JP6695531B1 - 波力発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、波力及び潮力による駆動力に基づく波力発電装置の提供を目的とする。【解決手段】 本波力発電装置は、少なくとも複数の部材が互いに枢結されて、その一端が海底面の所定位置に対して揺動回転及び軸回転可能なた揺動体と、該誘導体の他端に枢結され、波の運動及び/又は潮の運動で自由運動可能な第1フロート部材と、該第1フロート部材と離間して連結され、第1フロート部材より小さい第2フロート部材と、前記第1フロート部材及び/又は前記第2フロート部材の運動を発電の動力源に変換するアクチュエータとを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、湾岸近傍の浅瀬地にも設置可能であり、波力や潮力を利用して半永久・自動的な小型の波力発電装置に関する。
近年は再生可能エネルギーへの関心が高まり、単位面積当たりのエネルギーが高い波力発電は注目されている。波力発電は、夜中でも発電可能であるとともに、風力などと比べ波の状況を予測しやすく、発電量の見通しが付けやすいメリットがあるが、設置費用やメンテナンス費用が高く、台風等の異常波浪の大波で破壊されるデメリットもある。
従来の波力発電装置の種類は、発電方式の観点、設置形式の観点でそれぞれ大別され、発電形式の観点では、振動水柱型、可動物体型、越波型に分類される。また、設置形式の観点からは、装置を海面や海中に浮遊させる浮体式、沖合いや沿岸に固定する固定式に分類される。また、本発明の波力発電の種類は可動物体型で、設置形式は、浮体式と固定式の結合方式に該当する。
まず発電方式について、振動水柱型は、装置内に空気室を設け、海面上下動で発生する空気の振動流を用いて、空気タービンを回転させて発電する方式である。また可動物体型は、波のエネルギーを介し機械的な運動エネルギーに変換し、それを動力源に油圧発生装置などのピストンを動かして発電する方式である。さらに越波型は、波を貯水池に越波させ貯留し、海面水面の落差を利用して海に排水するとき、導水溝に設置した水車を回し発電する方式である。このうち振動水中型や越波型は、装置が大型化し易く太陽光発電のように民間人又は小規模企業の発電参加が困難である。また、将来的、売電(買取)の観点からも安価で小出力の発電装置の提供が望まれる。
出願人は上記発電方式のうち比較的小型化し易い可動物体型について検討してきたが、従来の可動物体型の場合、円または楕円軌道で運動する海洋波の海面上下動を利用し、可動体の振動運動へ変換する方式が主流であり、海洋波の海面水平動や海水中の上下水平運動は利用していない欠点があった。
また、上記設置形式の点でも従来の浮体式、固定式ともに欠点があり、浮体式の場合、可動体の反力を水面若しくは水中に浮遊する静止用構造体から得ているため、可動体と静止用構造体が同時に同じ運動をする場合、可動体の振動運動を効率良く取り出せない欠点があった。一方、従来の固定式の場合、システム内の空気室の空気が海洋波の海面上下動に伴い振動し、空気タービンを回す発電方法が主流であり、空気タービンには往復気流でも一定方向に回転できるウェルズタービンが主に採用されているが電気への変換効率が低く、小型化もし難い欠点があった。
さらに波力発電装置は、台風等の異常波浪の大波や地震時の津波で破壊される恐れがあり、これを回避するため従来の波力発電装置では、装置を波が届かない高所まで移動させたり、海中に沈めたりする方法が提供されているが、構造が複雑、費用が高いなどの欠点があった。
特開2013−155610号公報 特開2012−215120号公報
以上の事情に鑑みて本発明は創作されたものであり、本発明は浮体式と固定式の欠点を改善しつつ海面及び海中の波力・潮力のエネルギーを高効率よく電力に変換することができ、台風時等緊急時の破損も防止し得る構成を有した波力発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、波力及び潮力による駆動力に基づく波力発電装置であって、少なくとも
複数の部材が互いに枢結されて、その一端が海底面の所定位置に対して揺動回転及び軸回転可能な揺動体と、該誘導体の他端に枢結され、波の運動及び/又は潮の運動で自由運動可能な第1フロート部材と、該第1フロート部材と離間して連結され、第1フロート部材より小さい第2フロート部材と、前記第1フロート部材及び/又は前記第2フロート部材の運動を発電の動力源に変換するアクチュエータとを備える。
本発明の波力発電装置によれば、単に海底面に固定しフロート部材を海面に浮かべるだけで波力や潮力を利用する半永久・自動的な小型の発電装置を提供することができる。具体的に本波力発電装置では、誘導体と海面(又は海中)に浮かべる2つのフロート部材とアクチュエータとで構成される。まず誘導体の海底側の端部を海底面で軸回転及び揺動回転可能に設置し、海面側の端部に大容量の第1フロート部材を枢結する。そして、小容量の第2フロート部材を第1フロート部材と距離を空けて連結し、海面又は海中での第1フロート部材及び/又は第2フロート部材の運動により駆動するアクチュエータを設け、アクチュエータを発電の動力源としている。
したがって、海底面を固定端として第1フロート部材が全方向及び軸回転することができ、第1フロート部材(及びこれに連結される小容量の第2フロート部材)は、全方向の波力や潮力に追従運動し、固定の海底側端部に対して作用する力をアクチュエータの運動として受け止めて発電の動力源としている。また、第1フロート部材は、これより小容量の第2フロート部材を距離を空けて連結しているため波向が変わっても小さい第2フロート部材が吹き流し状態(所謂風見鶏のような状態)になってアクチュエータに伝える運動をスムーズにできるとともに揺動部材等に無理な応力がかからず損壊を防止し得る。
したがって、本波力発電装置によれば、従来の波力発電では難しかった複雑で周期の短い波や潮流を有する湾岸近傍であっても活用することができ、波力発電の拡大に寄与し得る。また、本波力発電装置は簡単な構造であり小型化でき製造・設置コストも安く導入されやすいという利点もある。さらに、本波力発電装置では、海底で誘導体を回転することが必至であり海底までの距離が短い方が有利であることと、海面上に浮かんでいるフロート部材における波の運動が発電の駆動源となり波高が高い砕波地点近傍にフロート部材が位置する方が発電効率が良いことと、を考慮すればまさに湾岸に近い浅瀬地ほど設置場所として好ましく、その点では従来設置が困難であった波力発電装置設置の非候補地に適用し得るものが提供されたと言え、海岸浸食の防止及びテトラポットの設置数低減にも寄与することとなる。
また、本波力発電装置は、アクチュエータで発生させた圧縮空気をホースで陸上まで送り、陸上に設けられた水車(タービン)や空気エンジンにて発電することができる。この場合、ホースは一般的なもので足りるため安価であり耐圧力が高く、タービンや空気エンジンを陸上に設置できるためメンテナンス容易(低コスト)で波浪による破損がない点で有利である。
また、上述するように本波力発電装置は小型かつ安価であり、海底面から浅い湾岸近傍に配設できるものであるため、例えば沖や岸に複数互いに千鳥状に汀線に沿って並べることもできる。このように並べると出力電力を本波力発電装置を配設する個数の増減だけで調整することでき、従来の波力発電装置のように装置の取り換えやメンテナンスをすることなく電力調整が可能となり、ユーザの所望に応じて逐次、導入することも可能となる。また、日本国のような沿岸線が長い地域の場合、本波力発電装置を沿岸線に沿って個数を増加させて延長していくことができ、再生エネルギーを地域の沿岸線に応じて導入し所謂再生エネルギーの地産地消化を促進することが可能となる。
また、前記誘導体は、
一端が海底面の所定位置に対して揺動及び軸回転可能な第1部材と、
該第1部材の他端に対して一端が揺動可能に枢結される第2部材と、
該第2部材の他端に対して一端が揺動可能に枢結される第3部材とを備え、
前記第1フロート部材は、前記第3部材の他端に対して枢結され、
前記第1フロート部材と前記第2フロート部材とは互いに全方向に揺動可能に両者と両端で枢結する連結部材で連結される、ことが好ましい。
本波力発電装置において海底から第1フロート部材まで連結する誘導体は、3つの略部材(海底側から順に第1部材、第2部材、第3部材)が所謂ヒンジ連結されていることが好ましい。海底側の第1部材と第2部材とを互いの枢結点で揺動(屈曲)させることで第1フロート部材を海面に浮かせた状態で干満時の位置変化を受け止めることができ、連結部材が第1フロート部材の位置での波高と第2フロート部材の位置での波高の差を受け止めることができる。
また、本波力発電装置において、前記第1部材と前記第2部材とはそれぞれの両端間の距離が略同一であり、前記第3部材は、両端間の距離が海底から所定の干潮面までの高さと略同一又はそれ以上である、ことが好ましい。
上記波力発電装置において、上記海底側で揺動(屈曲)し、潮位差を受け止める第1部材と第2部材とは、両端部間(枢結点間)の距離が略同一であり、海面側の第3部材の両端間(枢結点間)の距離は、海底から所定の干潮面(設置地域における大潮の平均的な干潮面など)までの距離と略同一又はそれ以上にすることが好ましい。
干潮時には第1フロート部材の位置が最下点まで下がり、このときに第1部材と第2部材とが最も屈曲し、畳まれる状態になり、第3部材を海底から干潮面の高さと略同一以上に構成すれば部材量を減らしつつ潮位差だけで第1フロート部材が海中に沈むことはなく、通常の発電時に第1フロート部材が海中に沈むことによる第1部材〜第3部材(特に互いの連結部)への過大な負荷を減らし損壊リスクを回避することができる。
また、前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材とのそれぞれの両端間の距離の合計は、海底から所定の満潮面までの高さと略同一又はそれ以上である、ことが好ましい。
上記波力発電装置は、さらに誘導体全体、すなわち第1部材〜第3部材までの長さが、海底から所定の満潮面(設置地域における大潮の平均的な満潮面など)の高さと略同一又はそれ以上であることが好ましい。満潮時には第1フロート部材の位置が最上点まで上がり、このときに第1部材から第3部材までが延びきった状態になり、第3部材の先端の高さを海底から満潮面の高さと略同一以上にすれば第1フロート部材が海中に沈む際に生じる過大な負荷を減らし損壊リスクを回避することができる。
また、前記アクチュエータは、前記第3部材と前記連結部材とに連結される第1アクチュエータと、
前記第3部材と前記第2部材とに連結される第2アクチュエータとを備え、
前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータはそれぞれ、前記第3部材に対する前記連結部材の運動及び前記第32部材に対する前記第2部材の運動に従って運動させて内部空間を拡大・縮小することで拡大時には外部空気を該内部空間に流入させ、縮小時には内部空間の空気を圧縮させて前記第1フロート部材内に放出する駆動手段(例えば本実施形態のアクチュエータ30、31におけるシリンダ32内の筒状部34、アクチュエータ50における第1開閉部材52及び第2開閉部材53参照)を有し、該第1フロート部材内を経由して放出される空気に基づいて発電する、ことができる。
本波力発電装置において発電の駆動源となるアクチュエータは、第1フロート部材に対する第2フロート部材の変位に基づく第1アクチュエータと、第1フロート部材に対する第3部材の変位に基づく第2アクチュエータとで構成され、それぞれ部材間の揺動角(及び/又は上下運動)を駆動手段の運動に変換するように連結して、駆動手段の運動により発生した圧縮空気を利用して発電することができる。
さらに、 前記アクチュエータは、
前記駆動手段の内部空間(例えば本実施形態の左方内部空間32a、右方内部空間32b、第1〜第4アコーディオン54,55,56,57参照)と海面上方又は海中とを流体的に接続する流入配管(例えば本実施形態の配管37、41、61,63,66,68参照)と、該内部空間と前記第1フロート部材内とを流体的に接続する流出配管(例えば本実施形態の配管39、43、62、64、65、67参照)とを有し、通常時には、前記第1フロート部材は内部のバラスト水の貯留量を調整することで喫水調整をし、前記流入配管が前記内部空間と海面上方とを接続することで前記駆動手段の運動にしたがって前記内部空間内の圧縮空気を前記流出配管から前記第1フロート部材の内部に流入させ、緊急時には、前記流入配管が前記内部空間と海中とを接続することで前記駆動手段の運動にしたがって前記内部空間内に流入した海水を前記流出配管から前記第1フロート部材の内部に流入させる、ことが好ましい。
上記波力発電装置は、内部のバラスト水を調整して喫水位置に海面が位置するように浮力調整している。通常時は、アクチュエータの運動にしたがって海面上方の外気を駆動手段を経由して第1フロート部材内に流入させ、喫水線調整がなされた状態(海面浮遊を維持した状態)で放出させた空気により発電を行う。一方、台風や津波等の緊急時には、流入配管は海面上方の外気から海中の海水を取り入れるように切り替えし、その海水を駆動手段・流出配管を経由して第1フロート部材内に流入させて第1フロート部材内部を海水で充満させていくことにより第1フロート部材を海中に沈降させ、第1フロート部材の沈降にともなって第1〜第3部材を海中内で折り畳んでいく。これにより本波力発電装置では、通常時には第1フロート部材の浮遊状態を維持しながら発電をさせ、同時に緊急時には破損防止を優先して波力及び潮力の影響が小さい海中に装置を沈降させることができる。
また本波力発電装置では、上記アクチュエータのように駆動源として海水及び外気(空気)を用いた場合、緊急時等に万一、破損しても油圧式を採用する場合と異なり、油漏れに伴う海洋汚染が発生するリスクもない。このことは同時に油漏れリスクを回避するために高い次元で密閉性確保や破損防止の設計を行う必要がなく、結果、安価、軽量な装置を提供することができる点でも有利である。
さらに、上記アクチュエータは同様に、前記第3部材と前記連結部材とに連結される第1アクチュエータと、前記第3部材と前記第2部材とに連結される第2アクチュエータとを備え、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータはそれぞれ、前記第3部材に対する前記連結部材の運動及び前記第3部材に対する前記第2部材の運動に従って運動させて内部空間を拡大・縮小することで拡大時には海水を該内部空間に流入させ、縮小時には内部空間の海水を放出する駆動手段を有し、放出される海水に基づいて発電することもできる。
その他のアクチュエータ例として、拡大時には別途設けた液体タンク内の液体を該内部空間に流入させ、縮小時には内部空間の液体を前記液体タンク内に放出する閉流路を備える駆動手段を有し、該閉流路内又はそれから分流された流路内の液体流に基づいて発電する場合もある。
上述する発電の駆動源となるアクチュエータ例では、駆動源として圧縮空気を用いたが、圧縮空気の替わりに周辺の海水や別途設けた液体タンク内の液体(水や油)を用いることもできる。この例は、駆動源として圧縮空気のみでは出力が不足する場合に有利であり、前述した圧縮空気を用いるアクチュエータとの併用でも良い。
なお、第1フロート部材、第2フロート部材の素材は、耐久性や海水に対する非腐食性を有し、浮力調整への影響が小さい低比重であることが好ましく、代表的にFRP樹脂が例示される。
本波力発電装置によれば、従来の波力発電では難しかった複雑で周期の短い波や潮流を有する湾岸近傍であっても活用することができ、簡単かつ小型な構造で製造・設置コストも低減し得、海面上に浮かんでいるフロート部材における波の運動を効率良く電力にエネルギ変換できるため消波性が高く、海岸浸食防止にも適している。
本発明の波力発電設備の具体的な実施形態例として固定端を海底面に位置決めした機構構成を示した略示図であり、(1)は具体例1、(2)は具体例2、(3)は海面が最低水位になって(2)が変形した様子、(4)は波浪時等で(2)(3)がさらに変形した様子を示している。 図1の波力発電装置のリンク機構を種々の状態ごとに模式表示し、(i)は海面が最高水位であり通常波面が最頂部にある場合を示しており、(ii)は海面が最高水位であり通常波面が中間高さにある場合、(iii)は海面が平均水位であり通常波面が中間高さにある場合、(iv)は海面が最低水位であり通常波面が中間高さにある場合、(v)は海面が最低水位であり通常波面が中間高さより下がった状態にある場合、(vi)は台風等緊急時に各部材を海中に沈下させた状態を示している。 本発明の他の実施形態として波力発電装置が例示されており、(1)は海面が最高水位、通常波面が中間高さにある場合、(2)は海面が平均水位、通常波面が中間高さにある場合、(3)海面が最低水位、通常波面が中間高さにある場合、(4)は緊急時に第1フロート部材を海中沈下させた場合、を示している。 アクチュエータ構造及び配設位置が例示されており、(a)は図1(1)及び図2に示すアクチュエータの配設位置、(b)は図2に示すアクチュエータの構造の一例を示した模式図である。 図4(b)のアクチュエータの改良例の模式図が示されている。 図5のアクチュエータの各アコーディオン部材において揺動角度に応じて段階的に放出される圧縮空気の圧力が変化する様子を示す図であり、(a)は第1アコーディオン部材の拡大模式図、(b)は第1アコーディオン部材を構成する各アコーディオンと内部空気の圧力との関係を示す略図である。 (a)は第1フロート部材と浮力との関係を説明するための略斜視図であり、(b)は第1フロート部材への海水等の流出入を示す略図である。 波力発電装置における海面上の連結部材の動きを示す略図であり、(a)は海底面から海面までの縦断面、(b)は海面を上方から見た略平面図である。
図1は、本発明の波力発電設備の具体的な実施形態例として固定端を海底面に位置決めした機構構成を示した略示図であり、(1)は具体例1としての波力発電装置10、(2)は具体例2としての波力発電装置100、(3)は海面が最低水位になって(2)が変形した様子、(4)は波浪時等で(2)(3)がさらに変形した様子を示している。図1の左側には海底面からの基準水位を示しており、H.W.Lは最高水位、M.W.Lは平均水位、L.W.Lは最低水位を示している。また、図1の右上方には、波面(波高H)の時間推移の模式図が示されている。
まず、波力発電装置10は、海底面の所定位置に固定端17を設け、この固定端17に第1部材11の下端が枢結されており、第1部材11は海底面(固定端17)に対して揺動する。また、第1部材11の上端には第2部材12の下端が枢結されており、第2部材12は第1部材11の上端に対して揺動する。また、第2部材12の上端には第3部材13の下端が枢結されており、第3部材13は第2部材12の上端に対して揺動する。さらに、第3部材1232の上端には第1フロート部材15の底部が枢結されており、通常時には海面に浮いた状態で第1フロート部材15は海面上を移動する。
また、第1フロート部材15の底部は連結部材14の一端に枢結される。この枢結点は第1フロート部材15の底部であれば、上記第3部材123との枢結点であっても、異なる点であっても良い。連結部材14の他端には第2フロート16の底部の一端に枢結されている。また、第1フロート部材15と第2フロート部材16とは、通常状態でその内部に空気が充填される(後述するように第1フロート部材15はバラスト水等により喫水調整されている)ことで海面に浮く浮遊体である。第1フロート部材15は、第2フロート部材16より大きく、浮力が大きい。なお、第1部材11の長さをa、第2部材12の長さをb、第3部材13の長さをc、連結部材14の長さをdとする(dの長さは、有義波高の1/2程度)。
また、図2は上記図1の波力発電装置10のリンク機構を種々の状態ごとに模式表示し、(i)は海面が最高水位であり通常波面が最頂部にある場合を示しており、通常時における第2フロート部材16と連結部材14との枢結点における波面(図中、通常波面と表示)を示している。また、図2(ii)は海面が最高水位であり通常波面が中間高さにある場合、図2(iii)は海面が平均水位であり通常波面が中間高さにある場合、図2(iv)は海面が最低水位であり通常波面が中間高さにある場合、図2(v)は海面が最低水位であり通常波面が中間高さより下がった状態にある場合、図2(vi)は台風等緊急時に各部材を海中に沈下させた状態を示している。
まず、図2(i)は通常時の波面(実線)が最頂部で潮位が最高水位にあり、連結部材14から第1部材11までの直線長さがH.W.L+H/2の場合を例示している。したがって、第1部材11から第3部材13までの直線長さa+b+c=最高水位(H.W.L)となる。第1フロート部材15及び第2フロート部材16はともに海面に浮遊体であるが、図2(i)の場合、第1部材11が底部で固定端17と結合しているため第1フロート部材15が海中に沈下し、第2フロート部材16が波面に浮遊している。図2(i)の状態から波面が移動し、これに従って波面を浮遊する第2フロート部材16が中間高さに降下すると図2(ii)の状態となる。このとき第2フロート部材16の枢結点22は、枢結点21を中心に略90°揺動している。ここでは連結部材14の直線長さd=通常時の波高H/2としている。
また、数時間経過し潮位が平均水位に下がり、図2(iii)の状態となり、さらに数時間経過し潮位が最低水位に下がると第1部材11と第2部材12とか折り畳まれて図2(iv)の状態となる(第1部材11の長さa=第2部材12の長さb)。ただし、それ以上に波面高さが変化した場合でも図2(v)に示すように第3部材13が傾斜した状態になる。
図2(i)〜(v)では通常時の波面及び潮位が変化する場合を示してきたが、固定端17で海底に結合し各部材の運動に限界があるため台風等の波面や潮位が大幅に変化する際には、第1フロート部材15や第2フロート部材16に過大な力が作用し、各部材等の破損や変形を招くおそれがある。このため本波力発電装置10では、設置場所が台風の進路上にある場合や津波の到着が予想される場合等には事前又は緊急に各部材を海中に沈下させることとしている。
この場合、図2(vi)に示すように第1フロート部材15を海中に沈下させ、これに従って第2フロート部材16を沈下させる。海中においても台風等に波力及び潮力を極力受けないようにするために第1部材11、第2部材12及び第3部材13を海底近くまで沈下させ、海底面に略並行に折り畳む必要がある(図2(vi)参照)。第1フロート部材15を海中に沈下させる際、内部に充填する空気を放出して替わりに海水を流入・充填する。第2フロート部材16の内部の空気はそのまま充填されている。したがって、第2フロート部材16(その枢結点22)は第1フロート部材15の枢結点21を中心に揺動する。台風が通過等して通常時に戻す場合には、第2フロート部材16の揺動により蓄積したエネルギー(例えば、後述するアクチュエータ30,31,50の駆動で生成する圧縮空気)で第1フロート部材15の内部に再度空気を充填して海面まで浮上させる(詳細には後述する)。
また、図1(2)〜(4)は、波力発電装置100の模式図が示されている。図1(2)は、海面が平均水位であり通常波面が中間高さにある場合、図1(3)は海面が最低水位であり通常波面が中間高さにある場合、図1(4)は台風等緊急時に第1フロート部材115を海中に沈下させた状態を示している。波力発電装置100では、波力発電装置10と同様に固定端117、第1部材111、第2部材112、第3部材113、第1フロート部材115、連結部材114、第2フロート部材116が存在し、それぞれの機能、構成はほぼ同様であるが、固定端117と第1フロート部材115との連結に第1部材111と第2部材112と別途の第4部材118と第5部材119とが設けられる点が異なる。
第4部材118と第5部材119とはそれぞれ第1部材111と第2部材112と同じ長さであり、第1部材111と第2部材112と同様に、第4部材118の下端が固定端117、第4部材118の上端と第5部材119の下端、第5部材119と第1フロート部材114の底部、それぞれが枢結し、固定端117から第3部材113までの連結をひし形形状のリンク構造としている。この構造により大きな波力及び潮力が作用する固定端117・第1フロー部材115間でスムーズかつ高耐久なリンク動作を行うことができる。また図1(1)と同様に、第1部材111及び第4部材118は、固定端117との枢結点128で揺動できるだけなく、該枢結点128を中心に上下方向の軸線周りに回転可能となっている。波力及び潮力が作用することによる捩じり応力を逃がして耐久性を向上させるためである。なお、図1(4)は、台風等の緊急時に第1フロート部材115を沈下させた様子であって、図2(iv)よりも浅瀬に設置し潮位が最低水位の場合に第1フロート部材115のみ海中沈下させる例を示している。
また、図3には本発明の他の実施形態として波力発電装置200が例示されている。この波力発電装置200は上記波力発電装置100の変形例であり、固定端217を桟橋、防波堤やケーソン等の側壁等にし、固定端217から第3部材213までの連結を横方向に伸縮するひし形形状のリンク構造としている点が異なる。具体的には、図3では固定端217が平均水位に位置し、(1)は海面(潮位)が最高水位にあり通常波面(紙面右上参照)が中間高さにある場合、(2)は(1)から海面(潮位)が平均水位まで降下し通常波面が中間高さにある場合、(3)は(2)からさらに海面(潮位)が最低水位まで降下し通常波面が中間高さにある場合、(4)は台風等の緊急時に第1フロート部材215を海中沈下させた状態であり海面(潮位)が最低水位にある場合、を示している。なお、固定端217は図3(1)で側壁に位置することが明示されているが、図3(2)〜(4)では固定端217及び側壁の表示を省略し、固定端217と第1部材212(及び第4部材218)との枢結点228の高さ位置のみ明示している。
次に波力発電装置の発電に要するエネルギを生成するアクチュエータについて説明する。図4はアクチュエータ構造及び配設位置が例示されており、(a)は図1(1)及び図2に示す波力発電装置10におけるアクチュエータ30、31の配設位置、(b)はアクチュエータ30、31の構造の一例を示した模式図である。
図4(a)に示すように波力発電装置10は、上述したように第1部材11から連結部材14まで各部材が互いの枢結点18、19,20,21を中心に揺動するが、このうちアクチュエータ30、31はそれぞれ、第2部材12・第3部材13間の揺動、第3部材13・連結部材14間の揺動により駆動する。具体的には、アクチュエータ30は第2部材12と第3部材13とを挟んでそれぞれに両端を連結し(図中左端側を第2部材12、右端側を第3部材13に連結し)、第2部材12に対する第3部材13の揺動(矢印C参照)及び上下運動(矢印C参照)により水平運動するシリンダ構造である(図4(b)参照)。また、アクチュエータ31は第3部材13と連結部材14とを挟んでそれぞれに両端に連結し(図中左端側を第3部材13、右端側を連結部材14に連結し)、第3部材13に対する連結部材14の揺動(矢印A参照)により水平運動するシリンダ構造である(図4(b)参照)。
アクチュエータ30、31はそれぞれ図4(b)に示すような中空の筒状部32とその中で長手方向(矢印D参照)に往復運動するピストン部34を有している。ヒストン部34は、少なくともその端部の外周囲又は外周壁は、筒状部32の内壁に密封当接しており、ピストン部34が往復運動すると筒状部32の左方中空部32aと右方中空部32bとの内圧差が生じ、後述する外部(第1フロート部材15)への空気等の流出入により内圧が同じになる。図示しないがピストン部34は第3部材13と第2部材12とに連結し、両者の相対運動(揺動(又は上下運動))に従って往復運動する。
筒状部32の左方には左方中空部32aから外部に貫通する流入口32c、流出口32d、筒状部32の右方には右方中空部32bから外部に貫通する流入口32e、流出口32fを設けている。流入口32c、32eはそれぞれ海面より上方に端部が位置する配管37、41に接続しており、流路の途中に外部からの流入を許容し左方中空部32a又は右方中空部32bからの流出を規制する逆止弁36、40を有する。また、流入口32d、32fは第1フロート部材15内に接続する配管39、43が設けられ、配管39、43内の流路の途中に左方中空部32a又は右方中空部32bからの第1フロート部材15内への流出を許容し第1フロート部材15内から左方中空部32a又は右方中空部32への流入を規制する逆止弁38、42を有する。
例えば、波力により海面上の第1フロート部材15が移動し、これにより枢結点20を中心に第2部材12に対して第3部材13が開く側に揺動した場合、アクチュエータ30のピストン部34が右方に移動し、左方中空部32aの内圧が低下し逆止弁36が開放されて海面上方の空気が配管37を通して左方中空部32aに流入する。このとき右方中空部32b内の空気は圧縮されて内圧が上昇し逆止弁42が開放されて右方中空部32b内の空気が配管43を通って第1フロート部材15内に放出される。一方、第2部材12に対して第3部材13が閉じる側に揺動した場合、ピストン部34が左方に移動し、右方中空部32bの内圧が低下し逆止弁40が開放されて海面上方の空気が配管41を通して右方中空部32bに流入する。このとき左方中空部32a内の空気は圧縮されて内圧が上昇し逆止弁38が開放されて左方中空部32a内の空気が配管39を通って第1フロート部材15内に放出される。したがって、図4(a)のアクチュエータ30、31の構成の場合、ピストン部34の往復工程全体にわたって筒状部32内の圧縮空気が第1フロート部材15内に流入することとなり、第2部材12に対して第3部材13がどちらの方向に揺動又は上下動しても圧縮空気を送り出す駆動源となる。
図5には図4(b)のアクチュエータ30、31の改良例としてのアクチュエータ50の模式図が示されている。アクチュエータ50は図4(b)のアクチュエータ30、31と同様に第2部材12と第3部材13との挟間、第3部材13と連結部材14との挟間、に連結される。具体的にアクチュエータ50は、端部の枢結点59を中心に互いに開閉可能に枢軸回転する第1開閉部材52及び第2開閉部材53と、枢結点59を中心に第1開閉部材52及び第2開閉部材53の挟間を分割するように延びる板状部材(又は棒状部材)58と、板状部材58と第1開閉部材52及び第2開閉部材53とに結合して第1開閉部材52及び第2開閉部材53の開閉に従って内部空間が増減するアコーディオン部材54、55、56、57とを備えている。
例えば、アクチュエータ30等が図4(a)の波力発電装置10の第2部材12と第3部材13との挟間に設置される場合、第1開閉部材52及び第2開閉部材53は、第3部材13及び第2部材12に当接結合されて矢印E方向に挟角0〜180°の範囲で開閉可能である。また、第1開閉部材52及び第2開閉部材53はそれぞれの端部で外側に突出するツバ部52a、53aが設けられ、ツバ部52a、53aは枢結点59で枢結されて互いに回転自在である。また、上述するように板状部材58は枢結点59で第1開閉部材52及び第2開閉部材53と枢結され、第1開閉部材52及び第2開閉部材53の両側の挟間方向に延びている(図5中左右方向)。なお、板状部材58は、第1開閉部材52及び第2開閉部材53の角度が開きすぎて、水圧により後述するように後述する第1アコーディオン部材54〜第4アコーディオン部材57が潰れないように,弧の長さを短くするために設けられている。なお、アクチュエータ30の場合、第2部材12と第3部材13(アクチュエータ31の場合は第3部材13と連結部材14)が第1開閉部材52と第2開閉部材53と平行に当接結合される場合は、ツバ部52a、53aは第2部材12及び第3部材13(アクチュエータ31の場合は第3部材13と連結部材14)と結合せず、自由な状態であっても差し支えない。
まず図5中の挟間が大きい(挟角が90°)以上)の左上側では、板状部材58と第2開閉部材のツバ部52aとの間に第1アコーディオン部材54が装着されている(なお、実際には第1アコーディオン部材54は複数の面積の異なるアコーディオン部材で構成されるが、この点は図6を参照して後述する)。第1アコーディオン部材54はツバ部52aと板状部材58とに結合して内部に収縮可能な空間を設けた蛇腹形状であり、第2開閉部材52及び第2開閉部材53が矢印E側に開いた場合にツバ部52aが板状部材58との挟間でつぶされて内部空間が縮小し、矢印Eと逆側に閉じた場合にはツバ部52aと板状部材58との挟間が拡大して内部空間が増大する。また、同様に左下側では、板状部材58と第1開閉部材のツバ部53aとの間に蛇腹形状の第2アコーディオン部材55が装着されており、矢印E側に開いた場合にツバ部53aが板状部材58との挟間でつぶされて内部空間が縮小し、矢印Eと逆側に閉じた場合にはツバ部53aと板状部材58との挟間が拡大して内部空間が増大する。また、右上側と右下側でも同様に、板状部材58と第1開閉部材の下面52b又は第2開閉部材の上面53bとの間に蛇腹形状の第3アコーディオン部材56、第4アコーディオン部材57が装着されており、第1アコーディオン部材54、第2アコーディオン部材55とは逆に、第1開閉部材52及び第2開閉部材53が矢印E反対側に閉じた場合には第1開閉部材52の下面52b及び第2開閉部材53の上面53bが板状部材58との挟間でつぶされて内部空間が縮小し、矢印E側に開いた場合には内部空間が拡大する。
次にアクチュエータ50の空気の流出入の構造及び空気の流れについて説明する。第1アコーディオン部材54にはその内部から海面上方まで接続する流入配管61と第1アコーディオン部材54の内部から後述する第1フロート部材15の内部まで接続する流出配管62とが設けられ、同様に、第2アコーディオン部材55にはその内部から海面上方まで接続する流入配管63と第2アコーディオン部材55の内部から第1フロート部材15の内部まで接続する流出配管64とが設けられ、第3アコーディオン部材56にはその内部から第1フロート部材15の内部まで接続する流出配管65と第3アコーディオン部材56の内部から海面上方まで接続する流入配管66とが設けられ、第4アコーディオン部材57にはその内部から第1フロート部材15の内部まで接続する流出配管67と第4アコーディオン部材57の内部から海面上方まで接続する流入配管68と、が設けられている。
流入配管61は、流路の途中に海面の上方からの流入を許容し第1アコーディオン部材54からの流出を規制する逆止弁70を有し、流出配管62も流路の途中に第1アコーディオン部材54からの流出を許容し第1フロート部材15からの流入を規制する逆止弁71を有している。同様に、流入配管63、流出配管64はそれぞれ、流路の途中に海面から流入を許容し第2アコーディオン部材55からの流出を規制する逆止弁72、流路の途中に第2アコーディオン部材55からの流出を許容し第1フロート部材15からの流入を規制する逆止弁73を有している。また、流出配管65、流入配管66はそれぞれ、流路の途中に第3アコーディオン部材56からの流出を許容し第1フロート部材15からの流入を規制する逆止弁74、流路の途中に海面から流入を許容し第3アコーディオン部材56からの流出を規制する逆止弁75を有している。さらに、流出配管67、流入配管68はそれぞれ、流路の途中に第4アコーディオン部材57からの流出を許容し第1フロート部材15からの流入を規制する逆止弁76、流路の途中に海面から流入を許容し第4アコーディオン部材57からの流出を規制する逆止弁77を有している。
例えば、波力により海面上の第1フロート部材15が移動し、これにより第1開閉部材52及び第2開閉部材53が矢印Eと反対方向に閉じた場合、これに従って、それぞれ第1開閉部材52及び第2開閉部材53のツバ部52a、53aと板状部材58とに引っ張られて第1アコーディオン部材54及び第2アコーディオン部材55が開き、それぞれ第1開閉部材52及び第2開閉部材53の内側52b、53bと板状部材58との間で圧縮されて第3アコーディオン部材56及び第4アコーディオン部材57が閉じていく。このとき配管61、63から海面上の空気が第1アコーディオン部材54及び第2アコーディオン部材55の内部に流入し、配管65、67により第3アコーディオン部材56及び第4アコーディオン部材57は閉じて内部の空気が放出され、第1フロート部材15内に充填される。なお、上記第1アコーディオン部材54〜第4アコーディオン部材57は、図6(a)を参照して後述するようにそれぞれ空気の流出入の配管と連結された複数のアコーディオンで蛇腹状に形成されるが、ここでは第1アコーディオン部材54〜第4アコーディオン部材57それぞれに一組の流出入用の配管61〜配管68として表記している)。
逆に、第1開閉部材52及び第2開閉部材53が矢印E方向に開いた場合、これに従って、それぞれ第1開閉部材52及び第2開閉部材53のツバ部52a、53aと板状部材58との間で圧縮されて第1アコーディオン部材54及び第2アコーディオン部材55が閉じ、それぞれ第1開閉部材52及び第2開閉部材53と板状部材58とに引っ張られて第3アコーディオン部材56及び第4アコーディオン部材57が開いていく。このとき配管66、68から海面上の空気が第3アコーディオン部材56及び第4アコーディオン部材57の内部に流入し、配管62、64により第1アコーディオン部材54及び第2アコーディオン部材55内の空気が放出され、第1フロート部材15内に充填される。したがって、図5のアクチュエータ50の構成の場合、第1開閉部材52及び第2開閉部材53の開閉動作全体にわたって海面上の空気が第1〜第4アコーディオン部材54〜57内に供給され、第1フロート部材15内に放出されることとなり、第2部材12に対する第3部材13の揺動・上下運動、第3部材13に対する連結部材14の揺動の全域にわたって第1フロート部材15内に圧縮空気を送り出す駆動源となる。
なお、図5のアクチュエータ50は、第1開閉部材52及び第2開閉部材53の揺動角度に応じて圧縮空気の圧力を替えることができる。以下、具体的に説明する。図6は、図5のアクチュエータ50の各アコーディオン部材54、55、56、57において揺動角度に応じて段階的に放出される圧縮空気の圧力が変化する様子が示しており、(a)は各アコーディオン部材54、55、56、57のうち第1アコーディオン部材54の拡大模式図、(b)は第1アコーディオン部材54を構成する各アコーディオンと内部空気の圧力との関係を示す略図である。
ここで前提概念としてパスカルの原理について簡説する。互いに連通するピストンで密閉した管において一方のピストンに押し下げるように力を加えると、もう一方のピストンに押し上げるような力が発生する。このとき互いのピストンにかかる力の大きさはピストンの面積に比例する関係で釣り合っている。たとえば、2つのピストンの面積比を2:1にすると、大きいピストンには小さいピストンの2倍の重量の物体をおいて釣り合わせることができる。この原理をアクチュエータ50の第1アコーディオン部材54で例示説明する。
図6の例では(a)に示すように第1アコーディオン部材54は、第1開閉部材52のツバ部52aと板状部材58とに挟まれて、それぞれ密閉空間である3つのアコーディオン54a、54b、54cで構成される。また、図6(b)に示すようにアコーディオン54a、54b、54cはそれぞれ密閉空間となるべく仕切り54d、54eが設けられ、互いに第1フロート部材15に流体的に接続している。ツバ部52a、仕切り54d、54e、板状部材58それぞれに挟まれるアコーディオン54a、54b、54cの面積比は1:2:4であり、それぞれの面積をA、2A、4Aとし、第1フロート部材15内の圧力をP’とすると、
アコーディオン54aの内圧Pは、P =F/A
アコーディオン54bの内圧Pは、P/2=F/2A
アコーディオン54cの内圧Pは、P/4=F/4A となる。
したがって、P>P’>P/2の場合、
アコーディオン54aから第1フロート部材15内に圧縮空気が流れるが、アコーディオン54b、アコーディオン54c内からは流れず、アコーディオン54aが矢印方向に縮むことで第1フロート部材15の内圧が高くなる。第1開閉部材52のツバ部52aの揺動角度(図6(a)矢印方向の揺動角度)が大きくなり、アコーディオン54a内の空気がなくなって揺動で作用する力が2倍(2F)になると、アコーディオン54b内の空気が第1フロート部材15内に流れだし、さらにツバ部52aの揺動角度が大きくなり、アコーディオン54b内の空気がなって揺動で作用する力が4倍(4F)になると、アコーディオン54c内の空気が第1フロート部材15内に流れだす。
すなわち、段階的に面積が大きくなるアコーディオン54a、54b、54cを用意すれば、小さな揺動(波や潮位の変化が小さい)でも第1フロート部材15内に高圧力の圧縮空気を流入させることが可能となる。その結果、小型のアクチュエータ50であっても大きな電力を得ることができる。
次に第1フロート部材15の構造及び圧縮空気等の流出入について説明する。図7(a)は第1フロート部材15と浮力との関係を説明するための略斜視図であり、図7(b)は第1フロート部材15内への海水等の流出入を示す略図である。図7(a)に示すように第1フロート部材15は、内部を空洞とする略直方体形状(円筒でも可)の中空容器であり、内部に充填されるバラスト水の容量は、バラスト水及び第1部材11から第1フロート部材15までの総重量Mと、喫水位置までの海水から受ける浮力F2(喫水線までの水没(V2分の水没)によって発生する浮力(図7(a)では便宜上、後述する浮力F1と合わせてF(F1 or F2)と表記))との均衡で調整される。具体的には、浮力をF、バラスト水及び第1部材から第1フロート部材15までの総気中重量をM、喫水線から天面までの第1フロート部材15の容積をV1、底部から喫水線までの第1フロート部材15の容積をV2、バラスト水の容積をV3、バラスト水以外の第1フロート部材15内の容積(空気領域)をVB、喫水線から天面までの高さをL1、底部から喫水線までの高さをL2、海水の比重をρ、第1部材11から第1フロート部材15の水中重量m、とする。なお、水中重量mは、第1部材11から第3部材13の水中重量(MW1)と第1フロート部材15の喫水線以下までの水中重量(MW2)と第1フロート部材15の喫水以上の気中重量(MA1)との合算を意味するが、影響の小さい連結部材14の1/2の気中重量は簡略等のため除外している(以後、同様)。
まず、浮力F2は、F2=ρ・V2 …式(1)
バラスト水及び第1部材11から第1フロート部材15の総重量Mは、
M=ρ・V3+m …式(2)
浮力と総重量(重力)は釣り合うため、式(1)(2)から
ρ・V2=ρ・V3+m
ρ(V2−V3)=m …式(3)
となる。
ここで、喫水線とバラスト水の水面との位置について検討する。まず、波により第1フロート部材15が上昇しようとする場合、その上昇する力の最大力が浮力F1となる。浮力F1は、喫水線から天部までの第1フロート部材15により掻き出した海水の量V1に相当する。このことは波の水位が、第1フロート部材15の高さを含めた第1部材11〜第3部材13が伸びきった長さを超えた状態、すなわち最大ストロークでも第1フロート部材15が海中に沈降している状態であっても同様である。なお、通常状態では第1フロート部材15がストロークの途中で海中に沈降して海底面からの軸力が作用する最大力は最大ストロークである第1部材11〜第3部材13が延びきった状態で第1フロート部材15の天面が海面ギリギリに沈降する長さである。
一方、波が通り過ぎて下方に第1フロート部材15が下がってくると(図2(v)参照)、アクチュエータ30等を圧縮する力が徐々に大きく作用するため第1フロート部材15の下端面と喫水線との距離が段々と短くなってくる。第1部材11〜第3部材13が延びきった状態から波が下方に下がるときに第1部材11〜第3部材13を縮める力(アクチュエータ30等を駆動させる力)は、第1フロート部材15自体(詳細には、水中重量m=第1部材11〜第3部材13の水中重量(MW1)と第1フロート部材15の喫水以下までの水中重量(MW2)と第1フロート部材15の喫水以上の気中重量(MA1)との合算(連結部材14の1/2の気中重量は略))及びその内部のバラスト水V3の自重であり、喫水が最も下降した状態、すなわち第1フロート部材15の喫水線と下端面との距離がゼロになる場合が最大となる。連結部材14の2倍以上の大きな波高を条件に、浮力F1とバラスト水の入った第1フロート部材等の自重(詳細には、水中重量m=第1部材11〜第3部材13の水中重量(MW1)と第1フロート部材15の喫水以上の気中重量(MA2:第1フロート部材15の気中重量)との合算(連結部材14の1/2の気中重量は略))とが釣り合わなければ第1フロート部材15は効率よく下方に移動することができることとなる。F=Mの場合、第1フロート部材15の上昇と下降との力が同じになり、無駄なく効率的にエネルギーを生成できるので好ましい。第1フロート部材15は極力軽量であることが望ましい。その一方、波力発電装置としての強度が要求される。したがって、第1フロート部材15は比重が小さく薄板でも高強度で低腐食の素材で形成されることが望ましい。例えば、ガラス繊維樹脂(FRP)などである。
なお、上述するように第1フロート部材15は極力軽量であることが望ましい点については、下記の式から理解できる。
ρ(V2−V3)=m=MW1+MW2+MA1
ρ(V1−V3)=m=MW1+MA2
となる。
これらの式を差し引くと
ρ(V2−V1)=MW2+MA1―MA2
となり、この式を変形すると
V2=(MW2+MA1―MA2)/ρ+V1 これを第1フロート部材15の断面積Aで割ると
V2/A=L2=(MW2+MA1―MA2)/ρ/A+V1/A
=(MW2+MA1―MA2)/ρ/A+L1 となる。
ここで、L2とL1等しくするほうが、エネルギーも同じとなり、さらに有効となる。従って、(MW2+MA1―MA2)を小さくすることが好ましく、すなわち第1フロート部材15は極力軽量であることが望ましいこととなる。
次に、第1フロート部材15内への圧縮空気の流出入について説明する。図7(b)ではアクチュエータ30、31との間での圧縮空気の流出入で例示する。アクチュエータ30、31から放出された空気は配管39、43を通って第1フロート部材15の天面から内部に流入し、逆止弁38、42でアクチュエータ30、31内に逆流しないことと相まってバラスト水の上方に圧縮空気として充填される。また、第1フロート部材15の天面から内部の空気が、配管81を通してタービン等の発電手段に放出される。タービン等の発電手段は本明細書では図示しないが、第1フロート15から放出される圧縮空気流でタービン(または空気エンジン)等を駆動するものであり、第1フロート15から配管81と流体的に接続される。また、この発電手段は複数の波力発電装置の第1フロート部材15からの配管81を合流させて1つのタービン(または空気エンジン)を回転させるものであっても良い。
次に台風等の緊急時に第1フロート部材15を海中に沈下させる方法及び再浮上させる方法について説明する。上述してきたように配管37、41は通常、海面上方に端部があり、通常、アクチュエータ30、31内の筒状部34が左右往復運動すると左方中空部32a及び右方中空部32bに海面上方の空気が流入し、配管39、43から第1フロート部材15内に空気が放出される。一方、緊急時には、配管37、41の端部又は配管37、41と合流する配管の端部が海中に位置(又は移動して位置)し、アクチュエータ31(のみ)内の筒状部34が左右往復運動により左方中空部32a及び右方中空部32bの内部に海水が充填され、配管39、43から第1フロート部材15内に放出される。配管39、43から海水が流入すると第1フロート部材15内のバラスト水の水位が上昇し、
浮力F<第1フロート部材15及びバラスト水の総重量M、すなわち
ρ・V1<ρ・V3+m …式(4)
になると、図2(vi)に示したように第1フロート部材15が海中に沈下し、海面上の大きな波力や潮力を避けることができる。
なお、第1フロート部材15内に放出される水量が多くなり、バラスト水量が大きくなるほど(式(4)の右辺と左辺との差が大きくなるほど)、第1フロート部材15の海中への沈降速度も大きくなる。すなわち、台風等緊急時に海面の波が大きくなり第1フロート部材15が大きく動くほど、海中への沈降速度も大きくなり、本波力発電装置によれば緊急度に応じた海中への回避対応ができる構成となっている。また、第1フロート部材15の底面外部から貫通して内部に至る配管80は、バラスト水量を調節するための管であり、その底面からの高さはバラスト水V3の調整高さとなる。従って、通常時は、配管80の先端から海水が外部に排出されることでバラスト水量が調節され、緊急時に第1フロート部材15を水没させたときには配管81を使って海水を排出する。
図8は波力発電装置10における海面上の連結部材14の動きを示す略図であり、(a)は海底面から海面までの縦断面(図2に示す視点)、(b)は海面を上方から見た略平面図である。波力発電装置10は、上述してきたように海底面に固定する固定端17に対して第1部材11が揺動(矢印A参照)及び軸回転(矢印B参照)する。したがって、連結部材14は枢結点21を基準に揺動するとともに海面と水平方向に回転(矢印C参照)する。したがって、図8(b)に示すように海面上の波の進行方向が矢印Dのときにはこれに従って第2フロート部材16(図1参照)も流され、連結部材は実線14に位置する。また、波の進行方向が矢印D’に変わったときにはこれに従って第2フロート部材16(図1参照)も流され、連結部材は矢印C方向に回転し点線14’に移動する。
すなわち、波力発電装置10の構成を採用すると第2フロート部材16及び連結部材14は、波の進行方向に対する吹き流し状態になって所謂風見鶏の効果を有することとなり、装置に過大な波力が集中することなく耐久性を維持することができる。また、連結部材14及び第2フロート部材16を波の進行方向及び波の高さに合わせて移動できることとすると、第2フロート部材16を波が最も高くなる砕波地点に位置することができるためアクチュエータ31(図4(b)参照)が大きく又は頻繁に動き発電効率が向上する。本波力発電装置10は、波力を効率良く電力にエネルギ変換できるため消波性も高く、その意味では海岸浸食防止の効果も高く、養殖場への被害やテトラポット設置数を減らすことができる点でも経済性が高い。
10、100、200 波力発電装置
11、111、211 第1部材
12、112、212 第2部材
13、113、213 第3部材
14、114、214 連結部材
15、115、215 第1フロート部材
16、116、216 第2フロート部材
17、117、217 固定端
30、31、50 アクチュエータ

Claims (7)

  1. 波力及び潮力による駆動力に基づく波力発電装置であって、
    少なくとも
    複数の部材が互いに枢結されて、その一端が海底面の所定位置に対して揺動回転及び軸回転可能な揺動体と、
    該誘導体の他端に枢結され、波の運動及び/又は潮の運動で自由運動可能な第1フロート部材と、
    該第1フロート部材と離間して連結され、第1フロート部材より小さい第2フロート部材と、
    前記第1フロート部材及び/又は前記第2フロート部材の運動を発電の動力源に変換するアクチュエータとを備え、
    前記誘導体は、
    一端が海底面の所定位置に対して揺動及び軸回転可能な第1部材と、
    該第1部材の他端に対して一端が揺動可能に枢結される第2部材と、
    該第2部材の他端に対して一端が揺動可能に枢結される第3部材とを備え、
    前記第1フロート部材は、前記第3部材の他端に対して枢結され、
    前記第1フロート部材と前記第2フロート部材とは互いに全方向に揺動可能に両者と両端で枢結する連結部材で連結される、波力発電装置。
  2. 前記第1部材と前記第2部材とはそれぞれの両端間の距離が略同一であり、
    前記第3部材は、両端間の距離が海底から所定の干潮面までの高さと略同一又はそれ以上である、請求項1に記載の波力発電装置。
  3. 前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材とのそれぞれの両端間の距離の合計は、海底から所定の満潮面までの高さと略同一又はそれ以上である、請求項2に記載の波力発電装置。
  4. 前記アクチュエータは、前記第3部材と前記連結部材とに連結される第1アクチュエータと、
    前記第3部材と前記第2部材とに連結される第2アクチュエータとを備え、
    前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータはそれぞれ、前記第3部材に対する前記連結部材の運動及び前記第3部材に対する前記第2部材の運動に従って運動させて内部空間を拡大・縮小することで拡大時には外部空気を該内部空間に流入させ、縮小時には内部空間の空気を圧縮させて前記第1フロート部材内に放出する駆動手段を有し、該第1フロート部材内を経由して放出される空気に基づいて発電する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の波力発電装置。
  5. 前記アクチュエータは、
    前記駆動手段の内部空間と海面上方又は海中とを流体的に接続する流入配管と、
    該内部空間と前記第1フロート部材内とを流体的に接続する流出配管とを有し、
    通常時には、前記第1フロート部材は内部のバラスト水の貯留量を調整することで喫水調整をし、前記流入配管が前記内部空間と海面上方とを接続することで前記駆動手段の運動にしたがって前記内部空間内の圧縮空気を前記流出配管から前記第1フロート部材の内部に流入させ、
    緊急時には、前記流入配管が前記内部空間と海中とを接続することで前記駆動手段の運動にしたがって前記内部空間内に流入した海水を前記流出配管から前記第1フロート部材の内部に流入させる、請求項4に記載の波力発電装置。
  6. 前記アクチュエータは、前記第3部材と前記連結部材とに連結される第1アクチュエータと、
    前記第3部材と前記第2部材とに連結される第2アクチュエータとを備え、
    前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータはそれぞれ、前記第3部材に対する前記連結部材の運動及び前記第3部材に対する前記第2部材の運動に従って運動させて内部空間を拡大・縮小することで拡大時には海水を該内部空間に流入させ、縮小時には内部空間の海水を放出する駆動手段を有し、放出される海水に基づいて発電する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の波力発電装置。
  7. 前記アクチュエータは、前記第3部材と前記連結部材とに連結される第1アクチュエータと、
    前記第3部材と前記第2部材とに連結される第2アクチュエータとを備え、
    前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータはそれぞれ、前記第3部材に対する前記連結部材の運動及び前記第3部材に対する前記第2部材の運動に従って運動させて内部空間を拡大・縮小することで拡大時には別途設けた液体タンク内の液体を該内部空間に流入させ、縮小時には内部空間の液体を前記液体タンク内に放出する閉流路を備える駆動手段を有し、該閉流路内又はそれから分流された流路内の液体流に基づいて発電する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の波力発電装置。
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