本特許文献は、現在のランダムアクセス手順又は現在のRRC接続手順のアップリンクメッセージによって解決されていない、送信されるデータ量及び/又はパワーヘッドルームに関する情報、シングルトーン(SingleTone)又はマルチトーン(MultiTone)のサポート、又は制御プレーンベース(CP)若しくはユーザプレーン(UP)ベースの送信モードが設定されているかを報告する問題を少なくとも解決するメッセージ報告及び不連続送信のための方法及び装置を開示する。
ここに開示する技術は、一側面において、ランダムアクセス手順及びRRC接続手順のアップリンクメッセージに、以下の情報の少なくとも1つを追加することを含むメッセージ報告の方法を提供する。
−送信されるデータ量
−パワーヘッドルーム
−シングルトーン又はマルチトーンのサポート
−UP送信モード又はCP送信モード
ここで、RRC接続手順は、以下のいずれかを含む。
−RRC接続
−RRC接続再確立
−RRC再開
−アップリンクメッセージの報告
オプションとして、アップリンクメッセージは、以下のいずれかを含む。
メッセージ3(msg3)、メッセージ5(msg5)、及びmsg5の後に送信されるメッセージ
オプションとして、アップリンクメッセージにシングルトーン又はマルチトーンがサポートされているか関する情報を追加することは、以下のいずれかを含む。
アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダの予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンのサポートを表示する。アップリンクのMAC CE内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかの情報を表示し、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
オプションとして、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して又は現在のビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかの情報を表示することは、更に、以下のいずれかを含む。
新しい論理チャネル識別子LCIDを定義して、シングルトーンとマルチトーンのいずれがサポートされているかに関する情報を搬送し、これは、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダがシングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送していることを表示することを含む。
オプションとして、アップリンクメッセージのMAC CE内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかの情報を表示することは、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダに対応するMAC CEに、シングルトーン/マルチトーンがサポートされているかに関する情報が含まれていることを表示することを含み、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
オプションとして、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報をアップリンクメッセージに追加することは、以下のいずれかを含む。
アップリンクメッセージ内のCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し、又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを表示する。
アップリンクメッセージのMAC CE内の予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、UP送信モード又はCP送信モードが設定されているかに関する情報を表示し、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
オプションとして、アップリンクメッセージ内のCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送することは、更に、以下を含む。
新しい論理チャネル識別子LCIDを定義し、CCCHとCP送信モード/UP送信モードの情報とを同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダが、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送することを表示する。
オプションとして、MAC CE内の予約ビットを使用して又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を表示することは、以下を含む。
新しい論理チャネル識別子LCIDを定義して、MAC CE及びCP送信モード/UP送信モード情報を同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MAC CEが、UP送信モード又はCP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送することを表示し、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報をアップリンクメッセージに追加することは、以下のいずれかを含む。
BSR MAC CEをアップリンクメッセージに追加する。
送信されるデータ量に関する情報をアップリンクメッセージのCCCH SDUに追加する。
CCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、送信されるデータ量に関する情報を表示する。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報をアップリンクメッセージに追加することは、以下を含む。
アップリンクメッセージがBSR MAC CEを含むことを表示する表示情報をアップリンクメッセージに追加する。アップリンクメッセージに表示情報を追加することは、以下のいずれかを含む。
MAC BSRに関連付けられたMACサブヘッダをアップリンクメッセージに追加する。
CCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージがBSR MAC CEを含むことを表示する。
新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義して、CCCHとBSRの両方を同時に関連付け、MACサブヘッダは、LCIDが属するMAC PDUがCCCH SDU及びBSR MAC CEの両方を含むことを表示する。
アップリンクメッセージがBSR MAC CEを搬送することを表示する表示情報をCCCHに追加する。
オプションとして、アップリンクメッセージにおいてBSR MAC CEの存在に関する表示情報をCCCH SDUに追加することは、以下のいずれかを含む。
CCCH SDUによって搬送される制御プレーンメッセージ内のスペアビットを表示情報として定義する。
CCCH SDUによって搬送される重要拡張情報要素(criticalExtensionIE)又は非重要拡張情報要素(non−criticalExtensionIE)に表示情報を追加する。
オプションとして、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義することは、以下のいずれかを含む。
新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダが、送信されるデータ量に関する情報を含むことを表示する。MACサブヘッダは、CCCH SDUに関連付けられるとともに、送信されるデータ量に関する情報も含む。
オプションとして、パワーヘッドルームに関する情報をアップリンクメッセージに追加することは、以下のいずれかを含む。
CCCH SDUにパワーヘッドルーム情報をアップリンクメッセージに追加する。
CCCH SDU内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、パワーヘッドルーム情報を表示する。
オプションとして、アップリンクメッセージに表示情報を追加することによってパワーヘッドルーム情報をアップリンクメッセージに追加して、アップリンクメッセージがPHR CEを搬送することを表示することは、以下のいずれかを含む。
PHR CEに関連付けられたMACサブヘッダをアップリンクメッセージに追加する。
アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージにおいてPHR MAC CEを表示する。
CCCHとPHRの両方に関連付けられた新しいLCIDを同時に定義し、LCIDを含むMACサブヘッダは、LCIDを有するMAC PDUが、CCCH SDUとPHR MAC CEの両方を含むことを表示する。
アップリンクがPHR MAC CEを搬送することを表示するために、表示情報をCCCH SDUに追加する。
オプションとして、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示する表示情報をCCCH SDUに追加することは、以下のいずれかを含む。
CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージ内のスペアビットによって表示情報を搬送する。
CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
オプションとして、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して又は現在のビット位置を再定義して、パワーヘッドルーム情報を表示することは、更に、以下のいずれかを含む。
新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダは、MACサブヘッダがパワーヘッドルーム情報を含むこと、及びMACサブヘッダがCCCH SDUに関連付けられると同時にパワーヘッドルーム情報を含むことを表示する。
オプションとして、送信されるデータ量の情報とパワーヘッドルームとを同時に追加することは、以下のいずれかを含む。
BSR_PHR結合MAC CEをアップリンクメッセージに追加する。
アップリンクメッセージのCCCH SDUに送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を同時に追加する。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報とパワーヘッドルームとを同時に追加することは、アップリンクメッセージに表示情報を追加することを更に含み、この表示情報は、アップリンクメッセージがBSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示する。表示情報を追加することは、以下のいずれかを含む。
BSR_PHR結合MAC CEに関連付けられた新しいLCIDを定義する。
LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、LCIDが属するMAC PDUが、BSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示する。
アップリンクメッセージ内の関連するCCCH PDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して、MAC PDUがBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
CCCH、PHR、及びBSRと同時に関連付けられた新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACヘッダは、LCIDが属するMAC PDUが、CCCH SDUと、BSR_PHR結合MAC CEとの両方を含むことを表示する。
CCCH SDUに表示情報を追加し、アップリンクメッセージがBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
オプションとして、CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージがBSR_PHR結合MACを搬送することを表示することは、以下のいずれかを含む。
CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのスペアビットを表示情報として定義する。
CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージ内のcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
オプションとして、表示情報を追加して、アップリンクメッセージがBSR MAC CE、又はPHR MAC CE又はBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示することは、更に、以下を含む。
アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに関連付けられ、表示情報を搬送する、MACサブヘッダの予約ビットとF2ビットを使用し、表示情報の第1の値は、アップリンクメッセージがBSR MAC CEを搬送することを表示し、表示情報の第2の値は、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示し、表示情報の第3の値は、アップリンクメッセージがBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示し、表示情報の第4の値は、アップリンクメッセージがBSR_MAC CE、PHR MAC CE及びBSR_PHR結合MAC CEを搬送しないことを表示する。
オプションとして、第4の値が00である場合、アップリンクメッセージは、BSR_MAC CE、PHR_MAC CE又はBSR_PHR結合MAC CEを搬送しない。
オプションとして、BSR_PHRをアップリンクメッセージに追加するフォーマットは、以下の通りである。
BSR_PHR結合MAC CEは、BSRとPHRからなる。BSR_PHR結合MAC CEの全長は、8Nビットであり、ここで、Nは、整数であり、BSRは、以下のうちの1つとして構成できる。BSRは、送信されるデータ量のみを含み、あるいは、BSRは、LCG範囲と送信されるデータ量の両方を含む。
オプションとして、BSR_PHR結合MAC CEの全長が8ビットである場合、BSRの長さとPHRの長さは8ビット未満に圧縮され、圧縮されたBSRのデータ量の範囲と、現在のLTEプロトコルにおけるデータ量の範囲との間のマッピング関係は、以下の通りであってもよい。
圧縮されたBSRにおける「送信されるデータ量」の範囲は、現在のLTEプロトコルのBSRデータ量テーブル全体にマッピングされ、この値の粒度は、予め設定された閾値より大きい。
BSRにおける送信されるデータ量の範囲は、粒度を変更することなく、現在のLTEプロトコルのBSRデータマッピングテーブルの一部にマッピングされる。
圧縮されたPHRと現在のLTEプロトコルのPHRとの間のマッピングは、以下のうちの1つとすることができる。
圧縮されたPHRは、現在のLTEプロトコルのPHRテーブル全体にマッピングされ、圧縮されたPHRの粒度は、所定の閾値よりも大きい。
圧縮されたPHRは、粒度を変更することなく、現在のLTEプロトコルのPHRマッピングテーブルの一部にマッピングされる。
オプションとして、アップリンクメッセージ内のBSR MAC CE、PHR MAC CE、又はBSR_PHR結合MAC CEは、CCCH SDUの後に配置してもよく、CCCH SDUの前に配置してもよい。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報をCCCH SDUに追加することは、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに送信されるデータ量に関する情報を追加することを含む。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報を追加する方法は、1〜6ビットを使用して、送信されるデータ量の大きさレベルを表現し、異なるレベルは、異なるデータ量範囲に対応する。
オプションとして、CCCH SDUにパワーヘッドルーム情報を追加することは、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEにパワーヘッドルーム情報を追加することを含む。
オプションとして、パワーヘッドルーム情報を追加することは、1〜6ビットを使用して、パワーヘッドルームの大きさレベルを表現することを含み、パワーヘッドルームは、物理層から取得される。
オプションとして、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報をCCCH SDUに追加することは、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtension又はnon−criticalExtensionIEに送信されるデータ量とパワーヘッドルームに関する情報を追加することを含む。
オプションとして、送信されるデータ量、パワーヘッドルーム、又は送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を追加する前に、この方法は、BSR又はPHRがトリガされたと判定することを含み、BSRトリガリング規則に基づき、アップリンクリソースが第1の送信のために現在利用可能であるとき、定期的BSRタイマperiodicBSR−Timerを開始しない。また、PHRトリガリング規則に基づき、アップリンクリソースが第1の送信のために現在利用可能であるとき、periodicPHR−Timerを開始しない。
オプションとして、上記のCPメッセージは、以下のいずれかを含む。
−RRC接続要求メッセージ
−RRC接続完了メッセージ
−セキュリティモード完了メッセージ
−RRC接続再設定完了メッセージ
−アップリンクメッセージ送信メッセージ
−RRC接続再確立要求メッセージ
−RRC接続再確立完了メッセージ
−RRC接続再開要求メッセージ
−RRC接続再開要求完了メッセージ
ここに開示する技術の別の側面は、情報を報告する装置である。この装置は、ランダムアクセス手順及びRRC接続手順において、以下の情報の少なくとも1つが追加されるように構成された処理モジュールを備える。
−送信されるデータ量
−パワーヘッドルーム
−シングルトーン又はマルチトーンのいずれがサポートされているかに関する情報
−CP送信モード又はUP送信モードのいずれが設定されているかに関する情報
対応するRRC接続手順は、以下のうちの1つを含む。
−RRC接続手順
−RRC接続再確立手順
−RRC接続再開手順
この装置は、更に、アップリンクメッセージを報告するように構成されている報告モジュールを備える。
オプションとして、アップリンクメッセージは、以下に限定されるものではないが、msg1、msg5、及びmsg5の後に送信されるアップリンクメッセージを含む。
オプションとして、処理モジュールは、アップリンクメッセージのCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、又はアップリンクのMAC CE内の予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送し、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかであってもよい。
オプションとして、処理モジュールは、新しい論理チャネル識別子LCIDを定義し、CCCHとシングルトーン/マルチトーンのサポートを同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、このLCIDを含むMACサブヘッダが、シングルトーンとマルチトーンのいずれがサポートされているかに関する情報を搬送することを表示するように構成され、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかを含む。
オプションとして、処理モジュールは、CCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダの予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを表示し、又はアップリンクメッセージのMAC CE内の予約ビットを使用し、又はアップリンクメッセージのMAC CEのビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送するように構成され、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかを含む。
オプションとして、処理モジュールは、新しい論理チャネル識別子LCIDを使用して、CCCH及びCP/UP送信モード情報に関連付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、このLCIDを含むMACサブヘッダが、CPモード送信又はUPモード送信のいずれが設定されているかに関する情報を搬送することを表示する。
オプションとして、処理モジュールは、新しい論理チャネル識別子LCIDを使用して、MAC CE及びCP/UP送信モード情報に関連付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、このLCIDを含むMACサブヘッダが、CPモード送信又はUPモード送信のいずれが設定されているかに関する情報を搬送することを表示し、MAC CEは、BSR MAC又はPHR MAC CEのいずれかを含む。
オプションとして、処理モジュールが送信されるデータ量の情報を追加することは、以下のいずれかを含む。
−アップリンクメッセージにBSR MAC CEを追加する。
−アップリンクのCCCH SDUに送信されるデータ量を追加する。
−アップリンクにおけるCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、送信されるデータ量の情報を搬送する。
オプションとして、処理モジュールは、アップリンクメッセージに表示情報を追加し、この表示情報は、アップリンクメッセージのBSR MAC CEを説明するために使用される。表示情報を追加する方法は、以下のいずれかを含む。
−BSR MAC CEのMACサブヘッダをアップリンクメッセージに追加する。
−アップリンクメッセージのCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージがBSR MAC CEを搬送することを表示する。
−CCCHとBSRを同時に関連付ける新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、このLCIDを含むMAC PDUが、CCCH SDU及びBSR MAC CEを含むことを表示する。
−アップリンクメッセージ内にBSR MAC CEが存在することを表示する表示情報をCCCH SDUに追加する。
オプションとして、処理モジュールは、アップリンクメッセージ内にBSR MAC CEが存在することを表示する表示情報をCCCH SDUに追加するように構成され、この追加は、以下のいずれかを含む。
−CCCH SDUで搬送されるCPメッセージのスペアビットを表示情報として定義する。CCCH SDU内のCPメッセージのcrtiticaExtension又はnon−criticalExtensionに表示情報を追加する。
オプションとして、処理モジュールは、予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージ内のCCCH SDUのMACサブヘッダにおいて、送信されるデータ量を表示する。これは、以下を含む。
−新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダにおいて、送信されるデータ量に関する情報を表示する。
−このMACサブヘッダを使用して、CCCH SDUに関連付けるとともに、送信されるデータ量に関する情報を表示する。
オプションとして、処理モジュールがパワーヘッドルームに関する情報をアップリンクメッセージに追加することは、以下を含む。
−パワーヘッドルーム報告PHR MAC CEをアップリンクメッセージに追加する。
−パワーヘッドルーム情報をアップリンクメッセージのCCCH SDUに追加する。
−アップリンクにおけるCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、パワーヘッドルームに関する情報を搬送する。
オプションとして、処理モジュールは、表示情報を追加するように構成され、表示情報は、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示し、この追加は、以下を含む。
−PHR MAC CEに関連付けられたMACサブヘッダを追加する。
−アップリンクメッセージにおいてCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダを使用する。
−CCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、PHR MAC CEがアップリンクメッセージに存在することを表示する。
−CCCHとPHRの両方に同時に関連付けられた新しいLCIDを定義し、このLCIDを含むMACサブヘッダを使用して、このLCIDを含むMAC PDUが、CCCH SDUとPHR MAC CEの両方を含むことを表示する。
−CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージにPHR MAC CEが存在することを表示する。
オプションとして、処理モジュールは、CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージ内にPHR MAC CEが存在することを表示し、これは、以下を含む。
−CCCH SDUのCPメッセージ内のcirticalExtensionIE又はnon−cirticalExtensionに表示情報を追加する。
オプションとして、処理モジュールは、送信されるデータ量に関する情報とパワーヘッドルームとを同時に追加するように構成され、これは、以下の1つを含む。
−BSR_PHR結合MAC CEをアップリンクメッセージに追加する。
−送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を同時にCCCH SDUに追加する。
オプションとして、処理モジュールは、表示情報を追加するように構成され、表示情報は、アップリンクメッセージ内にBSR_PHR結合MAC CEが存在することを示し、これは、以下の1つを含む。
BSR_PHR結合MAC CEに関連付けられた新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用してLCIDを含むMAC PDUが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
−CCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して、アップリンクメッセージがBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
−CCCH、PHR及びBSRに同時に関連付けられた新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MAC PDUがCCCH SDU並びにBSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示する。
−CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
オプションとして、処理モジュールは、CCCH PDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示し、これは、以下の1つを含む。
−CCCH SDUのCPメッセージ内のスペアビットを表示情報として定義する。
−CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
オプションとして、処理モジュールは、予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、パワーヘッドルームに関する情報を表示し、これは、以下を含む。
−新しいLCIDを定義して、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダがパワーヘッドルームに関する情報を含むことを表示し、MACサブヘッダを使用して、CCCH SDUに関連付けるとともに、パワーヘッドルームに関する情報が含まれていることを表示する。
オプションとして、処理モジュールは、アップリンクメッセージにおけるCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダの予約ビットとF2ビットを表示情報として設定するように構成され、表示情報の第1の値は、アップリンクメッセージがBSR MAC CEを搬送することを表示し、第2の値は、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示し、第3の値は、アップリンクメッセージがBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示し、第4の値は、アップリンクメッセージがBSR MAC CE、PHR MAC CE及びBSR_PHR結合MAC CEを搬送しないことを表示する。
オプションとして、第4の値が00である場合、アップリンクメッセージは、BSR_MAC CE、PHR_MAC CE又はBSR_PHR結合MAC CEを搬送しない。
オプションとして、BSR_PHR結合MAC CEをアップリンクメッセージに追加するフォーマットは、以下の通りである。
BSR_PHR結合MAC CEは、BSRとPHRからなり、BSR_PHR結合MAC CEの全長は、8Nビットであり、ここで、Nは、整数であり、BSRは、以下のうちの1つとして構成できる。BSRは、送信されるデータ量のみを含み、あるいは、BSRは、LCG範囲と送信されるデータ量の両方を含む。
オプションとして、BSR_PHR結合MAC CEの全長が8ビットである場合、BSRの長さとPHRの長さは8ビット未満に圧縮され、圧縮されたBSRのデータ量の範囲と、現在のLTEプロトコルにおけるデータ量の範囲との間のマッピング関係は、以下の通りであってもよい。
−現在のLTEプロトコルにおけるBSRデータ量のためのマッピングテーブル全体に、予め設定された閾値より大きい粒度で、圧縮されたBSRにおける送信されるデータ量の範囲をマッピングする。
−現在のLTEプロトコルのBSRデータ量マッピングテーブルの一部にのみに、粒度を変更することなく、送信されるデータ量の圧縮されたBSR範囲をマッピングする。
圧縮されたPHRと、現在のLTEプロトコルのPHRマッピングテーブルとの間の関係は、以下のいずれかを含む。
−予め設定された閾値より大きい粒度で、圧縮されたPHRを現在のLTEプロトコルのPHRマッピングテーブル全体にマッピングする。
−PHRを圧縮し、粒度を変更することなく、現在のLTEプロトコルのPHRマッピングテーブルの一部にのみにマッピングする。
オプションとして、BSR MAC CCE、PHR MAC CE又はBSR_PHR結合MAC CEは、アップリンクメッセージにおいて、CCCH SDUに後続してもよく、CCCH SDUに先行してもよい。
オプションとして、処理モジュールは、CCCH SDU内のCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに送信されるデータ量に関する情報を追加する。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報の追加は、送信されるデータ量の大きさのレベルを1〜6ビットで表すことを含み、異なる大きさレベルは、異なるデータ量範囲に対応する。
オプションとして、処理モジュールは、CCCH SDUのCPメッセージ内のcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEにパワーヘッドルームに関する情報を追加する。
オプションとして、パワーヘッドルームに関する情報の追加は、1〜6ビットを使用して使用パワーヘッドルームの大きさのレベルの情報を表し、パワーヘッドルームは、物理層から読み取られる。
オプションとして、処理モジュールは、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージに送信されるデータ量に関する情報を追加するように構成される。
オプションとして、上述の実施形態は、ランダムアクセス応答メッセージから表示情報を取得するように構成された取得モジュールを更に備え、この表示情報は、UEが、送信されるデータ量、又はパワーヘッドルーム、又は送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報をアップリンクメッセージに追加したことを表示する。
オプションとして、上述の実施形態は、BSR又はPHRがトリガされていることを判定するように構成された第2の判定モジュールを更に備え、
−BSRトリガリング規則に従って、アップリンクリソースが第1の送信のために現在利用可能であるとき、定期的BSRタイマperiodicBSR−Timerを開始せず、
―PHRトリガリング規則に従って、アップリンクリソースが第1の送信のために現在利用可能であるとき、定期的PHRタイマperiodicPHR−Timerを開始しない。
オプションとして、CPメッセージは、以下を含む。
−RRC接続
−RRC接続完了
−セキュリティモード完了
−RRC再設定
−アップリンク送信
−RRC再接続要求
−RRC再接続完了
−RRC再接続再開要求
−RRC再接続再開完了
本発明の実施例に示すように、ランダムアクセス手順又はRRC接続手順に、
−送信されるデータ量に関する情報及び/又はパワーヘッドルーム、又は
−シングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報、又は
−CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを表示する情報を追加した後に、アップリンクメッセージを送信することによって、
−送信されるデータ量及び/又はパワーヘッドルームに関する情報、又は
−シングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報、又は
−CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を報告する課題が解決される。これらは、現在のランダムアクセス手順又はRRC接続手順では、報告できない情報である。したがって、本発明の方法により、アップリンクデータ送信のためのCPメッセージの利用効率が向上する。
ここで使用する図は、本明細書に開示する技術の更なる説明を提供する。ここに示す実現例は、ここに開示する技術を説明することを目的とし、本発明を更に限定する意図はない。
以下では、図面及び実施例を用いて、ここに開示する技術を更に詳細に説明する。これらの実施例及び実施例の特徴は、矛盾がない限り、組み合わせることができる。
なお、詳細な説明、特許請求の範囲及び図面における「第1」、「第2」等の用語は、対象物を区別するために使用しており、これらは、所与の序列又は順序を示すものではない。
この実施例は、情報報告方法を提供し、図5は、この実施例に基づく、情報報告方法のフローチャートである。この情報報告方法は、以下を含む。
ステップS502において、ランダムアクセス手順又はRRC接続手順に以下の情報を追加する。
−送信されるデータ量、パワーヘッドルーム、シングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報、CP又はUPが設定された送信モードであるかに関する情報。ここで、RRC接続手順は、以下に限定されるものではないが、以下を含むことができる。
−RRC接続手順
−RRC接続再確立手順
−RRC接続再開手順
ステップS504では、アップリンクメッセージを報告する。
以上のステップにより、ここに開示する技術は、ランダムアクセス手順又はRRC接続確立手順において、アップリンクメッセージによって送信されるデータ量及び/又はパワーヘッドルームに関する情報を報告するという問題を解決し、したがって、データ送信のためのアップリンクCPシグナリングの利用を改善する。
1つの代表的な実施形態では、上記のアップリンクメッセージは、以下に限定されるわけではないが、msg3、msg5、及びmsg5の後に送信される何らかのアップリンクメッセージを含むことができる。
オプションとして、ステップS102において、シングルトーン又はマルチトーンのサポートを表示する情報を追加することは、以下の動作を含むことができる。
ステップ1(S1):予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUのMACサブヘッダにおいて、シングルトーン又はマルチトーンのサポートを表示し、又は、MAC CE内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンのサポートを表示し、ここで、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
好ましい実施形態では、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUのMACサブヘッダにおいて、予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義することは、更に、新しい論理チャネル識別子LCIDを定義して、CCCH及び単一トーン/マルチトーンに同時に対応付けることを含む。これは、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、LCIDを含むMACサブヘッダが、単一トーン又はマルチトーンがサポートされているかの情報を搬送することを表示することを含む。
別の好ましい実施形態では、アップリンクメッセージ内のMAC CEの予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報を表示することは、MAC CE及びシングルトーン/マルチトーンのサポートに関する情報に関連付けられた新しい論理チャネル識別子を定義することを含む。これは、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、このMACサブヘッダに対応するMAC CEにおいてシングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報を表示することを含み、ここで、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
オプションとして、ステップS102において、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を追加することは、以下のステップを含むことができる。
ステップS2において、アップリンクメッセージにおけるCCCH SDUのMACサブヘッダの予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを表示する。あるいは、アップリンクメッセージ内のMAC CEの予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードのサポートを表示し、ここで、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
ここに開示する技術の代表的な実施形態では、CCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダの予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを示すことは、更に、新しい論理チャネル識別子LCIDを定義して、CCCH及びCP送信モード/UP送信モードに同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダが、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送することを表示することを含む。
他の代表的な実施形態では、アップリンクメッセージのMAC CEの予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを示すことは、新しい論理チャネル識別子を定義し、MAC CE及びCP送信モード/UP送信モードの情報を同時に対応付けることを含み、MAC CEによって搬送されるLCIDを含むMACサブヘッダは、CP送信モード又はUP送信モードの設定に関する情報に関連付けられる。ここで、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報をアップリンクメッセージに追加する方式は、以下を含む。
方式1では、アップリンクメッセージに、バッファ状態報告(BSR)のためのメディアアクセス制御(MAC)制御エンティティ(CE)を追加する。
方式2では、アップリンクメッセージのCCCH SDUに、送信されるデータ量に関する情報を追加する。
方式3では、アップリンクメッセージにおけるCCCH SDUのMACサブヘッダの予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、送信されるデータ量を表示する。
これに代えて、ステップS102において、送信されるデータ量に関する情報を追加することは、更に、以下の動作を含むことができる。
ステップS2では、アップリンクメッセージ内の表示情報を追加し、この表示情報は、アップリンクメッセージ内にBSR MAC CEが存在することを表示する。表示情報を追加する方式は、以下を含む。
方式1では、BSR MAC CEに関連付けられたMACサブヘッダをアップリンクメッセージに追加する。
方式2では、CCCH MAC CEに関連付けられたMACサブヘッダの予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、アップリンクメッセージ内にBSR MAC CEが存在することを表示する。
方式3では、新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義して、CCCH及びBSRを対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、LCIDを含むMAC PDUが、CCCH SDUとBSR MAC CEの両方を含むことを表示する。
方式4では、CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージ内にBSR MAC CEが存在することを表示する。
1つの代表的な実施例では、CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージがBSR MAC CEを搬送することを表示することは、以下のいずれかを含むことができる。
(1)CCCH SDUのCPメッセージ内のスペアビットを表示情報として定義する。
(2)CCCH SDU内のCPメッセージのcriticalExensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
あるいは、ステップS102において、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDU内の予約ビットを使用し又はビット位置を再定義して、送信されるデータ量を表示することは、以下のいずれかを含む。
(1)新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを用いて、MACサブヘッダが送信されるデータ量に関する情報を含むことを表示する。
(2)MACサブヘッダは、CCCH SDUに関連付けられるとともに、送信されるデータ量に関する情報も含む。
オプションとして、ステップS102において、アップリンクメッセージにパワーヘッドルーム情報を追加することは、以下のいずれかを含む。
方式1:パワーヘッドルーム報告(power headroom report:PHR)MAC CEを追加する。
方式2:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUにパワーヘッドルーム情報を追加する。
方式3:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、パワーヘッドルームの情報を表示する。
オプションとして、ステップS102において、パワーヘッドルーム情報を追加することは、以下のステップを含むことができる。
ステップS3:アップリンクメッセージに表示情報を追加し、この表示情報は、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示する。表示情報を追加する方式は、以下のいずれかを採用できる。
方式1:PHR MAC CEに関連付けられたMACサブヘッダをアップリンクメッセージに追加する。
方式2:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダの予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示する。
方式3:CCCHとPHRの両方に対応する新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、LCIDを含むMAC PDUがCCCH SDUとPHR MAC CEの両方を含むことを表示する。
方式4:CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示する。
1つの代表的な実施例では、CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示することは、以下の方式のいずれかによって達成できる。
(1)CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージ内のスペアビットを表示情報として定義する。
(2)CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージ内のcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
これに変えて、アップリンクメッセージ内のCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、パワーヘッドルーム情報を表示することは、以下のいずれかを含むことができる。
(1)新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダがパワーヘッドルーム情報を含むことを表示する。
(2)MACサブヘッダにパワーヘッドルーム情報を含めるとともに、CCCH SDUに対応付ける。
オプションとして、ステップS102において、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を追加する方式は、以下のいずれかであってもよい。
方式1:BSR_PHR結合MAC CEをアップリンクメッセージに追加する。
方式2:アップリンクのCCCH SDUに、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を追加する。
オプションとして、ステップS102において、アップリンクメッセージに、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を同時に追加することは、以下のように達成できる。
ステップS4:表示情報を追加し、この表示情報は、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。表示情報を追加する方式は、以下のいずれかであってもよい。
方式1:新しいLCIDを定義し、BSR_PHR結合MAC CEに対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、LCIDを含むMAC PDUが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
方式2:アップリンクメッセージのCCCH SDUに対応するMACサブヘッダの予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージがBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
方式3:新しいLCIDを定義して、CCCH、PHR及びBSRに同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダは、LCIDを含むMAC PDUが、CCCH SDUとBSR_PHR結合MAC CEの両方を含むことを表示する。
方式4:CCCH SDUに表示情報を追加し、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
1つの代表的な実施例では、CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MACを搬送することを表示することは、以下のいずれかを含む。
(1)CCCH SDU内のCPメッセージのスペアビットを表示情報として定義する。
(2)CCCH SDU内のCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExensionIEに表示情報を追加する。
これに代えて、ステップS102において、表示情報を追加して、アップリンクメッセージが、BSR MAC CE、PHR MAC CE、又はBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示することは、以下のステップを含むことができる。
ステップS5:アップリンクにおけるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットとF2ビットを表示情報として設定し、ここで、表示情報が第1の値であることは、アップリンクメッセージが、BSR MAC CEを搬送することを表示し、表示情報が第2の値であることは、アップリンクメッセージが、PHR MAC CEを搬送することを表示し、表示情報が第3の値であることは、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示し、表示情報が第4の値であることは、アップリンクメッセージが、BSR MAC CE、PHR MAC CE及びBSR_PHR結合MAC CEを搬送しないことを表示する。
1つの代表的な実施例では、第4の値が00のとき、表示情報は、アップリンクメッセージが、BSR MAC CE、PHR MAC CE、及びBSR_PHR結合MAC CEを搬送しないと解釈される。
オプションとして、アップリンクメッセージに追加するBSR_PHR結合MAC CEのフォーマットは、BSR及びPHRからなり、BSR_PHR結合MAC CEの全長は、8Nビットであり、Nは、整数であり、BSRは、以下の方式のいずれかによって構成される。
方式1:BSRは、送信されるデータ量の範囲のみを含む。
方式2:BSRは、LCG範囲と送信されるデータ量の範囲を含む。
オプションとして、BSR_PHR結合MAC CEの全長が8ビットである場合、BSRの長さとPHRの長さの両方は、8ビット未満に圧縮され、圧縮されたBSR内の送信されるデータ量の範囲は、以下のいずれかの方式によって、現在のLTEプロトコルにおけるデータ量マッピングテーブルにマッピングされる。
(1)圧縮されたBSRにおける送信されるデータ量の範囲は、予め設定された閾値よりも大きい粒度で、現在のLTEプロトコルにおけるBSRデータ量マッピングテーブル全体にマッピングされる。
(2)圧縮されたBSRにおける送信されるデータ量の範囲は、粒度を変更することなく、BSRデータ量マッピングテーブルの一部にマッピングされる。
圧縮されたPHRと、現在のLTEプロトコルにおけるPHRマッピングテーブルとの間の関係は、以下のいずれかを含む。
(1)圧縮されたPHRは、予め設定された閾値より大きい粒度で、現在のLTEプロトコルのPHRマッピングテーブル全体にマッピングされる。
(2)圧縮されたPHRは、粒度を変更することなく、現在のLTEプロトコルのPHRマッピングテーブルの一部にマッピングされる。
1つの代表的な実施例では、アップリンクメッセージにおいて、BSR MAC CE、PHR MAC CE又はBSR_PHR結合MAC CEは、CCCH SDUに後続し、又はCCCH SDUに先行する。
オプションとして、送信されるデータ量に関する情報をCCCH SDUに追加することは、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに情報を追加することによって達成してもよい。具体的には、1〜6ビットを使用してデータの大きさを表現してもよく、異なる大きさはデータ量の異なる範囲に対応する。
オプションとして、パワーヘッドルームに関する情報の追加は、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに情報を追加することによって達成してもよい。具体的には、1〜6ビットを使用して、パワーヘッドルームの大きさを表現してもよく、パワーヘッドルーム情報は、物理層から読み取られる。
オプションとして、CCCH SDUに送信されるデータ量に関する情報を追加することは、送信されるデータ量の情報及びパワーヘッドルームの情報を、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのcriticalExtesnionIE又はnon−criticalExtensionIEに追加することによって達成してもよい。
なお、上記のCPメッセージは、以下に限定されるものではないが、以下のいずれかのメッセージを含むことができる。
(1)RRC接続要求
(2)RRC接続完了
(3)セキュリティモード完了
(4)RRC接続再構成完了メッセージ
(5)アップリンク送信メッセージ
(6)RRC接続再確立要求メッセージ
(7)RRC接続再確立完了メッセージ
(8)RRC接続再開要求メッセージ
(9)RRC接続再開完了メッセージ
オプションとして、ステップS102において、送信されるデータ量に関する情報、パワーヘッドルーム、又は送信されるデータ量及びパワーヘッドルームを追加する前に、以下のステップを実行してもよい。
ステップS6:ランダムアクセス応答メッセージから表示情報を取得し、表示情報は、UEが、そのアップリンクメッセージに、送信されるデータ量に関する情報、パワーヘッドルーム、又は送信されるデータ量及びパワーヘッドルームを含んでいることを表示する。
オプションとして、ステップS102において、送信されるデータ量に関する情報、パワーヘッドルーム、又は送信されるデータ量及びパワーヘッドルームを追加する前に、以下の動作を行うことができる。
ステップS7:BSR又はPHRがトリガされたことを判定し、BSRのトリガリング規則に従って、アップリンクリソースが第1の送信に利用可能である場合、peridicBSR−Tierを開始せず、PHRのトリガリング規則に従って、アップリンクリソースが第1の送信に利用可能である場合、periodicPHR−Timerを開始しない。
上記の好ましい実施形態について、以下の実施例を用いて更に説明する。
実施例1
この実施例では、ランダムアクセス手順のアップリンクメッセージに(例えば、メッセージ3を使用して)BSR MAC CEを追加する手法を説明する。
UEは、ランダムアクセス手順の前にCPシグナリングメッセージを介してデータを送信することを決定する必要がある。
図6aは、1つの代表的な実施例に基づく、メッセージ3にBSR MAC CEを追加する例を示している。図6bは、1つの代表的な実施例に基づく、メッセージ3にBSR MAC CEを追加する別の例を示している。図6a及び図6bに示すように、メッセージ3内のBSR MAC CEは、以下の位置に設けることができる。
−BSR MAC CEがCCCH SDUに後続する、又は
−BSR MAC CEがCCCH SDUに先行する。ここで、MAC SDUがCCCHを含む場合、これをCCCH SDUと呼ぶ。
更に、BSR MAC CEをメッセージ3に追加する場合、eNBが、BSRを復号する前に、メッセージ3から表示情報を読み出すことができるように、メッセージ3がBSR MAC CEを含むことをeNBに通知するための表示情報が必要である。
1つの代表的な実施例では、以下のいずれの手法によって、表示情報を追加する。
(1)方式1:BSR MAC CEに対応するMACサブヘッダを追加する。図7は、メッセージ3がBSR MAC CEを搬送することを表示する表示情報を追加する第1の方式を示している。図7に示すように、BSR MAC CEのMACサブヘッダのフォーマットは、現在のプロトコルのものと同一であり、すなわち、このフォーマットは、R(予約ビット)、F2(現在0)、E(更なるフォローアップサブヘッダがあるか否かを示す)、論理チャネル識別子(LCID及びLCIDに関連付けられたBSR MAC CEは、現在のLTEプロトコルにおける値11101又は11110を有し、それぞれショートBSR及びロングBSRを表す)の4個の部分からなる。
図8は、ここに開示する技術の1つの代表的な実施例に基づき、メッセージ3に表示情報を追加する第1の方式に対応するBSR MAC CEのフォーマットを示す。図8に示すように、このフォーマットは、それぞれ4個のLCGにマッピングされるLCG範囲のための2ビットと、64クラスのバッファサイズにマッピングされるバッファサイズの範囲のための6ビットとを含む。
(2)方式2:メッセージ3で搬送されるCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して、そのメッセージ3がBSR MAC CEを含むことを表示し、これにより、BSR MAC CEの追加のMACサブヘッダなしで、CCCH SDUのMACサブヘッダは、CCCH SDUとBSR MAC CEを同時に表示することができ、システムのオーバヘッドが削減される。
図9は、ここに開示する技術の1つの代表的な実施例に基づき、メッセージ3がBSR MAC CEを搬送することを表示する表示情報をメッセージ3に追加する第2の方式を示している。図9に示すように、CCCH SDUのMACサブヘッダ内の元の予約ビット「R」は、「BSR MAC CEが送信されているか」を表示するBフラグとして再定義され、B=0は、メッセージ3がBSR MAC CEを搬送しないことを表示し、B=1は、メッセージ3がBSR MAC CEを搬送することを表示する。
(3)方式3:新しい論理チャネル識別子を定義し、CCCH及びBSRを同時に対応付け、ここで、LCIDを含むMACサブヘッダは、MAC PDUが、CCCH SDUとBSR MAC CEの両方を含むことを表示する。
例えば、現在のLTE標準のLCIDリストにおいて、01100−10101は、予約ビット範囲であり、使用されていない。したがって、これらのビットのいずれかを選択して、新しい情報を導入できる。図10は、ここに開示する技術の1つの代表的な実施例に基づき、メッセージ3がBSR MAC CEを搬送することを表示する表示情報をメッセージ3に追加する第3の方式を示す。図10に示すように、「CCCH及びBSR」について10101を選択すると、eNBは、このLCIDを検出して、メッセージ3がBSR MAC CEを搬送することを知る。更に、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのRRC接続要求を例とすると、RRC接続要求のスペアビットを表示情報として定義できる。
例えば、RRCConnectionRequestシグナルの内容は、以下のように定義できる。
(数1)
RRCConnectionRequest-r8-Ies:=SEQUECE{
ue-Identity InitialUE-Identity
establishmentCause EstablishmentCause
BSR-mac-CE-Ind BIT STRING(SIZE(1))
}
BSR−mac−CE−INDは、再定義された表示情報ビットであり、BSR−mac−CE−Indの値が1のとき、メッセージ3は、BSR MAC CEを搬送し、BSR−mac−CE−Indの値が0のとき、メッセージ3は、BSR MAC CEを搬送しない。
別の例では、以下のように、RRCConnectionRequestのcriticalExtensionFutureメッセージ要素(IEと呼ばれる情報要素)に表示情報を追加できる。
(数2)
RRCConnectionRequest::=SEQUENCE{
criticalExtension CHOICE{
rrcConnectionRequest-r8 RRCConnectionRequest-r8-Ies,
criticalExtensionFuture BSR-mac-CE-Ind-IE
}
BSR-mac-CE-Ind-IE::=SEQUENCE{
BSR-mac-CE-Ind BIT STRING(SIZE(1))
}
ここで、criticalExtensionFutureは、1ビットのサイズを有するBSR−mac−CE−Ind IEとして再定義される。したがって、BSR−mac−CE−Ind IEの値が1であるとき、メッセージ3は、BSR MAC CEを含み、BSR−mac−CE−Ind IEの値が0であるとき、メッセージ3は、BSR MAC CEを含まない。
実施例2
この実施例では、ランダムアクセス手順において、(例えば、以下のメッセージ3を用いて)アップリンクメッセージにPHR MAC CEを追加する方法を説明する。
ランダムアクセス手順の前に、UEは、CPシグナリングを介してデータを送信することを決定する必要がある。
図11aは、ここに開示する技術の1つの代表的な実施例に基づき、メッセージ3にPHR MAC CEを追加する方式を示している。図11bは、ここに開示する技術の1つの代表的な実施例に基づき、メッセージ3にPHR MAC CEを追加する別の方式を示している。図11a及び図11bに示すように、PHR MAC CEは、CCCH SDUに先行し、あるいは、PHR MAC CEは、CCCH SDUに後続し、ここで、MAC SDUがCCCHを含む場合、これをCCCH SDUと呼ぶ。
更に、メッセージ3がPHR MAC CEを搬送することを表示するために、追加の表示情報が必要であり、これにより、eNBは、表示情報を読み取ることによって、メッセージ3からPHRを復号できる。
1つの代表的な実施例では、以下の方式で表示情報を追加できる。
(1)方式1:PHR MAC CEに対応するMACサブヘッダを追加する。図12は、1つの代表的な実施例に基づき、メッセージ3がPHR MAC CEを搬送することを表示する表示情報を追加する第1の方式を示している。図12に示すように、PHR MAC CEのMACサブヘッダのフォーマットは、現在のLTEプロトコルのものと同一であり、すなわち、R(予約ビット)、F2(0)、E(更にサブヘッダが続くか否かを示す)、LCIDの4個の部分からなる。
図13は、1つの代表的な実施例に基づき、メッセージ3における表示情報を追加する第1の方式に関連するPHR MAC CEのフォーマットを示す。図13に示すように、予約された範囲は、2ビットを含み、PHR値の範囲は、6ビットを含み、これは、64個のパワーヘッドルームレベルにマッピングされる。
(2)方式2:メッセージ3によって搬送されるCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して、メッセージ3がPHR MAC CEを含むことを表示し、これにより、PHR MAC CEの追加のMACサブヘッダなしで、CCCH SDUのMACサブヘッダは、CCCH SDUとPHR MAC CEを同時に表示でき、システムのオーバヘッドが削減される。
(3)方式3:新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義し、CCCHとPHRの両方に関連付け、ここで、LCIDを含むMACサブヘッダは、CCCH SDUとPHR MAC CEの両方がMAC PDUに存在することを表示する。
(4)方式4:RRCConnectionRequestメッセージのスペアビットを使用して表示情報を表示し、又はcirticalExtentionFurutreIEに表示情報を追加する。
実施例3
この実施例では、ランダムアクセス手順において、アップリンクメッセージ(ここでは、メッセージ3を使用する。)によって搬送されるCCCH SDUに、送信されるデータ量に関する情報を追加する方法について説明する。
この例は、RRC接続確立要求である。RRC接続要求メッセージに送信されるデータ量に関する情報を追加することは、criticalExtensionFutureに送信されるデータ量に関する情報を追加することを意味する。1つの代表的な実施例は、以下の通りである。
1〜6ビットを使用して送信されるデータ量の大きさを表し、異なるレベルは、データ量の異なる範囲に対応する。
(数3)
RRCConnectionRequest::=SEQUENCE
{
criticalExtensions CHOICE {
rrcConnectionRequest-r8
RRCConnectionRequest-r8-IEs,
criticalExtensionsFuture BSR-IE
}
BSR-IE ::=SEQUENCE {
BSR BIT STRING (SIZE (6))
}
ここで、criticalExtensionFutureは、6ビット長で、BSR IEとして再定義され、もちろん、これは、定義によってより短くできる。
異なるBSR長は、異なるデータ量範囲に対応する。例えば、6ビット長を使用する場合、BSRの長さは、現在のLTEプロトコルのバッファのサイズに等しく、マッピングされるデータ量の範囲と粒度もこれに等しい。
BSR IEを4ビット長とする場合、送信されるデータ量のマッピングされた範囲及び粒度は、以下のオプションを有する。
(1)BSR粒度は、現在のLTEプロトコルのものと等しい。現在のLTEプロトコルのBSRマッピングテーブルは、64レベルであり、ここで、BSR IEの4ビット長は、最初の16レベルにマッピングできる。
(2)BSR粒度は、LTEプロトコルの粒度より4倍大きい。したがって、BSR IE内のこれらの4ビットは、現在のLTEプロトコルで使用されているBSRマッピングテーブルと同じデータ量範囲にマッピングできる。
実施例4
この実施例では、ランダムアクセスアップリンクメッセージ(メッセージ3を例として使用する。)内のCCCH SDUにパワーヘッドルームを追加する方法を説明する。
ここでは、CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージがRRC接続要求メッセージである以下の例を用いて説明を行う。パワーヘッドルーム情報を追加することは、RRCConnectionRequestメッセージのcriticalExtensionFutureIEにパワーヘッドルームを追加することを意味し、代表的な手順は、以下の通りである。
1〜6ビットを使用してパワーヘッドルームの大きさを表し、これは、例えば、以下のように、物理層から読み取られる。
(数4)
RRCConnectionRequest ::= SEQUENCE {
criticalExtensions CHOICE {
RrcConnectionRequest-r8 RRCConnectionRequest-r8-IEs,
criticalExtensionsFuture PHR-IE
}
PHR-IE ::= SEQUENCE {
PHR
BIT STRING (SIZE (6))
}
ここでは、criticalExtentionFutureは、PHR IEとして再定義され、6ビットのサイズであり、もちろん、これより短くできる。
異なるPHR長は、異なるパワーヘッドルーム範囲に対応する。例えば、6ビットの選択は、現在のLTEプロトコルで指定されている、PHR MAC CEのパワーヘッドルーム長と同一であり、マッピングされるパワーヘッドルームのレベル範囲及び粒度も同様である。4ビット長を選択した場合、パワーヘッドルームへのマッピング及び粒度は、以下の通りであってもよい。
(1)パワーヘッドルームレベルテーブルに64レベルを有する現在のLTEプロトコルで指定されているものと同じPHR粒度を選択する。4ビット表現は、現在のLTEプロトコルのパワーヘッドルームテーブルの最初の16レベルにマッピングできる。
(2)現在のLTEプロトコルで指定されているPHR粒度の4倍の粒度を選択する。これにより、現在のLTEプロトコルのPHRのためのパワーヘッドルームレベルテーブルと同じ4ビットのマッピングが可能になる。
実施例5
この実施例では、ランダムアクセス手順において、アップリンクメッセージ(以下では、メッセージ3を例とする。)にBSR_PHR結合MAC CEを追加する方法を説明する。
ランダムアクセス手順において、メッセージ3にBSR_PHR結合MAC CEを追加する場合、BSR_PHR結合MAC CEのフォーマットは、以下の通りとすることができる。
BSR及びPHRは、利用可能なビットを共有し、総ビット長は、8ビット又は16ビットとすることができる。BSRは、以下のいずれかの方法で構成できる。
(1)BSRは、送信されるデータ量のみを含む。
(2)BSRは、LCGと送信されるデータ量の両方を含む。
例えば、図14aは、ここに開示する技術による1つの代表的な実施例に基づく、BSR_PHR結合MAC CEの第1のフォーマットを示している。
図14bに示すように、BSRとPHRの合計長が6ビットの場合、LCGは、2ビットで表され、4個の異なるLCGにマッピングされる。次に、バッファサイズは、6ビットで表され、64個の異なるバッファサイズレベルにマッピングされる。予約ビットは、2ビットである。PH値は、6ビットで表され、64個のパワーヘッドルームレベルにマッピングされる。
図14cに示すように、BSRとPHRの合計長が8ビットの場合、バッファサイズは、2ビットで表され、4個の異なるバッファサイズにマッピングされ、PHは、6ビットで表され、64個の異なるパワーヘッドルーム値にマッピングされる。
図14cは、ここに開示する技術による1つの代表的な実施例のBSR_PHRの第3のフォーマットを示している。図14cに示すように、BSRとPHRの合計長が8ビットの場合、バッファサイズは、4ビットで表され、16個の異なるバッファサイズにマッピングされ、PHは、4ビットで表され、16個のパワーヘッドルーム値にマッピングされる。
図14dは、ここに開示する技術による1つの代表的な実施例におけるBSR_PHR結合MAC CEの第4のフォーマットを示す。図14dに示すように、BSRとPHRの合計長が8ビットの場合、バッファサイズは、6ビットで表され、64個の異なるバッファサイズにマッピングされ、PHは、2ビットで表され、4個の異なるパワーヘッドルーム値にマッピングされる。
図14eは、ここに開示する技術による1つの代表的な実施例におけるBSR_PHR結合MAC CEの第5のフォーマットを示す。
図14eに示すように、BSRとPHRの合計長が8ビットの場合、LCGは、1ビットで表され、2個の異なるLCGにマッピングされ、バッファサイズは、3ビットで表され、8個の異なるバッファサイズにマッピングされ、PHは、4ビットで表され、16個の異なるパワーヘッドルーム値にマッピングされる。
図14fは、ここに開示する技術による1つの代表的な実施例におけるBSR_PHR結合MAC CEの第5のフォーマットを示す。
図14fに示すように、BSRとPHRの合計長が8ビットの場合、LCGは、1ビットで表され、2個の異なるLCGにマッピングされ、バッファサイズは、4ビットで表され、16個の異なるバッファサイズにマッピングされ、PHは、3ビットで表され、8個の異なるパワーヘッドルーム値にマッピングされる。
なお、図14e及び図14fにおいては、BSRは、LCGを含む。BSR_PHR結合MAC CEが8ビットの利用可能な長さを有し、値が8ビット未満で表される場合、これを圧縮されたBSR及び圧縮されたPHRと呼ぶ。
圧縮されたBSRの送信されるデータ量は、以下のいずれかの手法によって、現在のLTEプロトコルのBSRデータ量テーブルにマッピングできる。
(1)圧縮されたBSRの送信されるデータ量は、現在のLTEプロトコル全体のBSRテーブルに、粗い粒度でマッピングされる。
(2)圧縮されたBSRでは、送信されるデータ量の粒度は、変更されないが、値は、現在のLTSプロトコルのBSRテーブルの一部にのみマッピングされる。例えば、現在のLTEプロトコルにおけるバッファサイズの6ビット表現とは異なり、BSRが3ビットに圧縮されていると仮定すると、圧縮されたBSRは、送信されるデータ量のBSRバッファサイズテーブルの最初の8個の値にマッピングされる。
圧縮されたPHR値と現在のLTEプロトコルのPHRテーブルの関係は、以下のいずれかを含むことができる。
(1)圧縮されたPHRは、現在のLTEプロトコルのPHRテーブル全体に、粗い粒度でマッピングされる。
(2)圧縮されたPHRは、粒度を変更することなく、現在のLTEプロトコルのPHRテーブルの一部のみにマッピングされる。
この他、メッセージ3がBSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示するためにメッセージ3に表示情報を追加してもよく、この実施例では、以下の方式のいずれかによって、この追加を行うことができる。
(1)方式1:BSR_PHR結合MAC CEに対応する新しいLCIDを定義し、これにより、LCIDを含むMACサブヘッダは、MAC PDUがBSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示する。例えば、図15は、この手法の一例を示している。図15に示すように、現在のLTEプロトコルのLCIDテーブルにおいて、予約ビット範囲01100−10101は使用されておらず、これを新しい定義に使用できる。10100を「BSR_PHR結合MAC CE」と定義すれば、eNBは、LCIDを検出することによって、メッセージ3が、BSR及びPHR結合MAC CEを搬送することを知ることができる。
(2)方式2:メッセージ3によって搬送されるCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約された1ビットを使用して、メッセージ3がBSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示する。
(3)方式3:新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義し、CCCHとPHRが結合されたBSRの両方に対応付け、ここで、LCIDを含むMACサブヘッダは、MAC PDUが、CCCH SDUとBSR_PHR結合MAC CEの両方を含むことを表示する。
(4)方式4:CCCH SDUに表示情報を追加して、メッセージ3が、BSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示し、ここで、RRCConnectionRequestメッセージのスペアビットを表示情報として定義し、又はRRCConnectionRequestのcriticaExtensionFutureIEに表示情報を追加する。
実施例6
この実施例は、ランダムアクセス手順において、アップリンクメッセージ(以下では、メッセージ3を例として使用する。)のCCCH SDUに、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を追加する方法を説明する。
以下では、CCCH SDUに搬送されるCPのRRC接続要求メッセージを使用する。RRCConnectionRequestメッセージに、送信されるデータ量とパワーヘッドルームに関する情報を追加することは、RRCConnectionRequestのcriticalExtensionFutureIEに、送信されるデータ量とパワーヘッドルームに関する情報を追加することを含む。
実施例7
この実施例では、アップリンクメッセージ(以下では、メッセージ3を例として使用する。)に、表示情報を追加して、メッセージ3が、BSR MAC CE、PHR MAC CE、又はBSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示し、この追加は、更に、以下を含むことができる。
−表示情報のために予約ビット(Rビット)とF2ビットを使用し、2ビットは、4個の値(すなわち00、01、10、11)に対応し、BSR MAC CEがBSR MAC CE、PHR MAC CE、又はBSR_PHRを結合したMAC CEを搬送すること、及びこれらのタイプのMAC CEを搬送しないことを表示し、ここで、ビット値00は、メッセージ3が、3つのMAC CEのどれも搬送しないことを示す。
実施例8
この実施例では、UEによって受信される基地局からのメッセージ2は、メッセージ2が、送信されるデータ量、パワーヘッドルーム、又は送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する表示情報を含むことをUEが要求するか否かに関する指示を含む。この実施例では、UEによって受信されるメッセージ2(すなわち、RARメッセージ)は、上述の表示情報を含む。
実施例9
この実施例では、アップリンクのCCCH SDUに関連付けられているMACサブヘッダにおいて、予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を表示する。
現在のLTEプロトコルでは、MACサブヘッダのフォーマットは、以下を含む。
(1)R:予約ビットであり、Rは、単一ビットである。
(2)F2、F:MAC SDU又はMAC CEのサイズを表示する。F2は、1ビット、Fは、1ビットである。
(3)E:他のMACサブヘッダがこれに続くか否かを示す。Eは、1ビットである。
(4)LCID:5ビット長であり、MAC CEがどのタイプのMAC SDU又はMAC CEに対応するかを表示する。
例えば、アップリンクメッセージ3のMACサブヘッダがシングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送する場合、メッセージ3は、1つのCCCH SDU(すなわち、MAC SDU)のみを搬送し、MACサブヘッダのフォーマットは、全長8ビットで、R/F2/E/LCIDを含む。F2とEは、定義された目的を有しているが、メッセージ3の場合には、F2とEの値にかかわらず、eNBによる誤解はない。したがって、F2及びEビットを再定義することが可能である。
この実施例では、R、F2又はEは、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかを表示するように再定義できる。例えば、値1は、シングルトーンのサポートを意味し、値0は、マルチトーンのサポートを意味する。
他のアップリンクメッセージ、例えば、メッセージ5によって同じ情報を搬送することもできる。この場合、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかを示すためにRを定義できる。
これに代えて、アップリンクメッセージのMACサブヘッダが、シングルトーンとマルチトーンのいずれがサポートされているかに関する情報を搬送することをeNBが知るために、以下の2つの方式を用いてもよい。
方式1:所与のアップリンクメッセージ(例えば、デフォルトではメッセージ3)のCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダが、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送することをデフォルトの動作とする。
方式2:「CCCH、及びシングルトーン又はマルチトーンがサポートされているか」の定義のためにLCIDの予約された値を選択する。eNBは、このLCIDに基づき、LCIDを含むMACサブヘッダが、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送することを知ることができる。
実施例10
この実施例では、アップリンクメッセージ内のMAC CEの予約ビットを使用し又はMAC CEのビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかの情報を表示する。
上述のMAC CEは、これに限定されるものではないが、BSR MAC CE又はPHR MAC CEを含む。
アップリンクメッセージ3によって、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかの情報を搬送すると仮定すると、この情報は、例えば、BSR MAC CEに配置できる。
現在のLTEシステムにおけるBSR MAC CEのフォーマットは、LCG ID及びバッファサイズから構成され、LGC IDは、論理チャネルグループのシーケンス番号を表示し、2ビットを占める。したがって、例えば、表1のようにLCG IDの2ビットを再定義でき、これにより、BSR MAC CEが再定義される。表1に示すように、ビット0は、マルチトーンがサポートされていない場合を0、マルチトーンがサポートされている場合を1として再定義できる。
また、このような情報は、PHR MAC CEでは、例えば、以下のように設定できる。
現在のLTEシステムにおけるBSR MAC CEは、2個の予約ビット、6個のパワーヘッドルームビットから構成されている。したがって、予約ビットの1つを再定義して、これにより、第1の予約ビットは、シングルトーンをサポートする場合は0及びマルチトーンをサポートする場合は1、又はマルチトーンをサポートしない場合は0及びマルチトーンをサポートする場合は1としてもよい。
これに代えて、以下の方式を採用して(例えば、BSR MAC CEとPHR MAC CEを使用して)、アップリンクのMAC CEが、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送することをeNBに知らせてもよい。
LCIDの予約ビットの1つを選択して、「BSR MAC CEとシングルトーン又はマルチトーンがサポートされていること」を定義することにより、eNBは、LCIDを調べることによって、このLCIDに関連付けられたBSR MAC CEが、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送していることを知ることができる。
あるいは、LCID内の予約ビットの1つを選択して、「PHR MAC CEとシングルトーン又はマルチトーンがサポートされているか」を定義することにより、eNBは、このLCIDに関連付けられたPHR MAC CEが、シングルトーン又はマルチトーンがサポートされているかに関する情報を搬送していることを知ることができる。
実施例11
この実施例では、アップリンクのMAC CE内の予約ビットを使用し又はアップリンクのMAC CE内のビット位置を再定義して、UPモード又はCPモードの送信が設定されているかに関する情報を表示する。
MAC CEは、BSR MAC及びPHR MAC CEのいずれかを含むことができるが、これに限定されない。
アップリンクメッセージ3が、UP又はCPの送信モードが設定されているかを示していると仮定すると、以下の例のように、表示情報をBSR MAC CEに配置することができる。
現在のLTEシステムにおけるBSR MAC CEのフォーマットは、LCID及びバッファサイズの2個の部分からなり、LCG IDは、論理チャネルシーケンス番号を3ビットで表す。したがって、LCIDの2ビットを表2に示すように再定義でき、この例では、BSR MAC CEを再定義し、ビット0は、UPモードの送信がサポートされていない場合は0、UPモードの送信がサポートされている場合は1のように再定義できる。
更に、以下の例に示すように、PHR MAC CEに情報を配置することもできる。
現在のLTEシステムのBSR MAC CEのフォーマットは、2個の予約ビットと、6ビットのパワーヘッドルームレベルとから構成される。したがって、1個の予約ビットを再定義でき、例えば、最初の予約ビットは、UPモード送信の場合は0、CPモード送信の場合は1のように再定義してもよい。あるいは、これは、UP送信モードがサポートされていない場合は0、UP送信モードがサポートされている場合は1のように再定義してもよい。
これに代えて、BSR MAC CE及びPHR MAC CEを例として使用して、以下の方式を用いて、アップリンクメッセージのMAC CEが、UP送信モード又はCP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送することをeNBに伝えることができる。
LCIDの予約ビットの1つを選択して、「BSR MAC CE、及びUP送信モード又はCP送信モードが設定されているか」を定義する。これにより、eNBは、このLCIDに関連付けられたBSR MAC CEが、UP送信モード又はCP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送していることを知ることができる。
あるいは、予約ビットの1つを選択して、「PHR MAC CE、及びUP送信モード又はCP送信モードが設定されているか」を定義する。これにより、eNBは、関連するLCIDのPHR MAC CEが、UP送信モード又はCP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送していることを知ることができる。
実施例12
この実施例では、アップリンクメッセージのCCCH SDUのMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを表示する。
現在のLTEプロトコルにおけるMACサブヘッダのフォーマットは、実施例9に示す通りである。
この例では、メッセージ3のMACサブヘッダを使用して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を表示する。メッセージ3は、1つのCCCH SDU、すなわちMAC SDUのみを搬送し、これは、R/F2/E/LCIDの形式を有し、合計8ビットであり、F2とEは、既に他の目的のために定義されている。しかしながら、メッセージ3の場合には、F2とEの値にかかわらず、eNBによる誤解はない。したがって、F2及びEビットを再定義して、新たな情報を搬送することが可能である。
この実施例では、R、F2又はEを定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを表示する。例えば、CP送信モードの場合は値1、UP送信モードの場合は値0とする。
他のアップリンクメッセージ、例えば、メッセージ5を同じ目的で使用する場合、Rビットを定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかを表示してもよい。
これに代えて、以下の方式を用いて、アップリンクメッセージのMACサブヘッダが、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送することをeNBに知らせることができる。
方式1:デフォルト値として、幾つかのアップリンクメッセージ(例えば、メッセージ3をデフォルトにする。)におけるCCCH SDUのMACサブヘッダが、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送する。
方式2:LCIDの予約ビットの1つを選択して、「CCCH、及びCP送信モード又はUP送信モードが設定されているか」を定義する。これにより、eNBは、LCIDを調べることによって、このLCIDを含むMACサブヘッダが、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送していることを知ることができる。
実施例13
この実施例では、アップリンクにおけるCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダの予約ビットを使用して又は現在のビット位置を再定義して、複数の情報を表示する。以下は、アップリンクのメッセージ3におけるMACサブヘッダの場合の例である。
メッセージ3のMACサブヘッダによって搬送される情報が「送信されるデータ量」であると仮定する。実施例9によれば、現在のLTEプロトコルのMACサブヘッダのフォーマットは、R、R2及びEからなり、これら全ては、送信されるデータ量に関する情報を搬送するために使用できる。これは、1、2又は3ビットを選択して、協同して送信されるデータ量に関する情報を表すことによって達成できる。例えば、送信されるデータ量に関する情報を表すためにR及びF2を使用する場合、2個のビットを表3に示すように定義でき、ここで、K1、K2、K3及びK4は、全て整数である。
上記のマッピングテーブルは、表4に示すように、現在のLTE仕様のBSRマッピングテーブルのセクション(3GPP仕様TS36.321、表6.1.3.1−1を参照)の最初の4レベルのみから直接採用してもよい。
あるいは、現在のLTE仕様のBSRテーブルの最初の4個のレベルに所定数を乗算し、各レベルの範囲を広げて、送信されるデータ量を表してもよい。例えば、乗数を4とすると、マッピングテーブルは、表5のようになる。
あるいは、表6に示すように、各レベルに所定数を乗算し、送信されるデータ量を表すレベルの範囲を広げてもよい。
これに代えて、アップリンクメッセージのMACサブヘッダが、送信されるデータ量に関する情報を搬送することをeNBに知らせるために以下の2つの方式を使用してもよい。
方式1:デフォルトプロトコル規則として、所与のアップリンクメッセージ内のCCCH SDUに関連付けられたMACサブヘッダ(例えば、メッセージ3をデフォルトにする。)を、送信されるデータ量の情報のためのデフォルトキャリアとして設定する。
方式2:LCIDの予約された値から、「CCCHと送信されるデータ量」を表現する値を選択する。これにより、eNBは、LCID値に基づいて、LCIDを含むMACサブヘッダが送信されるデータ量に関する情報を搬送していることを知ることができる。
メッセージ3のMACサブヘッダが、「パワーヘッドルーム情報」を搬送する場合、この手法は、「送信されるデータ量」の代表的な実施例と同じである。
メッセージ3のMACサブヘッダが、「シングルトーンのサポート又はマルチトーンのサポート」及び「CP送信モード又はUP送信モード」を同時に搬送する場合、実施例9に示す現在のLTE仕様のMACサブヘッダフォーマットを利用して、R、F2及びEにそれぞれの意味を与えることができる。
例えば、表7に示すように、RビットとF2ビットを使用して、どの情報が搬送され、どのような値が取られているかを表示することができる。
実施例14
この実施例では、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を送信する前に、UEは、BSR又はPHRが既にトリガされていることを判定でき、UEは、以下のように、BSR又はPHRのトリガリング規則に従う。
(1)アップリンクにおいて、第1の送信に利用可能なアップリンクリソースがある場合、periodicBSR−Timerを開始しない。
(2)アップリンクにおいて、第1の送信に利用可能なアップリンクリソースがある場合、periodicPHR−Timerを開始しない。
この実施例では、NB−IoTシステムにおいて、UEが定期的BSRの方式をどのように使用するかを更に説明する。
方式1:UEは、その機器タイプがNB−IoT端末であるか否か、又はアクセスしているネットワークのタイプがNB−IoTネットワークであるか否かを判定する。機器がNB−IoTタイプであるか、ネットワークがNB−IoTネットワークである場合、UEは、いかなる場合もperiodicBSR−Timerを開始しない。
方式2:UEは、その機器タイプがNB−IoT端末であるか否か、又はアクセスしているネットワークのタイプがNB−IoTネットワークであるか否かを判定する。機器がNB−IoTタイプであるか、ネットワークがNB−IoTネットワークである場合、UEは、UEがBSRをトリガし、第1の送信のためのアップリンクリソースがある場合、periodicBSR−Timerを開始する必要はない。
以下では、この実施例において、UEがNB−IoTシステムにおいてPHRをどのように使用するかについて更に説明する。
方式1:UEは、その機器タイプがNB−IoT端末であるか否か、又はアクセスしているネットワークのタイプがNB−IoTネットワークであるか否かを判定する。機器がNB−IoTタイプであるか、ネットワークがNB−IoTネットワークである場合、UEは、いかなる場合もperiodicBSR−Timerを開始しない。
方式2:UEは、その機器タイプがNB−IoT端末であるか否か、又はアクセスしているネットワークのタイプがNB−IoTネットワークであるか否かを判定する。機器がNB−IoTタイプであるか、ネットワークがNB−IoTネットワークである場合、UEは、UEがBSRをトリガし、第1の送信のためのアップリンクリソースがある場合、periodicBSR−Timerを開始する必要はない。
なお、上述の実施例では、アクセスネットワーク要素は、eNBのみでなく、EPCアーキテクチャと互換性を有する限り、スモールセル、ホーム基地局、及び他のタイプのネットワーク要素であってもよい。コアネットワーク要素は、MMEのみでなく、マシンタイプの通信に必要な電気通信及びモバイル管理をサポートするC−SGN、NB−IoT MME及び他のコアネットワーク要素であってもよい。
実施例15
不連続送信の場合、基地局は、不連続(DRX)タイマ制御情報をシグナリングすることによって、DRXタイマを開始するか否かをUEに指示できる。
これに代えて、DRXタイマを開始すべきか否かを指示する手法は、以下のいずれかを含むことができる。
利用可能なUE用のダウンリンクデータがあるか否か、又は
DRXタイマを開始する必要があるか否か、又は
UEがDRXタイマを開始する必要性を判断するための他の手法。
オプションとして、シグナリングは、少なくとも、物理ダウンリンク共通制御チャネル(physical downlink common control channel:PDCCH)のDCIダウンリンク制御情報又はメディアアクセスコントロールユニット(media access control unit:MAC CE)を含むことができる。
PDCCHのDCIを介して、DRXタイマ制御情報を表示するために、基地局は、DCIによって示されるダウンリンクデータに基づいてその決定を行うことができる。UEに利用可能なダウンリンクデータ量がある場合、基地局は、DCIにおいて、DRXタイマの開始を指示する。
オプションとして、基地局は、シグナリングメッセージを送信しながら、このシグナリングメッセージに関連付けられた又はシグナリングメッセージによって搬送されるダウンリンクデータを使用して、シグナリングメッセージにおいて、UEがDRXタイマを開始するか否かを指示することができる。
オプションとして、シグナリングフォーマットがPDCCHによって搬送されるDCIであり、及びDCIがダウンリンクデータ送信スケジューリング情報も示す場合、UEは、スケジューリング情報に従ってダウンリンクデータを受信する。DCIによって搬送されるDRXタイマに関する情報が、UEがDRXタイマを開始する必要があることを示す場合、UEは、ダウンリンクデータ受信に成功したことに応じて、アップリンクを介してフィードバックを送信した後に、DRXタイマを開始する。あるいは、UEは、ダウンリンクデータの受信が成功したことに応じて、アップリンクを介してフィードバックを送信し、DRXタイマ開始オフセット期間を待機した後に、DRXタイマを開始する。あるいは、UEは、PDCCHによって搬送されるDCIを受信すると直ちにDRXタイマを開始してもよい。
オプションとして、UEは、ダウンリンクデータの受信に失敗した場合、上述したようなDRXタイマ制御に関する情報にかかわらず、DRXタイマを開始するか否かを判断する必要がある。
MAC CEを使用してDRXタイマ制御情報を表示する場合、MAC CEは、ダウンリンクプロトコルデータ要素で搬送でき、このデータ要素は、更にダウンリンクデータを含むことができる。MAC CEによって搬送されるDRXタイマ制御情報が、UEがDRXタイマを開始する必要があることを示す場合、UEは、MAC CEを受信すると、DRXタイマを開始する。あるいは、UEは、MAC CEを搬送するダウンリンクデータ要素(又は、ダウンリンクデータパッケージと呼ばれる。)受信が成功したことに応じて、アップリンクを介してフィードバックを送信した後、DRXタイマを開始する。あるいは、UEは、MAC CEを搬送するダウンリンクデータの受信が成功したことに応じて、アップリンクを介してフィードバックを送信した後、DRXタイマ開始オフセット期間を待機した後、DRXタイマを開始する。
UEがDRXタイマ開始オフセット期間を受信する手法は、以下のいずれかであってもよい。
−UEと基地局との間のプロトコルを介する受信
−基地局によって送信されるDRXタイマ制御情報を介する受信
−専用RRCシグナリング、セルブロードキャスト情報、又はMAC CEを介する受信
UEは、以下の条件のいずれかが満たされると、DRXタイマ動作を停止する。
−UEが新しいデータ送信又は再送信を含むダウンリンクデータ送信を表示するPDCCHを受信する。
−DRXタイマが満了する。
−UEが、UEにDRXタイマを停止するように指示するシグナリングを基地局から受信する。
基地局は、DRXタイマ制御情報を介して、基地局とUEとの間のプロトコルを介して、セルシステムメッセージを介して、又はそれぞれの構成を含むRRCメッセージを送信することによって、又はMAC CEを介して、DRXタイマの持続時間を伝える。ここでは、DRXタイマの持続時間は、DRXタイマの開始から満了までの期間を意味する。
UEは、DRXタイマが動作している間、すなわち、DRXタイマ開始から満了までの期間、PDCCHをリスンする。
実施例16
図16に示すように、時刻0において、基地局は、時刻1にダウンリンクデータの送信をスケジューリングし、PDCCHで搬送されるDCIを介してDRXタイマ制御情報を表示する。制御情報は、UEがDRXタイマを開始する必要があるか否かを知らせる。基地局は、時刻0においてスケジュールされたデータに基づいて、UEに送信すべき新しいデータがあるか否かを判定する。送信すべき新しいデータがある場合、基地局は、UEにDRXタイマを開始するように指示し、この他の場合、UEにDRXタイマを開始しないように指示する。
なお、DRXタイマを開始するか否かの情報は、送信する新しいデータがあるか否か、又はUEがDRXタイマを開始する必要性を判断するための他の情報として表現することもできる。
時刻1では、基地局は、PDCCHによって時刻0にスケジューリングされたダウンリンクデータを送信する。UEは、PDCCH内のスケジュールされた情報に基づいて情報を受信する。この例では、UEがダウンリンクデータの受信に成功したとする。
時刻3では、UEは、ダウンリンクデータの受信に成功したことに応じて、アップリンクを介してフィードバック、すなわち、ACKを送信する。
UEは、ACKを送信した後、PDCCHが搬送するDCIのDRXタイマ制御情報に基づいて、DRXタイマを開始するか否かを決定する。この例では、基地局が、UEに対し、DRXタイマを開始することを指示し、又は送信すべき新しいデータを有していることを指示する。
UEは、DRXタイマの開始オフセット期間を待機して、時刻5においてDRXタイマを開始する。
上述のDRXタイマ開始オフセット期間は、プロトコルによって決定され、又はPDCCHによって搬送されるDCI内のDRXタイマ制御情報を介して、セルシステムメッセージを介して、UEと基地局との間の専用RRC信号によって、又は時刻0の前に送信されたMAC CEによって指示される。
この例では、DRXタイマ開始オフセット期間は、2インターバルである。
オプションとして、UEは、DRX開始オフセット期間中にPDCCHをリスンしなくてもよい。
DRXタイマの持続時間は、プロトコルによって合意されたものでもよく、又はPDCCHが時刻0で搬送するDCI内のDRXタイマ制御情報を介して、セルシステムメッセージを介して、UEと基地局との間の専用信号を介して、又は時刻0の前に送信されたMAC CEによって指示される。
この例では、持続時間は、7インターバルである。
DRXが実行されている間、UEは、PDCCHをリスンする。
時刻10において、基地局は、新しいPDCCHを送信し、UEに新しいダウンリンクデータをスケジューリングする。UEは、PDCCHシグナリングを受信すると、実行中のDRXタイマを停止させる。
UEが新しいPDCCHシグナリングを受信しない場合、UEは、タイマが満了するまで、PDCCHをリスンし続け、これを過ぎると、スリープ状態に入る。
なお、UEがダウンリンクデータの受信に失敗した場合、UEは、(新しいデータがあるか否かを示す)DRXタイマ制御情報にかかわらず、又はDRXタイマを開始する指示があるか否かにかかわらず、DRXタイマを開始する。この時点では、UEがDRXタイマを開始する手法は、上述のものと同じであり、すなわち、DRXタイマ開始オフセット期間及びDRXタイマ期間を取得する手法、並びに停止条件等は、UEがダウンリンクデータの受信に成功した場合と同じである。
以上の実施例は、ダウンリンクデータプロトコルパケットを用いてMAC CEを搬送し、DRXタイマ情報を表示する際に、基地局にも適用される。
また、この実施例は、上記の実施例及び方法を実現するために適用可能な情報報告装置を提供する。以下では、「モジュール」という用語は、所定の機能を実現するソフトウェア/ハードウェアを意味する。以下に説明する装置は、ソフトウェアによる実現に適しているが、ハードウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせを使用して実現することも想到できる。
図17は、ここに開示する技術の代表的な実施例に基づく、情報報告装置のアーキテクチャを示している。図17に示すように、この装置は、以下を含む。
処理モジュール10は、ランダムアクセス手順又はRRC接続手順において、送信されるデータ量、パワーヘッドルーム、送信されるデータ量及びパワーヘッドルーム、シングルトーン又はマルチトーンのサポート、並びに設定されたCP送信モード又はUP送信モードのいずれかに関する情報を追加するように構成されている。RRC接続手順には、以下のいずれかが含まれる。
−RRC接続手順
−RRC再確立手順
−RRC再開手順
報告モジュール20は、アップリンクメッセージを報告するように構成されている。
1つの代表的な実施例では、上記のアップリンクメッセージは、これに限定されるものではないが、メッセージ2、メッセージ5、及びメッセージ5の後に送信された何らかのメッセージを含む。
オプションとして、処理モジュール10は、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、シングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報を表示する。あるいは、処理モジュール10は、MAC CE内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義してシングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報を表示し、このMAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEを含む。
1つの代表的な実施例では、モジュール10は、新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義し、CCCH及びシングルトーン/マルチトーンのサポートを同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダが、シングルトーン又はマルチトーンのサポートに関する情報を搬送していることを表示する。
1つの代表的な実施例では、モジュール10は、新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義し、MAC CEとシングルトーン/マルチトーンのサポート情報を同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MAC CEが、シングルトーン/マルチトーンのサポート情報を表示するように構成され、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEであってもよい。
オプションとして、処理モジュール10は、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットを使用して又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を表示する。あるいは、処理モジュール10は、MAC CE内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を表示し、MAC CEは、BSR MAC CE及びPHR MAC CEのいずれかであってもよい。
1つの代表的な実施例では、モジュール10は、新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義し、MAC CE及びCP送信/UP送信モード情報を対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、サブヘッダに対応するMAC CEが、CP送信モード又はUP送信モードが設定されているかに関する情報を搬送することを表示するように構成され、MAC CEは、BSR MAC CE又はPHR MAC CEのいずれかである。
オプションとして、処理モジュール10は、以下のいずれかの手法で送信されるデータ量の情報を追加する。
方式1:BSR MAC CEに対応するMACサブヘッダをアップリンクメッセージに追加する。
方式2:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH PDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージが、BSR MAC CEを搬送するという情報を表示する。
方式3:新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義し、CCCHとBSRを同時に対応付け、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、LCIDを含むMAC SDUが、CCCH SDUとBSR MAC CEの両方を含むことを表示する。
方式4:アップリンクメッセージがBSR MAC CEを搬送することを表示する表示情報をCCCH SDUに追加する。
1つの代表的な実施例では、モジュール10は、CCCH SDUに表示情報を追加して、アップリンクメッセージが、BSR MAC CEを搬送することを表示し、この追加は、以下のいずれかを含む。
(1)CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージ内のスペアビットを表示情報として定義する。
CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージにおいて、criticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
あるいは、処理モジュール10は、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、送信されるデータ量に関する情報を表示するように構成され、これは、以下のいずれかの方式を含む。
新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダが、送信されるデータ量に関する情報を含むことを表示し、及びMACサブヘッダが、CCCH SDUに対応すると同時に、送信されるデータ量の情報を含むことを表示する。
オプションとして、処理モジュール10は、以下のいずれかの方式で、アップリンクメッセージにパワーヘッドルームの情報を追加する。
方式1:PHR MAC CEをアップリンクメッセージに追加する。
方式2:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUにパワーヘッドルーム情報を追加する。
方式3:予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダにおいて、パワーヘッドルーム情報を表示する。
オプションとして、処理モジュール10は、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示する表示情報を追加するように構成される。表示情報の追加は、以下のいずれかを含む。
方式1:PHR MAC CEに対応するMACサブヘッダをアップリンクメッセージに追加する。
方式2:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示する。
方式3:CCCHとPHRの両方に対応する新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、LCIDを含むMAC SDUが、CCCH SDUとPHR MAC CEの両方を含むことを表示する。
方式4:アップリンクメッセージがPHR MAC CEを含むことを表示する表示情報をCCCH SDUに追加する。
1つの代表的な実施例に基おいて、処理モジュール10は、以下のいずれかの手法で、アップリンクメッセージがPHR MAC CEを搬送することを表示する表示情報をCCCH SDUに追加するように構成される。
(1)CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージのスペアビットを定義する。
(2)CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージ内のcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
オプションとして、処理モジュール10は、以下のいずれかの手法によって、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の予約ビットを使用し又は現在のビット位置を再定義して、パワーヘッドルームに関する情報を表示する。
(1)新しい論理チャネル識別子(LCID)を定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、MACサブヘッダがパワーヘッドルーム情報を含むことを表示する。
(2)MACサブヘッダを使用して、CCCH SDUと対応付けると同時に、パワーヘッドルーム情報を表示する。
オプションとして、処理モジュール10は、以下のいずれかの方式によって、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報をアップリンクメッセージに追加するように構成される。
方式1:BSR_PHR結合MAC CEをアップリンクメッセージに追加する。
方式2:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を追加する。
オプションとして、モジュール10は、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを示す表示情報をアップリンクメッセージに追加するように構成される。表示情報を追加する方式は、以下のいずれかを含む。
方式1:BSR_PHR結合MAC CEに対応する新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMACサブヘッダを使用して、このPCIDのMAC PDUが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
方式2:アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダ内の1つの予約ビットを使用して、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する。
方式3:CCCH、PHR及びBSRに同時に対応する新しいLCIDを定義し、LCIDを含むMAC CEサブヘッダを使用して、このLCIDを含むMAC PDUが、CCCH SDUとBSR_PHR結合MAC CEを含むことを表示する
方式4:アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する表示情報をCCCH SDUに追加する。
1つの代表的な実施例では、モジュール10は、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示する表示情報をCCCH SDUに追加する。これは、以下のいずれかの手法によって行われる。
−CCCH PDUによって搬送されるCPメッセージ内のスペアビットを表示情報として定義する。
−CCCH SDUによって搬送されるCPメッセージ内のcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに表示情報を追加する。
オプションとして、処理モジュール10は、アップリンクメッセージによって搬送されるCCCH SDUに対応するMACサブヘッダの予約ビットとF2ビットを表示情報として使用するように構成され、表示情報が第1の値であることは、アップリンクメッセージが、BSR MAC CEを搬送することを表示し、表示情報が第2の値であることは、アップリンクメッセージが、PHR MAC CEを搬送することを表示し、表示情報が第3の値であることは、アップリンクメッセージが、BSR_PHR結合MAC CEを搬送することを表示し、表示情報が第4の値であることは、アップリンクメッセージが、BSR MAC CE、PHR MAC CE及びBSR_PHR結合MAC CEを搬送しないことを表示する。
1つの代表的な実施例では、第4の値が00のとき、表示情報は、アップリンクメッセージが、BSR MAC CE、PHR MAC CE、及びBSR_PHR結合MAC CEを搬送しないことを意味する。
オプションとして、BSR_PHR結合MAC CEをアップリンクメッセージに追加するフォーマットとして、BSR_PHR結合MAC CEは、BSRとPHRで構成され、BSR_PHR結合MAC CEの合計ビット長は、8Nビットであり、Nは、整数であり、BSRは、以下のいずれかの方式によって構成してもよい。
方式1:BSRは、送信されるデータ量の値のみを含む。
方式2:BSRは、LCG値と送信されるデータ量の両方の値を含む。
オプションとして、BSR_PHR結合MAC CEの全長が8ビットである場合、PHRの長さとPHRの長さの両方が8ビット未満に圧縮され、圧縮されたBSRにおける送信されるデータ量の範囲と、現在のLTEプロトコルからのBSRデータは、以下のようにして互いにマッピングできる。
(1)圧縮されたBSRにおける送信されるデータ量の範囲は、予め設定された閾値より大きい粒度で、現在のLTEプロトコルのBSRデータ量テーブル全体にマッピングされる。
(2)圧縮されたBSRで送信されるデータ量の範囲は、粒度を変更することなく、現在のLTEプロトコルのBSRデータ量テーブルの一部にマッピングされる。
圧縮されたPHRと、現在のLTEプロトコルにおけるPHRマッピングテーブルとの間の関係は、以下のいずれかを含む。
(1)圧縮されたPHRにおける送信されるデータ量の範囲は、予め設定された閾値より大きい粒度で、現在のLTEプロトコルのPHRデータ量テーブル全体にマッピングされる。
(2)圧縮されたPHRにおける送信されるデータ量の範囲は、粒度を変更することなく、現在のLTEプロトコルのPHRデータ量テーブルの一部にマッピングされる。
1つの代表的な実施例では、アップリンクメッセージにおいて、BSR MAC CE、PHR MAC CE又はBSR_PHR結合MAC CEは、CCCH SDUに後続し、又はCCCH SDUに先行する。
あるいは、処理モジュール10は、CCCH SDUのCPメッセージ内のcirticalExtesnionIE又はnon−criticalExtensionIEにパワーヘッドルーム情報を追加する。具体的には、パワーヘッドルームを追加する手法では、1〜6ビットを使用して、パワーヘッドルームの大きさを表現してもよく、パワーヘッドルームは、物理層から読み取られる。
オプションとして、処理モジュール10は、CCCH SDUのCPメッセージのcriticalExtensionIE又はnon−criticalExtensionIEに、送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を追加する。
なお、上述のCPメッセージは、以下に限定されるものではないが、以下のいずれかであってもよい。
(1)RRC接続要求メッセージ
(2)RRC接続完了メッセージ
(3)セキュリティモード完了メッセージ
(4)RRC接続再構成完了メッセージ
(5)アップリンク送信メッセージ
(6)RRC接続再確立要求メッセージ
(7)RRC接続再確立完了メッセージ
(8)RRC接続再開要求メッセージ
(9)RRC接続再開完了メッセージ
オプションとして、図18は、ここに開示する技術に基づく、メッセージ報告装置の構成を示している。
図18に示すように、この装置は、以下を含む。
取得モジュール30は、受信したランダムアクセス応答メッセージから表示情報を取得するように構成され、表示情報は、UEが、アップリンクメッセージに送信されるデータ量、パワーヘッドルーム、又は送信されるデータ量及びパワーヘッドルームに関する情報を追加していることを表示する。
オプションとして、図18に示すように、上述の装置は、更に、BSR又はPHRが既にトリガされていることを判定し、BSRトリガリング規則に基づき、アップリンクリソースが第1の送信のために現在利用可能であるとき、定期的BSRタイマperiodicBSR−Timerを開始せず、PHRトリガリング規則に基づき、アップリンクリソースが第1の送信のために現在利用可能であるとき、定期的PHRタイマperiodicPHR−Timerを開始しないように構成された判定モジュール40を備える。
なお、上記の全てのモジュールは、ソフトウェア又はハードウェアによって実現できる。モジュールをハードウェアで実現する場合、これは、以下に限定されるものではないが、以下の手法によって達成できる。
全てのモジュールを同じプロセッサ内に設けてもよく、複数のプロセッサに配置してもよい。
上述したここに開示する技術におけるモジュール及びステップは、コンピューティングデバイスを用いて実現可能であり、これらは、単一のコンピューティングデバイスに集中化してもよく、ネットワークを介して複数のコンピューティングデバイスに分散化してもよいことは、当業者にとって明らかである。オプションとして、これらは、実行可能なコンピュータプログラムコードによって実現し、記憶装置に格納し、コンピューティングデバイスによって実行してもよい。幾つかの場合において、これらのステップは、ここに記述又は示した順序とは異なる順序で実行してもよく、これらは、異なる集積回路モジュールとして実現してもよく、ここに開示する技術の複数のモジュール又はステップを単一の集積回路モジュール内で実現してもよい。したがって、ここに開示する技術は、特定のハードウェア及びソフトウェアに限定されない。
上に詳述した全ては単なる実施例である。当業者は、ここに開示する技術を様々な変更及び変形できる。ここに開示する技術の思想及び原理の範囲内の変更、均等物への置換及び改良は、この特許文書の保護範囲に含まれる。