JP6682243B2 - 医用画像診断装置、画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

医用画像診断装置、画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、医用画像診断装置、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
医用画像診断装置の分野では、被検体の形態画像を撮影する装置と、被検体の機能画像を撮影する装置とを一体化させた装置が実用化されている。被検体の形態画像を撮影する装置は、例えば、X線CT(Computed Tomography)装置、磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置である。被検体の機能画像を撮影する装置は、例えば、核医学イメージング装置である。核医学イメージング装置は、例えば、PET(Positron Emission Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置である。
ところが、核医学イメージング装置は、機能画像を撮影するために長い時間を要することがある。このため、機能画像は、対象部位の動きの影響を受けることがある。
現在では、例えば、生体信号の相ごとに撮影されるPET画像を被検体が息を止めている状態で撮影されるCT画像に合わせて変形し、生体信号の相ごとに撮影されるPET画像の動きを補正するPET―CT装置が知られている。
特開2009−156856号公報
本発明が解決しようとする課題は、対象部位の動きの影響が低減された機能画像を生成することができる医用画像診断装置、画像処理装置及び画像処理方法を提供することである。
実施形態に係る医用画像診断装置は、形態画像データ収集部と、変位算出部と、機能画像データ収集部と、補正部とを備える。形態画像データ収集部は、対象部位の形態画像データを複数の時相について収集する。変位算出部は、複数の前記形態画像データに基づいて、前記形態画像データが有する形態画像領域の変位を算出し、算出した前記変位を前記対象部位の動きの位相の順に並べ、又は算出した前記変位を前記位相の順に並べて曲線近似することにより、補正用データを生成する。機能画像データ収集部は、前記対象部位の機能画像データを収集する。補正部は、前記変位算出部が生成した前記補正用データに基づいて、前記対象部位の動きが補正された補正画像データを生成する。
図1は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の構成例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る形態画像生成部の構成例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る機能画像生成部の構成例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る処理部の構成例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る合成部の構成例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る形態画像撮影部が撮影する形態画像と信号取得部が取得した信号との関係を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係る変位算出部が作成した補正用データを示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る補正部が機能画像に含まれる複数の機能画像領域の位置を補正する手順を説明するための図である。 図11は、第2の実施形態に係る信号取得部が取得する呼吸信号を説明するための図である。 図12は、第2の実施形態に係る形態画像撮影部が撮影する形態画像と信号取得部が取得した信号との関係を説明するための図である。 図13は、第3の実施形態に係る補正部が補正画像データを生成する手順を説明するための図である。 図14は、特異的に変化した心電信号の一例を示す図である。 図15は、特異的に変化した心電信号の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る医用画像診断装置、画像処理装置及び画像処理方法を説明する。なお、以下の実施形態では、重複する説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1〜図6を参照しながら、第1の実施形態に係る医用画像診断装置1について説明する。図1は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置を示す図である。図2は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置の構成例を示す図である。図3は、第1の実施形態に係る形態画像生成部の構成例を示す図である。図4は、第1の実施形態に係る機能画像生成部の構成例を示す図である。図5は、第1の実施形態に係る処理部の構成例を示す図である。図6は、第1の実施形態に係る合成部の構成例を示す図である。
医用画像診断装置1は、図1及び図2に示すように、寝台装置2と、形態画像撮影部3と、機能画像撮影部4と、コンソール装置5とを備える。第1の実施形態では、形態画像撮影部3がX線CT装置であり、機能画像撮影部4がPET装置である場合を例に挙げて説明する。第1の実施形態では、形態画像撮影部3及び機能画像撮影部4は、被検体Pの心臓の心電同期撮影を行う。
寝台装置2は、図2に示すように、天板21と、寝台22と、駆動装置23と、信号取得部24とを備える。天板21には、被検体Pが載せられる。天板21は、寝台22により支持されている。駆動装置23は、寝台22の内部に位置している。駆動装置23は、後述する撮影制御部53による制御のもと、天板21をZ方向に移動させることにより、被検体Pを形態画像撮影部3又は機能画像撮影部4の撮影口内に移動させる。ここで、Z方向は、被検体Pの体軸方向である。また、図1及び図2において、被検体Pの冠状面内でZ方向と直交する方向をX方向と定義する。さらに、図1及び図2において、被検体Pの矢状面内でZ方向と直交する方向をY方向と定義する。X方向、Y方向及びZ方向は、右手系を形成している。
信号取得部24は、被検体Pから信号を取得する。第1の実施形態において、信号取得部24が取得する信号は、被検体Pの心電信号である。信号取得部24は、例えば、心電計である。具体的には、信号取得部24は、被検体Pに取り付けられた電極を介して、被検体Pの心臓から発生する微弱な電気信号を取得する。そして、信号取得部24は、取得した電気信号に基づく心電信号を後述する制御部58へ出力する。なお、心電信号の詳細については後述する。
形態画像撮影部3は、図2に示すように、X線管球31と、X線検出器32と、回転フレーム33と、データ収集部34とを備える。
X線管球31は、被検体Pに照射するX線を発生させる。例えば、X線管球31は、X方向及びZ方向に沿った広がりを有するビーム状のX線を発生させる。このビーム状のX線は、コーンビームとも呼ばれる。また、X線管球31は、ウェッジ及びコリメータを有する。ウェッジは、被検体Pに照射されるX線の線量を調節するためのX線フィルタである。コリメータは、ウェッジによって線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
X線検出器32は、チャンネル方向及びスライス方向に配列された複数の検出素子を有する多列検出器である。検出素子は、X線管球31が発生させ、被検体Pに照射されたX線の強度を検出する。チャンネル方向は、回転フレーム33の円周方向である。スライス方向は、Z方向である。例えば、X線検出器32は、チャンネル方向及びスライス方向において、被検体Pの心臓全体のボリュームデータを一回のコンベンショナルスキャンで収集するために必要な数の検出素子を有する。
検出素子は、シンチレータ、フォトダイオード及び検出回路を有する。検出素子がX線の強度を検出する方法は、次の通りである。まず、検出素子は、入射したX線をシンチレータにより光に変換する。次に、検出素子は、その光をフォトダイオードにより電荷に変換する。そして、検出素子は、この電荷を検出回路により電気信号に変換し、後述するデータ収集部34へ出力する。シンチレータ及びフォトダイオードを有する検出素子を備える検出器は、固体検出器と呼ばれる。
回転フレーム33は、X線管球31とX線検出器32とを被検体Pを挟んで対向するように支持する円環状のフレームである。回転フレーム33は、後述する撮影制御部53によって駆動され、被検体Pを中心とした円軌道上を高速で回転する。
データ収集部34は、X線検出器32が備える検出素子が出力した電気信号に基づいて形態画像用データを生成する。形態画像用データは、形態画像を生成するための投影データである。この投影データは、例えば、サイノグラムである。サイノグラムとは、X線管球31の各位置においてX線検出器32が検出した信号を並べたデータである。ここで、X線管球31の位置は、ビューと呼ばれる。サイノグラムは、第1方向をビュー方向とし、第1方向と直交する第2方向をX線検出器32のチャンネル方向とする二次元直交座標系に、X線検出器32が検出したX線の強度を割り当てたデータである。データ収集部34は、スライス方向の列単位でサイノグラムを生成する。生成されたサイノグラムは、後述する形態画像生成部54へ送られる。なお、データ収集部34は、DAS(Data Acquisition System)とも呼ばれる。
機能画像撮影部4は、図2に示すように、γ線検出器41と、同時計数情報収集部42とを備える。
γ線検出器41は、複数の検出器モジュール411を有する。検出器モジュール411は、シンチレータと、ライトガイドと、光電子増倍管(Photomultiplier Tube:PMT)とを有する間接変換型の検出器である。
シンチレータは、被検体Pに投与された放射性医薬品に含まれる陽電子が被検体P内の電子と対消滅することにより略反対方向に放出された一対のγ線を可視光に変換する。シンチレータは、例えば、NaI(Sodium Iodide)、BGO(Bismuth Germanate)、LYSO(Lutetium Yttrium Oxyorthosilicate)、LSO(Lutetium Oxyorthosilicate)、LGSO(Lutetium Gadolinium Oxyorthosilicate)により形成されている。シンチレータは、一つの検出器モジュール411に複数設けられている。
ライトガイドは、シンチレータで発生した可視光を光電子増倍管へ伝達する。ライトガイドは、例えば、メチルメタクリレート(methyl methacrylate:MMA)のように光透過性に優れたプラスチック素材により形成されている。
光電子増倍管は、光電陰極と、複数のダイノードと、陽極とを有する。光電陰極は、シンチレータが出力した可視光を受光し、光電効果により光電子を発生させる。ダイノードは、光電陰極で発生した光電子を加速させるための電場を発生させる。光電陰極で発生した光電子は、ダイノードに衝突し、複数の電子を叩き出す。叩き出された複数の電子は、それぞれ次のダイノードに衝突し、複数の電子を叩き出す。この現象が複数回繰り返されることにより、陽極に多数の電子が入射する。陽極に入射した電子は、信号電流となり、同時計数情報収集部42へ送られる。ここで、信号電流は、例えば、アナログ形式の波形データである。
上述した複数の検出器モジュール411は、シンチレータを内側に向けて筒状に配置され、γ線検出器41を形成している。
なお、検出器モジュール411は、テルル化カドミウム(cadmium telluride:CdTe)等の半導体素子を有する直接変換型の検出器でもよい。直接変換型の検出器は、半導体素子に入射したγ線を直接電流に変換する。半導体素子が出力する電流は、γ線の入射により発生する電子が正電位の集電電極に向かって走行すること及びγ線の入射によって発生する正孔が負電位の集電電極に向かって走行することの少なくとも一方で出力される。この電流は、信号電流として同時計数情報収集部42へ送られる。
同時計数情報収集部42は、γ線検出器41が有する検出器モジュール411から送られた信号電流に基づいて、γ線が入射したシンチレータの位置、シンチレータに入射したγ線のエネルギー及びγ線が検出された時間を算出する。同時計数情報収集部42が算出した一組のγ線が入射したシンチレータの位置、シンチレータに入射したγ線のエネルギー及びγ線が検出された時間は、計数情報と呼ばれる。
同時計数情報収集部42は、γ線が入射したシンチレータの位置を算出する。具体的には、同時計数情報収集部42は、シンチレータから出力された複数の可視光を略同じタイミングで信号電流に変換した複数の光電子増倍管の位置と、これら各電気信号の強度に対応するγ線のエネルギーとから重心の位置を算出する。そして、同時計数情報収集部42は、算出した重心の位置から、γ線が入射したシンチレータの位置を特定する。
同時計数情報収集部42は、シンチレータに入射したγ線のエネルギーを算出する。具体的には、同時計数情報収集部42は、光電子増倍管が出力した信号電流の波形データに含まれる各波形の波高、波形面積等をシンチレータに入射したγ線のエネルギーとして算出する。
同時計数情報収集部42は、γ線が検出された時間を算出する。例えば、同時計数情報収集部42は、信号電流の波形データにおいて、電流値が予め設定された閾値を上回る瞬間をγ線が検出された時間として算出する。なお、γ線が検出された時間は、例えば、絶対時間である。絶対時間とは、時刻である。或いは、γ線が検出された時間は、機能画像の撮影を開始した時点からの相対時間でもよい。
同時計数情報収集部42は、上述した方法を各検出器モジュール411が有する各シンチレータに適用し、計数情報を算出する。
次に、同時計数情報収集部42は、算出した計数情報のγ線が検出された時間に基づいて、各対消滅により略反対の方向に放出され、略同時に検出されたγ線のペアに相当する二つの計数情報を検索する。例えば、同時計数情報収集部42は、検出された時間の差が、所定の時間ウィンドウの範囲内にある二つの計数情報を同時計数情報として収集する。すなわち、同時計数情報は、二つの計数情報を含む。同時計数情報は、機能画像用データ、すなわち機能画像を生成するための投影データとして、後述する機能画像生成部55へ送られる。なお、同時計数情報収集部42は、所定のエネルギーウィンドウの範囲内にある計数情報に対して、上述した時間ウィンドウを使用した処理を行ってもよい。一つの対消滅により発生したγ線を検出した二つのシンチレータを結ぶ線分は、LOR(Line of Response)と呼ばれる。
コンソール装置5は、図2に示すように、入力部51と、表示部52と、撮影制御部53と、形態画像生成部54と、機能画像生成部55と、処理部56と、合成部57と、制御部58とを備える。
入力部51は、医用画像診断装置1のユーザが各種指示や各種設定の入力に用いるマウス、キーボード等である。入力部51は、ユーザから受け付けた指示や設定の情報を、制御部58に転送する。表示部52は、ユーザによって参照されるモニタである。表示部52は、例えば、各種画像処理の結果、入力部51を介してユーザから各種設定を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。
撮影制御部53は、制御部58による制御のもと、寝台装置2、形態画像撮影部3及び機能画像撮影部4の動作を制御する。例えば、撮影制御部53は、次に述べるような制御を行う。撮影制御部53は、信号取得部24を制御して被検体Pから信号を取得させつつ、駆動装置23を制御して被検体Pを載せた天板21を形態画像撮影部3の撮影口内へ移動させ、被検体Pの体内の対象部位の形態画像を撮影させる。形態画像の撮影方式は、例えば、コンベンショナルスキャンである。次に、撮影制御部53は、信号取得部24を制御して被検体Pから信号を取得させつつ、駆動装置23を制御して被検体Pを載せた天板21を機能画像撮影部4の撮影口内へ移動させ、被検体Pの体内の対象部位の機能画像を撮影させる。
形態画像生成部54は、図3に示すように、前処理部541と、形態画像用データ記憶部542と、形態画像再構成部543と、形態画像記憶部544とを備える。
前処理部541は、データ収集部34によって生成された形態画像用データに補正処理を施す。この補正処理は、例えば、対数変換、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正、散乱線補正である。形態画像用データ記憶部542は、補正処理が施された形態画像用データを記憶する。なお、前処理部541により補正処理が施された形態画像用データは、生データ(Raw Data)とも呼ばれる。形態画像用データ記憶部542は、生データを記憶する。
形態画像再構成部543は、対象部位の異なる時相ごとの形態画像を生成する。すなわち、形態画像再構成部543は、対象部位について時系列に複数の形態画像を生成する。形態画像とは、形態的な情報を示す画像である。また、形態画像とは、形態画像そのもの又は形態画像を表示する基となるデータを意味する。形態画像は、例えば、X線CT装置や磁気共鳴イメージング装置によって撮影される。第1の実施形態において、形態画像は、CT画像である。第1の実施形態では、形態画像再構成部543が形態画像用データ記憶部542に記憶された形態画像用データを再構成し、形態画像を生成する。
再構成方法としては、例えば、逆投影処理が挙げられる。逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法が挙げられる。なお、形態画像再構成部543は、例えば、逐次近似法により再構成処理を行ってもよい。形態画像記憶部544は、形態画像再構成部543が生成した形態画像を記憶する。
機能画像生成部55は、図4に示すように、機能画像用データ記憶部551と、機能画像再構成部552と、機能画像記憶部553とを備える。
機能画像用データ記憶部551は、同時計数情報収集部42から機能画像用データとして送られた同時計数情報を記憶する。機能画像再構成部552は、上述した対象部位の機能画像を生成する。機能画像とは、機能的な情報を示す画像である。また、機能画像とは、機能画像そのもの又は機能画像を表示する基となるデータを意味する。機能的な情報とは、例えば、対象部位の動きパラメータや血流に関係するパラメータである。対象部位の動きパラメータとしては、例えば、心筋壁運動量や駆出率が挙げられる。血流に関係するパラメータとしては、例えば、血流量、血液量、平均通過時間、ウォッシュアウトレート(Washout Rate)が挙げられる。機能画像は、例えば、PET装置やSPECT装置等の核医学イメージング装置によって撮影される。第1の実施形態において、機能画像は、PET画像である。第1の実施形態では、機能画像再構成部552が機能画像用データ記憶部551に記憶された機能画像用データを再構成し、機能画像を生成する。
再構成処理としては、例えば、逐次近似法が挙げられる。逐次近似法としては、例えば、MLEM(Maximum Likelihood Expectation Maximization)法、OSEM(Ordered Subset MLEM)法が挙げられる。なお、機能画像再構成部552は、TOF(Time of Flight)−PET装置で行われているように飛行時間差を用いて再構成を行ってもよい。ここで、飛行時間差とは、同時計数情報の検出時間の時間差である。機能画像記憶部553は、機能画像再構成部552が生成した機能画像を記憶する。
処理部56は、図5に示すように、形態画像データ収集部561と、機能画像データ収集部562と、変位算出部563と、補正部564と、補正機能画像データ記憶部565とを備える。
形態画像データ収集部561は、対象部位の形態画像データを複数の時相について収集する。形態画像データとは、形態画像又は形態画像用データを意味する。つまり、形態画像データ収集部561は、形態画像を形態画像記憶部544から収集する。また、形態画像データ収集部561は、形態画像用データを形態画像用データ記憶部542から収集する。形態画像データ収集部561の詳細については、後述する。
機能画像データ収集部562は、対象部位の機能画像データを収集する。機能画像データとは、機能画像又は機能画像用データを意味する。つまり、機能画像データ収集部562は、機能画像を機能画像記憶部553から収集する。また、機能画像データ収集部562は、機能画像用データを機能画像用データ記憶部551から収集する。機能画像データ収集部562の詳細については、後述する。
変位算出部563は、複数の形態画像データに基づいて、形態画像データが有する形態画像領域の変位を算出する。例えば、変位算出部563は、時系列に生成される複数の形態画像データのうち時間的に連続する二つの形態画像データに基づいて、複数の形態画像領域の変位を算出する。ここで、形態画像が三次元である場合、形態画像領域は、三次元の領域となる。形態画像が二次元である場合、形態画像領域は、二次元の領域となる。変位算出部563の詳細については、後述する。
補正部564は、変位算出部563が算出した変位に基づいて、対象部位の動きが補正された補正画像データを生成する。補正画像データとは、補正画像そのもの又は補正画像を表示する基となるデータを意味する。補正部564の詳細については、後述する。
補正機能画像データ記憶部565は、補正部564により補正された機能画像データを記憶する。なお、形態画像データ収集部561、機能画像データ収集部562、変位算出部563及び補正部564の詳細については、後述する。補正機能画像データ記憶部565の詳細については、後述する。
合成部57は、図6に示すように、画像合成部571と、合成機能画像データ記憶部572とを備える。以下の説明では、補正部564により補正された機能画像データについて、機能画像領域ごとに輝度を加算することにより生成した機能画像データを加算機能画像データと呼ぶことにする。
画像合成部571は、複数の補正画像データを合成した合成機能画像データを生成する。画像合成部571は、機能画像データ収集部561により収集され、補正部564により生成された複数の機能画像データについて、機能画像領域ごとに輝度を重み付け加算することにより、合成機能画像データとして加算機能画像データを生成する。ここで、機能画像領域とは、機能画像データにおいて形態画像領域に相当する領域を指す。このため、形態画像領域が三次元の場合、機能画像領域は、三次元となる。形態画像領域が二次元の場合、機能画像領域は、二次元となる。
合成機能画像データ記憶部572は、画像合成部571が生成した合成機能画像データを記憶する。合成機能画像データとは、合成機能画像そのもの又は合成機能画像を表示する基となるデータを意味する。
また、画像合成部571は、形態画像記憶部544から形態画像データを取得する。画像合成部571は、形態画像記憶部544から取得した形態画像データに対応する時間における加算機能画像データを合成機能画像データ記憶部572から取得する。そして、画像合成部571は、形態画像の上に加算機能画像を重ね合わせた合成機能画像データを生成する。この場合、例えば、形態画像はグレースケールで表示され、加算機能画像はカラースケールで表示される。
或いは、画像合成部571は、形態画像記憶部544から取得した形態画像データに対応する時間における補正された機能画像データを取得する。そして、画像合成部571は、形態画像の上に補正された機能画像を重ね合わせた合成機能画像データを生成する。この場合、例えば、形態画像はグレースケールで表示され、補正された機能画像はカラースケールで表示される。
制御部58は、医用画像診断装置1の全体を制御する。すなわち、制御部58は、寝台装置2、形態画像撮影部3、機能画像撮影部4及びコンソール装置5を制御する。制御部58は、撮影制御部53を制御して形態画像用データ及び機能画像用データを収集させる。制御部58は、形態画像生成部54を制御して形態画像データを生成させる。制御部58は、機能画像生成部55を制御して機能画像を生成させる。制御部58は、処理部56を制御して補正された機能画像及び加算機能画像データの少なくとも一方を生成させる。制御部58は、合成部57を制御して合成機能画像データを生成させる。制御部58は、ユーザが入力部51を介して入力した指示や予め設定された条件等にしたがって、形態画像、機能画像、加算機能画像及び合成機能画像のうち必要なものを表示部52に表示させる。
なお、上述した形態画像用データ記憶部542、形態画像記憶部544、機能画像用データ記憶部551、機能画像記憶部553、補正機能画像データ記憶部565及び合成機能画像データ記憶部572は、例えば、RAM(Random Access Memory)、半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスクで実現することができる。半導体メモリ素子は、例えば、フラッシュメモリである。また、上述した撮影制御部53、前処理部541、形態画像再構成部543、機能画像再構成部552及び制御部58は、集積回路又は電子回路で実現することができる。集積回路は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)である。電子回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)である。
次に、図7〜図10を参照しながら、第1の実施形態に係る医用画像診断装置1が行う処理の一例について説明する。図7は、第1の実施形態に係る医用画像診断装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。図8は、第1の実施形態に係る形態画像撮影部が撮影する形態画像と信号取得部が取得した信号との関係を説明するための図である。図9は、第1の実施形態に係る変位算出部が作成した補正用データを示す図である。図10は、第1の実施形態に係る補正部が機能画像に含まれる複数の機能画像領域の位置を補正する手順を説明するための図である。
形態画像再構成部543は、図8に示すように、対象部位の異なる時相ごとの形態画像を生成する(ステップS1)。具体的には、形態画像再構成部543は、信号取得部24が被検体Pから取得した信号に基づく同期再構成により、対象部位の形態画像を生成する。
まず、信号取得部24が、撮影制御部53による制御のもと、被検体Pから心電信号を取得する。心電信号は、図8に示すように、心臓の拍動により発生した電圧の時間的な変化を表す信号である。心電信号には、図8に示すように、電圧が一時的に大きくなっているR波と呼ばれる波形が出現する。図8では、二つのR波が示されている。あるR波から次のR波までが、一回の拍動に対応している。あるR波から次のR波までの間隔は、RR間隔と呼ばれる。また、図8に示すように、心臓の拍動により発生した電圧は、一回の心拍に対応するRR間隔を100%とした心拍位相と対応付けて示されている。
次に、形態画像撮影部3が、撮影制御部53による制御のもと、形態画像用データを収集する。例えば、形態画像撮影部3は、一つのRR間隔の間に、X線管球31及びX線検出器32を支持する回転フレーム33を複数回回転させ、被検体PにX線を照射する。データ収集部34は、一つのRR間隔における複数の心拍位相の範囲について形態画像用データを生成する。データ収集部34は、例えば、図8に示すように、六つの形態画像用データ、すなわち心拍位相0%、20%、40%、60%、80%及び100%それぞれを中心とする±5%の形態画像用データを収集する。
形態画像再構成部543は、データ収集部34が生成した形態画像用データを再構成し、形態画像を生成する。例えば、形態画像再構成部543は、データ収集部34が収集した六つの形態画像用データを再構成し、図8に示すように、心臓の三次元の形態画像Ka0、形態画像Ka20、形態画像Ka40、形態画像Ka60、形態画像Ka80及び形態画像Ka100を生成する。なお、形態画像再構成部543は、二次元の形態画像及び三次元の形態画像のいずれも生成することができる。
形態画像Ka0は、心拍位相0%±5%の形態画像用データを再構成することにより得られる。形態画像Ka20は、心拍位相20%±5%の形態画像用データを再構成することにより得られる。形態画像Ka40は、心拍位相40%±5%の形態画像用データを再構成することにより得られる。形態画像Ka60は、心拍位相60%±5%の形態画像用データを再構成することにより得られる。形態画像Ka80は、心拍位相80%±5%の形態画像用データを再構成することにより得られる。形態画像Ka100は、心拍位相100%±5%の形態画像用データを再構成することにより得られる。
ステップS1で生成された形態画像は、形態画像データ収集部561により収集される。すなわち、形態画像データ収集部561は、信号取得部24が被検体Pから取得した信号に基づく同期再構成により生成された形態画像データを収集する。
変位算出部563は、複数の形態画像データに基づいて、形態画像データが有する形態画像領域の変位を算出する(ステップS2)。例えば、形態画像領域は、形態画像の画素である。或いは、形態画像領域は、形態画像の画素を複数合わせた領域である。なお、形態画像が三次元である場合、画素も三次元となる。また、形態画像が二次元である場合、画素も二次元となる。
具体的には、変位算出部563は、所定の心拍位相における形態画像を基準とし、この基準とした形態画像に基づいて他の心拍位相における形態画像の各形態画像領域の変位を算出する。例えば、変位算出部563は、形態画像Ka0を基準とし、形態画像Ka20、形態画像Ka40、形態画像Ka60、形態画像Ka80及び形態画像Ka100の各形態画像領域の変位を算出する。すなわち、変位算出部563は、形態画像Ka0の各形態画像領域の形態画像Ka20、形態画像Ka40、形態画像Ka60、形態画像Ka80及び形態画像Ka100それぞれにおける位置を算出する。このようにして変位算出部563が算出した変位は、各形態画像領域の形態画像Ka0における位置が基準となっている。
また、変位算出部563は、形態画像領域の変位を算出する際、形態画像データに位置合わせ法を適用する。或いは、変位算出部563は、形態画像領域の変位を算出する際、形態画像データにポイントマッチング法を適用する。
なお、形態画像領域の大きさ及び形状は、対象部位の大きさ、形状、構造、動き等により、ある程度制約される。例えば、対象部位が心臓であり、形態画像領域が直方体である場合、心臓は複雑に運動するため、形態画像領域の各辺の長さは、ある程度短くなる。一方、所定の方向における動きが支配的である対象部位の場合、当該所定の方向における形態画像領域の長さはある程度短くなる。しかし、その他の方向における形態画像領域の長さは、それほど制約を受けない。
変位算出部563は、ステップS2において算出した形態画像領域の変位に基づいて、補正用データCを作成する(ステップS3)。具体的には、変位算出部563は、算出した形態画像領域の変位を心拍位相と対応付けて、補正用データCを生成する。例えば、変位算出部563は、算出した形態画像領域の変位を心拍位相の順に並べて補正用データCを生成する。或いは、変位算出部563は、算出した形態画像領域の変位を心拍位相の順に並べて曲線近似することにより補正用データCを生成する。補正用データCは、図9に示すように、各形態画像領域の変位のX方向成分、Y方向成分及びZ方向成分の時間tに対する変化を表している。
機能画像再構成部552は、対象部位の機能画像を生成する(ステップS4)。具体的には、機能画像再構成部552は、信号取得部24が被検体Pから取得した信号に基づく同期再構成により、対象部位の機能画像を生成する。
機能画像撮影部4は、撮影制御部53による制御のもと、機能画像用データを収集する。機能画像撮影部4による機能画像用データの収集に要する時間は、形態画像撮影部3による形態画像用データの収集に要する時間より長い。
機能画像再構成部552は、同時計数情報収集部42が収集した機能画像用データを再構成し、機能画像を生成する。例えば、機能画像再構成部552は、図10の一段目に示すように、拍動H1、拍動H2及び拍動H3の心電位相60%〜65%における機能画像用データを再構成する。これにより、機能画像再構成部552は、図10の二段目に示すように、機能画像I1、機能画像I2及び機能画像I3を生成することができる。機能画像I1は、拍動H1の心電位相60%〜65%における機能画像である。機能画像I2は、拍動H2の心電位相60%〜65%における機能画像である。機能画像I3は、拍動H3の心電位相60%〜65%における機能画像である。なお、機能画像再構成部552は、二次元の機能画像及び三次元の機能画像のいずれも生成することができる。
ステップS4で生成された機能画像は、機能画像データ収集部562により収集される。すなわち、機能画像データ収集部562は、信号取得部24が被検体Pから取得した信号に基づく同期再構成により生成された機能画像データを収集する。
補正部564は、変位算出部563が算出した形態画像領域の変位に基づいて機能画像データが有する機能画像領域の位置を補正する(ステップS5)。具体的には、補正部564は、変位算出部563が算出した形態画像領域の変位のうち、機能画像データに対応する時相における形態画像領域の変位に基づいて、機能画像データにおいて形態画像領域に相当する機能画像領域の位置を補正する。例えば、補正部564は、図10の三段目に示すように、補正用データCのうち、機能画像I1、機能画像I2及び機能画像I3の心電位相60%〜65%に対応する部分を使用する。補正部564は、補正用データCのうち心電位相60%〜65%に対応する部分を使用して、機能画像I1、機能画像I2及び機能画像I3それぞれに含まれる機能画像領域の位置を補正する。これにより、補正部564は、機能画像I1から、図10の四段目に示した機能画像F1を生成する。同様に、補正部564は、機能画像I2から、図10の四段目に示した機能画像F2を生成し、機能画像I3から、図10の四段目に示した機能画像F3を生成する。
なお、例えば、機能画像領域は、機能画像の画素である。或いは、機能画像領域は、形態画像の画素を複数合わせた領域である。
制御部58は、生成するべき機能画像があるか否かを判定する(ステップS6)。制御部58が生成するべき機能画像があると判定した場合、ステップS4に戻る(ステップS6肯定)。制御部58が生成するべき機能画像が無いと判定した場合、ステップS7へ進む(ステップS6否定)。ここで、生成するべき機能画像の心拍位相は、ステップS4において機能画像再構成部552が生成した機能画像の心拍位相と同一である。
補正部564は、補正された複数の機能画像について、機能画像領域ごとに輝度を加算することにより加算機能画像データを生成する(ステップS7)。加算機能画像データは、加算により機能画像領域の輝度が大きくなっているため、より鮮明な画像になっている。加算機能画像データは、生成される際に加算された機能画像の数が多い程、鮮明な画像になる。機能画像領域の輝度は、放射性医薬品の濃度が高い程、大きくなる。
上述の説明では、図7のステップS2において、形態画像再構成部543が六つの形態画像を生成し、変位算出部563が六つの形態画像に基づいて形態画像領域ごとに変位を算出する場合を例に挙げたが、これに限定されない。例えば、形態画像再構成部543がより多くの心拍位相が異なる形態画像を生成し、変位算出部563がこれらの形態画像に基づいて形態画像領域ごとに変位を算出してもよい。この場合、変位算出部563が作成した補正用データは、各形態画像領域の変位の時間変化をより精密に表したデータとなる。
なお、変位算出部563は、心拍位相上で隣り合う二つの形態画像に着目し、心拍位相が小さい形態画像の各形態画像領域の心拍位相が大きい形態画像における位置を算出してもよい。例えば、変位算出部563は、形態画像Ka0及び形態画像Ka20に着目し、形態画像Ka0の各形態画像領域の形態画像Ka20における位置を算出する。これにより、変位算出部563は、心拍位相が0%である形態画像Ka0の各形態画像領域が、心拍位相20%となった時にどの位置にあるかを算出することができる。なお、変位算出部563は、形態画像Ka20と形態画像Ka40等、心拍位相上で隣り合う他の形態画像の組み合わせについても同様の処理を行うことができる。このようにして変位算出部563が算出した変位は、各形態画像領域の心拍位相が小さい形態画像における位置が基準となっている。
この場合、補正部564は、図7のステップS5において、補正用データCのうち形態画像Ka60及び形態画像Ka80に基づいて算出した複数の形態画像領域の変位を使用し、機能画像I1、機能画像I2及び機能画像I3を補正する。
また、変位算出部563が、算出した形態画像領域の変位を心拍位相の順に並べて曲線近似することにより補正用データCを生成した場合、補正部564は、補正する機能画像が撮影された心拍位相における変位の時間微分を使用し、機能画像が有する機能画像領域の位置を補正してもよい。例えば、心拍位相が50%における機能画像が有する機能画像領域の位置を補正する場合、補正部564は、各形態画像領域の変位の心拍位相50%における微分係数を算出し、算出した微分係数を使用して機能画像が有する機能画像領域の位置を補正する。
また、上述の説明では、処理部56が、心拍位相60%〜65%について、ステップS4からステップS7の処理を行う例を挙げたが、これに限定されない。処理部56は、必要に応じて他の心拍位相についてもステップS4からステップS7の処理を行うことができる。
上述したように、変位算出部563が複数の形態画像データに基づいて形態画像データが有する形態画像領域の変位を算出し、補正部564が算出した形態画像領域の変位に基づいて機能画像データが有する機能画像領域の位置を補正する。形態画像は、対象部位の形態を的確に表している画像である。このため、変位算出部563は、形態画像の各形態画像領域の変位を正確に算出することができる。したがって、補正部564は、変位算出部563が算出した形態画像領域の変位に基づいて、機能画像の各機能画像領域の位置を適切に補正することができる。以上より、第1の実施形態に係る医用画像診断装置1は、対象部位の動きの影響が低減された機能画像を生成することができる。
また、補正部564は、補正された複数の機能画像について、機能画像領域ごとに輝度を加算することにより加算機能画像データを生成する。これにより、第1の実施形態に係る医用画像診断装置1は、対象部位の動きの影響が低減されているだけでなく、輝度の不足が低減された鮮明な加算機能画像データを生成することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る医用画像診断装置1について説明する。第2の実施形態の説明では、第1の実施形態の説明で使用した符号と同様の符号を使用する。第2の実施形態では、形態画像撮影部3及び機能画像撮影部4が被検体Pの肺の呼吸同期撮影を行う。なお、第1の実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
信号取得部24は、被検体Pから信号を取得する。第2の実施形態において、信号取得部24が取得する信号は、被検体Pの呼吸信号である。信号取得部24は、例えば、呼吸センサである。具体的には、信号取得部24は、呼吸による被検体Pの腹部Bの動きを観測する。例えば、信号取得部24は、レーザ測長器を使用して被検体Pの腹部Bの動きを観測する。そして、信号取得部24は、被検体Pの腹部Bの動きを観測した結果に基づく呼吸信号を制御部58へ出力する。
次に、第2の実施形態に係る医用画像診断装置1が行う処理の一例について説明する。以下の説明では、図11及び図12に加え、適宜、第1の実施形態の説明で使用した図7を参照する。図11は、第2の実施形態に係る信号取得部が取得する呼吸信号を説明するための図である。図12は、第2の実施形態に係る形態画像撮影部が撮影する形態画像と信号取得部が取得した信号との関係を説明するための図である。
信号取得部24は、撮影制御部53による制御のもと、被検体Pから呼吸信号を取得する。図11に示すように、被検体Pの腹部Bは、被検体Pが空気を吸い込む時に膨らみ、被検体Pが空気を吐き出す時に凹む。被検体Pの臓器の位置、大きさ、形状等は、このような腹部Bの動きに伴って変化する。例えば、被検体Pの肺Lは、図11に示すように、被検体Pが空気を吸い込む時に膨らみ、被検体Pが空気を吐き出す時に凹む。
呼吸信号は、図11に示すように、呼吸による腹部Bの運動の時間的な変化を表す信号である。呼吸信号は、例えば、図11に示すように、被検体Pが空気を吸い込む時に大きくなり、被検体Pが空気を吐き出す時に小さくなる。被検体Pが空気を吸い込んだ時からその次に被検体Pが空気を吸い込むまでの時間は、呼吸周期と呼ばれる。呼吸周期は、被検体Pの呼吸の仕方によって変化するため、常に一定であるわけではない。また、呼吸信号は、同一の被検体Pであっても、その時の状況により異なる。
信号取得部24は、取得した呼吸信号を監視し、所定の呼吸周期となった場合、トリガーを制御部58へ出力する。信号取得部24は、例えば、図11に示すように、一つの呼吸周期において呼吸信号が最大となる時にトリガーTを制御部58へ出力する。これにより、制御部58は、呼吸信号に含まれる各呼吸周期を認識することができる。また、図11に示すように、呼吸信号は、あるトリガーTから次のトリガーTまでを100%とした呼吸位相と対応付けて示されている。
形態画像再構成部543は、図12に示すように、対象部位の異なる時相ごとの形態画像を生成する。これは、図7のステップS1に相当する。具体的には、形態画像再構成部543は、信号取得部24が被検体Pから取得した信号に基づく同期再構成により、対象部位の形態画像を生成する。
形態画像撮影部3は、撮影制御部53による制御のもと、形態画像用データを収集する。例えば、形態画像撮影部3は、一つの呼吸周期の間に、X線管球31及びX線検出器32を支持する回転フレーム33を複数回回転させ、被検体PにX線を照射する。データ収集部34は、一つの呼吸周期における複数の呼吸位相の範囲について形態画像用データを生成する。データ収集部34は、例えば、図12に示すように、六つの形態画像用データ、すなわち呼吸位相0%、20%、40%、60%、80%及び100%それぞれを中心とする±5%の形態画像用データを収集する。
形態画像再構成部543は、データ収集部34が生成した形態画像用データを再構成し、形態画像を生成する。例えば、形態画像再構成部543は、データ収集部34が収集した六つの形態画像用データを再構成し、図12に示すように、肺Lの三次元の形態画像Kb0、形態画像Kb20、形態画像Kb40、形態画像Kb60、形態画像Kb80及び形態画像Kb100を生成する。これらの形態画像データは、形態画像データ収集部561により収集される。以降の処理は、図7のステップS2からステップS7で行う処理と同様である。
なお、信号取得部24が被検体Pの腹部Bの動きを観測する方法は、特に限定されない。例えば、信号取得部24は、圧力センサを使用して被検体Pの腹部Bの動きを観測してもよい。この場合、圧力センサは、被検体Pの腹部Bに巻かれたバンドと被検体Pの腹部Bとの間に配置される。圧力センサは、被検体Pの腹部Bに巻かれたバンドと被検体Pの腹部Bとの間の圧力を観測する。そして、信号取得部24は、観測した圧力に基づく呼吸信号を制御部58へ出力する。
或いは、信号取得部24は、光学カメラを使用して被検体Pの腹部Bの動きを観測してもよい。この場合、光学カメラは、被検体Pの腹部Bに載せられた反射材を撮影する。そして、信号取得部24は、光学カメラが撮影した画像に基づいて反射材の位置を観測し、観測した結果に基づく呼吸信号を制御部58へ出力する。
また、信号取得部24が被検体Pから取得する信号は、周期的でなくてもよい。信号が周期的でない場合でも、形態画像再構成部543が生成する形態画像が信号と対応付けられていれば、変位算出部563は、形態画像の各形態画像領域の変位を算出することができる。
第2の実施形態では、形態画像再構成部543が被検体Pの肺Lの形態画像を生成し、機能画像再構成部552が被検体Pの肺Lの機能画像を生成する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、形態画像再構成部543が被検体Pの肝臓、腎臓、すい臓等の腹部臓器の形態画像を生成し、機能画像再構成部552が形態画像と同一の対象部位の機能画像を生成してもよい。
上述したように、変位算出部563が複数の形態画像データに基づいて形態画像データが有する形態画像領域の変位を算出し、補正部564が算出した形態画像領域の変位に基づいて機能画像データが有する機能画像領域の位置を補正する。形態画像は、対象部位の形態を的確に表している画像である。このため、変位算出部563は、形態画像の各形態画像領域の変位を正確に算出することができる。したがって、補正部564は、変位算出部563が算出した形態画像領域の変位に基づいて、機能画像の各機能画像領域の位置を適切に補正することができる。以上より、第2の実施形態に係る医用画像診断装置1は、対象部位の動きの影響が低減された機能画像を生成することができる。
また、補正部564は、補正された複数の機能画像について、機能画像領域ごとに輝度を加算することにより加算機能画像データを生成する。これにより、第2の実施形態に係る医用画像診断装置1は、対象部位の動きの影響が低減されているだけでなく、輝度の不足が低減された鮮明な加算機能画像データを生成することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る医用画像診断装置1について説明する。第3の実施形態の説明では、第1の実施形態の説明で使用した符号と同様の符号を使用する。第1の実施形態及び第2の実施形態に係る医用画像診断装置1は、変位算出部563が算出した変位のうち、機能画像データに対応する時相における変位に基づいて、機能画像データにおいて形態画像領域に相当する機能画像領域の位置を補正する。一方、第3の実施形態に係る医用画像診断装置1では、変位算出部563が複数の時相についての形態画像データに基づいて、複数の時相についての対象部位の変位を算出し、補正部564が複数の時相についての変位に基づいて補正を行うことで、任意の時相における補正画像データを生成する。なお、第1の実施形態又は第2の実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
第3の実施形態に係る医用画像診断装置1が行う処理の一例について説明する。図13は、第3の実施形態に係る補正部が補正画像データを生成する手順を説明するための図である。
機能画像再構成部552は、対象部位の機能画像を生成する。具体的には、機能画像再構成部552は、信号取得部24が被検体Pから取得した信号に基づく同期再構成により、対象部位の機能画像を生成する。
機能画像再構成部552は、同時計数情報収集部42が収集した機能画像用データを再構成し、機能画像を生成する。例えば、機能画像再構成部552は、図13に示すように、拍動H10、拍動H20及び拍動H30の心電位相25%〜35%における機能画像用データを再構成する。これにより、機能画像再構成部552は、機能画像Im31、機能画像Im32及び機能画像Im33を生成することができる。機能画像Im31は、拍動H10の心電位相25%〜35%における機能画像である。機能画像Im32は、拍動H20の心電位相25%〜35%における機能画像である。機能画像Im33は、拍動H30の心電位相25%〜35%における機能画像である。
機能画像再構成部552は、図13に示すように、拍動H10、拍動H20及び拍動H30の心電位相45%〜55%における機能画像用データを再構成する。これにより、機能画像再構成部552は、機能画像Im51、機能画像Im52及び機能画像Im53を生成することができる。機能画像Im51は、拍動H10の心電位相45%〜55%における機能画像である。機能画像Im52は、拍動H20の心電位相45%〜55%における機能画像である。機能画像Im53は、拍動H30の心電位相45%〜55%における機能画像である。
機能画像再構成部552は、図13に示すように、拍動H10、拍動H20及び拍動H30の心電位相65%〜75%における機能画像用データを再構成する。これにより、機能画像再構成部552は、機能画像Im71、機能画像Im72及び機能画像Im73を生成することができる。機能画像Im71は、拍動H10の心電位相65%〜75%における機能画像である。機能画像Im72は、拍動H20の心電位相65%〜75%における機能画像である。機能画像Im73は、拍動H30の心電位相65%〜75%における機能画像である。なお、機能画像再構成部552は、二次元の機能画像及び三次元の機能画像のいずれも生成することができる。
補正部564は、複数の時相についての変位に基づいて、複数の時相について収集された機能画像データを補正することで、任意の時相についての複数の補正画像データを生成する。具体的には、補正部564は、図13に示すように、補正用データCのうち心電位相25%〜35%に対応する部分及び補正用データCのうち心電位相45%〜55%に対応する部分を使用して、機能画像Im31から機能画像Im513を生成する。すなわち、補正部564は、機能画像Im31に含まれる機能画像領域の位置を補正することにより、機能画像Im31から機能画像Im513を生成する。機能画像Im513は、拍動H10の心電位相45%〜55%に対応する機能画像である。補正部564は、図13に示すように、同様の方法により、機能画像Im32から機能画像Im523を生成し、機能画像Im33から機能画像Im533を生成する。機能画像Im523は、拍動H10の心電位相45%〜55%に対応する機能画像である。機能画像Im533は、拍動H10の心電位相45%〜55%に対応する機能画像である。
補正部564は、図13に示すように、補正用データCのうち心電位相45%〜55%に対応する部分及び補正用データCのうち心電位相65%〜75%に対応する部分を使用して、機能画像Im71から機能画像Im517を生成する。具体的には、補正部564は、機能画像Im71に含まれる機能画像領域の位置を補正することにより、機能画像Im71から機能画像Im517を生成する。機能画像Im517は、拍動H10の心電位相45%〜55%に対応する機能画像である。補正部564は、図13に示すように、同様の方法により、機能画像Im72から機能画像Im527を生成し、機能画像Im73から機能画像Im537を生成する。機能画像Im527は、拍動H10の心電位相45%〜55%に対応する機能画像である。機能画像Im537は、拍動H10の心電位相45%〜55%に対応する機能画像である。
なお、画像合成部571は、補正画像データを合成した合成機能画像データを生成してもよい。例えば、画像合成部571は、機能画像データ収集部562により収集され、補正部564により生成された複数の機能画像データについて、形態画像領域に対応する機能画像領域ごとに輝度を重み付け加算することにより、合成機能画像データとして加算機能画像データを生成してもよい。例えば、画像合成部571は、機能画像Im51、機能画像Im52、機能画像Im53、機能画像Im513、機能画像Im523、機能画像Im533、機能画像Im517、機能画像Im527及び機能画像Im537の少なくとも二つについて、機能画像領域ごとに輝度を加算することにより、合成機能画像データとして加算機能画像データを生成する。或いは、画像合成部571は、これらの機能画像を重み付け加算することにより、合成機能画像データとして加算機能画像データを生成する。この場合、画像合成部571が各機能画像に与える重みは、任意である。
また、補正部564は、図13を参照しながら説明した例では、心電位相45%〜55%に対応する機能画像及び加算機能画像データを生成したが、これに限定されない。補正部564は、任意の心電位相の機能画像に基づいて、任意の心電位相に対応する機能画像及び加算機能画像データを生成することができる。
上述したように、補正部564は、複数の時相についての変位に基づいて、複数の時相について収集された機能画像データを補正することで、任意の時相についての複数の補正画像データを生成する。また、合成部57は、複数の補正画像データを合成した合成機能画像データを生成する。すなわち、第3の実施形態に係る医用画像診断装置1は、ある時相の機能画像データに基づいて他の時相の機能画像データを生成し、他の時相の機能画像データを複数使用して合成機能画像データを生成する。このため、第3の実施形態に係る医用画像診断装置1は、機能画像用データを収集する時間を低減させることができる。
第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態では、形態画像撮影部3がX線CT装置であり、機能画像撮影部4がPET装置である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、形態画像撮影部3は、磁気共鳴イメージング装置でもよい。また、機能画像撮影部4は、SPECT装置等、他の核医学イメージング装置でもよい。
形態画像再構成部543が生成する形態画像データは、必ずしも被検体Pから取得した信号に基づく同期再構成により生成される必要はない。すなわち、形態画像再構成部543は、単に、対象部位の異なる時相ごとの形態画像データを生成するだけでもよい。
形態画像データ収集部561は、形態画像を形態画像記憶部544から収集したが、これに限定されない。形態画像データ収集部561は、事前に撮影された形態画像を形態画像記憶部544以外の装置や記憶媒体から収集してもよい。また、形態画像データ収集部561は、形態画像用データを形態画像用データ記憶部542から収集したが、これに限定されない。形態画像データ収集部561は、事前に生成された形態画像を形態画像記憶部544以外の装置や記憶媒体から収集してもよい。
機能画像データ収集部562は、機能画像を機能画像記憶部553から収集したが、これに限定されない。機能画像データ収集部562は、事前に撮影された機能画像を機能画像記憶部553以外の装置や記憶媒体から収集してもよい。また、機能画像データ収集部562は、機能画像用データを機能画像用データ記憶部551から収集したが、これに限定されない。機能画像データ収集部562は、事前に生成された機能画像を機能画像記憶部553以外の装置や記憶媒体から収集してもよい。
変位算出部563は、信号取得部24が取得する信号の周期性が失われている時相において収集された形態画像データを、形態画像データが有する形態画像領域の変位の算出に使用しないようにしてもよい。また、補正部564は、信号取得部24が取得する信号の周期性が失われている時相において収集された機能画像データを、対象部位の動きを補正する対象から除外してもよい。信号取得部24が取得する信号の周期性が失われる例として、図14又は図15が挙げられる。
図14は、特異的に変化した心電信号の一例を示す図である。信号取得部24は、R波の時間間隔の平均値を算出する。正常なR波の間隔は、この平均値を含む所定の範囲内の間隔である。R波の間隔が正常な心拍は、正常心拍という。図14に示した拍動H110及び拍動H120は、正常心拍である。R波の間隔が異常な心拍は、異常心拍という。図14に示した拍動A1は、異常心拍である。拍動A1のR波の間隔は、拍動H110及び拍動H120のR波の間隔よりも短い。
変位算出部563は、例えば、拍動A1において収集された形態画像データを、形態画像データが有する形態画像領域の変位の算出に使用しない。また、変位算出部563は、例えば、X線の照射を継続することにより拍動H120において収集された形態画像データを、形態画像データが有する形態画像領域の変位の算出に使用する。
さらに、形態画像撮影部3が被検体Pの心臓の所定の心拍位相の形態画像データをセグメント再構成により生成する場合、拍動A1において収集された形態画像用データは、形態画像データの生成に使用することができない。この場合、形態画像生成部54は、拍動A1において収集する予定の形態画像用データと同じビューの形態画像用データを、他の拍動で収集する。そして、変位算出部563は、当該他の拍動で収集された形態画像用データから生成された形態画像データを使用して、形態画像データが有する形態画像領域の変位を算出する。
また、補正部564は、例えば、拍動A1において収集された機能画像データを、対象部位の動きを補正する対象から除外する。
図15は、特異的に変化した心電信号の一例を示す図である。図15に示した拍動H210及び拍動H220は、正常心拍である。図15に示した拍動A2は、異常心拍である。拍動A2のR波の間隔は、拍動H210及び拍動H220のR波の間隔よりも長い。また、拍動A2では、心室期外収縮(Premature Ventricular Contraction:PVC)が発生している。
変位算出部563及び補正部564は、拍動A2に対しても、上述した拍動A1に対する処理と同様の処理を行うことができる。
機能画像撮影部4がTOF−PET装置である場合、補正部564は、補正用データCに基づいて機能画像が有する機能画像領域の位置を補正する代わりに、補正用データCに基づいてγ線が発生した位置を補正してもよい。すなわち、補正部564は、補正用データCに基づいて、γ線が発生した位置を補正してもよい。
補正部564は、二次元の形態画像データ及び三次元の形態画像データのいずれにも上述した補正を施すことができる。ただし、被検体Pの体内にある対象部位は、通常、X方向、Y方向及びZ方向のいずれの方向にも運動しているため、二次元の形態画像データに補正を施す場合でも、X方向、Y方向及びZ方向の補正が必要である。
また、第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態では、変位算出部563が形態画像に含まれる全ての形態画像領域について変位を算出したが、これに限定されない。変位算出部563は、形態画像上で設定された関心領域内の形態画像領域ごとに変位を算出してもよい。関心領域は、例えば、表示部52に表示された形態画像を参照したユーザが、入力部51を使用して入力した指示に基づいて設定される。また、形態画像データが三次元である場合、関心領域は、二次元の領域又は三次元の領域となる。
なお、第1の実施形態に係る補正部564及び第2の実施形態に係る補正部564は、上述のステップS5において補正を施す際、同一の被検体Pについて過去に使用した補正用データを使用してもよい。或いは、第1の実施形態に係る補正部564及び第2の実施形態に係る補正部564は、上述のステップS5において補正を施す際、参考となる他の被検体について過去に使用した補正用データ、予めシミュレーション等によって用意されている補正用データ等を使用してもよい。
上述した画像処理方法は、医用画像診断装置とは独立に設置された画像処理装置により行われる場合であってもよい。例えば、図2に示したコンソール装置5と同様の機能を有する画像処理装置が、医用画像診断装置又はPACSのデータベースや、電子カルテシステムのデータベースから取得した形態画像用データ及び機能画像用データを用いて、上述した画像処理方法を行う場合であってもよい。或いは、図2に示したコンソール装置5と同様の機能を有する画像処理装置が、医用画像診断装置又はPACSのデータベースや、電子カルテシステムのデータベースから取得した形態画像及び機能画像を用いて、上述した画像処理方法を行う場合であってもよい。
上述した各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示した通りに構成されていることを要しない。すなわち、各構成要素の分散又は統合の具体的な形態は図示したものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合して構成することができる。さらに、各構成要素の各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU及びこのCPUにおいて実行されるプログラムによって実現される。或いは、各構成要素の各処理機能は、その全部または任意の一部が、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現される。
また、上述した実施形態で説明した画像処理方法は、予め用意された画像処理プログラムをパーソナルコンピュータ、ワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。この画像処理プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することができる。また、この画像処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることにより実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、対象部位の動きの影響が低減された機能画像データを生成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
561 形態画像データ収集部
563 変位算出部
562 機能画像データ収集部
564 補正部

Claims (16)

  1. 対象部位の形態画像データを複数の時相について収集する形態画像データ収集部と、
    複数の時相についての前記形態画像データに基づいて、前記形態画像データが有する形態画像領域の変位を複数の時相について算出し、算出した前記変位を前記対象部位の動きの位相の順に並べ、又は算出した前記変位を前記位相の順に並べて曲線近似することにより、補正用データを生成する変位算出部と、
    前記対象部位の機能画像データを収集する機能画像データ収集部と、
    前記変位算出部が生成した前記補正用データに基づいて、複数の時相について収集された前記機能画像データにおける前記対象部位の動きが補正された、任意の時相についての複数の補正画像データを生成する補正部と、
    複数の前記補正画像データを合成した合成機能画像データを生成する合成部と
    を備える、医用画像診断装置。
  2. 前記補正部は、前記変位算出部が生成した前記補正用データのうち、前記機能画像データに対応する時相における前記変位に基づいて、前記機能画像データにおいて前記形態画像領域に相当する機能画像領域の位置を補正する、請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 複数の前記補正画像データを合成した合成機能画像データを生成する合成部を更に備える、請求項2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記合成部は、前記機能画像データ収集部により収集され、前記補正部により生成された複数の前記機能画像データについて、前記機能画像領域ごとに輝度を重み付け加算することにより、前記合成機能画像データとして加算機能画像データを生成する、請求項3に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記合成部は、前記機能画像データ収集部により収集され、前記補正部により生成された複数の前記機能画像データについて、前記形態画像領域に対応する機能画像領域ごとに輝度を重み付け加算することにより、前記合成機能画像データとして加算機能画像データを生成する、請求項に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記形態画像領域は、前記形態画像データの画素であり、前記機能画像領域は、前記機能画像データの画素である、請求項2から請求項のいずれか一つに記載の医用画像診断装置。
  7. 前記形態画像領域は、前記形態画像データの画素を複数合わせた領域であり、前記機能画像領域は、前記機能画像データの画素を複数合わせた領域である、請求項2から請求項のいずれか一つに記載の医用画像診断装置。
  8. 前記変位算出部は、前記形態画像領域の変位を算出する際、前記形態画像データに位置合わせ法を適用する、請求項1から請求項のいずれか一つに記載の医用画像診断装置。
  9. 前記変位算出部は、前記形態画像領域の変位を算出する際、前記形態画像データにポイントマッチング法を適用する、請求項1から請求項のいずれか一つに記載の医用画像診断装置。
  10. 被検体から信号を取得する信号取得部を更に備え、
    前記形態画像データ収集部は、前記信号に基づく同期再構成により生成された前記形態画像データを収集し、前記機能画像データ収集部は、前記信号に基づく同期再構成により生成された前記機能画像データを収集する、請求項1から請求項のいずれか一つに記載の医用画像診断装置。
  11. 前記信号は、前記被検体の心電信号である、請求項10に記載の医用画像診断装置。
  12. 前記信号は、前記被検体の呼吸信号である、請求項10に記載の医用画像診断装置。
  13. 前記補正部は、前記信号の周期性が失われている時相において収集された機能画像データを、前記対象部位の動きを補正する対象から除外する、請求項10から請求項12のいずれか一つに記載の医用画像診断装置。
  14. 前記変位算出部は、前記形態画像データ上で設定された関心領域内の前記形態画像領域ごとに前記変位を算出する、請求項1から請求項1のいずれか一つに記載の医用画像診断装置。
  15. 対象部位の形態画像データを複数の時相について収集する形態画像データ収集部と、
    複数の時相についての前記形態画像データに基づいて、前記形態画像データが有する形態画像領域の変位を複数の時相について算出し、算出した前記変位を前記対象部位の動きの位相の順に並べ、又は算出した前記変位を前記位相の順に並べて曲線近似することにより、補正用データを生成する変位算出部と、
    前記対象部位の機能画像データを収集する機能画像データ収集部と、
    前記変位算出部が生成した前記補正用データに基づいて、複数の時相について収集された前記機能画像データにおける前記対象部位の動きが補正された、任意の時相についての複数の補正画像データを生成する補正部と、
    複数の前記補正画像データを合成した合成機能画像データを生成する合成部と
    を備える、画像処理装置。
  16. 形態画像データ収集部が、対象部位の形態画像データを複数の時相について収集し、
    変位算出部が、複数の時相についての前記形態画像データに基づいて、前記形態画像データが有する形態画像領域の変位を複数の時相について算出し、算出した前記変位を前記対象部位の動きの位相の順に並べ、又は算出した前記変位を前記位相の順に並べて曲線近似することにより、補正用データを生成し、
    機能画像データ収集部が、前記対象部位の機能画像データを収集し、
    補正部が、前記変位算出部が生成した前記補正用データに基づいて、複数の時相について収集された前記機能画像データにおける前記対象部位の動きが補正された、任意の時相についての複数の補正画像データを生成
    合成部が、複数の前記補正画像データを合成した合成機能画像データを生成する
    ことを含む、画像処理方法。
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