JP6682802B2 - 画像処理システム、画像処理装置、制御装置、及びプログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理装置、制御装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理システム、画像処理装置、制御装置、及びプログラムに関する。
例えば高速高解像度の連続紙プリンタを用いた印刷システムでは、印刷用の画像データを生成する処理を高速に行う必要があるため、複数の画像処理装置が並列的に処理を行う構成が採られることがある。この複数の画像処理装置の各々は、画像データを順次生成して、「スプール」と呼ばれる記憶装置群に記憶させるとともに、この記憶装置群に記憶された画像データを順次読み出して印刷装置に出力する。スプールは、複数台のハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)を組み合わせて構成されることが多い。しかし、HDDはその物理的(機械的)な劣化を原因として、データの書き込み又は読み出しのエラーが発生する頻度が増大する。この結果、データの書き込み又は読み出しのリトライ処理を実行する頻度も増大し、印刷システム全体の処理が遅延することがあった。
HDDの故障に対して事前に対処する技術が、特許文献1,2に記載されている。特許文献1には、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成する複数のデータディスクと、スペアディスクとを備えるシステムにおいて、データディスクのS.M.A.R.T.情報を分析し、故障発生の可能性が高いデータディスクのデータをスペアディスクにコピーすることが記載されている。また、特許文献1には、データディスクが故障した際には、スペアディスクへのコピーが完了している場合はそのスペアディスクから、コピーされていない場合は残りのデータディスクから、復旧データを作成することが記載されている。特許文献2には、RAID装置が、NON MEDEIUM ERRORの上昇量とアクセス数から得られるエラー判定条件とに基づいて、HDDが正常であるかどうかを判定することが記載されている。
特開2009−6570号公報 特開2013−200627号公報
本発明の目的は、複数の記憶媒体に含まれている画像データを記憶した記憶媒体を交換すべき場合に、それ以外の少なくともいずれかの記憶媒体を用いた処理を停止させなくとも交換可能にすることである。
本発明の請求項1に係る画像処理システムは、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製する複製手段と、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段とを備え、前記判定手段は、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、前記交換すべきと判定する条件を異ならせることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る画像処理システムは、請求項1に係る構成において、前記判定手段は、前記ラスタデータを記憶させる処理の実行中の期間は、前記条件を異ならせることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る画像処理システムは、請求項1又は請求項2に係る構成において、前記判定手段は、前記1以上の第2記憶媒体に前記画像データを記憶させる処理の実行中の期間は、当該処理に関するラスタデータを記憶した前記第2記憶媒体と、それ以外の前記第2記憶媒体とで、前記条件を異ならせることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像処理システムは、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製する複製手段と、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と、前記1以上の第2記憶媒体の各々の劣化の状況を示す劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、取得された前記劣化情報が決められた条件を満たした前記第2記憶媒体については、他の前記第2記憶媒体に比べて前記画像データの書き込みの優先度を低くする書込処理手段と、を備え、前記決められた条件が、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで異なることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像処理システムは、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製する複製手段と、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と、前記1以上の第2記憶媒体の各々の劣化の状況を示す劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、取得された前記劣化情報が決められた条件を満たした前記第2記憶媒体については、他の前記第2記憶媒体に比べて前記画像データの書き込みの優先度を低くする書込処理手段と、を備え、前記決められた条件が、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで異なることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る画像処理システムは、請求項1から請求項のいずれか1項に係る構成において、前記第2記憶媒体に記憶された画像データを読み出して出力する順序を記憶する順序記憶手段と、再利用される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記再利用される画像データを優先して読み出して前記画像データ記憶手段に記憶させる制御を行う読出出力手段と、を備え、前記複製手段は、前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記読み出し出力が遅い画像データを優先して複製することを特徴とする。
本発明の請求項に係る画像処理装置は、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきと判定された場合、当該第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製する複製手段と、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と、前記第2記憶媒体に記憶された画像データを読み出して出力する順序を記憶する順序記憶手段と、再利用される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記再利用される画像データを優先して読み出して前記画像データ記憶手段に記憶させる制御を行う読出出力手段と、を備え、前記複製手段は、前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記読み出し出力が遅い画像データを優先して複製する。
本発明の請求項に係る画像処理装置は、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきと判定された場合、当該第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製する複製手段と、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と、前記第2記憶媒体に記憶された画像データを読み出して出力する順序を記憶する順序記憶手段と、再利用される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記再利用される画像データを優先して読み出して前記画像データ記憶手段に記憶させる制御を行う読出出力手段と、を備え、前記複製手段は、前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記読み出し出力が遅い画像データを優先して複製する。
本発明の請求項に係る制御装置は、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、前記第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行う装置制御手段とを備え、前記判定手段は、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、前記交換すべきと判定する条件を異ならせることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る制御装置は、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、当該第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行う装置制御手段とを備え、前記判定手段は、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、前記交換すべきと判定する条件を異ならせることを特徴とする。
本発明の請求項1に係るプログラムは、コンピュータに、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、それぞれ異なる条件に基づいて判定するステップと、交換すべきと判定た前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、前記第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行うステップを実行させるためのプログラムである。
本発明の請求項1に係るプログラムは、コンピュータに、システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、それぞれ異なる条件に基づいて判定するステップと、交換すべきと判定した前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、前記第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行うステップとを実行させるためのプログラムである。
請求項1、7、8、9、10、11、12に係る発明によれば、複数の記憶媒体に含まれている画像データを記憶した記憶媒体を交換すべき場合に、それ以外の少なくともいずれかの記憶媒体を用いた処理を停止させなくとも交換可能にすることできる。
また、請求項1に係る発明によれば、ベクタ形式の画像データ又は中間データを記憶する記憶媒体と、ラスタデータを記憶する記憶媒体とで、交換すべきと判定する条件を同じとした場合に比べて、ラスタデータの複製を原因とした画像処理システムの資源に対する負荷を低減することができる。
請求項に係る発明によれば、ラスタデータを記憶させる処理の実行中の期間において、ベクタ形式の画像データ又は中間データを記憶する記憶媒体と、ラスタデータを記憶する記憶媒体とで、交換すべきと判定する条件を同じとした場合に比べて、画像処理システムで実行される処理の負荷を低減することができる。
請求項に係る発明によれば、実行中の処理に関する画像データが記憶された記憶媒体と、それ以外の処理に関する画像データが記憶された記憶媒体とで、交換すべきと判定する条件を同じとした場合に比べて、画像処理システムで実行される処理の負荷を低減することができる。
請求項4、5に係る発明によれば、交換すべきと判定した第2記憶媒体から画像データを複製するに際して、画像データの書き込みの優先度を低くしなかった場合と比較して、画像処理システムの負荷を低減することができる。
また、請求項4、5に係る発明によれば、ベクタ形式の画像データ又は中間データを記憶する記憶媒体と、ラスタデータを記憶する記憶媒体とで、記憶媒体を交換すべきと判定する劣化情報の条件を同じとした場合に比べて、ラスタデータの複製を原因とした画像処理システムの資源に対する負荷を低減することができる。
請求項に係る発明によれば、読み出し出力が遅い画像データを優先して複製し、且つ再利用される画像データを優先して読み出し出力する構成を有しない場合に比べて、再利用される画像データのうちの第3記憶媒体に複製される画像データを減らすことができる。
本発明の第1実施形態に係る印刷システムの全体構成を示すブロック図。 同実施形態に係る画像処理システムの構成の概要を示す図。 同実施形態に係る中央制御処理装置、及び画像処理装置のより詳細な構成を示すブロック図。 同実施形態に係る中央制御処理装置が行う処理を示すフローチャート。 同実施形態に係る画像処理の開始時点の仮想記憶装置を示す図。 同実施形態に係るラスタデータを複製する処理の説明図。 同実施形態に係る再構成後の仮想記憶装置を示す図。 同実施形態に係るラスタデータを復元する処理の説明図。 本発明の第2実施形態に係る画像処理システムの構成の概要を示す図。 同実施形態に係る中央制御処理装置、及び画像処理装置の構成を示すブロック図。 同実施形態に係る中央制御処理装置が行う処理を示すフローチャート。 同実施形態に係るラスタデータの複製及びバッファリングの説明図。 同実施形態に係るラスタデータの複製及びバッファリングの説明図。 本発明の変形例1に係る中央制御処理装置、及び画像処理装置の詳細な構成を示すブロック図。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る印刷システム1の全体構成を示すブロック図である。印刷システム1は、クライアント装置10と、画像処理システム2と、印刷装置40とを備える。画像処理システム2は、中央制御処理装置20と、8台の画像処理装置30(30FY,30FM,30FC,30FK,30RY,30RM,30RC,30RK)とを備える。クライアント装置10と、中央制御処理装置20とは、通信回線100を介して接続されている。通信回線100は、例えばイーサネット(登録商標)の規格に従って通信を行うLAN(Local Area Network)であるが、これ以外の通信回線であってもよい。また、通信回線100は、有線及び無線のどちらの通信回線であってもよい。中央制御処理装置20は、8つの画像処理装置30、及び印刷装置40と通信可能に接続されている。
クライアント装置10は、印刷処理の実行を指示する印刷指示を、中央制御処理装置20へ送信する。印刷指示は、ページ毎の画像を描く処理がページ記述言語(PDL:Page Description Language)を用いて記述されたデータ(以下「PDLデータ」という。)を含む。PDLデータは、本発明のベクタ形式の画像データの一例である。ベクタ形式とは、画像を構成する線、多角形、円、各種の曲線等の幾何学図形や、ビットマップデータ等のオブジェクトそのものを示す情報と、それらオブジェクトが配置される座標や層を示す情報とを用いて、その画像を表現する形式である。ページ記述言語として、例えばLIPS(登録商標)やPostScript(登録商標)があるが、これらに限られない。
中央制御処理装置20は、本発明の制御装置の一例で、通信回線100を介してクライアント装置10から印刷指示を受信し、受信した印刷指示に応じた印刷処理を実行するために、8つの画像処理装置30、及び印刷装置40を制御する。
中央制御処理装置20は、制御部と、記憶部と、通信部とを備えるコンピュータ装置である。制御部は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)とを備える。CPUは、ROM又は記憶部からRAM上にプログラムをロードして実行することにより、後述する各種の機能を実現する。記憶部は、例えばHDDを備え、CPUにより実行されるプログラムや各種のデータを記憶する。通信部は、例えばデータ通信カードを備え、外部装置との通信を行う。
画像処理装置30は、本発明の画像処理手段の一例で、中央制御処理装置20から受信した印刷指示に基づいて、ラスタ形式の画像データであるラスタデータを生成し、これを印刷装置40へ出力する画像処理を行う。印刷装置40は、本発明の画像形成手段の一例で、ここでは連続紙プリンタである。印刷装置40は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4つの色成分のラスタデータに基づいて、例えば電子写真方式又はインクジェット方式により、用紙に画像を形成(印刷)する。印刷装置40は、複数ページの各ページの画像を、例えばページの順序に従って形成する連続印刷を行う。また、印刷装置40は、用紙の両面に画像を印刷する両面印刷の機能を有する。
図2は、画像処理システム2の構成の概要を説明する図である。8台の画像処理装置30は、処理を担当するページ、及び出力を担当する色成分の少なくとも一方が互いに異なるが、それ以外の構成は大略同じである。画像処理装置30は、解釈処理部31と、バックエンド処理部32とを備える。図2において、解釈処理部31、及びバックエンド処理部32のブロック内に示した数値は、処理を担当するページの番号を意味する。
解釈処理部31は、RIP(Raster Image Processor)を備え、中央制御処理装置20から受信したPDLデータを解釈して、処理を担当するページの中間データを生成する。解釈処理部31は、生成した中間データを、後段のバックエンド処理部32へ出力する。画像処理装置30FYでは第8i−7ページ(ただし、iは自然数)、画像処理装置30FMでは第8i−5ページ、画像処理装置30FCでは第8i−3ページ、画像処理装置30FKでは第8i−1ページ、画像処理装置30RYでは第8i−6ページ、画像処理装置30RMでは第8i−4ページ、画像処理装置30RCでは第8i−2ページ、画像処理装置30RKでは第8iページの中間データがそれぞれ生成される。中間データは、ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成されるデータである。ラスタデータは、PDLデータに基づいて描かれた画像を表す描画データの一例である。
なお、両面印刷の場合、奇数ページは用紙の表面(おもてめん)に、偶数ページは用紙の裏面に割り当てられる。
バックエンド処理部32は、BEP(Back End Processor)を備え、前段の解釈処理部31から取得した中間データを解釈して、Y、M、C、Kの4つの色成分のラスタデータを生成する。そして、バックエンド処理部32は、全奇数ページ又は全偶数ページについて、Y、M、C、Kのうち、出力を担当する一の色成分のラスタデータを印刷装置40に出力し、それ以外の色成分のラスタデータを他の画像処理装置30のバックエンド処理部32に送信する。
具体的には、画像処理装置30FYからは奇数ページのYのラスタデータ、画像処理装置30FMからは奇数ページのMのラスタデータ、画像処理装置30FCからは奇数ページのCのラスタデータ、画像処理装置30FKからは奇数ページのK色のラスタデータ、画像処理装置30RYからは偶数ページのYのラスタデータ、画像処理装置30RMからは偶数ページのMのラスタデータ、画像処理装置30RCからは偶数ページのCのラスタデータ、画像処理装置30RKからは偶数ページのK色のラスタデータが、それぞれ印刷装置40に供給される。
なお、一の画像処理装置30において、解釈処理部31又はバックエンド処理部32が複数設けられて、並列的に画像処理が行われてもよい。また、図2に示すように、バックエンド処理部32は、「スペアディスク」を備えている。スペアディスクに関しては後で詳細を説明する。
図3は、中央制御処理装置20、及び画像処理装置30のより詳細な構成を示すブロック図である。まず、画像処理装置30の解釈処理部31の構成を説明する。
メモリ311は、中央制御処理装置20から受信した印刷指示に含まれるPDLデータを記憶する。書込処理部312は、中間データをスプール313に書き込む。具体的には、書込処理部312は、メモリ311からPDLデータを読み出し、読み出したPDLデータを解釈して、処理を担当するページの中間データを順次生成する。そして、書込処理部312は、生成した中間データを、スプール313を構成する複数のデータディスク3131に書き込む。
スプール313は、各々がHDDである、システムディスク3130と、複数のデータディスク3131とを含んで構成されている。システムディスク3130は、システムディスクとして機能する。システムファイルは、OS(Operating System)の動作に必要なファイルであり、解釈処理部31の処理の実行に必要なファイルである。データディスク3131は、中間データを記憶する。
通電制御部314は、スプール313のシステムディスク3130、及び複数のデータディスク3131への通電を制御する通電制御手段として機能する。通電制御部314は、システムディスク3130、及び複数のデータディスク3131の各々を、非通電状態又は通電状態とする。非通電状態とは、ディスクへの通電が遮断されそのディスクが起動していない状態をいう。通電状態とは、ディスクへの通電が行われそのディスクを使用可能な状態を指す。ディスクを使用可能な状態とは、データの書き込み及びデータの読み出しが可能な状態をいう。
次に、画像処理装置30のバックエンド処理部32の構成を説明する。
仮想化部321は、スプール323に含まれている複数の記憶媒体を組み合わせて仮想の1台の記憶装置として認識させる。このようにして仮想の1台の記憶装置を構成する複数の記憶媒体のことを、以下では「仮想記憶装置」という。仮想記憶装置は、例えばRAID0に従って構成されるが、RAID10、RAID5、及びRAID6等の方式に従って構成されてもよい。スプール323は、各々がHDDである、システムディスク3230と、データディスク3231〜3237と、スペアディスク3238とを含んで構成されている。システムディスク3230は、システムファイルを記憶した本発明の第1記憶媒体の一例で、システムディスクとして機能する。システムファイルは、OSの動作に必要なファイルであり、バックエンド処理部32の処理の実行に必要なファイルである。データディスク3231〜3237は、画像データを記憶した本発明の第2記憶媒体の一例である。データディスク3231〜3237に記憶される画像データは、本実施形態ではラスタデータである。スペアディスク3238は、データディスク3231〜3237のうちのいずれかに代えて使用される予備の記憶装置である。
書込処理部322は、Y、M、C、Kのラスタデータを、スプール323に書き込む。具体的には、書込処理部322は、スプール313の複数のデータディスク3131から読み出した中間データを解釈して、Y、M、C、Kのラスタデータを順次生成し、生成したラスタデータを、スプール323を構成するデータディスク3231〜3237に書き込む。
中継処理部324は、外部の画像処理装置30のバックエンド処理部32と、ラスタデータを送受信する処理を行う。中継処理部324は、スプール323に記憶されたラスタデータのうち、他のバックエンド処理部32が出力を担当する色成分のラスタデータを、そのバックエンド処理部32に送信する。また、中継処理部324は、自バックエンド処理部32で出力を担当するラスタデータを受信すると、これを読出出力部325に転送する。また、中継処理部324は、他のバックエンド処理部32から送信されてきたラスタデータを、複製部327へ転送する。
読出出力部325は、自バックエンド処理部32で出力を担当するラスタデータを、スプール323から読み出して出力する読出出力手段として機能する。読出出力部325は、具体的には、中央制御処理装置20により決められた順序(例えばページの順序)でページバッファ326にバッファリング(記憶)するとともに、この順序でページバッファ326からラスタデータを読み出して印刷装置40へ出力する。ページバッファ326は、例えばラインバッファで、読出出力部325により読み出されたラスタデータを記憶する画像データ記憶手段として機能する。ページバッファ326は、スプール323に記憶されたラスタデータのうち、印刷のために再利用されるラスタデータを記憶する。
複製部327は、スプール323に記憶されているラスタデータを退避させる目的で、そのラスタデータを他の記憶媒体に複製する複製手段として機能する。複製部327は、自バックエンド処理部32の前段の解釈処理部31、及び外部の画像処理装置30が有する解釈処理部31のスプール313に、ラスタデータを複製する。即ち、スプール313のデータディスク3131は、本発明の第3記憶媒体として機能する。また、複製部327は、スプール313に複製したラスタデータを、スプール323に復元する処理を行う。ここにおいてラスタデータの復元とは、複製前にスプール323に記憶されていたラスタデータを、再びスプール323に複製することをいう。
通電制御部328は、スプール323のシステムディスク3230、データディスク3231〜3237、及びスペアディスク3238への通電を制御する通電制御手段として機能する。通電制御部328は、システムディスク3230と、データディスク3231〜3237と、スペアディスク3238との各々を、非通電状態又は通電状態とする。
次に、中央制御処理装置20の構成を説明する。
劣化情報取得部21は、スプール323において仮想記憶装置を構成する複数のディスクの各々から、S.M.A.R.T.情報を取得する劣化情報取得手段として機能する。S.M.A.R.T.情報は、HDDの障害の早期発見・故障の予測を目的としてハードディスクドライブに搭載されている機能で、本発明の劣化情報の一例であるディスクの劣化の状況を示す情報として用いられる。S.M.A.R.T.情報は、例えば「Read errors corrected with possible delays」の値、即ちデータの読み取りエラーに起因するリトライ処理の回数の値や、S.M.A.R.T.情報は、読み込みエラーの発生率(Raw Read Error Rate)、代替処置を施された不良セクタの数(Reallocated Sectors Count)、シークエラー率(Seek Error Rate)、内部温度、及びセクタ代替処理の実行回数(Reallocation Event Count)等の値を含む。例えば、HDDの劣化が進むとデータの読み取りエラーに起因するリトライ処理の回数が増える傾向にあり、「Read errors corrected with possible delays」の値が増加するとHDDが劣化していると判断される。同じように、HDDの劣化が進むと、読み込みエラーの発生率、代替処置を施された不良セクタの数、シークエラー率、及びセクタ代替処理の実行回数も増加する、また、HDDの内部温度が高くなる傾向にあり、HDDの劣化と相関性の高い情報を利用して劣化の状況を把握する。
判定部22は、スプール323のシステムディスク3230、及びデータディスク3231〜3237への通電中に、いずれかのデータディスクを交換すべきかどうかを判定する。判定部22は、例えば、S.M.A.R.T.情報が決められた条件を満たしたデータディスクを、交換条件を満たしたディスクとし、これを交換すべきと判定する。交換条件は、ディスクが物理的に劣化し、故障の兆候が現れていることを示す条件である。判定部22は、例えば、S.M.A.R.T.情報の各項目の値とその項目に対して定められた閾値とを比較し、閾値を超える値の項目が1つでもあった場合は、交換条件を満たしたと判定する。交換条件は、S.M.A.R.T.情報が決められた条件を満たしたことに限られない。交換条件は、ユーザが交換の要望を出したことであってもよいし、交換すべきことを示すフラグが立ったことを条件としてもよい。
なお、前述したディスクの劣化の判定方法は一例に過ぎず、別の方法が採用されてもよい。
装置制御部24は、画像処理装置30(解釈処理部31、及びバックエンド処理部32)の動作を制御する装置制御手段として機能する。装置制御部24は、例えば、交換条件を満たしたディスクを含む仮想記憶装置に記憶されているラスタデータを複製するように、複製部327を制御する。また、装置制御部24は、ラスタデータの複製が完了した後、システムディスク3230、交換条件を満たしていないデータディスク、及びスペアディスク3238を通電状態としたまま、交換条件を満たしたデータディスクへの通電を遮断して非通電状態とするように、通電制御部328を制御する。また、装置制御部24は、印刷指示に含まれているPDLデータをメモリ311に格納し、解釈処理部31に中間データの生成を開始させる。装置制御部24は、スプール323のデータディスクに記憶されたラスタデータを読み出して出力する順序を記憶する出力順序記憶部241を有する。出力順序記憶部241は、本発明の順序記憶手段の一例である。装置制御部24は、出力順序記憶部241に記憶された順序に従って、スプール323の各データディスクに記憶されたラスタデータを、読出出力部325に読み出させる。
通知部23は、ラスタデータの複製が完了した後、交換すべきと判定されたデータディスクの交換が可能である旨を通知する通知手段として機能する。通知部23は、ここでは、中央制御処理装置20、又はクライアント装置10が備える表示装置(図示略)を介して、データディスクの交換が可能である旨を通知する。
次に、本実施形態の動作を説明する。図4は、中央制御処理装置20が行う処理を示すフローチャートである。
印刷処理の開始前において、装置制御部24は、仮想化部321を制御して、スプール323において仮想記憶装置を構成させる(ステップS1)。ここでは、装置制御部24は、図5に示すように、システムディスク3230、及びデータディスク3231〜3237を組み合わせて仮想記憶装置を構成し、これらを通電状態とする。
次に、装置制御部24は、画像処理装置30及び印刷装置40を制御して、印刷処理を開始させる(ステップS2)。印刷処理が開始されると、劣化情報取得部21は、仮想記憶装置を構成するシステムディスク3230、及びデータディスク3231〜3237の各々から、S.M.A.R.T.情報を取得する(ステップS3)。次に、判定部22は、交換条件を満たしたデータディスクがあるかどうかを判定する(ステップS4)。
ステップS4で「NO」と判定された場合、装置制御部24は、印刷処理を終了するかどうかを判定する(ステップS16)。印刷処理を継続する場合は(ステップS16;NO)、装置制御部24は、処理をステップS3に戻す。
ステップS4で「YES」と判定された場合、装置制御部24は、印刷処理を中断するかどうかを判定する(ステップS5)。装置制御部24は、例えば、印刷装置40の連続紙(ロール)の交換タイミングが到来するまでの期間、又は印刷処理が完了するまでの期間のように、画像処理装置30での画像処理の実行中は、印刷処理を継続すると判定する(ステップS5;NO)。この場合、装置制御部24は、処理をステップS3に戻す。
ステップS5で「YES」と判定した場合、装置制御部24は、画像処理装置30及び印刷装置40を制御して、印刷処理を中断させる(ステップS6)。印刷処理が中断すると、判定部22は、複製部327を制御して、仮想記憶装置を構成するスプール323のデータディスク3231〜3237)に記憶されているラスタデータを、8台の画像処理装置30のスプール313に分散して複製する(ステップS7)。判定部22は、ラスタデータの複製先の情報を管理しておく。ここでは、図6に示すように、データディスク3236が交換条件を満たしたものとする。
次に、判定部22は、ラスタデータの複製が完了したかどうかを判定する(ステップS8)。判定部22は、複製が完了していないと判定した場合は(ステップS8;NO)、そのまま複製部327に複製のための処理を継続させる。複製が完了したと判定すると(ステップS8;YES)、装置制御部24は、仮想化部321を制御して、スプール323の仮想記憶装置を解除させる(ステップS9)。次に、装置制御部24は、通電制御部328を制御して、交換条件を満たしたデータディスク(ここではデータディスク3236)のみ通電を遮断して非通電状態とする(ステップS10)。即ち、通電制御部328は、システムディスク3230及びデータディスク3231〜3235,3237については通電させたままとする。そして、通知部23は、スプール323において、交換条件を満たしたデータディスクが交換可能である旨を、例えばメッセージの表示によりユーザに通知する(ステップS11)。この通知を確認したユーザは、データディスク3236を直ちに交換するか、又はその時点では交換せずに印刷処理の再開を中央制御処理装置20に指示する。
次に、装置制御部24は、交換条件を満たしたデータディスクの代替となるデータディスクとして、交換されたデータディスク又はスペアディスク3238にも通電させる(ステップS12)。次に、装置制御部24は、交換されたデータディスク又はスペアディスク3238を用いて仮想記憶装置を再構成するように、仮想化部321を制御する(ステップS13)。ここでデータディスクが交換されなかった場合を考える。この場合、装置制御部24は、図7に示すように、スプール323のシステムディスク3230、データディスク3231〜3235,3237、及びスペアディスク3238を組み合わせた仮想記憶装置に再構成させる。
仮想記憶装置が再構成されると、装置制御部24は、スプール323に複製したラスタデータを、スプール323の仮想記憶装置に復元する(ステップS14)。装置制御部24は、図8に示すように、複数のスプール313に分散して複製したラスタデータを、仮想記憶装置を再構成した後のスプール323に復元する。
ラスタデータの復元が完了すると、装置制御部24は、画像処理装置30及び印刷装置40を制御して印刷処理を再開させる(ステップS15)。そして、装置制御部24は、ステップS16に進み、印刷処理を終了するかどうかを判定する。印刷処理が終了したと判定すると(ステップS16;YES)、装置制御部24は図4の処理を終了させる。
なお、ステップS10の通知に応じてデータディスク3236が交換された場合には、装置制御部24は、ステップS11でシステムディスク3230と、データディスク3231〜3235,3237と、交換後のデータディスクとを組み合わせた仮想記憶装置に再構成させる。
以上説明した第1実施形態の印刷システム1によれば、中央制御処理装置20は、スプール323において構成された仮想記憶装置に、故障の兆候が現れたデータディスクが含まれている場合には、その仮想記憶装置からラスタデータを退避させる目的で複製する。そして、中央制御処理装置20は、故障の兆候が現れたデータディスクのみの通電を遮断する。そして、中央制御処理装置20は、故障の兆候が現れたデータディスクに代えて代替のデータディスクを用いて仮想記憶装置を再構成した後、この代替のデータディスクに通電させた後、複製したラスタデータを復元し、印刷処理を再開させる。これにより、複数のデータディスクに含まれているラスタデータを記憶したデータディスクを交換すべき場合に、それ以外のデータディスクを用いた処理を停止させなくとも交換可能となる。ラスタデータはデータ量が非常に大きいためシステムに対する負荷が非常に大きい。そのため、ラスタライズ等の処理と並行して別の処理を行うと本来優先すべき処理が阻害され、本来期待される性能よりも低い性能となってしまう。それを避けるために、本実施形態では、印刷処理が中断した期間(システムが印刷のための処理を行っていない時期)に仮想記憶装置の再構成が行われる。
更に、ラスタデータの複製先は、中間データの記憶に用いられるスプール313である。中間データは、ラスタデータに比べて比較的データサイズが小さい。このため、比較的記憶容量に余裕のあるスプール313をラスタデータの複製先としておくことで、画像処理装置30は、ラスタデータを複製させるための記憶媒体を、画像処理用の記憶媒体とは別に備えなくてよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。この実施形態では、画像処理装置30が、印刷処理を継続したまま、交換条件を満たしたデータディスクを交換可能にする点で、上述した第1実施形態と相違する。以下、上述した第1実施形態との相違点を中心に、本実施形態を説明する。
本実施形態において、上述した第1実施形態と同じ符号を付した要素は、上述した第1実施形態と同一であるものとする。また、上述した第1実施形態と同じ符号を付した要素と対応する要素については、符号の末尾に「A」を付して表す。
図9は、画像処理システム2の構成の概要を説明する図である。画像処理装置30は、上述した第1実施形態と同じく、解釈処理部31と、バックエンド処理部32とを備える。解釈処理部31の構成及び動作は、上述した第1実施形態と同じである。また、解釈処理部31が中間データを生成するページ、及びバックエンド処理部32がラスタデータの出力を担当する色成分及びページは、上述した第1実施形態と同じである。
バックエンド処理部32は、本実施形態においても、システムディスクと、7つのデータディスクと、1つのスペアディスクとを用いて画像処理を行う。この際、解釈処理部31は、スペアディスクを除く7つのデータディスクを順番に選択して、奇数ページ又は偶数ページのラスタデータをページの順番で記憶させる。本実施形態において、これらの7つのデータディスクは、仮想記憶装置を構成していない。
図10は、中央制御処理装置20及び画像処理装置30の構成を示すブロック図である。
バックエンド処理部32は、上述した第1実施形態と異なり、仮想化部321を備えず、選択部329を備えている。選択部329は、スプール323に含まれるシステムディスク3230、データディスク3231〜3237、及びスペアディスク3238から、画像処理に使用するデータディスクを選択する処理を行う。複製部327Aは、データディスク3231〜3237のいずれかのデータディスクが交換条件を満たした場合には、このデータディスクからスペアディスク3238にラスタデータを複製する。
次に、中央制御処理装置20の構成を説明する。
劣化情報取得部21、及び通知部23は、上述した第1実施形態と同じ構成である。
判定部22Aは、交換条件を満たしたデータディスクに記憶されているラスタデータをスペアディスク3238に複製するように複製部327Aを制御する判定手段として機能する。
装置制御部24Aは、交換条件を満たしたデータディスクに代えてスペアディスク3238を用いて処理を行うように、選択部329を制御する。
次に、本実施形態の動作を説明する。図11は、中央制御処理装置20が行う処理を示すフローチャートである。
印刷処理の開始前において、装置制御部24Aは、スプール323においてデータディスク3231〜3237を選択して画像処理を行うように選択部329を制御し、画像処理装置30及び印刷装置40に印刷処理を開始させる(ステップS21)。このとき、スプール323のシステムディスク3230と、データディスク3231〜3237とが通電状態である。印刷処理が開始されると、劣化情報取得部21は、スプール323のシステムディスク3230、及びデータディスク3231〜3237の各々から、S.M.A.R.T.情報を取得する(ステップS22)。判定部22Aは、取得されたS.M.A.R.T.情報に基づいて、交換条件を満たしたデータディスクがあるかどうかを判定する(ステップS23)。ステップS23で「NO」と判定された場合、装置制御部24Aは印刷処理を終了するかどうかを判定する(ステップS30)。印刷処理を継続する場合は(ステップS30;NO)、装置制御部24Aは、処理をステップS22に戻す。
ステップS23で「YES」と判定された場合、装置制御部24Aは、交換条件を満たしたデータディスクからスペアディスク3238に使用を切り替え、更にスペアディスク3238を通電状態とするように、通電制御部328A及び選択部329を制御する(ステップS24)。ここで、データディスク3235が交換条件を満たした場合を考える。この場合、装置制御部24Aは、データディスク3235からスペアディスク3238の使用に切り替える。また、通電制御部328Aは、スペアディスク3238を通電状態とする。これにより、データディスク3235に記憶されるはずであったラスタデータは、以降、スペアディスク3238に記憶される。即ち、データディスク3235には新たなラスタデータが記憶されない。
ステップS24の次は、以下のステップS25,S26の処理が並行して実行される。
装置制御部24Aは、読出出力部325を制御して、交換条件を満たしたデータディスクに記憶されたラスタデータを、出力順序記憶部241に記憶された順序で、つまり印刷のために再利用されるラスタデータを優先してページバッファ326にバッファリングする(ステップS25)。装置制御部24Aは、複製部327Aを制御して、交換条件を満たしたデータディスクに記憶されたラスタデータを、出力順序記憶部241に記憶された順序の逆順(ここではページの逆順)で、つまり読み出し出力が遅いラスタデータを優先して、スペアディスク3238に複製する(ステップS26)。即ち、本実施形態のスペアディスク3238は、本発明の第3記憶媒体として機能する。
図12は、ステップS25,S26で実行されるラスタデータの複製及びバッファリングを説明する図である。図12には、奇数ページを処理するバックエンド処理部32の処理が示されているが、偶数ページを処理するバックエンド処理部32でも同じ処理が実行される。
データディスク3235が交換条件を満たしたときに、ページバッファ326及びスプール323が、図12の上段に示す状態であったとする。ここでは、ページバッファ326、及びスペアディスク3238にラスタデータは記憶されていない。また、データディスク3235には、第9ページ、第23ページ、第37ページ、及び第51ページのラスタデータが記憶されている。この場合ステップS25では、装置制御部24Aが、図12の中段に示すように、データディスク3235に記憶されている第9ページのラスタデータを、ページバッファ326にバッファリングするように、読出出力部325を制御する。ステップS26では装置制御部24Aが、図12の中段に示すように、データディスク3235に記憶されている第51ページのラスタデータを、スペアディスク3238に複製するように、複製部327Aを制御する。
なお、ステップS24でスペアディスク3238の使用に切り替えられているので、図12の中段の状態のとき、スペアディスク3238には、新たに第65ページのラスタデータが記憶されている。
次に、装置制御部24Aは、交換条件を満たしたデータディスクに記憶された全てのラスタデータについて、バッファリング又は複製の処理済みかどうかを判定する(ステップS27)。ここでは、バッファリング及び複製が未完了のラスタデータがあるため、装置制御部24AはステップS27で「NO」と判定し、処理をステップS25,S26に戻す。
次に、ステップS25,S26では、図12の下段に示す処理が実行される。ステップS25では、装置制御部24Aが、データディスク3235に記憶されている第23ページのラスタデータを、ページバッファ326にバッファリングするように、読出出力部325を制御する。ステップS26では、装置制御部24Aが、データディスク3235に記憶されている第37ページのラスタデータを、スペアディスク3238に複製するように、複製部327Aを制御する。なお、図12の下段の状態のとき、スペアディスク3238には、新たに第79ページのラスタデータが記憶されている。
このようにして、ステップS25のバッファリングと、ステップS26の複製とが並行して行われることで、スペアディスク3238へ複製するラスタデータを減らしつつ、ラスタデータの出力処理が行われる。
次に、装置制御部24Aは、交換条件を満たしたデータディスクに記憶された全てのラスタデータについて、バッファリング又は複製の処理済みかどうかを判定する(ステップS27)。ここでは、全てのページについてバッファリング又は複製が完了したので、装置制御部24AはステップS27で「YES」と判定し、ステップS28の処理に進む。そして、装置制御部24Aは、交換条件を満たしたデータディスク(ここではデータディスク3235)への通電を遮断して非通電状態とする。そして、通知部23は、交換条件を満たしたデータディスクが交換可能である旨を、例えばメッセージの表示によりユーザに通知する(ステップS29)。
ステップS27の処理で「YES」と判定された後は、装置制御部24Aは、図13に示す処理を読出出力部325に実行させる。即ち、装置制御部24Aは、第37ページのラスタデータを、データディスク3235ではなく、複製先であるスペアディスク3238からページバッファ326にバッファリングするように、読出出力部325を制御する。この制御は、スペアディスク3238に格納される以降のページにおいても行われる。
装置制御部24Aは、ステップS29の処理の後、印刷処理を終了するかどうかを判定する(ステップS30)。印刷処理が終了したと判定すると(ステップS30;YES)、装置制御部24Aは図11の処理を終了させる。
以上説明した第2実施形態の印刷システム1によれば、ステップS25,S26の処理が完了した後は、画像処理装置30での画像処理の実行中であっても、交換条件を満たしたデータディスクの交換が可能となる。これにより、画像処理装置30によれば、画像処理装置30の画像処理、及び印刷システム1の印刷処理を中断させなくとも、故障の予兆が発生したデータディスクの交換が可能となる。この結果、印刷処理が実行不可能となるダウンタイムの発生が抑制される。
[変形例]
本発明は、上述した実施形態と異なる形態で実施してもよい。また、以下に示す変形例は、各々を組み合わせてもよい。
(変形例1)
画像処理装置30は、バックエンド処理部32において行っていたラスタデータの複製に関する制御、及び通電に関する制御を、解釈処理部31において行ってもよい。上述した第1実施形態の中央制御処理装置20及び画像処理装置30に、本変形例を適用した場合、図14に示す構成となる。
中央制御処理装置20において判定部22は、スプール313Aを構成するシステムディスク3130、及び複数のデータディスク3131への通電中に、いずれかのデータディスク3131を交換すべきかどうかを判定する。そして、解釈処理部31に設けた複製部315は、交換条件を満たしたデータディスク3131に記憶されている中間データを、他のスプール313A、又はスプール313A内のスペアディスク3132に複製する。そして、通電制御部314は、交換条件を満たしたデータディスク3131からの中間データの複製が完了した後、システムディスク3130及び複製先のデータディスクに通電状態としたまま、交換条件を満たしたデータディスク3131への通電を遮断して非通電状態とする。
即ち、本発明の画像処理システムは、中央制御処理装置及びバックエンド処理部を含むシステムとして観念されるほか、中央制御処理装置及び解釈処理部を含むシステムとして観念されてもよい。また、本変形例は、上述した第2実施形態の中央制御処理装置20及び画像処理装置30にも適用可能である。
(変形例2)
書込処理部322は、交換条件を満たしたデータディスクについては、他のデータディスクに比べてラスタデータの書き込みの優先度を低くしてもよい。ラスタデータの書き込みの優先度を低くするとは、例えばラスタデータの書き込み回数を減らしたり、容量を減らしたりすることで、ラスタデータの書き込みのためにデータディスクにアクセスする頻度を減らすことをいう。一のデータディスクの交換のために他のデータディスクへデータを複製すると、演算装置やデータ転送のための帯域を使用するため、画像処理システム2に対して負荷が掛かりやすい。これに対し、本変形例の構成によれば、一のデータディスクが交換条件を満たしたに実施される複製に際して、ラスタデータ書き込みの優先度を落とさなかった場合と比較して、画像処理装置30の負荷が低減される。
(変形例3)
変形例1の構成において、書込処理部312,322は、ラスタデータ用のデータディスクとそれ以外のデータディスクとで書き込みの優先度を低くする条件を異ならせてもよい。具体的には、書込処理部322は、データディスク用よりもラスタデータ用の閾値を低くする。これにより、交換までの余裕が大きいデータディスクが優先して選択されてデータの保存の優先度が高くなり、その余裕が小さいデータディスクはデータの保存の優先度が低くなる。
(変形例4)
複製部327,327Aは、交換すべきと判定されたデータディスクに記憶されたラスタデータの全てをスプール313に複製することはしないようにしてもよい。この場合、複製部327,327Aは、データディスクに記憶されたラスタデータの一部のみを複製する。一般に、ラスタデータは、ラスタライズ処理前の画像データ(例えば、PDL形式やPDF(Portable Document Format)形式のデータ、中間データ)と比べて、ファイルサイズが非常に大きい。これは、ラスタデータが1画素あたり当たり1ビットのデータを持つのが一般的なためで、例えば、A3サイズの用紙に1200dpi(dots per inch)で印刷を行う場合、33.19MB(14031×19483ピクセル×1ビット)のラスタデータが色成分毎に生成される。Y、M,C、Kの4色の場合、A3サイズの用紙1枚当たり、130MB強のラスタデータが生成される。この場合において、100枚或いは1000枚単位の印刷が行われると、合計で10GB或いは100GB超のラスタデータが生成されることがありラスタライズ処理前の画像データと比べると、100倍近いサイズとなる。このような理由から、ラスタデータの複製はなるべく行われない、行われるにしても複製されるラスタデータは極力少ないことが望ましい。これに対し、本変形例によれば、一のデータディスクに記憶されたデータの全部を複製する場合と比較して画像処理装置30の資源(例えば演算性能、データ転送帯域、記憶容量)に対する負荷が低減される。
(変形例5)
判定部22,22Aは、劣化情報取得部21によりスプール313とスプール323との各々のデータディスクから取得されたS.M.A.R.T情報に基づいて、交換条件を満たしたかどうかを判定してもよい。この際に、判定部22は、スプール313内のデータディスクと、スプール323内のデータディスクとで、交換条件を異ならせてもよい。具体的には、判定部22,22Aは、スプール313内のデータディスクよりもスプール323内のデータディスクを、交換条件を満たしにくくする。判定部22,22Aは、例えば、交換条件の判定に用いる閾値を高くする。これにより、画像処理中にラスタデータの複製が発生する機会が低減され、画像処理装置30の負荷が低減される。画像処理中の負荷を低減させる目的に照らすと、判定部22,22Aは、スプール323にラスタデータを記憶させる処理の実行中の期間にのみこの条件を異ならせてもよい。
(変形例6)
判定部22,22Aは、スプール323にラスタデータを記憶させる処理の実行中の期間は、当該処理に関するラスタデータを記憶したデータディスクと、それ以外のデータディスクとで、交換条件を異ならせてもよい。判定部22,22Aは、例えば、実行中のラスタデータが記憶されるデータディスクについて交換条件の判定に用いるS.M.A.R.T情報に対する閾値を高くする。これにより、処理の対象となるラスタデータの複製が発生する機会が減り、画像処理装置30の負荷が低減される。
(変形例7)
データディスクに記憶された画像データの複製を開始する条件と、代替のデータディスクの使用を開始する条件とが異なっていてもよい。画像処理装置30は、データディスクに記憶された画像データの複製を開始するよりも先に、代替のデータディスクの使用を開始してもよい。例えば、画像処理装置30は、データディスクの劣化レベルが「1」の場合は、画像データの書き込みを一のデータディスクから他のデータディスクに変更するが、当該一のデータディスクからの画像データの読み出しを継続する。そして、データディスクの劣化レベルが「2」の場合は、画像処理装置30は、当該一のデータディスクに記憶された画像データを他のデータディスクに複製する。
(変形例8)
上述した第1実施形態において、ラスタデータの複製先は、スプール313内の記憶媒体以外の記憶媒体であってもよい。例えば、画像データの複製先は、システムディスク3130であってもよい。この場合、複製部327は、例えば、交換条件を満たしたデータディスクから、同一スプール内のシステムディスク3130にラスタデータを複製する。この際、通電制御部328は、少なくともシステムディスク3130への通電を維持すればよい。また、上述した変形例1において、複製部315は、スプール313において交換条件を満たしたデータディスクから、システムディスク3130(例えば、同一スプール内のシステムディスク3130)に中間データを複製してもよい。この際、通電制御部314は、少なくともシステムディスク3130への通電を維持すればよい。
また、画像データの複製のための専用の記憶媒体が別途設けられてもよく、交換条件を満たした記憶媒体以外の記憶媒体であればいかなるものであってもよい。
(変形例9)
上述した実施形態で説明した構成及び動作の一部が省略されてもよい。中央制御処理装置20は、データディスクの交換が可能な旨を通知する処理を行わなくてもよい。上述した実施形態で説明したとおり、交換条件を満たしたデータディスクに代えて代替のデータディスクを使用して、画像処理が継続して実行されるからである。
本発明の画像処理装置で扱われる色成分は、Y、M、C、Kの4色に限られず、これら以外の色成分が扱われてもよいし、2つ以下又は5つ以上の色成分が扱われてもよい。扱われる色成分の数に応じて、画像処理装置30の数は変更されてよい。また、印刷装置40は、両面印刷の機能を有さず、片面印刷を行うものであってもよい。
本発明の記憶媒体は、HDDに限られない。本発明の記憶媒体は、ソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)等の記憶媒体でもよく、記憶の方式を特に問わない。
上述した実施形態で複数の画像処理装置30が実現していた機能を、単一の画像処理装置が実現してもよい。この画像処理装置は、上述した実施形態で説明した複数の画像処理装置30の各々と共通の機能を実現する複数の画像処理部を備える。これら複数の画像処理部の各々は、本発明の画像処理手段の一例で、例えば画像処理ボードのようなハードウェアによって実現される。この変形例において、スプールは、複数の画像処理部の各々に割り当てられるが、必ずしも画像処理部の構成要素でなくてよく、画像処理部の外部要素であってもよい。
また、上述した実施形態で説明した中央制御処理装置20の機能を、画像処理装置30が実現してもよい。
上述した実施形態で説明した中央制御処理装置20及び画像処理装置30が実現する各機能は、1又は複数のハードウェア回路により実現されてもよいし、コンピュータに同機能を実現させるための1又は複数のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、これらの組み合わせにより実現されてもよい。中央制御処理装置20及び画像処理装置30の機能がプログラムを用いて実現される場合、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD(Flexible Disk))等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよいし、インターネット等の通信回線を介して配信されてもよい。
1…印刷システム、2…画像処理システム、10…クライアント装置、20…中央制御処理装置、21…劣化情報取得部、22,22A…判定部、23…通知部、24,24A…装置制御部、241…出力順序記憶部、30…画像処理装置、31…解釈処理部、311…メモリ、312…書込処理部、313…スプール、3130…システムディスク、3131…データディスク、314…通電制御部、315…複製部、32…バックエンド処理部、321…仮想化部、322…書込処理部、323…スプール、3230…システムディスク、3231〜3237…データディスク、3238…スペアディスク、324…中継処理部、325…読出出力部、326…ページバッファ、327,327A…複製部、328,328A…通電制御部、329…選択部、40…印刷装置

Claims (12)

  1. システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、
    前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、
    交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製する複製手段と、
    前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と
    を備え
    前記判定手段は、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、前記交換すべきと判定する条件を異ならせる
    ことを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記判定手段は、前記ラスタデータを記憶させる処理の実行中の期間は、前記条件を異ならせる
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理システム。
  3. 前記判定手段は、前記1以上の第2記憶媒体に前記画像データを記憶させる処理の実行中の期間は、当該処理に関するラスタデータを記憶した前記第2記憶媒体と、それ以外の前記第2記憶媒体とで、前記条件を異ならせる
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の画像処理システム。
  4. システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、
    前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、
    交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製する複製手段と、
    前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と
    前記1以上の第2記憶媒体の各々の劣化の状況を示す劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、
    取得された前記劣化情報が決められた条件を満たした前記第2記憶媒体については、他の前記第2記憶媒体に比べて前記画像データの書き込みの優先度を低くする書込処理手段と、
    を備え
    前記決められた条件が、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで異なる
    ことを特徴とする画像処理システム。
  5. システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、
    前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、
    交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製する複製手段と、
    前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と
    前記1以上の第2記憶媒体の各々の劣化の状況を示す劣化情報を取得する劣化情報取得手段と、
    取得された前記劣化情報が決められた条件を満たした前記第2記憶媒体については、他の前記第2記憶媒体に比べて前記画像データの書き込みの優先度を低くする書込処理手段と、
    を備え
    前記決められた条件が、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで異なる
    ことを特徴とする画像処理システム。
  6. 前記第2記憶媒体に記憶された画像データを読み出して出力する順序を記憶する順序記憶手段と、
    再利用される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記再利用される画像データを優先して読み出して前記画像データ記憶手段に記憶させる制御を行う読出出力手段と
    を備え、
    前記複製手段は、
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記読み出し出力が遅い画像データを優先して複製する
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  7. システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、
    前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきと判定された場合、当該第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製する複製手段と、
    前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データを読み出して出力する順序を記憶する順序記憶手段と、
    再利用される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記再利用される画像データを優先して読み出して前記画像データ記憶手段に記憶させる制御を行う読出出力手段と、
    を備え
    前記複製手段は、
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記読み出し出力が遅い画像データを優先して複製する画像処理装置。
  8. システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体とを含む複数の記憶媒体と、
    前記第1記憶媒体及び前記1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきと判定された場合、当該第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製する複製手段と、
    前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、交換すべきと判定された前記第2記憶媒体への通電を遮断する通電制御手段と
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データを読み出して出力する順序を記憶する順序記憶手段と、
    再利用される画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記再利用される画像データを優先して読み出して前記画像データ記憶手段に記憶させる制御を行う読出出力手段と、
    を備え
    前記複製手段は、
    前記第2記憶媒体に記憶された画像データのうち、前記読み出し出力が遅い画像データを優先して複製する画像処理装置。
  9. システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、
    交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、前記第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行う装置制御手段と
    を備え
    前記判定手段は、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、前記交換すべきと判定する条件を異ならせる
    ことを特徴とする制御装置。
  10. システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを判定する判定手段と、
    交換すべきと判定された前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、当該第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行う装置制御手段と
    を備え
    前記判定手段は、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、前記交換すべきと判定する条件を異ならせる
    ことを特徴とする制御装置。
  11. コンピュータに、
    システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、それぞれ異なる条件に基づいて判定するステップと、
    交換すべきと判定した前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した第3記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体及び前記第3記憶媒体に通電した状態で、前記第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行うステップと
    を実行させるためのプログラム。
  12. コンピュータに、
    システムファイルを記憶する第1記憶媒体と、画像データを記憶する1以上の第2記憶媒体への通電中に、いずれかの前記第2記憶媒体を交換すべきかどうかを、ベクタ形式の画像データ、又は当該ベクタ形式の画像データからラスタデータを生成する過程で中間的に生成される中間データを記憶する前記第2記憶媒体と、前記ラスタデータを記憶する前記第2記憶媒体とで、それぞれ異なる条件に基づいて判定するステップと、
    交換すべきと判定した前記第2記憶媒体に記憶されている前記画像データを、通電した前記第1記憶媒体に複製させ、前記画像データの複製が完了した後、前記第1記憶媒体に通電した状態で、前記第2記憶媒体への通電を遮断させる制御を行うステップと
    を実行させるためのプログラム。
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