特定の態様、属性、及び特徴は、駆動モード、発振モード、または駆動モードと発振モードの両方が少なくともある期間有効であるハイブリッドモードで作動し得るハイブリッドジェネレータを対象とする。ジェネレータは、誘導性装置を含むがこれに限定されない多くの異なる種類の装置に対し電力を供給するのに使用され得る。
第1態様において、駆動モード及び発振モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために電力を供給するように構成されたジェネレータであって、誘導性装置に電気的に接続して、駆動モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ発振モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路と、回路に電気的に接続され、回路の動作を駆動モードまたは発振モードに切り替えるように構成されたプロセッサとを備える前記ジェネレータが提供される。
特定の構成において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の構成において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。別の実施形態において、プロセッサは、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。いくつかの事例において、プロセッサは、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。特定の実施例において、プロセッサは、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。別の事例において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。別の実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。いくつかの事例において、ジェネレータは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。別の実施形態において、ジェネレータは、プロセッサに電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。いくつかの実施形態において、プロセッサは、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの実施形態において、ジェネレータは、プロセッサと検出器の間に信号変換器を備える。特定の事例において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。別の実施形態において、プロセッサは、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。いくつかの事例において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。別の事例において、回路は、誘導コイルまたは平板電極を備える誘導性装置に電気的に接続するように構成される。
別の態様において、駆動モード及び発振モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために電力を供給するように構成されたジェネレータであって、誘導性装置に電気的に接続して、駆動モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ発振モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える前記ジェネレータが説明される。
特定の実施例において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の実施例において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。いくつかの構成において、回路は、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。別の実施形態において、回路は、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。いくつかの実施例において、回路は、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。特定の事例において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。別の実施形態において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。特定の実施例において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。いくつかの実施形態において、ジェネレータは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。別の実施形態において、ジェネレータは、回路に電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。特定の構成において、回路は、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの構成において、ジェネレータは、回路と検出器の間に信号変換器を備える。特定の実施形態において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施例において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。別の実施例において、回路は、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。特定の実施形態において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。いくつかの実施形態において、回路は、誘導コイルまたは平板電極を備える誘導性装置に電気的に接続するように構成される。
追加態様において、誘導性装置に電力を供給するように構成されたジェネレータであって、回路の第1状態時に駆動モードで誘導性装置に電力を供給し、回路の第2状態時に発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える前記ジェネレータが説明される。
特定の実施形態において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火中は駆動モードで作動するように構成される。いくつかの実施形態において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火後に第1状態から第2状態に切り替わるように構成される。特定の実施例において、回路は、誘導性装置の電圧及び/または電力を最大化する選択周波数を誘導性装置に対し提供するように構成された信号源を備える。いくつかの実施例において、信号源は、回路の第2状態時に無効化される。特定の構成において、回路は、誘導結合プラズマが点火された時を判断するように構成されたセンサを備える。別の構成において、ジェネレータは、プラズマが点火されたことをセンサが検出した後に、第1状態から第2状態に切り替わる。いくつかの実施形態において、回路は、第1状態時に無効化され、第2状態時に有効化されるように構成されたフィードバック手段を備える。特定の実施形態において、フィードバック手段は、誘導性装置に電気的に接続された少なくとも1つのフィードバック装置を備える。別の実施例において、回路は、駆動モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成された駆動増幅器を介して誘導性装置に電気的に接続された信号源を備え、前記回路はさらに、誘導性装置に電気的に接続され、発振モード中に有効化されるように構成されたフィードバック装置と、回路及びフィードバック装置に電気的に接続され、ジェネレータの動作を駆動モードから発振モードに切り替えるように構成されたスイッチとを備える。いくつかの実施例において、フィードバック回路は、約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。特定の実施形態において、ジェネレータは、駆動モード時に有効化され、発振モード時に無効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施例において、ジェネレータは、駆動モード時に無効化され、発振モード時に有効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。特定の実施例において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。いくつかの構成において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。別の構成において、ジェネレータは、誘導性装置に電気的に接続するように構成された検出器を備える。いくつかの構成において、回路は、プラズマの点火が検出器により検出された時、駆動モードから回路モードに切り替わるように構成される。別の構成において、ジェネレータは、検出器に電気的に接続された信号変換器を備える。いくつかの実施形態において、ハイブリッドモード時には、それぞれのトランジスタが有効化される。別の実施形態において、回路は、誘導コイルまたは平板電極を備える誘導性装置に電気的に接続するように構成される。
別の態様において、誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置により収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを維持するために電力を供給するように構成されたジェネレータとを備えるシステムであって、ジェネレータは、誘導性装置に電気的に接続して、駆動モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ発振モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路と、回路に電気的に接続され、回路の動作を駆動モードまたは発振モードに切り替えるように構成されたプロセッサとを備える、前記システムが開示される。
特定の構成において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の構成において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。さらなる実施形態において、プロセッサは、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。いくつかの事例において、プロセッサは、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。特定の実施形態において、プロセッサは、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。いくつかの実施例において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。別の実施例において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。さらなる実施例において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。追加実施例において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。いくつかの実施形態において、システムは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。特定の実施形態において、システムは、プロセッサに電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。別の実施形態において、プロセッサは、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの構成において、システムは、プロセッサと検出器の間に信号変換器を備える。別の構成において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。特定の構成において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。いくつかの実施形態において、プロセッサは、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。別の実施形態において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。別の実施形態において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
追加態様において、誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置により収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを維持するために誘導性装置に対し電力を供給するように構成されたジェネレータとを備えるシステムであって、ジェネレータは、誘導性装置に電気的に接続して、駆動モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ発振モードでトーチ本体内の誘導結合プラズマを維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える、前記システムが提供される。
特定の構成において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の構成において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。追加構成において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。別の実施形態において、回路は、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。さらなる実施形態において、回路は、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。特定の実施例において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。さらなる実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。別の実施形態において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。追加実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。別の事例において、システムは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。いくつかの事例において、システムは、回路に電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。特定の実施例において、回路は、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。別の実施例において、システムは、回路と検出器の間に信号変換器を備える。いくつかの実施例において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。特定の構成において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。別の構成において、回路は、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。いくつかの実施形態において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。別の事例において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
別の態様において、誘導性装置と、回路の第1状態時に駆動モードで誘導性装置に電力を供給し、回路の第2状態時に発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える、誘導性装置に電気的に接続されたジェネレータとを備えるシステムが説明される。
特定の事例において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火中は駆動モードで作動するように構成される。別の実施形態において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火後に第1状態から第2状態に切り替わるように構成される。いくつかの実施例において、回路は、誘導性装置の電圧及び/または電力を最大化する選択周波数を誘導性装置に対し提供するように構成された信号源を備える。特定の実施形態において、信号源は、回路の第2状態時に無効化される。いくつかの実施例において、回路は、誘導結合プラズマが点火された時を判断するように構成されたセンサを備える。別の実施例において、ジェネレータは、プラズマが点火されたことをセンサが検出した後に、第1状態から第2状態に切り替わるように構成される。特定の構成において、回路は、第1状態時に無効化され、第2状態時に有効化されるように構成されたフィードバック手段を備える。別の構成において、フィードバック手段は、誘導性装置に電気的に接続された少なくとも1つのフィードバック装置を備える。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成された駆動増幅器を介して誘導性装置に電気的に接続された信号源を備え、回路はさらに、誘導性装置に電気的に接続され、発振モード中に有効化されるように構成されたフィードバック装置と、回路及びフィードバック装置に電気的に接続され、ジェネレータの動作を駆動モードから発振モードに切り替えるように構成されたスイッチとを備える。いくつかの事例において、フィードバック回路は、約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。別の事例において、ジェネレータは、駆動モード時に有効化され、発振モード時に無効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施形態において、ジェネレータは、駆動モード時に無効化され、発振モード時に有効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。別の実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。いくつかの実施例において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。別の実施例において、システムは、誘導性装置に電気的に接続するように構成された検出器を備える。いくつかの実施例において、回路は、プラズマの点火が検出器により検出された時、駆動モードから回路モードに切り替わるように構成される。別の実施形態において、システムは、検出器に電気的に接続された信号変換器を備える。いくつかの実施例において、ハイブリッドモード時には、それぞれのトランジスタが有効化される。別の実施例において、回路は、誘導コイルまたは平板電極を備える誘導性装置に電気的に接続するように構成される。
追加態様において、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、収容されたトーチ部分に対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置により収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを維持するために電力を供給するように構成されたジェネレータであって、誘導性装置に電気的に接続して、収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを駆動モードで維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを発振モードで維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路と、回路に電気的に接続され、回路の動作を駆動モードまたは発振モードに切り替えるように構成されたプロセッサとを備える前記ジェネレータと、トーチに流体連結された質量分析器とを備える質量分析計が提供される。
特定の実施例において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の実施例において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。別の実施形態において、プロセッサは、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。いくつかの実施例において、プロセッサは、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。特定の構成において、プロセッサは、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。別の構成において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。特定の実施例において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。特定の実施形態において、質量分析計は、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。いくつかの事例において、質量分析計は、プロセッサに電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。別の事例において、プロセッサは、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの実施形態において、質量分析計は、プロセッサと検出器の間に信号変換器を備える。別の事例において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。特定の構成において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。いくつかの実施形態において、プロセッサは、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。別の実施形態において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。特定の実施例において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
別の態様において、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、収容されたトーチ部分に対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置により収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを維持するために電力を供給するように構成されたジェネレータであって、誘導性装置に電気的に接続して、収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを駆動モードで維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを発振モードで維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える前記ジェネレータと、トーチに流体連結された質量分析器とを備える質量分析計が開示される。
特定の構成において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。いくつかの構成において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。別の構成において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。特定の実施例において、回路は、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。いくつか実施形態において、回路は、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。特定の実施例において、回路は、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。いくつかの実施例において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。特定の事例において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。別の事例において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。特定の実施形態において、質量分析計は、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。特定の事例において、質量分析計は、回路に電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。別の事例において、回路は、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの実施例において、質量分析計は、回路と検出器の間に信号変換器を備える。特定の構成において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの構成において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。別の構成において、回路は、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。特定の実施形態において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。別の実施例において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
追加態様において、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、トーチに対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、回路の第1状態時に駆動モードで誘導性装置に電力を供給し、回路の第2状態時に発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える、誘導性装置に電気的に接続されたジェネレータと、トーチに流体連結された質量分析器とを備える質量分析計が説明される。
特定の事例において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火中は駆動モードで作動するように構成される。いくつかの実施形態において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火後に第1状態から第2状態に切り替わるように構成される。別の実施形態において、回路は、誘導性装置の電圧及び/または電力を最大化する選択周波数を誘導性装置に対し提供するように構成された信号源を備える。いくつかの構成において、信号源は、回路の第2状態時に無効化される。別の実施形態において、回路は、誘導結合プラズマが点火された時を判断するように構成されたセンサを備える。特定の実施形態において、ジェネレータは、プラズマが点火されたことをセンサが検出した後に、第1状態から第2状態に切り替わるように構成される。特定の実施例において、回路は、第1状態時に無効化され、第2状態時に有効化されるように構成されたフィードバック手段を備える。いくつかの実施例において、フィードバック手段は、誘導性装置に電気的に接続された少なくとも1つのフィードバック装置を備える。別の事例において、回路は、駆動モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成された駆動増幅器を介して誘導性装置に電気的に接続された信号源を備え、回路はさらに、誘導性装置に電気的に接続され、発振モード中に有効化されるように構成されたフィードバック装置と、回路及びフィードバック装置に電気的に接続され、ジェネレータの動作を駆動モードから発振モードに切り替えるように構成されたスイッチとを備える。いくつかの実施形態において、フィードバック回路は、約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。別の実施形態において、ジェネレータは、駆動モード時に有効化され、発振モード時に無効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施例において、ジェネレータは、駆動モード時に無効化され、発振モード時に有効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。特定の構成において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。別の構成において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。追加構成において、質量分析計は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された検出器を備える。いくつかの事例において、回路は、プラズマの点火が検出器により検出された時、駆動モードから回路モードに切り替わるように構成される。別の事例において、質量分析計は、検出器に電気的に接続された信号変換器を備える。特定の事例において、ハイブリッドモード時には、それぞれのトランジスタが有効化される。別の事例において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
別の態様において、発光を検出するためのシステムであって、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、トーチに対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置により収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを維持するために電力を供給するように構成されたジェネレータであって、誘導性装置に電気的に接続して、収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを駆動モードで維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを発振モードで維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路と、回路に電気的に接続され、回路の動作を駆動モードまたは発振モードに切り替えるように構成されたプロセッサとを備える前記ジェネレータと、トーチ内の発光を検出するように構成された光検出器とを備える前記システムが説明される。
いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。特定の実施形態において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。別の実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。さらなる事例において、プロセッサは、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。別の事例において、プロセッサは、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。特定の事例において、プロセッサは、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。特定の実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。別の実施形態において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。特定の構成において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。いくつかの構成において、システムは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。特定の構成において、システムは、プロセッサに電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。いくつかの構成において、プロセッサは、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの事例において、システムは、プロセッサと検出器の間に信号変換器を備える。別の事例において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。特定の実施形態において、プロセッサは、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。いくつかの事例において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。別の事例において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
追加態様において、発光を検出するためのシステムであって、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、トーチに対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置により収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを維持するために誘導性装置に対し電力を供給するように構成されたジェネレータであって、誘導性装置に電気的に接続して、収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを駆動モードで維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを発振モードで維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える前記ジェネレータと、トーチ内の発光を検出するように構成された光検出器とを備える前記システムが提供される。
特定の実施例において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の実施例において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。いくつかの事例において、回路は、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。さらなる事例において、回路は、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。いくつかの構成において、回路は、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。別の構成において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。特定の実施例において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。特定の実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。別の実施形態において、システムは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。いくつかの事例において、システムは、回路に電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。別の事例において、回路は、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの実施形態において、システムは、回路と検出器の間に信号変換器を備える。別の事例において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。特定の事例において、回路は、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。別の事例において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。いくつかの実施形態において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
別の態様において、発光を検出するためのシステムであって、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、トーチに対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、回路の第1状態時に駆動モードで誘導性装置に電力を供給し、回路の第2状態時に発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える、誘導性装置に電気的に接続されたジェネレータと、トーチ内の発光を検出するように構成された光検出器とを備える前記システムが説明される。
いくつかの実施形態において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火中は駆動モードで作動するように構成される。特定の実施形態において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火後に第1状態から第2状態に切り替わるように構成される。別の実施形態において、回路は、誘導性装置の電圧及び/または電力を最大化する選択周波数を誘導性装置に対し提供するように構成された信号源を備える。さらなる実施形態において、信号源は、回路の第2状態時に無効化される。いくつかの実施例において、回路は、誘導結合プラズマが点火された時を判断するように構成されたセンサを備える。追加実施例において、ジェネレータは、プラズマが点火されたことをセンサが検出した後に、第1状態から第2状態に切り替わる。いくつかの実施例において、回路は、第1状態時に無効化され、第2状態時に有効化されるように構成されたフィードバック手段を備える。特定の実施形態において、フィードバック手段は、誘導性装置に電気的に接続された少なくとも1つのフィードバック装置を備える。特定の事例において、回路は、駆動モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成された駆動増幅器を介して誘導性装置に電気的に接続された信号源を備え、回路はさらに、誘導性装置に電気的に接続され、発振モード中に有効化されるように構成されたフィードバック装置と、回路及びフィードバック装置に電気的に接続され、ジェネレータの動作を駆動モードから発振モードに切り替えるように構成されたスイッチとを備える。いくつかの実施例において、フィードバック回路は、約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。特定の構成において、ジェネレータは、駆動モード時に有効化され、発振モード時に無効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施形態において、ジェネレータは、駆動モード時に無効化され、発振モード時に有効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。別の実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。特定の実施例において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。さらなる実施例において、システムは、誘導性装置に電気的に接続するように構成された検出器を備える。いくつかの実施例において、回路は、プラズマの点火が検出器により検出された時、駆動モードから回路モードに切り替わるように構成される。別の実施例において、システムは、検出器に電気的に接続された信号変換器を備える。別の構成において、ハイブリッドモード時には、それぞれのトランジスタが有効化される。追加構成において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
追加態様において、原子吸光放出を検出するためのシステムであって、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、トーチに対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置により収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを維持するために誘導性装置に対し電力を供給するように構成されたジェネレータであって、誘導性装置に電気的に接続して、収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを駆動モードで維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを発振モードで維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路と、回路に電気的に接続され、回路の動作を駆動モードまたは発振モードに切り替えるように構成されたプロセッサとを備える前記ジェネレータと、トーチに対し光を提供するように構成された光源と、トーチを透過した提供光の量を測定するように構成された光検出器とを備える前記システムが開示される。
いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の実施形態において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。さらなる実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。追加実施形態において、プロセッサは、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。いくつかの事例において、プロセッサは、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。特定の実施例において、プロセッサは、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。さらなる事例において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。別の実施形態において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。追加事例において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。いくつかの実施例において、システムは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。さらなる実施例において、システムは、プロセッサに電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。別の実施形態において、プロセッサは、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。別の実施例において、システムは、プロセッサと検出器の間に信号変換器を備える。特定の実施形態において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。別の実施例において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。特定の構成において、プロセッサは、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。追加構成において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。別の構成において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
別の態様において、原子吸光放出を検出するためのシステムであって、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、トーチに対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続して、収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを駆動モードで維持するために駆動モードで誘導性装置に電力を供給するように構成され、かつ収容されたトーチ部内の誘導結合プラズマを発振モードで維持するために発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える、誘導性装置に電気的に接続されたジェネレータと、トーチに対し光を提供するように構成された光源と、トーチを透過した提供光の量を測定するように構成された光検出器とを備える前記システムが提供される。
特定の実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続するように構成された信号源を備える。別の実施形態において、信号源は、RF周波数合成器、電圧制御発振器、及び切替可能RF信号源のうち少なくとも1つを備える。いくつかの事例において、回路は、誘導性装置に電気的に接続して、発振モード時に誘導性装置の作動中に有効化されるように構成されたフィードバック装置を備える。特定の実施例において、回路は、駆動モードで作動中にフィードバック装置を無効化するように構成される。いくつか実施形態において、回路は、発振モードで作動中にフィードバック装置を有効化するように構成される。特定の事例において、回路は、発振モードで作動中に信号源を無効化するように構成される。別の事例において、回路は、発振モードで作動時に約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。特定の実施例において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置に電気的に接続された駆動回路と、誘導性装置に電気的に接続された発振回路とを備える。特定の構成において、システムは、発振回路に電気的に接続され、発振回路のフィードバック装置と誘導性装置の間に存在するフィルタを備える。いくつかの構成において、システムは、回路に電気的に接続され、プラズマの点火時を判断するように構成された検出器を備える。別の構成において、回路は、プラズマが検出器により検出された後の任意の時点で、駆動モードから発振モードに切り替わるように構成される。いくつかの実施形態において、システムは、回路と検出器の間に信号変換器を備える。別の実施形態において、回路は、駆動モード及び発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。追加事例において、回路は、駆動モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つのトランジスタを備え、かつ発振モード時に誘導性装置に電気的に接続するように構成された少なくとも1つの追加トランジスタを備える。別の実施形態において、回路は、発振モードで作動中に少なくとも1つのトランジスタを無効化するように構成される。いくつかの事例において、ハイブリッドモード時には、少なくとも1つのトランジスタと少なくとも1つの追加トランジスタの両方が有効化される。いくつかの実施例において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
追加態様において、原子吸光放出を検出するためのシステムであって、イオン化源を維持するように構成されたトーチと、トーチの一部を収容する開口部を備え、トーチに対し無線周波エネルギーを供給するように構成された誘導性装置と、回路の第1状態時に駆動モードで誘導性装置に電力を供給し、回路の第2状態時に発振モードで誘導性装置に電力を供給するように構成された回路を備える、誘導性装置に電気的に接続されたジェネレータと、トーチに対し光を提供するように構成された光源と、トーチを透過した提供光の量を測定するように構成された光検出器とを備える前記システムが説明される。
特定の構成において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火中は駆動モードで作動するように構成される。別の構成において、ジェネレータは、誘導結合プラズマの点火後に第1状態から第2状態に切り替わるように構成される。いくつかの実施形態において、回路は、誘導性装置の電圧及び/または電力を最大化する選択周波数を誘導性装置に対し提供するように構成された信号源を備える。特定の実施例において、信号源は、回路の第2状態時に無効化される。追加実施例において、回路は、誘導結合プラズマが点火された時を判断するように構成されたセンサを備える。いくつかの実施例において、ジェネレータは、プラズマが点火されたことをセンサが検出した後に、第1状態から第2状態に切り替わる。別の実施形態において、回路は、第1状態時に無効化され、第2状態時に有効化されるように構成されたフィードバック手段を備える。さらなる実施例において、フィードバック手段は、誘導性装置に電気的に接続された少なくとも1つのフィードバック装置を備える。特定の実施形態において、回路は、駆動モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成された駆動増幅器を介して誘導性装置に電気的に接続された信号源を備え、回路はさらに、誘導性装置に電気的に接続され、発振モード中に有効化されるように構成されたフィードバック装置と、回路及びフィードバック装置に電気的に接続され、ジェネレータの動作を駆動モードから発振モードに切り替えるように構成されたスイッチとを備える。いくつかの実施例において、フィードバック回路は、約3つのRF周期内にインピーダンス整合を提供するように構成される。特定の実施形態において、ジェネレータは、駆動モード時に有効化され、発振モード時に無効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。いくつかの実施例において、ジェネレータは、駆動モード時に無効化され、発振モード時に有効化されるように構成された少なくとも1つのトランジスタを備える。別の実施形態において、回路は、駆動モードで作動中に誘導性装置に対し略一定周波数及び振幅を提供するように構成される。特定の実施例において、回路は、発振モードで作動中に変動周波数及び振幅を提供するように構成される。さらなる実施例において、システムは、誘導性装置に電気的に接続するように構成された検出器を備える。いくつかの実施形態において、回路は、プラズマの点火が検出器により検出された時、駆動モードから回路モードに切り替わるように構成される。別の実施形態において、システムは、検出器に電気的に接続された信号変換器を備える。別の実施形態において、ハイブリッドモード時には、それぞれのトランジスタが有効化される。いくつかの事例において、誘導性装置は、誘導コイルまたは平板電極を備える。
別の態様において、反応チャンバと、反応チャンバのある部分を収容するように構成された開口部を備える誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置を使用して収容された反応チャンバ部分に対し電力を供給するように構成された本明細書で説明される任意のジェネレータとを備える化学反応装置が提供される。
別の態様において、原子化チャンバと、原子化チャンバのある部分を収容するように構成された開口部を備える誘導性装置と、誘導性装置に電気的に接続され、誘導性装置を使用して収容された原子化チャンバ部分に対し電力を供給するように構成された本明細書で説明される任意のジェネレータと、原子化チャンバに流体連結され、原子化チャンバから原子化種を受け取り、受け取った原子化種を基質に供給するように構成されたノズルとを備える原料堆積装置が開示される。
追加態様において、トーチと、トーチの一部を収容するように構成された開口部を備える第1誘導性装置と、トーチの第2部分を収容するように構成された開口部を備える第2誘導性装置と、第1誘導性装置に電気的に接続された第1ジェネレータと第2誘導性装置に電気的に接続された第2ジェネレータであって、そのうちの少なくとも1つは本明細書で説明されるジェネレータのうちいずれか1つである前記第1ジェネレータ及び第2ジェネレータとを備えるシステムが提供される。
別の態様において、単一のジェネレータでプラズマを点火し維持する方法であって、駆動モードでジェネレータから誘導性装置に対し電力を供給してトーチ本体内のプラズマを点火することと、プラズマが点火された後の任意の時点で駆動モードから発振モードにジェネレータを切り替えることとを含む前記方法が説明される。
追加態様において、単一のジェネレータでプラズマを点火し維持する方法であって、駆動モード及び発振モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成されたジェネレータから誘導性装置に対し電力を供給してトーチ本体内のプラズマを点火することと、ジェネレータの駆動モードを使用してプラズマを維持することとを含む前記方法が説明される。
別の態様において、単一のジェネレータでプラズマを点火し維持する方法であって、駆動モード及び発振モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成されたジェネレータから誘導性装置に対し電力を供給してトーチ本体内のプラズマを点火することと、ジェネレータの発振モードを使用してプラズマを維持することとを含む前記方法が説明される。いくつかの事例において、ジェネレータから発振モードで電力が供給されることにより、プラズマは点火される。別の事例において、方法は、発振モードを使用してある期間プラズマが維持された後に、ジェネレータを駆動モードに切り替えることを含む。
追加態様において、誘導性装置を使用して維持される誘導結合プラズマシステムの品質を測定する方法であって、誘導性装置に電気的に接続されたジェネレータから誘導性装置に対し制御信号を提供することであって、ジェネレータは駆動モード及び発振モードで誘導性装置に対し電力を供給するように構成され、制御信号はジェネレータが駆動モードで作動している時に提供される、前記制御信号を提供することと、誘導結合プラズマシステムの状態を評価するために制御信号に対するシステム応答を監視することとを含む前記方法が説明される。
別の態様において、図5に示されるようなジェネレータ回路が提供される。
追加態様において、図5のジェネレータ回路において示されるような発振回路が開示される。
別の態様において、誘導結合プラズマを維持する方法であって、図2A〜2Cに示されるようなジェネレータ回路を使用して発振モードでトーチに対し電力を供給することを含む前記方法が説明される。
別の態様において、誘導結合プラズマを維持する方法であって、図2A〜2Cに示されるようなジェネレータ回路を使用して駆動モードでトーチに対し電力を供給することを含む前記方法が提供される。
追加態様において、誘導結合プラズマを維持する方法であって、図2A〜2Cに示されるようなジェネレータ回路を使用してハイブリッドモードでトーチに対し電力を供給することを含む前記方法が開示される。
別の態様において、誘導結合プラズマを維持する方法であって、任意の図5に示されるようなジェネレータ回路を使用して発振モードでトーチに対し電力を供給することを含む前記方法が提供される。
追加態様において、誘導結合プラズマを維持する方法であって、図5に示されるようなジェネレータ回路を使用して駆動モードでトーチに対し電力を供給することを含む前記方法が開示される。
別の態様において、誘導結合プラズマを維持する方法であって、図5に示されるようなジェネレータ回路を使用してハイブリッドモードでトーチに対し電力を供給することを含む前記方法が説明される。
追加特徴、態様、実施例、構成、及び実施形態が、さらに詳しく後述される。
本明細書において開示される技術の分かり易い説明を提供するために、特定の実施形態は、単数形及び複数形用語に関連して下記に説明される。これらの用語は、便宜のためにのみ使用され、本明細書において説明される装置、方法、システムを限定する意図はない。特定の実施例は、駆動モード及び発振モードという用語に関連して本明細書において説明される。駆動モード及び発振モードで使用される厳密なパラメータは異なり得るが、プラズマ生成用のRFジェネレータ周波数は、通常10MHzから90MHzであり、より詳しくは20MHzと50MHzの間であり、例えば約40MHzである。RFジェネレータの出力電力は、一般に約500ワットから50キロワットである。本明細書においてさらに詳しく説明されるように、誘導性装置に所望の電力を供給するために、フィードバックループは、駆動モードで作動中に無効化され、かつ電圧が選択され得る。発振モード時に、インピーダンスの急な変化を可能にするために、フィードバックループが有効化され得る。所望により、ジェネレータは完全に駆動モードで作動可能である。駆動モードでは、特定の適用において、発振モードと比べてより高い質量分析の感度が達成され得る。いくつかの実施形態において、駆動と発振のハイブリッドジェネレータは、ICP−OES、またはICP−MS、または本明細書で説明される他の同様の計器の一部であり得る。特定の実施形態において、例えばプラズマ生成を有効化または終了させる等、ジェネレータを制御するために、ジェネレータの動作はジェネレータ内に存在する、またはジェネレータに電気的に接続されたプロセッサまたはマスタコントローラにより制御され得る。本明細書において説明されるジェネレータでは2つのモードが可能であるが、所望によりジェネレータは、例えば駆動モードでのみ、または発振モードでのみといった単一モードでのみ作動可能である。
誘導結合プラズマを生成及び/または維持するためにジェネレータを使用する特定の実施形態も下記に説明される。しかしながら、容量結合プラズマ、炎、または例えば化学種の原子化及び/またはイオン化に使用され得る他の原子化/イオン化装置を発生させる、及び/または維持するのに、所望により同一のジェネレータが使用可能である。本明細書において説明される技術の様々な態様及び属性を例示するために、誘導結合プラズマを使用して特定の構成が下記に提供される。
特定の実施例において、イオンの堆積または他の用途を提供するために、本明細書で説明されるジェネレータは、高エネルギーのプラズマを維持し、化学分析用試料を原子化及び/またはイオン化するように使用され得る。プラズマを点火し維持するために、負荷コイル、平板電極、または他の好適な誘導性装置により、RFジェネレータ(RFG)からの一般に0.5キロワットから100キロワットまでの範囲のRF電力が、プラズマに対し誘導結合される。点火位相の間、及びプラズマが異なる化学試料の影響下にある時、プラズマは異なるRFインピーダンスを示す。最適電力転送を簡易化するために、RFジェネレータは、変動するプラズマインピーダンスにインピーダンスを適合させるように構成され得る。
特定の実施形態において、既存のRFジェネレータは、発振方式(すなわちモード)または駆動方式(すなわちモード)の2つの方式のうち1つのみを使用して作動するように構成される。これらの方式にはそれぞれ、利点と弱点がある。発振方式において、RFジェネレータは、電力発振回路である。発振周波数は、発振器の共振回路により特定される。多くの事例において、プラズマインピーダンス及び誘導性装置は共振器及びフィードバック経路の一部であるため、発振周波数は変動するプラズマインピーダンスに適合するように迅速に変更可能である。当属性は、高いスループット率で異なる未知の試料の分析を簡易化する。プラズマ点火中に発振方式が実施されると、誘導性装置のRFインピーダンスにより、プラズマ生成のない状態からプラズマ生成に成功した状態に急に大幅に変化し得る。点火前は、誘導性装置はインダクタとして作動するため、当インダクタに供給される全てのRF電力は実質的に無効電力である(すなわち有効電力ではない)。プラズマ点火が成功した後に、誘導性装置は有効電力をプラズマに誘導結合する。誘導性装置から得られる、電力トランジスタを駆動させるための発振器のフィードバック信号も急に変化する。その結果、プラズマ点火中にフィードバック信号は不十分に制御されるため、プラズマ点火のために発振方式が実施される時、電力エレクトロニクスに損害を与える実質的リスクがある。前述の周波数範囲におけるRF発電に最も一般的に使用されるシリコン電力トランジスタの耐圧は、ゲート(入力)で約−6ボルトから+12ボルト、ドレイン耐圧で約+150ボルトである。旧来のより遅いシリコントランジスタのゲート耐圧限度は、−40ボルトから+40ボルトであり得る。半導体技術における進歩は多くの場合、素子耐圧下限を犠牲にしてトランジスタ速度(例えばユニティゲイン周波数Ft、または最大発振周波数Fmax)を上げるようなデバイススケーリング(例えばゲート長を短くする)により達成されているため、エレクトロニクスにおいて損害防止を施すことが特に望ましい。基本周波数を超える高調波の有能電力利得は、信号波形及び電流導通角を最適化するのに使用され得るため、トランジスタ速度の向上は、高効率電力増幅器(例えばクラスC、クラスD、クラスE、クラスF等)の設計を簡易化する。これらの高速かつ低耐圧の装置の実装の利点は、点火中にはフィードバック信号の制御が不十分になるという弱点と、比較検討され得る。フィードバック信号振幅の急な増加は、無制御のポジティブフィードバックループを急速に強化し得るため、ジェネレータのトランジスタは破壊される。プラズマ点火時の発振器における高周波、高電力、及び本質的な不安定性のため、過大信号を抑制または制御することが難しくあり得る。トランジスタを保護するためにフィードバック信号を抑制し過ぎると、プラズマが点火し損ね得る。さらに、発振器設計において、より高いRFスプリアス信号及びより高い位相雑音が現れ得る。このような欠点は、機器の感度を落とし得る。これらの課題を克服するため、発振方式のみを実施するように構成されたジェネレータは一般に、回路部品への潜在的損害を回避するように、より高価な、及び/またはより低速で低効率な高耐圧トランジスタを備える。
駆動方式(すなわちモード)のみを実施するように構成されたジェネレータは一般に、例えば調整可能もしくは固定(しかし異なり得る)である所定もしくは事前選択の周波数といった、制御された周波数及び振幅で作動する安定したRF源を使用する。信号源の典型的な実施例は、高品質の水晶RLC/RC共振子を備える、例えば10ワット未満の小さい信号のRF合成器または電圧制御発振器(VCO)である。RF電力増幅器は、プラズマ生成のために、小さい制御RF信号を高電力レベルに拡大する。駆動方式は、トランジスタの故障を回避するために制御周波数及び信号振幅が選択され得るため、プラズマ点火に関して有利である。さらに多くの事例において、駆動方式は、例えばRFスプリアス信号の少ない、所望の信号周波数の強い信号音を有する信号スペクトルといった、スペクトル純度のより高いRF信号を作り出し得る。いくつかの構成において、より高い質量分析の感度を達成するには、発振モードのRFジェネレータより駆動モードのRFジェネレータの方が使用し易い。しかしながら、駆動方式を実施するように構成されたジェネレータにおけるインピーダンス整合は多くの場合、発振方式を実施するジェネレータと比べて非常に遅い。駆動式RFジェネレータは、RFインピーダンス変化を監視することで制御周波数(もしくは位相)及び/または振幅を調整するため、一般に位相ロックループ(PLL)によりRF源の周波数または位相を調整するフィードバック(またはエラー)信号が生成され得る。発振方式において当変更は多くの場合、2、3個のRF周期内で行われるが、駆動方式における当変更は、数十〜数千個のRF周期の速度で行われ、すなわち発振方式と比べて少なくとも十〜千倍遅く行われる。その結果、高スループットの質量分析用に駆動式RFジェネレータを設計することはより困難である。駆動方式で使用されるRF電力増幅器は多くの場合、標準50オームまたは75オーム負荷を駆動するように設計される。50オーム(または75オーム)負荷とトランジスタの間の追加インピーダンス整合は、さらに設計を複雑化し、構成部品の数と機器の設置面積を増加させ、不要な電力損失を起こし得る。
本明細書に説明されるジェネレータの特定の構成において、ジェネレータは、駆動モード及び発振モードでの作動を可能にする好適な構成部品を備え得る。異なる期間にプラズマに対し最適な電力を供給するために、ジェネレータは、プラズマ動作の異なる期間中に2つのモードで切り替わり得る(所望により)。例えば、トランジスタの故障を回避するために、プラズマ点火中にジェネレータは、周波数及び信号振幅のより良好な制御を提供するよう駆動モードで作動し得る。プラズマ点火後、所望によりジェネレータは駆動モードで作動し続けることが可能である、または試料導入中に起こり得るプラズマの変化に対するより迅速なインピーダンス整合を可能にするために発振モードに切り替わり得る。単一のジェネレータを使用して駆動モード及び発振モードの両方を実施する機能により、より安価で、及び/またはより高速で高効率な低耐圧トランジスタの使用が可能になる。様々な実施形態がプラズマを点火するためにハイブリッドジェネレータを駆動モードで使用するように本明細書において説明されるが、所望により、ジェネレータはプラズマ点火中及び/またはプラズマ点火後に発振モードで作動可能である。
特定の実施例において、本明細書に説明されるジェネレータは、駆動モード及び発振モード両方での作動を可能にし、2つのモードを迅速に切り替えることを可能にする好適な構成部品及び回路を備え得る。例えば、ジェネレータは、電力トランジスタと、駆動増幅器と、例えばRFスイッチといった様々なスイッチと、インピーダンス整合ネットワークとを備え得る。誘導性装置の出力から得られるフィードバック信号は、スイッチ(または可変利得回路)により電力トランジスタを駆動させるのに使用され得る。フィードバック信号は、調整可能な利得回路素子(例えば単段トランジスタ、多段増幅器、可変利得増幅器、可変デジタル/アナログ減衰器、可変コンデンサ、または他の調整可能な結合装置等)と共に一般に実装されるスイッチにより、有効化、無効化、または振幅調整され得る。スイッチまたは「切替」回路の飽和出力電力は、フィードバック信号の物理的電力を制限または制御するために選択され得る。例えば、単段トランジスタがスイッチとして使用される場合、例えばVDD電源といった電力供給は低減され得るため、スイッチの飽和(最大)出力電力は常に電力トランジスタが許容する最大入力電力より小さい。当構成においてトランジスタは、発振モードで作動中に保護される。さらに、電力トランジスタを駆動するために、RF駆動増幅器は、RF源を増幅するのに使用され得る。これらの構成部品が一緒に実装されると、RFジェネレータは、駆動モード、発振モード、及び駆動モードと発振モードの両方の特性を有したハイブリッドモードであって、駆動モードから発振モードへの移行時、またはその逆の移行時に現れる注入同期モードで、作動可能である。特定の実施形態において、駆動モードが実施される時、フィードバック信号はスイッチにより無効化され、RF駆動増幅器は有効化される。駆動モードから発振モードに切り替えるために、フィードバック信号スイッチは有効化され、RF駆動増幅器は無効化される。RFジェネレータはまた、例えばフィードバック信号とRF駆動増幅器の両方が有効化された時、注入同期モードになり得る。当事例において、RFジェネレータは、発振モードで作動しているが、動作周波数は駆動モードのRF源周波数にロックされる。単一のジェネレータを使用して様々なモードに切り替える機能により、点火中に駆動モードでトランジスタの故障を最小化することと、試料導入及び/または分析中に発振モードでインピーダンスを迅速に変更可能であることと、そしてトランジスタの故障の可能性を低減すると同時により安価で速いトランジスタを使用可能であることとを含むがこれに限定されない望ましい属性が提供される。所望により、ジェネレータは、駆動モードと発振モードを迅速に切り替えられ、そしてプラズマを維持するために、ほぼ連続的な注入同期モードを使用して駆動モードに戻り得る。
特定の実施例において、図1を参照すると、ジェネレータの概略ブロック図が示される。ジェネレータ100は、ジェネレータ100が駆動モードで作動中に有効化されるように構成された駆動回路110を備える。本明細書において説明されるように、駆動回路110は、負荷コイル130に電気的に接続されているように示されているが、負荷コイル130は、例えば平板電極を含む他の誘導性装置に置換えられ得る。ジェネレータ100はまた、負荷コイル130に電気的に接続された発振回路120を備える。回路110、120はそれぞれ電源(図示せず)に電気的に接続される。駆動回路110及び発振回路120はそれぞれ、選択された期間において異なる回路110、120の動作を許可するコントローラまたはプロセッサ140に電気的に接続され得る。ジェネレータ100の作動の1つの方法において、プラズマは、負荷コイル130に取り巻かれたトーチ本体135にガスを導入することにより点火される。制御された駆動RF信号を駆動モードでプラズマに提供するように駆動回路110を有効化することで、プラズマはスパークまたはアークにより点火され維持され得る。プラズマインピーダンスが安定すると(または所望時間もしくは選択時間経過後)、ジェネレータは駆動モードから発振モードに切り替わり得る。切り替え工程中、駆動回路110及び発振回路120の両方がある期間有効化され得る、すなわち注入同期モードが提供される。ジェネレータ100を発振モードに切り替えるために、発振回路120は有効化された状態が維持される一方、駆動回路110は無効化され得る。そして試料がプラズマに導入され、プラズマが試料/溶媒で充填された状態になると、発振モードによりインピーダンスの急な調整が可能になる。所望により、及び特定の試料に関して、ジェネレータ100は分析のために駆動モードに切り戻され得る。本明細書において説明されるように、特定の分析に関して駆動モードは、発振モードと比べてより高い感度を提供し得る。例示のため図1において回路110、120は別個の回路として示されているが、さらに詳しく後記されるように、駆動回路110及び発振回路120の構成部品は組み合わせられ得る。
特定の実施形態において、図2Aを参照すると、駆動モード及び発振モードを実施するのに好適な回路の特定の能動部品の回路図面が示される。図2Aに示される回路図面において、回路が駆動モードで作動することを可能にするように様々な構成部品が能動的である。回路200は、1対の増幅器212、214に電気的に接続された、例えば周波数合成器または本明細書において説明される他の好適な構成部品といった信号源210を備える。増幅器212、214は、別の組の増幅器222、224にそれぞれ電気的に接続され、かつコンデンサ232、234を介して負荷コイル260にそれぞれ電気的に接続される。例えば抵抗器、増幅器等、追加構成部品も存在し得るが、当例示を簡潔にするため図示されない。ジェネレータを駆動モードで使用する時、フィードバックループ(例えば下記図2B参照)は無効化され、負荷コイルに供給される電力は、トランジスタが故障する閾値未満であるように選択される。負荷コイル260に提供される周波数は走査され、例えば所望によりコイル電圧を最大化し得る周波数といったプラズマ点火を成功可能な周波数に調整される。信号変換器282、284を介してプロセッサ280に電気的に接続された検出器270は、プラズマを監視するのに使用され得る。例えば検出器270は、負荷コイル260に提供されるRF信号を監視するのに使用され得るRF検出器として構成され得る。別の構成において、検出器270は、例えばプラズマが一旦点火されるとプラズマからの発光を受け得る光センサ、ファイバ光学センサ、または他の装置といった光検出器として構成され得る。いくつかの実施形態において、検出器270は省略され、特定の負荷コイル(または他の誘導性装置)に対する電力レベルは固定され、トランジスタの故障を回避するレベルに設定され得る。増幅器252、254は、駆動モードでは無効化される。作動時に、トーチ本体(図示せず)のある部分を取り巻く負荷コイル260に対し決定された電力レベルが供給され、そして電力が投入されている間に、トーチ本体に供給されたプラズマガスが点火される。負荷コイル260からのRF電力の連続的な投入により、プラズマは生成され維持される。特定の実施形態において、ジェネレータは駆動モードで作動し続け、そして試料がプラズマに導入され得る。試料導入中、試料は一般に、溶媒等のキャリアと共にプラズマの中へ散布または噴霧される。プラズマは、試料を脱溶媒し、プラズマ内の化学種の原子化及び/またはイオン化を行うことが可能である。
特定の実施例において、一旦プラズマが点火され安定すると、発振回路を有効化し駆動回路を無効化して、発振モードに切り替えることが望ましくあり得る。本明細書に記載されるように、インピーダンス整合及びトーチ内のより安定したプラズマを提供するために、発振モードは、回路のインピーダンスを迅速に調整するのに使用され得るフィードバックを提供する。発振モードを実施するのに好適な回路の特定の能動部品の回路図面が、図2Bに示される。同様の参照番号を有する図2Bの構成部品は、図2Aの構成部品と同じである。駆動モードから発振モードに切り替えるために、コンデンサ242、244を介して負荷コイル260に電気的に接続された増幅器252、254は、フィードバックを提供するように有効化される。ある期間、増幅器212、214、252、254及び周波数合成器210は全て有効化され、この状態は本明細書の特定の事例において注入同期モードまたはハイブリッドモードと称される(図2C及び下記参照)。そしてジェネレータを駆動モードから発振モードに切り替えるために、増幅器212、214及び周波数合成器210(図2A参照)は終了される。一旦発振モードになると、試料はプラズマに導入され得る。試料導入中、発振モードは、駆動モードよりも望ましい属性を提供し得る。試料が導入されると、溶媒によりプラズマが冷却され、プラズマインピーダンスが急速に変更され得る。プラズマの鎮火を回避するために、インピーダンスを速く調整することが望ましい。増幅器252、254が提供するフィードバックによりインピーダンスの迅速な調整が可能になり、試料が導入、脱溶媒、原子化/イオン化された時から存在する異なる条件下でプラズマが維持される。説明されていないが、本明細書において説明される発振モードを使用してプラズマを点火することは可能である。例えば、プラズマが鎮火した場合、回路を駆動モードに切り戻すことなくプラズマは再点火され得る(しかしプラズマを点火するために所望により回路は駆動モードに切り戻され得る)。
特定の構成において、駆動モードから発振モードに移行中、両モードの構成部品は、ハイブリッドモードを提供するためにある期間有効化され得る。図2Cを参照すると、フィードバックループは有効化され、同時に駆動モードの構成部品も有効化される。特に、ハイブリッドモード時に、増幅器212、214、222、224、252、254は全て有効化される。このように、誘導性装置260に供給される電力は、駆動モードと発振モードの組合せ、すなわちハイブリッドである。当ハイブリッドモードは、駆動モードから発振モードへの移行時、または発振モード時、または駆動モード時に起こり得る、あるいは別の構成において、特定の分析または試験にはジェネレータをハイブリッドモードで作動させることが望ましくあり得る。例えば、ハイブリッドモードはプラズマの安定性を高めるために、プラズマ位相雑音を低減し得る。任意の1つの特定の理論に束縛されるものではないが、ハイブリッドモード時にプラズマジェネレータは発振モードであるが、周波数はプラズマインピーダンスに依存した自走周波数ではもうない。代わりに発振器は、制御周波数で発振器に注入された比較的小さい信号に従う。その結果、プラズマ周波数の位相雑音は低くなり、そしてプラズマ周波数はコントローラまたはプロセッサにより所望通りに制御及び最適化され得る(所望により)。制御周波数の注入信号は小信号にすぎないため、プラズマ振幅は一般に発振器のポジティブフィードバック経路に尚も依存する。例えば、メタノールがプラズマに投入された場合、プラズマインピーダンスは変化する。メタノールはプラズマから大量のエネルギーを吸収するため、プラズマは薄暗く見える。このような理由で、負荷コイルに対するプラズマが少ないため、プラズマ負荷コイル電圧が上げられる。この結果、より大きなフィードバック信号が提供され、これにより発振モードの駆動増幅器はより堅固にプラズマを維持するように駆動される。その結果、ハイブリッドモード時に、プラズマエネルギーは、溶媒と高マトリックスを有する異なる試料に対し尚もすばやく反応し得るが、周波数はコントローラ内の最適化アルゴリズムにより制御可能であり、かつ試料に影響されない。
特定の実施形態において、ジェネレータを駆動モードから発振モードに切り替えること、またはジェネレータがハイブリッドモードで作動することを可能にするために、増幅器212、214は別の構成部品に置換えられ得る。図3Aを参照すると、例えばRF源、VCO、位相ロックループ、または他の構成部品といった切替済信号源310は、駆動増幅器320に電気的に接続され得る。切替済信号源310は、例えばジェネレータの駆動モードを使用して電力を供給するために起動され、あるいはジェネレータから駆動回路を切断するために終了され得る。例えばRF信号源、VCO等の信号源350がスイッチ360に電気的に接続された代替実施形態が、図3Bにおいて示される。ジェネレータが起動している時、信号源350は連続的にオン状態で作動し、そしてスイッチ360の状態によって、スイッチ360は、信号源350をジェネレータ内の他の構成部品に電気的に接続し得る、またはジェネレータ内の他の構成部品への信号源350の電気的接続を切断し得る。追加構成において(図4A参照)、信号源410は電圧制御発振器420に電気的に接続され、システムの他の構成部品に信号を提供する(または提供しない)。例えば、VCOに印加される電圧により、測定可能信号がジェネレータの他の構成部品に対し提供され得る、または提供され得ない。所望により、増幅器は完全に省略され、その代りに切替可能信号源450(図4B参照)が使用可能である。信号源450は高電力信号源であり得るため、信号増幅器は不要である。本開示の恩恵により当業者は、信号源が誘導性装置に電気的に接続された追加構成を容易に選択するであろう。
特定の実施例において、ジェネレータの特定の構成部品の概略回路図面が図5において示される。誘導コイルはインダクタL2により表される。第1フィードバック経路には、コンデンサC5、C6、C7、C9、抵抗器R9、コンデンサC11、抵抗器R3、コンデンサC8、及びローパスフィルタL10が含まれる。第2フィードバック経路には、コンデンサC26、C27、C28、C30、抵抗器R10、コンデンサC31、抵抗器R6、コンデンサC29、及びローパスフィルタL20が含まれる。フィードバック経路は、誘導性装置(L2)電圧(すなわちジェネレータ出力)を、発振モードの駆動増幅器M4、M6の入力コンデンサC25、C46に戻すように接続する。コンデンサC11、C8、C31、C29は、例えば固定値セラミックコンデンサと電子的同調可能バラクタダイオードの組合せであり得る。発振モードの自走周波数はまた、プロセッサまたはコントローラ(図示せず)により調整可能である。インピーダンス整合のために、コンデンサC1、C3が存在する。トランジスタM1、M2(及びM5、M7)はそれぞれ、例えばパワー電界効果トランジスタ(FET)もしくはLDMOSトランジスタ、バイポーラトランジスタ、ダーリントンペア、または他の市販のトランジスタもしくはトランジスタを含む構成部品といった、単一集積回路パッケージ内に存在し得る。M1+M2、M5+M7は、誘導性装置L2に対しRF電力を生成する主要1キロワットパワーMOSFETである。M3、M4、M6、M8は、例えば25ワット(1キロワットよりも低い電力)パワーFETであり得る。M3、M8は、駆動モードの駆動増幅器であり、M4、M6は発振モードの駆動増幅器である。図5の回路を駆動モードで使用する際、M3、M8のゲートバイアスを作動させるためにDC電圧源V8は起動され(例えば2.7ボルトで)、そしてM4、M6を無効化するためにDC電圧V7は0ボルトに設定される。発振モード時に、M4、M6のゲートバイアスを作動させるためにDC電圧源V7は起動され(例えば2.7ボルトで)、そしてM3、M8を無効化するためにDC電圧V8は0ボルトに設定される。ハイブリッドモードでは、M3、M4、M6、M8のゲートバイアスを作動させるために、電圧源V7、V8にDC電圧が設定される(例えば2.7ボルトに)。パワーFETであるM1、M2、M5、M7のゲートバイアスを作動させるために、V5、V6はDC電圧源である(駆動、発振、注入同期モードに関係なく)。V5、V6、V7、V8は、プロセッサまたはコントローラ(図示せず)に制御されるADC(アナログデジタル変換器)により生成される。T1、T2は、フェライトコア巻数比3対1の降圧変圧器であり得る。C13、C32は、変圧器T1、T2の周波数応答を同調するためのコンデンサであり得る。所望によりT1、T2、C13、C32は省略可能である。C2、C4は高電圧高電力コンデンサである。L3、L5、L15、L13、L9、L19は、パワーMOSFETのVDD供給に対するRFチョークであり得る。L14、L16、L17、L18は、パワーMOSFETのゲート(VGG)供給に対するRFチョークであり得る。M1、M2、M5、M7に対するゲート保護ダイオードは示されていないが、所望により設置可能である。V1、V3は、1キロワットパワーFETのM1、M2、M5、M7に対するVDD‐DC供給である。V2は、駆動モード及び発振モードの駆動増幅器M3、M4、M6、M8に対するVDD‐DC供給である。図5に示される構成部品は例示目的のために提供されるが、省略、または他の構成部品を回路内に代わりに用いることが可能であり、さらに駆動モード、発振モード、及びハイブリッドモードで作動できる使用可能なジェネレータを提供可能である。さらに、ジェネレータを駆動モード、発振モード、及びハイブリッドモードで作動させるために、例えば1つまたは2つのトランジスタといった、より少ないトランジスタを備える好適な回路が提供され得る。
特定の実施例において、本明細書で説明されるジェネレータと共に使用するのに好適な誘導性装置は異なり得る。いくつかの実施形態において、誘導性装置は、例えば3〜10回といった選択巻数巻かれたワイヤを含む負荷コイルを備え得る。コイル状ワイヤは、プラズマを維持するために、トーチにRFエネルギーを供給する。例えば、図6Aを参照すると、トーチ514と負荷コイル512は、本明細書において説明されるジェネレータのうちの1つに電気的に接続するように示され、例えば負荷コイル512は図5の回路図面においてL2である。トーチ514は、3つの概同心管514、550、548を含む。最内管548は、プラズマ516に試料の原子化流546を供給する。中央管550は、プラズマ516に補助ガス流544を供給する。最外管514は、プラズマを維持するためのキャリアガス流528を供給する。キャリアガス流528は、中央管550の近くを層流でプラズマ516へ注がれ得る。補助ガス流544は中央管550内を通ってプラズマ516に注がれ、そして試料流546は、噴霧チャンバ(図示せず)または他の試料導入装置から最内管548を通ってプラズマ516に注がれ得る。ジェネレータから負荷コイル512に供給されるRF電流は、負荷コイル512内に磁場を形成し、その中にプラズマ516を閉じ込め得る。トーチ514から出るプラズマ尾部598が示される。特定の実施例において、プラズマ516は、予熱帯590と、誘導帯592と、初期放射帯594と、分析帯596と、プラズマ尾部598とを備える。負荷コイル512の作動時に、プラズマガスがトーチ512に導入され、点火され得る。点火中にプラズマ516を維持するために、負荷コイル512に電気的に接続されたジェネレータからのRF電力は、駆動モードで供給され得る。典型的なプラズマにおいて、アルゴンガスが毎分約15〜20リットルの流速でトーチに導入され得る。アルゴンガスを点火するために、スパークまたはアークを使用してプラズマ516が生成され得る。誘導コイル512からのトロイダル磁場は、アルゴン原子とイオンを衝突させ、これによりプラズマ516を形成する、例えば約5,000〜10,000K以上の加熱環境が生み出される。一旦プラズマ516が安定化すると、管546を通した試料導入中にプラズマ516のインピーダンスが変化するのに応じて迅速なインピーダンス調整を可能にするために、ジェネレータは駆動モードから発振モードに切り替えられ得る。所望により、特定の試料の分析のために、ジェネレータは駆動モードに、またはハイブリッドモードに切り戻され得る。図6Aにおいて負荷コイル512は約3巻き有しているように示されるが、当業者は本開示の恩恵により、3巻きよりも少ないまたは多い巻数を負荷コイル512が有し得ることを認識するであろう。
いくつかの実施形態において、1つまたは複数の平板電極は、本明細書で説明されるジェネレータに電気的に接続され得る。特定の実施例において、平板電極の平面性質により、トーチ本体の長手方向軸に対し略垂直のループ電流がトーチ本体内に生成される。所望により、3つ以上の平板電極が存在する場合、平板電極はお互いに対称的に離間され得る、または平板電極はお互いに非対称的に離間され得る。図6Bにおいて、ジェネレータが駆動モード及び発振モード時に平板電極が動作可能なように、ジェネレータに電気的に接続され得る2つの平板電極が例示される。電極652は、お互いから長さ”L”離れた位置に配置された2つの略並行平板652a、652bを備える。並行平板652a、652bはそれぞれ開口部654を備える。開口部654を通してトーチ514は配置され、これによりトーチ514と、最内管548と、中央管550と、開口部654とは、長手方向軸626に沿って整列し、これはトーチ514の長手方向軸に対し略並行である。開口部の厳密な寸法と形状は異なり、トーチを受け入れ可能な任意の好適な寸法及び形状であり得る。例えば、開口部654は、一般に円形であり得る、または正方形もしくは長方形であり得る、または他の形状、例えば三角形、楕円、卵型、もしくは他の好適な幾何学的形状であり得る。特定の実施例において、開口部は、トーチ514の外径より0〜50%、一般に約3%大きいサイズに作られ得るが、別の実施例において、トーチ514は、平板652a、652bに接触し、例えばトーチのある部分は、実質的な動作上の問題なく、平板の表面に接触し得る。電極552の開口部654はスロット564も含み得るため、開口部554はその周囲と連通する。平板652a、652bの使用時、本明細書において説明されるジェネレータは、平板652a、652bに電気的に接続される。開口部654を通してトロイダル磁場を生成する平面ループ電流を供給するために、駆動モード、発振モード、または注入同期モード時に、平板652a、652bに対しRF電流が供給される。プラズマを点火するために、ジェネレータは、駆動モードに設定されることが望ましく(しかし発振モードまたはハイブリッドモードも同様にプラズマを点火するのに使用可能である)、トーチ514の長手方向軸に略垂直である放射面に対し略並行である平面電流ループを生成するRF電流を供給する。プラズマ516の点火後、トーチ514へ試料を導入する前に、ジェネレータは駆動モードから発振モードに切り替えられ得る。所望により、特定の試料の分析のために、ジェネレータは駆動モードまたはハイブリッドモードに切り戻され得る。図6Bにおいて2つの平板電極652a、652bが示されるが、単一の平板電極が使用可能である、または3つの平板電極が使用可能である、または4つ以上の平板電極が使用可能である。さらに詳しく下記において論述されるように、各平板は所望により、同一のジェネレータに電気的に接続され得る、または異なるジェネレータに電気的に接続され得る。
特定の実施形態において、本明細書で説明されるジェネレータは、同じであり得るまたは異なり得る別のジェネレータと組み合わせて使用され得る。例示を容易にするために、いくつかの構成のブロック図が本明細書に含まれる。用語「単一モードジェネレータ」は、駆動モードまたは発振モードで作動可能であるが、一般にモードを切り替えられないジェネレータを指す。図7を参照すると、負荷コイル730、740にそれぞれ接続された、本明細書において説明されるハイブリッドジェネレータ710と、単一モードジェネレータ720とを備えるシステム700が示される。トーチ750は、負荷コイル730、740それぞれの開口部に配置される。システム700の作動時に、ジェネレータ710は、コイル730に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管750の左側から入り、軸方向にまずコイル730に到達する。ジェネレータ720は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ750内のプラズマを点火するためにジェネレータ710は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ720は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ710、720の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ710が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ720は起動され得ない。例えば、ジェネレータ720は、ジェネレータ710が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ710は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ720は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。別の実施形態において、ジェネレータ710は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ720は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。追加実施形態において、ジェネレータ710は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ720は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。特定の実施形態において、ジェネレータ710は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ720は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。所望により、負荷コイル730、740のコイル数は異なり得る、または同一であり得る。
特定の実施例において、本明細書で説明される例えば駆動モード、発振モード、及び/またはハイブリッドモードで作動可能であるハイブリッドジェネレータの上流に単一モードジェネレータが配置される別のシステムが、図8において示される。システム800は、負荷コイル830、840にそれぞれ接続された、単一モードジェネレータ810と、ハイブリッドジェネレータ820とを備える。トーチ850は、負荷コイル830、840それぞれの開口部に配置される。システム800の作動時に、ジェネレータ820は、コイル840に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管850の左側から入り、軸方向にまずコイル830に到達する。ジェネレータ810は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ850内のプラズマを点火するためにジェネレータ820は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ810は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ810、820の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ820が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ810は起動され得ない。例えば、ジェネレータ810は、ジェネレータ820が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ810は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ820は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。特定の実施形態において、ジェネレータ810は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ820は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。別の実施形態において、ジェネレータ810は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ820は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。追加実施形態において、ジェネレータ810は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ820は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。所望により、負荷コイル830、840のコイル数は異なり得る、または同一であり得る。
特定の実施例において、本明細書で説明される2つのハイブリッドジェネレータが存在する別のシステムが、図9において示される。システム900は、負荷コイル930、940にそれぞれ接続された、第1ハイブリッドジェネレータ910と、第2ハイブリッドジェネレータ920とを備える。トーチ950は、負荷コイル930、940それぞれの開口部に配置される。システム900の作動時に、各ジェネレータ910、920は、コイル930、940に対しそれぞれ、駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管950の左側から入り、軸方向にまずコイル930に到達する。いくつかの実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ910、920はそれぞれ駆動モードで作動する。別の実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ910、920のうち1つのジェネレータのみが駆動モードで作動し、そしてもう1つのジェネレータは終了され得る、または発振モードで作動し得る。プラズマ点火後、ジェネレータ910、920のうちの1つまたは両方のジェネレータは、駆動モードから発振モードに切り替えられ得る。例えば、ジェネレータ910は駆動モードで作動し続け、そしてジェネレータ920は発振モードに切り替えられ得る。異なる構成において、ジェネレータ910は発振モードに切り替えられ、そしてジェネレータ920は駆動モードで作動し続ける。別の構成において、ジェネレータ910、920はそれぞれ発振モードに切り替えられるが、これらは同時に切り替えられ得る、またはジェネレータ910が最初に発振モードに切り替えられて、その後にジェネレータ920が発振モードに切り替えられ得る(またはその逆順)。
2つ以上のジェネレータが存在する特定の実施形態において、各ジェネレータは単独に、1つ、2つ、3つ以上の平板電極に電気的に接続され得る。便宜上、2つの平板電極を使用した例示が図10〜12に示される。図10を参照すると、1対の平板電極1030、1040にそれぞれ接続された、本明細書において説明されるハイブリッドジェネレータ1010と、単一モードジェネレータ1020とを備えるシステム1000が示される。平板電極1030、1040は、それぞれの取付板1035、1045に結合されているのが示される。トーチ1050は、平板1030、1040それぞれの開口部に配置される。システム1000の作動時に、ジェネレータ1010は、平板1030に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管1050の左側から入り、軸方向にまず平板1030に到達する。ジェネレータ1020は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ1050内のプラズマを点火するためにジェネレータ1010は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ1020は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ1010、1020の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ1010が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ1020は起動され得ない。例えば、ジェネレータ1020は、ジェネレータ1010が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ1010は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ1020は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。別の実施形態において、ジェネレータ1010は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ1020は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。追加実施形態において、ジェネレータ1010は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ1020は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。特定の実施形態において、ジェネレータ1010は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ1020は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。
特定の実施形態において、本明細書で説明されるハイブリッドジェネレータの上流に単一モードジェネレータが配置される別のシステムが、図11において示される。システム1100は、1対の平板電極1130、1140にそれぞれ接続された、単一モードジェネレータ1110と、ハイブリッドジェネレータ1120とを備える。平板電極1130、1140は、取付板1135、1145にそれぞれ結合されているのが示される。トーチ1150は、平板電極1130、1140それぞれの開口部に配置される。システム1100の作動時に、ジェネレータ1120は、平板1140に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管1150の左側から入り、軸方向にまず平板1130に到達する。ジェネレータ1110は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ1150内のプラズマを点火するためにジェネレータ1120は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ1110は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ1110、1120の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ1120が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ1110は起動され得ない。例えば、ジェネレータ1110は、ジェネレータ1120が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ1110は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ1120は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。特定の実施形態において、ジェネレータ1110は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ1120は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。別の実施形態において、ジェネレータ1110は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ1120は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。追加実施形態において、ジェネレータ1110は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ1120は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。
特定の実施例において、本明細書で説明される2つのハイブリッドジェネレータが存在する別のシステムが、図12において示される。システム1200は、1対の平板電極1230、1240にそれぞれ接続された、第1ハイブリッドジェネレータ1210と、第2ハイブリッドジェネレータ1220とを備える。平板電極1230、1240は、それぞれの取付板1235、1245に結合されているのが示される。トーチ1250は、平板電極1230、1240それぞれの開口部に配置される。システム1200の作動時に、各ジェネレータ1210、1220は、平板1230、1240に対しそれぞれ、駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、トーチ1250の左側から入り、軸方向にまずコイル1230に到達する。いくつかの実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ1210、1220はそれぞれ駆動モードで作動する。別の実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ1210、1220のうち1つのジェネレータのみが駆動モードで作動し、そしてもう1つのジェネレータは終了され得る、または発振モードで作動し得る。プラズマ点火後、ジェネレータ1210、1220のうちの1つまたは両方のジェネレータは、駆動モードから発振モードに切り替えられ得る。例えば、ジェネレータ1210は駆動モードで作動し続け、そしてジェネレータ1220は発振モードに切り替えられ得る。異なる構成において、ジェネレータ1210は発振モードに切り替えられ、そしてジェネレータ1220は駆動モードで作動し続ける。別の構成において、ジェネレータ1210、1220はそれぞれ発振モードに切り替えられるが、これらは同時に切り替えられ得る、またはジェネレータ1210が最初に発振モードに切り替えられて、その後にジェネレータ1220が発振モードに切り替えられ得る(またはその逆順)。
2つ以上のジェネレータが存在する特定の実施形態において、1つのジェネレータは単独に1つ、2つ、3つ以上の平板電極に電気的に接続され、もう1つのジェネレータは負荷コイルに電気的に接続され得る。便宜上、2つの平板電極を使用した例示が図13〜18に示される。図13を参照すると、本明細書において説明されるハイブリッドジェネレータ1310と、単一モードジェネレータ1320とを備えるシステム1300が示される。ジェネレータ1310は負荷コイル1330に電気的に接続され、そしてジェネレータ1320は平板電極1340に電気的に接続される。平板電極1340は、取付板1345に結合されているのが示される。トーチ1350は、負荷コイル1330と平板1340の開口部に配置される。システム1300の作動時に、ジェネレータ1310は、コイル1330に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管1350の左側から入り、軸方向にまずコイル1330に到達する。ジェネレータ1320は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ1350内のプラズマを点火するためにジェネレータ1310は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ1320は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ1310、1320の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ1310が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ1320は起動され得ない。例えば、ジェネレータ1320は、ジェネレータ1310が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ1310は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ1320は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。別の実施形態において、ジェネレータ1310は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ1320は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。追加実施形態において、ジェネレータ1310は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ1320は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。特定の実施形態において、ジェネレータ1310は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ1320は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。
特定の実施例において、本明細書で説明されるハイブリッドジェネレータの上流に単一モードジェネレータが配置される別のシステムが、図14において示される。システム1400は、単一モードジェネレータ1410と、ハイブリッドジェネレータ1420とを備える。ジェネレータ1410は負荷コイル1430に電気的に接続され、そしてジェネレータ1420は平板電極1440に電気的に接続される。平板電極1440は、取付板1445に結合されているのが示される。トーチ1150は、負荷コイル1430と平板電極1440のそれぞれの開口部に配置される。システム1400の作動時に、ジェネレータ1420は、平板1440に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管1450の左側から入り、軸方向にまずコイル1430に到達する。ジェネレータ1410は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ1450内のプラズマを点火するためにジェネレータ1420は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ1410は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ1410、1420の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ1420が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ1410は起動され得ない。例えば、ジェネレータ1410は、ジェネレータ1420が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ1410は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ1420は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。特定の実施形態において、ジェネレータ1410は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ1420は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。別の実施形態において、ジェネレータ1410は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ1420は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。追加実施形態において、ジェネレータ1410は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ1420は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。
特定の実施例において、本明細書で説明される2つのハイブリッドジェネレータが存在する別のシステムが、図15において示される。システム1500は、第1ハイブリッドジェネレータ1510と、第2ハイブリッドジェネレータ1520とを備える。ジェネレータ1510は負荷コイル1530に電気的に接続され、そしてジェネレータ1520は平板電極1540に電気的に接続される。平板電極1540は、取付板1545に結合されているのが示される。トーチ1550は、負荷コイル1530と平板電極1540のそれぞれの開口部に配置される。システム1500の作動時に、各ジェネレータ1510、1520は、平板1530、1540に対しそれぞれ、駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、トーチ1550の左側から入り、軸方向にまずコイル1530下に到達する。いくつかの実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ1510、1520はそれぞれ駆動モードで作動する。別の実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ1510、1520のうち1つのジェネレータのみが駆動モードで作動し、そしてもう1つのジェネレータは終了され得る、または発振モードで作動し得る。プラズマ点火後、ジェネレータ1510、1520のうちの1つまたは両方のジェネレータは、駆動モードから発振モードに切り替えられ得る。例えば、ジェネレータ1510は駆動モードで作動し続け、そしてジェネレータ1520は発振モードに切り替えられ得る。異なる構成において、ジェネレータ1510は発振モードに切り替えられ、そしてジェネレータ1520は駆動モードで作動し続ける。別の構成において、ジェネレータ1510、1520はそれぞれ発振モードに切り替えられるが、これらは同時に切り替えられ得る、またはジェネレータ1510が最初に発振モードに切り替えられて、その後にジェネレータ1520が発振モードに切り替えられ得る(またはその逆順)。
図16を参照すると、本明細書において説明されるハイブリッドジェネレータ1610と、単一モードジェネレータ1620とを備えるシステム1600が示される。ジェネレータ1610は平板電極1630に電気的に接続され、そしてジェネレータ1620は負荷コイル1640に電気的に接続される。平板電極1630は、取付板1645に結合されているのが示される。トーチ1650は、負荷コイル1640と平板1630の開口部に配置される。システム1600の作動時に、ジェネレータ1610は、平板1630に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管1650の左側から入り、軸方向にまず平板1630に到達する。ジェネレータ1620は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ1650内のプラズマを点火するためにジェネレータ1610は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ1620は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ1610、1620の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ1610が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ1620は起動され得ない。例えば、ジェネレータ1620は、ジェネレータ1610が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ1610は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ1620は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。別の実施形態において、ジェネレータ1610は試料を脱溶媒するために発振モードで使用され、そしてジェネレータ1620は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。追加実施形態において、ジェネレータ1610は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ1620は試料を原子化/イオン化するために使用される駆動モードジェネレータであり得る。特定の実施形態において、ジェネレータ1610は試料を脱溶媒するために駆動モードで使用され、そしてジェネレータ1620は試料を原子化/イオン化するために使用される発振ジェネレータであり得る。
特定の実施例において、本明細書で説明されるハイブリッドジェネレータの上流に単一モードジェネレータが配置される別のシステムが、図17において示される。システム1700は、単一モードジェネレータ1710と、ハイブリッドジェネレータ1720とを備える。ジェネレータ1710は平板電極1730に電気的に接続され、そしてジェネレータ1720は負荷コイル1740に電気的に接続される。平板電極1730は、取付板1745に結合されているのが示される。トーチ1750は、負荷コイル1740と平板電極1730のそれぞれの開口部に配置される。システム1700の作動時に、ジェネレータ1720は、負荷コイル1740に対し駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、管1750の左側から入り、軸方向にまず平板1730に到達する。ジェネレータ1710は、駆動モードジェネレータまたは発振モードジェネレータのいずれかに構成され得る。いくつかの実施形態において、トーチ1750内のプラズマを点火するためにジェネレータ1720は駆動モードで作動し、そしてプラズマ点火後にジェネレータ1710は起動される。別の実施形態において、プラズマ点火中にジェネレータ1710、1720の両方が起動され得る。いくつかの事例において、ジェネレータ1720が駆動モードから発振モードに切り替わるまで、ジェネレータ1710は起動され得ない。例えば、ジェネレータ1710は、ジェネレータ1720が駆動モードから発振モードに切り替わるのと同時に起動される発振ジェネレータとして構成され得る。いくつかの実施形態において、ジェネレータ1710は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ1720は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。特定の実施形態において、ジェネレータ1710は試料を脱溶媒するための発振ジェネレータであり、そしてジェネレータ1720は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。別の実施形態において、ジェネレータ1710は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ1720は試料を原子化/イオン化するために駆動モードで作動し得る。追加実施形態において、ジェネレータ1710は駆動モードジェネレータであり、そしてジェネレータ1720は試料を原子化/イオン化するために発振モードで作動し得る。
特定の実施例において、本明細書で説明される2つのハイブリッドジェネレータが存在する別のシステムが、図18において示される。システム1800は、第1ハイブリッドジェネレータ1810と、第2ハイブリッドジェネレータ1820とを備える。ジェネレータ1810は平板電極1830に電気的に接続され、そしてジェネレータ1820は負荷コイル1840に電気的に接続される。平板電極1830は、取付板1845に結合されているのが示される。トーチ1850は、負荷コイル1840と平板電極1830のそれぞれの開口部に配置される。システム1800の作動時に、各ジェネレータ1810、1820は、平板1830、負荷コイル1840に対しそれぞれ、駆動モード、発振モード、またはハイブリッドモードで電力を供給するのに使用され得る。プラズマガスは、トーチ1850の左側から入り、軸方向にまず平板1830に到達する。いくつかの実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ1810、1820はそれぞれ駆動モードで作動する。別の実施形態において、プラズマ点火中に、ジェネレータ1810、1820のうち1つのジェネレータのみが駆動モードで作動し、そしてもう1つのジェネレータは終了され得る、または発振モードで作動し得る。プラズマ点火後、ジェネレータ1810、1820のうちの1つまたは両方のジェネレータは、駆動モードから発振モードに切り替えられ得る。例えば、ジェネレータ1810は駆動モードで作動し続け、そしてジェネレータ1820は発振モードに切り替えられ得る。異なる構成において、ジェネレータ1810は発振モードに切り替えられ、そしてジェネレータ1820は駆動モードで作動し続ける。別の構成において、ジェネレータ1810、1820はそれぞれ発振モードに切り替えられるが、これらは同時に切り替えられ得る、またはジェネレータ1810が最初に発振モードに切り替えられて、その後にジェネレータ1820が発振モードに切り替えられ得る(またはその逆順)。
特定の実施例において、本明細書で説明される単一のハイブリッドジェネレータは、2つ以上の誘導性装置に対し同時に電力を供給するのに使用され得る。図19を参照すると、システム1900は、負荷コイル1930、1940に電気的に接続されたジェネレータ1910を備える。トーチ1950は、負荷コイル1930、1940の開口部に配置される。システム1900の作動時に、負荷コイル1930、1940のうち1つまたは両方に対し、駆動モード、発振モード、または両モードで電力が供給され得る。いくつかの実施例において、ジェネレータ1910が駆動モードの時は、負荷コイル1930のみを起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。ジェネレータ1910が発振モードに切り替えられると、トーチ1950内のプラズマの全長を伸ばすために、負荷コイル1940も起動され得る。あるいは、ジェネレータ1910が駆動モードの時は、負荷コイル1930、1940の両方を起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。一旦プラズマが点火されると、ジェネレータ1910は発振モードに切り替えられ、所望により、負荷コイル1930、1940の両方が作動し得る、または負荷コイル1930、1940のうちの1つは終了され得る。ジェネレータ1910から負荷コイル1930、1940に対し異なる電力が供給されるような、好適な回路がジェネレータ内に存在し得る。例えば、負荷コイル1930に対しては、負荷コイル1940よりも大きい電力が供給されること(もしくはその逆)が望ましくあり得る。いくつかの実施形態において、負荷コイル1940は、負荷コイル1930とは異なる巻数を有し得るが、別の実施例において、負荷コイル1930、1940のそれぞれの巻数は同一であり得る。
特定の実施形態において、図19に示されるシステムと同様であるが2組の平板電極を含むシステムが、図20において示される。システム2000は、平板電極2030、2040に電気的に接続されたジェネレータ2010を備える。トーチ2050は、平板電極2030、2040の開口部に配置される。システム2000の作動時に、平板電極2030、2040の対のうち1つまたは両方に対し、駆動モード、発振モード、または両モードで電力が供給され得る。いくつかの実施例において、ジェネレータ2010が駆動モードの時は、平板電極2030のみを起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。ジェネレータ2010が発振モードに切り替えられると、トーチ2050内のプラズマの全長を伸ばすために、電極2040も起動され得る。あるいは、ジェネレータ2010が駆動モードの時は、平板電極2030、2040の両組を起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。一旦プラズマが点火されると、ジェネレータ2010は発振モードに切り替えられ、所望により、平板電極2030、2040の両組が作動し得る、または平板電極2030、2040の組のうちの1つは終了され得る。ジェネレータ2010から平板電極2030、2040の組に対し異なる電力が供給されるような、好適な回路がジェネレータ内に存在し得る。例えば、電極2030に対しては、電極2040よりも大きい電力が供給されること(もしくはその逆)が望ましくあり得る。特定の実施例において、電極2040は、電極2030とは異なる平板数を有し得るが、別の実施例において、電極2030、2040のそれぞれの平板数は同一であり得る。
特定の実施例において、図19、20に示されるシステムと同様であるが、1つの負荷コイルと1組の平板電極を含むシステムが、図21において示される。システム2100は、負荷コイル2130と平板電極2140に電気的に接続されたジェネレータ2110を備える。トーチ2150は、負荷コイル2130と平板電極2140の開口部に配置される。システム2100の作動時に、負荷コイル2130と平板電極2140のうち1つまたは両方に対し、駆動モード、発振モード、または両モードで電力が供給され得る。いくつかの実施例において、ジェネレータ2110が駆動モードの時は、負荷コイル2130のみを起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。ジェネレータ2110が発振モードに切り替えられると、トーチ2150内のプラズマの全長を伸ばすために、平板電極2140も起動され得る。あるいは、ジェネレータ2110が駆動モードの時は、負荷コイル2130と平板電極2140の両方を起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。一旦プラズマが点火されると、ジェネレータ2110は発振モードに切り替えられ、所望により、負荷コイル2130と平板電極2140の両方が作動し得る、または負荷コイル2130と平板電極2140のうちの1つは終了され得る。ジェネレータ2110から負荷コイル2130と平板電極2140に対し異なる電力が供給されるような、好適な回路がジェネレータ内に存在し得る。例えば、誘導コイル2130に対しては、平板電極2140よりも大きい電力が供給されること(もしくはその逆)が望ましくあり得る。
特定の実施例において、図19〜21に示されるシステムと同様であるが、負荷コイルの上流に1組の平板電極を含むシステムが、図22において示される。システム2200は、平板電極2230と負荷コイル2240に電気的に接続されたジェネレータ2210を備える。トーチ2250は、平板電極2230と負荷コイル2240の開口部に配置される。システム2200の作動時に、平板電極2230と負荷コイル2240のうち1つまたは両方に対し、駆動モード、発振モード、または両モードで電力が供給され得る。いくつかの実施例において、ジェネレータ2210が駆動モードの時は、平板電極2230のみを起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。ジェネレータ2210が発振モードに切り替えられると、トーチ2250内のプラズマの全長を伸ばすために、負荷コイル2240も起動され得る。あるいは、ジェネレータ2210が駆動モードの時は、平板電極2230と負荷コイル2240の両方を起動させてプラズマを点火することが望ましくあり得る。一旦プラズマが点火されると、ジェネレータ2210は発振モードに切り替えられ、所望により、平板電極2230と負荷コイル2240の両方が作動し得る、または平板電極2230と負荷コイル2240のうちの1つは終了され得る。ジェネレータ2210から平板電極2230と負荷コイル2240に対し異なる電力が供給されるような、好適な回路がジェネレータ内に存在し得る。例えば、平板電極2230に対しては、負荷コイル2240よりも大きい電力が供給されること(もしくはその逆)が望ましくあり得る。
特定の実施例において、本明細書で説明されるハイブリッドジェネレータは、発光システム(OES)に存在する誘導結合プラズマ(ICP)に動力を与えるために使用され得る。OESの例示的構成部品が、図23において示される。装置2300は、ICP2340に流体連結された試料導入システム2330を含む。ICP2340は、ジェネレータ2335に電気的に接続され、トーチ、負荷コイル(もしくは平板)、または他の誘導性装置を使用して生成され得る。ジェネレータ2335は、本明細書において説明されるハイブリッドジェネレータのうちのいずれかであり得る。ICP2340は、検出器2350に流体連結(または光学連結、または両連結)される。試料導入装置2330は、試料の性質によって異なり得る。特定の実施例において、試料導入装置2330は、ICP2340に試料を導入するために、液体試料を噴霧化するように構成された噴霧器であり得る。別の実施例において、試料導入装置2330は、ICP2340に直接試料を注入するように構成され得る。本開示の恩恵により当業者は、試料を導入するための他の好適な装置及び方法を容易に選択するであろう。検出器2350は、数多くの形態を有し、発光2355等の発光を検出し得る任意の好適な装置であり得る。例えば、検出器2350は、レンズ、鏡、プリズム、窓、バンドパスフィルタ等の好適な光学素子を含み得る。検出器2350はまた、マルチチャネルOES装置を提供するために、エシェル格子等の格子を含み得る。エシェル格子等の格子により、複数の発光波長の同時検出が可能になり得る。監視対象の1つまたは複数の特定の波長を選択するために、格子は、モノクロメータ、または他の好適な装置の中に配置され得る。特定の実施例において、検出器2350は、電荷結合素子(CCD)を含み得る。別の実施例において、複数の発光波長の同時検出を可能にするために、OES装置はフーリエ変換を実施するように構成され得る。検出器2350は、紫外域、可視域、近赤外域、遠赤外域等を含むがこれに限定されない広い波長域にわたって発光波長を監視するように構成され得る。OES装置2300はさらに、所望の信号の提供及び/またはデータ取得のために、マイクロプロセッサ及び/またはコンピュータ等の好適な電子機器と、好適な回路とを含み得る。好適な追加装置及び回路は、当技術分野において既知であり、例えばパーキンエルマーヘルスサイエンシーズ株式会社(PerkinElmer Health Sciences,Inc.米国マサチューセッツ州ウォルサム)から市販されているOptima2100DVシリーズ、Optima5000DVシリーズ、及びOptima7000シリーズのOES装置等、市販のOES上に存在し得る。任意の増幅器2360は、信号2355を増大させる、例えば検出された光子からの信号を増幅するように作動し、表示装置、コンピュータ等であり得る任意のディスプレイ2370に対し、当信号を提供し得る。信号2355が表示または検出するのに十分に大きい実施例において、増幅器2360は省略され得る。特定の実施例において、増幅器2360は、検出器2350から信号を受信するように構成された光電子倍増管である。しかしながら、当業者は本開示の恩恵により、信号を増幅するための他の好適な装置を選択するであろう。既存のOES装置にジェネレータ2335を追加導入すること、及び本明細書で開示されるジェネレータを使用して新たなOES装置を設計することもまた、本開示の恩恵により当業者の力量の範囲内であろう。OES装置2300はさらに、パーキンエルマーヘルスサイエンシーズから市販されているAS90及びAS93オートサンプラ等のオートサンプラ、または他の製造業者から入手可能な同様の装置を含み得る。
特定の実施形態において、本明細書で説明されるジェネレータは、吸収分光法(AS)のために設計された計器において使用され得る。原子とイオンは、低エネルギーレベルから高エネルギーレベルへ移行するためのエネルギーを供給するために、特定波長の光を吸収し得る。原子またはイオンは、基底状態から高エネルギーレベルへの移行の結果、複数の共鳴線を含み得る。このような移行を促進するのに必要なエネルギーは、下記においてさらに論述されるように、例えば熱、炎、プラズマ、アーク、スパーク、陰極線ランプ、レーザー等、数多くのエネルギー源を使用して供給され得る。いくつかの実施例において、原子またはイオンにより吸収されるエネルギーまたは光を提供するために、本明細書で説明されるジェネレータは、ICPに対し電力を供給するように使用され得る。特定の実施例において、シングルビームAS装置が図24において示される。シングルビームAS装置2400は、電源2410と、ランプ2420と、試料導入装置2425と、ハイブリッドジェネレータ2435に電気的に接続されたICP装置2430と、検出器2440と、任意の増幅器2450と、任意のディスプレイ2460とを備える。電源2410は、原子及びイオンにより吸収される1つまたは複数の波長の光2422を提供するランプ2420に対し電力を供給するように構成され得る。所望により、電源2410もジェネレータ2435に電気的に接続可能である。好適なランプは、水銀ランプ、陰極線ランプ、レーザー等を含むが、これに限定されない。ランプは好適なチョッパーまたはパルス電源を使用してパルス化され得る、またはレーザーが実装された実施例において、レーザーは選択周波数により、例えば毎秒5、10、もしくは20回にパルス化され得る。ランプ2420の厳密な構成は異なり得る。例えば、ランプ2420は、ICP2430に沿って軸方向に光を提供し得る、またはICP装置2430に沿って放射状に光を提供し得る。図24に示される実施例は、ランプ2420からの光が軸方向に供給されるように構成される。信号の軸視野を使用することにより、信号対雑音比に関する利点がもたらされ得る。ICP2430は、本明細書で説明される誘導性装置とトーチのいずれか、または本開示の恩恵により当業者が容易に選択または設計し得る他の好適な誘導性装置とトーチを使用して維持され得る。ICP2430において試料が原子化及び/またはイオン化されると、ランプ2420からの入射光2422により、原子が励起され得る。すなわち、ランプ2420が供給する光2422の何割かは、ICP2430において原子とイオンにより吸収され得る。残り割合の光2435は、検出器2440へ送られ得る。検出器2440は、例えばプリズム、レンズ、格子、及び例えばOES装置に関連して前述されたような他の好適な装置を使用して、1つまたは複数の好適な波長を提供し得る。ディスプレイ2460に提供される信号を増大させるために、任意の増幅器2450に対し信号が提供され得る。ICP2430における試料による吸光量を明らかにするために、透過率100%の基準値を提供するよう試料導入の前に水等のブランクが導入され得る。一旦試料がICPに導入された時、または試料がICPを出た時に透過した光の量は測定され、そして試料と共に透過した光の量は、透過率を求めるために基準値で割られ得る。当透過率の負log10は、吸光度に等しい。AS装置2400はさらに、所望の信号の提供及び/またはデータ取得のために、マイクロプロセッサ及び/またはコンピュータ等の好適な電子機器と、好適な回路とを含み得る。好適な追加装置及び回路は、例えばパーキンエルマーヘルスサイエンシーズから市販されているAAnalystシリーズの分光計等、市販のAS装置上に存在し得る。既存のAS装置に本明細書で開示されるジェネレータを追加導入すること、及び本明細書で開示されるジェネレータを使用して新たなAS装置を設計することもまた、本開示の恩恵により当業者の力量の範囲内であろう。AS装置はさらに、パーキンエルマーヘルスサイエンシーズから市販されているAS‐90A、AS‐90plus、及びAS‐93plusオートサンプラ等、当技術分野において既知のオートサンプラを含み得る。
特定の実施形態において、図25を参照すると、本明細書で説明されるジェネレータは、デュアルビームAS装置2500に使用され得る。デュアルビームAS装置2500は、電源2510と、ランプ2520と、ICP2565と、ICP2565の誘導性装置(図示せず)に電気的に接合されたジェネレータ2566と、検出器2580と、任意の増幅器2590と、任意のディスプレイ2595とを備える。電源2510は、原子及びイオンにより吸収される1つまたは複数の波長の光2525を提供するランプ2520に対し電力を供給するように構成され得る。好適なランプは、水銀ランプ、陰極線ランプ、レーザー等を含むが、これに限定されない。ランプは好適なチョッパーまたはパルス電源を使用してパルス化され得る、またはレーザーが実装された実施例において、レーザーは選択周波数により、例えば毎秒5、10、もしくは20回にパルス化され得る。ランプ2520の構成は異なり得る。例えば、ランプ2520は、ICP2565に沿って軸方向に光を提供し得る、またはICP2565に沿って放射状に光を提供し得る。図25に示される実施例は、ランプ2520からの光が軸方向に供給されるように構成される。信号の軸視野を使用することにより、信号対雑音比に関する利点がもたらされ得る。ICP2565は、本明細書で論述されるICPのいずれか、または本開示の恩恵により当業者が容易に選択または設計し得る他の好適なICPであり得る。ICP2565において試料が原子化及び/またはイオン化されると、ランプ2520からの入射光2525により、原子が励起され得る。すなわち、ランプ2520が供給する光2525の何割かは、ICP2565において原子とイオンにより吸収され得る。残り割合の光2567は、検出器2580へ送られる。デュアルビームを使用する実施例において、入射光2525はビーム分割器2530を使用して分割され、従って光の何割か、例えば約10%から約90%までが光ビーム2535としてICP2565へ伝送され、そして残りの割合の光は、光ビーム2540として鏡またはレンズ2550、2555へ伝送され得る。これらの光ビームは半透鏡等の結合器2570を使用して再結合され、結合された信号2575は、検出装置2580に提供され得る。そして、試料の吸収度を算出するために、基準値と試料の値との比率が決定され得る。検出装置2580は、例えばプリズム、レンズ、格子、及び例えばOES装置に関連して前述されたような当技術分野において既知の他の好適な装置を使用して、1つまたは複数の好適な波長を提供し得る。ディスプレイ2595に提供する信号を増大させるために、任意の増幅器2590に対し信号2585が提供され得る。AS装置2500はさらに、所望の信号の提供及び/またはデータ取得のために、マイクロプロセッサ及び/またはコンピュータ等、当技術分野において既知の好適な電子機器と、好適な回路とを含み得る。好適な追加装置及び回路は、例えばパーキンエルマーヘルスサイエンシーズ株式会社から市販されているAAnalystシリーズの分光計等、市販のAS装置上に存在し得る。既存のデュアルビームAS装置に本明細書で開示されるジェネレータを追加導入すること、及び本明細書で開示されるジェネレータを使用して新たなデュアルビームAS装置を設計することは、本開示の恩恵により当業者の力量の範囲内であろう。AS装置はさらに、パーキンエルマーヘルスサイエンシーズ株式会社から市販されているAS‐90A、AS‐90plus、及びAS‐93plusオートサンプラ等、当技術分野において既知のオートサンプラを含み得る。
特定の実施形態において、本明細書で説明されるジェネレータは、質量分析計において使用され得る。例示的MS装置が、図26において示される。MS装置2600は、試料導入装置2610と、ジェネレータ2625に電気的に接続されたイオン化装置2620(ICPと称する)と、質量分析器2630と、検出装置2640と、処理装置2650と、任意のディスプレイ2660とを備える。試料導入装置2610と、イオン化装置2620と、質量分析器2630と、検出装置2640は、1つまたは複数の真空ポンプを使用して、低い圧力で作動し得る。しかしながら特定の実施例においては、質量分析器2630と検出装置2640のみが低い圧力で作動し得る。試料導入装置2610は、イオン化装置2620に対し試料を供給するように構成された注入口システムを含み得る。注入口システムは、1つまたは複数の一括注入口、プローブ直接注入口、及び/またはクロマトグラフィ注入口を含み得る。試料導入装置2610は、注入器、噴霧器、または固体、液体、もしくは気体の試料をイオン化装置2620へ引き渡し得る他の好適な装置であり得る。イオン化装置2620は、ジェネレータ2625を使用して、例えば本明細書で説明されるハイブリッドジェネレータを使用して、生成及び/または維持される誘導結合プラズマであり得る。所望により、イオン化装置は、例えば試料を原子化及び/またはイオン化可能な別の装置といった別のイオン化装置に結合可能である。別のイオン化装置には、例えば、プラズマ(誘導結合プラズマ、容量結合プラズマ、マイクロ波誘導プラズマ等)、アーク、スパーク、ドリフトイオン装置、気相イオン化(電子衝撃イオン化、化学イオン化、脱離化学イオン化、負イオン化学イオン化)を使用して試料をイオン化可能な装置、電界脱離装置、電界イオン化装置、高速原子衝撃装置、二次イオン質量分析計装置、エレクトロスプレーイオン化装置、プローブエレクトロスプレーイオン化装置、ソニックスプレーイオン化装置、大気圧化学イオン化装置、大気圧光イオン化装置、大気圧レーザーイオン化装置、マトリックス支援レーザー脱離イオン化装置、エーロゾルレーザー脱離イオン化装置、表面増強レーザー脱離イオン化装置、グロー放電、共鳴イオン化、熱イオン化、サーモスプレーイオン化、放射線イオン化、イオン付着イオン化、液体金属イオン装置、レーザーアブレーションエレクトロスプレーイオン化、またはこれらの例示的イオン化装置のうちいずれか2つ以上の組合せが含まれる。質量分析器2630は、一般に試料の性質、所望の分解能等に応じた多数の形態を有し、そして典型的な質量分析器は、1つまたは複数の衝突セル、反応セル、または他の構成要素を所望通りに含み得る。検出装置2640は、既存の質量分析計と共に使用され得る任意の好適な検出装置、例えば電子倍増管、ファラデーカップ、被覆感光板、シンチレーション検出器等、及び本開示の恩恵により当業者が選択し得る他の好適な装置であり得る。処理装置2650は一般に、マイクロプロセッサ及び/またはコンピュータと、MS装置2600に導入される試料の分析に好適なソフトウェアとを含む。MS装置2600に導入される化学種の識別を決定するために、処理装置2650は、1つまたは複数のデータベースをアクセスし得る。当技術分野において既知の他の好適な追加装置はまた、パーキンエルマーヘルスサイエンシーズ式会社から市販されているAS‐90plus及びAS‐93plusオートサンプラ等のオートサンプラを含むがこれに限定されないMS装置2600と共に使用され得る。
特定の実施形態において、MS装置2600の質量分析器2630は、所望の分解能と導入試料の性質に応じた多数の形態を有し得る。特定の実施例において、質量分析器は、走査型質量分析器、磁場型分析器(例えば単収束型及び二重収束型MS装置用)、四重極型質量分析器、イオントラップ分析器(例えばサイクロトロン、四重極イオントラップ)、飛行時間型分析器(例えばマトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型分析器)、及び異なる質量対電荷比を有する種を分離可能な他の好適な質量分析器である。いくつかの実施例において、本明細書で開示されるMS装置は、1つまたは複数の他の分析技法と複合可能である。例えば、MS装置は、液体クロマトグラフ法、ガスクロマトグラフ法、キャピラリー電気泳動法、及び他の好適な分離技法を実行する装置と複合可能である。MS装置をガスクロマトグラフに結合する場合、ガスクロマトグラフからMS装置へ試料を導入するのに好適なインターフェイス、例えばトラップ、ジェット分離器等を備えることが望ましくあり得る。MS装置を液体クロマトグラフへ結合する場合もまた、液体クロマトグラフ法と質量分析法において用いられる容量の違いを明らかにするのに好適なインターフェイスを備えることが望ましくあり得る。例えば、液体クロマトグラフから出る少量の試料のみがMS装置へ導入されるように、分割インターフェイスが使用され得る。液体クロマトグラフから出る試料はまた、MS装置のイオン化装置へ運ぶのに好適なワイヤ、カップ、チャンバ内に堆積され得る。特定の実施例において、液体クロマトグラフは、試料が加熱された毛細管を通るように、試料を蒸発させ噴霧するように構成されたサーモスプレイを含み得る。本開示の恩恵により当業者は、液体クロマトグラフからMS装置へ液体試料を導入する他の好適な装置を、容易に選択するであろう。特定の実施例において、タンデム型質量分光分析のために、複数のMS装置はお互いに結合可能である。
特定の実施形態において、本明細書で説明されるシステム及び装置は、所望通りに追加構成部品を含むことが可能である。例えば、プラズマが点火されたときをシステムが検出できるように、プラズマの光路内に光センサを含むことが望ましくあり得る。光センサによりプラズマの存在が検出されたらすぐに駆動モードから発振モードへ切り替わることが望ましくあり得る。特定の実施例において、本明細書で説明されるジェネレータの構成部品は、空気、液体、またはペルチェ冷却器等の熱電装置により冷却され得る。空冷の場合、1つまたは複数のファンが存在し得る。電子部品から熱を吸収するために、システム中を流体が循環するように冷却装置または循環装置が存在し得る。
いくつかの実施例において、本明細書で説明されるジェネレータは、蒸着装置、イオン注入装置、溶接トーチ、分子ビームエピタキシ装置を含むがこれに限定されない非計器応用装置において使用され得る、またはイオン、原子、または熱といった所望の産物を提供する原子化及び/またはイオン化源を使用する他の装置またはシステムが本明細書で説明されるジェネレータと共に使用され得る。さらに、高温で特定の種の形成を促進するために、化学反応装置において本明細書で説明されるジェネレータが使用され得る。例えば、放射性廃棄物は、本明細書で説明されるジェネレータを含む装置を使用して処理され得る。
特定の実施例において、本明細書で説明されるジェネレータは、駆動モードでジェネレータから誘導性装置に対し電力を供給してトーチ本体内のプラズマを点火し、一旦プラズマが点火されると駆動モードから発振モードにジェネレータを切り替えるのに使用され得る。いくつかの事例において、ジェネレータは、誘導性装置に電力を供給するために、ある期間駆動モードで作動し続け得る。
特定の実施形態において、本明細書で説明されるジェネレータは、システムの様々な構成部品に関する情報を提供する品質管理応用装置において、または現場保守応用装置において使用され得る。例えば、技術者は、交換を要し得るシステムの構成部品(複数可能)を特定する手段としてジェネレータを使用可能である。作動時、トーチと誘導性装置は、連続的な高温暴露が原因で故障し得る、または電子部品は、過度の熱、過度の使用、または他の理由から故障し得る。いくつかの事例において、制御信号(または既知の振幅、形状、波形等の信号)は、ジェネレータが駆動モード時に提供され、かつジェネレータの電子部品が低いシステムパフォーマンスの原因であるかを判断するのに使用され得る。検出された制御信号が予期制御信号である場合、電子部品は、低いシステムパフォーマンスの原因として、取除かれ得る。所望により、制御信号は技術者により遠隔で送信され、これによりどのシステム部品が交換を必要としているかに関する遠隔フィードバックが技術者に提供され得る。例えば、制御信号は技術者に電子部品の忠実度に関する情報を提供するのに使用され、これにより技術者はシステムを修復するための保守依頼があった時、所望する部品を持っていくことができる。
特定の構成において、本明細書で説明されるハイブリッドジェネレータは駆動モード、発振モード、及びハイブリッドモードで作動可能であるが、エンドユーザはこれらのモードのうち1つのモードでのみジェネレータを作動させ得る。例えばユーザは、駆動モードを無効にし、ジェネレータを発振モードに限って作動させ得る。同様にユーザは、ジェネレータを所望により、駆動モードまたはハイブリッドモードに限って作動させ得る。ハイブリッドジェネレータを使用して維持される誘導結合プラズマまたは他の好適な原子化/イオン化装置の正確な動作のためにモード切り替えは必要ではないが、状況によってはモード切り替えを使用したほうがより良いパフォーマンスを生み出し得る。
特定の事例において、例えば負荷コイルまたは他の誘導性装置といった誘導性装置を駆動させるために、本明細書で説明されるジェネレータは、RF電力を供給するように一端で使用され得る。例えば、同相の電力トランジスタといったシングルエンド型トランジスタは、負荷コイルを駆動するために負荷コイルの一端で使用され、そして負荷コイルのもう一端は接地され得る。2つ以上の誘導性装置が存在する場合、1つの誘導性装置は、例えば異相といった逆の極性の1対のトランジスタにより差動的に駆動され、そしてもう一方の誘導性装置は、一端で負荷コイルを駆動するために、電力トランジスタにより駆動され得る。本明細書において説明される様々な誘導性装置及び構成のうちいずれも、負荷コイルは一端でジェネレータにより駆動されるシングルエンド型設計を使用し得る。
本明細書において説明される新しい態様、実施形態、特徴のうちいくつかをさらに例示するために、ある特定の実施例が以下に説明される。
実施例1
駆動及び発振モードを試すために、回路は図27において示されるように構成された。回路2700は、例えば周波数合成器、VCO、位相ロックループ、数値制御発振器(NCO)、または位相ロックループの一部であるNCOといった信号源2710を含む。信号源2710は、1対の増幅器2712、2714に電気的に接続される。増幅器2712、2714は、別の組の電力増幅器2722、2724にそれぞれ電気的に接続され、かつコンデンサ2732、2734を介して負荷コイル2760にそれぞれ電気的に接続される。電力増幅器2722、2744は、プラズマの生成/維持に十分なRF出力電力を考慮して設計された。プロセッサ2780と増幅器2722、2724の間に、制御信号が存在した。周波数合成器2710から負荷コイル2760に提供される周波数は走査され、コイル電圧を最大化する周波数に調整された。信号変換器2782、2784を介してプロセッサ2780に電気的に接続されたRF検出器2770は、負荷コイル2760に提供されるRF信号を監視するのに使用され得る。本明細書に記載されるように、RF検出器2770は、プラズマ点火を監視するために、光センサに置換可能である。駆動モードでコイル2760に電力を供給するように信号源2710と増幅器2712、2714、2722、2724を有効化することで、プラズマは点火された。RF検出器2770は、プラズマを監視するために使用された。マイクロコントローラ2780(MCU ARM Cortex‐M3)は、アナログデジタル変換器2784を介してRF検出器から信号を受信し、デジタルアナログ変換器2782を介して増幅器2712、2712、2722、2744に対し制御信号を送信するのに使用された。
プラズマが点火され、所望の電圧レベルがRF検出器2770を使用して検出された後、ジェネレータは駆動モードから図28に示される発振モードに切り替えられた。プロセッサ2780は、駆動モードから発振モードに切り替わるために、増幅器2712、2714を無効化し、フィードバック増幅器2782、2784を有効化した。ある期間(ハイブリッドモード時)において、駆動モードから発振モードへ移行中は全ての増幅器が有効化された。一旦発振モードになり、プラズマに試料と溶媒が導入されると、回路の一部となるプラズマのインピーダンス変化に合うように、回路のインピーダンスは迅速に調整され得る。
実施例2
実施例1のジェネレータは、様々な元素のピーク形状を測定するために、単一の四重極質量フィルタ分析計と組み合わせて使用された。NexION計器の銅製負荷コイルは、誘導性装置として使用された。NexIONシステムの他の構成部品もまた、測定を行うために使用された。40MHzの周波数が使用された。
図29は、リチウム及びベリリウム基準を用いるジェネレータと質量分析計を使用して取得されたリチウム及びベリリウムのスペクトルを示す。
図30は、マグネシウム基準を用いるジェネレータと質量分析計を使用して取得されたマグネシウムのスペクトルを示す。
図31は、インジウム基準を用いるジェネレータと質量分析計を使用して取得されたインジウムのスペクトルを示す。
図32は、ウラン238基準を用いるジェネレータと質量分析計を使用して取得されたウラン238のスペクトルを示す。
図33は、標準NexION計器を使用する元素の測定値と、駆動モード及び発振モードのハイブリッドジェネレータによる元素の測定値を比較する表を含む。ハイブリッドジェネレータによる発振測定値は、NexIONジェネレータにより取得された発振測定値と同様、またはそれより良い測定値である。特定の元素(Be、Mg)に関しては、ハイブリッドジェネレータを使用した駆動モードの方が発振モードよりも良い結果となった。
実施例3
ハイブリッドジェネレータの安定性を検査するために、ハイブリッドジェネレータは不均衡な状態に設定された。プロセッサを使用して、駆動差動信号の振幅及び位相を34.44MHzで不均衡化することで、ヌル点(仮想接地)は負荷コイルに沿って電気的に移動した。位相平衡は酸化物割合を含む感度に影響し、そして振幅平衡もまた感度に影響し得る。異なる時間に使用される様々な位相が、図34において示される。
最良の信号は、ジェネレータが位相鏡により約5度以内で差動的に駆動された(0、180度)時に観察された(図34のCe信号(最初の曲線)及びIn信号(最初の曲線の下の曲線)を表す最初の2つの曲線を参照)。約20度の位相誤差は、酸化物割合を実質的に増加させた(グラフの底部あたりのX軸の上にあるCeO曲線を参照)。
実施例4
図2において行われた測定は、少し異なる周波数を使用して繰り返された。その結果は、図35の表において示される。ハイブリッドジェネレータの発振モードは、標準NexIONジェネレータと同様の結果を出した。図33の測定値を取得するのに使用された発振モードの周波数(34.7MHz)と比べて、発振モードで使用された周波数(35.96MHz)におけるわずかな増加により、全ての測定元素に関して、発振モードは駆動モードよりも良い結果を出した。
本明細書において開示される実施例の要素を紹介する際、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、1つまたは複数の要素があることを意味する意図がある。用語「comprising」、「including」、及び「having」は無制限であることを意図し、記載された要素の他にさらなる要素があり得ることを意味する。実施例の様々な構成部品は、他の実施例の様々な構成部品と交換または代替可能であることを、本開示の恩恵により当業者は認識するであろう。
特定の態様、実施例、及び実施形態が上記に説明されたが、開示された例示的な態様、実施例、及び実施形態に関する追加、代替、修正、及び変更が可能であることを、本開示の恩恵により当業者は認識するであろう。