JP6682413B2 - フェーズドアレーアンテナ - Google Patents
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Description
a)2個のアンテナ素子900−1,900−2と、
b)周波数fRの無変調連続波を生成する発振器960と、
c)発振器960の出力を2等分配する分配器950と、
d)分配器950の2個の出力のそれぞれが2個のアンテナ素子900−1,900−2のうち対応するアンテナ素子に対応する位相θ1,θ2を持つように(つまり、分配器950の一方の出力が、これに対応する一方のアンテナ素子900−1に対応する位相θ1を持ち、分配器950の他方の出力が、これに対応する他方のアンテナ素子900−2に対応する位相θ2を持つように)、分配器950の2個の出力のそれぞれの位相を制御する2個の可変移相器940−1,940−2と(この例では、可変移相器940−1が、分配器950の一方の出力の位相を位相θ1に移相する制御を行い、可変移相器940−2が、分配器950の他方の出力の位相を位相θ2に移相する制御を行う)、
e)2個のアンテナ素子900−1,900−2のそれぞれに対応する位相θ1,θ2(一方のアンテナ素子900−1に対応する位相はθ1であり、他方のアンテナ素子900−2に対応する位相はθ2である)を持つ2個の搬送波(つまり、2個の可変移相器940−1,940−2の出力)を用いて、2個のアンテナ素子900−1,900−2に対応する2個の入力信号の変調または復調を行う信号変換部と(この例では、当該信号変換部は、2個の増幅器910−1,910−2と2個の信号変換器920−1,920−2とで構成されており、一方の信号変換器920−1が、一方のアンテナ素子900−1に対応する入力信号の変調または復調を行い、他方の信号変換器920−2が、他方のアンテナ素子900−2に対応する入力信号の変調または復調を行う)、
f)分配器930と
を含んでいる。
分配器930は入力されたベースバンド信号を2分配する。分配器930の2個の出力が、信号変換器920−1,920−2に入力される上記「2個の入力信号」に相当する。つまり、分配器930のk番目の出力は、k番目の信号変換器920−kに入力される(k=1,2)。また、一方の増幅器910−1は、一方の信号変換器920−1の出力を増幅する。一方の増幅器910−1の出力は、一方のアンテナ素子900−1に供給される。他方の増幅器910−2は、他方の信号変換器920−2の出力を増幅する。他方の増幅器910−1の出力は、他方のアンテナ素子900−1に供給される。
一方の増幅器910−1は、一方のアンテナ素子900−1からの信号を増幅する。一方の増幅器910−1の出力は、一方の信号変換器920−1の上記「2個の入力信号」の一方の入力信号に相当する。他方の増幅器910−2は、他方のアンテナ素子900−2からの信号を増幅する。他方の増幅器910−2の出力は、他方の信号変換器920−2の上記「2個の入力信号」の他方の入力信号に相当する。分配器930は2個の信号変換器920−1,920−2の出力を合成してベースバンド信号を出力する。なお、分配器930は、通常、合成器としての機能を持つ(分配器を合成器と呼称しても差し支えない)。
a)2N個(ただし、Nは1以上の予め定められた整数とする)のアンテナ素子と、
b)無変調連続波などのローカル信号を生成する信号生成部と、
c)ローカル信号を2N等分配し、この2N等分配で得られた分割ローカル信号のそれぞれが2N個のアンテナ素子のうち対応するアンテナ素子に対応する位相を持つように、2N個の分割ローカル信号のそれぞれの位相を制御し、2N個の搬送波を生成する搬送波生成部と、
d)2N個のアンテナ素子のそれぞれに対応する位相を持つ2N個の搬送波(つまり、搬送波生成部が生成した2N個の搬送波である)を用いて、2N個のアンテナ素子に対応する2N個の入力信号の変調または復調、あるいは、2N個のアンテナ素子に対応する2N個の入力信号が当該搬送波の周波数よりも低い変調信号または当該搬送波の周波数よりも高い復調信号の場合に当該2N個の入力信号の周波数変換を行う信号変換部と、
を含み、
c1)搬送波生成部は、
それぞれ第1端子と、第2端子と、第3端子を有する2N-1個の位相制御部を含み、
kを1以上2N-1以下の各整数を表わすとし、
記号[X]はXを超えない最大の整数を表わすとし、
記号(m mod n)はmのnを法とする剰余を表すとして、
1)k=1の場合:
k番目の位相制御部の第1端子は、信号生成部と接続しており、
2)2≦k≦2N-1の場合:
k番目の位相制御部の第1端子は、[k/2]番目の位相制御部の第(k mod 2)+2端子と接続しており、
3)2N-1≦k≦2N-1の場合:
k番目の位相制御部の第2端子および第3端子は、信号変換部と接続しており、
c2)各位相制御部は、一つの2分配器と、二つの減衰器と、一つの二端子対回路とを含み、第1端子に接続している2分配器の二つの端子は二つの減衰器に接続しており、二端子対回路の一方の一対の端子は二つの減衰器に接続しており、二端子対回路の他方の一対の端子は第2端子と第3端子に接続している、
と理解することも可能である。
このようなフェーズドアレーアンテナの実施形態(図1と図2を参照。ただし、図1ではN=1の場合の実施例を例示し、図2ではN=2の場合の実施例を例示している。また、これ以降、iは1以上2N以下の各整数を表すとする)は、
a)2N個のアンテナ素子900−iと、
b)無変調連続波などの周波数fのローカル信号を生成する信号生成部960と、
c)ローカル信号を2N等分配し、この2N等分配で得られた分割ローカル信号のそれぞれが2N個のアンテナ素子900−iのうち対応するアンテナ素子に対応する位相θiを持つように(つまり、2N個の分割ローカル信号のうちj番目の分割ローカル信号が、これに対応するj番目のアンテナ素子900−jに対応する位相θjを持つように)、2N個の分割ローカル信号のそれぞれの位相を制御し、2N個の搬送波を生成する搬送波生成部10と、
d)2N個のアンテナ素子900−iのそれぞれに対応する位相θi(j番目のアンテナ素子900−jに対応する位相はθjである)を持つ2N個の搬送波(つまり、搬送波生成部10が生成した2N個の搬送波である)を用いて、2N個のアンテナ素子900−iに対応する2N個の入力信号の変調または復調、あるいは、2N個のアンテナ素子900−iに対応する2N個の入力信号が当該搬送波の周波数よりも低い変調信号または当該搬送波の周波数よりも高い復調信号の場合に当該2N個の入力信号の周波数変換を行う信号変換部90と(この例では、信号変換部90は、2N個の増幅器910−iと2N個の信号変換器920−iで構成されており、j番目の信号変換器920−jが、j番目のアンテナ素子900−jに対応する入力信号の変調または復調、あるいは、j番目のアンテナ素子900−jに対応する入力信号が搬送波の周波数fよりも低い変調信号または搬送波の周波数fよりも高い復調信号の場合に当該j番目の入力信号の周波数変換を行う)、
e)分配器930と
を含む。ただし、
c1)搬送波生成部10は、
それぞれ第1端子12−k−1と、第2端子12−k−2と、第3端子12−k−3を有する2N-1個の位相制御部12−kを含み(ただし、kは1以上2N-1以下の各整数を表わす)、
記号[X]はXを超えない最大の整数を表わすとし、
記号(m mod n)はmのnを法とする剰余を表すとして、
1)k=1の場合:
k番目の位相制御部12−kの第1端子12−k−1は、信号生成部960と接続しており、
2)2≦k≦2N-1の場合:
k番目の位相制御部12−kの第1端子12−k−1は、[k/2]番目の位相制御部12−[k/2]の第(k mod 2)+2端子12−[k/2]−((k mod 2)+2)と接続しており、
3)2N-1≦k≦2N-1の場合:
k番目の位相制御部12−kの第2端子12−k−2および第3端子12−k−3は、信号変換部90と接続しており(この例では、k番目の位相制御部12−kの第2端子12−k−2は、2k−2N+1番目の信号変換器920−(2k−2N+1)と接続されており、k番目の位相制御部12−kの第3端子12−k−3は、2k−2N+2番目の信号変換器920−(2k−2N+2)と接続されている)、
c2)位相制御部12−kは、一つの2分配器14と、二つの減衰器16−A,16−Bと、一つの二端子対回路18とを含み、位相制御部12−kの第1端子12−k−1に接続している2分配器14の二つの端子の一方は減衰器16−Aに接続しており、2分配器14の二つの端子の他方は減衰器16−Bに接続しており、二端子対回路18の一方の一対の端子は二つの減衰器16−A,16−Bに接続しており、二端子対回路18の他方の一対の端子は位相制御部12−kの第2端子12−k−2と位相制御部12−kの第3端子12−k−3に接続している(二端子対回路18の一例として90度ハイブリッドカプラを例示できるが、分配後の2出力間に位相差を与えることのできる二端子対回路であれば任意の回路を用いることができる)。
分配器930は入力されたベースバンド信号を2N分配する。分配器930の2N個の出力が、2N個の信号変換器920−iに入力される上記「2N個の入力信号」に相当する。つまり、分配器930のj番目の出力は、j番目の信号変換器920−jに入力される。また、j番目の増幅器910−jは、j番目の信号変換器920−jの出力を増幅する。j番目の増幅器910−jの出力は、j番目のアンテナ素子900−jに供給される。
j番目の増幅器910−jは、j番目のアンテナ素子900−jからの信号を増幅する。j番目の増幅器910−jの出力は、j番目の信号変換器920−jの上記「2N個の入力信号」のj番目の入力信号に相当する。分配器930は2N個の信号変換器920−iの出力を合成してベースバンド信号を出力する。なお、分配器930は、通常、合成器としての機能を持つ(分配器を合成器と呼称しても差し支えない)。
図1に示す実施例1のフェーズドアレーアンテナ1では、搬送波生成部10は一つの位相制御部12−1を含み、この位相制御部12−1は、一つの2分配器14と、二つの減衰器16−A,16−Bと、一つの二端子対回路18とを含む。二端子対回路18は90度ハイブリッドカプラである。
図2に示す実施例2のフェーズドアレーアンテナ2では、搬送波生成部10は三つの位相制御部12−1,12−2,12−3を含み、位相制御部12−1,12−2,12−3はそれぞれ、一つの2分配器14と、二つの減衰器16−A,16−Bと、一つの二端子対回路18とを含む。二端子対回路18はいずれも90度ハイブリッドカプラである。位相制御部12−1,12−2,12−3それぞれの位相制御機能は実施例1で説明したとおりである。したがって、フェーズドアレーアンテナ2における搬送波生成部10の位相制御機能は、三つの位相制御部12−1,12−2,12−3の位相制御機能の組み合わせによって実現される。
Claims (3)
- 2N個(ただし、Nは1以上の予め定められた整数とする)のアンテナ素子と、
上記2N個のアンテナ素子のそれぞれに対応する位相を持つ2N個の搬送波を用いて、上記2N個のアンテナ素子に対応する2N個の入力信号の変調または復調、あるいは、上記2N個のアンテナ素子に対応する2N個の入力信号が当該搬送波の周波数よりも低い変調信号または当該搬送波の周波数よりも高い復調信号の場合に当該2N個の入力信号の周波数変換を行う信号変換部と、
ローカル信号を生成する信号生成部と、
上記ローカル信号を2N等分配し、それぞれが上記2N個のアンテナ素子のうち対応するアンテナ素子に対応する位相を持つようにそれぞれの位相を制御し、上記2N個の搬送波を生成する搬送波生成部と
を含み、
上記搬送波生成部は、
それぞれ第1端子と、第2端子と、第3端子を有する2N-1個の位相制御部を含み、
kを1以上2N-1以下の各整数を表わすとし、
記号[X]はXを超えない最大の整数を表わすとし、
記号(m mod n)はmのnを法とする剰余を表すとして、
1)k=1の場合:
k番目の位相制御部の第1端子は、上記信号生成部と接続しており、
2)2≦k≦2N-1の場合:
k番目の位相制御部の第1端子は、[k/2]番目の位相制御部の第(k mod 2)+2端子と接続しており、
3)2N-1≦k≦2N-1の場合:
k番目の位相制御部の第2端子および第3端子は、上記信号変換部と接続しており、
各上記位相制御部は、
一つの2分配器と、
二つの減衰器と、
一つの二端子対回路と
を含み、
上記第1端子に接続している2分配器の二つの端子は上記二つの減衰器に接続しており、
上記二端子対回路の一方の一対の端子は上記二つの減衰器に接続しており、
上記二端子対回路の他方の一対の端子は上記第2端子と上記第3端子に接続している
フェーズドアレーアンテナ。 - 請求項1に記載のフェーズドアレーアンテナにおいて、
上記二端子対回路は、ハイブリッドカプラである
ことを特徴とするフェーズドアレーアンテナ。 - 請求項1または請求項2に記載のフェーズドアレーアンテナにおいて、
k番目の位相制御部に含まれる二つの上記減衰器のうち一方による減衰量に対する他方による減衰量の比をRkとし、sを1以上N以下の各整数を表わすとして、2s-1≦t≦2s-1を満たす各整数tについてRtは等しい
ことを特徴とするフェーズドアレーアンテナ。
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