JP6694626B1 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6694626B1
JP6694626B1 JP2019227774A JP2019227774A JP6694626B1 JP 6694626 B1 JP6694626 B1 JP 6694626B1 JP 2019227774 A JP2019227774 A JP 2019227774A JP 2019227774 A JP2019227774 A JP 2019227774A JP 6694626 B1 JP6694626 B1 JP 6694626B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
pixel
unit
code
tap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019227774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021097334A (ja
Inventor
奥村 明弘
明弘 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Realop
Original Assignee
Realop
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Realop filed Critical Realop
Priority to JP2019227774A priority Critical patent/JP6694626B1/ja
Priority to PCT/JP2020/014373 priority patent/WO2021124596A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6694626B1 publication Critical patent/JP6694626B1/ja
Publication of JP2021097334A publication Critical patent/JP2021097334A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

【課題】画像中に焦点距離の異なる複数の被写体がある場合でも高画質画像を得る。【解決手段】第2収差補正処理部61は、注目画素を選択する注目画素選択部111と、コードタップを選択するコードタップ選択部112と、選択されたコードタップのコードを演算するコード演算部114と、注目画素毎に被写体までの距離を計測する距離計測部と、注目画素毎に光学系の焦点距離と計測された距離とに基づいて焦点距離のオフセット量を選択するオフセット量選択部と、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められた複数のタップ係数を記憶し、演算されたコードと判定されたオフセット量とに基づいて複数のタップ係数を出力する係数記憶部115と、フィルタタップの各画素値と出力された複数のタップ係数とに基づいて、注目画素毎に対応する出力画素の画素値を演算する積和演算部116と、を備えている。【選択図】図19

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置に関する。
近年、例えばビデオカメラ、電子スチルカメラ、いわゆるスマートフォン、セキュリティーカメラ、内視鏡、顕微鏡などの電子カメラの用途に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの撮像素子を用いた撮像装置が幅広く使用されている。
撮像装置は、一般に、画像の中心付近にある被写体にフォーカスを合わせて撮影する。このため、被写体より遠い位置にある背景や、被写体より近い位置にある物体がぼけてしまう問題がある。
このような問題に対して、特許文献1には、被写界深度の浅い画像に対するボケ補正を効率良く行う技術が記載されている。具体的には、特許文献1の技術は、デジタル写真画像から主要被写体領域を抽出し、主要被写体領域の画像を用いてボケを補正するための第1のパラメータを設定すると共に、デジタル写真画像全体または主要被写体領域以外の領域の画像を用いてボケを補正するための第2のパラメータを設定する。
次に、特許文献1の技術は、デジタル写真画像が被写界深度の浅い画像である確信度を求め、前記確信度が高いほど前記第1のパラメータの重みが大きくなるように前記第1のパラメータと前記第2のパラメータとを重付合算して前記ボケを補正するためのパラメータを取得する。そして、特許文献1の技術は、取得したパラメータを用いて前記デジタル写真画像に対して補正を行う。
また、特許文献2には、光学系の影響を受けて画質の劣化した画像を高精度に補正する技術が記載されている。具体的には、特許文献2の技術は、高画質画像と低画質画像とを用いたコード分類型適応フィルタの学習処理により求められたタップ係数に基づいて、光学系の影響を受けた低画質画像を高画質画像に補正する。
特開2005−122688号公報 特許第6164564号公報
しかし、特許文献1の技術は、主要被写体領域の被写界深度に応じてデジタル写真画像全体のボケを補正するので、主要被写体領域以外の部分についてはボケを改善できない問題がある。
特許文献2の技術は、学習処理用の高画質画像の中に焦点距離の異なる複数の被写体が写っている場合、低画質画像を高画質画像に補正しても、一部の被写体についてはボケが十分に改善できない問題がある。
本発明は、上述した実情を鑑みて提案されたものであり、画像中に焦点距離の異なる複数の被写体がある場合でも高画質画像を得ることができる画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置は、光学系を介して被写体からの光が入射された撮像部であって当該撮像部から出力された前記被写体の第1の画像に対して、前記第1の画像の中の1つの画素を注目画素として選択する注目画素選択部と、前記注目画素選択部により選択された注目画素に対して、複数の画素が第1の配列パターンで配列されたコードタップを選択するコードタップ選択部と、前記コードタップ選択部により選択された前記コードタップの特徴量を示すコードを演算するコード演算部と、前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記被写体までの距離を計測する距離計測部と、前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記光学系の焦点距離と、前記距離計測部により計測された距離と、に基づいて、焦点距離に対する所定のずれ量であるオフセット量を判定するオフセット量判定部と、コード及びオフセット量毎に、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められた複数のタップ係数を記憶し、前記コード演算部により演算されたコードと、前記オフセット量判定部により判定された前記オフセット量と、に基づいて複数のタップ係数を出力する係数記憶部と、前記注目画素選択部により選択された前記注目画素に対して、複数の画素が第2の配列パターンで配列されたフィルタタップを選択するフィルタタップ選択部と、前記フィルタタップ選択部により選択された前記フィルタタップの各画素値と、前記係数記憶部から出力された複数のタップ係数と、に基づいて、前記注目画素毎に対応する出力画素の画素値を演算することで、前記被写体の第2の画像を生成する画像生成部と、を備えている。前記タップ係数は、前記学習処理によって教師画像の各画素と生徒画像の各画素とがマッピングされた正規方程式を解くことにより算出されたタップ係数である。前記教師画像は、撮像光学系から撮像面までの距離が焦点距離に一致する状態で撮影された画像である。前記生徒画像は、前記撮像光学系から前記撮像面までの距離が前記焦点距離に対して前記オフセット量がある状態で撮影された画像である。
本発明に係る画像処理方法は、光学系を介して被写体からの光が入射された撮像部であって当該撮像部から出力された前記被写体の第1の画像に対して、前記第1の画像の中の1つの画素を注目画素として選択する注目画素選択ステップと、前記注目画素選択ステップにより選択された注目画素に対して、複数の画素が第1の配列パターンで配列されたコードタップを選択するコードタップ選択ステップと、前記コードタップ選択ステップにより選択された前記コードタップの特徴量を示すコードを演算するコード演算ステップと、前記注目画素選択ステップにより選択された注目画素毎に、前記被写体までの距離を計測する距離計測ステップと、前記注目画素選択ステップにより選択された注目画素毎に、前記光学系の焦点距離と、前記距離計測ステップにより計測された距離と、に基づいて、焦点距離に対する所定のずれ量であるオフセット量を判定するオフセット量判定ステップと、コード及びオフセット量毎に、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められた複数のタップ係数を記憶する係数記憶部から、前記コード演算ステップにより演算されたコードと、前記オフセット量判定ステップにより判定された前記オフセット量と、に基づく複数のタップ係数を読み出す係数読出しステップと、前記注目画素選択ステップにより選択された前記注目画素に対して、複数の画素が第2の配列パターンで配列されたフィルタタップを選択するフィルタタップ選択ステップと、前記フィルタタップ選択ステップにより選択された前記フィルタタップの各画素値と、前記係数読出しステップにより読み出された複数のタップ係数と、に基づいて、前記注目画素毎に対応する出力画素の画素値を演算することで、前記被写体の第2の画像を生成する画像生成ステップと、を備えている。前記タップ係数は、前記学習処理によって教師画像の各画素と生徒画像の各画素とがマッピングされた正規方程式を解くことにより算出されたタップ係数である。前記教師画像は、撮像光学系から撮像面までの距離が焦点距離に一致する状態で撮影された画像である。前記生徒画像は、前記撮像光学系から前記撮像面までの距離が前記焦点距離に対して前記オフセット量がある状態で撮影された画像である。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、光学系を介して被写体からの光が入射された撮像部であって当該撮像部から出力された前記被写体の第1の画像に対して、前記第1の画像の中の1つの画素を注目画素として選択する注目画素選択部、前記注目画素選択部により選択された注目画素に対して、複数の画素が第1の配列パターンで配列されたコードタップを選択するコードタップ選択部、前記コードタップ選択部により選択された前記コードタップの特徴量を示すコードを演算するコード演算部、前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記被写体までの距離を計測する距離計測部、前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記光学系の焦点距離と、前記距離計測部により計測された距離と、に基づいて、焦点距離に対する所定のずれ量であるオフセット量を判定するオフセット量判定部、コード及びオフセット量毎に、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められた複数のタップ係数を記憶し、前記コード演算部により演算されたコードと、前記オフセット量判定部により判定された前記オフセット量と、に基づいて複数のタップ係数を出力する係数記憶部、前記注目画素選択部により選択された前記注目画素に対して、複数の画素が第2の配列パターンで配列されたフィルタタップを選択するフィルタタップ選択部、及び、前記フィルタタップ選択部により選択された前記フィルタタップの各画素値と、前記係数記憶部から出力された複数のタップ係数と、に基づいて、前記注目画素毎に対応する出力画素の画素値を演算することで、前記被写体の第2の画像を生成する画像生成部、として機能させるためのものである。前記タップ係数は、前記学習処理によって教師画像の各画素と生徒画像の各画素とがマッピングされた正規方程式を解くことにより算出されたタップ係数である。前記教師画像は、撮像光学系から撮像面までの距離が焦点距離に一致する状態で撮影された画像である。前記生徒画像は、前記撮像光学系から前記撮像面までの距離が前記焦点距離に対して前記オフセット量がある状態で撮影された画像である。
本発明に係る撮像装置は、上記の画像処理装置と、前記撮像部と、を備えたものである。
本発明は、画像中に焦点距離の異なる複数の被写体がある場合でも高画質画像を得ることができる。
本実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 画像補正部内でRGBの色成分毎に設けられた画像変換装置50の構成例を示すブロック図である。 第1の画像上の点P(x,y)を示す図である。 第2の画像上の点P’(x’,y’)を示す図である。 ディストーションの一例を示す図である。 歪曲収差のある第1の画像の近傍にタップの張り方や画素の読み出し方を示す概念図である。 歪曲収差のある第1の画像の近傍にタップの張り方や画素の読み出し方を示す概念図である。 アドレス整列部の処理を示す概念図である。 焦点距離のオフセット量テーブルを示す図である。 第1収差補正処理部の構成例を示すブロック図である。 係数記憶部に記憶された25個のタップ係数の概念図である。 積和演算部の構成例を示す図である。 フィルタタップ選択部で選択されるフィルタタップの構成例を示す図である。 コードタップ選択部で選択されるコードタップの構成例を示す図である。 コード演算部の構成例を示すブロック図である。 1ビットDR量子化の例を説明する図である。 中心画素差分比検出部で行われる中心画素差分比を説明する図である。 第1収差補正処理部による画像変換処理の例を説明するフローチャートである。 第2収差補正処理部の構成例を示すブロック図である。 フィルタタップ選択部で選択されるフィルタップの構成例を示す図である。 コードタップ選択部で選択されるコードタップの構成例を示す図である。 コード演算部の構成例を示すブロック図である。 第2収差補正処理部による画像変換処理の例を説明するフローチャートである。 画像変換装置による画像変換処理の例を説明するフォローチャートである。 タップ係数を求めるための学習装置の構成例を示すブロック図である。 光学系(フォーカスレンズ)と撮像素子の位置関係を示す概念図である。 タップ係数のテーブル構造を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置1の構成例を示すブロック図である。撮像装置1は、いわゆるステレオカメラであり、光学系41の設計情報を用いて静止画又は動画を撮影する。
撮像装置1は、光学系41、イメージセンサ42、記憶部43、信号処理部44、画像補正部45、出力部46、及び制御部47を有する。なお、撮像装置1はステレオカメラであるため、イメージセンサ42は2つ設けられ、それぞれのイメージセンサ42に光学系41が設けられている。よって、2つのイメージセンサ42から出力された各々の画像(第1の画像、第4の画像)は、記憶部43、信号処理部44を経て、画像補正部45に供給される。
光学系41は、例えば、図示せぬズームレンズや、フォーカスレンズ、絞り、光学ローパスフィルタ等を有する。光学系41は、外部からの光をイメージセンサ42に入射させる。光学系41は、焦点距離に関するフォーカス情報、位相情報などを含む撮影情報を画像補正部45に供給する。
イメージセンサ42は、例えば、CMOSイメージセンサである。イメージセンサ42は、光学系41からの入射光を受光して光電変換を行って、光学系41からの入射光に対応する電気信号としての画像を出力する。記憶部43は、イメージセンサ42から出力された画像を一時記憶する。
信号処理部44は、記憶部43に記憶された画像に対して、例えばホワイトバランス処理、デモザイク処理、ガンマ補正処理や、ノイズ除去処理等の信号処理を行い、信号処理済みの画像を画像補正部45に供給する。
画像補正部45は、光学系41より供給された撮影情報を用いて、RGBの色成分毎に、信号処理部44から供給された画像に対して収差補正等の画像補正処理を行う。
出力部46は、画像補正部45からの画像を様々な態様で出力する。出力部46は、例えば、液晶等で構成されるディスプレイ、半導体メモリ・磁気ディスク・光ディスク等の記録媒体を駆動するドライバ、ネットワーク・各種ケーブル・無線等の通信経路を使った通信器に該当する。
出力部46は、例えば、ディスプレイである場合は、画像補正部45からの画像をいわゆるスルー画像として表示する。出力部46は、例えば、記録媒体を駆動するドライバである場合は、画像補正部45からの画像を記録媒体に記録する。出力部46は、例えば、通信器である場合は、画像補正部45からの画像をネットワーク等の通信経路を介して外部へ出力する。
制御部47は、ユーザの操作等に従い、撮像装置1を構成する各ブロックを制御する。
以上のように構成される撮像装置1では、イメージセンサ42が、光学系41からの入射光を受光し、その入射光に応じて画像を出力する。
イメージセンサ42から出力された画像は、記憶部43に記憶される。記憶部43に記憶された画像は、信号処理部44及び画像補正部45による信号処理が施される。画像補正部45による画像補正済みの画像は、出力部46を介して、外部に出力される。
<画像変換装置50の構成例>
図2は、図1の画像補正部45内でRGBの色成分毎に設けられた画像変換装置50の構成例を示すブロック図である。画像変換装置50は、各色成分に対応するテーブルや係数を用いて、画像の収差補正処理を行う。
画像処理装置50は、注目画素選択部51、歪曲収差テーブル記憶部52、補正アドレス記憶部54、係数記憶部55、位置別係数記憶部57、フレーム記憶部58、アドレス整列部59を備えている。
さらに、画像処理装置50は、第1収差補正処理部60、第2収差補正処理部61、フレーム記憶部62、アドレス整列部63、第1収差補正処理部64、距離計測部65、オフセット量選択部66を備えている。なお、フレーム記憶部58とフレーム記憶部62、アドレス整列部59とアドレス整列部63、第1収差補正処理部60と第1収差補正処理部64は、それぞれ同じ処理を実行する。
画像変換装置50は、光学シミュレーションによる2次元像シミュレーションの結果を用いて、収差のない理想的な第1の画像と、光学系41を介して得られた収差のある第2の画像と、の対応関係を求める。そして、画像変換装置50は、歪曲収差補正用テーブルと、コード分類型適応フィルタの学習処理によって求めたタップ係数と、を用いて、第2の画像に収差補正を行う。
ここで、歪曲収差のない理想的な第1の画像上の点P(x,y)と、光学系41を介して得られた歪曲収差のある第2の画像上の点P’(x’,y’)と、の対応関係について説明する。歪曲収差とは、画像の中心から放射方向に画像が伸縮して画像が歪曲することをいう。但し、画像の中心は、撮像光学系の光軸とイメージセンサの撮像面との交点とする。
図3は、第1の画像上の点P(x,y)を示す図である。図4は、第2の画像上の点P’(x’,y’)を示す図である。
図3に示す第1の画像上の点Pは、光学系の影響により歪曲収差が生じると、画像の中心から放射方向に伸縮して、図4に示す第2の画像上の点P’に対応する。歪曲の度合いは、画像の中心からの距離rに依存する。理想的な撮像光学系における歪曲収差は、画像の中心に対して点対称である。歪曲収差のない画像と歪曲収差のある画像との対応関係は、以下の式(1)〜(3)の通りである。
=x+y ・・・(1)
r’=x’+y’ ・・・(2)
x:y=x’:y’ ・・・(3)
式(1)〜(3)によれば、距離rと距離r’の対応関係を示す関数またはテーブルがあれば、理想的な歪曲収差のない画像(x,y)と歪曲収差のある画像(x’,y’)との対応関係が求められる。
しかし、距離rと距離r’の対応関係は、関数を使って高精度に近似できない。そのため、本実施の形態では、距離rと距離r’の対応関係については、撮像光学系の光学シミュレーションまたは実測値により求められたテーブルが使用される。
一方、(x,y)と(x’,y’)の対応関係を直接表す2次元テーブルを使用することも可能である。但し、2次元テーブルのデータ量が膨大になってしまう問題がある。
そこで、本実施の形態では、式(4)に示すように、撮像光学系の光学シミュレーションまたは実測値により求められたものであって、距離rと距離r’の対応関係を示す歪曲収差テーブルd(r)が使用される。これにより、膨大なデータを用いることなく、(x,y)から(x’,y’)ら得られる。具体的には、(x’,y’)は、式(5)及び(6)により求められる。
r’=d(r) ・・・(4)
x’=x(r’/r) ・・・(5)
y’=y(r’/r) ・・・(6)
画像処理装置50は、入力された第2の画像の(x’,y’)の画素値を取得して、取得した(x’,y’)の画素値を第1の画像(x,y)の画素値に変換することにより、歪曲収差のない第1の画像を得る。
図5は、ディストーションd(=(r’−r)/r)の一例を示す図である。歪曲収差テーブルd(r)を用いると、r’は式(4)の通りである。つまり、歪曲収差テーブルd(r)は、距離rを距離r’に変換するテーブルを表し、距離rに依存して変化する。歪曲収差テーブルd(r)は、光学系の光学シミュレーションまたは実測値により求められたものであり、図2の歪曲収差テーブル記憶部52に記憶される。
注目画素選択部51により注目画素(x,y)が選択されると、次の手順に従って、注目画素(x,y)に対応する補正アドレス(x’,y’)が求められる。
最初に、注目画素(x,y)が選択されると、注目画素(x,y)から中心までの距離rが、小数点以下所定の桁数まで計算される。
次に、距離rと歪曲収差テーブル記憶部52に記憶された歪曲収差テーブルd(r)とに基づいて、歪曲収差により伸縮した距離r’が求められる。
最後に、距離rと距離r’との比を用いて、式(5)及び(6)に従って、小数点以下所定の桁数の補正アドレス(x’,y’)が求められる。このように求められた補正アドレス(x’,y’)は、歪曲収差テーブル記憶部52から読み出され、補正アドレス記憶部53に記憶される。
係数記憶部55には、コード及び撮影情報(焦点距離のオフセット量)毎に、解像度劣化を補正するための係数が記憶されている。解像度劣化とは、主に、フォーカスボケをいうが、その他、歪曲収差以外の収差、回折による絞りボケ、光学ローパスフィルタに起因するものも含まれる。また、フォーカスボケとは、画像中の1つの被写体に焦点が合っているものの、他の被写体には焦点が合っていないために、他の被写体がぼけることをいう。なお、係数は、後述する学習方法によって求められる。
位置別係数記憶部57には、係数記憶部55に記憶されている様々なオフセット量の係数のうち、現在のオフセット量に対応する係数が記憶される。
<画像変換装置50による収差補正処理>
画像変換装置50は、光学系41から撮影情報が供給され、信号処理部44から信号処理済みの画像(第1の画像、第4の画像)が供給されると、次の処理を行う。
信号処理部44から出力された第1の画像はフレーム記憶部58に記憶され、信号処理部44から出力された第4の画像はフレーム記憶部62に記憶される。
注目画素選択部51は、第2の画像を構成するための画素を順次注目画素として選択し、選択した注目画素を表す情報を所定のブロックに供給する。なお、第2の画像は、これら生成しようとする画像であって、第1の画像から歪曲収差やフォーカスボケなどが除去された高画質画像である。
注目画素選択部51が注目画素(x,y)を選択すると、補正アドレス記憶部54から、注目画素(x,y)に対応する補正アドレス(x’,y’)が読み出される。補正アドレス(x’,y’)のうち、小数点以下を四捨五入した情報である整数位置情報が、フレーム記憶部58及びフレーム記憶部62に供給される。その整数位置情報の下位数ビットは、アドレス整列部59及びアドレス整列部63に供給される。また、補正アドレス(x’,y’)の小数点以下の情報は、第1収差補正部60に供給される。
フレーム記憶部58は、補正アドレス記憶部54より供給された補正アドレス(x’,y’)の整数位置情報に従って、第1の画像の各画素の画素値をラスタースキャン順に読み出すことにより、画素単位で歪曲収差補正された第1の画像を出力する。さらに、フレーム記憶部58は、図7に示すように、その整数位置情報の画素近傍の4画素以上の画素値を読み出す。フレーム記憶部58は、読み出した画素値をアドレス整列部59に供給する。なお、フレーム記憶部62もフレーム記憶部58と同様の処理を行う。
歪曲収差の影響を受けた第1の画像(図4)には、歪曲収差のない第2の画像(図3)に比べて、伸びた部分と縮小した部分が生じている。ジャギーが出ないように綺麗に第2の画像から第1の画像へ変換するためには、図6に示すように、歪曲収差のある第1の画像の画素に対してタップを張る(複数の周辺画素とリンクする)必要がある。
一方、フレーム記憶部58に記憶された第1の画像から整数位置情報に従って各画素の画素値をラスタースキャン順に読み出すと、伸びた部分に相当する画素の画素値が読み飛ばされ、必要な画素値が読み出されない場合がある。その理由は、伸びた部分については、第1の画像(図4)より第2の画像(図3)の方が、情報密度が高いためである。
そこで、フレーム記憶部58は、補正アドレス記憶部54より整数位置情報が供給されると、図7に示すように、第1の画像から、当該整数位置情報及びその近傍にある例えば4画素以上の各画素の画素値を読み出して、読み出した画素値をアドレス整列部59に供給する。これにより、必要な画素値が読み出されない問題が回避される。
整数位置情報の近傍の画素数は、伸縮率r’/rが1以下の場合は1画素、伸縮率r’/rが1を超えて2以下の場合は水平方向及び垂直方向にそれぞれ2画素ずつの合計4画素、伸縮率r’/rが2を超える場合は4画素以上である。
アドレス整列部59は、フレーム記憶部58からラスタースキャン順に供給される画素値(第1の画像)と、補正アドレス記憶部54から供給される下位位置情報(整数位置情報の下位数ビット)とに基づいて、図6における注目画素の近傍画素がわかるように、位置情報による整列処理を行う。
図8は、アドレス整列部59の処理を示す概念図である。アドレス整列部59は、バッファメモリ又はレジスタ等の記憶媒体を有し、フレーム記憶部58から順次供給される画素値と、画素値にリンクすると共に補正アドレス記憶部54から供給される下位位置情報と、を記憶する。そして、注目画素の近傍の位置情報が選択されると、アドレス整列部59から、注目画素近傍の画素値がタップ情報として読み出される。このタップ情報は、第1収差補正処理部60に供給される。なお、アドレス整列部63もアドレス整列部59と同様の処理を行う。但し、アドレス整列部63から読み出されたタップ情報は、第1収差補正処理部64に供給される。
第1収差補正処理部60は、入力画像である第1の画像に対して、第1収差補正として位相シフト補正を行い、第1収差補正済みの第3の画像を出力する。第3の画像は、第2収差補正処理部61に供給される。
第1収差補正処理部64は、第1収差補正処理部60と同じ処理を実行する。第1収差補正処理部64は、入力画像である第4の画像に対して、第1収差補正として位相シフト補正を行い、第1収差補正済みの第5の画像を出力する。第5の画像は、距離計測部65に供給される。
第2収差補正処理部61は、第1収差補正処理部60から供給される第3の画像に対して、第2収差補正として主にフォーカスボケ改善のための補正処理を行い、第2収差補正済みの第2の画像を出力する。
距離計測部65は、2つのイメージセンサ42間の距離と、第1収差補正処理部60から出力された第3の画像と、第1収差補正処理部64から出力された第5の画像と、に基づいて、画素毎に、撮像装置1から被写体までの距離を計測する。距離計測部65は、画素毎の被写体までの距離(以下「計測距離」という。)をオフセット量選択部66に供給する。
オフセット量選択部66は、焦点距離のオフセット量テーブルを記憶している。オフセット量テーブルは、撮影時の焦点距離が適切か、どの程度不足又は過剰かを示している。オフセット量選択部66は、オフセット量テーブルを参照して、画素毎に、距離計測部65からの計測距離と、図1に示す光学系41からの撮影情報(フォーカス情報)と、に対応するオフセット量を選択する。
図9は、焦点距離のオフセット量テーブルを示す図である。オフセット量は、計測距離及びフォーカス情報によって決まる。但し、演算負荷の軽減のため、計測距離及びフォーカス情報は、それぞれ3段階に分類される。具体的には、計測距離は、その値Lに応じて「近」、「中」、「遠」に分類される。フォーカス情報は、光学系41の焦点距離fに応じて「近」、「中」、「遠」に分類される。なお、計測距離及びフォーカス情報の段階数は特に限定されるものではない。
例えば、計測距離の値L、閾値L1th、閾値L2th(>L1th)を用いると、計測距離は次の基準に従って分類される。
L≦L1thの場合 (被写体が近距離に存在する場合):「近」
L1th<L≦L2thの場合(被写体が中距離に存在する場合):「中」
L2th<Lの場合 (被写体が遠距離に存在する場合):「遠」
また、光学系41の焦点距離f、閾値F1th、閾値F2th(>F1th)を用いると、フォーカス情報は次の基準に従って分類される。
f≦F1thの場合 (焦点距離fが近距離撮影に適する場合):「近」
F1th<f≦F2thの場合(焦点距離fが中距離撮影に適する場合):「中」
F2th<fの場合 (焦点距離fが遠距離撮影に適する場合):「遠」
計測距離が「中」の場合、フォーカス情報によって次のようにオフセット量が決まる。フォーカス情報が「中」のときは、焦点距離の調整が不要であり、オフセット量は0になる。しかし、フォーカス情報が「近」のときは、焦点距離が1段階不足するため、オフセット量は−0.5になる。また、フォーカス情報が「遠」のときは、焦点距離が1段階過剰になるため、オフセット量は+0.5になる。
計測距離が「小」の場合、フォーカス情報によって次のようにオフセット量が決まる。フォーカス情報が「小」のときは、焦点距離の調整が不要であり、オフセット量は0になる。しかし、フォーカス情報が「中」のときは、焦点距離が1段階過剰になるため、オフセット量は+0.5になる。さらに、フォーカス情報が「遠」のときは、焦点距離が2段階過剰になるため、オフセット量は+1.0になる。
計測距離が「大」の場合、フォーカス情報によって次のようにオフセット量が決まる。フォーカス情報が「大」のときは、焦点距離の調整が不要であり、オフセット量は0になる。しかし、フォーカス情報が「中」のときは、焦点距離が1段階不足するため、オフセット量は−0.5になる。さらに、フォーカス情報が「小」のときは、焦点距離が2段階過剰になるため、オフセット量は−1.0になる。
以上のように、オフセット量は、撮影時の焦点距離fが適切であるか、どの程度不足又は過剰であるかを示している。距離計測部65は、上述の基準に従って計測距離及びフォーカス情報をそれぞれ分類し、オフセット量テーブルを参照してオフセット量を選択する。選択されたオフセット量は、第2収差補正処理部61に供給される。
<第1収差補正処理部60の構成例>
図10は、第1収差補正処理部60の構成例を示すブロック図である。第1収差補正処理部60は、入力画像の微小な収差補正処理、具体的には、入力画像に発生しうるジャギーやリンギングを抑制しつつ入力画像に対して位相シフト補正を行うコード分類型適応フィルタである。
第1収差補正処理部60は、注目画素選択部71、コードタップ選択部72、フィルタタップ選択部73、コード演算部74、係数記憶部75、及び積和演算部76を有する。
第1収差補正処理部60に供給された入力画像(第1の画像)は、コードタップ選択部72及びフィルタタップ選択部73に供給される。なお、入力画像は、例えば、RGBの各色成分の画素値である。
注目画素選択部71は、第1収差補正処理部60の出力画像である第3の画像を構成するそれぞれ画素を、順次、注目画素として選択し、選択した注目画素を表す情報を所定のブロックに供給する。
フィルタタップ選択部72は、注目画素の位置から近い位置にある第1の画像の複数の画素の画素値をフィルタタップとして選択し、選択したフィルタタップを積和演算部76に供給する。
コードタップ選択部73は、注目画素の位置から近い位置にある第1の画像を構成する複数の画素の画素値をコードタップとして選択し、選択したコードタップをコード演算部74に供給する。
コード演算部74は、コードタップ選択部73からのコードタップに基づいて、例えばDR量子化による量子化値、中心画素値からの差分比等を演算して、コードタップの特徴量を示すコードに分類し、当該コードを係数記憶部75に供給する。
係数記憶部75は、コード毎にタップ係数を記憶している。タップ係数は、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められたものである。
<タップ係数の導出方法>
係数記憶部75に記憶されるタップ係数の導出方法について説明する。なお、この導出方法は、係数記憶部115(後述する図19参照)に記憶されるタップ係数にも適用される。ここでは、第2の画像が高画質画像であり、第1の画像が低画質画像とする。
積和演算部76によって行われる積和演算は、例えば、線形1次予測演算である。このとき、高画質画像の画素値yは、次の式(7)の線形一次式によって求められる。
式(7)において、xは、高画質画像の画素yについてのフィルタタップを構成するn番目の低画質画像の画素(低画質画素)の画素値を表す。wは、n番目の低画質画素の画素値xに乗算されるn番目のタップ係数を表す。また、式(7)では、フィルタタップは、N個の低画質画素x、x、・・・、xで構成される。
ここで、高画質画素の画素値yは、式(7)に示した線形一次式ではなく、2次以上の高次の式によっても求められる。
第kサンプル(k番目)の高画質画素の画素値の真値をyと表し、式(7)によって得られるその真値yの予測値をy’と表す。予測値y’の真値yに対する予測誤差eは、式(8)で表される。
式(8)の予測値y’は、式(7)にしたがって求められる。式(8)のy’を式(7)にしたがって置き換えると、式(9)が得られる。
式(9)において、xn,kは、第kサンプルの高画質画素yについてのフィルタタップを構成するn番目の低画質画素を表す。
式(9)(又は式(8))の予測誤差eを0とするタップ係数wが、高画質画素yを予測するために最適なタップ係数となる。しかし、すべての高画質画素yについて最適なタップ係数wを求めることは、一般的に困難である。
そこで、タップ係数wが最適な値であることを表す規範として、例えば、最小自乗法を採用する。この場合、最適なタップ係数wは、式(10)で表される自乗誤差の総和Eを最小にすることで求められる。
式(10)において、Kは、高画質画素yと、その高画質画素yについてのフィルタタップを構成する低画質画素x1,k、x2,k、・・・、xn,kと、がセットになったサンプル数(学習用のサンプルの数)を表す。
式(10)の自乗誤差の総和Eの最小値(極小値)は、式(11)に示すように、総和Eをタップ係数wで偏微分した結果を0とするwによって求められる。
そこで、前述の式(9)をタップ係数wで偏微分すると、式(12)が得られる。
式(11)及び(12)から、式(13)が得られる。
式(13)のeに式(9)を代入すると、式(13)は式(14)に示す正規方程式で表される。
式(14)の正規方程式に例えば掃き出し法(Gauss−Jordanの消去法)などを用いることにより、タップ係数wが導出される。また、式(14)の正規方程式をコード毎に立式して解くことにより、最適なタップ係数(自乗誤差の総和Eを最小にするタップ係数)wがコード毎に求められる。なお、具体的なタップ係数を求めるための学習処理については、詳しくは後述する。
係数記憶部75は、コード演算部74からコードが供給され、図2に示す補正アドレス記憶部54から補正アドレスの小数点以下の情報である位相情報が供給されると、供給されたコードに対応し、かつ、供給された位相情報の近傍の複数のタップ係数を読み出す。読み出された複数のタップ係数は、積和演算部76に供給される。
図11は、係数記憶部75に記憶された25個のタップ係数の概念図である。
係数記憶部75には、例えば図11に示すように、コード毎に、原点(注目画素の位置)に対して、白丸印または黒丸印に示す水平方向及び垂直方向に、それぞれ{−2/4、−1/4、0、+1/4、+2/4}の1/4位相ずつ5つ分の位相をシフトさせる合計25個のタップ係数が記憶されている。例えば、右から1番目で上から1番目の丸印は、原点に対して、水平方向に+2/4位相、垂直方向に+2/4位相シフトさせるタップ係数を表す。右から2番目で上から4番目の丸印は、原点に対して、水平方向に+1/4位相、垂直方向に−1/4位相シフトさせるタップ係数を表す。
そして、係数記憶部75にコードが供給されると、供給されたコードに対応する25個のタップ係数が特定される。次に、係数記憶部75に位相情報が供給されると、25個のタップ係数の中から、当該位相情報を中心とする16個のタップ係数が選択される。
例えば図11に示すように、点Pの画素値を生成する場合には、供給された位相情報を中心として水平方向及び垂直方向に1/4位相ずつ位相をシフトさせるもので、水平方向及び垂直方向にそれぞれ4個の合計16個のタップ係数(黒丸印)が選択される。選択されたタップ係数は、積和演算部76に供給される。
図12は、積和演算部76の構成例を示すブロック図である。
積和演算部76は、16個の積和演算器91〜106を備えている。積和演算器91〜106の数は、補間演算部77の補間処理で必要とする画素数に対応していればよく、16個に限定されるものではない。
積和演算器91〜106には、フィルタタップ(例えば後述する図13に示す13画素の各画素値)が入力される。さらに、積和演算器91〜106には、図11に示す16個のタップ係数がそれぞれ入力される。本実施の形態では、選択されたタップ係数の数は、積和演算器の数と同じであるが、積和演算器の数と異なる数であってもよい。
積和演算器91は、係数群1(例えば図11の16個の黒丸印のうちの左から1番目で上から1番目の黒丸印に対応するタップ係数)と、フィルタタップ(例えば前述の13画素の各画素値)と、を用いて積和演算を行い、画素値1を出力する。
積和演算器92は、係数群2(例えば図11の16個の黒丸印のうちの左から1番目で上から2番目の黒丸印に対応するタップ係数)と、フィルタタップ(例えば前述した13画素の各画素値)と、を用いて積和演算を行い、画素値2を出力する。
同様に、積和演算器93,94は、係数群3、4(例えば図11の16個の黒丸印のうちの左から1番目で上から3番目及び4番目の黒丸印にそれぞれ対応するタップ係数)と、フィルタタップ(例えば13画素の画素値)と、を用いて積和演算を行い、画素値3,4を出力する。
積和演算器95〜98は、係数群5〜8(例えば図11の16個の黒丸印のうちの左から2番目で上から1〜4番目の黒丸印にそれぞれ対応するタップ係数)と、フィルタタップ(例えば前述した13画素の各画素値)と、を用いて積和演算を行い、画素値5〜8を出力する。積和演算器99〜102は、係数群9〜12(例えば図11の16個の黒丸印のうちの左から3番目で上から1〜4番目の黒丸印にそれぞれ対応するタップ係数)と、フィルタタップ(例えば前述した13画素の各画素値)と、を用いて積和演算を行い、画素値9〜12を出力する。
積和演算器103〜106は、係数群13〜16(例えば図11の16個の黒丸印のうちの右から1番目で上から1〜4番目の黒丸印にそれぞれ対応するタップ係数)と、フィルタタップ(例えば前述した13画素の各画素値)と、を用いて積和演算を行い、画素値13〜16を出力する。
以上のように、積和演算部76は、注目画素の画素値について、係数記憶部75より供給された複数のタップ係数(係数群1〜16)をそれぞれの積和演算器91〜106に供給して、複数の画素値1〜16を得て、これら複数の画素値1〜16を補間演算部77に供給する。
補間演算部77は、積和演算部76より供給された複数の画素値1〜16に対して、補正アドレス記憶部54から供給された位相情報を用いて、線形補間またはラグランジュ補間等の補間方法で1/4位相よりも更に細かな精度の補間処理して、注目画素の画素値を演算して、補間処理により得られた第3の画像を出力する。
なお、演算量が増えるが、積和演算部76と補間演算部77は入れ替え可能である。つまり、補間演算部77は、係数記憶部75より供給された複数分のタップ係数を、線形補間またはラグランジュ補間等の補間方法で補間できる。このとき、積和演算部76は、補間されたタップ係数を用いて積和演算すればよい。
<第1収差補正処理部60のフィルタタップの構成例>
図13は、フィルタタップ選択部72で選択されるフィルタタップの構成例を示す図である。
細線の丸印は、入力画像の画素(入力画素)を表すと共に、出力画像の画素(出力画素)も表す。ドット柄の丸印は、入力画素に対して、画素位置の位相差が生じた出力画素を示す。つまり、出力画素は、入力画素から位相をシフトさせた位置に存在する。
したがって、入力画像である第1の画像は、補正アドレス記憶部54からの位相情報に基づいて、位相シフトした第3の画像に変換される。
黒塗りの丸印は、注目画素、つまり出力画素を表す。太線の丸印は、フィルタタップとなる入力画素を表す。黒塗りの丸印と太線の丸印が重なっている理由は、注目画素に対応する位置にある入力画素は、フィルタタップの1つとなるからである。
注目画素に対するフィルタタップとなる入力画素は、例えば、注目画素に対応する入力画素の位置に最も近い入力画素を基準として、選択される。
<第1収差補正処理部60のコードタップの構成例>
図14は、コードタップ選択部73で選択されるコードタップの構成例を示す図である。太線の丸印は、コードタップとなる入力画素を表す。その他の丸印は、図13と同じである。
注目画素に対するコードタップとなる入力画素は、例えば、注目画素に対応する入力画素の位置に最も近い入力画素を基準として、選択される。なお、本実施の形態では、フィルタタップとコードタップは、図13及び図14に示すように同一のパターンであってもよいし、異なるパターンであってもよい。
<コード演算部74の構成例>
図15は、コード演算部74の構成例を示すブロック図である。
コード演算部74は、量子化演算部81、中心画素差分比検出部82、及び変換テーブル記憶部83を有する。
量子化演算部81は、コードタップ選択部73から供給されるコードタップを構成する入力画素の画素値を、例えば、1ビットのDR量子化を用いて量子化し、各入力画素の量子化値を所定の順番で並べ、並べられた量子化値を量子化コードとして変換テーブル記憶部83に供給する。
図16は、1ビットDR量子化の例を説明する図である。横軸は、コードタップを構成する入力画素の順番(又は位置)を表す。縦軸は、コードタップを構成する入力画素の画素値を表す。
1ビットDR量子化では、コードタップを構成する入力画素の画素値の中の最大画素値Maxから最小画素値Minが減算され、単純ダイナミックレンジDRが求められる。単純ダイナミックレンジDRを2等分するレベルが、閾値として設定される。コードタップを構成する各入力画素の画素値が、設定された閾値に基づいて2値化され、1ビットの量子化値に変換される。各画素の量子化値が所定の順に配列されたものが、量子化コードとなる。
例えば、図14に示すコードタップの場合、コードタップを構成する13画素が1ビットDR量子化処理の対象となる。その結果、入力されたコードタップの特徴量を表す13ビットのDR量子化コードが得られる。
中心画素差分比検出部82は、コードタップ選択部73から供給されるコードタップを構成する入力画素の画素値から後述する方法でコードを得て、図10の係数記憶部75に供給する。
図17は、中心画素差分比検出部82で行われる中心画素差分比を説明する図である。横軸は、コードタップを構成する入力画素の位置を表す。縦軸は、コードタップを構成する入力画素の画素値を表す。
中心画素差分比検出部82は、次の処理を行う。
最初に、中心画素差分比検出部82は、画素位置(横軸)方向において、注目画素(中心画素)が中心となる所定の範囲を範囲1として設定し、注目画素が中心となり、かつ、範囲1を包含する広い範囲を範囲2として設定する。
次に、中心画素差分比検出部82は、範囲1において、各画素の画素値と注目画素の画素値との差分が最大となる差分最大値を演算する。中心画素差分比検出部82は、範囲2において、各画素の画素値と注目画素の画素値との差分が最大となる差分最大値を演算する。
そして、中心画素差分比検出部82は、2つの差分最大値の比が所定値以上の場合はコード“1”を出力し、その比が所定値未満の場合はコード“0”を出力する。この結果、1ビットのコードが得られる。なお、2つの差分最大値の比と比較される複数の異なる所定値を用意して、より細かいコード分類を行うことも可能である。
以上のように、中心画素差分比検出部82は、注目画素(中心画素)を中心とした狭範囲と広範囲のそれぞれの画素差分の比に応じて、コードタップをコード“0”又は“1”に分類する。コード“0”は、注目画素(中心画素)と遠距離タップの画素相関が高くてリンギングが発生しない状態を示す。コード“1”は、注目画素(中心画素)と遠距離タップの画素相関が低くてリンギングが発生するおそれがある状態を示す。中心画素差分比検出部82で得られたコードは、図10の係数記憶部75に供給される。
変換テーブル記憶部83は、量子化演算部81で得られた量子化コードをアドレス(新たなコード)に変換するための変換テーブルを予め記憶している。変換テーブル記憶部83は、量子化演算部81から量子化コードが供給されると、変換テーブルを参照して、供給された量子化コードを当該量子化コードに対応する新たなコードに変換し、変換されたコードを図10の係数記憶部75に供給する。
<第1収差補正処理部60による画像変換処理>
図18は、第1収差補正処理部60による画像変換処理の例を説明するフローチャートである。
ステップS51では、図10に示す注目画素選択部71は、第1収差補正処理部60に入力される入力画像に対する出力画像を構成する画素のうち、まだ注目されていない画素の1つを注目画素として選択する。そして、ステップS52に進む。例えば、注目画素選択部71は、例えば、出力画像を構成する画素のうち注目画素として選択されていない画素を、ラスタースキャン順で注目画素として選択する。
ステップS52では、コードタップ選択部72は、入力画像から、注目画素についてのコードタップを構成する画素を選択する。フィルタタップ選択部73は、入力画像から、注目画素についてのフィルタタップを構成する画素を選択する。コードタップはコード演算部74に供給され、フィルタタップは積和演算部76に供給される。そして、ステップS53に進む。
ステップS53では、コード演算部74は、コードタップ選択部72から供給される注目画素についてのコードタップに基づいて、注目画素をコード演算する。コード演算部74は、そのコード演算により得られた注目画素のコードを係数記憶部75に供給する。そして、ステップS54に進む。
ステップS54では、係数記憶部75は、コード演算部74から供給されるコードに対応するアドレスに記憶されているタップ係数であって、図2に示す補正アドレス記憶部54から供給される位相情報に対応した近傍の複数のタップ係数を選択して出力する。積和演算部76が、係数記憶部75から複数のタップ係数を取得する。そして、ステップS55に進む。
ステップS55では、積和演算部76が、フィルタタップ選択部72により選択されたフィルタタップと、係数記憶部75から取得した複数のタップ係数とを用いて、所定の複数の積和演算を行う。これにより、積和演算部76は、複数の画素値を求めて出力する。そして、ステップS56に進む。
ステップS56では、補間演算部77が、積和演算部76が出力する複数の画素値と、光学系41から供給された位相情報に基づいて、線形補間またはラグランジュ補間等の補間方法で補間する。これにより、注目画素の画素値がと求められる。そして、ステップS57に進む。
ステップS57では、注目画素選択部71が、出力画像の中にまだ注目画素と選択されていない画素があるか否かを判定する。肯定的な判定結果の場合は、ステップS51に戻る。そして、再びステップS51以降の処理が実行される。否定的な判定結果の場合は、この一連の処理が終了する。
<第2収差補正処理部61の構成例>
図19は、第2収差補正処理部61の構成例を示すブロック図である。
第2収差補正処理部61は、コード分類型適応フィルタを利用して、第1収差補正処理部60により歪曲収差が補正された第3の画像に対して、主にフォーカスボケ改善のための収差補正処理を行う。なお、第2収差補正処理部61は、先鋭感改善だけでなく、収差に起因するあらゆる画像の劣化を改善させるための収差補正も行う。
第2収差補正処理部61は、出力画像を構成する画素を注目画素として選択する注目画素選択部111と、注目画素の位置から近い位置にある第3の画像の複数の画素の画素値をフィルタタップとして選択するフィルタタップ選択部112と、注目画素の位置から近い位置にある第3の画像を構成する複数の画素の画素値をコードタップとして選択するコードタップ選択部73と、コードタップからコードを演算するコード演算部114と、演算されたコードに対応し、かつ、焦点距離のオフセット量に対応するタップ係数を読み出す係数記憶部115と、フィルタタップと複数のタップ係数とに基づく積和演算を行って画素値を得る積和演算部116と、得られた画素値に補間処理を行う補間演算部117とを備えている。
第2収差補正処理部61に供給された入力画像(第3の画像)は、コードタップ選択部112とフィルタタップ選択部113に供給される。
注目画素選択部111は、第2収差補正処理部61の出力画像である第2の画像を構成するそれぞれ画素を、順次、注目画素として選択し、選択した注目画素を表す情報を所定のブロックに供給する。
フィルタタップ選択部112は、注目画素の位置から近い位置にある第3の画像の複数の画素の画素値をフィルタタップとして選択し、選択したフィルタタップを積和演算部116に供給する。
コードタップ選択部113は、注目画素の位置から近い位置にある第3の画像を構成する複数の画素の画素値をコードタップとして選択し、選択したコードタップをコード演算部114に供給する。
コード演算部114は、コードタップ選択部113からのコードタップに基づいて、例えばDR量子化による量子化値、中心画素値からの差分比等を演算して、注目画素をコードに分類し、当該コードを係数記憶部115に供給する。また、図2に示すオフセット量選択部66は、注目画素毎に、フォーカス情報及び計測距離に基づいて焦点距離のオフセット量を選択し、選択したオフセット量を係数記憶部115に供給する。
係数記憶部115には、図2に示す位置別係数記憶部57から読み出された複数のタップ係数が記憶されている。これらのタップ係数は、テーブル構造によってコード毎、オフセット量毎に分けられている(後述の図27参照)。係数記憶部115は、予め記憶されている複数のタップ係数の中から、コード演算部114で演算されたコードに対応し、かつ、焦点距離のオフセット量に対応するタップ係数を読み出す。係数記憶部115から読み出された複数のタップ係数は、積和演算部116に供給される。
積和演算部116は、積和演算部76と同様に、図12に示すように構成されている。すなわち、積和演算部116は、補間演算部117で補間に必要とする画素分の複数(本実施の形態では16個)の積和演算器91〜106を備えている。積和演算部116は、係数記憶部115より供給された複数のタップ係数を、それぞれの積和演算器91〜106に供給することで複数の画素値1〜16を演算し、補間演算部117に供給する。
補間演算部117は、積和演算部116より供給された複数の画素値1〜16を、注目画素選択部111から供給された位置情報を用いて、線形補間またはラグランジュ補間等の補間方法で補間して、出力画像(第2の画像)として出力する。
なお、演算量が増えるが、積和演算部116と補間演算部117は入れ替え可能である。つまり、補間演算部116は、係数記憶部117より供給された複数のタップ係数を、線形補間またはラグランジュ補間等の補間方法で補間できる。このとき、積和演算部116は、補間されたタップ係数を用いて積和演算すればよい。
<第2収差補正処理部61のフィルタタップの構成例>
図20は、フィルタタップ選択部112で選択されるフィルタタップの構成例を示す図である。細線の丸印は、入力画素を表すと共に、出力画素も表す。出力画素は、図12と異なり、入力画素と同じ位置に変換される。
黒塗りの丸印は、注目画素、つまり出力画素を表す。太線の丸印は、フィルタタップとなる入力画素を表す。黒塗りの丸印と太線の丸印が重なっている理由は、注目画素に対応する位置にある入力画素は、フィルタタップの1つとなるからである。
注目画素に対するフィルタタップとなる入力画素は、例えば、注目画素に対応する入力画素の位置に最も近い入力画素を基準として、選択される。
<第2収差補正処理部61におけるコードタップの構成例>
図21は、コードタップ選択部113で選択されるコードタップの構成例を示す図である。太線の丸印は、コードタップとなる入力画素を表す。その他の丸印は、図20と同じである。
注目画素に対するコードタップとなる入力画素は、例えば、注目画素に対応する入力画素の位置に最も近い入力画素を基準として、選択される。なお、本実施の形態では、フィルタタップとコードタップは、図20及び図21に示すように同一のパターンであってもよいし、異なるパターンであってもよい。
<コード演算部114の構成例>
図22は、コード演算部114の構成例を示すブロック図である。コード演算部114は、量子化演算部121、及び変換テーブル記憶部122を有する。
量子化演算部121は、コードタップ選択部113から供給されるコードタップを構成する入力画素の画素値を、例えば、上述した1ビットDR量子化を用いて量子化し、各入力画素の量子化値を所定の順番で並べて、並べられた量子化値を量子化コードとして変換テーブル記憶部122に供給する。
例えば、図21に示すコードタップの場合、コードタップを構成する9画素が1ビットDR量子化処理の対象となる。その結果、入力されたコードタップの特徴量を表す9ビットのDR量子化コードが得られる。
変換テーブル記憶部122は、量子化演算部121で得られた量子化コードをアドレス(新たなコード)に変換するための変換テーブルを予め記憶している。変換テーブル記憶部122は、量子化演算部121から量子化コードが供給されると、変換テーブルを参照して、供給された量子化コードを当該量子化コードに対応する新たなコードに変換し、変換されたコードを図19の係数記憶部115に供給する。
<第2収差補正処理部61による画像変換処理>
図23は、第2収差補正処理部61による画像変換処理の例を説明するフローチャートである。
ステップS71では、注目画素選択部111は、第2収差補正処理部61に入力される入力画像に対する出力画像を構成する画素のうち、まだ、注目されていない画素の1つを注目画素として選択する。そして、ステップS72に進む。例えば、注目画素選択部111は、例えば、出力画像を構成する画素のうち注目画素として選択されていない画素を、ラスタースキャン順で注目画素として選択する。
ステップS72では、コードタップ選択部112は、入力画像から、注目画素についてのコードタップを構成する画素を選択する。フィルタタップ選択部113は、入力画像から、注目画素についてのフィルタタップを構成する画素を選択する。コードタップはコード演算部114に供給され、フィルタタップは積和演算部116に供給される。そして、ステップS73に進む。
ステップS73では、コード演算部114は、コードタップ選択部112から供給される注目画素についてのコードタップに基づいて、注目画素をコード演算する。コード演算部114は、そのコード演算により得られた注目画素のコードを係数記憶部115に供給する。そして、ステップS74に進む。
ステップS74では、図2に示すオフセット量選択部66は、注目画素について、フォーカス情報及び計測距離に基づいて焦点距離のオフセット量を選択・取得し、取得したオフセット量を係数記憶部115に供給する。そして、ステップS75に進む。
ステップS75では、係数記憶部115は、予め記憶しているタップ係数の中から、コード演算部114から供給されるコードに対応し、かつ、オフセット量選択部66から供給されるオフセット量に対応したタップ係数を読み出す。積和演算部116は、係数記憶部115から出力された複数のタップ係数を取得する。そして、ステップS76に進む。
ステップS76では、積和演算部116が、フィルタタップ選択部112により選択されたフィルタタップと、係数記憶部115から取得した複数のタップ係数とを用いて、所定の複数の積和演算を行う。これにより、積和演算部116は、複数の画素値を求めて出力する。そして、ステップS77に進む。
ステップS77では、補間演算部117が、積和演算部116が出力する複数の画素値と、光学系41から供給された位相情報とに基づいて、線形補間またはラグランジュ補間等の補間方法で補間する。これにより、注目画素の画素値が求められる。そして、ステップS78に進む。
ステップS78では、注目画素選択部111が、出力画像の中にまだ注目画素と選択されていない画素があるか否かを判定する。肯定的な判定結果の場合は、ステップS71に戻る。そして、再びステップS71以降の処理が実行される。否定的な判定結果の場合は、この一連の処理が終了する。
<画像変換装置50による画像変換処理>
図24は、図2に示す画像変換装置50による画像変換処理の例を説明するフォローチャートである。
ステップS91では、補正アドレスを補正アドレス記憶部54に読み込み、位置別係数を位置別係数記憶部57に読み込む。
ステップS92では、図7のフレーム記憶部58に第1の画像が書き込まれる。そして、ステップS93に進む。
ステップS93では、注目画素選択部51は、フレーム記憶部58に書き込まれた第1の画像に対する第2の画像を構成する画素のうち、まだ注目されていない画素の1つを注目画素として選択する。すなわち、注目画素選択部51は、例えば、第2の画像を構成する画素のうち、ラスタースキャン順で、まだ注目画素とされていない画素を注目画素として選択する。そして、ステップS94に進む。
ステップS94では、補正アドレス記憶部54は、注目画素選択部51より選択された注目画素(x,y)に対応する補正アドレス(x’,y’)を読み出す。
補正アドレス(x’,y’)の小数点以下を四捨五入した整数位置情報は、フレーム記憶部58に供給される。その整数位置情報の下位数ビットは、アドレス整列部59に供給される。補正アドレス(x’,y’)の小数点以下の情報は、第1収差補正部60に供給される。そして、ステップS95に進む。
ステップS95では、フレーム記憶部58は、補正アドレス記憶部54より供給された整数位置情報に従って、第1の画像の各画素の画素値を例えばラスタースキャン順に読み出すことにより、画素単位で歪曲収差補正された第1の画像を出力する。
さらに、フレーム記憶部58は、図8に示すように、その整数位置情報の画素近傍の4画素以上の画素値を読み出す。フレーム記憶部58は、画素値をアドレス整列部59に供給する。そして、ステップS96に進む。
ステップS96では、アドレス整列部59は、フレーム記憶部58からラスタースキャン順に供給された画素値を、補正アドレス記憶部54から供給された下位位置情報(下位数ビットの位置情報)に従って整列処理する。これにより、アドレス整列部59は、図6における注目画素の近傍画素がわかり、注目画素近傍のタップ情報(画素値)を第1の画像として、第1収差補正処理部60に供給する。そして、ステップS97に進む。
ステップS97では、第1収差補正部60は、アドレス整列部59から供給される注目画素近傍のタップ情報と、補正アドレス記憶部54から供給される小数点以下の位置情報と、に基づいて、歪曲収差の補正処理を行って、第3の画像を出力する。第3の画像は第2収差補正部61に供給される。そして、ステップS98に進む。
ステップS98では、第2収差補正処理部61の距離計測部65が、第3の画像と第5の画像とに基づいて、画素毎に、被写体までの距離を計測する(距離計測処理)。計測結果は、画素毎に、オフセット量選択部66へ供給される。そして、ステップS99へ進む。
ステップS99では、オフセット量選択部66は、画素毎に、図1に示す光学系41のピントの位置がフォーカスレンズ情報の「近」、「中」、「遠」のいずれに該当するかを判定する。また、オフセット量選択部66は、画素毎に、距離計測部65で計測された距離が距離計測の「近」、「中」、「遠」のいずれに該当するかを判定する。そして、オフセット量選択部66は、図9に示すオフセット量テーブルを参照して、上記の2つの判定結果に基づいて、焦点距離のオフセット量を選択する。そして、ステップS100へ進む。
ステップS100では、第2収差補正部61は、注目画素選択部51から供給される注目画素情報と、位置別係数記憶部57から供給される係数と、上記の焦点距離のオフセット量と、を用いて、第1収差補正部60より供給される第3の画像に対して、歪曲収差以外の収差補正を行って、第2の画像を出力する。そして、ステップS101に進む。
ステップS101では、注目画素選択部51が、まだ注目画素と選択されていない出力画像があるか否かを判定する。肯定的な判定結果の場合は、ステップS93に戻り、ステップS93以降の処理が繰り返される。否定的な判定結果の場合は、一連の処理が終了する。
以上のように、本実施形態に係る撮像装置1は、イメージセンサ42で生成された画像に歪曲収差・フォーカスボケ等の影響がある場合でも、歪曲収差・フォーカスボケ等を低減するために予め学習されたタップ係数を用いることにより、高画質画像を得ることができる。
<係数記憶部75のタップ係数の求め方>
図25は、タップ係数を求めるための学習装置90の構成例を示すブロック図である。学習用画像記憶部91には、学習用画像として高画質画像が記憶される。
教師データ生成部92は、学習用画像記憶部91に記憶された学習用画像をフィルタリングすること等により、後述する生徒データ(生徒画像)に対して複数の位相を変化させ、位相をシフトさせた教師データ(教師画像)を生成する。教師データ生成部92は、生成された教師データを教師データ記憶部93に供給する。
生徒データ生成部94は、学習用画像記憶部91に記憶された学習用画像をフィルタリングすること等により、生徒データ(生徒画像)を生成する。生徒データ生成部94は、生成された生徒データを生徒データ記憶部95に供給する。
学習部96は、教師データ記憶部93から教師データを読み出し、生徒データ記憶部95から生徒データを読み出す。学習部96は、読み出した教師データと生徒データとを用いて、コード毎、位相毎に、上述した式(14)の正規方程式を立式して解くことにより、コード毎・位相毎のタップ係数を導出する。
以上のように、注目画素(中心画素)を中心とした狭範囲と広範囲のそれぞれの画素差分の比に応じて、コードが分類される。この結果、注目画素(中心画素)と遠距離タップの画素相関が高くてリンギングが発生しない場合には、高域を強調するタップ係数が得られる。一方、注目画素(中心画素)と遠距離タップの画素相関が低くてリンギングが発生するおそれがある場合には、リンギングを抑制するタップ係数が得られる。
<係数記憶部115のタップ係数の求め方>
記憶部115に記憶されるタップ係数は、図25に示す学習装置90により求められる。学習用画像記憶部91には、学習用画像として、高画質画像(教師データ)が記憶される。高画質画像は、撮像装置の光学系が最適な焦点距離の場合に撮影された画像である。なお、高画質画像は、例えば、近距離撮影・中距離撮影・遠距離撮影(主たる被写体が近距離・中距離・遠距離)の場合のものが用意される。
教師データ生成部92は、学習用画像記憶部91に記憶された高画質画像を、そのまま教師データとして教師データ記憶部93に供給する。生徒データ生成部94は、学習用画像記憶部91から学習用画像である高画質画像を読み出し、読み出した高画質画像に対して、光学シミュレーションを用いてフォーカスボケがある低画質画像(生徒データ)を生成する。この低画質画像は、生徒データ記憶部95に記憶される。
図26は、学習時の光学系(フォーカスレンズ)と撮像素子の位置関係を示す概念図である。同図(a)は焦点距離のオフセット量が+1.0、同図(b)は焦点距離のオフセット量が0.0、同図(c)は焦点距離のオフセット量が−1.0でそれぞれ学習された場合である。
高画質画像は、フォーカスレンズの主点から撮像面までの距離Dが焦点距離fに一致する場合に撮影された画像である。つまり、高画質画像は、オフセット量が0.0の場合の画像に相当する。低画質画像は、距離Dが焦点距離fに一致しない場合に撮影された画像に相当する。なお、本実施形態では、低画質画像は、光学シミュレーションにより高画質画像から変換された画像である。焦点距離fからのずれ量であるオフセット量dは、次のように定義される。
d=L−f
但し、演算処理の負荷軽減のため、オフセット量dは、数値ではなく、数値幅の範囲を表す段階数とする。本実施形態では、オフセット量dは、−1.0,−0.5,0,+0.5,+1.0の5段階とする。例えば、オフセット量dが+0.5の場合、距離Dは焦点距離fよりも1段階長い。また、オフセット量dが−1.0の場合、距離Dは焦点距離fよりも2段階短い。
生徒データ生成部94は、5段階のそれぞれのオフセット量を設定して、光学シミュレーションを実行して、高画質画像に対してフォーカスボケのある低画質画像を生成する。なお、オフセット量は、5段階(0,±0.5,±1.0)であるが、これらの値に限定されるものではない。
本実施形態では、近距離撮影の高画質画像に対して、オフセット量dは0,+0.5,+1.0にそれぞれ設定される。中距離撮影の高画質画像に対して、オフセット量dは−0.5,0,+0.5にそれぞれ設定される。遠距離撮影の高画質画像に対して、オフセット量は−1.0,−0.5,0にそれぞれ設定される。
学習部96は、教師データ記憶部93から教師データを読み出し、生徒データ記憶部95から生徒データを読み出す。学習部96は、読み出した教師データと生徒データとを用いて、コード毎、オフセット量毎に、上述した式(14)の正規方程式を立式して解くことにより、コード毎・オフセット量毎のタップ係数を導出する。
図27は、タップ係数のテーブル構造を示す図である。図15に示す係数記憶部115には、図27に示すようなテーブル構造のタップ係数が記憶されている。すなわち、オフセット量が−1.0,−0.5,0,+0.5,+1.0のそれぞれにおいて、コード毎のタップ係数が記憶されている。
学習装置90は、上記のような学習処理を実行することにより、近距離撮影、中距離撮影、遠距離撮影時のそれぞれのフォーカスぼけを補正するタップ係数を求めることができる。
<本発明の他の構成例>
本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更が可能である。本発明は、複数のイメージセンサを備えるステレオカメラに限定されるものではなく、その他、被写体を撮影すると共に被写体までの距離を計測できる単眼カメラにも適用可能である。
すなわち、本発明は、被写体に光を照射する照射部と、被写体からの光に応じて画像を生成する撮像素子と、前記照射部により光が照射された時点から前記撮像素子により画像が生成された時点までの時間に基づいて被写体までの距離を計測する距離計測部と、を備えた単眼カメラにも適用できる。
また、前述した実施の形態では、画像処理の対象が、RGBの3色の色成分の画素値となっているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ホワイトやイエロー等を加えた4色以上の色成分の画素値、CMYKの色成分の画素値、輝度信号の画素値なども対象となる。
<システムカメラの一実施の形態>
放送局用カメラ、内視鏡、及び顕微鏡などは、リアルタイムで長時間の撮影することが多いため、カメラヘッドと画像処理装置に分かれているケースが多い。カメラヘッドと画像処理装置に分かれているシステムを、システムカメラという。本発明は、このようなシステムカメラにも適用可能である。
<レンズ交換式ディジタルカメラの一実施の形態>
高級一眼ディジタルカメラ及び業務用カメラなどのレンズ交換式ディジタルカメラで撮影された画像は、信号処理装置で編集されることが多い。この場合、レンズ交換式ディジタルカメラは、撮影した画像や撮影情報などのデータを、メモリカードに記録する。信号処理装置は、メモリカードに記録された画像や撮影情報などのデータを読み込んで、画像を編集する。本発明は、この信号処理装置にも適用可能である。
なお、レンズ交換式ディジタルカメラから信号処理装置に画像等を供給する手段は、メモリカードに限らず、磁気ディスク、光ディスク、または、ネットワークや各種ケーブル、無線などの通信手段でもよい。
本発明は、ハードウェアにもソフトウェアにも適用可能である。例えば、図1に示す画像補正部45は、ハードウェアで構成されたものでもよいし、前述した一連の処理を実行できるプログラムがインストールされたコンピュータ(プロセッサ)で構成されたものでもよい。
1 撮像装置、41 光学系、42 イメージセンサ、65 距離計測部、66 オフセット量選択部、61 第2収差補正処理部、111 注目画素選択部、112 フィルタタップ選択部、113 コードタップ選択部、114 コード演算部、115 係数記憶部、116 積和演算部

Claims (7)

  1. 光学系を介して被写体からの光が入射された撮像部であって当該撮像部から出力された前記被写体の第1の画像に対して、前記第1の画像の中の1つの画素を注目画素として選択する注目画素選択部と、
    前記注目画素選択部により選択された注目画素に対して、複数の画素が第1の配列パターンで配列されたコードタップを選択するコードタップ選択部と、
    前記コードタップ選択部により選択された前記コードタップの特徴量を示すコードを演算するコード演算部と、
    前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記被写体までの距離を計測する距離計測部と、
    前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記光学系の焦点距離と、前記距離計測部により計測された距離と、に基づいて、焦点距離に対する所定のずれ量であるオフセット量を判定するオフセット量判定部と、
    コード及びオフセット量毎に、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められた複数のタップ係数を記憶し、前記コード演算部により演算されたコードと、前記オフセット量判定部により判定された前記オフセット量と、に基づいて複数のタップ係数を出力する係数記憶部と、
    前記注目画素選択部により選択された前記注目画素に対して、複数の画素が第2の配列パターンで配列されたフィルタタップを選択するフィルタタップ選択部と、
    前記フィルタタップ選択部により選択された前記フィルタタップの各画素値と、前記係数記憶部から出力された複数のタップ係数と、に基づいて、前記注目画素毎に対応する出力画素の画素値を演算することで、前記被写体の第2の画像を生成する画像生成部と、を備え、
    前記タップ係数は、前記学習処理によって教師画像の各画素と生徒画像の各画素とがマッピングされた正規方程式を解くことにより算出されたタップ係数であり、
    前記教師画像は、撮像光学系から撮像面までの距離が焦点距離に一致する状態で撮影された画像であり、
    前記生徒画像は、前記撮像光学系から前記撮像面までの距離が前記焦点距離に対して前記オフセット量がある状態で撮影された画像である
    画像処理装置。
  2. 前記撮像部は、前記被写体の前記第1の画像を出力する第1の撮像素子と、前記被写体の第3の画像を出力する第2の撮像素子と、を有し、
    前記距離計測部は、前記第1の撮像素子から出力された前記第1の画像と、前記第2の撮像素子から出力された前記第3の画像と、前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子の間の距離情報と、に基づいて、前記注目画素毎に、前記被写体までの距離を計測する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記撮像部は、前記被写体からの距離に応じて前記第1の画像を生成する第3の撮像素子を有し、
    前記距離計測部は、前記被写体に光を照射する照射部と、前記照射部により光が照射された時点から前記第3の撮像素子により前記第1の画像が生成された時点までの時間情報に基づいて前記被写体までの距離を計測する計測部と、を有する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記生徒画像は、光学シミュレーションにより、前記教師画像から変換された画像である
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 光学系を介して被写体からの光が入射された撮像部であって当該撮像部から出力された前記被写体の第1の画像に対して、前記第1の画像の中の1つの画素を注目画素として選択する注目画素選択ステップと、
    前記注目画素選択ステップにより選択された注目画素に対して、複数の画素が第1の配列パターンで配列されたコードタップを選択するコードタップ選択ステップと、
    前記コードタップ選択ステップにより選択された前記コードタップの特徴量を示すコードを演算するコード演算ステップと、
    前記注目画素選択ステップにより選択された注目画素毎に、前記被写体までの距離を計測する距離計測ステップと、
    前記注目画素選択ステップにより選択された注目画素毎に、前記光学系の焦点距離と、前記距離計測ステップにより計測された距離と、に基づいて、焦点距離に対する所定のずれ量であるオフセット量を判定するオフセット量判定ステップと、
    コード及びオフセット量毎に、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められた複数のタップ係数を記憶する係数記憶部から、前記コード演算ステップにより演算されたコードと、前記オフセット量判定ステップにより判定された前記オフセット量と、に基づく複数のタップ係数を読み出す係数読出しステップと、
    前記注目画素選択ステップにより選択された前記注目画素に対して、複数の画素が第2の配列パターンで配列されたフィルタタップを選択するフィルタタップ選択ステップと、
    前記フィルタタップ選択ステップにより選択された前記フィルタタップの各画素値と、前記係数読出しステップにより読み出された複数のタップ係数と、に基づいて、前記注目画素毎に対応する出力画素の画素値を演算することで、前記被写体の第2の画像を生成する画像生成ステップと、を備え、
    前記タップ係数は、前記学習処理によって教師画像の各画素と生徒画像の各画素とがマッピングされた正規方程式を解くことにより算出されたタップ係数であり、
    前記教師画像は、撮像光学系から撮像面までの距離が焦点距離に一致する状態で撮影された画像であり、
    前記生徒画像は、前記撮像光学系から前記撮像面までの距離が前記焦点距離に対して前記オフセット量がある状態で撮影された画像である
    画像処理方法。
  6. コンピュータを、
    光学系を介して被写体からの光が入射された撮像部であって当該撮像部から出力された前記被写体の第1の画像に対して、前記第1の画像の中の1つの画素を注目画素として選択する注目画素選択部、
    前記注目画素選択部により選択された注目画素に対して、複数の画素が第1の配列パターンで配列されたコードタップを選択するコードタップ選択部、
    前記コードタップ選択部により選択された前記コードタップの特徴量を示すコードを演算するコード演算部、
    前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記被写体までの距離を計測する距離計測部、
    前記注目画素選択部により選択された注目画素毎に、前記光学系の焦点距離と、前記距離計測部により計測された距離と、に基づいて、焦点距離に対する所定のずれ量であるオフセット量を判定するオフセット量判定部、
    コード及びオフセット量毎に、コード分類型適応フィルタの学習処理によって予め求められた複数のタップ係数を記憶し、前記コード演算部により演算されたコードと、前記オフセット量判定部により判定された前記オフセット量と、に基づいて複数のタップ係数を出力する係数記憶部、
    前記注目画素選択部により選択された前記注目画素に対して、複数の画素が第2の配列パターンで配列されたフィルタタップを選択するフィルタタップ選択部、及び、
    前記フィルタタップ選択部により選択された前記フィルタタップの各画素値と、前記係数記憶部から出力された複数のタップ係数と、に基づいて、前記注目画素毎に対応する出力画素の画素値を演算することで、前記被写体の第2の画像を生成する画像生成部、として機能させるためのものであって、
    前記タップ係数は、前記学習処理によって教師画像の各画素と生徒画像の各画素とがマッピングされた正規方程式を解くことにより算出されたタップ係数であり、
    前記教師画像は、撮像光学系から撮像面までの距離が焦点距離に一致する状態で撮影された画像であり、
    前記生徒画像は、前記撮像光学系から前記撮像面までの距離が前記焦点距離に対して前記オフセット量がある状態で撮影された画像である
    プログラム。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記撮像部と、
    を備えた撮像装置。

JP2019227774A 2019-12-17 2019-12-17 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置 Active JP6694626B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227774A JP6694626B1 (ja) 2019-12-17 2019-12-17 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置
PCT/JP2020/014373 WO2021124596A1 (ja) 2019-12-17 2020-03-27 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019227774A JP6694626B1 (ja) 2019-12-17 2019-12-17 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6694626B1 true JP6694626B1 (ja) 2020-05-20
JP2021097334A JP2021097334A (ja) 2021-06-24

Family

ID=70682321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019227774A Active JP6694626B1 (ja) 2019-12-17 2019-12-17 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6694626B1 (ja)
WO (1) WO2021124596A1 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017158690A1 (ja) * 2016-03-14 2017-09-21 リアロップ株式会社 画像処理装置、画像処理方法、記録媒体、プログラム及び撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021124596A1 (ja) 2021-06-24
JP2021097334A (ja) 2021-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102011938B1 (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 기록 매체, 프로그램 및 촬상 장치
US8446477B2 (en) Imaging apparatus, aberration correcting method, and program
JP5284537B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、およびそれを用いた撮像装置
JP4700445B2 (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム
JP5441652B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
US8031232B2 (en) Image pickup apparatus including a first image formation system and a second image formation system, method for capturing image, and method for designing image pickup apparatus
JP4603319B2 (ja) 画像入力装置
CN110930301B (zh) 图像处理方法、装置、存储介质及电子设备
CN105049680A (zh) 进行图像恢复处理的图像处理设备和图像处理方法
JP6308748B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置及び画像処理方法
JP2005286482A (ja) 歪曲補正装置及びこの歪曲補正装置を備えた撮像装置
JP2011124692A5 (ja)
JP5344648B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP2013162347A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、および装置
JP5479187B2 (ja) 画像処理装置及びそれを用いた撮像装置
JP5183348B2 (ja) 撮像装置
JP2015115733A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム
JP6694626B1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び撮像装置
JP5173664B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4994158B2 (ja) 画像補正装置
JP2010191390A (ja) 撮像装置
JP5359814B2 (ja) 画像処理装置
JP6223135B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP4321317B2 (ja) 電子カメラ、カメラシステムおよび電子カメラの黒点補正方法
JP2018142983A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200110

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200110

A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20191228

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6694626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20220303

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250