−RNTI決定部
1133 D2Dリソーススケジューラ
12 UE(MUE)
121 送信処理部(セルラー通信)
1211 チャネルエンコーダ
1212 IFFT
1213 CP付加器
1214 無線(RF)送信部
1215 送信アンテナ
122 受信処理部(セルラー通信)
1220 受信アンテナ
1221 RF受信部
1222 CP除去器
1223 PDSCH復調部
123 送信処理部(D2D通信)
1231 SA生成部
1232 D2Dデータ生成部
1233 DS生成部
1234 RF送信部
1235 送信アンテナ
124 受信処理部(D2D通信)
1240 受信アンテナ
1241 RF受信部
1242 D2D DS検出部
1243 D2Dデータ復調部
1244 DS応答生成部
125 制御部
1251,1251a リソース設定/TAコマンド部
1253 D2Dスケジューラ
13 リレーUE
131 送信処理部(セルラー通信)
1311 チャネルエンコーダ
1312 UL信号生成部
1313 IFFT
1314 CP付加器
1315 RF送信部
1316 送信アンテナ
132 受信処理部(セルラー通信)
1320 受信アンテナ
1321 RF受信部
1322 CP除去器
1323 PDSCH復調部
133 送信処理部(D2D通信)
1331 SA生成部
1332 D2Dデータ生成部
1333 DS生成部
1334 RF送信部
1335 送信アンテナ
134 受信処理部(D2D通信)
1340 受信アンテナ
1341 RF受信部
1342 D2D DS検出部
1343 D2Dデータ復調部
1344 DS応答検出部
135 制御部
1351 リソース設定/TAコマンド部
1352 TA推定部
1353 D2Dスケジューラ

Claims (10)

  1. 基地局と、
    リレーノードと、
    前記リレーノードを介さずに前記基地局からダウンリンクの信号を受信し、前記リレーノードを介して前記基地局へアップリンクの信号を送信する無線機器と、を備え、
    前記基地局は、
    前記基地局と前記リレーノードとの間の第1のタイミングアドバンスに関する情報を用いて、前記無線機器が前記アップリンクの信号を送信するタイミングを前記ダウンリンクの信号によって制御する、
    無線通信システム。
  2. 前記無線機器は、前記無線機器の識別子を含むディスカバリ信号を送信し、
    前記リレーノードは、前記ディスカバリ信号を受信すると、前記識別子と前記第1のタイミングアドバンスに関する情報とを、前記基地局へ送信する、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記無線機器は、前記基地局からページング信号を受信すると、前記ディスカバリ信号の送信を行なう、請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記リレーノードは、
    送信したディスカバリ信号に対する応答信号を前記無線機器から受信することにより、前記無線機器と前記リレーノードとの間の第2のタイミングアドバンスに関する情報を推定し、
    前記識別子と、前記第1及び第2のタイミングアドバンスに関する情報と、を前記基地局へ送信し、
    前記基地局は、
    前記第1及び第2のタイミングアドバンスに関する情報に基づいて、前記無線機器が前記リレーノードへ信号を送信するタイミングを前記ダウンリンクの通信によって制御する、請求項2又は3に記載の無線通信システム。
  5. 前記リレーノードは、前記基地局に対する前記送信を、前記基地局に対するランダムアクセスチャネルにて行なう、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 前記リレーノードは、前記基地局に対する前記送信を、前記基地局に対するRRC(radio resource control)コネクション再確立要求にて行なう、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記リレーノードは、前記基地局に対する前記送信を、前記基地局との間で確立済みのアップリンクの制御チャネル又はデータチャネルにて行なう、請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. リレーノードを介さずに基地局からダウンリンクの信号を受信し、前記リレーノードを介して前記基地局へアップリンクの信号を送信する通信部と、
    前記基地局と前記リレーノードとの間のタイミングアドバンスに関する情報を用いて前記基地局で決定されて、前記通信部において前記基地局から前記ダウンリンクの信号にて受信された、前記アップリンクの信号の送信タイミングを制御する情報によって、前記アップリンクの信号の送信タイミングを制御する制御部と、
    を備えた、無線機器。
  9. 無線機器と基地局との間のアップリンクの通信を中継するリレーノードであって、
    前記基地局からダウリンクの信号を受信する前記無線機器が送信したアップリンクの信号を前記基地局へ中継する通信部と、
    前記無線機器による前記アップリンクの信号の送信タイミングを前記基地局が前記ダウンリンクの信号によって制御するために用いる情報として、前記基地局と前記リレーノードとの間のタイミングアドバンスに関する情報を、前記基地局へ送信する送信部と、
    を備えたリレーノード。
  10. 無線機器へダウンリンクの信号を送信する基地局であって、
    前記無線機器が送信したアップリンクの信号を中継するリレーノードから、前記リレーノードと前記基地局との間のタイミングアドバンスに関する情報を受信する受信部と、
    前記タイミングアドバンスに関する情報を用いて、前記無線機器が前記アップリンクの信号を送信するタイミングを、前記無線機器への前記ダウンリンクの信号によって制御する制御部と、
    を備えた、基地局。
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