JP6695823B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シールド工法の発進立坑などの地上部に設けられる防音ハウスなどをはじめとする建屋内で行われる作業によって発生する被換気媒体の換気装置に関する。
シールド工法の発進立坑などの地上部に設けられる防音ハウスなどをはじめとする建屋内では、様々な作業が行われる。これらの作業の中には、換気が必要な被換気媒体が発生する作業がある。これらの作業の具体的なものとしては、セグメントのシール貼り作業、掘削土砂や資器材の搬出入作業、掘削土砂の改質作業などである。
作業によって発生する被換気媒体として、セグメントのシール貼り作業では、接着剤に含まれる有機溶剤による有機ガス、掘削土砂の搬出作業や資器材の搬出入作業による排気ガス、掘削土砂の改質作業による改質材の粉塵などが挙げられる。
このような建屋内での作業によって発生する被換気媒体を換気する従来技術として、特許文献1のようなものがある。この従来技術は、防音ハウス内の作業領域別に粉塵、有機ガス、排気ガスなどに関する換気を的確に実行するためのもので、防音ハウスの三方の各側壁に、上下複数段、各側壁幅方向複数列にわたって、かつ、同段同列対向配置を含む配置で多数の吸気手段、排気手段を設け、各吸気手段、各排気手段の吸気、排気の組合せでハウス本体内各領域に形成する立体メッシュ状形態の換気気流域によって、ハウス本体内においてシールド、掘進工事に伴って発生する有機ガス、排気ガス、粉塵、坑内排気を各領域別に各々封じ込め状態で拡散を防止しつつハウス本体外に強制排気するように構成したものである。
特許第5469989号公報
この従来技術では、各作業領域ごとに適切な換気を行うことができるが、一つの各作業の中で、さらに効率的に換気することについてまでは考慮されていない。
特に、セグメントのシール貼り作業のような場合では、有機ガスを適切に換気することは安全上重要なことであるが、セグメントストックヤード内でシール貼り作業をしている箇所は移動し、しかもストックヤード内の一部であり、その箇所でもっとも有機ガスの発生が多くなる傾向となる。このような場合に、セグメントストックヤード全体を一律に換気すれば、過剰な設備にもなってしまうおそれがある。
また、掘削土砂の搬出作業、資器材の搬出入作業、掘削土砂の改質作業においても排気ガスや改質材の粉塵の発生箇所は、各作業領域内でも移動するので、同様に効率的な換気を行うことが求められる。
そこで、本発明の目的は、建屋内の作業から発生する被換気媒体を効率的に換気する換気装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、側壁を有する建屋内の作業領域から発生する被換気媒体を換気するための換気装置であって、前記作業領域は、前記側壁に沿った方向で複数に設定された設定作業領域を備えており、前記側壁に沿って前記複数に設定された設定作業領域にわたって複数前記側壁に固定して設けられ、建屋外に排気する排風機と、前記排風機が設けられた側壁に沿った方向であって、前記複数に設定された設定作業領域にわたって移動可能な送風機と、を備えたことを特徴とする換気装置である。
請求項2に係る発明は、前記設定作業領域のうち、換気を行う設定作業領域を指定する指定手段と、前記指定手段の指定に基づいて、前記排風機を稼働させることを特徴とする請求項1に記載の換気装置である。
請求項3に係る発明は、前記設定作業領域は、前記側壁に沿って水平方向で複数に設定された設定作業領域であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の換気装置である。
請求項4に係る発明は、前記設定作業領域は、前記側壁に沿って上下方向で複数に設定された設定作業領域であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
請求項5に係る発明は、前記作業領域は、セグメントにシールを貼る作業を行う作業領域であって、稼働する前記排風機は、前記送風機より低い位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
請求項6に係る発明は、前記作業領域は、掘削土砂搬出作業を行う作業領域であって、稼働する前記排風機は、前記送風機より低い位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
請求項7に係る発明は、前記排風機の上方に、上段排風機が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
また、別発明として、以下のものでもよい。
別発明1は、側壁を有する建屋内の作業領域から発生する被換気媒体を換気するための換気装置であって、前記側壁に沿って複数設けられた排風機と、前記排風機が設けられた側壁に沿って移動可能に設けられた送風機と、を備えたことを特徴とする換気装置である。
別発明2は、側壁を有する建屋内の作業領域から発生する被換気媒体を換気するための換気装置であって、前記作業領域は、前記側壁に沿った方向で複数に設定された設定作業領域を備えており、前記側壁に沿って前記設定作業領域にわたって複数設けられた排風機と、前記排風機が設けられた側壁に沿った方向であって、前記設定作業領域にわたって移動可能な送風機と、を備えたことを特徴とする換気装置である。
別発明3は、前記設定作業領域のうち、換気を行う設定作業領域を指定する指定手段と、前記指定手段の指定に基づいて、前記排風機を稼働させることを特徴とする別発明2に記載の換気装置である。
別発明4は、前記設定作業領域は、前記側壁に沿って水平方向で複数に設定された設定作業領域であることを特徴とする別発明2および別発明3に記載の換気装置である。
別発明5は、前記排風機の上方に、上段排風機が設けられていることを特徴とする別発明1乃至別発明4のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
別発明6は、前記設定作業領域は、前記側壁に沿って上下方向で複数に設定された設定作業領域であることを特徴とする別発明2乃至別発明5のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
別発明7は、前記作業領域は、セグメントにシールを貼る作業を行う作業領域であって、稼働する前記排風機は、前記送風機より低い位置に設けられていることを特徴とする別発明1乃至別発明6のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
別発明8は、前記作業領域は、掘削土砂搬出作業を行う作業領域であって、稼働する前記排風機は、前記送風機より低い位置に設けられていることを特徴とする別発明1乃至別発明6のうちいずれか1項に記載の換気装置である。
本発明に係る構成により、建屋内の作業から発生する被換気媒体を効率的に換気することができる。
本発明の第1の実施形態に係る換気装置を適用した建屋の全体平面図である。 本発明の第1の実施形態に係る換気装置の平面配置図と側面配置図である。 本発明の第1の実施形態に係る換気装置の送風機の正面図および換気装置の側面配置図である。 本発明の第1の実施形態に係る換気装置の操作盤の正面図である。 本発明の第1の実施形態の係る換気装置の制御説明図である。 本発明の第1の実施形態の係る換気装置の運転説明図である。 本発明の第2の実施形態の係る換気装置の側面配置図である。 本発明の第3の実施形態の係る換気装置の側面配置図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明に係る第1の実施形態について図面の図1乃至図7と共に説明する。
第1の実施形態は、本発明に係る換気装置をシールド工法の発進立坑基地におけるセグメントのシール貼り作業に適用したものである。
図1は、泥土圧シールド工法の発進立坑基地の平面図で、発進立坑基地は、防音ハウスである建屋1に覆われている。建屋1は、右側壁1a、左側壁1b、後側壁1c、前側壁1dおよび図示しない天井を備えている。前側壁1dは、車両出入部1eを備えている。
本実施形態では、建屋1は防音機能を備えたものとしているが、建屋は防音機能を備えていないものであっても良い。
図1に示すように、建屋1内には発進立坑開口部2が開口しており、天井走行クレーン3によってセグメント4をはじめとする資器材などがトンネルに搬入される。天井走行クレーン3は、前側壁1dおよび後側壁1cの上部で左右方向に設けられた走行レール3aを走行する。
セグメント4は、セグメント搬入車両5によって建屋1内に搬入され、天井走行クレーン3によって、図1に示すように右側壁1a寄りのセグメントストックヤード6にストックされる。セグメントストックヤード6にて、シールが貼り作業が行われる。シールが貼られたセグメント4は、発進立坑開口部2から搬入される。
トンネル掘削により発生した掘削土砂は、図示しないズリ鋼車ごと発進立坑開口部2から天井走行クレーン3によって引き上げられる。ズリ鋼車内の掘削土砂は、土砂ピット7で貯留され、バックホウ8で土砂搬出車両9に積み込まれて搬出される。
図1に示すように、土砂ピット7の左方には、泥土圧シールド工法に用いられる掘削添加材を配合して供給する添加材設備10が配置されている。添加材設備10のさらに左方には、裏込注入設備11が配置されている。添加材設備10の前方には、濁水処理設備12が配置されている。裏込注入設備11の前方には、中央管理室13が配置されている。セグメントストックヤード6の前方には、資材置場14が配置されている。
図1に示すように、セグメントストックヤード6の左側には、送風機20が配置されている。送風機20は、左側から右側に向けて送気するものであり、矢印Y1、Y2で示す前後方向に向って、すなわち右側壁1aに沿って移動可能なものである。
セグメントストックヤード6の前後方向にわたった右側壁1aには、排風機30が複数(30a〜30jの10機)設けられている。排風機30a〜30jは、建屋1内の気体を建屋1外に排気する。排風機30a〜30jは、それぞれ独立して運転できるようになっている。
セグメントストックヤード6では、セグメント4は、図2(B)に示すように1リング分である5ピースが重ねられ、平面的に複数個所にストックされる。本実施形態では、図1に示すように、前後方向に9列、左右方向に3列で27リング分(135ピース)がストックされる。
このようにストックされた状態で、各セグメント4にシールを貼る作業が行われる。シール貼り作業は、作業員がセグメント4に接着剤を塗布しシール材を貼る作業である。作業員は1リングごとに移動してシール貼り作業を行う。塗布する際には、小分けされた接着剤が入った容器と接着剤と塗布する刷毛が使用される。接着剤には、トルエン、ノルマルヘキサン、シクロヘキサンなど成分が含まれたクロロプレンゴム系溶剤形接着剤が用いられる。シール貼り作業では、これらの成分が蒸気となって有機ガス(被換気媒体)が発生する。
シール貼り作業による有機ガスを安全に効率的に換気するために、セグメントストックヤード6での作業領域を区分けして設定し、当該設定作業領域を換気する。本実施形態では、図2(A)の点線で示すように、作業領域を設定作業領域A、B、Cとして3つに区分けしている。そして、シール貼り作業が行われている設定作業領域に送風機20を移動して送気し、当該送風に対応する排風機30によって排気する。
図2(A)では、設定作業領域B内でシール貼り作業が行われており、その左側に送風機20が配置されて送気し、排風機30d〜30gを斜線にてハッチングして、当該排風機30d〜30gが作動し排気していることが示されている。
この換気は、開放式プッシュプル型換気となるように設定される。
シール貼り作業で発生する有機ガスに含まれるトルエン、ノルマルヘキサン、シクロヘキサンなどの蒸気比重は空気より重いので、より安全で効率的な換気装置の配置を行っている。
具体的には、図2(B)に示すように、送風機20の送風の中心線20Lは、地表面に平行に向けられている。そして、排風機30a〜30jは、右側壁1aの中心線20Lより低い位置に設けられている。このようにすることで斜め下に向かう換気流を発生させ、安全で効率的な換気を行っている。図2(B)の1fは、建屋1の基礎である。
図3(A)に示すように、送風機20は、本体フレーム21内に回転羽根22aを備えている。回転羽根22aは4枚羽根で、図示しない駆動モータによって回転軸22bを中心に回転する。
本体フレーム21は、角度調整軸21aを備えており、機台フレーム23によって回転可能に軸支されている。これによって、送風の仰角が変更可能となっている。例えば、図3(B)に示すように、送風角度を斜め下向きとして排風機30a〜30jに向けた換気流を発生させることができる。このようにすると、図2(B)よりもさらに安全で効率的な換気を行うことができる。
図3(A)に示すように、機台フレーム23の下部には、車輪取付部23aが設けられており、車輪24が取り付けられている。この車輪24によって、送風機20は矢印Y1、Y2方向に移動可能となっている。送風機20の移動は人力で行ってもよいし、駆動モータを設けて車輪24を回転させてもよい。送風機20を移動することができるので、換気が必要な設定作業領域にだけ送風機20を配置させることができ、他の設定作業領域には送風機20が配置されないので、建屋1内のスペースが占有されない。また、シール貼り作業そのものが行われない場合も片付けることができるので、他の作業の支障にもならない。
機台フレーム23の側面には、換気装置操作盤25が設けられている。換気装置操作盤25を機台フレーム23に設けると、送風機20を設定作業領域に移動させた後にすぐその場で換気装置の操作が可能であるので、作業が効率的になる。
図4に示すように、換気装置操作盤25は、作業領域表示26、作動確認表示27、運転ボタン28、停止ボタン29を備えており、設定作業領域A、B、Cごとに操作を行うことができる。
作業領域表示26は、設定作業領域A、B、Cを指定して換気装置の操作を行うための表示である。作動確認表示27は、設定作業領域A、B、Cごとの送風機20および排風機30の動作が確認できるようになっている。作動確認表示27aは、送風機20が稼働しているときは点灯し、送風機20が停止しているときは消灯する。作動確認表示27bは、対応する排風機30が稼働しているときは点灯し、対応する排風機30が停止しているときは消灯する。作動確認表示27cは、送風機20または対応する排風機30に異常があったときに点灯する。運転ボタン28は、設定作業領域A、B、Cごとに送風機20と対応する排風機30を稼働させるスイッチである。停止ボタン29は、送風機20と対応する排風機30を稼働させるスイッチである。
図5に破線で示すように、送風機20と排風機30とは換気装置制御盤31と制御線32、33によって電気的に接続されている。
換気装置制御盤31は、設定作業領域A、B、Cに対応する運転ボタン28の操作によって換気装置操作盤25から設定作業領域を指定する信号を受信すると、異常がないか否かを確認し、異常がなければ、送風機20を稼働させるとともに指定された設定作業領域に対応する排風機30を稼働させ、作動確認表示27aおよび27bを点灯させる。また、異常があれば、送風機20および排風機30を稼働させず、作動確認表示27cを点灯させる。制御線32、33に代えて無線方式としてもよい。
図5には、各設定作業領域に対応させて稼働させる排風機30a〜30jを示している。具体的には、設定作業領域Aには排風機30a〜30dを、設定作業領域Bには排風機30d〜30gと、設定作業領域Cには排風機30g〜30jを稼働させる。このような設定が換気装置制御盤31に設定されている。
図5は、設定作業領域A、Cに位置したときの送風機20を破線、設定作業領域Bに位置したときの送風機20を実線で示している。
各設定作業領域A、B、Cにおいてシール貼り作業が行われるときの換気装置の操作および動作について、図6に基づいて説明する。
図6(A)は、シール貼り作業が設定作業領域Aで行われるときの換気装置の稼働状態を示したものである。送風機20を設定作業領域Aに移動させた後に、換気装置操作盤25の作業領域表示26の「A」の下方にある運転ボタン28(指定手段)を押して、送風機20と排風機30a〜30dを稼働させる。換気装置操作盤25では、作業領域表示26の「A」の下方にある作動確認表示27aおよび27bが点灯する。図6(A)では、稼働する排風機30a〜30dを斜線にてハッチングして示している。
設定作業領域Aでのシール貼り作業が終了し換気する必要がなくなれば、換気装置操作盤25の作業領域表示26の「A」の下方にある停止ボタン29を押して、送風機20と排風機30a〜30dを停止させる。換気装置操作盤25では、作業領域表示26の「A」の下方にある作動確認表示27aおよび27bが消灯する。
図6(B)は、シール貼り作業が設定作業領域Bで行われるときの換気装置の稼働状態を示したものである。送風機20を設定作業領域Bに移動させた後に、換気装置操作盤25の作業領域表示26の「B」の下方にある運転ボタン28(指定手段)を押して、送風機20と排風機30d〜30gを稼働させる。換気装置操作盤25では、作業領域表示26の「B」の下方にある作動確認表示27aおよび27bが点灯する。図6(B)では、稼働する排風機30d〜30gを斜線にてハッチングして示している。
設定作業領域Bでのシール貼り作業が終了し換気する必要がなくなれば、換気装置操作盤25の作業領域表示26の「B」の下方にある停止ボタン29を押して、送風機20と排風機30d〜30gを停止させる。換気装置操作盤25では、作業領域表示26の「B」の下方にある作動確認表示27aおよび27bが消灯する。
図6(C)は、シール貼り作業が設定作業領域Cで行われるときの換気装置の稼働状態を示したものである。送風機20を設定作業領域Cに移動させた後に、換気装置操作盤25の作業領域表示26の「C」の下方にある運転ボタン28(指定手段)を押して、送風機20と排風機30g〜30jを稼働させる。換気装置操作盤25では、作業領域表示26の「C」の下方にある作動確認表示27aおよび27bが点灯する。図6(C)では、稼働する排風機30g〜30jを斜線にてハッチングして示している。
設定作業領域Cでのシール貼り作業が終了し換気する必要がなくなれば、換気装置操作盤25の作業領域表示26の「C」の下方にある停止ボタン29を押して、送風機20と排風機30g〜30jを停止させる。換気装置操作盤25では、作業領域表示26の「C」の下方にある作動確認表示27aおよび27bが消灯する。
以上のようにすることで、シール貼り作業から発生する有機ガスを安全に効率的に換気することができる。
また、必要のない排風機30を稼働させないので、省力化が図られる。
〔第2の実施形態〕
以下、本発明に係る第2の実施形態について図面の図7と共に説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第2の実施形態では、排風機30に加えて、さらにその上方に上段排風機34(34a〜34jの10台)を右側壁1aに設けたものである。上段排風機34は、送風機20の送風の中心線20Lよりも上方に位置している。この構成により、送風機20と排風機30とで行われるプッシュプル換気以外の乱れた気流によって、拡散した有機ガスや舞い上がってしまった塵埃なども換気できるようになっている。
なお、上段排風機34の排風量の一部を排風機30と同様にプッシュプル換気の補助としてもよい。
〔第3の実施形態〕
以下、本発明に係る第3の実施形態について図面の図8と共に説明する。なお、第1の実施形態および第2の実施形態と同様の部分については説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
第3の実施形態では、ステージ40を設けてセグメントストックヤード6を二階層とした場合に、本発明の換気装置を適用したものである。設定作業領域が第1の実施形態および第2の実施形態では水平方向に区分けされていたが、第3の実施形態ではさらに上下に区分けされている。図8において、ステージ40の柱の下部は省略して記載されている。ステージ40は、一階にセグメント4をストックする際には開口されるようになっているが、そのようなものでなくてもよい。
セグメントストックヤード6の二階部分に相当する右側壁1aには、二階排風機35(35a〜35jの10台)が設けられている。
図8に示すように、送風機20は、リフト装置41によって一階部分と二階部分とに移動可能となっている。すなわち、本実施形態では送風機20は、右側壁1aの上下方向に沿っても移動することになる。
通常、立体的にストックされるセグメントストックヤード6は、特に一階部分のセグメントストックヤード6はステージ40によって滞留しやすくなるが、このような場合においても安全で効率的な換気を行うことができる。また、一階部分はステージ40が換気流のガイドとなり、開放型より密閉型に近いプッシュプル型換気を可能とすることができる。
本実施形態では、送風機20で前後方向の移動を行い、上下方向の移動はリフト装置41によって行ったが、送風機自体にリフト機能を設けて、建屋1内の前後方向の移動にも上下方向の移動にも対応できるようにしてもよい。
〔その他の変形例〕
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば以下のようなものも含まれる。
本願の実施形態では、シールド工法のセグメントのシール貼り作業で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、推進工法における推進管のシール貼り作業などで有機ガスが発生する作業にも適用してもよい。
本願の実施形態では、シール貼り作業で説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、掘削土砂の搬出作業や資器材の搬出入作業による排気ガス、掘削土砂の改質作業による改質材の粉塵などの換気に適用してもよい。
土砂ピットから土砂搬出車両に掘削土砂を積み込むバックホウや土砂搬出車両は、移動することも多く、そのような場合に本発明の換気装置を適用することは、効果的である。排気ガスも一般的には空気よりも重いので、排風機を送風機より下方に設けることも効果的である。また、排気ガスは内燃機関の熱により上昇したり、拡散することもある。これらも考慮して、第2の実施形態のように上段排風機を設けてもよい。この場合の排気ガスは、本発明の被換気媒体に相当する。
また、掘削土砂の改質作業による改質材の粉塵も土砂ピット内の異なる場所で攪拌されるので、その発生は移動することも多く、そのような場合に本発明の換気装置を適用することは、効果的である。拡散することも考慮して、第2の実施形態のように上段排風機を設けてもよい。この場合の粉塵は、本発明の被換気媒体に相当する。
本願の実施形態では、通常の建屋における換気装置を省略しているが、特許文献1のような従来の技術と併用してもよい。
本願の実施形態では、開放式プッシュプル型換気となるように風量が設定されるのが理想的ではあるが、被換気媒体が法令基準内など作業の支障にならないようなものとなるのであれば、それに限られるものではない。
また、換気流も必ず斜め下の方向にするはない。
本願の実施形態では、4枚羽根の回転羽根を1機回転させる送風機20であったが、これに限られるものではない。また、各設定作業領域と同程度の大きさのものでもよく、複数の設定作業領域にわたるようなものでもよい。
本願の実施形態では、換気装置操作盤25と換気装置制御盤31とを別に設けたが、これに限られず、一体に構成して、送風機に備えるようにしてよい。また、一体に構成して、建屋内に設けてもよい。
本願の実施形態では、設定作業領域を三つに区分して設定したが、これに限られず、各設定作業領域がそれぞれ重なるようにしてもよい。また、本願の実施形態では、一つの設定作業領域で建屋1内の前後方向に3列のセグメント4が含まれるように三つの設定作業領域が設定されていたが、これにも限られず、例えば1列のセグメントだけが含まれるように設定作業領域、すなわち九つの設定作業領域を設定するようにしてもよい。このようにすると、より作業に合わせた換気とすることができる。
本願の実施形態では、送風機20を各設定作業領域A、B、Cに移動したのちに換気装置操作盤25によって、換気装置(送風機20と作業領域に対応する排風機30)を作動させたが、これに限られるものではない。例えば、換気装置操作盤や換気装置制御盤に換気対象の設定作業領域を指定するスイッチなどの指定手段を設けて、これに各設定作業領域を指定すると、指定された設定作業領域に送風機が自動で移動して送風するとともに、指定された設定作業領域に対応する排風機が稼働するようにしてもよい。
また、人感センサーなどを用いて作業員の位置などを検出し、作業箇所を特定する手段(指定手段)を設けて、それに基づいて送風機を移動させ送風機および対応する排風機を稼働させるようにしてもよい。
いずれの実施形態における各技術的事項を他の実施形態に適用して実施例としても良い。
1 建屋
2 発進立坑開口部
3 天井走行クレーン
4 セグメント
5 セグメント搬入車両
6 セグメントストックヤード
7 土砂ピット
8 バックホウ
9 土砂搬出車両
10 添加材設備
11 裏込注入設備
12 濁水処理設備
13 中央管理室
14 資材置場
20 送風機
21 本体フレーム
21a 角度調整軸
22a 回転羽根
22b 回転軸
23 機台フレーム
23a 車輪取付部
24 車輪
25 換気装置操作盤
26 作業領域表示
27 作動確認表示
28 運転ボタン
29 停止ボタン
30 排風機
31 換気装置制御盤
32、33 制御線
34 上段排風機
35 二階排風機
40 ステージ
41 リフト装置

Claims (7)

  1. 側壁を有する建屋内の作業領域から発生する被換気媒体を換気するための換気装置であって、
    前記作業領域は、前記側壁に沿った方向で複数に設定された設定作業領域を備えており、
    前記側壁に沿って前記複数に設定された設定作業領域にわたって複数前記側壁に固定して設けられ、建屋外に排気する排風機と、
    前記排風機が設けられた側壁に沿った方向であって、前記複数に設定された設定作業領域にわたって移動可能送風機と、
    を備えたことを特徴とする換気装置。
  2. 前記設定作業領域のうち、換気を行う設定作業領域を指定する指定手段と、
    前記指定手段の指定に基づいて、前記排風機を稼働させることを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記設定作業領域は、前記側壁に沿って水平方向で複数に設定された設定作業領域であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の換気装置。
  4. 前記設定作業領域は、前記側壁に沿って上下方向で複数に設定された設定作業領域であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の換気装置。
  5. 前記作業領域は、セグメントにシールを貼る作業を行う作業領域であって、
    稼働する前記排風機は、前記送風機より低い位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の換気装置。
  6. 前記作業領域は、掘削土砂搬出作業を行う作業領域であって、
    稼働する前記排風機は、前記送風機より低い位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の換気装置。
  7. 前記排風機の上方に、上段排風機が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の換気装置。
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