JP6689684B2 - 音叉型水晶振動子 - Google Patents
音叉型水晶振動子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6689684B2 JP6689684B2 JP2016121416A JP2016121416A JP6689684B2 JP 6689684 B2 JP6689684 B2 JP 6689684B2 JP 2016121416 A JP2016121416 A JP 2016121416A JP 2016121416 A JP2016121416 A JP 2016121416A JP 6689684 B2 JP6689684 B2 JP 6689684B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support arm
- fork type
- tuning fork
- crystal
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000013078 crystal Substances 0.000 title claims description 67
- 241000521257 Hydrops Species 0.000 claims 1
- 206010030113 Oedema Diseases 0.000 claims 1
- 238000001039 wet etching Methods 0.000 description 8
- 238000005530 etching Methods 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000000206 photolithography Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 2
- 230000001154 acute effect Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000010453 quartz Substances 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N silicon dioxide Inorganic materials O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
この点に関し、この出願に係る発明者は以下のような検討を進めた。図2(A)はその説明図であり、検討を進めた3本腕構造の音叉型水晶振動子の概略を示した平面図である。ただし、水晶片に着目した図であり、水晶片を収納する容器や水晶片に設けてある電極等の図示は省略してある。
この音叉型水晶振動子10は、基部11と、基部11から互いは平行に延びている2本の振動腕13a、13bと、これら振動腕13a、13b間に基部11から延びている支持腕15とを具える。なお、図2(A)中、13cで示したものは、電界効率を向上させるために振動腕の表裏に設けた溝である(詳細省略)。
この図2(B)から分かるように、支持腕15と左振動腕13aとの間の股部(左側股部とも言う)19aと、支持腕15と右振動腕13bとの間の股部(右側股部とも言う)19bは、いずれもV字状の形状を有するが、両者の形状は異なることが分かる。具体的には、左側股部19aの方が右側股部19bに比べ、V字の底が鋭角になることが分かる。このように股部形状に差異が生じる理由は、窪み部17を設けたことで水晶の結晶軸異方性の影響度が大きくなったためである。詳細は省略するが、水晶のX軸に直交する面ではプラス方向の面とマイナス方向の面とでウエットエッチング時のエッチング速度に差が生じ、この影響を受けて、支持腕15両側の各々の窪み部17のエッチング形状に差が生じ、結果的に左側股部19aと右側股部19bのV字形状に差が生じる。そして、この左側股部19aのV字の鋭角部分は、振動子に衝撃が加わった際に、水晶片の破損の起点になり易いと考えられる。従って、何らかの策を講じないと窪み部17を設ける利点が減じてしまうという問題がある。
この出願はこのような点に鑑みなされたものであり、従ってこの出願の目的は、支持腕に窪み部を設けても耐衝撃性の改善が期待できる3本腕構造の音叉型水晶振動子を提供することにある。
前記X軸方向での前記2本の振動腕間の中心位置に対し、前記X方向での支持腕の中心位置を、プラスX方向に所定寸法ずらしてあることを特徴とする。
この発明を実施するに当たり、前記X軸方向での2本の振動腕の中心間距離をaと表し、前記支持腕をずらす前記所定寸法をbと表したとき、この所定寸法bを下記(1)を満たす寸法とするのが好適である。
0.01≦b/a≦0.1 ・・・(1)
より好ましくは、所定寸法bを、0.03≦b/a≦0.1を満たす寸法とするのが良い。
この音叉型水晶振動子30は、基部31と、2本の振動腕33a、33bと、支持腕35と、窪み部37a、37bと、溝39と、を具えている。
2本の振動腕33a、33bは、基部31から互いに平行に延びている。また、この場合の振動腕33a、33b各々は、先端部の幅が他の部分より広くしてある。また、支持腕35は、詳細は後述するが、2本の振動腕33a、33b間に、振動腕に平行に基部から延びている。また、窪み部37a、37bは、詳細は後述するが、支持部35の付け根の両側に設けられていて、かつ、支持腕35の幅方向に沿って支持腕の中心側に窪んでいる。また、溝39は、振動腕33a、33b各々の表裏両面に所定の深さで設けてある。この音叉型水晶振動子30では、振動腕33a、33bの幅方向が水晶の結晶軸のX軸となっており、振動腕33a、33bの長さ方向が水晶の結晶軸のY軸となっている。この音叉型水晶振動子30は、フォトリソグラフィ技術及びウエットエッチング技術により製造される。
支持腕35は、窪み部37a、37bを設けてある箇所の幅(支持部の付け根部の幅)がWであり、付け根部以外の部分の幅がWXとなっている。ここで、支持部の付け根部の幅Wは、既に説明したように、0.04mm〜0.08mmが良い。また、支持腕35の窪み部37以外の部分の幅WXは、支持腕35の付け根部の幅Wより大きい値である。具体的には水晶片を容器に固定する必要面積等を考慮して決める値である。これに限られないが、WXの下限値は、支持部35の付け根部の幅Wに対し、1.5W程度が良く、WXの上限値は2本の振動腕33a、33bの内側の距離よりやや小さな値である。
また、窪み部37a、37bの幅B1,B2(図1(B)参照)は、上述したB(図2(B)参照)と同様な寸法が良く、従って0.8W≦B1、B2≦2.6Wが良い。ただし、支持腕35を後述する通り水晶のX軸においてプラスX方向にずらしてあるので、水晶のX軸に沿ったプラスX側の窪み部の幅B1、マイナスX側の窪み部の幅B2は、実際は、0.8W≦B1≦2.4W、1.2W≦B2≦2.6Wが良い。
そして、支持腕35は、そのX軸方向での中心位置Pが、2本の振動腕33a、33b間の中心位置Oに対し、所定寸法bだけ水晶のプラスX方向にずれるように、基部31に設けてある。具体的には、2本の振動腕33a、33b間の寸法をaと表した場合、上記の所定寸法bは、この発明者の検討によれば、0.01≦b/a≦0.1 を満たす値とするのが良い。これより小さすぎると、支持腕35と水晶のプラスX軸方向の振動腕33aとの間の股部のV字をウエットエッチング時のエッチング残渣で補強するという効果が得られず、逆に、大きすぎると2本の振動腕のバランスが悪くなって振動子の特性を低下させることになるからである。
支持腕35を水晶のプラスX軸方向に所定の寸法bだけずらして位置させると、図1(B)の例であれば、支持腕35と振動腕33aとの間が狭くなるので、支持腕35の左側の窪み部37aのエッチング残渣により、支持腕35と振動腕33aとの間の股部のV字が補強されて、耐衝撃性の向上が期待できると共に左右の振動腕33a、33bのバランスを損ねるまでには至らない。この所定の寸法bは、上記の通り、0.01≦b/a≦0.1 を満たす値とするのが良いが、より好ましくは、0.03≦b/a≦0.1を満たす値とするのが良い。
この実施形態の3本腕構造の音叉型水晶振動子によれば、振動漏れを低減でき、かつ、窪み部にウエットエッチング時の恩恵を与えて対衝撃性の低下も防止できるという効果が期待できる。
35:支持腕、 37a、37b:窪み部、 39:溝
a:2本の振動腕の中心間距離、 b:支持腕をずらす所定寸法、
O:2本の振動腕間の中心位置、 P:支持腕の中心位置
W:支持腕の付け根部の幅、
WX:支持腕の付け根部以外の部分の幅、 L:窪み部の長さ、
B1,B2:窪み部の幅
Claims (4)
- 基部と、該基部から互いに平行して延びている2本の振動腕と、これら振動腕間に前記基部から延びている支持腕と、該支持腕の付け根に設けられ該支持腕の幅方向に沿って中心側に窪んでいる窪み部と、を具え、前記振動腕の幅方向が水晶結晶軸のX軸方向かつ長さ方向が水晶結晶軸のY軸方向であり、前記X軸方向での前記2本の振動腕間の中心位置に対し、前記X軸方向での前記支持腕の中心位置を、プラスX方向に所定寸法ずらしてある音叉型水晶振動子であって、
前記X軸方向での2本の振動腕の中心間距離をaと表し、前記支持腕をずらす前記所定寸法をbと表したとき、該所定寸法bを下記(1)を満たす寸法としてあることを特徴とする音叉型水晶振動子。
0.01≦b/a≦0.1 ・・・(1) - 請求項1に記載の音叉型水晶振動子において、
前記所定寸法bを、下記(2)を満たす寸法としてあることを特徴とする音叉型水晶振動子。
0.03≦b/a≦0.1 ・・・(2) - 請求項1又は2に記載の音叉型水晶振動子において、
前記支持腕の付け根部の幅Wが、0.08〜0.12mmであり、
前記窪み部の前記支持腕の長手方向に沿う寸法Lが、W≦L≦2Wであり、
水晶のX軸に沿ったプラスX側の窪み部の幅B1と,マイナスX側の窪み部の幅B2が、0.8W≦B1≦2.4W、1.2W≦B2≦2.6Wである
ことを特徴とする音叉型水腫振動子。 - 請求項3に記載の音叉型水晶振動子において、
前記支持腕の付け根部以外の幅をWXと表したとき、このWXを、1.5W≦WX
を満たす値としてあることを特徴とする音叉型水晶振動子。
−以上−
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016121416A JP6689684B2 (ja) | 2016-06-20 | 2016-06-20 | 音叉型水晶振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016121416A JP6689684B2 (ja) | 2016-06-20 | 2016-06-20 | 音叉型水晶振動子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017228818A JP2017228818A (ja) | 2017-12-28 |
JP6689684B2 true JP6689684B2 (ja) | 2020-04-28 |
Family
ID=60891935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016121416A Active JP6689684B2 (ja) | 2016-06-20 | 2016-06-20 | 音叉型水晶振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6689684B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019188078A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 株式会社村田製作所 | 振動素子 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5534828B2 (ja) * | 2010-01-21 | 2014-07-02 | 京セラクリスタルデバイス株式会社 | 音叉型屈曲水晶振動素子 |
JP6127495B2 (ja) * | 2012-12-19 | 2017-05-17 | セイコーエプソン株式会社 | 振動片、振動子、発振器、電子機器、移動体、および振動片の製造方法 |
-
2016
- 2016-06-20 JP JP2016121416A patent/JP6689684B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017228818A (ja) | 2017-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6549452B2 (ja) | 水晶振動子 | |
JP4879963B2 (ja) | 圧電振動片、圧電振動子及び圧電発振器 | |
JP4609196B2 (ja) | 圧電振動片および圧電デバイスならびに電子機器および携帯電話装置 | |
JP2014200026A5 (ja) | ||
JP6613482B2 (ja) | 水晶振動子 | |
JP5789914B2 (ja) | 音叉型圧電振動片及び圧電デバイス | |
JP5652122B2 (ja) | 振動片、振動デバイス及び電子機器 | |
JP2018074267A (ja) | 圧電振動片及び圧電デバイス | |
JP5972686B2 (ja) | 水晶振動素子 | |
JP6689684B2 (ja) | 音叉型水晶振動子 | |
JP5605501B2 (ja) | 音叉型振動子 | |
JP2017060130A (ja) | 音叉型水晶振動素子 | |
CN105122643A (zh) | 音叉型石英晶体谐振片及石英晶体谐振器 | |
JP2011176665A (ja) | 振動片、振動子及び発振器 | |
JP2010246020A (ja) | 音叉型の水晶振動子 | |
JP6525821B2 (ja) | 音叉型水晶素子 | |
JP2011139233A (ja) | 音叉型屈曲水晶振動素子 | |
JP2008206079A (ja) | 輪郭水晶振動片 | |
JP2008026110A (ja) | ジャイロ振動片 | |
JP6087527B2 (ja) | 音叉型水晶振動子 | |
JP5936936B2 (ja) | 水晶振動素子 | |
WO2014002892A1 (ja) | 音叉型水晶振動子 | |
JP5761429B2 (ja) | 振動片、振動子、発振器、および電子機器 | |
JP2014200025A5 (ja) | ||
JP5725116B2 (ja) | 振動片、振動子及び発振器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20191122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200324 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200408 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6689684 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |