JP6696219B2 - 発熱システムおよびそれを用いた発電システム - Google Patents

発熱システムおよびそれを用いた発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP6696219B2
JP6696219B2 JP2016035041A JP2016035041A JP6696219B2 JP 6696219 B2 JP6696219 B2 JP 6696219B2 JP 2016035041 A JP2016035041 A JP 2016035041A JP 2016035041 A JP2016035041 A JP 2016035041A JP 6696219 B2 JP6696219 B2 JP 6696219B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
power generation
medium
flow path
generation system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016035041A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017150771A (ja
Inventor
山口 博行
博行 山口
今西 憲治
憲治 今西
裕 野上
裕 野上
野口 泰隆
泰隆 野口
瀬戸 厚司
厚司 瀬戸
英介 中山
英介 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2016035041A priority Critical patent/JP6696219B2/ja
Publication of JP2017150771A publication Critical patent/JP2017150771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6696219B2 publication Critical patent/JP6696219B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、回転する回転部の運動エネルギを熱エネルギに変換して蓄積する発熱システム、およびそれを用いた発電システムに関する。
回転する回転軸の運動エネルギを発熱装置によって熱エネルギに変換し、その熱エネルギを用いて発電する発電システムが、従来から提案されている。たとえば、特開2012−256507号公報(特許文献1)および特開2014−25410号公報(特許文献2)は、誘導モータを応用した発電システムを開示している。特開2011−89492号公報(特許文献3)は、永久磁石式のリターダ装置を応用した発電装置を開示している。特許文献3に記載の発電装置では、リターダ装置で加熱された熱媒体の熱が蓄熱装置に貯蔵され、その熱によって発電が行われる。
発熱装置で発生した熱を利用して発電するためには、熱媒体が必要になる。従来から、熱媒体としては、水、油、溶融塩等が提案されている。これらの中でも溶融塩のように高温で動作する熱媒体を用いることによって、高温での蓄熱が可能となり、その結果、発電効率を高めることが可能となる。
溶融塩は一般に300℃以下では凝固して使用できない。そのため、熱媒体として溶融塩を用いる場合には、発熱装置を常に300℃以上に維持する必要がある。しかし、風力などの自然エネルギは不安定であり、発熱装置による発熱は一定せず、発熱しない状態になることがしばしば発生する。そのため、発熱装置による発熱が不充分なときには、配管内にある溶融塩が凝固しないように、配管を電気ヒーター等で加熱する必要があり、電気エネルギを消費してしまう。また、電気ヒーターを用いるために装置の構成が複雑になり、装置のコストが増大する。さらに、発熱装置のうち溶融塩に触れる部分は、耐熱性および耐食性が高い材料を使用する必要があり、装置のコストが膨大になる。
特開2012−256507号公報 特開2014−25410号公報 特開2011−89492号公報
上記の状況において、本発明の目的の1つは、高温で蓄熱することおよび低コスト化が可能な発熱システム、およびそれを用いた発電システムを提供することである。
本発明の一実施形態による発熱システムは、運動エネルギを熱エネルギに変換して蓄積する発熱システムである。この発熱システムは、回転する回転部の運動エネルギを熱エネルギに変換する発熱装置と、ヒートポンプと、蓄熱槽と、前記発熱装置と前記ヒートポンプとを通り第1の熱媒体が流れる第1の流路と、前記ヒートポンプと前記蓄熱槽とを通り第2の熱媒体が流れる第2の流路と、を含む。前記ヒートポンプにおいて、前記第2の熱媒体は、前記ヒートポンプに到達した前記第1の熱媒体の温度よりも高い温度に加熱される。
本発明の一実施形態による発電システムは、熱エネルギによって発電する発電システムである。この発電システムは、本発明の発熱システムと、前記発熱システムの前記蓄熱槽に蓄積された熱によって発電する発電装置とを含む。
本発明によれば、高温で蓄熱することおよび低コスト化が可能な発熱システム、およびそれを用いた発電システムが得られる。
図1は、本発明の発熱システムの一例の構成を模式的に示す。 図2は、図1に示した発熱システムで用いられるヒートポンプの一例の構成を模式的に示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明では本発明の実施形態について例を挙げて説明するが、本発明は以下で説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本発明の効果が得られる限り、他の数値や材料を適用してもよい。
(発熱システム)
本発明の発熱システムは、運動エネルギを熱エネルギに変換して蓄積するシステムである。この発熱システムは、発熱装置、ヒートポンプ、蓄熱槽、第1の流路、および第2の流路を含む。発熱装置は、回転する回転部の運動エネルギを熱エネルギに変換する。第1の流路は、発熱装置とヒートポンプとを通る。第1の流路を第1の熱媒体が流れる。第2の流路は、ヒートポンプと蓄熱槽とを通る。第2の流路を第2の熱媒体が流れる。ヒートポンプにおいて、第2の熱媒体は、ヒートポンプに到達した第1の熱媒体の温度よりも高い温度に加熱される。
発熱装置、ヒートポンプ、蓄熱槽、第1の流路、および第2の流路には特に限定はない。本発明の効果が得られる限り、それらには公知のものを用いてもよい。
発熱装置は、回転する回転部の運動エネルギを熱エネルギに変換する。発熱装置の例には、渦電流式の発熱装置、流体式の発熱装置、誘導モータ式の発熱装置が含まれる。よく知られているように、永久磁石を用いる渦電流式の発熱装置は、永久磁石と導電性の発熱部材とを含む。
渦電流式の発熱装置の典型的な一例について説明する。この一例の発熱装置では、複数の永久磁石が、回転軸(回転部)に固定されて回転軸とともに回転する。発熱部材は、回転する永久磁石に対向するように配置される。永久磁石が回転すると、導電性の発熱部材に渦電流が発生し、それによって発熱部材が発熱する。このようにして、回転軸の運動エネルギが熱エネルギに変換される。なお、発熱部材を回転軸に固定してもよい。その場合、回転する発熱部材に対向するように複数の永久磁石が配置される。
発熱装置は、回転部(回転軸)を含む。回転部は、外部のエネルギによって回転する。回転部は、流体の運動エネルギ(たとえば、風力や水力などの自然エネルギ)によって回転させられてもよい。すなわち、本発明の発熱システムは、風力で発熱する風力発熱システム、または水力で発熱する水力発熱システムであってもよい。本発明の発熱装置は、風力発電設備、水力発電設備等のように流体の運動エネルギを利用する発電設備に搭載されてもよい。公知の風力発電設備や水力発電設備の発電装置部分を本発明の発熱装置に置き換えることによって、熱エネルギを生成できる。そのため、発熱装置以外の部分(羽根車、クラッチ装置、増速装置等)には、公知の発電設備の構成を適用できる。
ヒートポンプは、第1の流路を流れる第1の熱媒体から吸熱して第2の熱媒体を加熱する。第1および第2の熱媒体に応じて適切なヒートポンプを選択できる。そのようなヒートポンプは、公知のヒートポンプから選択してもよい。
蓄熱槽は、第2の熱媒体で運ばれた熱エネルギを蓄積する。蓄積された熱エネルギは、目的に応じて利用される。たとえば、蓄積された熱エネルギで発電を行う場合の一例では、発電用のタービンを回すために熱エネルギが利用される。
第1および第2の流路はそれぞれ、熱媒体を安定して流すことができるものであればよい。後述するように、それらは、循環路を形成してもよい。
熱媒体には、公知の熱媒体を用いてもよい。熱媒体の例には、空気、水、熱媒油、溶融塩などが含まれる。本発明の発熱システムでは、第1の熱媒体でヒートポンプに運ばれた熱エネルギを用いて第2の熱媒体を高温にする。そのため、それに適した第1および第2の熱媒体が選択される。たとえば、第1の熱媒体の使用最高温度が、第2の熱媒体の使用最高温度より低くてもよい。
本発明の発熱システムでは、第2の熱媒体が溶融塩であってもよい。溶融塩は高温で使用できるため、効率よく熱を回収・蓄積できる。また、後述するように、集光型の太陽光発熱システムと本発明の発熱システムとで熱媒体を併用する場合には、第2の熱媒体として溶融塩が有用である。第2の熱媒体が溶融塩である場合、溶融塩の融点は一般に高温であるため、第1の熱媒体として選択できる熱媒体が多くなる。好ましい一例では、第2の熱媒体として、融点が140℃以上の溶融塩を用いる。溶融塩の例には、硝酸塩系溶融塩等のオキシ酸系溶融塩が含まれる。
溶融塩のように高温で動作する熱媒体を第1の熱媒体として用いる場合、回転軸が充分に回転していないとき(たとえば風力を用いた発熱で風力が弱いとき)には、第1の熱媒体の温度を維持するための装置およびエネルギが必要になる。そのため、第1の熱媒体は、溶融塩以外の熱媒体であって、溶融塩よりも低温で動作する熱媒体であることが好ましい。
第2の熱媒体が溶融塩である場合、第1の熱媒体が25℃1気圧の状態において液体である熱媒体であってもよい。この場合、第1の熱媒体の融点は第2の熱媒体(溶融塩)の融点よりも低い。この場合の第1の熱媒体の例には、熱媒油、水(水蒸気)が含まれる。
第2の熱媒体が溶融塩である場合、第1の熱媒体は25℃1気圧の状態において気体である熱媒体であってもよい。そのような気体の例には、空気や、窒素ガス等の不活性ガスなどが含まれる。
本発明の発熱システムは、第2の熱媒体を含む。通常、本発明の発熱システムは、さらに第1の熱媒体を含む。ただし、第1の熱媒体は、外部から取り込まれて発熱装置で加熱される空気であってもよい。この場合、第1の流路は、発熱装置とヒートポンプとを流れる循環路である必要はない。そのため、この構成によれば、発熱システムの構成を簡素化してコストダウンすることが可能である。
第1の熱媒体と第2の熱媒体との組み合わせの例には、以下の組み合わせが含まれる。
(1)熱媒油と溶融塩(たとえば融点が140℃以上の溶融塩)。
(2)水と溶融塩(たとえば融点が140℃以上の溶融塩)。
上記(1)および(2)の場合、ヒートポンプで用いられる熱媒体(実施形態における第3の熱媒体)として、水(水蒸気)、熱媒油を用いてもよい。
本発明の発熱システムでは、第1の流路が、発熱装置とヒートポンプとを通る循環路であってもよい。この場合、発熱システムは、第1および第2の熱媒体を含む。この場合、第1の熱媒体は、発熱装置とヒートポンプとの間を循環し、発熱装置で発生した熱エネルギをヒートポンプに運ぶ。
本発明の発熱システムでは、第2の流路が、ヒートポンプと蓄熱槽とを通る循環路であってもよい。この場合、第2の熱媒体は、ヒートポンプと蓄熱槽との間を循環し、ヒートポンプで受け取った熱エネルギを蓄熱槽に運ぶ。この場合、蓄熱槽が循環路の一部を構成してもよい。すなわち、蓄熱槽に、第2の熱媒体が貯留されており、その第2の熱媒体が循環路を循環してもよい。ただし、第2の熱媒体と同じか異なる熱媒体が貯留された蓄熱槽内を、第2の流路である配管が通っていてもよい。その場合、第2の流路を流れる第2の熱媒体によって蓄熱槽内の熱媒体が加熱される。
(発電システム)
本発明の発電システムは、熱エネルギによって発電する。この発電システムは、本発明の発熱システムと、発熱システムの蓄熱槽に蓄積された熱によって発電する発電装置とを含む。発熱システムについては他の箇所で説明したため、重複する説明は省略する。
発電装置に特に限定はなく、熱エネルギによって発電する装置であればよい。発電装置には、熱エネルギによって発電する公知の発電装置を用いてもよい。発電装置の例には、熱エネルギによって加熱された蒸気によってタービンを回す発電装置が含まれる。
本発明の発電システムは、本発明の発熱システムによって得られた熱によって発電を行う。本発明の発電システムの例には、風力熱発電システムおよび水力熱発電システムが含まれる。
本発明の発電システムにおいて、第2の流路が、蓄熱槽と発電装置とを結ぶ高温側の流路と、発電装置とヒートポンプとを結ぶ低温側の流路とを含む循環路であってもよい。この場合、発電システムは、低温側の流路の途中に配置された貯留槽を含んでもよい。この貯留槽には、第2の熱媒体が貯留される。発電装置で熱エネルギが消費される前の高温の第2の熱媒体が高温側の流路を流れる。発電装置で熱エネルギが消費されて温度が低下した第2の熱媒体が低温側の流路を流れる。この構成によれば、効率よく発電を行うことができる。
本発明の発電システムは、集光型の太陽光発熱システムをさらに含んでもよい。その場合、発熱システムと太陽光発熱システムとが蓄熱槽および第2の熱媒体を共有してもよい。その場合、1つの発電装置を用いて発電を行うことが可能である。第2の熱媒体を用いて熱を回収することを除き、太陽光発熱システムに特に限定はなく、公知の太陽光発熱システムを用いることができる。
近年、再生可能エネルギとして、集光された太陽光によって発電を行う太陽熱発電システムが提案、実用化されている。当該システムにおいて、太陽光から得られた熱エネルギは、熱媒体を介し蓄熱槽に貯蔵されている。熱媒体としては、高温で使用可能で不燃性である溶融塩が用いられることが多い。溶融塩を用いて高温で蓄熱することで、発電時のタービンが高効率になる利点がある。
本発明の発電システムと太陽熱発電システムとは、蓄熱槽およびその下流の部分(発電装置を含む部分)に同じシステム構成を適用できる。そのため、本発明の発電システムと太陽熱発電システムとを併設すれば、蓄熱槽や発電装置を共用することが可能である。本発明の発電システムでは、溶融塩を用いて蓄熱することが可能である。そのため、本発明の発電システムは、太陽熱発電システムと併設しやすいという利点を有する。本発明の発電システムと太陽熱発電システムとを併設することによって、設備投資を抑制することが可能であり、さらに、効率的且つ安定的に再生可能エネルギを利用できる。
本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら以下に説明する。
(実施形態)
本発明の発電システムの一例として、風力熱発電システムの一例を、図1に模式的に示す。図1の発電システムは、本発明の発熱システム100と、発電装置110とを含む。
発熱システム100は、羽根車(回転羽根)101、発熱装置102、第1の流路(配管)103、ヒートポンプ104、貯液槽105、蓄熱槽106、第2の流路(配管)107、およびポンプ108を含む。ポンプ108は、熱媒体の種類に応じて選択されるポンプであり、熱媒体が液体である場合には液送ポンプなどが用いられる。
第1の流路103は、発熱装置102とヒートポンプ104とを通る循環路である。第1の流路103は、高温側流路103aと低温側流路103bとを含む。第1の流路103を、第1の熱媒体が流れる。
低温側流路103bを流れる第1の熱媒体は、ポンプ108によって送り出され、発熱装置102で加熱される。加熱された第1の熱媒体は、高温側流路103aを流れてヒートポンプ104に到達し、熱交換されて温度が低下する。温度が低下した第1の熱媒体は、発熱装置102で再び加熱される。このようにして、発熱装置102で発生した熱が、ヒートポンプ104に移動する。
第2の流路107は、高温側流路107a、107bと、低温側流路107c、107dとを含む。高温側流路107aは、ヒートポンプ104と蓄熱槽106とを結ぶ。高温側流路107bは、蓄熱槽106と発電装置110とを結ぶ。低温側流路107cは、発電装置110と貯液槽105とを結ぶ。低温側流路107dは、貯液槽105とヒートポンプ104とを結ぶ。第2の流路107は、ヒートポンプ104、貯液槽105、および蓄熱槽106を通る循環路である。この循環路は、さらに発電装置110を通る。
第2の流路107を流れる第2の熱媒体は、低温側流路107dのポンプ108によって送り出され、ヒートポンプ104で加熱される。次に、第2の熱媒体は、高温側流路107aを流れて蓄熱槽106に蓄えられる。蓄熱槽106内の第2の熱媒体は、高温側流路107bを流れて発電装置110に送られる。発電装置110では、第2の熱媒体の熱エネルギを用いて発電が行われる。発電装置110で温度が低下した第2の熱媒体は、低温側流路107cを通って貯液槽105に蓄えられる。貯液槽105の第2の熱媒体は、ヒートポンプ104に送られて再度加熱される。このようにして、ヒートポンプ104の熱が、発電装置110に送られる。以上のようにして、発熱装置102で発生した熱エネルギが発電装置110で電気エネルギに変換される。
ヒートポンプ104の構成を、図2に模式的に示す。ヒートポンプ104は、第1の熱交換器104a、第2の熱交換器104b、圧縮器104c、および膨張弁104dと、これらを結ぶ流路104eとを含む。流路104e内を第3の熱媒体が流れる。
第1の熱交換器104aにおいて、発熱装置102で加熱された第1の熱媒体と、ヒートポンプ104の第3の熱媒体との間で熱交換が行われる。具体的には、第1の熱媒体の温度が温度T1hから温度T1cに低下し、第3の熱媒体の温度が温度T2cから温度T2hに上昇する。熱交換後の第3の熱媒体を圧縮器104cで圧縮することによって、第3の熱媒体の温度を温度T2hから温度T3hまでさらに上昇させる。
第2の熱交換器104bにおいて、ヒートポンプ104の第3の熱媒体と第2の熱媒体との間で熱交換が行われる。具体的には、第3の熱媒体の温度が温度T3hから温度T3cに低下し、第2の熱媒体の温度が温度T4cから温度T4hに上昇する。熱交換後の第3の熱媒体を膨張弁104dで膨張させることによって、第3の熱媒体の温度を温度T3cから温度T2cに低下させる。このように、ヒートポンプ104によれば、低温で動作する第1の熱媒体を用いて、高温で動作する第2の熱媒体を加熱できる。上述したように、第1および第2の熱媒体には、所定の条件を満たす熱媒体が用いられる。
一例の装置では、第1〜第3の熱媒体の温度が以下のように変化してもよい。なお、以下の温度は、配管内での温度低下などを考慮していない理想的な温度である。
(1)第1の熱交換器104aにおいて、第1の熱媒体の温度が180℃(T1h)から120℃(T1c)に低下する。それに伴い、第3の熱媒体の温度が80℃(T2c)から160℃(T2h)に上昇する。
(2)圧縮器104cにおいて、第3の熱媒体の温度が、160℃(T2h)から600℃(T3h)に上昇する。
(3)第2の熱交換器104bにおいて、第3の熱媒体の温度が600℃(T3h)から350℃(T3c)に低下する。それに伴い、第2の熱媒体の温度が300℃(T4c)から500℃(T4h)に上昇する。
(4)膨張弁104dにおいて、第3の熱媒体の温度が、350℃(T3c)から80℃(T2c)に低下する。
図1には、第1の流路が循環路である発熱システムの一例を示した。しかし、第1の流路は循環路ではなくてもよい。たとえば、第1の熱媒体が外部から取り込まれて発熱装置で加熱される空気である場合、第1の流路は循環路ではなくてもよい。その場合、高温側流路103aに空気を移動させるためのポンプが配置される。また、低温側流路103bは不要であり、ヒートポンプ104において熱エネルギが回収された空気は、大気中に放出されてもよい。
本発明は、運動エネルギを熱エネルギに変換して蓄積する発熱システム、およびそれを用いた発電システムに利用できる。
100 発熱システム
101 羽根車
102 発熱装置
103 第1の流路(配管)
104 ヒートポンプ
105 貯液槽
106 蓄熱槽
107 第2の流路(配管)
108 ポンプ

Claims (6)

  1. 運動エネルギを熱エネルギに変換して蓄積する発熱システムであって、
    回転する回転部の運動エネルギを熱エネルギに変換する発熱装置と、
    ヒートポンプと、
    蓄熱槽と、
    前記発熱装置と前記ヒートポンプとを通り第1の熱媒体が流れる第1の流路と、
    前記ヒートポンプと前記蓄熱槽とを通り第2の熱媒体が流れる第2の流路と、を含み、
    前記ヒートポンプにおいて、前記第2の熱媒体は、前記ヒートポンプに到達した前記第1の熱媒体の温度よりも高い温度に加熱され
    前記第2の熱媒体が溶融塩であり、
    前記第1の熱媒体が25℃1気圧の状態において液体であり、
    前記第1の熱媒体の融点が前記第2の熱媒体の融点よりも低い、発熱システム。
  2. 運動エネルギを熱エネルギに変換して蓄積する発熱システムであって、
    回転する回転部の運動エネルギを熱エネルギに変換する発熱装置と、
    ヒートポンプと、
    蓄熱槽と、
    前記発熱装置と前記ヒートポンプとを通り第1の熱媒体が流れる第1の流路と、
    前記ヒートポンプと前記蓄熱槽とを通り第2の熱媒体が流れる第2の流路と、を含み、
    前記ヒートポンプにおいて、前記第2の熱媒体は、前記ヒートポンプに到達した前記第1の熱媒体の温度よりも高い温度に加熱され、
    前記第2の熱媒体が溶融塩であり、
    前記第1の熱媒体が25℃1気圧の状態において気体である、発熱システム。
  3. 前記第1の熱媒体が、外部から取り込まれて前記発熱装置で加熱される空気である、請求項に記載の発熱システム。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の発熱システムと、
    前記発熱システムの前記蓄熱槽に蓄積された熱によって発電する発電装置とを含む、発電システム。
  5. 前記第2の流路が、前記蓄熱槽と前記発電装置とを結ぶ高温側の流路と、前記発電装置と前記ヒートポンプとを結ぶ低温側の流路とを含む循環路であり、
    前記低温側の流路の途中に配置され前記第2の熱媒体が貯留される貯留槽を含む、請求項に記載の発電システム。
  6. 集光型の太陽光発熱システムをさらに含み、
    前記発熱システムと前記太陽光発熱システムとが前記蓄熱槽および前記第2の熱媒体を共有する、請求項またはに記載の発電システム。
JP2016035041A 2016-02-26 2016-02-26 発熱システムおよびそれを用いた発電システム Active JP6696219B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016035041A JP6696219B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 発熱システムおよびそれを用いた発電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016035041A JP6696219B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 発熱システムおよびそれを用いた発電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017150771A JP2017150771A (ja) 2017-08-31
JP6696219B2 true JP6696219B2 (ja) 2020-05-20

Family

ID=59741572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016035041A Active JP6696219B2 (ja) 2016-02-26 2016-02-26 発熱システムおよびそれを用いた発電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6696219B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1577548A1 (en) * 2004-03-16 2005-09-21 Abb Research Ltd. Apparatus and method for storing thermal energy and generating electricity
JP2011169171A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sumitomo Electric Ind Ltd 発電システム
JP2013096304A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 太陽熱タービン発電装置およびその制御方法
JP2014122576A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Kawasaki Heavy Ind Ltd 太陽熱利用システム
JP6165617B2 (ja) * 2013-12-12 2017-07-19 東京瓦斯株式会社 鋼矢板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017150771A (ja) 2017-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5311366B2 (ja) タービンシステム、超臨界二酸化炭素タービンにエネルギを供給するシステムおよび方法
RU2673959C2 (ru) Система и способ регенерации энергии отходящего тепла
US10667334B2 (en) Eddy current heat generating apparatus
JP2017082678A (ja) 太陽熱発電装置およびその制御方法
JP2011089492A (ja) 風力発電装置
US10701768B2 (en) Eddy current heat generating apparatus
JP6458026B2 (ja) 燃料電池排熱による発電システム
EP3002423B1 (en) Combined cycle power plant with a thermal storage unit and method for generating electricity by using the combined cycle power plant
KR101399428B1 (ko) Orc 발전시스템의 안전장치
CN202832996U (zh) 一种中低温聚焦式太阳能热发电系统
JP2014503045A (ja) 太陽光を機械的パワーに変換する方法及び組立体
CN101832623B (zh) 火力发电厂的预热系统
JP6696219B2 (ja) 発熱システムおよびそれを用いた発電システム
CN110050109A (zh) 用于工业设备中能量回收的系统和方法
JP2018118892A (ja) 水素製造設備、発電システム及び水素製造方法
EP3580454B1 (en) Wind turbine waste heat recovery system
WO2015092912A1 (ja) 発電装置
JP2011089502A (ja) 太陽エネルギーを用いた発電システム
JP6485291B2 (ja) 渦電流式発熱装置
JP6631039B2 (ja) 渦電流式発熱装置
JP2012104574A (ja) 変圧器及び変圧器の冷却方法
JP2015161284A (ja) 制御システムおよび熱供給方法
CN107355274B (zh) 一种余热回收的太阳能蒸汽涡轮发电系统
JP2017010698A (ja) 誘導加熱装置、及び発電システム
RU172586U1 (ru) Геотермальная электростанция с бинарными циклами

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200406

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6696219

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151