JP6686198B1 - 作業車両 - Google Patents
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特許文献1に開示された作業車両は、車体に搭載されたキャビンを有する。キャビンには、車体の位置を検出する位置検出装置と、車体の後方を視認するサイドミラーとが設けられている。位置検出装置は、支持フレームに支持されている。支持フレームは、キャビンのルーフ側部に設けられたプレートに取り付けられている。サイドミラーは、フロントピラーの上部に固定されたブラケットに取り付けられている。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、支持フレーム及びサイドミラーの組付け時間を短縮することのできる作業車両を提供することを目的とする。
また、前記ステー本体は、前記取付ブラケットの突出方向に向かうにつれて前記取付ブラケットとの間隔が漸次狭くなるように、前記縦杆部から前記支持筒に向けて延びている。
図1は、本実施形態に係る作業車両1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業車両1の概略平面図である。本実施形態では、作業車両1としてトラクタが例示されている。
本実施形態においては、図1、図2の矢印A1方向(トラクタ1の前進方向)を前方、図1、図2の矢印A2方向(トラクタ1の後進方向)を後方、図1、図2の矢印A3方向を前後方向として説明する。したがって、図1の手前側が左方(図2の矢印B1方向)であり、図1の奥側が右方(図2の矢印B2方向)である。また、前後方向A3に直交する水平方向をトラクタ1(作業車両)の幅方向である車幅方向(図2の矢印B3方向)として説明する。トラクタ1における車幅方向B3の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を車幅方向外方として説明する。言い換えれば、車幅方向外方とは、車幅方向B3であってトラクタ1の幅方向の中心から離れる方向のことである。車幅方向外方とは反対の方向を車幅方向内方として説明する。言い換えれば、車幅方向内方とは、車幅方向B3であってトラクタ1の幅方向の中心に近づく方向である。
図1、図2に示すように、車体5は、例えば、複数の車輪2,3を含む車輪型の走行装置4によって走行可能に支持されている。複数の車輪2,3は、車体5の前部の左側及び右側に設けた前輪2(2L,2R)と、車体5の後部の左側及び右側に設けた後輪3(3L,3R)とを含む。
フロントピラー46は、キャビンフレーム45(キャビン9)の前部の車幅方向B3の一側(左側)に位置する第1フロントピラー46L及びキャビンフレーム45(キャビン9)の前部の車幅方向B3の他側(右側)に位置する第2フロントピラー46Rを含む。即ち、キャビン9は、前部にフロントピラー46を有する。第1フロントピラー46Lと第2フロントピラー46Rとの間にフロントガラス12が設けられる。センタピラー47は、キャビンフレーム45の一側面(左側面)の前後方向中途部に位置する第1センタピラー47L及びキャビンフレーム45の他側面(右側面)の前後方向中途部に位置する第2センタピラー47Rを含む。第1フロントピラー46Lと第1センタピラー47Lとの間、第2フロントピラー46Rと第2センタピラー47Rとの間にぞれぞれ乗降ドア14が設けられる。リヤピラー48は、キャビンフレーム45の背面の一側に位置する第1リヤピラー48L及びキャビンフレーム45の背面の他側に位置する第2リヤピラー48Rを含む。第1リヤピラー48Lと第2リヤピラー48Rとの間にリヤガラスが設けられる。第1センタピラー47Lと第1リヤピラー48Lとの間及び第2センタピラー47Rと第2リヤピラー48Rとの間にリヤサイドガラス15が設けられる。
自動走行モードである場合、少なくとも車体5の走行位置(位置検出装置30で検出された位置)と、予め設定された走行ルート(走行経路)が一致するように、操向輪(前輪2)を操舵する操舵装置を制御する。詳しくは、自動走行モードである場合、車体5の走行位置と、走行ルートで示された位置(走行予定位置)とを比較し、走行位置と走行予定位置とが一致している場合は、ハンドル11の操舵角及び操舵方向(前輪2の操舵角及び操舵方向)を変更せずに保持する。また、走行位置と走行予定位置とが一致していない場合は、当該走行位置と走行予定位置との偏差(ズレ量)が零となるように、ハンドル11の操舵角及び/又は操舵方向を変更する。
送信機35は、例えば、モバイルやパソコンなどの無線通信端末等との間で構築される無線通信ネットワークを介して各種の信号を送信する無線通信装置である。
位置検出装置30は、フロントアッパフレーム49Aの車幅方向B3の中央部の前方に配置され、送信機35は、位置検出装置30の一側方(左側方)に配置され、通信アンテナ34は、送信機35の一側方に配置されている。
取付軸63c(図6参照)とを有する。
図7に示すように、取付ブラケット64は、フロントピラー46から車幅方向外方に突出している。詳しくは、取付ブラケット64は、フロントピラー46から車幅方向外方に向かうにつれて前方に移行する傾斜方向(突出方向X1)に向けて突出している。
図4、図5に示すように、横杆部70は、キャビン9の上部の前方側に車幅方向B3に延伸して配置されている。詳しくは、横杆部70は、フロントアッパフレーム49Aの前方且つ上方に配置されていると共に、第1フロントピラー46Lの上方(第1ブラケット64Lの上方)から第2フロントピラー46Rの上方(第2ブラケット64Rの上方)にわたって設けられている。
図7に示すように、第1ボルト72Aは、取付ブラケット64の正面から取付ブラケット64及び取付プレート69を貫通して第1ナット72Bにねじ込まれている。第2ボルト73Aは、取付ブラケット64の正面から取付ブラケット64及び取付プレート69を貫通して第2ナット73Bにねじ込まれている。
図9、図10に示すように、第1ブラケット64Lの前方側には、アンテナ74が配置されている。このアンテナ74は、例えば、ラジオ用のアンテナである。アンテナ74の基部74aは、第1ボルト72Aと第1縦杆部71Lとの間で第1ブラケット64Lに取り付けられている。具体的には、アンテナ74は、基部74aに第1ブラケット64Lを貫通するボルトを有し、該ボルトに第1ブラケット64Lの背面からナットを締め込むことにより、第1ブラケット64Lに取り付けられている。
図6〜図10に示すように、支持杆68(縦杆部71)には、サイドミラー61が取り付けられるミラー取付ステー76が溶接等によって固定されている。詳しくは、ミラー取付ステー76は、第1縦杆部71Lに固定される第1ミラーステー76Lと、第2縦杆部71Rに固定される第2ミラーステー76Rとを含む。支持杆68にミラー取付ステー76を固定することで、支持フレーム58にサイドミラー61を組み付けた状態で、支持フレーム58をキャビン9に組み付けることができる。これにより、組付け時間を短縮することができる。
作業車両1は、車体5と、車体5に搭載されたキャビン9と、キャビン9の前部に固定された取付ブラケット64と、車体5の位置を検出する位置検出装置30と、位置検出装置30を支持する支持フレーム58であって、取付ブラケット64に取り付けられる支持フレーム58と、キャビン9の前部の側方に配置されるサイドミラー61と、サイドミラー61が取り付けられるミラー取付ステー76であって、支持フレーム58に固定されたミラー取付ステー76と、を備えている。
また、キャビン9は、前部にフロントピラー46を有し、取付ブラケット64は、フロントピラー46から車幅方向外方に向かうにつれて前方に移行する傾斜方向に突出しており、支持フレーム58は、位置検出装置30を支持する支持杆68と、取付ブラケット64に重ね合わされて該取付ブラケット64に取り付けられる取付プレート69とを有し、支持杆68は、キャビン9の上部の前方側に車幅方向B3に延伸して設けられた横杆部70と、横杆部70の端部から下方に延設されていて取付プレート69に固定された縦杆部71とを有する。
また、サイドミラー61は、ミラー本体62と、ミラー本体62を支持するブラケットアーム63とを有し、ミラー取付ステー76は、ブラケットアーム63が取り付けられる支持筒77であって取付ブラケット64の突出方向X1前方側に配置された支持筒77と、縦杆部71と支持筒77とを連結するステー本体78とを有する。
また、ステー本体78は、取付ブラケット64の突出方向X1に向かうにつれて取付ブラケット64との間隔が漸次狭くなるように、縦杆部71から支持筒77に向けて延びている。
また、取付ブラケット64の基部側において取付ブラケット64及び取付プレート69を貫通する第1ボルト72Aと、取付ブラケット64の先端部側において取付ブラケット64及び取付プレート69を貫通する第2ボルト73Aと、取付プレート69に固定され、且つ第1ボルト72Aがねじ込まれる第1ナット72B及び第2ボルト73Aがねじ込まれる第2ナット73Bとを備え、取付プレート69は、取付ブラケット64の背面に重ね合わされ、第1ナット72B及び第2ナット73Bは、取付プレート69の背面に固定され、縦杆部71は、取付ブラケット64の先端部側であって且つ第2ナット73Bよりも基部側寄りに配置されて取付プレート69の背面に固定され、ステー本体78は、縦杆部71の背面から支持筒77に向けて延びている。
また、フロントピラー46は、キャビン9の前部における車幅方向一側に位置する第1フロントピラー46Lと、キャビン9の前部における車幅方向他側に位置する第2フロントピラー46Rとを含み、キャビン9は、第1フロントピラー46Lと第2フロントピラー46Rの上部同士を連結するフロントアッパフレーム49Aを有し、取付ブラケット64は、第1フロントピラー46Lの上部に固定された第1ブラケット64Lと、第2フロントピラー46Rの上部に固定された第2ブラケット64Rとを含み、取付プレート69は、第1ブラケット64Lに取り付けられる第1プレート69Lと、第2ブラケット64Rに取り付けられる第2プレート69Rとを含み、横杆部70は、フロントアッパフレーム49Aの前方且つ上方に、第1プレート69Lの上方から第2プレート69Rの上方にわたって配置され、縦杆部71は、横杆部70の第1プレート69L側の端部から下方に延設されて第1プレート69Lに固定された第1縦杆部71Lと、横杆部70の第2プレート69R側の端部から下方に延設されて第2プレート69Rに固定された第2縦杆部71Rとを含む。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
9 キャビン
30 位置検出装置
46 フロントピラー
46L 第1フロントピラー
46R 第2フロントピラー
49A フロントアッパフレーム
58 支持フレーム
61 サイドミラー
62 ミラー本体
63 ブラケットアーム
64 取付ブラケット
64L 第1ブラケット
64R 第2ブラケット
68 支持杆
69 取付プレート
69L 第1プレート
69R 第2プレート
70 横杆部
71 縦杆部
71L 第1縦杆部
71R 第2縦杆部
72A 第1ボルト
72B 第1ナット
73A 第2ボルト
73B 第2ナット
76 ミラー取付ステー
77 支持筒
78 ステー本体
B3 車幅方向
X1 突出方向
Claims (5)
- 車体と、
前記車体に搭載されたキャビンと、
前記キャビンの前部に固定された取付ブラケットと、
前記車体の位置を検出する位置検出装置と、
前記位置検出装置を支持する支持フレームであって、前記取付ブラケットに取り付けられる支持フレームと、
前記キャビンの前部の側方に配置されるサイドミラーと、
前記サイドミラーが取り付けられるミラー取付ステーであって、前記支持フレームに固定されたミラー取付ステーと、
を備え、
前記キャビンは、前部にフロントピラーを有し、
前記取付ブラケットは、前記フロントピラーから車幅方向外方に向かうにつれて前方に移行する傾斜方向に突出しており、
前記支持フレームは、前記位置検出装置を支持する支持杆と、前記取付ブラケットに重ね合わされて該取付ブラケットに取り付けられる取付プレートとを有し、
前記支持杆は、前記キャビンの上部の前方側に車幅方向に延伸して設けられた横杆部と、前記横杆部の端部から下方に延設されていて前記取付プレートに固定された縦杆部とを有する作業車両。 - 前記サイドミラーは、ミラー本体と、前記ミラー本体を支持するブラケットアームとを有し、
前記ミラー取付ステーは、前記ブラケットアームが取り付けられる支持筒であって前記取付ブラケットの突出方向前方側に配置された支持筒と、前記縦杆部と前記支持筒とを連結するステー本体とを有する請求項1に記載の作業車両。 - 前記ステー本体は、前記取付ブラケットの突出方向に向かうにつれて前記取付ブラケットとの間隔が漸次狭くなるように、前記縦杆部から前記支持筒に向けて延びている請求項2に記載の作業車両。
- 前記取付ブラケットの基部側において前記取付ブラケット及び前記取付プレートを貫通する第1ボルトと、
前記取付ブラケットの先端部側において前記取付ブラケット及び前記取付プレートを貫通する第2ボルトと、
前記取付プレートに固定され、且つ前記第1ボルトがねじ込まれる第1ナット及び前記第2ボルトがねじ込まれる第2ナットとを備え、
前記取付プレートは、前記取付ブラケットの背面に重ね合わされ、
前記前記第1ナット及び前記第2ナットは、取付プレートの背面に固定され、
前記縦杆部は、前記取付ブラケットの先端部側であって且つ前記第2ナットよりも前記基部側寄りに配置されて前記取付プレートの背面に固定され、
前記ステー本体は、前記縦杆部の背面から前記支持筒に向けて延びている請求項2又は3に記載の作業車両。 - 前記フロントピラーは、前記キャビンの前部における車幅方向一側に位置する第1フロントピラーと、前記キャビンの前部における車幅方向他側に位置する第2フロントピラーとを含み、
前記キャビンは、第1フロントピラーと前記第2フロントピラーの上部同士を連結するフロントアッパフレームを有し、
前記取付ブラケットは、前記第1フロントピラーの上部に固定された第1ブラケットと、前記第2フロントピラーの上部に固定された第2ブラケットとを含み、
前記取付プレートは、前記第1ブラケットに取り付けられる第1プレートと、前記第2ブラケットに取り付けられる第2プレートとを含み、
前記横杆部は、前記フロントアッパフレームの前方且つ上方に、前記第1プレートの上方から前記第2プレートの上方にわたって配置され、
前記縦杆部は、前記横杆部の前記第1プレート側の端部から下方に延設されて前記第1プレートに固定された第1縦杆部と、前記横杆部の前記第2プレート側の端部から下方に延設されて前記第2プレートに固定された第2縦杆部とを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車両。
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