JP6690426B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
微生物や動物細胞の培養において、培地タンク、廃液タンク、薬液タンク等と培養漕とをチューブにより無菌的に接続することが必要となる場合がある。チューブの無菌的な接続のため、クリーンベンチ等の無菌空間でチューブの接続をする方法が知られている。この方法は、無菌空間へ培養装置一式を運ぶ手間を要する。また、外部の微生物等に汚染されないための正確な操作(無菌テクニック等)が求められる。特許文献1および2に記載されたコネクタでは、使用前のコネクタの接続部分にカバーを取り付けており、別のコネクタとの接続時に接続部分を取り囲んだ状態で内部のカバーを除去することで、コネクタの接続部分を外部から隔離して接続している。
特開2013−50212号公報 特開平08−502339号公報
連続的に培地や薬液を注入したり異なる薬液等を注入したりする場合、コネクタの接続と分離を繰り返す必要がある。しかし、特許文献1および特許文献2に記載されたコネクタでは、接続部分を外部から隔離した状態での接続端部の接続(すなわち、無菌的な接続)を、一回のみしか行うことができない。
本発明は、接続端部を外部から隔離した状態で、接続と分離を繰り返すことができるコネクタを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るコネクタは、別のコネクタの別の接続端部に接続される接続端部と、接続端部の基端側に取り付けられ、接続端部を介して流体を流通させるチューブと、チューブに対して固定されると共に接続端部を覆うカバー部と、を備え、カバー部は、少なくとも接続端部の先端側の範囲に設けられて互いに貼り合わされる第1のシートと第2のシートとを含み、第1のシートの第1の裏面および第2のシートの第2の裏面には、剥離と接着を繰り返すことが可能な粘着剤がそれぞれ設けられており、カバー部は、第1のシートと第2のシートとの間に接続端部が配置された状態で、接続端部の周囲で上記粘着剤によって第1の裏面と第2の裏面とが貼り合わされることにより密閉される。
上記コネクタでは、第1のシートと第2のシートとの間に接続端部が配置された状態で粘着剤によって第1の裏面と第2の裏面とが貼り合わされることにより、カバー部が密閉される。接続端部を接続する際、第1のシートと第2のシートの先端側を少し剥離し、その剥離部分を別のコネクタと貼り合わせ、貼り合わせた部分を拡大していくことで、接続端部を外部から隔離した状態を維持しつつその接続端部を別の接続端部に接続することができる。接続端部を分離する際には、上記と逆の手順が行われ得る。すなわち、別のコネクタと貼り合わせた部分を縮小させつつ、第1のシートと第2のシートとが貼り合わせられる。上記の粘着剤は、剥離と接着を繰り返すことが可能なものであるため、第1のシートと第2のシートの剥離と貼り合わせを繰り返すことができる。よって、上記コネクタによれば、接続端部を外部から隔離した状態で、コネクタの接続と分離を繰り返すことができる。
いくつかの態様において、第1の裏面および第2の裏面における接続端部に対面する領域には、粘着剤は設けられていない。この構成によれば、接続端部に粘着剤が付着することを防げるため、接続端部内に粘着剤が混入することなく、コネクタの接続と分離を繰り返すことが可能となる。
いくつかの態様において、第1のシートおよび第2のシートは、少なくとも接続端部に対面する領域に設けられた透明部を含む。この構成によれば、透明部を通じて接続端部の位置を視認しながらコネクタの接続動作を行うことができるため、接続端部を外部から隔離した状態で、別のコネクタとの接続を行うことが容易となる。
いくつかの態様において、第1のシートおよび第2のシートは、それぞれの先端部に設けられ、別のコネクタの一部に嵌合することで、別の接続端部に対して接続端部を位置決めする位置決め部を含む。この構成によれば、位置決め部により、別の接続端部との位置ずれを防ぐことができるため、別のコネクタとの接続が容易となる。
いくつかの態様において、コネクタは、第1のシートの表面側に設けられた第1のガイド部と、第2のシートの表面側に設けられた第2のガイド部と、を含むガイド機構を更に備える。ガイド機構は、第1のガイド部と第2のガイド部とによって第1のシートおよび第2のシートを互いに押さえつけた状態で、第1のシートおよび第2のシートの先端側および基端側への移動を許容するように構成されている。2枚のシートは、基端側で貼り合わせられ、第1および第2のガイド部よりも先端側で剥離させることができる。ガイド機構によって、2枚のシートの剥離および貼り付けが一定の適切な位置で行われるため、別のコネクタとの接続が容易となる。
本発明によれば、接続端部を外部から隔離した状態で、コネクタの接続と分離を繰り返すことができる。
本発明の一実施形態のコネクタを示す斜視図である。 図1のコネクタにおけるシートの先端部分の拡大図である。 図1のコネクタの接続動作を示す断面図である。 図3に続くコネクタの接続動作を示す断面図である。 図4に続くコネクタの接続動作を示す断面図である。 図5に続くコネクタの接続動作を示す断面図である。 本発明の別の実施形態のコネクタを示す斜視図である。 図7のコネクタの接続動作を示す断面図である。 図8に続くコネクタの接続動作を示す断面図である。 図9に続くコネクタの接続動作を示す断面図である。 図10に続くコネクタの接続動作を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態に係るコネクタ1の構成について説明する。コネクタ1は、たとえば、培養槽や、培地タンク、廃液タンク、薬液タンク等のタンク類に接続される。コネクタ1は、培養槽とタンク類とを無菌的に接続する。コネクタ1は、培養槽とタンク類との間での流体の移動を可能にする。流体としては、あらゆる種類の物質が想定され得るが、たとえば、培地や薬液等である。コネクタ1によれば、接続端部2を外部から隔離した状態で、接続と分離を繰り返すことができる。以下の説明では、同様の構造を有するコネクタ1とコネクタ(別のコネクタ)1とが接続される場合について説明する。
図1および図3に示されるように、コネクタ1は、別のコネクタ1の別の接続端部2に接続される接続端部2と、接続端部2の基端側に取り付けられたチューブ3と、チューブ3に対して固定されたカバー部4とを備える。接続端部2を基準として、別のコネクタ1に接続される側を先端といい、先端の反対側を基端という。
接続端部2は、たとえばソケットまたはプラグの内部にスプリング式のバルブが内蔵されたものである。接続端部2は、樹脂製であってもよいし、金属製であってもよい。コネクタ1がメス側である場合、接続端部2はソケットを含む。コネクタ1がオス側である場合、接続端部2はプラグを含む。メス側のコネクタ1とオス側のコネクタ1とにおいて、接続端部2同士がワンタッチで連結されることにより、内部のバルブが開き、流体の流路が開通する。接続端部2の型式はこのようなワンタッチ式に限定されない。接続端部2は、内部にバルブを含まなくてもよい。接続端部2は、たとえば、ねじ式のもの等であってもよい。
チューブ3は、たとえばシリコーンチューブ等の柔らかなチューブである。チューブ3内の流路は、接続端部2内の流路に連通している。チューブ3の基端側は、上記した培養槽やタンク類に設けられたノズル類に接続されている。チューブ3の基端側における接続構造は、完全に固定された構造、すなわち分離不能な構造であってもよい。チューブ3は、接続端部2を介して流体を流通させる。チューブ3の材質は、上記に限定されない。
接続端部2およびチューブ3は、オートクレーブ処理等に耐えられる材質で構成されている。接続端部2およびチューブ3は、オートクレーブ処理等により無菌化されている。
カバー部4は、接続端部2の基端側に位置する基端領域Aにおいて、たとえば溶着によってチューブ3に固定されている。カバー部4は、チューブ3に対して位置ずれしないように固定されている。基端領域Aは、チューブ3に直交する幅方向に延びた領域であり、その中央部がチューブ3に固定されている。カバー部4は、後述の粘着剤5よりも強力な接着剤によってチューブ3に固定されてもよい。
カバー部4は、互いに貼り合わされた第1のシート4aおよび第2のシート4bを含む。第1のシート4aおよび第2のシート4bは、たとえば矩形状であり、等しい大きさおよび厚みを有する。第1のシート4aおよび第2のシート4bは、上述の基端領域Aから先端側まで延び、接続端部2を両面側から覆っている。第1のシートおよび第2のシート4bは、少なくとも接続端部2の先端側の範囲に設けられている。すなわち、チューブ3に固定された基端領域Aにはシートとは異なる別の部材が設けられ、接続端部2の先端側において、その別の部材に第1のシート4aおよび第2のシート4bが取り付けられてもよい。その場合でも、別の部材は、接続端部2を覆った状態で密閉される。
第1のシート4aは、外部に露出する表面4a1と、外部から隔離された裏面4a2とを含む。第2のシート4bは、外部に露出する表面4b1と、外部から隔離された裏面4b2とを含む。第1のシート4aの裏面4a2および第2のシート4bの裏面4b2には、剥離と接着を繰り返すことが可能な粘着剤5がそれぞれ設けられている。粘着剤5は、弱粘性の粘着剤である。粘着剤5としては、たとえばシリコンレジン、アクリル系、ウレタン系、ブタジエンゴム系等の粘着剤が用いられ得る。
第1のシート4aと第2のシート4bは、基端領域Aの先端側に設けられた外周領域Bと中央領域Cとを含んでいる。中央領域Cは、接続端部2に対面する領域に相当する。すなわち、第1のシート4aおよび第2のシート4bの略中央に、接続端部2が位置している。外周領域Bは、中央領域Cの周囲に設けられる。すなわち、中央領域Cは、外周領域Bによって囲まれている。
外周領域Bには、粘着剤5が設けられている。一方、中央領域Cには粘着剤5は設けられていない。中央領域Cは、外周領域Bにおいて裏面4a2と裏面4b2とが貼り合わされた状態で、接続端部2に対面する。裏面4a2,4b2は、接続端部2が第1のシート4aと第2のシート4bとの間に配置された状態で、中央領域Cにおいて接続端部2が外部と通じる隙間を作ることなく貼り合わされている。すなわち、カバー部4は、接続端部2を外部から隔離した状態で密閉されている。中央領域Cにおいて、裏面4a2および裏面4b2は接続端部2に当接してもよく、接続端部2から離間していて接続端部2に当接しなくてもよい。
また、第1のシート4aおよび第2のシート4bは、たとえば透明な樹脂などにより形成されている。なお、第1のシート4aおよび第2のシート4bの全体が透明となっていなくてもよい。第1のシート4aおよび第2のシート4bにおいて、少なくとも中央領域Cに透明部が設けられればよい。それにより、透明部を通じて接続端部2の位置が視認され得る。
図2は、図1のコネクタ1におけるシートの先端部分の拡大図である。第1のシート4aおよび第2のシート4bは、接続端部2を別のコネクタ1の別の接続端部2に対して位置決めする位置決め部4cを含む。位置決め部4cは、第1のシート4aおよび第2のシート4bのそれぞれの先端部4e,4fに設けられている。位置決め部4cは、第1のシート4aの先端部4eに設けられた3つの凸部4c1と、第2のシート4bの先端部4fに設けられた3つの凹部4c2とを含む。凸部4c1は、たとえば円柱状の突起である。凹部4c2は、たとえば、凸部4c1よりも大きな直径を有する円形の貫通孔である。凸部4c1と凹部4c2とは、幅方向において等間隔に設けられており、3つの位置で対面している。各凸部4c1は、各凹部4c2に嵌合するように構成されている。
単一のコネクタ1において第1のシート4aと第2のシート4bとを貼り合わせる際には、すべての凸部4c1が、そのコネクタ1の対となる凹部4c2に嵌合される。コネクタ1が別のコネクタ1と接続される際には、一方のコネクタ1の3つの凸部4c1が、別のコネクタ1の対となる3つの凹部4c2に嵌合され、かつ、別のコネクタ1の3つの凸部4c1が、一方のコネクタ1の対となる3つの凹部4c2に嵌合される。
すべての凸部4c1と凹部4c2とが嵌合した状態で、コネクタ1の接続端部2は、別のコネクタ1の接続端部2に正対する。より詳細には、その状態で、コネクタ1の接続端部2の中心軸線と、別のコネクタ1の接続端部2の中心軸線とは、略一致する。このようにして、コネクタ1の接続端部2は、別のコネクタ1の別の接続端部2に対して位置決めされる。なお、位置決め部4cは、接合と分離を繰り返すことができるものであればよい。位置決め部4cとして、ホックや線ファスナーや面ファスナー等の他の接合構造が採用されてもよい。
次に、図3〜図6を参照して、2つの同種のコネクタ1の接続端部2を接続および分離する動作について説明する。図3〜図6は、2つのコネクタ1を接続する過程をコネクタ1の断面図により示している。
まず、2つのコネクタ1を接続する際、図3に示すように、第1のシート4aと第2のシート4bとの間に接続端部2が配置された状態でカバー部4が密閉されているコネクタ1を2つ用意する。
次に、図4に示すように、接続端部2が外部から隔離された状態を維持しつつ、それぞれのコネクタ1の先端部において第1のシート4aと第2のシート4bとを剥離する。そして、一方のコネクタ1の先端部4eと他方のコネクタ1の先端部4fとを対面させ、それと同時に、一方のコネクタ1の先端部4fと他方のコネクタ1の先端部4eとを対面させる(図2も参照)。
次に、図5に示すように、第1のシート4aと第2のシート4bの剥離部分を2つのコネクタ1の間で貼り合わせる。この際、上述のように、一方のコネクタ1の凸部4c1を他方のコネクタ1の凹部4c2に嵌合させ、一方のコネクタ1の凹部4c2を他方のコネクタ1の凸部4c1に嵌合させることによって、2つのコネクタ1の接続端部2の位置決めを行うことができる。
第1のシート4aと第2のシート4bを貼り合わせた部分の接触面は、まだ剥離されていない部分(基端側の部分)の接触面に交差する方向(たとえば垂直な方向)に延びる。次に、第1のシート4aと第2のシート4bを貼り合わせた部分を、その貼り合わせた部分の接触面に平行な方向に引く。これにより、貼り合わせた部分が拡大される。貼り合わせ部分を拡大していくことによって、図6に示すように、接続端部2を外部から隔離した状態を維持しつつ、2つのコネクタ1の接続端部2同士が接続される。この一連の操作によって、2つのコネクタ1の接続構造Xが完成する。
2つのコネクタ1を分離する際、上記の工程とは逆の手順が行われ得る。すなわち、基端領域Aおよびチューブ3(若しくは接続端部2)を基端側に引きつつ、第1のシート4aと第2のシート4bとを貼り合わせた部分を縮小させる。そして、単一のコネクタ1における第1のシート4aと第2のシート4bとを貼り合わせる。このようにして、接続端部2を外部から隔離した状態を維持しつつ2つのコネクタ1の接続端部2を分離する。
以上説明したように第1のシート4aと第2のシート4bとの間に接続端部2が配置された状態で、接続端部2の周囲において粘着剤5によって裏面4a2と裏面4b2とが貼り合わされることにより、コネクタ1のカバー部4が密閉される。この構成により、接続端部2を接続する際、第1のシート4aと第2のシート4bの先端側を少し剥離し、その剥離部分を別のコネクタ1と貼り合わせ、貼り合わせた部分を拡大していくことで、接続端部2を外部から隔離した状態を維持しつつその接続端部2を別の接続端部2に接続することができる。接続端部2を分離する際には、上記と逆の手順が行われ得る。上記の粘着剤5は、剥離と接着を繰り返すことが可能なものであるため、第1のシート4aと第2のシート4bの剥離と貼り合わせを繰り返すことができる。よって、上記コネクタ1によれば、接続端部2を外部から隔離した状態で、コネクタ1の接続と分離を繰り返すことができる。特に、コネクタ1が培養関係の装置に用いられる場合、複数回の接続を無菌な状態で行うことができる。この点は、クリーンベンチ等の無菌空間に装置一式を運ぶ場合や、シングルユースの培養バッグを用いる場合に比して、格段の利便性向上に寄与する。また、特別な無菌テクニック等を要することなく、容易に無菌操作が可能である。通常の無菌コネクタと異なり、何度でもコネクタ1の付け外しが可能である。従来のように、複数回の付け外しのためにブドウの房のように複数の無菌コネクタをつなげておく必要がなく、省スペースである。スペースが制限される自動培養装置では、特に有用である。コネクタ1によれば、外部との隔離を保ちつつシートが密着しながらコネクタ1の付け外しが行えるため、外部からのコンタミネーションを防ぐことができる。
裏面4a2および裏面4b2における接続端部2に対面する中央領域Cには、粘着剤は設けられていない。接続端部2に粘着剤5が付着することを防げるため、接続端部2内に粘着剤5が混入することなく、コネクタ1の接続と分離を繰り返すことが可能となる。
第1のシート4aおよび第2のシート4bは、少なくとも接続端部2に対面する領域に設けられた透明部を含む。透明部を通じて接続端部2の位置を視認しながらコネクタ1の接続動作を行うことができるため、接続端部2を外部から隔離した状態で、別のコネクタ1との接続を行うことが容易となる。なお、透明部とは視認できる半透明部を含む。
コネクタ1は、位置決め部4cを含むため、別の接続端部2との位置ずれを防ぐことができる。そのため、コネクタ1と別のコネクタ1との接続が容易となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態において、コネクタ10は、第1実施形態で示したコネクタ1の構成にガイド機構7が付加されたものである。以下、図7を参照し本実施形態に係るコネクタ10について具体的に説明する。
コネクタ10は、第1のシート4aの表面4a1側に設けられた第1のガイド部7aと、第2のシート4bの表面4b1側に設けられた第2のガイド部7bと、を含むガイド機構7を備える。ガイド機構7は、第1のガイド部7aと第2のガイド部7bとによって第1のシート4aおよび第2のシート4bを互いに押さえつけている。ガイド機構7は、第1のシート4aおよび第2のシート4bの先端側および基端側への移動を許容するように構成されている。第1のシート4aおよび第2のシート4bの移動を許容する構造の一例として、下記のようなローラ構造が採用され得る。
第1のガイド部7aは、複数のローラ7a1,7a2,7a3,7a4,7a5、および各ローラを回転可能に接続および保持する接続部7a6を含む。接続部7a6は、ローラ7a1、ローラ7a2、ローラ7a5、ローラ7a4、ローラ7a3の順で、各ローラを直列に接続する。接続部7a6は、たとえば線状の鋼材などからなり、接続部7a6の周りでローラ7a1,7a2,7a3,7a4,7a5は回転可能である。
ローラ7a1,7a2は、表面4a1上であって表面4a1の幅方向の一端側に配置される。ローラ7a3,7a4は、表面4a1上であって表面4a1の幅方向の他端側に配置される。ローラ7a5は、コネクタ10の先端部であって表面4a1の幅方向の中央部に配置される。ローラ7a1,7a2は、表面4a1上において、第1のシート4aおよび第2のシート4bの移動方向と平行な方向に並んで配置される。ローラ7a2は、ローラ7a1よりもコネクタ10の先端側に位置する。ローラ7a3,7a4は、表面4a1上において、第1のシート4aおよび第2のシート4bの移動方向と平行な方向に並んで配置される。ローラ7a4は、ローラ7a3よりもコネクタ10の先端側に位置する。
ローラ7a1,7a2,7a3,7a4,7a5は、第1のシート4aおよび第2のシート4bの移動方向(すなわち接続端部2の中心軸線方向)と垂直な方向に回転軸線を有する。ローラ7a1とローラ7a3の回転軸線は同軸上に位置し、ローラ7a2とローラ7a4の回転軸線は同軸上に位置する。ローラ7a1,7a2が並ぶ列とローラ7a3,7a4が並ぶ列の間には、中央のローラ7a5が表面4a1から離間して配置されることにより、接続端部2の移動を許容するスペースSが設けられている。ローラ7a5は、第1のシート4aおよび第2のシート4bの移動方向に対して垂直で、かつ、ローラ7a2,7a4の回転軸線を通る面内に、回転軸線を有する。
第2のガイド部7bも同様に、表面4b1の上に、複数のローラ7b1,7b2,7b3,7b4,7b5および各ローラを回転可能に接続する接続部7b6を含む。接続部7b6は、たとえば線状の鋼材などからなり、接続部7b6の周りでローラ7b1,7b2,7b3,7b4,7b5は回転可能である。第2のガイド部7bのローラ7b1,7b2,7b3,7b4,7b5は、第1のシート4aおよび第2のシート4bに関して、第1のガイド部7aのローラ7a1,7a2,7a3,7a4,7a5とそれぞれ対称な位置に配置され、対称な構造をなしている。
接続部7a6は、ローラ7a1とローラ7a2との間およびローラ7a3とローラ7a4との間において、弾性部材8a,8bにより接続部7b6に対して付勢されている。これにより、第1のガイド部7aは、第1のシート4aおよび第2のシート4bを挟んで第2のガイド部7bに対して付勢されている。弾性部材8a,8bは、接続部7a6,7b6の間に架け渡された板状部材であり、その両端部が接続部7a6,7b6に係合している。接続部7a6,7b6は、弾性部材8a,8bの付勢力により、第1のシート4aと第2のシート4bとの密着を保つことができる程度の剛性を有してればよく、プラスチック等により形成されてもよい。
以上のように、ガイド機構7は、第1のガイド部7aのローラ7a1,7a2,7a3,7a4とそれらに対応する第2のガイド部7bのローラ7b1,7b2,7b3,7b4により、第1のシート4aおよび第2のシート4bを挟み込んでいる。各ローラは、第1のシート4aおよび第2のシート4bの先端側または基端側への移動に伴って回転する。これにより、ガイド機構7は、第1のシート4aおよび第2のシート4bを互いに押さえつけた状態で、第1のシート4aおよび第2のシート4bの先端側および基端側への移動を許容している。換言すれば、ガイド機構7は、第1のシート4aと第2のシート4bの対向方向に力を加えつつ、第1のシート4aおよび第2のシート4bを先端側および基端側へ移動可能に保持している。
なお、上述のローラを備えることにより、第1のシート4aおよび第2のシート4bの先端側および基端側への移動が滑らかになるが、ガイド機構7にローラを設けずに、第1のシート4aおよび第2のシート4bを先端側および基端側へ摺動させる構成としてもよい。
次に、図8〜図11を用いて、2つの同種のコネクタ10の接続端部2を接続および分離する動作について説明する。図8〜図11は、2つのコネクタ10を接続する過程をコネクタ10の断面図により示している。
まず、図8に示すように、第1のシート4aと第2のシート4bとの間に接続端部2が配置された状態でカバー部4が密閉されているコネクタ10を2つ用意する。
次に、図9に示すように、接続端部2が外部から隔離された状態を維持しつつ、それぞれのコネクタ10の先端部において第1のシート4aと第2のシート4bとを剥離する。そして、第1実施形態と同様に、一方のコネクタ10の第1のシート4aの先端部4eと他方のコネクタ10の第2のシート4bの先端部4fとを対面させ、それと同時に、一方の第2のシート4bの先端部4fと他方の第1のシート4aの先端部4eとを対面させる。
次に、図10に示すように、第1のシート4aと第2のシート4bの剥離部分を2つのコネクタ10の間で貼り合わせる。この際、第1実施形態と同様に、一方のコネクタ10の凸部4c1を他方のコネクタ10の凹部4c2に嵌合させ、一方のコネクタ10の凹部4c2を他方のコネクタ10の凸部4c1に嵌合させることによって、2つのコネクタ10の接続端部2の位置決めを行う。また、2つのコネクタ10の第1のガイド部7aおよび第2のガイド部7bの接続部7a6,7b6間に、クランプ等の弾性部材を設ける。これにより、一方のコネクタ10の第1のガイド部7aと第2のガイド部7bとが、他方のコネクタ10の第2のガイド部7bと第1のガイド部7aとに対してそれぞれ付勢される。
次に、2つのコネクタ10を貼り合わせた部分を、当該貼り合わせ部分の接触面に平行な方向に引く。これにより、貼り合わせた部分が拡大される。貼り合わせ部分を拡大していくことによって、図11に示すように、接続端部2を外部から隔離した状態を維持しつつ、2つのコネクタ10の接続端部2同士が接続される。この際、貼り合わせ部分は、ローラ7a5および7b5の間の隙間に案内され、互いに密着した状態が保たれる。この一連の操作によって、2つのコネクタ10の接続構造Yが完成する。また、2つのコネクタ10の接続端部2同士を接続した状態から貼り合わせ部分を縮小していくことで、接続端部2を外部から隔離した状態を維持しつつ2つのコネクタ10を分離する。この際、第1のシート4aと第2のシート4bの剥離および貼り合わせがローラ7a2,7a4,7b2,7b4の位置で行われる。
以上説明したようにコネクタ10のガイド機構7は、第1のガイド部7aと第2のガイド部7bとによって第1のシート4aおよび第2のシート4bを互いに押さえつけた状態で、第1のシート4aおよび第2のシート4bの先端側および基端側への移動を許容するように構成されている。この構成により、2枚のシートの剥離および貼り付けが一定の適切な位置(ローラ7a2,7a4,7b2,7b4の位置)で行われるため、別のコネクタ10との接続が容易となる。また、一方のコネクタ10のローラ7a1,7a3,7a5と他方のコネクタ10のローラ7b1,7b3,7b5で、第1のシート4aおよび第2のシート4bを挟み込んでいるため、意図しない剥離を防止することができる。そのため、2つのコネクタ10の接続が容易となる。上記したコネクタ1による作用・効果に加え、ガイド機構7のサポート機能によって、密着性がより担保される。
以上、本発明の第1実施形態および第2実施形態について説明したが、本発明に係るコネクタは上記に限定されず、種々の変更を行うことができる。
たとえば、第1の実施形態および第2の実施形態において、同種のコネクタ同士を接続する構成について説明したが、本発明のコネクタを接続する対象は異なる種類のコネクタであってもよい。別のコネクタは、複数回の接続が不可能な、いわゆるシングルユースのコネクタであってもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態において、粘着剤5は、裏面4a2および裏面4b2に直接塗布して用いてもよいし、両面テープの粘着面の粘着剤として用いてもよい。両面テープとして用いる場合は、裏面4a2および裏面4b2に両面テープを貼り付ける。この際、裏面4a2や裏面4b2に貼り付く側の面には粘着剤5よりも強力な粘着剤を塗布し、両面テープ同士が貼り付く側の面には粘着剤5を塗布する。この構成により、両面テープを第1のシート4aや第2のシート4bに固定することができるため、第1のシート4aと第2のシート4bの剥離と貼り合わせを安定して繰り返すことができる。
第1のシート4aと第2のシート4bの両方またはいずれか一方を不透明としてもよい。粘着剤5は、接続端部2に対向する位置に設けられてもよい。
上記実施形態では、コネクタ1が無菌コネクタである場合について説明してが、無水環境を保持する無水コネクタや、無酸素環境を保持する無酸素コネクタに本発明を適用することもできる。
1、10 コネクタ
2 接続端部
3 チューブ
4 カバー部
4a 第1のシート
4b 第2のシート
4a1 表面
4a2 裏面(第1の裏面)
4b1 表面
4b2 裏面(第2の裏面)
4c 位置決め部
4e 先端部
4f 先端部
5 粘着剤
C 中央領域
4c 位置決め部
7 ガイド機構
7a 第1のガイド部
7b 第2のガイド部
X 接続構造
Y 接続構造

Claims (5)

  1. 別のコネクタの別の接続端部に接続される接続端部と、
    前記接続端部の基端側に取り付けられ、前記接続端部を介して流体を流通させるチューブと、
    前記チューブに対して固定されると共に前記接続端部を覆うカバー部と、を備え、
    前記カバー部は、少なくとも前記接続端部の先端側の範囲に設けられて互いに貼り合わされる第1のシートと第2のシートとを含み、
    前記第1のシートの第1の裏面および前記第2のシートの第2の裏面には、剥離と接着を繰り返すことが可能な粘着剤がそれぞれ設けられており、
    前記カバー部は、前記第1のシートと前記第2のシートとの間に前記接続端部が配置された状態で、前記接続端部の周囲で前記粘着剤によって前記第1の裏面と前記第2の裏面とが貼り合わされることにより密閉される、コネクタ。
  2. 前記第1の裏面および前記第2の裏面における前記接続端部に対面する領域には、前記粘着剤は設けられていない、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記第1のシートおよび前記第2のシートは、少なくとも前記接続端部に対面する領域に設けられた透明部を含む、請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記第1のシートおよび前記第2のシートは、それぞれの先端部に設けられ、前記別のコネクタの一部に嵌合することで、前記別の接続端部に対して前記接続端部を位置決めする位置決め部を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記第1のシートの表面側に設けられた第1のガイド部と、前記第2のシートの表面側に設けられた第2のガイド部と、を含むガイド機構を更に備え、
    前記ガイド機構は、前記第1のガイド部と前記第2のガイド部とによって前記第1のシートおよび前記第2のシートを互いに押さえつけた状態で、前記第1のシートおよび前記第2のシートの先端側および基端側への移動を許容するように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコネクタ。
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