JP6690376B2 - 燃料電池車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池車両の制御装置に関する。
燃料電池車両において、走行用モータの急停止時に、燃料電池の余剰発電電力が二次電池に過大に供給されることを抑制するため、特許文献1では、モータの回転数の低下率が所定値を超えた場合に、モータが急停止したものと判定し、燃料電池の発電を停止させている。
特開2011−205735号公報
しかし、上述した従来の技術では、モータの回転数を実測しているため、モータの回転数が低下したことを実際に検知するまでに時間遅れが生じ、燃料電池の出力を低下させる処理が遅延するおそれがある。そのため、燃料電池車両の制御装置において、燃料電池の余剰発電電力が二次電池に過大に供給されることを抑制するために、モータの停止を早期に検出可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、燃料電池と、前記燃料電池によって発電された電力を蓄える二次電池と、前記燃料電池および前記二次電池から供給される電力により駆動されるモータと、前記モータの回転を制動するブレーキとを備える燃料電池車両の制御装置であって、前記モータの出力トルクを制御するための指令トルク値と、前記指令トルク値に応じた前記燃料電池の発電量である指令電力値とを求め、前記指令電力値に基づき前記燃料電池の発電量を制御する発電制御装置と、前記指令トルク値に応じて前記モータの出力トルクを制御するモータ制御装置と、前記ブレーキによる制動力を検知する制動力検知装置と、前記モータがロックすることを予測するロック予測装置と、を備え、前記ロック予測装置は、前記制動力が前記指令トルク値よりも大きい場合には、前記モータがロックすると予測し、前記制動力が前記指令トルク値以下の場合には、前記モータがロックするとは予測せず、前記発電制御装置は、前記ロック予測装置によって前記モータがロックすると予測された場合に、前記ロック予測装置によって前記モータがロックすると予測されない場合の前記指令電力値に、0以上1未満の係数を乗算して補正し、補正された前記指令電力値に基づき前記燃料電池の発電量を制御する、制御装置である。本発明は以下の形態としても適用できる。
本発明の一形態によれば、燃料電池と、前記燃料電池によって発電された電力により駆動されるモータと、前記モータの回転を制動するブレーキとを備える燃料電池車両の制御装置が提供される。この制御装置は、前記燃料電池の出力を指令するための指令電力値を求め、前記指令電力値に基づき前記燃料電池の出力を制御する発電制御装置と;前記モータの出力トルクを制御するモータ制御装置と;前記ブレーキによる制動力を検知する制動力検知装置と;前記モータがロックすることを予測するロック予測装置と;を備え、前記ロック予測装置は、前記制動力が前記出力トルクよりも大きい場合には、前記モータがロックすると予測し、前記制動力が前記出力トルク以下の場合には、前記モータがロックするとは予測せず、前記発電制御装置は、前記ロック予測装置によって前記モータがロックすると予測された場合に、前記ロック予測装置によって前記モータがロックすると予測されない場合の前記指令電力値に、0以上1未満の係数を算して補正し、補正された前記指令電力値に基づき前記燃料電池の発電量を制御することを特徴とする。このような形態の制御装置であれば、ブレーキの制動力がモータの出力トルクよりも大きい場合に、モータがロックすると予測して燃料電池に対する指令電力値を低下させるため、モータの回転数を実際に検知する場合と比較して、モータの停止を早期に検出することができる。そのため、燃料電池の余剰発電電力が二次電池に過大に供給されることを効果的に抑制することができる。
本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、上述の制御装置を搭載した燃料電池車両や、燃料電池車両の制御方法、燃料電池と制御装置とを備える燃料電池システムなどの形態で実現することができる。
制御装置を備える燃料電池車両の構成を示す概略図である。 制御装置の概略構成を示すブロック図である。 指令電力値の算出処理を示すフローチャートである。 補正係数βを決定するためのマップを示す図である。 燃料電池車両の運転状態の一例を示すタイミングチャートである。 補正係数βを決定するための第2のマップを示す図である。
図1は、本発明の一実施形態としての制御装置180を備える燃料電池車両10の構成を示す概略図である。燃料電池車両10は、燃料電池110と、燃料電池110によって発電された電力により駆動されるモータ136(以下、「トラクションモータ136」という)と、トラクションモータ136の回転を制動するブレーキ170とを備える。ブレーキ170は、油圧によって作動するブレーキである。本実施形態では、燃料電池車両10は、更に、昇圧コンバータ120と、パワーコントロールユニット(PCU)130と、エアコンプレッサ(ACP)138と、二次電池140と、SOC検出部142と、FC補機150と、アクセル踏込量センサ190と、ブレーキ踏込量センサ192と、車輪WLと、を備える。燃料電池車両10は、燃料電池110および二次電池140から供給される電力によってトラクションモータ136を駆動させて走行する。
燃料電池110は、反応ガスとして水素と酸素の供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。なお、燃料電池110としては、固体高分子形燃料電池に限らず、他の種々のタイプの燃料電池を採用することができる。燃料電池110は、昇圧コンバータ120を介して高圧直流配線DCHに接続され、高圧直流配線DCHを介してPCU130に含まれるモータドライバ132及びACPドライバ137に接続されている。昇圧コンバータ120は、燃料電池110の出力電圧VFCをモータドライバ132及びACPドライバ137で利用可能な高圧電圧VHに昇圧する。
モータドライバ132は、三相インバータ回路によって構成され、トラクションモータ136に接続されている。モータドライバ132は、昇圧コンバータ120を介して供給される燃料電池110の出力電力、および、DC/DCコンバータ134を介して供給される二次電池140の出力電力を三相交流電力に変換してトラクションモータ136に供給する。トラクションモータ136は、三相コイルを備える同期モータによって構成され、ギア等を介して車輪WLを駆動する。
DC/DCコンバータ134は、制御装置180からの駆動信号に応じて高圧直流配線DCHの電圧レベルを調整し、二次電池140の充電/放電の状態を切り替える。
ACPドライバ137は、三相インバータ回路によって構成され、エアコンプレッサ138に接続されている。ACPドライバ137は、昇圧コンバータ120を介して供給される燃料電池110の出力電力、および、DC/DCコンバータ134を介して供給される二次電池140の出力電力を三相交流電力に変換してエアコンプレッサ138に供給する。エアコンプレッサ138は、三相コイルを備える同期モータによって構成され、供給された電力に応じてモータを駆動させ、発電に使用される酸素(空気)を燃料電池110に供給する。
二次電池140は、電力エネルギを蓄え、充電と放電を繰り返すことができる蓄電装置である。二次電池140は、例えば、リチウムイオン電池で構成することができる。なお、二次電池140は、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池など他の種類の電池であってもよい。二次電池140は、低圧直流配線DCLを介してPCU130に含まれるDC/DCコンバータ134に接続されている。
SOC検出部142は、二次電池140の蓄電量(SOC)[%]を検出し、制御装置180に送信する。なお、本明細書において「蓄電量(SOC)」とは、二次電池140の現在の充電容量に対する充電残量の比率を意味する。SOC検出部142は、二次電池140の温度や、出力電圧値、出力電流値を検出し、それらの検出値に基づき、蓄電量(SOC)を検出する。なお、本実施形態のSOC検出部142は、二次電池140の温度についても制御装置180に送信する。
FC補機150は、低圧直流配線DCLに接続され、燃料電池110や二次電池140から供給される電力によって駆動する。FC補機150は、燃料電池110に反応ガスを供給する燃料ポンプ、及び、燃料電池110に冷媒を供給する冷媒ポンプ等の燃料電池110の発電のための補機類である。
アクセル踏込量センサ190は、運転者によるアクセルペダルの踏込量を検出し、制御装置180に送信する。
ブレーキ踏込量センサ192は、運転者によるブレーキペダルの踏込量を検出し、制御装置180に送信する。
制御装置180は、中央処理装置と主記憶装置とを備えるマイクロコンピュータによって構成されている。制御装置180は、運転者によるアクセル操作などの操作を検出すると、その操作内容に応じて、燃料電池110の発電や二次電池140の充放電を制御する。制御装置180は、モータドライバ132と、DC/DCコンバータ134とにそれぞれ、アクセル踏込量に応じた駆動信号を生成して送信する。モータドライバ132は、制御装置180の駆動信号に応じて、交流電圧のパルス幅を調整するなどして、トラクションモータ136にアクセル踏込量に応じた回転駆動をさせる。制御装置180は、トラクションモータ136をアクセル踏込量に応じた回転駆動させるために必要な電力に対して、二次電池140が負担する電力の割合(二次電池アシスト率)と、二次電池140の温度および蓄電量(SOC)との関係が示された二次電池アシスト制御マップを備えており、このマップを用いて、二次電池アシスト率を決定する。また、制御装置180は、ブレーキ踏込量センサ192から受信したブレーキ踏込量に応じて、ブレーキ170の作動量を制御し、トラクションモータ136の回転を制動する。
図2は、制御装置180の概略構成を示すブロック図である。制御装置180は、発電制御装置189と、モータ制御装置184と、制動力検知装置185と、ロック予測装置186とを備えている。
発電制御装置189は、トラクションモータ136の出力トルクを制御するための指令トルク値と、指令トルク値に応じた燃料電池110の発電量である指令電力値とを求め、指令電力値に基づき燃料電池110の発電量を制御する機能を有する。本実施形態では、発電制御装置189は、ロック予測装置186によって、トラクションモータ136のロックが予測された場合に、指令電力値Pを補正する機能を備える。発電制御装置189は、PM−ECU181と、FC−ECU182と、FDC−ECU183と、の3つのECU(Electronic Control Unit)を含んでいる。
PM−ECU181は、燃料電池車両10のアクセル踏込量をアクセル踏込量センサ190から取得し、トラクションモータ136をアクセル踏込量に応じた回転数で駆動させるために必要な種々の要求や指令を他のECUに対して送信する。FC―ECU182は、PM−ECU181から、後述する要求信号SREQを受信すると、燃料電池110の発電能力や特性に応じた回答信号SRESをPM−ECU181に送信する。
FDC―ECU183は、PM−ECU181から、後述するパワー指令PCOMを受信すると、昇圧コンバータ120を制御し、パワー指令PCOMに応じた電力を燃料電池110に発電させる。
モータ制御装置184は、発電制御装置189によって算出された指令トルク値に応じて、トラクションモータ136の出力トルクを制御する機能を有する。モータ制御装置184は、1つのECUから構成されている。以下では、モータ制御装置184のことを、MG−ECU184という。
MG−ECU184は、PM−ECU181から、後述するトルク指令TCOMを受信すると、モータドライバ132、ACPドライバ137、および、DC/DCコンバータ134を制御して、トルク指令TCOMに応じたトルクをトラクションモータ136およびエアコンプレッサ138に発生させる。
制動力検知装置185は、ブレーキ170による制動力を検知する機能を有する。制動力検知装置185は、ブレーキ踏込量センサ192から受信したブレーキ踏込量に応じて、ブレーキ170による制動力を検知する。
ロック予測装置186は、トラクションモータ136がロックするか否かを予測する機能を有する。ロック予測装置186は、制動力検知装置185から取得したブレーキ170の制動力と、後述する指令トルク値とに基づき、トラクションモータ136がロックするか否かを予測する。
以下、上述した4つのECUの具体的な動作の一例を説明する。
PM−ECU181は、アクセルペダルが運転者により踏み込まれた際に、アクセル踏込量センサ190によって検出されたアクセル踏込量を受信する。PM−ECU181は、アクセル踏込量を受信すると、アクセル踏込量に応じたトラクションモータ136の出力トルクを、指令トルク値として算出する。指令トルク値は、例えば、アクセル踏込量と出力トルクとの関係を示す演算式から算出することができる。PM−ECU181は、ドライバビリティ向上のため、指令トルク値の変化量に応じて指令トルク値に対してレート処理(なめし処理)を行ってもよい。
PM−ECU181は、算出した指令トルク値を含むトルク指令TCOMをMG−ECU184に送信する。MG−ECU184は、トルク指令TCOMを受信すると、トルク指令TCOMに含まれる指令トルク値に応じて、トラクションモータ136の出力トルクを制御する。
PM−ECU181は、算出した指令トルク値から指令電力値P[W]を算出する。指令電力値Pは、燃料電池車両10を指令トルク値に対応する運転状態とするために必要な電力である。指令電力値Pは、下記の式(1)から算出される。なお、式(1)に基づいて算出された指令電力値Pは、後述する処理において、トラクションモータ136がロックするか否かの予測に応じて補正される。
P=max{(PT/M+PAUX+Pchg),POC} ・・・(1)
ここで、PT/Mは、トラクションモータ136の消費電力[W]である。PAUXは、FC補機150やエアコンプレッサ138の消費電力[W]である。Pchgは、二次電池140に充電される電力[W]である。POCは、間欠運転時等において高電位回避電圧とするために必要な電力[W]である。PT/Mは、例えば、トラクションモータ136の回転数および指令トルク値と、PT/Mとの関係を示すトラクションモータ136の特性から算出することができる。PAUXは、例えば、FC補機150やエアコンプレッサ138の消費電力の実測値に基づいて算出することができる。なお、PAUXは、FC補機150の消費電力を定数とし、エアコンプレッサ138の消費電力はエアコンプレッサ138の回転数や要求トルクと、消費電力との関係を示すエアコンプレッサ138の特性から算出してもよい。Pchgは、例えば、二次電池140の目標のSOC(例えば、60%)と、現在のSOCと、Pchgとの関係を示したマップから算出することができる。POCは、燃料電池110の電力−電流特性(P−I特性)、電流−電圧特性(I−V特性)から算出することができる。なお、POCは固定値であってもよい。
PM−ECU181は、算出した指令トルク値および二次電池140の状態から燃料電池110の上限指令電力値PMAX[W]を算出する。上限指令電力値PMAXは、指令電力値Pの上限値(ガード値)である。上限指令電力値PMAXは、下記の式(2)から算出される。
MAX=PT/M+PAUX+PWin ・・・(2)
ここで、PWinは、二次電池140の温度およびSOCに応じて設定される充電電力の上限値[W]である。PWinは、二次電池140のSOC充放電特性および温度充放電特性から算出することができる。SOC充放電特性とは、二次電池140のSOCと、充電電力の許容充電上限値および放電電力の許容放電上限値とが対応付けられたマップである。温度充放電特性とは、二次電池140の温度と、充電電力の許容充電上限値および放電電力の許容放電上限値とが対応付けられたマップである。PM−ECU181は、SOC検出部142から取得したSOCとSOC充放電特性から特定される許容充電上限値と、SOC検出部142から取得した温度と温度充放電特性から特定される許容充電上限値との小さい方をPWinとして採用することができる。
PM−ECU181は、それぞれ算出した、指令電力値Pと上限指令電力値PMAXとの比較をおこない、指令電力値Pが上限指令電力値PMAXを上回っているか否かを判定する。指令電力値Pが上限指令電力値PMAXを上回っていない場合には、算出した指令電力値Pを含む要求信号SREQをFC−ECU182に送信する。指令電力値Pが上限指令電力値PMAXを上回っている場合には、指令電力値Pの値を上限指令電力値PMAXの値に置き換えて、その置き換え後の指令電力値Pを含む要求信号SREQをFC−ECU182に送信する。
FC−ECU182は、要求信号SREQを受信すると、要求信号SREQに含まれる指令電力値Pに対応する電流値I[A]および電圧値V[V]を算出し、算出した電流値Iおよび電圧値Vを含む回答信号SRESを、PM−ECU181に送信する。FC−ECU182は、指令電力値Pに対応する電流値Iおよび電圧値Vを、燃料電池110のP−I特性およびI−V特性に基づいて算出する。なお、FC−ECU182は、指令電力値Pが、燃料電池110が発電可能な上限電力を超える場合に、その上限電力に対応する電流値Iおよび電圧値Vを算出し、それらを含む回答信号SRESをPM−ECU181に送信してもよい。上限電力に対応する電流値Iおよび電圧値Vは、燃料電池110の現在の状態を示す種々のパラメータに基づき算出される。このようなパラメータには、例えば、燃料電池110の温度、ACP138が取り込む外気の量、水素タンク内の水素の残量、燃料電池110のアノード圧力およびカソード圧力などが含まれる。
PM−ECU181は、指令電力値Pに対応する電流値Iおよび電圧値Vを含む回答信号SRESをFC−ECU182から受信すると、受信した回答信号SRESに含まれる電流値Iおよび電圧値Vをパワー指令PCOMとしてFDC―ECU183に送信する。FDC―ECU183は、パワー指令PCOMを受信すると、パワー指令PCOMに応じた電流値Iおよび電圧値Vを燃料電池110が出力するように昇圧コンバータ120を制御する。
本実施形態では、PM−ECU181によって算出される指令電力値Pは、以下で説明する処理によって補正される。
図3は、指令電力値Pの算出処理を示すフローチャートである。この算出処理は、制御装置180の動作中、繰り返し実行される処理である。この算出処理が実行されると、まず、制御装置180のPM−ECU181は、上記式(1)に基づき、指令電力値Pを算出する(ステップS10)。
PM−ECU181によって指令電力値Pが算出された後、ロック予測装置186は、PM−ECU181によって算出された指令トルク値をPM−ECU181から取得するとともに、制動力検知装置185からブレーキ170の制動力を取得し、これらの値を比較する(ステップS20)。この比較の結果、ブレーキ170の制動力が、指令トルク値よりも大きければ(ステップS20:Yes)、ロック予測装置186は、トラクションモータ136がロックすると予測し、ロック予測フラグをオンにする(ステップS30)。一方、ブレーキ170の制動力が、指令トルク値以下であれば(ステップS20:No)、ロック予測装置186は、トラクションモータ136はロックしないと予測し、ロック予測フラグをオフにする(ステップS40)。
ロック予測装置186によって、ロック予測フラグがオンまたはオフにされた後、PM−ECU181は、補正係数βを決定する(ステップS50)。具体的には、PM−ECU181は、ロック予測フラグの値をロック予測装置186から取得するとともに、二次電池140の温度およびSOCをSOC検出部142から取得し、これらの値に基づき、図4に示すマップを参照して補正係数βを決定する。補正係数βは、0以上1以下の値である。
図4は、補正係数βを決定するためのマップを示す図である。このマップには、二次電池140の温度(例えば、T1、T2、T3)[℃]ごとのSOCと補正係数βとの関係が、ロック予測フラグがオンの場合とオフの場合とについて、それぞれ規定されている。このマップには、二次電池140の温度およびSOCが同じ場合において、ロック予測フラグがオンの場合には、ロック予測フラグがオフの場合よりも補正係数βが小さくなるように設定されている。また、ロック予測フラグがオンの場合には、補正係数βは、二次電池140の温度が高いほど、小さくなるように設定されている。また、ロック予測フラグがオンの場合であってもオフの場合であっても、補正係数βは、SOCが一定値(例えば、60%)を超えれば、SOCが大きいほど、小さな値になるように設定されている。また、このマップには、SOCが一定値までは、ロック予測フラグがオフであれば、二次電池140の温度にかかわらず、補正係数βが1になるように設定されている。なお、SOCが100%の場合には、補正係数βは、二次電池140の温度やロック予測フラグの値にかかわらず、ゼロになるように設定されている。また、ロック予測フラグがオンの場合には、補正係数βは、常に、0以上1未満の値に設定される。
PM−ECU181は、補正係数βを決定した後、ステップS10で算出した指令電力値Pに、ステップS50で決定した補正係数βの値を算(P=P×β)し、新たな指令電力値Pを求める(ステップS60)。
PM−ECU181は、指令電力値Pを補正した後、新たな指令電力値Pに基づいて、燃料電池110の発電制御を行う(ステップS70)。
図5は、燃料電池車両10の運転状態の一例を示すタイミングチャートである。図5には、燃料電池車両10の駆動力と、制動力と、ロック予測フラグと、補正係数βと、指令電力値Pと、の時系列変化が示されている。ここでは、タイミングT1において運転者がアクセルを緩めるとともにブレーキペダルの踏み込みを開始し、タイミングT2において制動力が駆動力よりも大きくなり、タイミングT3において車両が停止したものとして説明する。
タイミングT1において運転者がアクセルを緩めた後、ブレーキペダルを踏み込んでいるタイミングT2では、制動力が駆動力よりも大きくなくなるため、ロック予測フラグがオンになり、補正係数βが減少する。すると、指令電力値Pは、補正されない場合の指令電力値Pよりも小さくなる。補正されない場合の指令電力値Pとは、ロック予測フラグがオフであり、補正係数βが1と設定された場合の指令電力値Pである。つまり、本実施形態では、制御装置180は、ロック予測装置186によってトラクションモータ136がロックすると予測された場合には、ロック予測装置186によってモータ136がロックすると予測されない場合の燃料電池110の指令電力値Pに、0以上1未満の係数を算することにより、指令電力値Pを低下させる。
以上で説明した本実施形態の制御装置180は、ブレーキ170の制動力とトラクションモータ136の指令トルク値とを比較することにより、トラクションモータ136が停止(ロック)することを予測する。そのため、トラクションモータ136の回転数の実測値からトラクションモータ136の停止を検出するよりも、早期に、トラクションモータ136が停止することを検出することができる。そして、ブレーキ170の制動力がトラクションモータ136の指令トルク値よりも大きければ、トラクションモータ136がロックすると予測し、図5に示すように、指令電力値Pに1未満の補正係数βを算することによって燃料電池110の発電量を低減させる。例えば、指令電力値Pを補正しない場合には、図5に破線で示した指令電力値Pとなるため、破線で示した部分と実線で示した部分で囲まれる領域Sに相当する電力が、余剰発電電力となって二次電池140に供給されるおそれがある。しかし、本実施形態では、トラクションモータ136のロックが予測される場合には、図5に実線で示すように、指令電力値Pを補正して発電量を低減させるため、燃料電池110の余剰発電電力が二次電池140に過大に供給されることを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、指令電力値Pに対して直接的に補正係数βを算するため、例えば、上限指令電力値PMAX(具体的には、例えば、上限指令電力値PMAXのうちのPwin)を補正することによって、指令電力値Pを低減させるよりも、早期に指令電力値Pを低減させることができる。これは、上記式(2)に含まれるPT/M(トラクションモータ136の消費電力)の値が、ECU間の通信の遅れによって、実際よりも大きな値となってしまう場合があり、その場合には、上限指令電力値PMAXも大きな値となり、その結果、大きな指令電力値Pが許容されてしまう可能性があるからである。そのため、本実施形態によれば、上限指令電力値PMAXを補正するよりも、早期に、余剰発電電力が二次電池140に過大に供給されることを抑制することができる。
<変形例1>
上記実施形態では、制御装置180が4つのECUを備えているが、ECUの数は特に限定されない。また、各ECUの役割は適宜変更可能である。
<変形例2>
上記実施形態において、発電制御装置189と、モータ制御装置184と、制動力検知装置185と、ロック予測装置186とは、全てが統合されていてもよいし、一部が統合されていてもよい。例えば、ロック予測装置186の機能は、発電制御装置189が備えてもよい。また、制動力検知装置185の機能も、発電制御装置189が備えてもよい。また、例えば、制動力検知装置185の機能は、ブレーキ踏込量センサ192が備えてもよい。そのほか、制御装置180に含まれる各装置は、1つの筐体内に組み込まれてもよいし、複数の筐体に分散して組み込まれてもよい。
<変形例3>
上記実施形態では、ロック予測フラグがオフの場合にも、図4に示したマップを参照して補正係数βを決定している。これに対して、ロック予測フラグがオフの場合には、マップを参照せず、指令電力値Pを補正しないこととしてもよい。
<変形例4>
上記実施形態では、ブレーキ170の制動力と指令トルク値とを比較してトラクションモータ136がロックするか否かを予測している。これに対して、燃料電池車両10が、トラクションモータ136が発電機となって電力を回生する回生ブレーキ機能を備えている場合には、回生ブレーキによる制動力とブレーキ170の制動力とを合計した制動力を、指令トルク値と比較することにより、トラクションモータ136がロックするか否かを予測してもよい。
<変形例5>
上記実施形態において、発電制御装置189と、モータ制御装置184と、制動力検知装置185と、ロック予測装置186とのそれぞれの機能は、コンピュータがプログラムを実行することによってソフトウェア的に実現されてもよいし、回路によってハードウェア的に実現されてもよい。
<変形例6>
上記実施形態では、PM−ECU181は、指令電力値Pと上限指令電力値PMAXとの比較をおこない、指令電力値Pが上限指令電力値PMAXを上回っているか否かを判定している。しかし、PM−ECU181は、指令電力値Pと上限指令電力値PMAXとを比較せずに、これらをパワー指令PCOMとしてFDC−ECU183に送信し、FDC−ECU183が指令電力値Pと上限指令電力値PMAXとを比較してもよい。
<変形例7>
上記実施形態では、指令電力値Pを、上限指令電力値PMAXと比較する処理を行っている。これに対して、上限指令電力値PMAXを算出することなく、指令電力値Pをそのまま、パワー指令PCOMとしてFDC―ECU183に送信してもよい。
<変形例8>
図6は、補正係数βを決定するための第2のマップを示す図である。図6には、二次電池140の温度と補正係数βとの関係を示している。上記実施形態において、補正係数βは、図6に示すように、二次電池140の温度が低温の場合と、高温の場合とで、通常の温度時よりも小さくなるように設定されてもよい。図6に示した例では、二次電池140の温度が基準値Ta以下では、二次電池140の温度が低いほど補正係数βが小さくなり、また、二次電池140の温度が基準値Tb(ただし、Tb>Ta)以上では、二次電池140の温度が高いほど補正係数βが小さくなっている。このように補正係数βを設定すれば、二次電池140の温度特性に応じてより良好な補正を行うことができる。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態または変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池車両
110…燃料電池
120…昇圧コンバータ
130…パワーコントロールユニット
132…モータドライバ
134…DC/DCコンバータ
136…トラクションモータ
137…ACPドライバ
138…エアコンプレッサ
140…二次電池
142…SOC検出部
150…FC補機
170…ブレーキ
180…制御装置
181…PM−ECU
182…FC−ECU
183…FDC−ECU
184…MG−ECU
185…制動力検知装置
186…ロック予測装置
189…発電制御装置
190…アクセル踏込量センサ
192…ブレーキ踏込量センサ
DCH…高圧直流配線
DCL…低圧直流配線
WL…車輪

Claims (1)

  1. 燃料電池と、前記燃料電池によって発電された電力を蓄える二次電池と、前記燃料電池および前記二次電池から供給される電力により駆動されるモータと、前記モータの回転を制動するブレーキとを備える燃料電池車両の制御装置であって、
    前記モータの出力トルクを制御するための指令トルク値と、前記指令トルク値に応じた前記燃料電池の発電量である指令電力値とを求め、前記指令電力値に基づき前記燃料電池の発電量を制御する発電制御装置と、
    前記指令トルク値に応じて前記モータの出力トルクを制御するモータ制御装置と、
    前記ブレーキによる制動力を検知する制動力検知装置と、
    前記モータがロックすることを予測するロック予測装置と、
    を備え、
    前記ロック予測装置は、前記制動力が前記指令トルク値よりも大きい場合には、前記モータがロックすると予測し、前記制動力が前記指令トルク値以下の場合には、前記モータがロックするとは予測せず、
    前記発電制御装置は、前記ロック予測装置によって前記モータがロックすると予測された場合に、前記ロック予測装置によって前記モータがロックすると予測されない場合の前記指令電力値に、0以上1未満の係数を算して補正し、補正された前記指令電力値に基づき前記燃料電池の発電量を制御する、
    制御装置。
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